説明

無線LANサービスシステム、無線LANアクセスポイント装置、管理装置

【課題】 無線LANから携帯電話ネットワークを介してインターネットに接続しデータを相互に送受信することができると共に、プリペイド式で利用料金を徴収することができる無線LANサービスシステムを実現する。
【解決手段】 無線LAN端末1と携帯電話ネットワーク3a間のパケット転送を行い、使用された有効パケット数を計測する無線LANアクセスポイント装置2と、前払いされた無線LAN10の利用料金に相当する使用可能な有効パケット数と、該前払い者を特定する無線LAN10のユーザ認証情報とを管理するデータベース6と、計測された使用された有効パケット数に基づき、当該ユーザ認証情報に係る使用可能な有効パケット数の残数を更新し、使用可能な有効パケット数の残数に基づき、無線LAN10の利用許可を判断する管理サーバ5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線LANサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、無線LANと携帯電話ネットワークの複合無線通信ネットワークが検討されている。例えば、特許文献1に記載の従来技術では、携帯電話端末とデータの送受信が可能な無線接続管理サーバを備え、無線接続管理サーバが、ユーザの携帯電話端末からの無線LANアクセスポイントの利用登録を受け付け、当該無線LANアクセスポイントとユーザの無線LAN端末との無線通信接続を行い、ユーザの携帯電話端末に対して当該無線LANアクセスポイントの利用料金を課金している。
【特許文献1】特開2003−235082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述した従来技術では、携帯電話ネットワークを利用して、無線LANアクセスポイントの利用登録および利用料金の課金を行うことはできるが、無線LAN上のユーザ端末からインターネット上のウェブサイトなどにアクセスするために、無線LANから携帯電話ネットワークを介してインターネット等の外部の通信ネットワークに接続し、データを相互に送受信する点については考慮されていない。このため、バスや列車などの移動する車両内に無線LANを設け、該車内無線LANから携帯電話ネットワークを介してインターネット等の外部ネットワークに接続しデータを送受信するための技術が要望されている。
【0004】
また、上記した従来技術では、携帯電話事業者を介して利用料金を徴収することになるが、実際には複数の携帯電話事業者が存在し、ユーザ毎に加入する携帯電話事業者に対して個別に請求する手続きが必要となり、利用料金徴収に係るコンピュータ処理が複雑となる。このような理由から、プリペイド(前払い)式の利用料金徴収方法が望ましい。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線LANから携帯電話ネットワーク等の移動通信ネットワークを介してインターネット等の外部ネットワークに接続しデータを相互に送受信することができると共に、プリペイド式で利用料金を徴収することができる無線LANサービスシステムを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、本発明に係る無線LANサービスシステムに適用可能な無線LANアクセスポイント装置、管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線LANサービスシステムは、無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置と、データベース装置と、管理装置とを備えた無線LANサービスシステムであり、前記無線LANアクセスポイント装置は、無線LAN端末と無線接続してデータを送受信する第1の無線通信手段と、移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信する第2の無線通信手段と、前記無線LAN端末と前記移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う転送制御手段と、前記無線LAN端末により使用された有効パケット数を、前記無線LANのユーザ認証情報別に計測する計測手段とを有し、前記データベース装置は、前払いされた前記無線LANの利用料金に相当する使用可能な有効パケット数と、該前払い者を特定する前記無線LANのユーザ認証情報とを管理するテーブルを有し、前記管理装置は、前記無線LANアクセスポイント装置で計測された使用された有効パケット数に基づき、当該ユーザ認証情報に係る前記データベース装置内の使用可能な有効パケット数の残数を更新する更新手段と、使用可能な有効パケット数の残数に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有することを特徴としている。
【0008】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記有効パケットは、前記無線LANと前記移動通信ネットワーク間で転送されたパケットを含み、前記転送制御手段は、前記管理装置による前記無線LANの利用許可を受けてから、前記パケット転送を開始することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記管理装置は、前記データベース装置内の使用可能な有効パケット数の残数が基準パケット残数未満の場合、追加料金の支払いが必要であることを通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記通知手段は、前記無線LANアクセスポイント装置を介して、前記無線LAN端末に通知することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記転送制御手段は、前記通知手段からの通知により、前記パケット転送を停止することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記データベース装置は、前記無線LAN端末がアクセス中の前記無線LANアクセスポイント装置の識別情報を前記テーブルに含めて管理し、前記判断手段は、前記テーブル内の無線LANアクセスポイント装置識別情報に基づき、前記無線LAN端末がアクセス中の前記無線LANアクセスポイント装置を判別し、前記無線LANアクセスポイント装置ごとに利用許可を判断することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記無線LANアクセスポイント装置は、特定エリア内に設けられ、該特定エリア内に居るユーザによって利用される無線LANを構築するものであることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記特定エリアに係る利用券の販売メニューおよび前記無線LANの利用料金の前払いメニューを有するチケット販売機をさらに備え、前記チケット販売機は、前払いされた前記無線LANの利用料金の金額を前記管理装置に送信する送信手段と、前記管理装置から前記無線LANのユーザ認証情報を受信する受信手段と、前記受信したユーザ認証情報を券面に記載し、発券する発券手段とを有し、前記管理手段は、前記チケット販売機から前記無線LANの利用料金の金額を受信する受信手段と、前記無線LANのユーザ認証情報を発行するユーザ認証情報発行手段と、前記発行したユーザ認証情報を前記チケット販売機に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記発券手段は、前記特定エリアに係る利用券の券面に前記ユーザ認証情報を記載することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記特定エリアは車両内のエリアであり、前記利用券は該車両の乗車券であることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る無線LANサービスシステムにおいては、前記特定エリアはイベント会場内のエリアであり、前記利用券は該イベントに係る券であることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る無線LANサービスシステムは、無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置と、データベース装置と、管理装置とを備えた無線LANサービスシステムであり、前記無線LANアクセスポイント装置は、無線LAN端末と無線接続してデータを送受信する第1の無線通信手段と、移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信する第2の無線通信手段と、前記無線LAN端末と前記移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う転送制御手段とを有し、前記データベース装置は、前払いされた前記無線LANの利用料金に相当する前記無線LANの利用有効期限と、該前払い者を特定する前記無線LANのユーザ認証情報とを管理するテーブルを有し、前記管理装置は、一定時間毎に、前記データベース装置内の利用有効期限を更新する更新手段と、利用有効期限に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有することを特徴としている。
【0019】
本発明に係る無線LANアクセスポイント装置は、無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置であり、前記無線LANアクセスポイント装置は、無線LAN端末と無線接続してデータを送受信する第1の無線通信手段と、移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信する第2の無線通信手段と、前記無線LAN端末と前記移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う転送制御手段と、前記無線LAN端末により使用された有効パケット数を、前記無線LANのユーザ認証情報別に計測する計測手段とを有することを特徴としている。
【0020】
本発明に係る管理装置は、無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置で計測された使用された有効パケット数に基づき、前記無線LANの当該ユーザ認証情報に係るデータベース装置内の前払いされた前記無線LANの利用料金に相当する使用可能な有効パケット数の残数を更新する更新手段と、使用可能な有効パケット数の残数に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有することを特徴としている。
【0021】
本発明に係る管理装置は、一定時間毎に、データベース装置内の前払いされた無線LANの利用料金に相当する前記無線LANの利用有効期限を更新する更新手段と、利用有効期限に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、無線LANアクセスポイント装置が移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信し、無線LAN端末と移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う。これにより、無線LAN端末から移動通信ネットワーク(例えば携帯電話ネットワーク)を介してインターネット等の外部ネットワークに接続しデータを相互に送受信することができる。
【0023】
さらに、前払いされた無線LANの利用料金に相当する使用可能な有効パケット数をデータベース装置で管理し、管理装置が、無線LANアクセスポイント装置で計測された「使用された有効パケット数」に基づき、データベース装置内の使用可能な有効パケット数の残数を更新する。そして、使用可能な有効パケット数の残数に基づき、無線LANの利用許可を判断する。これにより、プリペイド(前払い)式により無線LANの利用料金を徴収することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照し、本発明の各実施形態について順次説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線LANサービスシステムの構成を示すブロック図である。図1において、無線LAN端末1は、本無線LANサービスが提供する無線LANアクセスポイントに無線接続し、該無線LANアクセスポイントを介してデータを送受信する機能を有する端末である。例えば、IEEE802.11bに準拠した無線LANカードを備えた携帯型の端末(ノート型パーソナルコンピュータ等)である。
【0025】
無線LANアクセスポイント装置2は、無線LANサービス事業者によって無線LANアクセスポイントとして設けられた装置である。例えば、バスや列車などの移動する車両内に設置され、該車両内で無線LAN10を構築する。
【0026】
また、無線LANアクセスポイント装置2は、携帯電話ネットワーク3aに無線接続し、該携帯電話ネットワーク3aを介してデータを送受信する機能を有する。携帯電話ネットワーク3aは、無線LANサービス事業者が加入するネットワークであり、無線LAN10からインターネット4等の外部ネットワークに接続するために使用される。携帯電話ネットワーク3aは、パケット通信サービスを提供し、インターネット4との間で相互にパケットを送受信することができる。これにより、無線LANアクセスポイント装置2は、携帯電話ネットワーク3a経由でインターネット4との間でパケットを相互に送受信し、インターネット4上のウェブサイトなどにアクセスすることができる。また、無線LAN端末1は、無線LANアクセスポイント装置2を介して携帯電話ネットワーク3a経由でインターネット4との間でパケットを相互に送受信し、インターネット4上のウェブサイトなどにアクセスすることができる。
【0027】
インターネット4上には無線LANサービス事業者によって管理サーバ5が設けられている。管理サーバ5は、無線LANサービスの運用管理に係る機能を実現するためのコンピュータプログラムを実行することによりその機能を実現させるものである。データベース6は、無線LANサービスの運用管理に係る各種データを蓄積管理し、管理サーバ5からアクセスされる。
【0028】
携帯電話端末7は、無線LAN端末1を使用するユーザが加入する携帯電話ネットワーク3bの加入端末である。携帯電話ネットワーク3bは、パケット通信サービスを提供し、インターネット4との間で相互にパケットを送受信することができる。これにより、携帯電話端末7は、携帯電話ネットワーク3b上のウェブサイトおよび携帯電話ネットワーク3b経由でインターネット4上のウェブサイトなどにアクセスすることができる。
【0029】
なお、上記した携帯電話ネットワーク3aおよび3bは、同一の携帯電話事業者のネットワークであってもよく、あるいは異なる携帯電話事業者のネットワークであってもよい。
【0030】
携帯電話ネットワーク3b上にはパケットチケット販売サーバ8が設けられている。パケットチケット販売サーバ8は、パケットチケットの販売に係る機能を実現するためのコンピュータプログラムを実行することによりその機能を実現させるものである。パケットチケットは、無線LAN10の利用料金を前払いするためのチケットである。ユーザは、無線LAN10を利用する前に、携帯電話端末7を使用してパケットチケット販売サーバ8にアクセスし、パケットチケットを購入する。これにより、無線LAN10の利用料金を前払いする。
【0031】
図2は、図1に示す無線LANアクセスポイント装置2の構成を示すブロック図である。
図2において、無線LANアクセスポイント機能部21は、無線LANアクセスポイントとしての機能を有し、無線LAN端末1と無線接続してデータを送受信する。携帯電話端末機能部22は、携帯電話ネットワーク3aの加入端末としての機能を有し、携帯電話ネットワーク3aに無線接続してデータを送受信する。
【0032】
制御部23は、無線LANアクセスポイント装置2の主制御部としての機能を有する。また、制御部23は、無線LAN端末1と携帯電話ネットワーク3a間のパケット転送を制御する機能と、転送したパケット数をユーザ毎にカウントする機能とを有する。転送用パケットバッファ24は、無線LAN端末1と携帯電話ネットワーク3a間のパケット転送時に、パケットを一時的に蓄えるバッファである。
【0033】
ユーザ認証情報記憶部25は、ユーザIDおよびパスワードなどのユーザ認証に係る情報を記憶する。パケット転送数記憶部26は、ユーザ毎に転送パケット数を記憶する。
【0034】
図3は、図1に示すデータベース6のテーブル構成の一例を示す図である。
図3において、データベース6は、無線LAN10のユーザ認証情報であるユーザIDおよびパスワードの組と、ユーザが購入したパケットチケットの購入金額の合計(パケット購入金額合計)と、無線LANアクセスポイント装置番号と、パケット使用数と、パケット残数とを組み合わせたユーザ管理情報を記憶する。また、ユーザ共通の基準パケット残数を記憶する。
【0035】
上記無線LANアクセスポイント装置番号は、ユーザの無線LAN端末1がアクセス中の無線LANアクセスポイント装置2の識別情報である。無線LANアクセスポイント装置番号がデータベース6に登録済みのユーザ(図3の例ではユーザID“A”,“B”)については、当該ユーザの無線LAN端末1がいずれかの無線LANアクセスポイント装置2に対してアクセス中であり、無線LAN10を利用中であることを表す。一方、無線LANアクセスポイント装置番号が未登録のユーザ(図3の例ではユーザID“C”)については、当該ユーザの無線LAN端末1がいずれの無線LANアクセスポイント装置2に対してもアクセスしておらず、無線LAN10を利用中ではないことを表す。
【0036】
上記パケット使用数は、無線LAN10で使用された有効パケットの総数である。本実施形態では、無線LAN端末1と携帯電話ネットワーク3a間で転送されたパケットが有効パケットである。有効パケットは課金対象のパケットである。
【0037】
上記パケット残数は、無線LAN10で使用可能な有効パケットの残り数である。具体的には、ユーザが前払いした無線LAN10の利用料金の総額、つまり、パケットチケットの購入金額の合計から換算される使用可能な有効パケット数から、パケット使用数を減算した値である。
【0038】
上記基準パケット残数は、無線LAN10の利用を許可する条件となるパケット残数である。つまり、パケット残数が基準パケット残数以上ならば当該ユーザに対して無線LAN10の利用を許可するが、基準パケット残数未満ならば当該ユーザに対して無線LAN10の利用を許可しない。
【0039】
次に、図1の無線LANサービスシステムの動作を説明する。
図4〜図6は、図1に示す無線LANサービスシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【0040】
初めに、図4を参照して、ユーザがパケットチケットを新規購入する際の動作を説明する。
ユーザは、無線LAN10の利用料金を前払いするためにパケットチケットを購入する。図4において、ユーザは、携帯電話端末7を使用してパケットチケット販売サーバ8にアクセスする(ステップS101)。このアクセスに対して、パケットチケット販売サーバ8は、チケット購入メニュー画面を携帯電話端末7に表示させる(ステップS102)。
【0041】
次いで、ユーザは、該チケット購入メニュー画面の購入メニューに従ってチケット購入金額を入力し、携帯電話端末7は、入力されたチケット購入金額をパケットチケット販売サーバ8に送信する(ステップS103)。ここで、携帯電話端末7に専用の暗証番号を使用してユーザ認証を行ってもよい。
【0042】
次いで、パケットチケット販売サーバ8は、携帯電話端末7から受信したチケット購入金額を管理サーバ5に転送する(ステップS104)。管理サーバ5は、チケット購入金額を受信すると、無線LAN10のユーザ認証情報であるユーザID及びパスワードを発行してパケットチケット販売サーバ8に返信する(ステップS105)。
【0043】
次いで、パケットチケット販売サーバ8は、管理サーバ5から受信したユーザID及びパスワードをウェブブラウザや電子メールで携帯電話端末7に送信する(ステップS106)。携帯電話端末7は、パケットチケット販売サーバ8から受信したユーザID及びパスワードをメモリに保存する(ステップS107)。このメモリに保存されたユーザID及びパスワードは、画面表示、近距離無線通信(赤外線通信等)又はケーブル接続による通信などで出力することができる。
【0044】
管理サーバ5は、上記ステップS105で発行したユーザID及びパスワード、並びに、パケットチケット販売サーバ8から受信したチケット購入金額をデータベース6に記録する(ステップS108)。次いで、管理サーバ5は、当該ユーザIDのパケット使用数の管理を開始する(ステップS109)。この時点でのデータベース6のユーザ管理情報としては、パケット購入金額合計は今回購入分のチケット購入金額とし、パケット使用数は0とする。また、パケット購入金額合計から使用可能な有効パケット数を換算し、この使用可能有効パケット数からパケット使用数を減算した値をパケット残数(この時点では使用可能有効パケット数に一致)とする。図3の例では、ユーザID“C”に係るユーザ管理情報に対応する。
【0045】
なお、パケットチケットの追加購入時には、既にユーザIDが発行済みであるので、ユーザは発行済みのユーザIDおよびパスワードを通知して追加購入である旨を示す。これにより、管理サーバ5は、上記したステップS105を省略し、ユーザから通知されたユーザID及びパスワードがデータベース6に記録されているものと一致するか検証する。この検証が成功した場合には、当該ユーザの追加購入を許可し、追加購入金額をデータベース6のパケット購入金額合計に加算してパケット購入金額合計を更新する。そして、更新したパケット購入金額合計から使用可能な有効パケット数を換算し、この有効パケット数からパケット使用数を減算してパケット残数とする。
【0046】
また、パケットチケット販売サーバ8は、今回の購入金額を当該携帯電話端末7に対して課金する依頼データを、携帯電話ネットワーク3bの課金処理装置(図示せず)に送信する。これにより、当該携帯電話端末7に対してパケットチケットの購入金額が課金される。
【0047】
次に、図5を参照して、ユーザが無線LAN10を利用する際の動作を説明する。
図4において、ユーザは、無線LAN端末1を使用して無線LANアクセスポイント装置2にアクセスする(ステップS201)。このアクセスに対して、無線LANアクセスポイント装置2は、ユーザID及びパスワードの入力を要求する(ステップS202)。この要求により、無線LAN端末1は、ユーザID及びパスワードの入力画面を表示し、ユーザによりユーザID及びパスワードが入力されると、無線LANアクセスポイント装置2に送信する(ステップS203)。ここで、ユーザは、携帯電話端末7で保存するユーザID及びパスワードを無線LAN端末1に入力する。ユーザID及びパスワードの入力は、キー操作、近距離無線通信又はケーブル接続による通信などにより行うことができる。
【0048】
次いで、無線LANアクセスポイント装置2は、無線LAN端末1から受信したユーザID及びパスワードを管理サーバ5に送信する(ステップS204)。管理サーバ5は、無線LANアクセスポイント装置2から受信したユーザID及びパスワードの認証を行う(ステップS205)。この認証は、ユーザから通知されたユーザID及びパスワードがデータベース6に記録されているものと一致した場合に成功となる。
【0049】
次いで、管理サーバ5は、ユーザID及びパスワードの認証成功の場合、データベース6に記録される当該ユーザIDのパケット残数が基準パケット残数以上あるか検証する。この検証の結果、パケット残数が基準パケット残数以上あるときは、無線LANアクセスポイント装置2に対して当該ユーザIDのポートを開くよう指示し、当該無線LANアクセスポイント装置2をデータベース6に登録する(ステップS206)。この登録により、当該ユーザIDに係るユーザ管理情報には、当該無線LANアクセスポイント装置の識別番号が格納される。
【0050】
次いで、無線LANアクセスポイント装置2は、管理サーバ5から受信した指示により、指示されたユーザID用の論理的なポートを用意し、当該ポートを開く設定を行う(ステップS207)。ここで、無線LANアクセスポイント装置2の制御部23は、ポートを用意したユーザIDをユーザ認証情報記憶部25に保存する。また、当該ポートに対して、転送用パケットバッファ24の一定のバッファ領域を割当てる。これにより、ポートが開状態のときには、該割当てられたバッファ領域を介して当該ユーザIDのパケット転送が可能となる。
【0051】
次いで、無線LANアクセスポイント装置2は、無線LAN端末1に対して使用許可の通知を送信し、パケット転送数のカウントを開始する(ステップS208)。
【0052】
次いで、無線LAN端末1は、無線LANアクセスポイント装置2から使用許可の通知を受信すると、その旨を画面に表示する。これにより、ユーザは、ウェブブラウザ等を用いてインターネット4へのアクセスを開始する。そして、無線LAN端末1は、無線LANアクセスポイント装置2を介したインターネット4宛てのパケット通信を開始する(ステップS209)。
【0053】
無線LANアクセスポイント装置2は、無線LAN端末1とインターネット4間で送受されるパケットの転送と、このパケット転送数をカウントする(ステップS210)。ここで、無線LANアクセスポイント装置2の制御部23は、転送対象のパケットに含まれるユーザIDに基づき、該当するポートが開状態ならば、該当するバッファ領域に当該パケットを格納し、転送タイミングになると、該バッファ領域からパケットを取り出して転送する。そして、当該ユーザIDのパケット転送数をカウントアップする。このパケット転送数は、パケット転送数記憶部26に保存する。
【0054】
次いで、無線LANアクセスポイント装置2は、パケット転送数が一定数の増加する度に、その旨を管理サーバ5に通知する(ステップS211)。ここで、無線LANアクセスポイント装置2の制御部23は、パケット転送数が所定数に達すると、当該ユーザIDに係る転送報告通知を管理サーバ5に送信し、当該パケット転送数を0にリセットする。
【0055】
次いで、管理サーバ5は、無線LANアクセスポイント装置2から転送報告通知を受信すると、当該ユーザIDのパケット残数から当該所定数を減算し、データベース6を更新する(ステップS212)。次いで、管理サーバ5は、更新後のパケット残数と基準パケット残数を比較し、パケット残数が基準パケット残数未満の場合には当該ユーザIDに係るパケットチケットの追加購入の必要ありを無線LANアクセスポイント装置2に通知する(ステップS213)。図3の例では、ユーザID“B”に係るユーザ管理情報に対応する。
【0056】
次いで、無線LANアクセスポイント装置2は、管理サーバ5からパケットチケットの追加購入要の通知を受信すると、当該ユーザIDに係る無線LAN端末1にパケットチケットの追加購入の必要ありを示す画面を表示させる。そして、当該ユーザIDのポートを閉じる設定を行う(ステップS214)。ここで、無線LANアクセスポイント装置2の制御部23は、当該ユーザIDのポートに割当てられている転送用パケットバッファ24のバッファ領域を解放する。これにより、ポートが閉状態のときには、当該ユーザIDのパケット転送が不可能となる。
【0057】
次いで、無線LAN端末1は、パケットチケットの追加購入が必要であり、チケットの購入を促す内容の画面を表示する(ステップS215)。これにより、ユーザは、無線LAN10の利用を続ける場合、パケットチケットの追加購入を行う。
【0058】
次に、図6を参照して、ユーザがアクセス先の無線LANアクセスポイント装置2を変更する際の動作を説明する。
図6において、ユーザは、アクセス先の無線LANアクセスポイント装置2を無線LANアクセスポイント装置2−1から2−2に変更し、ユーザID及びパスワードを入力する(ステップS301)。次いで、変更先の無線LANアクセスポイント装置2−2は、無線LAN端末1から受信したユーザID及びパスワードを管理サーバ5に送信する(ステップS302)。管理サーバ5は、無線LANアクセスポイント装置2−2から受信したユーザID及びパスワードの認証を行う(ステップS303)。
【0059】
次いで、管理サーバ5は、ユーザID及びパスワードの認証成功の場合、当該ユーザIDのパケット残数が基準パケット残数以上あるか検証し、パケット残数が基準パケット残数以上ならば、変更元の無線LANアクセスポイント装置2−1に対して当該ユーザIDの情報の消去を指示する。そして、データベース6に登録の当該ユーザIDに係る無線LANアクセスポイント装置番号を変更先の無線LANアクセスポイント装置2−2の識別番号に更新する(ステップS304)。
【0060】
次いで、変更元の無線LANアクセスポイント装置2−1は、指示されたユーザIDの情報(ユーザ認証情報、パケット転送数、ポート情報)を消去する(ステップS305)。
【0061】
また、管理サーバ5は、変更先の無線LANアクセスポイント装置2−2に対して当該ユーザIDのポートを開くよう指示する(ステップS306)。無線LANアクセスポイント装置2−2は、管理サーバ5から受信した指示により、指示されたユーザID用の論理的なポートを用意し、当該ポートを開く設定を行う(ステップS307)。次いで、無線LANアクセスポイント装置2−2は、無線LAN端末1に対して使用許可の通知を送信し、パケット転送数のカウントを開始する(ステップS308)。
【0062】
これにより、無線LAN端末1は、変更先の無線LANアクセスポイント装置2−2を介したインターネット4宛てのパケット通信を開始する(ステップS309)。また、無線LANアクセスポイント装置2−2は、無線LAN端末1とインターネット4間で送受されるパケットの転送と、このパケット転送数をカウントする(ステップS309)。
【0063】
上述したように本実施形態によれば、無線LANアクセスポイント装置が携帯電話ネットワークに無線接続してデータを送受信し、無線LAN端末と携帯電話ネットワーク間のパケット転送を行う。これにより、無線LAN端末から携帯電話ネットワークを介してインターネット等の外部ネットワークに接続しデータを相互に送受信することができる。
【0064】
さらに、前払いされた無線LANの利用料金に相当する使用可能な有効パケット数(本実施形態ではパケット転送数)をデータベースで管理し、管理サーバが、無線LANアクセスポイント装置で計測された「使用された有効パケット数(本実施形態ではパケット転送数)」に基づき、データベース内の使用可能な有効パケット数の残数を更新する。そして、使用可能な有効パケット数の残数に基づき、無線LANの利用許可を判断する。これにより、プリペイド(前払い)式により無線LANの利用料金を徴収することが可能となる。
【0065】
なお、パケットチケット販売サーバ8は、インターネット4上に設けられてもよい。この場合、ユーザは、例えば自宅のパーソナルコンピュータ等により、インターネット4上のパケットチケット販売サーバ8にアクセスし、予めパケットチケットを購入することができる。
【0066】
また、パケットチケットの購入代金は、クレジットカード等により電子決済するようにしてもよい。
【0067】
また、上述した実施形態では、課金対象となる有効パケットは、無線LAN端末と携帯電話ネットワーク間で転送したパケットとしたが、無線LAN内で転送したパケットを含めるようにしてもよい。
【0068】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る無線LANサービスシステムの構成を示すブロック図である。図7において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0069】
図7に示す第2の実施形態では、無線LAN10aは列車内にもうけられた車内無線LANである。そして、駅に設けられたチケット販売機31は、乗車券等と共にパケットチケットを販売する。
【0070】
図7において、チケット販売機31は、パケットチケットの販売メニューを有する。乗客は、車内無線LAN10aを利用する場合、乗車前にチケット販売機31でパケットチケットを購入する。チケット販売機31は、パケットチケットの購入金額をインターネット4を介して管理サーバ5に送信する。これにより、管理サーバ5は、車内無線LAN10aのユーザ認証情報であるユーザID及びパスワードを発行し、チケット販売機31に返信する(上記図4のステップS105に対応)。
【0071】
チケット販売機31は、管理サーバ5から受信したユーザID及びパスワードを券面に印字し、チケットを発券する。乗客は、発券されたチケットを受け取り、該券面に記載のユーザID及びパスワードを使用して車内無線LAN10aを利用することができる。
【0072】
なお、チケット販売機31は、乗車券とパケットチケットとが兼用のチケットを発券するようにしてもよい。つまり、乗客が乗車券とパケットチケットとを同時に購入することができるようにし、乗車券の券面に車内無線LAN10aのユーザID及びパスワードを印字して発券する。
【0073】
また、チケット販売機31は、自動販売機であってもよく、或いは乗車券の販売窓口に設けられるものであってもよい。
【0074】
なお、上述した実施形態では、使用可能な有効パケット数の残数により無線LANの利用可否を管理したが、定期乗車券のように、無線LANの利用可否を有効期限で管理するようにしてもよい。この場合、定期乗車券の券面に車内無線LANの有効期限を記載すると、ユーザの利便性がよい。
【0075】
図8は、無線LANの利用可否を有効期限で管理する場合のデータベース6のテーブル構成の一例を示す図である。図8に示されるように、無線LANの利用有効期限までの残日数がデータベース6に記録される。有効期限は、パケット購入金額合計から換算される。管理サーバ8は、日毎に、データベース6の有効期限までの残日数を更新する。
【0076】
なお、無線LANの利用可否を有効期限で管理する場合、パケット使用数は、必要に応じて記録すればよい。例えば、有効期限に応じたパケット使用数の統計を取る場合などに利用可能である。
【0077】
また、日毎ではなく、一定時間毎に有効期限を更新してもよい。
【0078】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、イベント会場や喫茶店などのスポット(ホットスポット)に無線LANアクセスポイント装置2を設け、無線LAN10を構築するようにしてもよい。また、有料の展示会などの入場料を徴収するイベントの会場で無線LAN10を構築し、該イベントの入場券と共にパケットチケットを発券するチケット販売機31を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無線LANサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す無線LANアクセスポイント装置2の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すデータベース6のテーブル構成の一例を示す図である。
【図4】図1に示す無線LANサービスシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】図1に示す無線LANサービスシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】図1に示す無線LANサービスシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る無線LANサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】データベース6のテーブル構成の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1…無線LAN端末、2…無線LANアクセスポイント装置、3a,3b…携帯電話ネットワーク、4…インターネット、5…管理サーバ、6…データベース、7…携帯電話端末、8…パケットチケット販売サーバ、21…無線LANアクセスポイント機能部、22…携帯電話端末機能部、23…制御部、24…転送用パケットバッファ、25…ユーザ認証情報記憶部、26…パケット転送数記憶部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置と、データベース装置と、管理装置とを備えた無線LANサービスシステムであり、
前記無線LANアクセスポイント装置は、
無線LAN端末と無線接続してデータを送受信する第1の無線通信手段と、
移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信する第2の無線通信手段と、
前記無線LAN端末と前記移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う転送制御手段と、
前記無線LAN端末により使用された有効パケット数を、前記無線LANのユーザ認証情報別に計測する計測手段とを有し、
前記データベース装置は、
前払いされた前記無線LANの利用料金に相当する使用可能な有効パケット数と、該前払い者を特定する前記無線LANのユーザ認証情報とを管理するテーブルを有し、
前記管理装置は、
前記無線LANアクセスポイント装置で計測された使用された有効パケット数に基づき、当該ユーザ認証情報に係る前記データベース装置内の使用可能な有効パケット数の残数を更新する更新手段と、
使用可能な有効パケット数の残数に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有する
ことを特徴とする無線LANサービスシステム。
【請求項2】
前記有効パケットは、前記無線LANと前記移動通信ネットワーク間で転送されたパケットを含み、
前記転送制御手段は、前記管理装置による前記無線LANの利用許可を受けてから、前記パケット転送を開始することを特徴とする請求項1に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記データベース装置内の使用可能な有効パケット数の残数が基準パケット残数未満の場合、追加料金の支払いが必要であることを通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項4】
前記通知手段は、前記無線LANアクセスポイント装置を介して、前記無線LAN端末に通知することを特徴とする請求項3に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項5】
前記転送制御手段は、前記通知手段からの通知により、前記パケット転送を停止することを特徴とする請求項4に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項6】
前記データベース装置は、前記無線LAN端末がアクセス中の前記無線LANアクセスポイント装置の識別情報を前記テーブルに含めて管理し、
前記判断手段は、前記テーブル内の無線LANアクセスポイント装置識別情報に基づき、前記無線LAN端末がアクセス中の前記無線LANアクセスポイント装置を判別し、前記無線LANアクセスポイント装置ごとに利用許可を判断することを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項7】
前記無線LANアクセスポイント装置は、特定エリア内に設けられ、該特定エリア内に居るユーザによって利用される無線LANを構築するものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかの項に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項8】
前記特定エリアに係る利用券の販売メニューおよび前記無線LANの利用料金の前払いメニューを有するチケット販売機をさらに備え、
前記チケット販売機は、
前払いされた前記無線LANの利用料金の金額を前記管理装置に送信する送信手段と、
前記管理装置から前記無線LANのユーザ認証情報を受信する受信手段と、
前記受信したユーザ認証情報を券面に記載し、発券する発券手段とを有し、
前記管理手段は、
前記チケット販売機から前記無線LANの利用料金の金額を受信する受信手段と、
前記無線LANのユーザ認証情報を発行するユーザ認証情報発行手段と、
前記発行したユーザ認証情報を前記チケット販売機に送信する送信手段とを有する
ことを特徴とする請求項7に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項9】
前記発券手段は、前記特定エリアに係る利用券の券面に前記ユーザ認証情報を記載することを特徴とする請求項8に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項10】
前記特定エリアは車両内のエリアであり、前記利用券は該車両の乗車券であることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかの項に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項11】
前記特定エリアはイベント会場内のエリアであり、前記利用券は該イベントに係る券であることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかの項に記載の無線LANサービスシステム。
【請求項12】
無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置と、データベース装置と、管理装置とを備えた無線LANサービスシステムであり、
前記無線LANアクセスポイント装置は、
無線LAN端末と無線接続してデータを送受信する第1の無線通信手段と、
移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信する第2の無線通信手段と、
前記無線LAN端末と前記移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う転送制御手段とを有し、
前記データベース装置は、
前払いされた前記無線LANの利用料金に相当する前記無線LANの利用有効期限と、該前払い者を特定する前記無線LANのユーザ認証情報とを管理するテーブルを有し、
前記管理装置は、
一定時間毎に、前記データベース装置内の利用有効期限を更新する更新手段と、
利用有効期限に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有する
ことを特徴とする無線LANサービスシステム。
【請求項13】
無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置であり、
前記無線LANアクセスポイント装置は、
無線LAN端末と無線接続してデータを送受信する第1の無線通信手段と、
移動通信ネットワークに無線接続してデータを送受信する第2の無線通信手段と、
前記無線LAN端末と前記移動通信ネットワーク間のパケット転送を行う転送制御手段と、
前記無線LAN端末により使用された有効パケット数を、前記無線LANのユーザ認証情報別に計測する計測手段とを有する
ことを特徴とする無線LANアクセスポイント装置。
【請求項14】
無線LANを構築する無線LANアクセスポイント装置で計測された使用された有効パケット数に基づき、前記無線LANの当該ユーザ認証情報に係るデータベース装置内の前払いされた前記無線LANの利用料金に相当する使用可能な有効パケット数の残数を更新する更新手段と、
使用可能な有効パケット数の残数に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有する
ことを特徴とする管理装置。
【請求項15】
一定時間毎に、データベース装置内の前払いされた無線LANの利用料金に相当する前記無線LANの利用有効期限を更新する更新手段と、
利用有効期限に基づき、前記無線LANの利用許可を判断する判断手段とを有する
ことを特徴とする管理装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−115002(P2006−115002A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−297959(P2004−297959)
【出願日】平成16年10月12日(2004.10.12)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】