説明

照明構造

【課題】ランプとその点灯・消灯のスイッチとを繋ぐワイヤの屈曲耐久性を考慮する必要が無く組立作業が容易となり、また、低消費電力によりランプの点灯が可能な照明構造を提供する。
【解決手段】開閉部材4に設けられ、ランプ9に対し発光駆動電流を供給可能な蓄電媒体11と、前記開閉部材の回動軸上に設けられると共に、前記蓄電媒体に対する車載バッテリからの電力供給のオン・オフを切り替えるスイッチ機構18とを備え、前記開閉部材が閉じられることにより、前記スイッチ機構は、前記蓄電媒体と前記車載バッテリとを電気的に接続し、前記蓄電媒体は、前記車載バッテリからの電力供給により充電がなされ、前記開閉部材が開かれることにより、前記スイッチ機構は、前記蓄電媒体と前記車載バッテリとを電気的に絶縁すると共に前記蓄電媒体と前記ランプとを電気的に接続し、前記蓄電媒体は、前記ランプに対し発光駆動電流を供給することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載され、一端側を軸に回動する開閉部材(扉、蓋)の開閉に連動してランプを点灯・消灯させる照明構造に関し、例えば、自動車のグラブボックスのリッド(蓋)側にランプが取り付けられ、リッドの開閉に連動してランプが点灯・消灯する照明構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のグラブボックス用ランプの多くは、インストルメントパネルに凹設された物品収納室(ボックス)の天井部に取り付けられていた。
しかしながら、ランプを物品収納室の天井部に設けた場合、照明光が収納物によって遮られ、物品収納室内を十分に照らすことができないことがあった。
そのため、昨今では、図8、図9に示すようにランプ51をグラブボックス50のリッド52側に設けることで、物品収納室53内を十分に照射することのできる構造が望まれている(例えば特許文献1)。
【0003】
また、図8、図9に示すように、ランプ51の点灯・消灯をオン・オフするスイッチ54は、従来からリッド52の開閉に連動する構成のものが多く採用されている(例えば特許文献2)。
即ち、前記スイッチ54は、物品収納室53の開口側に設けられ、図9に示すように開口をリッド52により閉じると、リッド52の内面側でスイッチ54が押圧されてオフ状態となり、ランプ51が消灯するようになっている。
一方、図8のようにリッド8を開くとスイッチ54は押圧状態から解除され、スイッチ54がオン状態となり、ランプ51が点灯するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3096103号公報
【特許文献2】特開平9−240369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図8,図9に示すように、ランプ51がリッド52側に設けられ、ランプ51のスイッチ54が物品収納室53の開口縁部に設けられた構成とした場合、それらランプ51とスイッチ54とを繋ぐワイヤハーネス55の経路がリッド52の回動軸部56を跨ぐため、ワイヤハーネス55の屈曲耐久性を考慮する必要があり、組立作業が繁雑になるという課題があった。
また、スイッチ54を物品収納室53の開口縁部に設けるためのスペースが必要になるため、その分、物品収納室53内の容量が小さくなるという課題があった。
また、従来、グラブボックスのランプ51には、バッテリの+B電源(常時電源)から電源供給される。このため、エンジンオフの状態において、リッド52を開いたまま放置された場合、或いは絶縁不良によりランプ51に発光駆動電流が供給され続ける場合等には、ランプ51が点灯し続け、バッテリ上がりの原因となる虞があった。
【0006】
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、自動車に搭載され、一端側を軸に回動する開閉部材(扉、若しくは蓋)の開閉に連動してランプを点灯・消灯させる照明構造において、ランプとその点灯・消灯のスイッチとを繋ぐワイヤの屈曲耐久性を考慮する必要が無く組立作業が容易となり、また、低消費電力によりランプの点灯が可能な照明構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した課題を解決するために、本発明に係る照明構造は、自動車に搭載され、一端側を軸に回動する開閉部材の開閉に連動して、該開閉部材に設けられたランプを点灯・消灯させる照明構造であって、前記開閉部材に設けられ、前記ランプに対し発光駆動電流を供給可能な蓄電媒体と、前記開閉部材の回動軸上に設けられると共に、前記蓄電媒体に対する車載バッテリからの電力供給のオン・オフを切り替えるスイッチ機構とを備え、前記開閉部材が閉じられることにより、前記スイッチ機構は、前記蓄電媒体と前記車載バッテリとを電気的に接続し、前記蓄電媒体は、前記車載バッテリからの電力供給により充電がなされ、前記開閉部材が開かれることにより、前記スイッチ機構は、前記蓄電媒体と前記車載バッテリとを電気的に絶縁すると共に、前記蓄電媒体と前記ランプとを電気的に接続し、前記蓄電媒体は、前記ランプに対し発光駆動電流を供給することに特徴を有する。
このように構成することにより、開閉部材を閉じてランプを使用しないときに蓄電媒体に充電し、開閉部材を開いたときにランプの発光駆動電流は蓄電媒体から供給されるため、低消費電力での点灯を行うことができる。
また、開閉部材を開いたまま放置しても、ランプは蓄電媒体からの放電が終了すると消灯し、バッテリ電源からの電力供給は、開閉部材を閉じた際、蓄電媒体に対しなされる。このため、ランプの点灯に起因するバッテリ上がりの課題を解決することができる。
【0008】
また、前記開閉部材において、前記蓄電媒体または前記ランプの一方の電極と電気的に接続されると共に、前記スイッチ機構に電気的に接続可能なコンタクト端子を備え、前記スイッチ機構は、前記回動軸の軸方向に延びる円柱または円筒状に形成され、その外周面には、非導電性の領域と、前記車載バッテリに電気的に接続される導電性の領域とが形成され、前記コンタクト端子は、前記スイッチ機構の外周面に圧着されると共に、前記リッドの回動に伴い前記外周面を周方向に沿って移動し、前記非導電性の領域、または導電性の領域のいずれかに接続されることが望ましい。
このように、ランプのスイッチ機能を回動軸上に設けることにより、従来のようにワイヤの屈曲耐久性を考慮する必要が無く、組立作業を容易なものとすることができる。
【0009】
また、前記開閉部材は、自動車のグラブボックスにおける物品収納室の前部開口を開閉するリッドに適用することができ、その場合、前記リッドに設けられたランプは、前記リッドが開いた状態で、前記物品収納室の前方から、該物品収納室内を照射するように配置されていることが望ましい。
このようにランプを配置することにより、照明光がボックス内の収納物によって遮られることなく、ボックス内を十分に照らすことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、自動車に搭載され、一端側を軸に回動する開閉部材(扉、若しくは蓋)の開閉に連動してランプを点灯・消灯させる照明構造において、ランプとその点灯・消灯のスイッチとを繋ぐワイヤの屈曲耐久性を考慮する必要が無く組立作業が容易となり、また、低消費電力によりランプの点灯が可能な照明構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、この発明に係る照明構造として、自動車のグラブボックス用ランプを適用したグラブボックスの断面図であって、グラブボックスのリッドが開かれた状態を示す図である。
【図2】図2は、図1のグラブボックスのリッドが閉じられた状態を示す断面図である。
【図3】図3は、図1のリッドが開かれた状態で、このリッドの裏側を見た斜視図である。
【図4】図4は、図1のグラブボックスのリッド内部に形成された間隙と空間における構成を模式的に示す斜視図である。
【図5】図5は、図1のグラブボックスの回動軸に設けられたスイッチ機構の斜視図である。
【図6】図6は、図1のグラブボックスの回動軸に設けられたスイッチ機構を他の角度から見た斜視図である。
【図7】図7は、図1のグラブボックスの回動軸に設けられたスイッチ機構のスイッチングによるランプの点灯動作を説明するための回路図である。
【図8】図8は、従来のリッド側にランプを設けたグラブボックスの断面図であって、リッドを開いた状態を示す図である。
【図9】図9は、従来のリッド側にランプを設けたグラブボックスの断面図であって、リッドを閉じた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明にかかる照明構造の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。本実施の形態にあっては、照明構造として、自動車のグラブボックス用ランプに適用した場合を例に説明する。
図1は、自動車のグラブボックスの断面図であって、グラブボックスのリッド(蓋)が開かれた状態を示している。図2は、図1のグラブボックスのリッドが閉じられた状態を示している。
【0013】
図1、図2に示すグラブボックス1は、インストルメントパネル側に所定の空間が凹設されてなる物品収納室2と、その前面開口3を開閉自在に設けられた開閉部材としてのリッド4とを備えている。
前記リッド4は、その下端縁部が回動軸5に回動自在に接続され、回動軸5を軸に回動することによってグラブボックス1の前面開口3を開閉するように設けられている。
尚、図示しないが、リッド4の上端及び前記前面開口3の上端縁部には、リッド4により前面開口3を閉じた際に、その開口3に対しリッド4が係止・開放可能となるようにラッチ機構(図示せず)が設けられている。
【0014】
また、図示するようにリッド4は、壁部16とその上方に設けられた照明部17とを有し、壁部16内には所定の間隙6が形成され、照明部17内には、前記間隙6に連通する空間7が形成されている。
前記空間7には、回路基板8が設けられ、その前面に少なくとも1つのランプ9が設置されている。尚、ランプ9として、好ましくは、白色発光ダイオード(白色LED)を用いることができる。図1に示すように、リッド4が開かれた状態で、ランプ9は、グラブボックス1の前方から、その収納空間2を、リッド開口4aを介して照射するよう配置されている。尚、前記リッド開口4aには、ランプ9の照射光を透過させると共に、より広範囲に照射するよう光拡散する光拡散板10が設けられている。
【0015】
また、回路基板8には、蓄電媒体として、例えば電気二重層キャパシタ11が設けられ、少なくとも前記ランプ9は、前記キャパシタ11の放電を利用して所定時間、発光可能な回路構成となされている。尚、回路基板8には、必要に応じて、キャパシタ11の放電圧を所定圧まで上昇するための昇圧回路(図示せず)などを設けることが望ましい。
また、前記回路基板8には、自動車本体側からの電源供給を行うための複数のワイヤ(電線)からなるワイヤハーネス12が接続され、このワイヤハーネス12は、リッド4(壁部16)内の間隙6を通され、電気的なスイッチ機構を有する回動軸5を介して車体側のワイヤハーネス13と電気的に接続可能に構成されている。
【0016】
続いて、図3乃至図6を用いて、回動軸5が有するスイッチ機構の構成について説明する。
図3は、リッド4が開かれた状態で、このリッド4の裏側を見た斜視図である。
図3に示すように回動軸5の両端付近には、それぞれヒンジ14,15が設けられている。これらのヒンジ14,15により、車体側に設けられたグラブボックス1の収納空間2に対しリッド4が回動軸5周りに回動し、前面開口3に対し開閉自在となされている。
【0017】
図4は、リッド4の内部に形成された前記間隙6と空間7における構成を模式的に示す斜視図である。図4に示すように回動軸5には、スイッチ機構18が設けられている。図5、図6に示すように、スイッチ機構18は円柱状(若しくは円筒状)に形成され、その外周面に導電性を有するベースパターン19、20が形成されている。
また、ベースパターン19とベースパターン20とは、リング21を境に電気的に絶縁されている。また、ベースパターン19、20においては、それぞれ所定位置に非導電領域であるエリア22,23が設けられている。
尚、スイッチ機構18は、回動軸5の軸線上に設けられているものの、ベースパターン19,20は、リッド4の回動に拘わらず軸周りに回転することがないように設けられており、前記エリア22,23の位置は物品収納室2(車体側)に対して固定されている。
【0018】
また、図5に示すようにベースパターン19は、本体側に形成されたターミナル24に電気的に接続され、このターミナル24は、ワイヤハーネス13が有するアクセサリー(ACC)線(図示せず)に電気的に接続されている。
一方、ベースパターン20は、本体側に形成されたターミナル25に電気的に接続され、このターミナル25は、ワイヤハーネス13が有するアース線(図示せず)に電気的に接続されている。
尚、前記アクセサリー(ACC)線とアース線とは、車載バッテリ(図示せず)に接続されている。
【0019】
また、ベースパターン19には、軸に沿って2つのコンタクト端子26,27が圧着され、ベースパターン20には、コンタクト端子28が圧着されている。
具体的構造について説明すると、図5、図6に示すように、コンタクト端子26にはリッド4側のワイヤハーネス12が有するワイヤ12aが接続され、コンタクト端子27にはリッド4側のワイヤハーネス12が有するワイヤ12bが接続されている。また、コンタクト端子28にはリッド4側のワイヤハーネス12が有するワイヤ12cが接続されている。コンタクト端子26,27,28はそれぞれ板状部材33によって、スイッチ機構18の軸方向に対する位置が規制されている。
【0020】
また、ワイヤ12a、12b、12cはそれぞれスプリング29の内側に挿通され、これらスプリング29はリッド4内の間隙6に設けられた保持部材30、31、32によって少なくともその後端側が保持されている。前記3つのスプリング29は、圧縮された状態で保持され、その先端側は、それぞれコンタクト端子26,27,28の後端側に係止している。即ち、この構成によりスプリング29の付勢力がコンタクト端子26,27,28に与えられ、各端子がそれぞれベースパターン19、或いはベースパターン20に圧着した状態となされている。
【0021】
また、コンタクト端子26,27,28はリッド4内(間隙6内)に収容されているため、リッド4の回動に同期して同方向に回動する(ベースパターン19、或いはベースパターン20に圧着した状態で周方向に移動する)。
そのため、前面開口3に対しリッド4を開いた状態(図6の状態)では、コンタクト端子26,27はベースパターン19の導電領域を介して互いに導通し、コンタクト端子28はベースパターン20の非導電領域であるエリア23に接する状態となされる。
一方、前面開口3に対しリッド4を閉じた状態では、コンタクト端子26はベースパターン19の非導電領域であるエリア22に接し、コンタクト端子27はベースパターン19の導電領域に接し、コンタクト端子28はベースパターン20の導電領域に接する状態となされる。
【0022】
続いて、グラブボックス1におけるランプ9の点灯動作について説明する。
図7は、スイッチ機構18のスイッチングによるランプ9の点灯動作を説明するための回路図であって、図7(a)はリッド4を閉じた状態、図7(b)はリッド4を開いた状態を示している。
前記ワイヤ12aは、回路基板8の例えば白色LEDからなるランプ9の+側端子に接続され、ワイヤ12bは、例えば電気二重層キャパシタからなるキャパシタ11の+側端子に接続されている。
また、ワイヤ12cは、ランプ9の−側端子とキャパシタ11の−側端子とに接続されている。
【0023】
この構成において、グラブボックス1のリッド4が閉じた状態にあっては、図7(a)に示すように、スイッチ機構18のベースパターン19において、ターミナル24とコンタクト端子27(ワイヤ12b)とが導通して電気的に接続され、ベースパターン20において、ターミナル25とコンタクト端子28(ワイヤ12c)とが導通して電気的に接続される。
これにより、キャパシタ11には、例えば自動車のアクセサリー(ACC)電源オン時に電圧供給され、充電動作がなされる。
【0024】
一方、グラブボックス1のリッド4が開かれると、図7(b)に示すように、スイッチ機構18のベースパターン19において、コンタクト端子27(ワイヤ12b)とコンタクト端子26(ワイヤ12a)とが導通して電気的に接続され、ベースパターン20において、ターミナル25とコンタクト端子28(ワイヤ12c)とが電気的に絶縁される。
これにより、車両側のバッテリ電源に関係なく、リッド4側においてランプ9を点灯させるための回路が形成される。即ち、キャパシタ11からの放電によりコンデンサ9に駆動電流が供給され、少なくともキャパシタ11の放電による駆動電流の供給が続く間、ランプ9が点灯することとなる。
【0025】
このように本発明に係る実施の形態によれば、リッド4側にランプ9が設けられた構造において、リッド4側に蓄電媒体であるキャパシタ11が設けられ、前部開口3に対しリッド4が開かれた際に、リッド4内で閉じられた回路構成となされ、前記キャパシタ11から放電されて、前記ランプ9に対し発光駆動電流が供給される。また、前部開口3に対しリッド4が閉じられた際に、キャパシタ11に対しバッテリ電源(アクセサリー電源)から電力供給がなされる回路構成となされ、キャパシタ11が充電される。
また、前記リッド4を開閉するための回動軸5にスイッチ機構18が設けられ、スイッチ機構18に対して車体側からバッテリ電源線が接続され、リッド4側から前記キャパシタ11に電力供給するためのワイヤ12b等が接続される。そして、リッド4の回動に連動してスイッチ機構18が機能し、前記キャパシタ11の放電と充電とが切り替えられる。
【0026】
この構成により、リッド4を閉じてランプ9を使用しないときに(且つアクセサリー電源オンのときに)キャパシタ11に充電し、リッド4を開いたときにランプ9の発光駆動電流は蓄電媒体であるキャパシタ11から供給されるため、低消費電力での点灯を行うことができる。
また、リッド4を開いたまま放置しても、ランプ9はキャパシタ11からの放電が終了すると消灯し、バッテリ電源(アクセサリー電源)からの電力供給は、リッド4を閉じた際、キャパシタ11に対しなされる。このため、ランプ9の点灯に起因するバッテリ上がりの課題を解決することができる。
また、ランプ9のスイッチ機能が回動軸5上に設けられるため、従来のようにワイヤの屈曲耐久性を考慮する必要が無く、組立作業を容易なものとすることができる。また、物品収納室2側にスイッチを設ける必要がないため、物品収納室2の容積を十分に確保することができる。
【0027】
尚、前記実施の形態においては、照明構造として、自動車のグラブボックス用ランプに適用した場合を例に説明したが、それに限定されず、例えば、自動車の乗降用ドア、或いはラゲッジドアにランプを設けた構成に適用してもよい。
また、前記実施の形態においては、ランプ9に電流供給する蓄電媒体として、電気二重層キャパシタ11を例に説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、リチウムイオン電池、その他蓄電池等のいずれかを用いてもよい。
また、ランプ9として白色LEDを用いるものとしたが、それに限定されず、その他の発光色のLED、有機EL発光素子、豆電球等のいずれかを用いてもよい
【符号の説明】
【0028】
1 グラブボックス
2 物品収納室
3 前部開口
4 リッド(開閉部材)
5 回動軸
6 間隙
7 空間
8 回路基板
9 ランプ
10 光拡散板
11 電気二重層キャパシタ(蓄電媒体)
12 ワイヤハーネス
12a ワイヤ
12b ワイヤ
12c ワイヤ
13 ワイヤハーネス
14 ヒンジ
15 ヒンジ
16 壁部
17 照明部
18 スイッチ機構
19 ベースパターン
20 ベースパターン
21 リング
22 エリア
23 エリア
24 ターミナル
25 ターミナル
26 コンタクト端子
27 コンタクト端子
28 コンタクト端子
29 スプリング
30 保持部材
31 保持部材
32 保持部材
33 板状部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に搭載され、一端側を軸に回動する開閉部材の開閉に連動して、該開閉部材に設けられたランプを点灯・消灯させる照明構造であって、
前記開閉部材に設けられ、前記ランプに対し発光駆動電流を供給可能な蓄電媒体と、
前記開閉部材の回動軸上に設けられると共に、前記蓄電媒体に対する車載バッテリからの電力供給のオン・オフを切り替えるスイッチ機構とを備え、
前記開閉部材が閉じられることにより、前記スイッチ機構は、前記蓄電媒体と前記車載バッテリとを電気的に接続し、前記蓄電媒体は、前記車載バッテリからの電力供給により充電がなされ、
前記開閉部材が開かれることにより、前記スイッチ機構は、前記蓄電媒体と前記車載バッテリとを電気的に絶縁すると共に、前記蓄電媒体と前記ランプとを電気的に接続し、前記蓄電媒体は、前記ランプに対し発光駆動電流を供給することを特徴とする照明構造。
【請求項2】
前記開閉部材において、前記蓄電媒体または前記ランプの一方の電極と電気的に接続されると共に、前記スイッチ機構に電気的に接続可能なコンタクト端子を備え、
前記スイッチ機構は、前記回動軸の軸方向に延びる円柱または円筒状に形成され、その外周面には、非導電性の領域と、前記車載バッテリに電気的に接続される導電性の領域とが形成され、
前記コンタクト端子は、前記スイッチ機構の外周面に圧着されると共に、前記リッドの回動に伴い前記外周面を周方向に沿って移動し、前記非導電性の領域、または導電性の領域のいずれかに接続されることを特徴とする請求項1に記載された照明構造。
【請求項3】
前記開閉部材は、自動車のグラブボックスにおける物品収納室の前部開口を開閉するリッドであって、
前記リッドに設けられたランプは、前記リッドが開いた状態で、前記物品収納室の前方から、該物品収納室内を照射するように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された照明構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−250582(P2012−250582A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123084(P2011−123084)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(000157083)トヨタ自動車東日本株式会社 (1,164)
【出願人】(511133358)株式会社松下電機製作所 (1)
【出願人】(503003821)三光化成株式会社 (1)
【Fターム(参考)】