説明

熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法

【課題】放熱ベースに、異なる仕様の発光ダイオードチップをそれぞれ配置できること。
【解決手段】放熱板とブラケット板との結合により少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することにより、熱電分離を維持させるような設計であり、具体的な実施の形態の他方は、厚シートにより少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することにより、熱電分離を維持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオードブラケットの製作方法に関するものであり、特に、放熱板とブラケット板との結合により少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、または、厚いシートにより少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することにより、放熱ベースに異なる仕様の発光ダイオードチップをそれぞれ配置できる熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今の発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)は、消費電力が低く、発光素子の寿命が長く、アイドリングタイムが不要で、そして、応答速度が速い等の利点があり、さらに、その体積が小さく、振動耐性が強く、量産性が良いので、情報、通信及び消費性の電子製品の指示ランプや表示装置、例えば、携帯電話と携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)におけるスクリーンのバックライト、各種の屋外ディスプレイ、交通信号灯及び車両用のランプ等に広く利用されている。
【0003】
図1は第一の従来の発光ダイオードブラケットの断面図を示したもので、通常の発光ダイオードチップ85は、表面実装技術(Surface Mount Device、SMD)又はフリップチップ接合技術(flip chip bonding)によって、凹部があるコロイド底座81におけるブラケット83に固着されている。
凹部82を含むコロイド底座81において、少なくとも2つのブラケット83が埋め込まれており、各ブラケット83の一部がコロイド底座81の凹部82にそれぞれ露出すると共に、それらの他の一部がコロイド底座81の両側からそれぞれ延出することにより、電気接続部84を形成することができ、この電気接続部84により他の電子装置(図示せず)と電気的に接続される。
【0004】
そして、表面実装技術によって、発光ダイオードチップ85を、コロイド底座81の凹部82内に露出された一方のブラケット83に固着させ、ワイヤボンディング技術、又はフリップチップ接合技術によって、電気導線86を介して発光ダイオードチップ85を他方のブラケット83と電気的に接続させる。最後に、コロイド底座81の凹部82にパッケージコロイド87を形成することで、パッケージコロイド87が凹部82における発光ダイオードチップ85及びブラケット83を覆う。
【0005】
しかしながら、上記した従来の発光ダイオードブラケットにおいてはつぎのような問題点がある。発光ダイオードチップ85が固着されたブラケット83は放熱機能を有すると共に、さらに発光ダイオードチップ85を電気的に接続する多重機能を併有するため、発光ダイオードチップ85の放熱効率が不足し易く、高出力の発光ダイオードチップ85に適用することができない。
【0006】
このため、図2に示した熱電分離型発光ダイオードブラケットが提案されている。図2は第二の従来の発光ダイオードブラケットの平面図を示したもので、凹部82を含むコロイド底座81において、放熱ベース88及び少なくとも二のブラケット83が埋め込まれており、放熱ベース88及び各ブラケット83の一部が、コロイド底座81の凹部82にそれぞれ露出すると共に、各ブラケット83の他の一部がコロイド底座81の両側からそれぞれ延出することにより、電気接続部84を形成することができ、この電気接続部84により他の電子装置(図示せず)と電気的に接続される。
【0007】
そして、表面実装技術によって、発光ダイオードチップ85を、コロイド底座81の凹部82内に露出された放熱ベース88に固着され、ワイヤボンディング技術、又はフリップチップ接合技術によって、電気導線86を介して発光ダイオードチップ85をブラケット83と電気的に接続させる。最後に、コロイド底座81の凹部82にパッケージコロイド87を形成することで、パッケージコロイド87が凹部82における発光ダイオードチップ85、放熱ベース88及びブラケット83を覆うようになる。
【0008】
上記した第二の従来の発光ダイオードブラケットでは、コロイド底座81に放熱ベース88及びブラケット83をそれぞれ埋め込むことによって、発光ダイオードチップ85の放熱と電気接続を分離することができる。即ち、コロイド底座81に埋め込まれた放熱ベース88は発光ダイオードチップ85の放熱のためのものであり、コロイド底座81に埋め込まれたブラケット83は発光ダイオードチップ85の電気接続のためのものであるため、発光ダイオードチップ85の放熱効率が向上し、第一の従来の発光ダイオードブラケットによる問題を解消することができる。
【0009】
しかし、第二の従来の発光ダイオードブラケットは、コロイド底座81において一個の放熱ベース88しか埋め込まないが、放熱ベース88に複数の発光ダイオードチップ85を設置する場合には、同じ仕様(PNP type又はNPN type)の発光ダイオードチップ85を使う必要がある。即ち、正負の仕様の同一の発光ダイオードチップ85を使う限り、複数の発光ダイオードチップ85を放熱ベース88に設けることができるため、発光ダイオードチップ85の利用や、電気接続が制限される。
【0010】
以上のように従来技術では、放熱ベースに複数の発光ダイオードチップを設置する場合に、同じ仕様の発光ダイオードチップを使う必要があり、発光ダイオードチップの利用が制限される問題があるため、改善の技術手段を工夫し、このような問題を無くす必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、従来技術の放熱ベースに複数の発光ダイオードチップを設置する場合に、同じ仕様の発光ダイオードチップを使用するこどで、発光ダイオードチップの利用が制限されるといった問題点を解消できる、熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
本発明の第一実施の形態に係る熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法は、以下の工程を含む。即ち
まず、放熱板に少なくとも2つの放熱ベースを形成し、そして、ブラケット板に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、そして、放熱板とブラケット板を互いに結合させて、少なくとも2つの放熱ベースを少なくとも2組の導電性ブラケット間に設けると共に、少なくとも2つの放熱ベースと少なくとも2組の導電性ブラケットを当接させなく、最後に、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座に埋め込み、且つ、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の凹部に露出させ、又、少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の外方に延出させる。
【0013】
以上のような熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法では、放熱板に少なくとも2つの放熱ベースを形成する工程において、スタンピングプロセスによって少なくとも2つの放熱ベースを形成し、しかも、ブラケット板に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成する工程において、スタンピングプロセスによって少なくとも2組の導電性ブラケットを形成する。
【0014】
以上のような熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法は、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座に埋め込み、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の凹部に露出させ、少なくとも2組の導電性ブラケットの一部がコロイド底座の外方に延出させる工程において、発光ダイオードチップをそれぞれ固定するように少なくとも2つの放熱ベースの一部を凹部に露出させ、そして、発光ダイオードチップのそれぞれと凹部に一部露出された何れかの一組の導電性ブラケットとの電気接続を形成し、又、発光ダイオードチップを被覆するようにコロイド底座の凹部にパッケージコロイドをさらに覆うことによって、SMD発光ダイオードを形成する。
【0015】
本発明の第二実施の形態に係る熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法は、以下の工程を含む。即ち
まず、二種類の異なる厚さの厚シートを製作し、そして、厚シートにおける厚さの大きい箇所に少なくとも2つの放熱ベースを形成し、そして、厚シートにおける厚さの小さい箇所に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、且つ、少なくとも2組の導電性ブラケットを少なくとも2つの放熱ベースと当接させなく、最後に、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座に埋め込み、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の凹部に露出させ、そして、少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の外方に延出させる。
【0016】
以上の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法では、厚シートにおける厚さの大きい箇所に少なくとも2つの放熱ベースを形成する工程において、スタンピングプロセスにより少なくとも2つの放熱ベースを形成し、又、厚シートにおける厚さの小さい箇所に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、又、少なくとも2組の導電性ブラケットを少なくとも2つの放熱ベースと当接させない工程において、スタンピングプロセスにより少なくとも2組の導電性ブラケットを形成する。
【0017】
以上のような熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法は、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座に埋め込み、少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の凹部に露出させ、少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の外方に延出させる工程において、発光ダイオードチップをそれぞれ固定するように少なくとも2つの放熱ベースの一部を凹部に露出させ、そして、発光ダイオードチップのそれぞれと凹部に一部露出された何れかの一組の導電性ブラケットとの電気接続を形成し、又、発光ダイオードチップを被覆するようにコロイド底座の凹部にパッケージコロイドをさらに覆うことによって、SMD発光ダイオードを形成する。
【0018】
以上に本発明に係る製作方法について説明したが、従来技術との差異は以下のとおりである。即ち、本発明による具体的な実施の形態の一方が、放熱板とブラケット板との結合により少なくとも2つの放熱ベース、及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することで、熱電分離を維持させる設計であり、また具体的な実施の形態の他方が、厚シートによって少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することで、熱電分離を維持させる設計であり、しかも、異なる仕様の発光ダイオードチップを同時に使うことができる。即ち、異なる仕様の発光ダイオードチップを放熱ベースにそれぞれ配置しながら、異なる導電性ブラケット組との電気的に接続を形成することにより、異なる仕様の発光ダイオードチップを選んで使用することで、発光ダイオードチップの使用の制限を回避することができる。
【0019】
本発明では、上記の技術手段によって、異なる仕様の発光ダイオードチップを同時に使用するといった技術効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、第一の従来の発光ダイオードブラケットの発光ダイオードチップの配置を示す側面視断面図である。
【図2】図2は、第二の従来の発光ダイオードブラケットの発光ダイオードチップの配置を示す上面図である。
【図3】図3は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの第一の実施形態の製作方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの放熱板とブラケット板との結合の製作を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造を示す上面図である。
【図6】図6は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの第二の実施形態の製作方法を示すフローチャートである。
【図7A】図7Aは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造における厚シートの斜視図である。
【図7B】図7Bは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造における厚シートの放熱ベースと導電性ブラケットの製作を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの上面図である。
【図9A】図9Aは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造において発光ダイオードチップを配置した第一配置形態を示す上面図である。
【図9B】図9Bは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造において発光ダイオードチップを配置した第二配置形態を示す上面図である。
【図10】図10は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造における発光ダイオードチップのパッケージを示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面及び実施例を利用して、本発明の実施形態を詳しく説明する。
【0022】
図3及び図4に基づいて、本発明の第一の実施形態に係る熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法について説明する。図3は本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法のフローチャートであり、図4は放熱板とブラケット板の組立て図を示したものである。
【0023】
まず、スタンピング(stamping)方式にて、少なくとも2つの放熱ベース11を具備する放熱板10を製作する。即ち、放熱板10に少なくとも2つの放熱ベース11を形成する(工程110)。そして、スタンピング方式にて、少なくとも2組の導電性ブラケット21を具備するブラケット板20を製作し、即ち、ブラケット板20に少なくとも2組の導電性ブラケット21を形成する(工程120)。
【0024】
ブラケット板20に形成する導電性ブラケット21の組数は、放熱板10に形成した放熱ベース11の数によるものであり、即ち、導電性ブラケット21の組数が、放熱板10に形成した放熱ベース11の数と等しい。毎組の導電性ブラケット21がそれぞれ、陽極の導電性ブラケット22及び陰極の導電性ブラケット23を備える。
【0025】
図4に示すように、放熱板10に3つの放熱ベース11が形成されているため、ブラケット板20に3組の導電性ブラケット21が形成されるが、図示のように、放熱ベース11及び導電性ブラケット21の形成数は例示に過ぎなく、本発明の応用範囲を限定するものではない。
【0026】
さらに、放熱板10及びブラケット板20に設けられた位置決め部(12、24)を介して放熱板10及びブラケット板20をそれぞれ位置決めして結合する。即ち、放熱板10及びブラケット板20を互いに結合させて、少なくとも2つの放熱ベース11を少なくとも2組の導電性ブラケット21間に設けるが(工程130)、少なくとも2つの放熱ベース11と少なくとも2組の導電性ブラケット21の間を接続することがないことに注意すべく、これにより、放熱と電気的に接続を分離させて、熱電分離の形式を形成することができる。
【0027】
このときの放熱板10及びブラケット板20が一体化になるが、上記の説明及び図面が、単に放熱板10及びブラケット板20のプロセス方式に対する説明であり、本発明の応用範囲がこれに制限されない。
スタンピング方式によって、少なくとも2つの放熱ベース11を具備する放熱板10、及び少なくとも2組の導電性ブラケット21を具備するブラケット板20をそれぞれ製作する場合、電気伝導性及び熱伝導性の良いの金属板或いは合金板により行われ、例えば、放熱板10及びブラケット板20を銅、鉄、アルミ合金、或いは他の電気伝導性及び熱伝導性の良い材質で製作することができる。即ち、放熱ベース11及び導電性ブラケット21が良好の電気伝導性及び熱伝導性を有するが、ここでは、単に放熱板10及びブラケット板20の材質を例として説明するが、本発明の応用範囲が制限されない。
【0028】
図3及び図5を参照して説明する。図5は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットを示す平面図である。
上記のプロセス方式によって、互いに分離した少なくとも2つの放熱ベース11を含む放熱板10及び少なくとも2組の導電性ブラケット21を含むブラケット板20をそれぞれ製造し、当該放熱板10及びブラケット板20を互いに結合させた後、インサート射出成形(insert molding)の方式により、毎個の放熱ベース11及び毎組の導電性ブラケット21の一部をコロイド底座30に埋め込むように、コロイド底座30を形成する(工程140)が、実際の製造過程において、上金型(図示せず)及び下金型(図示せず)によって、毎個の放熱ベース11及び毎組の導電性ブラケット21をその中に埋め込んで、コロイド底座30を射出成形することさえすれば、同時に毎個の放熱ベース11及び毎組の導電性ブラケット21の一部をコロイド底座30に埋め込むことができ、上金型及び下金型が一括離型できる。そして、コロイド底座30のインサート射出のプロセスを完了することができる。
コロイド底座30の材質としては、ポリフタルアミド(polyphthalamide、PPA)、または、他の発光ダイオード構造のコロイド底座30としてよく使われる熱可塑性樹脂であっでもよく、ここでは、単にコロイド底座30の材質として例示し、本発明の応用範囲が制限されない。
【0029】
コロイド底座30の射出成形の場合、コロイド底座30に凹部31を同時に形成し、且つ毎個の放熱ベース11及び毎組の導電性ブラケット21の一部をコロイド底座30の凹部31に露出させ(工程140)、又、毎組の導電性ブラケット21の一部をコロイド底座30からそれぞれ延出させる(工程140)。
毎組の導電性ブラケット21のコロイド底座30の凹部31に露出される部分、及び毎組の導電性ブラケット21のコロイド底座30から延出される部分は、電気的に接続のためのものである。即ち、毎組の導電性ブラケット21のコロイド底座30の凹部31に露出される部分は、コロイド底座30の凹部31内に、後で毎個の放熱ベース11に配置される発光ダイオードチップ(図示せず)と電気的に接続するためのものであるが、毎組の導電性ブラケット21のコロイド底座30から延出する部分は、他の電子装置(図示せず)、例えばマザーボード、回路基板・・・等と電気的に接続するように、コロイド底座30の外部に電気接続を形成するためのものであり、ここでは単に例示するものとして、本発明の応用範囲を制限しない。
【0030】
換言すれば、後でコロイド底座30の凹部31内、毎個の放熱ベース11にそれぞれ配置される発光ダイオードチップ(図示せず)は、毎個の放熱ベース11を介して発光ダイオードチップの放熱に役立ち、毎組の導電性ブラケット21のコロイド底座30の凹部31に露出される部分を介して、発光ダイオードチップの電気的に接続を提供し、又、毎組の導電性ブラケット21のコロイド底座30から延出される部分を介して、発光ダイオードチップの他の電子装置との電気的に接続を提供する。
上記の過程を経由して製作された熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造は、図5の通りである。
【0031】
つぎに図6及び図7Aを参照しながら本発明の第二の実施形態に係る熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法について説明する。図6は本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法を示すフローチャートであり、図7Aは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの厚シートの斜視図である。
まず、押出(extrusion)方式で二種類の異なる厚さを有する厚シート40を製造する(工程210)が、上記の方式は、単に例示するものとして、本発明の応用範囲を制限しない。
【0032】
そして、同時に図6及び図7Bを参照して説明する。図7Bは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの厚シートの放熱ベースと導電性ブラケットの製作を示す斜視図である。スタンピング(stamping)方式によって、厚シート40の厚さの大きい箇所に少なくとも2つの放熱ベース41を形成する(工程220)。そして、スタンピング方式によって、厚シート40の厚さの小さい箇所に少なくとも2組の導電性ブラケット42を形成する(工程230)。
【0033】
厚シート40に形成した導電性ブラケット42の組数は、厚シート40に形成した放熱ベース41の数によるものであり、即ち、導電性ブラケット42の組数が、厚シート40に形成した放熱ベース41の数と等しく、また、毎組の導電性ブラケット42が、それぞれ陽極の導電性ブラケット43及び陰極の導電性ブラケット44を含む。
【0034】
図7A及び図7Bは、厚シート40に3つの放熱ベース41が形成されているので、厚シート40に3組の導電性ブラケット42が形成されるが、図面に示したような放熱ベース41及び導電性ブラケット42の数は、単に例示するものとして、本発明の応用範囲を制限しない。
【0035】
厚シート40に形成した少なくとも2つの放熱ベース41と、少なくとも2組の導電性ブラケット42の間を接続することがないことに注意すべく、これにより、放熱と電気的に接続を分離させて、熱電分離の形式を形成することができる。
【0036】
厚シート40は、電気伝導性及び熱伝導性の良い金属板或合金板により製作され、例えば、銅、鉄、アルミ合金、或いは他の電気伝導性及び熱伝導性の良い材質で製作することができ、即ち、放熱ベース41及び導電性ブラケット42が良好の電気伝導性及び熱伝導性を有するが、ここでは、単に厚シート40の材質を例として説明するが、本発明の応用範囲が制限されない。
【0037】
そして、同時に図6及び図8を参照して説明する。図8は本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの平面図である。
上記のプロセス方式によって、互いに分離した少なくとも2つの放熱ベース41及び少なくとも2組の導電性ブラケット42を有する厚シート40をそれぞれ製造した後、毎個の放熱ベース41及び毎組の導電性ブラケット42の一部をコロイド底座50に埋め込むようにコロイド底座50を形成する(工程240)が、実際の製造過程において、上金型(図示せず)及び下金型(図示せず)によって、毎個の放熱ベース41及び毎組の導電性ブラケット42をその中に埋め込んで、コロイド底座50を射出成形することさえすれば、同時に毎個の放熱ベース41及び毎組の導電性ブラケット42の一部をコロイド底座50に埋め込むことができ、上金型及び下金型が一括離型でき、そして、コロイド底座50のインサート射出成形のプロセスを完了することができる。コロイド底座50の材質としては、ポリフタルアミド(polyphthalamide、PPA)、または、他の発光ダイオード構造のコロイド底座50としてよく使われる熱可塑性樹脂であっでもよい。ここでは、単にコロイド底座50の材質として例示して説明するが、本発明の応用範囲は特に制限されない。
【0038】
コロイド底座50の射出成形の同時に、コロイド底座50に凹部51を形成させ、毎個の放熱ベース41及び毎組の導電性ブラケット42の一部をコロイド底座50の凹部51に露出させ(工程240)、又、毎組の導電性ブラケット42の一部をコロイド底座50からそれぞれ延出させる(工程240)。
毎組の導電性ブラケット42のコロイド底座50の凹部51に露出される部分、及び毎組の導電性ブラケット42のコロイド底座50から延出される部分は、電気的に接続のためのものであり、即ち、毎組の導電性ブラケット42のコロイド底座50の凹部51に露出される部分は、コロイド底座50の凹部51内、後で毎個の放熱ベース41に配置される発光ダイオードチップ(図示せず)と電気的に接続するためのものであるが、毎組の導電性ブラケット42のコロイド底座50から延出される部分は、他の電子装置(図示せず)、例えばマザーボード、回路基板…等と電気的に接続するように、コロイド底座50の外部に電気的に接続を形成するためのものであり、ここでは単に例示するものとして、本発明の応用範囲を制限しない。
【0039】
換言すれば、後でコロイド底座50の凹部51内、毎個の放熱ベース41にそれぞれ配置される発光ダイオードチップ(図示せず)は、毎個の放熱ベース41を介して発光ダイオードチップの放熱に役立ち、毎組の導電性ブラケット42のコロイド底座50の凹部51に露出される部分を介して、発光ダイオードチップの電気的に接続を提供し、又、毎組の導電性ブラケット42のコロイド底座50から延出する部分を介して、発光ダイオードチップの他の電子装置との電気的に接続を提供する。
図8は上記の過程を経由して製作された熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造を示したものである。
【0040】
図9Aを参照して説明すると、図9Aは、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットにおける発光ダイオードチップを配置した第一配置形態を示す上面図である。
ここでは、本発明の第一の実施形態を発光ダイオードチップが配置されたものとして説明し、本発明の第二の実施形態による発光ダイオードチップが配置されたものが第一の実施形態による発光ダイオードチップが配置されたもののように説明され、ここでは単に例示するものとして、本発明の応用範囲が制限されない。
【0041】
表面実装技術(Surface Mount Device、SMD)によって、第一の発光ダイオードチップ61の陰極をコロイド底座30の凹部31に露出された第一の放熱ベース111に固着させ、第二の発光ダイオードチップ62の陰極をコロイド底座30の凹部31に露出された第二の放熱ベース112に固着させ、又、第三の発光ダイオードチップ63の陰極をコロイド底座30の凹部31に露出された第三の放熱ベース113に固着させる。
【0042】
そして、ワイヤボンディング技術(wire bonding)によって、第一の発光ダイオードチップ61の陽極と、コロイド底座30の凹部31に露出された第一組の導電性ブラケット211の陽極の導電性ブラケット221と電気的に接続を形成させ、そして、第一の放熱ベース111(即ち、第一の発光ダイオードチップ61の陰極)と、コロイド底座30の凹部31に露出された第一組の導電性ブラケット211の陰極の導電性ブラケット231と電気的に接続を形成させる。
【0043】
又、第二の発光ダイオードチップ62の陽極と、コロイド底座30の凹部31に露出された第二組の導電性ブラケット212の陽極の導電性ブラケット222と電気的に接続を形成させ、又、第二の放熱ベース112(即ち、第二の発光ダイオードチップ62の陰極)と、コロイド底座30の凹部31に露出された第二組の導電性ブラケット212の陰極の導電性ブラケット232と電気的に接続を形成させる。
【0044】
最後に、第三の発光ダイオードチップ63の陽極と、コロイド底座30の凹部31に露出された第三組の導電性ブラケット213の陽極の導電性ブラケット223と電気的に接続し、又は、第三の放熱ベース113(即ち、第三の発光ダイオードチップ63の陰極)と、コロイド底座30の凹部31に露出された第三組の導電性ブラケット213の陰極の導電性ブラケット233と電気的に接続を形成させる。
【0045】
第一組の導電性ブラケット211は、第一の発光ダイオードチップ61に異なる電気極性を、第二組の導電性ブラケット212は、第二の発光ダイオードチップ62に異なる電気極性、又、第三組の導電性ブラケット213は、第三の発光ダイオードチップ33に異なる電気極性を、それぞれ提供することができる。
【0046】
ワイヤボンディング技術によって、第一の発光ダイオードチップ61、第二の発光ダイオードチップ62、及び第三の発光ダイオードチップ63に対して、第一組の導電性ブラケット211、第二組の導電性ブラケット212、及び第三組の導電性ブラケット213との電気的に接続を形成する他、さらに、フリップチップ接合技術(flip chip bonding)によって、上記の発光ダイオードチップのそれぞれと毎組の導電性ブラケットとの電気的に接続を形成し、ワイヤボンディング技術及びフリップチップ接合技術について、電気的に接続方式として、既存の技術を参照しても良く、ここでは詳しく説明しなく、しかも、単に例示するものとして、上記のように本発明の応用範囲を制限しない。
【0047】
図9Bについて説明すると、図9Bは本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットにおける発光ダイオードチップの第二の配置形態を示す平面図である。
【0048】
第二の配置形態では、第一の発光ダイオードチップ61の陽極を、コロイド底座30の凹部31に露出された第一の放熱ベース111に、第二の発光ダイオードチップ62の陽極を、コロイド底座30の凹部31に露出された第二の放熱ベース112に、又、第三の発光ダイオードチップ63の陰極をコロイド底座30の凹部31に露出された第三の放熱ベース113に固着させた。
【0049】
そして、ワイヤボンディング技術(wire bonding)によって、第一の発光ダイオードチップ61の陰極と、コロイド底座30の凹部31に露出された第一組の導電性ブラケット211の陰極の導電性ブラケット231との電気接続を形成し、そして、第一の放熱ベース111(即ち、第一の発光ダイオードチップ61の陽極)と、コロイド底座30の凹部31に露出された第一組の導電性ブラケット211の陽極の導電性ブラケット221との電気接続を形成する。
【0050】
尚、第二の発光ダイオードチップ62の陰極と、コロイド底座30の凹部31に露出された第二組の導電性ブラケット212の陰極の導電性ブラケット232との電気接続を形成し、そして、第二の放熱ベース112(即ち、第二の発光ダイオードチップ62の陽極)と、コロイド底座30の凹部31に露出された第二組の導電性ブラケット212の陽極の導電性ブラケット222との電気接続を形成する。
【0051】
最後に、第三の発光ダイオードチップ63の陽極と、コロイド底座30の凹部31に露出された第三組の導電性ブラケット213の陽極の導電性ブラケット223との電気接続を形成し、そして、第三の放熱ベース113(即ち、第三の発光ダイオードチップ63の陰極)と、コロイド底座30の凹部31に露出された第三組の導電性ブラケット213の陰極の導電性ブラケット233との電気接続を形成する。
【0052】
第一組の導電性ブラケット211は、第一の発光ダイオードチップ61に異なる電気極性を、第二組の導電性ブラケット212は、第二の発光ダイオードチップ62に異なる電気極性を、又、第三組の導電性ブラケット213は、第三の発光ダイオードチップ33に異なる電気極性を、それぞれ提供することができる。
【0053】
同時に図9A及び図9Bを参照して説明する。第一組の導電性ブラケット211、第二組の導電性ブラケット212、及び第三組の導電性ブラケット213により、第一の発光ダイオードチップ61と、第二の発光ダイオードチップ62と、第三の発光ダイオードチップ63をそれぞれ制御できると共に、異なる仕様の(PNP type又はNPN type)の発光ダイオードチップをそれぞれ採用でき、これによって、さらに、発光ダイオードチップの使用効果を向上することができる。
【0054】
そして、図9A及び図9Bでは、二種類の発光ダイオードの配置及び電気接続の方式だけを提供しているが、これは単なる例示にすぎず本発明の応用範囲を制限しない。
【0055】
つぎに図10を参照して説明する。図10は、本発明による熱電分離型発光ダイオードブラケットの構造における発光ダイオードチップのパッケージを示す平面図である。
【0056】
ここでは、第一の実施形態を発光ダイオードチップが配置されたものとして説明し、第二の実施形態による発光ダイオードチップが配置されたものが第一の実施形態による発光ダイオードチップが配置されたもののように説明される。ここでは単に例示するものとして、本発明の応用範囲は制限されない。
【0057】
尚、コロイド底座30の凹部31にパッケージコロイド70を形成することによって、パッケージコロイド70は、凹部31における発光ダイオードチップ60を覆うことができ、これにより、パッケージコロイド70を、ディスペンス(dispensing)方式により形成するが、これは例示にすぎず、本発明の応用範囲は制限されない。
さらにパッケージコロイド70に蛍光体粉末をドーピングしてもよいため、発光ダイオードチップ60が発光した光が、蛍光体粉末に当たり、他の種類の色の可視光を励起させた場合に、発光ダイオードチップ60が発光した光が、蛍光体粉末に励起させた光と混合して、混合光効果が生じる。
【0058】
以上のように、本発明は具体的な実施形態の一方は、放熱板とブラケット板との結合により少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することにより、熱電分離を維持させるような設計であり、具体的な実施の形態の他方は、厚シートにより少なくとも2つの放熱ベース及び少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することにより、熱電分離を維持させるようにした。しかも、異なる仕様の発光ダイオードチップを同時に用いることで、異なる仕様の発光ダイオードチップを放熱ベースにそれぞれ配置することができると共に、異なる導電性ブラケット組との電気接続を形成することができて、異なる仕様の発光ダイオードチップを自由に選択して、発光ダイオードチップの使用上の制限を回避することができるところに、従来技術との差異がある。
【0059】
このような技術手段によって、従来の技術による放熱ベースに複数の発光ダイオードチップを設けた場合の、同じ仕様の発光ダイオードチップを使用しなければならないため、発光ダイオードチップの使用が制限された問題を解消することができる。さらに、異なる仕様の発光ダイオードチップを同時に使うといった効果を達成できる。
【0060】
本発明に係る実施形態は以上のようであるが、その内容が本発明の請求項をそのまま制限するわけではない。本発明における技術領域において、本発明に掲載される趣旨や範囲を外れなく、実施の形態や細かいところに対して、当業者が若干の変更を行ってもよい。本発明の出願範囲は、添付の請求項に決められるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法であって、以下の工程を含む。
放熱板に少なくとも2つの放熱ベースを形成し、
ブラケット板に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、
前記放熱板と前記ブラケット板を互いに結合させて、前記少なくとも2つの放熱ベースを前記少なくとも2組の導電性ブラケット間に設けると共に、前記少なくとも2つの放熱ベースと前記少なくとも2組の導電性ブラケットを当接させず、
前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座に埋め込み、且つ、前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の凹部に露出させると共に、前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の外方に延出させることを特徴とする、熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項2】
前記放熱板に少なくとも2つの放熱ベースを形成する工程において、スタンピングプロセスによって前記少なくとも2つの放熱ベースを形成することを特徴とする、請求項1に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項3】
前記ブラケット板に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成する工程において、スタンピングプロセスによって前記少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することを特徴とする、請求項1に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項4】
前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座に埋め込み、前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の凹部に露出させ、前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の外方に延出させる工程において、発光ダイオードチップをそれぞれ固定するように前記少なくとも2つの放熱ベースの一部を前記凹部に露出させると共に、発光ダイオードチップのそれぞれと前記凹部に一部露出された何れかの一組の導電性ブラケットとの電気的に接続を形成させることを特徴とする、請求項1に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座に埋め込み、前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座の凹部に露出させ、前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の外方に延出させる工程において、さらに前記凹部にパッケージコロイドを覆う工程を含むことを特徴とする、請求項4に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項6】
熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法であって、以下の工程を含む。
二種類の異なる厚さの厚シートを製作し、
前記厚シートにおける厚さの大きい箇所に少なくとも2つの放熱ベースを形成し、
前記厚シートにおける厚さの小さい箇所に少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、且つ、前記少なくとも2組の導電性ブラケットを前記少なくとも2つの放熱ベースと当接させず、
前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部をコロイド底座に埋め込み、前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の凹部に露出させると共に、前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の外方に延出させることを特徴とする、熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項7】
前記厚シートにおける厚さの大きい箇所に前記少なくとも2つの放熱ベースを形成する工程において、スタンピングプロセスにより、前記少なくとも2つの放熱ベースを形成することを特徴とする、請求項6に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項8】
前記厚シートにおける厚さの小さい箇所に前記少なくとも2組の導電性ブラケットを形成し、前記少なくとも2組の導電性ブラケットを前記少なくとも2つの放熱ベースと当接させない工程において、スタンピングプロセスにより、前記少なくとも2組の導電性ブラケットを形成することを特徴とする、請求項6に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項9】
前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座に埋め込み、前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の凹部に露出させ、前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の外方に延出させる工程において、発光ダイオードチップをそれぞれ固定するように前記少なくとも2つの放熱ベースの一部を前記凹部に露出させると共に、発光ダイオードチップのそれぞれと前記凹部に一部露出された何れかの一組の導電性ブラケットとの電気的に接続を形成させることを特徴とする、請求項6に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。
【請求項10】
前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座に埋め込み、前記少なくとも2つの放熱ベース及び前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の凹部に露出させ、前記少なくとも2組の導電性ブラケットの一部を前記コロイド底座の外方に延出させる工程において、さらに前記凹部にパッケージコロイドを覆う工程を含むことを特徴とする、請求項9に記載の熱電分離型発光ダイオードブラケットの製作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−49278(P2012−49278A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−189112(P2010−189112)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(508017100)一詮精密工業股▲ふん▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】