説明

熱風温度制御方法及び熱風温度制御装置

【課題】オーバーシュートを生じることなくスピーディーな昇温が可能な熱風温度制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明の熱風温度制御方法は、熱風の加熱及び風量制御を行う熱風発生部20において加熱された熱風を、熱風ダクト40を通じて送風し、熱風吹き出し部30から吹き出させる過程において、熱風発生部20の温度及び熱風吹き出し部30における熱風の温度を測定し、それらの温度に基づいて熱風発生部20の温度制御を行い、熱風吹き出し部30における熱風の温度を所望の値に制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱風の温度を制御する方法に関する。また本発明は、熱風の温度を制御する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
熱風の温度を制御するための従来の技術としては、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。同文献に記載の技術は、温度センサの熱応答時間による温度検出時間の遅れや、ヒータの余熱による温度上昇に起因する温風の温度のオーバーシュートを防止することを目的としている。同文献では、ヒータの通電開始時は、温風の温度を、目標温度よりも低い第1設定温度に設定し、温風の温度が第1設定温度に達したらヒータを一旦オフにし、そのあと再びヒータをオンにすることで、温度センサの応答遅れによって検出された温度と目標温度とのギャップを極力少なくするようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−102928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記の文献に記載の制御方法では、温風の温度をまず第1設定温度に設定して温度制御を行い、次いで目標温度に設定して温度制御を行うので、温風の温度が安定するまでに長時間を要するという欠点がある。プロセス制御に一般的に用いられているPID制御を採用して、温度安定までの時間を短縮化することも考えられるが、オーバーシュートやハンチングが懸念される。特に、ヒータと温度センサの設置位置が離れていて、温度センサの熱応答遅れが大きい場合、オーバーシュートやハンチングが顕著となる傾向にある。
【0005】
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る温度制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、熱風の加熱及び風量制御を行う熱風発生部において加熱された熱風を、熱風ダクトを通じて送風し、熱風吹き出し部から吹き出させる過程において、
熱風発生部の温度及び熱風吹き出し部における熱風の温度を測定し、それらの温度に基づいて熱風発生部の温度制御を行い、熱風吹き出し部における熱風の温度を所望の値に制御する熱風温度制御方法を提供することによって前記の課題を解決したものである。
【0007】
また本発明は、熱風の加熱及び風量制御を行う熱風発生部と、
熱風吹き出し部と、
熱風発生部及び熱風吹き出し部をつなぐ熱風ダクトと、
熱風発生部に備えられ、かつ該熱風発生部の温度を測定する熱源温度センサと、
熱風吹き出し部に備えられ、かつ熱風の温度を測定する熱風温度センサと、
熱源温度センサ及び熱風温度センサから受け取った情報に基づき、熱風発生部による熱風の加熱の制御を行う熱風温度制御部とを有する熱風温度制御装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の熱風温度制御方法及び熱風温度制御装置によれば、ヒータの表面温度のオーバーシュートを生じることなくスピーディーに昇温が完了する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の熱風温度制御方法を実施するために好適な熱風温度制御装置の一例を示す模式図である。
【図2】図2は、本発明の熱風温度制御方法を実施するために好適な別の熱風温度制御装置の一例を示す模式図である。
【図3】図3は、本発明の熱風温度制御方法を実施するために好適な更に別の熱風温度制御装置の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の熱風温度制御方法を実施するために好適な熱風温度制御装置の一例が模式的に示されている。同図に示す装置10は、熱風の加熱及び風量制御を行う熱風発生部20と、熱風吹き出し部30と、熱風発生部20及び熱風吹き出し部30をつなぐ熱風ダクト40とを有している。また装置10は、熱風発生部20に備えられた熱源温度センサ50及び熱風吹き出し部に備えられた熱風温度センサ51を有している。更に装置10は、熱風発生部20による熱風の加熱の制御を行う熱風温度制御部60及び各温度センサからの情報を受け取る温度調節器70を有している。
【0011】
熱風発生部20は、空気の加熱用のヒータ21及び送風用のブロア22を備えている。ブロア22によって生じた空気流は、ヒータ21によって所定温度に加熱されるようになっている。ヒータ21としては、この種の分野に用いられているものと同様のものを特に制限なく用いることができる。例えばヒータ21として通電加熱可能なセラミックヒータ等を用いることができる。ヒータ21の表面には、先に述べた熱源温度センサ50が取り付けられている。熱源温度センサ50は、ヒータ21の表面温度を測定するようになっている。測定された表面温度に関する情報は、例えば電気信号として温度調節器70へ送られる。
【0012】
熱風発生部20は、熱風ダクト40を介して熱風吹き出し部30へ接続されている。つまり、熱風発生部20と熱風吹き出し部30とは、所定の距離を隔てて設置されている。熱風発生部20と熱風吹き出し部30が離間しているほど、熱風ダクト40が十分加温されるまでの間、熱風ダクト40を通過する熱風の熱損失が大きくなり、熱風昇温中と熱風温度安定後のヒータ温度の差が大きくなる。
しかし、本発明によれば、熱風発生部20と熱風吹き出し部30が離間していても、ヒータの温度が安定した温度制御が可能になる。
【0013】
熱風吹き出し部30には、熱風温度センサ51が設置されている。熱風温度センサ51は、熱風吹き出し部30から吹き出される熱風の温度を測定するためのものである。測定された熱風温度に関する情報は、例えば電気信号として温度調節器70へ送られる。
【0014】
各温度センサ50,51から送られた温度に関する情報は、温度調節器70に送られて処理可能な情報に変換され、そこから熱風制御部60へと温度情報が送られる。熱風制御部60にはマイクロコンピュータが備えられており、予め初期値として熱風の吹き出し目標温度(以下、単に「目標温度」とも言う。)Txが設定されている。また、熱風制御部60には、予め初期値としてヒータ21の加熱上限温度Ta及び加熱下限温度Tbが入力されている。また熱風制御部60においては、目標温度Tx並びに加熱上限温度Ta及び加熱下限温度Tbと、熱風発生部の温度(ヒータ21の表面温度)Th及び熱風の吹き出し温度Twに基づいて、TwをTxに一致させる制御が行われる。この制御は、コンピュータプログラミングされた一連の処理によって実行される。具体的な処理の方法は以下に述べるとおりである。
【0015】
装置10の運転開始時においては、まず熱風発生部20のブロア22を起動して空気の送風を開始する。そして、熱風吹き出し部30に取り付けられている熱風温度センサ51によって吹き出された空気の温度Twを測定する。この時点では熱風発生部20のヒータ21は起動していないので、空気の温度Twは、目標温度Txよりも低くなっている。次に、ヒータ21を起動して送風される空気を加熱する。これによって空気の温度は徐々に上昇する。
【0016】
この間、熱風制御部60において、熱風吹き出し部における熱風の温度Twが監視されて、熱風の温度Twと設定温度Txとの高低の関係が比較される。そして、熱風の温度Twが設定温度Tx未満であると判断された場合、すなわちTw<Txと判断された場合、次の処理ステップとして、ヒータ21の表面温度Thと、ヒータ21の加熱上限温度Ta及び加熱下限温度Tbとの高低が比較され、以下の処理が行われる。
【0017】
すなわち、ヒータ21の表面温度Thが、加熱上限温度Ta未満であれば、熱風制御部60はヒータ21の温度Thに対して加熱の信号を送り、ヒータ21は引き続き発熱して空気の加熱が持続される。一方、ヒータ21の表面温度Thが、加熱上限温度Ta超であれば、熱風の温度Twが目標温度Txに達していなくても、ヒータ21に対して加熱停止の信号を送り、ヒータ21の発熱を停止させる。ヒータ21の発熱が停止した間もブロア22はその運転を引き続き行っている。したがって空気の加熱はヒータ21の余熱によって行われる。空気の流通によってヒータ21の余熱が奪われると、ヒータ21の表面温度Thが次第に低下してくる。しかし、空気は余熱によって加熱されるので、熱風の温度Twは低下しない。そして、ヒータ21の表面温度Thが加熱下限温度Tb未満まで低下したら、熱風制御部60はヒータ21に対して加熱の信号を送り、ヒータ21は再び発熱を開始する。この場合、ヒータ21の表面温度Thが加熱上限温度Ta未満まで低下したら、ヒータ21の加熱を再開するという制御を行うことも考えられるが、その場合には、ヒータ21のオン・オフが頻繁に繰り返されることになり、ヒータ21の寿命の低下が懸念される。したがって、上述のとおりの制御を行うことが有利である。
【0018】
このようにして熱風の温度が上昇していき、温度制御部60において、熱風の温度Twが設定温度Tx以上であると判断された場合、すなわちTw≧Txと判断された場合には、ヒータ21の表面温度Thが加熱上限温度Taを超えていなくても、温度制御部60は、ヒータ21に対して加熱停止の信号を送り、ヒータ21の発熱が停止する。
【0019】
以上の制御は、例えばソリッドステートリレー(SSR)を用いたオン・オフ制御によって容易に実現できる。
【0020】
以上の制御方法によれば、熱風の温度Twが目標温度Txに達していなくても、ヒータ21の表面温度Thが加熱上限温度Taを超えていたらヒータ21の発熱を停止し、ヒータ21の表面温度Thは加熱上限温度Taと加熱下限温度Tbとの間で上下する。その結果、本制御方法によれば、ヒータ21の表面温度Thのオーバーシュートを抑えつつスピーディーに熱風の昇温が可能となる。特に、本制御方法は、熱風発生部20と熱風吹き出し部30との間の熱風の通過距離が長く、その間での熱風の熱損失が大きい場合に、その利点が一層顕著となる。例えば熱風発生部20と熱風吹き出し部30との間の熱風の通過距離が1メートル以上、とりわけ10メートル以上の場合に有効である。
【0021】
以上の制御方法において、ヒータ21の加熱上限温度Taは、一般に目標温度Txよりも高い温度に設定され、加熱上限温度Taは、熱風吹き付け対象物の発火点未満又は融点未満を目安として決定される。また、加熱下限温度Tbは、一般に目標温度Txよりも低い温度に設定され、熱風の温度Twが安定した後の熱風の温度Twの振れの下限温度未満を目安として決定される。
【0022】
前記の装置10を用いた熱風の温度制御の別法として、以下に述べる方法を採用することもできる。すなわち、Tw<Txの場合であって、かつヒータ21の温度Thが、加熱下限温度Tb未満の場合には、熱風制御部60からヒータ21に対して出力100%の加熱を行う信号が送られ、ヒータ21は引き続き発熱して空気の加熱が持続される。この処理は、上述の処理と同じである。
【0023】
一方、ヒータ21の温度Thが、加熱上限温度Ta超であれば、熱風の温度Twが目標温度Txに達していなくても、ヒータ21に対して加熱停止の信号を送り、ヒータ21の発熱を停止させる。ヒータ21の余熱による空気の加熱で、ヒータ21の表面温度Thが低下し、加熱下限温度Tb以上かつ加熱上限温度Ta以下の範囲内では、熱風制御部60は、ヒータ21の表面温度Thに応じ、ヒータ21の出力を0%超100%未満の間で制御して、ヒータ21による熱風の加熱を行うよう信号をヒータ21へ送る。例えば、ヒータ21の表面温度Thが加熱上限温度Taから加熱下限温度Tbまでの間である場合、{(Ta−Th)/(Ta−Tb)}×100(%)の出力で発熱するようにヒータ21に対して信号を送ることで、熱風発生部の温度Thに応じた出力でヒータ21を加熱することができる。このような制御は電力調整器を用いることで容易に実現できる。この制御によればヒータ21の加熱は行われるが、それ以上に空気によって奪われる熱の量が多くなり、ヒータ21を加熱しているにもかかわらずヒータ21の表面温度が低下してくる場合がある。そして、ヒータ21の表面温度Thが加熱下限温度Tb未満まで低下したら、熱風制御部60は、ヒータ21に対して出力を100%にして発熱するように信号を送る。それによってヒータ21は出力100%で発熱する。逆に、ヒータ21の表面温度Thが加熱上限温度Taから加熱下限温度Tbまでの間で、該表面温度Thに応じた出力の発熱によってヒータ21の表面温度が上昇していき、ヒータ21の表面温度Thが加熱上限温度Taを超えたら、先に述べたとおり、熱風制御部60は、ヒータ21に対して発熱を停止する信号を送る。
【0024】
図2には、本発明の制御方法を実施するための別の好適な装置の模式図が示されている。同図に示す装置10は、熱風の吹き出し部30とブロア22とをつなぐ回収ダクト41を備えている点が、図1に示す装置と異なる点である。図2に示す装置を用いても、先に述べた制御方法を首尾良く行うことができる。
【0025】
図3には、本発明の制御方法を実施するための更に別の好適な装置の模式図が示されている。同図に示す装置10は、図2に示す装置において、熱風の吹き出し部30に透気性ドラム71を配し、該ドラム71の周面に不織布72を抱かせながら該不織布72を走行させ、ドラム71に抱かれた状態の不織布72に熱風を吹き付けるように構成したものである。透気性ドラム71の内部には、サクションボックス(図示せず)が設置されており、不織布72に吹き付けられた熱風を吸引し、回収ダクト41へと送るようになっている。
【0026】
不織布72は、ロール73から繰り出された後、ドラム71の周面に抱かれた状態で、熱風が吹き付けられる。熱風の吹き付けはエアスルー方式になっている。ロール73の状態になっている不織布72は、捲回圧によってその嵩が減じられた状態になっているところ、熱風の吹き付けによってその嵩が回復して嵩高なものとなる。嵩が回復した不織布72は次工程へと搬送される。不織布72に吹き付けられた熱風は、透気性ドラム71の内部に設置されたサクションボックス(図示せず)によって吸引され、回収ダクト41へと送られる。回収された熱風は、熱風発生部20において再加熱され、目標温度Txとなる。熱風を回収する場合、回収された熱風を再加熱しているため、回収しない場合に比べて、エネルギー効率が良い。
【0027】
図3に示す装置においては、不織布72にエアスルー方式で吹き付けられた熱風が吸引・回収されるところ、熱風の回収時に、不織布72から生じた繊維くず等のダストも意図せず吸引されることがある。不織布72は一般に合成樹脂からなる繊維を含んでいるので、かかる合成樹脂が熱風とともに吸引されることになる。この場合、このような合成樹脂を含む熱風をヒータ21によって再加熱すると、ヒータ21の表面温度によっては、該合成樹脂がヒータ21の表面に溶融・付着したり、あるいは発火したりする可能性がある。そこで、本装置10を運転する場合には、ヒータ21の加熱上限温度Taを、該合成樹脂の発火点未満又は融点未満に設定し、ヒータ21の表面温度が、該合成樹脂の発火点又は融点を超えないようにすることが有利である。更に、不織布72が複数の合成樹脂繊維からなる場合、加熱上限温度Taは、それぞれの合成樹脂繊維の発火点又は融点のうちで最も低い発火点又は融点未満に設定することが有利である。
【0028】
また、図3に示す装置においては、熱風の回収時に、不織布72から生じた繊維くず等のダストがヒータ21の表面に接触しないようにするために、回収ダクト41の途中に耐熱性のフィルタ、例えば耐熱性の不織布フィルタを設置し、該フィルタに熱風を通してダストを捕集することが望ましい。
【0029】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明はかかる実施形態に制限されない。例えば図3に示す実施形態では、熱風の吹き付けの対象として不織布を例にとり説明したが、熱風の吹き付け対象物はこれに限られず、種々の材料を吹き付け対象物とすることができる。不織布の以外の材料を熱風の吹き付け対象物とする場合においても、不織布の場合と同様に、ヒータ21の加熱上限温度Taを、吹き付け対象物の発火点未満又は融点未満に設定することが有利である。
【符号の説明】
【0030】
10 装置
20 熱風発生部
21 ヒータ
22 ブロア
30 熱風吹き出し部
40 熱風ダクト
41 回収ダクト
50 熱源温度センサ
51 熱風温度センサ
60 熱風温度制御部
70 温度調節器
71 透気性ドラム
72 不織布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱風の加熱及び風量制御を行う熱風発生部において加熱された熱風を、熱風ダクトを通じて送風し、熱風吹き出し部から吹き出させる過程において、
熱風発生部の温度及び熱風吹き出し部における熱風の温度を測定し、それらの温度に基づいて熱風発生部の温度制御を行い、熱風吹き出し部における熱風の温度を所望の値に制御する熱風温度制御方法。
【請求項2】
熱風発生部の加熱上限温度Ta及び加熱下限温度Tbを予め設定しておき、
熱風吹き出し部における熱風の温度Twが設定温度Tx未満である場合、
熱風発生部の温度Thが、加熱上限温度Ta未満であれば、該熱風発生部による熱風の加熱を行い、
熱風発生部の温度Thが、加熱上限温度Ta超であれば、該熱風発生部による熱風の加熱を停止し、その後、熱風発生部の温度Thが加熱下限温度Tb未満まで低下したら、該熱風発生部による熱風の加熱を行う請求項1に記載の熱風温度制御方法。
【請求項3】
熱風発生部の加熱上限温度Ta及び加熱下限温度Tbを予め設定しておき、
熱風吹き出し部における熱風の温度Twが設定温度Tx未満である場合、
1)熱風発生部の温度Thが、加熱下限温度Tb未満であれば、該熱風発生部の出力を100%にして該熱風発生部による熱風の加熱を行い、
2)熱風発生部の温度Thが、加熱下限温度Tb以上かつ加熱上限温度Ta以下の範囲内の場合、熱風発生部の温度Thに応じ、熱風発生部の出力を0%超100%未満の間で制御して、該熱風発生部による熱風の加熱を行い、
3)熱風発生部の温度Thが、加熱上限温度Ta超であれば、該熱風発生部による熱風の加熱を停止し、その後、熱風発生部の温度Thが加熱下限温度Tb未満まで低下したら、再度熱風発生部の出力を100%にして更に該熱風発生部による熱風の加熱を行う請求項1に記載の熱風温度制御方法。
【請求項4】
熱風吹き出し部において、吹き付け対象物に熱風を吹き付けるとともに、熱風吹き出し部において吹き付けた熱風を回収して熱風発生部へ戻して循環させる過程を更に有し、
熱風発生部の加熱上限温度Taを、吹き付け対象物の発火点未満又は融点未満に設定する請求項2又は3に記載の熱風温度制御方法。
【請求項5】
吹き付け対象物が合成樹脂からなる繊維を含む不織布である請求項4に記載の熱風温度制御方法。
【請求項6】
熱風の加熱及び風量制御を行う熱風発生部と、
熱風吹き出し部と、
熱風発生部及び熱風吹き出し部をつなぐ熱風ダクトと、
熱風発生部に備えられ、かつ該熱風発生部の温度を測定する熱源温度センサと、
熱風吹き出し部に備えられ、かつ熱風の温度を測定する熱風温度センサと、
熱源温度センサ及び熱風温度センサから受け取った情報に基づき、熱風発生部による熱風の加熱の制御を行う熱風温度制御部とを有する熱風温度制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−63060(P2012−63060A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206732(P2010−206732)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】