説明

燃料噴射弁

【課題】燃料の噴射弁において燃料の微粒化を促進するキャビテーションの発生時期を延長することを課題とする。
【解決手段】燃料噴射弁10は、先端側に第1噴孔21が形成された中空円筒形状のノズルボディ20と、ノズルボディ20の内側に摺動可能に組み込まれ、第1噴孔21よりも基端側においてノズルボディ20に着座してシール部32によりシールし、着座時にシール位置よりも先端側においてノズルボディ20との間に隙間Aを形成し、シール位置よりも先端側に第2噴孔34が形成され、先端側に作用する燃圧と基端側に作用する燃圧の差を利用して開閉する中空円筒形状の第1ニードル弁30と、第1ニードル弁30の内側に摺動可能に組み込まれ、第2噴孔34よりも基端側において着座しシール部42によりシールする第2ニードル弁40と、を備え、燃料噴射時に第1ニードル弁30のリフト前に第2ニードル弁40をリフトする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関が備える燃料噴射弁に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関において、燃料噴射弁から噴射される燃料は、空気と混合されて混合気となり、点火、着火されて燃焼する。噴射された燃料は、粒子が微細化されるほど空気と混合しやすく、空気とよく混合するほど燃焼効率が向上する。燃料を微粒化する手段として、燃料噴射弁内で燃料にキャビテーションを発生させることが挙げられる。燃料噴射弁内において燃料にキャビテーションが発生する原理は、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1によると、図1に示すような噴孔2が形成されたノズルボディ3内に収納したニードル弁4の開閉により噴射を制御する燃料噴射弁1において、燃料の噴射時にニードル弁4が開弁する。ニードル弁4が開弁することによりノズルボディ3のテーパ部3aとニードル弁4のテーパ部4aとの間に形成される通路5から噴孔2へ燃料が流れ込む際に、燃料流が取り付け角θに沿って曲げられ、曲がりの内側となる領域6でキャビテーションが発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−143946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の燃料におけるキャビテーションは、ニードル弁4のリフト量が大きくなり、ノズルボディ3のテーパ部3aとニードル弁4のテーパ部4aとの間に形成される通路5が拡大するにつれて発生しにくくなる。このため、ニードル弁のリフト量が増加した際には、キャビテーションの発生を利用した燃料の微粒化が実行できず、燃料を微粒化する期間が十分とはいえなかった。
【0006】
そこで、本発明は、燃料の微粒化を促進するキャビテーションの発生時期を延長することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決する本発明の燃料噴射弁は、先端側に第1噴孔が形成された中空円筒形状のノズルボディと、前記ノズルボディの内側に摺動可能に組み込まれ、前記第1噴孔よりも基端側において前記ノズルボディに着座してシールし、着座時にシール位置よりも先端側において前記ノズルボディとの間に隙間を形成し、前記シール位置よりも先端側に第2噴孔が形成され、先端側に作用する燃圧と基端側に作用する燃圧の差を利用して開閉する中空円筒形状の第1ニードル弁と、前記第1ニードル弁の内側に摺動可能に組み込まれ、前記第2噴孔よりも基端側において着座しシールする第2ニードル弁と、を備え、燃料噴射時に前記第1ニードル弁のリフト前に前記第2ニードル弁をリフトすることを特徴とする。
【0008】
このような構成としたことにより、第1ニードル弁とノズルボディ間に生じる隙間がキャビテーションの発生時間を延長させるため、噴射される燃料がキャビテーションにより微粒化される期間を延長することができる。
【0009】
上記の燃料噴射弁において、低貫徹力の噴霧を形成する噴射時に前記第1ニードルのリフト前に前記第2ニードルをリフトし、高貫徹力の噴霧を形成する噴射時に前記第1ニードルと前記第2ニードルとを一体にしてリフトする構成とすることができる。このような構成とすることにより、キャビテーションにより噴霧の微粒化を促進する噴射と、噴霧の貫徹力を維持する噴射とを切替え、選択して使い分けることができる。
【0010】
上記の燃料噴射弁において、前記第1噴孔の燃料入口開口部が前記第2噴孔の燃料出口開口部よりも先端側または基端側に位置する構成とすることができる。このような構成とすることにより、第2噴孔による第1噴孔を流れる燃料への影響を抑制することができる。すなわち、第2噴孔からの燃焼の流れが、第1噴孔から噴射される燃料の流れを妨げることを抑制できる。また、このような構成により、第2噴孔から第1ニードルの先端側へ供給される燃料の第1噴孔からの漏洩が抑制されるため、第1ニードル先端側の燃圧を上昇し、第1ニードルの開弁を早めることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の燃料噴射弁は、噴射される燃料がキャビテーションにより微粒化される期間を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来の燃料噴射弁の先端部の構成を示した説明図である。
【図2】本実施例の燃料噴射弁の構成を示した説明図である。
【図3】図2中のシール部の周囲を拡大して示した説明図である。
【図4】第1ニードル弁のリフトを指示する駆動パルスを受けた場合の制御室圧と、第1ニードル弁のリフト量との時間応答を示した説明図である。
【図5】他の例のシール部の周囲を拡大して示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための一形態を図面と共に詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
(燃料噴射弁の構成)
本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図2は本実施例の燃料噴射弁10の構成を示した説明図である。図3は図2中のシール部32の周囲を拡大して示した説明図である。
【0015】
燃料噴射弁10は、例えば、先端部分が筒内に突出するように、エンジンのシリンダヘッドに装着され、燃料噴射装置の一部として用いられる。
【0016】
燃料噴射弁10は、先端側に第1噴孔21が形成された中空円筒状のノズルボディ20と、ノズルボディ20の内側に摺動可能に組み込まれた中空円筒状の第1ニードル弁30と、第1ニードル弁30の内側に摺動可能に組み込まれた第2ニードル弁40とを備えている。なお、本実施例の説明において、先端側とはノズルボディ20の先端側、すなわち、図2中の下側を示し、基端側とはノズルボディ20の基端側、すなわち、図2中の上側を示すものとする。
【0017】
ノズルボディ20の内側は先端に向かってテーパ状に窄まるテーパ面22が形成されている。このテーパ面22に第1噴孔21が形成されており、ノズルボディ20の内部と外部とが連通されている。
【0018】
第1ニードル弁30は外側先端が尖形にテーパした外側テーパ面31を備えている。第1ニードル弁30の外側テーパ面31の基端側にはシール部32が設けられている。第1ニードル弁30がノズルボディ20に着座する場合、シール部32がノズルボディ20の第1噴孔21よりも基端側においてテーパ面22に接触しシールする。また、第1ニードル弁30がノズルボディ20に着座する時、シール部32の先端側において、外側テーパ面31とノズルボディ20のテーパ面22との間に隙間Aが形成される。
【0019】
第1ニードル弁30の内側は先端に向かってテーパ状に窄まる内側テーパ面33が形成されている。また、シール部32よりも先端側に第2噴孔34が形成されている。すなわち、内側テーパ面33側に第2噴孔34の一端が開口し、外側テーパ面31側に第2噴孔34の他端が開口し、第1ニードル弁30の内部と外部とが連通されている。第1ニードル弁30がノズルボディ20に着座する時、第2噴孔34の外側テーパ面31側の燃料出口開口部34aが第1噴孔21の燃料入口開口部21aよりも基端側に位置する。このように第2噴孔34の燃料出口開口部34aと第1噴孔21の燃料入口開口部21aとが対向しないように形成したことにより、第2噴孔34を通る燃料が第1噴孔21から噴射される燃料へ与える影響を少なくしている。
【0020】
第2ニードル弁40は外側先端が尖形にテーパしたテーパ面41を備えている。第2ニードル弁40のテーパ面41の基端側にはシール部42が設けられている。第2ニードル弁40が第1ニードル弁30内において着座する場合、シール部42が第1ニードル弁30の第2噴孔34よりも基端側において内側テーパ面33に接触し、シールする。また、第2ニードル弁40が第1ニードル弁30に着座する時に、シール部42の先端側において、テーパ面41と第1ニードル弁30の内側テーパ面33との間に隙間Bが形成される。
【0021】
さらに、燃料噴射弁10では、ノズルボディ20の内周壁23と第1ニードル弁30の外周壁35との間に、燃料が通過可能な燃料通路50が区画されている。また、第1ニードル弁30の内周壁36と第2ニードル弁40の外周壁43との間には、燃料が通過可能な燃料通路60が区画されている。燃料通路50と燃料通路60とは、燃料噴射弁10の外部に設けられたコモンレール90に接続されており、コモンレール90から高圧燃料が供給される。
【0022】
第1ニードル弁30の基端側には、第1制御部70が設けられている。第1制御部70には、コモンレール90から燃料が供給されている。第1ニードル弁30には、基端側の燃料から受ける力と先端側の燃料から受ける力とが加わり、平衡状態が保たれている。第1制御部70は、第1ニードル弁30の基端側の燃料圧を調整し、第1ニードル弁30の先端側に作用する燃圧と基端側に作用する燃圧の差を利用して第1ニードル弁30を移動させる。また、第2ニードル弁40の基端側に、第2制御部80が設けられている。第2制御部80には、コモンレール90から燃料が供給されている。第2ニードル弁40には、基端側の燃料から受ける力と先端側の燃料から受ける力とが加わり、平衡状態が保たれている。第2制御部80は第2ニードル弁40の基端側の燃料圧を調整し、第2ニードル弁40の先端側に作用する燃圧と基端側に作用する燃圧との差を利用して第2ニードル弁40を移動させる。
【0023】
(燃料噴射弁の動作)
次に、燃料噴射弁10の動作について説明する。初めに噴射燃料が高いペネトレーション(貫徹力)の噴霧となる場合について説明する。高いペネトレーションの噴霧を形成するような場合として、例えば、エンジンの運転領域が中高負荷の場合が挙げられる。燃料噴射弁10が高いペネトレーションの噴霧を形成する噴射時では、第1制御部70が、第1ニードル弁30の基端側にかかる燃料の圧力を低下する。これにより、第1ニードル弁30が基端側へ移動する。このとき、第1ニードル弁30と第2ニードル弁40とが一体となって移動する。第1ニードル弁30が基端側へ移動することにより、シール部32よりも先端側へ燃料が供給されて第1噴孔21から燃料が噴射される。このような燃料噴射時に、外側テーパ面31とノズルボディ20のテーパ面22との間に形成された隙間Aが狭小である場合には、隙間Aから第1噴孔21へ燃料が流れ込む際に、燃料流が急速に曲げられ、キャビテーションが発生する。
【0024】
高いペネトレーションの求められる噴射の場合、ニードルの開弁は、第1ニードル弁30の先端側において、コモンレール90から供給された高圧燃料から圧力を受ける受圧面積が小さいため、初期押し上げ力が小さい。このため、第1ニードル弁30がリフトを開始するまでに時間を要する。一方、第1ニードル弁30がリフトを開始すると、シール部32よりも先端側へ燃料が流れ込むため、第1ニードル弁30の先端側において高圧燃料から圧力を受ける受圧面積が増加する。これにより、第1ニードル弁30を基端側へ押しつける力が増加し、第1ニードル弁30が急速に移動する。第1ニードル弁30が急速に移動すると、外側テーパ面31がノズルボディ20のテーパ面22から離間し、隙間Aが急速に拡大する。隙間Aが拡大することにより、第1噴孔21へ流れ込む燃料流の曲がりが緩やかになり、キャビテーションの発生が抑えられる。以上の理由から、中高負荷運転領域では、隙間Aがキャビテーションの発生を促進するのに適した通路幅となる期間が短い。このため、中高負荷の運転領域では、キャビテーションの発生が抑えられる。これにより、第1噴孔21から噴射される燃料は、燃料の流れが整えられて噴射されるため、ペネトレーションの高い状態で噴射され、噴霧を燃焼室内の広範囲に拡散することができる。
【0025】
次に、噴射燃料が、低ペネトレーションで、燃料の微粒化を促進した噴霧を形成する場合について説明する。燃料の微粒化を促進した噴霧を形成する場合として、例えば、エンジンの運転領域が低負荷の場合が挙げられる。燃料噴射弁10が噴霧の微粒化を促進した噴霧を形成する噴射時では、第1ニードル弁30は、燃料噴射時に第1ニードル弁30をリフトする前に、第2ニードル弁40をリフトする。すなわち、燃料噴射時には、第1ニードル弁30を基端側へ移動する以前に、第2ニードル弁40を基端側へ移動し、テーパ面41と第1ニードル弁30の内側テーパ面33との間の隙間Bへ燃料を供給する。
【0026】
具体的に説明すると、初めに、第2制御部80が、第2ニードル弁40の基端側にかかる燃料の圧力を低下する。これにより、第2ニードル弁40が基端側へ移動し、第2ニードル弁40のシール部42より先端側の隙間Bへ燃料が供給される。隙間Bへ供給された高圧燃料は、第2噴孔34を通り抜け、第1ニードル弁30のシール部32よりも先端側へ供給される。このとき、第2噴孔34の燃料出口開口部34aが第1噴孔21の燃料入口開口部21aよりも基端側に位置することから、第2噴孔34を流れる燃料が直接第1噴孔21へ抜け出てしまうことがない。このため、第1ニードル弁30の先端側の圧力が上昇する。次に、第2ニードル弁40が基端側へ移動した後、第1制御部70が、第1ニードル弁30の基端側にかかる燃料の圧力を低下する。このとき、第1ニードル弁30のシール部32よりも先端側に高圧燃料が供給されているため、第1ニードル弁30の先端側において、コモンレール90から供給された高圧燃料から圧力を受ける受圧面積が大きくなる。このため、第1ニードル弁30の押上げ力が大きく、開弁までの時間が短縮される。従って、第1ニードル弁30の開弁時期が早まる。また、第1ニードル弁30の内側の第2噴孔34よりも先端側には、燃料が充填されているため、第1ニードル弁30の移動速度が低下する。第1ニードル弁30の移動速度が低下すると、外側テーパ面31がノズルボディ20のテーパ面22から離間する速度が遅くなるため、隙間Aはゆっくりと拡大する。このため、隙間Aが狭い状態の期間が長くなり、隙間Aがキャビテーションの発生を促進するのに適した通路幅となる期間が拡張される。したがって、第1噴孔21から噴射される燃料は、キャビテーションの発生により燃料の微粒化が促進されるため、ペネトレーションを抑制した噴霧を形成できる。
【0027】
次に、第1ニードル弁30の基端側に加わる燃料の圧力とリフトの関係を説明する。図4は、第1ニードル弁30のリフトを指示する駆動パルスを受けた場合の制御室圧と、第1ニードル弁30のリフト量との時間応答を示した説明図である。制御室圧は、第1ニードル弁30の基端側に設けられた燃料が溜まる部屋であり、制御室内の燃圧を第1制御部70が調節することにより第1ニードル弁30の移動を調節している。図4において、実線は低ペネトレーションの噴霧を形成する場合、すなわち、第2ニードル弁40のリフト後、第1ニードル弁30がリフトする場合を示している。また、図4において、破線は高ペネトレーションの噴霧を形成する場合、すなわち、第1ニードル弁30と第2ニードル弁40とが一体となってリフトする場合を示している。図4中の第1ニードル弁30のリフト量がL以下である場合、隙間Aが狭小であり、キャビテーションが発生しやすい。なお、図中時刻0において駆動パルスを受けたものとしている。
【0028】
低ペネトレーションの噴霧を形成する場合では、高ペネトレーションの噴霧を形成する場合と比較して制御室の圧力が高い状態であっても、第1ニードル弁30がリフトするため、駆動パルスを受けてから、第1ニードル弁30のリフト開始時期が早い。また、リフトの上昇速度は、高ペネトレーションの噴霧を形成する場合と比較して遅く、第1ニードル弁30のリフト開始からリフト量がLに達するまでの時間(矢示C)が長くなる。
【0029】
以上説明したように、本実施例の燃料噴射弁10は、第1ニードル弁30と第2ニードル弁40とを一体にしてリフトする場合、高いペネトレーションの噴霧を形成する。また、燃料噴射弁10は、第1ニードル弁30のリフト前に第2ニードル弁40をリフトすることにより、第1ニードルのリフト時期を早めるとともに、リフト速度を低下して、キャビテーションの発生促進期間を延長する。このように第1ニードル弁30と第2ニードル弁40のリフトを変更することにより、エンジンの運転に適した噴射燃料の噴霧を形成することができる。
【0030】
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
【0031】
例えば、図5に示すように、第2噴孔134は、第1ニードル弁130がノズルボディ20に着座する時、第2噴孔134の外側テーパ面131側の燃料出口開口部134aが第1噴孔21の燃料入口開口部21aよりも先端側に位置する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0032】
10 燃料噴射弁
20 ノズルボディ
21 第1噴孔
21a 燃料入口開口部
30、130 第1ニードル弁
34、134 第2噴孔
34a、134a 燃料出口開口部
40 第2ニードル弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端側に第1噴孔が形成された中空円筒形状のノズルボディと、
前記ノズルボディの内側に摺動可能に組み込まれ、前記第1噴孔よりも基端側において前記ノズルボディに着座してシールし、着座時にシール位置よりも先端側において前記ノズルボディとの間に隙間を形成し、前記シール位置よりも先端側に第2噴孔が形成され、先端側に作用する燃圧と基端側に作用する燃圧の差を利用して開閉する中空円筒形状の第1ニードル弁と、
前記第1ニードル弁の内側に摺動可能に組み込まれ、前記第2噴孔よりも基端側において着座しシールする第2ニードル弁と、
を備え、
燃料噴射時に前記第1ニードル弁のリフト前に前記第2ニードル弁をリフトすることを特徴とした燃料噴射弁。
【請求項2】
請求項1記載の燃料噴射弁において、
低貫徹力の噴霧を形成する噴射時に前記第1ニードルのリフト前に前記第2ニードルをリフトし、高貫徹力の噴霧を形成する噴射時に前記第1ニードルと前記第2ニードルとを一体にしてリフトすることを特徴とした燃料噴射弁。
【請求項3】
請求項1または2記載の燃料噴射弁において、
前記第1噴孔の燃料入口開口部が前記第2噴孔の燃料出口開口部よりも先端側または基端側に位置することを特徴とした燃料噴射弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−226361(P2011−226361A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96262(P2010−96262)
【出願日】平成22年4月19日(2010.4.19)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】