説明

物品用カートンおよびそのためのブランク

本発明は、1つ以上の物品(B1,B2,B3)を携行するための物品用カートン、および、そのようなカートンを形成するためのブランクに関するものであって、対向側壁を形成するための複数の側壁パネル(14,18)と、対向端壁を形成するための複数の端壁パネルと、互いに側方に離間していて対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネル(52,68)と、を具備している。携行ハンドル(H)が、頂壁パネル(52,68)に対して折曲可能に連結されている。ハンドル(H)は、ハンドルが物品の頂面よりも下方に位置した格納位置と、ハンドルが物品の頂面よりも上方に突出した延出位置と、の間にわたって移行可能とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばバスケットタイプのカートンといったような、瓶のような複数の物品を収容し得るよう構成された物品用カートンに関するものであり、また、そのようなカートンを形成するためのブランクに関するものである。特に、本発明は、物品用カートンのための格納可能ハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、物品用カートンは、ハンドル構造を備えており、このハンドル構造を使用することによって、カートンを持ち上げて携行し得るものとされている。複数の瓶は、ハンドル構造の両サイドにおいてそれぞれ列状をなして収容されている。このようなカートンに付随する問題点は、ハンドルが瓶頂部よりも上方へと突出していることにより、ハンドルが、運搬時に(あるいは、輸送時に)カートンどうしを積み重ねることを困難としてしまうことである。それは、あるカートンの上にさらなるカートンを積み重ねた際に、ハンドル構造が曲がってしまったり、場合によっては、ハンドル構造が引き破られたりしてしまいかねないからである。したがって、公知の物品用カートンは、積み重ねることに関しては、適していない。なお、本出願人の知る限りにおいては、本出願に関連性を有する先行技術文献は存在しない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明およびその好ましい実施形態は、従来技術における上記問題点を解決することあるいは少なくとも軽減することを追求するものである。
【0004】
本発明の第1見地においては、例えば複数の瓶といったような1つ以上の物品を携行するための物品用カートンであって、対向側壁を形成するための複数の側壁パネルと、対向端壁を形成するための複数の端壁パネルと、互いに側方に離間していて対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネルと、これら頂壁パネルに対して折曲可能に連結された携行ハンドルと、を具備し、ハンドルが、ハンドルが物品の頂面よりも下方に位置した格納位置と、ハンドルが物品の頂面よりも上方に突出した延出位置と、の間にわたって移行可能とされている物品用カートンを提供する。
【0005】
好ましくは、頂壁パネルは、各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようなサイズとされているとともに、各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようにして、ハンドルに対して折曲可能に連結されている。ハンドルの最初の引っ張り上げ移動時にはおよび頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、頂壁パネルに対して印加された張力によって、飛出効果が得られ、ハンドルの最初の押し下げ移動時にはおよび頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、頂壁パネルに対して印加された張力によって、格納効果が得られるようになっている。
【0006】
また、飛出効果は、側壁パネルの上端エッジを含む水平面よりも上方へと頂壁パネルが移動したときに得られ、格納効果は、側壁パネルの上端エッジを含む水平面よりも下方へと頂壁パネルが移動したときに得られるようになっている。
【0007】
本発明のこの見地における付加的な特徴点においては、さらに、各頂壁パネルとハンドルとを折曲可能に連結する中間パネルを具備している。この中間パネルは、格納位置における下向き状態から、延出位置における上向き状態へと、移行可能であるよう構成され、これにより、ハンドルが頂壁パネルに対して撓むことを可能としている。
【0008】
本発明のこの見地における他の付加的な特徴点においては、各頂壁パネルは、さらに、物品の上部を受領するための1つ以上の穴を備えている。
【0009】
好ましくは、穴は、楕円形状のものとされ、これにより、格納位置と延出位置との双方の位置において直径が円形とされている。
【0010】
本発明のこの見地における付加的な特徴点においては、カートンは、バスケットタイプのカートンとされる。
【0011】
本発明の第2見地においては、1つ以上の物品を携行するための物品用カートンを形成するためのブランクであって、カートンの対向側壁を形成するための複数の側壁パネルと、カートンの対向端壁を形成するための複数の端壁パネルであるとともに複数の側壁パネルに対して折曲可能に連結された複数の端壁パネルと、互いに側方に離間していて対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネルと、これら頂壁パネルに対して折曲可能に連結された携行ハンドルと、を具備しているブランクが提供される。
【0012】
好ましくは、頂壁パネルは、組立状態の物品用カートンにおいて各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようなサイズとされているとともに、組立状態の物品用カートンにおいて各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようにして、ハンドルに対して折曲可能に連結され、ハンドルの最初の引っ張り上げ移動時にはおよび頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、頂壁パネルに対して印加された張力によって、飛出効果が得られ、ハンドルの最初の押し下げ移動時にはおよび頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、頂壁パネルに対して印加された張力によって、格納効果が得られるようになっている。
【0013】
本発明の第2見地における付加的な特徴点においては、さらに、各頂壁パネルとハンドルとを折曲可能に連結する中間パネルを具備し、この中間パネルは、格納位置における下向き状態から、延出位置における上向き状態へと、移行可能であるよう構成され、これにより、物品用カートンの組立状態においてハンドルが頂壁パネルに対して撓むことを可能としている。
【0014】
本発明の第2見地における他の付加的な特徴点においては、頂壁パネルは、さらに、物品の上部を受領するための1つ以上の穴を備えている。
【0015】
好ましくは、穴は、楕円形状のものとされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を何ら限定するものではない単なる例示としてのいくつかの実施形態を例にとって、本発明に関して説明する。
【0017】
特に図1には、物品用カートンを形成するためのブランク(10)が示されている。このブランク(10)は、厚紙や他の適切な折曲可能シート材料から形成されている。このブランクから形成された物品用カートンは、複数の物品を収容し得るように構成されている。例えば、3個の瓶からなる2つの列として配列された6個の瓶を収容することができる。カートンを、使用者の要求に応じて様々な数の様々な物品を収容し得るように構成し得ることが、想定されている。
【0018】
ブランク(10)は、物品用カートンの両側壁と両端壁と底壁とを形成するための複数のパネルを備えている。この実施形態においては、ブランク(10)は、第1端壁パネル(12)と、第1側壁パネル(14)と、第2端壁パネル(16)と、第2側壁パネル(18)と、を備えているとともに、これらパネルが、折曲線(20,22,24)のそれぞれに沿って隣接するパネルどうしが互いに折曲可能に連結されているようにして、構成されている。
【0019】
図1においては、『アローヘッド』スタイルのバスケット型カートンが形成される。この場合、両端壁を互いに押すことで、両対向側壁パネルを離間させる。これを行うために、両端壁パネルは、2つの部分に分割されている。これにより、第1端壁パネル(12)は、折曲線(30)に沿って互いに折曲可能に連結された第1部分(26)と第2部分(28)とを備えている。同様に、第2端壁パネル(16)は、折曲線(36)に沿って互いに折曲可能に連結された第1部分(32)と第2部分(34)とを備えている。当然のことながら、本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態として、『平行四辺形』スタイルのバスケット型カートンを使用し得ることが、想定されている。
【0020】
1つ以上の固定フラップ(38,40,42)が、両端壁パネルのうちの一方のパネル(12)の端部エッジに対して、折曲可能に連結されている。これにより、後述するように、カートンの組立時には、カートンブランクの対向端に対しての固定を行うことができる。
【0021】
底壁パネル(46,50)が設けられている。これら底壁パネル(46,50)は、好ましくは、それぞれ対応する折曲線(48,51)に沿って、それぞれ対応する第1および第2側壁パネル(14,18)に対して、折曲可能に連結されている。
【0022】
ハンドル構造(H)が設けられている。このハンドル構造(H)は、1つ以上の頂壁パネルを介して、物品用カートンの側壁または端壁に対して連結されている。そのため、頂壁パネル(52)が、折曲線(54)に沿って第1側壁パネル(14)に対して折曲可能に連結されているとともに、第2頂壁パネル(68)が、折曲線(70)に沿って第2側壁パネル(18)に対して折曲可能に連結されている。
【0023】
図1においては、ハンドル構造(H)は、一対をなすハンドルパネル(62,76)によって構成されている。これらハンドルパネル(62,76)は、それぞれ対応する折曲線(64,78)に沿って、それぞれ対応する頂壁パネル(52,68)に対して、折曲可能に連結されている。各ハンドルパネルには、握り孔(65a,65b)と、1つ以上のハンドルフラップ(66a,66b)と、が設けられている。これにより、より快適なハンドル構成がもたらされている。頂壁パネル(52,68)は、さらに、それぞれ対応する頂壁パネル(52,68)から切り出された1つ以上の穴(56a,56b)を備えている。これら穴は、楕円形状のものとすることができ、物品を受領し得るよう平面視においては円形をなすものとすることができる。しかしながら、本発明の範囲を逸脱することなく、他の形状を想定することもできる。図1における穴の形状に基づき、頂壁パネルは、詳細に後述するように、延出位置から格納位置へと移動することができる。
【0024】
さらに、1つ以上の突出タブ(57a,57b)を設けることができる。これら突出タブ(57a,57b)は、それぞれ対応する側壁パネル(14,18)から突出している。
【0025】
ある種の実施形態においては、ハンドル構造(H)は、頂壁パネル(52,68)に対して撓むことができる。そして、この目的のために、中間パネル(58,72)が、それぞれ対応する折曲線(60,64;74,78)に沿って、頂壁パネル(52,68)とハンドルパネル(62,76)と折曲可能に相互連結している。
【0026】
物品用カートンは、直線ライン型機械において、一連をなす複数の折曲操作および複数の接着操作を行うことによって形成し得ることが想定されている。よって、カートンを完成させるに際して、回転させたりひっくり返したりする必要はない。折曲操作は、後述のものに限定されるものではなく、特定の製造要求に従って変更することができる。
【0027】
図2,3,4は、カートンの形成プロセスを示している。組立の第1ステージにおいては、側壁および端壁を形成する。これに際しては、パネル(26)を折曲線(30)に沿って内向きに折り曲げ、このパネル(26)を、図3に示すような、パネル(28)に対向した位置関係とする。その後、第2側壁パネル(18)を折曲線(36)に沿って内向きに折り曲げ、これにより、この第2側壁パネル(18)を、第1側壁パネル(14)に対してオーバーラップした位置関係とする。第2側壁パネル(18)を、接着剤(G)(図3)によりあるいは従来技術において公知の他の適切な手段により、固定フラップ(38)に対して固定する。これにより、カートンは、図4に示すような、フラットで圧潰された状態となり、使用者に対しての、あるいは、瓶詰めおよび最終組立のための瓶詰めプラントに対しての、供給待受状態となる。
【0028】
いくつかの実施形態においては、ハンドルパネル(62,76)を、接着剤(G)によりあるいは従来技術において公知の他の適切な手段により、互いに固定する。
【0029】
図4のカートンを立体化するには、折曲線(30,36)によって少なくとも部分的に規定された対向端部エッジどうしを、内向きに押し込む。これにより、パネル(34,18,26)を、それぞれ対向するパネル(32,14,28)から離間させる。周知なように、例えば瓶(B1,B2,B3)といったような物品を、物品用カートンとこれら瓶との間の鉛直方向相対移動によって、物品用カートン内へと導入する。さらに、各瓶の外周部分を、穴(56a,56b)内へと挿入する。底壁パネル(46,50)を、内向きに折り曲げて、接着剤によって、あるいは、当業者には公知であるような例えばロックタブ構成といったような他の適切な手段によって、オーバーラップ状態でもって互いに固定する。これにより、物品用カートンが組み立てられ、図5に示すような、物品が導入された状態となる。
【0030】
カートンの組立を完成させて、複数の物品用カートンの荷積みを可能とし得るよう、すなわち、複数の物品用カートンの積み重ねを可能とし得るよう、ハンドル構成を、図6に示すように、下向き(X方向)に押し込む。
【0031】
頂壁パネル(52,68)は、ハンドルが下向き移動したときには各側壁パネル(14,18)および/または各頂壁パネル(52,68)が弾性的に撓み得るような、サイズとされておりかつそのようにしてハンドル(H)に対して折曲可能に連結されている。これにより、頂壁パネル(52,68)は、ハンドル(H)の最初の下向き移動時には、張力が印加された状態とされる。
【0032】
ハンドル(H)の下端エッジ(E)(図7および図8)が、側壁(14,18)の上端エッジを含む水平面(P)(図8)よりも下方に押し込まれたときには、頂壁パネルに対する張力は、ハンドル構造(H)を下向きに押し下げ、自動的格納効果をもたらす。これにより、ハンドル(H)は、図6および図7に示すように、瓶(B3)の頂部よりも下方に位置している。
【0033】
このハンドル移動を補助し得るよう、中間パネル(58,72)は、関節運動部材として機能することができ、ハンドル(H)を、頂壁パネル(52,68)に対して移動させることができる。これにより、中間パネル(58,72)は、図9に示すような上向き状態から、図7に示すような下向き状態へと、移行することができ、これにより、頂壁パネルの破れや破損が起こってしまう可能性を低減することができる。
【0034】
これとは逆に、ハンドル(H)を、図7に示す格納位置から、延出位置へと、移動させるには、エンドユーザーが、ハンドルを引っ張り上げる。これにより、頂壁パネルが上向きに駆動され、側壁パネル(52,68)が、撓むこととなる。実施形態によっては、側壁パネルに加えて、中間パネル(58,72)が撓むこととなる。ハンドル(H)の下端エッジ(E)が、図8に示す水平面(P)を通過したときには、側壁パネル(52,68)が、ハンドル構造を上向きに押し上げ、これにより、飛出効果(あるいは、ポップアップ効果)を引き起こす。
【0035】
『飛出効果』および『自動的格納効果』は、頂壁パネルの幅(W1,W2)(中間パネルの幅を含めた幅)を、端部壁の幅(W3)よりも大きいものとすることにより、水平面(P)内において非平衡効果を引き起こすことによって、引き起こされる。
【0036】
本発明を使用する際の1つの利点は、瓶詰めの完了した複数のカートンを、ハンドル構造の剛性を破壊することなく、カートンどうしを積み重ねることによって貯蔵したりあるいは荷積みしたりし得ることである。
【0037】
本発明およびそのいくつかの好ましい実施形態は、バスケットタイプのカートンにおいて格納可能なハンドル構造を付与するための構成に関するものである。しかしながら、本発明を、例えば巻付型カートンや完全閉塞型カートンといったような様々なタイプのカートンに対して適用し得ることが想定されている。本発明は、上述したタイプのカートンに限定されるものではない。
【0038】
本明細書においては、『頂』や『底』や『側』や『内側』や『外側』や『上側』や『下側』といったような向きに関する用語が、各パネルをそのような向きに限定するものではなく、各パネルを互いに識別するためだけに機能していることは、理解されるであろう。また、すべての折曲可能な連結は、単一の折曲線だけによって構成し得るものではない。実際、折曲可能な連結は、本発明の範囲を逸脱することなく、切込線や切取線や折曲線の中の1つ以上のものから形成することができる。
【0039】
本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変形を加え得ることは、理解されるであろう。例えば、パネルや開口のサイズや形状は、様々なサイズや形状の物品を収容し得るように調節することができ、また、代替可能な底壁閉塞構造を使用することもできる。物品カートンは、様々なアレイでもって1個以上の物品を収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一見地による物品用カートンを形成するための枚葉式ブランクを示す平面図である。
【図2】図1に示すブランクから物品用カートンを形成する際の各ステップを示す平面図である。
【図3】図1に示すブランクから物品用カートンを形成する際の各ステップを示す平面図である。
【図4】図1に示すブランクから物品用カートンを形成する際の各ステップを示す平面図である。
【図5】組立状態かつ物品収容状態でもって物品用カートンを示す斜視図であって、ハンドルが、延出位置とされている。
【図6】図5の物品用カートンを示す斜視図であって、ハンドル構造が、格納位置とされている。
【図7】図5および図6の物品用カートンを示す断面視図であって、ハンドル構造の飛出効果が示されている。
【図8】図5および図6の物品用カートンを示す断面視図であって、ハンドル構造の飛出効果が示されている。
【図9】図5および図6の物品用カートンを示す断面視図であって、ハンドル構造の飛出効果が示されている。
【符号の説明】
【0041】
10 ブランク
12 第1端壁パネル
14 第1側壁パネル
16 第2端壁パネル
18 第2側壁パネル
46 底壁パネル
50 底壁パネル
52 頂壁パネル
56a 穴
56b 穴
58 中間パネル
62 ハンドルパネル
68 第2頂壁パネル
72 中間パネル
76 ハンドルパネル
B1 瓶(物品)
B2 瓶(物品)
B3 瓶(物品)
H ハンドル構造(携行ハンドル)
P 水平面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えば複数の瓶といったような1つ以上の物品を携行するための物品用カートンであって、
対向側壁を形成するための複数の側壁パネルと、対向端壁を形成するための複数の端壁パネルと、互いに側方に離間していて前記対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネルと、これら頂壁パネルに対して折曲可能に連結された携行ハンドルと、を具備し、
前記ハンドルが、前記ハンドルが前記物品の頂面よりも下方に位置した格納位置と、前記ハンドルが前記物品の前記頂面よりも上方に突出した延出位置と、の間にわたって移行可能とされていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項2】
請求項1記載の物品用カートンにおいて、
前記頂壁パネルが、各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようなサイズとされているとともに、各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようにして、前記ハンドルに対して折曲可能に連結され、
前記ハンドルの最初の引っ張り上げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、飛出効果が得られ、
前記ハンドルの最初の押し下げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、格納効果が得られるようになっていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項3】
請求項2記載の物品用カートンにおいて、
前記飛出効果が、前記側壁パネルの上端エッジを含む水平面よりも上方へと前記頂壁パネルが移動したときに得られ、
前記格納効果が、前記側壁パネルの前記上端エッジを含む前記水平面よりも下方へと前記頂壁パネルが移動したときに得られるようになっていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品用カートンにおいて、
さらに、前記各頂壁パネルと前記ハンドルとを折曲可能に連結する中間パネルを具備し、
この中間パネルが、前記格納位置における下向き状態から、前記延出位置における上向き状態へと、移行可能であるよう構成され、これにより、前記ハンドルが前記頂壁パネルに対して撓むことを可能としていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品用カートンにおいて、
前記各頂壁パネルが、さらに、物品の上部を受領するための1つ以上の穴を備えていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項6】
請求項5記載の物品用カートンにおいて、
前記穴が、楕円形状のものとされ、これにより、前記格納位置と前記延出位置との双方の位置において直径が円形とされていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の物品用カートンにおいて、
バスケットタイプのカートンとされていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項8】
1つ以上の物品を携行するための物品用カートンを形成するためのブランクであって、
前記カートンの対向側壁を形成するための複数の側壁パネルと、
前記カートンの対向端壁を形成するための複数の端壁パネルであるとともに前記複数の側壁パネルに対して折曲可能に連結された複数の端壁パネルと、
互いに側方に離間していて前記対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネルと、
これら頂壁パネルに対して折曲可能に連結された携行ハンドルと、
を具備していることを特徴とするブランク。
【請求項9】
請求項8記載のブランクにおいて、
前記頂壁パネルが、組立状態の物品用カートンにおいて各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようなサイズとされているとともに、組立状態の物品用カートンにおいて各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようにして、前記ハンドルに対して折曲可能に連結され、
前記ハンドルの最初の引っ張り上げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、飛出効果が得られ、
前記ハンドルの最初の押し下げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、格納効果が得られるようになっていることを特徴とするブランク。
【請求項10】
請求項8または9記載のブランクにおいて、
さらに、前記各頂壁パネルと前記ハンドルとを折曲可能に連結する中間パネルを具備し、
この中間パネルが、前記格納位置における下向き状態から、前記延出位置における上向き状態へと、移行可能であるよう構成され、これにより、前記物品用カートンの組立状態において前記ハンドルが前記頂壁パネルに対して撓むことを可能としていることを特徴とするブランク。
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか1項に記載のブランクにおいて、
前記頂壁パネルが、さらに、物品の上部を受領するための1つ以上の穴を備えていることを特徴とするブランク。
【請求項12】
請求項11記載のブランクにおいて、
前記穴が、楕円形状のものとされていることを特徴とするブランク。
【請求項13】
パッケージであって、
請求項1〜7のいずれか1項に記載された物品用カートンと、この物品用カートン内に収容された複数の物品と、からなることを特徴とするパッケージ。
【請求項14】
ブランクであって、
請求項1〜7のいずれか1項に記載された物品用カートンを形成するためのものとされたことを特徴とするブランク。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えば複数の瓶といったような複数の物品を携行するためのバスケットタイプの物品用カートンであって、
対向側壁を形成するための複数の側壁パネルと、対向端壁を形成するための複数の端壁パネルと、互いに側方に離間していて前記対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネルと、これら頂壁パネルに対して折曲可能に連結された携行ハンドルと、を具備し、
前記ハンドルが、前記ハンドルが前記物品の頂面よりも下方に位置した格納位置と、前記ハンドルが前記物品の前記頂面よりも上方に突出した延出位置と、の間にわたって移行可能とされ
前記頂壁パネルが、各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようなサイズとされているとともに、各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようにして、前記ハンドルに対して折曲可能に連結され、
前記ハンドルの最初の引っ張り上げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、飛出効果が得られ、
前記ハンドルの最初の押し下げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、格納効果が得られるようになっていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項2】
請求項記載の物品用カートンにおいて、
前記飛出効果が、前記側壁パネルの上端エッジを含む水平面よりも上方へと前記頂壁パネルが移動したときに得られ、
前記格納効果が、前記側壁パネルの前記上端エッジを含む前記水平面よりも下方へと前記頂壁パネルが移動したときに得られるようになっていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項3】
請求項1または2記載の物品用カートンにおいて、
さらに、前記各頂壁パネルと前記ハンドルとを折曲可能に連結する中間パネルを具備し、
この中間パネルが、前記格納位置における下向き状態から、前記延出位置における上向き状態へと、移行可能であるよう構成され、これにより、前記ハンドルが前記頂壁パネルに対して撓むことを可能としていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか1項に記載の物品用カートンにおいて、
前記各頂壁パネルが、さらに、複数の穴を備え、
これら穴が、それぞれ、物品の上部を受領するものとされていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項5】
請求項記載の物品用カートンにおいて、
前記穴が、通常は楕円形状のものとされ、これにより、前記格納位置と前記延出位置との双方の位置において直径が円形とされていることを特徴とする物品用カートン。
【請求項6】
複数の物品を携行するための物品用カートンを形成するためのブランクであって、
前記カートンの対向側壁を形成するための複数の側壁パネルと、
前記カートンの対向端壁を形成するための複数の端壁パネルであるとともに前記複数の側壁パネルに対して折曲可能に連結された複数の端壁パネルと、
互いに側方に離間していて前記対向側壁パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす頂壁パネルと、
これら頂壁パネルに対して折曲可能に連結された携行ハンドルと、
を具備し、
前記頂壁パネルが、組立状態の物品用カートンにおいて各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようなサイズとされているとともに、組立状態の物品用カートンにおいて各頂壁パネルが弾性的に撓み得るようにして、前記ハンドルに対して折曲可能に連結され、
前記ハンドルの最初の引っ張り上げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、飛出効果が得られ、
前記ハンドルの最初の押し下げ移動時にはおよび前記頂壁パネルのさらなる移動によって緩和されたときにも、前記頂壁パネルに対して印加された張力によって、格納効果が得られるようになっていることを特徴とするブランク。
【請求項7】
請求項記載のブランクにおいて、
さらに、前記各頂壁パネルと前記ハンドルとを折曲可能に連結する中間パネルを具備し、
この中間パネルが、前記格納位置における下向き状態から、前記延出位置における上向き状態へと、移行可能であるよう構成され、これにより、前記物品用カートンの組立状態において前記ハンドルが前記頂壁パネルに対して撓むことを可能としていることを特徴とするブランク。
【請求項8】
請求項6または7記載のブランクにおいて、
前記頂壁パネルが、さらに、楕円形状とされた複数の穴を備え、
これら穴が、それぞれ、物品の上部を受領するものとされていることを特徴とする物品用カートン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2006−500286(P2006−500286A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−571169(P2003−571169)
【出願日】平成15年2月21日(2003.2.21)
【国際出願番号】PCT/US2003/005391
【国際公開番号】WO2003/072453
【国際公開日】平成15年9月4日(2003.9.4)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】