説明

特に接着剤バルブであるバルブ

【課題】コンパクト化を図るとともに効率的な動作を達成し、さらに、容易な組付が可能な特に接着剤バルブであるバルブを提供すること。
【解決手段】バルブケーシング10内で電磁式に動作しつつ閉鎖位置において閉鎖部がバルブシート18に当接する電磁式のバルブタペット15を備え、プラグ22を介して給電されるコイル12がコア芯13においてバルブタペット15を少なくとも部分的に包囲して成るバルブにおいて、側方開口部を形成しつつバルブケーシング10をその側方において少なくとも所定の高さ又は長さにわたって開口させ、少なくとも1つのプラグ22を、所定の支持ブラケット26に取り付けるとともにバルブケーシング10近傍に配置し、支持ブラケット26を、側方開口部を通してバルブケーシング10へ挿入可能に構成するとともに、側方開口部を介してバルブケーシング10から側方へ延出させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブケーシング内で電磁式に動作しつつ閉鎖位置において閉鎖部がバルブシートに当接する電磁式のバルブタペットを備え、プラグを介して給電されるコイルがコア芯においてバルブタペットを少なくとも部分的に包囲して成る特に接着剤用バルブなどの流体状媒体用のバルブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のようなバルブは特許文献1に開示されており、この従来技術による(接着剤)バルブの特徴は、接続部材あるいはバルブタペットがバルブケーシング内に配置された永久磁石によって閉弁位置へ付勢されている点にある。そして、電磁石によって、バルブタペットが永久磁石による付勢力に抗して開弁位置へもたらされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2008/155117号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的とするところは、上述のような特に接着剤バルブであるバルブについてコンパクト化を図るとともに効率的な動作を達成し、さらに、容易な組付が可能なものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明によるバルブは、
a)側方開口部を形成しつつバルブケーシングをその側方において少なくとも所定の高さ又は長さにわたって開口させ、
b)少なくとも1つのプラグを、所定の支持ブラケットに取り付けるとともにバルブケーシング近傍に配置し、
c)支持ブラケットを、側方開口部を通してバルブケーシングへ挿入可能に構成するとともに、側方開口部を介してバルブケーシングから側方へ延出させた
ことを特徴としている。
【0006】
1つの特徴はコイル、コア芯及びプラグで構成されたユニットであり、これら個々の構成部材をそれぞれ独立にあらかじめ加工することができるとともに、このユニットを貫通した側方開口部を介して(上方から)バルブケーシング内へ挿入することができる。すなわち、コア芯及びコイルがケーシング内又はケーシングチャンバ内に位置するとともにコア芯と一体的に結合されたプラグがバルブケーシング近傍に位置するよう、上記ユニットをバルブケーシング内へ挿入することができる。
【0007】
さらに、他の特徴は、バルブタペットの構造、すなわち該バルブタペットの延長部における、ケーシングのボルト状の接続部材との結合構造にある。このバルブタペットはその断面が長手方向に延在する溝を有するとともに特に六角形に形成されており、これに合わせて、軸方向に接続するボルトあるいは永久磁石にも溝が長手方向に延設されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンパクト化を図るとともに効率的な動作を達成し、さらに、容易な組付が可能な特に接着剤バルブであるバルブを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】特に接着剤バルブであるバルブの斜視図である。
【図2】図1における接着剤バルブのII−II断面図である。
【図3】図2における接着剤バルブのIII−III断面図である。
【図4】接着剤バルブの構成部材を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
図示のバルブは、比較的少量の接着剤を特にタバコ用パッケージなどの容器における折片へ供給するための接着剤バルブとして使用されるものである。この接着剤バルブの機能部材は、本体部、弁ブロックあるいはバルブケーシング10に配置されているか、又はこのバルブケーシング10に取り付けられている。なお、このバルブは、電磁式に操作されるものとなっている。
【0012】
バルブケーシング10の内部、すなわちここでは円形断面状あるいは部分的に円筒状に形成されたケーシング内室11内には、コイル12及びコイル支持部材又はコア芯13で構成された電磁石は配置されている。
【0013】
ここでは一体部材として形成されたコア芯13が中央部の円筒状の支持部材を形成しており、この支持部材は、バルブチャンバ14の一部となっている。また、コア芯13の中央部における開口部内又はバルブチャンバ14の内部には、バルブの閉鎖部材あるいは配量部材(以下「バルブタペット15」という。)が可動に配置されている。このバルブタペット15は、コア芯13の内部に配置されたガイド部材と、下部には比較的小さな断面積を有する軸部とを備えている。
【0014】
また、この軸部にはバルブ開口部17の閉鎖部材としてのボール16が取り付けられている。このボール16は、特にセラミックで形成されている。バルブ開口部17は漏斗状のバルブシート18の中央部に配置されており、ボール16は、閉鎖位置において円すい状のシート面に着座することになる。そして、バルブシート18は一体部材であり、この一体部材は、雌ねじ19を介してバルブケーシング10に対して着脱自在に取り付けられている。なお、Oリング20によって必要なシールが達成されている。
【0015】
バルブは、嵌合式、係合式に組み立てられる複数の構成部材で構成されている。本実施の形態においては2つのメイン構成部材を互いに結合してバルブが構成されており、1つはブロック状に形成されたバルブケーシング10(金属製)であり、もう1つがコア芯13、コイル12及びプラグ22で構成されたコイルユニット21である。ここで、コア芯13はコイル12の支持部材としての円筒状の内側部材あるいはコアカバー23で構成されており、このコア芯13の両自由端(上端及び下端)には、水平方向に延在しつつ円形に形成されたリング部材24,25が取り付けられているか、又は一体に形成されている。ここで、コイルは、これらリング部材24,25間に配置されている。そして、コイル12及びコア芯13から成るユニットは、ほぼ円筒状のケーシング内室11内に配置されている。
【0016】
しかして、バルブへ給電及びバルブの制御のためのプラグ22は、特別な構成部材であり、1つのユニットすなわちコイルユニット21を形成するためにコア芯13に結合されている。また、上側の、すなわちバルブシート18から離間した側のリング部材24は、その側方において、バルブケーシング10あるいはバルブ本体部から突出した、プラグ22の支持部を備えている。すなわち、リング部材24は、軸方向に対して垂直に支持ブラケット26を備えている。この支持ブラケット26は、特にコア芯13あるいはリング部材24の一部であり、このコア芯13あるいはリング部材24と一体に形成されている。さらに、この支持ブラケット26は、円形状の開口部27を有しており、この開口部27には、雄ねじを備えた接続部材28を介してプラグ22が配置されている。この接続部材28は、図1に示すような電気接続部用の接続部分を備えている。また、支持ブラケット26の内部あるいは下部には支持フランジ29が形成されており、この支持フランジ29は、外側の固定ボルト30に結合されつつプラグ22を支持ブラケット26にリング状シール部材31に結合させて締結させるものである。
【0017】
支持ブラケット26はプラグケーシング32の一部であり、このプラグケーシング32は、特に合成樹脂で形成されているとともに、バルブの外形に合わせてU字状の側壁部33と、バルブシート18方向に傾斜した底壁部34とで構成されている。さらに、支持ブラケット26はプラグケーシング32の上側カバーを形成しており、このプラグケーシング32は、雌雄係合して支持ブラケット26に結合されており(図3)、及び/又は接着によって結合されている。また、プラグケーシング32は、バルブケーシング10の外形に合わせて形成されているとともに、その設置面においてバルブケーシング10と接着(密着)されている。
【0018】
プラグケーシング32内部には、特に当該プラグケーシング32の開口側からコイル12(ここではコイル12の下部)へ延びる電気配線35などのプラグ22の複数の構成部材が配置されている。バルブケーシング10あるいはバルブ本体部も形成されているのが好ましい。また、大部分が円筒状に形成されたケーシング内室11は、バルブケーシング10の側方開口部36を形成しつつプラグ22側に開口するような少なくとも1つの部分領域を有している。ここで、側方開口部36はプラグ22のための支持ブラケット26の少なくとも一部にわたって延在しているため、プラグ22(又は他の部材)を収容保持するよう支持ブラケット26がバルブケーシング10から側方(外方)へ延設されている。
【0019】
本実施の形態においてはバルブケーシング10がコイルユニット21又はコイル13のほぼ全長あるいはほぼ全高にわたって開口しているため(図4下部)、コア芯13における(下側の)リング状部材25の近傍領域に設けられた突起部37は、プラグケーシング32の当接部38に当接しつつプラグケーシング32へ向けて側方へ突出している。こうして、これら突起部37及び当接部38は、コア芯13とプラグケーシング32の間の正確な相対位置をサポート又は調整する部材を形成している。
【0020】
本発明によるバルブの重要な特徴は、取付の観点から側方開口部36が上方(バルブシート18とは反対側)へ向けて開口している点にある。そのため、コイルユニット21を開口している側からバルブケーシング10内へ挿入することが可能である。このとき、コイル12は、コア芯13と共にケーシング内室11をほぼふさぐよう係合する(図3)。そして、コイルユニット21における複数の部材は、側方開口部36へ突出するか、又はこれを貫通することになる。なお、この貫通することについては、支持ブラケット26及び突起部37にも同様に当てはまる。そして、このような部材の寸法は、側方開口部36の断面をふさぐように設定されている(図3)。一方、側方開口部36の寸法は、コイルユニット21あるいはコア芯13が180°より大きな角度範囲にわたって包囲されるように設定されている。これにより、コイルユニット21がケーシング内室11に係合することとなる。
【0021】
バルブチャンバ14はバルブシート18とは反対側(上側)において調整可能なカバーすなわちヘッド部39によって閉鎖されており、このヘッド部39は、自由端を介してバルブチャンバ14内に嵌装されている。このボルト状のヘッド部39は永久磁石40の支持部も兼ねており、この永久磁石40は、バルブタペット15における隣接する側においてこれとは極性が逆の磁石と相互に作用するものとなっている。また、ヘッド部39は、Oリングと共にバルブ内室の外部に対するシール部材41を形成している。
【0022】
ヘッド部39はバルブチャンバ14の長手方向に調整可能となっており、この目的のために、ヘッド部39の延長部がボルトねじ42として形成されている。そして、このボルトねじ42は、間接的にバルブケーシング10に固結された、雌ねじが刻設された支持部43内において調整可能となっている。なお、ボルトねじ42の自由端には、例えば六角ボルトなどの工具を取り付けるための凹部が形成されている。
【0023】
また、処理すべき媒体の供給、すなわち特に接着剤の供給についても特別な特徴がある。これについて、上側(バルブシート18とは反対側)には接着剤用の管路のための結合部47が設けられており、この結合部47は、バルブケーシング10近傍あるいはバルブ本体部近傍におけるプラグ22とは反対側に位置している。結合部47の中心平面がヘッド部39及びプラグ22と共通であるのが好ましい。この結合部47はねじによりカバー44の穴48に固定されており、このカバー44には、シールリングと共に接着剤管路49が結着されている。この接着剤管路49は、バルブチャンバ14と平行に延在している。また、バルブシート18に隣接する(下方)領域においては、接着剤管路49は、傾斜した第1接続管路50を介してバルブチャンバ14にバルブシート18の直上で結合されている。接着剤用の管路は、コア芯13を回避するとともに、バルブタペット15におけるコア芯13より下方の軸部近傍において開口している。
【0024】
バルブの組立時には、コイルユニット21(プラグを含む)が開口側からケーシング内室12へ挿設される。その後、磁石ユニットがコア芯13の開口部へ、すなわちバルブチャンバ14内へ挿入される。それにつづき、カバー44がバルブケーシング10上へ載置されるとともにこれに結着される。なお、この結着は、支持部43の固定、すなわち、一方ではカバー44に固定され、他方でボルトねじ42に結合された後になされる。その後、結合部47がカバー44に固定される。
【0025】
バルブタペット15は、バルブシート18がねじによって所定位置へもたらされる前に、下側からバルブチャンバ14へ挿入される。なお、このバルブタペット15を、ヘッド部39及び永久磁石40のバルブチャンバ14への挿入前に上側から挿入することも可能である。
【0026】
永久磁石40、ヘッド部39及びボルトねじ42から成るユニットは、バルブタペット15の調整可能なストッパの役割を果たすものであり、容易に交換可能となっている。この目的のために、ねじとして形成された支持部43のみを、これを回転させることにより取り外せるようになっている。これにより、使用して摩耗した部材を容易に交換することが可能である。永久磁石40、ヘッド部39及びボルトねじ42から成るユニットの不意の回転は、ねじのわずかなピッチ及びリング状のシール部材41によって防止されるようになっている。
【0027】
閉鎖ねじとして形成された永久磁石40及びこれに下方又はバルブ開口部17方向へ結合されたバルブタペット15は、特別な外形となるよう形成されている。すなわち、この外形は、閉鎖ねじあるいは永久磁石40の長手方向に溝52が延在するよう形成されている。この溝52は、円筒状のヘッド部39近傍まで延在している。なお、バルブチャンバ14における円筒状の壁面部に対応する溝52を形成しつつ、永久磁石40をその断面が六角形となるよう形成するのが好ましい(図3)。これと同様に、バルブタペット15もバルブチャンバ14における円筒状部分の近傍に形成されている。そして、溝52を介して接着剤が長手方向に流れるようになっている。
【0028】
溝52は、接着剤を供給するに当たって重要な意味を持つものである。これについて、バルブチャンバ14に対して平行に延在する接着剤管路49は、バルブチャンバ14近傍において第1接続管路50を備えている。少なくとももう1つの接着剤管路、すなわち第2接続管路51が接着剤管路49とバルブチャンバ14の間で延在しており、この第2接続管路51は、永久磁石40近傍における当該バルブの周囲の溝52に開口している。さらに、より良好な接着剤供給のために、ケーシング、すなわちカバー44と、場合によってはリング部材24とがリング状の拡大部を備えている。したがって、このような拡大部においてバルブ内室がより大きな断面を有することとなる。
【0029】
なお、第1接続管路50と第2接続管路51はそれぞれ異なる接着剤流量を供給することができる。特に、第2接続管路を介して供給される接着剤流量を第1接続管路を介して供給される接着剤流量の例えば40%とすることが考えられる。
【符号の説明】
【0030】
10 バルブケーシング
11 ケーシング内室
12 コイル
13 コア芯
14 バルブチャンバ
15 バルブタペット
16 ボール
17 バルブ開口部
18 バルブシート
19 雌ねじ
20 Oリング
21 コイルユニット
22 プラグ
23 コアカバー
24,25 リング部材
26 支持ブラケット
27 開口部(凹部)
28 接続部材
29 支持フランジ
30 固定ボルト
31 リング状シール部材
32 プラグケーシング
33 側壁部
34 底壁部
35 電気配線
36 側方開口部
37 突起部
38 当接部
39 ヘッド部
40 永久磁石
41 シール部材
42 ボルトねじ
43 支持部
44 カバー
45 ヘッドボルト
46 凹部
47 結合部
48 穴
49 接着剤管路
50 第1接続管路
51 第2接続管路
52 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に接着剤用バルブなどの流体状媒体用のバルブであって、バルブ本体部、弁ブロック又はバルブケーシング(10)と、バルブタペット(15)などの、閉鎖位置において閉鎖部がバルブシート(18)に当接する電磁式の可動部材とを備え、プラグ(22)を介して給電されるコイル(12)がコア芯(13)において前記バルブタペット(15)を少なくとも部分的に包囲して成る前記バルブにおいて、
a)ケーシング内室(11)が当該側方開口部(36)近傍において開口するよう、この側方開口部(36)を形成しつつ前記バルブケーシング(10)をその側方において少なくとも所定の高さ又は長さにわたって開口させ、
b)前記側方開口部(36)を、前記バルブケーシング(10)における前記バルブシート(18)とは反対側(上側)に形成し、
c)少なくとも1つの前記プラグ(22)を、所定の支持ブラケット(26)に取り付けるとともに前記バルブケーシング(10)近傍に配置し、
d)前記支持ブラケット(26)を、前記側方開口部(36)を通して前記バルブケーシング(10)へ挿入可能に構成した
ことを特徴とするバルブ。
【請求項2】
特に容易に着脱可能なカバー(44)である上側閉鎖部材を、前記コア芯(13)によって前記バルブケーシング(10)に固定するとともに、バルブチャンバ(14)の調整可能な閉鎖部材及び特に接着剤用の結合部(47)である機能部材の支持部材としての役割を果たすよう構成したことを特徴とする請求項1記載のバルブ。
【請求項3】
前記プラグ(22)を水平方向に延在する前記支持ブラケット(26)に取り付けるとともに、該支持ブラケット(26)を、前記コイル(12)を備えた前記コア芯(13)及び前記プラグ(22)を備えた前記支持ブラケット(26)がコイルユニット(21)を形成するよう、特に前記コア芯(13)との一体結合により前記バルブケーシング(10)に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のバルブ。
【請求項4】
前記コア芯(13)を内部の円筒状のコアカバー(23)及び該コアカバー(23)の両端にそれぞれ配置された上側リング部材(24)及び下側リング部材(25)で構成するとともに、前記支持ブラケット(26)を前記上側リング部材(24)に一体に結合させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項5】
a)前記バルブケーシング(10)に断面が特に円形状のケーシング内室(11)を設けるとともに、該ケーシング内室内に、これに対応して円形状に形成された前記コア芯(13)を嵌設し、
b)前記バルブケーシング(10)における前記側方開口部(36)を前記コア芯(13)の高さ又は長さにわたって延設するとともに、前記コア芯(13)の外周における一部を前記側方開口部(36)の範囲へ延在させ、
c)前記コア芯(13)を、前記下側リング部材(25)が前記バルブケーシング(10)又は前記ケーシング内室(11)における突起部を押圧するよう、前記カバー(44)を介して前記上側リング部材(24)近傍に当接させた
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項6】
前記バルブチャンバ(14)又は前記カバー(44)における(円筒状の)ヘッド部(39)のための閉鎖部材の調整可能な配置のために、特に支持部(43)である支持部材を設けるとともに、該支持部(43)を(ねじによって)前記カバー(44)における凹部に着脱自在に設け、前記バルブチャンバ(14)の閉鎖部材又は前記ヘッド部(39)を、ボルトねじ(42)によって前記支持部(43)における雌ねじを備えた貫通部において支持したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項7】
前記カバー(44)に接着剤供給結合部のための特に前記結合部(47)を着脱自在に取り付けるための雌ねじを備えた穴(48)である貫通部を形成し、前記バルブケーシング(10)における前記結合部(47)又は前記穴(48)に接着剤管路(49)を接続するとともに、該接着剤管路(49)を、前記ケーシング内室(11)の近傍における外部において前記バルブシート(18)の近傍まで延在させるとともに、該バルブシート(18)近傍において第1接続管路(50)を介して前記バルブチャンバ(14)内へ開口させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項8】
前記プラグ(22)を特別なケーシングすなわちプラグケーシング(32)内に配置し、該プラグケーシング(32)を、前記側方開口部(36)近傍において前記バルブケーシング(10)の側方に取り付けるとともに該バルブケーシング(10)に向けて開口させた、すなわち、U字状の側壁部(33)及び底壁部(34)で構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項9】
前記プラグ(22)に対する支持部材としての前記支持ブラケット(26)により前記プラグケーシング(32)の(上側の)カバーを形成するとともに、電気配線(35)を前記プラグケーシング(32)内において前記プラグ(22)から前記コイル(12)へ延設したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のプラグ。
【請求項10】
接着剤を特に前記ケーシング内室(11)に対して垂直又は平行に延在する接着剤管路(49)を介して供給可能に構成するとともに、前記ケーシング内室(11)を前記バルブチャンバ(14)に開口した前記第1接続管路に加えて少なくとも1つの他の管路すなわち第2接続管路(51)に接続し、このとき、特に、該第2接続管路を前記ケーシング内室(11)における前記バルブシート(18)とは反対側の接続部材に隣接させたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項11】
特に円筒状に形成された前記ケーシング内室(11)における前記バルブシート(18)とは反対側の前記接続部材をボルトねじ(42)で構成するとともに、該ボルトねじ(42)における前記バルブタペット(15)と対向する位置に少なくとも1つの永久磁石(40)を設け、該永久磁石(40)又は該永久磁石を包囲する外面部に長手方向へ延在する溝(52)を形成し、このとき、特に前記永久磁石(40)あるいはその前記外面部を六角形に形成し、接着剤が前記第2接続管路(51)を通って前記ケーシング内室(11)へ至るよう前記溝(52)を配設したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項12】
特にわずかな分量の接着剤を前記第2接続管路(51)及び前記永久磁石(40)における前記外面部における前記溝(52)を通して前記ケーシング内室(11)へ供給するよう、前記永久磁石(40)の外部側あるいは前記外面部において延在する前記溝(52)に接着剤供給のための前記第2接続管路(51)を接続したことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項13】
特にわずかな分量の接着剤を前記接続部材における前記第2接続管路(51)を通して供給可能かつ流路あるいは前記永久磁石(40)外面の前記溝(52)を通して前記ケーシング内室(11)へ供給するよう、前記第2接続管路(51)を、前記接続部材における前記溝(52)の近傍及び円筒状かつシールされた、前記ケーシング内室(11)における前記ヘッド部(39)の下方に開口させたことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載のバルブ。
【請求項14】
特に前記永久磁石(40)に対応した長手方向に延在する溝(52)を前記バルブタペット(15)に設け、このとき、前記バルブタペット(15)の断面形状を特に六角形に形成したことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載のバルブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2012−527593(P2012−527593A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512221(P2012−512221)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【国際出願番号】PCT/EP2010/002253
【国際公開番号】WO2010/136096
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(504265684)フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) (31)
【Fターム(参考)】