説明

玉の搬送装置

【課題】 搬送中に玉に傷がつきにくく、かつ、搬送できる玉の玉径の範囲が広い玉の搬送装置を提供することにある。
【解決手段】 可撓性を有する第1のベルト1を、第1プーリ3と第2プーリ4との間に巻回すると共に、可撓性を有する第2のベルト2を、第3プーリ7と第4プーリ8との間に巻回する。第2のベルト2の一部分の表面を、第1のベルト1の表面に対して傾斜させて、第1のベルト1の表面と第2のベルト2の表面との間に断面略V字状の搬送空間を形成する。第1のベルト1の上記表面に、第1のベルト1の幅方向に延びる歯11を、第1のベルト1の長手方向に等間隔に複数形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玉の搬送装置に関し、特に、玉軸受の検査後の玉を搬送するのに使用されれば好適な玉の搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図5は、従来、玉軸受の検査後の玉を搬送するのに使用されている玉の搬送装置を示す図である。
【0003】
図5に示すように、この玉の搬送装置は、第1の回転軸51と、ネジが切られた第2の回転軸52とを備えている。上記第2の回転軸52は、第1の回転軸51と略平行になっている。この玉の搬送装置は、第1の回転軸51の円筒面と、第2の回転軸52のネジ溝との間に玉を挟み込んだ状態で、第1の回転軸51を矢印Hで示す方向に回転させると共に、第2の回転軸52を矢印Iに示す方向に回転させて、玉53を、第2の回転軸52のネジ溝に沿って第1の回転軸51の軸方向に矢印Jに示す方向に搬送するようになっている。
【0004】
しかしながら、上記従来の玉の搬送装置では、第1の回転軸51の円筒面と、第2の回転軸52のネジ溝との間に玉53を挟み込んだ状態で、第1の回転軸51および第2の回転軸52を回転させて、玉53を、第1の回転軸51の軸方向に搬送する形式であるので、第1の回転軸51および第2の回転軸52との接触によって、玉53の表面がこすれて、接触条件によっては検査後の玉53の表面に傷が付く場合があるという問題がある。
【0005】
また、上記従来の玉の搬送装置では、第2の回転軸52に形成されているネジ溝の幅と略同じ玉径を有する玉53しか搬送できず、この玉の搬送装置で搬送できる玉53の玉径の範囲が小さいという問題がある。
【特許文献1】特開平11−235441号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の課題は、搬送中に玉に傷がつきにくく、かつ、搬送できる玉の玉径の範囲が広い玉の搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、この発明の玉の搬送装置は、
第1のプーリの間に巻回された第1のベルトと、
第2のプーリの間に巻回されると共に、上記第1のベルトの表面に傾斜して対向する表面を有する第2のベルトと
を備え、
上記第1のベルトの表面と上記第2のベルトの表面との間に断面略V字状の搬送空間を形成していることを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、上記第1のベルトの表面と上記第2のベルトの表面との間に、断面略V字状の搬送空間を形成しているので、第1のベルトの長手方向に上記断面略V字状の搬送空間を2等分する平面の法線方向における上記搬送空間の幅を、第1のベルトの幅方向の位置によって大きく変動させることができる。したがって、この搬送空間で、玉径(この明細書では、玉径を玉の直径として定義する)が略上記幅の範囲にある玉を係止できるので、搬送できる玉の玉径の範囲を従来の装置と比較して大幅に広げることができる。
【0009】
また、一実施形態の玉の搬送装置は、上記第1のベルトの上記表面には、その第1のベルトの幅方向に延びる歯が、上記第1のベルトの長手方向に所定間隔に複数形成されている。
【0010】
上記実施形態によれば、上記第1のベルトの上記表面に、その第1のベルトの幅方向に延びる歯が、上記第1のベルトの長手方向に所定間隔に複数形成されているので、上記歯の一方の側面側にある玉と、上記歯の他方の側面側にある玉とが、搬送中に衝突することを防止できる。したがって、上記搬送空間における隣接する上記歯の間に、一つずつ玉を収容することにより、玉の搬送中に、玉同士がぶつかることを防止できて、玉に、玉同士がぶつかつことに起因する傷が付くことを防止できる。
【0011】
また、一実施形態の玉の搬送装置は、上記第1のプーリを回動させる第1プーリ駆動装置と、上記第2のプーリを回動させて、上記第1のベルトの移動速度と略同じ移動速度で上記第2のベルトを移動させる第2プーリ駆動装置とを備えている。
【0012】
上記実施形態によれば、上記第1のベルトの移動速度と、上記第2のベルトの移動速度が、略同一であるので、玉の搬送中に玉が自転することがなくて、玉に傷が付くことを更に抑制できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の玉の搬送装置によれば、第1のベルトの表面と第2のベルトの表面との間に、断面略V字状の搬送空間を形成しているので、第1のベルトの長手方向に上記断面略V字状の搬送空間を2等分する平面の法線方向の上記搬送空間の幅を、第1のベルトの幅方向の位置によって大きく変動させることができる。したがって、搬送できる玉の玉径の範囲を大幅に広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態の玉の搬送装置を上からみたときの模式図である。
【0016】
この玉の搬送装置は、ウレタンゴム製の第1のベルト1と、この第1のベルトの幅と略同一の幅を有するウレタンゴム製の第2のベルト2と、第1プーリ3と、第2プーリ4と、第3プーリ7と、第4プーリ8と、第1プーリ駆動装置の一例としての第1スピードコントロールモータ(図示せず)と、第2プーリ駆動装置の一例としての第2スピードコントロールモータ(図示せず)とを備える。上記第1プーリ3および第2プーリ4は、第1のプーリを構成し、第3プーリ7および第4プーリ8は、第2のプーリを構成している。
【0017】
上記第1のベルト1は、第1のプーリ、すなわち、第1プーリ3と第2プーリ4との間に巻回されている。上記第1のベルト1は、プーリ接触側の表面に第1のベルト1の幅方向に延びる歯10を、第1のベルト1の長手方向に等間隔に複数有している。また、上記第1のベルト1は、プーリ非接触側の表面に第1のベルト1の幅方向に延びる歯11を、第1のベルト1の長手方向に、所定間隔の一例としての等間隔に複数有している。隣接する歯10の間隔は、隣接する歯11の間隔よりも短くなっている。
【0018】
一方、上記第2のベルト2は、第2のプーリ、すなわち、第3プーリ7と第4プーリ8との間に巻回されている。上記第2のベルト2は、第2のベルト2の幅方向に延びる歯13を、プーリ接触側の表面のみに、第2のベルト2の長手方向に等間隔に複数有している。すなわち、上記第2のベルト2のプーリ接触側の表面は、凹凸を有する一方、第2のベルト2のプーリ非接触側の表面は、凹凸がない滑らかな表面になっている。図1に示すように、隣接する歯13の間隔は、隣接する歯10の間隔と略同じ間隔になっている。上記第1のベルト1と上記第2のベルト2とは、互いに接触しないように離間配置されている。
【0019】
上記第1、第2、第3および第4プーリ3,4,7,8は、略同一形状を有している。上記第1、第2、第3および第4プーリ3,4,7,8の中心点(夫々のプーリにおける軸方向および径方向の中心である点)は、全て略同じ平面上に位置している。この平面は、水平面に対して、略60°の角度を有している。上記第1プーリ3の鉛直方向の高さは、第2プーリ4の鉛直方向の高さよりも高くなっており、第3プーリ7の鉛直方向の高さは、第4プーリ8の鉛直方向の高さよりも高くなっている。
【0020】
上記第1プーリ3は、上記第1スピードコントロールモータによって、図1に矢印Aで示す方向に回動させられるようになっている。上記第1プーリ3の回転速度は、上記第1スピードコントロールモータによって自在に変化させられるようになっている。また、上記第3プーリ7は、上記第2スピードコントロールモータによって、図1に矢印Bで示す方向に回動させられるようになっている。上記第3プーリ7の回転速度は、上記第2スピードコントロールモータによって自在に変化させられるようになっている。
【0021】
一方、上記第2プーリ4および第4プーリ8は、ベルト1,2を移動させる動力源としての機能を有しておらず、ベルト1,2の移動速度に対応した回転速度で回転するようになっている。
【0022】
上記第1スピードコントロールモータで第1プーリ3の回転速度を所定の回転速度に調整すると共に、上記第2スピードコントロールモータで第3プーリ7の回転速度を所定の回転速度に調整することにより、第1のベルト1が第1プーリ3と第2プーリ4との間を、矢印Cに示す方向に移動するときの移動速度と、第2のベルト2が第3プーリ7と第4プーリ8との間を、矢印Dに示す方向に移動するときの移動速度とが略同じ速度になるように調整している。尚、上記第1、第2スピードコントロールモータは、パルス数に応じて速度が変化するもの、電圧に応じて速度が変化するもの等であっても良い。また、第1プーリ3と第3プーリ7の回転速度を略同じにするために、歯車機構やチェーン等で、それらを機械的に接続しても良い。
【0023】
上記第1、第2、第3および第4プーリ3,4,7,8の夫々の外周面には、各プーリ3,4,7,8の軸方向に延びる溝が、各プーリ3,4,7,8の周方向に等間隔に複数設けられている。第1および第2プーリ3,4の溝15は、歯10と係合するようになっており、第3および第4プーリ7,8の溝16は、歯13と係合するようになっている。このことにより、第1プーリ3の回転動力を確実に第1のベルト1に伝達すると共に、第3プーリ7の回転動力を確実に第2のベルト2に伝達するようになっている。
【0024】
図2は、図1に矢印Eで示す方向からこの実施形態の搬送装置を見たときのFF線断面図である。
【0025】
図2に示すように、上記第1プーリ3の中心軸pと第3プーリ7の中心軸qとは、15°の角度をなしており、第1のベルト1の表面と第2のベルト2の表面には断面略V字状の搬送空間28が形成されている。また、上記第1および第3プーリ3,7の軸方向の寸法は、第1および第2のベルト1,2の幅と略同じに設定されている。また、図示しないが、同様に、上記第2プーリ4の中心軸と第4プーリ8の中心軸とは、15°の角度をなしており、第2および第4プーリ4,8の軸方向の寸法は、第1および第2のベルト1,2の幅と略同じに設定されている。
【0026】
尚、図2において、11は、第1のベルト1のプーリ非接触側の表面に形成された歯を示し、21は、第1スピードコントロールモータを示し、22は、第2スピードコントロールモータを示し、29は、鉛直方向を含む平面を示している。上記第1のベルト1における搬送空間28を形成している表面部分を含む平面と、第2のベルト2における搬送空間28を形成している表面部分を含む平面とは、上記鉛直方向を含む平面29に対して面対称になっている。
【0027】
この玉の搬送装置は、以下に示すような方法で、玉径が同じ検査後の玉軸受の玉18を搬送するようになっている。先ず、第1スピードコントロールモータ21により第1プーリ3を回動させると同時に、第2スピードコントロールモータ22により第3プーリ7を回動させる。このようにして、第1プーリ3と第2プーリ4に巻回されている第1のベルト1を、その第1のベルト1の長手方向に移動させると同時に、第3プーリ7と第4プーリ8に巻回されている第2のベルト2を、その第2のベルト2の長手方向に移動させる。
【0028】
そして、この状態で、玉軸受の検査後の玉18を、第2プーリ4および第4プーリ8よりも鉛直方向上方に位置するホッパー等から断面略V字状の搬送空間28における第2プーリ4および第4プーリ8に挟まれた領域に、第1のベルト1の隣接する歯11の間に一つの玉18が収容されるように、所定の時間毎(例えば、0.5sec毎)に落下させる。このようにして、検査後の玉18を、第2プーリ4および第4プーリ8の側から第1プーリ3および第3プーリ7の側に搬送する。この発明の玉の搬送装置によれば、第1および第2のベルト1,2の移動速度、第1のベルト1の搬送空間28側に形成された歯11の間隔を、適切に設定することにより、玉の投入間隔を0.5sec程度の非常に短い時間にすることができ、従来の装置と比較して、単位時間あたりの玉の搬送個数を格段に増大させることができる。
【0029】
上記実施形態の玉軸受の搬送装置によれば、第1のベルト1の表面と第2のベルト1の表面との間に、断面略V字状の搬送空間28を形成しているので、第1のベルト1の長手方向に搬送空間28を2等分する平面の法線方向における搬送空間28の幅を、第1のベルト1の幅方向の位置によって大きく変動させることができる。したがって、この搬送空間28で、玉径が略上記幅の範囲にある玉18を係止できるので、搬送できる玉18の玉径の範囲を従来の装置と比較して大幅に広げることができる。
【0030】
また、上記実施形態の玉軸受の搬送装置によれば、搬送空間28の側の第1のベルト1の表面に、その第1のベルト1の幅方向に延びる歯11を、第1のベルト1の長手方向に等間隔に複数形成しているので、搬送空間28における隣接する歯11の間に、一つずつ玉18を収容することができる。したがって、玉18の搬送中に、玉18同士が衝突することを防止できて、玉18に、玉18同士が衝突することに起因する傷が付くことを防止できる。
【0031】
また、上記実施形態の玉の搬送装置によれば、第1のベルト1および第2のベルト2として、可撓性を有し、かつ、玉を傷付けない材料からなるベルト(ウレタンゴム製のベルト)を用いているので、玉18に、玉18が第1、第2のベルト1,2に接触することに起因する傷が付くことがない。したがって、玉18の搬送中に玉に傷が付くことを抑制できる。
【0032】
また、上記実施形態の玉の搬送装置によれば、この装置の駆動中における第1のベルト1の移動速度と、第2のベルト2の移動速度とが、略同一であり、第1のベルト1と第2のベルト2とが同期駆動させられているので、玉18の搬送中に玉18が自転することがなくて、玉18の搬送中に玉18がベルト1,2に対してこすれることがない。したがって、玉18に傷が付くことを更に抑制できる。
【0033】
尚、上記実施形態の玉の搬送装置では、第1プーリ3の中心軸pに対して第3プーリ7の中心軸qを傾けると共に、第2プーリ4の中心軸に対して第4プーリ8の中心軸を傾けることにより、断面略V字状の搬送空間28を形成したが、この発明では、図3に示すように、第1プーリ33の中心軸と第3プーリ37の中心軸とを平行にすると共に、第2プーリ(図示せず)の中心軸と第4プーリ(図示せず)の中心軸とを平行にしても良い。この場合においては、図3に示すように、プーリ33,37の径方向における第1および第2のベルト31,32の厚さを、プーリ33,37の軸方向の位置で一次関数的に変動させて、断面略V字状の搬送空間38を形成するようにする。
【0034】
また、上記実施形態の玉の搬送装置では、第1および第2のベルト1,2として、ウレタンゴム製のベルトを採用したが、この発明では、第1および第2のベルトとして、クロロプレンゴム製、ブタジエンゴム製、ブチルゴム製、シリコンゴム製、フッ素ゴム製、アクリルゴム製またはニトリルゴム製等、ウレタンゴム製のベルト以外の可撓性を有するゴム製のベルトを採用しても良い。また、第1および第2のベルトとして、エポキシ樹脂や、メタクリル樹脂等、可撓製を有する樹脂製のベルトを採用しても良い。第1のベルトと第2のベルトの材質は、可撓性を有し、かつ、玉を傷付けにくい材質であれば、いかなる材料であっても良い。
【0035】
また、上記実施形態の玉の搬送装置では、装置の駆動時において、第1のベルト1の移動速度が、第2のベルト2の移動速度と略同一の移動速度であったが、この発明では、装置の駆動時において、第1のベルトの移動速度が、第2のベルトの移動速度と異なる速度であっても良い。
【0036】
また、上記実施形態の玉の搬送装置では、第1のベルト1が2個のプーリに巻回されていると共に、第2のベルト2が2個のプーリに巻回されていたが、この発明では、第1のベルトと第2のベルトの少なくとも一方は、3個以上のプーリに巻回されていても良い。
【0037】
また、上記実施形態では、玉の搬送装置を、玉軸受の玉18を搬送するのに使用したが、この発明の玉の搬送装置を、パチンコ玉やガラスのビー玉等、玉軸受の玉以外の玉を搬送するのに使用しても良い。
【0038】
尚、上記実施形態では、玉径が同一の一種類の玉18を搬送する場合について説明した。しかしながら、この発明の装置は、玉径が異なる複数の種類の玉を違いに非接触の状態で、同時に搬送できるという格別な特徴点を有する。図4は、玉径が互いに異なる2つの種類の玉48,49を搬送している際の図2に対応する図である。先ず、最初に玉径が小さい方の玉48を断面略V字状の搬送空間28に落下等で挿入した後、次に、玉径が大きい方の玉49を断面略V字状の搬送空間28に落下等で挿入する。このようにして、図4に示すように、断面略V字状の搬送空間28に2種類の玉48,49を収容する。尚、この場合、第1のベルト1の断面略V字状の搬送空間48側の表面に、第1のベルト1の長手方向に等間隔に形成された歯11の間に、径が小さい方の玉48および径が大きい方の玉49を一つずつ挿入することは、勿論である。というのも、このようにすると、玉径が異なる2種類の玉48,49を、互いに非接触な状態で、搬送することができるからである。
【0039】
図4には、例として、玉径が異なる2種類の玉を搬送する場合を示した。しかしながら、断面略V字状の搬送空間28に、玉径が小さい玉から大きな玉の順に複数の種類の玉を収容するようにすれば、玉径が互いに異なる3種類以上の玉を搬送することができることは、勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態の玉の搬送装置を上からみたときの模式図である。
【図2】図1に矢印Eで示す方向からこの実施形態の搬送装置を見たときのFF線断面図である。
【図3】図1に示す実施形態と異なる実施形態の玉の搬送装置の一部を示す図である。
【図4】玉径が異なる2種類の玉を搬送している際の図2に対応する図である。
【図5】従来、玉軸受の検査後の玉を搬送するのに使用されている玉の搬送装置を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1,31 第1のベルト
2,32 第2のベルト
3,33 第1プーリ
4 第2プーリ
7,37 第3プーリ
8 第4プーリ
11 歯
18,48,49 玉
21 第1スピードコントロールモータ
22 第2スピードコントロールモータ
28,38 搬送空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のプーリの間に巻回された第1のベルトと、
第2のプーリの間に巻回されると共に、上記第1のベルトの表面に傾斜して対向する表面を有する第2のベルトと
を備え、
上記第1のベルトの表面と上記第2のベルトの表面との間に断面略V字状の搬送空間を形成していることを特徴とする玉の搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の玉の搬送装置において、
上記第1のベルトの上記表面には、その第1のベルトの幅方向に延びる歯が、上記第1のベルトの長手方向に所定間隔に複数形成されていることを特徴とする玉の搬送装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の玉の搬送装置において、
上記第1のプーリを回動させる第1プーリ駆動装置と、
上記第2のプーリを回動させて、上記第1のベルトの移動速度と略同じ移動速度で上記第2のベルトを移動させる第2プーリ駆動装置と
を備えることを特徴とする玉の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−298523(P2006−298523A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119710(P2005−119710)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】