説明

現像装置の再生産方法およびプロセスカートリッジの再生産方法

【課題】より簡易な方法で現像装置およびプロセスカートリッジを再生産することが可能な、現像装置およびプロセスカートリッジの再生産方法を提供する。
【解決手段】現像ユニット9の再生産方法であって、(a)現像ブレード38を現像容器34から取り外す取り外し工程と、(b)長手方向シール部材64を現像容器34から取り外す取り外し工程と、(c)規制部材61を現像容器34から取り外す取り外し工程と、(d)規制部材61を取り外したことによって露出するトナー供給口42からトナー収容部39へトナーを再充填する現像剤再充填工程と、(e)規制部材61を現像容器34に取り付ける取り付け工程と、(f)長手方向シール部材64を現像容器34に取り付ける取り付け工程と、(g)現像ブレード38を現像容器34に取り付ける取り付け工程と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真画像形成装置に着脱可能な現像装置の再生産方法およびプロセスカートリッジの再生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、像担持体及び像担持体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とする方式が採用されている。
【0003】
このような方式を一般的にプロセスカートリッジ方式と称する。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。近年では、このプロセスカートリッジ方式を有する電子写真画像形成装置が広く普及している。
【0004】
そしてプロセスカートリッジ方式を有する電子写真画像形成装置を使用するにあたり、装置本体に対して着脱可能に構成されているプロセスカートリッジを再生産する再生産方法が提案されている(特許文献1)。
【0005】
この再生産方法によれば、例えば現像剤が消費されて商品寿命を全うしたプロセスカートリッジを再び商品化することが可能である。
【特許文献1】特開2005−164756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のプロセスカートリッジの再生産方法に対して、本発明はその再生産方法をさらに発展させたものである。
【0007】
すなわち上記従来のプロセスカートリッジの再生産方法では、現像剤を再充填するにあたり、現像剤担持体を取り外す工程や、現像剤担持体の軸受部を清掃する工程が必要であり、作業が煩雑であった。
【0008】
そこで本発明は、より簡易な方法で現像装置およびプロセスカートリッジを再生産することが可能な、現像装置およびプロセスカートリッジの再生産方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
現像剤を収容する現像剤収容部と、
現像剤を担持する現像剤担持体が設けられている現像室と、
前記現像剤収容部から前記現像室へ現像剤を供給する現像剤供給口と、
を有すると共に前記現像室の一部に外部へ開口する開口部が形成されている現像装置枠体を備え、
前記現像剤担持体が前記開口部に配置されており、
一端が前記開口部の縁に取り付けられ、他端が前記現像剤担持体の表面に当接することで、前記現像剤担持体の表面における現像剤層の厚さを規制する層規制部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記層規制部材と前記現像装置枠体との間をシールするシール部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記現像室内における現像剤の循環を規制する現像剤循環規制部材と、
を有する、電子写真画像形成装置に用いる現像装置の再生産方法であって、
(a)前記層規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(b)前記シール部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(c)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(d)前記現像剤担持体と前記前記開口部の縁との間から前記現像剤供給口を介して前記現像剤収容部へ現像剤を再充填する現像剤再充填工程と、
(e)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(f)前記シール部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(g)前記層規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
を有することを特徴とする。
【0010】
また、
静電潜像が形成される像担持体を有する像担持体ユニットと、
前記静電潜像を現像する現像装置と、
を有し、
前記像担持体ユニットと前記現像装置とが分離可能に設けられており、
前記現像装置は、
現像剤を収容する現像剤収容部と、
現像剤を担持する現像剤担持体が設けられている現像室と、
前記現像剤収容部から前記現像室へ現像剤を供給する現像剤供給口と、
を有すると共に前記現像室の一部に外部へ開口する開口部が形成されている現像装置枠体を備え、
前記現像剤担持体が前記開口部に配置されており、
一端が前記開口部の縁に取り付けられ、他端が前記現像剤担持体の表面に当接することで、前記現像剤担持体の表面における現像剤層の厚さを規制する層規制部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記層規制部材と前記現像装置枠体との間をシールするシール部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記現像室内における現像剤の循環を規制する現像剤循環規制部材と、
を有する、電子写真画像形成装置に用いるプロセスカートリッジの再生産方法であって、
(a)前記像担持体ユニットと前記現像装置を分離させる分離工程と、
(b)前記層規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(c)前記シール部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(d)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(e)前記現像剤担持体と前記前記開口部の縁との間から前記現像剤供給口を介して前記現像剤収容部へ現像剤を再充填する現像剤再充填工程と、
(f)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(g)前記シール部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(h)前記層規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(i)前記像担持体ユニットと前記現像装置を結合する結合工程と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、より簡易な方法で現像装置およびプロセスカートリッジを再生産することが可能な、現像装置およびプロセスカートリッジの再生産方法を提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施の形態に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0013】
[実施の形態]
(画像形成装置の概略構成)
図1、図2を参照して、本実施の形態における電子写真画像形成装置の概略構成について説明する。図1は本実施の形態のカラー電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と称する)の左断面の概略図、図2は図1の部分的な拡大図である。
【0014】
なお、ここでは電子写真画像形成装置としてカラー電子写真画像形成装置を用いて説明するが、本発明における電子写真画像形成装置はこれに限られるものではない。例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(レーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)、静電記録、プリンタ、磁気記録プリンタ、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等であってもよい。
【0015】
画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いた4色フルカラーレーザプリンタである。また、画像形成装置1はプロセスカートリッジ方式を採用しており、プロセスカートリッジを画像形成装置本体1Aに装着して、記録媒体Sにカラー画像を形成するものである。
【0016】
ここで方向を示す用語について説明する。
【0017】
図1、図2に示す画像形成装置1に関して前側(正面側)とは、開閉ドア3が配設されている側をさす。後側(背面側)とは、前側とは反対側をさす。前後方向とは、画像形成装置1の後側から前側に向かう方向(前方向)と、その逆の方向(後方向)をさす。左右とは、画像形成装置1を前側から見て左または右の方向をさす。左右方向とは、右から左に向かう方向(左方向)と、その逆の方向(右方向)のことをさす。
【0018】
また、画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)1Aとは、プロセスカートリッジを除いた装置構成部分をさす。また、プロセスカートリッジに関して、電子写真感光体ドラム(像担持体)の長手方向(軸線方向)において、装置本体1Aから駆動が伝達される側を駆動側と称し、その反対側を非駆動側と称する。本実施の形態において、駆動側とは装置本体1A正面から見て右側であり、非駆動側とは装置本体1A正面から見て左側である。
【0019】
図1、図2に示すように、1Bはプロセスカートリッジ収容部であって、装置本体1Aの内部に設けられている。収容部1Bには、装置本体1Aの後側から前側にかけて、第1〜第4の4つのプロセスカートリッジP(PY・PM・PC・PK)が水平方向に並べられている。
【0020】
このように複数のプロセスカートリッジ(以下、カートリッジと称す)Pを水平方向に配置することで、画像形成装置の高さ寸法を抑えることができる。各カートリッジPは、互いに同様の電子写真プロセス機構を有しており、現像剤(以下トナーと称す)の色や、トナーの充填量が各々異なっている。
【0021】
収容部1Bに位置しているカートリッジPには、装置本体1A側から回転駆動力が伝達される。また、カートリッジPには装置本体1Aからバイアス(帯電バイアス、現像バイアス等)が供給される(不図示)。
【0022】
各カートリッジPは、像担持体としての電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラムと称す)4と、感光体ドラム4に作用する帯電ローラ5と、クリーニングブレード7とを備えた感光体ドラムユニット8(像担持体ユニット)を有している(図2)。
【0023】
また、各カートリッジPは、感光体ドラム4上の静電潜像を現像する、現像装置としての現像ユニット9を有している。感光体ドラムユニット8と現像ユニット9は互いに揺動可能に結合されており、かつ、これらは互いに分離可能に設けられている。
【0024】
また、現像ユニット9には、現像剤担持体としての現像ローラ6と、現像ローラ6の表面に当接して該表面のトナー層(現像剤層)の厚さを規制する現像ブレード38(層規制部材)とが設けられている。なお、カートリッジPのより具体的な構成については後述する。
【0025】
第1のカートリッジPYは、現像容器内にイエロー色(Y)のトナーを収容しており、感光体ドラム4の表面にイエロー色のトナー像を形成する。第2のカートリッジPMは、現像容器内にマゼンタ色(M)のトナーを収容しており、感光体ドラム4の表面にマゼンタ色のトナー像を形成する。
【0026】
また、第3のカートリッジPCは、現像容器内にシアン色(C)のトナーを収容しており、感光体ドラム4の表面にシアン色のトナー像を形成する。第4のカートリッジPKは、現像容器内にブラック色(K)のトナーを収容しており、感光体ドラム4の表面にブラック色のトナー像を形成する。
【0027】
カートリッジP(PY・PM・PC・PK)の上方には、露光手段としてのレーザスキャナユニットLBが配設されている。スキャナユニットLBは、画像情報に対応してレーザ光Lを出力し、出力したレーザ光LをカートリッジPの露光窓部10から入射させ、感光体ドラム4の表面を走査露光するものである。
【0028】
カートリッジP(PY・PM・PC・PK)の下方には、転写部材としての中間転写ベルトユニット11が配設されている。この中間転写ベルトユニット11は、可撓性を有するエンドレスの転写ベルト12と、この転写ベルト12を張設して回動させる駆動ローラ13・ターンローラ14・テンションローラ15を有している。
【0029】
各カートリッジPの感光体ドラム4は、その下面が転写ベルト12の上面に接しており、この接触部が一次転写部となる。また、転写ベルト12の内側には、感光体ドラム4に対向させて一次転写ローラ16を配設している。
【0030】
さらに駆動ローラ13には、転写ベルト12を介して二次転写ローラ17を当接させており、転写ベルト12と二次転写ローラ17の接触部が二次転写部となる。
【0031】
中間転写ベルトユニット11の下方には、給送ユニット18が配設されている。この給送ユニット18は、記録媒体Sを積載して収容したトレイ19、給出ローラ20、等を有している。装置本体1A内の後側の上方には、定着ユニット22と、排出ユニット23が配設されている。また、装置本体1Aの上面には排出トレイ24が形成されている。
【0032】
収容部1Bに収容されている各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、装置本体1A側の加圧機構(不図示)により上方から加圧され、装置本体1A側の位置決め部(不図示)に固定されている。
【0033】
また、各カートリッジPの駆動入力部に対して装置本体1A側の駆動出力部が結合しており、各カートリッジP側に設けられている入力電気接点に対して装置本体1A側の給電系統(不図示)が電気的に導通している。
【0034】
フルカラー画像を形成するための動作は次のとおりである。
【0035】
まず、第1〜第4の各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)の感光体ドラム4が矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される(図1)。さらに、転写ベルト12が矢印の時計方向(感光体ドラム回転に順方向)に感光体ドラム4の速度に対応した速度で回転駆動され、レーザスキャナユニットLBが駆動を開始する。
【0036】
この駆動と同期して、各カートリッジPにおいて、帯電ローラ5が感光体ドラム4の表面を所定の極性・電位に一様に帯電し、レーザスキャナユニットLBが各感光体ドラム4の表面を各色の画像信号に応じたレーザ光Lで走査露光する。
【0037】
これにより、各感光体ドラム4の表面に対応色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される現像ローラ6上のトナー層により現像される。
【0038】
上記のような電子写真画像形成プロセス動作により、第1のカートリッジPYの感光体ドラム4には、フルカラー画像のイエロー成分に対応するイエロー色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が転写ベルト12上に一次転写される。
【0039】
同様に第2のカートリッジPMの感光体ドラム4には、フルカラー画像のマゼンタ成分に対応するマゼンタ色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が、転写ベルト12上に既に転写されているイエロー色のトナー像に重畳されて一次転写される。
【0040】
同様に第3のカートリッジPCの感光体ドラム4には、フルカラー画像のシアン成分に対応するシアン色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が、転写ベルト12上に既に転写されているイエロー色、マゼンタ色のトナー像に重畳されて一次転写される。
【0041】
同様に第4のカートリッジPKの感光体ドラム4には、フルカラー画像のブラック成分に対応するブラック色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が、転写ベルト12上に既に転写されているイエロー色、マゼンタ色、シアン色のトナー像に重畳されて一次転写される。
【0042】
このようにして、転写ベルト12上にイエロー色+マゼンタ色+シアン色+ブラック色の4色フルカラーの未定着トナー像が形成される。なお、各カートリッジにおいて、一次転写後に感光体ドラム4の表面に残留した転写残トナーは、クリーニングブレード7により除去される。
【0043】
一方、所定の制御タイミングで、トレイ19から記録媒体Sが1枚ずつ分離されて給送されてくる。
【0044】
給送された記録媒体Sは、所定の制御タイミングで二次転写ローラ17と転写ベルト12との当接部である二次転写部に導入される。これにより、記録媒体Sが該ニップ部を搬送されていく過程で、転写ベルト12上の4色重畳のトナー像が記録媒体Sの面上に順次一括転写される。
【0045】
その後、記録媒体Sは転写ベルト12の面から分離されて定着ユニット22へ導入され
、定着ニップ部で加熱・加圧される。これにより、各色トナー像の記録媒体Sへの定着がなされる。そして、記録媒体Sは定着ユニット22から搬送され、フルカラー画像形成物として排出ユニット23によってトレイ24上に排出される。
【0046】
(プロセスカートリッジの交換方法)
次に図3〜図6を参照して、本実施の形態におけるプロセスカートリッジPの交換方法について説明する。図3〜図6は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジの交換動作を示す図である。
【0047】
本実施の形態における画像形成装置本体において、カートリッジPの交換は、ユーザービリティ向上のために、カートリッジP(PY・PM・PC・PK)を引き出し式のカートリッジトレイ29(カートリッジPを複数支持する移動部材)に載置した状態で行う。そして、カートリッジPをカートリッジトレイ29ごと装置本体1Aの前側に引き出し、その状態で各プロセスカートリッジを交換する方式である。
【0048】
即ち、カートリッジトレイ29が装置本体1Aの最も外側に引き出された際には(図4・図5)、全てのカートリッジP(PY・PM・PC・PK)が装置本体1Aの内側から外側に出た状態となる。従って、使用者がカートリッジトレイ29に対してカートリッジPを交換する際に、交換作業を行い易い。
【0049】
図3〜図6に示すように、装置本体1Aの前面側には、装置本体1A内へカートリッジを挿入、または装置本体1AからカートリッジPを取り出すために、カートリッジトレイ29を通過させる開口26が設けられている。そして、この開口26を閉じる閉鎖位置と、開口26を開放する開放位置との間を移動可能な開閉部材としての開閉ドア3が設けられている。
【0050】
本実施の形態では、この開閉ドア3が、開閉ドア3の下側の軸(ヒンジ軸)27を中心に装置本体1Aに対して開閉回動可能に構成されている。
【0051】
つまり図1に示すように開閉ドア3を装置本体1Aに対して閉じることで、この開閉ドア3の閉じ動作により開口26が閉鎖され、一方で図3に示すように開閉ドア3を装置本体1Aに対して開くことで開口26を大きく開放することができる。なお、3aは開閉ドア3に設けられている把手部である。
【0052】
また、図4に示すように、装置本体1Aの骨格となるメインフレーム1Cの左側フレームの内側と右側フレームの内側には、一対のトレイ保持部材28L・28Rが対向して配設されている。
【0053】
このトレイ保持部材28L・28R間において、カートリッジトレイ29を前後方向に略水平にスライド移動可能に保持させている。即ち、カートリッジトレイ29は装置本体1Aの内部(図1の状態)と外部(図5の状態)との間を移動可能に構成されている。
【0054】
このトレイ保持部材28L・28Rの移動に連動して、各カートリッジPの駆動入力部に対する装置本体1A側の駆動出力部(不図示)の結合が解除された状態になる(駆動解除)。また、各カートリッジPを位置決め及び固定している加圧機構(不図示)によるカートリッジPの加圧が解除され(加圧解除)、それによりカートリッジトレイ29の位置決め固定が解除される。
【0055】
そして、各カートリッジPを支持しているカートリッジトレイ29が保持部材28L・28Rとともに右斜め上の位置に移動する(図1→図3)。これにより、各カートリッジ
Pが位置決め部より移動可能な位置に浮き上がる。
【0056】
この状態では、各カートリッジPの感光体ドラム4の下面が転写ベルト12の面から離間して非接触状態になる。そして、カートリッジトレイ29は装置本体1Aより引き出し可能となる(この状態を装着位置と称す)。
【0057】
そこで使用者が開口26から露呈している把手部29aをつかんでカートリッジトレイ29をトレイ保持部材28L・28Rに対して前方向に水平にスライド移動させる。
【0058】
そして図4、図5に示すように、カートリッジトレイ29を開口26から装置本体1Aの外側の所定の引き出し位置まで引き出す(この状態を引き出し位置と称す)。
【0059】
これにより、カートリッジトレイ29に保持されている第1〜第4の4つのカートリッジP(PY・PM・PC・PK)全体が、開口26を通過して装置本体1Aの外側に露出し、全カートリッジPの上面が開放された状態となる。
【0060】
カートリッジトレイ29が引き出し位置まで引き出されると、ストッパー(不図示)の作用によって、それ以上の引き出し移動が阻止され、所定の引き出し位置まで引き出された状態をトレイ保持部材28L・28Rにより安定に保たれることになる。
【0061】
図4、図5に示すように、カートリッジトレイ29は、個々のカートリッジPが装置本体1Aに装着され、位置決めがされるまでの間、カートリッジPをラフに支持している。
【0062】
そこで使用者は、図6に示すように、交換すべき使用済みのカートリッジPを、カートリッジトレイ29から上方に持ち上げて抜き出す。そして、新しいカートリッジPをカートリッジトレイ29に対して上から嵌め込む。即ち、各カートリッジPはカートリッジトレイ29に対して垂直方向より挿抜(着脱)が可能である。
【0063】
使用者はカートリッジトレイ29に対するカーリッジPの新旧交換後、上記とは逆の手順で、引き出されているカートリッジトレイ29をトレイ保持部材28L・28Rに対して後方向に水平にスライド移動させる。
【0064】
そして、ストッパー(不図示)により所定の位置以上の押し入れが阻止されるまで、装置本体1A内に十分に押し込む。その結果、カートリッジトレイ29は、図3の装着位置の状態に戻る。
【0065】
カートリッジトレイ29を装着位置に押し込んだ後に、開閉ドア3を回動させて開閉ドア3を閉じる。この開閉ドア3の閉じ動作に連動して、トレイ保持部材28L・28Rがリンク30で押されてガイド部材(不図示)に沿って所定量後方へ移動した後、所定量下方へ移動する。
【0066】
即ち、トレイ保持部材28L・28Rは、図3における左斜め下の位置に移動する。その後、トレイ保持部材28L・28Rのこの戻し移動と連動して、カートリッジ加圧機構が各カートリッジPを加圧する。
【0067】
各カートリッジPは、この加圧機構の加圧力によって装置本体1Aに設けられた位置決め部に位置決され、画像形成が可能な画像形成位置へ固定されることになる。
【0068】
また、各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)の駆動入力部に対する装置本体1A側の駆動出力部の結合がなされ、カートリッジトレイ29の位置決め及び固定がなされ
る。また、各カートリッジの感光体ドラム4の下面が転写ベルト12の面に接触状態になる。
【0069】
これで、各カートリッジP(PY・PM・PC・PK)が、装置本体1A内における潜像形成位置に装着された状態(図1、図2)に復帰する。これにより、画像形成装置1が画像形成動作が可能な状態になる。
【0070】
(プロセスカートリッジの構成)
図7〜図15を参照して、本実施の形態におけるプロセスカートリッジの構成について説明する。
【0071】
図7は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジの斜視図である。図8は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジの概略断面図である。図9は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジの分解斜視図である。図10は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジの分解斜視図である。
【0072】
本実施の形態において、第1〜第4のカートリッジP(PY・PM・PC・PK)は同様の電子写真プロセス機構を有し、収容されているトナーの色やトナーの充填量が各々異なるものである。
【0073】
図9に示すように、カートリッジP(PY・PM・PC・PK)は、感光体ドラム4の回転軸線aの方向を長手方向とする横長の形状であり、装置本体1A正面から見て右側が駆動側、左側が非駆動側である。
【0074】
図7に示すように、カートリッジPは、感光体ドラムユニット8と、現像ユニット9と、駆動側カバー部材31と、非駆動側カバー部材32を有している。
【0075】
まず、感光体ドラムユニット8の構成について説明する。
【0076】
図8に示すように、感光体ドラムユニット8は、枠体としてのクリーニング容器33内に、感光体ドラム4、帯電ローラ5、およびクリーニングブレード7を有している。
【0077】
感光体ドラム4は、その非駆動側が図9に示す非駆動側カバー部材32の感光体ドラム支持部51Lに、また、その駆動側が駆動側カバー部材31の感光体ドラム支持部51Rによって回転自在に支持されている。
【0078】
感光体ドラム4の駆動側の端部4Rには、感光体ドラム駆動入力部としてのドラム駆動カップリング(駆動伝達部)36が感光体ドラム4と同芯に取り付けられている。
【0079】
このドラム駆動カップリング36に対して、装置本体1A側のドラム駆動出力部としてのカップリングが係合し、装置本体1Aの駆動モータ(不図示)の駆動力の伝達がなされる。その結果、感光体ドラム4を図1、図2における反時計方向に所定の速度で回転駆動することができる。
【0080】
帯電ローラ5は、感光体ドラム4の表面に接触し、従動回転する接触帯電方式の帯電部材である。帯電ローラ5は、感光体ドラム4に対し所定の交差角をもって設けられ、かつ感光体ドラム4の表面に接触させて、駆動側と非駆動側の軸端部をクリーニング容器33の側板33R・33L間に設けられた軸受部(不図示)を介して回転自在に支持されている。
【0081】
クリーニングブレード7は弾性ゴムブレードであり、感光体ドラム4に対して先端部を感光体ドラム4の回転方向に対してカウンター方向に当接させている。クリーニングブレード7は感光体ドラム4に残留したトナーを除去する役目を有している。このクリーニングブレード7により感光体ドラム4の周面から除去された転写残トナーは、クリーニング容器33内に収容される。
【0082】
図9、図10に示すように、クリーニング容器33の駆動側と非駆動側の側面33R・33Lの外面には、それぞれカバー部材31、32との係合用凸部37R・37Lが設けられている。
【0083】
次に図11〜図14を参照して、現像ユニット9の構成について説明する。図11、図12は、本実施の形態における現像ユニット9の斜視図である。図13は、本実施の形態における現像ユニット9の概略断面図である。図14は、本実施の形態における現像ユニット9において現像ローラ等を取り外した状態における斜視図である。
【0084】
図13に示すように、現像装置としての現像ユニット9は、現像ローラ6(現像剤担持体)、現像ローラ6へトナーを供給するトナー供給ローラ62、現像ブレード(層規制部材)38を有している。これらの部材が、現像ユニット9の枠体としての現像容器34(現像装置枠体)に収容、または現像容器34に取り付けられている。
【0085】
さらに現像容器34は、トナーを収容するトナー収容部39(現像剤収容部)と、現像ローラ6等が設けられている現像室40とを備えている。
【0086】
図14は、現像ユニット9から現像ローラ6を取り外した状態を示す図であるが、ここに示されているように、現像容器34において現像室40を形成している部分の一部は、外部へ対して開口している。すなわち、現像室40の一部には、開口部が形成されているといえる(図13)。
【0087】
そして図11、図12に示されるように、前記開口部に現像ローラ6が配置されている。言い換えれば、この開口部から現像ローラ6の一部が感光体ドラム4に対して露出している。さらに、現像ブレード38の一端が開口部の縁に取り付けられており、現像ブレード38の他端が現像ローラ6の表面に当接している。言い換えれば、現像ブレード38の一部もこの開口部から露出するようにして現像ローラ6の表面に当接している。
【0088】
図11、図12に示すように、現像ローラ駆動側と非駆動側の軸端部はそれぞれ現像容器34の駆動側と非駆動側の両側面34R・34Lに取り付けられた軸受部材41R、41Lによって回転自在に支持されている。
【0089】
図13に示すように、現像容器34内には、現像室40におけるトナーの循環を規制する現像剤循環規制部材(以下、規制部材と称す)61が設けられている。即ち、規制部材61が開口部の縁に取り付けられている。
【0090】
規制部材61は、現像室内に設けられている取り付けリブ34aに対し、圧入等の手段で固定されている。規制部材61の一方の面61aは長手方向に延びる面で構成されており、現像容器34に取り付けられた状態で現像容器34の現像室40の形状の一部を形成している。
【0091】
画像形成時、現像室40内では現像ローラ6およびトナー供給ローラ62の回転によりトナーの循環が起きる。この循環は、現像ローラ6やトナー供給ローラ62の外径や回転数、回転方向、それぞれの回転軸中心の位置、現像ブレード38の位置、現像容器34の
形状、またトナーの流動性などにより決定される。
【0092】
そこで本実施の形態では、先に述べた規制部材61の一方の面61aにより、現像室40内の現像ブレード38裏面近傍でのトナーの滞留を防止し、現像室40内で良好なトナーの循環が形成されることを可能にしている。つまり、規制部材61の面61aは、トナーの循環を規制可能な面として形成されている。
【0093】
一方、規制部材61の他方の面61bも長手方向に延びる一様な面で構成されている。この面は、後述する現像ローラ6の軸方向に延在する長手方向シール部材(以下、長手方向シール部材と称す)に対向する面であり、長手方向シール部材を取り付け可能で、現像容器34のシール部材貼り付け面34bとほぼ同じ位置となるように設定されている。つまり、規制部材61の面61bは、長手方向シール部材を取り付け可能な座面として形成されている。
【0094】
本実施の形態における現像ユニット9には、現像ローラ6や現像ブレード38からのトナー漏れが発生しないよう、現像容器34に複数のシール部材が設けられている。
【0095】
本実施の形態では、図14に示すように、長手方向シール部材64、現像ローラ6の周方向シール部材65L、65R、長手方向に延在するシート部材66が設けられている。
【0096】
長手方向シール部材64は、長手方向において現像ブレード38と現像容器34の間のシールを行うものである。
【0097】
周方向シール部材65L、65Rは、現像容器34の長手両端部において現像ローラ6の周方向のシールを行うものである。
【0098】
シート部材66は、現像ローラ6の回転方向下流側に位置し、長手方向において現像ローラ6と現像容器34とのシールを行うものである。なお、図14は、シール構成をわかりやすく説明するため、シール以外の部品を取り除いた状態を表している。
【0099】
このうち、現像ローラ6の周方向シール部材65L、65Rと長手方向シール部材64は、長手方向両端部(図中矢印J、K部)で互いに密着し、それぞれのシール部材間に隙間が発生しないよう構成されている。
【0100】
具体的には図14に示すように、長手方向シール部材64の長手方向の長さL1を、周方向シール部材65L、65Rの貼り付けられる間隔L2より長く設定し、長手方向シール部材64を開口部の縁に貼り付けた。これにより、長手方向シール部材64が周方向シール65L、65Rと必ず密着するようにしている。
【0101】
また、現像容器34には各々のシールを貼り付けるための座面が形成されている。さらに、本実施の形態では上記で説明したように、規制部材61の他方の面61bを、長手方向シール64の座面の一部として使用している。
【0102】
図13に示すように、トナー収容部39と現像室40の間には、トナー収容部39から現像室40へのトナー量を規制して供給する現像剤供給口(以下、トナー供給口と称す)42が形成されている。このトナー供給口42は、現像ローラ6の軸方向(現像ローラ長手方向)に渡って延在している。
【0103】
新品のカートリッジPにおいては、このトナー供給口42に、図8に示すようなフィルム状のシール部材43が熱溶着などの方法により貼り付けられており、このシール部材4
3によりトナー収容部39と現像室40とが分離されている。そして、トナー収容部39内にはトナーTが封止されている。
【0104】
即ち、新品のカートリッジPが使用者によって使用されるまでの間にトナーがトナー収容部39より現像室40へ漏れ出ないようにするため、トナー供給口42はシール部材43で開封可能に塞がれている。本実施の形態において、シール部材43は厚さ70〜200μmの可撓性を有するフィルムであり、トナー供給口42の外縁に熱溶着にて固定されている。
【0105】
図11に示すように、現像容器34の駆動側の側面34Rの外面のほぼ中央部には、駆動入力ギア46が配置されている。この駆動入力ギア46は、現像容器34の側面34Rに取り付けたサイドカバー47の円筒部分47aにより回転軸中心が保持されている。そして、この駆動入力ギア46には該ギアの回転を現像ローラ6に伝達して現像ローラ6を駆動するためのギア45を噛合させている。
【0106】
また、サイドカバー47は、駆動入力ギア46とギア45に対するカバーであり、駆動入力ギア46の端面には現像駆動入力部としての現像駆動カップリング(駆動伝達部)が形成されている。
【0107】
このカップリング46に対して、装置本体1A側の現像駆動出力部としてのカップリングが係合して駆動伝達がなされ、現像ローラ6が図2において時計方向に回転駆動される。また、軸受部材41Rの外面には上方に突出させて、装置本体1A側からの力を受ける離間リブ48が設けられている。
【0108】
図12に示すように、現像容器34の非駆動側の側面34Lの外面のほぼ中央部には筒状のボス49が設けられている。このボス49は駆動入力ギア46の回転軸線bと同軸上にある。なお、この回転軸線bは感光体ドラム4の回転軸線aと略平行である。
【0109】
図9および図10に示すように、駆動側カバー部材31には、感光体ドラムユニット8の駆動側のドラム軸係合用円環状リブ35Rと係合用凸部37Rがそれぞれ対応して嵌合するドラム軸係合用凹溝65Rと係合用凹部52Rが設けられている。
【0110】
また、駆動側カバー部材31には、現像ユニット9のサイドカバー47の円筒部分47aが対応して嵌合する円筒受け穴54が設けられている。
【0111】
また、駆動側カバー部材31の外面には、装置本体1A内でのカートリッジPの装着姿勢を決めるためのボス55が設けられている。
【0112】
また、駆動側カバー部材31の下縁部には、下方に突出させて、カートリッジPを装置本体1A側の位置決め部(不図示)に位置決めするための駆動側の被位置決め部56Rが設けられている。
【0113】
また、非駆動側カバー部材32には、感光体ドラムユニット8の非駆動側の環状リブ35Lと係合用凸部37Lがそれぞれ対応して嵌合するドラム軸係合用凹溝65Lと係合用凹部52Lが設けられている。
【0114】
また、非駆動側カバー部材32の内面には、現像ユニット9の非駆動側の筒状のボス49に対応して筒穴に嵌入する軸58が設けられている。さらに、非駆動側カバー部材32の外面には、装置本体1A内でのカートリッジの装着姿勢が大きく倒れないようにするための溝部60が設けられている。
【0115】
また、非駆動側カバー部材32の下縁部には、下方に突出させて、カートリッジPを装置本体1A側の位置決め部(不図示)に位置決めするための非駆動側の被位置決め部56Lが設けられている。
【0116】
また、ドラムユニット8と現像ユニット9の駆動側と非駆動側とに、それぞれ、駆動側と非駆動側のカバー部材31と32を対応させている。
【0117】
駆動側では、感光体ドラムユニット8側の環状リブ35Rと係合用凸部37R、及び現像ユニット9側のサイドカバー47の円筒部分47aと、カバー部材31側の凹溝65Rと係合用凹部52R、及び円筒受け穴54とをそれぞれ嵌合させている。
【0118】
そして、感光体ドラムユニット8に対して駆動側カバー部材31をビス70Rによる締結などの方法で固定する。
【0119】
また、非駆動側では、ドラムユニット8側のドラム軸係合用円環状リブ35Lと係合用凸部37L、及び現像ユニット9側の筒状のボス49と、非駆動側カバー部材32側のドラム軸係合用凹溝65Lと係合用凹部52L、及び軸58とをそれぞれ嵌合させる。
【0120】
そして、感光体ドラムユニット8に対して非駆動側カバー部材32をビス70Lによる締結などの方法で固定する。
【0121】
図9に示すように、現像ユニット9は、駆動側と非駆動側のカバー部材31、32間において、ドラム軸線aと略平行な軸線bを中心にして揺動自在の吊り構造で支持されている。即ち現像ユニット9は、感光体ドラムユニット8と回転可能、さらに分離可能に結合されている。
【0122】
現像ユニット9の駆動側では、サイドカバー47の円筒部分47aが駆動側カバー部材31の円筒受け穴54に回転可能に支持されている。また非駆動側では、円筒状のボス49が非駆動側カバー部材32の軸58に回転可能に支持されている。
【0123】
この現像ユニット9の駆動側と非駆動側の揺動中心の軸線は、現像駆動カップリング46の回転中心軸線bと実質的に一致している。
【0124】
図8、図15における63は、現像ユニット9の上記揺動中心をシンボリックに表したものである。かかる構成によれば、装置本体1Aからの駆動伝達を行いながら、現像ユニット9が感光体ドラムユニット8に対し揺動することが可能である。また、感光体ドラムユニット8と現像ユニット9との間の隙間部が露光窓部10となっている。
【0125】
そして、現像ユニット9は、揺動中心63を中心に回動モーメントにより現像ローラ6がドラム4に接触する方向D(図15)に回動するように、付勢部材である加圧バネ71(図10)によって常に付勢されている。
【0126】
(新品カートリッジの装着方法)
次に、新品のカートリッジを使用する際のカートリッジの装着方法について説明する。
【0127】
まず使用者は、新品のカートリッジPを梱包材より取り出す。新品のカートリッジPは使用前の段階では、図4に示すように現像ユニット9の現像剤収容部39からトナーTを現像室40へ供給するトナー供給口42がシール部材43で封止されている。
【0128】
そこで使用者は、現像ユニット9のトナー収容部39から現像室40へトナーTを供給するため、シール部材43を取り外す開封作業をする。
【0129】
使用者はシール部材先端に取り付けられている、不図示のプルタブ等の取り外し手段により、シール部材43を現像容器34の駆動側から非駆動側に順次に剥がしていく。これにより、トナー供給口42が全長にわたって開封され、図15のように、トナー収容部39から現像室40へトナーTが供給された状態になる。
【0130】
上記のようにしてシール部材43を開封したカートリッジを、図6に示すように、引き出し位置にあるカートリッジトレイ29に装着し、カートリッジトレイ29を装着位置まで移動させる。そして前述のように、開閉ドア3を閉めることで、感光体ドラム4の位置が決まり、またボス55によりカートリッジPの姿勢が決定される。
【0131】
画像形成時には、感光体ドラム4と現像ローラ6は当接状態を保持し、それぞれ反時計方向と時計方向に所定の速度で回転駆動されて画像形成が実行される。
【0132】
非画像形成時(画像形成が行われていない状態時)には、現像ユニット9の離間リブ48が装置本体1A側の押圧部材(不図示)の動作により現像ユニット9を揺動中心62を中心に加圧バネの付勢力に抗して時計方向Eの方向に押圧される(図15)。
【0133】
これにより、現像ローラ6が感光体ドラム4に対して所定の隙間間隔をもって離間した状態に保持される。画像形成時には、押圧部材(不図示)が離間リブ48から逃げる方向へ移動して、現像ローラ6が感光体ドラム4に当接した状態に復帰する。
【0134】
このように上記の画像形成装置1を使用し、画像形成を行っていくと、カートリッジP内のトナーが消費されていく。そして現像ユニット9内のトナーが所定量まで減少し、充分な画像品質が得られなくなった時、カートリッジPとしては商品としての寿命を全うしたことになる。そうしたカートリッジPについては、使用者から回収し再生産を行うことが可能である。
【0135】
次に、図16〜図20を参照して、本実施の形態に係るカートリッジPの再生産方法について、工程順に説明する
【0136】
(カートリッジの再生産方法)
(1)ユニット分離工程
カートリッジPの感光体ドラムユニット8と現像ユニット9を分離するユニット分離工程について説明する。
【0137】
先に述べたように、現像ユニット9は駆動側および非駆動側のカバー部材31および32によって回動可能に支持され、さらに感光体ドラムユニット8と現像ユニット9は、分離可能に設けられている。現像ユニット9を感光体ドラムユニット8と分離する手順は以下のようになる。
【0138】
図9、図10に示すように、駆動側側面には、駆動側カバー部材31とクリーニング容器33とを結合するためのビス70Rが設けられ、ビスの締結力により感光体ドラムユニット8が構成されている。
【0139】
同様に、非駆動側も非駆動側カバー部材32とクリーニング容器33とを結合するビス70Lが設けられている。
【0140】
かかる構成において現像ユニット9をカートリッジPから分離するためには、これらのビスを取り外し、カバー部材31、32をクリーニング容器33から分離する。これにより、現像ユニット9をカートリッジPから分離することができる。
【0141】
(2)現像ユニットの分解工程
次に現像ユニット9の分解工程について説明する。現像ユニット9の分解工程は、(現像ブレード取り外し工程)、(長手方向シール部材の取り外し工程)、(規制部材取り外し工程)から構成される。以下、順にこれらの工程について説明する。
【0142】
(現像ブレード取り外し工程)
図16を用いて、現像ブレード38の取り外し工程について説明する。図16は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ(分解時)の斜視図であり、特に現像ブレード38を分離させる際の状態を示すものである。
【0143】
現像ブレード38は現像ユニット9の長手方向両端部において、現像容器34に対しビス71およびビス72にて取り付けられている。従って、このビス71および72を取り外すことで、現像ブレード38を現像容器34の開口部の縁から取り外すことができる。
【0144】
現像ローラ6は現像ユニット9に取り付けられたままであるので、現像ローラ6との接線方向(図中矢印方向)に引き抜くことで、現像ブレード38を現像容器34の開口部の縁から取り外すことができる。
【0145】
(長手方向シール部材の取り外し工程)
図17を用いて、長手方向シール部材64の取り外し工程について説明する。図17は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ(分解時)の斜視図であり、特に長手方向シール部材64を取り外す際の状態を示すものである。
【0146】
上述したように、現像容器34の開口部の縁には、現像ブレード38と現像容器38との間からのトナー漏れを防止するための長手方向シール部材64が設けられている(図13参照)。
【0147】
この長手方向シール部材64はまた、図14に示すように、長手方向両端部にて、現像ローラ6の周方向からのトナー漏れを防止する周方向シール部材65L,65Rと密着し、周方向シール部材65L,65Rとの間もシールしている。
【0148】
本実施の形態において長手方向シール部材64には、現像容器34の座面34bと規制部材61の面61bと、現像ブレード38との隙間に確実に密着するよう、ウレタンフォーム等の弾性体が用いられている。
【0149】
本実施の形態では、長手方向シール部材64は現像容器34に設けられた座面34bおよび、トナーの循環を規制する規制部材61の面61bによって構成される座面に両面テープ等の手段により取り付けられている。
【0150】
従って、長手方向シール部材64は、上記座面よりはがす作業により、現像容器34および規制部材61から取り外されることになる。
【0151】
(規制部材取り外し工程)
図18を用いて、規制部材61の取り外し工程について説明する。図18は、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ(分解時)の斜視図であり、特に規制部材61を分離させる際の状態を示すものである。
【0152】
上記工程で長手方向シール部材64を取り外した状態の現像容器34は、規制部材61が露出した状態となっている。
【0153】
本実施の形態では、規制部材61は現像容器34に設けられた圧入リブ34aに対し、圧入部61cを弾性的に撓ませて圧入し取り付けられている。また、現像容器34の奥行き方向(図中18の矢印方向)には、位置を決める面34cが形成されており、規制部材は面34cに接することで奥行き方向の位置が決定される(図13参照)。
【0154】
従って、規制部材61は、圧入部61cを弾性変形させ、引き出すことで現像容器34の開口部の縁から取り外すことができる。
【0155】
以上の工程により、現像ユニット9から、現像ブレード38、長手方向シール部材64、規制部材61が取り外される。
【0156】
そして現像ブレード38、長手方向シール部材64、規制部材61は、現像容器34における現像室40に形成されている開口部とトナー供給口42との間に取り付けられているので、これらを取り外すことで開口部とトナー供給口42が連通した状態となる。この状態では、開口部とトナー供給口42との間を遮るものがない。
【0157】
つまりこの状態では、図19、図20に示すように、現像ユニット9の外部から現像容器34のトナー供給口42が長手に渡って露出した状態となり、外部からトナーの再充填が可能となる。図19、図20は、トナーを再充填する際の現像ユニット9の概略断面図である。
【0158】
このようにトナーの再充填を行う際は、現像ユニット9を構成する部品のうち、現像ブレード38、長手方向シール部材64、規制部材61のみを取り外すことでトナー供給口42からのトナーの再充填が可能となる。
【0159】
このため、再充填のための分解工程において、現像ユニット9を構成するギア類の分解や現像ローラ6を軸受部材41L、41Rから取り外す工程が不要であり、工程の簡略化が計れる。また、分解によって現像ローラ6軸端部やギア類にトナー等が付着する恐れもなく、清掃工程を省略できる。つまり、使用者が煩雑な工程を行う必要がない。
【0160】
(3)(トナー再充填工程)
図20を参照して、トナー再充填工程(現像剤再充填工程)について説明する。この工程はトナー供給口42から現像容器34のトナー収容部39へトナーを充填する工程である。
【0161】
トナーを充填する際は、トナー供給口42を上に、トナー収容部39が下になるように現像容器34を保持して行う。そして、トナー供給口42に漏斗73の先端を差し込み、漏斗73へトナーTを落とし込むことでトナー収容部39へのトナー再充填を行う。
【0162】
(4)(現像ユニットの組立方法)
以上のようにトナー容器34にトナーを再充填した後、再度カートリッジPを組み立てる。カートリッジPの再組み立てを行うには前述の分解工程を逆の手順で行えばよい。以下に現像ユニット9の再組立工程について、工程ごとに順を追って説明する。
【0163】
(規制部材取り付け工程)
まず、規制部材61の取り付け工程について説明する。規制部材61は現像容器34の
リブ34aに対し、規制部材61の圧入部61cを弾性的に変形させながら圧入していき、現像容器34の位置決め面34cに突き当たるまで押し込むことで取り付けられる。
【0164】
(長手方向シール部材の取り付け工程)
次に長手方向シール部材64の貼り付けについて説明する。
【0165】
規制部材61が取り付けられた現像容器34には、長手方向シール部材64の座面が形成されている。そして、この座面(現像容器の面34bおよび規制部材の面61b)に対し長手方向シール部材64を貼り付けていく。
【0166】
長手方向シール部材64は、周方向シール部材65L、65Rとのシール機能も併せ持っており、周方向シール部材65L,65Rと密着させておく必要がある。そのため、長手方向シール部材64の全長L1は両端の周方向シール間隔L2より長く設定されている。
【0167】
貼り付け工程としては、はじめに長手方向一端側の周方向シール部材(例えば65L)側面に対し、長手方向シール部材64の先端を押しつぶしながら座面へ貼り付ける(図14)。
【0168】
その後、座面に沿って長手方向シール部材64を貼っていき、長手他端においても長手方向シール部材64を押しつぶしながら他端側の周方向シール部材(例えば65L)側面に密着させる。
【0169】
上記工程により周方向シール部材65L、65Rと長手方向シール部材64は密着した状態で貼り付けられ、トナーの漏れを防止することができる。
【0170】
なお、長手方向シール部材64は、取り外し時に弾性体(ウレタンフォーム)および両面テープの破損等がなければ再使用が可能であるが、再組立時に新品を使っても良い。
【0171】
また、本実施の形態では、長手方向シール部材64と周方向シール部材65L,65Rとを密着させて貼り付けることにより、現像容器34全体のシールを構成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0172】
例えば、長手方向シール部材64を周方向シール部材65L、65Rの間隔より短く設定し、貼り付け後に生じる隙間に対し、シール剤を注入する等の手段にてトナー漏れを防止しても良い。
【0173】
(現像ブレードの取り付け工程)
次に現像ブレード38の取り付け工程について説明する。
【0174】
現像ブレード38には、現像容器34に対する長手方向の位置決めを行うための溝38aが設けられており、現像容器34には対応したボス34eが設けられている。現像ブレ
ード38の取り付けは以下の手順にて行われる。
【0175】
まず、現像ブレード38の先端を現像ローラ6接線方向(図中矢印と逆の方向)から現像ユニット9へ押し込むように取り付けていく。
【0176】
このとき現像ブレード38の長手方向では、前述の現像ブレード38に設けた溝38aと現像容器のボス34eが嵌合することにより両者の位置関係が決定される。その後、現像ブレードが接線方向の所定の位置にきたところで、長手方向両端部にビス71、72に
て固定を行う。
【0177】
本実施の形態において、現像ブレード38の接線方向位置は部品のばらつきを吸収するため、現像容器34の基準に対して調整して組み付けを行っている。再生産時においても現像ブレード38の接線方向一端を治工具にて測定しながら位置決めを行い、その後ビス71、72にて固定をしている。
【0178】
ただし、現像ブレード38の、現像容器34に対する位置決め方法は上記方法に限定されるものではなく、不図示の短手方向を規制するボス、位置決め部にて、現像容器38に対して一義的に位置が決定されるものでも良い。
【0179】
上記の工程により現像ユニット9の再組立が完了する。現像ユニット9の再組み立て工程では、現像ローラ6の組付け工程やギア類の組付け工程がないため、トナー再充填のための分解工程として簡略な組み立て方法が実現できる。
【0180】
(5)(ユニット結合工程)
図9、図10を参照して、感光体ドラムユニット8と、完成した現像ユニット9との結合工程について説明する。この工程は感光体ドラムユニット8と現像ユニット9を結合し、カートリッジPとして完成させる工程である。
【0181】
なお、ここで用いられる感光体ドラムユニット8と現像ユニット9は、分離前の同一の組合せが好ましいが、必ずしも同一の組合せでなくても良い。また、この時点で感光体ドラム4を新品に交換しても良い。
【0182】
感光体ドラムユニット8と現像ユニットの結合は以下の工程にて行われる。
【0183】
まず、クリーニング容器33に感光体ドラム4をセットした状態で、現像容器34に設けられた現像ユニット9の長手方向位置決め部34fを、クリーニング容器33に設けられている長手位置決め部33aに係合させる。
【0184】
次に、駆動側カバー部材31をクリーニング容器33側面から取り付ける。クリーニング容器33の駆動側側面には、感光体ドラム4の位置を決定する円筒部35Rと、回転止め部37Rが設けられており、カバー部材側にもクリーニング容器33の位置に対応した位置に嵌合部65Rおよび52Rが設けられている。また、駆動側カバー部材31には現像ユニットを回動可能に支持するための支持部54が設けられている。
【0185】
駆動側カバー部材31の組付け時には、これら感光体ドラム位置決め部、回転止め部、現像ユニット支持部の位置を合わせながら組付ける。
【0186】
そして、駆動側カバー部材31がクリーニング容器33定位置まで組みつけられたところでビス70Rにより固定する。これにより駆動側カバー部材33はクリーニング容器33と一体化し感光体ドラム4の支持および現像ユニット9を回動可能に支持する。
【0187】
同様に非駆動側においても、クリーニング容器の感光体ドラム位置決め部35L、回転止め部37L、現像ユニットの揺動中心となる円筒部49を組み付ける。
【0188】
また、非駆動側カバー部材32に設けられ、それぞれに対応する感光体ドラム位置決め部65L、回転止め部52L、現像ユニットの支持軸58を同時に合わせながらクリーニング容器33に組み付ける。その後ビス70Lにより非駆動側カバー部材32をクリーニング容器33に固定し組み付け完了となる。
【0189】
以上の工程によりカートリッジPの再生産方法において一つの簡易な方法が実現する。
【0190】
なお、本実施の形態ではカバー部材により現像ユニット9を回動可能に支持する構成について説明した。しかし、本発明の効果はこの形態に限定されるものではなく、現像ユニット9を支持する方法としてはカバー部材に設けた支持部にかわり、ピン形状の別部品を用いても良い。
【0191】
また、本実施の形態では、プロセスカートリッジについて説明したが、本発明の効果はこの構成に限定されるものではなく、現像装置のみを画像形成装置に着脱可能に構成するものでも良い。
【0192】
以上が本発明のカートリッジの再生産方法の主要工程であるが、前述の工程は本発明の再生産方法の一実施の形態を示したものであり、手順およびその方法は前述のそれに限定されるものではない。以下に本発明の再生産方法について補足説明をする。
【0193】
現像ユニット9から取り出した現像ブレード38および規制部材61は、元々取り付けられていた現像ユニット9およびプロセスカートリッジに再度取り付けるとは限らない。
【0194】
即ち、再生産工程を生産ライン等で行う、いわゆる流れ作業で行う場合などは、例えば現像ユニット9から取り外した現像ブレード38は何本かまとめて収納した後、エアー吹き付け等による清掃を行い、再度組み付け工程に供給される。よって、元々取り付けられていた現像ユニット9に再取り付けられるとは限らない。
【0195】
また、同一の機種であれば公差分の寸法差はあるものの、基本的には同形状であるので、元々取り付けられていた現像ユニット9に再度取り付ける必然性はない。
【0196】
規制部材61についても同様である。さらに、同じ理由で、現像ユニット9と感光体ドラムユニット8を再結合する場合においても、元々の組合せで再結合する必要はない。
【0197】
以上、本発明に係る現像装置およびプロセスカートリッジの再生産方法では、より簡易な方法で現像装置およびプロセスカートリッジを再生産することが可能な、現像装置およびプロセスカートリッジの再生産方法を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0198】
【図1】本実施の形態における画像形成装置の概略断面図。
【図2】本実施の形態における画像形成装置の部分拡大図。
【図3】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの交換動作を示す図。
【図4】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの交換動作を示す図。
【図5】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの交換動作を示す図。
【図6】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの交換動作を示す図。
【図7】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの斜視図。
【図8】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの概略断面図。
【図9】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの分解斜視図。
【図10】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの分解斜視図。
【図11】本実施の形態における現像ユニットの斜視図。
【図12】本実施の形態における現像ユニットの斜視図。
【図13】本実施の形態における現像ユニットの概略断面図。
【図14】本実施の形態における現像ユニットの斜視図。
【図15】本実施の形態におけるプロセスカートリッジの概略断面図。
【図16】本実施の形態におけるプロセスカートリッジ(分解時)の斜視図。
【図17】本実施の形態におけるプロセスカートリッジ(分解時)の斜視図。
【図18】本実施の形態におけるプロセスカートリッジ(分解時)の斜視図。
【図19】本実施の形態における現像ユニットの概略断面図。
【図20】本実施の形態における現像ユニットの概略断面図。
【符号の説明】
【0199】
1 画像形成装置
3 開閉ドア
4 感光体ドラム(像担持体)
5 帯電ローラ
6 現像ローラ(現像剤担持体)
9 現像ユニット(現像装置)
29 カートリッジトレイ
31 駆動側カバー部材
32 非駆動側カバー部材
33 クリーニング容器
34 現像容器(現像装置枠体)
38 現像ブレード(層規制部材)
39 トナー収容部(現像剤収容部)
40 現像室
42 トナー供給口(現像剤供給口)
61 規制部材(現像剤循環規制部材)
62 トナー供給ローラ
64 長手方向シール部材(シール部材)
65 周方向シール部材
66 シート部材
D、E現像ユニット揺動方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を収容する現像剤収容部と、
現像剤を担持する現像剤担持体が設けられている現像室と、
前記現像剤収容部から前記現像室へ現像剤を供給する現像剤供給口と、
を有すると共に前記現像室の一部に外部へ開口する開口部が形成されている現像装置枠体を備え、
前記現像剤担持体が前記開口部に配置されており、
一端が前記開口部の縁に取り付けられ、他端が前記現像剤担持体の表面に当接することで、前記現像剤担持体の表面における現像剤層の厚さを規制する層規制部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記層規制部材と前記現像装置枠体との間をシールするシール部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記現像室内における現像剤の循環を規制する現像剤循環規制部材と、
を有する、電子写真画像形成装置に用いる現像装置の再生産方法であって、
(a)前記層規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(b)前記シール部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(c)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(d)前記現像剤担持体と前記開口部の縁との間から前記現像剤供給口を介して前記現像剤収容部へ現像剤を再充填する現像剤再充填工程と、
(e)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(f)前記シール部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(g)前記層規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
を有することを特徴とする現像装置の再生産方法。
【請求項2】
前記現像剤循環規制部材は、
前記現像室内に対向する部分に現像剤の循環を規制可能な面が形成され、
前記シール部材に対向する部分に前記シール部材を取り付け可能な座面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置の再生産方法。
【請求項3】
静電潜像が形成される像担持体を有する像担持体ユニットと、
前記静電潜像を現像する現像装置と、
を有し、
前記像担持体ユニットと前記現像装置とが分離可能に設けられており、
前記現像装置は、
現像剤を収容する現像剤収容部と、
現像剤を担持する現像剤担持体が設けられている現像室と、
前記現像剤収容部から前記現像室へ現像剤を供給する現像剤供給口と、
を有すると共に前記現像室の一部に外部へ開口する開口部が形成されている現像装置枠体を備え、
前記現像剤担持体が前記開口部に配置されており、
一端が前記開口部の縁に取り付けられ、他端が前記現像剤担持体の表面に当接することで、前記現像剤担持体の表面における現像剤層の厚さを規制する層規制部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記層規制部材と前記現像装置枠体との間をシールするシール部材と、
前記開口部の縁に取り付けられ、前記現像室内における現像剤の循環を規制する現像剤循環規制部材と、
を有する、電子写真画像形成装置に用いるプロセスカートリッジの再生産方法であって、
(a)前記像担持体ユニットと前記現像装置を分離させる分離工程と、
(b)前記層規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(c)前記シール部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(d)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁から取り外す取り外し工程と、
(e)前記現像剤担持体と前記開口部の縁との間から前記現像剤供給口を介して前記現像剤収容部へ現像剤を再充填する現像剤再充填工程と、
(f)前記現像剤循環規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(g)前記シール部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(h)前記層規制部材を前記開口部の縁に取り付ける取り付け工程と、
(i)前記像担持体ユニットと前記現像装置を結合する結合工程と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジの再生産方法。
【請求項4】
前記現像剤循環規制部材は、
前記現像室内に対向する面に現像剤の循環を規制可能な面が形成され、
前記シール部材に対向する面に前記シール部材を取り付け可能な座面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のプロセスカートリッジの再生産方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2010−128184(P2010−128184A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−302720(P2008−302720)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】