説明

環境分解性ポリマー組成物及び環境分解性ポリマー組成物を得る方法

本発明は、ポリヒドロキシブチラート(PHB)又はそのコポリマーによって規定される生分解性ポリマーと、その構造を変化させるためのポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)などの少なくとも1種類の他の生分解性ポリマーと、天然充填剤及び天然繊維のタイプの少なくとも1種類の添加剤と、必要に応じて、核形成剤、熱安定剤、加工助剤とから調製されるポリマー組成物に関し、環境分解性材料を調製することを目的とする。本明細書に記載の製造方法によれば、改変生分解性ポリマーと添加剤の混合物から得られた組成物を、食品用射出包装材、化粧品用射出包装材、管、技術的部品及び幾つかの射出成形物の製造に利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリヒドロキシブチラート(PHB)又はそのコポリマーによって規定される生分解性ポリマーと、その構造を変化させるためのポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)などの少なくとも1種類の他の生分解性ポリマーと、天然充填剤及び天然繊維のタイプの少なくとも1種類の添加剤と、必要に応じて、核形成剤、熱安定剤、加工助剤とから調製されるポリマー組成物に関し、環境分解性材料を調製することを目的とする。
【0002】
本明細書に記載の方法によれば、改変生分解性ポリマーと添加剤の混合物から得られた組成物を、食品用射出包装材、化粧品用射出包装材、管、技術的部品(technical piece)及び幾つかの射出成形物の製造に利用することができる。
【背景技術】
【0003】
従来技術から、分解性合成ポリマーと、その製造及び/又は諸性質を改善し、広範な用途を確保するための添加剤との組合せを含む、ごみ袋及び/又は包装材の製造に利用される種々の生分解性ポリマー材料が知られている。
【0004】
ポリマー化合物は、変性剤(modifying additive)を含む1種類以上のポリマーを含むいずれかの組成物であり、変性剤は、示した(expressive)量で存在する。
【0005】
従来技術によって公知であるポリマー化合物は、種々の繊維、例えば、繊維ガラス、炭素繊維及び天然繊維で強化された、又は無数のタイプの充填剤、例えば、タルク及び炭酸カルシウムが添加された、無数のタイプのポリマーからなる多量の化合物を明らかにした。従来技術から、幾つかの商業的に極めて重要な用途に最近使用されている、従来の繊維ガラス強化熱可塑性物質からなるポリマー化合物が広く知られている。これは、かかる化合物が、低価格、耐食性、十分な機械的性能、再利用が容易などの利点を有することに主に起因する。かかる材料の一典型例は、繊維ガラス強化ポリプロピレン化合物である。
【0006】
一方、生分解性ポリ(ヒドロキシブチラート)(PHB)ポリマーの改変に関する記録はほとんどない。これらの改変は、工業生産なしに、研究室プロセスで実施され、及び/又は手操作による成形技術を利用していた。通常、PHBによって、また、天然モディファイヤーによって形成されるポリマー化合物を得る希少な方法は、圧縮成形によって実施され、製品形状が、したがって、その商業的な用途がかなり限られている。圧縮成形プロセスは、構造及び形状の限られた製品しか製造できず、これらのポリマー化合物の適用例をかなり制限する。
【0007】
本発明の2つの主目的、すなわち、高含有量の天然モディファイヤーを含めて、幾つかの含有量範囲で組み入れられた無数の天然モディファイヤーを含むPHB生分解性ポリマー組成物を得る技術と、2つの商業化可能な方法、すなわち、ポリマー化合物を得る押出法と製品を得る射出成形の利用とを含めて、PHB生分解性ポリマーに基づく組成物についての記録はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
発明の要旨
本発明の一般的目的は、ポリヒドロキシブチラート又はそのコポリマーによって規定される生分解性ポリマー、少なくとも1種類の他の生分解性ポリマー、及び少なくとも1種類の添加剤を用いて、環境分解性材料の入手を可能にすることによって、例えば、食品用射出包装材、化粧品用射出包装材、管、技術的部品及び幾つかの射出成形物の製造などの異なる用途に利用されるポリマー組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様によれば、ポリ(ヒドロキシブチラート)又はそのコポリマーによって規定される生分解性ポリマーと、ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸などの少なくとも1種類の追加のポリマーとを含み、天然繊維などの天然源の可塑剤、天然充填剤、熱安定剤、核形成剤、相溶化剤、表面処理剤及び加工助剤によって規定される少なくとも1種類の添加剤を含んでいてもよい、ポリマー組成物が提供される。
【0010】
本発明の第2の態様によれば、
a)天然繊維の長さ、天然繊維及び/又は天然充填剤の表面処理を均一化するために、目的組成物を構成する材料を前もって混合すること
b)前もって混合された前記材料を乾燥させ、押し出し、その顆粒を形成すること、並びに
c)押し出され、顆粒化された材料を、幾つかの製品を製造するために射出成形すること
を含む、上記環境分解性ポリマー組成物を調製する方法が提供される。
【0011】
発明の詳細な説明
生分解性ポリマークラスでは、主にその通常の生分解性、並びに物理、化学及び生物学的諸性質の多様性のために、エステル官能基を含む構造が重要である。エネルギー及び炭素源として種々の微生物によって製造されるポリアルカノアート(カルボン酸由来のポリエステル)は、生物発酵によって、又は化学的に合成することができる。
【0012】
ポリ(ヒドロキシブチラート)(PHB)は、ポリアルカノアートクラスの主メンバーである。PHBが非常に重要であることは、3つの重要な因子、すなわち、100%生分解性、耐水性及び熱可塑性ポリマーであることの組合せによって正当化され、それによって従来の熱可塑性ポリマーと同じ用途に用いることができる。図1は、PHBの構造式である。
【0013】
(a)3−ヒドロキシ酪酸及び(b)ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)(PHB)の構造式。
【0014】
【化1】

【0015】
PHBは、最適条件下では乾燥重量の80%超がPHBでできている細菌アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenis euterophus)などの微生物におけるエネルギー源及び炭素貯蔵源として、Lemognieによって1925年に発見された。今日では、細菌発酵は、ポリ(ヒドロキシブチラート)の主生成源であり、細菌は酪酸又はフルクトースと一緒に反応器に供給され、放置増殖され、その後、細菌細胞は適切な溶媒を用いてPHBから抽出される。
【0016】
ブラジルでは、PHBは、ポリヒドロキシアルカノアート(PHA)を再生可能資源から生産する唯一のラテンアメリカ会社であるPHB Industrial S/Aによって工業生産される。ポリ(ヒドロキシブチラート)の製造法は、基本的に2段階で構成される。
【0017】
・発酵段階:微生物は、培地中の利用可能な糖を代謝し、PHBを細胞内に予備の資源として蓄積する。
【0018】
・抽出段階:微生物の細胞内に蓄積されたポリマーを抽出し、固体乾燥状態の生成物が得られるまで精製する。
【0019】
PHB Industrial S.Aによって開発されたプロジェクトによって、発酵培地の基本成分として糖及び/又はモラッセ(molasse)を利用することができ、微生物によって合成されるポリマーの抽出系としてフーゼル油(有機溶媒:アルコール製造の副生物)を利用することができ、過剰のサトウキビバガスを使用して、これらのプロセスのためのエネルギーを生成(蒸気発生)することができる。このプロジェクトによって、糖及びアルコール製造で発生する副生物を最大限に利用して、完全な垂直統合が可能になり、いわゆるクリーンで生態学的に適切な技術を利用したプロセスがもたらされた。
【0020】
PHBの製造方法と類似した製造方法によって、PHBVとして知られる、3−ヒドロキシブチラートと3−ヒドロキシバレラートのランダムセグメントとの半結晶性細菌性コポリマーを製造することができる。2つの方法の主な違いは、発酵培地中のプロピオン酸(proprionic acid)の増加に基づく。細菌供給物(bacteria feeding)におけるプロピオン酸量によって、コポリマー中のヒドロキシバレラート(HV)濃度を制御して、(数週間から数年であり得る)分解時間及びある種の物性(例えば、モル質量、結晶化度、表面積)を変えることができる。コポリマーの組成は、(120から180℃の範囲であり得る)融点、並びに(PHV濃度の増加につれ向上する)延性及び柔軟性にも影響を及ぼす。図2は、PHBVの基本構造である。
【0021】
PHBVの基本構造
【0022】
【化2】

【0023】
一部の研究によれば、PHBは、試料の射出直後に、ある程度の延性及び最大伸び15%、引張弾性率1.4GPa並びにノッチ付きアイゾット衝撃強さ50J/mの挙動を示す。かかる諸性質は、時間とともに変化し、約1か月で安定する。保存15日後に伸びは15%から5%に減少し、材料の脆弱性を示している。同じ保存期間後、引張弾性率は1.4GPaから3GPaに増加し、衝撃強さは50J/mから25J/mに減少する。表1は、平衡(isostatic)ポリプロピレン(市販ポリプロピレン)と比較した、PHBの幾つかの性質である。
【0024】
幾つかの環境条件下での、PHB又はそのポリ(3−ヒドロキシ酪酸−co−ヒドロキシ吉草酸)(PHBV)コポリマーでできた物品の分解速度は、これらの物品の使用者に大いに関連する。PHB又はPHBVコポリマーを合成ポリマーの生分解性代替候補として容認されるようにする前提は、自然な生物学的無機化によって、好気性及び嫌気性環境においてそれぞれCO/HO/バイオマス及びCO/HO/CH/バイオマスを生成する完全な生分解性である。この生分解は、通常、細菌、真菌及び藻類による表面の攻撃によって起こる。生分解性ポリマー、したがって、PHB及びPHBVの実際の分解時間は、周囲環境及び物品の厚さに依存する。
【0025】
【表1】

【0026】
可塑剤
PHB又はPHBVは、これらの生分解性ポリマーを可塑化するために特に開発された天然源の可塑剤を含んでも、含まなくてもよい。
【0027】
可塑剤は、PHBを最も大きく変化させるので、PHBを改変する添加剤の最も重要なクラスである。可塑剤は、他の添加剤よりもはるかに多量に利用され(約5から20%)、最終製品コストにもかなり影響する。一般に、可塑剤は、ポリマー鎖中にとどまり、その結晶化を阻害する。PHBの特定の場合には、この結晶化速度の低下によって、材料の加工温度が低下し、その熱分解が減少する。結晶化度の低下は、さらに、鎖をより柔軟にし、ポリ(ヒドロキシブチラート)(PHB)の剛性を低下させ、脆弱性を改善する。一般に、可塑剤は、PHBにおいて使用することができる最大濃度を呈する。濃度がこの限界を超えると、過剰の生成物がしん出し、生成物上の印刷を含めて、表面仕上の操作を損なう。
【0028】
可塑剤は、約2%から30%、好ましくは約2%から約15%、より好ましくは約5%から約10%の質量比率で組成物中に存在する、ダイズ、トウモロコシ、ヒマシ油、ヤシ、ココナツ、ピーナッツ、アマニ、ヒマワリ、ババスヤシ、パーム核、アブラナ、オリーブ、カルナウバロウ、アブラギリ、ホホバ、ブドウ種、アンジローバ、アーモンド、甘扁桃、ワタ、クルミ、コムギ胚芽、コメ、マカダミア、ゴマ、ヘーゼルナッツ、カカオ(バター)、カシューナッツ、クプアス、ケシ及びその可能な水素化誘導体由来の、「自然のままの姿の(in natura)」(天然に存在するままの)植物油又はそのエステル若しくはエポキシ誘導体であり得る。
【0029】
前記可塑剤は、さらに、リノレアート45−63%、リノレナート2−4%、パルミタート1−4%、パルミトオレアート1−3%、オレアート12−29%、ステアラート5−12%、ミリスタート2−6%、パルミスタート20−35%、ガドレアート1−2%及びベヘナート0.5−1.6%の範囲の脂肪性組成を呈する。
【0030】
他の生分解性ポリマー
化合物のポリマーマトリックスは、ホモポリマーPHBによって、PHBVコポリマーによって、又はPHB/他の生分解性ポリマーのポリマーブレンドによって、形成され得る。PHBとブレンドを形成し得る生分解性ポリマーは、約5%から約50%、より好ましくは約10%から約30%の質量比率で組成物中に存在する、ポリ乳酸(PLA)、脂肪族−芳香族コポリエステル及びポリカプロラクトン(PCL)である。
【0031】
ポリ乳酸(PLA)
ポリ乳酸、すなわちポリ乳酸エステル(PLA)は、織物との生体適合性、インビトロ及びインビボでの分解性、並びに良好な機械的性質のためにここ数年注目されている。この製品は、NatureWorks LLCによって「NatureWorks−PLA」の商標で市販されている。表2は、ポリ(エチレンテレフタラート)(PET)の諸性質と比較した、対象となるPLA諸性質である。
【0032】
【表2】

【0033】
PLAは、最近発見されたポリマーではない。Carothersは、乳酸を減圧加熱して低分子量生成物を製造した。今日では、この材料は、幾つかの業界によってコーンスターチから製造される。
【0034】
ポリ乳酸とポリグリコール酸(PGA)の混合物は、この材料の商業的使用の最初の試みであった。Vicryl(登録商標)の商標で、このポリマー混合物は、縫合糸に使用するのに開発された。今日では、PLAは、医薬分野(プロテーゼ、移植片、縫合糸及び舐剤)だけでなく、織物領域及び一般製品の製造にも利用される。
【0035】
上述したように、PLAは、良好な生体適合性及び優れた機械的性質を有する。それにもかかわらず、PLAの主な欠点の1つは、物理的作用による応力下で、延性材料が脆弱な材料に移行することである。したがって、その諸性質及び加工性を改善するために、ポリ乳酸との幾つかのポリマー混合物が研究された。なかでも、最も卓越したポリマーブレンドの1つは、ポリ乳酸とポリ(ヒドロキシブチラート)(PHB)の混合物である。
【0036】
ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)
ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)は、脂肪族−芳香族コポリエステル型の完全生分解性ポリマーであり、BASF AG.によって「Ecoflex(登録商標)」の商標で市販されている。これは、ごみ袋又は包装材に有用である。ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)は、土壌中で分解し、又は数週間でコンポスト化し、何ら残渣を残さない。BASFは、この熱可塑性ポリマーを1998年に商品化し、8年後に、この熱可塑性ポリマーは世界中で市販される生分解性合成材料になった。PHBなど、再生可能資源に基づく他の分解性材料と混合すると、ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)は、特に冷凍される食品の包装用の、食品包装材の製造に極めて良好なものである。式3は、ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)コポリエステルの化学構造であり、Mは、鎖伸長剤として働くモジュール成分を示す。
【0037】
ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)脂肪族−芳香族コポリエステルの巨大分子を形成するポリマーの化学構造。
【0038】
【化3】

【0039】
ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)は、ハンバーガーボックス、スナックトレー、使い捨てコーヒーカップ、肉又は果実用包装材及びファーストフード包装材中の鮮度、食味及び香りを保持するので、食品包装材に適した品質を有する。ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)は、これらの製品の性能を向上させ、食品の法律要件を満たす。
【0040】
ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)は、耐水性、引き裂き抵抗、柔軟性を有し、その上に印刷することができ、熱溶着することができる。他の生分解性ポリマーと組み合わせたポリマーブレンドは、コンポスト化の利点を有し、問題がない。
【0041】
ポリカプロラクトン(PCL)
ポリカプロラクトン(PCL)は、脂肪族合成生分解性ポリマーであり、強靭で柔軟な結晶性ポリマーであり、Solvay Caprolactones によって「CAPA」の商標で市販されている。PCLの化学構造
【0042】
【化4】

【0043】
PCLは、一般にε−カプロラクトンの開環重合によって、合成調製される。PCLは、低いガラス転移温度(−60から−70℃)及び融解温度(58−60℃)を有する。結晶化速度が遅いので、結晶化度が時間とともに変化する。最近まで、PCLは、高価であるため、生分解性ポリマーとしての用途に多量に使用されていなかった。最近、これらの価格障壁がPCLと他の生分解性ポリマー及び/又はデンプン、木粉などの他の生成物との混合によって克服された。
【0044】
ポリカプロラクトンは、真菌によって分解され、かかる生分解は、2段階で、すなわち、高モル質量の鎖の非生物的加水分解切断の第1段階と、微生物同化作用のための後続の酵素分解とで起こる。
【0045】
純粋なPCLは、融解温度が低いので、加工が困難である。それにもかかわらず、ポリマー鎖における分子移動度を容易に増加させることができるので、可塑剤として用いることができる。その生体適合性及び(他のポリエステルよりもはるかに遅い)「生体内」分解によっても、医薬分野において長期間(1から2年)の系に使用することができる。再生可能資源の原材料から製造されていないが、PCLは、純粋でも、生分解性材料と一緒にコンポスト化しても、完全生分解性である。
【0046】
例えばPHB/PCLブレンドなどの他の生分解性ポリマーとのPCLブレンドも、医薬分野に使用される可能性がある。
【0047】
ポリカプロラクトン(PCL)は、生分解用基質としても、また、制御された薬物送達システムにおけるマトリックスとしても、広範に研究されている。
【0048】
天然繊維
天然繊維は、天然に存在するものであり、「自然のままの姿で(in natura)」(天然に存在するままに)利用され、又はその選別(beneficiation)後に利用される。天然繊維は、その起源に関連して、鉱物、動物及び植物繊維に分類される。
【0049】
開発された方法においては、研究される植物候補が多種多様であり、天然資源の無尽蔵の源であることから、植物起源の天然繊維が利用される。天然植物繊維は、単に天然繊維とも呼ばれ、世界のあらゆる領域で、異なる植生形態の下で実際に見られる。特にブラジルでは、化学、物理及び機械的性質の異なる多種多様な天然植物繊維が存在する。
【0050】
一部の繊維は、天然に自然発生的に存在し、及び/又は農業活動として栽培される。天然繊維は、セルロースがその主化学成分であるので、セルロース系繊維とも称し、又は天然ポリフェノールポリマーであるリグニンを繊維の大多数が含むことを考慮して、リグノセルロース繊維とも称する。
【0051】
天然繊維で改変された熱可塑性化合物の加工は、リグノセルロース繊維の吸湿性及び親水性のために、極めて複雑である。リグノセルロース繊維は、湿気を吸収する傾向があり、加工中にガスが発生する。射出プロセスによって成形される物品では、揮発性ガスは射出成形サイクル中に型空間内に閉じ込められたままになるので、ガスの生成は問題になる。加工前に材料を十分に乾燥しないと、孔を有し、構造発泡材料と類似の微細構造を有する、製造物が形成される。この孔の分布は、加工条件(圧力、時間及び温度)による影響を受け、その結果、改質された材料の機械的性質を損なう。吸収された水が存在すると、セルロース材料の熱劣化も悪化し得る。溶融ポリマー温度が200℃に達したときに増大する加水分解は、揮発性物質の放出を伴う。
【0052】
リグノセルロース繊維で改変されたポリマーの諸性質を改善する幾つかの追加の技術が示唆されている。ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックスなどの加工助剤、及び官能性を持たせたポリマーとしての相溶化剤を添加すると、加工が容易になり、及び/又はポリマー化合物中により高い極性が導入され、リグノセルロース繊維の分散が促進される。
【0053】
開発された方法に利用することができる天然繊維は、約5%から約70%、より好ましくは約10%から約60%の質量比率で組成物中に存在する、サイザル、サトウキビバガス、ココナツ、ピアサバ、ダイズ、ジュート、カラムシ及びクラワ(アナナス ルシダス)である。
【0054】
天然繊維と併せて利用してもよいリグノセルロース充填剤は、約5%から約70%、より好ましくは約10%から約60%の質量比率で組成物中に存在する、木粉(又は木材粉塵)、デンプン及びもみ殻である。
【0055】
天然繊維とリグノセルロース充填剤は、10%から60%の質量含有率で使用され、異なる比率で別々に添加され、又は一緒に混合され、後者の場合、例えば、PHB/サイザル繊維/木粉、PHB/サトウキビバガス繊維/木粉などの無数のハイブリッド化合物が生成する。
【0056】
天然繊維は短い、中間−短い、及び中間である必要があり、長さは2mmから6mmである。それよりも長い繊維は、特別な切断プロセスによってそのサイズを縮小しなければならない。
【0057】
リグノセルロース充填剤、相溶化剤、表面処理剤及び他の添加剤
・リグノセルロース充填剤:
− 木粉又は木材粉塵として商業的に知られる廃材は、微粒子化後でも、顕微鏡観察で繊維状外観(短い繊維を含む不規則な材質)を維持する。中間サイズの木材粉塵粒子は、3つの主要な状態、すなわち、細い(100メッシュ)、中間(60メッシュ)及び太い(20メッシュ)によって表された。
− 稲わら(又はもみ殻)。
− (トウモロコシ、マニオク及びジャガイモの)デンプン
・約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する相溶化剤。
− 無水マレイン酸で官能性を持たせた(又はグラフトされた)ポリオレフィン − メルトフローインデックス − MFI(ASTM D1238、230℃/2.160g):50g/10min。
− ナトリウムで中和されたエチレンアクリル酸又はエチレンメタクリル酸コポリマー系イオノマー(DuPont製Surlin(商標))
・表面処理剤:約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する、天然繊維及び天然充填剤の前処理のためのシラン、チタナート、ジルコナート、エポキシ樹脂、ステアリン酸及びステアリン酸カルシウムの場合による使用。高回転混合機中でわずかに加熱して実施される処理、それに続く乾燥、中和及び精製。
・加工助剤/分散剤:モディファイヤー総量に対して1%の量の、熱可塑性組成物に特化された加工助剤/分散剤の場合による利用。PHB/木材粉塵組成物では、市販品Struktolを木材粉塵総量に対して1%の量で添加する。加工助剤は、約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する。
・場合により使用される他の添加剤:約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する、熱安定剤(一次酸化防止剤及び二次酸化防止剤)、顔料、オリゴマーHALS型(立体障害アミン)紫外線安定剤。
【0058】
化合物の製造方法
開発された方法及び化合物配合
PHB/天然モディファイヤー化合物の調製用に開発された一般化された方法は、特化された材料に望まれる具体的目的に応じて、必須であり得る、又は必須でない、7段階に基づく。
化合物調製段階は、
a.化合物の配合を規定すること
b.天然繊維の長さの均一化
c.天然繊維及び/又は天然充填剤の表面処理
d.化合物成分の乾燥
e.化合物成分を前もって混合すること
f.押し出し及び顆粒化
g.幾つかの製品を製造するための射出成形
である。
【0059】
各段階の説明
a.化合物の配合を規定すること
表3は、PHB/天然モディファイヤーポリマー組成物の主な配合である。
【0060】
【表3】

* ポリマーマトリックスがPHBと他の生分解性ポリマーのポリマーブレンドである場合。
** サイザル、サトウキビバガス、ココナツ、ピアサバ、ダイズ、ジュート、カラムシ又はクラワ(アナナス ルシダス)
*** 天然繊維1として選択される繊維を除いて、使用した天然繊維のいずれか。
**** 木粉、デンプン又はもみ殻(又はわら)。
【0061】
b.天然繊維の長さの均一化
所望よりも長い市販天然繊維の場合、サイズを均一にする必要がある。この操作は、適切なナイフセットを備え、複合顆粒の製造において望ましくない細粒の形成を回避するために制御された速度で運転されるハンマーミルを用いて実施される。
【0062】
開発された方法を適切に用いるために、天然繊維の長さは、2mmから6mmの範囲でなければならない。
【0063】
c.天然繊維及び/又は天然充填剤の表面処理
ポリマーマトリックス用強化天然繊維から機械的作動力を移行できるようにより活性な界面を作製するために、望ましいときには、天然繊維及び天然充填剤を処理することができる。天然繊維の質量に対して1%の処理剤で表面処理を実施する。処理効率は、表面分析の定量技術、及び/又は化合物の性能によって評価される。表面処理剤のクラスは、場合ごとに選択される。表面処理剤の各クラスのうち、特定の表面処理剤を使用する:シラン(ジアミンシラン、メタクリラートシラン、スチリルアミン(styirilamine)陽イオン性シラン、エポキシシラン、ビニルシラン及びクロロアルキルシラン)、チタナート(モノアルコキシ、キレート、配位子(coordenats)、第四級及びネオアルコキシ)、ジルコナート、異なる比率のステアリン酸とステアリン酸カルシウム。
【0064】
d.化合物成分の乾燥
天然繊維が推奨よりも高い水分で市販されているときには、天然繊維を乾燥する必要がある。天然繊維の乾燥参照条件は、空気循環乾燥器中で60℃で24時間である。
【0065】
残留水分は、熱重量測定又は他の等価な分析技術によって定量しなければならない。
【0066】
e.化合物成分を前もって混合すること
繊維以外の化合物成分を、低回転の混合機中で室温で前もって物理的に混合し、均一にすることができる。
【0067】
f.化合物の押し出し及び顆粒化
押出工程では、天然繊維及びリグノセルロース充填剤をPHBポリマーマトリックスに添加し、開発された材料の顆粒化を行う。
【0068】
押出段階においては、高精度の重力式(gravimetric)供給装置/計量(dosage)システムを含む、Werner&Pfleiderer製などの噛み合いスクリューを備えたモジュラー同方向回転二軸押出機を使用する必要がある。
【0069】
ポリマーマトリックス中に分散した相の組み入れ及び分布の主な戦略的側面は、ポリマー材料のレオロジー挙動を考慮した、モジュラースクリューのプロファイルの開発、天然モディファイヤーの供給場所、温度プロファイル、押出機流量である。
【0070】
モジュラースクリューのプロファイル、すなわち、エレメント(輸送及び混合エレメント)のタイプ、数、分布配列及び適切な位置決めによって、配合成分の分解を引き起こし得る過酷な加工(processing severity)を起こさない、混合効率、したがって化合物の品質が決まる。
【0071】
モジュラースクリュープロファイルは、圧力場を制御する輸送エレメント(従来のスクリューエレメント42/42及び従来の左巻き(left−hand pitch)スクリューエレメント20/10 LH)、並びに融解及び混合(成分の分散及び分布)を制御する混練エレメント(せん断エレメントKB 45/5/42、左巻きせん断エレメントKB 45/5/14 LH及び高せん断エレメントKB 90/5/28)の前もって確立された処方で用いられた(図1参照)。これらのエレメント群は、PHB中の天然モディファイヤーの適切な形態学的構造制御、最適分散、及び良好な分布を実現する極めて重要な因子である。押し出しは、材料の強化における最大効率を得るために、天然繊維の長さの減少が最小になるように実施しなければならない。というのは、物理機械的性能は、アスペクト比(天然繊維の長さ/直径比)の直線的な関数だからである。
【0072】
天然繊維は、押出機の供給ホッパーに直接導入され、及び/又はポリマーマトリックス(図1参照)が既に溶融状態にある中間位置(第5バレル)に直接導入される。
【0073】
異なる加熱帯、特に供給領域及び押出機出口の頭部領域の温度プロファイル、並びにスクリュー回転速度によって制御される流量も、極めて重要な変数である。
【0074】
表4は、PHB/天然モディファイヤーポリマー組成物の押出加工条件である。
【0075】
化合物の顆粒を得るための顆粒化は、通常の造粒機、ただし、射出成形において高い生産性が得られる寸法を顆粒が呈するようにブレードの速度及び数を適切に制御することができる造粒機で実施される。
【0076】
【表4】

【0077】
g.幾つかの製品を製造するための射出成形
射出成形では、この加工方法の重要な変数を厳密に制御するために、コンピュータシステムによって操作される射出機を利用する必要がある。
【0078】
表5は、PHB/天然モディファイヤーポリマー組成物の射出加工条件である。
【0079】
射出成形は、重要な変数、すなわち、溶融温度、計量中のスクリュー速度、及び逆圧を制御することによって、開発された方法に申し分なく組み込まれる。前記変数(表4の条件)を厳密に制御しないと、射出口(gun)内の高せん断によってガスが発生し、計量の均一化を妨げ、型空間の充填操作を危うくする。ホットチャンバを備えた型を用いるときには、化合物を理想的な温度に維持するために、また、サブマリンチャネル(submarine channel)を用いるときには、型空間への通路が狭いことに起因する高せん断の関係で、主に寸法の側面に関連して、型の突出(project)にも特別な注意を払うべきである。
【0080】
【表5】

【0081】
幾つかのPHB/天然モディファイヤー化合物に対して得られる諸性質の例
PHB及び天然モディファイヤーに基づく化合物の例を以下に示す。表6−10は、これらの化合物のキャラクタリゼーション結果である。
【0082】
例1:PHB 70%と木材粉塵30%を含む化合物(表6)。
【0083】
例2:PHB 50%/デンプン50%を含む化合物(表7)。
【0084】
例3:PHB 70%/もみ殻30%を含む化合物(表8)。
【0085】
例4:PHB 70%/サトウキビバガス繊維30%を含む化合物(表9)。
【0086】
例5:可塑化PHB 70%/脂肪族−芳香族コポリエステル10%/サイザル繊維20%を含む化合物(表10)。
【0087】
【表6】

【0088】
【表7】

【0089】
【表8】

【0090】
【表9】

【0091】
【表10】

【0092】
生分解アッセイ
ポリ(ヒドロキシブチラート)(PHB)及び表3に示す化合物の厚さ約50μmのフィルムを、これらの材料の生分解性評価を目的にして、生物活性土壌に埋めた。その結果、すべてのフィルムが60日で完全に消失した。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】PHB/天然モディファイヤー化合物を調製するように設計された押出機の長手方向略断面図である。図1aは、矢印で示される従来のスクリューエレメントの拡大図である。図1bは、矢印で示されるせん断エレメントの拡大図である。図1cは、矢印で示される左巻き(left−hand pitch)せん断エレメントの拡大図である。図1dは、矢印で示される高せん断エレメントの拡大図である。図1eは、矢印で示される従来の左巻きスクリューエレメントの拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリ(ヒドロキシブチラート)(PHB)又はそのコポリマーによって規定される生分解性ポリマーとならびにポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)、ポリカプロラクトンおよびポリ乳酸などの少なくとも1種類の追加の生分解性ポリマーとを含み、天然繊維などの天然源の可塑剤、天然充填剤、熱安定剤、核形成剤、相溶化剤、表面処理剤及び加工助剤によって規定される添加剤の少なくとも1種類を含んでいてもよいことを特徴とする、環境分解性ポリマー組成物。
【請求項2】
可塑剤が、約2%から約30%、好ましくは約2%から約15%、より好ましくは約5%から約10%の質量比率で組成物中に存在する、ダイズ、トウモロコシ、ヒマシ油、ヤシ、ココナツ、ピーナッツ、アマニ、ヒマワリ、ババスヤシ、パーム核、アブラナ、オリーブ、カルナウバロウ、アブラギリ、ホホバ、ブドウ種、アンジローバ、アーモンド、甘扁桃、ワタ、クルミ、コムギ胚芽、コメ、マカダミア、ゴマ、ヘーゼルナッツ、カカオ(バター)、カシューナッツ、クプアス、ケシ及びその可能な水素化誘導体由来の、「自然のままの姿の(in natura)」(天然に存在するままの)植物油又はそのエステル若しくはエポキシ誘導体であることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項3】
可塑剤が、リノレアート45−63%、リノレナート(linoleinate)2−4%、パルミタート1−4%、パルミトオレアート1−3%、オレアート12−29%、ステアラート5−12%、ミリスタート(miristate)2−6%、パルミスタート(palmistate)20−35%、ガドレアート1−2%及びベヘナート0.5−1.6%の範囲の脂肪性組成を有することを特徴とする、請求項2に記載のポリマー組成物。
【請求項4】
追加の生分解性ポリマーが、約5%から約50%、より好ましくは約10%から約30%の質量比率で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項5】
追加のポリマーのポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)脂肪族−芳香族コポリエステルが、BASF AG製市販品「Ecoflex」であることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項6】
ポリカプロラクトン(PCL)が、Solvay Caprolactones製市販品「CAPA」であることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項7】
ポリ乳酸(PLA)が、NatureWorks LLC製市販品「NatureWorks−PLA」であることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項8】
利用される天然繊維が、約5%から約70%、より好ましくは約10%から約60%の質量比率で組成物中に存在する、サイザル、サトウキビバガス、ココナツ、ピアサバ(piasaba)、ダイズ、ジュート、カラムシ及びクラワ(アナナス・ルシダス(Ananas lucidus))から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項9】
利用される天然又はリグノセルロース充填剤が、約5%から約70%、より好ましくは約10%から約60%の質量比率で組成物中に存在する、木粉又は木材粉塵、デンプン及びもみ殻から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項10】
相溶化剤が、約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する、無水マレイン酸で官能性を持たせた又はグラフトされたポリオレフィン;ナトリウムで中和されたエチレンアクリル酸又はエチレンメタクリル酸コポリマーに基づくイオノマー「Surlin」から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項11】
表面処理剤が、約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する、シラン、チタナート、ジルコナート、エポキシ樹脂、ステアリン酸及びステアリン酸カルシウムから選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項12】
加工助剤が、約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する市販品「Struktol」であることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項13】
安定剤が、約0.01%から約2%、好ましくは約0.05%から約1%、より好ましくは約0.1%から約0.5%の質量比率で組成物中に存在する、一次酸化防止剤及び二次酸化防止剤、オリゴマーHALS型(立体障害アミン)紫外線安定剤から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリマー組成物。
【請求項14】
a)天然繊維の長さ、天然繊維及び/又は天然充填剤の表面処理を均一化するために、目的組成物を構成する材料を前もって混合すること
b)前もって混合された前記材料を乾燥させ、押し出し、その顆粒を形成すること、並びに
c)押し出され、顆粒化された材料を、幾つかの製品を製造するために射出成形すること
を含むことを特徴とする、ポリ(ヒドロキシブチラート)又はそのコポリマーと、ポリ(ブチレンアジパート/ブチレンテレフタラート)脂肪族−芳香族コポリエステル、ポリカプロラクトン(PCL)などの少なくとも1種類の追加のポリマーとによって形成され、さらに、天然繊維などの天然源の可塑剤、天然充填剤、熱安定剤、核形成剤、相溶化剤、表面処理剤及び加工助剤によって規定される少なくとも1種類の添加剤によって形成されていてもよい、環境分解性ポリマー組成物を得る方法。
【請求項15】
食品用射出包装材、化粧品用射出包装材、管、技術的部品(technical piece)及び幾つかの射出成形物の製造における、請求項1から14のいずれか一項に記載の環境分解性ポリマー組成物の適用。

【図1】
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【公表番号】特表2009−527594(P2009−527594A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555572(P2008−555572)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【国際出願番号】PCT/BR2007/000045
【国際公開番号】WO2007/095709
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(506179239)
【Fターム(参考)】