説明

環状化合物

【課題】ボーベリオライドの天然骨格が誘起する置換基の空間体配置を保存したまま骨格構造を簡略化し、その化学合成効率を向上せしめ、水溶性や薬物動態も改善される市場性の高い動脈硬化の予防治療薬を提供する。
【解決手段】式(1)を有する環状化合物。


[式(1)において、YはCH2,CH2-CH2,叉はCH=CH、nは0叉は1、R1,3,4はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基(基中に複素原子を有してもよく、また置換基で置換されていてもよい)、叉はアミノ基(R4のみ)、R2は少なくとも1つの芳香環を有するアリール基またはアラルキル基(基中に複素原子を有してもよく、また置換基で置換されていてもよい)。]

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ACAT阻害作用および動脈硬化予防・治療効果を有する新規環状化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
ボーベリオライドは、社団法人北里研究所の大村智、供田洋らにより糸状菌Beauveria sp. FO-6979 の培養により得られる天然物、マクロファージの泡沫化を阻害することにより、動脈硬化を予防する作用を有することが知られている。ボーベリオライドは、アシルCoA : コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)を阻害し、マウスモデルにおいて、抗アテローム活性を有するシクロデプシペプチドであり、L−フェニルアラニン(L-Phe)、L−アラニン(L-Ala)、D−アローイソロイシン(D-allo-Ile) および3−ヒドロキシ−4−メチルオクタン酸(HMA)からなる、環状ペプチド構造を有する化合物である。
【特許文献1】特開2002−275194号公報
【0003】
ボーベリオライドの天然骨格そのものは一方においては動脈硬化の予防効果は高く、その潜在能力は高く評価されている。しかしながら、他方においては微生物の培養により生産されるものであるため、生産性が低く、化学合成を行うにも複雑な工程が必要であり、合成効率が悪く、また、水への溶解性が低いため医薬としての製剤化が困難である等、医薬品への応用は容易ではなかった。
【非特許文献1】C & E News/January 19, 2004, p14 頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボーベリオライドについて天然骨格そのものが誘起する複数の置換基の空間配置が、活性発現に非常に重要であることが示唆されている。本発明者らは、それら置換基の立体構造の空間配置を保存したまま骨格構造を簡単化できれば、その天然物の化学合成が容易になり合成効率が向上し、化合物の水溶性や薬物動態も改善された市場性の高い動脈硬化の予防・治療薬が創出できるであろうと考えた。そこで本発明者らは、優れたACAT阻害作用、抗アテローム活性を保有する、ボーベリオライドIII を参考にして、化学合成法により同様な活性を有する新規化合物の研究を行った。ボーベリオライドの活性と同等の活性を有する化合物の構造として、ボーベリオライドIII を構成するD-Allo-Ile、HMA, L-PheのボーベリオライドIII の構造中の立体構造、配位性に着目し、それらの構造上の相互関係を維持するような新規化合物を合成した。
【0005】
先ず本発明者らは、ボーベリオライドIII の構造において、D-Allo-Ileの2位の炭素原子、HMA の4位の炭素原子、およびL-Phe の3位の炭素原子の、各炭素原子間の立体配位の相互関係に着目し、これら立体配位相互関係を調べた結果、ボーベリオライドが有するACAT阻害活性および動脈硬化の予防・治療効果の活性発現には、これらの立体構造配位の相互関係が一定の配位関係にあることが重要であることを見出した。そこで本発明者らは、これらの立体構造配位の相互関係を参考にして、それらを維持する構造を構築した化合物を合成した。
本発明は、下記一般式(1)
【0006】
【化1】

[式中、YはCH2 、CH2-CH2 またはCH=CH、nは0または1、R1,3,4 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また、置換基で置換されていてもよい)、またはアミノ基(R4 のみ)を示し、R2 は少なくとも1つの芳香環を有するアリール基またはアラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また、置換基で置換されていてもよい)]を示す環状化合物である。
本発明はまた、下記一般式(1)
【0007】
【化14】

[式中、YはCH2 、CH2-CH2 またはCH=CH、nは0または1、R1,3,4 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また、置換基で置換されていてもよい)、またはアミノ基(R4 のみ)を示し、R2 は少なくとも1つの芳香環を有するアリール基またはアラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また、置換基で置換されていてもよい)]を示すを有効成分とするACAT阻害剤またはアテローム活性を有する医薬である。
【0008】
上記一般式中の置換基が表すアルキル基としては、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基で、直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよく、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、1−メチルプロピル基、1−エチルエチル基、2−メチルプロピル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、n−へプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基などが挙げられる。
【0009】
前記一般式中の置換基が表すアルケニル基としては、好ましくは炭素数2〜20のアルケニル基で、直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよく、たとえばビニル基、1−プロペン基、2−プロペン基、1−メチル−1−ビニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−メチル−1−ペンテニル基、1−メチル− 2−ペンテニル基、1−メチル−3−ペンテニル基、1−メチル− 4−ペンテニル基、1−ヘプテニル基、2−ヘプテニル基、1−オクテニル基、1−ノネニル基などが挙げられる。
【0010】
前記一般式中の置換基が表すアルキニル基としては、好ましくは炭素数2〜20のアルキニル基で、直鎖状、分枝鎖状のいずれでもよく、たとえばアセチレン基、1−プロピン基、2−プロピン基、1−ブチン基、2−ブチン基、1−ペンチン基、1−ヘキチン基などが挙げられる。また、一般式中の置換基が表すアリール基としては、好ましくは炭素数6〜20のアリール基で、たとえばフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチルフェニル基、p−メチルフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。更に一般式中の置換基が表すアラルキル基としては、好ましくは炭素数7〜20のアラルキル基で、たとえばベンジル基、o−メチルベンジル基、m−メチルベンジル基、p−メチルベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、ナフチルメチレン基などが挙げられる。
【0011】
前記一般式において、置換基中に有してもよい複素原子とは、反応を妨げない限り(一時的に保護基で保護する場合も含む)どのような複素原子でもよいが、たとえば酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子などが挙げられる。上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基のどの位置に存在してもよく、複素原子が単一あるいは他の複素原子と一緒になって有してもよい。また、これらを複数有してもよい。例えば、酸素原子では水酸基、エーテル基、窒素原子では1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、硫黄原子ではチオール基、チオエーテル基などを形成して有する。酸素原子と炭素原子ではカルボニル基、カルボキシル基、エステル基、カーボネート基、硫黄原子と酸素原子ではスルホニル基、スルフィニル基、スルホキシル基、リン原子と酸素原子ではリン酸基、リン酸エステル基などを形成して有する。酸素原子と炭素原子と窒素原子ではアミド基、カルバメート基、ウレア基、硫黄原子と酸素原子と窒素原子ではスルホンアミド基などを形成して有する。また、アリール基あるいはアラルキル基に存在すると、例えばピリジニル基、ピラジニル基、キノリニル基、ピリジニルメチル基、キノリニルメチル基などが挙げられる。
【0012】
上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基が有してもよい置換基としては、反応を妨げない限り(一時的に保護基で保護する場合も含む)どのような置換基であってもよいが、例えば水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、窒素原子、硫黄原子、水酸基、上述したアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基が挙げられ、これらの基によって、アセタール体、チオアセタール体を形成してもよい。
【0013】
これら置換基には、環構造が含まれていてもよく、そのような環構造としてはたとえばシクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環などの飽和シクロアルカン環;シクロブテン環、シクロペンテン環、シクロヘキセン環、シクロヘプテン環、シクロオクテン環などのシクロアルケン環;フェニル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル基などが挙げられ、これら環上の水素原子が上記置換基で置換されていてもよい。
【0014】
本発明の化合物の構造と、活性発現に重要な3つの置換基の原子間距離と角度の測定方法は理論計算による立体配座解析を行ない、原子間距離 (A-B,B-C)とその成す角度 (A-B-C)を予測した。理論計算はMacroModel Ver.6.0上で行ない、力場にはMMFF94S を用いた。Monte Carlo 法により様々な初期配座を発生させ、真空中で構造最適化を行った。最安定配座から3Kcal/mol以内に存在する安定配座の各々について原子間距離 (A-B,B-C)とその成す角度 (A-B-C)を求め、取り得る範囲の一例をまとめると表1のようになる。
【0015】
【表1】

【0016】
前記した本発明の化合物は、以下のようにして合成される。ここにおいて、前記3つの置換基を連結する骨格の例示として請求項1の化合物において表2に示す構造を有する化合物を採用した。
【0017】
【表2】

【0018】
先ず、標的化合物を合成するためのビルディングブロックは以下の表3に示す合成経路により合成される。次に、各骨格A, B, C及びDは以下の表4、表5、表6、及び表7に示す合成経路でそれぞれ合成される。
【0019】
標的化合物を合成するためのビルディングブロック合成:実施例1〜11の化合物の合成法は下記表3に示す。
【0020】
【表3】

【0021】
骨格Aの合成:実施例12〜21の化合物の合成法は下記表4に示す。
【0022】
【表4】

【0023】
骨格Bの合成:実施例22〜26の化合物の合成法は下記表5に示す。
【0024】
【表5】

【0025】
骨格C, Dの合成:実施例27〜35の化合物の合成法は下記表6に示す。
【0026】
【表6】

【0027】
骨格Cの別法:実施例36〜37の化合物の合成法は下記表7に示す。
【0028】
【表7】

【0029】
有機合成化学における固相合成法は、従来の液相合成法に比べて、反応の後処理をはじめとする合成操作が簡便であり、コンビナトリアルケミストリーの適用が容易となる。本発明者らは、骨格Dについて下記表8に示す固相合成経路を見出し、本発明化合物のコンビナトリアルライブラリーを構築することを可能にした。
【0030】
骨格Dの固相合成:実施例38の化合物の合成法は下記表8に示す。
【0031】
【表8】

【0032】
骨格Dの固相合成経路によるライブラリー合成:実施例39〜86。実施例38の固相合成経路を活用して、コンビナトリアルライブラリーにより本発明化合物を例示した。表9に骨格Dの本ライブラリーに適用した各セグメントR1、R2、R3、R4を示した。誘導体はR1-R2-R3-R4 の連結した構造をとる。更に、骨格Cのライブラリーは、骨格Dの本ライブラリーから実施例34に示した方法によって調製が可能である。
【0033】
【表9】

【0034】
本例示により調製した81組の誘導体を表10及び表11に示す。第7工程後に得た各ジアステレオ混合物はHPLC精製あるいはシリカゲルカラムクロマト精製により分離を試みた。分離操作後、TLC 分析(シリカゲル60F254、メルク社製、展開溶媒クロロホルム/メタノール)において、Rf値がより大きい化合物をu,より小さい化合物をd、分離しない混合物をcと表記した。
【0035】
【表10】

【0036】
【表11】

【0037】
次に、本発明によって得られた化合物の生物学的性状について説明する。
(1)マウス腹腔マクロファージ内コレステリルエステル(CE)生成阻害作用、マクロファージ内トリシルグリセロール(TG) 生成阻害作用について測定した。これらの活性測定は国際公開番号WO2005/047312A1 に記載の方法に準じて行った。マウス腹腔マクロファージ内でのコレステリルエステル形成は西川らの方法(J.Biol.Chem. 265巻、5226-5231 頁、1990年) を一部改変して行った。
【0038】
マウス腹腔より単離したマクロファージを6.8 % リポ蛋白質欠乏血清を含むダルベッコ改変イーグル培地(6.8 % LPDS-DMEM 培地)に2.0 x 105 cells/mlで懸濁して、48穴マイクロプレート(Corning社製)あるいはスライドチャンバー (Nunc社製)に0.25 ml ずつまく。次に、5 % 炭酸ガスインキュベータ内で37℃で2時間培養を行った後、付着しない細胞をハンクス液(Hank's solution)で洗浄することにより除去する。洗浄後、6.8 % LPDS-DMEM 培地で1時間培養した後、本物質(2.5 μl メタノール溶液)、リポソーム(10μl の0.3 M グルコース中にホスファチジルコリン/ホスファチジルセリン/ジセチルホスフェート/コレステロール=10 : 10 : 2 : 15 (nmol) の組成から構成されている)及び[1-14C]オレイン酸(5μl, 0.05 μCi、1 nmol) を添加し、さらに14時間培養した。
【0039】
培養上清を除去し、細胞内中性脂質をヘキサン0.6 mlとイソプロパノール0.4 mlを加えて2回抽出した。これを濃縮後、TLC(シリカゲルプレート、厚さ0.5 mm, メルク社製)にスポットし、ヘキサン/ジエチルエーテル/酢酸(70 : 30 : 1, v/v) の溶媒で展開し、分離した[14C]コレステリルオレート(CE)と[14C]トリアシルグリセロール(TG)の量をBAS 2000(富士フイルム社製)で定量した。その測定結果、12個の本発明化合物およびその誘導体が[14C]CEの形成を選択的に阻害し、67個の本発明化合物およびその誘導体が[14C]CEと[14C]TGの両者の形成を選択的に阻害し、そのIC50値(μM)を表12及び表13に示した。
【0040】
【表12】

【0041】
【表13】

【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、融点に関しては結晶系や不純物の混入度合いで、実施例中に示した数値と異なる数値を示す可能性がある。
実施例1
【0043】
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの合成 文献記載の方法(J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,(1994),1969-1974)で合成したN−(tert−ブトキシカルボニル) −D−アロイソロイシン500 mg (2.16 mmol)に対し、0 ℃で4N塩酸/酢酸エチル溶液10 mL を添加した。室温で30分間攪拌した後、反応液を減圧濃縮することで、D−アロイソロイシン塩酸塩320 mgを得た。上記化合物を水10 mL とジオキサン4 mLで溶解した後、0℃で炭酸カリウム528 mg (3.82 mmol)、(9H−フルオレン−9 −イル)メトキシカルボニルクロリド593 mg (2.29 mmol)のジオキサン溶液(12 mL) を順次添加した。室温で2時間撹拌した後、ヘキサン8mLを添加、撹拌、ヘキサン層を除去することを2回行った。0℃で3N塩酸を添加することで溶液を酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0-3) することにより、表題化合物591 mg (2段階収率77 %) を白色固体として得た。
【0044】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.81 (d, J=6.9 Hz, 3H), 0.87 (t, J=7.5 Hz, 3H), 1.0-1.3(m, 1H), 1.3-1.5 (m, 1H), 1.9-2.0 (m, 1H), 4.14 (t, J=6.9 Hz, 1H), 4.34 (d, J=6.9 Hz, 2H), 4.43 (dd, J=3.6, 9.2 Hz, 1H), 5.20 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.1-7.3 (m, 4H), 7.51 (d, J=7 Hz, 2H), 7.66 (d, J=7 Hz, 2H), 8.9 (br s, CO2H)。
融点 : 140-145℃、
MS (ESI+) m/z 132.2, 179.3, 354.3 (M + 1), 376.3 (M + Na) 。
実施例2
【0045】
N−アセチル−D−アロイソロイシンの合成
文献記載の方法(J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,(1994),1969-1974)で合成し、塩酸塩を除去したD−アロイソロイシンメチルエステル900 mg (5.84 mmol)の乾燥塩化メチレン溶液(6 mL)に対し、窒素雰囲気下、ピリジン1.4 mL (18 mmol)を添加した。0℃で無水酢酸1.1 mL (12 mmol)を添加した後、室温で1時間撹拌した。反応液をエーテルで希釈し、3N塩酸で2回、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去して得られたN−アセチル−D−アロイソロイシンメチルエステルの粗精製物をテトラヒドロフラン16 mL で溶解した後、水酸化リチウム一水和物500 mg (12 mmol)の水溶液(4 mL)を0℃で添加した。
【0046】
室温で7時間撹拌した後、水30 mL を添加した。溶液中のテトラヒドロフランを主とする溶媒を減圧留去した後、エーテルで洗浄した。0℃で3N塩酸を添加することで溶液を酸性とした後、2 % メタノール/クロロホルムで4回抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 2 - 5) することにより、表題化合物687 mg (2段階収率64 %) を白色固体として得た。
【0047】
1H NMR (270 Mz, CD3OD) : 0.93 (d, J=6.9 Hz, 3H), 0.96 (t, J=6.3 Hz, 3H), 1.25 (m, 1H), 1.40 (m, 1H), 1.97 (m, 1H), 2.00 (s, 3H), 4.52 (m, 1H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CD3OD) : 12.1, 15.1, 22.3, 27.3, 38.1, 56.8, 173.6, 175.3 。
融点 : 157-159℃、
MS (ESI+) m/z 128.2, 156.2, 174.3 (M + 1), 196.3 (M + Na) 。
実施例3
【0048】
(S)−2−メチルヘキサン−1−オールの合成
文献記載の方法(J.Comb.Chem.,(2006),8,103-109)で合成した(S)−4−イソプロピル−3− [(S)−2−メチルヘキサノイル] オキサゾリジン−2−オン5.67 g (23.5 mmol)に対し、窒素雰囲気下、乾燥テトラヒドロフラン70 mL を添加した。0℃に冷却したこの溶液に、水素化アルミニウムリチウム890 mg (23.5 mmol)を4分割してゆっくり添加した。同一温度で1時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液16 mL と3N塩酸40 mL を順次、注意深く添加した。
【0049】
得られた溶液をエーテル250 mLで抽出した後、抽出液を3N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をクーゲルロール蒸留装置(85-130℃、2.6 kPa)で精製し、表題化合物2.26 g(収率83 %) を透明液体として得た。残った蒸留残渣からエーテル/ヘキサンの混合溶媒で結晶化させることにより、(S)−4 −イソプロピルオキサゾリジン−2 −オン1.7 g (収率56 %) を白色結晶として回収した。
【0050】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.86-0.92 (m, 6H), 1.07-1.40 (m, 6H), 1.58 (m, 1H), 3.41 (dd, J=6.3, 8.6 Hz, 1H), 3.49 (m, 1H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 14.2, 16.7, 23.0, 29.3, 32.9, 35.8, 68.5 。
実施例4
【0051】
(3S)−2−(ベンジルアミノ)−3−メチルヘプタンニトリルの合成
(S) −2 −メチルヘキサン−1 −オール1.20 g (10.3 mmol)に対し、窒素雰囲気下で乾燥塩化メチレン20 mL 、トリエチルアミン5.0 mL (36 mmol)、ジメチルスルホキシド3.7 mL (52 mmol)を添加した。0℃に冷却したこの溶液に三酸化硫黄ピリジン錯体3.76 g (23.6 mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液と1N塩酸を順次添加した後、エーテルで抽出した。
【0052】
抽出液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を低温で注意深く減圧留去した。得られた (S) −2 −メチル−1 −ヘキサナールの粗精製物に対して、乾燥塩化メチレン30mLと硫酸マグネシウム2.1 g を添加した。この溶液にベンジルアミン1.12 mL (10.3 mmol) を室温で添加して10分間撹拌した後、0℃でトリメチルシリルシアニド2.06 mL (15.4 mmol) を添加して、室温で30分間撹拌した。
【0053】
反応液をろ過した後、エーテルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=20 : 1 )することにより、表題化合物1.77 g(2段階収率74 %) を透明液体として得た。なお、2位と3位のジアステレオ混合比は、HPLC分析より55 : 45 であった(HPLC分取条件:使用カラムSenshu PakSilica-3301-N, 8φ x 300 mm (センシュー科学)、カラム温度20℃、ヘキサン/酢酸エチル=88/12(一定)、流速2.0 mL/min, UV波長254 nmでの面積比により算出。RTはそれぞれ10.4 min, 12.4 min。各々の立体化学は未決定)。
【0054】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.88 (t, J=6.6 Hz, 3H), 1.05 (d, J=6.9 Hz, 3H), 1.2-1.3(m, 4H), 1.5-1.6 (m, 2H), 1.8 (m, 1H), 3.34 (d, J=5.3 Hz, 1H x 0.6), 3.39 (d, J=5.6 Hz,1H x 0.4), 3.79 (d, J=13.2 Hz, 1H x 0.6), 3.81 (d, J=13.2 Hz, 1H x 0.4), 4.08 (d, J=13.2 Hz, 1H), 7.2-7.4 (m, 5H)。
MS (ESI+) m/z 114.1, 231.3 (M + 1)。
実施例5
【0055】
(3S)−2−(ベンジルアミノ)−3−メチルヘプタン酸塩酸塩の合成
(3S)−2 −(ベンジルアミノ)−3 −メチルヘプタンニトリル1.75 g (7.60 mmol,ジアステレオ混合物)に対し、室温で濃塩酸114 mLを添加して110 ℃で10時間、還流撹拌した。得られた反応液の塩酸を減圧留去した後、再び濃塩酸114 mLを添加して110 ℃で26時間、還流攪拌した。塩酸を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 10 - 20) することにより、表題化合物1.24 g (収率57%,ジアステレオ混合物)を薄褐色粉末として得た。
【0056】
1H NMR (270 Mz, CD3OD) : 0.83-0.92 (m, 3H), 1.00 (d, J=6.9 Hz, 3H x 0.5), 1.07 (d, J=7.3 Hz, 3H x 0.5), 1.0-1.6 (m, 6H), 2.1 (m, 1H), 3.75 (m, 1H x 0.5), 3.83 (m, 1H x 0.5), 4.15-4.35 (m, 2H), 7.47-7.50 (m, 5H)。
MS (ESI+) m/z 204.4, 250.3 (M + 1), 272.3 (M + Na)。
実施例6
【0057】
(3S)−2−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] アミノ−3−メチルヘプタン酸の合成
(3S)−2 −(ベンジルアミノ)−3 −メチルヘプタン酸塩酸塩730 mg (2.55 mmol,ジアステレオ混合物)をエタノール50 mL に溶解し、窒素雰囲気下で10 %パラジウム/炭素1.0 g を添加した。系内の窒素を水素で置換した後、常圧水素雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。系内の水素を窒素で置換した後、10 %パラジウム/炭素をろ別した。ろ液を減圧濃縮することで、(3S)−2 −アミノ−3 −メチルヘプタン酸塩酸塩354 mgを粗精製物として得た。
【0058】
これをジオキサン水溶液(1:1,10.8 mL) で溶解し、重曹粉末0.46 g (5.5 mmol) 、(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルクロリド300 mg (2.17 mmol)のジオキサン溶液(5.4 mL)を順次添加した。室温で1時間攪拌した後、水で希釈し、エーテル/ヘキサン混合溶媒を添加・攪拌し、上層(有機層)を除去した。0℃で3N塩酸を添加することで溶液を酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で2回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製 (クロロホルム/メタノール=100 : 2 - 3) することにより表題化合物471 mg(2段階収率48 %, ジアステレオ混合物)を白色固体として得た。
【0059】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 6H), 1.1-1.5 (m, 6H), 2.0-2.1 (m, 1H), 4.24(t,J=6.9 Hz, 1H), 4.43 (d, J=6.9 Hz, 2H), 4.4-4.6 (m, 1H), 5.25 (d, J=9.6 Hz, 1Hx 0.6), 5.33 (d, J=8.9 Hz, 1H x 0.4), 7.15-7.5 (m, 4H), 7.61 (d, J=7 Hz, 2H), 7.77 (d, J=7 Hz, 2H), 8.8-9.4 (br s, CO2H)。
融点 : 49-53℃、
MS (ESI+) m/z 160.4, 179.3, 204.3, 382.3 (M + 1), 404.3 (M + Na)。
実施例7
【0060】
(3S)−2−[ ベンジル(tert−ブトキシカルボニル)アミノ] −3−メチルヘプタン酸の合成
(3S)−2 −(ベンジルアミノ) −3 −メチルヘプタン酸塩酸塩420 mg (1.47 mmol,ジアステレオ混合物)をジオキサン水溶液(1:1, 9 mL)で溶解し、室温で炭酸カリウム0.81g (5.9 mmol), ジ−tert−ブチルジカーボネート1.35 mL (5.88 mmol) を添加した。この溶液を40℃で36時間攪拌した後、酢酸エチルと水で希釈した。0℃で3N塩酸を添加することで水層を酸性とした後、酢酸エチル層を分離した。得られた酢酸エチル層を飽和食塩水で2回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1) することにより表題化合物355 mg (収率71 %, ジアステレオ混合物)を白色固体として得た。
【0061】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.7-1.0 (m, 6H), 1.0-1.5 (m, 6H), 1.4 (s, 9H), 2.0-2.4 (m, 1H), 3.8-4.0 (m, 1H), 4.2-4.7 (m, 2H), 7.2-7.4 (m, 5H)。
融点 : 122-125℃、
MS (ESI+) m/z 204.4, 250.2, 294.3, 372.3 (M + Na)。
実施例8
【0062】
(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−メチルオクタン酸エチルの合成
100 mLオートクレイブを窒素で置換しながら、文献記載の方法(J.Comb.Chem.,(2006),8,103-109)で合成した(S)−4 −メチル−3 −オキソオクタン酸エチル1.1 g (5.5 mmol)のエタノール溶液(5.5 mL)、RuCl2 [(S)−binap] 26 mg (33μmol)を添加した。水素で2度置換した後、水素9.0 MPa で加圧しながら30℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=20 : 1 - 2)することにより、表題化合物1.05 g(収率定量的)を透明液体として得た。ジアステレオマー過剰率は1H NMR分析により、92−94 %deであった。
【0063】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.87 (d, J=6.9 Hz, 3H), 0.88 (t, J=7 Hz, 3H), 1.0-1.6 (m, 7H), 1.26 (t, J=7.3 Hz, 3H), 2.40 (dd, J=9.2, 16.2 Hz, 1H), 2.43 (dd, J=3.3, 16.2 Hz, 1H), 2.96 (d, J=3.6 Hz, OH), 3.85 (m, 1H), 4.16 (q, J=7.3 Hz, 2H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 14.1, 14.2, 14.9, 23.0, 29.4, 32.0, 37.9, 38.2, 60.7,71.9, 173.7 。
MS (ESI+) m/z 139.1, 185.3, 225.3 (M + Na) 。
実施例9
【0064】
(3S,4S)−3−アミノ−4−メチルオクタン酸エチルの合成
(3R,4S)−3 −ヒドロキシ−4 −メチルオクタン酸エチル725 mg (3.58 mmol)に対し、窒素雰囲気下、乾燥塩化メチレン12 mL で溶解し、2,6 −ルチジン2.5 mL (21 mmol)を添加した。0℃でクロロメチルスルホニルクロリド0.96 mL (11 mmol) を滴下した後、同一温度で15分間攪拌した。反応液をエーテルで希釈した後、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去することにより、(3R,4S)−3 −クロロメチルスルホニルオキシ−4−メチルオクタン酸エチルの粗精製物を得た。本粗精製物を N,N−ジメチルスルホキシド7 mL、水0.7 mLで溶解し、室温でアジ化ナトリウム0.68 g (10 mmol)を添加した。40℃で20分間攪拌した後、エーテル/ヘキサン混合溶媒 (1 : 1)で希釈した。この溶液を水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。
【0065】
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=40 : 1)することにより、(3S,4S) −3−アジド−4−メチルオクタン酸エチルと(4S,2E) −4−メチル−2 −オクテン酸エチルの混合物683 mg(各々の混合比 7:3)を液体として得た。本混合物を窒素雰囲気下、エタノール10 mL に溶解し、10 %パラジウム/炭素0.3 g を添加した。窒素を水素で置換した後、常圧水素雰囲気下、室温で12時間攪拌した。系内の水素を窒素で置換した後、10 %パラジウム/炭素をろ別した。ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 2 - 3) することにより、表題化合物311 mg (3段階収率38 %) を黄色液体として得た。
MS (ESI+) m/z 114.3, 139.1, 188.4, 202.3 (M + 1), 224.3 (M + Na) 。
実施例10
【0066】
(3S,4S)−3−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] アミノ−4−メチルオクタン酸の合成
(3S,4S)−3 −アミノ−4 −メチルオクタン酸エチル150 mg (0.745 mmol) をジオキサン3.8 mLに溶解し、0℃で水酸化リチウム一水和物94 mg (2.2 mmol)の水溶液(3.8 mL)を添加した。同一温度で20分間攪拌した後、(9H−フルオレン−9 −イル)メトキシカルボニルクロリド289 mg (1.12 mmol)のジオキサン溶液(2.2 mL)を添加した。室温で6時間攪拌した後、水で希釈しエーテル/ヘキサン混合溶媒(1 : 1)を添加・攪拌し、上層(有機層)を除去した。0℃で3N塩酸を添加することで溶液を酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で2回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 3) することにより表題化合物144 mg(収率49 %) を白色結晶として得た。
【0067】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 6H), 1.0-1.4 (m, 6H), 1.68 (m, 1H), 2.2-2.4(m, 1H), 2.54 (dd, J=5.6, 16 Hz, 1H), 3.97 (m, 1H), 4.21 (t, J=6.9 Hz, 1H), 4.40(d, J=6.9 Hz, 2H), 5.01 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.29 (t, J=7.3 Hz, 2H), 7.38 (t, J=7.3 Hz, 2H), 7.58 (d, J=7.3 Hz, 2H), 7.75 (d, J=7.3 Hz, 2H) 。
融点 : 79-82℃、
MS (ESI+) m/z 174.3, 396.3 (M + 1), 418.3 (M + Na) 。
実施例11
【0068】
(3S,4S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルオクタン酸の合成
(3S,4S)−3−アミノ−4 −メチルオクタン酸エチル142 mg (0.705 mmol) をジオキサン3.5 mLに溶解し、0℃で水酸化リチウム一水和物94 mg (2.24 mmol) の水溶液(3.5 mL)を添加した。同一温度で20分間攪拌した後、ジ−tert−ブチルジカーボネート0.26 mL (1.13 mmol) を添加した。室温で6時間攪拌した後、酢酸エチルと水で希釈した。0℃で3N塩酸を添加することで水層を酸性とした後、酢酸エチル層を分離した。得られた酢酸エチル層を飽和食塩水で2回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 2) することにより、表題化合物168 mg(収率82 %) を白色結晶として得た。
【0069】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-0.9 (m, 6H), 1.11 (m, 1H), 1.2-1.4 (m, 5H), 1.43 (s, 9H), 1.66 (m, 1H), 2.50 (m, 2H), 3.92 (m, 1H), 4.83 (d, J=9.2 Hz, 1H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3): 14.1, 15.0, 22.9, 28.4, 29.1, 33.1, 36.3, 37.6, 51.4, 79.5, 155.8, 177.0。
融点:97-101℃、
MS (ESI+) m/z 114.1, 139.2, 158.3, 174.3, 218.3, 296.4 (M + Na)。
実施例12
【0070】
(R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−シクロヘキシル−N−フェネチルアセトアミドの合成
フェネチルアミン363 mg (3.00 mmol)の乾燥塩化メチレン溶液(9 mL)に、0℃で N−α−tert−ブトキシカルボニル−D−シクロヘキシルグリシン一水和物908 mg (3.30 mmol),N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.78 mL (4.5 mmol)、1 −ヒドロキシベンゾトリアゾール446 mg (3.30 mmol)、1 −エチル−3 −(3−ジメチルアミノプロピル)−3 −エチルカルボジイミド一塩酸塩632 mg (3.30 mmol)を順次添加した。室温で一終夜攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を3N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することによって、表題化合物の粗精製物1.16 mg (収率107 %)を白色粉末として得た。
【0071】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.3 (m, 5H), 1.42 (s, 9H), 1.5-1.8 (m, 6H), 2.81(d,J=7 Hz, 2H), 3.43 (m, 1H), 3.58 (m, 1H), 3.84 (dd, J=6.6, 8.9 Hz, 1H), 5.18 (br d, J=8.9 Hz, 1H), 6.3 (m, 1H), 7.1-7.3 (m, 5H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 26.0, 26.1, 28.4, 29.7, 35.8, 40.4, 40.6, 59.6, 79.7,126.5, 128.6, 128.7, 138.8, 155.9, 171.7。
融点 : 165-169℃、
MS (ESI+) m/z 261.3, 305.3, 361.4 (M + 1), 383.3 (M + Na)。
実施例13
【0072】
(R)−2−ベンジルアミノ−2−シクロヘキシル−N−フェネチルアセトアミドの合成
(R)−2− (tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−シクロヘキシル−N−フェネチルアセトアミドの粗精製物1.22 g (3.39 mmol)に0℃で4N塩酸/酢酸エチル18 mL を添加し、室温で30分間攪拌した。得られた反応溶液を減圧濃縮することでα−D−シクロヘキシルグリシンフェネチルアミド塩酸塩1.01 gを得た。得られた粗精製物をメタノール14mLで溶解し、室温でベンズアルデヒド0.69 mL (6.8 mmol)を添加した。5分間攪拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム0.43 g (6.8 mmol) を添加し、2時間攪拌した。
【0073】
この反応液に再びベンズアルデヒド0.69 mL (6.8 mmol)とシアノ水素化ホウ素ナトリウム0.21g (3.4 mmol)を順次添加した後、室温で2時間攪拌した。得られた反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1) することにより、表題化合物0.60 g(収率51 %) を白色結晶として得た。
【0074】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.9-1.3 (m, 5H), 1.5-1.8 (m, 7H), 2.83 (dt, J=2.3, 6.9 Hz, 2H), 2.93 (d, J=4.3 Hz, 1H), 3.52 (d, J=12.9 Hz, 1H), 3.57-3.64 (m, 3H), 7.1-7.4 (m, 11H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 26.28, 26.34, 26.4, 28.3, 30.3, 35.9, 39.8, 41.4, 53.6, 68.0, 126.6, 127.3, 128.2, 128.6, 128.7, 128.8, 139.0, 139.7, 173.4。
融点 : 100-105℃、
MS (ESI+) m/z 202.3, 351.3 (M + 1) 。
実施例14
【0075】
(3S)−2−[ ベンジル(tert−ブトキシカルボニル)アミノ] −3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミドの合成
(3S) −2− [ベンジル (tert−ブトキシカルボニル)アミノ] −3−メチルヘプタン酸100 mg (0.286 mmol、ジアステレオ混合物)の乾燥塩化メチレン溶液1.2 mLに対し、窒素雰囲気下、室温でフェネチルアミン72μL (0.57 mmol) 、N,N −ジイソプロピルエチルアミン73μL (0.43 mmol) 、HATU 163 mg (0.43 mmol) を順次添加した。同一温度で24時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=7 : 1) することにより、表題化合物124 mg(収率95 %, ジアステレオ混合物)を白色粉末として得た。
【0076】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.72 (d, J=6.6 Hz, 3H x 0.4), 0.75-1.0 (m, 3H x 0.6 + 3H), 1.0-1.4 (m, 6H), 1.36 (s, 9H), 2.2 (m, 1H), 2.73 (m, 2H), 3.4 (m, 2H), 3.93 (m, 1H), 4.4 (m, 2H), 6.58 (br s, 1H), 7.1-7.3 (m, 10H) 。
MS (ESI+) m/z 353.5, 397.5, 475.5 (M + Na) 。
実施例15
【0077】
(3S) −2−ベンジルアミノ−3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミドの合成
(3S) −2− [ベンジル (tert−ブトキシカルボニル)アミノ] −3 −メチル−N−フェネチルヘプタンアミド124 mg (0.274 mmol、ジアステレオ混合物)に0℃で4N塩酸/酢酸エチル1.8 mLを添加し、室温で9時間攪拌した。得られた反応溶液を減圧濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水で中和した。分離した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することによって、表題化合物97 mg (収率定量的、ジアステレオ混合物)を薄黄色粘体として得た。
【0078】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.76 (d, J=6.9 Hz, 3H x 0.4), 0.8-0.9 (m, 3H), 0.89 (d,J=6.9 Hz, 3H x 0.6), 1.0-1.4 (m, 6H), 1.89 (m, 1H x 0.6), 2.00 (m, 1H x 0.4), 2.7-2.9 (m, 2H), 2.99 (d, J=4.3 Hz, 1H x 0.6), 3.05 (d, J=3.3 Hz, 1H x 0.4), 3.47-3.65 (m, 4H), 7.1-7.3 (m, 10H)。
MS (ESI+) m/z 204.5, 263.5, 353.5 (M + 1)。
実施例16
【0079】
(R)−1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オンの合成
(R)−2−ベンジルアミノ−2−シクロヘキシル−N−フェネチルアセトアミド1.20 g(3.42 mmol) 、パラホルムアルデヒド0.55 g (17 mmol)、ベンゾトリアゾール0.61 g (5.1 mmol) のベンゼン溶液34 mL に対し、室温でp−トルエンスルホン酸一水和物0.32 g (1.7 mmol) を添加し、90℃で2時間攪拌した。得られた反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=10 - 7 : 1 )することにより、表題化合物1.20 g(収率96 %) を透明液体として得た。
【0080】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 1.1-1.3 (m, 4H), 1.3-1.5 (m, 2H), 1.6-1.8 (m, 5H), 2.78(t, J=7.3 Hz, 2H), 3.06 (br s, 1H), 3.4-3.6 (m, 2H), 3.48 (d, J=13.5 Hz, 1H), 3.62 (d, J=5.9 Hz, 1H), 3.91 (d, J=13.5 Hz, 1H), 4.06 (dd, J=1.7, 5.9 Hz, 1H), 7.1-7.3 (m, 10H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 26.5, 26.6, 28.0, 29.6, 34.0, 40.7, 42.4, 60.7, 69.8,70.5, 126.6, 127.4, 128.5, 128.6, 128.8, 138.4, 172.8 。
MS (ESI+) m/z 202.4, 363.4 (M + 1) 。
実施例17
【0081】
1−ベンジル−5−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オンの合成
実施例16と同様に合成操作を行うことにより、(3S)−2−ベンジルアミノ−3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド97 mg (0.27 mmol、ジアステレオ混合物)から表題化合物88 mg(収率88 %, ジアステレオ混合物)を得た。
【0082】
1H NMR (270 Mz, CDCl3):0.8-0.9 (m, 3H), 0.93 (d, J=7.3 Hz, 3H x 0.4), 0.99 (d, J=6.9 Hz, 3H x 0.6), 1.1-1.5 (m, 6H), 1.8 (m, 1H x 0.6), 1.9 (m, 1H x 0.4), 2.80(t, J=7.3 Hz, 2H), 3.13 (br s, 1H x 0.6), 3.23 (br s, 1H x 0.4), 3.4-3.6 (m, 3H), 3.59 (m,1H), 3.96 (d, J=13 Hz, 1H), 4.0-4.1 (m, 2H), 7.1-7.3 (m, 10H) 。
実施例18
【0083】
(R)−5−シクロヘキシル−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オンの合成
100 mLオートクレイブに窒素雰囲気下、(R) −1−ベンジル−5−シクロヘキシル−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オン1.15 g (3.17 mmol)のエタノール溶液(16 mL) と10 %パラジウム/炭素0.16 gを添加した。系内の窒素を水素で置換した後、水素圧0.5 MPa 、60℃で12時間攪拌した。系内の水素を窒素で置換した後、10 %パラジウム/炭素をろ別した。ろ液にトリエチルアミン0.1 mLを添加した後、減圧濃縮することによって得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 2) することにより、表題化合物0.68 g(収率80 %) を白色結晶として得た。
【0084】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 1.0-1.4 (m, 5H), 1.4-1.5 (m, 1H), 1.6-1.8 (m, 5H), 2.0 (br s, NH), 2.85 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.32 (d, J=3.6 Hz, 1H), 3.44 (dd, J=7.3, 13.8 Hz, 1H), 3.66 (dd, J=7.3, 13.8 Hz, 1H), 4.13 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.16 (d, J=16.9 Hz, 1H), 7.1-7.3 (m, 5H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3): 26.1, 26.2, 26.4, 27.0, 29.9, 34.1, 39.9, 42.5, 64.2,126.6, 128.6, 128.7, 138.6, 174.3 。
融点 : 81-85℃、
MS (ESI+) m/z 112.1, 134.2, 273.3 (M + 1), 295.1 (M + Na)。
実施例19
【0085】
5−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オンの合成
実施例18と同様に合成操作を行うことにより、1−ベンジル−5−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オン88 mg (0.24 mmol、ジアステレオ混合物)から表題化合物41 mg(収率62 %, ジアステレオ混合物)を得た。
【0086】
1H NMR (270 Mz, CDCl3): 0.77 (d, J=6.9 Hz, 3H x 0.4), 0.8-1.0 (m, 3H), 0.98 (d,J=6.9 Hz, 3H x 0.6), 1.1-1.5 (m, 6H), 1.6-2.0 (m, 1H + NH), 2.86 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.37 (d, J=3.6 Hz, 1H x 0.6), 3.4-3.6 (m, 1 + 0.4H), 3.63 (m, 1H), 4.13 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.1-4.2 (m, 1H), 7.1-7.4 (m, 5H)。
MS (ESI+) m/z 114.1, 134.2, 275.4 (M + 1), 297.3 (M + Na)。
実施例20
【0087】
N−{(2R,3S) −1−[ (R) −5−シクロヘキシル−4−オキソ−3−フェネチルイミダゾリジン−1−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
(R) −5−シクロヘキシル−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オン30 mg (0.11 mmol) と N,N−ジイソプロピルエチルアミン38μL (0.22 mmol) の乾燥塩化メチレン溶液(0.55 mL) に対し、窒素雰囲気下、0℃でN−アセチル−D−アロイソロイシン29 mg (0.16 mmol) 、PyBrop 63 mg (0.16 mmol)を順次添加した。室温で24時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0.5) することにより、表題化合物33 mg(収率70 %) を白色固体として得た。なお、本化合物はNMR 測定で2つの配座異性体 (約6 : 4)として観測された。
【0088】
1H NMR (270 Mz, CDCl3): 0.6-2.1 (m, 20H), 1.98 (s, 3H x 0.4), 2.01 (s, 3H x 0.6), 2.9 (m, 2H), 3.36 (m, 1H x 0.4), 3.65 (m, 2H x 0.6), 3.95 (m, 1H x 0.4), 4.21(d, J=2.3 Hz, 1H x 0.6), 4.36 (dd, J=7.3, 9.1 Hz, 1H x 0.6), 4.4-4.5 (m, 3H x 0.4), 4.63 (d, J=5.6 Hz, 1H x 0.6), 4.9 (m, 1H), 6.08 (d, J=9.2 Hz, 1H x 0.4), 6.24 (d, J=9.2 Hz, 1H x 0.6), 7.2-7.4 (m, 5H)。
融点 : 56-60℃、
MS (ESI+) m/z 134.2, 273.3, 428.4 (M + 1), 450.3 (M + Na)。
実施例21
【0089】
N−{(2R,3S)−1−[(R)−5−((S) −ヘキサン−2−イル)−4−オキソ−3−フェネチルイミダゾリジン−1−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド、及びN−{(2R,3S)−1−[(S)−5−((S) −ヘキサン−2−イル)−4−オキソ−3−フェネチルイミダゾリジン−1−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
【0090】
実施例20と同様に合成操作を行うことにより、5−((S)−ヘキサン−2−イル)−3−フェネチルイミダゾリジン−4−オン20mg (73μmol,ジアステレオ混合物)からN−{(2R,3S)−1− [5 −((S)−ヘキサン−2−イル) −4−オキソ−3−フェネチルイミダゾリジン−1−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド26 mg (収率83 %, ジアステレオ混合物)を得た。このジアステレオ混合物は、HPLC分取によって表題の二化合物に分離した。(1) RT: 4.2-4.8 min, 5.2 mg ( 収率17 %) 、(2) RT: 4.8-5.7 min, 10.0 mg(収率32 %) 、HPLC分取条件:使用カラムInertsil ODS-3, JET20.0 x 80.0mm (GL Sciences)、カラム温度20℃、流速15 mL/min,グラジエント H2O/acetonitrile 40/60 (0 min) →8 min →30/70 (0 min) 。
【0091】
(1) RT: 4.2-4.8 min
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 12H), 1.0-1.6 (m, 8H), 1.6-1.8 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 2.88 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.69-3.86 (m, 2H), 4.84 (dd, J=1.3, 8.9 Hz, 1H), 4.90 (dd, J=5.3, 9.2 Hz, 1H), 5.51 (d, J=5.6 Hz, 1H), 6.27 (d, J=9.2 Hz, 1H),6.30 (dd, J=1.3, 5.6 Hz, 1H), 7.1-7.3 (m, 5H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 11.7, 14.2, 14.4, 15.9, 22.9, 23.3, 26.4, 29.0, 32.0,34.3, 34.8, 37.3, 47.7, 52.7, 59.7, 108.1, 117.0, 126.8, 128.7, 128.9, 138.0, 165.2, 170.3, 171.1 。
MS (ESI+) m/z 275.4, 452.5 (M + Na)。
【0092】
(2) RT: 4.8-5.7 min
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 9H), 1.01 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.0-1.6 (m, 8H), 1.6-1.8 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 2.88 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.59-3.72 (m, 1H), 3.80-3.91 (m, 1H), 4.91 (dd, J=1.3, 8.6 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=3.3, 9.2 Hz, 1H), 5.52(d, J=5.6 Hz, 1H), 6.04 (dd, J=1.3, 5.6 Hz, 1H), 6.26 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.1-7.3(m, 5H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 12.0, 13.9, 14.1, 15.5, 22.9, 23.4, 27.0, 28.8, 32.5,34.3, 34.7, 38.1, 47.6, 51.3, 59.3, 106.9, 117.1, 126.8, 128.7, 128.9, 138.0, 164.3, 169.9, 170.6 。
MS (ESI+) m/z 275.4, 452.5 (M + Na)。
実施例22
【0093】
(3S,4S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−N−フェネチルオクタンアミドの合成
(3S,4S)−3−(tert −ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチルオクタン酸100 mg (0.366 mmol) の乾燥塩化メチレン溶液(1.1 mL)に対し、窒素雰囲気下、室温でフェネチルアミン70μL (0.56 mmol) 、N,N −ジイソプロピルエチルアミン128 μL (0.735 mmol)、HATU 180 mg (0.476 mmol)を順次添加した。同一温度で一終夜攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=5 : 1) することにより、表題化合物133 mg(収率97 %) を白色粉末として得た。
【0094】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 6H), 1.0-1.5 (m, 6H), 1.43 (s, 9H), 1.63 (m, 1H), 2.37 (br d, J=4.6 Hz, 1H), 2.81 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.4-3.5 (m, 2H), 3.79 (m, 1H), 4.94 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.24 (br s, 1H), 7.1-7.3 (m, 5H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 14.1, 15.0, 22.9, 28.4, 29.1, 33.3, 35.8, 36.8, 40.2,40.8, 51.7, 79.5, 126.5, 128.6, 128.8, 139.0, 156.2, 171.1。
融点 : 144-147℃、
MS (ESI+) m/z 277.4, 321.4, 377.5 (M + 1), 399.4 (M + Na)。
実施例23
【0095】
(3S,4S)−3−ベンジルアミノ−4−メチル−N−フェネチルオクタンアミドの合成
(3S,4S)−3−(tert −ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−N−フェネチルオクタンアミド100 mg (0.265 mmol) に対し、0℃で4N塩酸/ジオキサン溶液1.5 mLを添加し、室温で30分間攪拌した。得られた反応液を減圧濃縮することで、(3S,4S) −3−アミノ−4−メチル−4−フェネチルオクタンアミド一塩酸塩84.7 mg を得た。得られた粗精製物をメタノール1.1 mLで溶解し、室温でベンズアルデヒド54μL (0.53 mmol) を添加した。5分間攪拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム33 mg (0.53 mmol) を添加し、2時間攪拌した。
【0096】
この反応液に再びベンズアルデヒド54μL (0.53 mmol) とシアノ水素化ホウ素ナトリウム17 mg (0.27 mmol) を順次添加した後、2時間攪拌した。得られた反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 2) することにより表題化合物78 g(収率80 %) を透明液体として得た。
【0097】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.86 (d, J=6.6 Hz, 3H), 0.89 (t, J=6.9 Hz, 3H), 1.0-1.5(m, 6H), 1.7 (m, 1H), 1.81 (br s, NH), 2.09 (dd, J=8.9, 15.5 Hz, 1H), 2.29 (dd, J=3.3, 15.5 Hz, 1H), 2.7 (m, 1H), 2.78 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.48 (dd, J=5.9, 6.9 Hz, 2H), 3.60 (d, J=12.9 Hz, 1H), 3.7 1 (d, J=12.9 Hz, 1H), 7.1-7.3 (m, 10H), 7.94 (br s, 1H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 14.1, 16.5, 23.0, 29.6, 30.9, 34.4, 35.7, 36.6, 40.3,51.0, 59.5, 126.4, 127.2, 128.2, 128.5, 128.6, 128.8, 139.3, 139.9, 172.6 。
MS (ESI+) m/z 204.5, 367.5 (M + 1), 389.6 (M + Na) 。
実施例24
【0098】
(6S) −1−ベンジル−6−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−フェネチルテトラヒドロピリミジン−4(1H)−オンの合成
(3S,4S)−3−ベンジルアミノ−4−メチル−N−フェネチルオクタンアミド77 mg (0.21 mmol) 、パラホルムアルデヒド34 mg (11 mmol) 、ベンゾトリアゾール38 mg (0.32 mmol) のベンゼン溶液2.1 mLに対し、室温でp−トルエンスルホン酸一水和物20 mg (0.11 mmol) を添加し、90℃で4時間攪拌した。得られた反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=10 - 7 : 1 )することにより、表題化合物69 mg (収率87 %) を白色固体として得た。
【0099】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.90 (t, J=6.9 Hz, 3H), 1.01 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.0-1.6(m, 7H), 2.31 (dd, J=8.6, 17.1 Hz, 1H), 2.56 (dd, J=5.6, 17.1 Hz, 1H), 2.6-2.9 (m, 3H), 3.36-3.55 (m, 2H), 3.56 (d, J=13.5 Hz, 1H), 3.70 (d, J=13.5 Hz, 1H), 3.80 (d, J=12.5 Hz, 1H), 3.88 (d, J=12.5 Hz, 1H), 7.1-7.4 (m, 10H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 14.2, 16.2, 23.1, 29.0, 32.0, 32.8, 34.1, 35.7, 46.9,52.6, 62.0, 65.7, 126.5, 127.4, 128.6, 128.6, 128.7, 128.9, 138.5, 139.0, 168.8 融点:92-95 ℃、
MS (ESI+) m/z 134.4, 260.5, 289.4 (M + 1), 311.5 (M + Na)。
実施例25
【0100】
(6S) −6−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−フェネチルテトラヒドロピリミジン−4(1H)−オンの合成
(6S) −1−ベンジル−6−((S)−ヘキサン−2−イル)−3−フェネチルテトラヒドロピリミジン−4(1H)−オン30 mg (79 μmol)を窒素雰囲気下、エタノール1.6 mLに溶解し、10 %パラジウム/炭素80 mg を添加した。系内の窒素を水素で置換した後、常圧水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。系内の水素を窒素で置換した後、10 %パラジウム/炭素をろ別した。ろ液にトリエチルアミン0.1 mLを添加した後、減圧濃縮することによって得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 1) することにより、表題化合物18 mg (収率79 %) を白色結晶として得た。
【0101】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.85-0.92 (m, 6H), 1.0-1.6 (m, 8H), 2.13 (dd, J=11.5, 17.2 Hz, 1H), 2.39 (dd, J=4.6, 17.2 Hz, 1H), 2.65-2.74 (m, 1H), 2.88 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.46 (dt, J=7.3, 13.5 Hz, 1H), 3.57 (dt, J=7.3, 13.5 Hz, 1H), 3.88 (d, J=12 Hz, 1H), 3.99 (d, J=12 Hz, 1H), 7.19-7.33 (m, 5H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 14.2, 15.1, 23.0, 29.2, 32.4, 33.9, 36.8, 37.4, 46.4,57.1, 63.9, 126.6, 128.6, 128.9, 139.3, 168.5 。
融点 : 74-77℃、
MS (ESI+) m/z 134.4, 260.5, 289.4 (M + 1), 311.5 (M + Na)。
実施例26
【0102】
N−{(2R,3S)−1−{(6S)−6−[(S) −ヘキサン−2−イル]−4−オキソ−3−フェネチルテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル}}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
(6S) −6−((S)−ヘキサン−2−イル)−3−フェネチルテトラヒドロピリミジン−4(1H)−オン8.0 mg (28μmol)と N,N−ジイソプロピルエチルアミン22μL (0.13 mmol) の乾燥塩化メチレン溶液(0.28 mL) に対し、窒素雰囲気下、室温でN−アセチル−D−アロイソロイシン14 mg (81 μmol)とPyBrop 38 mg (81μmol)を順次添加した。
【0103】
24時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール= 100 : 0 - 0.2)することにより、表題化合物9.6 mg(収率78 %) を無色粘体として得た。なお、本化合物はNMR 測定で複数の配座異性体として観測された。
【0104】
1H NMR (270 Mz, CDCl3): 0.7-1.9 (m, 22H), 2.0 (m, 3H), 2.45-2.65 (m, 2H), 2.8-3.0 (m, 2H), 3.2-3.6 (m, 1H), 3.8-4.1 (m, 2H), 4.1-4.5 (m, 1H), 4.7-4.9 (m, 1.6H),5.28 (d, J=11.9 Hz, 0.1H), 5.43 (d, J=11.6 Hz, 0.3H), 5.93 (d, J=8.9 Hz, 0.3H), 6.0-6.2 (m, 0.7H), 7.2-7.35 (m, 5H) 。
MS (ESI+) m/z 289.3, 311.3, 444.4 (M + 1), 466.4 (M + Na)。
実施例27
【0105】
2, 2−ジメトキシ−N−(フェネチル)エタンアミンの合成
フェネチルアミン2.96 mL (23.6 mmol) とクロロアセトアルデヒドジメチルアセタール1.80 mL (15.7 mmol) を140 ℃で2時間攪拌した。室温に冷却した後、3N水酸化ナトリウム水溶液(9 mL)を添加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 2) することにより、表題化合物1.73 g(収率55 %) を薄茶液体として得た。
【0106】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 1.3 (m, NH), 2.76 (d, J=5.3 Hz, 2H), 2.75-2.82 (m, 2H),2.86-2.93 (m, 2H), 3.35 (s, 6H), 4.45 (t, J=5.3 Hz, 1H), 7.19-7.33 (m, 5H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 36.5, 51.1, 51.3, 54.0, 103.9, 126.1, 128.4, 128.7, 139.9。
実施例28
【0107】
(R)−2−シクロヘキシル−N−(2,2 −ジメトキシエチル)−2−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −N−(フェネチル)アセトアミドの合成
2,2-ジメトキシ−N−(フェネチル)エタンアミン250 mg (1.23 mmol)の乾燥塩化メチレン溶液(6 mL)に対し、窒素雰囲気下、0℃でN−α− [(9H −フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシン493 mg (1.29 mmol)、N,N −ジイソプロピルエチルアミン0.32 mL (1.8 mmol)、HATU 540 mg (1.42 mmol) を順次添加した。室温で一終夜攪拌した後、エーテルで希釈した。この溶液を3N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=5 : 1) することにより、表題化合物574 mg (収率82 %) を白色粉末として得た。
【0108】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.9-1.2 (m, 5H), 1.4-1.8 (m, 6H), 2.74-2.85 (m, 2H), 2.97 (dd, J=6.3, 13.9 Hz, 1H), 3.1-3.7 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.69 (dd, J=4.3, 13.9 Hz, 1H), 4.15 (t, J=6.9 Hz, 1H), 4.2-4.5 (m, 4H), 5.40 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.1-7.4 (m, 9H), 7.54 (br d, J=7 Hz, 2H), 7.68 (d, J=7.6 Hz, 2H) 。
融点 : 57-60℃、
MS (ESI+) m/z 539.4, 571.5 (M + 1), 593.4 (M + Na) 。
実施例29
【0109】
(3S) −N−(2, 2−ジメトキシエチル)−2−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミドの合成
(3S) −2−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] アミノ−3 −メチルヘプタン酸200 mg (0.52 mmol,ジアステレオ混合物)の乾燥塩化メチレン溶液(2.6 mL)に対し、窒素雰囲気下、0℃で 2,2−ジメトキシフェニル−N−フェネチルエタンアミン0.21 g (1.0 mmol), N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.13 mL (0.74 mmol) 、HATU 237mg(0.624 mmol)を順次添加した。室温で一終夜攪拌した後、酢酸エチルで希釈した。この溶液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル=5 - 3 :1)することにより表題化合物268 mg(収率89 %, ジアステレオ混合物)を得た。
【0110】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.9-1.0 (m, 6H), 1.1-1.8 (m, 6H), 1.7-1.9 (m, 1H), 2.83(t, J=7.3 Hz, 2H x 0.4), 2.91 (t, J=7.3 Hz, 2H x 0.6), 2.99-3.08 (m, 1H), 3.2-3.9 (m, 3H), 3.3-3.4 (m, 6H, 2CH3), 4.23 (t, J=6.9 Hz, 1H), 4.2-4.7 (m, 4H), 5.48 (d, J=9.6 Hz, 1H x 0.4), 5.54 (d, J=9.6 Hz, 1H x 0.6), 7.1-7.4 (m, 9H), 7.61 (d,J=7.6 Hz, 2H), 7.75 (d, J=7.6 Hz, 2H) 。
MS (ESI+) m/z 573.5 (M + 1)。
実施例30
【0111】
(2R,3S)−2−アセトアミド−N −{(R) −1−シクロヘキシル−2−[(2, 2−ジメトキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミドの合成
(R) −2−シクロヘキシル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−2− [(9H −フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −N−フェネチルアセトアミド100 mg (0.177 mmol) に対し、20 %ピペリジン/塩化メチレン溶液2.0 mLを添加し、室温で30分間攪拌した。
【0112】
この反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1 - 4) することにより、(R) −2−アミノ−2−シクロヘキシル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−フェネチルアセトアミド57 mg (収率92 %) を無色液体として得た。上記化合物34 mg (98 μmol)の乾燥DMF/塩化メチレン溶液(1 : 4,1.0 mL) に対し、窒素雰囲気下、室温で N,N−ジイソプロピルエチルアミン51μL (0.29 mmol) 、N−アセチル−D−アロイソロイシン26 mg (0.15 mmol) を添加した。
【0113】
この溶液に0℃でPyBrop 69 mg (0.15 mmol)を添加し、室温で12時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N塩酸と飽和塩化アンモニウム水溶液の混合液(1 : 1)、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0.5 - 2) することにより、表題化合物24 mg (収率49 %) を得た。なお、本化合物はNMR 測定で2つの配座異性体(約6 : 4)として観測された。
【0114】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-0.95 (m, 6H), 0.95-1.35 (m, 5H), 1.35-1.5 (m, 1H), 1.5-1.9 (m, 7H), 2.03 (s, 3H x 0.4), 2.04 (s, 3H x 0.6), 2.80-2.92 (m, 2H), 3.06(dd, J=5.9, 13.9 Hz, 0.6H), 3.2-3.46 (m, 7H), 3.5-3.8 (m, 2H), 3.93-4.15 (m, 0.4H), 4.38-4.5 (m, 2H), 4.76-4.86 (m, 1H), 6.06-6.1 (m, 1H), 6.3-6.4 (m, 1H), 7.2-7.4 (m, 5H) 。
MS (ESI+) m/z 472.5, 504.5 (M + 1), 526.5 (M + Na).
実施例31
【0115】
(2R,3R)−2−アセトアミド−N −{1−[(S) −ヘキサン−2−イル]−2−[(2, 2−ジメトキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミドの合成
(3S) −N−(2,2−ジメトキシエチル)−2− [(9H −フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド46 mg (80 μmol,ジアステレオ混合物)に対し、20 %ピペリジン/塩化メチレン溶液1.0 mLを添加し、室温で30分間攪拌した。この反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1 - 4) することにより、(3S)−N−(2,2−ジメトキシエチル)−2−アミノ−3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド29 mg(収率定量的、ジアステレオ混合物)を無色液体として得た。
【0116】
上記化合物29 mg (80 μmol)の乾燥塩化メチレン(0.4 mL)に対し、窒素雰囲気下、室温で N,N−ジイソプロピルエチルアミン28μL (0.16 mmol) 、N−アセチル−D−アロイソロイシン21 mg (0.12 mmol) を添加した。この溶液に0℃でHATU 46 mg (0.12 mmol)を添加し、室温で8時間攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1N塩酸と飽和塩化アンモニウム水溶液の混合液(1 : 1)、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1) することにより、表題化合物39.6 mg (収率98 %, ジアステレオ混合物)を透明液体として得た。
【0117】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 12H), 1.0-1.6 (m, 8H), 1.6-2.0 (m, 2H), 2.01-2.03 (m, 3H, CH3C(O)), 2.83-2.93 (m, 2H), 3.01-3.09 (m, 1H), 3.2-4.0 (m, 3H), 3.38-3.40 (m, 6H, 2OCH3), 4.40-4.60 (m, 2H), 4.80-4.95 (m, 1H), 6.21-6.28 (m, 1H), 6.46-6.56 (m, 1H), 7.2-7.4 (m, 5H) 。
MS (ESI+) m/z 178.3, 474.4, 506.5 (M + 1), 528.5 (M + Na)。
実施例32
【0118】
N−{(2R,3S)−1−[(R)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
(2R,3S)−2−アセトアミド−N−{(R) −1−シクロヘキシル−2− [(2,2−ジメトキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミド34 mg (68 μmol)のテトラヒドロフラン溶液(2.45 mL) に対し、室温で濃塩酸0.28 mL を添加した。同一温度で1時間攪拌した後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1) することにより、表題化合物29 mg (収率97 %) を白色固体として得た。
【0119】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.81 (d, J=6.9 Hz, 3H), 0.91 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.0-1.8(m, 14H), 2.03 (s, 3H), 2.89 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.79 (t, J=6.9 Hz, 2H), 4.79 (d,J=8.6 Hz, 1H), 4.93 (dd, J=4.9, 9.2 Hz, 1H), 5.49 (d, J=5.6 Hz, 1H), 6.13 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.23 (dd, J=1.7, 5.6 Hz, 1H), 7.15-7.35 (m, 5H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 11.7, 14.4, 23.4, 25.9, 26.0, 26.5, 29.3, 29.5, 29.8,34.8, 37.5, 38.4, 47.6, 52.6, 60.1, 108.0, 116.8, 126.8, 128.7, 128.9, 138.0, 164.7, 170.2, 170.9 。
MS (ESI+) m/z 285.3, 399.4, 440.5 (M + 1), 462.3 (M + Na).
実施例33
【0120】
N−{(2R,3S) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R,3S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
【0121】
実施例32と同様に合成操作を行うことにより、(2R,3S) −2−アセトアミド−N−{1 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−ジメトキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミド107 mg (0.211 mmol、ジアステレオ混合物)からN−{(2R,3S)−1−{2 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4 −フェネチル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−3 −メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド86 mg (収率92 %, ジアステレオ混合物)を得た。このジアステレオ混合物は、HPLC分取によって表題の二化合物に分離した。HPLC分取条件:使用カラムInertsil SIL 100A, 20 x 50 mm (GL Sciences) 、カラム温度20℃、流速20 mL/min 、グラジエント ヘキサン/酢酸エチル=35/65 (一定) 。
【0122】
(1) HPLC分取でのRTが1.4 min の化合物:無色粘体
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.80 (d, J=7 Hz, 3H), 0.81-0.90 (m, 6H), 0.90 (t, J=7.3Hz, 3H), 1.0-1.6 (m, 8H), 1.6-1.8 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 2.88 (t, J=6.9 Hz, 2H),3.68-3.88 (m, 2H), 4.83 (dd, J=1, 8.6 Hz, 1H), 4.90 (dd, J=5.6, 8.9 Hz, 1H), 5.51 (d, J=5.6 Hz, 1H), 6.20 (d, J=8.9 Hz, 1H), 6.28 (dd, J=1, 5.6 Hz, 1H), 7.15-7.32 (m, 5H)。
【0123】
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 11.7, 14.1, 14.4, 15.9, 22.9, 23.3, 26.5, 29.0, 32.1,34.3, 34.8, 37.4, 47.7, 52.8, 59.8, 108.1, 117.0, 126.8, 128.7, 128.9, 138.1, 165.0, 170.3, 171.1.
MS (ESI+) m/z 259.4, 287.3, 464.4 (M + Na).
【0124】
(2) HPLC分取でのRTが2.2 min の化合物:白色粉末
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 9H), 1.00 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.0-1.8 (m, 10H), 2.01 (s, 3H), 2.87 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.58-3.72 (m, 1H), 3.73-3.90 (m, 1H), 4.90 (d, J=8.3 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=3.3, 8.9 Hz, 1H), 5.52 (d, J=5.9 Hz, 1H), 6.03 (d, J=5.9Hz, 1H), 6.24 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.16-7.32 (m, 5H)。
【0125】
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 12.0, 13.9, 14.1, 15.5, 22.9, 23.4, 27.0, 28.9, 32.5,34.3, 34.7, 38.1, 47.6, 51.4, 59.4, 106.9, 117.1, 126.8, 128.7, 128.9, 138.0, 164.3, 169.9, 170.6 。
融点: 131-136 ℃、
MS (ESI+) m/z 259.4, 287.3, 442.4 (M + 1), 464.4 (M + Na)。
実施例34
【0126】
N−{(2R,3S)−1−[(R)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−4−フェネチルピペラジン−1−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
窒素置換した100 mLオートクレイブにN−{(2R,3S)−1− [(R) −2−シクロヘキシル−3−オキソ−4−フェネチル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H) −イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド7.0 mg (16μmol)のメタノール溶液 2mLと10 %パラジウム/炭素20 mg を添加した。水素で2度置換した後、水素1.0 MPa で加圧しながら室温で6時間攪拌した。系内の水素を窒素で置換した後、10 %パラジウム/炭素をろ別した。ろ液を減圧濃縮することによって得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 2) することにより、表題化合物3.4 mg(収率48 %) を白色固体として得た。
【0127】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.86 (d, J=6.9 Hz, 3H), 0.93 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.0-2.0(m, 14H), 2.01 (s, 3H), 2.8-2.96 (m, 2H), 3.13 (dd, J=4.6, 8.2 Hz, 2H), 3.4-3.6 (m, 2H), 3.7-3.9 (m, 2H), 4.73 (d, J=6.9 Hz, 1H), 4.84 (dd, J=5.3, 9.2 Hz, 1H), 6.21 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.18-7.32 (m, 5H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 12.0, 14.2, 23.3, 26.0, 26.3, 26.6, 26.8, 29.8, 30.7,33.7, 38.0, 41.0, 41.7, 47.0, 48.9, 52.1, 60.2, 126.7, 128.7, 128.9, 138.7, 167.5, 170.1, 170.7 。
融点 : 53-57℃、
MS (ESI+) m/z 287.3, 442.4 (M + 1), 464.4 (M + Na) 。
実施例35
【0128】
N−{(2R,3S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチルピペラジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R,3S) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチルピペラジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
【0129】
実施例33で得たN−{(2R,3S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド或いはN−{(2R,3S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドであるHPLC分取でのRTが1.4 min の化合物5.0 mg (11μmol)あるいはRTが2.2 min の化合物5.0 mg(11 μmol)に対し、実施例34と同様に合成操作を行うことによりそれぞれ3.4 mg(収率68 %) と2.7 mg(収率54 %) の表題化合物を得た。
【0130】
(1) 実施例33におけるHPLC分取でのRTが1.4 min の化合物から得られた生成物:無色粘体
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.0 (m, 12H), 1.0-1.5 (m, 8H), 1.5-1.8 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 2.90 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.04-3.20 (m, 2H), 3.45-3.59 (m, 2H), 3.73-3.84 (m, 2H), 4.82 (d, J=7.9 Hz, 1H), 4.8-4.86 (m, 1H), 6.13 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.18-7.32 (m, 5H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 12.0, 14.2, 16.5, 23.0, 23.3, 26.8, 29.3, 33.4, 33.8,37.2, 37.9, 41.0, 47.3, 49.2, 52.2, 59.6, 77.3, 126.7, 128.7, 128.9, 138.8, 167.9, 170.1, 170.8 。
MS (ESI+) m/z 261.3, 289.4, 444.3 (M + 1), 466.4 (M + Na)。
【0131】
(2) 実施例33におけるHPLC分取でのRTが2.2 min の化合物から得られた生成物:無色粘体
本化合物はNMR 測定で2つの配座異性体(約3 : 1)として観測された。
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 0.8-1.1 (m, 12H), 1.1-1.8 (m, 9H), 2.01 (s, 3H), 2.0-2.08 (m, 1H), 2.87 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.90-3.90 (m, 5.4-5.6H), 4.08 (d, J=7.6 Hz, 0.2-0.3H), 4.3-4.5 (m, 0.2-0.3H), 4.88-4.94 (m, 0.7-0.8H), 4.97-5.02 (m, 0.2-0.3H), 6.13-6.22 (m, 1H), 7.18-7.32 (m, 5H)。
MS (ESI+) m/z 261.3, 289.4, 444.4 (M + 1), 466.4 (M + Na)。
実施例36
【0132】
(R)−3−シクロヘキシル−1−フェネチルピペラジン−2−オンの合成
(R)−2−シクロヘキシル−N−(2,2−ジメトキシエチル)−2− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −N−フェネチルアセトアミド50 mg (89 mmol) のアセトニトリル溶液(3.2 mL)に対し、室温で濃塩酸0.36 mL を添加し、2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、トルエンと共沸することにより、(R) −(9H−フルオレン−9−イル)メチル2−シクロヘキシル−3−オキソ−4−フェネチル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H) −カルボキシラート87 mg を得た。
【0133】
この粗精製物を窒素雰囲気下、エタノール3.55 mL に溶解し、10 %パラジウム/炭素35.5 mg を添加した。系内の窒素を水素で置換した後、常圧水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。系内の水素を窒素で置換した後、10 %パラジウム/炭素をろ別した。ろ液を減圧濃縮することによって得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 10 )することにより、表題化合物24 mg (2段階収率96 %) を透明粘体として得た。
【0134】
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 1.0-1.4 (m, 6H), 1.5-1.8 (m, 4H), 2.01 (s, 3H), 2.14 (m, 1H), 2.4 (br s, NH), 2.83-3.00 (m, 2 H), 2.88 (t, J=7.6 Hz, 2H), 3.05-3.11 (m,1H), 3.29-3.39 (m, 2H), 3.45 (dt, J=7, 13.5 Hz, 1H), 3.76 (dt, J=7.6, 13.5 Hz, 1H), 7.17-7.32 (m, 5H) 。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 22.7, 26.4, 26.8, 27.1, 30.1, 33.7, 40.3, 42.5, 48.8,49.4, 64.1, 126.4, 128.5, 128.9, 139.0, 169.6 。
MS (ESI+) m/z 259.4, 287.5 (M + 1), 309.4 (M + Na) 。
実施例37
【0135】
N−{(2R,3S)−1−[(R)−2−シクロヘキシル−3−オキソ−4−フェネチルピペラジン−1−イル] −3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
(R)−3−シクロヘキシル−1−フェネチルピペラジン−2−オン20 mg (70 μmol)の乾燥 DMF/塩化メチレン溶液(1 : 4, 0.7 mL)に対し、窒素雰囲気下、室温で N,N−ジイソプロピルエチルアミン37μL (0.21 mmol) 、N−アセチル−D−アロイソロイシン19 mg (0.11 mmol) を添加した。
【0136】
この溶液に0℃でHATU 40 mg (0.11 mmol)を添加し、室温で24時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N塩酸と飽和塩化アンモニウム水溶液の混合液(1 : 1)、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 0 - 2.5) することにより、表題化合物24 mg (収率77 %) を白色固体として得た。
1H, 13C NMR およびMSは実施例34で合成した化合物と同一であった。
実施例38
【0137】
固相合成法によるN−{(2R,3S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチルピペラジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R,3S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチルピペラジン−1−イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの合成
【0138】
第1工程
20 mL リザーバー (20μm フリット付、バリアン社製)に、ブロモアセタールレジン500 mg (Advanced ChemTech, 0.9 mmol/g, 0.45 mmol) を入れ、室温で2mol/L のフェネチルアミン/DMSO溶液5 mLを添加した。室温で30分間振とうした後、60℃で一終夜放置した。反応溶液を廃棄した後、DMSO(10 mL x 2)、DMF (10 mL x 1) 、塩化メチレン(10 mL x 1)、DMF (10 mL x 1) 、塩化メチレン(10 mL x 1)、メタノール(10 mL x 1)、塩化メチレン(10 mL x 1)で順次、レジンを洗浄した。一終夜減圧乾燥することによって、レジンに担持された 2,2−アルコキシ−N−フェネチルエタンアミン0.52 gを得た。
【0139】
第2工程
20 mL リザーバー (20μm フリット付、バリアン社製)中のレジンに担持された 2,2−アルコキシ−N−フェネチルエタンアミン0.52 gに対し、(3S)−2− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] アミノ−3−メチルヘプタン酸286 mg (0.75 mmol)の乾燥塩化メチレン溶液4.0 mL、 N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.15 mL (0.90 mmol) 、HATU 285 mg (0.75 mmol) を順次添加した。室温で一終夜振とうした後、反応溶液を廃棄した。
【0140】
リザーバー中のレジンを塩化メチレン(10 mL x 1)、メタノール(10 mL x 1)、塩化メチレン (10 mL x 1)、DMF (10 mL x 1) 、塩化メチレン(10 mL x 1)、メタノール(10mL x 1) 、塩化メチレン(10 mL x 1)で順次洗浄した。一終夜減圧乾燥することによって、レジンに担持された (3S) −N−(2,2−アルコキシエチル)−2− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド0.78 gを得た。
【0141】
第3工程
20 mL リザーバー(20μm フリット付、バリアン社製)レジンに担持された(3S)−N−(2,2−アルコキシエチル)−2− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド0.78 gに対し、20 %ピペリジン/塩化メチレン溶液4.5 mLを添加した。室温で6時間振とうした後、反応溶液と塩化メチレン(10 mL x 2) による洗浄液を回収した。回収液を減圧濃縮することで得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム100 %)することにより、1−[(9H−フルオレン−9−イル)メチル]ピペリジン115 mg (0.437 mmol) を白色粉末として回収した。
【0142】
リザーバー中のレジンを塩化メチレン (10 mL x 1)、メタノール(10 mL x 1)、DMF (10 mL x 1) 、塩化メチレン(10 mL x 1)、メタノール(10 mL x 1)、塩化メチレン(10 mL x 1)で順次洗浄した。一終夜減圧乾燥することによって、レジンに担持された(3S)−N−(2,2−アルコキシエチル)−2−アミノ−3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド0.71 gを得た。回収した1−[(9H−フルオレン−9−イル)メチル]ピペリジンのモル数から、レジンの担持量は0.62 mol/gと算出された。
【0143】
1 −[(9H−フルオレン−9−イル)メチル]ピペリジンの物性:
1H NMR (270 Mz, CDCl3) : 1.4-1.8 (m, 6H), 2.5-2.6 (m, 4H), 2.59 (d, J=8.2 Hz, 2H), 4.05 (t, J=8.2 Hz, 1H), 7.28-7.39 (m, 4H), 7.70 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.75 (d, J=8.9 Hz, 2H)。
13C NMR (67.8 Mz, CDCl3) : 24.7, 26.4, 44.9, 55.0, 63.2, 119.7, 125.5, 126.7, 127.0, 141.1, 146.8 。
MS (ESI+) m/z 179.4, 264.5 (M + 1) 。
【0144】
第4工程
6 mLリザーバー (20μm フリット付、バリアン社製)中のレジンに担持された(3S)−N−(2,2−アルコキシエチル)−2−アミノ−3−メチル−N−フェネチルヘプタンアミド100 mg (62μmol)、N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシン75 mg (0.21 mmol) 、HATU 81 mg (0.21 mmol)に対し、乾燥塩化メチレン1.0 mL、N,N −ジイソプロピルエチルアミン54μL (0.21 mmol) を順次添加した。室温で一終夜振とうした後、反応溶液を廃棄した。
【0145】
リザーバー中のレジンを塩化メチレン (5 mL x 1)、メタノール (5 mL x 1)、DMF (5mL x 1) 、塩化メチレン (5 mL x 1) 、メタノール (5 mL x 1)、塩化メチレン (5 mL x1)で順次洗浄した。一終夜減圧乾燥することによって、レジンに担持された(2R,3S)−2− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −N−{1−[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−アルコキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミドを得た。
【0146】
第5工程
第4工程で得られたレジンに担持された (2R,3S)−2− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニルアミノ] −N−{1 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−アルコキシエチル) (フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミドに対し、20 %ピペリジン/塩化メチレン溶液2 mLを添加し、室温で一終夜振とうした。
【0147】
反応溶液を廃棄した後、リザーバー中のレジンを塩化メチレン(10 mL x 1 )、メタノール(5 mL x 1)、DMF (5 ml x 1)、塩化メチレン (5 mL x 1)、メタノール (5 mLx 1)、塩化メチレン (5 mL x 1) で順次洗浄した。一終夜減圧乾燥することによって、レジンに担持された(2R,3S)−2−アミノ−N−{1 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−アルコキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2-オキソエチル}−3−メチルペンタンアミドを得た。
【0148】
第6工程
6 mLリザーバー(20μm フリット付、バリアン社製)中のレジンに担持された (2R,3S)−2−アミノ−N−{1 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−アルコキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミド51 mg に対し、0.8 M ピリジン/塩化メチレン溶液1.0 mLを添加した。室温で無水酢酸34μL (0.36 mmol, 0.4 M に相当) を添加し、一終夜振とうした。
【0149】
反応溶液を廃棄した後、リザーバー中のレジンを塩化メチレン (10 mL x 1)、メタノール (5 mL x 1)、DMF (5 mL x 1)、塩化メチレン(5 mL x 1)、メタノール (5 mL x 1)、DMF (5 mL x 1)、塩化メチレン (5 mLx 1)、メタノール(5 mL x 1)、塩化メチレン (5 mL x 1)で順次洗浄した。一終夜減圧乾燥することによって、レジンに担持された(2R,3S)−2−アセトアミド−N−{1 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−アルコキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミド52 mg を得た。
【0150】
第7工程
6 mLリザーバー(20μm フリット付、バリアン社製)中のレジンに担持された (2R,3S)−2−アセトアミド−N−{1 −[(S) −ヘキサン−2−イル]−2− [(2,2−アルコキシエチル)(フェネチル)アミノ] −2−オキソエチル}−3−メチルペンタンアミド51.0 mg に対し、室温で濃塩酸/テトラヒドロフラン溶液(1 : 9, 1.0 mL)を添加した。同一温度で3時間攪拌した後、反応液をろ別した。
【0151】
更に、テトラヒドロフラン (2 mL x 3) でゆすぎ、反応液と洗浄液を合わせた溶液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム/メタノール=100 : 1) することにより、ジアステレオ混合物としてN−{(2R,3S)−1−{2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド13.6 mg を得た。
【0152】
このジアステレオ混合物は、purif α2 (モリテックス社)によるシリカゲルカラムクロマト精製(ヘキサン/酢酸エチル系)によって、N−{(2R,3S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R,3S) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−3−メチル−1−オキソペンタン−2−イル}アセトアミドの二化合物に分離した。1H, 13C NMR およびMSは前述の実施例33で合成した2化合物と同一であった。
【0153】
なお、実施例38から86で合成した化合物は主に、HPLC分析のRTとLRMSの値で分析した。HPLC分析条件:使用カラム Inertsil ODS-3,3 μm, 4.6 x 76 mm (GL Sciences)、カラム温度40℃、流速 1 mL/min 、グラジエント H2O/メタノール 20/80 (0 min)→ 5 min→ 0/100 (2.5 min)
【0154】
RT = 2.67 min の化合物5.5 mg, MS (ESI+) m/z 259.4, 287.3, 464.4 (M + Na) 。
RT = 3.02 min の化合物5.0 mg, MS (ESI+) m/z 259.4, 287.3, 442.4 (M + 1), 464.4 (M + Na)。
前述の実施例38に準じて、以下の実施例39〜86に示す固相合成を行った。各実施例の第6工程でレジン量を約50 mg 使用して、各表題化合物を得た。
実施例39
【0155】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0156】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α− [(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0157】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0158】
RT = 3.03 min の化合物 : 1-1u-1-1 0.8 mg, MS (ESI+) m/z 259.0, 287.1, 413.1, 490.2(M + Na) 。
RT = 3.49 min の化合物 : 1-1d-1-1 2.4 mg, MS (ESI+) m/z 259.0, 287.1, 468.1 (M + 1), 490.1 (M + Na)。
実施例40
【0159】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0160】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに 2,2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0161】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0162】
RT = 3.99 min の化合物 : 2-1u-1-1 0.4 mg, MS (ESI+) m/z 335.1, 363.1, 566.2 (M + Na) 。
RT = 4.11 min の化合物 : 2-1d-1-1 1.8 mg, MS (ESI+) m/z 335.1, 363.0, 413.1, 544.1 (M + 1), 566.2 (M + Na) 。
実施例41
【0163】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0164】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0165】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0166】
RT = 2.60 min の化合物 : 3-1u-1-1 2.8 mg, MS (ESI+) m/z 245.0, 273.0, 413.1, 476.1 (M + Na)。
RT = 3.04 min の化合物 : 3-1d-1-1 1.0 mg, MS (ESI+) m/z 245.0, 273.0, 413.1, 453.1 (M + 1), 476.1 (M + Na) 。
実施例42
【0167】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0168】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H −フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0169】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0170】
RT = 3.25 min の化合物 : 4-1u-1-1 3.6 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 301.0, 504.1 (M + Na) 。
RT = 3.66 min の化合物 : 4-1d-1-1 1.2 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 301.0, 413.1, 482.0 (M + 1), 504.1 (M + Na) 。
実施例43
【0171】
メチル(1R) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1R) −1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0172】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0173】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0174】
RT = 3.34 min の化合物 : 1-1u-1-2 1.8 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.1, 484.2 (M + 1), 506.1 (M + Na)。
RT = 3.67 min の化合物 : 1-1d-1-2 4.0 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 484.2 (M + 1), 506.1 (M + Na) 。
【0175】
1-1u-1-2の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.81 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.87 (t, J=6.8 Hz, 3H), 0.9-1.8 (m, 18H), 2.81-2.90 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.77 (t, J=6.8 Hz, 2H), 4.43 (dd, J=7.2, 9.2 Hz, 1H), 4.85 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.29 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.54(d, J=5.8 Hz, 1H), 6.35 (br d, J=5.3 Hz, 1H), 7.15-7.32 (m, 5H) 。
実施例44
【0176】
メチル(1R) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1R) −1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0177】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2,2 −ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[9H −フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0178】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0179】
RT = 4.1-4.2 minのジアステレオ混合物 : 2-1c-1-2 0.6 mg, MS (ESI+) m/z 363.0, 413.1, 560.1 (M + 1), 582.1 (M + Na)。
実施例45
【0180】
メチル(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0181】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0182】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0183】
RT = 3.2-3.5 minのジアステレオ混合物 : 3-1c-1-2 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 273.0, 413.1, 492.1 (M + Na)。
実施例46
【0184】
メチル(1R) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0185】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0186】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0187】
RT = 3.5-4.2 minのジアステレオ混合物 : 4-1c-1-2 1.2 mg, MS (ESI+) m/z 301.0, 413.1, 498.1 (M + 1), 520.1 (M + Na)。
RT = 3.93 min の化合物 : 4-1d-1-2 4.2 mg, MS (ESI+) m/z 301.0, 413.1, 498.1 (M + 1), 520.1 (M + Na)。
【0188】
4-1d-1-2の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.87 (t, J=6.8 Hz, 3H), 0.95 (d, J=7.3 Hz, 3H), 1.0-2.0 (m, 20H), 2.63 (t, J=7.7 Hz, 1H), 3.64 (s, 3H), 3.6-3.7 (m, 2H), 4.57(dd, J=4.8, 8.7 Hz, 1H), 4.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.43 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.65 (d, J=5.8 Hz, 1H), 6.14 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.1-7.4 (m, 5H)。
実施例47
【0189】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0190】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0191】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0192】
RT = 3.80 min の化合物 : 1-1u-1-3 2.4 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.1, 532.3 (M + 1), 554.2 (M + Na).
RT = 4.03 min の化合物 : 1-1d-1-3 4.0 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.1, 532.3 (M + 1), 554.2 (M + Na).
実施例48
【0193】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0194】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに 2,2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0195】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0196】
RT = 4.6-5.0 minのジアステレオ混合物 : 2-1c-1-3 7.6 mg, MS (ESI+) m/z 335.2, 363.2, 608.3 (M + 1), 630.3 (M + Na) 。
実施例49
【0197】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0198】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0199】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0200】
RT = 3.41 min の化合物 : 3-1u-1-3 1.8 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 413.1, 518.3 (M+ 1), 540.2 (M + Na)。
RT = 3.79 min の化合物 : 3-1d-1-3 4.4 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 413.1, 518.3 (M +1), 540.2 (M + Na)。
実施例50
【0201】
N−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1R)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0202】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0203】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0204】
RT = 3.9-4.6 minのジアステレオ混合物 : 4-1c-1-3 4.8 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.0, 546.2 (M + 1), 568.3 (M + Na) 。
RT = 4.39 min の化合物 : 4-1d-1-3 3.8 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.0, 413.2, 546.2 (M + 1), 568.3 (M + Na) 。
実施例51
【0205】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0206】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0207】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0208】
RT = 2.90 min の化合物 : 1-1u-2-1 1.6 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.1, 490.2 (M+ Na) 。
RT = 3.50 min の化合物 : 1-1d-2-1 2.0 mg, MS (ESI+) m/z 259.1, 287.1, 413.1, 468.1 (M + 1), 490.1 (M + Na)。
実施例52
【0209】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0210】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2,2 −ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0211】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0212】
RT = 3.80 min の化合物 : 2-1u-2-1 2.2 mg, MS (ESI+) m/z 335.1, 363.1, 413.1, 566.2 (M + Na) 。
RT = 4.32 min の化合物 : 2-1d-2-1 5.2 mg, MS (ESI+) m/z 335.2, 363.2, 413.1, 544.3 (M + 1), 566.3 (M + Na)。
【0213】
2-1d-2-1の1H NMR (400 Mz,CDCl3) : 0.75 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.88 (t, J=6.8 Hz, 3H), 0.9-2.0 (m, 18H), 2.01 (s, 3H), 3.85 (dd, J=7.7, 13.0 Hz, 1H), 4.13-4.44 (m, 2H), 4.83 (dd, J=4.8, 8.7 Hz, 1H), 4.88 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.40 (d, J=5.3 Hz, 1H), 5.98 (d, J=5.8 Hz, 1H), 6.16 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.1-7.5 (m, 10H)。
実施例53
【0214】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0215】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0216】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0217】
RT = 2.55 min の化合物 : 3-1u-2-1 2.0 mg, MS (ESI+) m/z 245.0, 273.0, 285.1, 476.2 (M + Na)。
RT = 3.22 min の化合物 : 3-1d-2-1 5.0 mg, MS (ESI+) m/z 245.1, 273.1, 413.1, 476.2 (M + Na)。
実施例54
【0218】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}アセトアミドの合成
【0219】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0220】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0221】
RT = 3.20 min の化合物 : 4-1u-2-1 4.0 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 301.0, 413.1, 504.2 (M + Na)。
RT = 3.70 min の化合物 : 4-1d-2-1 1.8 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 301.0, 413.1, 482.2 (M + 1), 504.2 (M + Na) 。
実施例55
【0222】
メチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0223】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0224】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0225】
RT = 3.22 min の化合物 : 1-1u-2-2 1.2 mg, MS (ESI+) m/z 274.1, 287.1, 413.1, 484.2 (M + 1), 506.1 (M + Na) 。
RT = 3.65 min の化合物 : 1-1d-2-2 0.4 mg, MS (ESI+) m/z 274.1, 287.1, 413.2, 484.2 (M + 1), 506.2 (M + Na) 。
実施例56
【0226】
メチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H) −イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0227】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2,2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0228】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0229】
RT = 4.17 min の化合物 : 2-1u-2-2 1.0 mg, MS (ESI+) m/z 274.2, 363.0, 413.1, 518.0, 582.3 (M + Na) 。
RT = 4.60 min の化合物 : 2-1d-2-2 2.4 mg, MS (ESI+) m/z 363.2, 413.3, 560.3 (M + 1), 582.3 (M + Na)。
実施例57
【0230】
メチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0231】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0232】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0233】
RT = 3.02 min の化合物 : 3-1u-2-2 3.2 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 470.2 (M + 1), 492.2 (M + Na)。
RT = 3.48 min の化合物 : 3-1d-2-2 3.2 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 413.2, 492.2 (M+ Na) 。
実施例58
【0234】
メチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマート及びメチル(1S) −1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチルカルバマートの合成
【0235】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0236】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0237】
RT = 3.54 min の化合物 : 4-1u-2-2 0.8 mg, MS (ESI+) m/z 301.0, 413.1, 498.2 (M+ 1), 520.2 (M + Na)。
RT = 4.09 min の化合物 : 4-1d-2-2 2.0 mg, MS (ESI+) m/z 301.1, 413.2, 498.3 (M+ 1), 520.3 (M + Na)。
実施例59
【0238】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0239】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0240】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0241】
RT = 3.69 min の化合物 : 1-1u-2-3 3.2 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.2, 532.3 (M+ 1), 554.3 (M + Na)。
RT = 4.18 min の化合物 : 1-1d-2-3 4.0 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.1, 532.3 (M +1), 554.3 (M + Na)。
実施例60
【0242】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0243】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2, 2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0244】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0245】
RT = 4.58 min の化合物 : 2-1u-2-3 3.6 mg, MS (ESI+) m/z 335.2, 363.2, 413.2, 608.3 (M+1), 630.3 (M+Na).
RT = 4.97 min の化合物 : 2-1d-2-3 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 335.2, 363.2, 413.2, 608.3 (M+1), 630.3 (M+Na).
実施例61
【0246】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0247】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0248】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0249】
RT = 3.33 min の化合物 : 3-1u-2-3 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 413.1, 518.2 (M + 1), 540.2 (M + Na)。
RT = 3.88 min の化合物 : 3-1d-2-3 3.8 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 413.1, 540.2 (M + Na) 。
実施例62
【0250】
N−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(1S)−1−シクロヘキシル−2−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−2−オキソエチル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0251】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−シクロヘキシルグリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0252】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0253】
RT = 4.01 min の化合物 : 4-1u-2-3 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.0, 413.2, 546.3 (M + 1), 568.3 (M + Na) 。
RT = 4.47 min の化合物 : 4-1d-2-3 5.4 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.0, 546.3 (M + 1), 568.3 (M + Na)。
【0254】
4-1u-2-3の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.72 (t, J=6.8 Hz, 3H), 0.94 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.0-2.0 (m, 20H), 2.63 (d, J=7.7 Hz, 2H), 3.50 (dd, J=7.2, 14 Hz, 1H), 3.66 (dd, J=7.2, 14 Hz, 1H), 4.90 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.97 (dd, J=8, 9 Hz, 1H), 5.73 (d, J=5.3 Hz, 1H), 6.58 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.15-7.3 (m, 5H), 8.34 (d, J=9 Hz, 1H),8.56 (s, 1H), 8.76 (d, J=2 Hz, 1H), 9.36 (s, 1H)。
実施例63
【0255】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0256】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0257】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0258】
RT = 2.5-3.3 minのジアステレオ混合物 : 1-1c-3-1 7.0 mg, MS (ESI+) m/z 259.1, 287.1, 476.3 (M + 1), 498.2 (M + Na).
実施例64
【0259】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0260】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2, 2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0261】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0262】
RT = 3.2-4.0 minのジアステレオ混合物 : 2-1c-3-1 11.6 mg, MS (ESI+) m/z 335.1, 363.2, 552.3 (M + 1), 574.3 (M + Na).
実施例65
【0263】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0264】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0265】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0266】
RT = 2.37 min の化合物 : 3-1u-3-1 6.4 mg, MS (ESI+) m/z 245.0, 273.2, 484.2 (M+ Na) 。
RT = 2.72 min の化合物 : 3-1d-3-1 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 245.1, 273.1, 484.2 (M+ Na) 。
【0267】
3-1d-3-1の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.81 (d, J=7.3 Hz, 3H), 0.90 (m, 3H), 1.0-1.4(m, 6H), 1.6-1.8 (m, 1H), 1.95 (s, 3H), 3.02-3.05 (m, 2H), 4.45 (d, J=15.0 Hz, 1H), 4.84 (d, J=15.0 Hz, 1H), 4.96 (dd, J=1, 7 Hz, 1H), 5.15-5.21 (m, 1H), 5.48 (d, J=5.8 Hz,1H), 5.68 (dd, J=1.5, 5.8 Hz, 1H), 6.22 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.15-7.4 (m, 10H).
実施例66
【0268】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0269】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0270】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0271】
RT = 2.92 min の化合物 : 4-1u-3-1 6.4 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.1, 490.2 (M+ 1), 512.2 (M + Na).
RT = 3.36 min の化合物 : 4-1d-3-1 4.2 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.1, 490.2 (M+ 1), 512.2 (M + Na).
実施例67
【0272】
メチル(2R) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2R) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0273】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0274】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0275】
RT = 2.8-3.4 minのジアステレオ混合物 : 1-1c-3-1 3.2 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 492.2 (M + 1), 514.2 (M + Na).
実施例68
【0276】
メチル(2R) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2R) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0277】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2,2 −ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0278】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0279】
RT = 3.5-4.1 minのジアステレオ混合物 : 2-1c-3-2 1.4 mg, MS (ESI+) m/z 363.1, 413.1, 568.2 (M + 1), 590.2 (M + Na)。
実施例69
【0280】
メチル(2R) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2R) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0281】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0282】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0283】
RT = 2.5-3.1 minのジアステレオ混合物 : 3-1c-3-2 4.0 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 413.1, 478.2 (M + 1), 500.2 (M + Na)。
実施例70
【0284】
メチル(2R) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2R) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0285】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0286】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0287】
RT = 3.1-4.3 minのジアステレオ混合物 : 4-1c-3-2 4.8 mg, MS (ESI+) m/z 301.2, 506.3 (M + 1), 528.2 (M + Na)。
実施例71
【0288】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0289】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0290】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0291】
RT = 3.0-3.7 minのジアステレオ混合物 : 1-1c-3-3 8.0 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 540.2 (M + 1), 562.2 (M + Na).
実施例72
【0292】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0293】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2,2 −ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0294】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0295】
RT = 3.7-4.5 minのジアステレオ混合物 : 2-1c-3-3 10.0 mg, MS (ESI+) m/z 335.2, 363.2, 616.3 (M + 1), 638.3 (M + Na).
実施例73
【0296】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0297】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0298】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0299】
RT = 2.7-3.5 minのジアステレオ混合物 : 3-1c-3-3 9.4 mg, MS (ESI+) m/z 273.1, 526.3 (M + 1), 548.2 (M + Na) 。
実施例74
【0300】
N−{(2R)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2R)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3,4 −ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0301】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0302】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0303】
RT = 3.3-4.0 minのジアステレオ混合物 : 4-1c-3-3 9.2 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.1, 554.3 (M + 1), 576.3 (M + Na)。
実施例75
【0304】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0305】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[()H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0306】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0307】
RT = 2.61 min の化合物 : 1-1u-4-1 2.0 mg, MS (ESI+) m/z 259.2, 287.1, 476.3 (M+ 1), 498.2 (M+Na)。
RT = 2.90 min の化合物 : 1-1d-4-1 1.2 mg, MS (ESI+) m/z 259.0, 287.1, 413.0, 476.1 (M+1), 498.1 (M+Na) 。
実施例76
【0308】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0309】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2, 2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0310】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0311】
RT = 3.27 min の化合物 : 2-1u-4-1 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 335.1, 363.1, 413.1, 552.1 (M + 1), 574.1 (M + Na) 。
RT = 3.81 min の化合物 : 2-1d-4-1 7.2 mg, MS (ESI+) m/z 335.1, 363.2, 413.2, 552.2 (M + 1), 574.3 (M + Na) 。
【0312】
2-1u-4-1の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.75 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.82 (t, J=7 Hz, 3H),0.8-1.4 (m, 6H), 1.4-1.5 (m, 1H), 1.95 (s, 3H), 2.81 (dd, J=5.8, 13.5 Hz, 1H), 2.86 (dd, J=7.8, 13.5 Hz, 1H), 3.72-3.81 (m, 1H), 4.28-4.36 (m, 2H), 4.67 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.00-5.06 (m, 1H), 5.26 (d, J=5.3 Hz, 1H), 6.00 (d, J=4.8 Hz, 1H), 6.19 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.95-7.4 (m, 15H)。
実施例77
【0313】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0314】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0315】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0316】
RT = 2.37 min の化合物 : 3-1u-4-1 6.2 mg, MS (ESI+) m/z 245.1, 273.2, 413.1, 462.2 (M + 1), 484.2 (M + Na) 。
RT = 2.75 min の化合物 : 3-1d-4-1 4.6 mg, MS (ESI+) m/z 245.1, 273.1, 462.3 (M+ 1), 484.2 (M + Na)。
実施例78
【0317】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}アセトアミドの合成
【0318】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0319】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0320】
RT = 2.97 min の化合物 : 4-1u-4-1 6.2 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.1, 490.3 (M+ 1), 512.2 (M + Na)。
RT = 3.34 min の化合物 : 4-1d-4-1 5.0 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 301.1, 490.2 (M+ 1), 512.2 (M + Na)。
【0321】
4-1d-4-1の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.76 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.87 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.0-1.5 (m, 6H), 1.7-1.9 (m, 3H), 1.94 (s, 3H), 2.59 (t, J=7.7 Hz, 2H), 2.9-3.1 (m, 2H), 3.3-3.6 (m, 2H), 4.88 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.22 (dt, J=5.8, 8.2 Hz, 1H), 5.52 (d, J=5.8 Hz, 1H), 5.75 (d, J=4.3 Hz, 1H), 6.19 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.1-7.4 (m, 10H) 。
実施例79
【0322】
メチル(2S) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2S) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0323】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニングリシンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0324】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0325】
RT = 2.90 min の化合物 : 1-1u-4-2 0.8 mg, MS (ESI+) m/z 274.1, 287.1, 413.2, 492.2 (M + 1), 514.2 (M + Na) 。
RT = 3.08 min の化合物 : 1-1d-4-2 1.2 mg, MS (ESI+) m/z 274.1, 287.1, 413.1, 492.1 (M + 1), 514.1 (M + Na) 。
実施例80
【0326】
メチル(2S) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2,2 −ジフェニルエチル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2S) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0327】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2, 2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0328】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0329】
RT = 3.80 min の化合物:2-1c-4-2 1.8 mg, MS (ESI+) m/z 363.1, 413.1, 568.2 (M +1),590.2 (M + Na) 。
実施例81
【0330】
メチル(2S) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマート及びメチル(2S) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0331】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0332】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0333】
RT = 2.56 min の化合物:3-1u-4-2 1.6 mg, MS (ESI+) m/z 273.0, 413.1, 478.1 (M +1), 500.0 (M + Na)。
RT = 2.81 min の化合物:3-1d-4-2 2.8 mg, MS (ESI+) m/z 272.9, 413.1, 478.1 (M +1), 500.0 (M + Na)。
実施例82
【0334】
メチル(2S) −1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートおよびメチル(2S) −1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イルカルバマートの合成
【0335】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0336】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸の代わりに同濃度のクロロギ酸メチルを原料に用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0337】
RT = 3.28 min の化合物:4-1u-4-2 1.4 mg, MS (ESI+) m/z 274.2, 301.2, 413.2, 506.3 (M + 1), 528.2 (M + Na)。
RT = 3.52 min の化合物:4-1d-4-2 1.8 mg, MS (ESI+) m/z 274.2, 301.2, 413.2, 506.3 (M + 1), 528.2 (M + Na)。
実施例83
【0338】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−フェネチル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0339】
第1工程
実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0340】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0341】
RT = 3.07 min の化合物:1-1u-4-3 4.4 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.2, 540.3 (M +1), 562.3 (M + Na).
RT = 3.44 min の化合物:1-1d-4-3 3.6 mg, MS (ESI+) m/z 287.1, 413.2, 540.2 (M +1), 562.3 (M + Na).
実施例84
【0342】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(2, 2−ジフェニルエチル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0343】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに2, 2−ジフェニルエチルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりにN−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0344】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0345】
RT = 3.8−4.8 min のジアステレオ混合物:2-1c-4-3 9.8 mg, MS (ESI+) m/z 335.2, 363.2, 616.3 (M + 1), 638.3 (M + Na).
実施例85
【0346】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−ベンジル−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0347】
第1工程
フェネチルアミンの代わりにベンジルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0348】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0349】
RT = 2.87 min の化合物:3-1u-4-3 2.0 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 413.2, 526.3 (M +1), 548.2 (M + Na).
RT = 2.7−3.6 min のジアステレオ混合物:3-1c-4-3 6.0 mg, MS (ESI+) m/z 273.2, 413.1, 526.3 (M + 1), 548.2 (M + Na).
【0350】
3-1u-4-3の1H NMR (400 Mz, CDCl3) : 0.75 (t, J=6.8 Hz, 3H), 0.92 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.0-1.2 (m, 3H), 1.2-1.4 (m, 3H), 1.7-1.8 (m, 1H), 3.06-3.16 (m, 2H), 4.29 (d, J=15 Hz, 1H), 4.87 (d, J=7.3 Hz, 1H), 4.93 (d, J=15 Hz, 1H), 5.31 (dt, J=7, 8.2 Hz, 1H), 5.50 (d, J=5.3 Hz, 1H), 6.29 (d, J=4.3 Hz, 1H), 7.05-7.1 (m, 2H), 7.2-7.4 (m, 8H), 8.47 (d, J=8.2 Hz, 1H), 8.56 (m, 1H), 8.75 (d, J=2 Hz, 1H), 9.33 (d, J=2 Hz, 1H)。
実施例86
【0351】
N−{(2S)−1−{(R) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミド及びN−{(2S)−1−{(S) −2−[(S) −ヘキサン−2−イル]−3−オキソ−4−(3−フェニルプロピル)−3, 4−ジヒドロピラジン−1(2H)−イル}−1−オキソ−3−フェニルプロパン−2−イル}ピラジン−2−カルボキサミドの合成
【0352】
第1工程
フェネチルアミンの代わりに3−フェニルプロピルアミンを原料に用いて、実施例38の第1工程と同様に行った。
第2工程
実施例38の第2工程と同様に行った。
第3工程
実施例38の第3工程と同様に行った。
第4工程
N−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −D−アロイソロイシンの代わりに、N−α−[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシカルボニル] −L−フェニルアラニンを原料に用いて、実施例38の第4工程と同様に行った。
【0353】
第5工程
実施例38の第5工程と同様に行った。
第6工程
無水酢酸、ピリジンの代わりにピラジン−2−カルボン酸(0.3 M)、HATU(0.3 M)およびジイソプロピルエチルアミン(0.45 M)を用いて、実施例38の第6工程と同様に行った。
第7工程
実施例38の第7工程と同様に行った。
【0354】
RT = 3.50 min の化合物:4-1u-4-3 3.2 mg, MS (ESI+) m/z 301.1, 413.3, 554.3 (M +1), 576.3 (M + Na).
RT = 3.3−4.2 min のジアステレオ混合物:4-1c-4-3 7.2 mg, MS (ESI+) m/z 301.2, 413.2, 554.3 (M + 1), 576.3 (M + Na).
【産業上の利用可能性】
【0355】
本発明の化合物は、天然物のボーベリオライド化学構造骨格そのものが誘起する複数の置換基の空間配置が、天然物の活性発現に非常に重要であることに基づいて、それら置換基の立体構造の空間配置を保存したまま、骨格構造を簡略化でき、その天然物の化学合成を容易にし、合成効率を向上化せしめ、化合物の水溶性や薬物動態も改善される市場性の高い動脈硬化の予防治療薬が創出されることが期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】

[式中、YはCH2 、CH2-CH2 またはCH=CH、nは0または1、R1,R3,4 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また、置換基で置換されていてもよい)またはアミノ基(R4 のみ)、R2 は少なくとも1つの芳香環を有するアリール基又はアラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また置換基で置換されていてもよい)を示す]を有する環状化合物。
【請求項2】
下記一般式(2)
【化2】

(式中Yは、CH2 、CH2-CH2 またはCH=CH、nは0または1であり、
【化3】

である)を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項3】
下記一般式(3)
【化4】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項4】
下記一般式(4)
【化5】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項5】
下記一般式(5)
【化6】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項6】
下記一般式(6)
【化7】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項7】
下記一般式(7)
【化8】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項8】
下記一般式(8)
【化9】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項9】
下記一般式(9)
【化10】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項10】
下記一般式(10)
【化11】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項11】
下記一般式(11)
【化12】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項12】
下記一般式(12)
【化13】

を有する請求項1に記載の環状化合物。
【請求項13】
下記一般式(1)
【化14】

[式中、YはCH2 、CH2-CH2 またはCH=CH、nは0または1、R1,R3,4 はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また、置換基で置換されていてもよい)またはアミノ基(R4 のみ)、R2 は少なくとも1つの芳香環を有するアリール基又はアラルキル基(これらの基は基中に複素原子を有してもよく、また置換基で置換されていてもよい)を示す]を有効成分とするACAT阻害剤または抗アテローム活性を有する医薬。

【公開番号】特開2009−167147(P2009−167147A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10074(P2008−10074)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(899000013)財団法人理工学振興会 (81)
【Fターム(参考)】