説明

生体情報測定システム

【課題】表示装置から離間して配置された生体情報測定装置による測定中に、その生体情報の視認性を向上させる生体情報測定システムを提供する。
【解決手段】使用者の生体情報を測定する複数の生体情報測定装置、表示装置と、生体情報測定装置により測定された生体情報を前記表示装置に表示させる制御部とを備え、前記一方の生体情報測定装置は前記他方の生体情報測定装置よりも前記表示装置に対し離間して配置され、前記制御部は、前記表示装置に生体情報を表示させるモードとして、前記の生体情報測定装置で測定された生体情報を、前記表示装置に文字及び数字の少なくともいずれかで表示させる第1の表示モードと、前記一方の生体情報測定装置による生体情報の測定中に、前記の生体情報を前記第1の表示モードよりも大きなサイズの文字及び数字の少なくともいずれかで表示させる第2の表示モードと、を有することを特徴とする生体情報測定システムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は一般的に、使用者の生体情報を測定して表示できる生体情報測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
使用者の尿糖値、血圧、体重などの生体情報を測定し、これらの生体情報を表示装置に表示させるシステムが知られている(例えば、特許文献1:特開2006−017560号公報)。特許文献1に記載されたシステムでは、使用者は便器の便座に着座し、採尿部によって採取された尿より尿糖値を測定するよう構成されている。また、便器の側方には使用者の手首に装着する血圧計が配設されており、使用者は便座に着座した状態で血圧を測定することができる。
【0003】
この特許文献1に記載されたシステムは、尿の採取から表示装置に尿糖値が表示されるまでに長時間を要するものが前提とされている。そのため、使用者が便座に着座したまま、尿糖値が表示装置に表示されるのを待つといった無為な時間を過ごすことがないよう工夫がなされている。すなわち、尿糖値を表示する表示装置は、手洗器の近傍に配設されたメインパネルに設けられており、使用者が便座から立ち上がって、手洗器の前に移動して手洗器で手を洗っているころに、表示装置に尿糖値が表示されるよう構成されている。
【0004】
さらに、手洗器の前方には体重計が設けられ、使用者が手を洗う際にこの体重計に乗ることで、体重をも測定することが可能とされている。メインパネルの表示装置に体重計の測定値を表示させることで、使用者は尿糖値や血圧値に加えて体重値を確認することができる。これにより、使用者は有為な時間を過ごしながら尿糖値が表示されるのを待つため、時間の無駄遣いをしなくて済むものである。
【特許文献1】特開2006−017560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の技術向上により、尿の採取から表示装置に尿糖値が表示されるまでに要する時間は大幅に短縮され、使用者は殆ど待つことなく尿糖値を確認できるようになった。このような条件下では、使用者にとっては、むしろ便座に着座したままの状態で、表示された尿糖値を確認できた方が好都合な場合がある。例えば、表示装置に尿糖値が表示されることにより、使用者は便座に着座したまま尿糖値の測定が正常に完了したことを認識できるため、引き続き便器側方の血圧計による血圧の測定にスムースに移行することができる。したがってこの場合、使用者が便座に着座したままの状態で測定値を視認できるよう、表示装置は便器の近傍に配置することが好ましい。
【0006】
しかしながら、レイアウト上の制約などから、すべての生体情報測定装置を表示装置の近傍に集約できない場合も多い。例えば、床面に設けられる体重計などは、使用者が便器を使用した際に尿などが飛散してかからないよう、便器から離れた位置に配置することが好ましい。この場合、体重計は便器の近傍に配置された表示装置からもやや遠い位置に配置されることとなるため、体重計で測定した体重値を表示装置に表示しても、体重計の位置からは見え辛いことがある。
【0007】
特に、体重計の測定値は、使用者の姿勢が安定するまで変動が生じやすい。使用者は、表示装置に表示された体重値が安定して体重値が確定したことを確認してから、体重計から降りるのが一般的である。しかし、上述のように、体重計と表示装置との距離が大きい場合には、体重計の位置からは測定完了を視認することが困難となる。
【0008】
本発明は、表示装置から離れて配置された生体情報測定装置による測定中に、その生体情報の視認性を向上させることができる生体情報測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る生体情報システムは、使用者の第1の生体情報を測定する第1の生体情報測定装置と、使用者の第2の生体情報を測定する第2の生体情報測定装置と、表示装置と、前記第1の生体情報測定装置により測定された前記第1の生体情報と、前記第2の生体情報測定装置により測定された前記第2の生体情報を前記表示装置に表示させる制御部と、を備え、前記第2の生体情報測定装置は、前記表示装置に対し前記第1の生体情報測定装置よりも離間して配置され、前記制御部は、前記表示装置に生体情報を表示させるモードとして、前記第1の生体情報測定装置で測定された前記第1の生体情報を、前記表示装置に文字及び数字の少なくともいずれかで表示させる第1の表示モードと、前記第2の生体情報測定装置による前記第2の生体情報の測定中に、前記第2の生体情報を前記第1の表示モードよりも大きなサイズの文字及び数字の少なくともいずれかで表示させる第2の表示モードと、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、表示装置に対し第1の生体情報測定装置よりも離間して配置される第2の生体情報測定装置による第2の生体情報の測定中は、表示装置を、第1の表示モードよりも大きなサイズの文字及び数字の少なくともいずれかで第2の生体情報を表示する第2の表示モードとする。したがって、使用者は第2の生体情報測定装置の位置からも、第2の生体情報測定装置による第2の生体情報の測定が正常に行われたことを確実に視認することができ、使い勝手の良い生体情報測定システムを提供することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記第1の生体情報測定装置は、前記使用者がトイレ室の腰掛式便器の便座に着座した状態において前記第1の生体情報を測定し、前記第2の生体情報測定装置は、前記便器から離間して設置され、前記使用者が乗ることによって前記第2の生体情報としての体重値を測定し、前記表示装置は、前記腰掛式便器の側方に設置される。
【0012】
本発明によれば、使用者は腰掛式便器の便座に着座した状態で、その側方に設置された表示装置の第1の表示モードによって、第1の生体情報の測定が正常に行われたことを確認する。一方、第2の生体情報測定装置による体重値の測定中は、第1の表示モードよりも大きなサイズの文字及び数字の少なくともいずれかで体重値を表示する第2の表示モードによって、測定が正常に行われたことを確認する。したがって、使用者は、表示装置に対し腰掛式便器より離間した第2の生体情報測定装置の位置から、測定中に使用者の姿勢が安定するまで変動が生じやすい体重値の測定が完了したことを確実に視認することができ、さらに使い勝手の良い生体情報測定システムを提供することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記第2の生体情報測定装置は、前記トイレ室内の床面に埋設される。
【0014】
トイレ室内の床面に埋設されて使用者の体重値を測定する第2の生体情報測定装置は、トイレ室内の意匠性を損なうことも少なく、また、使用者が第2の生体情報測定装置で躓くおそれも少ないため、有用性が高い。しかし、埋設されていることから、第2の生体情報測定装置そのものに体重値を表示させて使用者に確認させることが困難である。本発明によれば、このように埋設されて使用者の体重値を測定する第2の生体情報測定装置であっても、測定した体重値を表示装置に表示させるため、体重値の測定が正常に行われたことを確実に視認することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記表示装置は、操作部を有し、前記制御部は、前記操作部によって前記第2の生体情報測定装置による前記第2の生体情報の測定を開始する操作に基づいて、前記第2の表示モードによる表示を実行する。
【0016】
本発明によれば、表示装置が有する操作部を操作することで第2の生体情報測定装置による第2の生体情報の測定を開始するが、この操作に基づいて、表示装置の表示が第2の表示モードとなったことで、使用者は、第2の生体情報測定装置による測定が可能な状態となったことを確認できるほか、第2の生体情報測定装置による測定中も、表示装置に表示された第2の生体情報を確実に視認することができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記制御部は、前記第2の生体情報測定装置で測定された前記第2の生体情報に対応する信号を受信すると、前記第2の表示モードによる表示を実行する。
【0018】
本発明によれば、使用者が表示装置のモードを変更する特段の操作を行うことなく、使用者が第2の生体情報測定装置による第2の生体情報の測定を開始することで、表示装置の表示が第2の表示モードとなるため、利便性が高い生体情報測定システムを提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、表示装置から離れて配置された生体情報測定装置による測定中に、表示装置に表示された生体情報の視認性が向上するので、生体情報測定装置による測定が完了したことを表示装置の表示で視認することができ、使い勝手のよい生体情報測定システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる生体情報測定システムが設置されたトイレ室を例示する模式図である。
【0021】
図1に表したトイレ室には、便器602と、便器602の後方の壁面650aに付設されたライニング606と、便器602の側方において前後方向に延在する棚板610と、が設けられている。便器602には、局部洗浄装置604を設けることができる。局部洗浄装置604は、便座に座った使用者の「おしり」などに水を噴射して、「おしり」などを洗浄することができる。棚板610の下方には、キャビネット612、614が設けられている。また、棚板610の下方には、トイレットペーパー618やペーパーホルダ616が設けられていてもよいし、棚板610の上面には、水栓620を付設したボウル622が設けられていてもよい。さらに、棚板610の上方の壁面には、鏡624が設けられていてもよい。壁面650bには、トイレリモコン630が付設されている。使用者は、トイレリモコン630を操作することによって、例えば便器602の洗浄を実行させたり、便器602の便座や便蓋を電動により開閉させることができる。
【0022】
本実施形態にかかる生体情報測定システムは、使用者の尿を採尿して体温や尿糖値を測定する尿糖計200や、血圧を測定する血圧計300や、体重を測定する体重計400などの複数の生体情報測定装置と、を備えている。さらに、生体情報測定装置の測定値を表示する表示部(表示装置)を有する端末装置100を備えている。
【0023】
そして、後に詳述するように、本実施形態においては、端末装置100の表示部は、端末装置100からやや離れた場所に設置される体重計400の測定値を表示する時には、大きなサイズの文字や数字で表示する。こうすることにより、体重計400に乗って体重を測定する使用者からみて、端末装置100の表示部に表示される測定値が見やすくなり、体重の測定を確実且つ容易に実行することができる。
以下、本実施形態の生体情報測定システムを構成する各要素について、詳細に説明する。
【0024】
端末装置100は、トイレリモコン630の側方に設けられている。端末装置100は、尿糖計200や血圧計300や体重計400などの複数の生体情報測定装置から送信された測定値に対応する信号を受信し、端末装置100が有する表示部にそれらの測定値を表示する機能と、端末装置100が有するメモリにそれらの測定値を記憶する機能と、を有している。
【0025】
尿糖計200は、ライニング606の内部に設けられている。尿糖計200は、後述する受尿装置によって採尿された尿を搬送管268を通して取り入れて、尿糖値や体温(尿温)を測定する機能を有している。また、尿糖計200は、尿糖計200と端末装置100との間に接続された有線206を通して、測定値(尿糖値、体温値)を端末装置100に送信することができる。但し、尿糖計200の測定値の送信部は、有線通信だけに限られるわけではなく、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信であってもよい。
【0026】
端末装置100の下方には、尿糖計リモコン230が設けられている。使用者は、尿糖計リモコン230を操作することによって、尿糖値や体温の測定を開始することができる。なお、図1に表したトイレ室において、尿糖計リモコン230は端末装置100の直ぐ下方に設けられているが、これだけに限られるわけではなく、端末装置100から離れて設けられていてもよい。
【0027】
血圧計300は、端末装置100のほぼ真下に位置するキャビネット614の内部に収納されている。血圧を測定する場合には、使用者はキャビネット614から血圧計300を取り出し、便座に着座した状態のままで、例えば腕などに装着して血圧を測定することができる。血圧計300は、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信によって、測定値(血圧値)に対応する信号を端末装置100に送信することができる。この場合、尿糖計200と同様に、有線を通して測定値に対応する信号を端末装置100に送信することもできるが、便座に着座した使用者が血圧計300をキャビネットから取り出して血圧を測定することを考慮すると、血圧計300は無線通信によって信号を端末装置100に送信するほうが使いやすい。
【0028】
体重計400は、床面650eの下方に設けられている。体重計400の上方には、体重計パネル402が床面650eと略同一面となるように設けられている。そのため、体重計400は、体重計パネル402に覆われており、使用者から見えない状態で配置されている。使用者は、体重計パネル402の上に立つことによって、体重を測定することができる。体重計400は、体重計400と端末装置100との間に接続された有線406を通して、測定値(体重値)に対応する信号を端末装置100に送信することができる。
【0029】
尚、尿糖計200の場合と同様に、体重計400の測定値の送信部は、有線通信だけに限られるわけではなく、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信であってもよい。また、体重計400は必ずしも床面650eに埋め込まれている必要は無く、床面650e上に載置してもよい。
【0030】
ここで、体重計400は、便器602やボウル622から幾分離れた位置に設けられている。これは、使用者が便器602で用便した際やボウル622で手洗いを行った際などに、尿や水が不意に飛散し、体重計パネル402と床面650eとの隙間から浸入するなどして、故障の原因となったり不衛生な状態となる事態を避けるためである。このため、端末装置100から体重計400(第2の生体情報測定装置)の上に立つ使用者のおおよその目の位置E2までの距離L2は、端末装置100から便器602(第1の生体情報測定装置)における使用者のおおよその目の位置E1までの距離L1よりも大きなものとなっている。
【0031】
図2は、本実施形態にかかる生体情報測定システムの構成を例示するブロック図である。
本実施形態にかかる生体情報測定システムは、前述したように、尿糖計200や血圧計300や体重計400などの複数の生体情報測定装置と、端末装置100と、を備えている。
【0032】
端末装置100は、複数の生体情報測定装置から送信された信号を受信する受信部102と、信号に付加された個人ID(Identification)を判別する機能などを有する制御部104と、制御部104が各生体情報測定装置の測定値を表示させる表示部106と、測定値を記憶するメモリ108と、使用者を特定する端末装置個人特定部110と、使用者が種々の操作を行う操作部112と、を有している。受信部102の受信方法は、有線通信であってもよいし、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信であってもよい。
【0033】
一方、生体情報測定装置の1つである尿糖計200は、使用者の体温および尿糖値を測定する尿糖計測定部210と、測定値(体温値、尿糖値)に対応する信号を端末装置100に送信する尿糖計送信部212と、端末装置100に送信する信号に尿糖計個人特定部232で特定された個人IDを付加する尿糖計信号生成部214と、を有している。なお、尿糖計個人特定部232は、尿糖計リモコン230に設けられている。
【0034】
血圧計300は、使用者の血圧を測定する血圧計測定部310と、測定値(血圧値)に対応する信号を端末装置100に送信する血圧計送信部312と、使用者を特定する血圧計個人特定部332と、端末装置100に送信する信号に血圧計個人特定部332で特定された個人IDを付加する血圧計信号生成部314と、を有している。
【0035】
体重計400は、使用者の体重を測定する体重計測定部410と、測定値(体重値)に対応する信号を端末装置100に送信する体重計送信部412と、を有している。
【0036】
尿糖計200は、図2に表したように、測定値(体温値、尿糖値)に対応する信号に尿糖計個人特定部232で特定された個人IDを付加して、尿糖計送信部212から端末装置100に送信することができる。これと同様に、血圧計300は、測定値(血圧値)に対応する信号に血圧計個人特定部332で特定された個人IDを付加して、血圧計送信部312から端末装置100に送信することができる。一方、体重計は測定値(体重値)に対応する信号のみを体重計送信部412から端末装置100に送信することができる。
【0037】
図3は、本実施形態にかかる生体情報測定システムの動作を説明するための模式図である。本実施形態にかかる生体情報測定システムにおいて、使用者は尿糖計リモコン230に設けられた尿糖計個人特定部232を操作することによって、体温や尿糖値の測定を開始することができる。尿糖計個人特定部232は、図3に表したように、例えば「ユーザー1」として使用者を特定するスイッチ232a、「ユーザー2」として使用者を特定するスイッチ232b、「ユーザー3」として使用者を特定するスイッチ232c、「ユーザー4」として使用者を特定するスイッチ232d、「ゲスト」として使用者を特定するスイッチ232eなどを有している。
【0038】
使用者が、例えばスイッチ232aを操作して体温や尿糖値の測定を開始しようとすると、尿糖計リモコン230は測定命令を尿糖計200に出す。この測定命令を受けた尿糖計200は、受尿装置によって採尿された尿から体温や尿糖値を測定し、その測定値に対応する信号に個人ID(ユーザー1)を付加して端末装置100に送信する。
【0039】
一方、使用者は血圧計300に設けられた血圧計個人特定部332を操作することによって、血圧の測定を開始することができる。血圧計個人特定部332は、尿糖計個人特定部232と同様に、例えば「ユーザー1」として使用者を特定するスイッチ332a、「ユーザー2」として使用者を特定するスイッチ332b、「ユーザー3」として使用者を特定するスイッチ332c、「ユーザー4」として使用者を特定するスイッチ332d、「ゲスト」として使用者を特定するスイッチ332eなどを有している。
【0040】
使用者が、例えばスイッチ332bを操作して血圧の測定を開始しようとすると、血圧計300は、使用者の血圧を測定し、その測定値に対応する信号に「ユーザー2」として特定された個人IDを付加して端末装置100に送信する。
【0041】
さらに、使用者は端末装置100の操作部112を操作するか、または体重計パネル402の上に立つことによって体重の測定を開始することができる。体重計400は使用者の体重を測定し、その測定値に対応する信号を端末装置100に送信する。
【0042】
また、本実施形態にかかる生体情報測定システムにおいては、端末装置100の表示部106が消灯している場合、使用者は操作部112の有する「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を点灯(起動)させることができる。なお、表示部106を消灯させる目的は、例えば省電力化や、いわゆる画面焼き付き防止などが挙げられる。表示部106が消灯状態から点灯状態になると、後に詳述するように、使用者を特定する画面が表示部106に表示される。使用者は尿糖計個人特定部232や血圧計個人特定部332を操作して、個人(使用者)を特定する操作を行うことで、体温や血圧などの測定を開始することができ、また過去のデータに新たなデータを追加することもできる。
【0043】
次に、生体情報測定装置および端末装置の詳細について図面を参照しつつ説明する。
図3に表したように、端末装置100は、前述したように、表示部106と、操作部112と、を有している。操作部112は、表示部106の「入/切」を操作する「表示入/切」スイッチ112aと、入力内容などを選択する「選択」スイッチ112bと、入力内容の決定を指示する「入力」スイッチ112cと、表示部106の表示内容や入力内容を元に戻す「戻る」スイッチ112dと、を有している。なお、端末装置100は、表示部106の表面に直接触れて操作することができる、いわゆるタッチパネル方式の表示部を有していてもよい。上述した尿糖計個人特定部232などの他、この端末装置100の操作部112の操作によっても、個人(使用者)を特定することができる。
【0044】
表示部106には、尿糖計200や血圧計300などから送信された測定値の結果が数値あるいはグラフなどとして表示される。また、メモリ108(図2参照)に記憶された過去の測定履歴などが表示される。したがって、使用者は表示部106に表示された数値あるいはグラフなどによって、体温値や血圧値などの推移を確認することができる。なお、体温値や血圧値などの測定値は、個人IDが付加された状態でメモリ108に記憶されているため、使用者ごとの測定履歴が表示部106に表示される。
【0045】
図3に表したように、尿糖計リモコン230は、前述したように、使用者を特定する「ユーザー1」スイッチ232aと、「ユーザー2」スイッチ232bと、「ユーザー3」スイッチ232cと、「ユーザー4」スイッチ232dと、「ゲスト」スイッチ232eと、を有している。また、尿糖計リモコン230は、尿糖値の測定開始を指示する「尿糖」スイッチ234と、測定などの中止を指示する「中止」スイッチ236と、後に詳述する採尿装置の回動アームの位置を操作する「アーム位置前」スイッチ238と、「アーム位置後」スイッチ240と、採尿装置の掃除を実行させる「掃除入/切」スイッチ242と、を有している。
【0046】
使用者がスイッチ232a、スイッチ232b、スイッチ232c、スイッチ232d、あるいはスイッチ232eなどの個人(使用者)を特定するスイッチ類を操作すると、尿糖計200は後述する受尿部254を受尿位置に移動させて体温の測定を開始する。なおこの際、使用者が「尿糖」スイッチ234を操作すると、尿糖計200は体温と併せて尿糖値も測定する。すなわち、使用者が「尿糖」スイッチ234を操作しない場合には、尿糖計200は体温のみを測定する。
【0047】
図4は、端末装置100の制御部104が、生体情報測定装置による測定値を表示部106に表示させる際の表示モードを例示したものである。まず、表示モードの一つとして、測定項目である体重P1、体温P2、尿糖P3、血圧P4、脈拍P5を縦に配列して表示する「一覧表示モード(第1の表示モード)」がある(図4(a))。このとき、文字で表示される測定項目P1〜P5の右側には、それぞれに対応する測定値である体重値N1、体温値N2、尿糖値N3、血圧値N4、脈拍値N5が数字で表示される。これにより、使用者は測定値をまとめて把握することができる。表示部106の表示スペース内で、測定項目P1〜P5およびそれぞれに対応する測定値N1〜N5を同時に表示させるため、この一覧表示モードでは測定項目P1〜P5の文字および測定値N1〜N5の数字は例えば16ポイントの大きさで表示される。
【0048】
さらに、もう一つの表示モードとして、体重計400による測定中の体重値N1(測定値)を、例えば90ポイントの大きさの数字で表示させる「拡大表示モード(第2の表示モード)」がある(図4(b))。このとき、体重P1以外の測定項目P2〜P5を表示しないことで、表示部106の表示スペース内で、前述の「一覧表示モード」に比べて体重値N1を大きなサイズの数字で表示させることを可能としている。これにより、測定中に表示部106に表示される体重値N1の視認性が大きく向上する。これらの表示モードについては、後に図面を参照しつつ詳述する。
【0049】
図5は、本実施形態の受尿装置を例示する模式図である。
受尿装置250は、受尿部254と、回動アーム252と、を有している。受尿部254と回動アーム252とは互いに締結され、便器602に付設された駆動部266が回動アーム252を駆動させることで、受尿部254は便器602のボウル602aの内部を移動することができる。図5に表した受尿装置250は、受尿部254が受尿位置にある状態を表している。この状態において、使用者が便座602bに着座した状態で受尿部254に尿を当てることによって、受尿装置250は受尿を行うことができる。
【0050】
受尿装置250で受尿された尿は、搬送管268(図1参照)を通って尿糖計200に搬送される。これにより、使用者は便座602bに着座した状態のままで、体温(尿温)や尿糖値を測定することができる。
【0051】
図3に表したように、血圧計300は、前述したように、使用者を特定する「ユーザー1」スイッチ332aと、「ユーザー2」スイッチ332bと、「ユーザー3」スイッチ332cと、「ユーザー4」スイッチ332dと、「ゲスト」スイッチ332eと、を有している。また、血圧計300は、測定などの中止を指示する「中止」スイッチ336をさらに有している。血圧計300の上部には、測定値(血圧値、脈拍値)を表示する表示部306が設けられている。
【0052】
使用者がスイッチ332a、スイッチ332b、スイッチ332c、スイッチ332d、あるいはスイッチ332eなどの個人(使用者)を特定するスイッチ類を操作すると、血圧計300は、個人IDの認証を行った上で血圧の測定を開始する。
【0053】
次に、本実施形態にかかる生体情報測定システムの動作の具体例について図面を参照しつつ説明する。
図6〜図11は、本具体例において表示部106に表示される内容を例示する模式図である。
【0054】
まず、使用者が体温や血圧の測定を開始する前に、表示部106が消灯している場合がある(図6(a))。これは、図3に関して前述したように、例えば省電力化や、いわゆる画面焼き付き防止などのためである。このように、端末装置100は、常時は制御部104だけが起動している状態、いわゆるスリープ状態であってもよい。
【0055】
この状態から、使用者は端末装置100の「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を点灯させることができる(図6(b))。「表示入/切」スイッチ112aの操作が行われると、表示部106には端末装置100に登録されている複数の使用者の名前が表示され、何れの個人(使用者)として体温や血圧などを測定し、記録を行うかの特定(選択)が促される(図6(b))。
【0056】
ここで、使用者が「ユーザー1」を特定したものとする。すると制御部104は、「ユーザー1」の測定項目P1〜P5およびその測定値N1〜N5を、表示部106に「一覧表示モード」で表示させる(図6(c))。ここでは、生体情報測定装置による測定が行われる前であるため、測定値N1〜N5が表示される箇所には、未測定であることを示す「0.0」または「−」が表示されている。この状態は、生体情報測定装置による測定を待機している、いわゆるスタンバイ状態である。
【0057】
次に、このスタンバイ状態より、使用者が尿糖計リモコン230のスイッチ232aを操作し、「ユーザー1」として個人(使用者)を特定(選択)したものとする。これにより、尿糖計リモコン230は尿糖計200に測定命令を出し、尿糖計200は体温の測定を行う(図7(a))。なお、尿糖計200は図3に関して前述したように、使用者が「尿糖」スイッチ234を操作した場合には、尿糖計200は体温と併せて尿糖値も測定するものである。ここでは、使用者が尿糖値の測定を所望し、「尿糖」スイッチ234も操作したものとする。
【0058】
続いて、尿糖計200の測定値(体温値、尿糖値)に対応する信号に個人ID(ユーザー1)が付加されて、尿糖計200の尿糖計送信部212より端末装置100に送信される。端末装置100は受信部102を介してその信号を受信すると、受信した信号に対応する測定値(体温値、尿糖値)を表示部106に表示させる(図7(b))。このときの体温値N2、尿糖値N3は、表示部106が前述の「一覧表示モード」のまま、未測定の状態では「−」が表示されていた部分に数字で表示される。
【0059】
その後、その測定値を「ユーザー1」に関するデータとして、メモリ108に記録する旨のメッセージが表示部106に表示される(図7(c))。表示された体温値N2、尿糖値N3が、外乱などによって明らかに異常な値を示しており、メモリ108に記録する測定値として不適当であると使用者が判断した場合などには、端末装置100の「戻る」スイッチ112dを操作して記録を中断させることができる。測定が正常に行われ、メモリ108への測定値の記録が完了した場合には、制御部104は、測定項目P1〜P5および測定値N1〜N5を、表示部106に「一覧表示モード」で表示させる(図8)。
【0060】
以上説明したように、尿糖計200による測定値(体温値、尿糖値)の表示およびメモリ108への記録においては、表示部106に体温値N2、尿糖値N3が例えば16ポイントの大きさの数字で表示される。これは、一般的な使用者が便器602の便座に座った位置から読み取ることが容易であり、且つ複数の測定項目P1〜P5と、その測定値N1〜N5とを表示部106に同時に表示させることが可能な程度の大きさとして設定されたものである。したがって、使用者は便座602bに着座したままの状態で、測定項目P1〜P5および測定値N1〜N5を一目で確認し、体温、尿糖値の測定が正しく行われたことや、他の測定項目(体重P1、血圧P4、脈拍P5)が未測定の状態であることを確実且つ容易に確認することができる。
【0061】
一方、前述した図6(c)のスタンバイ状態から、使用者が体重値の測定を選択した場合の動作について説明する。使用者は端末装置100の「選択」スイッチ112bおよび「入力」スイッチ112cを操作して、図6(c)の表示部106の右上に表示された「体重」を選択することで、体重の測定を選択することができる。
【0062】
使用者が体重の測定を選択すると、制御部104は、表示部106の表示を「拡大表示モード」に移行させる(図9(a))。すなわち、測定項目のうち体重P1だけが表示部106に表示され、その下方に体重値N1が数字で表示される。この時点では未測定のため、体重値N1として「0.0」が表示されている。
【0063】
続いて、使用者が体重計パネル402の上に立つことで、体重の測定が開始される。具体的には、使用者が体重計パネル402の上に立つと、図2に関して前述した体重計400の体重計測定部410で体重値が測定され、体重計送信部412が当該体重値に対応する信号を端末装置100に送信する。端末装置100が受信部102を介してその信号を受信すると、表示部106には測定中の体重値N1が数字で表示される(図9(b))。
【0064】
ここで、体重計パネル402の上に立つ使用者の姿勢が安定するまで、体重計測定部410で測定する体重値には変動が生じる。体重計送信部412は、この変動の間も体重値に対応する信号を逐次送信するよう構成されているため、表示部106には変動する体重値がほぼリアルタイムに数値で表示される。
【0065】
そして、体重計測定部410で測定する体重値の変動が微小になると、使用者の姿勢が安定して正確な体重値を特定できたものと制御部104が判断し、表示部106に表示される体重値N1の数値が確定される。続いて、その体重値N1を「ユーザー1」に関するデータとして、メモリ108に記録する旨のメッセージが表示部106に表示される(図9(c))。ここで、表示された体重値N1が、外乱などによって明らかに異常な値であり、メモリ108に記録する測定値として不適当であると使用者が判断した場合などには、端末装置100の「戻る」スイッチ112dを操作して記録を中断させることができる。
【0066】
測定が正常に行われ、メモリ108への測定値の記録が完了した場合には、制御部104は、体重値N1を表示部106に表示させる(図10(a))。この状態より、使用者が「戻る」スイッチ112dを操作するか、または表示から15分間、生体情報測定装置による測定が行われなかった場合には、制御部104は、表示部106の表示を測定項目P1〜P5と測定値N1〜N5とを一覧で表示させる「一覧表示モード」に移行させる(図10(b))。このとき、体重値N1が数字で表示される。
【0067】
次に、図6(b)の画面において、使用者が何れの個人(使用者)として測定を行うかの特定を行わないまま、体重の測定を開始する場合の動作について説明する。何れの個人として測定を行うかの特定を行わないまま、使用者が体重計パネル402の上に立つと、体重計400の体重計測定部412は体重の測定を開始し、体重計送信部412は当該体重値に対応する信号を端末装置100に送信する。
【0068】
端末装置100が当該信号を受信部102を介して受信すると、表示部106には測定項目である体重P1および体重値N1が「拡大表示モード」で表示される(図11(a))。このときの体重値N1は、暫定的に「ゲスト」のものとして表示される。
【0069】
ここでも、体重計送信部412は、体重計パネル402の上に立つ使用者の姿勢が安定するまでの間も、変動する体重値に対応する信号を逐次送信するよう構成されているため、表示部106には変動する体重値がほぼリアルタイムに数字で表示される。そして、体重計測定部410で測定する体重値の変動が微小になると、使用者の姿勢が安定して正確な体重値を特定できたものと制御部104が判断し、表示部106に表示される体重値N1の数値が確定される。個人(使用者)の特定を行わないまま測定された体重値は、メモリ108に記録されることなく「拡大表示モード」のまま表示部106に表示される。この状態より、使用者が「戻る」スイッチ112dを操作するか、または表示から15分間、生体情報測定装置による測定が行われなかった場合には、測定項目P1〜P5と測定値N1〜N5とを一覧で表示させる「一覧表示モード」へと移行する(図11(b))。このとき、体重値N1が数字で表示される。(図11(b))。
【0070】
以上説明したように、体重計400による測定中は、表示部106に体重値N1を数字で表示するものとし、さらにその数字は例えば90ポイントの大きさとしている。これは、表示部106からみて便器602よりも離れた体重計400の位置から、一般的な使用者が読み取ることが可能な程度の大きさとして設定されたものである。したがって、使用者は、体重計測定部410で測定している体重値N1の変動を、体重計パネル402の上に立った状態で表示部106を見ながら確認することが容易となる。すなわち、使用者の姿勢が安定し、体重値が正常に測定されたことを、体重計パネル402の上に立った状態のままで確認することができるため、体重値の確定が終わらないまま、使用者が体重計パネル402より降りてしまうといった不具合がない。
【0071】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。例えば、前述した具体例においては、使用者の生体情報が表示部106に数字で表示される場合について説明したが、生体情報は数字に限らず、文章などの文字で表示し、文字のサイズを変更することで視認性を向上させてもよい。
また、前述した具体例においては、体重計400が遠くに配置される場合について説明したが、体重計400ではなく、血圧計300のほうが表示部106からみて遠くに配置されるような場合には、血圧値を表示する際の数字や文字を拡大することができる。
また、生体情報測定システムが有する測定装置の種類や数についても、前述した具体例には限定されず、その他、各種の測定装置を備えたものであってもよい。
またさらに、前述の実施の形態では、トイレ室に設置された生体情報測定システムを具体例としているが、他の用途に用いられるものであっても本発明の特徴を備えている限り、本発明の技術的範囲に包摂されると考えるべきである。例えば本発明は、医療機関等において患者の身体の状態を複数の測定装置を用いて測定するシステムや、スポーツ施設等において運動者の身体能力を複数の測定装置を用いて測定するシステムにも適用が可能である。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の技術的範囲に包摂される。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態にかかる生体情報測定システムが設置されたトイレ室を例示する模式図である。
【図2】本実施形態にかかる生体情報測定システムの構成を例示するブロック図である。
【図3】本実施形態にかかる生体情報測定システムの動作を説明するための模式図である。
【図4】本実施形態の表示部の表示モードを例示する模式図である。
【図5】本実施形態の受尿装置を例示する模式図である。
【図6】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図7】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図8】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図9】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図10】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図11】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【符号の説明】
【0073】
100 端末装置、 102 受信部、 104 制御部、 106 表示部、 108 メモリ、 110 端末装置個人特定部、 112 操作部、 112a、112b、112c、112d スイッチ、 200 尿糖計、 206 有線、 210 尿糖計測定部、 212 尿糖計送信部、 214 尿糖計信号生成部、 230 尿糖計リモコン、 232 尿糖計個人特定部、 232a、232b、232c、232d、232e、234、236、238、240、242 スイッチ、 250 受尿装置、 252 回動アーム、 254 受尿部、 266 駆動部、 268 搬送管、 300 血圧計、 306 表示部、 310 血圧計測定部、 312 血圧計送信部、 314 血圧計信号生成部、 332 血圧計個人特定部、 332a、332b、332c、332d、332e、336 スイッチ、 400 体重計、 402 体重計パネル、 406 有線、 410 体重計測定部、 412 体重計送信部、 602 便器、 602a ボウル、 602b 便座、 604 局部洗浄装置、 606 ライニング、 610 棚板、 612、614 キャビネット、 616 ペーパーホルダ、 618 トイレットペーパー、 620 水栓、 622 ボウル、 624 鏡、 630 トイレリモコン、 650a、650b 壁面、 650e 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の第1の生体情報を測定する第1の生体情報測定装置と、
使用者の第2の生体情報を測定する第2の生体情報測定装置と、
表示装置と、
前記第1の生体情報測定装置により測定された前記第1の生体情報と、前記第2の生体情報測定装置により測定された前記第2の生体情報を前記表示装置に表示させる制御部と、
を備え、
前記第2の生体情報測定装置は、前記表示装置に対し前記第1の生体情報測定装置よりも離間して配置され、
前記制御部は、前記表示装置に生体情報を表示させるモードとして、
前記第1の生体情報測定装置で測定された前記第1の生体情報を、前記表示装置に文字及び数字の少なくともいずれかで表示させる第1の表示モードと、
前記第2の生体情報測定装置による前記第2の生体情報の測定中に、前記第2の生体情報を前記第1の表示モードよりも大きなサイズの文字及び数字の少なくともいずれかで表示させる第2の表示モードと、
を有することを特徴とする生体情報測定システム。
【請求項2】
前記第1の生体情報測定装置は、前記使用者がトイレ室の腰掛式便器の便座に着座した状態において前記第1の生体情報を測定し、
前記第2の生体情報測定装置は、前記便器から離間して設置され、前記使用者が乗ることによって前記第2の生体情報としての体重値を測定し、
前記表示装置は、前記腰掛式便器の側方に設置されることを特徴とする請求項1記載の生体情報測定システム。
【請求項3】
前記第2の生体情報測定装置は、前記トイレ室内の床面に埋設されることを特徴とする請求項2記載の生体情報測定システム。
【請求項4】
前記表示装置は、操作部を有し、
前記制御部は、前記操作部によって前記第2の生体情報測定装置による前記第2の生体情報の測定を開始する操作に基づいて、前記第2の表示モードによる表示を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の生体情報測定システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2の生体情報測定装置で測定された前記第2の生体情報に対応する信号を受信すると、前記第2の表示モードによる表示を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の生体情報測定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−17253(P2010−17253A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−178446(P2008−178446)
【出願日】平成20年7月8日(2008.7.8)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】