説明

生体認証方法及び生体認証システム

【課題】生体認証媒体を使用して生体認証するシステムに関し、生体認証媒体の発行プロセスを簡略化し、コストを低減する。
【解決手段】サーバ(3)から携帯通信端末(1)に、生体認証アプリケーションをダウンロードし、認証された生体情報領域を作成させ、作成後、携帯通信端末(1)に登録可能を通知する。利用者は、通知を見て、携帯通信端末(1)を、窓口(6)に持っていき、自己の生体情報を撮像させ、生体データ(静脈データ)と口座番号を、携帯通信端末(1)の共通領域に格納する。これにより、携帯通信端末は、生体情報の格納された個人カードの機能を有し、生体認証用カードの発行が終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体の特徴を検出して、個人認証を行う生体認証方法及び生体認証システムに関し、特に、携帯通信装置に生体認証機能に搭載して、生体認証する生体認証方法及び携帯通信装置を使用した生体認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報処理技術の発達により、電子データを使用した各種の不正取引が、目立ってきた。特に、カードを使用した暗証による本人確認の定着に伴い、カードデータと暗証の関係が知れ渡り、不正なカードデータや暗証の取得が、顕著となり、その被害も大きくなっている。
【0003】
このような暗証による方法の問題を解決する方法として、人間の生体の特徴を利用した生体認証技術が、各種提供されている。例えば、生体の指紋や、虹彩、顔の特徴、血管像(手のひらや指)等が、提案されている。このような生体認証技術では、個人カードに、自己の生体特徴データを登録しておく。生体認証で、取引するには、取引装置に設けた生体情報を取得する生体情報リーダで、個人の生体情報を取得し、個人カードの登録生体データと比較し、比較結果により、取引を可能とする(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−067523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、この生体認証用の個人カードの発行には、ユーザーの申請から発行までに、各種の手続きが必要であり、時間がかかる。又、窓口で、生体認証用カードを発行するには、個人カードが多くなると、セキュリテイも考慮しなければならないため、手間がかかる。しかも、個人カードの発行は、発行元の負担となるため、発行費用がかかり、コスト面でも、普及の阻害となっている。
【0006】
このように、生体認証技術は、不正取引に対し、極めて有効な方法であるが、セキュリテイを持つ個人カードの発行プロセスが煩雑で、且つ発行コストがかかり、普及の阻害となっている。
【0007】
従って、本発明の目的は、生体認証方式を利用できる媒体の発行プロセスを簡略化して、生体認証による個人認証を実現するための生体認証方法及び携帯通信装置を使用した生体認証システムを提供することにある。
【0008】
又、本発明の他の目的は、生体認証方式を利用できる媒体の発行コストを削減して、生体認証による個人認証を実現するための生体認証方法及び携帯通信装置を使用した生体認証システムを提供することにある。
【0009】
更に、本発明の別の目的は、生体認証方式を利用できる媒体を、セキュリテイを保ちつつ、即時発行するための生体認証方法及び携帯通信装置を使用した生体認証システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するため、本発明の生体認証方法は、非接触通信機能と携帯通信機能を有する携帯通信端末から、携帯通信網を介し、生体認証アプリケーションを管理するサーバにアクセスするステップと、前記サーバから前記携帯通信端末に、前記生体認証アプリケーションをダウンロードするステップと、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体情報を格納するための記憶領域を作成するステップと、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域の作成完了を、前記携帯通信端末の画面に表示して、前記利用者に登録準備完了を通知するステップと、生体検出器が、前記携帯通信端末の利用者から、前記利用者の生体情報を検出するステップと、登録装置が、前記生体認証アプリケーションがダウンロードされた携帯通信端末と通信して、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域に、前記検出した生体情報を書き込むステップと、利用者の生体情報を検出する端末装置と、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、通信し、前記端末装置で検出された生体情報と前記携帯通信端末に書き込まれた生体情報とを照合するステップとを有する。
【0011】
又、本発明の生体認証システムは、非接触通信機能と携帯通信機能を有し、携帯通信網を介し、生体認証アプリケーションを管理するサーバにアクセスして、前記生体認証アプリケーションをダウンロードされる携帯通信端末と、前記携帯通信端末の利用者から、前記利用者の生体情報を検出し、前記生体認証アプリケーションがダウンロードされた携帯通信端末と通信して、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域に、前記検出した生体情報を書き込む生体情報登録装置と、利用者の生体情報を検出し、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、通信し、前記検出された生体情報と前記携帯通信端末に書き込まれた生体情報とを照合して、生体認証する端末装置とを有し、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体情報を格納するための前記記憶領域を作成し、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域の作成完了を、前記携帯通信端末の画面に表示して、前記利用者に登録準備完了を通知する。
【0012】
更に、本発明では、好ましくは、前記ダウンロードステップは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証アプリケーションが管理する前記携帯通信端末の記憶領域の指定とをダウンロードするステップからなる。
【0013】
更に、本発明では、好ましくは、前記ダウンロードされた携帯通信端末が、前記記憶領域の指定に応じて、前記生体情報を格納する領域を作成するステップを更に有する。
【0014】
更に、本発明では、好ましくは、前記書き込みステップは、前記生体情報と生体認証を利用するための前記利用者の個人情報とを書き込むステップからなる。
【0015】
更に、本発明では、好ましくは、前記書き込みステップは、前記生体情報と生体認証を利用するための前記利用者の口座情報とを書き込むステップからなる。
【0016】
更に、本発明では、好ましくは、前記ダウンロードステップは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証を利用するための前記利用者の個人情報とをダウンロードするステップからなる。
【0017】
更に、本発明では、好ましくは、前記ダウンロードステップは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証を利用するための前記利用者の口座情報とをダウンロードするステップからなる。
【0018】
更に、本発明では、好ましくは、前記照合が良好な場合に、前記端末で、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、取引処理するステップを更に有する。
【発明の効果】
【0019】
サーバから携帯通信端末に、生体認証アプリケーションをダウンロードし、認証された生体情報領域を作成させ、自己の生体情報を撮像させ、生体データ(静脈データ)と口座番号を、携帯通信端末の共通領域に格納する。これにより、携帯通信端末は、生体情報の格納された個人カードの機能を有し、生体認証用カードの発行が終了する。このため、生体認証媒体の発行プロセスが簡単となり、且つ発行コストも低減できる。又、生体認証アプリケーションが生体情報領域の作成を完了すると、携帯通信端末の画面に完了を表示するため、利用者が携帯通信端末が登録可能となったことを知ることができ、登録を別の端末で行っても円滑な生体情報の登録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態の生体認証システムの構成図である。
【図2】図1の携帯通信端末の構成図である。
【図3】図1の窓口端末のブロック図である。
【図4】図1の自動取引装置のブロック図である。
【図5】図1の登録処理の流れ図である。
【図6】図5の登録処理の説明図である。
【図7】図1の利用処理の流れ図である。
【図8】図7の生体情報登録処理の説明図である。
【図9】図7の生体認証処理の流れ図である。
【図10】図9の生体認証処理フロー図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の生体認証システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を、生体認証システム、携帯通信装置への登録処理、携帯通信装置の利用処理、他の実施の形態の順で説明するが、本発明は、この実施の形態に限られない。
【0022】
[生体認証システム]
図1は、本発明の一実施の形態の生体認証システムの構成図、図2は、図1の生体認証機能を付与される携帯通信装置の構成図、図3は、図1の窓口装置の構成図、図4は、図1の自動取引動作の構成図である。尚、図1の生体認証システムは、金融機関で使用されるATM(Automated Teller Machine)を用いた金融システムを例に示す。
【0023】
図1に示すように、携帯通信端末1は、非接触ICカードのデータ読み書き機能を持つ携帯電話で構成される。図2で後述するように、この携帯電話には、例えば、Felica(登録商標)対応の携帯電話が好適である。例えば、NTTドコモのF901i(富士通株式会社製)は、FeliCa対応iアプリケーションを搭載する。
【0024】
Felica対応端末2は、図4で説明する自動現金取引機で構成される。iアプリサバ3は、携帯通信端末1と、電子メールで通信し、携帯通信端末1のアクセスに応じて、iアプリの共通領域を携帯通信端末1に確保し、且つ生体認証アプリケーションをダウンロードする。銀行ホスト5は、Felica対応端末2と接続し、携帯通信端末1を利用した生体認証による取引処理を実行する。
【0025】
金融機関の支店6には、生体撮像装置10と、Felicaリーダ/ライタ21とを接続した窓口端末6Aが設けられる。この生体撮像装置10は、生体情報として、静脈(例えば、手のひら、指)データを、生体から取得する。Felicaリーダ/ライタ21は、携帯通信端末1のFelicaチップと通信して、携帯通信端末1のデータをリード/ライトする。窓口端末6Aは、取得した生体情報に、口座番号等を付加し、携帯通信端末1に登録する。この窓口端末6Aは、銀行ホスト5に接続され、これらの登録処理を実行する。
【0026】
前述の携帯端末1は、図2に示すように、表示部13と、キー入力部14と、ロングレンジ通信ユニット(携帯通信ユニット)15と、CPU11と、メモリ12と、非接触ICカード仕様のショートレンジ通信ユニット(FeliCaチップ)16と、これらを接続するバス17とを有する。
【0027】
この携帯端末1は、ブラウザを含むメール機能と、音声電話機能と、iアプリケーションの実行機能と、非接触ICカード機能を有する。このため、CPU11は、キー入力部14のキー操作に応じて、これらの機能を起動する。更に、メモリ12には、iモード(登録商標)のアプリケーションプログラム領域12−1と、取引できる口座番号、生体情報等を格納する共通領域12−2とを有する。この共通領域12−2は、Felicaチップ16が利用できる認証された領域であり、後述するように、Felicaの利用の申請により、生体認証アプリケーションが使用する領域として、割り当てられる。
【0028】
次に、図1の窓口端末6Aは、CPUユニット、キーボード、デイスプレイをハードウェアとして有する。又、窓口端末6Aは、生体撮像ユニットとしての静脈センサー10と、携帯通信端末1のFelicaチップとの無線通信のためのアンテナ21A及びRF(Radio Frequency)ユニット21BからなるFelicaリーダ/ライタ21とを接続する。
【0029】
更に、窓口端末6Aは、ソフトウェアとして、図3に示すように、Windows(登録商標)等のOS(Operating System)60と、窓口処理のアプリケーション61と、パッケージソフト62と、ミドルウェア63とを有する。更に、窓口端末6Aは、生体撮像ユニット10、ここでは、静脈センサー、をドライブする静脈認証ドライバ67と、静脈認証処理を行う静脈認証ライブラリ(プログラム)66と、Felicaリーダ/ライタ21をドライブするFelicaR/Wドライバ65と、Felicaチップからのデータの処理を行うFelicaライブラリ(プログラム)64とを有する。
【0030】
又、図4に示すように、自動機2は、制御部20、メモリ(磁気デイスク装置)22、顧客操作部23、カードユニット24、現金ユニット25、回線制御ユニット26と、生体撮像ユニット10(ここでは、静脈センサー)を有する。カードユニット24は、カード出入口(図示せず)から挿入された磁気カード/ICカードを読み取り、出入口へ返却する。又、カードユニット24は、イメージセンサにより、カード(エンボス部)を光学的に読み取る。更に、カードユニット24は、印字ヘッドで、レシート用紙に、取引結果の印字を行い、印字したレシートをカード出入口に排出する。
【0031】
UOP部(顧客操作部)23は、タッチパネル付きデイスプレイ(画面表示部23−1とキー入力用タッチパネル23−2)23−1,23−2と、音声ガイダンス部23−3と、顧客センサー23−4で構成される。
【0032】
現金ユニット25は、リサイクル型紙幣/硬貨入出金機で構成され、紙幣/硬貨入口から投入された紙幣/硬貨を、鑑別、計数する紙幣/硬貨計数部と、紙幣/硬貨を収容する紙幣収容部(スタッカ)と、計数された紙幣/硬貨をスタッカに収容する入金動作を行い、且つスタッカから要求された紙幣/硬貨を取り出し、紙幣/硬貨出入口へ放出する出金動作を行うユニット制御部とを有する。
【0033】
回線制御ユニット26は、公衆回線等4を介し、ホストコンピュータ5(金融機関のホスト)と交信する。制御部20は、メモリ22のプログラム、データを使用して、顧客操作部23、カードユニット24、現金ユニット25、回線制御ユニット26を制御する。
【0034】
更に、自動機2は、携帯通信端末1と通信する携帯通信ユニット21を有する。この携帯通信ユニット21は、図3で説明した非接触ICカードのリーダ/ライタ21で構成され、制御部20に接続される。又、制御部20には、図3で説明したソフトウェア60〜67を搭載する。
【0035】
本発明では、図1に示すように、iアプリサーバ3から携帯通信端末1に、静脈アプリケーションとダウンロードし、認証された生体情報領域を作成させる。利用者は、この携帯通信端末1を、窓口6に持っていき、自己の生体情報を撮像させ、生体データ(静脈データ)と口座番号を、携帯通信端末1の共通領域12−2に格納する。これにより、携帯通信端末1は、生体情報の格納された個人カードの機能を有し、生体認証用カードの発行が終了する。
【0036】
利用者は、携帯通信端末1を、自動機2に読み取らせ、生体認証による個人認証を行い、口座からの自動取引を実行する。このため、カード発行プロセスが簡略化され、且つ発行元のコストも低減でき、生体認証が実現できる。
【0037】
[携帯通信端末の登録処理]
図5は、本発明の一実施の形態の携帯通信端末の登録処理の流れ図、図6は、その動作説明図である。図5に示すように、iアプリサーバ3は、iモードサーバ3Aと、iアプリダウンロードサーバ3Bと、Felica対応サーバ3Cで構成される。先ず、静脈認証アプリケーションを、iモード(登録商標)のiアプリケーションのダウンロードメニューに登録し、且つFelicaチップの共通領域12−2を確保しておく。
【0038】
即ち、Felicaネットワークを運用するサービス会社へ申請し、共通領域12−2の特定エリアの割り当て、及び静脈認証アプリのID(識別子)を得る。Felicaサービス会社は、Felica対応サーバ3Cに、その割り当てたID,領域、初期化に必要な登録データを格納する。又、iモードサーバ3Aに、iアプリダウンロードメニュー
として、静脈アプリケーションを登録する。
【0039】
図5に示すように、利用者は、携帯通信端末1のiモードブラウザ18により、iモードサーバ3Aにホームページをアクセスすると、iアプリケーションとして、静脈認証アプリケーションのサイトが選択できる。
【0040】
図6に示すように、利用者は、携帯通信端末1を操作して、静脈認証アプリケーションのダウンロードサイト(iアプリケーションダウンロードサーバ)3Bに接続すると、携帯通信端末1の表示部13に、サイト接続中の画面が表示される。利用者が、携帯通信端末1のキー14を操作すると、iアプリサーバ3Bから静脈認証アプリケーションが、携帯通信端末1にダウンロードされ、メモリ12に格納される。
【0041】
次に、利用者が、携帯通信端末1のダウンロードした静脈認証アプリケーションを起動すると、静脈認証アプリケーションに埋め込まれたURLで、Felica対応サーバ3Cに接続する。Felica対応サーバ3Cは、携帯通信端末1からの前述の割り当てたIDに応じて、Felicaチップ16(メモリ12を含む)への各種の登録情報を、携帯通信端末1へ送信する。
【0042】
携帯通信端末1は、これを受け、共通領域12−2に、静脈認証サービスエリアを作成し、Felicaチップ16に、この領域を登録する。例えば、図6のような手のひら静脈領域の作成経過画面が、携帯通信端末1の表示部13に表示され、図5に示すように、共通領域12−2に、静脈認証サービス領域(口座領域や生体情報領域)が作成される。
【0043】
ここで、手のひら静脈認証アプリケーションは、Felicaリーダ/ライタ21を介する相互認証により、領域のアクセスが制限し、且つ認証後の指定により、この割り当てられた静脈認証サービス領域のリード/ライトを行う。又、必要に応じて、後述するように、共通領域の生体情報領域に登録された生体情報(静脈データ)と、Felicaリーダ/ライタ21を介する生体情報との比較処理を行い、生体認証する機能を持つ。
【0044】
このようにして、通信サイトからの静脈認証アプリケーションが、携帯通信端末1へダウンロードされ、Felicaチップに、サービス領域が作成される。このサービス領域は、静脈認証アプリにより、アクセスが制限されるため、セキュリテイ機能を付与でき、且つ携帯通信端末1に、生体認証媒体の機能を付与できる。従って、利用者の操作により、いつでも、どこでも、予め、生体認証用カードの発行の準備が可能となる。
【0045】
[携帯通信端末の利用処理]
次に、図7乃至図10により、携帯通信端末の利用処理を説明する。図7は、本発明の一実施の形態の携帯通信端末の生体データ登録処理及び生体認証処理の流れ図、図8は、その生体データ登録処理の動作説明図である。
【0046】
先ず、生体データ登録処理を説明する。図1で説明したように、利用者は、前述の静脈アプリを登録した携帯通信端末1を所持し、銀行の窓口6に来店する。図8に示すように、利用者は、所定の申込用紙等で、携帯電話による口座取引を、窓口6に申し込む。窓口6では、銀行ホスト5に問い合わせ、本人照合する。例えば、利用者は、氏名、生年月日、住所、電話番号、携帯番号、口座番号、印鑑又は暗証番号等を、申込用紙に記入し、窓口に提出する。窓口では、これら事項を銀行ホスト5に問い合わせ、口座番号の利用者が、本人であるかを識別する。携帯番号はその場で確認を行う。
【0047】
本人であることを確認すると、利用者は、非接触ICカード機能(例えば、FeliCa)対応携帯電話1を、窓口端末6AのFelicaリーダ/ライタ21にかざす。窓口端末6Aは、Felicaライブラリ64により、携帯電話1と相互認証し、相互認証が良好な場合には、携帯電話1のiアプリを起動する。図7のように、これにより、携帯電話1の静脈認証アプリが起動される。携帯電話1の表示部13には、図8の題名「xx銀行おろせるケータイ」の選択画面が、表示される。ここでは、選択メニューとして、「キャッシュカード取引」、「登録口座照会」、「生体登録」が表示される。
【0048】
利用者が、この画面で、「生体登録」を選択すると、携帯電話1の表示部13には、図8の「センサーに携帯をかざしてください」の誘導画面が、表示される。この画面で、選択項目の取り消しを選択できる。
【0049】
一方、窓口端末6Aでは、生体登録の選択に応じて、図8の「携帯電話による静脈登録」の画面G1が表示される。この画面G1で、「登録」と「照会」の選択ができる。利用者が、画面G1で、登録を選択すると、図8の「携帯をかざしてください」の誘導画面G2が、表示される。この画面で、選択項目の取り消しを選択できる。
【0050】
次に、窓口端末6Aは、口座確認画面G3を、表示する。この画面G3で、先に、本人照合された口座番号や本人情報が表示される。この画面G3で、確認を押すと、窓口端末6Aは、手のひらの静脈読み取り誘導画面G4を表示する。これに応じて、利用者は、自己の手のひらを、静脈センサー10にかざす。静脈センサー10は、手のひらの静脈像を読み取り、窓口端末6Aの静脈認証ライブラリ66に送る。静脈認証ライブラリ66は、静脈像から静脈パターンの特徴を抽出し、生体データ(静脈データ)を作成する。
【0051】
更に、窓口端末6Aは、この静脈データと口座データ等を、Felicaライブラリ64を介し、Felicaリーダ/ライタ21で、携帯電話1の静脈認証アプリが管理する共通領域12−2に書き込む。そして、試し認証を行う。即ち、窓口端末6Aは、再度、手のひらの静脈読み取り誘導画面G5を表示する。これに応じて、利用者は、自己の手のひらを、静脈センサー10にかざす。静脈センサー10は、手のひらの静脈像を読み取り、窓口端末6Aの静脈認証ライブラリ66に送る。静脈認証ライブラリ66は、静脈像から静脈パターンの特徴を抽出し、生体データ(静脈データ)を作成する。
【0052】
一方、窓口端末6Aは、携帯電話1の共通領域12−2の登録した静脈データを、Felicaライブラリ64を介し、Felicaリーダ/ライタ21で、読み取り、静脈認証ライブラリ66で、再度読み取った静脈データと、登録された静脈データとを照合して、照合確認する。又は、読み取った静脈データを携帯電話の静脈認証アプリに通知し、携帯内で照合確認する。照合結果が良好なら、窓口端末6Aは、登録完了画面G6を表示し、携帯電話1の表示部13にも、登録完了画面が表示される。
【0053】
この登録完了により、図7に示すように、携帯電話1の静脈認証アプリは、携帯通信網8を介し金融機関のFelica対応サーバ5Aに、生体情報の登録を通知する。即ち、Felica対応サーバ5Aに、その口座情報や登録情報が格納される。
【0054】
このようにして、携帯電話1に、生体情報が登録され、生体認証による取引等が可能となる。
【0055】
次に、図9及び図10により、生体認証処理を説明する。
【0056】
(S10)図10に示すように、利用者は、携帯端末1のキー入力部14によりiアプリキーを押すと、CPU11は、iアプリケーションを起動し、表示部13に、iアプリの待ち受け画面を表示する。一方、自動取引機2は、顧客操作部23に、取引選択画面G10として、通常のカード取引である「預金」、「支払」、「残高照会」、「通帳記入」と、携帯電話での取引である「携帯電話で取引」の選択アイコンを表示する。
【0057】
(S12)利用者が、表示された取引選択画面G10で、「携帯電話での取引」を選択すると、自動取引機2は、顧客操作部23に、携帯電話をFelicaセンサー21へかざすような誘導画面G11を表示する。利用者が、携帯電話1のショートレンジ通信ユニット16を、ATM2の携帯通信ユニット21にかざすと、周知の非接触ICカードのリード/ライトシーケンスで、ショートレンジ通信ユニット16から前述の口座番号や生体情報等が、ATM2の携帯通信ユニット21に、非接触で通信される。ATM1は、これを受けると、顧客操作部23に、口座選択画面G12を表示する。この口座選択画面G12には、前述の携帯電話1から送信された口座番号が羅列される。利用者が、顧客操作部23から取引する口座を選択すると、顧客操作部23に携帯電話による取引選択画面G13が表示される。この取引選択画面G13には、前述の携帯電話1で自動取引できる取引項目のみが表示される。ここでは、「支払」、「入金」、「残高照会」のみが選択できる。
【0058】
(S14)利用者が、顧客操作部23から取引項目を選択すると、ATM2は、顧客操作部23に、手のひらの静脈読み取り誘導画面G14を表示する。これに応じて、利用者は、自己の手のひらを、静脈センサー10にかざす。静脈センサー10は、手のひらの静脈像を読み取り、ATM2の静脈認証ライブラリ66に送る。静脈認証ライブラリ66は、静脈像から静脈パターンの特徴を抽出し、生体データ(静脈データ)を作成する。そして、ATM2の静脈認証ライブラリ66は、読み取った静脈データと、携帯電話1に登録された静脈データとを照合して、照合確認する。認証失敗(不成功)なら、リトライさせ、所定回数のリトライでも、認証が成功しない場合には、このサービス処理を終了し、このサービス処理の閉塞を行う。
【0059】
(S16)一方、認証成功であれば、ATM2は、ステップS12で選択された携帯電話での取引種別を判定する。
【0060】
(S18)ATM2は、支払いの選択に応じ、周知の支払い処理を実行する。例えば、顧客操作部23の画面23−1に、金額入力画面を表示し、金額入力させ、金額入力終了を検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、金額確認画面を表示する。制御部20は、確認キーの押下を検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、コンピュータ交信画面を表示する。
【0061】
この間に、制御部20は、回線制御ユニット26を介し、ホストコンピュータ5に、選択された口座データと金額を送信し、ホストコンピュータ5からの応答を得る。制御部20は、ホストコンピュータ5からの応答が支払い許可である場合に、利用控え発行が指定されている場合には、カードユニット24でレシートを発行する。そして、制御部20は、現金ユニット25に、入力された金額の現金の放出を指示する。現金ユニット25が、その金額の現金(紙幣)を排出すると、制御部20は、顧客操作部23の画面23−1に、紙幣放出画面を表示する。制御部20は、現金抜き取りを検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、取引終了画面を表示する。そして、ステップS12に戻る。
【0062】
(S20)制御部20は、ステップS12で入金取引が選択されると、顧客操作部23の画面23−1に、現金(紙幣)挿入画面を表示する。この画面では、「紙幣挿入」の誘導メッセージが表示される。制御部20は、現金ユニット25の挿入口を開放する。制御部20は、現金ユニット25の挿入口に紙幣が挿入されたことを検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、現金計数中画面を表示する。この間に、現金ユニット25は、挿入紙幣の計数を行う。
【0063】
制御部20は、現金ユニット25から計数終了の通知を受けると、顧客操作部23の画面23−1に、金額確認画面を表示する。この画面では、計数した金額と、確認キーとが表示される。制御部20は、確認キーの押下を検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、コンピュータ交信画面を表示する。この間に、制御部20は、回線制御ユニット26を介し、ホストコンピュータ5に、選択された口座データと、計数された金額を送信し、ホストコンピュータ5からの応答を得る。
【0064】
制御部20は、ホストコンピュータ5からの応答が入金許可である場合に、利用控え発行が指定されている場合には、カードユニット24でレシートを発行する。そして、制御部20は、顧客操作部23の画面23−1に、レシート発行画面を表示する。この画面では、「ご利用控えをお取り下さい」との誘導メッセージが表示される。制御部20は、レシートの抜き取りを検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、取引終了画面を表示する。そして、ステップS12に戻る。
【0065】
(S22)制御部20は、ステップS12で残高照会が選択されると、顧客操作部23の画面23−1に、顧客操作部23の画面23−1に、コンピュータ交信画面を表示する。この間に、制御部20は、回線制御ユニット26を介し、ホストコンピュータ5に、選択された口座データを送信し、ホストコンピュータ5からの応答を得る。制御部20は、ホストコンピュータ5からの応答を得ると、顧客操作部23の画面23−1に、残高確認画面を表示する。この画面では、「口座番号」と「その残高」と確認キーとが表示される。制御部20は、確認キーが押下され、利用控え発行が指定されている場合には、カードユニット24でレシートを印刷、発行する。そして、制御部20は、顧客操作部23の画面23−1に、レシート発行画面を表示する。制御部20は、レシートの抜き取りを検出すると、顧客操作部23の画面23−1に、取引終了画面を表示する。そして、ステップS12に戻る。
【0066】
このようにして、携帯電話1からの生体データを読み取り、生体認証し、口座データで、通常の自動取引を実行する。この場合には、携帯端末からの取引サービスのため、取引種別を、「支払い」、「預け入れ」、「残高照会」に限っている。これにより、ユーザーに余分な取引項目を表示することを防止し、ユーザーの便宜を図る。
【0067】
又、携帯端末1には、図9の画面G12で示したように、複数の口座のデータを持つことができるため、各口座のカードを所持する必要がない。即ち、複数のカードをまとめることができ、ユーザーに都合が良いサービスを提供できる。
【0068】
生体認証方式としては、例えば、携帯端末に好適な生体認証方式としては、指紋認証の他に、指の血管像による認証、手のひらの血管像、紋章等が好適である。
【0069】
[他の実施の形態]
図11は、本発明の他の実施の形態のシステムのブロック図である。図11において、図1で示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。ここでは、銀行ホスト5から、iアプリサーバ3に、申し込みのあった利用者の口座番号等を、ダウンロードする。iアプリサーバ3から携帯通信端末1に、静脈アプリケーションと口座番号とをダウンロードし、認証された生体情報領域を作成させ、口座番号を格納する。利用者は、この携帯通信端末1を、窓口6に持っていき、自己の生体情報を撮像させ、生体データ(静脈データ)を、携帯通信端末1の共通領域12−2に格納する。これにより、携帯通信端末1は、生体情報の格納された個人カードの機能を有し、生体認証用カードの発行が終了する。
【0070】
利用者は、携帯通信端末1を、自動機2に読み取らせ、生体認証による個人認証を行い、口座からの自動取引を実行する。このため、カード発行プロセスが簡略化され、且つ発行元のコストも低減でき、生体認証が実現できる。
【0071】
前述の実施の形態では、生体認証を、手のひらの静脈パターン認証で説明したが、指の静脈パターンや、指紋、手の甲の血管パターン、手の掌紋、顔面等の他の生体認証にも、適用でき、又、金融業務の自動機で説明したが、自動発券機、自動販売機等他の分野の自動機にも適用できる。
【0072】
更に、携帯端末1からの非接触通信方式を、Felica方式で説明したが、他のICカードの非接触通信方式や、他の非接触通信方式、例えば、赤外線等を利用できる。同様に、携帯端末を携帯電話で説明したが、PDA等の携帯通信端末を利用できる。
【0073】
(付記1)非接触通信機能と携帯通信機能を有する携帯通信端末から、携帯通信網を介し、生体認証アプリケーションを管理するサーバにアクセスするステップと、前記サーバから前記携帯通信端末に、前記生体認証アプリケーションをダウンロードするステップと、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体情報を格納するための記憶領域を作成するステップと、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域の作成完了を、前記携帯通信端末の画面に表示して、前記利用者に登録準備完了を通知するステップと、生体検出器が、前記携帯通信端末の利用者から、前記利用者の生体情報を検出するステップと、登録装置が、前記生体認証アプリケーションがダウンロードされた携帯通信端末と通信して、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域に、前記検出した生体情報を書き込むステップと、利用者の生体情報を検出する端末装置と、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、通信し、前記端末装置で検出された生体情報と前記携帯通信端末に書き込まれた生体情報とを照合するステップとを有することを特徴とする生体認証方法。
【0074】
(付記2)前記ダウンロードステップは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証アプリケーションが管理する前記携帯通信端末の記憶領域の指定とをダウンロードするステップからなることを特徴とする付記1の生体認証方法。
【0075】
(付記3)前記ダウンロードされた携帯通信端末が、前記記憶領域の指定に応じて、前記生体情報を格納する領域を作成するステップを更に有することを特徴とする付記2の生体認証方法。
【0076】
(付記4)前記書き込みステップは、前記生体情報と生体認証を利用するための前記利用者の個人情報とを書き込むステップからなることを特徴とする付記1の生体認証方法。
【0077】
(付記5)前記書き込みステップは、前記生体情報と生体認証を利用するための前記利用者の口座情報とを書き込むステップからなることを特徴とする付記4の生体認証方法。
【0078】
(付記6)前記ダウンロードステップは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証を利用するための前記利用者の個人情報とをダウンロードするステップからなることを特徴とする付記1の生体認証方法。
【0079】
(付記7)前記ダウンロードステップは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証を利用するための前記利用者の口座情報とをダウンロードするステップからなることを特徴とする付記6の生体認証方法。
【0080】
(付記8)前記照合が良好な場合に、前記端末で、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、取引処理するステップを更に有することを特徴とする付記1の生体認証方法。
【0081】
(付記9)非接触通信機能と携帯通信機能を有し、携帯通信網を介し、生体認証アプリケーションを管理するサーバにアクセスして、前記生体認証アプリケーションをダウンロードされる携帯通信端末と、前記携帯通信端末の利用者から、前記利用者の生体情報を検出し、前記生体認証アプリケーションがダウンロードされた携帯通信端末と通信して、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域に、前記検出した生体情報を書き込む生体情報登録装置と、利用者の生体情報を検出し、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、通信し、前記検出された生体情報と前記携帯通信端末に書き込まれた生体情報とを照合して、生体認証する端末装置とを有し、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体情報を格納するための前記記憶領域を作成し、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域の作成完了を、前記携帯通信端末の画面に表示して、前記利用者に登録準備完了を通知することを特徴とする生体認証システム。
【0082】
(付記10)前記サーバは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証アプリケーションが管理する前記携帯通信端末の記憶領域の指定とをダウンロードすることを特徴とする付記9の生体認証システム。
【0083】
(付記11)前記ダウンロードされた携帯通信端末が、前記記憶領域の指定に応じて、前記生体情報を格納する領域を作成することを特徴とする付記10の生体認証システム。
【0084】
(付記12)前記登録端末は、前記生体情報と生体認証を利用するための前記利用者の個人情報とを書き込むことを特徴とする付記9の生体認証システム。
【0085】
(付記13)前記登録端末は、前記生体情報と生体認証を利用するための前記利用者の口座情報とを書き込むことを特徴とする付記12の生体認証システム。
【0086】
(付記14)前記サーバは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証を利用するための前記利用者の個人情報とをダウンロードすることを特徴とする付記9の生体認証システム。
【0087】
(付記15)前記サーバは、前記生体認証アプリケーションと前記生体認証を利用するための前記利用者の口座情報とをダウンロードすることを特徴とする付記14の生体認証システム。
【0088】
(付記16)照合装置は、前記照合が良好な場合に、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、取引処理することを特徴とする付記9の生体認証システム。
【産業上の利用可能性】
【0089】
サーバから携帯通信端末に、生体認証アプリケーションをダウンロードし、認証された生体情報領域を作成させ、自己の生体を撮像させた生体データ(静脈データ)と口座番号を、携帯通信端末の共通領域に格納することにより、携帯通信端末は、生体情報の格納された個人カードの機能を有し、生体認証用カードの発行が終了する。このため、発行プロセスが簡略化し、且つ発行コストも低減できる。又、生体認証アプリケーションが生体情報領域の作成を完了すると、携帯通信端末の画面に完了を表示するため、利用者が携帯通信端末が登録可能となったことを知ることができ、登録を別の端末で行っても円滑な生体情報の登録が可能となる。
【符号の説明】
【0090】
1 携帯電話(携帯通信端末)
2 自動取引装置(ATM)
5 ホストコンピュータ
10 生体リーダ(撮像装置)
11 CPU
12 メモリ
16 ショートレンジ通信ユニット(FeliCaチップ)
20 制御部
21 読み取り装置
23 顧客操作部
24 カードユニット
25 現金ユニット
26 回線制御ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触通信機能と携帯通信機能を有する携帯通信端末から、携帯通信網を介し、生体認証アプリケーションを管理するサーバにアクセスするステップと、
前記サーバから前記携帯通信端末に、前記生体認証アプリケーションをダウンロードするステップと、
前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体情報を格納するための記憶領域を作成するステップと、
前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域の作成完了を、前記携帯通信端末の画面に表示して、前記利用者に登録準備完了を通知するステップと、
生体検出器が、前記携帯通信端末の利用者から、前記利用者の生体情報を検出するステップと、
登録装置が、前記生体認証アプリケーションがダウンロードされた携帯通信端末と通信して、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域に、前記検出した生体情報を書き込むステップと、
利用者の生体情報を検出する端末装置と、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、通信し、前記端末装置で検出された生体情報と前記携帯通信端末に書き込まれた生体情報とを照合するステップとを有する
ことを特徴とする生体認証方法。
【請求項2】
非接触通信機能と携帯通信機能を有し、携帯通信網を介し、生体認証アプリケーションを管理するサーバにアクセスして、前記生体認証アプリケーションをダウンロードされる携帯通信端末と、
前記携帯通信端末の利用者から、前記利用者の生体情報を検出し、前記生体認証アプリケーションがダウンロードされた携帯通信端末と通信して、前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域に、前記検出した生体情報を書き込む生体情報登録装置と、
利用者の生体情報を検出し、前記携帯通信端末の前記非接触通信機能を使用して、通信し、前記検出された生体情報と前記携帯通信端末に書き込まれた生体情報とを照合して、生体認証する端末装置とを有し、
前記携帯通信端末の前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体情報を格納するための前記記憶領域を作成し、前記生体認証アプリケーションが前記携帯通信端末のメモリに前記生体認証アプリケーションの管理する記憶領域の作成完了を、前記携帯通信端末の画面に表示して、前記利用者に登録準備完了を通知する
ことを特徴とする生体認証システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−210281(P2011−210281A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145464(P2011−145464)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【分割の表示】特願2005−193127(P2005−193127)の分割
【原出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】