説明

生理学的状態の測定装置

【課題】定期的に生理的特徴を監視し健康推進を支援する。
【解決手段】携帯型電子装置を利用し顔や網膜の画像からユーザの特定を行い、別途生理的データを取得しそれを通信により提供する。また、対話応答により対象者の状況を把握する。エンドユーザーからの対話式応答は、該出力の提示形式に応答して測定でき、該対話式応答はエンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を表示することができる。必要であれば警告を発する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、以下に列記する出願(関連出願)のうち最も早く実施可能かつ有効な出願日の恩恵に関連し、かつそれを主張(たとえば、特許仮出願以外に対する最も早く実施可能な優先日の主張、または、特許仮出願、ならびに関連出願の親出願、祖父出願、および曾祖父出願等ありとあらゆる出願に対する米国特許法(USC35)119条(e)のもとでの恩恵の主張)するものである。
【0002】
関連出願
本出願は、米国特許商標局の特別な法令要件のために、現在同時係属中の、2007年9月5日に出願され、Roderick A. Hyde、Muriel Y. Ishikawa、 Jordin T. Kare; Eric C. Leuthardt、 Royce A. Levien、Lowell L. Wood Jr.、および Victoria Y. H. Woodらの発明者により名付けられた「生理学的状態の測定装置」という名称の米国特許出願第11/899,606号公報の一部継続出願を構成する、すなわち、現在同時係属中の出願の出願日の恩恵を受けて名付けられた出願である。
【0003】
米国特許商標庁(USPTO)では、USPTOのコンピュータプログラムが、特許出願人が両方の出願番号を参照文献として記載し、出願が継続出願か一部継続出願であるかを示すことを求めることの効力に対する通達が発行されている(Stephen G. Kuninにより2003年3月18日に交付の米国特許商標庁公式官報「先行出願の恩恵」:http://www.uspto.gov/web/offices/com/sol/og/2003/week11/patbene.htmで入手可能)。本出願者の実体(以後「出願人」)は、法令に記載されたように優先権を主張できる出願につき上記で具体的に参照した。出願人は、法令は具体的参照という用語が一義的であることを理解しており、米国特許出願の優先権を主張するために、出願番号も、「継続出願」または「一部継続出願」などのどんな特徴付けも求めない。上記にかかわらず、出願人は、USPTOのコンピュータプログラムが、あるデータ入力要件を持つことを理解しており、それ故、本出願を上記で説明した親出願の一部継続出願として指定している。しかし、本出願人は、このような指定は、本出願がその親出願の内容に加えて何か新規な内容を含むかどうかにつき、決して如何なる種類の注釈および/または承認として解釈してはならないことを明確に指摘する。
【0004】
関連出願、ならびに関連出願の親出願、祖父出願、および曾祖父出願等あらゆる出願の全ての主題は、それが本明細書と矛盾しない範囲で本明細書に参照援用される。
【背景技術】
【0005】
携帯電子装置は現代社会では普遍的なものになった。部品の小型化が急速でかつ増大しているので、このような携帯電子装置は次第に洗練されてきている。これらの携帯電子装置をユーザーの健康および良好な生活状態に関して価値のある判断に活用することは有益なはずである。たとえば、多くの場合、特に、現代医学の進歩によって早期診断および早期分析による有効な治療が次第に可能になってきたときには、年1回の医者の診察は年間を通したより頻繁な監視で補わなければならない。さらに、現在疾患のある多くの人々は、彼らの健康に影響を及ぼすことがある生理的特徴を定期的に監視することによって利益を受けるはずである。他のユーザーは、彼らの減量などの目標状態に向けての前進に関する情報を求めることができる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
方法は、限定はされないが、提示形式を含む出力をエンドユーザーに提供するステップを含む。この出力を、ユーザーベースの対話に対して提供することができる。エンドユーザーからの、エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる対話式応答を、出力の提示形式に応答して測定することができる。前記に加えて、他の方法態様も本開示の一部を構成する特許請求の範囲、図面、および本文中に記載されている。
【0007】
関連したシステムは、一つまたはそれ以上の様々な態様で、限定はされないが本明細書で参照した方法態様を達成する回路および/またはプログラミングを含み、該回路および/またはプログラミングは、システム設計者のデザイン選択に応じて本明細書で参照した方法態様を達成するように構成されるハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの実際上任意の組合せであり得る。
【0008】
システムは、限定はされないが提示形式を含む出力をエンドユーザーに提供する手段を含む。この出力をユーザーベースの対話に対して提供できる。このシステムは、エンドユーザーからの対話式応答を出力の提示形式に応答して測定する手段をさらに含むこともできる。この対話式応答は、エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる。前記に加えて、他のシステム態様が本開示の一部を形成する特許請求の範囲、図面および本文に記載されている。
【0009】
システムは、限定はされないが提示形式を含む出力をエンドユーザーに提供する回路を含む。この出力をユーザーベースの対話に対して提供できる。このシステムは、エンドユーザーからの対話式応答を出力の提示形式に応答して測定する回路をさらに含むこともできる。この対話式応答は、エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる。前記に加えて、他のシステム態様が本開示の一部を形成する特許請求の範囲、図面および本文に記載されている。
【0010】
上記の内容は要約であり、それ故、簡略化、一般化、包含、および/または細部の省略を含むことがある。したがって、当業者なら、この要約は例示のためだけのものでありなんらかの制限を意図していないことに想到するであろう。本明細書に記載された、装置および/または方法の他の態様、特徴、および利点、ならびに/あるいは、他の主題は、本明細書に記載された教示で明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の詳細な説明において、本開示の一部を構成する添付の図面が参照される。これらの図面中で、同様な記号は、文脈上で別の指示がない限り、一般に同様な部品を特定する。詳細な説明、図面、特許請求の範囲中に記載された例示的な実施形態はそれに限定されることを意味しない。ここで提示された主題の精神または範疇から逸脱することなく、他の実施形態を用いることができ、また、他の変更もなし得る。
【0012】
図1を参照すると、装置100が示されている。この装置100は携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯型ゲーム機、携帯型オーディオ機、またはアップル社(Apple Inc.)(カリフォルニア州クパチーノ)により販売されているiPodなどの別の種類の装置を含むことができる。装置100は一般に、ユーザーベースの対話に対する手段の働きをする。ユーザーベースの対話は、たとえば、入力(ユーザー生成の命令など)を受信して出力(音声、映像、または触覚応答など)を提供する電子回路および/または他の電気接続セットで電子的に達成される。電子回路は、相互接続された電子部品と基板上に支持されたコネクタとの集合体などの集積回路(IC)を含むことができる。これらの機能を達成するために一つまたはそれ以上のICを装置100に含むこともできる。
【0013】
装置100は、絶縁材料からなる基板の一つまたはそれ以上の側面上に重ね合わ(印刷)された導電経路を有するプリント基板を含むことができる。このプリント基板は、内部信号層、電源面およびアース面、ならびに必要に応じ他の回路を含むことができる。チップ、ソケット等を含む色々な部品をこのプリント基板に接続できる。当然のことながら、これらの部品はプリント基板に含まれる様々な種類または層の回路に接続できる。
【0014】
装置100は、プリント基板と装置100に含まれることがある他の部品とを少なくとも部分的に収容および/または支持する保護カバーなどの、ハウジングを含むことができる。ハウジングは、合成または半合成の重合生成物を含むプラスチック材などの、材料から形成することができる。あるいは、ゴム材、ゴムに似た特性の材料および金属を含む材料からハウジングを形成することもできる。ハウジングは耐衝撃性および耐久性に合わせて設計することができる。さらに、ユーザーの手によって人間工学的に握られるようにハウジングを設計することができる。
【0015】
装置100に、エネルギーを貯えそれを電気の形で利用可能にする一個またはそれ以上のバッテリーを介して電力供給することができる。あるいは、装置100に、中央公共設備(たとえば、AC送電線)により供給される電気エネルギーを介して電力供給することもできる。装置100は、コードを介して装置100を電気コンセントに接続して電力供給し、および/またはバッテリーを充電するポートを含むことができる。あるいは、この装置100を、無線で電力を配給するために設計された充電ステーションの近くに置いて無線で電力供給し、および/または充電することもできる。
【0016】
ユーザーベースの対話は、様々な技法を用いて達成することができる。装置100は、いくつかのボタンを備えたキーボード112を含むことができる。ユーザーはボタン114を押して電気スイッチを動作させ、装置100内に電気接続を構築することによって装置と対話することができる。ユーザーは、可聴コマンドまたはコマンドシーケンスをマイクロフォン116に発することができる。装置100は、ユーザーの神経系の働きを測定し、および/またはこの神経系に刺激を与える電極を含むことができる。この電極は体組織に接触して置かれた導電性素子を含むことができ、この素子は電気的な働きを検出し、および/または電気エネルギーを配給する。
【0017】
ユーザーベースの対話はユーザーに触覚フィードバックを与えることによって容易にすることができる。この装置100は、タッチスクリーン上でのボタン押しの感覚などの触覚フィードバック、および入力装置(たとえば、ジョイスティック/制御パッド)を操作するときの可変抵抗等を与える様々な電気的および/または機械的部品を備えることができる。この装置100は、ユーザーにディスプレー120を介した可視形態、スピーカー122を介した可聴形態、および他の所望の視聴覚再生機構でデータを提供することによってフィードバックを与えることができる。
【0018】
このディスプレー120は、液晶ディスプレー(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレー、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレー、ブラウン管(CRT)ディスプレー、光ファイバーディスプレー、および他の種類のディスプレーを含むことができる。当然ながら、所望により、様々なディスプレーを用いてユーザーに視覚情報を提供することができる。同様に、様々な機構を用いて装置100のユーザーに音声情報を提供することもできる。スピーカー122は、電気エネルギー(たとえば、電子回路からの信号)をユーザーの可聴範囲周辺の周波数で機械エネルギーに変換する変換器を含むことができる。
【0019】
装置100は、通信転送用に構成された通信装置を含むことができる。通信装置を用いてユーザーと一人またはそれ以上の他の通信相手との間の相互連絡を促進することができる。この通信装置は、一方の通信相手から他方へ送信するために会話を電子信号に変換することによってユーザーと別の個人との間での会話データの送信を提供できる。この通信装置は、データを電子信号の形で一方の装置から他方の装置に送信することによって、装置100と別の装置との間での電子データの送信を提供できる。この通信装置は、物理的な接続および/または無線の接続を介して、別の通信相手および/または別の装置と接続することができる。
【0020】
通信装置は、物理的な相互接続コンセント、たとえば、電話差し込み口、イーサネット(登録商標)差し込み口等、を介して別の通信相手と接続できる。あるいは、この通信装置は、無線接続方式を介して、たとえば、無線ネットワークプロトコル、無線送信、赤外線送信等を用いて、別の通信相手および/または別の装置と接続できる。この装置100は、物理的接続または無線接続のどちらかを用いて1人またはそれ以上の通信相手と接続するデータ転送インターフェース124を備えることができる。このデータ転送インターフェース124は、イーサネット(登録商標)ポートなどの物理的なアクセスポイント、送受信されたデータをフォーマットし解読する実行可能なソフトウェアなどのソフトウェアで定義された送信方式、ならびに、望むなら通信転送用の他のインターフェースを含むことができる。
【0021】
装置100は、電波エネルギーの形でデータを放射しおよび/または受信するアンテナを含むことができる。このアンテナはハウジングによって完全にまたは部分的に包まれていてもよいしハウジングの外部にあってもよい。装置100は、アンテナを用いて、半二重無線送信方式の場合は単一周波数で、全二重無線送信方式の場合は一以上の周波数で、無線で送受信できる。アンテナは、一つまたはそれ以上の所望の無線周波数帯で情報を効率よく受信し放送するように構成できる。あるいは、装置100は、必要に応じ、アンテナの送受信を一つまたはそれ以上の周波数帯に同調させるソフトウェアおよび/またはハードウェアを含むこともできる。
【0022】
装置100は、アナログ形式でデータを放送し、および/または受信できる。あるいは、装置100は、デジタル形式でデータを放送し、および/または受信することもできる。装置100は、一方の形式から他方の形式に信号を変えるアナログ−デジタルおよび/またはデジタルアナログ変換ハードウェアを含むことができる。装置100は、高速で信号処理計算をおこなうデジタル信号プロセッサ(DSP)を備えることができる。処理装置128を、装置100に備えることができ、ハウジングによって少なくとも実質的に囲むことができる。この処理装置128は、マイクロフォン116、スピーカー122、ディスプレー120、キーボード112、およびデータ転送インターフェース124などの装置100の他の部品と電気的に結合することができる。この処理装置は、キーボード112および/またはマイクロフォン116からデータを受け取り、ディスプレー120および/またはスピーカー122にデータを送信し、データシグナリングを制御し、プリント回路基板上の他の諸機能を統合するマイクロプロセッサを含むことができる。
【0023】
処理装置128は、ユーザーの状態(たとえば、生理学的状態の測定)に関連するデータを転送可能である。装置100は、広範囲の周波数に亘って動作する様々な送受信装置に接続できる。装置100は、いくつかの無線ネットワーク基地局と様々に接続できる。あるいは、装置100は、いくつかの携帯電話基地局と様々に接続することもできる。このようにして、装置100は、地理的に移動可能なままでユーザーと1人またはそれ以上の他の通信相手との間での通信転送を構築し維持可能となることができる。処理装置128は、基地局に命令し、基地局とのシグナリングを制御できる。この通信装置は、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、および符号分割多元接続(CDMA)を含む様々な技術を用いて情報を送受信できる。この通信装置は、移動電話、携帯電話、ポケベル、ハンドヘルド計算機付き電話、携帯情報端末(PDA)、および通信転送用に備えられた他の装置を含む、様々な電話通信可能な装置を含むことができる。
【0024】
装置100は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去再書き込み可能リードオンリーメモリ(EEPROM)、およびプログラム可能不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)を含む情報格納/検索用の様々な部品を含むことができる。処理装置128を用いて、装置100のメモリ内でのデータ格納/検索を制御することができる。処理装置128を用いて、装置100と一人またはそれ以上の追加の通信相手との間の送信用データの形式を設定することもできる。処理装置128は、説明した格納/検索部品などのメモリ130を含むことができる。メモリ130はデータキャッシュの形で設けることができる。メモリ130は、ユーザーの状態(生理学的状態の測定)に関連するデータを格納するために用いることができる。メモリ130を用いて、処理装置128によって実行可能な命令を格納することができる。このような命令は、装置100に固有のコンピュータプログラム、データ転送インターフェース124を介して第三者から入手したソフトウェア、ならびに、所望により、他の命令を含むことができる。
【0025】
装置100は、単一画像(たとえば、静止画)または一連の画像(たとえば、映画)を撮像するカメラなどの画像キャプチャ装置132を含むことができる。この画像キャプチャ装置132は、画像を受信するための処理装置128に電気的に結合できる。カメラにより取り込んだ画像は、処理装置128によって指示されたとき情報格納/検索部品に格納できる。画像は、電気信号に変換でき、かつ、ユーザーと一人またはそれ以上の他の通信相手との間の相互連絡を介して(たとえば、物理的なまたは無線の接続を介して)一方の通信相手から他方に送信できる。
【0026】
装置100を、生理学的状態を測定するために備えることができる。この測定はユーザーの明示的な命令なしでバックグラウンドでおこなうことができる。さらに、測定は、受動的に(たとえば、ユーザーの指示および/またはユーザーの認識なしで)おこなうこともでき、あるいは、能動的に(たとえば、ユーザーの指示に従って、および/またはユーザーが認識して)おこなうこともできる。生理的な測定を用いて、ユーザーの状態(たとえば、ユーザーの健康および/または良好な生活状態)につき判断できる。あるいは、装置100の機能に命令するために、生理的測定を用いることもできる。たとえば、携帯電話の場合、ユーザーの声の音量を上げることにより電話からの応答を引き出すことができる。この応答は、スピーカー122により提供される音声の音量を上げることを含むことができる。当然のことながら、装置100によって、能動的または受動的な方法のどちらかでおこなわれる生理的な測定は、様々な目的に用いられる。
【0027】
カメラなどの画像キャプチャ装置132を用いてユーザーの画像を取得できる。次いで、カメラはこの画像を解析できる処理装置128に画像を提供する。処理装置128は、様々な光学測定技法を用いて画像を解析できる。たとえば、光学測定を、顔認識のために、様々な顔の特徴につきおこなうことができる。あるいは、カメラを用いてユーザーの目の画像を取得することもできる。処理装置128は、この画像を解析し、ユーザーの目の網膜スキャンをおこなうことができる。
【0028】
顔の特徴の認識および網膜スキャンは、ユーザーの同一性および/またはユーザーの状態(たとえば、ユーザーの全体的な健康および/または良好な生活状態)の監視を含む様々な目的のために用いることができる。たとえば、画像を、様々な形状および大きさ(たとえば、ほくろおよび/または母斑の寸法)、色調および色彩(たとえば、肌の色/蒼白さ)、ならびにユーザーの状態を示す他の特徴に対して検査できる。当然のことながら、前述の一覧は例示的かつ説明するためだけのものであり、画像キャプチャ装置132によって取得された画像を解析して、視覚的に識別可能な特徴を有するどんな生理的状態または生理学的状態も識別できる。
【0029】
電極は、皮膚を通したまたは経由した経皮的な測定をおこなう処理装置128と結合できる。あるいは、別の種類の装置を用いて、このような測定をおこなうこともできる。これらの経皮的な測定は、ユーザーの汗の量を測定するため、ユーザーの神経系の健全さを判断するため、および必要に応じ他の目的のために用いることができる。さらに、当然のことながら、ユーザーの皮膚を通した測定をするために他の装置を用いることもできる。ニードルを用いてユーザーを血液サンプルについて精査して血糖レベルを測定できる。あるいは、プローブを用いて、接触刺激に対するユーザーの敏感性をテストすることもできる。
【0030】
マイクロフォン116を、ユーザーの声の出力および/またはユーザーの周囲環境を測定してユーザーの状態を判断するために用いることができる。たとえば、ユーザーの声を音声認識(すなわち、ユーザーの同一性の判断)のために解析できる。あるいは、マイクロフォン116を、ユーザーからの音声データを処理装置128に提供して生理学的状態を測定するために用いることもできる。たとえば、マイクロフォン116を、ユーザーの声の出力を測定してユーザーの気分を判断するために用いることができる。ユーザーの全体的な気分が周知のまたは予測される健康状態と正反対だと判断されたとき、警告をユーザーに発することができる。たとえば、高血圧に悩むユーザーについて声のストレスの判定が危険なレベルにあることが分かると、過度な活動につきユーザーに警告を発することができる。別の例では、マイクロフォン116を、ユーザーの音声出力を測定してユーザーの呼吸レベル(たとえば、呼吸数)を決定するために用いることができる。
【0031】
あるいは、マイクロフォン116を用いて、ユーザーの環境および/またはその特徴を識別する目的でユーザーの周囲環境についての情報を収集することもできる。装置100は、このような情報をユーザーまたは所望により別の通信相手に報告できる。当然のことながら、マイクロフォン116を用いてユーザーに関する様々な生理的かつ環境に関するデータを収集できる。さらに、当然のことながら、処理装置128は、所望の組の情報および/または特徴に応じたいくつかの異なる方法で、このデータを解析できる。
【0032】
装置100は、処理装置128に電気的に結合した呼気分析計142(たとえば、マイクロ流体チップ)を備えることができる。この呼気分析計142を、ユーザーの呼気を取り込みかつ分析するために用いることができる。たとえば、呼気分析計142を、ユーザーの呼気を採取してユーザーの呼気上のアルコールの存在を判断/測定するために用いることができる。次いで、処理装置128は、呼気分析計142によりなされた測定を解析してユーザーの血中アルコール濃度を測定できる。装置100を用いて、特定のユーザーに対して指定されるようなアルコール濃度(たとえば、危険および/または違法な濃度)について報告できる。さらに、呼気分析計142を、ユーザーの呼気上の化学物質、ウイルス、および/または細菌の存在を検出することを含む他の目的のために用いることもできる。温度、湿度、および、必要に応じ他の特性を含むユーザーの呼気の他の特性についても監視し、報告できる。
【0033】
装置100は、処理装置128に電気的に結合した動作検出装置144を備えることができる。この動作検出装置144は、加速度計、あるいは、装置100の加速、振動、および/または他の動きを検出し測定する別の装置を含むことができる。装置100がユーザーによって握られまたは保持されているとき、ユーザーの動きを加速度計で測定し、処理装置128で監視できる。処理装置128を用いて異常な動き、たとえばパーキンソン病を示すことがある震えを検出できる。処理装置128を用いて、歩き方および歩行頻度を含むユーザーの動作に関する情報を(たとえば、歩数計の要領で)検出することもできる。
【0034】
あるいは、処理装置128を用いて、ユーザーに有害かもしれない動きを示す急加速および/または急減速を含む異常な動きを検出することもできる。たとえば、乱暴な減速は交通事故を示すことがあり、急加速に続く突然の停止は転倒を示すことがある。当然のことながら、前述したシナリオは例示的かつ説明するためだけのものであり、動作検出装置144を用いて、ユーザーおよび/または装置100の動作に関連する多くの様々な特徴を監視できる。さらに、当然のことながら、どんな異常な活動または動作も、家族(たとえば、転倒の場合)、安全監視サービス、または別の代理業者を含む第三者に報告できる。
【0035】
装置100は、処理装置128に電気的に結合した位置決定装置146を備えることができる。この位置決定装置146は、装置100の地理的な位置を決定する手段を含むことができる。位置決定装置146は、GPSレシーバなどの全地球測位システム(GPS)装置を含むことができる。GPSレシーバを用いてユーザーの動きを監視できる。たとえば、装置100は、一回目に第1の近傍に位置し、二回目に第2の近傍に位置することができる。装置100の位置を処理装置128に報告することによって、装置100がユーザーの動きを監視することができる。
【0036】
一例では、ユーザーの動きを検査して、遠距離走などの運動に従事している間、ユーザーが第1の近傍から第2の近傍に移動した距離を測定できる。この事例では、装置100は、消費カロリーなどの関心のあるデータをユーザーに報告できる。別の例では、ある時間にわたってユーザーの動きの欠如を監視できる。この事例では、ユーザーの動きがある時間停止した(または、実質的に制限された)時、警告メッセージをユーザー(たとえば、目覚ましコール)または第三者(たとえば、健康監視サービス)に配信できる
【0037】
装置100は、装置100の出力の操作およびユーザー応答の解析を通して生理学的状態/応答を測定する検知システムを含むことができる。この検知システムは、装置100に一体化された医用センサを含むことができる。ユーザーは、装置100が検知システムを用いて生理測定をおこなうことを要求できる。あるいは、装置100が、ひそかに測定をおこなうこともできる。当然のことながら、いくつかの要求されたおよび/またはひそかな測定をある時間にわたっておこなうことができ、かつ、その結果を解析して、さもなければ容易に明らかにならないはずのユーザーの状態のパターンおよび兆候を判断できる。さらに、測定をユーザーの履歴に基づいておこなうこともできる。様々な集まる情報および統計的な技法を用いてこのような情報の集まりおよびその後の解析を最適化できる。当然のことながら、装置100は様々な技法を用いてこのような情報の集まりに関連してユーザーの同一性を構築することもできる。ユーザーの同一性が一旦構築されると、装置は、このユーザーに対するデータを適切に記憶し監視できる。
【0038】
装置100は、様々なユーザーについての別々の組の情報を保持できる。さらに、装置100が特定のユーザーに関する情報と他のユーザーに関する情報とを、関連したグループ分け(たとえば、家族関係を有する他のユーザーの)で相互に関連付けできることが企図されている。この関連した情報は、一人以上の当事者により用いられる場合、装置100によって収集できる。たとえば、ある家族の幾人かの子供は電話を共有できる。電話が子供のうちの一人が熱を出していることを確認すると、家族にその情報を報告でき、同時に、他の2人の子供は熱を出していないことを監視し、かつ報告できる。当然のことながら、このような報告には測定のタイミングと期待される測定の精度(信頼区間)とに関する情報を含むことができる。時刻歴を作成し、電話上で見、および/または、必要に応じ装置から送信できることが企図されている。
【0039】
ユーザーに関する情報を別の装置で収集できることが企図されている。さらに、別の装置からのデータを装置100に送信し、処理装置128で解析できる。外部データを装置100によりなされた測定と比較して解析できる。外部データは、装置100によって判断されるような周知のまたは予測されるユーザーの状態を考慮して解析することができる。たとえば、別の装置によって収集されたユーザーの心拍に関する情報を装置100にアップロードし、装置100によって収集されたユーザーの呼吸に関する情報、および/または装置100によって収集されたユーザーの生理的測定に基づいてユーザーの心臓につき推測される情報を比較できる。あるいは、装置100からのデータを中央当局にアップロードし、同一ユーザー、関連したユーザー(たとえば、家族)、または全く関連のないユーザーについて測定されたデータと比較してある母集団等に対する健康の傾向を構築することもできる。
【0040】
装置100を用いてユーザーの聴覚能力を測定できる。スピーカー122をユーザーに聴覚の合図を提供するために用いることができる。これによって、ユーザーの聴覚能力を、装置100の音声出力の音量を操作することによって測定できる。たとえば、携帯電話の場合、電話のベルの音量をユーザーがベルの音量に応答するまで調節できる。あるいは、ユーザーの聴覚能力を、装置100の音声出力の周波数を操作することによって測定できる。たとえば、携帯電話の場合、電話のベルの周波数をユーザーがベル周波数に応答するまで調節できる。ベルの音量およびベル周波数の操作は説明するためだけのものであり、限定的なものを意味しない。スピーカー122の出力を様々な方法で調節でき、ユーザーの状態に関する情報を判断するためにユーザーの様々な応答を様々な方法で解釈できることが企図されている。
【0041】
装置100を用いてユーザーの視覚能力を測定できる。ディスプレー120を、ユーザーに様々な視覚の合図を提供するために用いることができる。装置100のテキスト出力のフォントサイズを操作してユーザーの視覚能力を測定できる。たとえば、テキストを第1のテキストサイズで提供できる。ユーザーが第1のテキストサイズを読むことができれば、サイズを第2のテキストサイズに調節できる。第2のテキストサイズは、第1のテキストサイズより小さくできる。テキストサイズを、ユーザーがもはや最低限の実質的な精度で読めなくなるまで調節できる。この情報を用いてユーザーの視覚能力に関して判断できる。
【0042】
あるいは、処理装置128を、視覚投影装置158に電気的に結合することもできる。この視覚投影装置158を、画像(たとえば、装置100のテキスト出力)を表面(たとえば、壁/スクリーン)上に投影するように構成できる。ユーザーの視覚能力を、この表面上の画像を操作することによって測定できる。たとえば、先に述べたように、テキストを、第1のテキストサイズと第2のテキストサイズで交互に提供できる。当然のことながら、装置100は、装置100および/または表面からのユーザーの距離を測定できる(たとえば、カメラを用いて)。あるいは、ユーザーは装置に距離の情報を提供することもできる。さらに、装置100はユーザーに所望の距離を提供し、ユーザーがその距離にいると仮定することができる。上記した距離測定/距離推測のうちのどれか一つをユーザーの視覚能力判断要因の一つとして含めることもできる。
【0043】
装置100のテキスト出力は、ディスプレー120上に提供された図形ボタン/アイコン用のラベルを含むことができる(たとえば、ディスプレー120がタッチスクリーンを含む例)。一例では、タッチスクリーン上のラベルを含むテキストのサイズを調節して、図形ボタン/アイコンを識別する際にユーザーがどれほど正確であるかを記録することによってユーザーの視覚を測定する。別の事例では、装置100のテキスト出力は、ボタン114上に表示されたOLEDラベルを含み、ボタンのラベルのテキストサイズをOLEDの出力によって調節して、様々なテキストサイズでどれほど正確にボタンが押されるかを記録することによってユーザーの視覚を測定する。別の例では、図形ボタン/アイコン用のラベルおよび/またはそのスクリーン上の配置を擬似ランダムな方法で変えてユーザーが様々なラベル/アイコンの位置を記憶するのを防ぎ(たとえば、様々なテキストサイズの視覚認識をテストする場合)、および/または、様々かつ変化する位置で図形ボタン/アイコンを識別する際にユーザーの知力をテストできる。
【0044】
あるいは、装置100のテキスト出力は、視覚投影装置158によって作業面(たとえば、ユーザーが座ることができる机)上に投影された図形ボタン/アイコン用のラベルを含むこともできる。装置100は、カメラまたは他の装置を用いて、視覚投影装置158によって投影される図形ボタン/アイコンの近くのユーザーの動作を記録できる。投影される画像上のラベルを含むテキストのサイズを調節して、先に説明したように図形ボタン/アイコンを識別する際にどれほどユーザーが正確かを記録することによってユーザーの視覚を測定できる。さらに、図形ボタン/アイコンの場所を、先に説明したように擬似ランダムな方法で変えることもできる。
【0045】
出力されたテキストのユーザー認識に関して記録された様々なデータを、処理装置128に報告できる。また、処理装置128は、要求に応じ、様々な考察(たとえば、先に説明したようなユーザーの装置100からの距離)を用いてユーザーの視覚に関して判断できる。さらに、当然のことながら、テキスト以外の他の様々な記号および証印をディスプレー120および/またはボタン114を用いてユーザーの視覚能力を測定できる。これには、様々な長さ、厚さ、および/または角度の線分を必要に応じディスプレー120上に配置することが含まれる。
【0046】
装置100を用いて、ユーザーの器用さおよび/または反応時間を測定できる。ユーザーの器用さを、ユーザー入力を介して装置100を操作することによって測定できる。たとえば、処理装置128を、ボタン114を押す特徴(たとえば、ボタン押しタイミングの測定)を調べることによってユーザーの器用さを測定するように構成できる。一例では、装置100は、時刻t6で、出力、スピーカー122から提供される音声合図、ディスプレー120から提供される視覚的合図、または必要に応じ別の種類の出力など、をユーザーに提供する。ユーザーは、時刻t7で応答して合図と応答との間の第1の応答時間Δ1を与えることができる。あるいは、ユーザーが時刻t8で応答して合図と応答との間の第2の応答時間Δ2を与えることもできる。ユーザーの応答時間を監視してユーザーの状態に関する情報を収集できる。この情報は、ある時間にわたって収集でき、または、ある時間での一群の測定の際に収集することもできる。反応時間の増加または減少を用いてユーザーの状態に関する情報を推測できる。
【0047】
装置100を用いてユーザーの記憶特性を測定できる。たとえば、ユーザーの記憶能力を装置100によって測定できる。この装置は、ある時点でユーザーに知られた情報(たとえば、ユーザーによって入力または調べられた情報)を格納できる。次いで、この情報をその後の検索のためにメモリ130に格納できる。情報検索にあたって、処理装置128は、それに接続できる装置のうちのどれかを用いて、情報に関する質問/手掛かりをユーザーに提供できる。次いで、ユーザーを促して装置に情報を供給させることができる。メモリ130に格納された情報に対するユーザーの応答を比較することによって、装置100がユーザーの記憶能力に関して判断することができる。この情報をある時間にわたって収集でき、または、ある時間での一群の測定の際に収集することもできる。さらに、装置100を用いて、どれほど速く作業課題が装置上で完了されるか(たとえば、電話番号の打ち込み)、かつ/あるいは、装置外で完了される(たとえば、ある位置から別の位置への移動)かを、測定することによってユーザーの精神的および/または物理的な性質を測定できる。
【0048】
ユーザーの状態の測定を、擬似ランダムな時間体系に従っておこなうことができる。あるいは、相異なる様々な時間間隔で測定を提供する別の手法に従っておこなうこともできる。第1の測定を時刻t0で、第2の測定を時刻t1で、および第3の測定を時刻t2でおこなうことができる。時刻t0、t1、およびt2を、擬似ランダムな時間体系(たとえば、ランダムに現れる一連の数であるが、有限の演算処理によって生成される)に従って様々に異なる時間間隔によって分離できる。処理装置128は、本明細書に記載されるように自体に接続された様々な部品のうちのどれか一つを通してユーザーの状態を測定(たとえば、生理学的状態の測定)できる。処理装置128は、一連の擬似乱数を生成できる。あるいは、装置100が、ランダム化されたシードまたは擬似乱数を外部発信源から受取ることもできる。この外部発信源は、環境因子等を用いてランダムなシードまたは擬似ランダムな数列を演算できる。
【0049】
ユーザーの状態の測定は、実施可能なとき/ご都合主義的に(すなわち、装置がユーザーの掌中に保持されているとき、装置が開放されてユーザーの顔に向いているとき、装置がユーザーに近接しているとき、装置がユーザーの心臓に近接しているとき、装置がある方法で握られているとき)におこなうことができる。第4の測定を時刻t3で、第5の測定を時刻t4でおこなうことができる。第4および第5の測定には、ユーザーが装置100を握っているときユーザーの心拍数を測定することを含むことができる。時刻t3およびt4を、先に説明したような擬似ランダムな時間体系に従って様々に異なる時間間隔によって分離できる。しかし、時刻t3およびt4はどちらも測定に利用できるウインドー内にある。測定実施可能性を、装置100によって判断できる(たとえば、測定は、装置が「オフ」状態と対照的な「オン」状態にあるときおこなわれる。)。あるいは、ユーザー(装置100のユーザーか別の当事者のどちらか)が、測定実施可能性を判断できる。処理装置128は、本明細書で説明したように装置に接続された様々な部品のうちのどれか一つを通してユーザーの状態を測定(たとえば、生理学的状態の測定)できる。
【0050】
あるいは、ユーザーの状態の測定を、求められたときにおこなうこともできる。第6の測定を時刻t5でおこなうことができる。時刻t5は測定要求の後でよい。時刻t5は、先に説明したような擬似ランダムな時間体系に従って様々に異なる時間間隔によって測定要求から分離できる。あるいは、時刻t5を装置100によって決定することもできる(たとえば、測定を、処理装置128によって予定されたときにおこなうこともできる。)。当然のことながら、ユーザー(装置100のユーザーか別の当事者のどちらか)が測定を求めることもできる。処理装置128は、本明細書で説明したように装置に接続された様々な部品のうちのどれか一つを通してユーザーの状態を測定(たとえば、生理学的状態の測定)できる。
【実施例】
【0051】
図2に、エンドユーザーに対する少なくとも一つの生理学的状態を測定することに関する例示的な操作を表わす操作の流れ200を示す。図2、および、操作の流れの様々な例を含んだその後に続く図では、上記で説明した図1の例、ならびに/または他の例および状態に対して、議論と説明を提供することができる。しかし、操作の流れは、いくつかの他の環境および状態、および/または図1の変更形態でも、実行できることを理解すべきである。また、様々な操作の流れが図示したシーケンスで提示されているが、様々な操作を、示した順序と異なる順序で実施することができ、または同時に実施することもできることを理解すべきである。
【0052】
開始操作の後で、操作の流れ200は提供操作210に移動する。この提供操作では、提示形式を含む出力であって、ユーザーベースの対話に対して提供される出力をエンドユーザーに提供できる。たとえば、図1に示すように、装置100は、ビデオ出力を提供するディスプレー120、音声出力を提供するスピーカー122、および/または投影された視覚出力を提供する視覚投影装置158を備えることができる。装置100からの出力は、エンドユーザーに提示される情報の形態;限定はされないが、外観、配列、組成、配置、順序、組織、方位、パターン、比率、形状、大きさ、構造、スタイル、および/または種類などの特性を含む、を一般に表わす提示形式を有することができる。たとえば、装置100からの出力の提示形式は、ディスプレー120および/または視覚投影装置158によって出力されるテキストに対するフォントサイズを含むことができる。あるいは、提示形式は、スピーカー122から出力される音声に対する音量および/または周波数を含むこともできる。当然のことながら、本明細書で開示された提示形式は網羅的でもなく限定的でもないように意図されており、提示形式が変化する他の出力も本発明の範疇および意図から逸脱することなく同様に用いることができる。
【0053】
次いで、測定操作220で、エンドユーザーからの対話式応答であって、エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示す応答を、出力の提示形式に応答して測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーはボタン114を押すことによって装置と対話できる。あるいは、ユーザーは、可聴コマンドまたはコマンドシーケンスをマイクロフォン116に発することができる。エンドユーザーからの対話式応答は、エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる。たとえば、ある対話式応答(たとえば、装置100に指示してスピーカー122によって出力される音声の音量を増やす対話式応答)はエンドユーザーの聴覚状態を示す一方、別の対話式応答(たとえば、装置100に指示してディスプレー120によって出力されるテキストに対するフォントサイズを大きくする対話式応答)はエンドユーザーに関する視覚状態を示すことができる。
【0054】
図3に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図3は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、提供操作210が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作302、操作304、および/または操作306を含むことができる。
【0055】
操作302では、音声出力をエンドユーザーに提供できる。たとえば、図1に示すように、スピーカー122を用いて音声出力をエンドユーザーに提供できる。この音声出力は、たとえば、音楽、音声データ、トーン(たとえば、トーン発生器からの)、および/または、必要に応じ他の聴覚情報を含む。
【0056】
操作304では、視覚出力をエンドユーザーに提供できる。たとえば、図1に示すように、ディスプレー120を用いて視覚出力をエンドユーザーに提供できる。この視覚出力は、たとえば、テキスト、グラフィックス、記号、証印、および/または、必要に応じ他の視覚情報を含む。
【0057】
操作306では、画像を面上に投影できる。たとえば、図1に示すように、視覚投影装置158を用いて、投影された視覚出力をエンドユーザーに提供できる。この投影された視覚出力は、たとえば、テキスト、グラフィックス、記号、証印、および/または必要に応じ他の視覚情報を含む。
【0058】
図4に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図4は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、測定操作220が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作402、操作404、操作406、操作408、および/または操作410を含むことができる。
【0059】
操作402では、エンドユーザーの聴覚能力を測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーはスピーカー122を介して提供された音声に応答できる。エンドユーザーの対話式応答は、少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる。たとえば、ある対話式応答が聴覚低下を示す一方で、別の対話式応答が聴覚感度の向上を示すことができる。
【0060】
操作404では、エンドユーザーの視覚能力を測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーはディスプレー120を介して提供される映像部分に応答できる。エンドユーザーの対話式応答は、少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる。たとえば、ある対話式応答が視覚低下を示す一方で、別の対話式応答が視力(たとえば、近視および/または遠視)を示すことができる。
【0061】
操作406では、エンドユーザーの器用さを測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーは、キーボード122に備えられたボタン114を介して対話式応答を提供できる。エンドユーザーの対話式応答が、少なくとも一つの生理学的状態を示すことができる。たとえば、対話式応答が、手先の器用さ(たとえば、タイピング速度および/またはタイピング精度)を示すことができる。
【0062】
操作408では、エンドユーザーの出力に対する反応速度を測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーは、スピーカー122、ディスプレー120、および/または視覚投影装置158のうちの一つまたはそれ以上からの出力に応答できる。エンドユーザーが、どれほど速やかにこの出力に応答するかを測定することによって、エンドユーザーに対する反応時間を測定できる(たとえば、処理装置128によって)。
【0063】
操作410では、エンドユーザーの記憶能力を測定できる。たとえば、図1に示すように、スピーカー122、ディスプレー120、および/または視覚投影装置158のうちの一つまたはそれ以上を用いてエンドユーザーに情報を提供できる。エンドユーザーがどれほど正確に情報を思い出すかを測定することによって、エンドユーザーの記憶能力を測定できる(たとえば、処理装置128によって)。
【0064】
図5に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図5は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、測定操作220が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作502、操作504、操作506、操作508、操作510、および/または操作512を含むことができる。
【0065】
操作502では、少なくとも一つの生理学的状態を、擬似ランダムなタイミング方式に従って測定できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128を用いて擬似ランダムなタイミング情報を生成でき、また、エンドユーザーの生理に関係する情報の測定を、この擬似ランダムなタイミング情報に従っておこなうことができる。
【0066】
操作504では、少なくとも一つの生理学的状態を、生理学的状態の測定が実施可能なときに測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーの生理に関係する情報の測定を、測定の実施可能性の判断をした後でおこなうことができる。たとえば、測定を装置100がオン状態のときにおこなうことができる。
【0067】
操作506では、少なくとも一つの生理学的状態を、生理学的状態の測定が要求されたときに測定できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーが、キーボード112(または他のインターフェース)のボタン114を用いて測定を求めることができ、次いで装置100が測定の実施に進む。
【0068】
操作508では、画像を取得できる。たとえば、図1に示すように、画像キャプチャ装置132(たとえば、カメラ)を用いてエンドユーザーの顔の画像を取得できる。次いで、操作510では、生理学的状態がこの画像を解析して測定できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128を用いて画像の顔の特徴を解析し、エンドユーザーに関する判断をおこなうことができる。ある具体的な実施形態では、エンドユーザーの健康および/または良好な生活状態に関する判断を、彼または彼女の顔貎を解析することによっておこなう。
【0069】
操作512では、エンドユーザーの顔の特徴を認識できる。たとえば、図1に示すように、画像キャプチャ装置132(たとえば、カメラ)を用いてエンドユーザーの顔の画像を取得できる。次いで、処理装置128を用いてこの画像の顔の特徴を解析し、エンドユーザーの同一性に関する判断をおこなうことができる。
【0070】
図6に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図6は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、測定操作220が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作602、操作604、操作606、操作608、操作610、操作612、および/または操作614を含むことができる。
【0071】
操作602では、エンドユーザーの網膜スキャンをおこなうことができる。たとえば、図1に示すように、画像キャプチャ装置132(たとえば、カメラ)を用いてエンドユーザーの網膜を撮像できる。次いで、処理装置128を用いてこの画像の網膜の特徴を解析し、エンドユーザーの同一性に関する判断をおこなうことができる。
【0072】
操作604では、エンドユーザーの経皮スキャンをおこなうことができる。たとえば、図1に示すように、画像キャプチャ装置132(たとえば、カメラ)を用いてエンドユーザーの皮膚を撮像できる。次いで、処理装置128を用いてこの画像を解析でき、かつ、画像の特徴を測定することによってエンドユーザーの健康および/または良好な生活状態(たとえば、血糖値)に関する判断をおこなうことができる。
【0073】
操作606では、音声を受信できる。たとえば、図1に示すように、マイクロフォン116を用いて、エンドユーザーからの声情報を含む対話式応答を受信できる。次いで、操作608では、生理学的状態を、音声に基づいて測定できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128を用いて声情報を解析し、(たとえば、声のストレスレベル等を計算することによって)ユーザーの健康および/または良好な生活状態に関する情報を判断できる。さらに、操作610では、エンドユーザーの同一性を、音声に基づいて判断できる。たとえば、図1に示すように、マイクロフォン116によって受信された音声を検査してエンドユーザーに固有の声の特徴を識別できる。
【0074】
操作612では、エンドユーザーの呼気を分析できる。たとえば、図1に示すように、呼気分析計142を用いてエンドユーザーからの呼気を受け入れることができる。処理装置128を用いてエンドユーザーの健康および/または良好な生活状態(たとえば、血中アルコール濃度)に関して判断できる。たとえば、操作614では、エンドユーザーの呼気上のアルコールの存在を測定できる。
【0075】
図7に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図7は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、測定操作220が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作702、操作704、および/または操作706を含むことができる。
【0076】
操作702では、エンドユーザーの動作を検出できる。たとえば、図1に示すように、動作検出装置144を用いてエンドユーザーの動作を測定できる。さらに、操作704では、エンドユーザーの震えを測定できる。たとえば、図1に示すように、この動作検出装置144は、装置100がエンドユーザーによって保持および/または身につけられているとき、震えを特徴付ける動作を測定できる。あるいは、操作706では、エンドユーザーの転倒を判断できる。たとえば、図1に示すように、この動作検出装置144は、転倒を示し得る、急加速と後に続く急減速を測定できる。
【0077】
図8に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図8は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、測定操作220が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作802、操作804、および/または操作806を含むことができる。
【0078】
操作802では、エンドユーザーの位置を決定できる。たとえば、図1に示すように、位置決定装置146を用いて、エンドユーザーの地理的位置を決定できる。さらに、操作804では、エンドユーザーの動きを監視できる。たとえば、図1に示すように、位置決定装置146は、ある時間にわたってエンドユーザーの動きを監視できる処理装置128にエンドユーザーに対する位置を定期的に報告できる。また、操作806では、エンドユーザーの動きが指定された時間停止したときに、警告メッセージを配信できる。たとえば、図1に示すように、位置決定装置146は、エンドユーザーに対する位置を処理装置128に定期的に報告できる。この処理装置128は、何時、エンドユーザーの動きが指定された時間停止したかを識別できる。
【0079】
図9に、エンドユーザーに対する少なくとも一つの生理学的状態を測定することに関する例示的な操作を表わす操作の流れ900を示す。図9は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、図2の測定操作200が少なくとも一つの追加の操作910を含むことができる。開始操作、提供操作210、および測定操作220の後で、操作の流れ900は格納操作910に移行する。この格納操作では、少なくとも一つの生理学的状態の測定に関連するデータを格納できる。たとえば、図1に示すように、メモリ128は、エンドユーザーの生理学的状態に関する情報を格納できる。
【0080】
図10に、エンドユーザーに対する少なくとも一つの生理学的状態を測定することに関する例示的な操作を表わす操作の流れ1000を示す。図10は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、図2の測定操作200が少なくとも一つの追加の操作1010を含むことができる。開始操作、提供操作210、および測定操作220の後で、操作の流れ1000は転送操作1010に移行する。この転送操作では、少なくとも一つの生理学的状態の測定に関連するデータを転送できる。たとえば、図1に示すように、データ転送インターフェース124は、エンドユーザーの生理学的状態に関する情報を転送できる。
【0081】
図11に、図2の例示的な操作の流れ200の代替実施形態を示す。図11は例示的な実施形態を示し、この実施形態では、測定操作220が少なくとも一つの追加の操作を含むことができる。追加の操作には、操作1102、操作1104、操作1106、操作1108、操作1110、操作1112、操作1114、操作1116、操作1118、操作1120、操作1122、操作1124、および/または操作1126を含むことができる。
【0082】
操作1102では、第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成できる。たとえば、図1に示すように、スピーカー122は、エンドユーザーに音声出力を提供できる。エンドユーザーは、スピーカー122によって提供される音声の音量を大きくする要求を含む第1の対話式応答を提供できる。第1の対話式応答に基づいて、処理装置128は、装置100に指示して増大レベル分スピーカー122の音量を大きくし、増大した音量レベルを有する別の音声出力を含む第2の出力を提供できる。次いで、操作1104では、第2の出力をエンドユーザーに提供できる。たとえば、図1に示すように、スピーカー122は、増大した音量レベルでエンドユーザーに第2の出力を提供できる。次に、操作1106では、第2の対話式応答を、第2の出力に応答してエンドユーザーから検知できる。たとえば、図1に示すように、エンドユーザーは、キーボード112(または、別のインターフェース)に備えられたボタン114を用いて、別の所望の音量増加を含む第2の対話式応答を提供できる。次いで、操作1108では、第2の対話式応答を第1の対話式応答と比較できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128が、第1の対話式応答を第2の対話式応答と比較できる。次に、操作1110では、比較を用いて少なくとも一つの生理学的状態を判断できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128による第1の対話式応答と第2の対話式応答との比較によって、装置100がエンドユーザーの聴覚能力(たとえば、エンドユーザーが聴覚低下を患っているかもしれない。)を測定可能にする。
【0083】
さらに、操作1112では、音声出力の音量を操作できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128は、装置100に指示してスピーカー122から提供される音量レベルを大きくできる。さらに、操作1114では、ベルの音量を調節できる。たとえば、図1に示すように、装置100は、スピーカーから提供されるベルの音量レベルを大きくできる(たとえば、装置100が携帯電話を含む場合)。次いで、操作1116では、エンドユーザーがベルに応答する音量レベルを決定できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128は、エンドユーザーによる対話式応答がベルに対する応答を含むまでスピーカーから提供されるベルの音量レベルを大きくできる。
【0084】
あるいは、操作1118では、音声出力の周波数を操作できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128は、装置100に指示してスピーカー122より提供される周波数レベルを高めることができる。また、操作1120では、ベルの周波数を調節できる。たとえば、図1に示すように、装置100は、スピーカー122より提供されるベルの周波数レベルを高めることができる(たとえば、装置100が携帯電話を含む場合)。次いで、操作1122の操作では、エンドユーザーがベルに応答する周波数レベルを決定できる。たとえば、図1に示すように、処理装置128は、エンドユーザーによる対話式応答がベルに対する応答を含むまでスピーカー122により提供されたベルの周波数を高めることができる。
【0085】
さらに、操作1124では、テキスト出力のフォントサイズを操作できる。たとえば、図1に示すように、ディスプレー120および/または視覚投影装置158はテキスト出力のフォントサイズを調節してユーザーの視力(たとえば、遠視および/または近視)を決定できる。
【0086】
あるいは、操作1126では、面上に投影された画像を操作できる。たとえば、図1に示すように、視覚投影装置158は、投影されたテキスト出力のフォントサイズを調節してユーザーの視力(たとえば、遠視および/または近視)を決定できる。
【0087】
当業者なら、システムの態様のハードウェア実装形態とソフトウェア実装形態の間に区別がほとんどない程度に最先端技術が進歩したことを認識するであろう。すなわち、 ハードウェアあるいはソフトウェアのいずれかを使用することは、一般に(常にではないが、ある状態ではハードウェアとソフトウェアの間の選択は重要になり得る点で)コスト対効率のトレードオフを表わす設計上の選択である。当業者なら、本明細書に記載されたプロセス、システム、および/または他の技術が達成され得る様々な手段(たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)があり、好ましい手段が、プロセス、システム、および/または他の技術が採用される状態に応じて変わることが分るであろう。例えば、速度と正確さが最重要であると実装者が決定するなら、実装者は、主としてハードウェアおよび/またはファームウェア手段を選ぶことができる。 あるいは、柔軟性が最重要なら、実装者は、主としてファームウェア実装を選ぶことができる。あるいはまた、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアのいくつかの組合せを選ぶこともできる。したがって、本明細書に記載されたプロセス、システム、および/または他の技術が達成され得るいくつかの可能な手段がある。これらのうちのどの手段も、それが採用される状態および実装者の特別な関心(たとえば、速度、柔軟性、または予測可能性)に応じて選択されるという点で本質的に他より優れていることはなく、これらのうちの任意の手段に変更できる。当業者なら、光学的な実装の態様では、一般的に光学指向のハードウェア、ソフトウェア、あるいはファームウェアが採用されることを認識するであろう。
【0088】
前述の詳細な説明では、ブロックダイアグラム、フローチャート、および/または例を介して、装置および/またはプロセスの様々な実施形態を説明してきた。このようなブロックダイアグラム、フローチャート、および/または例が、一つまたはそれ以上の機能および/または操作を含む限り、当業者なら、このようなブロックダイアグラム、フローチャート、または例が、広範囲なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの事実上任意の組合せによって、個々におよび/または集合的に実施し得ることを理解するであろう。一実施形態では、本明細書に記載された主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の集積形式を介して実施できる。しかし、当業者なら、本明細書に開示された実施形態のいくつかの態様は、その全部または一部が、一つまたはそれ以上のコンピュータ上で作動する一つまたはそれ以上のコンピュータプログラム(たとえば、一つまたはそれ以上のコンピュータシステム上で作動する一つまたはそれ以上のプログラム)、一つまたはそれ以上のプロセッサ上で作動する一つまたはそれ以上のプログラム(たとえば、一つまたはそれ以上のマイクロプロセッサ上で作動する一つまたはそれ以上のプログラム)、ファームウェア、またはそれらの事実上任意の組合せとして、集積回路で同等に実施可能であること、および、回路設計ならびに/またはソフトウェアおよび/またはファームウェアに対するコード書き込みが、本開示を考慮すれば、充分当業者の技術内であるはずであることを認識するであろう。さらに、当業者なら、本明細書に記載された主題のメカニズムが様々な形態でプログラムプロダクトとして配信可能であること、および、本明細書に記載された主題の例示的な実施形態が、実際に配信をおこなうために使用される特別な種類の信号担持媒体に関係なく適用されることを認識するであろう。信号担持媒体の例には、限定はされないが、以下の、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能な種類の媒体、および、デジタルおよび/またはアナログ通信媒体(たとえば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンク等)などの送信型の媒体が含まれる。
【0089】
一般的な意味では、当業者なら、本明細書に記載された様々な態様であって、広範囲なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せによって、個々におよび/または集合的に実施し得る態様が、様々な種類の「電気回路」からなるものと見ることができることを認識するであろう。したがって、本明細書に用いられるように「電気回路」には、限定はされないが、少なくとも一つの離散的な電気回路を有する電気回路、少なくとも一つの集積回路を有する電気回路、少なくとも一つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された汎用演算装置(たとえば、本明細書に記載されたプロセスおよび/または工夫を少なくとも部分的に実施するコンピュータプログラムにより構成される汎用コンピュータ、または、本明細書に記載されたプロセスおよび/または工夫を少なくとも部分的に実施するコンピュータプログラムにより構成されるマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、メモリ装置(たとえば、ランダムアクセスメモリの形態)を形成する電気回路、および/または、通信装置(たとえば、モデム、通信スイッチ、または光/電気装置)を形成する電気回路が含まれる。当業者なら、本明細書に記載された主題をアナログ形式、デジタル形式、またはそれらのいくつかの組合せで実施できることを認識するであろう。
【0090】
当業者なら、本明細書で説明された方式で工夫および/またはプロセスを記述し、その後、技術的手法を用いてこのような工夫および/またはプロセスを画像処理システムにまとめることは、当技術分野で一般的であることを認識すべきである。すなわち、本明細書で説明された工夫および/またはプロセスの少なくとも一部分を、充分な量の実験を介して画像処理システムに統合することができる。当業者なら、一般的な画像処理システムが、システムユニット筺体、ビデオ表示装置、揮発性および不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロフェッサおよびデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバー、および応用業務プログラムなどの計算処理上の構成要素のうちの一つまたはそれ以上と、タッチパッドまたはタッチスクリーンなどの対話装置、フィードバックループおよび制御モータ(たとえば、レンズ位置および/またはレンズ速度を検知するフィードバック、および、レンズを移動させ/歪ませて所望のフォーカスを与える制御モータ)を含む制御システムのうちの一つまたはそれ以上と、を備えることを認識するであろう。デジタルスチルシステムおよび/またはディジモーションシステムに一般的に見られるような任意の適切な市販部品を用いて、典型的な画像処理システムを実装できる。
【0091】
当業者なら、本明細書で説明された方式で工夫および/またはプロセスを記述し、その後、技術的手法を用いてこのような工夫および/またはプロセスを画像処理システムにまとめることは、当技術分野で一般的であることを認識すべきである。すなわち、本明細書で説明された工夫および/またはプロセスの少なくとも一部分を、充分な量の実験を介して画像処理システムに統合することができる。当業者なら、一般的な画像処理システムが、システムユニット筺体、ビデオ表示装置、揮発性および不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロフェッサおよびデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバー、グラフィカルユーザーインターフェース、および応用業務プログラムなどの計算処理上の構成要素のうちの一つまたはそれ以上と、タッチパッドまたはタッチスクリーンなどの対話装置、および/またはフィードバックループおよび制御モータ(たとえば、位置および/または速度を検知するフィードバック、および、部品および/または数量を移動させおよび/または調節する制御モータ)を含む制御システムのうちの一つまたはそれ以上と、を備えることを認識するであろう。データ計算/通信システムおよび/またはネットワーク計算/通信システムシステムに一般的に見られるような任意の適切な市販部品を用いて、典型的なデータ処理システムを実装できる。
【0092】
本明細書に記載された主題では、時々、相異なる他の部品に含まれ、または接続した相異なる部品が例示される。このような描かれた構成は、単に例示的なものであり、実際、同じ機能を実現する多くの他の構成を実施できることを理解すべきである。概念的な意味で、同じ機能を実現する部品のどんな配列も、所望する機能を実現するように効果的に「関連」している。したがって、本明細書で特定の機能を実現するために組み合わされた任意の2つの部品が、構成または中間部品に関係なく、所望する機能を実現するように互いに「関連付けられて」いると見なすことができる。同様に、このように関連付けられた任意の2つの部品は、所望する機能を実現するために互いに「操作可能に接続され」または「操作可能に結合されて」いると見なすこともできる。操作可能で結合可能な具体的な例としては、限定はされないが、物理的に対になり得るおよび/または対話している部品、無線で対話可能なおよび/または対話している部品、ならびに/あるいは、論理的に対話可能なおよび/また対話している部品が含まれる。
【0093】
本明細書に記載された主題の特別な態様を示し説明してきたが、当業者なら、本明細書の教示に基づいて、本明細書に記載された主題およびそのより広い態様から逸脱することなく、変更および修正を加えることができ、それ故、添付の特許請求の範囲には、このような変更および修正を、本明細書に記載された主題の真の精神および範疇の範囲内であるとして、その範疇に包含できることが明らかになるであろう。さらに、本発明は添付の特許請求の範囲によって規定されることを理解すべきである。当業者なら、一般的に、本明細書で、特に添付した特許請求の範囲(たとえば、添付した特許請求の範囲の本体部)で用いられる用語は「オープンな」用語(たとえば、用語「〜を含んでいる (including)」は「〜に限定はされないが〜を含んでいる」と解釈すべきであり、用語「〜を有する(having)」は「少なくとも〜を有する」と解釈すべきであり、用語「〜を含む(includes)」は「〜に限定はされないが〜を含む」と解釈すべきである。)。さらに、当業者なら、特定の数の導入された請求項列記を意図する場合、その意図は請求項に明示的に列記されること、およびそのような列記がない場合はそのような意図がないことを理解すべきである。たとえば、理解を助けるために、それに続いて添付される請求項が前置き語句「少なくとも一つの(at least one)」および「一つまたはそれ以上の(one or more)」の使用を含んで請求項列記を導くことができる。しかし、このような語句の使用は、同じ請求項が、導入語句「一つ以上」または「少なくとも一つ」、および、「a」または「an」(たとえば、「a」および/または「an」は、一般に「一つ以上」または「少なくとも一つ」を意味すると解釈すべきである)などの不定冠詞を含んでいる場合でも、不定冠詞「a」または「an」による請求項列記の導入が、このような導入された請求項列記を含むどんな特定の請求項もこのような列記を一つしか含まない発明に限定されないものと解釈すべきではない。同じことが、請求項列記を導入するために用いられる定冠詞の使用についても成り立つ。また、特定の数の導入された請求項列記が明示的に列記されていても、当業者なら、このような列記が少なくとも列記された数(たとえば、他に修飾語を有さない「2つの列記」からなる裸の列記は、一般的に、少なくとも2つの列記、あるいは、2つまたはそれ以上の列記を意味する)を意味するものと一般的に解釈すべきであると認識するであろう。さらに、「A、B、およびC等のうちの少なくとも一つ」に類似した規約が用いられる事例では、一般的に、このような構成は、当業者がこの規約を理解するはずであるという意味に意図されている(たとえば、「A、B、およびCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、限定はされないが、Aのみを有するシステム、Bのみを有するシステム、Cのみを有するシステム、AとBを共に有するシステム、AとCを共に有するシステム、BとCを共に有するシステム、および/または、AとBとCとを共に有するシステム等を含むはずである。)。「A、B、およびC等のうちの少なくとも一つ」に類似した規約が用いられる「A、B、およびC等のうちの少なくとも一つ」に類似した規約が用いられる事例では、一般的に、このような構成は、当業者がこの規約を理解するはずであるという意味に意図されている(たとえば、「A、B、およびCのうちの少なくとも一つを有するシステム」は、限定はされないが、Aのみを有するシステム、Bのみを有するシステム、Cのみを有するシステム、AとBを共に有するシステム、AとCを共に有するシステム、BとCを共に有するシステム、および/または、AとBとCとを共に有するシステム等を含むはずである。)。さらに、当業者なら、明細書中、特許請求の範囲中、または図面中のどこであろうと、2つまたはそれ以上の代替用語を提示する事実上どんな離接語および/または離接語句も、用語のうちの一つ、用語のうちのどちらか、または両方の用語を含む可能性が企図されているものと理解すべきである。たとえば、語句「AまたはB」は「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むものと理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】処理装置と画像キャプチャ装置とを備える通信装置の概略図である。
【図2】エンドユーザーに対する少なくとも一つの生理学的状態の測定に関係する例示的な操作を表わす操作の流れを示す図である。
【図3】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【図4】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【図5】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【図6】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【図7】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【図8】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【図9】エンドユーザーに対する少なくとも一つの生理学的状態の測定に関係する例示的な操作を表わす操作の流れを示す図である。
【図10】エンドユーザーに対する少なくとも一つの生理学的状態の測定に関係する例示的な操作を表わす操作の流れを示す図である。
【図11】図2の操作の流れの代替実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0095】
100 装置
112 キーボード
114 ボタン
116 マイクロフォン
120 ディスプレー
122 スピーカー
124 データ転送インターフェース
128 処理装置
130 メモリ
132 画像キャプチャ装置
142 呼気分析計
144 動作検出装置
146 位置決定装置
158 視覚投影装置
200 例示的な操作の流れ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーベースの対話に対して提供される出力であって、エンドユーザーへの提示形式を含む出力を提供すること;および
前記出力の前記提示形式に応答する前記エンドユーザーからの対話式応答、前記エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示す前記対話式応答を測定すること
を含む方法。
【請求項2】
前記出力を提供することがエンドユーザーへの提示形式を含み、
前記エンドユーザーに音声出力を提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの聴覚能力を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記出力を提供することがエンドユーザーへの提示形式を含み、
前記エンドユーザーに映像出力を提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの視覚能力を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの器用さを測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つの生理学的状態の測定に関連するデータを格納することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの生理学的状態の測定に関連するデータを転送することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの前記出力に対する反応時間を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの記憶能力を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
擬似ランダムなタイミング方式に従って前記少なくとも一つの生理学的状態を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
生理学的状態の測定が実施可能なとき前記少なくとも一つの生理学的状態を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
生理学的状態の測定が求められたとき前記少なくとも一つの生理学的状態を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
画像を取得すること;および
前記画像の解析によって生理学的状態を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの顔の特徴を認識することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの網膜スキャンをおこなうことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの経皮スキャンをおこなうことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
音声を受信すること;および
前記音声に基づいて生理学的状態を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記音声に基づいて前記生理学的状態を測定することが、
前記音声に基づいて前記エンドユーザーの同一性を判断することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの呼気を分析することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記エンドユーザーの前記呼気を分析することが、
前記エンドユーザーの前記呼気中のアルコールの存在を測定することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの動作を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記エンドユーザーの動作を検出することが、
前記エンドユーザーの震えを測定することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記エンドユーザーの動作を検出することが、
前記エンドユーザーの転倒を判断することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
前記エンドユーザーの位置を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記エンドユーザーの位置を決定することが、
前記エンドユーザーの動きを監視することを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記エンドユーザーの動きを監視することが、
前記エンドユーザーの動きが指定された時間停止したとき警告メッセージを配信することを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
エンドユーザーへの提示形式を含む前記出力を提供することが、面上に画像を投影することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの前記対話式応答を測定することが、
第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成すること;
前記エンドユーザーに前記第2の出力を提供すること;
前記第2の出力に応答して前記エンドユーザーからの第2の対話式応答を検知すること;
前記第2の対話式応答を前記第1の対話式応答と比較すること;および
比較を用いて前記少なくとも一つの生理学的状態を判断すること;
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成することが、
音声出力の音量を操作することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記音声出力の音量を操作することが、
ベルの音量を調節すること;および
前記エンドユーザーがベルに応答する音量のレベルを判断すること
を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成することが、
音声出力の周波数を調整することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記音声出力の周波数を調整することが、
ベルの周波数を調節すること;および
前記エンドユーザーがベルに応答する周波数のレベルを判断すること
を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成することが、
テキスト出力のフォントサイズを操作することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成することが、
面上に投影された画像を操作することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
ユーザーベースの対話に対して提供される出力であって、エンドユーザーへの提示形式を含む出力を提供する手段;および
エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示す前記対話応答であって、前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する手段
を含むシステム。
【請求項37】
前記エンドユーザーへの提示形式を含む出力を提供する手段が、
前記エンドユーザーに音声出力を提供する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの聴覚能力を測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項39】
前記エンドユーザーへの提示形式を含む出力を提供する手段が、
前記エンドユーザーに映像出力を提供する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項40】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの視覚能力を測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項41】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの器用さを測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項42】
前記少なくとも一つの生理学的状態の測定に関連するデータを格納する手段をさらに含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項43】
前記少なくとも一つの生理学的状態の測定に関連するデータを転送する手段をさらに含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項44】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの前記出力に対する反応時間を測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項45】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの記憶能力を測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項46】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記少なくとも一つの生理学的状態を、擬似ランダムなタイミング方式に従って測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項47】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記少なくとも一つの生理学的状態を、生理学的状態の測定が実施可能なとき測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項48】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記少なくとも一つの生理学的状態を、生理学的状態の測定が求められたとき測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項49】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
画像を取得する手段;および
前記画像の解析によって生理学的状態を測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項50】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの顔の特徴を認識する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項51】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの網膜スキャンをおこなう手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項52】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの経皮スキャンをおこなう手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項53】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
音声を受信する手段;および
前記音声に基づいて生理学的状態を測定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項54】
前記音声に基づいて生理学的状態を測定する前記手段が、
前記音声に基づいて前記エンドユーザーの同一性を判断する手段を含む、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの呼気を分析する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項56】
前記エンドユーザーの呼気を分析する前記手段が、
前記エンドユーザーの前記呼気中のアルコールの存在を測定する手段を含む、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの動作を検出する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項58】
前記エンドユーザーの動作を検出する前記手段が、
前記エンドユーザーの震えを測定する手段を含む、請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記エンドユーザーの動作を検出する前記手段が、
前記エンドユーザーの転倒を判断する手段を含む、請求項57に記載のシステム。
【請求項60】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
前記エンドユーザーの位置を決定する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項61】
前記エンドユーザーの位置を決定する前記手段が、
前記エンドユーザーの動きを監視する手段を含む、請求項60に記載のシステム。
【請求項62】
前記エンドユーザーの動きを監視する前記手段が、
前記エンドユーザーの動きが指定された時間停止したとき警告メッセージを配信する手段を含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
エンドユーザーへの提示形式を含む出力を提供する前記手段が、
面上に画像を投影する手段を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項64】
前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する前記手段が、
第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成する手段;
前記エンドユーザーに前記第2の出力を提供する手段;
前記第2の出力に応答して前記エンドユーザーからの第2の対話式応答を検知する手段;
前記第2の対話式応答を前記第1の対話式応答と比較する手段;および
比較を用いて前記少なくとも一つの生理学的状態を判断する手段;
を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項65】
前記第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成する前記手段が、
音声出力の音量を操作する手段を含む、請求項64に記載のシステム。
【請求項66】
音声出力の音量を操作する前記手段が、
ベルの音量を調節する手段;および
前記エンドユーザーがベルに応答する音量のレベルを判断する手段を含む、請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成する前記手段が、
音声出力の周波数を操作する手段を含む、請求項64に記載のシステム。
【請求項68】
音声出力の周波数を操作する前記手段が、
ベル周波数を調節する手段;および
前記エンドユーザーがベルに応答する周波数レベルを判断する手段を含む、請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成する前記手段が、
テキスト出力のフォントサイズを操作する手段を含む、請求項64に記載のシステム。
【請求項70】
第1の対話式応答に応答して第1の出力を操作して第2の出力を生成する前記手段が、
面上に投影された画像を操作する手段を含む、請求項64に記載のシステム。
【請求項71】
ユーザーベースの対話に対して提供される出力であって、エンドユーザーへの提示形式を含む出力を提供する回路;および
前記エンドユーザーに関する少なくとも一つの生理学的状態を示す前記対話応答であって、前記出力の前記提示形式に応答して前記エンドユーザーからの対話式応答を測定する回路
を含むシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−160373(P2009−160373A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−227803(P2008−227803)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(507403768)シーリート エルエルシー (6)
【Fターム(参考)】