説明

画像再生装置、及び電子カメラ

【課題】 ユーザに操作負担をかけることなく、表示される複数の画像が連写により撮影されたものか否かを容易に判別可能にするための技術を提供する。
【解決手段】 本発明の画像再生装置は、画像のファイルを取得して、取得したファイルが示す画像をモニタ上に表示させるものであり、相関情報生成部と、サウンド出力部とを有する。相関情報生成部は、複数のファイル間で属性情報を比較することで、ファイル間の相関情報を生成する。サウンド出力部は、相関情報に応じた音を出力する。即ち、複数のファイル間の相関情報に応じた音が出力されるので、ユーザは、画面表示によらずとも、複数のファイル間の相関情報を聴覚的に認識できる。従って、ユーザに操作負担をかけることなく、表示される複数のファイルの画像が連写により撮影されたものか否かを判別し易くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像再生装置及び電子カメラにおいて、画像に関連する情報を報知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
1つのフォルダ内の全画像ファイルの画像がコンピュータのディスプレイ等に一覧表示される場合、表示領域のサイズに応じたサイズの縮小画像が用いられる。この縮小画像は、主画像を元に低解像度に変換された画像や、サムネイル画像などである。そして、複数の表示画像に対する識別情報を与えるため、画像と共に属性情報(メタデータ)の一部が画面に表示される場合がある。この属性情報は、撮影日時などの情報であって、画像を表すピクセルデータとは異なり、電子カメラにおいて撮影画像が画像ファイルとして記録される際に、例えばその画像ファイルのヘッダ部分に記録される。
【0003】
画像と属性情報とを同時に表示する方法としては、属性情報を画像に重畳して表示する方法と、画像とは別の表示領域に属性情報を表示する方法の2通りがある。しかしながら、電子カメラでは液晶表示装置の画面サイズが小さいため、複数の画像と、各画像に対する属性情報とを表示しても、それらを視認することが困難である。特に、画像と属性情報とを重畳して表示する場合、文字の視認性が低下し、両者を別々に表示する場合、画像の表示領域が小さくなり、画像の観察性が低下する。
【0004】
そこで特許文献1では、段落[0026]、[0043]等に記載のように、1つのファイルが有する情報に基づいて、そのファイルに対してタグ情報(属性情報に相応)を生成し、タグ情報に基づく音をスピーカから出力している。これにより、複数の画像が表示されている場合に、ユーザが所望の画像を特定し易くすることを試みている。
【特許文献1】特開2003―283882号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、具体的にどのような音声を出力するかについて、全く記載されていない。仮に特許文献1の音声出力手段により、各画像に対するタグ情報の一部をユーザに告知できたとしても、特許文献1の方法では、表示されている複数の画像間の相関関係が全く認識できない。例えば、多数の画像が一覧表示されている場合に、それらの画像がどのような時間経過で撮影されたかを認識できない。即ち、それらの画像が連写により撮影された一連の画像なのか、それとも、単写撮影による画像のみが複数表示されているのかを判別できない。特に、表示画面の画面サイズによってはサムネイル画像よりもさらに低解像度の画像が表示されることに加え、連写撮影で得られる複数の画像は、画像間における被写体及び背景の差分が小さい。このことを考慮すれば、一覧表示された画像を一見しただけでは、それらの画像が連写により撮影された一連の画像か否かの判定は困難である。
【0006】
電子カメラでは液晶表示装置の画面サイズが小さいため、互いに類似する複数の画像が連写により撮影されたものか否かを判別する場合、従来はユーザの手動操作に依っていた。具体的には例えば、1つの画像ファイルを選択すると共にその画像及び撮影日時を表示させる動作を、画像ファイルの数だけ行い、ユーザ自身が判定していた。このような操作は、手間を要する上、連写撮影によるものか否かを正確に判別できるとは限らない。このため、ユーザに操作負担をかけることなく、一覧表示される複数の画像が連写により撮影されたものか否かを容易に判別可能にする技術が要望されていた。特に、表示装置のさらなる小型化と、画像及び属性情報の同時閲覧性の向上とを両立させたいという要望もあり、上記の問題は電子カメラだけではなく、他の画像再生装置においても同様のことが言える。
【0007】
本発明の目的は、ユーザに操作負担をかけることなく、表示される複数の画像が連写により撮影されたものか否かを容易に判別可能にするための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像再生装置は、画像のファイルを取得して、取得したファイルが示す画像をモニタ上に表示させるものであり、相関情報生成部と、サウンド出力部とを備えたことを特徴とする。相関情報生成部は、複数のファイル間で属性情報同士を比較することで、ファイル間の相関情報を生成する。サウンド出力部は、相関情報に応じた音を出力する。好ましくは、相関情報生成部が複数のファイルから撮影時刻に関する情報をそれぞれ取得して、撮影間隔を示す前記相関情報を生成するとよい。
【0009】
上記画像再生装置では、好ましくは、モニタ上でフォルダが選択されている場合に、選択されているフォルダ内の複数のファイルを比較することで相関情報生成部が相関情報を生成し、この生成された相関情報に応じた音をサウンド出力部が出力するとよい。また、好ましくは、モニタ上で複数の画像が表示されている場合に、表示されている複数の画像にそれぞれ対応する複数のファイルを比較することで相関情報生成部が相関情報を生成し、この生成された相関情報に応じた音をサウンド出力部が出力するとよい。また、好ましくは、モニタ上で複数の画像が選択された場合に、選択された複数の画像のファイル同士を比較することで相関情報生成部が相関情報を生成し、この生成された相関情報に応じた音をサウンド出力部が出力するとよい。なお、サウンド出力部は、相関情報に応じた音として、相関情報に応じた回数のビープ音を出力してもよいし、相関情報に応じた音階で音を出力してもよいし、相関情報を言語的に表した音声を出力してもよい。
【0010】
本発明の電子カメラは、撮像部と、記録処理部と、表示部とを備え、連写撮影モードを有する。撮像部は、撮影レンズにより形成される光像を撮像して画像信号を生成する撮像動作を行い、この画像信号に基づいてデジタルの画像データを生成する。記録処理部は、画像データが表す画像のファイルを生成し、生成したファイルを記録媒体に記録する。表示部は、ファイル名称またはフォルダ名称に関する情報と、ファイルが示す画像とを表示可能である。本発明の電子カメラは、表示部の表示内容によって指定される複数のファイル間で属性情報同士を比較することでファイル間の相関情報を生成する相関情報生成部と、相関情報に応じた音を出力するサウンド出力部とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の電子カメラでは、好ましくは、以下のようにするとよい。即ち、撮像部が連写撮影モードに設定され、連写撮影開始及び連写撮影終了の指示があり、その連写撮影期間中に複数の撮像動作があった場合、記録処理部が、記録媒体にフォルダを新規に作成し、連写撮影期間中に撮像された複数の画像にそれぞれ対応する複数のファイルを新規に作成されたフォルダ内に記録するとよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、複数のファイル間で属性情報を比較してファイル間の相関情報を生成し、相関情報に応じた音を出力する。これによりユーザは、画面表示によらずとも複数のファイル間の相関情報を聴覚的に認識できるので、ユーザに操作負担をかけることなく、表示される複数のファイルの画像が連写により撮影されたものか否かを判別し易くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、電子カメラとして本発明を具体化する第1の実施形態、画像再生装置として本発明を具体化する第2の実施形態、本発明の補足事項の順に、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態では、構成、動作フロー、効果、変形例の順に説明し、第2の実施形態では、第1の実施形態との違いを主に説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における電子カメラ8のブロック図である。図に示すように、電子カメラ8は、撮影レンズ12と、撮像素子20と、アナログ信号処理部24と、A/D変換部28と、タイミングジェネレータ32と、焦点制御部36と、音声出力部38と、操作部40と、MPU(Micro Processor Unit)44と、時刻情報生成部46と、システムバス48と、画像処理部52と、メモリ56と、記録処理部64と、不図示のスロットに装填された交換可能な記録媒体68と、モニタ制御部84と、液晶のモニタ88とを有する。
【0015】
MPU44は、電子カメラ8のシステム制御を行う。操作部40は、露出条件や撮影モード等を設定するための釦群や、レリーズ釦、電源釦等を有する(図示せず)。撮像素子20は、連写撮影時には、電荷を蓄積及び排出してアナログ画像信号を出力する動作を、一定の時間間隔(フレームレート)で連写回数分行う。
本実施形態の電子カメラ8は、特に以下の4点で従来の電子カメラとは異なる。第1に、時刻情報生成部46は、1/100秒単位の精度で時刻情報を生成し、MPU44に入力する。第2に、MPU44は、撮影により生成された画像がファイルとして記録される際に、1/100秒単位の撮影時刻がファイルのヘッダ部分に記録されるように制御する。第3に、MPU44は、モニタ88での表示内容やユーザの操作により指定される複数の画像ファイルを比較することで、画像ファイル間の撮影時刻の間隔(以下、撮影間隔と略記)を求め、撮影間隔に応じた音階等の音を音声出力部38に出力させる。以下の説明では、この処理を音声ナビゲーション処理と表記する。第4に、連写撮影モードに設定されている場合の、画像ファイルの記録方法が従来とは異なる。電子カメラ8の他の機能は従来の電子カメラとほぼ同様なので説明を省略し、上記の違いに重点を置いて説明する。
【0016】
図2は、モニタ88の表示例を示す説明図である。図2(a)は、記録媒体68内のフォルダがDCF(Digital Camera File System)に従って階層的に表示された状態を示す。この例では、フォルダ「DCIM」内に「DCIM0001」等の3つのフォルダがある。ユーザは、この表示状態で操作部40を操作することにより、以下の3つのようにモニタ88の表示状態を切り替えさせることが可能である。
【0017】
第1に、図2(a)で表示されているいずれかのフォルダを選択することで、そのフォルダ名の表示領域を例えば白黒反転表示させることが可能である(図示せず)。本実施形態では、選択されたフォルダ名の表示領域の表示状態が切り替わると同時に、そのフォルダ内の複数の画像ファイルの撮影時刻の間隔に応じた音階の音が、音声出力部38から出力される(後述のステップS41参照)。
【0018】
第2に、いずれかのフォルダを選択することで、そのフォルダ内のファイルを名称として一覧表示させることが可能である。図2(b)は、そのようにして、選択されたフォルダ内のファイルの名称と、撮影時刻とが表示された状態を示す。図2(b)の例では、最も上に表示されているファイルDSCN0001.jpgが、2005年3月23日16時40分59秒に撮影されたことを示している。なお、本実施形態の電子カメラ8により撮影及び記録された画像ファイルは1/100秒単位の撮影時刻情報を有するが、モニタ88の画面サイズを考慮し、本実施形態では1秒単位の撮影時刻までを表示する。
【0019】
第3に、いずれかのフォルダを選択することで、そのフォルダ内の画像ファイルが示す画像を一覧表示させることが可能である。図2(c)は、そのようにして、選択されたフォルダ内の全画像ファイルの画像が一覧表示された状態を示す。なお、本実施形態では、一覧表示される画像は、特にユーザが別の設定を行わない限り、その画像が撮影された時刻の早い順に表示するものとする。図2(c)のような3行×3列の9分割表示の場合、例えば、各画像の右下の1〜9の番号の順に撮影時刻が早いことを意味する。なお、これら番号は、説明の便宜上補助的に記載したものであり、画像の観察性を低下させるので、実際には表示しないものとする。
【0020】
図2(d)は、図2(c)のようにフォルダ内の全画像ファイルの画像が一覧表示された状態で、ユーザの操作により3つ以上の画像がモニタ88上で選択された状態を示す。この例では、太線の四角い輪郭で囲まれた画像が選択された画像である。図2(e)は、同様に画像が一覧表示された状態で、2つの画像がモニタ88上で選択された状態を示す。この後、図2(f)のように、選択された2画像のみを表示する画面に切り替わり、これら2画像の撮影間隔に応じた音階の音が、音声出力部38から出力される(後述のステップS45参照)。
【0021】
表1は、音声出力部38から出力される音の音階と、その音階が表す連写速度または2画像の撮影間隔との対応関係を示す一例である。この対応関係は、テーブルデータとしてMPU44に予め記憶されている。
【0022】
【表1】

表1において、ド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ,ド”,の順に音階が高く、「ド”」は、「ド」よりも1オクターブ音階が高い。音声出力部38は例えば、「ラ」の音が440ヘルツになるように音を出力すればよい。表1において、「ド」が示す連写速度(コマ数/秒)の欄が「連写枚数」と記載されているが、「ド」は、連写速度を表す音階の音(レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ,ド”のいずれか)が出力された後、その連写速度で連続して撮影された画像が何枚であるかを示すために、連写枚数と同じ回数だけ出力される。これについては、後述のステップS41で具体的に説明する。
【0023】
図3は、本実施形態の電子カメラ8の撮影動作を示す流れ図であり、図4は、音声ナビゲーションの処理を示す流れ図である。以下、図3、4に示すステップ番号に従って、撮影動作、音声ナビゲーション処理の順に、電子カメラ8の動作を説明する。
[ステップS1]電子カメラ8の電源釦がオンされると、電源オン処理が行われる。また、時刻情報生成部46は、1/100秒単位の精度で時刻情報を随時生成し、MPU44に随時入力する。この後、ユーザは、操作部40の釦群を操作して、露出条件や撮影モードなどを設定する。ここでは、電子カメラ8が連写撮影モードに設定されるものとする。なお、実際には他の撮影モードに設定される場合もあるが、その場合の撮影動作は、1/100秒単位の撮影時刻情報を画像ファイル内に含めることを除き、従来と同様でよいので、説明を省略する。
【0024】
[ステップS2]撮像素子20は、露光されて電荷の蓄積及び排出を繰り返し、画像信号を所定のフレームレートで連続的に出力する。この画像信号は、アナログ信号処理部24によりクランプ処理や感度補正処理が施された後、A/D変換部28に連続的に入力される。A/D変換部28は、A/D変換を行いデジタルの画像データを連続的に生成する。この画像データは、カラープロセス処理等が画像処理部52により施された後、モニタ制御部84の制御によりモニタ88に動画表示(スルー画表示)される。動画表示は、レリーズ釦が全押しされるまで継続される。
【0025】
[ステップS3]レリーズ釦が全押しされると、それに同期して、設定された時間間隔及び露出条件で公知の連写撮影が行われて、一定の時間間隔で画像データがA/D変換部28から出力される。この画像データは、画像処理部52によりホワイトバランス調整、色補間処理が施された後、メモリ56に記憶される。このとき、MPU44は、連写された各コマの画像データに対応付けて、各コマの撮影時刻を1/100秒単位でメモリ56に記憶させる。
【0026】
[ステップS4]MPU44は、レリーズ釦の押圧が解除されたか否かを随時判定する。解除されない場合、連写撮影を続けさせ、解除された場合、ステップS5に進む。
[ステップS5]MPU44は、レリーズ釦の押圧の解除に基づいて、連写撮影を終了させる。
[ステップS6]MPU44は、連写撮影により、2枚以上の画像の画像データが生成されたか否かを判定する。2枚以上の画像の画像データされた場合、ステップS7に進み、1枚のみ撮影された場合、ステップS8に進む。
【0027】
[ステップS7]連写撮影により生成された複数のコマの画像データはそれぞれ、画像処理部52によりガンマ補正、輪郭強調、圧縮等が施された後、記録処理部64に順次入力される。記録処理部64は、入力された各コマの画像データに、そのコマが撮影されたときの露出条件等を付加することで、各コマに対応する複数の画像ファイルを生成する。このとき、記録処理部64は、画像ファイルのヘッダ部分に記録される属性情報に、ステップS3でメモリ56に記憶された1/100秒単位の撮影時刻を含める。次に、記録処理部64は、記録媒体68中に新規のフォルダを作成する。そして、記録処理部64は、連写により撮影された一連の画像にそれぞれに対応して生成した複数の画像ファイルを、新規のフォルダ内に記録する。これにより、連写撮影による一連の処理を終了する。
【0028】
[ステップS8]このステップS8に到達する場合、1コマしか撮影されていないが、そのコマの画像データには、ステップS7と同様の処理が施され、記録処理部64により、1/100秒単位の撮影時刻を含む画像ファイルが生成される。記録処理部64は、生成した1つの画像ファイルを、記録媒体68における既存のフォルダ内に記録する。これにより、連写撮影による一連の処理を終了する。以上が撮影動作の説明である。
【0029】
次に、図4に示すステップ番号に従って、前述の図2及び表1を用いながら、音声ナビゲーションの処理を説明する。図4に示す一連の処理は、電子カメラ8が撮影動作を実行していない状態において、スロット内の記録媒体68が交換される都度、最初から(ステップS31から)繰り返される。
[ステップS31]MPU44は、記録処理部64を介して、記録媒体68中のフォルダ構成、各フォルダの名称、各フォルダ内の画像ファイル数、各画像ファイルの名称、画像サイズ、データ量等を読み込み、メモリ56に記憶させる。なお、記録媒体68中の画像ファイルは、本実施形態の電子カメラ8により撮影され、1/100秒単位の撮影時刻の情報をヘッダ部分に含むものとする。
【0030】
[ステップS32]MPU44は、記録媒体68中の全画像ファイルに対し、その画像ファイルが含まれるフォルダ内で他の画像ファイルと比較した撮影時刻の順序を、撮影順番Nとして求める。撮影順番Nは一例として、撮影時刻の早い順に自然数で表す。撮影時刻の情報は、その画像ファイルのヘッダ部分を参照すれば1/100秒単位で認識できる。MPU44は、各フォルダ毎に、画像ファイル名と撮影順番Nとを対応付けてメモリ56に記憶させる。また、MPU44は、後述の撮影時刻の比較の際に用いる第1カウンタQ、第2カウンタRをどちらも1にリセットする。
【0031】
[ステップS33]MPU44は、音声ナビゲーションを実行すべき操作がユーザによりモニタ88上で行われたか否かを随時判定し、行われた場合にはステップS34に処理を移行し、行われない場合には待機する。本実施形態では、「音声ナビゲーションを実行すべき操作」の例として、以下の3つの操作OP1、OP2、OP3について説明する。操作OP1は、図2(a)のような表示状態で1つのフォルダを選択する操作であり、操作OP2は、図2(b)のようにファイル名が一覧表示された状態で複数のファイルを選択する操作であり、操作OP3は、画像が一覧表示された状態で図2(d)、(e)のように複数の画像を選択する操作である。
【0032】
[ステップS34]MPU44は、「音声ナビゲーションを実行すべき操作」が操作OP1であったか否か、即ち、1つのフォルダが選択されたか否かを判定する。1つのフォルダが選択された場合、ステップS35に進み、そうでない場合、操作OP2または操作OP3が行われたものとしてステップS42に進む。
[ステップS35]MPU44は、そのフォルダ内に複数の画像ファイルがあるか否かを判定し、ある場合、ステップS36に進む。そのフォルダ内に複数の画像ファイルがない場合、「このフォルダ内には画像ファイルは2つ以上ありません」等の音声ナビゲーションを行った後、ステップS33に戻って待機する。
【0033】
[ステップS36]MPU44は、ステップS36〜S40の処理により、連写により撮影された一連の画像ファイルを同一の連写グループとして分類する。各連写グループには、連写グループ1、連写グループ2、連写グループ3のようにそれぞれ番号が付与される。このステップS36ではまず、MPU44は、第1カウンタQ、第2カウンタRを参照後、選択されたフォルダ内において撮影順番NがQに等しい画像ファイルを、メモリ56上において連写グループRに登録する。ここでの「連写グループRに登録する」とは、その時点での第2カウンタRの値に対応する番号の連写グループに、対象となっている画像ファイルを登録する意味である。このステップS36では、撮影順番が1である(最も早い)画像ファイルが、連写グループ1に登録される。
【0034】
[ステップS37]MPU44は、第1カウンタQを参照後、選択されたフォルダ内において撮影順番NがQに等しい画像ファイルと、撮影順番NがQ+1に等しい画像ファイルとで撮影時刻を比較し、その撮影間隔をW秒として求める。これにより、両画像が連写により順番に撮影されたものか否かを判定する。ここでは一例として、撮影間隔Wが1秒以下の場合、連写により順番に撮影された可能性があると判定してステップS38に進み、撮影間隔W1秒より長い場合、ステップS39に進む。
【0035】
[ステップS38]ステップS37で求めた撮影間隔Wが、連写グループR内の画像ファイル同士の撮影間隔と一致するか否かを判定する(連写グループR内に1画像しかなければ、一致すると判定する)。一致する場合、MPU44は、撮影順番NがQに等しい画像ファイルと、撮影順番NがQ+1に等しい画像ファイルとが連写により順番に撮影されたものと判定し、撮影順番NがQ+1に等しい画像ファイルを連写グループRに登録する。一致しない場合、MPU44は、両画像が連写により撮影されたものではないと判定して、第2カウンタRを1つ繰り上げてから、撮影順番NがQ+1に等しい画像ファイルを連写グループRに登録する。この後、ステップS40に進む。
【0036】
[ステップS39]MPU44は、第2カウンタRを1つ繰り上げてから、撮影順番NがQ+1に等しい画像ファイルを連写グループRに登録後、ステップS40に進む。
[ステップS40]MPU44は、そのフォルダ内に、さらに読み込むファイルがあるか否かを判定する。ある場合、第1カウンタQを1つ繰り上げてからステップS37に戻り、そうでない場合、ステップS41に進む。
【0037】
[ステップS41]MPU44は、1つのみの画像ファイルを含む連写グループを「単写」として認識し、2つ以上の画像ファイルを含む連写グループに対しては、その撮影間隔から連写速度を換算する。そして、MPU44は、表1のテーブルデータに従って、撮影間隔に応じた音階の音を音声出力部38に出力させる。ここでは一例として、番号の早い連写グループから順に、その連写グループの連写速度に応じた音階の音を(1回)出力後、その連写グループ内の画像数(連写枚数)と同じ回数の音を断続的に出力する動作を順次行う。ここで一旦、前述の図2を用いて、ステップS41に係る音声ナビゲーションの具体例を説明後、図4の動作フローの説明に戻る。
【0038】
例えば、図2(a)のような画面表示状態において、ユーザが1つのフォルダ(例えば、DCIM0001)を選択したとする。選択されたフォルダには、1秒5コマの連写速度で撮影された一連の画像5枚の画像ファイルと、それら5枚の画像より撮影時刻が遅く、1秒3コマの連写速度で撮影された一連の画像3枚の画像ファイルとがあるとする。その場合、ステップS37〜S40の処理により、1秒5コマの連写速度で撮影された5枚の画像は連写グループ1に登録され、1秒3コマの連写速度で撮影された3枚の画像は連写グループ2に登録されている。
【0039】
この場合、ユーザがそのフォルダを選択したと同時に、そのフォルダ名の部分は色が反転表示され、同時に、ラ,ド,ド,ド,ド,ド,ファ,ド,ド,ド,のように音を出力する(表1に示したように、「ラ」は1秒5コマを示し、「ファ」は1秒3コマを示す)。これにより、ユーザは、そのフォルダ内のファイル名や画像をモニタ88に表示させなくても、1秒5コマの連写速度で撮影された画像5枚と、1秒3コマの連写速度で撮影された画像3枚とがそのフォルダ内にあることを、聴覚的に認識できる。なお、ステップS33〜S41の処理は、主にMPU44による演算なので瞬時に行うことができ、モニタ表示の切り替えにほぼ同期して、音声ナビゲーションの音を音声出力部38から出力可能である。
【0040】
また、例えば、図2(a)のような画面表示状態において、フォルダ内の画像を一覧表示させるべく、ユーザが上記と同じフォルダを選択したとする。その場合、図2(c)のような画面表示に切り替わると同時に、上記と同様の音声ナビゲーションが実行される。これにより、ユーザは、実際に一覧表示されている画像が、1秒5コマの連写速度で撮影された画像5枚と、1秒3コマの連写速度で撮影された画像3枚とであることを、聴覚的に認識できる。以上がステップS41での音声ナビゲーションの具体例の説明であり、ステップS41の後、MPU44はステップS33に処理を戻し、次の「音声ナビゲーションを実行すべき操作」を待つ。
【0041】
[ステップS42]このステップS42に到達するのは、「音声ナビゲーションを実行すべき操作」として、操作OP2または操作OP3が行われた場合である。MPU44は、操作OP2または操作OP3により、3つ以上の画像ファイルが選択されたか否かを判定する。3つ以上が選択された場合、ステップS43に進み、そうでない場合、2つのみが選択されたものとしてステップS44に進む。
【0042】
[ステップS43]MPU44は、選択された画像ファイル同士で比較した撮影時刻の順序を、撮影順序N”として求める。撮影順序N”は一例として、前述の撮影順番Nと同様に、撮影時刻の早い順に自然数で表す。そして、ステップS36〜S40の処理において撮影順番Nを撮影順序N”と置き換えた同様の処理により、MPU44は、選択された全画像ファイルを連写グループ毎に分類する。この後ステップS44に進む。
【0043】
[ステップS44]MPU44は、ステップS41と同様に、2つ以上の画像ファイルを含む連写グループに対しては、その撮影間隔から連写速度を換算し、表1のテーブルデータに従って、撮影間隔に応じた音階の音を音声出力部38に出力させる。ここで一旦、前述の図2を用いて、ステップS44に係る音声ナビゲーションの具体例を説明後、図4の動作フローの説明に戻る。
【0044】
例えば図2(d)に示すように、画像が一覧表示された状態で、モニタ88上でユーザが4つ以上の画像を選択したとする。選択された画像が1秒5コマの連写速度で撮影された一連の画像3枚と、1秒3コマの連写速度で撮影された一連の画像2枚であり、1秒5コマの連写速度で撮影された3枚の画像は連写グループ1に登録され、1秒3コマの連写速度で撮影された2枚の画像は連写グループ2に登録されているとする。この場合、ユーザが画像を選択したと同時に、ラ,ド,ド,ド,ファ,ド,ド,のように音を出力する。なお、画像が一覧表示されて3つ以上の画像ファイルが選択された場合に限らず、図2(b)のようにファイル名が一覧表示されて3つ以上の画像ファイルが選択された場合にも、同様の音声ナビゲーションを行う。このステップS44の後、MPU44はステップS33に処理を戻し、次の「音声ナビゲーションを実行すべき操作」を待つ。
【0045】
[ステップS45]このステップS45に到達するのは、「音声ナビゲーションを実行すべき操作」が行われ、2つ画像ファイルが選択された場合である。MPU44は、選択された2画像の撮影間隔を求め、その間隔に対応した音階の音を音声出力部38に出力させる。このステップS44の後、MPU44はステップS33に処理を戻し、次の「音声ナビゲーションを実行すべき操作」を待つ。
【0046】
ここで、図2(e)、(f)を用いて、ステップS45に係る音声ナビゲーションの具体例を説明する。例えば図2(e)に示すように、あるフォルダ内の画像が一覧表示された状態で、モニタ88上でユーザが2つの画像を選択したとする。その場合、選択された2つの画像のみが表示されるように、即ち、図2(f)のようにモニタ88表示を切り替える。このモニタ表示の切り替えと同時に、選択された画像の撮影間隔に応じた音階の音を出力する。2画像の撮影間隔が0.2秒であれば、音声出力部38は「ラ」の音を出力し、これにより示される両画像の撮影間隔から、ユーザは、両者が連写で撮影された一連の画像であることを聴覚的に認識できる。また、2画像の撮影間隔が例えば1秒より長ければ、音声出力部38は「ド」の音を出力し、これによりユーザは、両画像の撮影間隔が1秒より長く、両画像が連写により撮影されたものではないことを聴覚的に認識できる。以上が音声ナビゲーション処理の説明である。
【0047】
このように本実施形態では、「音声ナビゲーションを実行すべき操作」があった場合、それにより指定される複数の画像(画像ファイル)がどのような時間経過において撮影されたものであるかを、1/100秒単位の撮影時刻に基づいて正確に求める。これにより、どの画像と、どの画像とが一連の連写により撮影されたものであるかを正確に判定できるので(ステップS36〜S40、S43)、そのときの連写速度が秒何コマであったかを正確に判定できる(ステップS41、S44)。
【0048】
そして、連写撮影された一連の画像別に連写グループとして分類後、撮影時刻の早い連写グループから順に、連写速度に応じた音階の音を1回出力後、連写枚数に応じた回数で音を出力する動作を繰り返す(ステップS41、S44)。従って、ユーザは、フォルダを選択するだけで、その中のファイル名や画像を表示させなくても、秒何コマで連写撮影された画像何枚があるのかを、聴覚的に認識できる。
【0049】
また、ユーザは、画面上で所望の複数の画像を選択するだけで、選択した画像のどれとどれとが連写撮影された一連のものであるか、及びその連写速度を聴覚的に判断できる。即ち、ユーザは、表示画像間の差異に注視しなくとも、聴覚的に画像間の時間経過を認識できる。従って、撮影時刻を画像に重畳する必要や、画像とは別の表示領域に撮影時刻を表示する必要はない。この結果、表示領域を画像表示のみに用いることができるので、画像の観察性を低下させることはない。
【0050】
以下、第1の実施形態の変形例を3つ説明する。
(1)ステップS41において、音階により連写速度を告知する例を述べたが、ビープ音(”ピー”という機械的な音)により連写速度を告知後、クロック音(”チッ”という機械的な音)により連写枚数を告知してもよい。例えば、1秒5コマの連写撮影された一連の画像5枚と、それら5枚の画像より撮影時刻が遅く、1秒3コマの連写撮影された一連の画像3枚とがあるとする。その場合例えば、ビープ音を1秒間に5回出力してから、クロック音を1秒間隔で5回出力後、ビープ音を1秒間に3回出力してから、クロック音を1秒間隔で3回出力する。これは、1秒内に出力されたビープ音の回数で1秒何コマの連写速度かを告知し、その後のクロック音の回数で連写枚数を告知するものである。
【0051】
(2)連写速度(または撮影間隔)を、音階やビープ音により告知するのではなく、言語的に表して日本語等で音声ナビゲーションを行ってもよい。例えば、ステップS45で図2(f)のようにモニタ表示を切り替わった直後に、前述のように両画像の撮影間隔に応じた音階の音を出力するのではなく、「右側の画像は、左側の画像の0.5秒後に撮影された画像です」というような音声を出力してもよい。音声は、日本語に限定されるものではなく、例えば英語でもよい。
【0052】
(3)従来の電子カメラにより生成される画像ファイルでは、1秒単位の撮影時刻がファイル内に含まれているが、1秒単位の撮影時刻情報からでも、連写速度をある程度判断可能であり、本発明を適用可能である。例えば、他の電子カメラにより記録された記録媒体が本実施形態の電子カメラ8に装填され、その記録媒体中のあるフォルダ内には、撮影時刻が以下の通りである7つの画像ファイルXa〜Xgがあったとする。
【0053】
画像ファイルXa:2005年3月23日16時10分10秒
画像ファイルXb:2005年3月23日16時41分10秒
画像ファイルXc:2005年3月23日16時41分11秒
画像ファイルXd:2005年3月23日16時41分11秒
画像ファイルXe:2005年3月23日16時41分12秒
画像ファイルXf:2005年3月23日16時41分12秒
画像ファイルXg:2005年3月23日16時41分13秒
この例の場合、まず、全画像ファイルを撮影時刻順に並べ替える。他のどの画像ファイルとも撮影間隔が例えば1秒より長いもの(この例では画像ファイルXa)は、連写によるものではないと判定し、連写速度の計算の対象から除外する。そして、残りの6つの画像ファイルXb〜Xgについて、撮影時刻が最も早いものと、最も遅いものの時間間隔をファイル数で割れば、連写間隔がおおよそ予測でき、それにより連写速度に換算できる。この例では、3秒/6で、連写間隔が約0.5秒と推定できる。これを連写速度に換算すれば、画像ファイルXb〜Xgは秒2コマで連写撮影されたものと判定できる。
【0054】
<第2の実施形態>
上述したステップS31〜S45の処理をプログラムコード化して、画像再生プログラムを作成してもよい。その画像再生プログラムを例えば画像再生装置のMPUに予め記憶させておくことで、画像表示と共に音声ナビゲーションを実行できる。図5は、そのようにして、本発明を画像再生装置に適用した例を示すブロック図である。図に示すように、画像再生装置100は、媒体ドライブ部120と、操作部122と、MPU124と、音声出力部126と、モニタ制御部128と、システムバス130と、設定記憶部132と、メモリ136とを有する。
【0055】
媒体ドライブ部120は、CD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブ、メモリカードスロット等を有すると共に、USB等の入力用インターフェースも有し、ネットワークから画像データを取り込むことも可能である。なお、媒体ドライブ部120は、無線により外部から画像データを取り込むことが可能な構成にしてもよい。媒体ドライブ部120は、MPU124の指令に従って、装填された記録媒体150のフォルダ構成や記録媒体150内のファイルの画像データを読み込んで、それをメモリ136に記憶させる。
【0056】
設定記憶部132は、画像再生装置100の設定条件等を記憶する不揮発性メモリである。メモリ136は、画像データ等を一時的に記憶する。モニタ制御部128は、液晶表示装置等のモニタ148に接続され、MPU124により生成された映像信号をモニタ148に入力する。MPU124は、ステップS31〜S45の処理をコード化したプログラムを搭載しており、画像再生装置100のシステム制御を行う。また、MPU124は、媒体ドライブ部120により記録媒体150からメモリ136に取り込まれた画像データに基づいて、それをモニタ148に表示するための映像信号を生成する。
【0057】
媒体ドライブ部120に新たに記録媒体150が装填されると、MPU124は、媒体ドライブ部120を介して、その記録媒体150のフォルダ構成等をメモリ56に記憶させる(ステップS31に対応)。次に、MPU124は、各ファイルのフォルダ内での撮影順番Nを求めた後(ステップS32)、待機する。そして、操作部122に対し「音声ナビゲーションを実行すべき操作」が行われた場合、MPU124は、上記ステップS33〜S45と同様の処理を行い、音声出力部126から適切な音階(またはビープ音、言語的ガイド)での音を出力させ、音声ナビゲーションを実行する。
【0058】
このように第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第2の実施形態では、画像再生装置100が音声出力部126を有するが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。画像再生装置100が音声出力部126を有さず、MPU124が、画像再生装置100に接続された外部の音声出力部に音声ナビゲーションを指令するようしてもよい。また、モニタ148は、画像再生装置100に内蔵されるものであってもよい。また、本発明は電子カメラや画像再生装置に限らず、フォトストレージャ(画像蓄積装置)等にも適用可能である。
【0059】
<本発明の補足事項>
「音声ナビゲーションを実行すべき操作」の例として、1つのフォルダを選択する操作OP1、ファイル名が一覧表示された状態で複数のファイルを選択する操作OP2、画像が一覧表示された状態で複数の画像を選択する操作OP3を挙げたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。他の操作により複数の画像(画像ファイル)が選択または表示された場合に、音声ナビゲーションを同様に実行してもよい。例えば、モニタ88、148上にあるフォルダの全画像が一覧表示されている状態において、ユーザの操作が一定の期間行われない場合に、一覧表示されている全画像を対象として連写グループ別に分類し、音声ナビゲーションを実行してもよい。
【0060】
第1の実施形態では、1/100秒単位の撮影時刻を生成して画像ファイルのヘッダ部分に記録する例を述べたが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。連写間隔が十分に認識できる程度であればよく、例えば1/60秒単位でもよいし、1/10秒単位でもよい。
1つのフォルダ内の画像ファイルに対し、撮影間隔の情報を求め、それに応じた音階の音を出力する例を述べたが、複数のフォルダ内の画像ファイルに対し、撮影間隔の情報を求め、それに応じた音を出力するようにしてもよい。
【0061】
MPU44が求める画像ファイル間の撮影間隔は、本発明で言う「相関情報」の一例である。また、モニタ88の表示内容やユーザの操作により指定される複数の画像ファイルを比較し、画像ファイル間の撮影間隔を求めるMPU44(124)の機能は、本発明で言う「相関情報生成部」の一例である。また、求めた撮影間隔に応じた音階の音を音声出力部38(126)に出力させるMPU44(124)の機能、及び音声出力部38(126)は、本発明で言う「サウンド出力部」の一例である。また、撮像素子20が露光されて画像信号を出力し、アナログ信号処理部24がこの画像信号に所定の処理が施した後、A/D変換部28がデジタルの画像データを生成する一連の処理(ステップS2参照)は、本発明で言う「撮像動作」の一例である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上詳述したように本発明は、画像再生装置、及び電子カメラにおいて大いに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子カメラのブロック図である。
【図2】第1の実施形態の電子カメラのモニタの表示例を示す説明図である。
【図3】第1の実施形態の電子カメラの撮影動作を示す流れ図である。
【図4】第1の実施形態の電子カメラにおける、音声ナビゲーション処理を示す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における画像再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
【0064】
8 電子カメラ,12 撮影レンズ,20 撮像素子,24、アナログ信号処理部,
28 A/D変換部,32 タイミングジェネレータ,38 音声出力部,
40 操作部,44 MPU,46 時刻情報生成部,64 記録処理部,
68 記録媒体,84 モニタ制御部,88 モニタ,100 画像再生装置,
124 MPU,126 音声出力部,128 モニタ制御部,148 モニタ,


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像のファイルを取得して、取得したファイルが示す画像をモニタ上に表示させる画像再生装置であって、
複数のファイル間で属性情報同士を比較することで、ファイル間の相関情報を生成する相関情報生成部と、
前記相関情報に応じた音を出力するサウンド出力部と
を備えたことを特徴とする画像再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像再生装置において、
前記相関情報生成部は、複数のファイルから撮影時刻に関する情報をそれぞれ取得して、撮影間隔を示す前記相関情報を生成する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像再生装置において、
前記モニタ上でフォルダが選択されている場合、前記相関情報生成部は選択されているフォルダ内の複数のファイルを比較することで前記相関情報を生成し、この生成された前記相関情報に応じた音を、前記サウンド出力部は出力する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像再生装置において、
前記モニタ上で複数の画像が表示されている場合、前記相関情報生成部は、表示されている複数の画像にそれぞれ対応する複数のファイルを比較することで前記相関情報を生成し、この生成された前記相関情報に応じた音を、前記サウンド出力部は出力する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像再生装置において、
前記モニタ上で複数の画像が選択された場合、前記相関情報生成部は選択された複数の画像のファイル同士を比較することで前記相関情報を生成し、この生成された前記相関情報に応じた音を、前記サウンド出力部は出力する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像再生装置において、
前記サウンド出力部は、前記相関情報に応じた回数のビープ音を出力する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像再生装置において、
前記サウンド出力部は、前記相関情報に応じた音階で、音を出力する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像再生装置において、
前記サウンド出力部は、前記相関情報を言語的に表した音声を出力する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項9】
撮影レンズにより形成される光像を撮像して画像信号を生成する撮像動作を行い、前記画像信号に基づいてデジタルの画像データを生成する撮像部と、
前記画像データが表す画像のファイルを生成し、生成したファイルを記録媒体に記録する記録処理部と、
ファイル名称またはフォルダ名称に関する情報と、ファイルが示す画像とを表示可能な表示部と
を備え、連写撮影モードを有する電子カメラにおいて、
前記表示部の表示内容によって指定される複数のファイル間で属性情報同士を比較することで、ファイル間の相関情報を生成する相関情報生成部と、前記相関情報に応じた音を出力するサウンド出力部とを有し、
前記撮像部が前記連写撮影モードに設定され、連写撮影開始及び連写撮影終了の指示があり、その連写撮影期間中に複数の前記撮像動作があった場合、前記記録処理部は、前記記録媒体にフォルダを新規に作成し、連写撮影期間中に撮像された複数の画像にそれぞれ対応する複数のファイルを新規に作成されたフォルダ内に記録する
ことを特徴とする電子カメラ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−311451(P2006−311451A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−134469(P2005−134469)
【出願日】平成17年5月2日(2005.5.2)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】