説明

画像処理システム、画像処理装置、表示装置、画像処理システムの制御方法、および画像処理システムの制御プログラム

【課題】操作性を向上することのできる画像処理システム、画像処理装置、表示装置、画像処理システムの制御方法、および画像処理システムの制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理システムは、MFP100aと、MFP100bと、操作パネル200とを備える。操作パネル200は、MFP100aおよびMFP100bの各々に対して着脱可能である。MFP100aはジョブを受け付ける。操作パネル200は、MFP100aが保持している情報を記憶する記憶部と、MFP100aが受け付けたジョブに関する情報を表示する表示部とを含んでいる。MFP100bは、操作パネル200がMFP100aから取り外されてMFP100bに取り付けられた場合に、操作パネル200の記憶部に記憶した情報に基づいてMFP100aが受け付けたジョブを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理システム、画像処理装置、表示装置、画像処理システムの制御方法、および画像処理システムの制御プログラムに関し、より特定的には、第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システム、画像処理装置、表示装置、画像処理システムの制御方法、および画像処理システムの制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式の画像形成装置には、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなどがある。
【0003】
MFPに登録されたジョブを別のMFPに転送し、別のMFPで処理させる技術が従来知られている。たとえば下記特許文献1には、MFP内の画像データやジョブ情報を可搬メモリに保存し、可搬メモリに保存した内容を別のMFPで読み出してジョブを処理する技術が開示されている。この技術では、所定回数の再送信処理によっても宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合には、MFPは、MFPに接続されたUSBメモリに、画像データと宛先ファクシミリ番号情報とを保存する。また、これらのデータが記憶されたUSBメモリがMFPに接続された場合には、USBメモリが接続されたMFPは、画像データのファクシミリ送信を実行する。
【0004】
また下記特許文献2には、MFPで実行中のジョブを、ネットワーク上に接続された他のMFPに転送して処理させるネットワーク画像形成システムが開示されている。このネットワーク画像形成システムにおいて、MFPは、他のMFPの動作状態を逐次把握する機能を有している。このMFPは、現在画像形成動作中の所定のMFPが新たな画像形成動作を行う際、他に未使用のMFPが存在する場合、その旨をパネルに表示する。またMFPは、所定のMFPにより読み取った画像データを他の未使用のMFPに転送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−287805号公報
【特許文献2】特開2003−163785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の技術には、操作性が悪いという問題があった。たとえば特許文献1のように、USBメモリでジョブを移動する場合には、ユーザはジョブの移動元のMFPとジョブの移動先のMFPとの両方で、操作パネルなどからジョブに用いる画像データやジョブを選択する作業を行う必要がある。また特許文献2のように、画像データを転送する場合にも、ユーザは操作パネルなどから転送ジョブを選択したり、ネットワーク上の複数のMFPの中から転送先のMFPを検索したりする作業を行う必要がある。いずれの技術においても、操作パネルなどから何ステップもの入力または設定が必要であり、ユーザにとって非常に手間がかかっていた。さらに、ユーザが操作パネル上において設定画面を見つけられない場合や、ユーザが操作パネルの操作方法を知らない場合もあり、そういった場合、ユーザはジョブを転送する作業を行うことができなかった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、操作性を向上することのできる画像処理システム、画像処理装置、表示装置、画像処理システムの制御方法、および画像処理システムの制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の局面に従う画像処理システムは、第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システムであって、表示装置は、第1の画像処理装置および第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、第1の画像処理装置は、ジョブを受け付ける受付手段を含み、表示装置は、第1の画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、受付手段にて受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段とを含み、第2の画像処理装置は、表示装置が第1の画像処理装置から取り外されて第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、記憶手段にて記憶した情報に基づいて受付手段が受け付けたジョブを実行するジョブ実行手段を含む。
【0009】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、表示装置は、第1の画像処理装置の操作を受け付ける第1の操作受付手段と、表示装置が第1の画像処理装置から取り外された状態で第1の操作受付手段にて操作を受け付けた場合に、第1の操作受付手段にて受け付けた操作に関する情報を第1の画像処理装置へ無線通信にて送信する操作情報送信手段と、表示装置が第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、表示装置に記憶されているジョブに関する第2の画像処理装置の操作を受け付ける第2の操作受付手段とをさらに含む。
【0010】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、記憶手段は、受付手段にて受け付けたジョブに関する情報であるジョブ情報を記憶し、ジョブ実行手段は、記憶手段にて記憶したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段を含む。
【0011】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、ジョブ実行手段は、ジョブ情報取得手段にて取得したジョブ情報に基づいて、ジョブに必要な画像データを第1の画像処理装置から取得する第1の画像データ取得手段をさらに含む。
【0012】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、表示装置は、第1の画像処理装置から無線通信にて受信したジョブ情報に基づいて、記憶手段にて記憶したジョブ情報を更新するジョブ情報更新手段をさらに含む。
【0013】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、記憶手段は、第1の画像処理装置の識別情報であるマシン情報を記憶する。
【0014】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、ジョブ実行手段は、記憶手段にて記憶したマシン情報を取得するマシン情報取得手段と、マシン情報取得手段にて取得したマシン情報に基づいて第1の画像処理装置との通信を行う通信手段とを含む。
【0015】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、ジョブ実行手段は、第1の画像処理装置で実行中のジョブのユーザとは異なるユーザのジョブを実行する。
【0016】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、ジョブ実行手段は、受付手段が受け付けたジョブのうち第1の画像処理装置で実行待ちの全てのジョブを実行する。
【0017】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、記憶手段は、受付手段にて受け付けたジョブのうち第1の画像処理装置で実行待ちのジョブに必要な画像データを記憶し、ジョブ実行手段は、記憶手段にて記憶した画像データを取得する第2の画像データ取得手段を含む。
【0018】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、表示装置は、受付手段にて受け付けたジョブを第1の画像処理装置が実行した場合に、第1の画像処理装置が実行したジョブの画像データを記憶手段にて記憶した画像データから削除する画像データ削除手段をさらに含む。
【0019】
上記画像処理システムにおいて好ましくは、第2の画像処理装置で実行待ちのジョブがある場合に、ジョブ実行手段は、受付手段が受け付けたジョブおよび第2の画像処理装置で実行待ちのジョブのうち、優先度の高い方のジョブを優先的に実行する。
【0020】
本発明の他の局面に従う画像処理装置は、ジョブを受け付ける受付手段と、画像処理装置および他の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、受付手段にて受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段とを含む表示装置が、画像処理装置から取り外されて他の画像処理装置に取り付けられた場合に、受付手段にて受け付けたジョブに関する情報を他の画像処理装置に送信する送信手段とを備える。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従う画像処理装置は、画像処理装置および他の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、他の画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、他の画像処理装置が受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段とを含む表示装置が、他の画像処理装置から取り外されて画像処理装置に取り付けられた場合に、記憶手段にて記憶された情報を読み取る読取手段と、読取手段にて読み取った情報に基づいて、他の画像処理装置が受け付けたジョブに関する情報を他の画像処理装置から受信する受信手段と、受信手段にて受信した情報に基づいてジョブを実行する実行手段とを備える。
【0022】
本発明のさらに他の局面に従う表示装置は、第1の画像処理装置および第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、第1の画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、第1の画像処理装置が受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段と、第1の画像処理装置から取り外されて第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、記憶手段にて記憶した情報を第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備える。
【0023】
本発明のさらに他の局面に従う画像処理システムの制御方法は、第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システムの制御方法であって、表示装置は、第1の画像処理装置および第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、第1の画像処理装置にてジョブを受け付ける受付ステップと、第1の画像処理装置が保持している情報を表示装置に記憶する記憶ステップと、受付ステップにて受け付けたジョブに関する情報を表示装置に表示する表示ステップと、表示装置が第1の画像処理装置から取り外されて第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、記憶ステップにて記憶した情報に基づいて受付ステップにて受け付けたジョブを第2画像処理装置で実行するジョブ実行手段とを備える。
【0024】
本発明のさらに他の局面に従う画像処理システムの制御プログラムは、第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システムの制御プログラムであって、表示装置は、第1の画像処理装置および第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、第1の画像処理装置にてジョブを受け付ける受付ステップと、第1の画像処理装置が保持している情報を表示装置に記憶する記憶ステップと、受付ステップにて受け付けたジョブに関する情報を表示装置に表示する表示ステップと、表示装置が第1の画像処理装置から取り外されて第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、記憶ステップにて記憶した情報に基づいて受付ステップにて受け付けたジョブを第2画像処理装置で実行するジョブ実行手段とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、操作性を向上することのできる画像処理システム、画像処理装置、表示装置、画像処理システムの制御方法、および画像処理システムの制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像処理システムの概略的な構成を示す図である。
【図2】図1に示すMFP100の構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】図1に示す操作パネル200のハード構成を模式的に示すブロック図である。
【図4】図1に示すPC300の構成を模式的に示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を概念的に示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートの前半部分である。
【図7】本発明の第1の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートの後半部分である。
【図8】本発明の第2の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を概念的に示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートの前半部分である。
【図10】本発明の第2の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートの後半部分である。
【図11】本発明の第3の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を概念的に示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートである。
【図13】図7に示すフローチャートの第1の変型例を示す図である。
【図14】図7に示すフローチャートの第2の変型例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0028】
以下に説明する画像処理システムは、電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行う画像形成装置(画像処理装置の一例)を含むシステムである。本実施の形態における画像形成装置は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFPや、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなどであってもよい。画像処理装置は画像形成装置の他、PC(Personal Computer)やスキャナなどであってもよい。
【0029】
[第1の実施の形態]
【0030】
始めに、本実施の形態における画像処理システムの概略的な構成について説明する。
【0031】
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理システムの概略的な構成を示す図である。
【0032】
図1を参照して、画像処理システムは、MFP100a(MFP_A)およびMFP100b(MFP_B)(以下、MFP100a、100bをまとめてMFP100と呼ぶことがある)と、表示装置としての操作パネル200と、PC300a(MyPC)、PC300b(PC_B)、およびPC300c(PC_C)(以下、PC300a、300b、300cをまとめてPC300と呼ぶことがある)とを備えている。複数のMFP100の各々は、ネットワーク400により相互に接続されている。また、複数のMFP100の各々と複数のPC300の各々とは、ネットワーク400を通じて相互に接続されている。
【0033】
ネットワーク400は、有線または無線のLAN(Local Area Network)である。ネットワーク400は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルを用いて各種機器を接続する。ネットワーク400に接続された機器は、お互いに各種データのやり取りが可能となっている。なお、ネットワーク400に代えて、インターネット・専用線などの広域ネットワークを用いて各機器を接続してもよい。
【0034】
操作パネル200は、MFP100aおよび100bの各々に対して着脱可能である。操作パネル200はMFP100aを親機としており、MFP100aとの間で有線通信および無線通信が可能である。操作パネル200がMFP100aに取り付けられた場合(有線接続された場合)には、操作パネル200はMFP100aのローカルパネルとなり、MFP100aの操作を受け付ける。操作パネル200がMFP100aから取り外された場合には、操作パネル200はMFP100aのリモートパネルとして動作する。すなわち操作パネル200は、受け付けたMFP100aの操作に関する情報をMFP100aへ無線通信にて送信する。操作パネル200がMFP100aから取り外され、MFP100bに取り付けられた場合、操作パネル200はMFP100bとの間で有線通信が可能である。この場合操作パネル200は、MFP100aのリモートパネルおよびMFP100bの一部ローカルパネルとして動作する。ここで、一部ローカルパネルとは、操作パネル200に記憶されているジョブに関するMFP100bの操作が可能であることを指している。
【0035】
なお、操作パネルはMFP100aと無線通信を行うことができなくてもよい。MFP100bはネットワーク400に接続されておらず、スタンドアローンの状態であってもよい。
【0036】
図2は、図1に示すMFP100の構成を模式的に示すブロック図である。
【0037】
図2を参照して、MFP100は、たとえばCPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、通信I/F15と、ファクシミリ部16と、エンジン部17と、スキャナ18とを含んでいる。
【0038】
CPU11は、スキャンジョブ、コピージョブ、メール送信ジョブ、およびプリントジョブなどの各種ジョブについて、MFP100全体の制御を行なう。またCPU11は、ROM13に記憶された画像形成装置の制御プログラムを実行する。CPU11は、所定の処理を行なうことにより、RAM12、ROM13、またはHDD14からのデータの読み込みや、RAM12、ROM13、またはHDD14へのデータの書き込みを行なう。
【0039】
RAM12は、CPU11のメインメモリである。RAM12は、CPU11が制御プログラムを実行するときに必要なデータを記憶するためなどに用いられる。
【0040】
ROM13は、たとえばフラッシュROM(Flash Memory)である。ROM13には、MFP100の動作を行なうための各種プログラムが格納されている。ROM13は、書換え不可能なものであってもよい。
【0041】
HDD14は、通信I/F15を介して外部機器から送られた画像のデータや、スキャナ18で読み取った原稿画像のデータなどを記憶する記憶装置である。
【0042】
通信I/F15は、CPU11からの指示に従って、TCP/IPなどの通信プロトコルによって、LANなどを介して他のMFPやクライアントPCなどの外部機器との通信を行なう。
【0043】
ファクシミリ部16は、通信回線を通して他の機器とデータを送受信する。
【0044】
エンジン部17は、おおまかに、トナー像形成部、定着装置、および用紙搬送部などで構成される。エンジン部17は、たとえば電子写真方式で用紙に画像を形成する。エンジン部17は、いわゆるタンデム方式で4色の画像を合成し、用紙(記録媒体)にカラー画像を形成可能に構成される。トナー像形成部は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色について設けられた感光体と、感光体からトナー像が転写(1次転写)される中間転写ベルトと、中間転写ベルトから用紙に画像を転写(2次転写)する転写部などで構成される。定着装置は、加熱ローラおよび加圧ローラを有する。定着装置は、加熱ローラと加圧ローラとでトナー像が形成された用紙を挟みながら搬送し、その用紙に加熱および加圧を行なう。これにより、定着装置は、用紙に付着したトナーを溶融させて用紙に定着させ、用紙に画像を形成する。用紙搬送部は、給紙ローラ、搬送ローラ、およびそれらを駆動するモータなどで構成されている。用紙搬送部は、用紙を給紙カセットから給紙して、MFP100の筐体の内部で搬送する。また、用紙搬送部は、画像が形成された用紙をMFP100の筐体から排紙トレイなどに排出する。
【0045】
スキャナ18は、原稿の画像を読み取って電子データである画像データに変換する。
【0046】
図3は、図1に示す操作パネル200のハード構成を模式的に示すブロック図である。
【0047】
図3を参照して、操作パネル200は、CPU211と、記憶部212と、通信部213と、データ入出力部214と、表示部215と、パネル着脱検出部216と、操作部217とを含んでいる。これらはたとえばバスにより相互に接続されている。
【0048】
CPU211は、記憶部212が記憶するプログラムに従って操作パネル200の制御を行なう。
【0049】
記憶部212は、操作パネル200の動作のための各種プログラムや、CPU211がプログラムを実行するときに必要なデータを記憶している。
【0050】
記憶部212は、MFP100aが保持している情報を記憶している。記憶部212は、たとえばMFP100aの識別情報であるマシン情報(たとえばMFP100aのIPアドレスなど)と、MFP100aが受け付けたジョブに関する情報であるジョブ情報とを記憶していてもよい。記憶部212は、たとえばジョブ情報を記憶せず、マシン情報を記憶していてもよい。さらに記憶部212は、ジョブ情報と、ジョブに必要な画像データとを記憶していてもよい。
【0051】
マシン情報は、たとえばMFP100aの機種コード、ホスト名、IPアドレス、または装着オプションなどを含むことができる。ジョブ情報は、たとえばジョブ種別(コピー、プリントなど)、ジョブステータス、ジョブ識別コード(プロセスID)、ジョブの実行ユーザ名、またはジョブ優先度などを含むことができる。
【0052】
通信部213は、操作パネル200がMFP100aから取り外された場合に、操作パネル200とMFP100aとの間で無線接続を行う。また通信部213は、MFP100aまたはMFP100bに取り付けられた場合に、取り付けられたMFP100との間で有線接続を行う。
【0053】
データ入出力部214は、MFP100aおよびMFP100bの各々との間でデータの入出力を行う。特にデータ入出力部214は、マシン情報、ジョブ情報、またはジョブに必要な画像データなどの入出力を行う。
【0054】
表示部215は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)よりなり、MFP100aまたはMFP100bについての各種情報を表示する。特に表示部215は、親機であるMFP100aが受け付けたジョブに関する情報(たとえばジョブの一覧)を表示する。
【0055】
パネル着脱検出部216は、MFP100に対する操作パネル200の着脱を検出する。
【0056】
操作部217は、表示部215に設けられたタッチパネルを通じて、MFP100aおよびMFP100bの各々の操作を受け付ける。
【0057】
図4は、図1に示すPC300の構成を模式的に示すブロック図である。
【0058】
図4を参照して、PC300は、CPU311と、RAM312と、ROM313と、HDD314と、通信I/F315と、表示部316と、入力部317とを含んでいる。
【0059】
本実施の形態における画像処理システムにおいて、操作パネル200は、MFP100aが保持している情報を記憶している。操作パネル200がMFP100aから取り外されてMFP100bに取り付けられた場合に、MFP100bは、操作パネル200が記憶している情報に基づいてMFP100aが受け付けたジョブを実行する。
【0060】
続いて、本実施の形態における画像処理システムの動作について説明する。
【0061】
図5は、本発明の第1の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を概念的に示す図である。
【0062】
図5を参照して、MFP100aおよび100bと、PC300a〜300cとがネットワーク400に接続されている。操作パネル200は、最初はMFP100aに取り付けられている。
【0063】
操作パネル200は、MFP100aのマシン情報と、MFP100aで受け付けたジョブ情報とを記憶部212に記憶している。
【0064】
MFP100aは、MFP100aで受け付けたジョブ情報と、ジョブに必要な画像データとをHDD14に記憶している。
【0065】
MFP100aのマシン情報には、たとえば機種名と、ホスト名と、IPアドレスとが含まれている。マシン情報には、MFP100aで実行中のジョブのプロセスIDと、実行待ちのジョブのプロセスIDとがさらに含まれていてもよい。
【0066】
MFP100aは、PC300bから5つのプリントジョブP1(プリント要求)を受け付けており、プリントジョブP1の次に、PC300cから1つのプリントジョブP2を受け付けており、プリントジョブP2の次に、PC300aから1つのプリントジョブP3を受け付けている。MFP100aは、ジョブを受け付けると、そのジョブのジョブ情報および必要な画像データをMFP100aのHDD14に格納する。またMFP100aは、ジョブを受け付けると、そのジョブのジョブ情報を操作パネル200の記憶部212にも格納する。
【0067】
MFP100aおよび操作パネル200が保持するジョブ情報は、MFP100aにて実行中のジョブおよびMFP100aにて実行待ちのジョブのジョブ情報である。このジョブ情報には、受け付けた順番に付された番号であるプロセスIDと、ジョブの送信元と、ジョブの種類と、ジョブの現在の状態と、ジョブの優先度とが含まれている。図5では、PC300bから受け付けたジョブには「001」〜「005」というプロセスIDが付されており、PC300cから受け付けたジョブには「006」というプロセスIDが付されており、PC300aから受け付けたジョブには「007」というプロセスIDが付されている。また、たとえば「001」というプロセスIDが付されたジョブは、PC300bから受け付けたプリントジョブであり、現在印刷中であり、優先度の低いジョブであることが分かる。
【0068】
MFP100aが図5に示す状態にある場合に、たとえば、最後にジョブを登録したPC300aのユーザ(以下、作業ユーザと呼ぶことがある)は、表示部215のジョブの一覧を見て、自分がプリント要求したジョブの前には、すでに多数のジョブが登録されており、自分がプリント要求したジョブをMFP100aが実行するには時間がかかることが分かる。
【0069】
このような状況で作業ユーザは、以下の3つのステップを実行することで、MFP100aに送信したジョブをMFP100bに転送して実行することができる。
【0070】
ステップA:矢印AC1で示すように操作パネル200をMFP100a(パネル取り外し元MFP)から取り外す。
【0071】
ステップB:操作パネル200を持ってMFP100bへ移動する。
【0072】
ステップC:矢印AC2で示すように操作パネル200をMFP100b(パネル取り付け先MFP)に取り付ける(接続する)。
【0073】
操作パネル200は、MFP100aに取り付けられた状態では、MFP100aから有線通信(本体−パネル間通信)により受信したジョブ情報に基づいて、リアルタイムで記憶部212のジョブ情報を更新する。また操作パネル200は、MFP100aから取り外された状態では、MFP100aから無線通信(本体−パネル間通信)により受信したジョブ情報に基づいて、リアルタイムで記憶部212のジョブ情報を更新する。具体的には、「001」というプロセスIDが付されたジョブの印刷が完了したときは、「001」というプロセスIDが付されたジョブ情報における「印刷中」の表示が「印刷済」に変更される(または、「001」というプロセスIDが付されたジョブ情報が削除されてもよい)。また、「001」というプロセスIDが付されたジョブに用いた画像データがMFP100aのHDD14から削除される。操作パネル200がMFP100aから取り外されている場合に、操作パネル200は、MFP100aにて受け付けたジョブのジョブ情報を表示部215に表示してもよい。
【0074】
MFP100bは、操作パネル200が取り付けられたことを検知すると、操作パネル200が保持しているMFP100aのマシン情報を自動的に読み出す(取得する)。そしてMFP100bは、読み出したマシン情報に基づいて矢印PR1で示すようにMFP100aにアクセスし、ネットワーク400を通じてMFP100aとの通信を開始する。
【0075】
またMFP100bは、操作パネル200が取り付けられたことを検知すると、記憶部212に保持しているMFP100aのジョブ情報を自動的に読み出す。そしてMFP100bは、矢印PR3で示すように、操作パネル200から読み出したジョブ情報に基づいてプリントジョブを実行し、用紙を出力する。この時MFP100bは、矢印PR2で示すように、プリントジョブに必要な画像データをMFP100aから取得する。
【0076】
MFP100bは、プリントジョブの実行後、MFP100bで実行したジョブの画像データの削除をMFP100aに要求し、MFP100aはMFP100bからの要求に従ってMFP100aのHDD14から画像データを削除する。
【0077】
図6および図7は、本発明の第1の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートである。
【0078】
図6を参照して、MFP100aのCPU11(以下、CPU11aと呼ぶことがある)は、MFP100aからの操作パネル200の取り外しを検知したか否かを判別し(S1)、操作パネル200の取り外しを検知しないと判別した場合(S1でNO)、CPU11aはMFP100aのジョブステータスに変化があったか否かを判別する(S3)。
【0079】
ステップS3において、ジョブステータスに変化があったと判別した場合(S3でYES)、CPU11aは操作パネル200に対して、操作パネル200が保持しているジョブ情報の更新を指示し(S5)、ステップS1の処理へ進む。操作パネル200のCPU211は、指示に従ってジョブ情報を更新する(S7)。一方、ステップS3において、ジョブステータスに変化がないと判別した場合(S3でNO)、CPU11aはステップS1の処理へ進む。
【0080】
ステップS1において、操作パネル200の取り外しを検知したと判別した場合(S1でYES)、CPU11aは操作パネル200との無線通信を開始し(S9)。CPU211はMFP100aとの無線通信を開始する(S11)。次にCPU11aは、MFP100aのジョブステータスに変化があったか否かを判別する(S13)。
【0081】
ステップS13において、ジョブステータスに変化があったと判別した場合(S13でYES)、CPU11aは操作パネル200に対して、操作パネル200が保持しているジョブ情報の更新を指示し(S15)、ステップS13の処理へ進む。操作パネル200のCPU211は、指示に従ってジョブ情報を更新する(S17)。一方、ステップS13において、ジョブステータスに変化がないと判別した場合(S13でNO)、CPU11aはステップS13の処理を繰り返す。
【0082】
MFP100bのCPU11(以下、CPU11bと呼ぶことがある)は、MFP100bへの操作パネル200の取り付けを検知したか否かを判別し(S19)、操作パネル200の取り付けを検知したと判別した場合(S19でYES)、CPU11bは、操作パネル200が保持するマシン情報およびジョブ情報を操作パネル200からダウンロードする(S21)。CPU211は、MFP100bの要求に従って、操作パネル200が保持しているマシン情報およびジョブ情報をMFP100bに送信する(S23)。次にCPU11bは、ダウンロードしたマシン情報に基づいてMFP100aを特定し、MFP100aとの間で通信を開始する(S25)。CPU11aもMFP100bとの間で通信を開始する(S27)。続いてCPU11bは、MFP100aとの間で通信が可能であるか否かを判別する(S29)。
【0083】
ステップS29において、MFP100aとの間で通信が可能であると判別した場合(S29でYES)、CPU11bは図7のステップS35の処理へ進む。ステップS29において、MFP100aとの間で通信が不可能であると判別した場合(S29でNO)、CPU11bはステップS25の処理へ進み、再び通信を試みる。
【0084】
図7を参照して、ステップS35において、CPU11bは、ダウンロードしたジョブ情報に基づいて、MFP100aに実行待ちのジョブがあるか否かを判別する(S35)。
【0085】
ステップS35において、MFP100aに実行待ちのジョブがあると判別した場合(S35でYES)、CPU11bはMFP100aから実行待ちのジョブのうち1つのジョブ(ジョブに必要な画像データ)を取得する(S37)。CPU11aは、MFP100bからの要求に従って、要求のあったジョブをMFP100aに送信する(S39)。続いて、CPU11bは、ダウンロードしたジョブ情報および画像データに基づいてジョブを実行し(S41)、MFP100aに対して、実行したジョブの削除を要求し(S43)、ステップS35の処理へ進む。CPU11aは、要求に従って実行したジョブをMFP100aのHDD11から削除する(S45)。
【0086】
ステップS35において、MFP100aに実行待ちのジョブがないと判別した場合(S35でNO)、CPU11bは処理を終了する。
【0087】
[第2の実施の形態]
【0088】
本実施の形態は、操作パネル200がMFP100aで受け付けたジョブ情報を記憶しておらず、MFP100bがジョブ情報をMFP100aから取得する点で、第1の実施の形態とは異なっている。
【0089】
図8は、本発明の第2の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を概念的に示す図である。
【0090】
図8を参照して、MFP100aおよび100bと、PC300a〜300cとがネットワーク400に接続されている。操作パネル200は、最初はMFP100aに取り付けられている。
【0091】
操作パネル200は、MFP100aのマシン情報を記憶しており、MFP100aで受け付けたジョブ情報を記憶していない。
【0092】
MFP100aは、MFP100aで受け付けたジョブ情報と、ジョブに必要な画像データとをHDD14に記憶している。
【0093】
MFP100aは、第1の実施の形態の場合と同様に、PC300b、PC300c、およびPC300aの各々からプリントジョブP1〜P3の各々を受け付けおり、これらのプリントジョブのジョブ情報および必要なデータをHDD14に格納している。MFP100aが受け付けたジョブの一覧は、MFP100aのCPU11の制御により、操作パネル200の表示部215に表示される。
【0094】
このような状況で作業ユーザは、矢印AC1で示すように操作パネル200をMFP100aから取り外し(ステップA)、操作パネル200を持ってMFP100bへ移動し(ステップB)、矢印AC2で示すように操作パネル200をMFP100bに取り付ける(ステップC)ことで、MFP100aに送信したジョブをMFP100bに転送して実行することができる。
【0095】
操作パネル200は、MFP100aに取り付けられた状態では、MFP100aから有線通信(本体−パネル間通信)により受信したジョブ情報に基づいて、リアルタイムで記憶部212のジョブ情報を更新する。また操作パネル200は、MFP100aから取り外された状態では、MFP100aから無線通信(本体−パネル間通信)により受信したジョブ情報に基づいて、リアルタイムで記憶部212のジョブ情報を更新する。
【0096】
MFP100bは、操作パネル200が取り付けられたことを検知すると、操作パネル200が保持しているMFP100aのマシン情報を自動的に読み出す。そしてMFP100bは、読み出したマシン情報に基づいて、矢印PR1で示すようにMFP100aにアクセスし、ネットワーク400を通じてMFP100aとの通信を開始する。そしてMFP100bは、矢印PR2で示すように、MFP100aのHDD14に記憶されているジョブ情報と、プリントジョブに必要な画像データとをMFP100aから取得する。そしてMFP100bは、矢印PR3で示すように、MFP100aから取得したジョブ情報に基づいてプリントジョブを実行し、用紙を出力する。
【0097】
MFP100bは、プリントジョブの実行後、MFP100bで実行したプリントジョブのジョブの画像データの削除をMFP100aに要求し、MFP100aはMFP100bからの要求に従ってHDD14から画像データを削除する。
【0098】
図9および図10は、本発明の第2の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートである。
【0099】
図9を参照して、CPU11aは、MFP100aからの操作パネル200の取り外しを検知したか否かを判別し(S51)、操作パネル200の取り外しを検知しないと判別した場合(S51でNO)、CPU11aはMFP100aのジョブステータスに変化があったか否かを判別する(S53)。
【0100】
ステップS53において、ジョブステータスに変化があったと判別した場合(S53でYES)、CPU11aは操作パネル200に対して、操作パネル200が表示しているジョブの一覧の更新を指示し(S55)、ステップS51の処理へ進む。操作パネル200のCPU211は、指示に従ってジョブの一覧を更新する(S57)。一方、ステップS53において、ジョブステータスに変化がないと判別した場合(S53でNO)、CPU11aはステップS51の処理へ進む。
【0101】
ステップS51において、操作パネル200の取り外しを検知したと判別した場合(S51でYES)、CPU11aは操作パネル200との通信を開始し(S59)。CPU211はMFP100aとの通信を開始する(S61)。次にCPU11aは、MFP100aのジョブステータスに変化があったか否かを判別する(S63)。
【0102】
ステップS63において、ジョブステータスに変化があったと判別した場合(S63でYES)、CPU11aは操作パネル200に対して、操作パネル200が表示しているジョブの一覧の更新を指示し(S65)、ステップS63の処理へ進む。操作パネル200のCPU211は、指示に従ってジョブの一覧を更新する(S67)。一方、ステップS63において、ジョブステータスに変化がないと判別した場合(S63でNO)、CPU11aはステップS63の処理を繰り返す。
【0103】
CPU11bは、MFP100bへの操作パネル200の取り付けを検知したか否かを判別し(S69)、操作パネル200の取り付けを検知したと判別した場合(S69でYES)、CPU11bは、マシン情報を操作パネル200からダウンロードする(S71)。CPU211は、MFP100bからの要求に従って、操作パネル200が保持しているマシン情報をMFP100bに送信する(S73)。次にCPU11bは、ダウンロードしたマシン情報に基づいてMFP100aを特定し、MFP100aとの間で通信を開始する(S75)。CPU11aもMFP100bとの間で通信を開始する(S77)。続いてCPU11bは、MFP100aとの間で通信が可能であるか否かを判別する(S79)。
【0104】
ステップS79において、MFP100aとの間で通信が可能であると判別した場合(S79でYES)、CPU11bは図10のステップS81の処理へ進む。ステップS79において、MFP100aとの間で通信が不可能であると判別した場合(S79でNO)、CPU11bはステップS75の処理へ進み、再び通信を試みる。
【0105】
図10を参照して、ステップS81においてCPU11bは、ジョブ情報をMFP100aからダウンロードする(S81)。CPU11aは、MFP100bからの要求に従って、HDD14に記憶しているジョブ情報をMFP100bに送信する(S83)。続いてCPU11bは、ダウンロードしたジョブ情報に基づいて、MFP100aに実行待ちのジョブがあるか否かを判別する(S85)。
【0106】
ステップS85において、MFP100aに実行待ちのジョブがあると判別した場合(S85でYES)、MFP100aから1つのジョブ(ジョブに必要な画像データ)を取得する(S87)。CPU11aは、MFP100bからの要求に従って、要求のあったジョブをMFP100aに送信する(S89)。続いて、CPU11bは、取得したジョブ情報および画像データに基づいてジョブを実行し(S91)、MFP100aに対して、実行したジョブの削除を要求し(S93)、ステップS85の処理へ進む。CPU11aは、要求に従って実行したジョブを削除する(S95)。
【0107】
ステップS85において、MFP100aに実行待ちのジョブがないと判別した場合(S85でNO)、CPU11bは処理を終了する。
【0108】
なお、画像処理システムの構成などの上記以外の事項については、第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
【0109】
[第3の実施の形態]
【0110】
本実施の形態は、MFP100bがネットワーク400に接続されていない点で、第1の実施の形態とは異なっている。
【0111】
図11は、本発明の第3の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を概念的に示す図である。
【0112】
図11を参照して、MFP100bはネットワーク400に接続されておらず、MFP100aとPC300a〜300cとがネットワーク400に接続されている。操作パネル200は、最初はMFP100aに取り付けられている。
【0113】
操作パネル200は、ジョブ情報と、ジョブに必要な画像データと、MFP100aのマシン情報とを記憶部212に記憶している。
【0114】
MFP100aは、MFP100aで受け付けたジョブ情報と、ジョブに必要な画像データとをHDD14に記憶している。
【0115】
MFP100aは、第1の実施の形態の場合と同様に、PC300b、PC300c、およびPC300aの各々からプリントジョブP1〜P3の各々を受け付けおり、これらのプリントジョブのジョブ情報および必要なデータをHDD14に格納している。MFP100aが受け付けたジョブの一覧は、MFP100aのCPU11の制御により、操作パネル200の表示部215に表示される。
【0116】
このような状況で作業ユーザは、矢印AC1で示すように操作パネル200をMFP100aから取り外し(ステップA)、操作パネル200を持ってMFP100bへ移動し(ステップB)、矢印AC2で示すように操作パネル200をMFP100bに取り付ける(ステップC)ことで、MFP100aに送信したジョブをMFP100bに転送して実行することができる。
【0117】
操作パネル200がMFP100aに取り付けられた状態では、MFP100aは、新たなジョブを受け付けると、新たなジョブのジョブ情報およびジョブに必要な画像データをHDD14に記憶する。またMFP100aは、これらを操作パネル200の記憶部212にコピーする。操作パネル200は、MFP100aから受信したジョブ情報に基づいて、リアルタイムで記憶部212のジョブ情報を更新する。
【0118】
MFP100aは、MFP100aから操作パネル200が取り外されたことを検知すると、操作パネル200にコピーした画像データをHDD14から削除する。
【0119】
MFP100bは、操作パネル200が取り付けられたことを検知すると、矢印PR1で示すように、操作パネル200が保持しているMFP100aのジョブ情報および画像データを自動的に取得(ダウンロード)する。そしてMFP100bは、矢印PR2で示すように、操作パネル200から取得したジョブ情報に基づいてプリントジョブを実行し、用紙を出力する。
【0120】
図12は、本発明の第3の実施の形態において、ジョブをMFP100aからMFP100bに転送する際の画像処理システムの動作を示すフローチャートである。
【0121】
図12を参照して、CPU11aは、MFP100aからの操作パネル200の取り外しを検知したか否かを判別し(S101)、操作パネル200の取り外しを検知しないと判別した場合(S101でNO)、CPU11aはMFP100aのジョブステータスに変化があったか否かを判別する(S103)。
【0122】
ステップS103において、ジョブステータスに変化があったと判別した場合(S103でYES)、CPU11aは操作パネル200に対して、操作パネル200が保持しているジョブ情報および画像データの更新を指示し(S105)、ステップS101の処理へ進む。操作パネル200のCPU211は、MFP100aからの指示に従ってジョブ情報および画像データを更新する(S107)。一方、ステップS103において、ジョブステータスに変化がないと判別した場合(S103でNO)、CPU11aはステップS101の処理へ進む。
【0123】
ステップS101において、操作パネル200の取り外しを検知したと判別した場合(S101でYES)、CPU11aは、操作パネル200にコピーした画像データをMFP100aのHDD11から削除する(S109)。
【0124】
CPU11bは、MFP100bへの操作パネル200の取り付けを検知したか否かを判別し(S111)、操作パネル200の取り付けを検知したと判別した場合(S111でYES)、CPU11bは、ジョブ情報および画像データを操作パネル200からダウンロードする(S113)。CPU211は、MFP100bからの要求に従って、操作パネル200が保持しているジョブ情報および画像データをMFP100bに送信する(S115)。次にCPU11bは、ダウンロードしたジョブ情報および画像データに基づいてジョブを実行し(S117)、処理を終了する。
【0125】
なお、画像処理システムの構成などの上記以外の事項については、第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
【0126】
[実施の形態の効果]
【0127】
上述の実施の形態によれば、ユーザは、MFP100aが受け付けたジョブの一覧を操作パネル200で確認することができる。ユーザは、操作パネル200の表示からジョブの転送が必要であると判断した場合には、判断に用いた操作パネル200をMFP100aから取り外して移動し、別のMFP100bへ取り付けるという操作を行うだけで、別のMFP100bでジョブを実行することができる。ユーザは、煩わしいパネル操作を一切行うことなく、操作パネルの付け替えを行うのみで任意の処理を転送することができる。その結果、画像処理システムの操作性が向上し、誰でも簡単にジョブの転送に関する操作を行うことができる。
【0128】
また、操作パネル200が、MFP100aから無線通信にて受信したジョブ情報に基づいて、操作パネル200が保持するジョブ情報を更新することにより、操作パネル200がMFP100aから取り外された後で、MFP100aおよび100bの各々で同一のジョブが重複して実行されることを回避することができる。
【0129】
また、操作パネル200がMFP100aのマシン情報を保持することにより、操作パネル200がMFP100bに取り付けられた場合に、MFP100bはマシン情報に基づいてMFP100aにアクセスし、必要なデータをMFP100aからダウンロードしてジョブを実行することができる。
【0130】
また、MFP100bが、MFP100aで実行中のジョブのユーザとは異なるユーザのジョブを実行することにより、1人のユーザが登録したジョブがMFP100aとMFP100bとで分散して実行されることを抑止することができる。
【0131】
また、第1および第3の実施の形態のように、操作パネル200がMFP100aのジョブ情報を保持することにより、操作パネル200がMFP100aから取り外された状態でも、MFP100aが受け付けたジョブの一覧を操作パネル200に表示させることが容易になる。
【0132】
また、第3の実施の形態のように、操作パネル200の記憶部212がMFP100aで実行待ちのジョブに必要な画像データを記憶することにより、MFP100aで受け付けたジョブを、ネットワーク400に接続されていないMFP100bでもジョブを実行することができる。
【0133】
また、第3の実施の形態のように、MFP100aがジョブを実行した場合に、そのジョブの画像データを操作パネル200の記憶部212から削除することにより、記憶部212の容量を空けることができ、1つのジョブが重複して実行されることを回避することができる。
【0134】
[その他]
【0135】
上述の第1〜第3の実施の形態において、MFP100bは、MFP100aで実行待ちの全てのジョブ(図5では「002」〜「007」というプロセスIDが付されたジョブ)を実行してもよい。またMFP100bは、図13に示すように、MFP100aで実行中のジョブを指示したユーザとは異なるユーザが指示したジョブ(図5では「006」および「007」というプロセスIDが付されたジョブ)を選択して実行してもよい。
【0136】
図13は、図7に示すフローチャートの第1の変型例を示す図である。
【0137】
図13を参照して、ステップS35において、MFP100aに実行待ちのジョブがあると判別した場合(S35でYES)、CPU11bは、MFP100aで実行待ちのジョブのユーザが、MFP100aで現在実行中のジョブのユーザと同一であるか否かを判別する(S201)。ステップS201において、同一であると判別した場合(S201においてYES)、CPU11bはステップS37の処理へ進み、MFP100aで実行待ちのジョブを取得する(S37)。一方、ステップS201において、同一でないと判別した場合(S201においてNO)、MFP100aで実行待ちのジョブを実行せず、ステップS35の処理へ進む。
【0138】
上述の第1〜第3の実施の形態において、操作パネル200がMFP100aから取り外されてMFP100bに取り付けられた場合において、MFP100bに実行待ちのジョブがあるときは、MFP100bは、図14に示すように、双方の印刷待ちのジョブのうち優先度の高いものから優先的にジョブを実行してもよい。
【0139】
図14は、図7に示すフローチャートの第2の変型例を示す図である。
【0140】
図14を参照して、ステップS35において、MFP100aで実行待ちのジョブがあると判別した場合(S35でYES)、CPU11bは、MFP100bで実行待ちのジョブがあるか否かを判別する(S203)。
【0141】
ステップS203において、MFP100bで実行待ちのジョブがあると判別した場合(S203でYES)、CPU11bは、MFP100aが受け付けたジョブの優先度がMFP100bで実行待ちのジョブの優先度よりも高いか否かを判別する(S205)。
【0142】
ステップS205において、MFP100aが受け付けたジョブの優先度が高いと判別した場合(S205でYES)、CPU11bはステップS37の処理へ進み、MFP100aが受け付けたジョブを優先的に実行する。一方、ステップS205において、MFP100aが受け付けたジョブの優先度が低いと判別した場合(S205でNO)、CPU11bはステップS35の処理へ進み、MFP100bで実行待ちのジョブを優先的に実行し、ステップS35の処理へ進む。
【0143】
上述の第3の実施の形態においては、操作パネル200がMFP100aに取り付けられている場合には、操作パネル200はMFP100aのジョブ情報とジョブに必要な画像データとを記憶していなくてもよい。この場合、操作パネル200がMFP100aから外されたことをMFP100aが検知したときに、MFP100aのジョブ情報とジョブに必要な画像データとを、MFP100aから操作パネル200に無線通信により移動させてもよい。
【0144】
画像処理システムがMFP100aおよび100b以外にもジョブを実行する装置を備えている場合には、ユーザはジョブの移動先としての任意の装置に操作パネル200を取り付けてもよい。
【0145】
MFP100bが実行するジョブの種類は任意であり、上述のプリントジョブの他、たとえばスキャンジョブ、コピージョブ、ファイル送信ジョブ、またはメール送信ジョブなどであってもよい。MFP100aに登録されたジョブを操作パネル200によりMFP100bに転送した場合に、そのジョブがMFP100bにて実行できない種類のものであったときは、MFP100bにてそのジョブが実行できないことを伝えるメッセージを、操作パネル200またはMFP100bに表示してもよい。
【0146】
MFP100aまたはMFP100bは、操作パネル200の他に、独自の操作パネル(ローカルパネル)を有していてもよい。この操作パネルは取り外し可能であっても不可能であってもよい。
【0147】
MFP100aはPC300a〜300cからネットワーク400を介してジョブを受け付ける代わりに、操作パネル200などから直接(ネットワーク400を介さず)ジョブを受け付けてもよい。この場合、画像処理システムはPCを含んでいなくてもよい。
【0148】
MFP100aからMFP100bに転送するジョブの選択を操作パネル200から受け付け、選択されたジョブのみをMFP100bで実行してもよい。
【0149】
上述の実施の形態は適宜組み合わせることができる。たとえば図5の動作と、図11の動作とを組み合わせて、MFP100bは、操作パネル200ではなくMFP100aが保持するジョブ情報をダウンロードし、このジョブ情報に基づいてジョブを実行してもよい。
【0150】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0151】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0152】
11,211,311 CPU
12,312 RAM
13,313 ROM
14,314 HDD
15,315 通信I/F
100,100a,100b,100c MFP
16 ファクシミリ部
17 エンジン部
18 スキャナ
100,100a,100b MFP
200 操作パネル
212 記憶部
213 通信部
214 データ入出力部
215,316 表示部
216 パネル着脱検出部
217 操作部
300,300a,00b、300c PC
317 入力部
400 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システムであって、
前記表示装置は、前記第1の画像処理装置および前記第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、
前記第1の画像処理装置は、ジョブを受け付ける受付手段を含み、
前記表示装置は、前記第1の画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、前記受付手段にて受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段とを含み、
前記第2の画像処理装置は、前記表示装置が前記第1の画像処理装置から取り外されて前記第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、前記記憶手段にて記憶した情報に基づいて前記受付手段が受け付けたジョブを実行するジョブ実行手段を含む、画像処理システム。
【請求項2】
前記表示装置は、前記第1の画像処理装置の操作を受け付ける第1の操作受付手段と、前記表示装置が前記第1の画像処理装置から取り外された状態で前記第1の操作受付手段にて操作を受け付けた場合に、前記第1の操作受付手段にて受け付けた操作に関する情報を前記第1の画像処理装置へ無線通信にて送信する操作情報送信手段と、前記表示装置が前記第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、前記表示装置に記憶されているジョブに関する前記第2の画像処理装置の操作を受け付ける第2の操作受付手段とをさらに含む、請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記受付手段にて受け付けたジョブに関する情報であるジョブ情報を記憶し、
前記ジョブ実行手段は、前記記憶手段にて記憶したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段を含む、請求項1または2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記ジョブ実行手段は、前記ジョブ情報取得手段にて取得したジョブ情報に基づいて、ジョブに必要な画像データを前記第1の画像処理装置から取得する第1の画像データ取得手段をさらに含む、請求項3に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記表示装置は、前記第1の画像処理装置から取り外された状態で、前記第1の画像処理装置から無線通信にて受信したジョブ情報に基づいて、前記記憶手段にて記憶したジョブ情報を更新するジョブ情報更新手段をさらに含む、請求項3または4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記第1の画像処理装置の識別情報であるマシン情報を記憶する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項7】
前記ジョブ実行手段は、前記記憶手段にて記憶したマシン情報を取得するマシン情報取得手段と、前記マシン情報取得手段にて取得したマシン情報に基づいて前記第1の画像処理装置との通信を行う通信手段とを含む、請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
前記ジョブ実行手段は、前記第1の画像処理装置で実行中のジョブのユーザとは異なるユーザのジョブを実行する、請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項9】
前記ジョブ実行手段は、前記受付手段が受け付けたジョブのうち前記第1の画像処理装置で実行待ちの全てのジョブを実行する、請求項8に記載の画像処理システム。
【請求項10】
前記記憶手段は、前記受付手段にて受け付けたジョブのうち前記第1の画像処理装置で実行待ちのジョブに必要な画像データを記憶し、
前記ジョブ実行手段は、前記記憶手段にて記憶した画像データを取得する第2の画像データ取得手段を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項11】
前記表示装置は、前記受付手段にて受け付けたジョブを前記第1の画像処理装置が実行した場合に、前記第1の画像処理装置が実行したジョブの画像データを前記記憶手段にて記憶した画像データから削除する画像データ削除手段をさらに含む、請求項10に記載の画像処理システム。
【請求項12】
前記第2の画像処理装置で実行待ちのジョブがある場合に、前記ジョブ実行手段は、前記受付手段が受け付けたジョブおよび前記第2の画像処理装置で実行待ちのジョブのうち、優先度の高い方のジョブを優先的に実行する、請求項1〜11のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項13】
ジョブを受け付ける受付手段と、
画像処理装置および他の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、前記画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、前記受付手段にて受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段とを含む表示装置が、前記画像処理装置から取り外されて前記他の画像処理装置に取り付けられた場合に、前記受付手段にて受け付けたジョブに関する情報を前記他の画像処理装置に送信する送信手段とを備えた、画像処理装置。
【請求項14】
画像処理装置および他の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、前記他の画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、前記他の画像処理装置が受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段とを含む表示装置が、前記他の画像処理装置から取り外されて前記画像処理装置に取り付けられた場合に、前記記憶手段にて記憶された情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段にて読み取った情報に基づいて、前記他の画像処理装置が受け付けたジョブに関する情報を前記他の画像処理装置から受信する受信手段と、
前記受信手段にて受信した情報に基づいてジョブを実行する実行手段とを備えた、画像処理装置。
【請求項15】
第1の画像処理装置および第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、
前記第1の画像処理装置が保持している情報を記憶する記憶手段と、
前記第1の画像処理装置が受け付けたジョブに関する情報を表示する表示手段と、
前記第1の画像処理装置から取り外されて前記第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、前記記憶手段にて記憶した情報を前記第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えた、表示装置。
【請求項16】
第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システムの制御方法であって、
前記表示装置は、前記第1の画像処理装置および前記第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、
前記第1の画像処理装置にてジョブを受け付ける受付ステップと、
前記第1の画像処理装置が保持している情報を前記表示装置に記憶する記憶ステップと、
前記受付ステップにて受け付けたジョブに関する情報を前記表示装置に表示する表示ステップと、
前記表示装置が前記第1の画像処理装置から取り外されて前記第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、前記記憶ステップにて記憶した情報に基づいて前記受付ステップにて受け付けたジョブを前記第2画像処理装置で実行するジョブ実行手段とを備えた、画像処理システムの制御方法。
【請求項17】
第1の画像処理装置と、第2の画像処理装置と、表示装置とを備える画像処理システムの制御プログラムであって、
前記表示装置は、前記第1の画像処理装置および前記第2の画像処理装置の各々に対して着脱可能であり、
前記第1の画像処理装置にてジョブを受け付ける受付ステップと、
前記第1の画像処理装置が保持している情報を前記表示装置に記憶する記憶ステップと、
前記受付ステップにて受け付けたジョブに関する情報を前記表示装置に表示する表示ステップと、
前記表示装置が前記第1の画像処理装置から取り外されて前記第2の画像処理装置に取り付けられた場合に、前記記憶ステップにて記憶した情報に基づいて前記受付ステップにて受け付けたジョブを前記第2画像処理装置で実行するジョブ実行手段とをコンピュータに実行させる、画像処理システムの制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図5】
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【図8】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−5225(P2013−5225A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134343(P2011−134343)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】