説明

画像処理システム、認証方法

【課題】 生体情報を用いたユーザの認証に好適な画像処理システム、認証方法を提供する。
【解決手段】 ユーザの認証を行う画像形成システムであって、ユーザの操作を検知する1つ以上の操作検知手段と、操作検知手段が操作を検知すると、ユーザの生体情報を取得する1つ以上の生体情報取得手段と、生体情報取得手段により取得された生体情報に基づき、ユーザの認証判定を行う認証判定手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報を用いた認証を行う画像処理システムと、その認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の複写機は、コピーのみに留まらず、スキャナ、ファックス、プリンタなどの機能も兼ね備えているものも多く、多機能化の傾向がある。例えばコピー機能に着目しても、カラーコピーやステープルなど多くの機能を有している。
【0003】
このような複写機が設置されるのは大抵会社である。会社には、その会社の従業員だけではなく、派遣された他社の従業員などがおり、それらの者が複写機を利用している。
【0004】
こうした複数のユーザが共用で使用する複写機において、アクセス制御の実施やログ記録のためにユーザ認証の必要性が高まっている。従来のユーザ認証の方法としては、パスワード照合、ICカードの提示、指紋データの照合、というようにユーザの明示的なアクションを求めるものがほとんどであったが、近年はそのような明示的なアクションが不要な認証方法として顔認証の採用が提案されている。
【0005】
特許文献1では、CCDカメラを用いてユーザの顔データを取り込み、ユーザ認証に使用する方法が取り上げられている。特許文献2は、特許文献1を複数台のデジタル複写機に拡張した方法を取り上げている。
【特許文献1】特開2000−300828号公報
【特許文献2】特開2000−329945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2では、ユーザの顔データを取り込むタイミングについて、「複写機の前にユーザがいる場合、センサがこれを検知し」としか書かれていない。ところが実際には、ユーザ本人が意識してユーザ認証を行うようなケース(ICカードの提示など)でない場合、どのタイミングでユーザ認証処理を開始するかは重要な問題である。先の公報におけるケースでは、複写機の前を誰かが通りがかるだけでもセンサが反応し、意図しない無駄な認証作業を開始してしまうことになりかねない。さらに、仮に複写機の前で立ち止まったとしても認証開始の際にそのユーザがカメラの方を向いているとは限らないので顔認証に必要な画像が取れずに認証が失敗に終わり、ログ等に不要な認証失敗イベントが記録されるという不都合も起こりうる。
【0007】
また、特許文献1、2では、操作を行う前のユーザ認証(ログイン)のことを取り上げているが、使用後のログアウトのことには言及していない。作業が終わってデジタル複写機の前を去るとき、特別にログアウトの処理を実行するか、あるいはそのまま放置しておいてセンサの反応がない時間があらかじめ決められた長さに達したときに自動ログアウトする方法があるが、前者の場合はユーザの操作を増やすことになる(あるいは忘れてしまう)し、後者の場合は設定した時間が経過する前に他のユーザがデジタル複写機の前に来ることによってなりすまし問題が発生する。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、生体情報を用いたユーザの認証に好適な画像処理システム、認証方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザの認証を行う画像形成システムであって、前記ユーザの操作を検知する1つ以上の操作検知手段と、前記操作検知手段が操作を検知すると、前記ユーザの生体情報を取得する1つ以上の生体情報取得手段と、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に基づき、前記ユーザの認証判定を行う認証判定手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明は、所定の操作検知手段と前記生体情報取得手段は組になっており、前記生体情報取得手段は、同じ組に属する前記操作検知手段が検知した際に、前記生体情報を取得することを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明は、同じ組に属する前記操作検知手段と前記生体情報取得手段は、所定の位置関係にあることを特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記生体情報を予め保存しておく生体情報保存手段と、前記生体情報取得手段により取得された生体情報と、前記生体情報保存手段に保存されている生体情報とを照合する照合手段と有し、前記認証判定手段は、前記照合手段により得られた照合結果に基づき認証判定を行うことを特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記認証手段は、予め定められた数の照合結果を得られない場合、得られた照合結果に基づき認証判定することを特徴とする。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記認証手段は、予め定められた数の照合結果を得られない場合、認証失敗とすることを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記認証手段による認証成功は、認証に成功したユーザによる所定の画像形成処理が終了すると、無効となることを特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明は、ユーザの認証を行う画像形成システムでの認証方法であって、前記ユーザの操作を検知する操作検知段階と、前記操作検知段階が操作を検知すると、前記ユーザの生体情報を取得する生体情報取得段階と、前記生体情報取得段階により取得された生体情報に基づき、前記ユーザの認証判定を行う認証判定段階とを有することを特徴とする。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明は、所定の操作検知段階と前記生体情報取得段階は組になっており、前記生体情報取得段階では、同じ組に属する前記操作検知段階が検知した際に、前記生体情報を取得することを特徴とする。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記生体情報取得段階により取得された生体情報と、予め保存されている生体情報とを照合する照合段階と有し、前記認証判定段階は、前記照合段階により得られた照合結果に基づき認証判定を行うことを特徴とする。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記認証段階では、予め定められた数の照合結果を得られない場合、得られた照合結果に基づき認証判定することを特徴とする。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記認証段階では、予め定められた数の照合結果を得られない場合、認証失敗とすることを特徴とする。
【0021】
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記認証段階による認証成功は、認証に成功したユーザによる所定の画像形成処理が終了すると、無効となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明は生体情報を用いたユーザの認証に好適な画像処理システム、認証方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0024】
図1は、画像処理システムの外観を示す図である。図1には、センサA31と、センサB32と、カメラA33と、カメラB34と、コピーボタン106とが示されている。このうち、コピーボタン106は、ユーザがコピーを開始する際に押下されるボタンである。
【0025】
センサA31は、オペレーションパネル(以下、オペパネと記す)に設けられているもので、例えばコピー枚数や解像度などの読取条件を設定や、変倍ボタンなどであり、ユーザによりそのボタンが押下されたことを検知する。
【0026】
センサB32は、ADF(Auto Document Feeder)が有するセンサで、紙が置かれたことを検知する。従来より、紙がADFにセットされた際に電源を投入する機能などは一般的なのでそれを流用すればよい。
【0027】
カメラA33は、センサA31がボタン押下を検知すると、ユーザの顔を撮影し画像データを取得する。カメラA33の画角を示すのが画角107である。画角107は、ユーザがセンサA31を押下する際に、ユーザはオペパネに顔が向いているので、ユーザの顔を撮影しやすい画角となっている。なお、本実施の形態における生体情報とは、画像データと後述するテンプレートとする。
【0028】
カメラB34は、センサB32が、紙が置かれたことを検知すると、顔を撮影し、画像データを取得する。カメラB34の画角を示すのが画角108である。画角108は、ユーザが紙をADFに置く際に、ユーザはADFに顔が向いているので、ユーザの顔を撮影しやすい画角となっている。
【0029】
センサとカメラが所定の位置関係にあるとは、センサがユーザの操作を検知する際にカメラがユーザの顔を正面から撮影しやすい位置関係にあることをいう。
【0030】
これにより、ユーザが明示的なアクションや意識的にカメラの方向を向くことなく顔データを取得でき、精度の良い認証判定をすることが可能となる。
【0031】
次に、本実施の形態における画像処理システムの構成について説明する。図2、図3は、画像処理システムの構成を示す図である。図2に示される構成は、スタンドアロンとして構成される画像処理システム2である。図3に示される構成は画像処理装置4とテンプレートサーバ3とで構成される画像処理システム2であり、ネットワーク40上で分散している。図2、3に示される構成は、ネットワーク40で分散されているかの違いだけであり、基本的な機能については異なる部分はない。
【0032】
認証デバイス制御部35は、各センサからの信号を受け取ると、同じ組に属するカメラに対して撮影の指示を出し、撮影された画像データを認証判定部36に送る。認証判定部36は、送られてきた画像データから照合に使用されるテンプレート(生体認証において照合に用いられる特徴量)を抽出し、それをテンプレート照合部36へ送る。さらに、認証判定部36は、テンプレート照合部37からの照合結果を受け取って、その結果を基に最終結果を決定する。
【0033】
この最終結果はユーザ認証の結果となり、他の認証方法(たとえばID/パスワード、ICカード認証、指紋認証など)による判定結果と同様、画像処理システムの利用(たとえばスキャン操作など)の利用制限や画像処理システム内に保存されている文書へのアクセス制御、あるいはセキュリティログの記録など様々な用途に使用することができる。
【0034】
テンプレート照合部37は、受け取ったテンプレートをテンプレート保存部38に登録されているテンプレート群と比較して、どのユーザに最も近いテンプレートかを判定する(1:N認証)。また、テンプレート保存部38は、テンプレート照合部37での判定に利用されるテンプレートを予め保存しておく役割を持つ。テンプレート照合部37およびテンプレート保存部38における具体的な役割や動作内容は従来より使用されている認証技術を用いればよい。
【0035】
次に、ユーザが、2つの操作を行いコピーする場合の処理について説明する。図4は、そのときの認証処理を示すシーケンス図であり、センサA31と、センサB32と、カメラA33と、カメラB34と、コピーアプリ39と、認証デバイス制御部35と、認証判定部36と、テンプレート照合部37と、テンプレート保存部38との間で行われる処理を示すものである。なお、コピーアプリ39は、コピーに関する処理を行うアプリケーションである。また、以下の説明で用いられる操作Aは、上述したコピー枚数や解像度などの読取条件を設定や、変倍ボタンを押下する操作であり、操作Bは、ユーザがADFに紙を置く操作である。
【0036】
ステップS101で、ユーザ50は、操作Aを行い、それをセンサA31は検知する。検知したセンサA31は、ステップS102で、認証デバイス制御部35に検知したことを示すシグナルを送信する。認証デバイス制御部35は、ステップS103で、センサA31と同じ組に属するカメラA33に撮影指示を通知する。カメラA33は、ステップS104で撮影を行う。撮影して得られた画像データAは、ステップS105で、認証デバイス制御部35を経て、認証判定部36に送信される。
【0037】
認証判定部36は、テンプレートAを抽出し、ステップS106でテンプレート照合部37へ照合依頼を行う。テンプレート照合部37は、ステップS107で、テンプレート保存部38にデータ要求を通知する。このデータは、テンプレート保存部に保存されているテンプレート群である。ステップS108で、テンプレート保存部38は、データを送信する。
【0038】
データを受信したテンプレート照合部は、ステップS109で、データからテンプレートAの検索照合を行い、それにより得られた照合結果Aを、ステップS110で、認証判定部36に送信する。
【0039】
一方、ユーザ50は、ステップS111で操作Bを行い、それをセンサB32は検知する。検知したセンサB32は、ステップS112で、認証デバイス制御部35に検知したことを示すシグナルを送信する。認証デバイス制御部35は、ステップS113で、センサB32と同じ組に属するカメラB34に撮影指示を通知する。カメラB34は、ステップS114で撮影を行う。撮影して得られた画像データBは、ステップS115で、認証デバイス制御部35を経て、認証判定部36に送信される。
【0040】
認証判定部36は、テンプレートBを抽出し、ステップS116でテンプレート照合部37へ照合依頼を行う。テンプレート照合部37は、ステップS117で、テンプレート保存部38にデータ要求を通知する。ステップS118で、テンプレート保存部38は、データを送信する。
【0041】
データを受信したテンプレート照合部は、ステップS119で、データからテンプレートBの検索照合を行い、それにより得られた照合結果Bを、ステップS120で、認証判定部36に送信する。
【0042】
以上の処理により、認証判定部36は、2つの照合結果を得ている。ユーザ50は、ステップS121で、コピーボタン106を押下する。コピーアプリ39は、ステップS122で、認証判定部36に認証結果を要求する。認証判定部36ではステップS123で、最終判定を行い、ステップS124で認証結果をコピーアプリ39に送信する。今の場合、認証成功とし、認証成功を受信したコピーアプリ39は、コピーを実行する。
【0043】
コピー実行後には、先ほどの認証結果は、認証判定部36がその認証結果を保持しないので、自動的に無効となる。
【0044】
例えばある紙をコピーした後で別の紙を続けてコピーしようとした場合は再度設定を変更したり紙を再度セットしたりすることになるが、一回のコピー処理を所定の画像形成処理とし、その次の処理をしようとした時にもう一度カメラで顔データを取得してユーザ認証をし直すようにする。
【0045】
このように一回の処理を行うたびにユーザ認証が実施されるようにすれば、ユーザがデジタル複写機の前を離れる際にログアウトを忘れたりすることによるなりすまし問題を防ぐことができる。これは従来の指紋認証のようにユーザに対して毎回意識的なユーザ認証操作を要求する方法では実用に耐えられず(ユーザの使い勝手が悪く)、実現は困難であった。
【0046】
以上説明したシーケンス図において、ステップS102、112は、操作検知段階に対応する。ステップS104、114は、生体情報取得手段に対応する。ステップS123は、認証判定段階に対応する。ステップS109、119は、照合段階に対応する。
【0047】
次に、認証判定部36の認証判定処理について説明する。認証判定処理は2つあり、1つは図5を用いて説明し、もう一つは図6を用いて説明する。
【0048】
図5は、1つめの認証判定処理を示す図である。この認証判定処理は、予め定められた数の照合結果を得られない場合、得られた照合結果に基づき認証判定する処理である。図5に示される表は、縦軸に照合結果Aが、横軸に照合結果Bが記されている。照合結果A、Bとは、それぞれテンプレートA、Bによるテンプレート照合部37からの照合結果である。照合結果A、Bともに、認証結果が「X氏」とは、テンプレート照合部37からの照合結果がX氏であることを意味し、認証結果が「Y氏」とは、テンプレート照合部37からの照合結果がY氏であることを意味する。
【0049】
また、「実施されず」とは、照合結果A、Bの元となるオペパネでのボタン押下や、ADFに紙を置くなどの操作がユーザにより実施されず、撮影が行われなかったことを意味する。この場合、予め定められた2つの認証結果は得られないこととなる。
【0050】
縦軸と横軸の交点は、認証判定部36の判定結果を示している。照合結果A、Bが共に一致する場合、認証判定部36の判定結果は、その照合結果となっている。照合結果A、Bが異なる場合、認証判定部36の判定結果は、認証失敗となっている。
【0051】
2つの照合結果A、Bのいずれか得られず、実施された照合結果が失敗ではない場合、その実施された照合結果が認証判定部36の判定結果となっている。
【0052】
このように、図5に示される判定処理は、予め定められた照合結果A、B2つの照合結果を得られない場合、得られた照合結果に基づき認証判定する処理である。この図5に示される判定処理は、例えばオペパネでの操作をすることなく原稿をADFにセットしていきなりコピー開始といった状況にも対応できるというメリットがある。
【0053】
次に、図6を用いて判定処理を説明する。図6に示される表は、予め定められた数の照合結果を得られない場合、認証失敗とする処理を示すものである。なお、図6に示される表の見方は、図5と同じである。
【0054】
照合結果A、Bが共に一致する場合、認証判定部36の判定結果は、その照合結果となっている。照合結果A、Bが異なる場合、認証判定部36の判定結果は、認証失敗となっている。
【0055】
2つの照合結果A、Bを得られない場合、得られた照合結果に関わらず認証失敗となっている。この図6に示される判定処理は、複数回同じ照合結果が求められるため、誤認識の確率を減らすことができるというメリットがある。
【0056】
なお、図5と図6いずれの判定処理においても、センサおよびカメラの組は2つに限定されるものではなく3つ以上であってもよいし、さらに1つのセンサおよびカメラの組からタイミングをずらして複数の結果が発生してもよい。
【0057】
例えば画像処理システムで紙をスキャンする際には、最終的な処理実行であるスタートボタンの押下前にオペパネ上のボタンを複数押してスキャン条件を調整するケースが多い。この時、オペパネのボタンが押下されるたびに撮影および照合を行う(あるいは撮影・照合頻度が多くなりすぎないように間隔に下限を定めたり回数に上限を定めたりしてもよい)。このようにすることでカメラが2台の場合であっても照合結果を3以上得られることになり、図5の判定処理の場合、認証成功の頻度を上げたり、図6の判定処理の場合、誤認識を減らしたりすることが可能になる。
【0058】
以上説明した実施の形態において、センサA31、センサB32は、操作検知手段に対応する。カメラA33、カメラB34は、生体情報取得手段に対応する。認証判定部36は、認証判定手段に対応する。テンプレート保存部38は、生体情報保存手段に対応する。テンプレート照合部37は、照合手段に対応する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】画像処理システムの外観を示す図である。
【図2】画像処理システムの構成を示す図である(その1)。
【図3】画像処理システムの構成を示す図である(その2)。
【図4】認証処理を示すシーケンス図である。
【図5】認証判定処理を示す図である(その1)。
【図6】認証判定処理を示す図である(その2)。
【符号の説明】
【0060】
2 画像処理システム
3 テンプレートサーバ
4 画像処理装置
31 センサA
32 センサB
33 カメラA
34 カメラB
35 認証デバイス制御部
36 認証判定処理
37 テンプレート照合部
38 テンプレート保存部
40 ネットワーク
106 コピーボタン
107、108 画角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの認証を行う画像形成システムであって、
前記ユーザの操作を検知する1つ以上の操作検知手段と、
前記操作検知手段が操作を検知すると、前記ユーザの生体情報を取得する1つ以上の生体情報取得手段と、
前記生体情報取得手段により取得された生体情報に基づき、前記ユーザの認証判定を行う認証判定手段と
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
所定の操作検知手段と前記生体情報取得手段は組になっており、前記生体情報取得手段は、同じ組に属する前記操作検知手段が検知した際に、前記生体情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
同じ組に属する前記操作検知手段と前記生体情報取得手段は、所定の位置関係にあることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記生体情報を予め保存しておく生体情報保存手段と、
前記生体情報取得手段により取得された生体情報と、前記生体情報保存手段に保存されている生体情報とを照合する照合手段と有し、
前記認証判定手段は、前記照合手段により得られた照合結果に基づき認証判定を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記認証手段は、予め定められた数の照合結果を得られない場合、得られた照合結果に基づき認証判定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記認証手段は、予め定められた数の照合結果を得られない場合、認証失敗とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記認証手段による認証成功は、認証に成功したユーザによる所定の画像形成処理が終了すると、無効となることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項8】
ユーザの認証を行う画像形成システムでの認証方法であって、
前記ユーザの操作を検知する操作検知段階と、
前記操作検知段階が操作を検知すると、前記ユーザの生体情報を取得する生体情報取得段階と、
前記生体情報取得段階により取得された生体情報に基づき、前記ユーザの認証判定を行う認証判定段階と
を有することを特徴とする認証方法。
【請求項9】
所定の操作検知段階と前記生体情報取得段階は組になっており、前記生体情報取得段階では、同じ組に属する前記操作検知段階が検知した際に、前記生体情報を取得することを特徴とする請求項8に記載の認証方法。
【請求項10】
前記生体情報取得段階により取得された生体情報と、予め保存されている生体情報とを照合する照合段階と有し、
前記認証判定段階は、前記照合段階により得られた照合結果に基づき認証判定を行うことを特徴とする請求項8または9に記載の認証方法。
【請求項11】
前記認証段階では、予め定められた数の照合結果を得られない場合、得られた照合結果に基づき認証判定することを特徴とする請求項10に記載の認証方法。
【請求項12】
前記認証段階では、予め定められた数の照合結果を得られない場合、認証失敗とすることを特徴とする請求項10に記載の認証方法。
【請求項13】
前記認証段階による認証成功は、認証に成功したユーザによる所定の画像形成処理が終了すると、無効となることを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−48218(P2007−48218A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−234715(P2005−234715)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】