説明

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

【課題】操作画面のカスタマイズを容易に行うことが可能な画像処理装置、画面処理方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】画像処理装置に対してユーザが操作入力するための操作画面を表示する表示部と、前記操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する画面要素データベースを記憶するとともに、表示画面を定義した定義ファイルを記憶可能な記憶部と、前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部により選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成して前記記憶部に格納する定義ファイル生成部と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理を行う画像処理装置において、画像処理の実行や画像処理時における各種設定などの操作入力をユーザが行うための操作画面を表示手段に表示させる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、PC、インターネット技術の進化に伴い、WebアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を開発するための優れたGUI編集ツールが利用されている。例えば、情報処理装置などの表示画面に表示されるウェブページを、画面配置データファイルと動作指示ファイルとを用いて生成する技術がある(特許文献1参照)。
【0003】
また、画像処理装置においてユーザが印刷条件を設定したり印刷を指示したりするための操作画面については、操作画面毎にプログラムが生成され、このプログラムの実行により操作画面が表示されている。そこで、プログラムの生成の容易化を目的とし、アプリケーションが扱うデータに着目し、各データに対してどのようなアクションを行うかを簡単に定義する技術も開示されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−276989号公報
【特許文献2】特開2004−265278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画像処理装置においてユーザが印刷条件を設定したり印刷を指示したりするための操作画面については、操作画面毎にプログラムが生成され、このプログラムの実行により操作画面が表示されている。そして、画像処理装置の場合、操作画面を装置に予め組み込むため、ウェブページを生成する技術のように汎用的な技術を用いるのではなく、画像処理装置のメーカが各々独自の技術を用いて操作画面を開発することが一般的であった。このため、特許文献1の技術では、全てのデータファイルを最初から生成するため、操作画面の生成には専門的な知識が必要となるとともに、生成作業が煩雑となり、時間もかかることとなる。
【0006】
また、特許文献2の技術では、レイアウトを定義するプレゼンテーション定義は、データ項目をどのように並べて表示するかを示しているに過ぎず、機器の状況に合わせて、必要なGUI部品を組み合わせたアプリケーション画面を生成することはできない。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作画面のカスタマイズを容易に行うことが可能な画像処理装置、画面処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像処理装置は、ユーザからの操作入力に応じて画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像処理装置に対してユーザが操作入力するための操作画面を表示する表示部と、前記操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する画面要素データベースを記憶するとともに、表示画面を定義した定義ファイルを記憶可能な記憶部と、前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部により選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成して前記記憶部に格納する定義ファイル生成部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる画像処理方法は、ユーザからの操作入力に応じて画像処理を行う画像処理装置で実行される画像処理方法であって、入力部が、前記画像処理装置に対してユーザが操作入力するための操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力ステップと、定義ファイル生成部が、前記入力ステップにより選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成する定義ファイル生成ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、前記コンピュータに対してユーザが操作入力するための操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段により選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成する定義ファイル生成手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、GUI部品を組み合わせて定義ファイルを生成することにより、操作画面のカスタマイズを容易に行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施の形態) 図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置100の構成を示すブロック図である。本図に示すように画像処理装置100は、入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、表示制御部105と、HDD(Hard Disk Drive)110とを主に備え、入力装置120と、表示装置130と接続されている。
【0014】
入力制御部101は、ユーザによる操作入力により入力装置120から受け付けられた入力情報を受信し、受信した入力情報をHDD110に保存したり、表示制御部105に送信したりする。
【0015】
表示制御部105は、GUI定義ファイルの生成に必要な構成要素に関する情報の入力を受け付けるGUI定義ファイル生成画面131や、GUI部品情報の入力を受け付けるGUI部品情報入力画面132などを表示する。またGUI部品情報の入力操作の過程で、操作成功の通知や、削除処理実行の確認などを表示する。
【0016】
HDD110は、GUI部品DB111と、GUI定義ファイル112と、ソースコード113と、プロジェクトファイル114とを記憶する。GUI部品DB111には、画面要素ファイルと、配置データファイルとが記憶されている。
【0017】
画面要素ファイルとは、操作画面に表示される画面要素の画像を表すデータである。この画面要素は、ボタン、テキスト、背景・アイコンの3つの種別に大別される。種別がボタンの画面要素は、ユーザによる入力装置120からの入力操作により押下され、当該押下を契機にして各処理の指示を出すためのものである。種別がテキストの画面要素は、ユーザに対して文字や記号により説明やメッセージを伝えるためのものである。種別が背景・アイコンの画面要素には、例えば、写真やコンピュータグラフィックなどの画像が用いられる。
【0018】
配置データファイルとは、操作画面において表示させる各画面要素の配置位置を示すデータである。ここでは、操作画面を2次元座標としたときのx座標値及びy座標値により各画面要素の配置位置が定義される。
【0019】
GUI定義ファイル112には、要素定義ファイルが記憶されている。要素定義ファイルとは、配置データファイルに書き込まれた各ポイントに対しどの画面要素を配置するのかを指定するデータである。また、種別がボタンの画面要素の場合、そのボタンの高さw及び幅hについて要素定義ファイルにおいて指定される。この要素定義ファイルは、異なる操作画面毎に生成される。画面要素ファイルのうち、異なる操作画面において共通して表示される画面要素の画面要素ファイルについては、共用される。
【0020】
ソースコード113には、後述するソースコード生成部103により生成されたソースコードが記憶されている。ここでは、GUIを使った動作を表したデータであるアプリケーションロジックとGUIロジックとがソースコードとして記述されている。
【0021】
プロジェクトファイル114には、後述するプロジェクトファイル生成部104により生成されたプロジェクトファイルが記憶されている。プロジェクトファイルは、ソースコードとGUI定義ファイルとをまとめて管理するためのファイルであり、ソースコード113をコンパイルすることにより、画像処理装置100で実行可能なデータに変換されたバイナリデータ、参照データ、ビルドファイルから構成される。
【0022】
GUI定義ファイル生成部102は、ユーザによりGUI部品情報入力画面132に入力された複数の部品情報を組み合わせ、HDD110に記憶されているGUI定義ファイル112を参照し、GUI定義ファイルを生成する。
【0023】
ソースコード生成部103は、入力制御部101から受信した入力情報に従って、HDD110に記憶されているGUI部品DB111と、GUI定義ファイル112とを参照し、入力情報に対応する必要な情報を取得し、画面要素と画像処理装置100とを連携動作させるソースコードを生成する。
【0024】
プロジェクトファイル生成部104は、上記プロジェクトファイルを生成する。例えば、コピー用の画面を生成する作業において、コピー用の画面定義ファイルとそのコピー用のソースコードを一つのプロジェクトファイルとして管理する。
【0025】
次に、GUI定義ファイル生成の手順について説明する。図2は、GUI定義ファイル生成の基本シーケンスを示す図である。まず、入力制御部101は、GUI定義ファイル生成画面131よりGUI部品の選択を受け付ける(ステップS201)。具体的には、GUI定義ファイル生成画面131には、表示制御部105によりGUI部品DB111から取得されたGUI部品が一覧表示されており、入力制御部101は、表示されている一覧から複数のGUI部品の選択を受け付ける。
【0026】
図3の300は、GUI定義ファイル生成画面の一例である。入力制御部101は、入力装置120からユーザによるGUI定義ファイル生成画面の追加ボタン301の押下を受け付けると、追加指示を表示制御部105に送信する。追加指示を受信した表示制御部105は、GUI定義ファイル生成画面131で選択を受け付けたGUI部品の部品情報を編集する部品情報入力画面を表示する(ステップS202)。
【0027】
図3の320は、GUI部品情報入力画面の一例である。入力制御部101は、入力装置120からユーザによる部品Aの部品情報入力を受け付ける(ステップS203)。ユーザにより、部品情報入力画面320に、部品Aに必要な情報が全て入力され、「OK」ボタンが押下されると、部品Aの情報入力は終了する(ステップS204)。これにより、GUI定義ファイル生成画面300に戻る。
【0028】
次に、部品Bの部品情報入力を行うために、ユーザにより図3のGUI定義ファイル生成画面300の追加ボタン301が押下される。入力制御部101が、入力装置120からユーザによる追加ボタン301の押下を受け付けると、追加指示を表示制御部105に送信する。追加指示を受信した表示制御部105は、新たなGUI部品情報入力画面320を表示する(ステップS205)。入力制御部101は、入力装置120からのユーザによる部品Bの部品情報入力を受け付ける(ステップS206)。
【0029】
新しく表示された部品情報入力画面320に、ユーザにより部品Bに必要な情報が全て入力され、GUI部品情報入力画面の「OK」ボタンが押下されると、部品Bの情報入力は終了し(ステップS207)、GUI定義ファイル生成画面300に戻る。この一連の部品情報入力の手順は、全ての部品の部品情報の入力が終了するまで繰り返される。
【0030】
全ての部品の部品情報の入力が終了すると、GUI定義ファイルの生成を開始する(ステップS208)。具体的には、入力制御部101は、図3の308に示すGUI定義ファイル生成ボタンの押下を入力装置120から受け付けると、GUI定義ファイルの生成指示をGUI定義ファイル生成部102に送信する(ステップS209)。
【0031】
GUI定義ファイル生成部102は、入力制御部101によるGUI定義ファイルの生成指示を受信すると、GUI定義ファイルを生成する(ステップS210)。生成指示を受信したGUI定義ファイル生成部102は、入力制御部101により受信した入力情報に従って、HDD110に記憶されているGUI定義ファイル112を参照し、入力情報に対応するGUI定義ファイルを生成する。
【0032】
図4は、GUI定義ファイルの生成が成功した場合に、操作成功を表示する画面である。図4に示す「了解」ボタンが押下されると、GUI定義ファイルの生成処理が終了する。GUI定義ファイル生成部102は、GUI定義ファイルを生成すると、生成したGUI定義ファイルをソースコード生成部103に送信する。
【0033】
ソースコード生成部103は、GUI定義ファイル生成部102からGUI定義ファイルを受信すると、受信したGUI定義ファイルに基づいて、画像処理装置100で実行するためのソースコードを生成する(ステップS211)。図5は、アプリケーションの画面遷移を行うためのソースコードの記述を例示する図である。ソースコード生成部103は、部品によって決められている継承すべきフレームワーククラスと、アプリケーションが記述すべきメソッドとを自動生成する。
【0034】
図5では、A3の給紙トレイを示すFlash(登録商標)−GUIに、アイコン名と呼び出すJava(登録商標)クラス名とが記述されたXML(Extensible Markup Language)ファイルがGUI定義ファイルとして対応付けられている。このXMLファイルにより、GUIのレイアウト情報とJava(登録商標)インタフェースとが関連付けられ、Java(登録商標)プログラム(GUIロジック)をソースコードとして記述する。ここで、XMLファイルにはクラス名のみを定義し、フレームワークであらかじめ規定されたクラスを実装すると、フレームワークが適切にメソッドを呼び出すこととなる。なお、”Converter”で示されるようなインタフェースは、ユーザインタフェースフレームワークJava(登録商標)が提供し、アプリ開発者は、提供されたインタフェースを継承して中身(ロジック)を作成する。
【0035】
図6は、自動生成するプロジェクトファイルの構成を示す図である。プロジェクトファイル生成部104は、GUIを使った動作を表したデータであるアプリケーションロジックとGUIロジックとが記述されているソースコードをそれぞれバイナリコードにコンパイルする。バイナリコードに変換すると、プロジェクトファイル生成部104は、GUI定義ファイル112から参照データを取得し、MFPに読み込むために必要なファイルであるビルドファイルを生成する。
【0036】
図7は、プロジェクトファイルの生成が成功した場合に操作成功を表示する画面である。入力制御部101が、図7に示すプロジェクトファイル生成ボタンの押下を受け付け、プロジェクトファイル生成部104にプロジェクトファイル生成指示を送信する(ステップS212)。
【0037】
プロジェクトファイル生成部104は、入力制御部101からプロジェクトファイル生成指示を受信すると、プロジェクトファイルを生成する(ステップS213)。具体的には、入力制御部101が、図3に示すプロジェクトファイル生成ボタン309の押下を受け付ける。生成指示を受信したプロジェクトファイル生成部104は、ソースコード生成部103から受信したソースコードに基づいてプロジェクトファイルを生成する。
【0038】
プロジェクトファイルの生成処理が成功すると、図7に示す操作成功の通知が表示される。入力制御部101が、この通知に表示される「了解」ボタンの押下を受け付けると、プロジェクトファイルの一連の生成処理を終了する。
【0039】
次に、GUI定義ファイル生成画面131の編集処理について説明する。図8は、GUI定義ファイル生成画面131の各編集ボタンを示す図である。GUI定義ファイル生成画面131の右上から順に、入力ボタン、削除ボタン、挿入ボタン、編集ボタンが配置されている。入力ボタンについては、前述のとおり、入力ボタンの押下に従って、部品情報の入力を行うための画面であるGUI部品情報入力画面132が表示される。
【0040】
図9と図10を用いて入力された部品情報を削除する処理について説明する。図9は、部品情報を削除する処理の確認画面である。ユーザは、部品情報の一つを指定した後に、削除ボタンを押下する。入力制御部101が、入力装置120より削除ボタンの押下を受け付けると、削除指示を表示制御部105に送信する。表示制御部105は、入力制御部101より削除指示を受信すると、図9に示すようにGUI定義ファイル生成画面131に、指定された部品情報の削除処理を実行する旨の確認画面を表示する。
【0041】
ユーザにより、確認画面の「了解」ボタンが押下されると、入力制御部101により指定された部品情報を部品情報の一覧およびGUI部品DB111から削除する処理が実行される。一方、確認画面の「取消し」ボタンが押下されると、入力制御部101は、部品情報の指定を取り消し、削除処理を中止する。
【0042】
図10は、部品情報を複数同時に削除する処理の確認画面である。ユーザは、削除したい部品情報を複数選択し、削除ボタンを押下する。入力制御部101が、入力装置120から削除ボタンの押下を受け付けると、表示制御部105は、図10に示すようにGUI定義ファイル生成画面に、指定された複数の部品情報の削除処理を実行する旨の確認画面を表示する。
【0043】
ユーザにより、確認画面の「了解」ボタンが押下されると、入力制御部101により指定された複数の部品情報を部品情報の一覧およびGUI部品DB111からから削除する処理が実行される。一方、確認画面の「取消し」ボタンが押下されると、入力制御部101は、部品情報の指定を取り消し、削除処理を中止する。
【0044】
図11と図12を用いて部品情報を挿入する処理について説明する。図11は、新たな部品情報の挿入前のGUI定義ファイル生成画面であり、図12は、新たな部品情報No.2−1を挿入した後のGUI定義ファイル生成画面である。図11の部品情報No.2とNo.2−2の間に新たな部品情報No.2−1を挿入する場合には、ユーザは、挿入される新たな部品情報の後ろの列にあたるNo.2−2を指定し、挿入ボタンを押下する。入力制御部101は、挿入ボタンの押下を受け付けると、図12に示すNo.2−1の部品情報を部品情報No.2とNo.2−2の間に挿入するとともに、GUI部品DB111にも挿入する。
【0045】
次に、部品情報一覧の保存処理と読み出し処理について説明する。図13は、保存ボタンと、読み出しボタンを示した図である。ユーザは、部品情報を入力し終えると、保存ボタンを押下することにより、編集した部品情報一覧をHDD110に保存することができる。入力制御部101は、入力装置120からユーザによる保存ボタンの押下を受け付けると、編集された部品情報一覧をHDD110のGUI部品DB111に保存する。
【0046】
また、ユーザは、読み出しボタンの押下により、過去の部品情報一覧を読み出すことができる。入力制御部101は、入力装置120からユーザによる読み出しボタンの押下を受け付けると、読み出し指示を表示制御部105に送信する。表示制御部105は、読み出し指示を受信すると、HDD110に保存されているGUI部品DB111に登録されている部品情報一覧を読み出し、表示装置130に部品情報一覧を表示する。
【0047】
このように、本実施の形態によれば、HDD110に保存されている既存のGUI部品を組み合わせてGUI定義ファイルを生成することにより、操作画面のカスタマイズを容易に行うことが可能になる。また、GUI定義ファイル生成画面で組み合わせる部品情報を適宜編集することができるため、ユーザの必要に応じて簡便に編集処理を行うことができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる画像処理装置100では、GUI部品情報入力画面132への部品情報の入力は、ユーザが任意に入力操作することにより行われていた。これに対し、本実施の形態では、GUI部品参照画面を表示し、ユーザは表示されたGUI部品参照画面の中から必要な部品情報を選択し、指定する。
【0049】
図14は、本実施の形態にかかる画像処理装置1000のブロック図である。画像処理装置1000は、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100が備える入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、HDD110に加えて、表示制御部1105と、表示装置1130とを備え、表示装置1130にはGUI部品参照画面1001が表示される。
【0050】
なお、入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、HDD110については、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100の機能および構成と同じであるため説明を省略する。
【0051】
表示制御部1105は、入力制御部101からのGUI部品参照画面の表示指示の受信により、表示装置1130に図15に示すGUI部品参照画面1001を表示する。入力制御部101が、図15の上段に示すGUI部品情報入力画面から参照画面を示す参照フォルダのボタンの押下を受け付けると、参照画面表示指示を表示制御部1105に送信する。参照画面表示指示を受信した表示制御部1105は、GUI部品DB111から登録されているGUI部品を取得し、図15の下段に示すようにGUI部品参照画面1001を表示装置1130に表示する。
【0052】
図16は、GUI部品の参照シーケンスを示す図である。まず、まず、入力制御部101は、GUI定義ファイル生成画面131よりGUI部品の選択を受け付ける(ステップS1101)。具体的には、GUI定義ファイル生成画面131には、表示制御部105によりGUI部品DB111から取得されたGUI部品が一覧表示されており、入力制御部101は、表示されている一覧から複数のGUI部品の選択を受け付ける。
【0053】
入力制御部101は、入力装置120からユーザによるGUI定義ファイル生成画面131の追加ボタンの押下を受け付けると、追加指示を表示制御部1105に送信する。追加指示を受信した表示制御部105は、GUI定義ファイル生成画面131で選択を受け付けたGUI部品の部品情報を編集する部品情報入力画面を表示する(ステップS1102)。表示制御部1105がGUI部品情報入力画面132を表示すると、入力制御部101は、入力装置120からユーザによる部品Aの部品情報入力を受け付ける(ステップS1103)。
【0054】
入力制御部101は、GUI部品情報入力画面132から、ユーザによる部品Aに必要な情報の入力を受け付ける。ここで、ユーザにより参照フォルダボタンが押下されると、表示制御部1105は、GUI部品参照画面1001(図15)を表示装置1130に表示する(ステップS1104)。
【0055】
図15では、表示されたGUI部品参照画面1001から「IG_0001_001」のファイル名により識別される「Color1」の部品が指定されている。入力制御部101が、「Color1」の部品の指定を受け付け、その他部品Aに必要な情報の入力を全て受け付けると、表示制御部1105に操作終了の指示を送信する。操作終了の指示を受信した表示制御部1105は、GUI部品情報入力画面132に操作成功の確認画面を表示し、入力制御部101が、ユーザによる「OK」ボタンの押下を受け付けると、部品Aの情報入力は終了する(ステップS1105)。これにより、GUI定義ファイル生成画面300に戻る。
【0056】
次に、部品Bの部品情報入力を行うために、ユーザによりGUI定義ファイル生成画面131の追加ボタンが押下される。入力制御部101は、追加ボタンの押下を受け付けると、追加指示を表示制御部1105に送信し、表示制御部1105は、新たなGUI部品情報入力画面132を表示する(ステップS1106)。
【0057】
入力制御部101は、入力装置120からのユーザによる部品Bの部品情報入力を受け付ける(ステップS1107)。ここでも、部品Aの場合と同様に、入力制御部101が、ユーザによる参照フォルダボタンの押下を受け付けると、参照画面表示指示を表示制御部1105に送信する。参照画面表示指示を受信した表示制御部1105は、GUI部品DB111から登録されているGUI部品を取得し、GUI部品参照画面1001(図15)を表示装置1130に表示する(ステップS1108)。
【0058】
新しく表示されたGUI部品情報入力画面132に、ユーザにより部品Bに必要な情報が全て入力され、GUI部品情報入力画面132の「OK」ボタンが押下されると、部品Bの情報入力は終了し(ステップS1109)、GUI定義ファイル生成画面300に戻る。この一連の部品情報入力の手順は、全ての部品の部品情報の入力が終了するまで繰り返される。
【0059】
なお、ステップS1110からステップS1115までの一連の処理は、第1の実施の形態において、図2に示したステップS208からステップS213の説明と同様であるため、説明を省略する。
【0060】
このように、第2の実施の形態では、GUI部品参照画面1001を表示装置1130に表示し、表示したGUI部品参照画面1001の一覧から必要な部品情報の選択を受け付ける。これにより、ユーザは、部品情報の入力ミスを回避することができるので、より簡便かつ正確に部品情報の入力処理を行うことができる。
【0061】
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる画像処理装置100では、GUI部品情報に誤りがないか否かの判断は、ユーザにより行われていた。これに対し、本実施の形態では、GUI部品情報判断部を新たに設け、GUI部品情報判断部が、HDD110に保存されているGUI部品情報入力規則に基づき判断する。
【0062】
図17は、本実施の形態にかかる画像処理装置1200のブロック図である。画像処理装置1200は、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100が備える入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、表示制御部105に加えて、GUI部品情報判断部1201と、HDD1210とを備え、HDD1210にはGUI部品情報入力規則1211が保存されている。
【0063】
なお、入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、表示制御部105については、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100の機能および構成と同じであるため説明を省略する。
【0064】
HDD1210には、GUI部品情報入力規則1211が保存されている。図18は、GUI部品情報入力規則1211の一例を示す図である。ここでは、項目名称ごとにNo.が付与されているとともに、GUI部品情報入力に必須の事項であるか否かの必須項目情報と、入力ルールと、入力例とが項目名称に対応付けて登録されている。ここで、必須項目情報は、入力が必須であれば「○」が、必須でなければ「×」が、場合によって必須であれば「△」が表示されている。例えば、No.1では、必須項目情報が「○」であるので、項目名称「No.」は、必須の入力情報であることを示す。
【0065】
GUI部品情報判断部1201は、HDD1210に保存されているGUI部品情報入力規則1211を参照し、入力制御部101によりGUI部品情報入力画面132から受け付けた入力情報が、GUI部品情報入力規則1211に従っているか否かを判断する。
【0066】
図19は、GUI部品情報の判断シーケンスを示す図である。まず、入力制御部101は、GUI定義ファイル生成画面131よりGUI部品の選択を受け付ける(ステップS1301)。具体的には、GUI定義ファイル生成画面131には、表示制御部105によりGUI部品DB111から取得されたGUI部品が一覧表示されており、入力制御部101は、表示されている一覧から複数のGUI部品の選択を受け付ける。
【0067】
入力制御部101は、入力装置120からGUI定義ファイル生成画面131の追加ボタンの押下を受け付けると、追加指示を表示制御部105に送信する。追加指示を受信した表示制御部105は、GUI定義ファイル生成画面131で選択を受け付けたGUI部品の部品情報を編集する部品情報入力画面を表示する(ステップS1302)。入力制御部101は、入力装置120からユーザによる部品Aの部品情報入力を受け付ける(ステップS1303)。
【0068】
入力制御部101は、入力装置120から、ユーザによる部品Aに必要な情報の入力を受け付ける。入力制御部101が、部品Aに必要な部品情報の入力を全て受け付け、GUI部品情報入力画面132の「OK」ボタンの押下を受け付けると、GUI部品情報判断部1201に、入力を受け付けた部品情報を送信する。
【0069】
GUI部品情報判断部1201は、入力制御部101から部品情報を受信すると、GUI部品情報入力規則1211を参照し、GUI部品情報入力画面132に入力された部品情報を判定する(ステップS1304)。
【0070】
具体的には、GUI部品情報判断部1201は、HDD1210からGUI部品情報入力規則1211を参照し、入力制御部101から受信した部品情報を、GUI部品情報入力規則1211に登録されている必須項目情報と、入力ルールと、入力例と比較し、部品情報に誤りがないか否かを判断する。
【0071】
GUI部品情報判断部1201が判断した結果、入力ミスを発見した場合には、「NG」の判定結果を表示制御部105に送信する(ステップS1305)。「NG」の判定結果を受信した表示制御部105は、表示装置130にエラー画面を表示する(ステップS1306)。例えば、入力ミスの内容が、必須項目の入力の欠落であれば、図20に示すように、必須項目の入力が欠落している旨を表示する。
【0072】
入力制御部101は、エラー画面の表示に従った新たな部品情報入力を受け付けると、(ステップS1307)、入力を受け付けた新たな部品情報をGUI部品情報判断部1201に送信する。
【0073】
GUI部品情報判断部1201は、入力制御部101から新たな部品情報を受信すると、再度、部品情報を判定する(ステップS1308)。判定した結果、GUI部品情報判断部1201が入力ミスを発見した場合には、「NG」の判定結果を表示制御部105に送信する(ステップS1309)。一方、入力ミスを発見しなかった場合には、部品情報Aは正しく入力されたと判断し、部品情報Aの入力を終了する(ステップS1310)。
【0074】
このように、第3の実施の形態では、GUI部品情報判断部1201を設け、HDD1210にGUI部品情報入力規則1211を保存し、ユーザにより入力された部品情報がGUI部品情報入力規則1211に従っているか否かを判断することにより、より簡便かつ正確に部品情報の入力処理を行うことができる。
【0075】
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる画像処理装置100では、コマンドの記述内容が正確か否かの判断は、ユーザにより行われていた。これに対し、本実施の形態では、コマンド判断部を新たに設け、コマンド判断部が、HDD110に保存されているコマンド規則に基づき判断する。
【0076】
図21は、第4の実施の形態にかかる画像処理装置1400のブロック図である。画像処理装置1400は、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100が備える入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、表示制御部105に加えて、コマンド判断部1401と、HDD1410とを備え、HDD1410にはコマンド規則1411が保存されている。
【0077】
なお、入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、表示制御部105については、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100の機能および構成と同じであるため説明を省略する。
【0078】
HDD1410には、コマンド規則1411が保存されている。図22は、コマンド規則1411の一例を示す図である。ここでは、コマンドの4つの種類、一定の制限規則、並びに、コマンドの構成要素について定義されている。例えば、コマンドの4つの種類としては、「set」「update」「open」「close」があることが示されている。
【0079】
コマンド判断部1401は、入力制御部101によりGUI部品情報入力画面132から受け付けた入力情報が、HDD1410に保存されているコマンド規則1411に従っているか否かを判断する。
【0080】
図23は、コマンドの判断シーケンスを示す図である。まず、入力制御部101は、GUI定義ファイル生成画面131よりGUI部品の選択を受け付ける(ステップS1501)。具体的には、GUI定義ファイル生成画面131には、表示制御部105によりGUI部品DB111から取得されたGUI部品が一覧表示されており、入力制御部101は、表示されている一覧から複数のGUI部品の選択を受け付ける。
【0081】
表示入力制御部101は、ユーザによるGUI定義ファイル生成画面131の追加ボタンの押下を受け付けると、追加指示を表示制御部105に送信する。追加指示を受信した表示制御部105は、GUI定義ファイル生成画面131で選択を受け付けたGUI部品の部品情報を編集する部品情報入力画面を表示する(ステップS1502)。入力制御部101は、入力装置120からユーザによる部品Aのコマンド情報の入力を受け付ける(ステップS1503)。
【0082】
入力制御部101が、GUI部品情報入力画面の「OK」ボタンの押下を受け付けると、入力情報をコマンド判断部1401に送信する。入力情報を受信したコマンド判断部1401は、入力情報に含まれるコマンド情報を判定する(ステップS1504)。
【0083】
具体的には、コマンド判断部1401は、HDD1410からコマンド規則1411を参照し、入力制御部101から受信した入力情報を、コマンド規則1411に登録されているコマンド情報と比較し、入力情報に誤りがないか否かを判断する。
【0084】
コマンド判断部1401が判断した結果、入力ミスを発見した場合には、「NG」の判定結果を表示制御部105に送信する(ステップS1505)。「NG」の判定結果を受信した表示制御部105は、表示装置130にエラー画面を表示する(ステップS1506)。例えば、ミスの内容がコマンドの記述であれば、図24に示すように、コマンドの記述内容が間違っている旨を表示する。
【0085】
入力制御部101は、エラー画面の表示に従った新たな部品情報入力を受け付けると、(ステップS1507)、入力を受け付けた新たな部品情報をコマンド判断部1401に送信する。
【0086】
コマンド判断部1401は、入力制御部101から新たなコマンド情報を受信すると、再度、コマンド情報を判定する(ステップS1508)。判定した結果、コマンド判断部1401が入力ミスを発見した場合には、「NG」の判定結果を表示制御部105に送信する(ステップS1509)。一方、入力ミスを発見しなかった場合には、部品情報Aのコマンド情報は正しく入力されたと判断し、部品情報Aのコマンドの情報入力を終了する(ステップS1510)。
【0087】
このように、第4の実施の形態では、コマンド判断部1401を設け、HDD1410にコマンド規則1411を保存し、ユーザによるコマンドの入力情報がコマンド規則1411に従っているか否かを判断する。これにより、ユーザは、より簡便かつ正確にコマンド情報の入力処理を行うことができる。
【0088】
(第5の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる画像処理装置100では、GUI部品情報入力画面132に部品情報が入力されると、確認画面を表示することなく、GUI定義ファイル生成部102によるGUI定義ファイルの生成処理が進められた。これに対し、本実施の形態では、表示装置にプレビュー画面を新たに設け、入力された部品情報に基づき配置される画面がユーザの意図に即したものか否かを確認した上で、GUI定義ファイルの生成処理を進める。
【0089】
図25は、第5の実施の形態にかかる画像処理装置1600のブロック図である。画像処理装置1600は、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100が備える入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、HDD110に加えて、表示制御部1605と、表示装置1630とを備え、表示装置1630にはプレビュー画面1601が表示される。
【0090】
なお、入力制御部101と、GUI定義ファイル生成部102と、ソースコード生成部103と、プロジェクトファイル生成部104と、HDD110については、第1の実施の形態にかかる画像処理装置100の機能および構成と同じであるため説明を省略する。
【0091】
入力制御部101は、入力装置120からGUI定義ファイル生成画面131のプレビューボタンの押下を受け付けると、表示制御部1605にプレビュー表示指示を送信する。表示制御部1605は、入力制御部101からプレビュー表示指示を受信すると、表示装置1630にプレビュー画面1601を表示する。
【0092】
図26は、プレビュー画面の一例を示す図である。ユーザによりプレビューボタン(図26上段)が押下され、入力制御部101がこれを受け付けると、入力制御部101は、表示制御部1605にプレビュー表示指示を送信する。プレビュー表示指示を受信した表示制御部1605は、表示装置1630にプレビュー画面1601(図26下段)を表示する。
【0093】
このように、第5の実施の形態では、表示制御部1605を設け、表示制御部1605が入力制御部101からプレビュー表示指示を受信することにより、表示装置1630にプレビュー画面1601を表示する。これにより、ユーザは、より簡便かつ正確に部品情報のレイアウトを確認することができる。
【0094】
図27は、第1〜第5の実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100、1000、1200、1400、1600は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100、1000、1200、1400、1600全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0095】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bとをさらに有する。
【0096】
CPU11は、複合機100、1000、1200、1400、1600の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0097】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0098】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0099】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0100】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作表示部20はASIC16に直接接続されている。
【0101】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0102】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0103】
なお、上記実施の形態の画像処理装置は、複写装置、スキャナ装置、ファクスミリ装置、プリンタ装置、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用することができる他、PC(Personal Computer)などの情報処理装置に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】第1の実施の形態の画像処理装置100のブロック図である。
【図2】GUI定義ファイル生成の基本シーケンスを示す図である。
【図3】GUI定義ファイル画面と、GUI部品情報入力画面を例示する図である。
【図4】GUI定義ファイルの生成画面を示す図である。
【図5】アプリケーションの画面遷移を行うためのソースコードの記述を例示する図である。
【図6】自動生成するプロジェクトファイルの構成を示す図である。
【図7】プロジェクトファイルの生成画面を示す図である。
【図8】GUI定義ファイル生成の編集画面を示す図である。
【図9】部品情報の削除操作を行う画面を示す図である。
【図10】部品情報の複数同時削除の操作を行う画面を示す図である。
【図11】部品情報の挿入前の画面を示す図である。
【図12】部品情報の挿入後の画面を示す図である。
【図13】部品情報一覧の保存・読み出しの操作画面を示す図である。
【図14】第2の実施の形態の画像処理装置1000のブロック図である。
【図15】GUI部品の参照画面を示す図である。
【図16】GUI部品の参照シーケンスを示す図である。
【図17】第3の実施の形態の画像処理装置1200のブロック図である。
【図18】GUI部品情報のデータ構造と記述ルールを示す図である。
【図19】GUI部品情報の判断シーケンスを示す図である。
【図20】部品情報入力のエラー画面を示す図である。
【図21】第4の実施の形態の画像処理装置1400のブロック図である。
【図22】コマンド定義の一例を示す図である。
【図23】コマンドの判断シーケンスを示す図である。
【図24】コマンド記述のエラー画面を示す図である。
【図25】第5の実施の形態の画像処理装置1600のブロック図である。
【図26】レイアウトファイルのプレビュー画面を示す図である。
【図27】第1〜第5の実施の形態にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0105】
100、1000、1200、1400、1600 画像処理装置
120 入力装置
130、1130、1630 表示装置
300 GUI定義ファイル生成画面
320 GUI部品情報入力画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの操作入力に応じて画像処理を行う画像処理装置であって、
前記画像処理装置に対してユーザが操作入力するための操作画面を表示する表示部と、
前記操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する画面要素データベースを記憶するとともに、表示画面を定義した定義ファイルを記憶可能な記憶部と、
前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部により選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成して前記記憶部に格納する定義ファイル生成部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記定義ファイルの生成に必要な情報の入力を受け付ける定義ファイル生成画面と、前記定義ファイルの生成に用いられる前記部品情報の入力を受け付ける部品情報入力画面とを、前記表示部に表示する表示制御部、をさらに備え、
前記入力部は、前記定義ファイル生成画面から前記必要な情報の入力を受け付け、前記部品情報入力画面から前記部品情報の入力を受け付け、
前記定義ファイル生成部は、前記定義ファイル生成画面から入力を受け付けた必要な情報と、前記部品情報入力画面から入力を受け付けた前記部品情報とから前記定義ファイルを生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記部品情報入力画面に表示される前記部品情報の入力を受け付ける項目のうち、入力の受け付けが必須である必須項目に入力が必須である旨を表示し、前記必須項目が前記入力部により入力されなかった場合に、前記表示部に前記必須項目に前記部品情報が入力されていない旨を表示すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記部品情報入力画面に入力された前記部品情報の前記操作画面におけるレイアウトを、前記表示部に表示する指定を受け付けるプレビュー画像を表示し、前記入力部から前記プレビュー画像の指定を受け付けた場合に、前記表示部に、前記レイアウトを表示すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記定義ファイル生成画面に、前記部品情報入力画面に入力された前記部品情報を、入力/削除/編集/挿入の指定を受け付ける編集画像をそれぞれ表示し、前記入力部により前記いずれかの編集画像の指定を受け付けた場合に、前記部品情報入力画面に対して指定を受け付けた処理を実行し、前記定義ファイル生成画面を更新すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記入力部により前記部品情報入力画面への入力を受け付けた前記部品情報を、前記記憶部に記憶する指定を受け付ける保存画像を前記表示部に表示し、
前記記憶部は、前記入力部により前記保存画像の指定を受け付けた場合に、前記部品情報を前記記憶部に記憶すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前記部品情報を読み出す指定を受け付ける読み出し画像を前記表示部に表示し、前記入力部により前記読み出し画像の指定を受け付けた場合に、前記部品情報を前記記憶部から読み出して前記表示部に表示すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記入力部により入力を受け付けた前記部品情報から、前記画面要素と前記画像処理装置とを連携動作させるソースコードを生成するソースコード生成部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記ソースコード生成部により生成されたソースコードと、前記記憶部に記憶された前記定義ファイルとをまとめて管理するためのプロジェクトファイルを生成するプロジェクトファイル生成部、
をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記入力部により前記画面要素の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記画面要素に対応する画像を表示する参照画面を前記表示部に表示すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記部品情報入力画面に入力された前記部品情報が、正しい入力規則に従って入力されているか否かを判断する部品情報判断部、を備え、
前記表示制御部は、前記部品情報判断部により前記部品情報入力画面に前記部品情報が正しい入力規則に従って入力されていないと判断された場合に、前記表示部に入力規則に違反する旨の通知を表示すること、
を特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記操作画面に表示された前記画面要素の指定を前記入力部が受け付けた場合に実行される処理情報を、前記部品情報入力画面に記述するコマンド記述部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記コマンド記述部により記述された前記処理情報が、正しい入力規則に従って入力されているか否かを判断するコマンド判断部、を備え、
前記表示制御部は、前記コマンド判断部により前記部品情報入力画面に前記処理情報が正しい入力規則に従って入力されていないと判断された場合に、前記表示部に入力規則に違反する旨の通知を表示すること、
を特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項14】
ユーザからの操作入力に応じて画像処理を行う画像処理装置で実行される画像処理方法であって、
入力部が、前記画像処理装置に対してユーザが操作入力するための操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力ステップと、
定義ファイル生成部が、前記入力ステップにより選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成する定義ファイル生成ステップと、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
前記コンピュータに対してユーザが操作入力するための操作画面上に配置する複数の画面要素を格納する前記画面要素データベースからの前記画面要素の選択を複数受け付け、選択を受け付けた各画面要素に対応する、前記画面要素の配置位置を示す配置情報と前記配置位置に配置される前記画面要素を特定する要素定義情報と前記画面要素の画像を表す画面要素情報とを対応付けた部品情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段により選択を受け付けた複数の前記部品情報を組み合わせて前記定義ファイルを生成する定義ファイル生成手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−73062(P2010−73062A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241630(P2008−241630)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】