説明

画像処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】撮影した画像を簡単に、かつ直感的な操作で分類することができるようにする。
【解決手段】撮影画像をインデクス表示させた状態でしおりボタンを操作したとき、画面には、しおり操作メニュー81が表示される。このしおり操作メニュー81を表示させた状態で、「しおり作成」の項目92をユーザが選択した場合、カーソル71があてられていた画像と、その直前の画像の間の位置に、1枚の画像として生成されたしおり画像が挿入され、カーソル71があてられていた画像を含むそれより後の画像が、1画像分ずつ後の位置にずれて表示される。本発明は、画像を扱う機器に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、撮影した画像を簡単に、かつ直感的な操作で分類することができるようにした画像処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影した静止画像や動画像を、着脱可能なメモリカードなどの記録媒体に記録するディジタルカメラが広く普及している。ディジタルカメラにおいては、撮影した画像はディジタルデータとして記録されるため、ユーザは、それをパーソナルコンピュータ等に取り込み、取り込んだ機器上で動作する画像ビューアソフトなどを使用して画像を閲覧したりすることができる。
【0003】
また、ディジタルカメラの多くには液晶ディスプレイ等からなる表示装置が設けられており、ユーザは、撮影した画像をその場で閲覧したり、それまでに撮影した画像を一覧表示して閲覧したりすることもできる。
【0004】
近年、メモリカードの大容量化に伴い、1枚のメモリカードに数百枚もしくは多い場合で数千枚の画像を記録させておくことが可能になった。このため、ユーザは、メモリカードの残りの容量を気にせずに連続して撮影することが可能になったが、その反面、撮影後に、メモリカード内に記録させておいた多くの画像から目的の画像を検索する作業が非常に大変なものになっており、このような煩雑さを解決する方法としてさまざまな方法が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、撮影した画像を、ユーザによる選択に応じて作成した複数のフォルダのうちのいずれかに記録しておき、画像の再生時には、選択されたフォルダ内部の画像を順に再生する技術が開示されている。このディジタルカメラに採用されている、目的の画像を検索するための手法は、フォルダ、つまり、ディレクトリシステムを用いて、分類をユーザ自身が行う、というものである。
【0006】
また、特許文献2には、撮影した画像をユーザにより入力された分類コードと対応付けて記録しておき、画像の再生時には、ユーザにより入力された分類コードに対応付けて記録している画像を検索して再生する技術が開示されている。
【0007】
そのほかの解決方法として、所定の枚数の画像をまとめてとばして表示するジャンプ機能が知られている。これは、10枚毎にジャンプ、100枚毎にジャンプ、撮影した日付毎にジャンプ、動画にジャンプ、などをユーザが指定することによって、画像ファイルを1枚1枚早送り/巻き戻しをする場合に較べて、より早く目的の画像に到達することができる、というものである。
【特許文献1】特開2001−169222号公報
【特許文献2】特開平5−344460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によっては、ユーザは、撮影前に、フォルダを目的別にあらかじめ作成しておき、その上で、撮影した画像をどのフォルダに記録するのかを選択しておく必要がある。また、この技術によっては、作成したそれぞれのフォルダの目的や意味を、ユーザが全て記憶しておかなければ画像を分類することができない。
【0009】
従って、フォルダが増加するにつれ、撮影した画像が分類されるべきフォルダを指定するのが困難なものになる。これは、フォルダを作ったのはいいが、どんな画像を入れるつもりで作られたものであるのかという、それぞれのフォルダの作成の目的や意味が、フォルダを作成したユーザ本人以外にはわかりにくいということにもなる。
【0010】
そもそも、フォルダで分類するという解決方法は、パーソナルコンピュータ等で使われているファイルシステムの技術をそのまま利用したものであり、フォルダやディレクトリという概念を知っていないと分類の方法すら理解できないことになる。従来の銀塩カメラに置き換わるものとしてディジタルカメラを利用する人が増えてきている中で、フォルダやディレクトリという概念を知っていなければ有効に使えないという方法は、そのようなフォルダやディレクトリによる分類に慣れている熟練者にはある程度の利便性を与える半面、慣れていない初心者に対しては問題が多い。
【0011】
また、特許文献2に開示されている技術によっては、ユーザは、撮影時に、分類コードをその都度指定する必要があり、再生時にも分類コードを指定する必要があることから操作が煩雑になる。さらに、この技術では、ユーザは、分類内容を分類コード毎に全て記憶しておかなければならないため、分類コードの種類が増加するに従って、撮影した画像が分類されるべき分類コードを指定するのが困難にもなる。
【0012】
さらに、上述したようなジャンプ機能によれば、ジャンプする間隔として指定する枚数によっては、目的の画像に対してジャンプし過ぎたり、指定する日付によっては、撮影した日付が多いと何度もジャンプ指示を出す必要があったりして操作が煩雑になる。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、撮影した画像を簡単に、かつ直感的な操作で分類することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一側面の画像処理装置は、所定の順序で複数の画像を表示する表示制御手段と、しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成する生成手段とを備える。
【0015】
前記表示制御手段には、前記複数の画像と、前記生成手段によりしおりとして生成された画像を並べて表示させることができる。
【0016】
前記生成手段には、挿入が指示された位置の前後の位置で表示される画像のうちの少なくともいずれかの情報を表す文字を表示する画像をしおりとして生成させることができる。
【0017】
しおりとして前記生成手段により生成された画像は、ヘッダ部とデータ部とからなるフォーマットを有する画像であり、前記ヘッダ部には、しおりであることを表す情報と、しおりの表示位置を表す情報が記述される。
【0018】
しおりとして生成された複数の画像が挿入されている場合、2つのしおりの画像に挟まれた位置で表示される画像に対して所定の処理を行う処理手段をさらに設けることができる。
【0019】
本発明の一側面の画像処理方法またはプログラムは、所定の順序で複数の画像を表示し、しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成するステップを含む。
【0020】
本発明の一側面においては、所定の順序で複数の画像が表示され、しおりの挿入が指示された場合、所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像がしおりとして生成される。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一側面によれば、撮影した画像を簡単に、かつ直感的な操作で分類することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0023】
本発明の一側面の画像処理装置(例えば、図1のディジタルカメラ1)は、所定の順序で複数の画像(静止画、動画)を表示(例えば、サムネイル表示、スライドショー表示)する表示制御手段(例えば、図6の表示制御部65)と、しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成する生成手段(例えば、図6のしおり画像生成部66)とを備える。
【0024】
この画像処理装置には、しおりとして生成された複数の画像が挿入されている場合、2つのしおりの画像に挟まれた位置で表示される画像に対して所定の処理を行う処理手段(例えば、図6の画像処理部64)をさらに設けることができる。
【0025】
本発明の一側面の画像処理方法またはプログラムは、所定の順序で複数の画像(静止画、動画)を表示(例えば、インデクス表示、スライドショー表示)し、しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成するステップ(例えば、図15のステップS13)を含む。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0027】
<1:ディジタルカメラの外観構成>
図1乃至図3は、本発明の一実施形態に係るディジタルカメラ1の外観構成の例を示す図である。図1乃至図3において、対応する部分には同じ符号を付してある。なお、以下においては、本発明をディジタルカメラに適用した場合について説明するが、画像を扱うことのできる各種の機器に適用することも可能である。
【0028】
図1はディジタルカメラ1の正面(被写体から見た面)の外観を示し、図2は背面(撮影者から見た面)の外観を示す。図3は側面(正面左側)の外観を示す。
【0029】
図1に示されるように、ディジタルカメラ1の本体11の上面には、被写体側から見て左側にシャッタボタン(レリーズボタン)12が設けられ、ほぼ中央に、電源のオン/オフを切り替えるときに操作される電源切り替えボタン13が設けられる。
【0030】
また、本体11の正面上方にはフラッシュ照射部14が設けられ、右方には撮像レンズ15が設けられる。ディジタルカメラ1に設けられる撮像レンズ15は沈胴式のレンズとなっており、電源切り替えボタン13が操作されて電源がオンとなり、撮影モードが選択されているときには、図3に示されるように、撮像レンズ15は本体11の表面から突出した状態になる。
【0031】
図2に示されるように、ディジタルカメラ1の本体11の背面には、撮影者側から見て左側に、しおりの挿入などのしおりに関する各種の操作を行うときに操作されるしおりボタン22が設けられている。後述するように、ディジタルカメラ1においては、撮影した画像の所定の位置に「しおり」を挿入することができるようになされており、ユーザは、このしおりを用いて、画像を分類したり、閲覧する画像の範囲を選択したりすることができる。例えば、撮影した画像と同様に、1枚の画像がしおりとして生成され、ディジタルカメラ1において管理される。
【0032】
また、本体11の背面には、その広い範囲に渡って液晶ディスプレイパネル21(以下、LCD(Liquid Crystal Display)パネル21という)が設けられている。LCDパネル21には、撮影済みの画像や各種のメニュー画面がユーザの操作に応じて表示される。
【0033】
LCDパネル21の右方には、各種の操作を行うときに操作されるボタンが設けられている。図2の例においては、上から、撮像範囲のズーム/テレを調整するときに操作されるズームボタン23(“−”ズームダウン、“+”ズームアップ)、撮影済みの画像を再生するときに操作される撮影画像再生ボタン24、LCDパネル21に表示されているカーソルを移動させたり、閲覧する画像を切り替えたりするときに操作される上下左右ボタンと、項目を決定するときに操作される決定ボタンからなるカーソル指示ボタン25が設けられている。カーソル指示ボタン25の左右には、メニュー画面をLCDパネル21に表示させるときに操作されるメニューボタン26、LCDパネル21の表示を切り替えるときに操作されるLCDパネル表示切り替えボタン27がそれぞれ設けられている。
【0034】
図3に示されるように、ディジタルカメラ1の本体11の左側面には、リチウムイオン充電池の挿入口であるバッテリ挿入口31、メモリカードの挿入口である画像記録用メモリカード挿入口32が形成されている。また、バッテリ挿入口31と画像記録用メモリカード挿入口32の下には、USB(Universal Serial Bus)ケーブルの端子の接続口であるUSB端子口33(外部接続端子口)が設けられている。
【0035】
これらのバッテリ挿入口31、画像記録用メモリカード挿入口32、およびUSB端子口33は、図4に示されるような、左側面のほぼ全面を覆うサイズの蓋部材である保護カバー11Aにより、通常は外部から見えないようになっている。例えば、バッテリやメモリカードを入れ替えたり、パーソナルコンピュータ(クライアントコンピュータ)などにUSBケーブルを用いてディジタルカメラ1を接続するときなどに、保護カバー11Aが開けられてバッテリ挿入口31、画像記録用メモリカード挿入口32、およびUSB端子口33が外部から見える状態になる。
【0036】
<2:ディジタルカメラの電気的構成>
図5はディジタルカメラ1の電気的な構成例を示すブロック図である。
【0037】
CCD(Charge Coupled Device)などよりなる撮像素子41は、撮像レンズ15を介して入射する被写体からの光を受光して光電変換を行い、(光の)受光量に応じた電気信号としてのアナログの画像信号をアナログ信号処理部42に出力する。
【0038】
アナログ信号処理部42は、撮像素子41からのアナログの画像信号の増幅、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などのアナログ信号処理を行い、そのアナログ信号処理の結果得られる画像信号をA/D(Analog/Digital)変換部43に出力する。
【0039】
A/D変換部43は、アナログ信号処理部22からのアナログ信号の画像信号をA/D変換し、その結果得られるディジタル信号の画像データをディジタル信号処理部44に出力する。
【0040】
ディジタル信号処理部44は、制御バス47を介して行われるCPU49による制御に従って、A/D変換部43からの画像データに対し、ノイズ除去処理等のディジタル信号処理を施す。ディジタル信号処理部44は、取り込まれた画像をLCDパネル21に表示させるとき、ディジタル信号処理を施すことによって得られたデータを制御バス47を介して映像信号生成処理部53に出力する。
【0041】
また、ディジタル信号処理部44は、画像を記録するとき(ユーザにより撮影が指示されたとき)、A/D変換部43からの画像データを、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等で圧縮し、その結果得られる圧縮画像データを、制御バス47を介してI/O制御部45に出力して記録させる。
【0042】
I/O制御部45は、画像データを記録するとき、ディジタル信号処理部44から制御バス47を介して供給されたデータ(圧縮画像データ)を、本体11の画像記録用メモリカード挿入口32に挿入されているメモリカード46に記録させる。また、I/O制御部45は、メモリカード46に記録されている画像データに基づいて画像を表示したり、画像データをパーソナルコンピュータなどに転送するとき、メモリカード46に記録されているデータを読み出し、それを制御バス47上に出力する。
【0043】
操作入力部48は、本体11に設けられる各種のボタンに対するユーザの操作を検出し、ユーザの操作に対応する信号をCPU(Central Processing Unit)49に出力する。
【0044】
CPU49は、フラッシュメモリに記録されているプログラムをプログラムRAM(Random Access Memory)に展開して実行することにより、ディジタルカメラ1を構成する各部を制御し、また、操作入力部48からの信号に応じて各種の処理を行う。CPU49により、例えば、撮影のための絞りや撮像レンズ15のズームの調整、露出時間の制御などの撮影処理や、撮撮影済みの画像の管理などが行われる。
【0045】
プログラムRAM50は、CPU49が実行するプログラムや、CPU49がプログラムを実行する上で必要なデータを一時的に記憶する。
【0046】
画像RAM51は、例えば、画像データを記録するときの圧縮処理や、メモリカード46に記録されている圧縮画像データに基づいて画像を表示するときの伸張処理に用いられる。
【0047】
フラッシュメモリ52は、CPU49が実行するプログラムや、ディジタルカメラ1に設定された各種の情報その他の、ディジタルカメラ1の電源がオフにされたときも保持しておく必要があるデータ等を記憶する。
【0048】
映像信号生成処理部53は、メモリカード46からI/O制御部45により読み出され、制御バス47を介して供給された圧縮画像データや、撮像レンズ15により取り込まれ、ディジタル信号処理部44から制御バス47を介して供給された画像データに基づいて映像信号を生成し、生成した映像信号に基づいてLCDパネル21に画像を表示させる。
【0049】
<2−1:ディジタルカメラの機能構成(カメラ制御プログラムの概要)>
図6は、ディジタルカメラ1の機能構成例を示すブロック図である。図6に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図5のCPU49により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0050】
ディジタルカメラ1においては、撮影制御部61、画像管理部62、画像DB63、画像処理部64、表示制御部65、しおり画像生成部66、および外部機器通信部67が実現される。
【0051】
撮影制御部61は、図5の各部を制御してディジタルカメラ1における撮影を制御し、撮影により得られたデータ(圧縮画像データ)を画像管理部62に出力する。
【0052】
画像管理部62は、撮影制御部61から供給された画像データを画像DB63に記録させるとともに、画像DB63に記録されている画像を、後述するように、フォルダやディレクトリを用いて管理する。
【0053】
また、画像管理部62は、しおり画像生成部66により生成され、供給されたしおりとしての画像(しおり画像)も、撮影により得られた画像(撮影画像)と同様にフォルダやディレクトリを用いて管理する。さらに、画像管理部62は、LCDパネル21に画像を表示させるとき、画像DB63に記録されている画像データを読み出し、読み出した画像データを画像処理部64や表示制御部65に出力する。
【0054】
画像DB63は、画像管理部62が管理する画像データを記録する。
【0055】
画像処理部64は、画像管理部62からデータが供給された画像の編集(削除、回転、印刷など)をユーザによる操作に応じて行い、編集によって得られた編集済みの画像を表示制御部65に出力する。ディジタルカメラ1においては、ユーザは、撮影画像などの編集をLCDパネル21の表示を見て行うことができるようになされている。
【0056】
表示制御部65は、画像管理部62から供給されたデータに基づいて所定の画像をLCDパネル21に表示させる。例えば、表示制御部65は、1枚の画像をLCDパネル21の全面に表示させたり、複数の画像をインデクス表示させたりする。
【0057】
しおり画像生成部66は、しおりボタン22がユーザにより操作され、しおりの挿入が指示されたとき、ユーザにより指示された位置で表示される画像をしおりとして生成し、生成した画像のデータを画像管理部62に出力する。しおり画像生成部66によるしおり画像の生成や、しおり画像を含む画像の表示については後に詳述する。
【0058】
外部機器通信部67は、外部機器との間で行われる通信を制御する。例えば、外部機器通信部67は、メモリカード46に記録されている画像をパーソナルコンピュータに転送するとき、転送する画像のデータを画像管理部62から取得し、取得したデータを、USB端子口33に接続されたUSBケーブルを介してパーソナルコンピュータに転送する。
【0059】
<2−2:ディジタルカメラの撮影処理について>
ここで、以上のような構成を有するディジタルカメラ1において行われる撮影処理について説明する。この撮影処理が図6の撮影制御部61により制御される。
【0060】
被写体の観察時(撮影前)、撮像レンズ15により取り込まれた被写体の像は、撮像素子41において光電変換され、アナログ信号の形式でアナログ信号処理部42に出力される。アナログ信号処理部42においては、撮像素子41から供給されたアナログ信号に対してガンマ補正、ホワイトバランス調整などの処理が行われた後、得られた信号がA/D変換部43に出力される。
【0061】
A/D変換部43においては、アナログ信号処理部42から供給された信号がディジタルデータに変換され、得られた画像データがディジタル信号処理部44に出力される。ディジタル信号処理部44に入力された画像データは、制御バス47を介して画像RAM51に供給され、画像RAM51に一時的に記録される。画像RAM51に一時的に記録された画像データは制御バス47を介して映像信号生成処理部53に供給され、映像信号生成処理部53において映像信号に変換された後、LCDパネル21に画像が表示される。
【0062】
以上の処理が1/60秒毎に行われるため、ユーザは、LCDパネル21の表示を見て、被写体の構図を決定することができる。
【0063】
撮像時、ユーザがシャッタボタン12を押下することに応じて、撮像レンズ15により取り込まれた被写体の像は撮像素子41で光電変換され、光電変換によって得られたアナログ信号がアナログ信号処理部42に出力される。アナログ信号処理部42、A/D変換部43、ディジタル信号処理部44においては、上述した被写体の観察時と同様の処理が行われ、ディジタル信号処理部44により得られた画像データが制御バス47を介して画像RAM51に記録される。
【0064】
画像RAM51に格納された画像データは、ディジタル信号処理部44に再度送られ、JPEG方式などによる圧縮処理が行われる。圧縮処理により得られたデータは制御バス47を介してI/O制御部45に供給され、メモリカード46に記録される。以上の処理により撮影が行われる。
【0065】
<2−3:ディジタルカメラの撮影画像の再生処理について>
次に、ディジタルカメラ1において行われる撮影画像の再生処理について説明する。この再生処理が図6の画像管理部62と表示制御部65により制御される。
【0066】
撮影画像の再生時、アクセスの対象となるメモリカード46(画像DB63)内のディレクトリ情報が参照されて、再生すべきファイルが画像管理部62により指定される。その指定に基づいて、I/O制御部45によりメモリカード46から画像データが読み出され、読み出された画像データが制御バス47を介してディジタル信号処理部44に出力される。
【0067】
ディジタル信号処理部44においては、I/O制御部45から供給されたデータの伸長処理などが行われ、得られた画像データが制御バス47を介して画像RAM51に転送され、一時的に記録される。画像RAM51に記録された画像データは映像信号生成処理部53に出力され、映像信号生成処理部53により得られた映像信号に基づいて、撮影画像がLCDパネル21に表示される。
【0068】
1度に複数の画像を並べて表示するインデクス画面の表示が指示された場合、以上のような再生処理が表示対象の画像毎に行われる。
【0069】
図7はインデクス画面の例を示す図である。
【0070】
例えば、インデクス画面の表示が指示されたとき、直近に撮影したものから順に、LCDパネル21の左上の位置を開始位置として画像(サムネイル画像)がラスタ順に並べて表示される。ユーザは、この画面から所定の画像を選択し、拡大して表示させたり、削除などの編集を行うことができる。
【0071】
図7の例においては、「DSC00011」乃至「DSC00019」のファイル名が設定された9枚の画像が表示されており、この表示は、「DSC00019」の画像からはじまり、「DSC00018」、「DSC00017」、「DSC00016」、・・・、「DSC00011」のそれぞれの画像の順で、図7のそれぞれの位置に表示されることによって実現される。
【0072】
すなわち、ディジタルカメラ1においては、撮影順に、1ずつ大きい数字を含むファイル名が設定されるようになされているため、より大きい数字をファイル名に含む画像が、より新しい画像となる。
【0073】
なお、図7の例においては、「DSC00016」の画像がカーソル71により選択されており、このカーソル71の選択位置が、ユーザによるカーソル指示ボタン25(上下左右ボタン)の操作に応じて切り替えられる。また、画面の右方にはスライドバー72が表示されている。
【0074】
以下、インデクス画面において、LCDパネル21の左上方を「前」(表示順で前(先))とし、LCDパネル21の右下方を「後」(表示順で後)として説明する。図7に示されるようなインデクス画面はそれぞれの画像がラスタ順に表示されることによって実現されるから、例えば、「DSC00016」の画像は、「DSC00015」の画像の直前の位置に表示される画像となる。反対に、「DSC00015」の画像は、「DSC00016」の画像の直後の位置に表示される画像となる。
【0075】
<2−4:ディジタルカメラにおける画像ファイルの管理方式>
次に、ディジタルカメラ1における画像ファイルの管理方式について説明する。以下のような方式に従って、図6の画像管理部62によりそれぞれの画像が管理される。
【0076】
メモリカードへの画像の格納形式や画像ファイルのフォーマット等は、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)によって策定されたDCF(Design rule for Camera File system)規格やExif規格によって規定されている。メモリカードには、DCF規格に従って画像フォルダが作成され、撮影された画像データは、Exif規格に従った所定の形式(例えば、JPEG形式など)の画像ファイルとしてフォルダに格納される。Exif形式の画像ファイルには、画像データの他に、撮影日付やカメラの機種名などの付帯情報が含まれる。
【0077】
ディジタルカメラ1においては、撮影画像の画像ファイルが図8のようなファイル構成でメモリカード内に記録される。
【0078】
図8に示されるように、1つの画像ファイルはヘッダ部とデータ部から構成される。ヘッダ部は、前述のExif規格の情報が記述される部分であり、ここには、例えば、撮影日時やシャッタスピード、絞り値等の撮影に関する付帯情報が記述される。
【0079】
一方、データ部は、撮影画像のデータが記録される部分であり、ここには、例えば、圧縮もしくは非圧縮のディジタルデータが格納される。圧縮されたデータとして、例えば、JPEG、その他の圧縮方式で圧縮されたデータが格納され、非圧縮のデータとしてTIFFなどの方式で得られたデータが格納される。
【0080】
次に、撮影画像の画像ファイルがメモリカード内においてどのように管理されるのかについて説明する。
【0081】
図9は、メモリカードに記録される画像ファイルの階層構造の例を示す図である。
【0082】
フォーマットされたメモリカードには、ルート(ROOT)ディレクトリの下に「DCIM」の名前が設定されたフォルダが作成され、その下に、「101MSDCF」の名前が設定されたフォルダが用意される。この「101MSDCF」のフォルダに、図8に示されるようなフォーマットを有する画像ファイルが格納される。
【0083】
画像ファイルには、撮影順に、「DSC*****.jpg」(*****は数字)のファイル名がCPU49(画像管理部62)によって自動的に付与される。"DSC"に続く5桁の数字が、当該フォルダ内におけるファイル番号となる。
【0084】
1つのフォルダには3999個の画像ファイルを格納することができ、格納する画像の枚数が4000枚を超えた場合、図9に示されるように、「102MSDCF」のフォルダが自動的に作成され、4000枚目以降の画像ファイルが、この「102MSDCF」のフォルダに格納される。
【0085】
なお、図9においては、「101MSDCF」、「102MSDCF」、・・・、「109MSDCF」の9個のフォルダが示されているが、これは説明の便宜上示したものであり、複数のフォルダが必ずしも用意されるわけではない。
【0086】
<3:「しおり」機能を実現する方法について>
しおり画像を作成し、作成したしおり画像を用いた画像管理について次の順に説明する。
3−1:しおり画像ファイルの形式
3−2:しおり画像ファイルの作成方法
3−3:しおり画像を利用した画像閲覧方法
3−4:しおり画像を利用した分類方法
【0087】
<3−1:しおり画像ファイルの形式>
しおり画像は、撮影画像の画像ファイルと同じディレクトリで管理することが可能なファイル形式を有しており、図6のしおり画像生成部66により生成される。
【0088】
図10は、しおり画像のファイル構造の例を示す図である。
【0089】
しおり画像のファイル構造も、基本的に、撮影画像のファイル構造と同じ構造を有しており、図10に示されるようにヘッダ部とデータ部から構成される。
【0090】
しおり画像ファイルのヘッダ部には、撮影日時などの上述したような付帯情報に加えて、以下のような情報が記述される。
1.本画像ファイルがしおり画像ファイルであるかどうかを示すフラグ情報(図10の「しおり画像フラグ」)
2.しおり画像ファイルの表示位置の直後の位置を表示位置とする画像の画像ファイル名情報(図10の「挿入位置の直後のファイル名」)
【0091】
しおり画像フラグは、しおり画像ファイルを、撮影画像の画像ファイルと区別するために用いられる情報である。また、挿入位置の直後のファイル名の情報は、しおり画像が格納されるフォルダ内において、しおり画像が、どの画像ファイルの直前に挿入されたものであるのかを判断するために用いられる情報である。
【0092】
しおり画像ファイルのデータ部は、通常の撮影画像の画像ファイルのデータ部と同じである。このデータ部には、任意の画像のデータを格納することが可能である。
【0093】
図11は、しおり画像ファイルのデータ部に記述されているデータに基づいて表示されるしおり画像の例を示す図である。
【0094】
図11に示されるしおり画像は、しおり画像の挿入位置の直後の位置にある撮影画像の画像ファイルの撮影日時を表す数字や記号を画像合成して得られた画像である。
【0095】
このような画像が表示されることによって、書籍でいうところの何ページにしおりを挟んだのかがわかるのと同じように、ユーザは、このしおり画像の直後の位置以降に表示されている画像が、いつ頃撮影したものであるのかを容易に確認することができる。
【0096】
なお、しおり画像ファイルには、このような撮影日時を表す数字や記号だけでなく、GPS(Global Positioning System)センサなどから取得された撮影位置を表す文字を画像合成した画像データが書き込まれるなど、ユーザが認識できる各種の情報が画像データとして書き込まれるようにしてもよい。
【0097】
図11のしおり画像は、例えば、ディジタルカメラ1のLCDパネル21で再生可能な最小のサイズであるVGA(Video Graphics Array)サイズ(640×480画素)の画像であり、そのファイルフォーマットはJPEGである。
【0098】
このように、最小サイズの画像とすることによって、しおり画像を作成することによってメモリカードの容量が圧迫され、撮影ができなくなるということをできるだけ防止することができる。当然、画像サイズやファイルフォーマットは任意である。
【0099】
図12は、しおり画像が格納される階層構造の例を示す図である。
【0100】
この例においては、しおり画像ファイルのファイル名として、撮影画像と異なることをファイル名からユーザが判断することができるように、撮影画像のファイル名とは異なる形式のファイル名(「MK***.jpg」)が設定されている。しおり画像のファイル名は、しおり画像のヘッダ部に記述される。
【0101】
また、この例においては、ある位置に挿入されたしおり画像ファイルは、その直後の位置に存在する撮影画像の画像ファイルと同じフォルダに格納されている。
【0102】
図12の例においては、しおり画像ファイルには「MK001.jpg」、「MK002.jpg」、「MK003.jpg」の名前が設定され、撮影画像と同じ、「101MSDCF」のフォルダに格納されている。このように、しおり画像ファイルは、1つのフォルダ内に複数格納しておくことも可能である。
【0103】
<3−2:しおり画像ファイルの作成方法>
ここでは、どのようなユーザ操作によってしおり画像ファイルが作成されるのかについて説明する。
【0104】
例えば、図13の上に示されるような、図7のものと同じインデクス画面において、任意の位置にある画像にカーソル71をあわせた状態でユーザがしおりボタン22を押した場合、矢印A1の先の画面に示されるように、画面の中央には、インデクス表示されている画像に重ねてしおり操作メニュー81が表示される。
【0105】
しおり操作メニュー81には、「ここにしおりを挟みますか?」というメッセージが表示され、その下には、「しおりへジャンプ」、「しおり作成」、「キャンセル」のそれぞれの項目91乃至93が表示される。
【0106】
しおり操作メニュー81を表示させた状態で、「しおり作成」の項目92をユーザが選択した場合、矢印A2の先の画面に示されるように、カーソル71があてられていた画像の位置にしおり画像が表示され(カーソル71があてられていた画像と、その直前の画像の間の位置にしおり画像が挿入され)、カーソル71があてられていた画像を含むそれより後の画像が、1画像分ずつ後の位置にずれて表示される。
【0107】
図13の下の画面においては、それまでカーソル71があてられていた画像は「DSC00016」の画像であり、この「DSC00016」の画像と、その直前の「DSC00017」の画像の間の位置に、「MK011」のファイル名が設定されたしおり画像が挿入されている。また、しおり画像が挿入されることに伴って、「DSC00016」の画像以降の画像の表示位置が1画像分ずつずれている。
【0108】
次に、図14のフローチャートを参照して、以上のようなしおり操作メニュー81を表示するディジタルカメラ1の処理について説明する。この処理は、図13の上に示されるようなインデクス画面が表示されているときに行われる。
【0109】
ステップS1において、表示制御部65は、しおりボタン22が押されたか否かを判定し、押されていないと判定した場合、処理を終了させる。
【0110】
表示制御部65は、ステップS1において、しおりボタン22がユーザにより押されたと判定した場合、ステップS2に進み、現在のディジタルカメラ1の状態が、しおり操作メニューを表示してもよい再生モードの状態にあるか否かを判定する。
【0111】
表示制御部65は、ステップS2において、再生モードの状態にないと判定した場合、処理を終了させる。
【0112】
ステップS2において、再生モードの状態にあると判定した場合、ステップS3に進み、表示制御部65は、しおり操作メニュー81をすでに表示しているか否かを判定する。
【0113】
表示制御部65は、ステップS3において、しおり操作メニュー81をすでに表示していると判定した場合、ステップS4に進み、しおり操作メニュー81の表示を消し、処理を終了させる。
【0114】
一方、ステップS3において、しおり操作メニュー81をまだ表示していないと判定した場合、ステップS5に進み、表示制御部65は、しおり操作メニュー81をインデクス表示された画像に重ねて表示させ、処理を終了させる。
【0115】
次に、図15のフローチャートを参照して、しおり画像を作成するディジタルカメラ1の処理について説明する。この処理は、図14の処理が行われることによって表示されたしおり操作メニュー81から、「しおり作成」の項目92が選択されたときに行われる。
【0116】
ステップS11において、しおり画像生成部66は、現在、カーソル71があてられている撮影画像の画像ファイルを取得し、ステップS12に進み、取得した情報にも基づいて、しおり画像ファイルのヘッダ部を作成する。ここでは、しおり画像のファイル名、しおり画像の挿入位置の直後の画像のファイル名がヘッダ部に記述されるとともに、しおり画像フラグをオンとして(しおり画像であることを表すようにして)ヘッダ部に設定される。
【0117】
なお、撮影画像の画像ファイルのヘッダ部に記述される撮影日時や絞り値、シャッタスピードなどの情報はしおり画像ファイルには不要な情報ではあるが、ヘッダ部に記述されている情報を参照して画像を表示するときの処理を混乱させるのを防止するため、しおり画像ファイルのヘッダ部にも、それらの情報に相応する情報が記述される。
【0118】
ヘッダ部の作成が終了したとき、ステップS13において、しおり画像生成部66は、しおり画像ファイルのデータ部を作成する。ここでは、例えば、しおり画像であることをユーザが容易に確認することができるように、カーソル71があてられている画像の画像ファイルから取得された情報と、あらかじめ用意されていたしおり用画像データとの画像合成が行われ、図11に示したような撮影日時を表す情報が表示されるしおり画像のデータが作成される。
【0119】
作成されたヘッダ部とデータ部とからなるしおり画像の画像ファイル(しおり画像ファイル)はしおり画像生成部66から画像管理部62に出力される。
【0120】
ステップS14において、画像管理部62は、しおり画像生成部66から供給されたしおり画像ファイルを、例えば、しおり画像の挿入位置の直後の画像と同じフォルダなどの所定のフォルダに保存し、処理を終了させる。
【0121】
以上の処理によりしおり画像が生成され、しおり画像を用いて画像を分類し、閲覧したりすることが可能となる。
【0122】
<3−3:しおり画像ファイルを利用した画像閲覧方法>
次に、図16のフローチャートを参照して、以上のような処理によって作成されたしおり画像ファイルに基づいてしおり画像を表示し、画像を閲覧させるディジタルカメラ1の処理について説明する。
【0123】
この処理はインデクス画面がLCDパネル21に表示されたときに開始される。例えば、インデクス画面を表示させる場合、ユーザは、撮影画像再生ボタン24を押すことによって撮影画像を再生する再生モードを設定し、ズームボタン23を押下することによってそれを行うことができる。
【0124】
ステップS21において、画像管理部62は、表示対象とする画像が格納されているフォルダの情報を画像DB63から読み込み、フォルダ内にある画像ファイルの個数とファイル名のリストを取得する。しおり画像も撮影画像と同様に扱われているから、このとき、撮影画像の画像ファイルとともに、しおり画像ファイルの情報も取得されることになる。画像管理部62により読み込まれたフォルダ内の情報は表示制御部65に供給される。
【0125】
ステップS22において、表示制御部65はしおり画像を調査する処理を行う。しおり画像調査処理の詳細については後述するが、この処理により、フォルダの中にしおり画像が存在するか否かが調査され、しおり画像がある場合には、しおり画像ファイルのファイル名と、そのヘッダ部に記述されている、直後の画像の画像ファイル名が一時記憶領域に記憶される。
【0126】
しおり調査処理が終了したとき、表示制御部65は、ステップS23において、ステップS21で読み込んだファイル名のリストから、最も新しい画像のファイル名(ファイル名に含まれる数字の最も大きい画像のファイル名、または、付帯情報に含まれる撮影日時の情報から判断される最新の画像のファイル名)を探す。
【0127】
ステップS24において、表示制御部65は、ステップS23で探したファイル名と同じファイル名が、直後の画像の画像ファイル名としてヘッダ部に記述されているしおり画像ファイルがあるか否かを、一時記憶領域に記憶させておいたファイル名を参照して判定する。
【0128】
表示制御部65は、ステップS24において、そのような、最も新しい画像のファイルのファイル名と同じファイル名がヘッダ部に記述されているしおり画像ファイルがあると判定した場合、ステップS25に進み、その、最も新しい画像を表示する前に、しおり画像ファイルに基づいてしおり画像のサムネイル画像を表示させる。
【0129】
一方、ステップS24において、表示制御部65は、最も新しい画像のファイル名と同じファイル名がヘッダ部に記述されているようなしおり画像ファイルがないと判定した場合、ステップS26に進み、撮影画像の画像ファイルに基づいて、最も新しい画像のサムネイル画像を表示させる。最も新しい画像のファイル名と同じファイル名がヘッダ部に記述されているようなしおり画像ファイルがないことは、最も新しいものとしていま表示対象としている画像の前に表示するしおり画像がないことを表す。
【0130】
ステップS25,S26の処理が終了したとき、表示制御部65は、ステップS27において、サムネイル画像の表示を終了するか否かを判定する。1画面に表示できるサムネイル画像の数は限られているから、その限られている数の分だけサムネイル画像を並べて表示した場合や、フォルダ内の画像を全て表示した場合に、サムネイル画像の表示を終了すると判定される。
【0131】
表示制御部65は、ステップS27において、サムネイル画像の表示を終了すると判定した場合、ステップS28に進み、例えば、先頭のサムネイル画像にあわせた状態でカーソル71を表示させ、その後、処理を終了させる。
【0132】
一方、ステップS27において、サムネイル画像の表示を終了しないと判定した場合、ステップS29に進み、表示制御部65は、次に表示する画像の画像ファイル(直前に表示した画像の次に新しい画像)の検索を行う。その後、ステップS24に戻り、サムネイル画像の表示を終了すると判定されるまでそれ以降の処理が繰り返される。
【0133】
次に、図17のフローチャートを参照して、図16のステップS22において行われるしおり画像ファイルを調査する処理について説明する。この処理は、対象とするフォルダ内に何枚のしおり画像ファイルがあるかを調べるためなどに行われる。
【0134】
ステップS41において、表示制御部65は、画像管理部62により画像DB63から読み出され、供給されたフォルダの情報から、フォルダ内にしおり画像ファイルがあるか否かを判定する。ここでの判定は、しおり画像ファイルの付帯情報としてヘッダ部に設定されている、しおり画像フラグの設定を確認することによって行われる。
【0135】
表示制御部65は、ステップS41において、フォルダ内にしおり画像があると判定した場合、ステップS42に進み、そのしおり画像ファイルの付帯情報として記述されている、直後の画像ファイルのファイル名と、その画像ファイルの撮影日時の情報を読み出して一時記憶領域に記憶させる。
【0136】
ステップS43において、表示制御部65は、しおり画像が他にあるか否かを判定する。表示制御部65は、ステップS43において、しおり画像が他にあると判定した場合、ステップS42以降の処理を繰り返し、一方、しおり画像が他にないと判定した場合、しおり画像の調査処理を終了する。その後、図16のステップS22に戻り、それ以降の処理が行われる。また、ステップS41においてフォルダ内にしおり画像がないと判定された場合も、図16のステップS22以降の処理が行われる。
【0137】
以上の処理が行われることによって、ユーザが指定したインデクス画面の位置に、撮影画像と並べてしおり画像が表示されることになる。
【0138】
このように、撮影画像と撮影画像の間にしおり画像を挟むことができるようにすることにより、ユーザは、画像ファイルの分類を撮影前でなく撮影後に行うことができる。また、自ら挟んだしおり画像を元に画像を分類することができるため、フォルダを目的別にあらかじめ作成しておき、そこに、撮影画像を格納して分類する場合に較べて、フォルダをあらかじめ作成しておく手間や、分類するフォルダの意味を理解しておくなどの手間を省くことができる。
【0139】
さらに、実世界で行われている、書籍に「しおり」を挟むのと同様の感覚で画像を分類することができるため、フォルダやディレクトリの概念をユーザは理解する必要がない。また、直感的な、画像の管理・分類が可能になる。
【0140】
なお、以上においては、しおり画像は、インデクス画面に表示される撮影画像の分類を表すものとして用いられる場合について主に説明したが、しおり画像を用いて各種の処理を行うことが可能である。
【0141】
図18は、しおり画像を用いた撮影画像の検索の例を示す図である。
【0142】
図18の上の画面においては、「DSC00012」乃至「DSC00019」のファイル名が設定された8枚の撮影画像と「MK011」のファイル名が設定された1枚のしおり画像がインデクス表示されている。「MK011」のしおり画像は、「DSC00014」の画像と「DSC00015」の画像の間に挿入されている。また、これらの画像のうちの「DSC00016」の画像に、カーソル71があてられている。
【0143】
このようなインデクス画面が表示されている状態で、ユーザがしおりボタン22を押したとき、矢印A1の先の画面に示されるようにしおり操作メニュー81が表示される。しおり操作メニュー81には、図13を参照して説明したものと同様に、「しおりへジャンプ」、「しおり作成」、「キャンセル」のそれぞれの項目91乃至93が表示されている。
【0144】
例えば、しおり操作メニュー81を表示させた状態で、「しおりへジャンプ」の項目91をユーザが選択した場合、矢印A2の先の画面に示されるように、インデクス画面には、それまでカーソル71があてられていた「DSC00016」の画像の後ろに配置されていた「MK011」のしおり画像が先頭の位置(左上の位置)に表示されるとともに、そのしおり画像より後ろの位置に表示されていた画像もそれぞれ移動して表示される。また、カーソル71の位置は、先頭に表示された「MK011」のしおり画像をあてた状態で表示される。
【0145】
この「しおりへジャンプ」の項目91を一度選択した場合、ユーザは、それ以降、しおりボタン22やメニューボタン26を押すまで、カーソル指示ボタン25の上下左右ボタンを押す毎に、新しいものから順にしおり画像を先頭の位置に表示させ、しおり画像より後の画像がしおり画像に続けて表示されるようにインデクス画面の表示を切り替えることができる。
【0146】
例えば、「MK011」のしおり画像が先頭に表示された状態でユーザがカーソル指示ボタン25の上下左右ボタンを押した場合、矢印A3の先の画面に示されるように、インデクス画面の先頭の位置には、「MK011」のしおり画像より後の位置(「DSC00011」の画像と「DSC00010」の画像の間の位置)に挿入された「MK010」のしおり画像が表示され、「MK010」のしおり画像より後の「DSC00010」の画像以降の画像が、「MK010」のしおり画像に続けて表示されている。
【0147】
このように、ユーザは、しおり画像を基準としてインデクス表示する画像を切り替え、画像のジャンプ検索を行うことができ、これにより、目的の画像まで速やかに移動することが可能になる。
【0148】
また、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像だけをスライドショー再生することができるようにしてもよい。
【0149】
図19は、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像だけをスライドショー再生するための設定メニュー111の例を示す図である。
【0150】
図19の設定メニュー111には、スライドショー再生の繰り返しのあり/なしを設定する項目121、1枚の画像の表示時間を設定する項目122、再生範囲を設定する項目123が表示されており、ユーザは、この項目123から、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像だけをスライドショー再生するように設定することができる。
【0151】
図19に示されるように項目123において「しおり毎」を選択した状態で、設定メニュー111の下方に表示される開始ボタン124をユーザが押したとき、例えば、そのときインデクス画面の先頭の位置に表示されているしおり画像から、その次のしおり画像(その前に挿入されたしおり画像)に挟まれた区間に存在する画像だけを対象としてスライドショー再生が開始される。なお、図19の例において、開始ボタン124の右隣には、設定のキャンセルを行うときに操作されるキャンセルボタン125が表示されている。
【0152】
さらに、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像を対象として、まとめて、削除やコピーをしたり、保護をかけたりすることができるようにしてもよい。
【0153】
図20は、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像をまとめて削除するためのメニュー131の例を示す図である。
【0154】
図20のメニュー131には、「ファイル削除」の文字が表示され、その下には、削除の対象とする画像をしおりとしおりの間の画像とするときに操作されるボタン141、全ての画像とするときに操作されるボタン142、および、削除をキャンセルするときに操作されるボタン143が表示されている。
【0155】
これにより、ユーザは、処理の対象とする複数の画像をはさむようにしおりを挿入し、対象とする範囲をメニュー131から「しおりとしおりの間」の項目141を選択することによって、複数の画像をまとめて容易に扱うことができる。すなわち、範囲を指定するための操作性が向上する。
【0156】
また、しおり画像がインデクス表示される画面から1つのしおり画像を選択することによって、選択したしおり画像で分類される撮影画像をインデクス表示させることができるようにしてもよい。
【0157】
例えば、図21の上に示されるように、「MK006」乃至「MK011」のしおり画像がインデクス表示されている画面から、ユーザが、「MK009」のしおり画像をカーソル71によって選択した場合、矢印A1の先に示されるように、画面には、「MK009」のしおり画像が先頭位置に表示され、「MK009」のしおり画像より後の位置の画像が、「MK009」のしおり画像に続けて表示される。
【0158】
これにより、ユーザは、旅行などのイベント毎にしおり画像をあらかじめ挿入しておけば、あるイベントの部分に挿入したしおり画像を指定して、日付などによらずに撮影画像を検索し、イベント毎に画像を閲覧することが可能となる。
【0159】
<3−4:しおり画像を利用した分類方法>
また、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像毎にインデクス表示させることができるようにしてもよい。
【0160】
図22は、このような、しおり画像で挟まれた区間に存在する画像毎のインデクス表示の例を示す図である。
【0161】
図22の左上の例においては、「MK011」のしおり画像が画面の先頭位置に表示され、それに続けて、「DSC0016」乃至「DSC0012」の撮影画像が表示されている。また、「DSC0012」の撮影画像の直後には「MK010」のしおり画像が表示され、その隣に「DSC0011」の撮影画像が表示されている。カーソル71は「DSC0016」の撮影画像にあてられている。
【0162】
例えば、この状態でユーザがしおり画像で分類される画像毎のインデクス表示を指示した場合、矢印A1の先の右上の画面に示されるように、直前にカーソル71があてられていた「DSC0016」の撮影画像と同じ区間にある画像としてしおり画像により分類されている、「DSC0012」乃至「DSC0016」の撮影画像だけがインデクス表示される。画面の上方には、インデクス表示されている画像が、「MK011」のしおり画像で分類されるものであることを表す「しおり MK011」の文字が表示されている。
【0163】
また、図22の右上の画面においては、タブを切り替えることによってインデクス表示する撮影画像の区間を切り替えることができるようになされている。例えば、図22の右上の画面が表示されている状態で、ユーザがタブを切り替える所定の操作を行ったとき、矢印A3の先の右下の画面に示されるように、次のしおり画像である「MK010」のしおり画像によって分類される撮影画像がインデクス表示される。図22の右下の画面においては、左上の画面において「MK010」のしおり画像に続けて表示されていた、「DSC0011」、「DSC0010」の画像などがインデクス表示されている。
【0164】
なお、この例においては、ユーザは、右下の画面が表示されている状態でタブを切り替えることによって、矢印A4の先に示される右上の画面を表示させることができ、また、右上の画面が表示されている状態で所定の操作を行うことによって、矢印A2の先に示される左上の通常のインデクス画面を表示させることができるようにもなされている。
【0165】
これにより、通常のインデクス表示と分類別(しおり画像別)の一覧表示の切り替えが可能となり、閲覧時の操作性が向上することになる。
【0166】
なお、以上においては、挿入された位置の直後の画像の撮影日時の情報を表示する画像がしおり画像として生成されるものとしたが、これ以外にも様々な情報を表示する画像がしおり画像として生成されるようにしてもよい。
【0167】
図23は、ディジタルカメラ1に搭載されたGPSセンサによる測位結果に基づいて得られた撮影位置の情報を、上述したような撮影日時の情報とあわせて表示するしおり画像の例を示す図である。
【0168】
図23の例においては、撮影日時の情報の下に、「Hawaii,America」の文字が表示されている。このしおり画像は、例えば、しおり画像の挿入が指示されたことに応じて、挿入位置の直後の画像を撮影したときの測位結果が、その画像のExif情報から読み出され、地図情報などを参照して、直後の画像の撮影位置が「Hawaii,America」として判断され、生成されたものである。
【0169】
これにより、旅行などで撮影した画像をユーザが分類する際の利便性を向上させることができる。
【0170】
図24は、ユーザにより手書き入力されることによって作成されたしおり画像の例を示す図である。
【0171】
図24の例においては、手書き入力された文字などにあわせて、しおり画像の挿入位置の直後の画像の撮影日時の情報が表示されている。このしおり画像は、例えば、LCDパネル21に重畳して設けられているタッチパネルによってユーザの入力を検出し、お絵かき・画像合成の機能によって作成されたものである。
【0172】
このように直接入力した絵や文字をしおり画像とすることができることにより、ユーザは、しおり画像を、自分にとってよりわかりやすい画像に加工することが可能となる。
【0173】
図25の左に示される画像は、しおり画像の直後の画像を、その画像の撮影日時の情報とともに表示するしおり画像の例を示す図である。
【0174】
このしおり画像は、例えば、しおり画像の挿入が指示されたとき、直後の撮影画像と同じ内容を表示する縮小画像が生成され、それが、撮影日時の情報とともに合成されることによって生成されたものである。
【0175】
これにより、ユーザは、挿入したしおり画像が、どの画像を分類するものであるのかを容易に確認することができる。また、しおり画像で挟まれた区間の撮影画像だけをスライドショー再生する場合、撮影画像のスライドショーが開始される前に、図25に示されるようなしおり画像が表示されることによって、しおり画像そのものがいわばタイトル画面代わりとなり、スライドショー機能の遊戯性や利便性が向上されることになる。
【0176】
また、赤いしおり、黒いしおり、青いしおりなど、種類の異なる複数のしおり画像を作成することができるようにしてもよい。また、このとき、例えば、赤いしおりで挟まれる区間の撮影画像だけを抽出して画面に表示したり、黒いしおりで挟まれる区間の撮影画像の画像ファイルだけを削除するなどの操作をユーザが行うことができるようにしてもよい。
【0177】
なお、以上においては、静止画の管理や表示をディジタルカメラにおいて行う場合について説明したが、管理したり表示したりする情報は、静止画に限られるものではなく、動画などの他の情報であってもよい。
【0178】
また、以上においては、しおり画像の挿入は、インデクス画面が表示されているときに行われるものとしたが、例えば、LCDパネル21全体に撮影画像が1枚ずつ所定時間間隔で表示されるスライドショー再生が行われているときにしおり画像を挿入することができるようにしてもよい。
【0179】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0180】
図26は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU101は、ROM102、または記憶部108に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103には、CPU101が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104により相互に接続されている。
【0181】
CPU101にはまた、バス104を介して入出力インターフェース105が接続されている。入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107が接続されている。CPU101は、入力部106から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU101は、処理の結果を出力部107に出力する。
【0182】
入出力インターフェース105に接続されている記憶部108は、例えばハードディスクからなり、CPU101が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部109は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0183】
また、通信部109を介してプログラムを取得し、記憶部108に記憶してもよい。
【0184】
入出力インターフェース105に接続されているドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部108に転送され、記憶される。
【0185】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図26に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM102や、記憶部108を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部109を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0186】
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】ディジタルカメラの正面の外観構成の例を示す図である。
【図2】ディジタルカメラの背面の外観構成の例を示す図である。
【図3】ディジタルカメラの側面の外観構成の例を示す図である。
【図4】ディジタルカメラの側面の他の外観構成の例を示す図である。
【図5】ディジタルカメラの電気的構成例を示すブロック図である。
【図6】ディジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。
【図7】インデクス画面の例を示す図である。
【図8】画像ファイルのファイル構造の例を示す図である。
【図9】メモリカードに記録される画像ファイルの階層構造の例を示す図である。
【図10】しおり画像のファイル構造の例を示す図である。
【図11】しおり画像の例を示す図である。
【図12】しおり画像が格納される階層構造の例を示す図である。
【図13】しおり画像の作成手順の例を示す図である。
【図14】ディジタルカメラのしおり操作メニューを表示する処理について説明するフローチャートである。
【図15】ディジタルカメラのしおり画像を作成する処理について説明するフローチャートである。
【図16】ディジタルカメラの画像の閲覧させる処理について説明するフローチャートである。
【図17】図16のステップS22において行われるしおり画像ファイルを調査する処理について説明するフローチャートである。
【図18】しおり画像を用いた撮影画像の検索の例を示す図である。
【図19】スライドショー再生の設定メニューの例を示す図である。
【図20】画像を削除するためのメニューの例を示す図である。
【図21】しおり画像を用いた撮影画像の閲覧の例を示す図である。
【図22】しおり画像を用いた撮影画像の他の閲覧の例を示す図である。
【図23】しおり画像の他の例を示す図である。
【図24】しおり画像のさらに他の例を示す図である。
【図25】しおり画像のさらに他の例を示す図である。
【図26】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0188】
1 ディジタルカメラ, 21 LCDパネル, 22 しおりボタン, 61 撮影制御部, 62 画像管理部, 63 画像DB, 64 画像処理部, 65 表示制御部, 66 しおり画像生成部, 67 外部機器通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の順序で複数の画像を表示する表示制御手段と、
しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成する生成手段と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記複数の画像と、前記生成手段によりしおりとして生成された画像を並べて表示させる
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記生成手段は、挿入が指示された位置の前後の位置で表示される画像のうちの少なくともいずれかの情報を表す文字を表示する画像をしおりとして生成する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
しおりとして前記生成手段により生成された画像は、ヘッダ部とデータ部とからなるフォーマットを有する画像であり、前記ヘッダ部には、しおりであることを表す情報と、しおりの表示位置を表す情報が記述される
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
しおりとして生成された複数の画像が挿入されている場合、2つのしおりの画像に挟まれた位置で表示される画像に対して所定の処理を行う処理手段をさらに備える
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
所定の順序で複数の画像を表示し、
しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成する
ステップを含む画像処理方法。
【請求項7】
所定の順序で複数の画像を表示し、
しおりの挿入が指示された場合、前記所定の順序で画像を表示させたときに、指示された画像間の位置で表示される画像をしおりとして生成する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2007−124071(P2007−124071A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−310674(P2005−310674)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】