説明

画像処理装置及び画像処理制御プログラム

【課題】実行される処理の状況に応じて、あるときは認証情報の読取を相対的に迅速に行い、あるときは認証情報の読取に割かれる情報処理手段の能力を制限して他の処理を相対的に迅速に行うようにする。
【解決手段】認証情報を読み取る時間間隔はデフォルトとして予め定められた短い時間間隔に設定される(ステップS1)。そして、ユーザはデジタル複写機を使用可能か否か判断する(ステップS4)。ユーザがデジタル複写機を使用可能と判断したときは(ステップS4のY)、ユーザのデジタル複写機1の使用権限を認証したことになる。このとき、デジタル複写機の処理状況をユーザ使用中に変更する(ステップS5)。そして、読取装置で認証情報を読み取る読取動作の時間間隔をステップS1の場合より長く設定する(ステップS6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ワイヤレスキーと本体装置との間で無線通信し、通信できない状態になると警報を発する認証装置について開示されている。かかる技術では認証モード中においては、ワイヤレスキーが本体装置から送信される認証要求信号の応答が受信できない場合、時間Tごとに再送し、規定回数でワイヤレスキーは認証通信キャリアセンスに加えてサーチ通信キャリアセンスを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008‐15604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、実行される処理の状況に応じて、あるときは認証情報の読取を相対的に迅速に行い、あるときは認証情報の読取に割かれる情報処理手段の能力を制限して他の処理を相対的に迅速に行うようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、情報処理手段と、前記情報処理手段の制御により予め定められた処理を行う処理手段と、前記情報処理手段の制御により認証情報を予め定められた時間間隔ごとに読み取る動作を行う読取手段と、前記情報処理手段の制御により前記読取手段で読み取られた前記認証情報に基づいて使用者を認証する認証手段と、前記認証手段で前記認証がされたことを条件に前記処理手段で前記予め定められた処理を行うことを許可する許可手段と、実行される処理の状況に応じて前記読取手段が読み取り動作を行う前記時間間隔を変更する変更手段と、を備えている画像処理装置である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記変更手段は、前記許可手段により前記処理手段で前記予め定められた処理を行うことを許可されているときは、許可されていない場合に比べて前記時間間隔を長くする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、各種操作を受け付ける受付手段をさらに備え、前記変更手段は、前記受付手段により受け付けた前記操作に起因して前記処理手段で行う前記処理を行うときは、前記操作に起因しないで前記処理手段で行う前記処理に比べて前記時間間隔を長くする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記変更手段は、前記読取手段で前記認証情報を読み取ってから前記処理手段で行う前記処理を終了するまで又は前記認証手段で前記認証情報に基づいて使用者を認証できなかったときまでは、それ以外の場合より前記時間間隔を長くする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、情報処理手段の制御により予め定められた処理を行う処理手段と、前記情報処理手段の制御により認証情報を予め定められた時間間隔ごとに読み取る動作を行う読取手段と、前記情報処理手段の制御により前記読取手段で読み取られた前記認証情報に基づいて使用者を認証する認証手段と、前記認証手段で前記認証がされたことを条件に前記処理手段で前記予め定められた処理を行うことを許可する許可手段と、実行される処理の状況に応じて前記読取手段が読み取り動作を行う前記時間間隔を変更する変更手段と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能な画像処理制御プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、実行される処理の状況に応じて、あるときは読取手段による認証情報の読取を相対的に迅速に行い、あるときは読取手段の制御に割かれる情報処理手段の能力を制限して処理手段等による処理を相対的に迅速に行うようにすることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、予め定められた処理を行うことを許可されている場合には、読取手段の制御に割かれる情報処理手段の能力を制限して処理手段等による処理を相対的に迅速に行うようにし、許可されていないときは、読取手段による認証情報の読取を相対的に迅速に行なうことができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、受付手段により受け付けた操作に起因して処理手段で行う処理を行う場合には、読取手段の制御に割かれる情報処理手段の能力を制限して処理手段等による処理を相対的に迅速に行うようにし、受付手段により受け付けた操作に起因せず処理手段で行う処理を行う場合には、読取手段による認証情報の読取を相対的に迅速に行なうことができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、処理手段で行う処理のみならず、認証手段、許可手段の処理についても、読取手段の制御に割かれる情報処理手段の能力を制限して、相対的に迅速に行うようにすることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、実行される処理の状況に応じて、あるときは読取手段による認証情報の読取を相対的に迅速に行い、あるときは読取手段の制御に割かれる情報処理手段の能力を制限して処理手段等による処理を相対的に迅速に行うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるシステムの全体構成について説明するブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の電気的な接続のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかるデジタル複写機のフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかるデジタル複写機のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、第1の実施の形態にかかるシステムの全体構成について説明するブロック図である。
【0019】
このシステムは、オフィスなどに設置され、本発明の画像処理装置を実施するデジタル複写機1と、デジタル複写機1の各ユーザのPC(Personal Computer)2とが、LANなどのネットワーク3を介して接続されている。各PC2のうちの1台は、このデジタル複写機1の管理者の管理用PC4である。
【0020】
図2は、デジタル複写機1の電気的な接続のブロック図である。
【0021】
デジタル複写機1は、全体を制御する制御部11を備えている。この制御部11は、各部を集中的に制御するCPU12に、CPU12が実行する各種制御プログラム13や固定データを記憶したROM14と、CPU12の作業エリアとなるRAM15とが接続されている。
【0022】
制御プログラム13は、デジタル複写機1の製造当初からセットアップされていてもよいが、後発的に、制御プログラム13を記憶している記憶媒体から読み取って不揮発性メモリや磁気記憶装置などにセットアップし、あるいは、インターネットなどの通信手段から搬送波の形態でダウンロードして不揮発性メモリや磁気記憶装置などにセットアップするようにしてもよい。
【0023】
制御部11には、カード21を読み取るカードリーダ22と、原稿の画像を読み取るスキャナ23と、電子写真方式その他の方式により用紙などの媒体上に画像を形成するプリンタエンジン24と、公衆電話回線25等と接続されファクシミリの送受信を行うファクシミリ制御装置26と、画像データ等の蓄積を行う磁気記憶装置(HDD)27と、ネットワーク3を介して外部と通信を行う通信インターフェイス(I/F)28と、各種の操作を受け付ける操作パネル29と、が接続されている。通信I/F28は、ネットワーク3を介してインターネット30と接続することもできる。
【0024】
カード21は、例えばICカードであり、例えばカード21を所持するユーザを認証するためのパスワードや暗証番号が記録されている。そして、カードリーダ22でこれを読み取ることにより、ユーザがデジタル複写機1を使用する権限を有することを認証する。ユーザを認証するための手段はこれに限定されるものではなく、操作パネル29でパスワードや暗証番号を入力するようにしてもよいし、あるいは、指紋認証などの生体認証を用いてもよい。生体認証を用いる場合は、カードリーダ22に代えて指紋などの生体情報を読み取る読取装置をデジタル複写機1に接続する。
【0025】
次に、制御プログラム13に基づいて制御部11が実行する処理について説明する。
【0026】
図3は、制御プログラム13に基づいて制御部11が実行する処理の機能ブロック図である。
【0027】
情報処理手段41は、図3に示す各手段を集中的に制御する。情報処理手段41は、制御部11により実現されている。読取装置42は、カードリーダ22や指紋などの生体情報を読み取る読取装置により実現される。認証情報読取手段43は、読取装置42によりパスワードや暗証番号、あるいは生体情報などの認証情報を読み取る。
【0028】
アクセス制御リスト44は、HDD27などの記憶装置に記憶されていて、ユーザの認証を行うときに認証情報読取手段43で読み取った認証情報を照合するパスワードや暗証番号、あるいは生体情報などが登録されている。認証手段45は、認証情報読取手段43で読み取った認証情報をアクセス制御リスト44に登録されている情報と照合することにより、ユーザがデジタル複写機1を使用する権限を有していることを認証する。
【0029】
処理状況判断手段46は、デジタル複写機1で行われている処理状況を判断する。読取間隔制御手段47は、処理状況判断手段46で判断した処理状況に応じて、読取装置42における認証情報の読取りを行なう時間間隔を変更する。すなわち、読取装置42では、予め定められた時間間隔ごとに認証情報の読取り動作を行うが、この時間間隔を変更する。操作手段48は、操作パネル29を介してユーザからの各種操作を受け付ける。
【0030】
図4は、制御プログラム13に基づいて制御部11が実行する処理のフローチャートである。
【0031】
図4の処理はデジタル複写機1の主電源を投入することで開始する。まず、認証情報読取手段43により読取装置42で認証情報の読取りを行なう時間間隔を短く設定する(ステップS1)。
【0032】
すなわち、読取装置42で認証情報を読み取る時間間隔はデフォルトとして予め定められた短い時間間隔に設定される。よって、後述のステップS6の設定がされた後に比べて読取装置42による認証情報の読取りを速やかに行うことができる。
【0033】
その後、ユーザが読取装置42にカード21を読み取らせ、あるいは指紋などの生体情報を読み取らせるなどして認証情報を読み取ると(ステップS2のY)、認証手段45はアクセス制御リスト44を参照し(ステップS3)、当該ユーザはデジタル複写機1を使用可能か否か判断する(ステップS4)。ユーザがデジタル複写機1を使用可能と判断したときは(ステップS4のY)、ユーザのデジタル複写機1の使用権限を認証したことになり、ユーザにデジタル複写機1の使用を許可する(ログイン)。よって、ユーザは操作手段48を自由に操作してデジタル複写機1で実行可能な様々な処理、すなわち、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ装置などを行うことができる。このとき、デジタル複写機1の処理状況をユーザ使用中に変更する(ステップS5)。
【0034】
読取間隔制御手段47は、デジタル複写機1の処理状況がユーザ使用中に変更されたことを受けて、認証情報読取手段43を介して読取装置42で認証情報を読み取る読取動作の時間間隔をステップS1の場合より長く設定する(ステップS6)。
【0035】
これにより、情報処理手段41は、認証情報読取手段43の制御に処理能力をあまり割かないですむので、ユーザが操作して行うデジタル複写機1の業務にステップS6の処理の前までの状況より相対的に大きな処理能力を割くことができる。
【0036】
読取装置42から認証のためのカード21が除かれ、あるいは、操作手段48により予め定められた操作を受け付けたときなどには、ユーザのデジタル複写機1の使用が終了し(ログアウト)(ステップS7のY)、認証情報読取手段43により読取装置42で認証情報の読取りを行なう時間間隔をステップS6の場合より再び短く設定し(ステップS8)、ステップS2に戻る。
【0037】
よって、よって、ユーザがデジタル複写機1を使い終わった後は、読取装置42による認証情報の読取をステップSの設定を行った場合に比べて速やかに行うことができる。
【0038】
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0039】
この実施の形態にかかるデジタル複写機1のハードウェア構成は図1、図2を参照して説明した第1の実施の形態と同様であり、デジタル複写機1の機能ブロック図も図3を参照して説明した第1の実施の形態と同様であり、以下では図1〜図3と同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施の形態では、図4の処理に代えて図5の処理を行う。
【0040】
図5の処理はデジタル複写機1の主電源を投入することで開始する。まず、認証情報読取手段43により読取装置42で認証情報の読取りを行なう時間間隔を後述のステップS17の場合に比べて短く設定する(ステップS11)。
【0041】
すなわち、読取装置42で認証情報を読み取る時間間隔はデフォルトとして予め定められた短い時間間隔に設定される。よって、読取装置42による認証情報の読取を後述のステップS17の設定を行った場合に比べて速やかに行うことができる。
【0042】
その後、ユーザが読取装置42にカード21を読み取らせ、あるいは指紋などの生体情報を読み取らせるなどして認証情報を読み取ると(ステップS12のY)、認証手段45はアクセス制御リスト44を参照し(ステップS13)、当該ユーザはデジタル複写機1を使用可能か否か判断する(ステップS14)。ユーザがデジタル複写機1を使用可能と判断したときは(ステップS14のY)、ユーザのデジタル複写機1の使用権限を認証したことになり、ユーザにデジタル複写機1の使用を許可する(ログイン)。よって、ユーザは操作手段48を自由に操作してデジタル複写機1で実行可能な様々な処理、すなわち、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリなどを行うことができる。
【0043】
そして、デジタル複写機1で実行中の業務があるときは(ステップS15のY)、その業務はユーザが操作手段48(あるいは、PC2)を操作することにより実行される業務(コピー、プリント、スキャン、ファクシミリ送信など)か、ユーザが操作手段48を操作せずとも情報処理手段41の判断により実行される業務(ファクシミリ受信など)かを判断する(ステップS16)。操作手段48等を操作することにより実行される業務であるときは(ステップS16のY)、認証情報読取手段43を介して読取装置42で認証情報を読み取る読取動作の時間間隔をステップS11の場合より長く設定する(ステップS17)。
【0044】
これにより、情報処理手段41は、ユーザが操作手段48等を操作することにより実行する業務を行うときは、認証情報読取手段43の制御に処理能力をあまり割かないですむので、ユーザが操作して行うデジタル複写機1の処理に相対的に大きな処理能力を割くことができる。よって、ユーザが操作手段48等を操作することにより実行する業務をユーザが操作手段48を操作せずとも情報処理手段41の判断により実行される業務の場合に比べて迅速に行うことができる。
【0045】
一方、ユーザが操作手段48を操作せずとも情報処理手段41の判断により実行される業務を行うときは(ステップS16のN)、ユーザが操作手段48等を操作することにより実行する業務を行う場合に比べて、読取装置42による認証情報の読取りを速やかに行うことができる。
【0046】
読取装置42から認証のためのカード21が除かれ、あるいは、操作手段48により予め定められた操作を受け付けたときなどには、ユーザのデジタル複写機1の使用が終了し(ログアウト)(ステップS18のY)、認証情報読取手段43により読取装置42で認証情報の読取りを行なう時間間隔をステップS6の場合より再び短く設定する(ステップS19)。この場合は、ステップS12に戻る。
【0047】
よって、よって、ユーザがデジタル複写機1を使い終わった後は、ユーザが操作手段48等を操作することにより実行する業務を行う場合に比べて、読取装置42による認証情報の読取りを速やかに行うことができる。
【0048】
ユーザのデジタル複写機1の使用が終了(ログアウト)していないときは(ステップS18のN)、ステップS15に戻る。
【0049】
次に、第3の実施の形態について説明する。
【0050】
この実施の形態にかかるデジタル複写機1のハードウェア構成は図1、図2を参照して説明した第1の実施の形態と同様であり、デジタル複写機1の機能ブロック図も図3を参照して説明した第1の実施の形態と同様であり、以下では図1〜図3と同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施の形態では、図4の処理に代えて図6の処理を行う。
【0051】
図6の処理はデジタル複写機1の主電源を投入することで開始する。まず、認証情報読取手段43により読取装置42で認証情報の読取りを行なう時間間隔を後述のステップS23の場合より短く設定する(ステップS21)。
【0052】
すなわち、読取装置42で認証情報を読み取る時間間隔はデフォルトとして予め定められた短い時間間隔に設定される。よって、読取装置42による認証情報の読取りを後述のステップS23の設定を行う場合に比べて迅速に行うことができる。
【0053】
その後、ユーザが読取装置42にカード21を読み取らせ、あるいは指紋などの生体情報を読み取らせるなどして認証情報を読取ると(ステップS22のY)、認証情報読取手段43を介して読取装置42で認証情報を読み取る読取動作の時間間隔をステップS1の場合より長く設定する(ステップS23)。そして、認証手段45はアクセス制御リスト44を参照し(ステップS24)、当該ユーザはデジタル複写機1を使用可能か否か判断する(ステップS25)。ユーザがデジタル複写機1を使用可能と判断したときは(ステップS25のY)、ユーザのデジタル複写機1の使用権限を認証したことになり、ユーザにデジタル複写機1の使用を許可する(ログイン)。よって、ユーザは操作手段48を自由に操作してデジタル複写機1で実行可能な様々な処理、すなわち、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリなどを行うことができる。
【0054】
このように、認証情報を読み取ると(ステップS22のY)、認証情報読取手段43を介して読取装置42で認証情報を読み取る読取動作の時間間隔をステップS1の場合より長く設定する(ステップS23)。これにより、情報処理手段41は、認証情報読取手段43の制御に処理能力をあまり割かないですむので、コピー、プリント、スキャン、ファクシミリなどの業務の処理に相対的に大きな処理能力を割くことができる。よって、これらの業務を迅速に行うことができる。
【0055】
しかも、認証情報読取手段43を介して読取装置42で認証情報を読み取る読取動作の時間間隔をステップS1の場合より長く設定してからステップS24,25の処理を行うので、実施の形態1,2の場合に比べ、ユーザの認証処理も迅速に行うことができる。
【0056】
読取装置42から認証のためのカード21が除かれ、あるいは、操作手段48により予め定められた操作を受け付けたことなどにより、ユーザのデジタル複写機1の使用が終了したときは(ログアウト)(ステップS26のY)、ステップS21に戻り、認証情報読取手段43により読取装置42で認証情報の読取りを行なう時間間隔をステップS23の場合より再び短く設定する。
【0057】
よって、よって、ユーザがデジタル複写機1を使い終わった後は、読取装置42による認証情報の読取りを捨て23の設定を行った場合より迅速に行うことができる。
【符号の説明】
【0058】
1 デジタル複写機
41 情報処理手段
42 読取装置
43 認証情報読取手段
45 認証手段
46 処理状況判断手段
47 読取間隔制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理手段と、
前記情報処理手段の制御により予め定められた処理を行う処理手段と、
前記情報処理手段の制御により認証情報を予め定められた時間間隔ごとに読み取る動作を行う読取手段と、
前記情報処理手段の制御により前記読取手段で読み取られた前記認証情報に基づいて使用者を認証する認証手段と、
前記認証手段で前記認証がされたことを条件に前記処理手段で前記予め定められた処理を行うことを許可する許可手段と、
実行される処理の状況に応じて前記読取手段が読み取り動作を行う前記時間間隔を変更する変更手段と、
を備えている画像処理装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記許可手段により前記処理手段で前記予め定められた処理を行うことを許可されているときは、許可されていない場合に比べて前記時間間隔を長くする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
各種操作を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記変更手段は、前記受付手段により受け付けた前記操作に起因して前記処理手段で行う前記処理を行うときは、前記操作に起因しないで前記処理手段で行う前記処理に比べて前記時間間隔を長くする、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記読取手段で前記認証情報を読み取ってから前記処理手段で行う前記処理を終了するまで又は前記認証手段で前記認証情報に基づいて使用者を認証できなかったときまでは、それ以外の場合より前記時間間隔を長くする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
情報処理手段の制御により予め定められた処理を行う処理手段と、
前記情報処理手段の制御により認証情報を予め定められた時間間隔ごとに読み取る動作を行う読取手段と、
前記情報処理手段の制御により前記読取手段で読み取られた前記認証情報に基づいて使用者を認証する認証手段と、
前記認証手段で前記認証がされたことを条件に前記処理手段で前記予め定められた処理を行うことを許可する許可手段と、
実行される処理の状況に応じて前記読取手段が読み取り動作を行う前記時間間隔を変更する変更手段と、
をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能な画像処理制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−224891(P2010−224891A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71736(P2009−71736)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】