説明

画像処理装置

【課題】画像データの劣化がなく機器操作の手間を軽減できるようにした画像処理装置を提供すること目的とする。
【解決手段】画像入出力機能、画像読取機能および画像印刷機能を少なくとも備えた画像処理装置において、所定のコマンド情報に対応して、実行可能な処理動作を行うコマンド処理手段を備え、処理対象となっている画像データに上記コマンド情報が含まれている場合には、当該コマンド情報に従って、上記画像データを処理するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像入出力機能、画像読取機能および画像印刷機能を少なくとも備えた画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、および、ファクシミリといった出力機能を全て兼ね備えた複合機としての画像処理装置が市場で広く受け入れられるようになってきている。このような複合機(画像処理装置)ではタッチパネル、コピーボタン、あるいは、ソフトウェアコマンド入力から転送先や、コピー部数などの各種情報を入力、あるいは選択しなければならなかった。
【0003】
そのため、例えば、連続して別の種類の書類を各々別の部数でコピーしたい場合は、各コピー動作終了毎にコピー部数を入力し直す必要があり、連続コピーすることができなかった。また、連続でファクシミリ送信を行いたい場合など、複数の書類に対してそれぞれ宛先が異なる場合には、各ファクシミリ送信動作終了毎に宛先を入力し直す必要があり、厳密には連続動作に対応できていなかった。
【0004】
また、異なる処理をおこなわせようとすると、どのような処理をおこなうかを操作者がそのつど指示する必要があり煩雑な操作になるという課題があった。これは、従来の画像処理装置がユーザーインタフェースとしてタッチパネルやソフトウェアコマンド入力などのユーザーインタフェースしか備えていないからである。
【0005】
そこで、画像処理方法を示す情報を全て電子透かしやバーコードなどで別ページや画像に埋め込むことにより、操作の手間を軽減できるようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−174943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この従来技術では、画像データに対して埋め込む情報が多いほど元の画像が劣化するという問題を生じるおそれがあった。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、画像データの劣化がなく機器操作の手間を軽減できるようにした画像処理装置を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、画像入出力機能、画像読取機能および画像印刷機能を少なくとも備えた画像処理装置において、所定のコマンド情報に対応して、実行可能な処理動作を行うコマンド処理手段を備え、処理対象となっている画像データに上記コマンド情報が含まれている場合には、当該コマンド情報に従って、上記画像データを処理するようにしたものである。
【0009】
また、前記画像データは、前記コマンド情報を記述した専用シート画像データと、処理対象となる処理対象画像データからなるものである。
【0010】
また、前記画像データは、前記画像読取機能を用い、読取原稿の画像を読み取って得られたものである。
【0011】
また、ネットワークへ接続し、当該ネットワークを介して他の端末装置との間で種々の情報をやりとりする通信機能をさらに備え、前記コマンド情報には、当該コマンドを処理すべき機器識別情報が含まれ、上記機器識別情報が自端末に登録されているものである場合には、当該コマンド情報を自端末で処理する一方、上記機器識別情報が自端末以外のものである場合には、当該機器識別情報に対応した端末装置へ、上記ネットワークを介して前記コマンド情報および画像データを転送し、転送先の上記端末装置に当該コマンド情報の処理を依頼するようにしたものである。
【0012】
また、他の端末装置よりコマンド情報の処理の依頼を受けると、そのときに受け取ったコマンド情報に対応した処理動作を、そのときに受信した画像データに適用するようにしたものである。
【0013】
また、前記通信機能を用いて受信した画像データに前記コマンド情報が含まれている場合、当該コマンド情報に含まれる前記機器識別情報が自端末に登録されているものである場合には、当該コマンド情報を自端末で処理する一方、上記機器識別情報が自端末以外のものである場合には、当該機器識別情報に対応した端末装置へ、上記ネットワークを介して前記コマンド情報および画像データを転送し、転送先の上記端末装置に当該コマンド情報の処理を依頼するようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
したがって、本発明によれば、操作部からコマンドを発行しなくても、画像データに含まれるコマンド情報に基づいて、装置動作の実行を指令することが可能となり、例えば、連続した通信動作やコピー動作の際のユーザの操作の手間を大幅に軽減することができるという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムの一例を示している。
【0017】
このネットワークシステムは、ローカルエリアネットワークLANに接続されたネットワークサーバ装置SV、複数のクライアント装置RQ1〜RQn、複数のネットワーク複合機FX1〜FXn、および、ルータ装置RTから構成されるネットワークNT1と、インターネットINETへ接続される複数のクライアント装置SQ1〜SQnからなる。
【0018】
ネットワークNT1において、ネットワークサーバ装置SVは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているクライアント装置RQ1〜RQnを利用するユーザ、および、ネットワーク複合機FX1〜FXnに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するメールサーバ機能等の種々のサーバ機能を備えたものである。
【0019】
また、ローカルエリアネットワークLANは、ルータ装置RTを介して、インターネットへと接続され、それにより、ネットワークサーバ装置SV、クライアント装置RQ1〜RQn、および、ネットワーク複合機FX1〜FXnは、クライアント装置SQ1〜SQnとの間で種々のデータのやりとりが可能である。
【0020】
また、クライアント装置RQ1〜RQnおよびクライアント装置SQ1〜SQnには、原稿画像の読取機能、種々の情報(画像データを含む)を作成および表示出力するアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0021】
また、ネットワーク複合機FX1〜FXnは、原稿画像の読取機能、原稿画像の印刷機能、原稿画像の複写機能、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0022】
図2は、ネットワーク複合機FX(FX1〜FXn)の構成例を示している。
【0023】
同図において、システム制御部1は、このネットワーク複合機FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワーク複合機FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0024】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワーク複合機FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0025】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0026】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0027】
網制御装置11は、このネットワーク複合機FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0028】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワーク複合機FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0029】
画像処理部14は、画像データファイルへのデータの追加、データの挿入、画像データの編集、電子透かし処理等の種々の画像処理を行うためのものである。
【0030】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、および、画像処理部14は、内部バス15に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス15を介して行われている。
【0031】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0032】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0033】
また、各端末がネットワークサーバ装置SVに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
【0034】
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0035】
さて、本実施例では、ネットワーク複合機FX1〜FXnやクライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが処理する画像データは、図3に示すように、2ページ以降の画像データの処理方法を記述したコマンド情報が記録されるコマンド専用ページCSが、先頭ページに配置される形式を持つ。
【0036】
また、コマンド情報は、例えば、バーコードや図形文字等の機械認識可能なコード情報で記述される。
【0037】
このコマンド専用ページCSに付加されるコマンド情報は、例えば、図4(a)に示すような1つのコマンド情報、または、同図(b)に示すような複数のコマンド情報を含むコマンド群情報のいずれかである。
【0038】
コマンド情報は、当該コマンド情報の種別をあらわすコマンド種別、当該コマンドを実行すべき端末装置をあらわす処理端末識別情報、1つ以上の引数情報、および、当該コマンド情報の終了をあらわす終了コードからなる。ここで、処理端末識別情報は、例えば、IPアドレスまたはホスト名である。
【0039】
また、コマンド群情報は、当該コマンド群情報に含まれるコマンド数、および、コマンド数分のコマンド情報からなる。なお、コマンド情報は、同図(a)に示したものと同じものが採用される。
【0040】
コマンド情報としては、例えば、図5(a)に示したようなコピーコマンド情報、同図(b)に示したような順次同報送信コマンド情報、同図(c)に示したような中継依頼コマンド情報、図6(a)に示したような集中保存情報、および、同図(b)に示したような遠隔印刷コマンド情報などがある。
【0041】
コピーコマンド情報は、コマンド種別としては、「コピー」をあらわす識別情報が配置され、当該コピーコマンドを実行指定された端末装置の処理端末識別情報が配置され、引数として「部数」が含まれる。
【0042】
また、順次同報送信コマンド情報は、コマンド種別としては、「送信」をあらわす識別情報が配置され、当該順次同報送信の実行が指定された端末装置の処理端末識別情報が配置され、引数として1つ以上の「宛先情報(ファクシミリ番号)」が含まれる。なお、「宛先情報」が1つの場合もこの順次同報送信コマンド情報が取り扱う。
【0043】
また、中継送信依頼コマンド情報は、コマンド種別としては、「中継送信」をあらわす識別情報が配置され、当該中継送信の実行が指定された端末装置(中継局)の処理端末識別情報が配置され、引数として1つ以上の最終宛先をあらわす「宛先情報(ファクシミリ番号)」が含まれる。
【0044】
また、集中保存コマンド情報は、例えば、ファイルサーバに画像データを集中保存して管理させる場合などに用いられるものであり、コマンド種別としては、「集中保存」をあらわす識別情報が配置され、ファイルサーバの処理端末識別情報が配置される。この場合、引数はない。
【0045】
また、遠隔印刷コマンド情報は、例えば、印刷サーバに画像データを集中印刷させる場合などに用いられるものであり、コマンド種別としては、「遠隔印刷」をあらわす識別情報が配置され、印刷サーバの処理端末識別情報が配置され、引数として「印刷部数」が含まれる。
【0046】
また、コマンド実行を依頼する端末装置(以下、「コマンド実行依頼端末装置」という)から、コマンドを実行する端末装置(以下、「コマンド実行端末装置」という)へのコマンド情報および画像データの送信は、例えば、図7に示すような手順で行われる。
【0047】
ここで、コマンド実行依頼端末装置は、例えば、クライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQn、および、自端末以外のIPアドレスまたはホスト名が配置されているコマンド情報を認識したネットワーク複合機FX1〜FXnであり、コマンド実行端末装置は、ネットワーク複合機FX1〜FXnである。
【0048】
まず、コマンド実行依頼端末装置は、コマンド実行端末装置に対して、「サービス要求」コマンドを送信し、コマンド実行端末装置は、サービス要求を受信すると、送り元のコマンド実行依頼端末装置に対して、「正常応答」レスポンスを送信する。
【0049】
それにより、コマンド実行依頼端末装置は、コマンド情報と、画像データをコマンド実行端末装置へ送信する。コマンド実行端末装置は、コマンド情報と画像データを受信すると、「受付完了」レスポンスをコマンド実行依頼端末装置へ送信する。
【0050】
図8は、コマンド情報を挿入した画像ファイルまたは印刷物を作成する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の一例を示している。
【0051】
まず、保存されている画像データファイルが指定操作され(処理101)、処理101で指定された画像データファイルについて実行させる処理の内容が指定操作される(処理102)。ここで、実行させる処理の内容としては、上述したコマンド情報に対応したものであり、コピー処理、(順次同報)送信処理、中継処理、集中保存処理、および、遠隔印刷処理などである。
【0052】
次に処理102で指定された操作に対応したコマンド情報を、上述した例に従って作成する(処理103)。ここで、印刷物の作成が指定されているかどうかを調べ(判断104)、判断104の結果がYESになるときには、コマンド情報を配置したコマンド専用ページCSの印刷データを作成し(処理105)、専用シート(コマンド専用ページCS)の画像を記録出力する(処理106)。続いて、選択された画像ファイルを記録出力する(処理107)。
【0053】
また、判断104の結果がNOになるときには、コマンド情報を配置したコマンド専用ページCSの画像データを作成し(処理108)、専用シート(コマンド専用ページCS)の画像データに、コマンド情報を挿入する(処理109)。そして、選択された画像ファイルの先頭ページとして、処理109で作成した専用シートの画像データを追加する(処理110)。
【0054】
図9は、スキャナ5により原稿画像を読み取り入力する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の一例を示している。
【0055】
原稿がセットされ(処理201)、原稿読み取りが指定されると、スキャナ5により原稿画像を読み取り、それによって得た画像データを一時保存する(処理202)。
【0056】
次に、一時保存した画像データの1ページ目の内容を認識して、コマンド専用ページCSのものであるかどうかを調べる(処理203、判断204)。判断204の結果がNOになるときには、処理202で一時保存した画像データを蓄積して(処理205)、このときの動作を終了する。
【0057】
また、判断204の結果がYESになるときには、処理203で認識した情報に基づいて、コマンド専用ページCSに含まれるコマンド情報の内容を解析する(処理206)。コマンド情報の処理端末識別情報が自端末に登録されている識別情報に一致するかどうかを調べ(判断207)、判断207の結果がYESになるときには、処理202で一時保存した画像データの2ページ目以降の内容に対して、処理206で解析して得たコマンド情報の内容を適用して、コマンドを実行し(処理208)、このときの動作を終了する。
【0058】
また、判断207の結果がNOになるときには、他のネットワーク複合機FX1〜FXnに対して、コマンド処理を依頼する場合である。したがって、処理202で一時保存した画像データのうち、2ページ目以降を抽出して送信画像データとして作成し(処理209)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理210)、コマンド情報と処理209で作成した送信画像データを送信し(処理211)、このときの動作を終了する。
【0059】
図10は、電子メールを受信したときにネットワーク複合機FX1〜FXnが実行する処理の一例を示している。
【0060】
まず、電子メールを受信すると(処理301)、受信した電子メールに画像データが添付されているかどうかを調べ(判断302)、判断302の結果がNOになるときには、通常の受信電子メール処理を行う(処理303)。
【0061】
また、判断302の結果がYESになるときには、添付ファイルの画像データファイルについて、1ページ目の内容を認識して、コマンド専用ページCSのものであるかどうかを調べる(処理304、判断305)。判断305の結果がNOになるときには、添付ファイルの画像データファイルを保存し(処理306)、処理303へ進み、通常の受信電子メール処理を行って、このときの動作を終了する。
【0062】
また、判断305の結果がYESになるときには、処理304で認識した情報に基づいて、コマンド専用ページCSに含まれるコマンド情報の内容を解析する(処理307)。コマンド情報の処理端末識別情報が自端末に登録されている識別情報に一致するかどうかを調べ(判断308)、判断308の結果がYESになるときには、添付ファイルの画像データの2ページ目以降の内容に対して、処理307で解析して得たコマンド情報の内容を適用して、コマンドを実行し(処理309)、このときの動作を終了する。
【0063】
また、判断308の結果がNOになるときには、他のネットワーク複合機FX1〜FXnに対して、コマンド処理を依頼する場合である。したがって、添付ファイルの画像データから2ページ目以降を抽出して送信画像データとして作成し(処理310)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理311)、コマンド情報と処理310で作成した送信画像データを送信し(処理312)、このときの動作を終了する。
【0064】
図11は、コマンド実行端末装置の処理の一例を示している。
【0065】
他のコマンド実行依頼端末装置からサービス要求を受信すると(処理401)、「正常応答」レスポンスを送信し(処理402)、コマンドデータと画像データを受信する(処理403,404)。これらの受信画終了すると、「受付完了」レスポンスを送信する(処理405)。
【0066】
次いで、受信したコマンド情報に従って、受信した画像データを処理し(処理406;コマンド実行)、このときの動作を終了する。
【0067】
図12は、クライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが原稿画像を読み取り入力する際の処理の一例を示している。
【0068】
原稿がセットされ、原稿読み取りが指定されると、原稿読取手段(例えば、スキャナやカメラ機能等)により原稿画像を読み取り、それによって得た画像データを一時保存する(処理501)。
【0069】
次に、一時保存した画像データの1ページ目の内容を認識して、コマンド専用ページCSのものであるかどうかを調べる(処理502、判断503)。判断503の結果がNOになるときには、処理502で一時保存した画像データを蓄積して(処理504)、このときの動作を終了する。
【0070】
また、判断503の結果がYESになるときには、処理502で認識した情報に基づいて、コマンド専用ページCSに含まれるコマンド情報の内容を解析する(処理505)。次に、処理502で一時保存した画像データのうち、2ページ目以降を抽出して送信画像データとして作成し(処理506)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理507)、コマンド情報と処理506で作成した送信画像データを送信し(処理508)、このときの動作を終了する。
【0071】
図13は、電子メールを受信したときにクライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが実行する処理の一例を示している。
【0072】
まず、電子メールを受信すると(処理601)、受信した電子メールに画像データが添付されているかどうかを調べ(判断602)、判断602の結果がNOになるときには、通常の受信電子メール処理を行う(処理603)。
【0073】
また、判断602の結果がYESになるときには、添付ファイルの画像データファイルについて、1ページ目の内容を認識して、コマンド専用ページCSのものであるかどうかを調べる(処理604、判断605)。判断605の結果がNOになるときには、添付ファイルの画像データファイルを保存し(処理606)、処理603へ進み、通常の受信電子メール処理を行って、このときの動作を終了する。
【0074】
また、判断605の結果がYESになるときには、添付ファイルの画像データから2ページ目以降を抽出して送信画像データとして作成し(処理607)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理608)、処理604で認識したコマンド情報と処理607で作成した送信画像データを送信し(処理609)、このときの動作を終了する。
【0075】
このようにして、本実施例では、画像データファイルに挿入したコマンド専用ページCSの内容に基づいて、当該画像データファイルの内容をどのように処理するかを指定することができるので、ユーザが面倒な操作をする必要がなく、ユーザ操作を大幅に軽減することができる。
【0076】
また、複数の画像データファイルがある場合には、それぞれの画像データファイルについて、挿入されているコマンド専用ページCSのコマンドが実行されるので、処理すべき画像データが大量にある場合、特にユーザの操作の軽減効果が大きい。
【0077】
また、コマンドを実行する端末装置を指定できるようにしているので、柔軟なコマンド実行を実現することができる。
【0078】
図14は、本発明の他の実施例にかかるネットワークシステムの一例を示している。なお、同図において、図1と同一部分には、同一符号を付している。
【0079】
このネットワークシステムは、ローカルエリアネットワークLANに接続されたネットワークサーバ装置SV、複数のクライアント装置RQ1〜RQn、複数のネットワーク複合機FX1〜FXn、コマンドサーバ装置SCi、および、ルータ装置RTから構成されるネットワークNT1と、インターネットINETへ接続される複数のクライアント装置SQ1〜SQnおよびコマンドサーバ装置SCoからなる。
【0080】
ネットワークNT1において、ネットワークサーバ装置SVは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているクライアント装置RQ1〜RQnを利用するユーザ、および、ネットワーク複合機FX1〜FXnに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するメールサーバ機能等の種々のサーバ機能を備えたものである。
【0081】
また、ローカルエリアネットワークLANは、ルータ装置RTを介して、インターネットへと接続され、それにより、ネットワークサーバ装置SV、クライアント装置RQ1〜RQn、および、ネットワーク複合機FX1〜FXnは、クライアント装置SQ1〜SQnやコマンドサーバ装置SCoとの間で種々のデータのやりとりが可能である。
【0082】
また、クライアント装置RQ1〜RQnおよびクライアント装置SQ1〜SQnには、原稿画像の読取機能、種々の情報(画像データを含む)を作成および表示出力するアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0083】
また、ネットワーク複合機FX1〜FXnは、原稿画像の読取機能、原稿画像の印刷機能、原稿画像の複写機能、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0084】
また、コマンドサーバ装置SCi,SCoは、コマンド参照情報に対応したコマンド種別を登録し、ネットワーク複合機FX1〜FXnからコマンド参照情報を受信すると、対応するコマンド種別を返信するようにしている。
【0085】
また、本実施例では、コマンド情報は、図15(a)に示すように、当該コマンド情報の種別をあらわすコマンド種別を参照するためのコマンド参照情報、当該コマンドを実行すべき端末装置をあらわす処理端末識別情報、1つ以上の引数情報、および、当該コマンド情報の終了をあらわす終了コードからなる。ここで、処理端末識別情報は、例えば、IPアドレスまたはホスト名である。
【0086】
また、コマンドサーバ装置SCi,SCoには、同図(b)に示すような、複数のコマンド対応情報が登録されているコマンド対応テーブルが保存されている。また、おのおののコマンド対応情報は、同図(c)に示すように、コマンド参照情報に対応したコマンド種別を登録したものである。
【0087】
この場合、ネットワーク複合機FX1〜FXnは、コマンド情報を認識すると、コマンド参照情報を取り出して、コマンドサーバ装置SCiまたはコマンドサーバ装置SCoに対して、コマンド種別情報の取得を要求するとともに、コマンド参照情報を送信する。
【0088】
コマンドサーバ装置SCiまたはコマンドサーバ装置SCoは、コマンド種別情報の取得要求、および、コマンド参照情報を受信すると、受信したコマンド参照情報に対応したコマンド種別情報を、コマンド対応テーブルより取り出し、その取り出したコマンド種別を、取得要求元のネットワーク複合機FX1〜FXnへ送信する。
【0089】
それにより、ネットワーク複合機FX1〜FXnは、受信したコマンド種別に対応したコマンド処理を実行する。
【0090】
このようにすることで、コマンド情報にコマンド種別を含ませる必要がないので、コマンド情報の内容をより簡素にすることができ、コマンド情報の情報量を小さくすることができる。
【0091】
また、このように、コマンド情報の内容をより簡素にできる場合、コマンド情報の情報量がより少なくなる。そこで、例えば、上述した実施例のようなコマンド専用シートCSを設けず、画像データファイルを構成する各ページの画像データに、直接、コマンド情報を挿入することが可能となる。
【0092】
この場合のコマンド情報の挿入先としては、電子データの場合は、ヘッダ領域を適用することができる。また、印刷出力する場合には、例えば、図16に示すように、原稿画像を複数のブロックBLKに分割し、それぞれのブロックに電子透かしデータとしてコマンド情報を挿入し、その挿入後の画像データを記録出力することで、記録原稿画像に直接的にコマンド情報を挿入することができる。
【0093】
なお、電子透かし技術を用いて、画像データに電子透かしデータを挿入したり、電子透かしデータが挿入された画像データを印刷し、その印刷物をスキャナで読み取って得た画像データから、挿入されている電子透かしデータを抽出する方法は、周知方法であるので、その説明を省略する。
【0094】
図17は、この場合に、コマンド情報を挿入した画像ファイルまたは印刷物を作成する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の一例を示している。
【0095】
まず、保存されている画像データファイルが指定操作され(処理701)、処理701で指定された画像データファイルについて実行させる処理の内容が指定操作される(処理102)。ここで、実行させる処理の内容としては、上述したコマンド情報に対応したものであり、コピー処理、(順次同報)送信処理、中継処理、集中保存処理、および、遠隔印刷処理などである。
【0096】
次に処理702で指定された操作に対応したコマンド情報を、上述した例に従って作成する(処理703)。ここで、印刷物の作成が指定されているかどうかを調べ(判断704)、判断704の結果がYESになるときには、指定画像ファイルの各ページの画像データに、図16に示す他態様で電子透かしデータとしてコマンド情報を挿入し(処理705)、処理705によりコマンド情報が挿入された画像データファイルの各ページを記録出力する(処理706)。
【0097】
また、判断704の結果がNOになるときには、指定画像ファイルの各ページの画像データに、図16に示す他態様で電子透かしデータとしてコマンド情報を挿入する(処理707)。
【0098】
図18は、この場合に、スキャナ5により原稿画像を読み取り入力する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の一例を示している。
【0099】
原稿がセットされ(処理801)、原稿読み取りが指定されると、スキャナ5により原稿画像を読み取り、それによって得た画像データを一時保存する(処理802)。
【0100】
次に、処理対象となるページを選択し(処理803)、選択したページの画像データに、電子透かしデータのコマンド情報が挿入されているかを調べる(処理804、判断805)。
【0101】
判断805の結果がYESになるときには、そのときの選択ページの画像データを蓄積し(処理806)、全てのページについて処理を実行したかどうかを調べる(処理807)。判断807の結果がNOになると金は、処理803へ戻り、次のページの処理を実行する。また、判断807の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0102】
また、判断805の結果がYESになるときには、処理804で認識した情報に基づいて、コマンド情報の内容を解析する(処理808)。コマンド情報の処理端末識別情報が自端末に登録されている識別情報に一致するかどうかを調べ(判断809)、判断809の結果がYESになるときには、そのときに選択したページの画像データについて、処理808で解析して得たコマンド情報の内容を適用して、コマンドを実行する(処理810)。そして、判断807へ進み、それ以降の処理を実行する。
【0103】
また、判断809の結果がNOになるときには、他のネットワーク複合機FX1〜FXnに対して、コマンド処理を依頼する場合である。したがって、選択ページの画像データを送信画像データとして作成し(処理811)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理812)、コマンド情報と処理811で作成した送信画像データを送信する(処理813)。そして、判断807へ進み、それ以降の処理を実行する。
【0104】
図19は、この場合に、電子メールを受信したときにネットワーク複合機FX1〜FXnが実行する処理の一例を示している。
【0105】
まず、電子メールを受信すると(処理901)、受信した電子メールに画像データが添付されているかどうかを調べ(判断902)、判断902の結果がNOになるときには、通常の受信電子メール処理を行う(処理903)。
【0106】
また、判断902の結果がYESになるときには、処理対象となるページを選択し(処理904)、選択したページの画像データに、電子透かしデータのコマンド情報が挿入されているかを調べる(処理905、判断906)。
【0107】
判断906の結果がYESになるときには、そのときの選択ページの画像データを蓄積し(処理907)、全てのページについて処理を実行したかどうかを調べる(処理908)。判断908の結果がNOになると金は、処理904へ戻り、次のページの処理を実行する。また、判断908の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0108】
また、判断906の結果がYESになるときには、処理905で認識した情報に基づいて、コマンド情報の内容を解析する(処理909)。コマンド情報の処理端末識別情報が自端末に登録されている識別情報に一致するかどうかを調べ(判断910)、判断910の結果がYESになるときには、そのときに選択したページの画像データについて、処理909で解析して得たコマンド情報の内容を適用して、コマンドを実行する(処理911)。そして、判断908へ進み、それ以降の処理を実行する。
【0109】
また、判断910の結果がNOになるときには、他のネットワーク複合機FX1〜FXnに対して、コマンド処理を依頼する場合である。したがって、選択ページの画像データを送信画像データとして作成し(処理912)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理913)、コマンド情報と処理912で作成した送信画像データを送信する(処理914)。そして、判断908へ進み、それ以降の処理を実行する。
【0110】
図20は、この場合に、クライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが原稿画像を読み取り入力する際の処理の一例を示している。
【0111】
原稿がセットされ、原稿読み取りが指定されると、原稿読取手段(例えば、スキャナやカメラ機能等)により原稿画像を読み取り、それによって得た画像データを一時保存する(処理1001)。
【0112】
次に、処理対象となるページを選択し(処理1002)、選択したページの画像データに、電子透かしデータのコマンド情報が挿入されているかを調べる(処理1003、判断1004)。
【0113】
判断1004の結果がNOになるときには、そのときの選択ページの画像データを蓄積し(処理1005)、全てのページについて処理を実行したかどうかを調べる(処理1006)。判断1006の結果がNOになると金は、処理1002へ戻り、次のページの処理を実行する。また、判断1006の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0114】
また、判断1004の結果がYESになるときには、処理1003で認識した情報に基づいて、コマンド情報の内容を解析する(処理1007)。次に、選択ページの画像データを送信画像データとして作成し(処理1008)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理1009)、コマンド情報と処理1008で作成した送信画像データを送信する(処理1010)。そして、判断1006へ進み、それ以降の処理を実行する。
【0115】
図21は、この場合に、電子メールを受信したときにクライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが実行する処理の一例を示している。
【0116】
まず、電子メールを受信すると(処理1101)、受信した電子メールに画像データが添付されているかどうかを調べ(判断1102)、判断1102の結果がNOになるときには、通常の受信電子メール処理を行う(処理1103)。
【0117】
また、判断1102の結果がYESになるときには、処理対象となるページを選択し(処理1104)、選択したページの画像データに、電子透かしデータのコマンド情報が挿入されているかを調べる(処理1105、判断1106)。
【0118】
判断1106の結果がNOになるときには、そのときの選択ページの画像データを保存し(処理1107)、全てのページについて処理を実行したかどうかを調べる(処理1108)。判断1108の結果がNOになると金は、処理1104へ戻り、次のページの処理を実行する。また、判断1108の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0119】
また、判断1106の結果がYESになるときには、選択ページの画像データを送信画像データとして作成し(処理1109)、上述した手順を実行して、処理端末識別情報に対応したコマンド実行端末装置へ接続し(処理1110)、処理1105で認識したコマンド情報と処理1109で作成した送信画像データを送信する(処理1111)。そして、判断1108へ進み、それ以降の処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムの一例を示したブロック図。
【図2】ネットワーク複合機FX(FX1〜FXn)の構成例を示したブロック図。
【図3】本発明の一実施例にかかる画像データの構成を説明するための概略図。
【図4】コマンド情報の一例を示した概略図。
【図5】コマンド情報の具体例を示した概略図。
【図6】コマンド情報の他の具体例を示した概略図。
【図7】コマンド実行を依頼する端末装置(以下、「コマンド実行依頼端末装置」という)から、コマンドを実行する端末装置(以下、「コマンド実行端末装置」という)へのコマンド情報および画像データの送信手順の一例を示したタイムチャート。
【図8】コマンド情報を挿入した画像ファイルまたは印刷物を作成する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の一例を示したフローチャート。
【図9】スキャナ5により原稿画像を読み取り入力する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の一例を示したフローチャート。
【図10】電子メールを受信したときにネットワーク複合機FX1〜FXnが実行する処理の一例を示したフローチャート。
【図11】コマンド実行端末装置の処理の一例を示したフローチャート。
【図12】クライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが原稿画像を読み取り入力する際の処理の一例を示したフローチャート。
【図13】電子メールを受信したときにクライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが実行する処理の一例を示したフローチャート。
【図14】本発明の他の実施例にかかるネットワークシステムの一例を示したブロック図。
【図15】コマンド情報の他の例を示した概略図。
【図16】コマンド情報を挿入する態様の他の例を示した概略図。
【図17】コマンド情報を挿入した画像ファイルまたは印刷物を作成する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の他の例を示したフローチャート。
【図18】スキャナ5により原稿画像を読み取り入力する際のネットワーク複合機FX1〜FXnの処理の他の例を示したフローチャート。
【図19】電子メールを受信したときにネットワーク複合機FX1〜FXnが実行する処理の他の例を示したフローチャート。
【図20】クライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが原稿画像を読み取り入力する際の処理の他の例を示したフローチャート。
【図21】電子メールを受信したときにクライアント装置RQ1〜RQn,SQ1〜SQnが実行する処理の他の例を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0121】
FX1〜FXn ネットワーク複合機
SV ネットワークサーバ装置
RQ1〜RQn,SQ1〜SQn クライアント装置
1 システム制御部
2 システムメモリ
3 パラメータメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像入出力機能、画像読取機能および画像印刷機能を少なくとも備えた画像処理装置において、
所定のコマンド情報に対応して、実行可能な処理動作を行うコマンド処理手段を備え、
処理対象となっている画像データに上記コマンド情報が含まれている場合には、当該コマンド情報に従って、上記画像データを処理することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像データは、前記コマンド情報を記述した専用シート画像データと、処理対象となる処理対象画像データからなることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像データは、前記画像読取機能を用い、読取原稿の画像を読み取って得られたものであることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
ネットワークへ接続し、当該ネットワークを介して他の端末装置との間で種々の情報をやりとりする通信機能をさらに備え、
前記コマンド情報には、当該コマンドを処理すべき機器識別情報が含まれ、
上記機器識別情報が自端末に登録されているものである場合には、当該コマンド情報を自端末で処理する一方、
上記機器識別情報が自端末以外のものである場合には、当該機器識別情報に対応した端末装置へ、上記ネットワークを介して前記コマンド情報および画像データを転送し、転送先の上記端末装置に当該コマンド情報の処理を依頼することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
他の端末装置よりコマンド情報の処理の依頼を受けると、そのときに受け取ったコマンド情報に対応した処理動作を、そのときに受信した画像データに適用することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記通信機能を用いて受信した画像データに前記コマンド情報が含まれている場合、
当該コマンド情報に含まれる前記機器識別情報が自端末に登録されているものである場合には、当該コマンド情報を自端末で処理する一方、
上記機器識別情報が自端末以外のものである場合には、当該機器識別情報に対応した端末装置へ、上記ネットワークを介して前記コマンド情報および画像データを転送し、転送先の上記端末装置に当該コマンド情報の処理を依頼することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−13860(P2006−13860A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−187793(P2004−187793)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】