説明

画像処理装置

【課題】電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、装置本体2に着脱可能な着脱品20を、当該装置本体から取り外されることを規制する規制状態と、その規制を解除した解除状態とに切り替え可能な規制部2A,35と、着脱品の取り外しを規制する規制条件が成立するかどうかを判定する条件判定部50と、電源オフ指令があった場合、条件判定部に規制条件の判定をさせ、その判定結果に応じて規制部を規制状態及び解除状態のいずれかにした後に、装置本体を電源オフ状態にすることを許可する制御部50と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置本体に着脱可能に装着される着脱品を、当該装置本体から取り外されることを規制する規制部を備える画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インクタンクを着脱可能に装着する周知のインクジェットプリンタの中には、例えば、インクタンクを、交換の必要性が生じるまで、キャリッジに固定して取り外し不能とするロック機構を備えるインクジェットプリンタがある(下記特許文献1参照)。ロック機構は、ソレノイドを備え、制御部から切り替え指令信号を受けた際にのみソレノイドを励磁してインクタンクの固定状態を解除する構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−192749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、例えば上記インクジェットプリンタにおいて、仮に、電源のオフ指令を受けた場合にインクジェットプリンタの電源が即座にオフされるとすれば、その時点でロック機構は制御不能になるので、電源オフ後にインクタンクの取り外しを可能とすべきかどうかにかかわらず、インクタンクは電源のオフ指令があった直前の状態のままになってしまうなど、電源のオフ指令があった後においてインクタンクが不適切に管理されてしまうおそれがある。
【0005】
すなわち、プリンタ、スキャナなどの画像処理装置であって、インクタンク、トナーカートリッジ、供給トレイ、USBメモリなどの着脱品を着脱可能に装着する画像処理装置では、電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されてしまう可能性がある。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能な画像処理装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための手段として、第1発明に係る画像処理装置は、装置本体と、前記装置本体に着脱可能に装着される着脱品を、当該装置本体から取り外されることを規制する規制状態と、その規制を解除した解除状態とに切り替え可能な規制部と、前記着脱品の取り外しを規制する規制条件が成立するかどうかを判定する条件判定部と、電源オフ指令があった場合、前記条件判定部に前記規制条件の判定をさせ、その判定結果に応じて前記規制部を前記規制状態及び前記解除状態のいずれかにした後に、前記装置本体を電源オフ状態にすることを許可する制御部と、を備える。
【0008】
この発明によれば、電源オフ指令があった場合、装置本体を即座に電源オフするわけではなく、着脱品の取り外しを規制する規制条件が成立するかどうかを判定し、その判定結果に応じて着脱品の取り外しを規制した規制状態、及び、その規制を解除した解除状態のいずれかにした後に、装置本体を電源オフ状態にすることを許可する。従って、電源オフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能である。
【0009】
第2の発明は、第1の発明の画像処理装置であって、前記装置本体に開閉可能に設けられるカバーと、前記カバーが開状態であるかどうかを判定する開閉判定部と、を備え、前記規制部は、前記カバーを閉状態から開状態にすることを規制することにより前記着脱品の取り外しを規制する構成であり、前記制御部は、前記電源オフ指令があった場合、前記カバーが開状態であると前記開閉判定部が判定したことを条件に報知処理を実行する。
【0010】
電源オフ指令があった際、既にカバーが開状態であれば、たとえ着脱品の取り外しを規制すべき場合でも、その取り外しを規制することができない。そこで、この発明によれば、電源オフ指令があった場合、カバーが開状態であると判定したことを条件に、例えばカバーが開状態であることに関する報知処理を実行する。従って、この報知処理により、ユーザは、電源をオフすることによって着脱品の取り外しを規制できなくなることを把握することが可能になる。これにより、電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能である。
【0011】
第3の発明は、第2の発明の画像処理装置であって、前記報知処理は、前記装置本体を電源オン状態とする処理である。
【0012】
この発明によれば、電源オフ指令があっても装置本体を電源オン状態にすることにより、カバーが開状態にあり、このままでは着脱品が不適切に管理されるおそれがあることをユーザに報知することができる。
【0013】
第4の発明は、第1から第3のいずれか一つの発明の画像処理装置であって、搬送経路を有し、シートを当該搬送経路に沿って搬送する搬送機構を備え、前記着脱品は、前記搬送経路に装着される構成であり、前記規制条件は、前記搬送機構によるシートの搬送中でないことであり、前記制御部は、前記シートの搬送中でないと前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記規制状態にし、前記シートの搬送中であると前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記解除状態にする。
【0014】
この発明によれば、電源オフ指令があった場合、搬送機構によるシートの搬送中であるときには、規制部は解除状態となり、着脱品の取り外しが可能である。従って、着脱品を取り外してその近傍に詰まったシートを容易に取り除くことができる。
【0015】
第5の発明は、第1から第4のいずれか一つの発明の画像処理装置であって、前記着脱品は、画像処理に使用する消耗品を収納する収納部を有し、前記規制条件は、前記消耗品の残量が所定量以上であることであり、前記制御部は、前記消耗品の残量が前記所定量以上であると前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記規制状態にし、前記消耗品の残量が前記所定量未満であると前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記解除状態にする。
【0016】
この発明によれば、収納部に格納されている消耗品の残量が所定量以上であることを条件に規制部を規制状態とする一方で、消耗品の残量が所定量未満であることを条件に規制部を解除状態とする。即ち、消耗品の残量が少なくなった場合には、着脱品の取り外しが許容されるため、消耗品の補充や着脱品の交換を行うことができる。しかも、この場合に着脱品が盗難されたとしても、消耗品の残量は少ないので、盗難による損害を抑制することができる。
【0017】
第6の発明は、第1から第5のいずれか一つの発明の画像処理装置であって、前記制御部は、電源オン指令があったときに前記規制部が前記規制状態である場合には、前記判定部に前記消耗品の残量が所定量以上であるかどうかの判定をさせず、前記電源オン指令があったときに前記規制部が前記解除状態である場合には、前記判定部に前記判定をさせる。
【0018】
電源オン指令があった場合、規制部が規制状態であるときには、電源オフ中に消耗品の残量が変化する可能性は低い。一方、規制部が解除状態であるときには、例えば着脱品が盗難されたり、消耗品が少ない着脱品に不正に交換されたりするなど、消耗品の残量が変化する可能性が高い。そこで、この発明によれば、電源オン指令があったときに規制部が規制状態である場合には、消耗品の残量が所定量以上であるかどうかの判定をしないことにより、判定処理負担を軽減することができる。
【0019】
第7の発明は、第1から第6のいずれか一つの発明の画像処理装置であって、前記制御部は、電源オン指令があった場合には、前記規制部を前記解除状態にする。
【0020】
装置本体の電源がオンされれば、着脱品の取り外しの有無を検知するなど、着脱品の管理が可能になるため、その取り外しを規制する必要性は低い。そこで、この発明によれば、電源オン指令があった場合には、規制部を解除状態にすることにより、不要な規制を抑制することができる。
【0021】
第8の発明に係る画像処理装置は、装置本体と、前記装置本体に開閉可能に設けられるカバーと、前記カバーが開状態であるかどうかを判定する開閉判定部と、前記カバーを閉状態から開状態にすることを規制することにより前記着脱品の取り外しを規制する規制部と、電源オフ指令があった場合、前記カバーが開状態であると前記開閉判定部が判定したことを条件に報知処理を実行する制御部と、を備える。
【0022】
電源オフ指令があった際、既にカバーが開状態であれば、たとえ着脱品の取り外しを規制すべき場合でも、その取り外しを規制することができない。そこで、この発明によれば、電源オフ指令があった場合、カバーが開状態であると判定したことを条件に、例えばカバーが開状態であることに関する報知処理を実行する。従って、この報知処理により、ユーザは、電源をオフすることによって着脱品の取り外しを規制できなくなることを把握することが可能になる。これにより、電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能である。
【0023】
第9の発明は、第8の発明の画像処理装置であって、前記報知処理は、前記装置本体を電源オン状態とする処理である。
【0024】
この発明によれば、電源オフ指令があっても装置本体を電源オン状態にすることにより、カバーが開状態にあり、このままでは着脱品が不適切に管理されるおそれがあることをユーザに報知することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構成を示す側断面図(カバーが閉状態、規制状態)
【図2】プリンタの概略構成を示す側断面図(カバーが開状態、解除状態)
【図3】プリンタの電気的構成を示すブロック図
【図4】電源オフ処理のフローチャート
【図5】電源オン処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
(プリンタの全体構成)
図1,2は、本実施形態のプリンタ1(画像処理装置の一例)の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1,2の紙面左方向がプリンタ1の前方向であり、各図中ではF方向として示してある。また、プリンタ1は4色(ブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンC)のトナーによりカラー画像を形成するカラープリンタであり、以下、各構成部品を色ごとに区別する場合には、その構成部品の符号末尾に各色を意味するK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付すものとする。
【0028】
プリンタ1は、ケーシング2(装置本体の一例)を備えており、ケーシング2の上面には開口部2B(図2参照)が形成され、その開口部2Bを塞ぐようにカバー2Aが開閉可能に設けられている。ケーシング2の底部には、シート3(例えば用紙やOHPシートなど)が積載される供給トレイ4が前方に引き出し可能に設けられている。
【0029】
供給トレイ4の前端上方にはピックアップローラ5が設けられており、このピックアップローラ5の回転により、供給トレイ4内の最上位に積載されたシート3がレジストレーションローラ6へ送り出される。レジストレーションローラ6は、シート3の斜行補正を行った後、そのシート3を画像形成部10のベルトユニット11上へ搬送する。
【0030】
画像形成部10は、ベルトユニット11、露光部18、プロセス部15、定着部31などを備えている。
【0031】
ベルトユニット11(搬送機構の一例)は、前後一対のベルト支持ローラ12間に、ポリカーボネート等からなる環状のベルト13を張架した構成となっている。そして、後側のベルト支持ローラ12が回転駆動されることにより、ベルト13が図示時計周り方向に循環移動し、ベルト13上面のシート3が後方へ搬送される。また、ベルト13の内側には、後述するプロセス部15の各感光体28とベルト13を挟んで対向する位置にそれぞれ転写ローラ14が設けられている。
【0032】
さらに、ベルトユニット11の下側には、ベルト13表面に付着したトナーや紙粉等を回収するクリーニング装置17が設けられている。
【0033】
露光部18は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した4つのLEDユニット18K,18Y,18M,18Cを備えている。各LEDユニット18は、図示しない支持機構によりカバー2A下面に支持されており、その下端部にLEDヘッド19K,19Y,19M,19Cを有している。
【0034】
LEDヘッド19K,19Y,19M,19Cは、複数の発光素子(例えばLED)が左右方向に一列に並んで配置されたものである。各発光素子は、形成すべき画像データに基づいて発光制御され、各発光素子から出射された光が感光体28の表面に照射され、その表面が露光される。
【0035】
プロセス部15は、上記4色に対応した4つのプロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20C(着脱品の一例)を備えている。各プロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cは、カートリッジフレーム21と、このカートリッジフレーム21に対し着脱可能に装着される現像カートリッジ22K,22Y,22M,22Cとを備えている。
【0036】
図2に示すように、カバー2Aを開放すると、各LEDユニット18K,18Y,18M,18Cがカバー2Aと共に退避して、各プロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cは、ケーシング2に対して着脱可能になる。なお、本実施形態では、上記LEDユニット18K,18Y,18M,18C、プロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20C及び各転写ローラ14により4組の形成部が構成される。
【0037】
各現像カートリッジ22は、各色のトナー(消耗品の一例)を収容するトナー収容室23(収容部の一例)を備え、その下側に供給ローラ24、現像ローラ25、層厚規制ブレード26、アジテータ27等を備えている。
【0038】
トナー収容室23から放出されたトナーは、供給ローラ24の回転により現像ローラ25に供給され、供給ローラ24と現像ローラ25との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ25上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ25上に担持される。
【0039】
カートリッジフレーム21の下部には、表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光体28と、スコロトロン型の帯電器29とが設けられている。画像形成動作時には、感光体28が回転駆動され、それに伴って感光体28の表面が帯電器29により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部18により露光されて、感光体28の表面にシート3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
【0040】
次いで、現像ローラ25の回転により、現像ローラ25上に担持され正帯電されているトナーが、感光体28に対向して接触するときに、感光体28の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体28の静電潜像が可視像化され、感光体28の表面には露光部分にのみトナーが付着したトナー像が担持される。
【0041】
その後、各感光体28の表面上に担持されたトナー像は、ベルト13によって搬送されるシート3が、感光体28と転写ローラ14との間の各転写位置を通る間に、転写ローラ14に印加される負極性の転写電圧によって、シート3に順次転写される。こうしてトナー像が転写されたシート3は、次いで定着器31に搬送される。
【0042】
定着器31は、熱源を有する加熱ローラ31Aと、シート3を加熱ローラ31A側へ押圧する加圧ローラ31Bとを備えており、シート3上に転写されたトナー像を熱定着させる。そして、定着器31により熱定着されたシート3は、排出ローラ33を介して、カバー2Aの上面へと排出される。なお、図1,2においてピックアップローラ5から排出ローラ33までの太線部分がシート3の搬送経路Rである。
【0043】
ケーシング2側には、カバー2Aを閉状態で係止する係止機構35が設けられている。具体的には、係止機構35は、係止部材36が係止姿勢と非係止姿勢とに変位可能にケーシング2側に支持された構成になっている。
【0044】
係止部材36は、係止姿勢のときに、閉状態のカバー2Aの一部(図1ではカバー2Aの揺動端側に設けられた被係止部2C)を係止し、これにより、カバー2Aが閉状態から開状態になることが規制され、ケーシング2からプロセスカートリッジ20が取り外されることが規制される(図1参照 以下、この状態を「規制状態」という)。
【0045】
一方、係止部材36が、非係止姿勢になると、カバー2Aが閉状態から開状態になることが許容され、ケーシング2からプロセスカートリッジ20が取り外されることが許容される(図2参照 以下、この状態を「解除状態」という)。即ち、カバー2A及び係止機構35により本発明でいう「規制部」を構成する。なお、係止機構35は、後述する制御回路37によって制御される。
【0046】
(電気的構成)
図3は、プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ1は、制御回路37、画像形成部10、操作部34、係止機構35、カバー開閉センサ39、トナーセンサ40、電源部41などを備えている。
【0047】
制御回路37は、CPU50(条件判定部、制御部、開閉判定部の一例)、ROM51、RAM52、NVRAM53などを備えている。ROM51には後述する電源オフ処理などを実行するためのプログラムが記憶されており、CPU50はROM51から読み出したプログラムを実行してプリンタ1の各部を制御する。
【0048】
操作部34は、ユーザがプリンタ1の電源オフ指令や電源オン指令を入力するための電源ボタン(ユーザが電源オフ指令や電源オン指令を入力することで直接的にスイッチ素子がオフ及びオンするハード・スイッチ型、ユーザが電源オフ指令や電源オン指令を入力することで例えばCPU50が電気回路に対してオン及びオフを指示するソフト・スイッチ型のいずれでもよい)、各種の設定や指示を入力するための操作ボタンや、各種の情報を表示するための液晶ディスプレイなどで構成されている。
【0049】
カバー開閉センサ39(開閉判定部の一例)は上記カバー2A側またはケーシング2側に設けられている。カバー開閉センサ39は、例えば光学式、磁気式、接触式等のセンサであって、カバー2Aの開閉を検知し、その検知結果に応じた検知信号を出力する。CPU50は、この検知信号に基づきカバー2Aが開状態であるか閉状態であるかを判定する。このときCPU50は「開閉判定部」として機能する。
【0050】
トナーセンサ40は、例えば光学式や接触式などのセンサであって、各現像カートリッジ22に対応して設けられ、各トナー収容室23内のトナーの残量に応じた検知信号、或いは、トナーの残量が所定量以下であるかどうかに応じた検知信号を出力する。CPU50は、この検知信号に基づき各トナー収容室23のトナーの残量が所定量以下であるかどうかを判定する。
【0051】
なお、CPU50は全ての現像カートリッジ22を検知対象としてもよいし、一部の現像カートリッジ22(例えば一般的に多く使用されるブラックの現像カートリッジ22K)のみ検知対象としてもよい。
【0052】
電源部41は、主電源部42及び補助電源部43を有し、これらを選択的に有効化することができる。プリンタ1には図示しない電源コードがケーシング2から導出されており、主電源部42は、コンセントからの電力を、電源コードを介して制御回路37等に供給する(以下、主電源部42が有効化された態様を「主電源モード」という)。
【0053】
ユーザが電源オン指令を操作部34にて入力すると、プリンタ1は、電源部41を主電源モードにして起動し、画像形成部10による画像形成動作を実行可能になる。
【0054】
また、この主電源モード中は、CPU50が、カバー開閉センサ39からの検知信号に基づきカバー2Aが開状態であるかどうかを判定したり、トナーセンサ40からの検知信号に基づきトナー収容室23のトナーの残量が所定量以下であるかどうかを判定したりすることにより、プロセスカートリッジ20の着脱の有無やトナー残量を管理(監視)することが可能である。このため、主電源モード中、CPU50は、係止部材36を非係止姿勢にするよう係止機構35を制御し、上記解除状態にしている。
【0055】
補助電源部43は、例えばバッテリーであって、有効化されると、自己に蓄積された電力を、制御回路37等に供給する(以下、補助電源部43が有効化された態様を「補助電源モード」という)。
【0056】
なお、補助電源部43は、主電源部42が有効化されている間、当該主電源部42が供給する電力によって充電される構成が好ましい。補助電源モード時の供給電力は、主電源モード時と同等でもよいが、本実施形態では、主電源モード時よりも少ない。より具体的には、次述する電源オフ処理を実行可能な程度の省電力が、当該電源オフ処理の実行に必要な構成要素(制御回路37、係止機構35等)だけに供給される。
【0057】
また、本実施形態では、補助電源モード時に例えば画像形成部10には供給されないので、主電源モードにて画像形成動作中に補助電源モードに切り替わった場合、画像形成動作が停止するために、シート3が搬送経路Rの途中で詰まってしまう場合がある。
【0058】
(電源オフ処理)
図4は電源オフ処理のフローチャートである。主電源モード中において、ユーザが電源オフ指令を操作部34にて入力すると、CPU50は、電源オフ処理を実行する。
【0059】
CPU50は、まず電源部41を補助電源モードに切り替えて(S1)、カバー開閉センサ39からの検知信号に基づき、カバー2Aが開状態であるかどうかを判定する(S3)。このときCPU50は「開閉判定部」として機能する。
【0060】
(1)カバー閉状態時
カバー2Aが閉状態であると判定した場合には(S3:NO)、CPU50は、プロセスカートリッジ20の取り外しを規制する規制条件が成立するかどうかを判定する。このときCPU50は「条件判定部」として機能する。具体的には、まずトナーセンサ40からの検知信号に基づきトナー収容室23のトナー残量が所定量以上であること(規制条件の一例)が成立しているどうかを判定する(S5)。
【0061】
全ての現像カートリッジ22或いは特定の現像カートリッジ22のトナー残量が所定量以上である場合には(S5:YES)、次にCPU50は、シート3が上記搬送経路Rを搬送中でないこと(規制条件の一例)が成立しているかどうかを判定する(S7)。
【0062】
例えば搬送経路R途中の1または複数の箇所にシート3を検知するシート検知センサ(図示せず)を配置して、CPU50が、このシート検知センサからの検知信号に基づきシート3の搬送中であるかどうかを判定してもよい。或いは、CPU50が、ピックアップローラ5により供給トレイ4内のシート3を送り出すタイミングから所定時間(例えば画像形成動作中においてシート3が上記搬送経路Rを通過するのに要すると想定される時間)経過するまでの期間を時間カウントにより把握し、電源オフ指令を受けたタイミングが同期間外であればシート3の搬送中でないと判定してもよい。
【0063】
シート3の搬送中でない場合には(S7:YES)、CPU50は、係止部材36を係止姿勢にするよう係止機構35を制御する。このとき、カバー2Aは閉状態であるので(S3:NO)、係止部材36はカバー2Aの被係止部2Cを係止し、上記規制状態にすることができる(S9)。その後、補助電源モードを停止し、プリンタ1を電源オフ状態にし(S11)、本電源オフ処理を終了する。このときCPU50は「制御部」として機能する。
【0064】
電源オフ状態になると、CPU50は、起動しておらず、前述したカバー開閉センサ39からの検知信号やトナーセンサ40からの検知信号に基づきプロセスカートリッジ20の着脱の有無やトナー残量を管理することができなくなる。しかし、上記規制状態にすることにより、ケーシング2内のプロセスカートリッジ20を容易に取り外すことができなくなる。これにより、電源オフ状態になった後においてプロセスカートリッジ20が容易に盗まれるなど、不適切に管理されることを抑制することができる。
【0065】
一方、全ての現像カートリッジ22のいずれか、或いは、特定の現像カートリッジ22のトナー残量が所定量未満である場合には(S5:NO)、上記解除状態のままで補助電源モードを停止し、プリンタ1を電源オフ状態にし(S11)、本電源オフ処理を終了する。
【0066】
このようにトナー残量が所定量未満である場合には、電源オフ状態で、カバー2Aを開状態にして、現像カートリッジ22を新品のものに交換したり、現像カートリッジ22にトナーを補充したりすることができる。また、このような場合に現像カートリッジ22やプロセスカートリッジ20が盗難されたとしても、トナー残量が少ないので、盗難による損害は比較的に小さい。
【0067】
また、シート3の搬送中である場合も(S5:YES、且つ、S7:NO)、解除状態のままで補助電源モードを停止し、プリンタ1を電源オフ状態にし(S11)、本電源オフ処理を終了する。
【0068】
例えば画像形成動作の実行中にシート3が搬送経路R途中で詰まった場合、ユーザは、電源オフ指令を入力し、その詰まったシート3を除外する作業を行うことが多い。そこで、電源オフ指令が入力されたときにシート3の搬送中であった場合には、解除状態のままで電源オフ状態とすることにより、その電源オフ状態において、カバー2Aを開状態にし、プロセスカートリッジ20を取り外して、ベルトユニット11近傍の搬送経路R途中に詰まったシート3を除去することができるようにしている。
【0069】
(2)カバー開状態時
カバー2Aが開状態である場合、係止部材36を係止姿勢にしても被係止部2Cを係止できず、上記規制状態にすることができない。従って、仮に、このままプリンタ1が電源オフ状態になると、カバー開閉センサ39からの検知信号やトナーセンサ40からの検知信号に基づきプロセスカートリッジ20の着脱の有無やトナー残量を管理することができない上に、プロセスカートリッジ20をケーシング2から容易に取り外すことができてしまう。
【0070】
そこで、カバー2Aが開状態であると判定した場合には(S3:YES)、CPU50は、報知処理として、電源部41を補助電源モードから主電源モードに復帰させて(S13)、本電源オフ処理を終了する。ユーザは、電源オフ指令を行っても、主電源モードに復帰して電源オフ状態にならないことに基づき、このまま電源オフ状態にするとプロセスカートリッジ20が不適切に管理されるおそれがあることを把握することができる。
【0071】
なお、この電源オフ状態にしないことに代えて、或いは、それと共に、カバーが開状態であること、プロセスカートリッジ20が不適切に管理されるおそれがあることなどを図示しない表示部に表示したり、ブザーなど図示しない発音装置を駆動したりすることによりユーザに報知する構成でもよい。
【0072】
(電源オン処理)
図5は電源オン処理のフローチャートである。プリンタ1が電源オフ状態で、ユーザが電源オン指令を操作部34にて入力すると、CPU50は、電源部41を主電源モードにし、電源オン処理を実行する。
【0073】
CPU50は、係止機構35の状態に基づき規制状態であるかどうかを判定する(S21)。解除状態であったとすると、電源オン指令が入力される前の電源オフ状態中において、プロセスカートリッジ20の取り外しが許容されていたため、プロセスカートリッジ20や現像カートリッジ22が盗難されたり、トナーの収容量が少ない他のプロセスカートリッジ20や現像カートリッジ22に不正に交換されたりして、トナー残量が電源オフ前から変化するおそれがある。
【0074】
そこで、解除状態であれば(S21:NO)、CPU50は、トナーセンサ40からの検知信号に基づきトナー残量判定を行って(S25)、本電源オン処理を終了する。トナー残量判定としては、例えば、トナー残量が所定量以下であるかどうかや、トナー残量が電源オフ前と相違していないかどうかなどの判定を行う。そして、その判定結果を、例えば画像形成動作に反映させる。
【0075】
一方、規制状態であったとすると、電源オフ状態中においてプロセスカートリッジ20や現像カートリッジ22が盗難されたりすることは抑制されるため、トナー残量が電源オフ前から変化する可能性は低い。
【0076】
そこで、規制状態であれば(S21:YES)、CPU50は、上記トナー残量判定を行わない。これにより、上記トナー残量判定のための処理負担を軽減することができる。そして、解除状態にして(S23)本電源オン処理を終了する。前述したように電源オン状態になれば、プロセスカートリッジ20の管理が可能になるため、その取り外しを規制する必要性は低い。そこで、解除状態にすることにより、不要な規制を抑制することができる。
【0077】
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、電源オフ指令があった場合、プリンタ1を即座に電源オフするわけではなく、プロセスカートリッジ20の取り外しを規制する規制条件が成立するかどうかを判定し、その判定結果に応じてプロセスカートリッジ20の取り外しを規制した規制状態、及び、その規制を解除した解除状態のいずれかにした後に、プリンタ1を電源オフ状態にすることを許可する。従って、電源オフ指令があった後においてプロセスカートリッジ20が不適切に管理されることを抑制することが可能である。
【0078】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。特に、各実施形態の構成要素のうち、最上位の発明の構成要素以外の構成要素は、付加的な要素なので適宜省略可能である。
【0079】
(1)上記実施形態では、プリンタ1を例に挙げて説明したが、本発明の「画像処理装置」はこれに限られず、画像を処理する装置であればよい。例えば、印刷機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能など、複数の機能を有する複合機でもよい。
【0080】
また、スキャナ装置単体でもよく、この場合、例えば画像読取ヘッド等が着脱品に該当し得る。また、原稿自動送り機構を備えるスキャナ装置である場合、原稿の送り機構が「搬送機構」の一例であり、画像読取ヘッド等が「搬送経路に装着される着脱品」の一例である。更に、ファクシミリ装置単体でもよく、この場合、例えば記録紙や感熱紙などを収容する収容部等が着脱品に該当し得る。プリンタは、電子写真方式に限らず、インクジェット方式でもよい。
【0081】
(2)上記実施形態では、露光部はLED(発光ダイオード)を備えた構成であったが、これに限らず、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子、蛍光体などの発光素子を多数配列しこれら発光素子を画像データに応じて選択的に発光させるもの、あるいは、液晶素子、PLZTなどからなる光シャッタを多数配列し、これら光シャッタの開閉時間を画像データに応じて選択的に制御することにより、光源からの光を制御するものなどであってもよい。
【0082】
(3)上記実施形態では、ケーシング2の上面の開口部を開閉させるカバー2Aを例に挙げたが、本発明の「カバー」はこれに限られない。例えばケーシング2(装置本体)の側面(例えば前面)に、着脱品を着脱するための開口部が形成された構成において、その開口部を開閉可能に設けられたカバーでもよい。要するに、閉状態において装置本体から着脱品の取り外しを規制可能なものであればよい。
【0083】
(4)上記実施形態では、プロセスカートリッジ20を「着脱品」の例として挙げたが、本発明の「着脱品」はこれに限られない。現像カートリッジ22単体、感光体カートリッジ単体、ベルトユニット11、クリーニング装置17、そのクリーニング装置17によって回収されたトナーを収容するトナー回収ボックス単体や、供給トレイ4でもよい。更には、画像処理装置(プリンタ1)の構成部品に限らず、例えばUSBメモリなどの可搬性メモリ、通信カードなどでもよく、要するにケーシング2に着脱可能に装着されるものであればよい。
【0084】
(5)上記実施形態では、「消耗品」としてトナーを、「収容部」としてトナー収容室23を例に挙げたが、本発明はこれに限られない。例えばインクジェットプリンタであれば、インクが「消耗品」の一例であり、インクタンクが「収容部」の一例である。また、「消耗品」はトナーやインクなどの着色剤に限らず、例えばシート3でもよい。この場合、供給トレイ4が「収容部」の一例である。
【0085】
(6)上記実施形態では、カバー2Aを閉状態から開状態にすることを規制することにより全てのプロセスカートリッジ20がケーシング2から取り外されることを規制する構成を例に挙げたが、本発明の「規制部」はこれに限られない。プロセスカートリッジ20が装着される装着部に当該プロセスカートリッジ20や現像カートリッジ22など(以下、「プロセスカートリッジ20等」という)の取り外しを規制する規制機構を設けてもよい。
【0086】
この規制機構は、複数のプロセスカートリッジ20等の取り外しをまとめて規制するものでも、プロセスカートリッジ20等の各々の取り外しを個別に規制するものでもよい。なお、規制方法は、例えばロック機構など、公知の各種の技術を利用することができる。
【0087】
(7)上記実施形態では、プロセスカートリッジ20が搬送経路Rの側方に配置される構成であったが、本発明でいう「搬送経路に装着される着脱品」はこれに限られない。例えば感光体と転写体を含むプロセスカートリッジなど、シートの搬送経路を跨ぐように配置されるものでもよい。
【0088】
(8)上記電源オフ処理では、補助電源モードに切り替えた(S1)後にカバーが開状態かどうかを判定(S3)したが、本発明はこれに限らず、これらの実行順序を入れ替えてもよい。この場合、カバーが閉状態である場合に限り補助電源モードに切り替わる。更に、トナー残量の判定(S5)とシート搬送の判定(S7)の実行順序を入れ替えてもよい。
【0089】
(9)上記実施形態において、例えば光学式、磁気式、接触式等のセンサであって、ケーシング2内にプロセスカートリッジ20が装着されているかどうかを検知し、その検知結果に応じた検知信号を出力するカートリッジセンサを設けてもよい。そして、CPU50は、電源オン状態中や、電源オン処理のS25において、この検知信号に基づきプロセスカートリッジ20の装着の有無を判定してプロセスカートリッジ20を管理してもよい。
【0090】
なお、CPU50は、各プロセスカートリッジ20の装着の有無を個別に判定してもよいし、全プロセスカートリッジ20のうち少なくともいずれか1つが装着されていないかどうかを判定してもよい。
【0091】
(10)上記実施形態の電源オフ処理中、規制条件の判定等(S5、S7)を行わず、S3、S9、S11、S13だけを行う構成でもよい。即ち、電源オフ指令があった場合、カバーが開状態であると判定したことを条件に、例えばカバーが開状態であることに関する報知処理を実行する。従って、この報知処理により、ユーザは、電源をオフすることによって着脱品の取り外しを規制できなくなることを把握することが可能になる。これにより、電源のオフ指令があった後において着脱品が不適切に管理されることを抑制することが可能である。
【0092】
上記実施形態では、電源オフ指令があった場合に、主電源モードから補助電源モードに切り替えて、カバー2Aの開閉判定やトナー残量の判定等(図4のS3、S5、S7、S9)を実行した後にプリンタ1を電源オフ状態にする構成であったが、本発明はこれに限られない。
【0093】
例えば電源オフ指令があった場合に、電源部41の主電源部42を停止させずに、主電源モード時よりも供給電力を低下させた省電力モードに切り替えて、カバー2Aの開閉判定やトナー残量の判定等(図4のS3、S5、S7、S9)を実行した後にプリンタ1を電源オフ状態にする構成でもよい。即ち、電源オフ指令があった直後にプリンタ1を電源オフ状態にするのではなく、電源オフ指令があった後にプリンタ1を所定時間電源オン状態に保ち、所定時間後に電源オフ状態にする構成であればよい。
【符号の説明】
【0094】
1...プリンタ
2...ケーシング
2A...カバー
3...シート
11...ベルトユニット
20...プロセスカートリッジ
23...トナー収容室
39...カバー開閉センサ
35...係止機構
50...CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に着脱可能に装着される着脱品を、当該装置本体から取り外されることを規制する規制状態と、その規制を解除した解除状態とに切り替え可能な規制部と、
前記着脱品の取り外しを規制する規制条件が成立するかどうかを判定する条件判定部と、
電源オフ指令があった場合、前記条件判定部に前記規制条件の判定をさせ、その判定結果に応じて前記規制部を前記規制状態及び前記解除状態のいずれかにした後に、前記装置本体を電源オフ状態にすることを許可する制御部と、を備える画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記装置本体に開閉可能に設けられるカバーと、
前記カバーが開状態であるかどうかを判定する開閉判定部と、を備え、
前記規制部は、前記カバーを閉状態から開状態にすることを規制することにより前記着脱品の取り外しを規制する構成であり、
前記制御部は、前記電源オフ指令があった場合、前記カバーが開状態であると前記開閉判定部が判定したことを条件に報知処理を実行する、画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記報知処理は、前記装置本体を電源オン状態とする処理である、画像処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
搬送経路を有し、シートを当該搬送経路に沿って搬送する搬送機構を備え、
前記着脱品は、前記搬送経路に装着される構成であり、
前記規制条件は、前記搬送機構によるシートの搬送中でないことであり、
前記制御部は、前記シートの搬送中でないと前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記規制状態にし、前記シートの搬送中であると前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記解除状態にする、画像処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記着脱品は、画像処理に使用する消耗品を収納する収納部を有し、
前記規制条件は、前記消耗品の残量が所定量以上であることであり、
前記制御部は、前記消耗品の残量が前記所定量以上であると前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記規制状態にし、前記消耗品の残量が前記所定量未満であると前記条件判定部が判定したことに応じて前記規制部を前記解除状態にする、画像処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、電源オン指令があったときに前記規制部が前記規制状態である場合には、前記判定部に前記消耗品の残量が所定量以上であるかどうかの判定をさせず、前記電源オン指令があったときに前記規制部が前記解除状態である場合には、前記判定部に前記判定をさせる、画像処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、電源オン指令があった場合には、前記規制部を前記解除状態にする、画像処理装置。
【請求項8】
装置本体と、
前記装置本体に開閉可能に設けられるカバーと、
前記カバーが開状態であるかどうかを判定する開閉判定部と、
前記カバーを閉状態から開状態にすることを規制することにより前記着脱品の取り外しを規制する規制部と、
電源オフ指令があった場合、前記カバーが開状態であると前記開閉判定部が判定したことを条件に報知処理を実行する制御部と、を備える画像処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理装置であって、
前記報知処理は、前記装置本体を電源オン状態とする処理である、画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−232519(P2011−232519A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−102240(P2010−102240)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】