説明

画像形成装置、画像形成カートリッジ支持部材、及び画像形成ユニット

【課題】画像形成装置の本体と、画像形成ユニット及び複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態がより安定化され得る構成の提供。
【解決手段】スライドフレーム140には、現像電極部材161と、ワイヤ給電電極162とが装着されている。現像電極部材161は、第1本体側接点161e3を備えている。現像電極部材161は、現像ローラ出力端子171と接触することで、現像ローラ出力端子171と電気的に接続されている。ワイヤ給電電極162は、ワイヤ出力端子172と接触することで、ワイヤ出力端子172と電気的に接続されている。現像電極部材161は、第1本体側接点161e3が現像ローラ出力端子171によってスライド方向Sに沿ったM2方向に押圧されることで弾性変形する。ワイヤ給電電極162は、ワイヤ出力端子172によって用紙幅方向に押圧される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に関する。また、本発明は、前記画像形成装置の本体から引き出され得るように構成され、複数の画像形成カートリッジを支持し得るように構成された画像形成カートリッジ支持部材に関する。さらに、本発明は、前記画像形成装置に収容される画像形成ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の画像形成装置として、複数の画像形成カートリッジを着脱自在に収容した画像形成ユニットを、画像形成装置の本体に対して自在に着脱し得るように構成されたものが知られている。
【0003】
例えば、特開平4−337758号公報に記載された画像形成装置は、メインカートリッジと、複数のサブカートリッジと、を備えている。前記メインカートリッジは、当該画像形成装置の本体に対して着脱自在に構成されている。このメインカートリッジには、静電潜像が形成される像担持体が備えられている。前記サブカートリッジは、前記メインカートリッジに対して着脱自在に構成されている。このサブカートリッジは、現像装置を構成するカートリッジであって、各サブカートリッジには、現像剤担持体(現像ローラ)が備えられている。
【0004】
そして、本画像形成装置は、各サブカートリッジと前記本体との間の電気的接続を、前記メインカートリッジを介して行うように構成されている。具体的には、前記サブカートリッジに備えられた前記現像剤担持体の一端が、前記メインカートリッジに備えられた接点板に固定された接点部材に当接されている。また、当該接点板が、前記本体側に設けられた接点と当接されている。これにより、前記本体に設けられた現像バイアス用の高圧電源ユニットと前記現像剤担持体とが電気的に接続され、前記像担持体と前記現像剤担持体との間に現像バイアス電圧が印加される。
【特許文献1】特開平4−337758号公報
【特許文献2】特開2000−181166号公報
【特許文献3】特開2002−244382号公報
【発明の開示】
【0005】
上述のような構成を備えた画像形成装置において、安定した画像形成動作が行なわれ得るためには、前記画像形成装置の前記本体と、前記画像形成ユニット及び前記複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が安定することが必要である。
【0006】
ところで、当該画像形成装置において、各色の現像剤の消耗状態はまちまちである。よって、特定の色の現像剤の不足が生じる都度、前記本体から前記画像形成ユニットを取り出し、現像剤の不足が生じた画像形成カートリッジを交換するという、メンテナンス作業を行う必要性が生じる。かかるメンテナンス作業は、この種の画像形成装置において頻繁に行われ得る。
【0007】
上述のようなメンテナンス作業が頻繁に行われた場合、前記電気的接続部に、塑性変形等のダメージが生じ得る。かかるダメージが、前記画像形成カートリッジよりも比較的寿命が長い前記本体側に生じた場合には、上述の各部における電気的接続状態がより不安定になり得る。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、前記画像形成装置の前記本体と、前記画像形成ユニット及び前記複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態がより安定化され得る構成を提供することにある。
【0009】
≪1≫本発明の画像形成装置は、微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成されている。具体的には、本画像形成装置は、本体フレームと、スライドフレームと、複数の静電潜像担持体と、複数の帯電器と、複数の画像形成カートリッジと、複数の第1電極部材と、複数の第2電極部材と、を備えている。
【0010】
前記本体フレームは、本画像形成装置の本体を構成する部材である。前記スライドフレームは、前記本体フレームに支持されている。このスライドフレームは、前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように構成されている。
【0011】
前記静電潜像担持体は、その周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されている。複数の前記静電潜像担持体が、前記スライド方向に沿って配列されている。
【0012】
前記帯電器は、前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されている。複数の前記帯電器が、前記スライド方向に沿って配列されている。
【0013】
前記画像形成カートリッジは、現像剤担持体を備えている。この現像剤担持体は、帯電した前記現像剤を担持し得るように構成されている。この帯電した現像剤は、前記現像剤担持体の周面であって、前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に担持されるように、当該現像剤担持体が構成されている。
【0014】
複数の前記画像形成カートリッジが、前記スライド方向に沿って配列されている。また、前記各画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されている。
【0015】
なお、前記静電潜像担持体は、前記スライドフレーム又は前記画像形成カートリッジに装着され得る。また、前記帯電器も、前記スライドフレーム又は前記画像形成カートリッジに装着され得る。
【0016】
前記第1電極部材は、前記スライドフレームに装着されている。複数の前記第1電極部材が、前記スライド方向に沿って配列されている。前記各第1電極部材は、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して設けられている。
【0017】
前記第2電極部材は、前記スライドフレームに装着されている。複数の前記第2電極部材が、前記スライド方向に沿って配列されている。前記各第2電極部材は、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して設けられている。
【0018】
また、前記本体フレームは、第1本体フレーム接点と、第2本体フレーム接点と、を備えている。前記第1本体フレーム接点は、前記第1電極部材に給電し得るように構成されている。前記第2本体フレーム接点は、前記第2電極部材に給電し得るように構成されている。
【0019】
また、前記第1電極部材は、第1本体側接点と、第1カートリッジ側接点と、を備えている。前記第1本体側接点は、前記本体フレーム側に突出して配置されている。この第1本体側接点は、前記第1本体フレーム接点と接触することで、当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成されている。前記第1カートリッジ側接点は、前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されている。この第1カートリッジ側接点は、前記画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで、当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されている。
【0020】
また、前記第2電極部材は、第2本体側接点を備えている。前記第2本体側接点は、前記本体フレーム側に突出して配置されている。この第2本体側接点は、前記第2本体フレーム接点と接触することで、当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成されている。
【0021】
そして、本発明においては、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成されている。また、前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されている。
【0022】
ここで、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧する方向と、前記第2本体側接点が押圧される方向とは、直交していることが好適である。例えば、前記第2本体側接点が押圧される方向は、前記スライド方向と直交する、前記画像形成装置の幅方向に設定され得る。
【0023】
なお、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが互いに押圧する方向(押圧方向)である、前記スライド方向に沿った方向とは、前記スライド方向と完全に一致する必要はない。例えば、前記画像形成装置の前記幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、前記押圧方向が、当該平面上、あるいは、当該平面と小さな角度をなすように設定されている。前記押圧方向と前記スライド方向とのなす角は90度未満であることが好適である。
【0024】
また、本発明の画像形成ユニットは、前記画像形成装置に収容され得るように構成されている。具体的には、本画像形成ユニットは、前記本体フレームと、前記スライドフレームと、複数の前記静電潜像担持体と、複数の前記帯電器と、複数の前記画像形成カートリッジと、複数の前記第1電極部材と、複数の前記第2電極部材と、を備えている。
【0025】
また、本発明の画像形成カートリッジ支持部材は、前記画像形成カートリッジが前記配列方向に沿って配列した状態で支持され得るように構成されている。具体的には、本画像形成カートリッジ支持部材は、前記スライドフレームと、複数の前記第1電極部材と、複数の前記第2電極部材と、を備えている。
【0026】
かかる構成を有する本発明の画像形成装置、画像形成ユニット、及び画像形成カートリッジ支持部材においては、前記スライドフレームに装着された前記第1本体側接点と、前記本体フレームに装着された前記第1本体フレーム接点とが、前記スライド方向に沿って互いに押圧する。これにより、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成される。このとき、前記スライドフレーム側に設けられた前記第1本体側接点が、弾性変形する。
【0027】
かかる構成において、例えば、前記第1本体側接点における変形が、弾性変形の限度を超えて、塑性変形にまで達する等、前記第1本体側接点にダメージが生じ得る。もっとも、本発明においては、当該第1本体側接点は、前記本体フレーム側ではなく、前記スライドフレーム側に設けられている。よって、前記スライドフレームよりも交換が困難な前記本体フレームの側における、電気的接続部のダメージの発生が効果的に抑制され得る。
【0028】
また、前記スライドフレームに装着された前記第2本体側接点と、前記本体フレームに装着された前記第2本体フレーム接点とが接触する。これにより、前記第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点との間の電気的接続が形成される。
【0029】
このとき、前記第2本体側接点は、前記スライド方向と交差する方向に押圧される。すなわち、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続のための押圧方向と、前記第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点との間の電気的接続のための押圧方向とが、交差する。
【0030】
よって、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続のための押圧状態と、前記第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点との間の電気的接続のための押圧状態とが、互いにほぼ独立に設定され得る。例えば、前者の押圧状態が何らかの原因で弱まった場合に、これに起因して後者の押圧状態が弱められることで、後者の電気的接続状態が不用意に解除されてしまうというような不具合の発生が、効果的に抑制され得る。
【0031】
したがって、本発明によれば、前記画像形成装置における前記本体フレームと、前記画像形成ユニット及び前記複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が、より安定化され得る。
【0032】
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていてもよい。これにより、前記第1本体側接点にダメージが生じた場合であっても、前記スライドフレームが容易に交換されることで、良好な電気的接続状態が容易に復元され得る。
【0033】
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていてもよい。
【0034】
かかる構成においては、前記スライドフレームに対する前記画像形成カートリッジの装着により、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点とが押圧することで、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が行われる。また、上述のように、前記本体フレームに対する前記スライドフレームの装着により、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが押圧することで、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との電気的接続が行われる。
【0035】
このとき、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが、交差する。よって、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との間の電気的接続のための押圧状態と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続のための押圧状態が、互いにほぼ独立に設定され得る。
【0036】
したがって、前記画像形成装置における前記本体フレームと、前記画像形成ユニット及び前記複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が、より安定化され得る。
【0037】
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていてもよい。
【0038】
かかる構成においては、前記画像形成カートリッジが前記位置決め方向に付勢されることで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされる。このとき、前記画像形成カートリッジに設けられた前記画像形成カートリッジ接点と、前記スライドフレームに設けられた前記第1カートリッジ側接点とが、前記位置決め方向に沿った方向で、互いに押圧する。
【0039】
ここで、前記位置決め方向と、前記押圧方向とは、同一方向である場合と、逆方向である場合と、があり得る。特に、前者の場合、前記押圧方向と前記位置決め方向とが一致することで、より確実な位置決めが行われる。
【0040】
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であってもよい。
【0041】
かかる構成において、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、前記画像形成カートリッジが前記位置決め方向に付勢される。これにより、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされる。
【0042】
かかる構成によれば、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力により、前記画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決め、及び前記画像形成カートリッジ接点と前記第1カートリッジ側接点との電気的接続が、簡略な装置構成によって安定して行われる。
【0043】
前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が前記スライドフレームに形成されていて、前記第1カートリッジ側接点が前記案内部に面するように配置されていてもよい。
【0044】
かかる構成において、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、当該画像形成カートリッジが、前記案内部によって、前記着脱方向に沿って案内される。そして、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着されると、当該画像形成カートリッジに設けられた前記画像形成カートリッジ接点は、前記案内部に面するように配置された前記第1カートリッジ側接点と接触する。これにより、前記画像形成カートリッジ接点と前記第1カートリッジ側接点との電気的接続が形成される。
【0045】
かかる構成によれば、前記画像形成カートリッジが前記案内部によって案内されつつ、当該案内部に面するように配置された前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成される。よって、当該電気的接続の確実性が向上する。
【0046】
前記スライドフレームが、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、前記案内部が、前記側板に形成されたガイド溝から構成されていてもよい。
【0047】
かかる構成において、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、当該画像形成カートリッジが、前記一対の側板で囲まれた空間内に挿入される。このとき、当該画像形成カートリッジは、前記ガイド溝によって、前記着脱方向に沿って案内される。
【0048】
かかる構成によれば、前記画像形成カートリッジが前記ガイド溝によって案内されつつ、当該ガイド溝に面するように配置された前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成される。よって、当該電気的接続の確実性が簡略な装置構成によって向上され得る。
【0049】
前記第1電極部材が、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていてもよい。
【0050】
かかる構成によれば、当該画像形成装置の前記本体と前記画像形成カートリッジとの電気的接続を形成するための前記電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。また、当該電極部材が前記ガイド溝の近傍に配置されることで、当該ガイド溝に面するように配置された前記第1カートリッジ側接点と、前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が、より確実に形成される。
【0051】
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点が、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材から構成されていて、前記第1カートリッジ側接点が、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部から構成されていてもよい。
【0052】
かかる構成においては、前記ねじりコイルバネの弾性力に抗するように、前記画像形成カートリッジ接点が前記腕部を付勢することで、当該腕部(前記カートリッジ側接点)と前記画像形成カートリッジ接点との接触及び電気的接続がなされる。
【0053】
かかる構成による効果は以下の通りである。本構成によれば、当該画像形成装置の前記本体と前記画像形成カートリッジとの電気的接続を形成するための前記電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。また、前記ねじりコイルバネの弾性力により、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との接触及び電気的接続が確実になされる。
【0054】
前記画像形成カートリッジ接点が、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部から構成されていて、前記第1カートリッジ側接点が、前記突出部と接触することで当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていてもよい。
【0055】
かかる構成においては、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、前記突出部が前記ガイド溝に収容されることで、前記画像形成カートリッジが前記ガイド溝によって案内される。そして、当該突出部が前記第1カートリッジ側接点と接触することで、当該突出部と当該第1カートリッジ側接点との間の電気的接続が形成される。
【0056】
かかる構成によれば、きわめて簡略な装置構成により、前記画像形成カートリッジの前記スライドフレームへのスムーズな装着が行われ得る。また、きわめて簡略な装置構成により、前記画像形成カートリッジ接点と前記第1カートリッジ側接点との間の確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0057】
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され得る。この場合、前記突出部は、前記現像ローラ(前記現像剤担持体)における前記軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材から構成され得る。
【0058】
かかる構成においては、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、前記カラー部材が前記ガイド溝に収容されることで、前記画像形成カートリッジが前記ガイド溝によって案内される。そして、当該カラー部材が前記第1カートリッジ側接点と接触することで、当該第1カートリッジ側接点と当該カラー部材及び前記現像ローラ(前記現像剤担持体)との間の電気的接続が形成される。
【0059】
かかる構成によれば、きわめて簡略な装置構成により、前記現像ローラ(前記現像剤担持体)と前記第1カートリッジ側接点との間の確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0060】
前記側板が前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割され且つ前記スライド方向に沿って配列されていて、前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置されていて、前記第1本体側接点が、前記支持板を貫通して当該支持板の外側に露出するように配置されていてもよい。
【0061】
かかる構成によれば、前記スライド方向に沿って配列された前記画像形成カートリッジを支持するための構成、及び前記現像剤担持体と前記本体との通電のための構成が、きわめて簡略な製造工程によって安価に形成され得る。
【0062】
前記画像形成カートリッジが、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、前記第1電極部材及び前記第2電極部材が、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていてもよい。
【0063】
かかる構成においては、前記画像形成カートリッジの前記幅方向における前記一方の端部にて、前記本体フレーム側から前記駆動力が伝達される。これに対し、前記画像形成カートリッジの前記幅方向における前記他方の端部にて、前記電極部材を介して前記本体との間の電気的接続が形成される。
【0064】
かかる構成によれば、前記駆動力が伝達される部分にて塵や油汚れ等の異物が発生しても、前記第1電極部材と前記画像形成カートリッジ接点及び前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続部分への当該異物の付着が確実に防止され得る。よって、当該電気的接続部分における確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0065】
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され得る。また、前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され得る。この場合、前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置され得る。
【0066】
かかる構成においては、前記画像形成カートリッジが、前記着脱方向に沿って前記スライドフレームに挿入され、当該画像形成カートリッジが前記スライドフレームに対して装着される。このとき、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点とが接触する。これにより、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成される。また、前記画像形成カートリッジは、前記像担持体の前記周面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、当該像担持体と対向して配置される。
【0067】
前記複数の第1電極部材が、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていてもよい。
【0068】
かかる構成によれば、当該画像形成装置の前記本体と複数の前記画像形成カートリッジとの電気的接続を形成するための前記第1電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。
【0069】
≪2≫本発明の画像形成装置は、微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成されている。具体的には、本画像形成装置は、本体フレームと、スライドフレームと、複数の静電潜像担持体と、複数の帯電器と、複数の画像形成カートリッジと、複数の電極部材と、を備えている。
【0070】
前記本体フレームは、本画像形成装置の本体を構成する部材である。前記スライドフレームは、前記本体フレームに支持されている。このスライドフレームは、前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように構成されている。
【0071】
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに対して、前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されている。そして、複数の前記画像形成カートリッジが、前記スライド方向に沿って配列されている。
【0072】
前記電極部材は、前記スライドフレームに装着されている。複数の前記電極部材が、前記スライド方向に沿って配列されている。前記各電極部材は、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して設けられている。
【0073】
また、前記本体フレームは、前記スライドフレームにおける前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点を備えている。
【0074】
また、前記電極部材は、本体側接点と、カートリッジ側接点と、を備えている。前記本体側接点は、前記本体フレーム側に突出して配置されている。この本体側接点は、前記本体フレーム接点と接触することで、前記本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成されている。前記カートリッジ側接点は、前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されている。このカートリッジ側接点は、前記画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで、前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成さている。
【0075】
そして、本発明においては、前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されている。
【0076】
なお、前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが互いに押圧する方向(押圧方向)である、前記スライド方向に沿った方向とは、前記スライド方向と完全に一致する必要はない。例えば、前記画像形成装置の前記幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、前記押圧方向が、当該平面上、あるいは、当該平面と小さな角度をなすように設定されている。前記押圧方向と前記スライド方向とのなす角は90度未満であることが好適である。
【0077】
また、本発明の画像形成ユニットは、前記画像形成装置に収容され得るように構成されている。具体的には、本画像形成ユニットは、前記本体フレームと、前記スライドフレームと、複数の前記画像形成カートリッジと、複数の前記電極部材と、を備えている。
【0078】
また、本発明の画像形成カートリッジ支持部材は、前記画像形成カートリッジが前記配列方向に沿って配列した状態で支持され得るように構成されている。具体的には、本画像形成カートリッジ支持部材は、前記スライドフレームと、複数の前記電極部材と、を備えている。
【0079】
かかる構成を有する本発明の画像形成装置、画像形成ユニット、及び画像形成カートリッジ支持部材においては、前記スライドフレームに装着された前記本体側接点と、前記本体フレームに装着された前記本体フレーム接点とが、前記スライド方向に沿って互いに押圧する。これにより、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成される。このとき、前記スライドフレーム側に設けられた前記本体側接点が、弾性変形する。
【0080】
かかる構成において、例えば、前記本体側接点における変形が、弾性変形の限度を超えて、塑性変形にまで達する等、前記本体側接点にダメージが生じ得る。もっとも、本発明においては、当該本体側接点は、前記本体フレーム側ではなく、前記スライドフレーム側に設けられている。よって、前記スライドフレームよりも交換が困難な前記本体フレームの側における、電気的接続部のダメージの発生が効果的に抑制され得る。
【0081】
したがって、本発明によれば、前記画像形成装置における前記本体フレームと、前記画像形成ユニット及び前記複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が、より安定化され得る。
【0082】
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていてもよい。これにより、前記本体側接点にダメージが生じた場合であっても、前記スライドフレームが容易に交換されることで、良好な電気的接続状態が容易に復元され得る。
【0083】
前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記電極部材が構成されていてもよい。
【0084】
かかる構成においては、前記スライドフレームに対する前記画像形成カートリッジの装着により、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点とが押圧することで、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が行われる。また、上述のように、前記本体フレームに対する前記スライドフレームの装着により、前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが押圧することで、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との電気的接続が行われる。
【0085】
このとき、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との押圧の方向とが、交差する。よって、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との間の電気的接続のための押圧状態と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との間の電気的接続のための押圧状態が、互いにほぼ独立に設定され得る。
【0086】
したがって、前記画像形成装置における前記本体フレームと、前記画像形成ユニット及び前記複数の画像形成カートリッジと、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が、より安定化され得る。
【0087】
前記画像形成カートリッジを、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていてもよい。
【0088】
かかる構成においては、前記画像形成カートリッジが前記位置決め方向に付勢されることで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされる。このとき、前記画像形成カートリッジに設けられた前記画像形成カートリッジ接点と、前記スライドフレームに設けられた前記カートリッジ側接点とが、前記位置決め方向に沿った方向で、互いに押圧する。
【0089】
ここで、前記位置決め方向と、前記押圧方向とは、同一方向である場合と、逆方向である場合と、があり得る。特に、前者の場合、前記押圧方向と前記位置決め方向とが一致することで、より確実な位置決めが行われる。
【0090】
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であってもよい。
【0091】
かかる構成において、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、前記画像形成カートリッジが前記位置決め方向に付勢される。これにより、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされる。このとき、前記画像形成カートリッジに設けられた前記画像形成カートリッジ接点と、前記スライドフレームに設けられた前記カートリッジ側接点とが、前記位置決め方向に沿った方向で、互いに押圧する。
【0092】
かかる構成によれば、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力により、前記画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決め、及び前記画像形成カートリッジ接点と前記カートリッジ側接点との電気的接続が、簡略な装置構成によって安定して行われる。
【0093】
前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が前記スライドフレームに形成されていて、前記カートリッジ側接点が前記案内部に面するように配置されていてもよい。
【0094】
かかる構成において、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、当該画像形成カートリッジが、前記案内部によって、前記着脱方向に沿って案内される。そして、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着されると、当該画像形成カートリッジに設けられた前記画像形成カートリッジ接点は、前記案内部に面するように配置された前記カートリッジ側接点と接触する。これにより、前記画像形成カートリッジ接点と前記カートリッジ側接点との電気的接続が形成される。
【0095】
かかる構成によれば、前記画像形成カートリッジが前記案内部によって案内されつつ、当該案内部に面するように配置された前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成される。よって、当該電気的接続の確実性が向上する。
【0096】
前記スライドフレームが、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、前記案内部が、前記側板に形成されたガイド溝から構成されていてもよい。
【0097】
かかる構成において、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、当該画像形成カートリッジが、前記一対の側板で囲まれた空間内に挿入される。このとき、当該画像形成カートリッジは、前記ガイド溝によって、前記着脱方向に沿って案内される。
【0098】
かかる構成によれば、前記画像形成カートリッジが前記ガイド溝によって案内されつつ、当該ガイド溝に面するように配置された前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成される。よって、当該電気的接続の確実性が簡略な装置構成によって向上され得る。
【0099】
前記電極部材が、前記本体側接点と前記カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていてもよい。
【0100】
かかる構成によれば、当該画像形成装置の前記本体と前記画像形成カートリッジとの電気的接続を形成するための前記電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。また、当該電極部材が前記ガイド溝の近傍に配置されることで、当該ガイド溝に面するように配置された前記カートリッジ側接点と、前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が、より確実に形成される。
【0101】
前記接続部及び前記カートリッジ側接点が、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材から構成されていて、前記カートリッジ側接点が、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部から構成されていてもよい。
【0102】
かかる構成においては、前記ねじりコイルバネの弾性力に抗するように、前記画像形成カートリッジ接点が前記腕部を付勢することで、当該腕部(前記カートリッジ側接点)と前記画像形成カートリッジ接点との接触及び電気的接続がなされる。
【0103】
かかる構成による効果は以下の通りである。本構成によれば、当該画像形成装置の前記本体と前記画像形成カートリッジとの電気的接続を形成するための前記電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。また、前記ねじりコイルバネの弾性力により、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との接触及び電気的接続が確実になされる。
【0104】
前記画像形成カートリッジ接点が、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部から構成されていて、前記カートリッジ側接点が、前記突出部と接触することで当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていてもよい。
【0105】
かかる構成においては、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、前記突出部が前記ガイド溝に収容されることで、前記画像形成カートリッジが前記ガイド溝によって案内される。そして、当該突出部が前記カートリッジ側接点と接触することで、当該突出部と当該カートリッジ側接点との間の電気的接続が形成される。
【0106】
かかる構成によれば、きわめて簡略な装置構成により、前記画像形成カートリッジの前記スライドフレームへのスムーズな装着が行われ得る。また、きわめて簡略な装置構成により、前記画像形成カートリッジ接点と前記カートリッジ側接点との間の確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0107】
前記画像形成カートリッジは、静電潜像が形成される静電潜像担持体と対向して配置された、現像剤担持体を備えていてもよい。ここで、前記現像剤担持体は、前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した微粒子状の現像剤を担持し得るように構成されている。そして、前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され得る。この場合、前記突出部は、前記軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材から構成され得る。
【0108】
かかる構成においては、前記スライドフレームに前記画像形成カートリッジが装着される際には、前記カラー部材が前記ガイド溝に収容されることで、前記画像形成カートリッジが前記ガイド溝によって案内される。そして、当該カラー部材が前記カートリッジ側接点と接触することで、当該カートリッジ側接点と当該カラー部材及び前記現像ローラ(前記現像剤担持体)との間の電気的接続が形成される。
【0109】
かかる構成によれば、きわめて簡略な装置構成により、前記現像ローラ(前記現像剤担持体)と前記カートリッジ側接点との間の確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0110】
前記側板が前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割され且つ前記スライド方向に沿って配列されていて、前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置されていて、前記本体側接点は、前記支持板を貫通して当該支持板の外側に露出するように配置されていてもよい。
【0111】
かかる構成によれば、前記スライド方向に沿って配列された前記画像形成カートリッジを支持するための構成、及び前記スライドフレーム側と前記本体側との通電のための構成が、きわめて簡略な製造工程によって安価に形成され得る。
【0112】
前記画像形成カートリッジが、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、前記電極部材が、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていてもよい。
【0113】
かかる構成においては、前記画像形成カートリッジの前記幅方向における前記一方の端部にて、前記本体フレーム側から前記駆動力が伝達される。これに対し、前記画像形成カートリッジの前記幅方向における前記他方の端部にて、前記電極部材を介して前記本体との間の電気的接続が形成される。
【0114】
かかる構成によれば、前記駆動力が伝達される部分にて塵や油汚れ等の異物が発生しても、前記電極部材と前記画像形成カートリッジ接点及び前記本体フレーム接点との間の電気的接続部分への当該異物の付着が確実に防止され得る。よって、当該電気的接続部分における確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0115】
前記各構成において、複数の静電潜像担持体が、前記画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列され得る。前記静電潜像担持体は、その周面に静電潜像が形成され得るように構成されている。前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され得る。この場合、前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置され得る。
【0116】
かかる構成においては、前記画像形成カートリッジが、前記着脱方向に沿って前記スライドフレームに挿入され、当該画像形成カートリッジが前記スライドフレームに対して装着される。このとき、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点とが接触する。これにより、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成される。また、前記画像形成カートリッジは、前記像担持体の前記周面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、当該像担持体と対向して配置される。
【0117】
前記複数の電極部材が、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていてもよい。
【0118】
かかる構成によれば、当該画像形成装置の前記本体と複数の前記画像形成カートリッジとの電気的接続を形成するための前記電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。
【0119】
≪3≫すなわち、本発明の画像形成装置、画像形成カートリッジ支持部材、及び画像形成ユニットは、以下に列記する構成を採り得る。
【0120】
(A01) 微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置において、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記本体フレームは、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と、を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが、前記スライド方向に沿って(当該画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向(前記スライド方向と直交する前記幅方向)に押圧されることで、当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0121】
(A02) 前記(A01)に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0122】
(A03) 前記(A01)又は(A02)に記載の画像形成装置であって、
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0123】
(A04) 前記(A01)ないし(A03)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0124】
(A05) 前記(A04)に記載の画像形成装置であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成装置。
【0125】
(A06) 前記(A01)ないし(A05)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記第1カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0126】
(A07) 前記(A06)に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成装置。
【0127】
(A08) 前記(A07)に記載の画像形成装置であって、
前記第1電極部材は、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成装置。
【0128】
(A09) 前記(A08)に記載の画像形成装置であって、
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成装置。
【0129】
(A10) 前記(A07)ないし(A09)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0130】
(A11) 前記(A10)に記載の画像形成装置であって、
前記突出部は、前記現像剤担持体の長手方向における端部にて突出した金属製の軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成装置。
【0131】
(A12) 前記(A07)ないし(A11)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記第1本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0132】
(A13) 前記(A01)ないし(A12)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記第1電極部材及び前記第2電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0133】
(A14) 前記(A01)ないし(A13)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0134】
(A15) 前記(A01)ないし(A14)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記複数の第1電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成装置。
【0135】
(B01) 微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置において、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記本体フレームは、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と、を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(当該画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向(前記スライド方向と直交する前記幅方向)に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0136】
(B02) 前記(B01)に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0137】
(B03) 前記(B01)又は(B02)に記載の画像形成装置であって、
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0138】
(B04) 前記(B01)ないし(B03)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0139】
(B05) 前記(B04)に記載の画像形成装置であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成装置。
【0140】
(B06) 前記(B01)ないし(B05)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記第1カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0141】
(B07) 前記(B06)に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成装置。
【0142】
(B08) 前記(B07)に記載の画像形成装置であって、
前記第1電極部材は、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成装置。
【0143】
(B09) 前記(B08)に記載の画像形成装置であって、
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成装置。
【0144】
(B10) 前記(B07)ないし(B09)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0145】
(B11) 前記(B10)に記載の画像形成装置であって、
前記突出部は、前記現像剤担持体の長手方向における端部にて突出した金属製の軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成装置。
【0146】
(B12) 前記(B07)ないし(B11)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記第1本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0147】
(B13) 前記(B01)ないし(B12)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記第1電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0148】
(B14) 前記(B01)ないし(B13)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0149】
(B15) 前記(B01)ないし(B14)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記複数の第1電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成装置。
【0150】
(C01) 多色画像を形成可能に構成された画像形成装置において、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
前記スライド方向に沿って配列されていて、前記スライドフレームに対して、前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の電極部材と、
を備え、
前記本体フレームは、前記スライドフレームにおける前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点を備え、
前記電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記本体フレーム接点と接触することで当該本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されたカートリッジ側接点と、
を備え、
前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(当該画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0151】
(C02) 前記(C01)に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0152】
(C03) 前記(C01)又は(C02)に記載の画像形成装置であって、
前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0153】
(C04) 前記(C01)ないし(C03)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジを、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【0154】
(C05) 前記(C04)に記載の画像形成装置であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成装置。
【0155】
(C06) 前記(C01)ないし(C05)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0156】
(C07) 前記(C06)に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成装置。
【0157】
(C08) 前記(C07)に記載の画像形成装置であって、
前記電極部材は、前記本体側接点と前記カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成装置。
【0158】
(C09) 前記(C08)に記載の画像形成装置であって、
前記接続部及び前記カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成装置。
【0159】
(C10) 前記(C07)ないし(C09)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0160】
(C11) 前記(C10)に記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、静電潜像が形成される静電潜像担持体と対向して配置された現像ローラを備え、
前記突出部は、前記現像ローラの長手方向における端部にて突出した金属製の軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成装置。
【0161】
(C12) 前記(C07)ないし(C11)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0162】
(C13) 前記(C01)ないし(C12)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0163】
(C14) 前記(C01)ないし(C13)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って前記スライドフレーム内に配置された円筒状部材からなり、周面に静電潜像が形成される複数の静電潜像担持体が、前記画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列されていて、
前記静電潜像担持体は、前記スライドフレームによって回転可能に支持され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像担持体の前記周面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、当該静電潜像担持体と対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0164】
(C15) 前記(C01)ないし(C14)のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記複数の電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成装置。
【0165】
(D01) 微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に収容される画像形成ユニットにおいて、
前記画像形成装置の本体を構成する本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(当該画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向(前記スライド方向と直交する前記幅方向)に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0166】
(D02) 前記(D01)に記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0167】
(D03) 前記(D01)又は(D02)に記載の画像形成ユニットであって、
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0168】
(D04) 前記(D01)ないし(D03)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0169】
(D05) 前記(D04)に記載の画像形成ユニットであって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成ユニット。
【0170】
(D06) 前記(D01)ないし(D05)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記第1カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0171】
(D07) 前記(D06)に記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0172】
(D08) 前記(D07)に記載の画像形成ユニットであって、
前記第1電極部材は、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0173】
(D09) 前記(D08)に記載の画像形成ユニットであって、
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0174】
(D10) 前記(D07)ないし(D09)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0175】
(D11) 前記(D10)に記載の画像形成ユニットであって、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記突出部は、前記現像ローラにおける前記軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0176】
(D12) 前記(D07)ないし(D11)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記第1本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0177】
(D13) 前記(D01)ないし(D12)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記第1電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0178】
(D14) 前記(D01)ないし(D13)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0179】
(D15) 前記(D01)ないし(D14)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記複数の第1電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0180】
(E01) 微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に収容される画像形成ユニットにおいて、
前記画像形成装置の本体を構成する本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(前記画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向(前記スライド方向と直交する前記幅方向)に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0181】
(E02) 前記(E01)に記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0182】
(E03) 前記(E01)又は(E02)に記載の画像形成ユニットであって、
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0183】
(E04) 前記(E01)ないし(E03)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0184】
(E05) 前記(E04)に記載の画像形成ユニットであって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成ユニット。
【0185】
(E06) 前記(E01)ないし(E05)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記第1カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0186】
(E07) 前記(E06)に記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0187】
(E08) 前記(E07)に記載の画像形成ユニットであって、
前記第1電極部材は、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0188】
(E09) 前記(E08)に記載の画像形成ユニットであって、
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0189】
(E10) 前記(E07)ないし(E09)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0190】
(E11) 前記(E10)に記載の画像形成ユニットであって、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記突出部は、前記現像ローラにおける前記軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0191】
(E12) 前記(E07)ないし(E11)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記第1本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0192】
(E13) 前記(E01)ないし(E12)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記第1電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0193】
(E14) 前記(E01)ないし(E13)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0194】
(E15) 前記(E01)ないし(E14)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記複数の第1電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0195】
(F01) 微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に収容される画像形成ユニットにおいて、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
前記スライド方向に沿って配列されていて、前記スライドフレームに対して、前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記スライドフレームにおける前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点と接触することで当該本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されたカートリッジ側接点と、
を備え、
前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(前記画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0196】
(F02) 前記(F01)に記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0197】
(F03) 前記(F01)又は(F02)に記載の画像形成ユニットであって、
前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0198】
(F04) 前記(F01)ないし(F03)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジを、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0199】
(F05) 前記(F04)に記載の画像形成ユニットであって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成ユニット。
【0200】
(F06) 前記(F01)ないし(F05)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0201】
(F07) 前記(F06)に記載の画像形成ユニットであって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0202】
(F08) 前記(F07)に記載の画像形成ユニットであって、
前記電極部材は、前記本体側接点と前記カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0203】
(F09) 前記(F08)に記載の画像形成ユニットであって、
前記接続部及び前記カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0204】
(F10) 前記(F07)ないし(F09)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0205】
(F11) 前記(F10)に記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジは、静電潜像が形成される静電潜像担持体と対向して配置された現像ローラを備え、
前記突出部は、前記現像ローラの長手方向における端部にて突出した金属製の軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成ユニット。
【0206】
(F12) 前記(F07)ないし(F11)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0207】
(F13) 前記(F01)ないし(F12)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0208】
(F14) 前記(F01)ないし(F13)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って前記スライドフレーム内に配置された円筒状部材からなり、周面に静電潜像が形成される複数の静電潜像担持体が、前記画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列されていて、
前記静電潜像担持体は、前記スライドフレームによって回転可能に支持され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像担持体の前記周面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、当該静電潜像担持体と対向して配置されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0209】
(F15) 前記(F01)ないし(F14)のいずれかに記載の画像形成ユニットであって、
前記複数の電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【0210】
(G01) 周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて所定の配列方向に沿って配列された複数個の静電潜像担持体と、前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて前記配列方向に沿って配列された複数個の帯電器と、を備えていて、前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した微粒子状の現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備えた複数個の画像形成カートリッジが前記配列方向に沿って配列した状態で支持され得るように構成された画像形成カートリッジ支持部材において、
前記画像形成装置の前記本体を構成する本体フレームから前記配列方向と平行なスライド方向に沿って引き出され得るように構成され、且つ前記画像形成カートリッジが前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って着脱可能に構成されたスライドフレームと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(前記画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向(前記スライド方向と直交する前記幅方向)に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0211】
(G02) 前記(G01)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0212】
(G03) 前記(G01)又は(G02)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0213】
(G04) 前記(G01)ないし(G03)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0214】
(G05) 前記(G04)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0215】
(G06) 前記(G01)ないし(G05)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記第1カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0216】
(G07) 前記(G06)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0217】
(G08) 前記(G07)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記第1電極部材は、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0218】
(G09) 前記(G08)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0219】
(G10) 前記(G07)ないし(G09)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0220】
(G11) 前記(G10)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記突出部は、前記現像ローラにおける前記軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0221】
(G12) 前記(G07)ないし(G11)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記第1本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0222】
(G13) 前記(G01)ないし(G12)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記第1電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0223】
(G14) 前記(G01)ないし(G13)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0224】
(G15) 前記(G01)ないし(G14)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記複数の第1電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0225】
(H01) 周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて所定の配列方向に沿って配列された複数個の静電潜像担持体と、前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて前記配列方向に沿って配列された複数個の帯電器と、を備えていて、前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した微粒子状の現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備えた複数個の画像形成カートリッジが前記配列方向に沿って配列した状態で支持され得るように構成された画像形成カートリッジ支持部材において、
前記画像形成装置の前記本体を構成する本体フレームから前記配列方向と平行なスライド方向に沿って引き出され得るように構成され、且つ前記画像形成カートリッジが前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って着脱可能に構成されたスライドフレームと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点と接触することで当該本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されたカートリッジ側接点と、
を備え、
前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って(前記画像形成装置の幅方向と直交する、前記スライド方向を含む平面を想定した場合に、当該平面上の任意の方向、あるいは、当該平面と小さな角度をなす方向に)互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0226】
(H02) 前記(H01)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0227】
(H03) 前記(H01)又は(H02)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0228】
(H04) 前記(H01)ないし(H03)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記画像形成カートリッジを、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0229】
(H05) 前記(H04)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0230】
(H06) 前記(H01)ないし(H05)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0231】
(H07) 前記(H06)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0232】
(H08) 前記(H07)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記電極部材は、前記本体側接点と前記カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0233】
(H09) 前記(H08)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記接続部及び前記カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0234】
(H10) 前記(H07)ないし(H09)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0235】
(H11) 前記(H10)に記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記突出部は、前記現像ローラにおける前記軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0236】
(H12) 前記(H07)ないし(H11)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0237】
(H13) 前記(H01)ないし(H12)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0238】
(H14) 前記(H01)ないし(H13)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【0239】
(H15) 前記(H01)ないし(H14)のいずれかに記載の画像形成カートリッジ支持部材であって、
前記複数の電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【発明を実施するための最良の形態】
【0240】
以下、本発明の実施形態(本願の出願時点において取り敢えず出願人が最良と考えている実施形態)について、図面を参照しつつ説明する。
【0241】
<カラーレーザープリンタの全体構成の概要>
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である、カラーレーザープリンタ100の外観を示す斜視図である。
【0242】
カラーレーザープリンタ100の本体を構成する本体部110は、本体ケーシング111と、本体フレーム112と、から構成されている。
【0243】
本体ケーシング111は、略直方体形状の部材であり、合成樹脂板により形成されている。本体ケーシング111の上面111aには、排紙トレイ111bが形成されている。この排紙トレイ111bは、上面111aの前側(手前側)から後ろ側(奥側)に向かって斜め下方に延びるように形成された斜面から構成されている。すなわち、排紙トレイ111bは、上面111aに形成された凹部からなる。
【0244】
本体ケーシング111の上部であって、排紙トレイ111bの下端部の上方には、開口部からなる排紙口111cが形成されている。すなわち、排紙トレイ111bは、排紙口111cから排出された用紙を受け止め得るように構成されている。
【0245】
本体ケーシング111の前側には、前面開口部111dが形成されている。また、本体ケーシング111の前側には、この前面開口部111dを塞ぐように、板状の前面カバー111eが装着されている。この前面カバー111eは、その下端部を中心として回動可能に支持されている。
【0246】
本体フレーム112は、本体ケーシング111内に収容されている。この本体フレーム112は、画像形成動作に供される後述の各種の部材を支持し得るように構成されている。また、この本体フレーム112には、これら各種の部材を駆動するための駆動源及び駆動力伝達機構や電源装置等が設けられている。
【0247】
本体フレーム112の内側であって、用紙幅方向における両端部には、一対のガイド部112aが設けられている。ガイド部112aは、本発明の画像形成ユニットを構成するカラー画像形成ユニット120の前記用紙幅方向における両端部と係合し得るように構成されている。このガイド部112aは、カラー画像形成ユニット120を、本体フレーム112の内側の空間内にて支持し得るように構成されている。
【0248】
カラー画像形成ユニット120は、本体フレーム112の内側に収容されていて、本体フレーム112に対して着脱自在に構成されている。
【0249】
図2は、図1に示されているカラー画像形成ユニット120が前側に引き出された状態を示す斜視図である。図3は、このカラー画像形成ユニット120がさらに前側に引き出されて、本体部110の外側に取り出された状態を示す斜視図である。
【0250】
図2及び図3に示されているように、カラー画像形成ユニット120が図中矢印Sで示されている方向(以下、「スライド方向S」と称する。)にスライドしながら本体フレーム112に対して着脱され得るように、ガイド部112aが構成されている。すなわち、カラーレーザープリンタ100は、図1に示されているように前面カバー111eを前側に開放して、カラー画像形成ユニット120をスライド方向Sに沿って前側に引き出すことで、図2及び図3に示されているように本体フレーム112からカラー画像形成ユニット120を脱着させ得るように構成されている。また、カラーレーザープリンタ100は、図1に示されているように前面カバー111eを前側に開放して、カラー画像形成ユニット120をスライド方向Sに沿って後ろ側に押し込むことで、本体フレーム112に対してカラー画像形成ユニット120を装着し得るように構成されている。
【0251】
カラー画像形成ユニット120は、画像形成カートリッジ130と、スライドフレーム140とを備えている。
【0252】
図2及び図3を参照すると、本発明の画像形成カートリッジ支持部材を構成するスライドフレーム140は、本体フレーム112からスライド方向Sに沿って引き出され得るように、ガイド部112aによって支持されている。このスライドフレーム140は、複数(4つ)の画像形成カートリッジ130を、スライド方向Sに沿って(スライド方向Sと平行な方向に)配列させつつ支持し得るように構成されている。
【0253】
以下、画像形成カートリッジ130及びスライドフレーム140の構成の詳細について説明する。
【0254】
<画像形成カートリッジの内部構成>
図4は、図3に示されている画像形成カートリッジ130の側断面図である。
【0255】
図4を参照すると、カートリッジケース131は、画像形成カートリッジ130のケーシングを構成する部材であって、主として合成樹脂製の板材等によって形成されている。
【0256】
カートリッジケース131の上部であるトナー収容ケース部131aは、合成樹脂製の箱状の部材である。かかる箱状部材であるトナー収容ケース部131aにおける内側の空間である、トナー収容室131a1には、本発明の現像剤としてのトナーが収容されている。
【0257】
トナー収容ケース部131aの、図1における前側の面(底面:図4における右側の面)から、外部に突出するように、脚部131a2が設けられている。脚部131a2は、画像形成カートリッジ130を作業台やテーブル等の上に載置する場合に、当該作業台等の上面と当接することで、画像形成カートリッジ130が当該作業台等の上に安定的に載置され得るように構成されている。
【0258】
トナー収容ケース部131aの、図4における底部には、トナーが通過可能な開口部であるトナー通過開口131a3が形成されている。トナー収容ケース部131aの図4における下側であって、トナー通過開口131a3に対応する位置には、支持部131bが設けられている。支持部131bは、帯電したトナーの薄層を形成するための後述の各種の部材を支持し得るように構成されている。
【0259】
トナー収容ケース部131aには、アジテータ132が収容されている。アジテータ132は、トナー収容ケース部131aによって回転可能に支持されている。アジテータ132は、金属製のアジテータ回転中心軸132aと、そのアジテータ回転中心軸132aに固着された撹拌部材132bと、から構成されている。このアジテータ132は、図中矢印で示されている方向に回転駆動されることで、トナー収容室131a1内に収容されたトナーを撹拌しつつ、当該トナーをトナー通過開口131a3に向けて送り出すように構成されている。
【0260】
トナー通過開口131a3の近傍には、供給ローラ133が、前記用紙幅方向と平行に配置されている。供給ローラ133は、スポンジローラからなり、支持部131bによって、回転可能に支持されている。すなわち、供給ローラ133は、供給ローラ回転中心軸133aと、スポンジ層133bと、から構成されている。供給ローラ回転中心軸133aは、金属製の棒状部材であって、支持部131bによって、回転可能に支持されている。スポンジ層133bは、発泡性ポリウレタンからなり、供給ローラ回転中心軸133aの周囲に形成されている。
【0261】
供給ローラ133と隣接するように、本発明の現像剤担持体としての現像ローラ134が配置されている。現像ローラ134は、ゴムローラからなり、支持部131bによって、回転可能に支持されている。すなわち、現像ローラ134は、金属製の現像ローラ回転中心軸134aと、その現像ローラ回転中心軸134aの周囲に形成された半導電性ゴム層134bと、から構成されている。半導電性ゴム層134bは、合成ゴムにカーボンブラックを混入することによって形成されている。
【0262】
供給ローラ133におけるスポンジ層133bと、現像ローラ134における半導電性ゴム層134bとが、所定の圧力で互いに押圧しあうことで、スポンジ層133bが弾性変形するように、供給ローラ133及び現像ローラ134が配置されている。
【0263】
供給ローラ133は、図中矢印で示されている方向に回転駆動されることで、トナー通過開口131a3を通って送られてきたトナーを、当該供給ローラ133と現像ローラ134とが接触している位置に向けて供給し得るように構成されている。
【0264】
また、現像ローラ134及び供給ローラ133が図中矢印で示されている方向に回転駆動されることで、供給ローラ133と現像ローラ134とが接触している位置にてトナーが摩擦帯電し、当該帯電したトナーが半導電性ゴム層134bの周面であるトナー担持面134b1(現像剤担持面)上に担持され得るように、供給ローラ133及び現像ローラ134が構成されている。
【0265】
支持部131bには、トナー層厚規制ブレード135が固定されている。トナー層厚規制ブレード135は、図中矢印で示されている方向に回転駆動されている現像ローラ134の周面であるトナー担持面134b1とカウンター方向に当接することで、当該トナー担持面134b1上のトナーの付着量や帯電量を調整し得るように構成されている。
【0266】
<画像形成カートリッジの外側部分の構成>
図5は、図3に示されている画像形成カートリッジ130の外観を示す側面図である。この図5は、図3の断面図に対応する側面図である。図6は、図5に示されている画像形成カートリッジ130を後ろ側(図3における奥側)から見た場合の外観を示す斜視図である。図7は、図3に示されている画像形成カートリッジ130を後ろ側から見た場合の外観を示す平面図である。図8は、図5に示されている画像形成カートリッジ130を前側(図3における手前側)から見た場合の外観を示す斜視図である。
【0267】
図5及び図6を参照すると、現像ローラ134は、トナー担持面134b1の一部がカートリッジケース131の外部に露出するように、当該カートリッジケース131内に収容されている。
【0268】
カートリッジケース131の前記用紙幅方向における一端部には、ギヤトレイン136が配置されている。このギヤトレイン136は、画像形成カートリッジ130に備えられた回転駆動系の部材(図4に示されているアジテータ132、供給ローラ133、及び現像ローラ134)に対して回転駆動力を伝達し得るように構成されている。このギヤトレイン136の具体的な構成は、以下の通りである。
【0269】
カートリッジケース131の幅方向における一端部を覆うように、ギヤカバー136aが設けられている。このギヤカバー136aの内側の空間、すなわち、カートリッジケース131の側面とギヤカバー136aとの間の空間には、上述の回転駆動系の各部材における回転中心軸(図4におけるアジテータ回転中心軸132a等)の端部に固定されたギヤが収容されている。これらのギヤは、カートリッジケース131の前記側面とギヤカバー136aとによって、回転可能に支持されている。
【0270】
ギヤカバー136aから側方に突出するように、薄肉円筒形状のカップリング支持スリーブ136bが形成されている。カップリング支持スリーブ136bは、ギヤカバー136aと継ぎ目なく一体に成形されている。
【0271】
カップリング支持スリーブ136b内には、カップリング部136cが収容されている。このカップリング部136cは、カップリング支持スリーブ136bによって、回転自在に支持されている。カップリング部136cの前記用紙幅方向における端部には、カップリング凹部136c1が形成されている。すなわち、カップリング部136cは、その端部に形成されたカップリング凹部136c1がカップリング支持スリーブ136bの外部に露出するように、当該カップリング支持スリーブ136bに収容されている。
【0272】
カップリング部136cは、本体フレーム112(図1参照)に設けられている図示しないカップリング入力軸とカップリング凹部136c1と係合し得るように構成されている。また、カップリング部136cは、上述の回転駆動系の各部材の端部に固定されたギヤと噛み合うように配置されている。一方、上述のカップリング入力軸は、画像形成カートリッジ130の外部(図1における本体フレーム112)に設けられた駆動源と、複数のギヤによって結合されている。そして、カップリング部136cと上述のカップリング入力軸とが係合することで、前記駆動源からカップリング部136cを介して上述の回転駆動系の各部材に回転駆動力が伝達され得るようになっている。
【0273】
また、現像ローラ回転中心軸134aの前記用紙幅方向における前記一端部は、カップリング部136cの下方にて、ギヤカバー136aの外部に露出するように設けられている。
【0274】
図7を参照すると、現像ローラ回転中心軸134aの前記一端部と反対側の他端部を被覆するように、カラー部材137が設けられている。すなわち、カラー部材137は、画像形成カートリッジ130の前記用紙幅幅方向における一方の端部であって、カップリング部136cが設けられている側と反対側に設けられている。
【0275】
図8を参照すると、カートリッジケース131の側面には、ローラ通電部材138が装着されている。ローラ通電部材138は、カラー部材137とカートリッジケース131との間に介装されている。
【0276】
ローラ通電部材138は、導電性の合成樹脂(例えば、カーボンブラックが混入された合成樹脂)から構成されている。このローラ通電部材138は、現像ローラ回転中心軸134aと接触することで、当該現像ローラ回転中心軸134a(現像ローラ134)と電気的に接続されている。
【0277】
ローラ通電部材138は、取付板138aと、ローラ通電端子部138bと、を備えている。取付板138aとローラ通電端子部138bとは、継ぎ目なく一体に成形されている。
【0278】
取付板138aは、略平板状に構成されている。取付板138aには、現像ローラ回転中心軸134aが挿通される貫通孔が形成されている。この取付板138aは、現像ローラ回転中心軸134aと接触することで、現像ローラ回転中心軸134aと電気的に接続されている。
【0279】
本発明の画像形成カートリッジ接点としてのローラ通電端子部138bは、カラー部材137の上方にて、取付板138aから側方に向けて突出する突出部として設けられている。このローラ通電端子部138bの外形形状は、円筒状に形成されている。
【0280】
<スライドフレームの概略構成>
図9は、図1ないし図3に示されているカラー画像形成ユニット120を斜め上方から見た斜視図である。図10は、図9に示されているカラー画像形成ユニット120の側面図である。図11は、図9に示されているカラー画像形成ユニット120を、図10の場合と反対側から見た場合の側面図である。図12は、図11に示されている、スライドフレーム140に装着されている状態の画像形成カートリッジ130の周辺を拡大した側断面図である。
【0281】
図9を参照すると、本発明の画像形成カートリッジ支持部材としてのスライドフレーム140は、イエロー画像形成カートリッジ130Y、マゼンタ画像形成カートリッジ130M、シアン画像形成カートリッジ130C、及びブラック画像形成カートリッジ130K、を、スライド方向Sに沿って、この順に前側(図中右側)から後ろ側(図中左側)に配列した状態で支持し得るように構成されている。
【0282】
ここで、イエロー画像形成カートリッジ130Yは、上述の構成を有する画像形成カートリッジ130内に、イエロー色のトナーが収容されたものである。同様に、マゼンタ画像形成カートリッジ130Mには、マゼンタ色のトナーが収容されている。シアン画像形成カートリッジ130C及びブラック画像形成カートリッジ130Kも、同様である。
【0283】
スライドフレーム140における前側には、フロントビーム141が設けられている。このフロントビーム141は、前記用紙幅方向に沿って配置されている。フロントビーム141の上部には、手前側把手141aが、上方に突出するように設けられている。
【0284】
フロントビーム141の前記用紙幅方向における一方の端部には、本発明の支持板としての第1サイドプレート142が接続されている。第1サイドプレート142は、水平面と垂直且つスライド方向Sと平行となるように配置されている。
【0285】
図10を参照すると、第1サイドプレート142には、貫通孔としての、複数のカップリング露出孔142aが形成されている。これらのカップリング露出孔142aは、画像形成カートリッジ130の配列に対応するように、スライド方向Sに沿って設けられている。カップリング露出孔142aは、各画像形成カートリッジ130におけるカップリング部136cを、前記用紙幅方向に沿って、スライドフレーム140の外部に露出し得るように形成されている。
【0286】
図9を参照すると、スライドフレーム140における後ろ側には、リヤビーム143が設けられている。リヤビーム143は、フロントビーム141と平行に配置されている。リヤビーム143の前記用紙幅方向における一方の端部には、第1サイドプレート142が接続されている。リヤビーム143の上部には、後ろ側把手143aが、上方に突出するように設けられている。
【0287】
フロントビーム141及びリヤビーム143の、前記用紙幅方向における前記一方とは異なる側の他方の端部には、本発明の支持板としての第2サイドプレート144が接続されている。第2サイドプレート144は、第1サイドプレート142と平行に配置されている。
【0288】
図11を参照すると、第2サイドプレート144には、現像ローラ給電用貫通孔144aと、ワイヤ給電用貫通孔144bと、グリッド給電用貫通孔144cと、クリーナ給電用貫通孔144dと、が形成されている。複数の現像ローラ給電用貫通孔144a、ワイヤ給電用貫通孔144b、グリッド給電用貫通孔144c、及びクリーナ給電用貫通孔144dが、画像形成カートリッジ130の配列に対応するように、スライド方向Sに沿って設けられている。
【0289】
現像ローラ給電用貫通孔144aは、各画像形成カートリッジ130における現像ローラ134(図12参照)に給電するための電極の端子が露出し得るように形成されている。ワイヤ給電用貫通孔144b、グリッド給電用貫通孔144c、及びクリーナ給電用貫通孔144dは、スライドフレーム140に装着されたドラムユニット150に設けられた各部材に給電するための電極の端子が露出し得るように形成されている。
【0290】
<<ドラムユニットの構成>>
本発明の画像形成カートリッジ支持部材を構成する、複数のドラムユニット150が、画像形成カートリッジ130の配列に対応するように、スライド方向Sに沿って設けられている。ドラムユニット150は、画像形成カートリッジ130を脱着自在に装着し得るように構成されている。
【0291】
図12を参照すると、ドラムユニット150には、本発明の静電潜像担持体としての感光体ドラム151が設けられている。感光体ドラム151は、ドラム本体151aと、感光体ドラム回転中心軸151bと、から構成されている。
【0292】
ドラム本体151aは、金属製のスリーブと、そのスリーブの外表面に形成された光導電性樹脂層である感光体層と、から構成されている。この感光体層の外周面によって、静電潜像形成面151cが構成されている。感光体ドラム回転中心軸151bは、金属製の棒状部材であって、その両端部が、ドラム本体151aの外側に突出するように設けられている。
【0293】
感光体ドラム回転中心軸151bとドラム本体151aとは、当該ドラム本体151aの端部にて接合されていて、互いに電気的に接続されている。すなわち、現像ローラ134のトナー担持面134b1と感光体ドラム151のドラム本体151aとの間に、所定の現像バイアス電圧が印加され得るように、現像ローラ134及び感光体ドラム151が構成されている。
【0294】
感光体ドラム151と現像ローラ134とが対向している(最も近接している)位置よりも、感光体ドラム151の回転方向(図中矢印で示されている方向)における上流側には、スコロトロン帯電器152が配置されている。このスコロトロン帯電器152は、感光体ドラム151における静電潜像形成面151cと所定の間隙を隔てて対向するように配置されている。
【0295】
スコロトロン帯電器152は、放電ワイヤ152aと、グリッド152bと、から構成されている。放電ワイヤ152a及びグリッド152bは、所定の高電圧を出力する高圧電源と電気的に接続されている。このスコロトロン帯電器152は、前記高圧電源から放電ワイヤ152a及びグリッド152bに対して所定の高電圧が出力されることで、感光体ドラム151の静電潜像形成面151cを一様に帯電させ得るように構成されている。
【0296】
感光体ドラム151とスコロトロン帯電器152とが対向している(最も近接している)位置よりも、感光体ドラム151の回転方向(図中矢印で示されている方向)における上流側には、静電潜像形成面151cをクリーニングするためのドラムクリーナ153が配置されている。このドラムクリーナ153は、導電性の合成樹脂からなるブラシを有していて、当該ブラシと静電潜像形成面151cとの間に所定のクリーニングバイアス電圧が印加されることで、静電潜像形成面151c上の残留トナーや埃等を静電気的に吸着し得るように構成されている。このドラムクリーナ153も、所定の高電圧を出力する高圧電源と電気的に接続されている。
【0297】
スコロトロン帯電器152及びドラムクリーナ153は、合成樹脂製のドラムユニットメインフレーム154によって、所定の位置に配置されるように支持されている。
【0298】
<<<ドラムユニットと画像形成カートリッジとの位置決めのための構成>>>
ドラムユニット150は、スライド方向Sと直交する所定のカートリッジ挿入方向に沿って画像形成カートリッジ130を着脱し得るように構成されている。また、ドラムユニット150は、画像形成カートリッジ130を感光体ドラム151に対して位置決めし得るように構成されている。すなわち、ドラムユニット150に画像形成カートリッジ130が装着された状態で、現像ローラ134のトナー担持面134b1と感光体ドラム151の静電潜像形成面151cとが平行かつ所定の位置関係となるように、ドラムユニット150が構成されている。
【0299】
図13は、図11に示されているカラー画像形成ユニット120から画像形成カートリッジ130を取り外した状態を示す斜視図である。図14は、図13に示されているドラムユニット150の斜視図である。
【0300】
図13及び図14を参照すると、ドラムユニットメインフレーム154の前記用紙幅方向における一端には、本発明の側板としての第1ドラムユニットサイドフレーム155が接続されている。第1ドラムユニットサイドフレーム155は、スライドフレーム140における第1サイドプレート142の内側に装着されている。本実施形態においては、4つの第1ドラムユニットサイドフレーム155が、4つのカップリング露出孔142aに対応して、スライド方向Sに沿って配列されている。
【0301】
第1ドラムユニットサイドフレーム155には、カップリングガイド溝155aが形成されている。カップリングガイド溝155aは、スライド方向Sと直交するカートリッジ着脱方向Aに沿って形成されている。カップリングガイド溝155aは、画像形成カートリッジ130におけるカップリング支持スリーブ136b(図6参照)を収容し得る幅に形成されている。
【0302】
カップリングガイド溝155aの下端部には、カップリング収容部155a1が形成されている。カップリング収容部155a1は、画像形成カートリッジ130におけるカップリング支持スリーブ136b(図6参照)を、第1ドラムユニットサイドフレーム155の外側に向けて露出しつつ収容し得るように形成されている。このカップリング収容部155a1は、図13に示されているように、側方視にて、第1サイドプレート142におけるカップリング露出孔142aと一致するように形成されている。
【0303】
図13及び図14を参照すると、カップリング収容部155a1から斜め下方に向けて、現像ローラガイド溝155a2が形成されている。現像ローラガイド溝155a2は、スライド方向Sと直交し、且つカートリッジ着脱方向Aと比較的小さな角度(20°〜30°程度)をなす方向である、位置決め方向A’に沿って形成されている。この現像ローラガイド溝155a2は、画像形成カートリッジ130における現像ローラ回転中心軸134a(図6参照)を収容し得るように、当該現像ローラ回転中心軸134aと同等の幅に形成されている。
【0304】
図14を参照すると、第1ドラムユニットサイドフレーム155の下部であって、カップリング収容部155a1よりも位置決め方向A’に沿った斜め下方には、ドラム中心軸挿通孔155bが形成されている。このドラム中心軸挿通孔155bには、感光体ドラム回転中心軸151b(図12参照)が挿通されている。
【0305】
図13及び図14を参照すると、ドラムユニットメインフレーム154の前記用紙幅方向における前記一端と反対側の他端には、本発明の側板としての第2ドラムユニットサイドフレーム156が接続されている。第2ドラムユニットサイドフレーム156は、スライドフレーム140における第2サイドプレート144の内側に装着されている。本実施形態においては、4つの第2ドラムユニットサイドフレーム156が、4つの第1ドラムユニットサイドフレーム155に対応して、スライド方向Sに沿って配列されている。
【0306】
図15は、図14に示されている第2ドラムユニットサイドフレーム156の斜視図である。ここで、図15における(i)は、第2ドラムユニットサイドフレーム156を、内側(図14におけるドラムユニットメインフレーム154側)から見た図である。また、図15における(ii)は、第2ドラムユニットサイドフレーム156を、外側から見た図である。
【0307】
図13、図14、及び図15における(i)を参照すると、第2ドラムユニットサイドフレーム156の内側面には、本発明の案内部としてのローラ通電端子部ガイド溝156aが形成されている。ローラ通電端子部ガイド溝156aは、カートリッジ着脱方向Aに沿って形成されている。カップリングガイド溝155aは、画像形成カートリッジ130におけるカラー部材137及びローラ通電端子部138b(図7参照)を収容し得る幅に形成されている。
【0308】
ローラ通電端子部ガイド溝156aの下端部には、カラーガイド溝156bが形成されている。カラーガイド溝156bは、画像形成カートリッジ130におけるカラー部材137(図7参照)を収容し得るように、当該カラー部材137と同等の幅に形成されている。このカラーガイド溝156bは、位置決め方向A’に沿って形成されている。
【0309】
<<<現像ローラ及びドラムユニットへの給電のための構成>>>
図15における(ii)を参照すると、第2ドラムユニットサイドフレーム156の外側面には、現像電極支持部156cが形成されている。
【0310】
現像電極支持部156cには、現像電極収容凹部156c1が形成されている。この現像電極収容凹部156c1から前記用紙幅方向に沿って外側に突出するように、略円柱状の突起である第1コイルバネ支持部156c2が形成されている。第1コイルバネ支持部156c2の斜め上方であって、現像電極収容凹部156c1の外縁には、板状の突起である係合部156c3が形成されている。係合部156c3の上方には、略U字状の部材である第2コイルバネ支持部156c4が形成されている。第2コイルバネ支持部156c4の近傍位置には、現像電極収容凹部156c1とローラ通電端子部ガイド溝156aとを連通させるように、端子露出孔156c5が形成されている。
【0311】
現像電極支持部156cには、本発明の第1電極部材を構成する現像電極部材161が支持されている。現像電極部材161は、ワイヤ状のバネ鋼線によって一体に成形されている。
【0312】
図16は、図15に示されている現像電極部材161を拡大した側面図である。図15における(ii)及び図16を参照すると、現像電極部材161の下端部には、本発明の接続部及びコイル部を構成する第1コイルバネ部161aが設けられている。第1コイルバネ部161aは、その中心軸線が前記用紙幅方向と平行な、ねじりコイルバネ形状に形成されている。この第1コイルバネ部161aは、略円柱状の突起である第1コイルバネ支持部156c2によって支持されている。
【0313】
第1コイルバネ部161aの一端には、本発明の腕部としてのカートリッジ側端子161bが接続されている。カートリッジ側端子161bは、現像電極収容凹部156c1内にて、第1コイルバネ部161a(第1コイルバネ支持部156c2)を中心として、図16における矢印M1で示されている方向に揺動し得るように形成されている。カートリッジ側端子161bの先端寄りの位置には、本発明の第1カートリッジ側接点としての屈曲部161b1が形成されている。この屈曲部161b1は、図15における(i)に示されているように、端子露出孔156c5を通してローラ通電端子部ガイド溝156a内に露出し得るように、ローラ通電端子部ガイド溝156a側に突出したワイヤ屈曲部として形成されている。
【0314】
第1コイルバネ部161aの他端には、本体側端子161cが接続されている。本体側端子161cの先端部と第1コイルバネ部161aとの中間の位置には、端子係止突起161dが設けられている。端子係止突起161dは、略U字状に形成されていて、当該U字形状における底部が本体側端子161cから前記用紙幅方向に沿って外側に突出するように形成されている。この端子係止突起161dは、係合部156c3によって係止されている。
【0315】
本体側端子161cの先端部には、第2コイルバネ部161eが設けられている。第2コイルバネ部161eは、その中心軸線が前記用紙幅方向と垂直な、ねじりコイルバネ形状に形成されている。この第2コイルバネ部161eは、第2コイルバネ支持部156c4によって支持されている。
【0316】
第2コイルバネ部161eは、巻き方が逆な2つのサブコイルバネ161e1及びサブコイルバネ161e2を備えている。サブコイルバネ161e1とサブコイルバネ161e2との間には、第1本体側接点161e3が設けられている。第2コイルバネ部161eは、サブコイルバネ161e1及びサブコイルバネ161e2の弾性変形により、第1本体側接点161e3が図16における矢印M2方向に揺動し得るように構成されている。
【0317】
現像電極部材161が現像電極支持部156cに対して容易に着脱し得るように、第2ドラムユニットサイドフレーム156及び現像電極部材161が構成されている。すなわち、現像電極部材161における、カートリッジ側端子161bや第1本体側接点161e3が、外力により不用意に塑性変形した場合に、現像電極部材161が容易に新品に交換され得るようになっている。
【0318】
図17は、図11に示されているカラー画像形成ユニット120の内部構成を示す側面図である。ここで、図17においては、特定の1つのドラムユニット150に対して画像形成カートリッジ130を装着する際の様子が示されていて、当該特定のドラムユニット150に備えられた第1ドラムユニットサイドフレーム155以外の第1ドラムユニットサイドフレーム155の一部が透視された状態で示されている。図18は、図13に示されているスライドフレーム140に対して画像形成カートリッジ130が装着される際の様子を示す斜視図である。
【0319】
図17及び図18を参照すると、現像ローラ回転中心軸134aの一方の端部に装着されたカラー部材137と、現像ローラ回転中心軸134aの他方の端部とを、側面視にて重なるように形成されたカラーガイド溝156b及び現像ローラガイド溝155a2の下端部に突き当てるように、画像形成カートリッジ130を挿入することで、現像ローラ134と感光体ドラム151との位置決めがなされるように、画像形成カートリッジ130及びスライドフレーム140(ドラムユニット150)が構成されている。
【0320】
また、屈曲部161b1がローラ通電端子部138bによって、図中矢印M1で示されている方向に押圧されることで、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとが接触し、この接触によって現像ローラ134と第1本体側接点161e3との間の電気的接続が形成されるように、画像形成カートリッジ130及びスライドフレーム140(ドラムユニット150)が構成されている。図17に示されているように、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの押圧方向M1は、スライド方向Sに沿った方向(スライド方向Sが含まれ且つ前記用紙幅方向と垂直な平面と平行な方向。すなわち、前記用紙幅方向と垂直な方向。以下同様。)となっている。
【0321】
図19は、図18に示されている第1本体側接点161e3の周辺を拡大した側面図である。図18及び図19を参照すると、第1本体側接点161e3は、現像ローラ給電用貫通孔144aを通して、第2サイドプレート144の外部に露出するように設けられている。この第1本体側接点161e3は、図19に示されている図中矢印M2で示されている方向に押圧されることで、弾性的に揺動し得るようになっている。図19に示されているように、第1本体側接点161e3に対する押圧方向M2は、スライド方向Sに沿った方向となっている。
【0322】
ワイヤ給電用貫通孔144bから第2サイドプレート144の外部に露出するように、本発明の第2電極部材及び第2本体側接点としてのワイヤ給電電極162が設けられている。ワイヤ給電電極162は、スコロトロン帯電器152における放電ワイヤ152a(図12参照)と電気的に接続されている。ワイヤ給電電極162は、弾性変形し得ないように、合成樹脂製のサポート部材162aによって支持されている。このサポート部材162aは、第2ドラムユニットサイドフレームによって支持されている。
【0323】
グリッド給電用貫通孔144cから第2サイドプレート144の外部に露出するように、本発明の第2電極部材及び第2本体側接点としてのグリッド給電電極163が設けられている。グリッド給電電極163は、スコロトロン帯電器152におけるグリッド152b(図12参照)と電気的に接続されている。グリッド給電電極163は、弾性変形し得ないように、合成樹脂製のサポート部材163aによって支持されている。このサポート部材163aは、第2ドラムユニットサイドフレームによって支持されている。
【0324】
クリーナ給電用貫通孔144dから第2サイドプレート144の外部に露出するように、本発明の第2電極部材及び第2本体側接点としてのクリーナ給電電極164が設けられている。クリーナ給電電極164は、ドラムクリーナ153と電気的に接続されている。クリーナ給電電極164は、弾性変形し得ないように、合成樹脂製のサポート部材164aによって支持されている。このサポート部材164aは、第2ドラムユニットサイドフレームによって支持されている。
【0325】
現像電極部材161(第2コイルバネ部161e)、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164は、画像形成カートリッジ130の配列に対応して、スライド方向Sに沿って配列されている。
【0326】
図20は、図18に示されているカラー画像形成ユニット120に対する給電のための構成の概略を示す斜視図である。図21は、図20の一部を拡大した斜視図である。図22は、図1に示されている本体フレーム112を後ろ側から見た場合の斜視図である。図23は、図22に示されている本体フレーム112の内部を透視して示す側面図である。
【0327】
図20及び図21を参照すると、現像電極部材161における第1本体側接点161e3と対向するように、本発明の第1本体フレーム接点としての現像ローラ出力端子171が配置されている。また、ワイヤ給電電極162と対向するように、本発明の第2本体フレーム接点としてのワイヤ出力端子172が配置されている。また、グリッド給電電極163と対向するように、本発明の第2本体フレーム接点としてのグリッド出力端子173が配置されている。また、クリーナ給電電極164と対向するように、本発明の第2本体フレーム接点としてのクリーナ出力端子174が配置されている。
【0328】
現像ローラ出力端子171は、第1本体側接点161e3(現像電極部材161)の配列に対応して、スライド方向Sに沿って配列されている。ワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174も、同様に、スライド方向Sに沿って配列されている。
【0329】
現像ローラ出力端子171は、付勢バネ175aによって、前記用紙幅方向と平行に、第1本体側接点161e3に向けて付勢されているとともに、図22及び図23に示されている本体フレーム112に備えられた図示しない高圧電源と電気的に接続されている。また、図21に示されているように、現像ローラ出力端子171は、第1本体側接点161e3を図中矢印M2で示されている方向に付勢することで、当該M2方向に沿って現像電極部材161を弾性変形させ得るように構成されている。
【0330】
ワイヤ出力端子172は、付勢バネ175bによって、前記用紙幅方向と平行に、ワイヤ給電電極162に向けて付勢されているとともに、図22及び図23に示されている本体フレーム112に備えられた図示しない高圧電源と電気的に接続されている。グリッド出力端子173に対応する付勢バネ175c、及びクリーナ出力端子174に対応する付勢バネ175dも、同様に構成されている。
【0331】
<ユニット着脱動作>
次に、本実施形態のカラーレーザープリンタ100における、カラー画像形成ユニット120の着脱動作について説明する。
【0332】
図1を参照すると、前面カバー111eが前側(手前側)に開放されることで、前面開口部111dからカラー画像形成ユニット120が外部に露出する。この状態で、スライドフレーム140が、スライド方向Sに沿って手前側に引かれると、図2に示されているように、カラー画像形成ユニット120が手前側に引き出される。これにより、外部に露出した画像形成カートリッジ130を着脱することが可能になる。
【0333】
カラー画像形成ユニット120がさらに手前側に引き出されると、図3に示されているように、当該カラー画像形成ユニット120が本体部110の外部に完全に取り出される。これにより、当該カラー画像形成ユニット120それ自体を交換することが可能である。
【0334】
<カートリッジ着脱動作>
次に、本実施形態のカラーレーザープリンタ100における、カラー画像形成ユニット120に対する画像形成カートリッジ130の着脱動作について説明する。
【0335】
図14、図17、及び図18を参照すると、ドラムユニット150における、第1ドラムユニットサイドフレーム155と第2ドラムユニットサイドフレーム156との間の空間に、画像形成カートリッジ130が上方から挿入される。
【0336】
前記空間内への画像形成カートリッジ130の挿入の初期の段階においては、カップリングガイド溝155aによって、現像ローラ回転中心軸134aの前記用紙幅方向における一端部及びカップリング支持スリーブ136bが、カートリッジ着脱方向Aに沿って案内される。また、ローラ通電端子部ガイド溝156aによって、カラー部材137及びローラ通電端子部138bが、カートリッジ着脱方向Aに沿って案内される。
【0337】
このように、前記空間内への画像形成カートリッジ130の挿入の初期の段階においては、画像形成カートリッジ130は、カートリッジ着脱方向Aに沿って案内される。
【0338】
前記空間内への画像形成カートリッジ130の挿入の終期の段階においては、現像ローラガイド溝155a2によって、現像ローラ回転中心軸134aの前記一端部が、位置決め方向A’に沿って案内される。また、カラーガイド溝156bによって、カラー部材137が、位置決め方向A’に沿って案内される。そして、現像ローラ回転中心軸134aの前記一端部が現像ローラガイド溝155a2の下端部に突き当てられ、且つカラー部材137がカラーガイド溝156bの下端部に突き当てられることで、現像ローラ134と感光体ドラム151との位置決めがなされる。
【0339】
このように、前記空間内への画像形成カートリッジ130の挿入の終期の段階においては、現像ローラ回転中心軸134aの前記一端部及びカラー部材137が、位置決め方向A’に沿って案内されつつ、現像ローラ134と感光体ドラム151との位置決めがなされる。また、このとき、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの接触により、現像ローラ134と第1本体側接点161e3との間の電気的接続が形成される。
【0340】
ここで、位置決め方向A’は、本体フレーム112(図1参照)からカップリング部136cを介して画像形成カートリッジ130に回転駆動力の伝達が行われる際に、カップリング部136cが受ける力の方向に沿った方向である。すなわち、画像形成カートリッジ130に回転駆動力の伝達が行われる際に、当該画像形成カートリッジ130は、カップリング部136cを介して、位置決め方向A’に沿った斜め下向きの方向を受ける。よって、現像ローラ134と感光体ドラム151との位置決めが安定的に行われる。
【0341】
<カラー画像形成ユニットと本体フレームとの通電>
次に、本実施形態のカラーレーザープリンタ100における、カラー画像形成ユニット120と本体フレーム112との通電動作について説明する。
【0342】
図1ないし図3に示されているように、スライドフレーム140がスライド方向Sに沿って本体フレーム112内に押し込まれることで、カラー画像形成ユニット120が本体フレーム112に装着される。
【0343】
このとき、図18ないし図21を参照すると、第1本体側接点161e3は、現像ローラ出力端子171と接触しつつ、付勢バネ175aによって、図19及び図21における矢印M2方向に付勢される。これにより、現像電極部材161は、当該M2方向に沿って弾性変形する。そして、この弾性変形により、第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171との電気的接続が、確実に形成される。
【0344】
一方、ワイヤ給電電極162は、付勢バネ175bによって付勢されたワイヤ出力端子172と接触することで、ワイヤ出力端子172と電気的に接続される。同様に、グリッド給電電極163は、付勢バネ175cによって付勢されたグリッド出力端子173と接触することで、グリッド出力端子173と電気的に接続される。また、クリーナ給電電極164は、付勢バネ175dによって付勢されたクリーナ出力端子174と接触することで、クリーナ出力端子174と電気的に接続される。
【0345】
なお、このとき、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164は、ワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174による押圧によっては、弾性変形しない。
【0346】
ところで、画像形成カートリッジ130は、トナー切れの際に、新品に交換される。この画像形成カートリッジ130の交換の際に、画像形成カートリッジ130のスライドフレーム140(ドラムユニット150)に対する着脱が行われる。よって、現像電極部材161については、スライドフレーム140の本体フレーム112に対するスライド方向Sに沿った着脱の際の他に、スライドフレーム140(ドラムユニット150)に対する画像形成カートリッジ130の着脱の際にも、電気的接続の形成及び解除の動作が行われる。
【0347】
これに対し、スコロトロン帯電器152やドラムクリーナ153(図12参照)は、画像形成カートリッジ130とは異なり、交換されるものではない。よって、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164は、スライドフレーム140の本体フレーム112に対するスライド方向Sに沿った着脱の際にのみ、電気的接続の形成及び解除の動作が行われる。
【0348】
このように、現像電極部材161は、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164よりも、メンテナンス作業が繰り返された場合の傷みが激しいことになる。
【0349】
さらに、現像ローラ出力端子171、ワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174は、本体フレーム112側に設けられているものであって、交換を予定されているものではない。
【0350】
よって、本実施形態においては、現像電極部材161のみが、弾性変形可能に構成され、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、クリーナ給電電極164、現像ローラ出力端子171、ワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174は、弾性変形し得ないように構成されている。そして、現像電極部材161は、現像電極支持部156cに対して容易に着脱し得るように構成されている。
【0351】
したがって、本実施形態の構成によれば、電気的接続部のダメージの発生による、装置メンテナンスコストの増大が、効果的に抑制され得る。
【0352】
<実施形態の構成による効果>
次に、上述した、本発明の一実施形態であるカラーレーザープリンタ100、カラー画像形成ユニット120、及びスライドフレーム140(ドラムユニット150を備えたもの)の構成(以下、「本実施形態の構成」又は「本実施形態」と総称する。)による効果について説明する。
【0353】
・本実施形態の構成においては、スライドフレーム140に装着された現像電極部材161における第1本体側接点161e3と、本体フレーム112に装着された現像ローラ出力端子171とが、スライド方向Sに沿った方向(図21における矢印M2方向)に互いに押圧する。これにより、第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171との間の電気的接続が形成される。このとき、スライドフレーム140側に設けられた第1本体側接点161e3を備えた現像電極部材161が、弾性変形する。
【0354】
かかる構成において、例えば、現像電極部材161における変形が、弾性変形の限度を超えて、塑性変形にまで達する等、現像電極部材161にダメージが生じ得る。もっとも、本実施形態の構成においては、現像電極部材161は、本体フレーム112側ではなく、スライドフレーム140側に設けられている。よって、スライドフレーム140よりも交換が困難な本体フレーム112の側における、電気的接続部のダメージの発生が効果的に抑制され得る。
【0355】
また、スライドフレーム140に装着されたワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164と、本体フレーム112に装着されたワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174とが接触する。これにより、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164と、ワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174との間の電気的接続が形成される。
【0356】
このとき、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164は、スライド方向Sと直交する前記用紙幅方向に押圧される。すなわち、第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171との間の電気的接続のための押圧方向と、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164とワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174との間の電気的接続のための押圧方向とが、交差する。
【0357】
よって、第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171との間の電気的接続のための押圧状態と、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164とワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174との間の電気的接続のための押圧状態とが、互いにほぼ独立に設定され得る。例えば、前者の押圧状態が何らかの原因で弱まった場合に、これに起因して後者の押圧状態が弱められることで、後者の電気的接続状態が不用意に解除されてしまうというような不具合の発生が、効果的に抑制され得る。
【0358】
したがって、本実施形態によれば、本体部110と、カラー画像形成ユニット120及び複数の画像形成カートリッジ130と、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が、より安定化され得る。
【0359】
本実施形態においては、スライドフレーム140は、本体フレーム112に対して着脱自在に構成されている。これにより、第1本体側接点161e3を備えた現像電極部材161にダメージが生じた場合であっても、スライドフレーム140、あるいは現像電極部材161が容易に交換されることで、良好な電気的接続状態が容易に復元され得る。
【0360】
・本実施形態の構成においては、スライドフレーム140に対する画像形成カートリッジ130の装着により、現像電極部材161における屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとが互いに押圧しつつ接触することで、現像電極部材161とローラ通電端子部138bとの電気的接続が行われる。また、上述のように、本体フレーム112に対するスライドフレーム140の装着により、現像電極部材161における第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171とが押圧することで、現像電極部材161と現像ローラ出力端子171との電気的接続が行われる。
【0361】
このとき、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの押圧の方向と、第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171との押圧の方向である前記用紙幅方向とが、交差する(直交する)。よって、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの間の電気的接続のための押圧状態と、第1本体側接点161e3と現像ローラ出力端子171との間の電気的接続のための押圧状態が、互いにほぼ独立に設定され得る。
【0362】
したがって、本体部110と、カラー画像形成ユニット120及び複数の画像形成カートリッジ130と、の間の電気的接続部における、電気的接続状態が、より安定化され得る。
【0363】
・本実施形態の構成においては、画像形成カートリッジ130が画像形成動作を行う際に、画像形成カートリッジ130におけるカップリング部136cが、位置決め方向A’に沿って付勢される。これにより、画像形成カートリッジ130とスライドフレーム140との位置決め、及びローラ通電端子部138bと屈曲部161b1との電気的接続が、簡略な装置構成によって安定して行われる。
【0364】
・本実施形態の構成においては、画像形成カートリッジ130をカートリッジ着脱方向Aに沿って案内するローラ通電端子部ガイド溝156aが、スライドフレーム140側の第2ドラムユニットサイドフレーム156に形成されている。また、屈曲部161b1がローラ通電端子部ガイド溝156aに面するように配置されている。
【0365】
かかる構成において、スライドフレーム140に画像形成カートリッジ130が装着される際には、当該画像形成カートリッジ130が、ローラ通電端子部ガイド溝156aによって、カートリッジ着脱方向Aに沿って案内される。そして、スライドフレーム140に画像形成カートリッジ130が装着されると、当該画像形成カートリッジ130に設けられたローラ通電端子部138bは、ローラ通電端子部ガイド溝156aに面するように配置された屈曲部161b1と接触する。これにより、ローラ通電端子部138bと現像電極部材161との電気的接続が形成される。
【0366】
かかる構成によれば、画像形成カートリッジ130がローラ通電端子部ガイド溝156aによって案内されつつ、当該ローラ通電端子部ガイド溝156aに面するように配置された屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの電気的接続が形成される。よって、当該電気的接続の確実性が向上する。
【0367】
・本実施形態においては、スライドフレーム140が、スライド方向S及びカートリッジ着脱方向Aと平行に配置された一対の側板としての第1ドラムユニットサイドフレーム155及び第2ドラムユニットサイドフレーム156を備えている。また、ローラ通電端子部ガイド溝156aが、第2ドラムユニットサイドフレーム156に形成されたローラ通電端子部ガイド溝156aから構成されている。
【0368】
かかる構成において、スライドフレーム140に画像形成カートリッジ130が装着される際には、当該画像形成カートリッジ130が、第1ドラムユニットサイドフレーム155及び第2ドラムユニットサイドフレーム156で囲まれた空間内に挿入される。このとき、当該画像形成カートリッジ130は、ローラ通電端子部ガイド溝156aによって、カートリッジ着脱方向Aに沿って案内される。
【0369】
かかる構成によれば、画像形成カートリッジ130がローラ通電端子部ガイド溝156aによって案内されつつ、当該ローラ通電端子部ガイド溝156aに面するように配置された屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの電気的接続が形成される。よって、当該電気的接続の確実性が簡略な装置構成によって向上され得る。
【0370】
・本実施形態においては、現像電極部材161が、1本のバネ鋼線によって一体化されている。すなわち、現像電極部材161が、本体側端子161c(第1本体側接点161e3)とカートリッジ側端子161b(屈曲部161b1)とを接続するワイヤ状の接続部としての第1コイルバネ部161aを備えている。この現像電極部材161は、ローラ通電端子部ガイド溝156aの近傍位置に装着されている。また、カートリッジ側端子161b(屈曲部161b1)が、第1コイルバネ部161aから外側に延びるように設けられた腕部から構成されている。
【0371】
かかる構成によれば、本体部110と画像形成カートリッジ130との電気的接続を形成するための電極部材が、きわめて簡略な構成により形成され得る。また、当該電極部材がローラ通電端子部ガイド溝156aの近傍に配置される。よって、当該ローラ通電端子部ガイド溝156aに面するように配置された屈曲部161b1を備えた現像電極部材161と、ローラ通電端子部138bとの電気的接続が、より確実に形成される。
【0372】
・本実施形態においては、ローラ通電端子部138bが、ローラ通電端子部ガイド溝156aに収容され得るように形成された導電性の突出部から構成されている。このローラ通電端子部138bは、カートリッジ側端子161b(屈曲部161b1)と接触することで、当該カートリッジ側端子161b(屈曲部161b1)と電気的に接続され得るように配置されている。
【0373】
かかる構成においては、スライドフレーム140に画像形成カートリッジ130が装着される際には、ローラ通電端子部138bがローラ通電端子部ガイド溝156aに収容される。これにより、画像形成カートリッジ130がローラ通電端子部ガイド溝156aによって案内される。そして、当該ローラ通電端子部138bが屈曲部161b1と接触することで、当該ローラ通電端子部138bとカートリッジ側端子161bとの間の電気的接続が形成される。
【0374】
かかる構成によれば、きわめて簡略な装置構成により、画像形成カートリッジ130のスライドフレーム140へのスムーズな装着が行われ得る。また、きわめて簡略な装置構成により、ローラ通電端子部138bとカートリッジ側端子161bとの間の確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0375】
・本実施形態の構成においては、第1ドラムユニットサイドフレーム155及び第2ドラムユニットサイドフレーム156が、画像形成カートリッジ130に対応して、複数に分割され且つスライド方向Sに沿って配列されている。また、第1ドラムユニットサイドフレーム155及び第2ドラムユニットサイドフレーム156の外側には、これら支持する支持板としての第1サイドプレート142及び第2サイドプレート144が配置されている。そして、第1本体側接点161e3、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164が、第2サイドプレート144を貫通して当該第2サイドプレート144の外側に露出するように配置されている。
【0376】
かかる構成によれば、スライド方向Sに沿って配列された画像形成カートリッジ130を支持する構成、及びスライドフレーム140側の現像ローラ134、スコロトロン帯電器152、及びドラムクリーナ153と本体部110との通電のための構成が、きわめて簡略な製造工程によって安価に形成され得る。
【0377】
・本実施形態の構成においては、画像形成カートリッジ130の前記用紙幅方向における一方の端部にて、本体フレーム112側から画像形成カートリッジ130へ駆動力が伝達される。これに対し、画像形成カートリッジ130の前記用紙幅方向における他方の端部にて、現像電極部材161、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164を介して、スライドフレーム140側の各部材と本体部110との間の電気的接続が形成される。
【0378】
かかる構成によれば、駆動力が伝達される部分にて塵や油汚れ等の異物が発生しても、現像電極部材161とローラ通電端子部138b及び現像ローラ出力端子171との間の電気的接続部分や、ワイヤ給電電極162、グリッド給電電極163、及びクリーナ給電電極164とワイヤ出力端子172、グリッド出力端子173、及びクリーナ出力端子174との間の電気的接続部分への当該異物の付着が確実に防止され得る。よって、当該電気的接続部分における確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0379】
・本実施形態においては、複数の現像電極部材161が、複数の画像形成カートリッジ130の個数に対応した個数に分割されている。
【0380】
かかる構成によれば、本体部110と複数の画像形成カートリッジ130との電気的接続を形成するための現像電極部材161が、きわめて簡略な構成により形成され得る。
【0381】
<変形例の例示列挙>
なお、上述の実施形態は、上述した通り、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の代表的な実施形態を、単に例示したものにすぎない。よって、本発明はもとより上述の実施形態に何ら限定されるものではない。したがって、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、上述の実施形態に対して種々の変形が施され得ることは、当然である。
【0382】
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部材に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部材の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が援用され得るものとする。
【0383】
もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたもの限定されるものではない。また、複数の変形例が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
【0384】
本発明(特に、本発明の課題を解決するための手段を構成する各構成要素における、作用的・機能的に表現されているもの)は、上述の実施形態及び下記変形例の記載に基づいて限定解釈されてはならない。このような限定解釈は、(先願主義の下で出願を急ぐ)出願人の利益を不当に害する反面、模倣者を不当に利するものであって、発明の保護及び利用を目的とする特許法の目的に反し、許されない。
【0385】
(1)本発明の適用対象たる画像形成装置は、カラーレーザープリンタに限定されない。例えば、本発明は、カラーコピー機にも適用され得る。
【0386】
(2)スライドフレーム140とドラムユニット150とが一体に構成されていてもよい。すなわち、第1サイドプレート142と第1ドラムユニットサイドフレーム155とが継ぎ目なく一体に構成されているとともに、第2サイドプレート144と第2ドラムユニットサイドフレーム156とが継ぎ目なく一体に構成されていてもよい。
【0387】
(3)画像形成カートリッジ130側に、感光体ドラム151、スコロトロン帯電器152、及びドラムクリーナ153の少なくともいずれか1つが備えられていてもよい。
【0388】
(4)カラー部材137が、導電性の合成樹脂から構成されていてもよい。この場合、現像電極部材161は、カラー部材137と接触することで、カラー部材137と電気的に接続されるように構成及び配置されていてもよい。
【0389】
かかる構成においては、スライドフレーム140に画像形成カートリッジ130が装着される際には、カラー部材137がローラ通電端子部ガイド溝156aに収容されることで、画像形成カートリッジ130がローラ通電端子部ガイド溝156aによって案内される。そして、カラー部材137が屈曲部161b1と接触することで、現像電極部材161とカラー部材137(現像ローラ134)との間の電気的接続が形成される。
【0390】
かかる構成によれば、きわめて簡略な装置構成により、現像ローラ134と現像電極部材161(屈曲部161b1)との間の確実な電気的接続状態が形成され得る。
【0391】
(5)上述の実施形態においては、位置決め方向A’と、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの押圧方向M1とは、前記用紙幅方向と垂直な平面と略平行であって、互いに略垂直であった。もっとも、位置決め方向A’と、屈曲部161b1とローラ通電端子部138bとの押圧方向M1とは、ほぼ平行に設定されていてもよい。
【0392】
かかる構成においては、画像形成カートリッジ130が位置決め方向A’に付勢されることで、画像形成カートリッジ130とスライドフレーム140との位置決めがなされる。このとき、画像形成カートリッジ130に設けられたローラ通電端子部138bと、スライドフレーム140に設けられた屈曲部161b1とが、位置決め方向A’と略平行な方向で、互いに押圧する。
【0393】
ここで、位置決め方向A’と、押圧方向M1とは、同一方向である場合と、逆方向である場合と、があり得る。前者の場合、押圧方向M1と位置決め方向A’とが一致することで、より確実な位置決めが行われる。
【0394】
(6)画像形成カートリッジ130の位置決めのための付勢の方法及び構成は、上述の実施形態のような、カップリング部136c対する駆動力伝達によるものの他に、様々なものが用いられ得る。
【0395】
例えば、本体部110に、画像形成カートリッジ130を押さえつけるような構成が設けられていてもよい。あるいは、画像形成カートリッジ130を下方に付勢するための構成が、画像形成カートリッジ130自体に設けられていてもよい。
【0396】
図24は、図5に示されている画像形成カートリッジ130の下方への付勢のための具体例な構成を示す側面図である。ここで、図24(A)は非押圧状態(待避状態)を示し、図24(B)は押圧状態を示している。
【0397】
図24を参照すると、画像形成カートリッジ130におけるカートリッジケース131の上端部(現像ローラ134が装着されている側と反対側の端部)には、押圧作動機構180が設けられている。押圧作動機構180は、ハンドル181と、付勢力発生部182と、を備えている。
【0398】
ハンドル181は、カートリッジケース131の上端部における後ろ側(図1ないし図3における奥側)にて、回動自在に支持されている。付勢力発生部182は、ハンドル181の自由端部と対向するように、カートリッジケース131の上端部における前側(図1ないし図3における手前側)に設けられている。付勢力発生部182は、ハンドル181の自由端部が図24(B)に示されているように下方に移動させられた場合に、カートリッジケース131を下方に付勢し得るように、以下のように構成されている。
【0399】
図25は、図24に示されている押圧作動機構180を拡大した側断面図である。ここで、図25(A)は非押圧状態を示し、図25(B)は押圧状態を示している。
【0400】
図25を参照すると、付勢力発生部182は、支持スリーブ182aと、現像カートリッジ付勢バネ182bと、アクチュエータ182cと、を備えている。
【0401】
支持スリーブ182aは、カートリッジケース131の上端部から略上方に突出するように設けられた筒状の部材であって、カートリッジケース131と一体に成形されている。支持スリーブ182aの内側の空間には、コイルバネからなる現像カートリッジ付勢バネ182bが収容されている。現像カートリッジ付勢バネ182bの上端には、アクチュエータ182cが装着されている。アクチュエータ182cは、ハンドル181の自由端部に押圧されることで、支持スリーブ182aに案内されつつ下方に移動し得るように構成されている。
【0402】
図24及び図25を参照すると、押圧作動機構180は、ハンドル181の自由端部の下方への移動を、画像形成カートリッジ130を斜め下方へ付勢する力に変換し得るように構成されている。なお、ハンドル181の自由端部を下方へ移動させるための機構は、本体フレーム112(図22及び図23参照)に設けられている。
【0403】
図24を参照すると、カートリッジケース131における脚部131a2と対向するように、ガイド部材191が設けられている。ガイド部材191は、ドラムユニット150(図17参照)にて回動自在に支持されたコロから構成されている。
【0404】
かかる構成においては、本体フレーム112(図22及び図23参照)に設けられた機構によって、ハンドル181の自由端部が下方に移動させられる。すると、ハンドル181の自由端部によって、アクチュエータ182cが押し下げられる。これにより、現像カートリッジ付勢バネ182bが圧縮変形する。この現像カートリッジ付勢バネ182bの圧縮変形がバネ弾性によって回復しようとする弾性力によって、画像形成カートリッジ130(カートリッジケース131)が、位置決め方向A’に沿って下方に付勢される。
【0405】
なお、ガイド部材191は、コロではなく、平面であってもよい。
【0406】
(7)その他、いちいち言及しないが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、これら以外の種々の変形が可能である。
【0407】
また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構造の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構造をも含む。
【図面の簡単な説明】
【0408】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態であるカラーレーザープリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示されているカラー画像形成ユニットが前側に引き出された状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示されているカラー画像形成ユニットがさらに前側に引き出されて本体部の外側に取り出された状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示されている画像形成カートリッジの側断面図である。
【図5】図3に示されている画像形成カートリッジの外観を示す側面図である。
【図6】図6は、図5に示されている画像形成カートリッジを後ろ側(図3における奥側)から見た場合の外観を示す斜視図である。
【図7】図3に示されている画像形成カートリッジを後ろ側から見た場合の外観を示す平面図である。
【図8】図5に示されている画像形成カートリッジを前側(図3における手前側)から見た場合の外観を示す斜視図である。
【図9】図1ないし図3に示されているカラー画像形成ユニットを斜め上方から見た斜視図である。
【図10】図9に示されているカラー画像形成ユニットの側面図である。
【図11】図9に示されているカラー画像形成ユニットを、図10の場合と反対側から見た場合の側面図である。
【図12】図11に示されている、スライドフレームに装着されている状態の画像形成カートリッジの周辺を拡大した側断面図である。
【図13】図11に示されているカラー画像形成ユニットから画像形成ユニットを取り外した状態を示す斜視図である。
【図14】図13に示されているドラムユニットの斜視図である。
【図15】図14に示されている第2ドラムユニットサイドフレームの斜視図である。
【図16】図15に示されている現像電極部材を拡大した側面図である。
【図17】図11に示されているカラー画像形成ユニットの内部構成を示す側面図である。
【図18】図13に示されているスライドフレームに対して画像形成カートリッジが装着される際の様子を示す斜視図である。
【図19】図18に示されている第1本体側接点の周辺を拡大した側面図である。
【図20】図18に示されているカラー画像形成ユニットに対する給電のための構成の概略を示す斜視図である。
【図21】図20の一部を拡大した斜視図である。
【図22】図1に示されている本体フレームを後ろ側から見た場合の斜視図である。
【図23】図22に示されている本体フレームの内部を透視して示す側面図である。
【図24】図5に示されている画像形成カートリッジの下方への付勢のための具体例な構成を示す側面図である。ここで、図24(A)は非押圧状態(待避状態)を示し、図24(B)は押圧状態を示している。
【図25】図24に示されている押圧作動機構を拡大した側断面図である。ここで、図25(A)は非押圧状態を示し、図25(B)は押圧状態を示している。
【符号の説明】
【0409】
100 カラーレーザープリンタ(画像形成装置)
110 本体部(本体) 112 本体フレーム
120 カラー画像形成ユニット(画像形成ユニット)
130 画像形成カートリッジ 131 カートリッジケース
134 現像ローラ(現像剤担持体) 134a 現像ローラ回転中心軸(軸)
134b1 トナー担持面(現像剤担持面) 136b カップリング支持スリーブ
136c カップリング部 136c1 カップリング凹部
137 カラー部材 138 ローラ通電部材
138b ローラ通電端子部(画像形成カートリッジ接点・突出部)
140 スライドフレーム 142 第1サイドプレート(支持板)
142a カップリング露出孔 144 第2サイドプレート(支持板)
144a 現像ローラ給電用貫通孔 144b ワイヤ給電用貫通孔
144c グリッド給電用貫通孔 144d クリーナ給電用貫通孔
150 ドラムユニット 151 感光体ドラム(静電潜像担持体)
151c 静電潜像形成面 152 スコロトロン帯電器(帯電器)
152a 放電ワイヤ 152b グリッド
153 ドラムクリーナ 154 ドラムユニットメインフレーム
155 第1ドラムユニットサイドフレーム(側板)
156 第2ドラムユニットサイドフレーム(側板)
156a ローラ通電端子部ガイド溝(案内部・ガイド溝)
161 現像電極部材(第1電極部材)
161a 第1コイルバネ部(接続部・コイル部)
161b カートリッジ側端子(腕部)
161b1 屈曲部(第1カートリッジ側接点)
161c 本体側端子 161e3 第1本体側接点
162 ワイヤ給電電極(第2電極部材・第2本体側接点)
163 グリッド給電電極(第2電極部材・第2本体側接点)
164 クリーナ給電電極(第2電極部材・第2本体側接点)
171 現像ローラ出力端子(第1本体フレーム接点)
172 ワイヤ出力端子(第2本体フレーム接点)
173 グリッド出力端子(第2本体フレーム接点)
174 クリーナ出力端子(第2本体フレーム接点)
A カートリッジ着脱方向(着脱方向) A’位置決め方向
S スライド方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置において、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記本体フレームは、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と、を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記第1電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジを、前記第1カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記第1カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置であって、
前記第1電極部材は、前記第1本体側接点と前記第1カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項8に記載の画像形成装置であって、
前記接続部及び前記第1カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記第1カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項10に記載の画像形成装置であって、
前記突出部は、前記現像剤担持体の長手方向における端部にて突出した金属製の軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記第1本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記第1電極部材及び前記第2電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項14】
請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記静電潜像担持体は、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って配置された円筒状部材であって、前記スライドフレームによって回転可能に支持された感光体ドラムから構成され、
前記現像剤担持体は、長手方向における端部にて突出した金属製の軸を中心として回転可能な現像ローラから構成され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像形成面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、前記感光体ドラムと対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項15】
請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記複数の第1電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項16】
微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置において、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記本体フレームは、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と、を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項17】
多色画像を形成可能に構成された画像形成装置において、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
前記スライド方向に沿って配列されていて、前記スライドフレームに対して、前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の電極部材と、
を備え、
前記本体フレームは、前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点を備え、
前記電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記本体フレーム接点と接触することで当該本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されたカートリッジ側接点と、
を備え、
前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項18】
請求項17に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記本体フレームに対して着脱自在に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項19】
請求項17又は請求項18に記載の画像形成装置であって、
前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向と、前記本体側接点と前記本体フレーム接点との押圧の方向とが交差するように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項20】
請求項17ないし請求項19のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジを、前記カートリッジ側接点と前記画像形成カートリッジ接点との押圧の方向に沿った所定の位置決め方向に付勢することで、当該画像形成カートリッジと前記スライドフレームとの位置決めがなされるように、当該画像形成カートリッジ及び当該スライドフレームが構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項21】
請求項20に記載の画像形成装置であって、
前記位置決め方向は、前記画像形成カートリッジが画像形成動作を行う際に、当該画像形成カートリッジが前記本体フレーム側から受ける力に沿った方向であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項22】
請求項17ないし請求項21のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームには、前記画像形成カートリッジを前記着脱方向に沿って案内する案内部が形成されていて、
前記カートリッジ側接点は、前記案内部に面するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項23】
請求項22に記載の画像形成装置であって、
前記スライドフレームは、前記スライド方向及び前記着脱方向と平行に配置された一対の側板を備えていて、
前記案内部は、前記側板に形成されたガイド溝からなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項24】
請求項23に記載の画像形成装置であって、
前記電極部材は、前記本体側接点と前記カートリッジ側接点とを接続するワイヤ状の接続部を備えていて、前記側板における前記ガイド溝の近傍位置に装着されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項25】
請求項24に記載の画像形成装置であって、
前記接続部及び前記カートリッジ側接点は、ねじりコイルバネ形状に一体に形成されたワイヤ状の部材からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記ねじりコイルバネ形状におけるコイル部から外側に延びるように設けられた腕部からなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項26】
請求項23ないし請求項25のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジ接点は、前記ガイド溝に収容され得るように形成された導電性の突出部からなり、
前記カートリッジ側接点は、前記突出部と接触することで、当該突出部と電気的に接続され得るように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項27】
請求項26に記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、静電潜像が形成される静電潜像担持体と対向して配置された現像ローラを備え、
前記突出部は、前記現像ローラの長手方向における端部にて突出した金属製の軸を覆うように構成された導電性合成樹脂製のカラー部材からなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項28】
請求項23ないし請求項27のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記側板は、前記画像形成カートリッジに対応して複数に分割されていて、前記スライド方向に沿って配列され、
前記スライドフレームにおける、前記複数の側板の外側には、当該複数の側板を支持する支持板が配置され、
前記本体側接点は、前記支持板を貫通して、当該支持板の外側に露出するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項29】
請求項17ないし請求項28のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記画像形成カートリッジは、前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向における一方の端部にて、前記本体フレーム側から駆動力が伝達されるように構成されていて、
前記電極部材は、前記画像形成カートリッジにおける、前記一方の端部と異なる他方の端部と対向するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項30】
請求項17ないし請求項29のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記スライド方向及び前記着脱方向と直交する幅方向に沿って前記スライドフレーム内に配置された円筒状部材からなり、周面に静電潜像が形成される複数の静電潜像担持体が、前記画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列されていて、
前記静電潜像担持体は、前記スライドフレームによって回転可能に支持され、
前記画像形成カートリッジは、前記スライドフレームに装着された場合に、前記静電潜像担持体の前記周面に形成された前記静電潜像を現像し得るように、当該静電潜像担持体と対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項31】
請求項17ないし請求項30のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記複数の電極部材は、複数の前記画像形成カートリッジの個数に対応した個数に分割されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項32】
微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に収容される画像形成ユニットにおいて、
前記画像形成装置の本体を構成する本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成され、前記スライドフレームに装着され、前記スライド方向に沿って配列された、複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【請求項33】
微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に収容される画像形成ユニットにおいて、
前記画像形成装置の本体を構成する本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の静電潜像担持体と、
前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の帯電器と、
前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した前記現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備え、前記スライドフレームに対して前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着されていて、前記スライド方向に沿って配列された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【請求項34】
微粒子状の現像剤を用いて多色画像を形成可能に構成された画像形成装置に収容される画像形成ユニットにおいて、
当該画像形成装置の本体を構成する本体フレームと、
前記本体フレームから、所定のスライド方向に沿って引き出され得るように、当該本体フレームに支持されたスライドフレームと、
前記スライド方向に沿って配列されていて、前記スライドフレームに対して、前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って脱着可能に装着された複数の画像形成カートリッジと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点と接触することで当該本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されたカートリッジ側接点と、
を備え、
前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成ユニット。
【請求項35】
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて所定の配列方向に沿って配列された複数個の静電潜像担持体と、前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて前記配列方向に沿って配列された複数個の帯電器と、を備えていて、前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した微粒子状の現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備えた複数個の画像形成カートリッジが前記配列方向に沿って配列した状態で支持され得るように構成された画像形成カートリッジ支持部材において、
前記画像形成装置の前記本体を構成する本体フレームから前記配列方向と平行なスライド方向に沿って引き出され得るように構成され、且つ前記画像形成カートリッジが前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って着脱可能に構成されたスライドフレームと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジにおける前記現像剤担持体との間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第1電極部材と、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記静電潜像担持体及び前記帯電器との間の電気的接続を行うために、前記静電潜像担持体及び前記帯電器に対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の第2電極部材と、
を備え、
前記第1電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第1電極部材に給電し得るように構成された第1本体フレーム接点と接触することで当該第1本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成された第1カートリッジ側接点と、
を備え、
前記第2電極部材は、前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記第2電極部材に給電し得るように構成された第2本体フレーム接点と接触することで当該第2本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された第2本体側接点を備え、
前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記第1本体側接点が弾性変形しつつ、前記第1本体側接点と前記第1本体フレーム接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記第1電極部材が構成され、
前記第2本体側接点が前記スライド方向と交差する方向に押圧されることで当該第2本体側接点と前記第2本体フレーム接点とが接触するように、前記第2電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。
【請求項36】
周面である静電潜像形成面に静電潜像が形成され得るように構成されていて所定の配列方向に沿って配列された複数個の静電潜像担持体と、前記静電潜像形成面を一様に帯電し得るように構成されていて前記配列方向に沿って配列された複数個の帯電器と、を備えていて、前記静電潜像形成面と対向する周面である現像剤担持面に帯電した微粒子状の現像剤を担持し得るように構成された現像剤担持体を備えた複数個の画像形成カートリッジが前記配列方向に沿って配列した状態で支持され得るように構成された画像形成カートリッジ支持部材において、
前記画像形成装置の前記本体を構成する本体フレームから前記配列方向と平行なスライド方向に沿って引き出され得るように構成され、且つ前記画像形成カートリッジが前記スライド方向と交差する所定の着脱方向に沿って着脱可能に構成されたスライドフレームと、
前記スライドフレームに装着されていて、前記本体と前記各画像形成カートリッジとの間の電気的接続を行うために、当該各画像形成カートリッジに対応して前記スライド方向に沿って配列された複数の電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、
前記本体フレーム側に突出して配置されていて、前記電極部材に給電し得るように構成された本体フレーム接点と接触することで当該本体フレーム接点との電気的接続が形成され得るように構成された本体側接点と、
前記画像形成カートリッジ側に突出して配置されていて、当該画像形成カートリッジに設けられた画像形成カートリッジ接点と接触することで当該画像形成カートリッジ接点との電気的接続が形成され得るように構成されたカートリッジ側接点と、
を備え、
前記本体側接点と前記本体フレーム接点とが前記スライド方向に沿って互いに押圧することで、前記本体側接点が弾性変形しつつ、前記本体側接点と前記本体フレーム側接点との間の電気的接続が形成され得るように、前記電極部材が構成されていることを特徴とする画像形成カートリッジ支持部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2008−26486(P2008−26486A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−197121(P2006−197121)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】