説明

画像形成装置、画像形成装置の表示制御方法及び画像形成装置の表示制御プログラム

【課題】画像形成装置において、前回までの操作で変更されている各種機能の設定により発生する今回以降の印刷ミスを防止し、変更可能な設定項目が多い場合であっても、既に変更済みの操作を瞬時に且つ容易に認識できるようにする。
【解決手段】
実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助機能設定画面を表示する表示手段と、この機能の設定を行うための入力設定手段と、この入力設定手段により設定された機能の設定及び初期状態の機能の設定が一致するか否かを判別する判別手段と、この判別手段による判別の結果、入力手段により設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の表示制御方法及び画像形成装置の表示制御プログラムに係り、特に、複数の機能の設定変更履歴を主操作画面に表示する画像形成装置、画像形成装置の表示制御方法及び画像形成装置の表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、FAXあるいはこれらの機能を併せもつ複合機等の画像形成装置には、各種操作や機能の設定を行う操作パネルが設けられている。近年、画像形成装置は高性能化や多機能化が進み、これに伴って操作パネル上に表示するべき設定・操作ボタンや各種の機能説明、操作方法あるいは警告を示す文章や単語等の数や種類も増加している。ユーザの操作性や視認性の要請から、操作パネルに一度に表示するべき操作・設定ボタン等の数や種類は限られている。そこで操作パネルの限られた表示スペースを有効に利用するために、一部の機能の設定操作は、メイン画面上に重畳表示される補助設定画面を通じて行われるように構成されている。即ちメイン操作画面上に一部の設定について設定項目ボタンを設け、この設定項目ボタンが操作(例えば、押下)されると、下位層に位置付けられた補助設定画面をメイン操作画面上に重畳表示するようになっている。
【0003】
ところで、補助設定画面を通じて設定を行った後は、操作パネル上の操作画面は、通常、メイン操作画面に戻る。メイン操作画面上からは補助設定画面を通じて行った設定内容は判別することが困難である。そのため前のユーザが補助設定画面を通じて初期状態(デフォルト)から設定を変更し、変更後の設定をデフォルトに直さずに(リセットせずに)放置すると、そのような事情を知らない他人が画像形成装置を利用すると、印刷ミスとなる場合がある。例えば、印刷濃度の設定は補助設定画面を通じて行う構成である場合、先のユーザが印刷濃度を「濃い」に設定しそのまま放置すると、「濃い」印刷濃度に設定されていることを知らない後のユーザは、印刷濃度がデフォルト(「ふつう」)に設定されているものと思いそのまま画像形成装置を利用してしまう場合等が挙げられる。
【0004】
このような問題を解決するために、種々の研究開発が行われている。例えば、タイマ装置を設け、数秒間操作や設定の入力がない場合に全ての機能の設定をデフォルト状態に直す画像形成装置が一般的に普及している。
また、メイン操作画面に設けられた設定項目ボタンの近傍に、当該設定項目ボタンに対応付けられた補助設定画面の名称が付されたショートカットボタンを表示する領域を設け、補助設定画面上で設定が変更された場合に、この領域に補助設定画面へのショートカットボタンを表示する画像形成装置が実用段階で普及している。
【0005】
更に、特許文献1には、コンピュータ処理に使用する操作ボタンを表示装置上に再表示する方法であって、前回のコンピュータ処理で使用した個別のボタン操作を所定のルールに基づいてグループに分類すると伴に、これら複数のグループをボタン・クラスとして分類し操作履歴として記憶し、今回、操作ボタンを選択する際、少なくとも1つのボタン・クラスにおける個別ボタンが選択されると、記憶した操作履歴に基づいて前回の操作で同一ボタン・クラスに分類された個別のボタンを前回の選択状態にして自動的に再表示する方法が開示されている。
【特許文献1】特開平8−123645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、タイマ装置により一定時間経過後に全ての設定をリセットする画像形成装置では、一定時間経過前に他のユーザが使用する場合には、設定変更に伴う印刷ミスの問題を解決することができないという問題が生ずる。例えば、多機能型の画像形成装置は、オフィスやコンビニエンスストア等に設置される機会も多く、複数のユーザが入れ替わり立ち代わり使用する環境におかれるのが一般的である。リセットまでの一定時間が短いと、同一のユーザが使用中にも関わらず変更した設定がリセットされてしまい再度設定変更操作を行わなければならないという虞がある。逆にリセットまでの一定時間が長いと、後に使用するユーザの印刷ミスを招来する虞がある。従って、一定時間経過後に設定をデフォルトにリセットする画像形成装置では、設定変更に伴う印刷ミスの問題を解決することができない場合が少なからず生ずる。
【0007】
また、設定項目ボタンの近傍に、ショートカットボタンを表示する画像形成装置においても、変更された設定(デフォルト以外の設定)の全てを瞬時に把握することができない虞もある。即ちショートカットボタンは、対応付けられた設定項目ボタンの近傍に表示されるが、設定項目ボタンが複数であり且つ複数の設定項目ボタンの夫々の近傍にショートカットボタンが表示されると、ショートカットボタンがメイン操作画面上で無造作に点在して表示される場合もあり、瞬時に全ての設定変更を把握するのは困難となる虞もある。
【0008】
更には、特許文献1に開示される発明は、前回操作・設定した操作ボタンのパターンを再表示する場合に好適な技術である。しかしながら、前回操作・設定した操作ボタンのパターンを再表示するに際し、そのパターンに含まれるボタン・クラスに属する少なくとも1つのボタンを今回の操作・設定で選択する必要がある。従って、今回の操作で、前回までの操作で選択したボタンを選択しない場合、ユーザはデフォルトから変更された設定内容を今回の操作で把握することができないという問題が生ずる。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その第1の目的とするところは、画像形成装置において、前回までの操作で変更されている各種機能の設定により発生する今回以降の印刷ミスを防止することであり、第2の目的とするところは、画像形成装置において、変更可能な設定項目が多い場合であっても、既に変更済みの操作を瞬時に且つ容易に認識できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像形成装置において、
実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は前記主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助設定画面を表示する表示手段と、
前記機能の設定を行うための入力設定手段と、
前記入力設定手段により設定された機能の設定及び初期状態の機能の設定が一致するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別の結果、前記入力手段により設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を前記主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該同一の識別情報のみを前記所定の領域に表示し続けることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記判別手段の判別の結果、前記入力設定手段により設定された機能設定が初期状態の機能設定と同一である場合、前記入力設定手段により設定された機能設定が初期状態の機能設定と異なる場合に表示される識別情報が前記所定の領域に表示されているか否かを判別する表示判別手段を更に備え、
前記表示判別手段の判別の結果、前記所定の領域に前記識別情報が表示されている場合、該識別情報の表示を中止することを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記表示制御手段による前記識別情報の表示が前記所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、該所定の領域内で前記識別情報をスクロール表示するスクロール表示手段を更に有することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記表示制御手段による前記識別情報の表示が前記所定の領域で一度に表示可能な表示量を超える場合、前記識別情報を前記所定の領域で一度に表示可能な表示量以下に分割し、分割した識別情報を前記所定の領域上で切り替えて表示する切替え表示手段を更に備えることを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記補助設定画面及び前記識別情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記識別情報を前記補助設定画面へと遷移するショートカットキーとして機能させるショートカット手段と、
を更に備えることを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載の発明は、実行する機能の設定を行うための設定画面を表示する表示装置を有する画像形成装置の表示制御方法であって、
前記実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は前記主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助設定画面を前記表示装置に表示する表示ステップと、
前記実行する機能の設定を行う入力設定ステップと、
前記入力設定ステップで設定された機能の設定と初期状態の機能の設定とが一致するか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップによる判別の結果、前記入力設定ステップで設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を前記主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置の表示制御方法において、
前記表示制御ステップで前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該同一の識別情報のみを前記所定の領域に表示し続けることを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置の表示制御方法において、
前記表示制御手段で前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示することを特徴とする。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項8から10の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法において、
前記判別ステップの判別の結果、前記入力設定ステップで設定された機能設定が初期状態の機能設定と同一である場合、前記入力設定ステップにより設定された機能設定が初期状態の機能設定と異なる場合に表示される識別情報が前記所定の領域に表示されているか否かを判別する表示判別ステップを更に含み、
前記表示判別ステップの判別の結果、前記所定の領域に前記識別情報が表示されている場合、該識別情報の表示を中止することを特徴とする。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項8から11の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法において、
前記表示制御ステップによる前記識別情報の表示が前記所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、該所定の領域内で前記識別情報のスクロール表示を行うスクロール表示ステップを更に含むことを特徴とする。
【0022】
請求項13に記載の発明は、請求項8から12の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法において、
前記表示制御ステップによる前記識別情報の表示が前記所定の領域で一度に表示可能な表示量を超える場合、前記識別情報を前記所定の領域で一度に表示可能な表示量以下に分割し、分割した識別情報を前記所定の領域上で切り替えて表示する切替え表示ステップを更に含むことを特徴とする。
【0023】
請求項14に記載の発明は、請求項8から13の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法において
前記補助設定画面及び前記識別情報を対応付けて記憶する記憶ステップと、
前記識別情報を前記補助設定画面へと遷移するショートカットキーとして機能させるショートカットステップと、
を更に含むことを特徴とする。
【0024】
請求項15に記載の発明は、実行する機能の設定を行うための設定画面を表示する表示装置を有する画像形成装置の表示制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は前記主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助設定画面を前記表示装置に表示する表示機能と、
前記実行する機能の設定を行う入力設定機能と、
前記入力設定機能で設定された機能の設定と初期状態の機能の設定とが一致するか否かを判別する判別機能と、
前記判別機能による判別の結果、前記入力設定機能で設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を前記主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御機能と、を実現することを特徴とする。
【0025】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の画像形成装置の表示制御プログラムにおいて、前記表示制御機能により前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該同一の識別情報のみを前記所定の領域に表示し続けることを特徴とする。
【0026】
請求項17に記載の発明は、請求項15に記載の画像形成装置の表示制御プログラムにおいて、前記表示制御機能により前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示することを特徴とする。
【0027】
請求項18に記載の発明は、請求項15から17の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラムにおいて、
前記判別機能の判別の結果、前記入力設定機能により設定された機能設定が初期状態の機能設定と同一である場合、前記入力設定機能により設定された機能設定が初期状態の機能設定と異なる場合に表示される識別情報が前記所定の領域に表示されているか否かを判別する表示判別機能を更に含み、
前記表示判別機能の判別の結果、前記所定の領域に前記識別情報が表示されている場合、該識別情報の表示を中止することを特徴とする。
【0028】
請求項19に記載の発明は、請求項15から18の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラムにおいて、前記表示制御機能による前記識別情報の表示が前記所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、該所定の領域内で前記識別情報のスクロール表示を行うスクロール表示機能を更に実現させることを特徴とする。
【0029】
請求項20に記載の発明は、請求項15から19の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラムにおいて、前記表示制御機能による前記識別情報の表示が、前記所定の領域で一度に表示可能な表示量を超える場合、前記識別情報を前記所定の領域で一度に表示可能な表示量以下に分割し、分割した識別情報を前記所定の領域上で切り替えて表示する切替え表示機能を更に実現させることを特徴とする。
【0030】
請求項21に記載の発明は、請求項15から20の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラムにおいて、
前記補助設定画面及び前記識別情報を対応付けて記憶する記憶機能と、
前記識別情報を前記補助設定画面へと遷移するショートカットキーとして機能させるショートカット機能と、
を更に実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
請求項1、8および15に記載の発明によれば、初期状態の機能の設定が一致しない場合に、初期状態に機能の設定と異なる旨を示す識別情報を主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示することができる。このため、補助設定画面で初期状態の機能設定と異なる設定を行った場合でも、主設定画面で変更されている設定を瞬時に認識することができ、前回までの設定でそのまま画像形成装置を使用してしまうことによる印刷ミスを確実に防止することができ、ユーザの利便性を向上させることができるとともに印刷ミスによる記録紙、トナー、インク等の運転コストを低減させることができる。
【0032】
請求項2、9および16に記載の発明によれば、識別情報を表示する際、同一の識別情報が表示されている場合、当該同一の識別情報のみを所定の領域に表示するため、重複する識別情報を表示することがないという効果がある。
【0033】
請求項3、10および17に記載の発明によれば、識別情報を表示する際、同一の識別情報が表示されている場合、所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示させることができる。このため、識別情報の表示順を観察するのみで前回までの設定変更に更に設定変更がなされたか否かを判断することができる。
【0034】
請求項4、11および18に記載の発明によれば、前回までの設定変更により表示されていた識別情報を再設定し初期状態に戻した場合、当該識別情報を所定の領域から消去することができる。これにより識別情報の表示を個別に整理することができる。
【0035】
請求項5、12および19に記載の発明によれば、識別情報の表示が所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、所定の領域内で識別情報をスクロール表示させることができる。このため変更した設定の数が多い場合でも、識別情報の視認性を確保したまま全ての識別情報の設定を表示させることができる。
【0036】
請求項6、13および20に記載の発明によれば、識別情報の表示が所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、所定の表示量毎に識別情報を切り替えて表示することができる。
【0037】
請求項7、14および21に記載の発明によれば、識別情報を機能の設定を行う補助設定画面のショートカットボタンとして使用することができるようになる。これにより、設定の変更内容や再設定の操作が向上し、ユーザの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
次に、図を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した多機能搭載型画像形成装置であるMFP(Multi Function Periferal)100の機能的構成を示したブロック図である。
MFP100は、本体制御部1、プログラムメモリ2、システムメモリ3、記憶部4、操作部5、表示部6、VRAM(Video Random Access Memory)7、表示制御部8、スキャナ部9、印刷部10、FNS11及び外部入力I/F12を備え、これらがバス17によって電機・電子的に接続される。
【0039】
先ず、表示部6及び表示部6に表示される操作画面の説明を行うとともにMFP100の最も特徴的部分である操作履歴ボタンの表示についての概要を説明する。表示部6は、CRT(Cathode Ray Tube)から構成されるディスプレイあるいはTFT(Thin film Transistor)素子や有機EL(Electro Luminescent)素子等から構成されるFPD(Flat Display Panel)からなる。表示部6は、赤外線式や静電式のタッチパネルから構成される操作部5により覆われる。表示部6には、各種設定を行うためのボタンや説明文が表示される。ユーザが表示部6に表示された操作画面に基づいて操作部5等を押下することで各種の設定操作が行われるようになっている。
【0040】
図5に、メイン操作画面の一例を示す。メイン操作画面50は、MFP100の各種設定に何ら変更がなされていないデフォルト状態の入力待機画面を示している。タグ20、21、22及び23は、夫々MFP100のコピー(複写)機能、スキャナ機能、ジョブ管理機能及び機械状態の確認機能の操作や設定を行う操作画面を切り替えるためのものである。各タグを押下することで、各機能の操作画面が表示されるようになっている。
【0041】
案内表示領域25には、操作方法等を始めとした各種の案内や機器の不具合等を警告する文章や単語が表示される。図5では、案内を示す文章として『コピーできます』、『プリントデータ受信できます』が表示されている例を示している。また、『設定部数 0001』は、MFP100で画像形成を行う際の印刷部数を示している。ユーザは、ハードキー群13の所望するキーを押下することで、印刷部数の設定を変更することができるようになっている。
【0042】
原稿設定ボタン30、モノカラー設定ボタン31a、ブラック設定ボタン31b、フルカラー設定ボタン31c、オートカラー設定ボタン31d、倍率設定ボタン32、応用設定ボタン33、画質調整ボタン34、出力設定ボタン35、両面/両面設定ボタン36a、両面/片面設定ボタン36b、片面/両面設定ボタン36c、片面/片面設定ボタン36d、用紙設定ボタン37、A4普通紙設定ボタン38a、B4色紙設定ボタン38b、A4カラー用紙設定ボタン38c、B5普通紙設定ボタン38d、8.5×11普通紙設定ボタン38e及び自動用紙設定ボタン38fは、MFP100のコピー機能における各種設定を行う機能設定ボタンである。例えば、印刷するカラーの設定を変更する場合、モノカラー設定ボタン31a、ブラック設定ボタン31b、フルカラー設定ボタン31c又はオートカラー設定ボタン31dの何れか1つのボタンを押下することで、モノクロ印刷機能、黒色印刷機能、カラー印刷機能又は自動カラー印刷機能の切替えを行うことができるようになっている。
【0043】
これに対し原稿設定ボタン30、倍率設定ボタン32、応用設定ボタン33、画質調整ボタン34、出力設定ボタン35及び用紙設定ボタン37のように、ボタンの右隅に黒い三角形が付された機能設定ボタンは、各機能の設定を行う下位に位置付けられた操作画面と対応付けられており、これら機能設定ボタンを押下することで、下位に位置付けられた操作画面(以下、「補助操作画面」という。)をメイン操作画面50に重畳して表示(以下、「ポップアップ表示」という。)するようになっている。図7に、原稿設定ボタン30を押下した場合にポップアップ表示される補助操作画面55の一例を示す。補助操作画面55には、原稿設定に関する複数の機能設定ボタンが設定項目毎に分類されて表示される。設定項目である両面とじ方向60、原稿セット方向61、原稿画質62、原稿種類63、特殊原稿64、厚さ65及び原稿サイズ66には、夫々の設定項目に応じた個別の機能設定ボタンが設けられる。同一の設定項目内に分類された機能ボタンは、その内の1つだけが選択可能となっている。ユーザは、設定項目毎に所望する個別の設定を行い、OKボタン69を押下することで個別の設定変更を実行させる。OKボタン69を押下した後は、メイン操作画面50が再び表示される。なお、キャンセルボタン68は、サブ表示画面55の表示を中止する場合に使用するボタンであり、標準復帰ボタン67は、原稿設定についてデフォルトに復帰させるために使用するボタンである。
【0044】
図5に戻り、操作履歴表示領域101は、ユーザの操作により各種機能の設定がデフォルトの設定から変更された場合、当該設定変更が行われた旨を示す操作履歴ボタンを表示する領域である。図6に、操作履歴ボタンが表示されたメイン操作画面50の一例を示す。図6において、原稿画質履歴ボタン102、原稿種類履歴ボタン103、片面>両面履歴ボタン104、ステープル履歴ボタン105及び倍率履歴ボタン106は、夫々操作履歴ボタンである。即ち、ユーザが原稿画質設定、原稿種類設定、片面>両面設定、ステープル設定及び倍率設定をデフォルトと異なる設定に変更すると、現在、MFP100の各設定がデフォルトの設定と(一部)異なる設定である旨を示す操作履歴ボタンが表示されるようになっている。
【0045】
また、図6に示すように、操作履歴ボタンである原稿画質履歴ボタン102、原稿種類履歴ボタン103、片面>両面履歴ボタン104、ステープル履歴ボタン105及び倍率履歴ボタン106は、変更が行われた順に操作履歴表示領域101の左端から右端に掛けて時系列的に表示されるようになっている。操作履歴表示領域101には、1度に5つの操作履歴ボタンが表示できるようになっている。なお、操作履歴ボタンの表示数は5つに限らずMFP100の仕様や設計に応じて適宜変更してもよい。
【0046】
以上のように、操作履歴ボタンの表示を可能とするMFP100のより詳細な構成について説明する。
【0047】
図2に戻り、本体制御部1は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)からなる。プログラムメモリ2に記憶されたオペレーションプログラムやアプリケーションプログラムを読み出し、ワークエリアとしてのシステムメモリ3に展開して、これらプログラムの指示に従いMFP100の全体制御を行う。
【0048】
プログラムメモリ2は、不揮発性の半導体素子からなるROM(Read Only Memory)である。プログラムメモリ2には、上述のオペレーションプログラムやアプリケーションプログラム等の制御プログラム14とともにデフォルト設定テーブル15が格納される。デフォルト設定テーブル15はMFP100が有する各種機能の初期設定状態を規定するデータテーブルである。
【0049】
図3に、デフォルト設定テーブル15を、模式的に示す。デフォルト設定テーブル15は、メイン操作画面ボタン記憶領域26、補助操作画面ボタン記憶領域27及びフラグ記憶領域29からなる。メイン操作画面ボタン記憶領域26は、メイン操作画面50等に設けられた原稿設定ボタン30、モノカラー設定ボタン31a、ブラック設定ボタン31b、フルカラー設定ボタン31c、オートカラー設定ボタン31d、倍率設定ボタン32、応用設定ボタン33、画質調整ボタン34、出力設定ボタン35、両面/両面設定ボタン36a、両面/片面設定ボタン36b、片面/両面設定ボタン36c、片面/片面設定ボタン36d、用紙設定ボタン37、A4普通紙設定ボタン38a、B4色紙設定ボタン38b、A4カラー用紙設定ボタン38c、B5普通紙38d、8.5×11普通紙設定ボタン38e、自動用紙設定ボタン38f及びハードキー群13を区分して記憶する領域である。
【0050】
補助操作画面ボタン記憶領域27は、更に設定項目記憶領域28aと設定記憶領域28bとからなる。設定項目記憶領域28aは、メイン操作画面ボタン記憶領域26に記憶された各種機能設定ボタンの下位に分類された設定項目を区分して記憶する領域である。例えば、メイン操作画面ボタン記憶領域26に分類される原稿設定ボタン30は、両面とじ方向60、原稿セット方向61、原稿画質62、原稿種類63、特殊原稿64、厚さ65及び原稿サイズ66といった設定項目に分類される。
【0051】
設定記憶領域28bは、設定項目記憶領域28aに分類された各設定項目の夫々に分類される個別の設定を記憶する領域である。例えば、項目設定領域に分類される「両面とじ方向」は、「左右とじ」及び「上とじ」といった設定に分類される。
【0052】
フラグ記憶領域29は、設定記憶領域28bあるいはメイン操作画面ボタン記憶領域26に記憶された各個別の設定等のON/OFFを示すフラグを記憶する領域である。フラグが「1(ON)」のときは、当該個別の設定等が選択されていることを示し、フラグが「0(OFF)」のときは、当該個別の設定等が選択されていないことを示す。
従って、図3の例によれば、MFP100は原稿設定について「左右とじ」、「上向き」、「文字/写真」、「印刷」、「(特殊原稿の)普通原稿」、「(厚さの)普通原稿」、「定型サイズ」・・・・及びハードキー群13の印刷部数「0001」の設定におかれていることを示している。
【0053】
図2に戻り、システムメモリ3は、揮発あるいは不揮発性の半導体素子からなるRAM(Random Access Memory)であり、ワークエリアとして機能する。システムメモリ3には、操作履歴テーブル16が展開される。操作履歴管理テーブル16は、ユーザの操作により、MFP100の各種設定がデフォルトの設定と異なる設定に変更操作された際、当該変更された設定とその表示順を規定するデータテーブルである。
【0054】
図4に操作履歴管理テーブル16を、模式的に示す。図4において、表示順1、2、3、4、5・・・は、操作履歴ボタンを操作履歴表示領域101の右端から左端に掛けて表示する序列を規定する。履歴ボタンの記憶領域には、夫々の表示順に対応する操作履歴ボタンが規定される。より詳細には、各操作履歴ボタンの画像データの格納場所を示すアドレスが記憶される。
【0055】
本体制御部1は、操作部5やハードキー群13を通じてMFP100の設定に関する操作信号を受信すると、デフォルト設定テーブル15を参照し、当該操作信号による指示がデフォルトの設定と異なるものである場合に、操作履歴管理テーブル16上に変更された設定に対応する履歴ボタンの情報を記憶するようになっている。
その後、本体制御部1は、表示部6に操作画面50を表示する際、この操作履歴管理テーブル16を参照し、表示するべきアドレスに基づいて操作履歴ボタンの画像データを取得し、映像信号を生成するようになっている。
【0056】
図2において、VRAM7は、所定の画像処理を施し、表示部6に画像信号を送信するバッファである。即ちVRAM7は、例えば操作画面50を表示するに際し、予め記憶されている複数のレイヤを合成することで操作画面50の映像信号を生成する。その後、表示部6に操作画面50(図5、6、7、8、9、10、11等参照)の映像信号を出力するようになっている。
【0057】
表示制御部8は、CPUやMPU(Micro Processing Unit)からなり、所定のプログラムの指示や本体制御部1からの指示信号に基づき、表示部6の輝度調節などの画像表示制御を行うものである。
【0058】
スキャナ部9は、読取り原稿を載置するプラテンガラス(不図示)を備え、載置された原稿の読取りを行うものである。原稿に対し光を照射し、反射される光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換装置で捉え、捉えたアナログの電気信号から図示しないA/D変換器でデジタル信号に変換し本体制御部1に出力するものである。
【0059】
印刷部10は、電子写真プロセス等により各種の画像形成を行う公知の画像形成機構から構成されるものである。なお、印刷部10はこれに限定されるものではなく、インク吐出方式やラインプリンタ等の種々の画像形成機構を適用することができる。
【0060】
ここで、画像形成に関する各種機能の設定に際し、表示部6に表示される補助操作画面55の他の例について説明する。MFP100は、画像形成に関してカラー印画機能、倍率設定、画質調整設定及びその他の応用設定に関する設定変更機能を有する。
【0061】
図5に示すメイン操作画面50に設けられる倍率設定機能ボタン32を押下すると、図8に示すような倍率設定に関する補助操作画面55Bが表示される。補助操作画面55Bは、設定項目としてページ編集項目71、ズーム項目72及び拡大/縮小項目70に分類される。
ページ編集項目71には、印画する画像の倍率を1.000倍(等倍)、2.000倍、4.000倍に変化させる固定倍率ボタンが設けられる。ズーム項目72には、印画する画像の倍率、縦方向の倍率及び横方向の倍率を夫々任意に設定可能とするテンキーが設けられる。拡大/縮小項目70には、A5サイズの原稿画像をA3サイズに合う画像サイズに拡大したり、B4サイズの原稿画像をA4サイズに合う画像サイズに縮小したりする等、記録紙のサイズ変更に併せて自動的に適当な倍率を設定する記録紙固定倍率ボタンが設けられる。設定後の倍率は倍率表示領域73に表示されるようになっている。所定の倍率を決定する場合にはOKボタン74を押下する。キャンセルする場合はキャンセルボタン75を押下する。なお、デフォルトの倍率は1.000倍(等倍)に設定されている。
ユーザが所望する倍率のボタンを押下(又はテンキーで倍率を入力)した後OKボタン74を押下することで倍率が決定され、その後、メイン操作画面50に戻る。
【0062】
また、図5に示す応用設定ボタン33を押下すると、図9に示すような応用設定に関するサブ表示画面55Cが表示される。サブ表示画面55Cは、設定項目としてページ編集項目80及び画像応用項目90に分類される。
ページ編集項目80には、インターシート設定ボタン81、章分け設定ボタン82、集約設定ボタン83、小冊子設定ボタン84、差込ページ設定ボタン85、ブック連写設定ボタン86、プログラムジョブ設定ボタン87及び拡大連写設定ボタン88が設けられる。
画像応用項目90には、原稿外自動消去設定ボタン91、ネガポジ反転設定ボタン92、リピート設定ボタン93、枠/折目消し設定ボタン94、センタリング設定ボタン95、とじ代設定ボタン96、スタンプ/オーバレイ設定ボタン97が設けられる。
ユーザは所望する設定ボタンを押下した後、OKボタン99を押下することで各機能設定を決定することができる。
【0063】
更に、図5に示す画質調整ボタン34を押下すると、図10に示すような画質調整に関する補助操作画面55Dが表示される。補助操作画面55Dには、コピー濃度設定ボタン110、下地調整設定ボタン111、裏写り防止設定ボタン112、赤色設定ボタン113、緑色設定ボタン114、青色設定ボタン115、色相設定ボタン116、彩度設定ボタン117、明度設定ボタン118、シャープネス設定ボタン119、コントラスト設定ボタン120、画像判別調整設定ボタン121、スクリーン選択設定ボタン122及びカラーバランス設定ボタン123が設けられる。これらの設定ボタンは、各設定を具体的に設定する更に下位層の操作画面と夫々対応付けられている。各設定を行う際には、補助操作画面55に設けられた設定ボタンを押下して更に下位層のサブ操作画面をポップアップ表示させて行う。設定状態表示領域130及び131は、現在の各設定の状態を表示する領域である。
【0064】
また、MFP100には、印刷部10により画像が形成された記録媒体にステープルや中綴じ等の後処理を施すFNS(フィニッシャ)11(図2参照)が設けられる。FNS11の設定を行う際には、図5に示す出力設定機能ボタン35を押下し、図11に示すような(記録紙の)出力設定に関する補助操作画面55Eを表示させて行う。補助操作画面55は、設定項目として両面閉じ方向項目140、排紙面項目141、排紙順項目142、後処理項目143に分類される。両面とじ方向項目140には、左右とじ設定ボタン145及び上とじ設定ボタン146が設けられる。排紙面項目141には、フェイスアップ設定ボタン147及びフェイスダウン設定ボタン148が設けられる。排紙順項目142には排紙順設定ボタン149及び逆方向設定ボタン150が設けられる。後処理項目143には、ステープル設定ボタン151、中とじ設定ボタン152、重ね中折り設定ボタン153、重ね3つ折設定ボタン154、ソート設定ボタン155、グループ設定ボタン156及びパンチ穴設定ボタン157が設けられる。また、排紙を行う排紙トレイを変更する場合には、排紙トレイ変更設定ボタン165の押下を繰り返し、MFP排紙トレイ設定部160に表示されたトレイ指定枠161、162及び163(点線部)の表示を切り替え、所望する排紙トレイを選択して行う。設定を決定する際には、OKボタン168を押下することで出力設定に関する設定が確定し、その後、補助操作画面55Eの表示が停止され、メイン操作画面50に戻る。
【0065】
次に、以上の構成を有するMFP100の動作について、図1に示すフロー図を用いて説明する。なお、以下の処理はプログラムの処理に基づいて本体制御部1によって行われる。
【0066】
ステップS101で、本体制御部1は、操作部5を通じて、設定操作信号の入力が有るか否かを判断する。設定操作信号が入力されない場合、本体制御部1は設定操作信号の入力が有るまでは待機し(ステップS101:NO)、設定操作信号の入力が有るとステップS102に進む(ステップS101:YES)。
【0067】
ステップS102で、本体制御部1は、デフォルト設定テーブル15を参照し、ステップS103で、入力された設定操作信号がデフォルトの設定と一致するか否かを判断する。
本体制御部1は、入力された設定操作信号がデフォルトの設定と一致する場合、ステップS106に進み(ステップS103:YES)、デフォルトの設定と一致しない場合、ステップS104に進む(ステップS103:NO)。
【0068】
ステップS104で、本体制御部1は、操作履歴表示領域101に、デフォルトの設定と異なる設定に該当する操作履歴ボタンが既に表示されているか否かを判断する。該当する操作履歴ボタンが既に表示されている場合、本体制御部1は、ステップS108に進む(ステップS104:YES)。該当する操作履歴ボタンが表示されていない場合、ステップS105に進む(ステップS104:NO)。
【0069】
ステップS105で、本体制御部1は、操作履歴管理テーブル16(図2参照)の最も表示順が最後(新しい)行に、デフォルトと異なる設定に該当する履歴ボタンの情報を記憶する。その後、操作履歴表示領域101に履歴ボタンを表示する(図6参照)。
【0070】
また、本体制御部1は、ステップS104で既に履歴ボタンが表示されていると判断する場合、ステップS108で、当該既に表示されている履歴ボタンの表示順を最新の行に書き換え、操作履歴表示領域101で最新の表示位置に履歴ボタンを表示する。例えば、図6の操作履歴表示領域101によれば、原稿画質102→原稿種類103→片面>両面104→ステープル105→倍率106の順で、操作履歴表示領域101の左端から右端へと履歴ボタンが表示されている。原稿画質について設定が変更される(且つデフォルトととも異なる)と、原稿画質の履歴ボタンの表示順を最新(「5」)の行に書き換え、過去の履歴ボタンを夫々古い表示順の行に書き換える処理を行うようになっている。
【0071】
一方、本体制御部1は、ステップS103で設定操作信号とデフォルト設定テーブルの内容との内容が同一と判断した後(ステップS103:YES)、ステップS106で、操作履歴表示領域101に当該設定操作信号の指示設定に該当する履歴ボタンが表示されているか否かを判断する。即ち、前回の設定変更でデフォルトと異なる設定が行われると、操作履歴表示領域101には履歴ボタンが表示されている状態となるが、今回の設定変更が前回変更した設定をデフォルトの設定に戻す操作であった場合、操作履歴表示領域101に表示されている履歴ボタンを非表示にする必要があるためである。
本体制御部1は、前回までに履歴ボタンが表示されていない場合本フローを抜ける(ステップS106:NO)。逆に、前回までに履歴ボタンが表示されている場合、ステップS107に進む(ステップS106:YES)。
【0072】
ステップS107で、本体制御部1は、操作履歴表示領域101から、前回までの履歴ボタンを消去する処理を行う。即ち操作履歴管理テーブル16から前回までの履歴ボタンを消去し、他に表示するべき履歴ボタンがない場合には、当該履歴ボタンを適宜時系列的に並び替える処理を行う。
【0073】
以上、本発明を適用したMFP100によれば、操作部5を介して入力された各種機能の設定がデフォルトの機能の設定と一致しない場合、設定がデフォルトと異なる旨を示す履歴ボタンをメイン操作画面50に設けられた操作履歴表示領域101に時系列で表示することができる。このため、補助操作画面50A等でデフォルトと異なる設定を行った場合でも、メイン操作画面50から当該変更されている設定を瞬時に認識することができ、前回までの設定でそのままMFP100を使用してしまうことによる印刷ミスを確実に防止することができる。これによりユーザの利便性を向上させることができるとともに印刷ミスによる記録紙、トナー、インク等の運転コストを低減させることができる。
【0074】
また、履歴ボタンを表示する際、同一の履歴ボタンが表示されている場合、操作履歴表示領域101に表示されている同一の履歴ボタンの表示を中止し、最新の履歴ボタンとして操作履歴表示領域101の時系列に従った位置に再表示させることができる。このため、履歴ボタンの表示順を観察するのみで前回までの設定変更に更に設定変更がなされたか否かを判断することができ、既に変更済みの操作を瞬時に且つ容易に認識することができる。
【0075】
また、前回までの設定変更により表示されていた履歴ボタンを再設定しデフォルトに戻した場合、当該履歴ボタンを操作履歴表示領域101から消去することができる。これにより履歴ボタンの表示を個別に整理することができ、既に変更済みの操作を瞬時に且つ容易に認識することができる。
【0076】
〔変形例1〕
次に、MFP100の変形例1について説明する。上記最良の形態では、操作履歴表示領域101に1度に表示可能な履歴ボタンの数を5つとした。変形例1では、5つ以上の設定変更があった場合に、履歴ボタンをスクロール表示することにより全ての履歴ボタンを比較的短時間且つ容易に認識できるように構成したMFPについて説明する。
【0077】
図12に変形例1のMFPにおける操作履歴表示領域201の状態遷移を模式的に示す。図12(a)は、操作履歴表示領域201には、原稿画質履歴ボタン102、原稿種類履歴ボタン103、片面>両面履歴ボタン104、ステープル履歴ボタン105、倍率履歴ボタン106が表示されている状態を模式的に示している。仮に、6番目の履歴表示として出力設定履歴ボタン107が有る場合、スクロールボタン202を表示し、他の履歴ボタンが非表示状態であることを告知する。ユーザによって、スクロールボタン202が押下されると、図12(b)に示すように、最も古い設定変更を示す原稿画質履歴ボタン102が消去され、最も新しい設定変更を示す原稿画質履歴ボタン107が操作履歴表示領域201の最も右側に表示されるようになっている。
【0078】
このように、変形例1におけるMFP100によれば、操作履歴表示領域201に1度に表示できる履歴ボタンの数が増加しても、各履歴ボタンの視認性を損なうことなく表示することができる。これにより、多数の機能設定を可能とするMFP100において、デフォルトと異なる設定を多数の履歴ボタンとして表示する際、各履歴ボタンの視認性を損なうことなく容易に表示させることができ、既に変更済みの操作を瞬時に且つ容易に認識することができる。
【0079】
また、操作履歴表示領域201で1度に表示できる履歴ボタンの数毎にページ切替を行う構成としてもよい。図13(a)は、操作履歴表示領域201には、原稿画質履歴ボタン102、原稿種類履歴表示103、片面>両面履歴ボタン104、ステープル履歴ボタン105、倍率履歴ボタン106が表示されており、出力設定履歴ボタン107と設定部数履歴ボタン108とが表示待機状態となっている様を模式的に示す。ページ番号205には「1/2」と表示され、操作履歴表示領域201が2ページあり、現在その1ページ目を表示していることを示す。ページ切替ボタン203を押下すると、図13(b)に示すように、ページ番号205は「2/2」に切り替わり、出力設定履歴ボタン107と設定部数履歴ボタン108が表示されるようになっている。
【0080】
このように、履歴ボタンの表示数が操作履歴表示領域201に1度に表示できる所定数(5つ)を超える場合、履歴ボタンを所定数に分割して夫々ページ毎に分類して切替可能に表示する構成としてもよい。これにより既に変更済みの操作を瞬時に且つ容易に認識することができる。
【0081】
〔変形例2〕
次に、MFP100の変形例2について説明する。上述のように、MFP100では、デフォルトの設定と異なる設定変更がなされた場合に、操作履歴表示領域101又は201に履歴ボタンを時系列的にまとめて表示するように構成することで、変更された設定の視認性を向上させることができる。変形例2では、操作履歴表示領域101又は201の表示で認識した設定変更の詳細や再変更を行う際に容易に画面を切り替えることのできる例について説明する。
【0082】
即ち操作履歴変更領域101に表示される履歴ボタンの夫々に対して、当該機能設定を行う補助操作画面との対応付けを行うように構成する。
図14を例に説明する。図14(a)の操作履歴表示領域101には、表示される原稿画質履歴ボタン102、原稿種類履歴ボタン103、ステープル履歴ボタン105、倍率履歴ボタン106が表示されている状態を示している。原稿画質履歴ボタン102と原稿種類履歴ボタン103は夫々補助操作画面55A(図7参照)、ステープル履歴ボタン105は補助操作画面55E(図11参照)、倍率履歴ボタン106は、補助操作画面55B(図8参照)と対応付けられる。図14(b)に示すように、本体制御部1は、操作部5から履歴ボタンの操作信号を受信すると、対応するサブ操作画面を表示する処理を行う(図14(b)では、原稿画質履歴ボタン102を押下し、補助操作画面55Aが表示された例を示している。)なお、メイン操作画面50に設けられた機能設定ボタンやハードキー群13の設定変更に関する履歴ボタンについては、サブ操作画面を表示しない。
【0083】
このように、変形例2のMFP100によれば、操作履歴表示領域101を観察するだけでデフォルトの設定と相違する設定を瞬時に判別することができることに加えて、当該創始する設定についての詳細な設定を確認又は再設定を容易に行うことができ、MFP100の利便性を向上させることができる。
【0084】
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記種々の例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの処理手順を示したフロー図である。
【図2】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの機能的構成を示したブロック図である。
【図3】本発明を実施するための最良の形態におけるデフォルト設定テーブルを示した模式図である。
【図4】本発明を実施するための最良の形態における操作履歴管理テーブルを示した模式図である。
【図5】本発明を実施するための最良の形態におけるメイン操作画面の例を示した模式図である(操作履歴表示領域に履歴ボタンが表示されていない例)。
【図6】本発明を実施するための最良の形態におけるメイン操作画面の例を示した模式図である(操作履歴表示領域に履歴ボタンが表示されている例)。
【図7】本発明を実施するための最良の形態におけるサブ操作画面(原稿設定)の例を示した模式図である。
【図8】本発明を実施するための最良の形態におけるサブ操作画面(倍率設定)の例を示した模式図である。
【図9】本発明を実施するための最良の形態におけるサブ操作画面(応用設定)の例を示した模式図である。
【図10】本発明を実施するための最良の形態におけるサブ操作画面(画質調整)の例を示した模式図である。
【図11】本発明を実施するための最良の形態におけるサブ操作画面(出力設定)の例を示した模式図である。
【図12】図12(a)は、本発明を実施するための最良の形態における変形例1の操作履歴表示領域の例を示した模式図である。図12(b)は、本発明を実施するための最良の形態における変形例1の操作履歴表示領域のスクロール後の例を示した模式図である。
【図13】図13(a)は、本発明を実施するための最良の形態における変形例1の操作履歴表示領域の例を示した模式図である。図13(b)は、本発明を実施するための最良の形態における変形例1の操作履歴表示領域のページ切り替え後の例を示した模式図である。
【図14】図14(a)は、本発明を実施するための最良の形態における変形例2の操作履歴表示領域の例を示した模式図である。図14(b)は、本発明を実施するための最良の形態における変形例2のショートカット機能を実行した後の例を示した模式図である。
【符号の説明】
【0086】
1 本体制御部
2 プログラムメモリ
3 システムメモリ
4 記憶部
5 操作部(タッチパネル/ハードキー群)
6 表示部
7 VRAM
8 表示制御部
9 スキャナ部
10 印刷部
11 FNS
12 外部入力I/F
13 ハードキー群
14 制御プログラム
15 デフォルト設定テーブル
16 操作履歴管理テーブル
17 バス
20、21、22、23 タグ
25 案内表示領域
26 メイン操作画面ボタン記憶領域
27 サブ操作画面ボタン記憶領域
28a 設定項目記憶領域
28b 設定記憶領域
29 フラグ記憶領域
30 原稿設定ボタン
31 モノカラー設定ボタン
31a モノカラー設定ボタン
31b ブラック設定ボタン
31c フルカラー設定ボタン
31d オートカラー設定ボタン
32 倍率設定ボタン
33 応用設定ボタン
34 画質調整ボタン
35 出力設定ボタン
36a 両面/両面設定ボタン
36b 両面/片面設定ボタン
36c 片面/両面設定ボタン
36d 片面/片面設定ボタン
37 用紙設定ボタン
38a A4普通紙設定ボタン
38b B4色紙設定ボタン
38c A4カラー用紙設定ボタン
38d B5普通紙
38e 8.5×11普通紙設定ボタン
38f 自動用紙設定
50 メイン操作画面
55A、55B、55C、55D、55E 補助操作画面
60 両面とじ方向
61 原稿セット方向
62 原稿画質
63 原稿種類
64 特殊原稿
65 厚さ
66 原稿サイズ
67、165 標準復帰ボタン
68、75、98、167 キャンセルボタン
69、74、99、168 OKボタン
70 拡大/縮小項目70
71 ページ編集項目
72 ズーム項目
73 倍率表示領域
80 ページ編集項目
81 インターシート設定ボタン
82 章分け設定ボタン
83 集約設定ボタン
84 小冊子設定ボタン
85 差込ページ設定ボタン
86 ブック連写設定ボタン
87 プログラムジョブ設定ボタン
88 拡大連写設定ボタン
90 画像応用項目
91 原稿外自動消去設定ボタン
92 ネガポジ反転設定ボタン
93 リピート設定ボタン
94 枠/折目消し設定ボタン
95 センタリング設定ボタン
96 とじ代設定ボタン
97 スタンプ/オーバレイ設定ボタン
100 MFP
101、201 操作履歴表示領域
102 原稿画質履歴ボタン
103 原稿種類履歴ボタン
104 片面>両面履歴ボタン
105 ステープル履歴ボタン
106 倍率履歴ボタン
107 出力設定履歴ボタン
108 設定部数履歴ボタン
110 コピー濃度設定ボタン
111 下地調整設定ボタン
112 裏写り防止設定ボタン
113 赤色設定ボタン
114 緑色設定ボタン
115 青色設定ボタン
116 色相設定ボタン
117 彩度設定ボタン
118 明度設定ボタン
119 シャープネス設定ボタン
120 コントラスト設定ボタン
121 画像判別調整設定ボタン
122 スクリーン選択設定ボタン
123 カラーバランス設定ボタン
130、131 設定状態表示領域
140 両面閉じ方向項目
141 排紙面項目
142 排紙順項目
143 後処理項目
145 左右とじ設定ボタン
146 上とじ設定ボタン
147 フェイスアップ設定ボタン
148 フェイスダウン設定ボタン
149 排紙順設定ボタン
150 逆方向設定ボタン
151 ステープル設定ボタン
152 中とじ設定ボタン
153 重ね中折り設定ボタン
154 重ね3つ折設定ボタン
155 ソート設定ボタン
156 グループ設定ボタン
157 パンチ穴設定ボタン
160 MFP排紙トレイ設定部
161、162、163トレイ指定枠
165 排紙トレイ変更ボタン
202 スクロールボタン
203 ページ切替ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は前記主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助設定画面を表示する表示手段と、
前記機能の設定を行うための入力設定手段と、
前記入力設定手段により設定された機能の設定及び初期状態の機能の設定が一致するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別の結果、前記入力手段により設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を前記主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該同一の識別情報のみを前記所定の領域に表示し続けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記判別手段の判別の結果、前記入力設定手段により設定された機能設定が初期状態の機能設定と同一である場合、前記入力設定手段により設定された機能設定が初期状態の機能設定と異なる場合に表示される識別情報が前記所定の領域に表示されているか否かを判別する表示判別手段を更に備え、
前記表示判別手段の判別の結果、前記所定の領域に前記識別情報が表示されている場合、該識別情報の表示を中止することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記表示制御手段による前記識別情報の表示が前記所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、該所定の領域内で前記識別情報をスクロール表示するスクロール表示手段を更に有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記表示制御手段による前記識別情報の表示が前記所定の領域で一度に表示可能な表示量を超える場合、前記識別情報を前記所定の領域で一度に表示可能な表示量以下に分割し、分割した識別情報を前記所定の領域上で切り替えて表示する切替え表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記補助設定画面及び前記識別情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記識別情報を前記補助設定画面へと遷移するショートカットキーとして機能させるショートカット手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
実行する機能の設定を行うための設定画面を表示する表示装置を有する画像形成装置の表示制御方法であって、
前記実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は前記主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助設定画面を前記表示装置に表示する表示ステップと、
前記実行する機能の設定を行う入力設定ステップと、
前記入力設定ステップで設定された機能の設定と初期状態の機能の設定とが一致するか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップによる判別の結果、前記入力設定ステップで設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を前記主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御ステップと、を含むことを特徴とする画像形成装置の表示制御方法。
【請求項9】
前記表示制御ステップで前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該同一の識別情報のみを前記所定の領域に表示し続けることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の表示制御方法。
【請求項10】
前記表示制御手段で前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の表示制御方法。
【請求項11】
前記判別ステップの判別の結果、前記入力設定ステップで設定された機能設定が初期状態の機能設定と同一である場合、前記入力設定ステップにより設定された機能設定が初期状態の機能設定と異なる場合に表示される識別情報が前記所定の領域に表示されているか否かを判別する表示判別ステップを更に含み、
前記表示判別ステップの判別の結果、前記所定の領域に前記識別情報が表示されている場合、該識別情報の表示を中止することを特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法。
【請求項12】
前記表示制御ステップによる前記識別情報の表示が前記所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、該所定の領域内で前記識別情報のスクロール表示を行うスクロール表示ステップを更に含むことを特徴とする請求項8から11の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法。
【請求項13】
前記表示制御ステップによる前記識別情報の表示が前記所定の領域で一度に表示可能な表示量を超える場合、前記識別情報を前記所定の領域で一度に表示可能な表示量以下に分割し、分割した識別情報を前記所定の領域上で切り替えて表示する切替え表示ステップを更に含むことを特徴とする請求項8から12の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法。
【請求項14】
前記補助設定画面及び前記識別情報を対応付けて記憶する記憶ステップと、
前記識別情報を前記補助設定画面へと遷移するショートカットキーとして機能させるショートカットステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項8から13の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御方法。
【請求項15】
実行する機能の設定を行うための設定画面を表示する表示装置を有する画像形成装置の表示制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記実行する機能の設定を行うための主設定画面及び/又は前記主設定画面に重畳し、前記主設定画面上に表示された機能設定ボタンと対応付けられた補助設定画面を前記表示装置に表示する表示機能と、
前記実行する機能の設定を行う入力設定機能と、
前記入力設定機能で設定された機能の設定と初期状態の機能の設定とが一致するか否かを判別する判別機能と、
前記判別機能による判別の結果、前記入力設定機能で設定された機能の設定が初期状態の機能の設定と異なる場合、該初期状態の機能の設定と異なる旨を示す識別情報を前記主設定画面に設けられた所定の領域に時系列で表示する表示制御機能と、を実現することを特徴とする画像形成装置の表示制御プログラム。
【請求項16】
前記表示制御機能により前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該同一の識別情報のみを前記所定の領域に表示し続けることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置の表示制御プログラム。
【請求項17】
前記表示制御機能により前記識別情報を表示する際、当該識別情報と同一の識別情報が前記所定の領域に表示されている場合、該所定の領域に表示されている同一の識別情報の表示を中止し、最新の識別情報として前記所定の領域の時系列に従った位置に再表示することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置の表示制御プログラム。
【請求項18】
前記判別機能の判別の結果、前記入力設定機能により設定された機能設定が初期状態の機能設定と同一である場合、前記入力設定機能により設定された機能設定が初期状態の機能設定と異なる場合に表示される識別情報が前記所定の領域に表示されているか否かを判別する表示判別機能を更に含み、
前記表示判別機能の判別の結果、前記所定の領域に前記識別情報が表示されている場合、該識別情報の表示を中止することを特徴とする請求項15から17の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラム。
【請求項19】
前記表示制御機能による前記識別情報の表示が前記所定の領域で表示可能な表示量を超える場合、該所定の領域内で前記識別情報のスクロール表示を行うスクロール表示機能を更に実現させることを特徴とする請求項15から18の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラム。
【請求項20】
前記表示制御機能による前記識別情報の表示が、前記所定の領域で一度に表示可能な表示量を超える場合、前記識別情報を前記所定の領域で一度に表示可能な表示量以下に分割し、分割した識別情報を前記所定の領域上で切り替えて表示する切替え表示機能を更に実現させることを特徴とする請求項15から19の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラム。
【請求項21】
前記補助設定画面及び前記識別情報を対応付けて記憶する記憶機能と、
前記識別情報を前記補助設定画面へと遷移するショートカットキーとして機能させるショートカット機能と、
を更に実現させることを特徴とする請求項15から20の何れか一項に記載の画像形成装置の表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−18541(P2008−18541A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−189659(P2006−189659)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】