説明

画像形成装置およびプログラム

【課題】節電モード時に複写の指示を行った場合の消費電力量を低減すると共に複写の指示がなされてから複写を開始するまでの時間を短縮することが可能な画像形成装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】節電モード中に(S101)、割り込み信号を検知すると(S102)、画像読取ユニットの原稿送り装置に用紙がセットされたか否かを判断する(S103)。用紙がセットされたと判断すると(S103でYes)、画像読取ユニットを電源オフ状態から復帰させる(S104)。そして、スタートボタンが押されたか否かを判断し(S105)、スタートボタンが押されたと判断すると(S105でYes)、複写処理が実行され(S106)、複写処理が終了した後に節電モードに移行させる(S107)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、画像記録装置に適切なタイミングでスタンバイ動作を実施させ得る動作モード制御装置等を提案している。この動作モード制御装置等は、スリープモードに設定可能かつスタンバイ動作の実施により設定されたスリープモードを解除可能である画像記録装置からスタンバイ動作に必要な動作時間に関する情報を取得する出力装置情報取得部を備えている。また、動作モード制御装置等は、印刷ジョブに含まれる処理前の画像データを、印刷ジョブを処理して各ページのイメージデータを生成するイメージデータ生成装置と同期して取得し、イメージデータ生成装置が画像データを処理してイメージデータを生成するのに必要な処理時間を演算する時間演算部を備えている。また、動作モード制御装置等は、動作時間と処理時間とに基づいて、イメージデータが画像記録装置へ到達するのと略同時にスタンバイ動作が完了するように画像記録装置にスタンバイ動作の開始を指示するスタンバイ動作指示部を備えている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−258957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、画像形成装置が節電モード時に例えば複写処理等の処理を行わせる場合には、画像形成装置を節電モードから復帰させる必要があり、そのために、消費電力量が増大する。そのような場合の消費電力量を低減することができれば、省エネルギーに寄与することができる。また、画像形成装置が節電モード時に例えば複写処理等の処理を行わせる場合には、初期化等の各種の処理を行った後に複写処理が開始されることから、複写処理を指示してから開始するまでの時間が長くなってしまう。そのため、ユーザが画像形成装置を節電モードに移行しないように設定してしまうことも考えられる。
【0005】
本発明は、節電モード時に複写の指示を行った場合の消費電力量を低減すると共に複写の指示がなされてから複写を開始するまでの時間を短縮することが可能な画像形成装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読み取り機能および画像を形成する画像形成機能を含む複数の機能を実現可能に構成され、当該複数の機能の中のいずれかの機能を発揮している状態である第1の電力状態と当該機能を発揮できる状態にある第2の電力状態と当該機能の消費電力が無いまたは当該第2の電力状態の場合よりも低い第3の電力状態とを有する装置本体と、ユーザによる原稿の準備を検知すると信号を出力する原稿準備検知手段と、ユーザによって操作されると前記画像形成機能を発揮させるための信号を出力する操作部と、前記複数の機能が前記第3の電力状態のときに前記原稿準備検知手段および前記操作部からの信号を受け付けることにより、当該複数の機能のうち前記画像読み取り機能および当該画像形成機能を前記第1の電力状態にして当該原稿準備検知手段により検知される前記原稿の複写が開始されるように制御する制御手段と、を含む画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記原稿の複写が終了すると前記画像読み取り機能および前記画像形成機能を前記第2の電力状態を経ずに前記第3の電力状態に遷移するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記装置本体は、前記複数の機能として、ユーザに通知する内容を表示する表示機能を実現可能に構成され、前記制御手段は、前記表示機能が前記第3の電力状態のときに前記原稿準備検知手段および前記操作部からの信号を受け付けても当該表示機能を前記第1の電力状態および前記第2の電力状態にしないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記装置本体は、前記複数の機能として、回転機構を有し当該回転機構により回転する第1の記憶媒体と当該回転機能を有しない第2の記憶媒体とを用いてデータを記憶する記憶機能を備え、前記制御手段は、前記記憶機能が前記第3の電力状態のときに前記原稿準備検知手段および前記操作部からの信号を受け付けると、前記第1の記憶媒体を用いずに前記第2の記憶媒体を用いて前記原稿の複写処理を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
【0007】
請求項5に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読み取り機能および画像を形成する画像形成機能を含む複数の機能を実現可能に構成され、当該複数の機能の中のいずれかの機能を発揮している状態である第1の電力状態と当該機能を発揮できる状態にある第2の電力状態と当該機能の消費電力が無いまたは当該第2の電力状態の場合よりも低い第3の電力状態とを有する画像形成装置が備えるコンピュータに、ユーザによる原稿の準備を検知すると信号を出力する原稿準備検知部からの当該信号を受け付ける第1の受付機能と、ユーザによって操作されると前記画像形成機能を発揮させるための信号を出力する操作部からの当該信号を受け付ける第2の受付機能と、前記複数の機能が前記第3の電力状態のときに前記第1の受付機能および前記第2の受付機能により前記信号を受け付けると、当該複数の機能のうち前記画像読み取り機能および前記画像形成機能を前記第1の電力状態にして前記原稿準備検知部により検知される前記原稿の複写が開始されるように制御する制御機能と、を実現させるプログラムである。
請求項6に記載の発明は、前記制御機能は、前記原稿の複写が終了すると前記画像読み取り機能および前記画像形成機能を前記第2の電力状態を経ずに前記第3の電力状態に遷移するように制御することを特徴とする請求項5に記載のプログラムである。
請求項7に記載の発明は、前記画像形成装置は、前記複数の機能として、ユーザに通知する内容を表示する表示機能を実現可能に構成され、前記制御機能は、前記表示機能が前記第3の電力状態のときに前記第1の受付機能および前記第2の受付機能により前記信号を受け付けても当該表示機能を前記第1の電力状態および前記第2の電力状態にしないことを特徴とする請求項5または6に記載のプログラムである。
請求項8に記載の発明は、前記画像形成装置は、前記複数の機能として、回転機構を有し当該回転機構により回転する第1の記憶媒体と当該回転機能を有しない第2の記憶媒体とを用いてデータを記憶する記憶機能を備え、前記制御機能は、前記記憶機能が前記第3の電力状態のときに前記第1の受付機能および前記第2の受付機能により前記信号を受け付けると、前記第1の記憶媒体を用いずに前記第2の記憶媒体を用いて前記原稿の複写処理を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載のプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、節電モード時に複写の指示を行った場合の消費電力量を低減すると共に複写の指示がなされてから複写を開始するまでの時間を短縮することが可能になる。
請求項2によれば、請求項1の場合よりもさらに、節電モード時に複写の指示を行った場合の消費電力量を低減することが可能になる。
請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、表示機能が節電モードから復帰するのを待たずに複写を開始することが可能になる。
請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記憶機能の第1の記憶媒体が節電モードから復帰するのを待たずに複写を開始することが可能になる。
請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、節電モード時に複写の指示を行った場合の消費電力量を低減すると共に複写の指示がなされてから複写を開始するまでの時間を短縮することが可能になる。
請求項6によれば、請求項5の場合よりもさらに、節電モード時に複写の指示を行った場合の消費電力量を低減することが可能になる。
請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、表示機能が節電モードから復帰するのを待たずに複写を開始することが可能になる。
請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記憶機能の第1の記憶媒体が節電モードから復帰するのを待たずに複写を開始することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。同図に示す画像形成装置1は、各色の画像データ(画像情報)に基づき画像形成を行う画像形成ユニット2と、原稿の画像を読み取って画像データを生成し画像形成ユニット2に送る画像読取ユニット3と、を備えている。画像読取ユニット3は、原稿送り装置(ADF)31および、プラテンガラスを覆う原稿台カバー32を有する。
また、画像形成装置1は、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)ユニット4と、例えば公衆電話回線を介して画像情報の送受信を行うファクシミリ(FAX)ユニット5と、を備えている。
さらに、画像形成装置1は、画像形成ユニット2の筐体内部、または画像形成ユニット2に外付けで設けられ、画像形成ユニット2に用紙を供給する給紙ユニット6と、外部記憶装置としてのメモリユニット7と、を備えている。またさらに、画像形成装置1は、画像形成装置1全体の動作や通信回線を介した通信等を制御するシステム制御(System Cont.)ユニット8と、各部に電力を供給する電力供給ユニット9と、を備えている。
【0010】
図2は、図1に示す画像形成装置1の機能構成を説明するための図である。本実施の形態では、画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、給紙ユニット6、メモリユニット7およびシステム制御ユニット8が、機内通信手段の一例である機内LAN10に接続されている。本実施の形態では、各制御機能部、画像形成機能部で構成されるユニット間を1本のバス(機内LAN10)に接続し、ユニット間の通信を実現している。この点において、各ユニット間の通信を異なる制御バスによって接続していた従来の技術とは異なる。
また、本実施の形態では、外部の機器(外部機器)とは、システム制御ユニット8を介して外部LAN12によって接続されている。
【0011】
各ユニットには、後述するような電源供給・停止状態の判断や電源供給・停止の制御を各々、実行するための制御部が設けられている。この制御部として、図2に示すように、画像形成ユニット2には、制御手段の一例としての画像形成制御部92、画像読取ユニット3には、制御手段の一例としての画像読取制御部93、UIユニット4には制御手段の一例としてのUI制御部94、FAXユニット5には制御手段の一例としてのFAX制御部95、給紙ユニット6には制御手段の一例としての給紙制御部96、メモリユニット7には制御手段の一例としてのメモリ制御部97、システム制御ユニット8には制御手段の一例としてのシステム制御ユニット制御部98が設けられている。
このような制御部としては、例えばCPU(Central Processing Unit)およびASIC(Application Specific IC。特定用途向け集積回路)により構成することが考えられる。
【0012】
また、画像形成ユニット2には、プログラムを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)120が設けられている。画像形成ユニット2は、RAM120に展開されているプログラムにより動作する。
また、画像読取ユニット3は、原稿送り装置(ADF)31(図1参照)への原稿(複写すべき用紙)の設置によりユーザによる原稿の準備を検知する原稿準備検知手段の一例としての原稿検知センサ130が設けられている。また、UIユニット4には、上述する電源モードをユーザが変更するための節電ボタン140が設けられている。
なお、原稿検知センサ130は、原稿台カバー32の開閉が行われることによりユーザによる原稿の準備を検知するように構成することも考えられる。
【0013】
メモリユニット7には、回転機構を有し、回転機構により回転する第1の記憶媒体としてのハードディスクドライブ(HDD)170と、回転機構を有しない第2の記憶媒体としての不揮発性メモリ(NVM(Non Volatile Memory))177とが設けられている。ハードディスクドライブ170は、磁性体を塗布した円盤を回転駆動し、この円盤に磁気ヘッドを用いてデータを書き込みまたは読み出しを行う記憶装置である。不揮発性メモリ177は、データの書き換えと電源を切った後のデータ保持が可能であり、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などを用いることができる。
また、システム制御ユニット8には、ユーザによって操作されると画像形成機能を発揮させるための信号を出力する操作部の一例としてのスタートボタン180が設けられている。このスタートボタン180は、システム制御ユニット制御部98とホットラインで接続されている。すなわち、このスタートボタン180は、システム制御に関する実行をシステム制御ユニット制御部98に対して直接的に要求するためのキーであり、そのため、ホットキーと同様であると考えることができる。
【0014】
また、画像形成装置1の画像形成ユニット2および他のユニット(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、給紙ユニット6、メモリユニット7およびシステム制御ユニット8)には電力ライン11が接続されており、この電力ライン11に接続されている電力供給ユニット9を介して電力が供給される。電力供給ユニット9は、常夜電源として、予め定めた電圧(24V)の電力を常に供給する。
【0015】
画像形成機能部である画像形成ユニット2、各種制御機能部である画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、給紙ユニット6、メモリユニット7およびシステム制御ユニット8は、電源モードの制御が可能な単位である。例えば、
(i)システム・スリープ時の電源オフ(OFF)、
(ii)スタンバイ時の電力5V、
(iii)ジョブ実行時の電力24V
などの電源モードをもって制御する。これら電源モードの制御では、画像形成機能部、各種制御機能部自身がシステム状態、もしくは、適切な時間経過を判断して、電源モードを遷移させる。すなわち、画像形成ユニット2の画像形成制御部92、各種制御機能部(画像読取ユニット3、UIユニット4、FAXユニット5、給紙ユニット6、メモリユニット7、システム制御ユニット8)の制御部(画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、給紙制御部96、メモリ制御部97、システム制御ユニット制御部98)は、機内通信手段(機内LAN10)を介して得られる情報から自身の電源供給・停止状態を自ら判断し、電力供給手段である電力供給ユニット9からの電源供給・停止の制御を自ら実施している。したがって、画像形成制御部92および制御部(画像読取制御部93、UI制御部94、FAX制御部95、給紙制御部96、メモリ制御部97、システム制御ユニット制御部98)は、機内通信手段(機内LAN10)を介して送信される情報を取得する。
【0016】
以下、制御部92〜98を制御部30ということがある。なお、制御部30は、自身が電源停止状態のときに電力供給ユニット9による電源供給を受けて復帰することになる復帰要因に基づいて自身が復帰するのに必要な復帰処理を開始する処理手段と、処理手段による復帰処理を開始する前に、自身が復帰処理を開始してから復帰するまでの時間である復帰時間の情報を機内LAN10を介して送信する送信手段と、を構成するものである。また、制御部30は、送信手段による復帰時間の情報の送信がなされた後に、機内LAN10を介して復帰時間の情報を受信するまで処理手段による復帰処理の開始を遅延させる遅延手段を構成するものである。
【0017】
なお、このような電源供給・停止の制御は、各ユニットの間で行なわれる他、この各ユニットを構成するユニット内の各デバイス(各構成要素)の間においても実行される。すなわち、各ユニットを構成する各デバイスは、各デバイス間を接続するユニット内LANに各々、接続されている。そして、各デバイスに設けられた制御部によって、自身の電源供給・停止状態を自ら判断し、電源供給・停止の制御を自ら実施するように構成することが可能である。
【0018】
付言すると、画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、FAXユニット5が自らの判断で遷移する状態として、第3の電力状態としての電源オフ状態、第2の電力状態としての5Vのオン状態、第1の電力状態としての24Vのオン状態の3状態がある。また、UIユニット4が自らの判断で遷移する状態として、第3の電力状態としての電源オフ状態、第2の電力状態としてのLEDのオフ状態、第1の電力状態としての24Vのオン状態の3状態がある。
さらに、システム制御ユニット8の電源遷移状態として、第3の電力状態としての電源オフ状態、第3の電力状態としてのCPUオフ状態、第2の電力状態としての5Vのオン状態、第1の電力状態としての24Vのオン状態の4状態がある。このCPUオフ状態とは、待機状態にてCPUをオフする状態をいう。
【0019】
図3は、システム制御ユニット8のシステム制御ユニット制御部98の構成例を説明するブロック図である。
同図に示すように、システム制御ユニット制御部98は、電力供給ユニット9から電力ライン11を介して他のユニットへ供給される電源を制御する電源制御部210と、画像読み取りや画像形成についての予め定められた処理を行う処理部220と、を備えている。この処理部220は、例えば、読み取りのための紙送りやランプを予め定められたタイミングで動かす等の処理を行うものである。
【0020】
また、システム制御ユニット制御部98は、機内LAN10を介する他のユニットとの通信を制御する通信部230と、機内LAN10ないし外部LAN12を介して受け付ける割り込みを検知する割り込み検知部240と、を備えている。さらに説明すると、割り込み検知部240は、例えば、機内LAN10を介して送信された画像読取ユニット3の原稿検知センサ130からの信号、システム制御ユニット8のスタートボタン180からの信号またはUIユニット4の節電ボタン140からの信号等を、割り込み信号として受け付ける。また、割り込み検知部240は、外部LAN12を介して送信された印刷指示を割り込み信号として受け付ける。
【0021】
図4は、複写処理を行う場合の電源モード遷移の状態を示した図である。
ここで、図に示す「電源オン(ON)」は、例えば画像形成装置1の全体のスイッチ(メインスイッチ)がオフからオンされた状態であり、各ユニットは電源オンにより初期化処理を開始する。
また、同図に示す「レディ(Ready)」状態は、システム全体として、プリントや複写、ファクシミリ、スキャナ等の各種の画像処理動作が実行可能な状態であり、各ユニットの初期化処理が終了した状態である。画像形成ユニット2、画像読取ユニット3、FAXユニット5、UIユニット4の各ユニットは、各々が初期化処理を行い、初期化処理の終了後、機内LAN10を介して、初期化処理を終了してレディ状態になったことを示すコマンドをブロードキャストする。システム制御ユニット8は、各ユニットがレディ状態となったことを認識し、必要に応じて、例えば外部機器に対して「画像形成装置1がレディ状態にあること」の旨の情報を提供する。なお、「レディ状態」では、初期化が完了した時点で、直ぐに稼働することが必要ではないユニットは、自らの判断で電源レベルを低いレベルに落とし、節電を行なう。その後に稼働の必要のないユニットにおいては、自ら積極的に非稼働とすることで、良好な節電状態を維持する。
なお、「ブロードキャスト」とは、機内LAN10を介して機内LAN10に接続されたすべてのユニットにコマンドが付された情報を送信することをいう。
【0022】
また、同図の「節電モード」は、ユーザから認識できる節電状態として、レディ状態になった後に例えば予め定めた時間を経過しても画像情報の入力がない場合に、UIユニット4およびシステム制御ユニット8が節電モードに移行した状態である。UIユニット4のパネルの照明も消えて(LEDオフ(OFF)状態)、システム制御ユニット8のシステム制御ユニット制御部98がオフしている状態(CPUオフ(OFF)状態)である。ただし、システム制御ユニット8では、外部LAN12を介した外部機器からの印刷ジョブデータの受信やUIユニット4でのユーザからの操作入力などを監視する機能部(ASIC)が節電モードにおいてもオンされている。そして、ASICは、印刷ジョブデータの受信やユーザからの操作入力などがあった場合に、システム制御ユニット制御部98をCPUオフ状態から5Vのオン状態に移行させる。
なお、システム制御ユニット8以外の他の各ユニットの電源オフ(OFF)状態は、外部の割込によって起動することが可能である状態である。
【0023】
図4に示すように、節電モードへ移行した後に、画像読取ユニット3に設けられた原稿送り装置(ADF)31への原稿の設置またはプラテンガラスを覆う原稿台カバー32の開閉が行われると(原稿準備検知)、原稿検知センサ130が信号を出力する。これにより、画像読取制御部93は原稿検知センサ130の信号を受信すると、画像読取ユニット3は5Vのオン状態に移行する。そして、画像読取ユニット3の画像読取制御部93は、原稿の設置を検出したことを示すコマンド(原稿検出コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
【0024】
ブロードキャストとして原稿検出コマンドを機内LAN10から受信した各ユニットでは、自らの判断で、電源モードを設定する。
具体的には、システム制御ユニット8では、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドを受けると、システム制御ユニット8に設けられた上記のASICは、システム制御ユニット制御部98をCPUオフ状態から5Vのオン状態に移行させる。それにより、システム制御ユニット8は、ユーザがコピー開始ボタン(スタートボタン180)を押下することおよびコピー動作の開始に備える。
【0025】
ここで、UIユニット4では、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドを受けても、UIユニット4は電源オフ状態のままである。すなわち、UIユニット4は、電源オフ状態から24Vのオン状態へと移行するのではない(同図の破線を参照)。これにより、時間を要するUIユニット4の初期化が行われなくなり、初期化される時間(例えば3秒)が省略され、早期の複写処理が可能になる。
【0026】
FAXユニット5では、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドに対応する動作を行う必要がない。そのため、FAXユニット5は、電源モードを電源オフ状態のままに維持する。
【0027】
また、図4には示していないが、メモリユニット7のハードディスクドライブ170は作動しない。すなわち、節電モードであることから、他の処理が行われていないことを前提として、不揮発性メモリ177を用いて複写処理が行われる。さらに説明すると、ハードディスクドライブ170を使わない所謂バイパスコピーを行うため、ハードディスクドライブ170への通電の必要がなく、また、ハードディスクドライブ170へのデータ溜め込みを行わないので、印刷時間も短縮化される。また、ハードディスクドライブ170の電源は、ハードディスクドライブ170の寿命への影響から、通電後一定時間(例えば15分)通電を続ける。そのため、1枚の印刷であってもハードディスクドライブ170に通電する必要があり、さらに一定時間の通電を行う必要がある。この点で、本実施の形態では、バイパスコピー方式を採用することから、ハードディスクドライブ170に通電しないので、ハードディスクドライブ170のオン/オフが頻繁に発生することなく、ハードディスクドライブ170の寿命を短くすることが防止される。
【0028】
なお、画像形成装置1が図示しない後処理装置を備えている場合に、このような後処理装置は、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドに対応する動作を行う必要がない。例えば節電ボタン140がユーザにより押されたときに後処理装置の電源モードを電源オフ状態から24Vのオン状態に遷移するように制御する。
【0029】
また、画像形成ユニット2では、画像読取ユニット3からの原稿検出コマンドを受けた時点にて原稿検出コマンドに対応する動作を行う必要がない。そのため、画像形成ユニット2は、電源モードを電源オフ状態のままに維持する。図4には示していないが、給紙ユニット6も同様である。
【0030】
引き続いて、ユーザがシステム制御ユニット8のスタートボタン180を押下すると、スタートボタン180はシステム制御ユニット制御部98に信号を出力する。信号を受け付けたシステム制御ユニット制御部98は、電源モードを5Vのオン状態から24Vのオン状態へと移行させる。それにより、システム制御ユニット8の機構部をオンにする。そして、複写処理(ジョブ)を開始することを示すコマンド(ジョブ開始コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
【0031】
画像形成ユニット2では、システム制御ユニット8からのジョブ開始コマンドを受けると、画像形成ユニット2は、電源モードを電源オフ状態から24Vのオン状態へと移行させる。それにより、画像形成ユニット2の不図示の機構部をオンして、画像形成の準備動作を開始(ジョブ開始)し、機構部に含まれる定着部を定着可能状態に設定するウェークアップ処理を開始する。そして、定着部のウェークアップ処理が完了すると、画像形成制御部92は、ウェークアップ処理が完了したことを通知するコマンド(ウェークアップ完了通知コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
【0032】
また、画像読取ユニット3では、システム制御ユニット8からのジョブ開始コマンドを受けると、画像読取制御部93は、画像読取ユニット3を5Vのオン状態から24Vのオン状態に移行する。それにより、画像読取ユニット3の機構部をオンする。そして、画像形成ユニット2からのウェークアップ完了通知コマンドを待ち受ける。
そして、画像読取ユニット3では、画像形成ユニット2からのウェークアップ完了通知コマンドを受けると、画像読取制御部93は、原稿の読取を開始する。さらに、画像読取制御部93は、原稿の読取を開始したことを示すコマンド(原稿読取開始コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
【0033】
システム制御ユニット8では、画像読取ユニット3からの原稿読取開始コマンドを受けると、システム制御ユニット制御部98は、画像読取ユニット3から送信された画像データの蓄積処理を開始する。そして蓄積処理を開始した後、予め定めたデータ量の画像データを蓄積すると、システム制御ユニット制御部98は、蓄積した画像データを画像形成ユニット2に転送する。
それにより、画像形成ユニット2は、システム制御ユニット8から取得した画像データに基づく画像形成(プリント)を開始する。
図4には示していないが、給紙ユニット6においても同様の経緯を経て、用紙を供給する動作を開始する。
この場合に、画像形成制御部92および給紙ユニット6の給紙制御部96は、画像形成動作を開始したことを通知するコマンド(画像形成開始通知コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
【0034】
ここで、プリントを開始した画像形成ユニット2内および給紙ユニット6内において、画像形成ユニット2に設けられた制御部(各種制御部30)や給紙ユニット6に設けられた給紙ユニット制御部96が、画像形成ユニット2を構成する各デバイスや給紙ユニット6を構成する各デバイス、および制御部自身の電源供給・停止状態を自ら判断し、各デバイスおよび制御部自身への電源供給・停止の制御を自ら実施するように構成してもよい。
【0035】
画像読取ユニット3に戻り、画像読取ユニット3が原稿の読取を完了すると、画像読取制御部93は、画像読取ユニット3の電源モードを24Vのオン状態から、5Vのオン状態(同図の破線を参照)を経ずに電源オフ状態に移行させる。すなわち、本実施の形態では、画像読取ユニット3の機構部への電力をオフにし、予め定めた時間の間、画像読取制御部93の稼動状態を維持することで、次の原稿の読取を待ち受ける状態を維持するという制御を行わない。このため、消費電力が低減される。なお、画像読取制御部93は、原稿の読取を完了したことを通知するコマンド(読取完了通知コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
【0036】
システム制御ユニット8は、画像読取ユニット3からの読取完了通知コマンドを受けると、システム制御ユニット制御部98は、画像読取ユニット3からの読取完了通知コマンドを認識して、画像読取ユニット3からの画像データの蓄積処理を完了する。しかし、システム制御ユニット8は、その後において、蓄積した画像データを画像形成ユニット2に転送する処理を継続する必要がある。また、画像形成ユニット2および給紙ユニット6からの画像形成開始通知コマンドにより画像形成ユニット2や給紙ユニット6にて画像形成動作が行われていることを認識している。そのため、システム制御ユニット制御部98は、蓄積した画像データの転送処理や画像形成装置1全体の動作監視処理等を行うために、24Vのオン状態を維持する。
【0037】
画像形成ユニット2がプリントを完了すると、画像形成制御部92は、画像形成ユニット2の電源モードを24Vのオン状態から、5Vのオン状態を経ずに電源オフ状態へと移行させる。すなわち、本実施の形態では、画像形成ユニット2の機構部への電力をオフにし、予め定めた時間の間、画像形成制御部92の稼動状態を維持することで、その間、次の画像読取ユニット3からの画像データ等を含む各種画像データの入力を待ち受ける状態を維持するというような制御を行わない。これにより、画像形成制御部92への電力もオフされ、画像形成ユニット2は、電源オフ状態に移行する。
なお、画像形成制御部92は、プリントを完了したことを通知するコマンド(画像形成完了通知コマンド)を機内LAN10を介して他の各ユニットにブロードキャストする。
なお、図4には示していないが、給紙ユニット6も同様である。
【0038】
システム制御ユニット8では、画像形成ユニット2からの画像形成完了通知コマンドを受けると、システム制御ユニット制御部98は、予め定めた時間の間、24Vのオン状態を維持した後、システム制御ユニット8の電源モードを24Vのオン状態から、5Vのオン状態を経ずに電源オフ状態へと移行させる。すなわち、システム制御ユニット制御部98は、CPUオフ状態へ移行し、節電モードを設定する。本実施の形態では、システム制御ユニット8の機構部への電力をオフにし、予め定めた時間の間、システム制御ユニット制御部98の稼動状態を維持し、その間、機内LAN10を介して各ユニットからブロードキャストされるコマンドの入力を待ち受ける状態を維持するという制御を行わない。
【0039】
図5および図6は、節電モードでの処理手順を示すフローチャートである。
両図に示すフローチャートでは、節電モード中に(ステップ101)、画像読取制御部93ないしシステム制御ユニット制御部98の割り込み検知部240が通信部230を介して割り込み信号を検知すると(ステップ102)、その割り込みについての判断を行う。すなわち、画像読取制御部93は、画像読取ユニット3の原稿送り装置31に用紙がセットされたか否かを判断する(ステップ103)。この判断は、原稿検知センサ130の出力信号により行われる。用紙がセットされたと判断すると(ステップ103でYes)、画像読取制御部93は、画像読取ユニット3を電源オフ状態から復帰させる(ステップ104)。すなわち、用紙のセットをトリガーにして画像読取ユニット3が節電モードから復帰する。
【0040】
そして、システム制御ユニット制御部98は、スタートボタン180が押されたか否かを判断する(ステップ105)。スタートボタン180が押されたと判断すると(ステップ105でYes)、システム制御ユニット制御部98の処理部220の制御によって複写処理が実行され(ステップ106)、複写処理が終了した後にシステム制御ユニット制御部98は、電源制御部210を介して節電モードに移行させる(ステップ107)。これにより、一連の処理を終了する。
【0041】
また、スタートボタン180が押されていないと判断すると(ステップ105でNo)、画像形成装置1の初期設定(デフォルト設定)がファクシミリであるかスキャンであるかを判断する。より具体的には、システム制御ユニット制御部98は、メモリユニット7の不揮発性メモリ177に格納されている初期設定情報を確認し、ファクシミリ設定であるか否かを判断する(ステップ108)。
システム制御ユニット制御部98は、ファクシミリ設定がなされていると判断すると(ステップ108でYes)、ファクシミリでUIユニット4を復帰させる(ステップ109)。さらに説明すると、ファクシミリ送信の場合にも複写の場合と同じく原稿送り装置31に用紙をセットする。ファクシミリ送信の場合には、あて先を入力する必要があることから、UIユニット4を復帰させ、あて先を表示する。そして、ユーザによりUIユニット4が操作されると(ステップ110)、ファクシミリ処理を実行する(ステップ111)。ファクシミリ処理実行後は、ステップ107に進む。
【0042】
一方、システム制御ユニット制御部98は、スキャン設定がなされていると判断すると(ステップ108でNo)、スキャンでUIユニット4を復帰させ(ステップ112)、ステップ110に進む。さらに説明すると、スキャンの場合には、用紙をセットしてスタートボタン以外のボタンないしキーを押すことになる。
【0043】
ここで、割り込み検知後に、用紙がセットされていないと判断すると(ステップ103でNo)、システム制御ユニット制御部98は、指示された処理の内容を判断する(ステップ113)。すなわち、UIユニット4のパネル操作であると判断すると、メニュー画面でUIユニット4を復帰させ(ステップ114)、ステップ110に進む。また、データ受信であると判断すると、外部LAN12を介した印刷指示であるとして画像形成ユニット2を復帰させ(ステップ115)、その後にステップ111に進む。また、節電ボタン140が押されたと判断すると、各ユニットのすべてを節電モードから完全に復帰させる(ステップ116)。完全復帰した後には、予め定められた時間(例えば15秒)の経過ないし節電ボタン140の操作により、節電モードに移行し(ステップ117)、一連の処理を終了する。
【0044】
このように、本実施の形態の画像形成装置1では、節電モードの際に画像読取ユニット3に原稿がセットされ、かつスタートボタン180が押されたことを検知すると複写処理の指示がなされたと判断し、複写に最低限必要なユニットのみを復帰させるように制御する。そして、複写処理が終了すると、複写処理のために復帰させたユニットを直ちに電源オフ状態にして、節電モードに戻す。このため、節電モード時の複写処理に伴う消費電力を低減し、また、複写処理の開始を早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の機能構成を説明するための図である。
【図3】システム制御ユニットのシステム制御ユニット制御部の構成例を説明するブロック図である。
【図4】複写処理を行う場合の電源モード遷移の状態を示した図である。
【図5】節電モードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】節電モードでの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
1…画像形成装置、2…画像形成ユニット、3…画像読取ユニット、31…原稿送り装置、32…原稿台カバー、7…メモリユニット、8…システム制御ユニット、93…画像読取制御部、98…システム制御ユニット制御部、130…原稿検知センサ、140…節電ボタン、170…ハードディスクドライブ、177…不揮発性メモリ、180…スタートボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を読み取る画像読み取り機能および画像を形成する画像形成機能を含む複数の機能を実現可能に構成され、当該複数の機能の中のいずれかの機能を発揮している状態である第1の電力状態と当該機能を発揮できる状態にある第2の電力状態と当該機能の消費電力が無いまたは当該第2の電力状態の場合よりも低い第3の電力状態とを有する装置本体と、
ユーザによる原稿の準備を検知すると信号を出力する原稿準備検知手段と、
ユーザによって操作されると前記画像形成機能を発揮させるための信号を出力する操作部と、
前記複数の機能が前記第3の電力状態のときに前記原稿準備検知手段および前記操作部からの信号を受け付けることにより、当該複数の機能のうち前記画像読み取り機能および当該画像形成機能を前記第1の電力状態にして当該原稿準備検知手段により検知される前記原稿の複写が開始されるように制御する制御手段と、
を含む画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記原稿の複写が終了すると前記画像読み取り機能および前記画像形成機能を前記第2の電力状態を経ずに前記第3の電力状態に遷移するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記装置本体は、前記複数の機能として、ユーザに通知する内容を表示する表示機能を実現可能に構成され、
前記制御手段は、前記表示機能が前記第3の電力状態のときに前記原稿準備検知手段および前記操作部からの信号を受け付けても当該表示機能を前記第1の電力状態および前記第2の電力状態にしないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記装置本体は、前記複数の機能として、回転機構を有し当該回転機構により回転する第1の記憶媒体と当該回転機能を有しない第2の記憶媒体とを用いてデータを記憶する記憶機能を備え、
前記制御手段は、前記記憶機能が前記第3の電力状態のときに前記原稿準備検知手段および前記操作部からの信号を受け付けると、前記第1の記憶媒体を用いずに前記第2の記憶媒体を用いて前記原稿の複写処理を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
原稿の画像を読み取る画像読み取り機能および画像を形成する画像形成機能を含む複数の機能を実現可能に構成され、当該複数の機能の中のいずれかの機能を発揮している状態である第1の電力状態と当該機能を発揮できる状態にある第2の電力状態と当該機能の消費電力が無いまたは当該第2の電力状態の場合よりも低い第3の電力状態とを有する画像形成装置が備えるコンピュータに、
ユーザによる原稿の準備を検知すると信号を出力する原稿準備検知部からの当該信号を受け付ける第1の受付機能と、
ユーザによって操作されると前記画像形成機能を発揮させるための信号を出力する操作部からの当該信号を受け付ける第2の受付機能と、
前記複数の機能が前記第3の電力状態のときに前記第1の受付機能および前記第2の受付機能により前記信号を受け付けると、当該複数の機能のうち前記画像読み取り機能および前記画像形成機能を前記第1の電力状態にして前記原稿準備検知部により検知される前記原稿の複写が開始されるように制御する制御機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項6】
前記制御機能は、前記原稿の複写が終了すると前記画像読み取り機能および前記画像形成機能を前記第2の電力状態を経ずに前記第3の電力状態に遷移するように制御することを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記画像形成装置は、前記複数の機能として、ユーザに通知する内容を表示する表示機能を実現可能に構成され、
前記制御機能は、前記表示機能が前記第3の電力状態のときに前記第1の受付機能および前記第2の受付機能により前記信号を受け付けても当該表示機能を前記第1の電力状態および前記第2の電力状態にしないことを特徴とする請求項5または6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記画像形成装置は、前記複数の機能として、回転機構を有し当該回転機構により回転する第1の記憶媒体と当該回転機能を有しない第2の記憶媒体とを用いてデータを記憶する記憶機能を備え、
前記制御機能は、前記記憶機能が前記第3の電力状態のときに前記第1の受付機能および前記第2の受付機能により前記信号を受け付けると、前記第1の記憶媒体を用いずに前記第2の記憶媒体を用いて前記原稿の複写処理を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−197670(P2010−197670A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−42036(P2009−42036)
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】