説明

画像形成装置および画像編集方法

【課題】ページ(用紙)に対するレイアウトの自由度を向上させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、原稿画像GGを記憶する記憶装置7と、原稿画像GGを表示する表示部5と、原稿画像GGを用紙に画像形成する画像形成部6とを備え、1または複数のページで構成されたプレビュー画像PGを表示部5に表示させることを指示するプレビュー指示手段21と、プレビュー画像PGを編集するプレビュー編集手段22と、原稿画像GGから抽出して抽出画像として特定する抽出画像特定手段23と、プレビュー画像PGの1つのページを貼付ページとして特定する貼付ページ特定手段24とを備える。プレビュー編集手段22は、貼付ページに貼り付けられた抽出画像の数に基づいて、貼付ページに対する抽出画像の大きさを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿画像を表示する表示部と、原稿画像を用紙に画像形成する画像形成部とを備えた画像形成装置に関し、画像形成装置における画像編集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル複写機やプリンタ装置等の画像形成装置において、ユーザは、印刷する際に、原稿の色や濃度、用紙のサイズといった様々な設定を行うことができる。さらに、用紙の節約などを目的として、複数の原稿を1枚の用紙に集約して印刷する集約コピーを設定することができる。ユーザが複雑な設定などをしたとき、印刷ミスを防止するため、印刷に先立って、仕上がり結果のプレビュー画像を表示する技術が開発されている。
【0003】
集約コピーにおいて、ユーザの利便性を向上させるため、表示された複数の原稿からユーザに選択された原稿を、用紙の先頭部分(例えば、上部左側)に配置する技術が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、集約コピーにおいて、用紙に原稿を配置する並び順の候補を複数提示し、ユーザに選択させる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−166220号公報
【特許文献2】特開2008−228026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、選択された原稿が用紙の先頭部分に配置されるだけであって、他の原稿に対してユーザの要望を反映することはできない。つまり、同じ用紙に配置した原稿が、それぞれ別の用紙に配置される可能性がある。また、1枚の用紙に配置する原稿の数について、全ての用紙に対して同様の設定が適用され、用紙ごとに個別の設定ができないことから、ユーザが自由にレイアウトできないという課題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の画像処理装置では、予め設定された原稿の並び順の候補からユーザに選択させるだけであって、ユーザは、1枚の用紙に集約したい原稿を選択することができない。そのため、特許文献1に記載の画像形成装置と同様の課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ページ(用紙)に対するレイアウトの自由度を向上させた画像形成装置および画像編集方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、原稿画像を記憶する記憶装置と、前記原稿画像を表示する表示部と、前記原稿画像を用紙に画像形成する画像形成部とを備える画像形成装置であって、1または複数のページで構成されたプレビュー画像を前記表示部に表示させることを指示するプレビュー指示手段と、前記表示部に表示された前記プレビュー画像を編集するプレビュー編集手段と、前記表示部に表示された前記原稿画像から抽出して抽出画像として特定する抽出画像特定手段と、前記プレビュー画像の1つのページを貼付ページとして特定する貼付ページ特定手段とを備え、前記プレビュー編集手段は、前記抽出画像を前記貼付ページに貼り付け、前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像の数に基づいて、前記貼付ページに対する前記抽出画像の大きさを決定し、前記画像形成部は、前記プレビュー編集手段で編集された前記プレビュー画像を用紙に画像形成することを特徴とする。
【0010】
この構成によると、ユーザが必要とする画像と画像を貼り付けるページとを特定することによって、それぞれのページに対するレイアウトの自由度を向上させることができる。つまり、それぞれのページに対して貼り付ける画像の数を任意に設定することができる。
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像に対して画像処理を行うプレビュー画像処理手段を備えることを特徴とする。
【0012】
この構成によると、画像を貼り付けてから画像処理を行うことができるので、さらに、レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0013】
本発明に係る画像形成装置では、前記プレビュー画像処理手段は、前記画像処理として前記抽出画像の拡大、縮小、移動、および回転を行うことを特徴とする。
【0014】
この構成によると、レイアウトする際に、ユーザが必要とする画像処理を行うことができる。
【0015】
本発明に係る画像形成装置は、前記プレビュー画像を前記記憶装置に記憶させることを指示するプレビュー記憶指示手段を備えることを特徴とする。
【0016】
この構成によると、ユーザによって編集されたプレビュー画像を記憶させ、記憶装置から読み出すことで繰り返し編集することができるようになる。
【0017】
本発明に係る画像形成装置は、前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像に基づいて、前記貼付ページのレイアウトをページレイアウト情報として前記記憶装置に記憶させることを指示するレイアウト記憶指示手段と、前記ページレイアウト情報に基づいて、前記プレビュー画像のページのレイアウトを設定するレイアウト設定手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
この構成によると、編集されたページのレイアウトを他のページに適用することによって、同様の操作をする手間を省略することができる。
【0019】
本発明に係る画像形成装置では、前記抽出画像特定手段は、前記抽出画像に加えて新たに抽出された新規抽出画像を特定し、前記レイアウト設定手段は、設定したページのレイアウトに基づいて、前記新規抽出画像を前記プレビュー画像のページに貼り付けることを特徴とする。
【0020】
この構成によると、編集されたページと同様のレイアウトで貼り付ける画像を特定することができる。
【0021】
本発明に係る画像編集方法は、原稿画像を記憶する記憶装置と、前記原稿画像を表示する表示部と、前記原稿画像を用紙に画像形成する画像形成部とを備える画像形成装置における画像編集方法であって、プレビュー指示手段に、1または複数のページで構成されたプレビュー画像を前記表示部に表示させることを指示させるプレビュー指示ステップと、プレビュー編集手段に、前記表示部に表示された前記プレビュー画像を編集させるプレビュー編集ステップと、抽出画像特定手段に、前記表示部に表示された前記原稿画像から抽出して抽出画像として特定させる抽出画像特定ステップと、貼付ページ特定手段に、前記プレビュー画像の1つのページを貼付ページとして特定させる貼付ページ特定ステップとを備え、前記プレビュー編集ステップは、前記プレビュー編集手段に、前記抽出画像を前記貼付ページに貼り付けさせ、前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像の数に基づいて、前記貼付ページに対する前記抽出画像の大きさを決定させ、前記画像形成部に、前記プレビュー編集手段で編集された前記プレビュー画像を用紙に画像形成させることを特徴とする。
【0022】
この構成によると、本発明に係る画像形成装置と同様の機能、作用を実現することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、ユーザが必要とする画像と画像を貼り付けるページとを特定することによって、それぞれのページに対するレイアウトの自由度を向上させることができる。つまり、それぞれのページに対して貼り付ける画像の数を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2A】1の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【図2B】2の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【図2C】4の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【図2D】8の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【図2E】16の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【図3】プレビュー画像に貼り付けられた抽出画像を拡大する画像処理を示す説明図である。
【図4】プレビュー画像に貼り付けられた抽出画像を回転する画像処理を示す説明図である。
【図5】表示部に表示される表示画面1を示す説明図である。
【図6】表示部に表示される表示画面2を示す説明図である。
【図7】表示部に表示される表示画面3を示す説明図である。
【図8】表示部に表示される表示画面4を示す説明図である。
【図9】表示部に表示されるメッセージ画面1を示す説明図である。
【図10】表示部に表示されるメッセージ画面2を示す説明図である。
【図11】表示部に表示される編集画面1を示す説明図である。
【図12】表示部に表示される編集画面2を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る画像形成装置で、用紙に画像形成する場合の処理フローを示すフロー図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る画像形成装置で、プレビュー画像を編集する場合のプレビュー編集処理フローを示すフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る画像形成装置で、プレビュー画像を編集する場合の画像編集処理フローを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について、図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【0027】
本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、原稿画像GGを記憶する記憶装置7と、原稿画像GGを表示する表示部5と、原稿画像GGを用紙に画像形成する画像形成部6とを備える。画像形成装置1は、1または複数のページで構成されたプレビュー画像PGを表示部5に表示させることを指示するプレビュー指示手段21と、表示部5に表示されたプレビュー画像PGを編集するプレビュー編集手段22と、表示部5に表示された原稿画像GGから抽出して抽出画像TG(図12参照)として特定する抽出画像特定手段23と、プレビュー画像PGの1つのページを貼付ページTP(図12参照)として特定する貼付ページ特定手段24とを備える。プレビュー編集手段22は、抽出画像TGを貼付ページTPに貼り付け、貼付ページTPに貼り付けられた抽出画像TGの数に基づいて、貼付ページTPに対する抽出画像TGの大きさを決定する。画像形成部6は、プレビュー編集手段22で編集されたプレビュー画像PGを用紙に画像形成する。なお、プレビュー画像PGについては、図5ないし図8に示す表示画面1ないし表示画面4に基づいて詳細に説明する。また、抽出画像TGおよび貼付ページTPについては、図12に示す編集画面2に基づいて詳細に説明する。
【0028】
この構成によると、ユーザが必要とする画像と画像を貼り付けるページとを特定することによって、それぞれのページに対するレイアウトの自由度を向上させることができる。つまり、それぞれのページに対して貼り付ける画像の数を任意に設定することができる。
【0029】
画像形成装置1は、貼付ページTPに貼り付けられた抽出画像TGに対して画像処理を行うプレビュー画像処理手段25を備える。この構成によると、画像を貼り付けてから画像処理を行うことができるので、さらに、レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0030】
画像形成装置1は、プレビュー画像PGを記憶装置7に記憶させることを指示するプレビュー記憶指示手段26を備える。この構成によると、ユーザによって編集されたプレビュー画像PGを記憶させ、記憶装置7から読み出すことで繰り返し編集することができるようになる。
【0031】
画像形成装置1は、貼付ページTPに貼り付けられた抽出画像TGに基づいて、貼付ページTPのレイアウトをページレイアウト情報PDとして記憶装置7に記憶させることを指示するレイアウト記憶指示手段27と、ページレイアウト情報PDに基づいて、プレビュー画像PGのページのレイアウトを設定するレイアウト設定手段28とを備える。この構成によると、編集されたページのレイアウトを他のページに適用することによって、同様の操作をする手間を省略することができる。なお、ページのレイアウトおよびページレイアウト情報PDについては、後述する図3および図4で説明する。
【0032】
画像形成装置1は、さらに、入力部4、画像入力部8、入力制御手段29、表示制御手段30、および画像形成制御手段31を備える。
【0033】
入力部4は、ユーザが指示を入力するためのボタン、キーボードおよびタッチパネルなどである。本実施の形態では、入力部4は、表示部5と一体に形成されたタッチパネルである。なお、本発明はこれに限定されず、表示部5とは別に、キーボードなどを入力部4として備えていてもよい。
【0034】
画像入力部8は、例えば、セットされた原稿を読み取る画像読取装置である。画像入力部8は、読み取った原稿の画像を原稿画像GGとして記憶装置7に記憶させる。また、画像入力部8は、ネットワークを介して受信した原稿画像GGを記憶装置7に記憶させる。
【0035】
なお、本実施の形態では、画像入力部8は、1または複数の原稿をまとめて読み取り、原稿画像GGをまとめたものをジョブとして記憶装置7に記憶させる。ジョブとして記憶された原稿画像GGには、読み取った順などに応じた順番が付けられている。また、ジョブは、それぞれを識別するための名前をつけて記憶されている。
【0036】
入力制御手段29は、入力部4からの指示を判別して、画像形成装置1を制御する。つまり、ユーザの指などが接したタッチパネルにおける位置や、タッチパネルに接していた時間などから、ユーザの指示を判別する。
【0037】
表示制御手段30は、各手段からの指示を受けて表示部5に表示する画像を制御する。
【0038】
画像形成制御手段31は、各手段からの指示に基づいて、画像形成部6に画像形成させることを指示する。また、画像形成制御手段31は、入力部4から受け付けた画像形成条件に基づいて、画像形成部6が用紙に画像形成する際の画像形成条件の設定を指示する。画像形成条件として、例えば、出力カラー、出力濃度、用紙のサイズ、プレビュー画像の拡大/縮小、および両面コピーなどが挙げられる。
【0039】
記憶装置7は、原稿画像GG、プレビュー画像PGおよびページレイアウト情報PDを格納するものであって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などである。
【0040】
画像形成部6は、プレビュー画像の1ページを用紙の片面に画像形成する。なお、両面コピーが指示されたとき、プレビュー画像の2ページを用紙の表面および裏面に画像形成する。また、画像形成部6は、画像形成制御手段31の指示に基づいて、記憶装置7から原稿画像GGおよびプレビュー画像PGを読み出して画像形成してもよい。
【0041】
プレビュー指示手段21は、入力部4からの指示に基づいて、新たに生成したプレビュー画像PGを表示部5に表示させるが、記憶装置7に記憶されたプレビュー画像PGを読み出して表示させてもよい。
【0042】
プレビュー画像処理手段25は、画像処理として抽出画像TGの拡大、縮小、移動、および回転を行う。この構成によると、レイアウトする際に、ユーザが必要とする画像処理を行うことができる。
【0043】
プレビュー記憶指示手段26は、プレビュー画像PGを識別するための名前を付けて記憶装置7に記憶させる。なお、プレビュー画像PGに付けた名前は、ユーザの指示によって適宜変更することができる。
【0044】
抽出画像特定手段23は、抽出画像TGに加えて新たに抽出された新規抽出画像を特定する。レイアウト設定手段28は、設定したページのレイアウトに基づいて、新規抽出画像をプレビュー画像PGのページに貼り付ける。この構成によると、編集されたページと同様のレイアウトで貼り付ける画像を特定することができる。なお、新規抽出画像として、抽出画像TGと同じ原稿画像GGを抽出してもよい。また、新規抽出画像は、プレビュー画像PGの貼付ページTPを除く他のページに貼り付けられる。
【0045】
プレビュー指示手段21、プレビュー編集手段22、抽出画像特定手段23、貼付ページ特定手段24、プレビュー画像処理手段25、プレビュー記憶指示手段26、レイアウト記憶指示手段27、レイアウト設定手段28、入力制御手段29、表示制御手段30、および画像形成制御手段31は、画像形成装置1が有するCPU2(中央処理装置)に対して予め組み込まれたコンピュータプログラム(コンピュータ)によって実現される。
【0046】
本実施の形態に係る画像形成装置1は、複数の抽出画像TGを1枚の用紙に集約して画像形成する集約機能を備える。つまり、画像形成装置1は、抽出画像TGが貼り付けられたプレビュー画像PGの1ページを1枚の用紙に画像形成する。画像形成装置1は、予め設定されたページの基本レイアウトに基づいて、プレビュー画像PGに抽出画像TGを配置し、抽出画像TGの数によって、抽出画像TGのサイズを決定する。
【0047】
次に、抽出画像TGのサイズについて、図2Aないし図2Eに基づいて説明する。
【0048】
図2Aないし図2Eでは、プレビュー画像PGのページは長方形であって、長辺が縦方向と平行に配置されている。以下では説明のため、抽出画像TG、抽出画像領域TAおよびプレビュー画像PGの長辺が縦方向と平行となる配置を縦向きと呼ぶことがあり、抽出画像TG、抽出画像領域TAおよびプレビュー画像PGの長辺が横方向と平行となる配置を横向きと呼ぶことがある。なお、抽出画像領域TAは、抽出画像領域TAのサイズ以下の抽出画像TGが貼り付けられる領域であって、抽出画像TGが貼り付けられていない抽出画像領域TAは空白となる。また、抽出画像TGのサイズは、抽出画像領域TAの範囲内であれば、適宜調節することができる。
【0049】
図2Aは、1の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【0050】
プレビュー画像PGの1ページに縦向きの抽出画像領域TAが配置されている。抽出画像領域TAのサイズは、プレビュー画像PGとほぼ同じ大きさであって、このサイズを「1in1」と呼ぶ。
【0051】
図2Bは、2の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【0052】
プレビュー画像PGの1ページに2の横向きの抽出画像領域TAが配置されている。2つの抽出画像領域TAは、縦に並べて配置されている。抽出画像領域TAのサイズは、プレビュー画像PGを横方向に2等分したサイズとほぼ同じ大きさであって、このサイズを「2in1」と呼ぶ。
【0053】
図2Cは、4の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【0054】
プレビュー画像PGの1ページに4の縦向きの抽出画像領域TAが配置されている。プレビュー画像PGは、縦方向に2等分され横方向に2等分されており、分割されたそれぞれの部分に抽出画像領域TAが配置されている。抽出画像領域TAのサイズは、分割されたプレビュー画像PGの1つの部分とほぼ同じ大きさであって、このサイズを「4in1」と呼ぶ。
【0055】
図2Dは、8の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【0056】
プレビュー画像PGの1ページに8の横向きの抽出画像領域TAが配置されている。プレビュー画像PGは、縦方向に2等分され横方向に4等分されており、分割されたそれぞれの部分に抽出画像領域TAが配置されている。抽出画像領域TAのサイズは、分割されたプレビュー画像PGの1つの部分とほぼ同じ大きさであって、このサイズを「8in1」と呼ぶ。
【0057】
図2Eは、16の抽出画像領域を配置した基本レイアウトを示す説明図である。
【0058】
プレビュー画像PGの1ページに16の縦向きの抽出画像領域TAが配置されている。プレビュー画像PGは、縦方向に4等分され横方向に4等分されており、分割されたそれぞれの部分に抽出画像領域TAが配置されている。抽出画像領域TAのサイズは、分割されたプレビュー画像PGの1つの部分とほぼ同じ大きさであって、このサイズを「16in1」と呼ぶ。
【0059】
なお、本発明はこれに限定されず、16より多い抽出画像領域TAを配置した基本レイアウトを備えていてもよい。つまり、抽出画像領域TAのサイズを小さくすることによって、さらに多くの抽出画像TGを配置することができる。
【0060】
プレビュー編集手段22は、抽出画像TGの数に基づいて、基本レイアウトを選択する。つまり、1つの抽出画像TGをプレビュー画像PGに貼り付けるとき、抽出画像TGのサイズを「1in1」とし、それに加えて、追加の抽出画像TGを貼り付けるとき、全ての抽出画像TGのサイズを「2in1」とする。抽出画像TGのサイズを変更することによって、それぞれの抽出画像TGが重ならないようにすることができる。また、2つの抽出画像TGが貼り付けられたプレビュー画像PGに、さらに1つの抽出画像TGを貼り付けるとき、抽出画像TGのサイズを「4in1」とする。このように、設定された数より多い抽出画像TGを貼り付けるとき、プレビュー編集手段22は、最適な基本レイアウトを選択して抽出画像TGのサイズを変更する。
【0061】
画像形成装置1では、基本レイアウトに基づいて、抽出画像に画像処理を施すことによって、ページのレイアウトを設定することができる。
【0062】
図3は、プレビュー画像に貼り付けられた抽出画像を拡大する画像処理を示す説明図である。
【0063】
プレビュー画像PG1には、それぞれサイズが「4in1」の抽出画像TGa1、抽出画像TGb1、および抽出画像TGc1が貼り付けられており、右下部分は空白とされている。
【0064】
まず、プレビュー画像処理手段25によって、左下に配置された抽出画像TGc1が右に向かって拡大されると、プレビュー画像PG2において、サイズが「2in1」の抽出画像TGc2となる。
【0065】
次に、抽出画像TGc2を上に向かって拡大する。抽出画像TGc2が抽出画像TGa1および抽出画像TGb1と重なるように拡大されたとき、プレビュー画像PG3では、プレビュー画像処理手段25によって、抽出画像TGa1および抽出画像TGb1は、「8in1」のサイズに縮小された抽出画像TGa2および抽出画像TGb2とされる。抽出画像TGa2および抽出画像TGb2を縮小することによって、抽出画像TGc3が他の画像と重ならないレイアウトとすることができる。抽出画像TGc3は、6つの「8in1」の抽出画像領域TAを合わせた抽出画像領域TAに貼り付けられている。
【0066】
なお、他の抽出画像TGと重なるように抽出画像TGを移動した際に、プレビュー画像処理手段25によって、他の抽出画像TGを縮小してもよい。
【0067】
図4は、プレビュー画像に貼り付けられた抽出画像を回転する画像処理を示す説明図である。
【0068】
プレビュー画像PG4には、それぞれサイズが「4in1」の抽出画像TGd、抽出画像TGe、抽出画像TGf、および抽出画像TGg1が貼り付けられている。
【0069】
プレビュー画像処理手段25によって、抽出画像TGg1を90度回転させる。抽出画像TGg1が回転したとき、サイズが「4in1」のままでは抽出画像TGfと重なるため、プレビュー画像PG5において、抽出画像TGg1は、「8in1」のサイズに縮小された抽出画像TGg2となる。
【0070】
なお、図4では、抽出画像TGg1が縮小される場合について示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、抽出画像TGg1のサイズを「4in1」のまま回転させ、抽出画像TGfを縮小させてもよい。
【0071】
本実施の形態において、レイアウト記憶指示手段27は、プレビュー画像PGにおける抽出画像TGの数、サイズ、向き、および位置をページレイアウト情報PDとして、記憶装置7に記憶させる。このような用紙における画像の配置などをページのレイアウトと呼ぶ。
【0072】
図5は、表示部に表示される表示画面1を示す説明図である。
【0073】
表示画面1は、表示部5に表示され、プレビュー画像表示領域A1、機能設定キーK1、アクションパネルキーK2、タスクトリガーキーK3、アクションパネル表示キーK4、ページ選択キーK5、およびプレビューモード切替キーK6を備える。なお、本実施の形態において、表示部5は、タッチパネルであるので、入力部4としても機能する。つまり、ユーザが表示部5に表示された項目を選択することによって、画像形成装置1に対する操作を入力することができる。
【0074】
プレビュー画像表示領域A1には、プレビュー指示手段21によってプレビュー画像PGの表示が指示されたとき、プレビュー画像PGが表示される。表示画面1では、プレビュー画像PGの1ページが表示されている。なお、プレビュー画像表示領域A1にジョブとしてまとめられた原稿画像GGを表示してもよい。原稿画像GGを表示する際は、1つの原稿画像GGがプレビュー画像PGの1ページに相当する。
【0075】
機能設定キーK1は、複数の画像形成設定キーK1a、プレビュー編集キーK1b、および格納キーK1cで構成されている。画像形成設定キーK1aは、上述した画像形成条件の入力を受け付ける。プレビュー編集キーK1bは、プレビュー編集手段22にプレビュー画像PGの編集処理を実行させる指示を受け付け、プレビュー編集手段22は、表示制御手段30に後述する編集画面1を表示させる指示をする。格納キーK1cは、表示制御手段30に対する指示を受け付け、表示部5に表示する機能設定キーK1のサイズを変更する(図6参照)。つまり、格納キーK1cを選択することによって、機能設定キーK1の拡大/縮小表示を切り替える。なお、表示画面1では、機能設定キーK1は拡大表示された状態である。
【0076】
アクションパネルキーK2は、ページ編集キーK2aと編集終了キーK2bとで構成され、プレビュー画像表示領域A1に表示されたプレビュー画像PGに対する指示を受け付ける。ページ編集キーK2aを選択することによって、プレビュー編集手段22に、ページの追加、ページの削除、およびページの順序の入れ替えといったプレビュー画像PGの編集処理を実行させる。編集終了キーK2bを選択することによって、表示制御手段30は、表示部5に後述するメッセージ画面1(図9参照)を表示させる。
【0077】
タスクトリガーキーK3は、画像形成キーK3a、画像読取キーK3b、およびプレビュー指示キーK3cで構成される。画像形成キーK3aが選択されたとき、画像形成制御手段31は、設定された画像形成条件に基づいて、画像形成部6に画像形成を実行させる指示をする。また、画像読取キーK3bが選択されたとき、画像入力部8は、セットされた原稿の読み取りを実行する。プレビュー指示キーK3cが選択されたとき、プレビュー指示手段21は、プレビュー画像表示領域A1にプレビュー画像PGを表示させる指示をする。
【0078】
アクションパネル表示キーK4は、表示制御手段30に対する指示を受け付け、アクションパネルキーK2およびタスクトリガーキーK3の表示/非表示の切り替える。
【0079】
ページ選択キーK5は、表示制御手段30に対する指示を受け付け、プレビュー画像表示領域A1に表示されたプレビュー画像PGのページを変更する。つまり、ページ選択キーK5でプレビュー画像PGの1ページを選択することによって、貼付ページ特定手段24は、貼付ページTPを特定することができる。なお、貼付ページTPを特定する方法は、これに限らず、プレビュー画像表示領域A1に表示されたプレビュー画像PGから1ページを選択することによって、貼付ページTPを特定してもよい。
【0080】
プレビューモード切替キーK6は、表示制御手段30に対する指示を受け付け、プレビュー画像表示領域A1に表示されたプレビュー画像PGの表示形式を切り替え、図6ないし図8に示す表示画面2ないし表示画面4を表示部5に表示させる。なお、本実施の形態では、複数のプレビューモード切替キーK6を備え、それぞれに対応する表示画面を表示させるが、プレビューモード切替キーK6を1つにして、表示画面を順に切り替えるようにしてもよい。
【0081】
次に、表示画面1とは異なるプレビュー画像PGの表示形式とされた表示画面2ないし表示画面4について説明する。なお、表示画面2ないし表示画面4は、表示画面1と同様の構成とされているので、機能、構成が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0082】
図6は、表示部に表示される表示画面2を示す説明図である。
【0083】
表示画面2では、プレビュー画像表示領域A1にプレビュー画像PGが立体的に表示され、ユーザが複数のページを視覚的に把握できるようにされている。つまり、斜めから視た2ページが雑誌の見開きのように向き合わせて表示され、他のページが少しずらして重なる位置に表示されている。なお、表示画面2では、機能設定キーK1は縮小表示された状態である。また、アクションパネルキーK2およびタスクトリガーキーK3は表示されている。
【0084】
図7は、表示部に表示される表示画面3を示す説明図である。
【0085】
表示画面3では、プレビュー画像表示領域A1にプレビュー画像PGの複数のページがサムネイル表示されている。全てのページが表示されていないとき、ページ選択キーK5によって、表示するページを切り替えることができる。ここで、ページ選択キーK5は、表示画面1と異なる表示とされているが、プレビュー画像PGの表示形式に応じて、適宜選択することができる。なお、表示画面3では、機能設定キーK1は縮小表示された状態である。また、アクションパネルキーK2およびタスクトリガーキーK3は表示されている。
【0086】
図8は、表示部に表示される表示画面4を示す説明図である。
【0087】
表示画面4では、プレビュー画像表示領域A1にプレビュー画像PGの複数のページが横に並べて表示されている。全てのページが表示されていないとき、ページ選択キーK5によって、表示するページを切り替えることができる。なお、表示画面4では、機能設定キーK1は縮小表示された状態である。また、アクションパネルキーK2およびタスクトリガーキーK3は表示されていない。
【0088】
なお、プレビュー画像表示領域A1に表示されたプレビュー画像PGの1ページを選択することによって、表示画面2ないし表示画面4から表示画面1に切り替えることができる。また、機能設定キーK1、アクションパネルキーK2、およびタスクトリガーキーK3を表示する形式によって、プレビュー画像表示領域A1の大きさが適宜調整される。
【0089】
図9は、表示部に表示されるメッセージ画面1を示す説明図である。
【0090】
メッセージ画面1では、プレビュー編集手段22に対するプレビュー編集処理の終了の指示を受け付ける。なお、メッセージ画面1は他の画面の上に重ねて表示してもよく、例えば、表示画面1ないし表示画面4の上にメッセージ画面1を表示してもよい。
【0091】
本実施の形態では、メッセージ画面1に「はい」および「いいえ」が表示され、「はい」が選択されたとき、表示制御手段30は、メッセージ画面1に代えて、図10に示すメッセージ画面2を表示させる。また、「いいえ」が選択されたとき、ユーザがプレビュー画像PGの編集を継続できるように、メッセージ画面1は非表示とされる。
【0092】
図10は、表示部に表示されるメッセージ画面2を示す説明図である。
【0093】
メッセージ画面2では、プレビュー記憶指示手段26に対する記憶処理の指示を受け付け、プレビュー記憶指示手段26は、記憶装置7にプレビュー画像PGを記憶させる。なお、メッセージ画面2は他の画面の上に重ねて表示してもよく、例えば、表示画面1ないし表示画面4の上にメッセージ画面2を表示してもよい。
【0094】
本実施の形態では、メッセージ画面2に「はい」および「いいえ」が表示され、「はい」が選択されたとき、プレビュー記憶指示手段26によって、記憶処理が実行される。なお、「はい」および「いいえ」のいずれかが選択されたとき、メッセージ画面2は非表示とされる。
【0095】
図11は、表示部に表示される編集画面1を示す説明図である。
【0096】
編集画面1は、表示画面1ないし表示画面4と同様の構成であって、さらに、ジョブ表示領域A2を備える。なお、編集画面1では、機能設定キーK1は拡大表示されている。また、アクションパネルキーK2およびタスクトリガーキーK3は表示されていない。
【0097】
ジョブ表示領域A2には、記憶装置7に記憶されたジョブの一覧として、ジョブに対応する名前がサムネイル表示されている。なお、ジョブに対応する名前とともに、ジョブのなかで最初の原稿画像GGを表示してもよい。サムネイル表示されたジョブが選択されたとき、表示制御手段30は、後述する編集画面2(図12参照)を表示させる。
【0098】
さらに、ジョブ表示領域A2には、記憶装置7に記憶されたプレビュー画像PGがサムネイル表示されている。ここでは、プレビュー画像PGとして、例えば、対応する名前や最初のページなどが表示されている。サムネイル表示されたプレビュー画像PGが選択されたとき、表示制御手段30は、プレビュー画像表示領域A1に選択されたプレビュー画像PGを表示する。
【0099】
また、編集画面1には、スクロールキーK7が設けられている。全てのジョブおよびプレビュー画像PGが表示されていないとき、スクロールキーK7を操作することによって、表示するジョブおよびプレビュー画像PGを切り替えることができる。
【0100】
プレビュー画像表示領域A1には、表示画面1と同様の表示形式でプレビュー画像PGが表示されているが、プレビューモード切替キーK6によって、表示画面2ないし表示画面4の表示形式に切り替えることができる。また、ページ選択キーK5によって、貼付ページTPを特定することができる。
【0101】
図12は、表示部に表示される編集画面2を示す説明図である。
【0102】
編集画面2は、編集画面1と同様の構成であって、ジョブ表示領域A2に代えて、原稿画像表示領域A3を備える。また、編集画面2は、さらにレイアウト設定キーK9およびジョブ表示キーK10を備える。
【0103】
原稿画像表示領域A3には、ジョブ表示領域A2で選択されたジョブに対応する原稿画像GGがサムネイル表示されている。ここで、原稿画像GGは、付けられた順番に応じて表示されている。
【0104】
また、編集画面2には、スクロールキーK8が設けられている。全ての原稿画像GGが表示されていないとき、スクロールキーK8を操作することによって、表示する原稿画像GGを切り替えることができる。
【0105】
レイアウト設定キーK9は、レイアウト記憶指示手段27およびレイアウト設定手段28に対する指示を受け付ける。
【0106】
ジョブ表示キーK10は、表示制御手段30にジョブの表示を指示し、表示制御手段30は、原稿画像表示領域A3に代えて、ジョブ表示領域A2を表示させる。つまり、ジョブ表示キーK10が選択されたとき、表示部5には、編集画面2に代えて編集画面1が表示される。
【0107】
編集画面1および編集画面2では、ユーザの入力によって、プレビュー画像PGを編集する指示を受け付ける。
【0108】
プレビュー画像表示領域A1では、プレビュー画像PGに貼り付けられた抽出画像TGに対する画像処理を受け付ける。上述したように、プレビュー画像PGに貼り付けられた抽出画像TGを選択することによって、プレビュー画像処理手段25は、抽出画像TGに対して画像処理を施す(例えば、図3および図4参照。)。
【0109】
原稿画像表示領域A3では、サムネイル表示された原稿画像GGが選択されたとき、抽出画像特定手段23が選択された原稿画像GGを抽出画像TGとして特定する。そして、貼付ページ特定手段24によって貼付ページTPが特定されたとき、抽出画像TGが貼付ページTPに貼り付けられる。ここで、ページ選択キーK5によって、抽出画像TGを貼り付けたいページをユーザに選択させてもよい。また、ユーザがプレビュー画像表示領域A1に表示されたプレビュー画像PGの1ページを選択することによって、貼付ページ特定手段24が貼付ページTPを特定してもよい。
【0110】
また、抽出画像特定手段23は、複数の原稿画像GGが選択されたとき、選択された原稿画像GGを新規抽出画像として特定する。ここで、ユーザに複数の原稿画像GGのうち全てを選択させてもよい。また、ユーザに2つの原稿画像GGを選択させ、原稿画像GGに付けられた順番に基づいて、抽出画像特定手段23が複数の原稿画像GGを選択してもよい。
【0111】
レイアウト設定キーK9が選択されたとき、レイアウト記憶指示手段27は、プレビュー画像表示領域A1に表示された貼付ページTPのページレイアウト情報PDを記憶させる指示をして、レイアウト設定手段28は、ページレイアウト情報PDに基づいてプレビュー画像PGのレイアウトを設定する。つまり、貼付ページTPと同じレイアウトで、貼付ページTP以外のページに新規抽出画像を貼り付ける。なお、プレビュー画像PGの空白のページが足りないとき、プレビュー編集手段22は、プレビュー画像PGに空白のページを追加する。
【0112】
なお、新規抽出画像が特定されていないときにレイアウト設定キーK9が選択された場合、抽出画像特定手段23は、原稿画像表示領域A3に表示された原稿画像GGを新規抽出画像として特定し、新規抽出画像をプレビュー画像PGに貼り付ける。
【0113】
図13は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置で、用紙に画像形成する場合の処理フローを示すフロー図である。
【0114】
ステップS101では、画像入力部8で受け取った原稿画像GGを記憶装置7に記憶させる。なお、予め記憶装置7に記憶された原稿画像GGおよびプレビュー画像PGを画像形成する場合は、ステップS101を省略することができる。
【0115】
ステップS102では、プレビュー指示手段21によって、プレビュー画像PGの表示を指示されたかどうかが判断される。プレビュー画像PGの表示を指示されたとき(ステップS102:Yes)、ステップS103へ進む。プレビュー画像PGの表示を指示されなかったとき(ステップS102:No)、ステップS108へ進む。
【0116】
ステップS103では、プレビュー指示手段21によって、プレビュー画像表示領域A1にプレビュー画像PGを表示させる(例えば、図5参照)。ここで、プレビュー指示手段21は、ステップS101で記憶させた原稿画像GGに基づいて、プレビュー画像PGを生成する。なお、ステップS101を省略した場合は、表示するプレビュー画像PGをユーザに選択させる。
【0117】
ステップS104では、プレビュー編集手段22によって、プレビュー画像PGの編集を指示されたかどうかが判断される。プレビュー画像PGの編集を指示されたとき(ステップS104:Yes)、後述するプレビュー編集処理(図14参照)を実行してステップS105へ進む。プレビュー画像PGの編集を指示されなかったとき(ステップS104:No)、ステップS108へ進む。
【0118】
ステップS105では、表示制御手段30によって、表示部5にメッセージ画面2(図10参照)を表示させる。
【0119】
ステップS106では、プレビュー記憶指示手段26によって、プレビュー画像PGの記憶処理を指示されたかどうかが判断される。プレビュー画像PGの記憶処理を指示されたとき(ステップS106:Yes)、ステップS107へ進む。プレビュー画像PGの記憶処理を指示されなかったとき(ステップS106:No)、ステップS108へ進む。
【0120】
ステップS107では、プレビュー記憶指示手段26によって、記憶装置7にプレビュー画像PGを記憶させる。
【0121】
ステップS108では、画像形成制御手段31によって、画像形成の実行を指示されたかどうかが判断される。画像形成の実行を指示されたとき(ステップS108:Yes)、ステップS109へ進む。画像形成の実行を指示されなかったとき(ステップS108:No)、処理を終了する。
【0122】
ステップS109では、画像形成部6によって、用紙への画像形成が実行され、処理を終了する。なお、ステップS107でプレビュー画像の記憶処理を指示されなかったとき、画像形成部6は、プレビュー編集手段22で編集されたプレビュー画像PGを用紙に画像形成する。
【0123】
図14は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置で、プレビュー画像を編集する場合のプレビュー編集処理フローを示すフロー図である。
【0124】
ステップS201では、表示制御手段30によって、ジョブ表示領域A2にジョブの一覧を表示させる(上述した図11参照)。
【0125】
ステップS202では、入力制御手段29によって、ジョブ表示領域A2からジョブを選択されたかどうかが判断される。つまり、ユーザによってジョブが選択されるまで待機する。ジョブが選択されたとき(ステップS202:Yes)、ステップS203へ進む。なお、ジョブが選択されないときに(ステップS202:No)編集終了キーK2bが選択されたときは、後述するステップS209へ進んでもよい。
【0126】
ステップS203では、表示制御手段30によって、原稿画像表示領域A3に原稿画像GGを表示させる(上述した図12参照)。
【0127】
ステップS204では、入力制御手段29によって、アクションパネルキーK2を選択されたかどうかが判断される。アクションパネルキーK2が選択されたとき(ステップS204:Yes)、ステップS206へ進む。アクションパネルキーK2が選択されなかったとき(ステップS204:No)、ステップS205へ進む。
【0128】
ステップS205では、入力制御手段29によって、ジョブの表示を指示されたかどうかが判断される。ジョブの表示が指示された場合、つまり、ジョブ表示キーK10が選択されたとき(ステップS205:Yes)、ステップS201へ戻る。ジョブの表示を指示されなかったとき、後述する画像編集処理(図15参照)をして、ステップS204へ戻る。
【0129】
ステップS206では、入力制御手段29によって、ページ編集キーK2aを選択されたかどうかが判断される。ページ編集キーK2aが選択されたとき(ステップS206:Yes)、ステップS207へ進む。ページ編集キーK2aが選択されなかったとき(ステップS206:No)、ステップS208へ進む。
【0130】
ステップS207では、プレビュー編集手段22によって、プレビュー画像PGのページ編集処理が実行される。
【0131】
ステップS208では、入力制御手段29によって、編集終了キーK2bを選択されたかどうかが判断される。編集終了キーK2bが選択されたとき(ステップS208:Yes)、ステップS209へ進む。編集終了キーK2bが選択されなかったとき(ステップS208:No)、ステップS204へ戻る。
【0132】
ステップS209では、表示制御手段30によって、表示部5にメッセージ画面1を表示させる(上述した図9参照)。
【0133】
ステップS210では、入力制御手段29によって、プレビュー編集処理の終了を指示されたかどうかが判断される。プレビュー編集処理の終了を指示されたとき(ステップS210:Yes)、プレビュー編集処理を終了して上述したステップS105へ進む。プレビュー編集処理の終了を指示されなかったとき(ステップS210:No)、メッセージ画面1が非表示とされ、ステップS201へ戻る。
【0134】
図15は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置で、プレビュー画像を編集する場合の画像編集処理フローを示すフロー図である。
【0135】
ステップS301では、入力制御手段29によって、原稿画像表示領域A3の原稿画像GGを選択されたかどうかが判断される。原稿画像GGが選択されたとき(ステップS301:Yes)、ステップS302へ進む。原稿画像GGが選択されなかったとき(ステップS301:No)、ステップS310へ進む。
【0136】
ステップS302では、抽出画像特定手段23によって、ステップS301で選択された原稿画像GGが抽出画像TGとして特定される。
【0137】
ステップS303では、貼付ページ特定手段24によって、プレビュー画像PGの貼付ページTPを選択されたかどうかが判断される。つまり、ページ選択キーK5またはユーザの入力によって、プレビュー画像PGの1ページを選択されているかどうかが判断される。貼付ページTPが選択されたとき(ステップS303:Yes)、ステップS304へ進む。貼付ページTPが選択されなかったとき(ステップS303:No)、ステップS305へ進む。
【0138】
ステップS304では、プレビュー編集手段22によって、プレビュー画像PGの貼付ページTPに抽出画像TGが貼り付けられ、ステップS310へ進む。
【0139】
ステップS305では、入力制御手段29によって、原稿画像表示領域A3の他の原稿画像GGを選択されたかどうかが判断される。つまり、ステップS302で特定された抽出画像TGに加えてさらに、原稿画像GGを選択されたかどうかが判断される。他の原稿画像GGが選択されたとき(ステップS305:Yes)、ステップS306へ進む。他の原稿画像GGが選択されなかったとき(ステップS305:No)、ステップS303へ戻る。
【0140】
ステップS306では、抽出画像特定手段23によって、新規抽出画像が特定される。つまり、ステップS302で特定された抽出画像TGと選択された他の原稿画像GGとをあわせて、新規抽出画像として特定される。
【0141】
ステップS307では、入力制御手段29によって、レイアウト設定キーK9を選択されたかどうかが判断される。つまり、ユーザによってレイアウト設定キーK9が選択されるまで待機する。レイアウト設定キーK9が選択されたとき(ステップS307:Yes)、ステップS308へ進む。なお、レイアウト設定キーK9が選択されないとき(ステップS307:No)、上述したステップS305へ戻り、ユーザに新たな原稿画像GGを選択させてもよい。つまり、処理を繰り返すことによって、ユーザに複数の原稿画像GGを選択させることができる。
【0142】
ステップS308では、レイアウト記憶指示手段27によって、記憶装置7にページレイアウト情報PDを記憶させる。
【0143】
ステップS309では、レイアウト設定手段28によって、プレビュー画像PGに新規抽出画像が貼り付けられ、ステップS310へ進む。
【0144】
ステップS310では、入力制御手段29によって、レイアウト設定キーK9を選択されたかどうかが判断される。レイアウト設定キーK9が選択されたとき(ステップS310:Yes)、ステップS311へ進む。レイアウト設定キーK9が選択されなかったとき(ステップS310:No)、ステップS313へ進む。
【0145】
ステップS311では、レイアウト記憶指示手段27によって、記憶装置7にページレイアウト情報PDを記憶させる。
【0146】
ステップS312では、抽出画像特定手段23によって新規抽出画像が特定され、レイアウト設定手段28によってプレビュー画像PGに新規抽出画像が貼り付けられる。つまり、原稿画像表示領域A3に表示された原稿画像GGが新規抽出画像として特定される。
【0147】
ステップS313では、入力制御手段29によって、プレビュー画像表示領域A1の抽出画像TGを選択されたかどうかが判断される。抽出画像TGが選択されたとき(ステップS313:Yes)、ステップS314へ進む。抽出画像TGが選択されなかったとき(ステップS313:No)、画像編集処理を終了して上述したステップS204へ戻る。
【0148】
ステップS314では、プレビュー画像処理手段25によって、抽出画像TGに画像処理が実行され(例えば、図3および図4参照)、画像編集処理を終了して上述したステップS204へ戻る。
【0149】
なお、図13ないし図15には示していないが、画像形成設定キーK1a、格納キーK1c、アクションパネル表示キーK4、ページ選択キーK5、プレビューモード切替キーK6、スクロールキーK7、およびスクロールキーK8を選択することによって、対応する指示をすることができる。
【0150】
本発明の実施の形態に係る画像編集方法は、原稿画像GGを記憶する記憶装置7と、原稿画像GGを表示する表示部5と、原稿画像GGを用紙に画像形成する画像形成部6とを備える画像形成装置1における画像編集方法であって、プレビュー指示手段21に、1または複数のページで構成されたプレビュー画像PGを表示部5に表示させることを指示させるプレビュー指示ステップと、プレビュー編集手段22に、表示部5に表示されたプレビュー画像PGを編集させるプレビュー編集ステップと、抽出画像特定手段23に、表示部5に表示された原稿画像GGから抽出して抽出画像TGとして特定させる抽出画像特定ステップと、貼付ページ特定手段24に、プレビュー画像PGの1つのページを貼付ページTPとして特定させる貼付ページ特定ステップとを備え、プレビュー編集ステップは、プレビュー編集手段22に、抽出画像TGを貼付ページTPに貼り付けさせ、貼付ページTPに貼り付けられた抽出画像TGの数に基づいて、貼付ページTPに対する抽出画像TGの大きさを決定させ、画像形成部6に、プレビュー編集手段22で編集されたプレビュー画像PGを用紙に画像形成させることを特徴とする。この構成によると、本発明に係る画像形成装置1と同様の機能、作用を実現することができる。
【0151】
本発明の実施の形態に係る画像編集方法は、プレビュー画像処理手段25に、貼付ページTPに貼り付けられた抽出画像TGに対して画像処理を行わせるプレビュー画像処理ステップを備えることを特徴とする。
【0152】
本発明の実施の形態に係る画像編集方法では、プレビュー画像処理ステップは、プレビュー画像処理手段25に、画像処理として抽出画像TGの拡大、縮小、移動、および回転を行わせることを特徴とする。
【0153】
本発明の実施の形態に係る画像編集方法は、プレビュー記憶指示手段26に、プレビュー画像PGを記憶装置7に記憶させることを指示させるプレビュー記憶指示ステップを備えることを特徴とする。
【0154】
本発明の実施の形態に係る画像編集方法は、レイアウト記憶指示手段27に、貼付ページTPに貼り付けられた抽出画像TGに基づいて、貼付ページTPのレイアウトをページレイアウト情報PDとして記憶装置7に記憶させることを指示させるレイアウト記憶指示ステップと、レイアウト設定手段28に、ページレイアウト情報PDに基づいて、プレビュー画像PGのページのレイアウトを設定させるレイアウト設定ステップとを備えることを特徴とする。
【0155】
本発明の実施の形態に係る画像編集方法では、抽出画像特定ステップは、抽出画像特定手段23に、抽出画像TGに加えて新たに抽出された新規抽出画像を特定させ、レイアウト設定ステップは、レイアウト設定手段28に、設定したページのレイアウトに基づいて、新規抽出画像をプレビュー画像PGのページに貼り付けさせることを特徴とする。
【符号の説明】
【0156】
1 画像形成装置
2 CPU
21 プレビュー指示手段
22 プレビュー編集手段
23 抽出画像特定手段
24 貼付ページ特定手段
25 プレビュー画像処理手段
26 プレビュー記憶指示手段
27 レイアウト記憶指示手段
28 レイアウト設定手段
29 入力制御手段
30 表示制御手段
31 画像形成制御手段
4 入力部
5 表示部
6 画像形成部
7 記憶装置
8 画像入力部
GG 原稿画像
PG プレビュー画像
TG 抽出画像
TP 貼付ページ
PD ページレイアウト情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を記憶する記憶装置と、前記原稿画像を表示する表示部と、前記原稿画像を用紙に画像形成する画像形成部とを備える画像形成装置であって、
1または複数のページで構成されたプレビュー画像を前記表示部に表示させることを指示するプレビュー指示手段と、
前記表示部に表示された前記プレビュー画像を編集するプレビュー編集手段と、
前記表示部に表示された前記原稿画像から抽出して抽出画像として特定する抽出画像特定手段と、
前記プレビュー画像の1つのページを貼付ページとして特定する貼付ページ特定手段とを備え、
前記プレビュー編集手段は、前記抽出画像を前記貼付ページに貼り付け、前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像の数に基づいて、前記貼付ページに対する前記抽出画像の大きさを決定し、
前記画像形成部は、前記プレビュー編集手段で編集された前記プレビュー画像を用紙に画像形成すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像に対して画像処理を行うプレビュー画像処理手段を備えること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記プレビュー画像処理手段は、前記画像処理として前記抽出画像の拡大、縮小、移動、および回転を行うこと
を特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって、
前記プレビュー画像を前記記憶装置に記憶させることを指示するプレビュー記憶指示手段を備えること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって、
前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像に基づいて、前記貼付ページのレイアウトをページレイアウト情報として前記記憶装置に記憶させることを指示するレイアウト記憶指示手段と、
前記ページレイアウト情報に基づいて、前記プレビュー画像のページのレイアウトを設定するレイアウト設定手段とを備えること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置であって、
前記抽出画像特定手段は、前記抽出画像に加えて新たに抽出された新規抽出画像を特定し、
前記レイアウト設定手段は、設定したページのレイアウトに基づいて、前記新規抽出画像を前記プレビュー画像のページに貼り付けること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
原稿画像を記憶する記憶装置と、前記原稿画像を表示する表示部と、前記原稿画像を用紙に画像形成する画像形成部とを備える画像形成装置における画像編集方法であって、
プレビュー指示手段に、1または複数のページで構成されたプレビュー画像を前記表示部に表示させることを指示させるプレビュー指示ステップと、
プレビュー編集手段に、前記表示部に表示された前記プレビュー画像を編集させるプレビュー編集ステップと、
抽出画像特定手段に、前記表示部に表示された前記原稿画像から抽出して抽出画像として特定させる抽出画像特定ステップと、
貼付ページ特定手段に、前記プレビュー画像の1つのページを貼付ページとして特定させる貼付ページ特定ステップとを備え、
前記プレビュー編集ステップは、前記プレビュー編集手段に、前記抽出画像を前記貼付ページに貼り付けさせ、前記貼付ページに貼り付けられた前記抽出画像の数に基づいて、前記貼付ページに対する前記抽出画像の大きさを決定させ、
前記画像形成部に、前記プレビュー編集手段で編集された前記プレビュー画像を用紙に画像形成させること
を特徴とする画像編集方法。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図2E】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−124613(P2012−124613A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271958(P2010−271958)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】