説明

画像形成装置及びプロセスカートリッジ

【課題】引き出し部の操作性を確保するとともに、装置の大型化を回避する。
【解決手段】プロセス部25は、ユニット収容部50の後側に張出部52を備え、その後側上部に突出部53を備えている。張出部52及び突出部53には第1被支持部54、第2被支持部55が設けられている。本体ケーシング2内には、上下一対のガイド壁58,59が設けられ、両ガイド壁58,59に被支持部54,55が当接することで、プロセス部25の上下の傾動が規制される。被支持部54,55がユニット収容部50よりも後方に設けられているため、引き出し時に被支持部54,55に掛かる荷重が小さくなり、プロセス部25の引き出し時の操作性を確保できる。また、本体ケーシング2内には、ユニット収容部50の後方でかつ突出部53と重なる位置に定着器43が配置されているため、スペース効率が良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びプロセスカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置として、タンデム式のカラーレーザプリンタが知られている。例えば特許文献1に記載のものは、本体ケーシング内に感光ドラム・現像装置・帯電器等から構成される画像形成ユニットを複数備えている。各画像形成ユニットは箱状の引き出し部に収容されており、引き出し部を本体ケーシングから前方に引き出した状態で各画像形成ユニットの現像装置等を交換できるように構成されている。
【特許文献1】特開2003−107838公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような画像形成装置においては、例えば、本体ケーシング内に前後方向に延びたガイド壁が設けられており、このガイド壁により引き出し部の引き出し動作及び挿入動作が案内されるようになっている。そして、引き出し部を引き出した状態では、ガイド壁の下向きの面に、引き出し部の後部に設けられた被支持部が当接して、ガイド壁が被支持部から受ける上向きの荷重を支えることで、引き出し部が上下に傾くことが規制される。
【0004】
しかしながら、引き出し部に搭載される部品の重量が大きい場合には、引き出し時に被支持部にかかる荷重が大きくなり、そのために引き出し部の引き出し動作及び挿入動作が重くなって、操作性が悪化するという問題がある。この対策として、被支持部をより後方に配置することで、被支持部にかかる荷重を小さくすることが考えられる。しかし、被支持部をより後方に配置するために、引き出し部全体を後方へ延ばした形状とすると、その分装置の大型化を招いてしまう。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、引き出し部の操作性を確保するとともに、装置の大型化を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る画像形成装置は、横方向に延びたガイド壁を有する装置本体と、被記録媒体に画像を形成する複数の画像形成ユニットと、前記装置本体に対して前記ガイド壁に沿って引き出し可能に設けられ、前記複数の画像形成ユニットを収容しかつ各画像形成ユニットの少なくとも一部の構成要素を着脱可能に保持したユニット収容部と、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方に突出した突出部と、前記突出部に設けられ前記ガイド壁に当接することで上下方向への傾動を規制させる被支持部と、を有する引き出し部と、を備えたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記引き出し部は、前記装置本体から引き出した状態において、前記引き出し方向よりも上側に向けて移動させることで前記装置本体から離脱可能とされているところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ガイド壁における引き出し方向の前端位置には、前記引き出し部の前記装置本体に対する装着時に前記被支持部を案内する前端上がりの傾斜面を有する案内部が形成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記装置本体内には、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方で、かつ前記突出部に対して前記引き出し方向と直交する方向に重なる位置に定着器が配置されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記被支持部は、前記ガイド壁との当接により回転可能な回転体からなるところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記引き出し部は、係止部を備え、前記装置本体は、前記引き出し部の引き出し時に、前記係止部と係止することで前記引き出し部の引き出し動作を規制するストッパを備えているところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、前記引き出し部は、前記係止部と前記ストッパとの係止を解除することで、前記装置本体に対して離脱可能とされているところに特徴を有する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項7に記載のものにおいて、前記引き出し部は、前記引き出し方向における前端側を持ち上げるように回動させることで前記係止部と前記ストッパとの係止を解除可能とされているところに特徴を有する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項6から請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記被支持部は、前記係止部を兼ねるところに特徴を有する。
【0015】
請求項10の発明は、請求項6から請求項9のいずれかに記載のものにおいて、前記被支持部は、一対が前記引き出し方向に離間して設けられており、その一対の被支持部間には、前記ストッパの進入を規制する規制部が設けられているところに特徴を有する。
【0016】
請求項11の発明は、請求項10に記載のものにおいて、前記規制部は、前記引き出し部の装着時または離脱時に前記ストッパを案内する案内面を有するところに特徴を有する。
【0017】
請求項12の発明は、請求項1から請求項11のいずれかに記載のものにおいて、前記引き出し部は、前記被支持部に対して前記引き出し方向における前側に引き出し方向に沿って延びる支点受け壁を備え、前記装置本体は、上面に前記支点受け壁を載せることで前記引き出し部を支持する支点部を備えているところに特徴を有する。
【0018】
請求項13の発明は、請求項12に記載のものにおいて、前記支点部は、前記支点受け壁との当接により回転可能な回転体からなるところに特徴を有する。
【0019】
請求項14の発明は、請求項12または請求項13に記載のものにおいて、前記支点部は、前記ストッパを兼ねているところに特徴を有する。
【0020】
請求項15の発明は、請求項12から請求項14のいずれかに記載のものにおいて、前記ガイド壁は、前記被支持部に当接可能でかつ上下に対向して配置された一対のガイド面を有し、前記支点受け壁は、前記一対のガイド面間に配置されているところに特徴を有する。
【0021】
請求項16の発明は、請求項1から請求項15のいずれかに記載のものにおいて、前記装置本体内には、前記引き出し部の下側に配置され、前記各画像形成ユニットへ被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記引き出し部を、その引き出し動作に伴って、前記搬送ベルトに対して離間する方向に案内する案内手段と、が設けられているところに特徴を有する。
【0022】
請求項17の発明は、請求項16に記載のものにおいて、前記案内手段は、前記ガイド壁に設けられ前記被支持部を前記引き出し部の引き出し動作に伴って案内する案内面により構成されているところに特徴を有する。
【0023】
請求項18の発明に係る画像形成装置は、横方向に延びたガイド壁を有する装置本体と、被記録媒体に画像を形成する複数の画像形成ユニットと、前記装置本体に対して前記ガイド壁に沿って引き出し可能に設けられ、前記複数の画像形成ユニットを収容しかつ各画像形成ユニットの少なくとも一部の構成要素を着脱可能に保持したユニット収容部と、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方に設けられ前記ガイド壁に当接することで上下方向への傾動を規制させる被支持部と、を有する引き出し部と、を備えたところに特徴を有する。
【0024】
請求項19の発明に係るプロセスカートリッジは、横方向に延びたガイド壁を有する装置本体に対して引き出し自在に装着可能なプロセスカートリッジであって、前記ガイド壁に沿って引き出し可能とされ、被記録媒体に画像を形成する複数の画像形成ユニットと、前記複数の画像形成ユニットを収容しかつ各画像形成ユニットの少なくとも一部の構成要素を着脱可能に保持したユニット収容部と、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方に突出した突出部と、前記突出部に設けられ前記ガイド壁に当接することで上下方向への傾動を規制させる被支持部と、を備えたところに特徴を有する。
【0025】
請求項20の発明は、請求項19に記載のものにおいて、前記被支持部は、一対が前記引き出し方向に離間して設けられており、その一対の被支持部間には、外物の進入を規制する規制部が設けられているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0026】
<請求項1の発明>
引き出し部の上下方向への傾動を規制させるための被支持部がユニット収容部よりも後方に設けられているため、引き出し時に被支持部に掛かる荷重が小さくなり、引き出し部の操作性を確保することができる。また、被支持部がユニット収容部に対して後方に突出した突出部に設けられているため、ユニット収容部の後方の空間(突出部と重なる空間)に他の部品を配置することが可能になり、装置の大型化を回避することができる。
【0027】
<請求項2の発明>
引き出し部を引き出した状態から引き出し方向に対して上側に移動させることで装置本体から離脱できるため、引き出し部を簡易に取り外すことができる。また、引き出し部の引き出し方向と離脱方向とが同じであると、引き出し時に誤って引き出し部を抜き出してしまうおそれがあるが、本構成では、引き出し部の引き出し方向と離脱方向とが異なるため、誤って引き出し部を抜き出してしまうことが防止される。
【0028】
<請求項3の発明>
引き出し部の装置本体への装着時には、被支持部を案内部の傾斜面に沿って案内させることで、引き出し部(被支持部)が下降するとともに奥側へ押し込まれる。これにより、引き出し部がひっくり返ることなく安定的に支持されるため、引き出し部の装着を円滑に行うことができる。
【0029】
<請求項4の発明>
装置本体内における引き出し部の後方には、定着器が突出部と重なる位置に配置されているため、スペース効率が良い。
【0030】
<請求項5の発明>
被支持部が回転体からなるため、引き出し部を引き出し又は挿入する際に被支持部とガイド壁との間に生じる抵抗が低減され、操作を円滑に行うことができる。
【0031】
<請求項6の発明>
引き出し部の引き出し操作時に、装置本体のストッパが引き出し部の係止部に係止することで引き出し動作が規制されるため、引き出し部を装置本体から取り外す必要のないときに誤って抜き出してしまうことを防止できる。
【0032】
<請求項7の発明>
引き出し部を装置本体から取り外すことができるため、装置本体内のメンテナンスを行う場合等に好都合である。
【0033】
<請求項8の発明>
引き出し部の前端側を持ち上げるように回動させることで、係止部とストッパとの係止を解除できるため、引き出し部を装置本体から簡単に取り外すことができる。
【0034】
<請求項9の発明>
被支持部がストッパに係止する係止部を兼ねるため、引き出し部の構成が簡単になる。
【0035】
<請求項10の発明>
一対の被支持部間にストッパの進入を規制する規制部が設けられているため、引き出し部の着脱の際に、一対の被支持部間にストッパが引っ掛かることが防止され、作業を円滑に行うことができる。
【0036】
<請求項11の発明>
引き出し部の装着時または離脱時には、規制部の案内面によりストッパが案内されるため、作業を円滑に行うことができる。
【0037】
<請求項12の発明>
装置本体に設けられた支点部の上面に引き出し部の支点受け壁を載せることで、引き出し部が支持される。引き出し部に支点部周りの回転モーメントが生じた場合には、被支持部がガイド壁に当接して支持されることにより、引き出し部の傾動が規制される。
【0038】
<請求項13の発明>
支点部が回転体からなるため、引き出し部を引き出し又は挿入する際に支点部と支点受け壁との間に生じる抵抗が低減され、操作を円滑に行うことができる。
【0039】
<請求項14の発明>
支点部がストッパを兼ねるため、装置本体側の構成が簡単になる。
【0040】
<請求項15の発明>
支点受け壁が上下に対向した一対のガイド面間に配置されるため、装置本体に支点受け壁を受け入れるための溝等を別に設ける必要がなくなる。これにより、スペース効率が良くなり、装置の小型化を図ることができる。
【0041】
<請求項16の発明>
引き出し部が案内手段により引き出し動作に伴って搬送ベルトから離間される。このため、引き出し動作中に画像形成ユニットと搬送ベルトとが摺接することがなく、引き出し部を円滑に引き出すことができる。
【0042】
<請求項17の発明>
ガイド壁に設けられた案内面により被支持部が案内されることで、引き出し部が搬送ベルトから離間される。
【0043】
<請求項18の発明>
引き出し部の上下方向への傾動を規制させるための被支持部がユニット収容部よりも後方に設けられているため、引き出し時に被支持部に掛かる荷重が小さくなり、引き出し部の操作性を確保することができる。
【0044】
<請求項19の発明>
プロセスカートリッジの上下方向への傾動を規制させるための被支持部がユニット収容部よりも後方に設けられているため、引き出し時に被支持部に掛かる荷重が小さくなり、プロセスカートリッジの操作性を確保することができる。また、被支持部がユニット収容部に対して後方に突出した突出部に設けられているため、装置本体内におけるユニット収容部の後方の空間(突出部と重なる空間)に他の部品を配置することが可能になり、装置の大型化を回避することができる。
【0045】
<請求項20の発明>
一対の被支持部間に外物の進入を規制する規制部が設けられているため、引き出し部の着脱の際に、一対の被支持部間に装置本体のストッパ等が引っ掛かることが防止され、円滑に作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
<実施形態1>
次に本発明の実施形態1を図1から図5を参照して説明する。
(レーザプリンタの全体構成)
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、各図における右側を前方とする。
【0047】
このレーザプリンタ1は、直接転写タンデム式のカラーレーザプリンタであって、図1に示すように、略箱型の本体ケーシング2(本発明の「装置本体」に相当)を備えている。本体ケーシング2の前面(一側面)には、開口部2Aが設けられており、さらにこの開口部2Aを開閉可能に覆う前面カバー3が取り付けられている。この前面カバー3を開放することにより、本体ケーシング2内のプロセス部25及びベルトユニット15の着脱や、本体ケーシング2内部で発生するジャムの解消が可能となる。また、本体ケーシング2の上面には、画像形成後の被記録媒体としての用紙4が積載される排紙トレイ5が形成されている。
【0048】
本体ケーシング2の下部には、画像を形成するための用紙4が積載される給紙トレイ7が前方へ引き出し可能に装着されている。給紙トレイ7内には、バネ8の付勢により用紙4の前端側を持ち上げるように傾動可能な用紙押圧板9が設けられている。また、給紙トレイ7の前端上方位置には、ピックアップローラ10と、図示しないバネの付勢によりこのピックアップローラ10に圧接する分離パッド11とが設けられている。さらにピックアップローラ10の斜め前上方には一対の給紙ローラ12が設けられ、その上方に一対のレジストローラ13と、一対の案内部14A,14Bとが設けられている。
【0049】
給紙トレイ7の最上位の用紙4は、用紙押圧板9によってピックアップローラ10に向かって押圧され、ピックアップローラ10の回転によって、ピックアップローラ10と分離パッド11との間に挟まれたときに1枚ごとに分離される。そして、ピックアップローラ10及び分離バッド11の間から送り出された用紙4は、給紙ローラ12によって、レジストローラ13へ送られる。レジストローラ13では、その用紙4を斜行補正した後、所定のタイミングで下流側へ送り出し、案内部14A,14Bは、その用紙4をベルトユニット15の搬送ベルト18上へ案内する。
【0050】
ベルトユニット15は、本体ケーシング2に対して着脱可能とされており、前後に離間して配置された一対のベルト支持ローラ16,17間に水平に架設される搬送ベルト18を備えている。搬送ベルト18は、ポリカーボネート等の樹脂材からなる無端状のベルトであり、後側のベルト支持ローラ17が回転駆動されることにより図1の反時計回り方向に循環移動し、その上面に載せた用紙4を後方へ搬送する。搬送ベルト18の内側には、後述する画像形成ユニット26が有する各感光ドラム31と対向配置される4つの転写ローラ19が前後方向に一定間隔で並んで設けられ、各感光ドラム31と対応する転写ローラ19との間に搬送ベルト18を挟んだ状態となっている。転写時には、この転写ローラ19と感光ドラム31との間に転写バイアスが印加される。
【0051】
ベルトユニット15の下側には、搬送ベルト18に付着したトナーや紙粉等を除去するためのクリーニングローラ21が設けられている。クリーニングローラ21は、金属製の軸部材の周囲にシリコンからなる発泡材が設けられた構成であって、ベルトユニット15に設けられた金属製のバックアップローラ22と搬送ベルト18を挟んで対向している。クリーニングローラ21とバックアップローラ22との間には、所定のバイアスが印加され、それにより搬送ベルト18上のトナー等がクリーニングローラ21側へ電気的に吸引されるようになっている。また、クリーニングローラ21には、その表面に付着したトナー等を除去する金属製の回収ローラ23が当接しており、さらにその回収ローラ23にはその表面に付着したトナー等を掻き落とすためのブレード24が当接している。
【0052】
本体ケーシング2内における上部には、スキャナ部27が設けられ、その下側(開口部2Aの奥側)にプロセス部25が設けられ、さらにそのプロセス部25の下側に前述のベルトユニット15が配置されている。
【0053】
スキャナ部27は、所定の画像データに基づいた各色毎のレーザ光Lを対応する感光ドラム31の表面上に高速走査にて照射する。
【0054】
プロセス部25(本発明の「引き出し部」及び「プロセスカートリッジ」に相当)は、マゼンタ,イエロー,シアン,ブラックの各色に対応した4つの画像形成ユニット26を備えており、これらの画像形成ユニット26が前後に並んで配置されている。各画像形成ユニット26は、像担持体としての感光ドラム31、スコロトロン型帯電器32及び現像装置としての現像カートリッジ34等を備えて構成されている。また、プロセス部25は、前後に並んだ4つのカートリッジ装着部30を有する枠状のフレーム29を備えている。各カートリッジ装着部30は、上下に開口しており、その内側に各現像カートリッジ34を着脱可能となっている。また、フレーム29には、各カートリッジ装着部30の下端位置に、各画像形成ユニット26の感光ドラム31が保持され、さらにその感光ドラム31に隣接してスコロトロン型帯電器32が保持されている。なお、このプロセス部25は、後に詳述するように、本体ケーシング2に対して引き出し自在かつ着脱自在に装着されている。
【0055】
感光ドラム31は、接地された金属製のドラム本体を備え、その表層をポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層で被覆することにより構成されている。
【0056】
スコロトロン型帯電器32は、感光ドラム31の後側斜め上方において、感光ドラム31と接触しないように所定間隔を隔てて、感光ドラム31と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器32は、タングステン等の帯電用ワイヤ(図示せず)からコロナ放電を発生させることにより、感光ドラム31の表面を一様に正極性に帯電させる。
【0057】
現像カートリッジ34は、略箱形をなし、その内部には、上部にトナー収容室38が設けられ、その下側に供給ローラ39、現像ローラ40および層厚規制ブレード41が設けられている。各トナー収容室38には、現像剤として、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色の正帯電性の非磁性1成分のトナーがそれぞれ収容されている。また、各トナー収容室38には、トナーを撹拌するためのアジテータ42が設けられている。
【0058】
供給ローラ39は、金属製のローラ軸を導電性の発泡材料で被覆することにより構成されており、現像ローラ40は、金属製のローラ軸を導電性のゴム材料で被覆することにより構成されている。トナー収容室38から放出されたトナーは、供給ローラ39の回転により現像ローラ40に供給され、供給ローラ39と現像ローラ40との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ40上に供給されたトナーは、現像ローラ40の回転に伴って、層厚規制ブレード41と現像ローラ40との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ40上に担持される。
【0059】
感光ドラム31の表面は、その回転時、まずスコロトロン型帯電器32により一様に正帯電される。その後、スキャナ部27からのレーザ光の高速走査により露光されて、用紙4に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
【0060】
次いで、現像ローラ40の回転により、現像ローラ40上に担持され正帯電されているトナーが、感光ドラム31に対向して接触するときに、感光ドラム31の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム31の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム31の表面には、露光部分にのみトナーが付着したトナー像が担持される。
【0061】
その後、各感光ドラム31の表面上に担持されたトナー像は、搬送ベルト18によって搬送される用紙4が、感光ドラム31と転写ローラ19との間の各転写位置を通る間に、転写ローラ19に印加される負極性の転写バイアスによって、用紙4に順次転写される。こうしてトナー像が転写された用紙4は、次いで定着器43に搬送される。
【0062】
定着器43は、本体ケーシング2内における搬送ベルト18の後方に配置されている。この定着器43は、ハロゲンランプ等の熱源を備えて回転駆動される加熱ローラ44と、加熱ローラ44の下方において、加熱ローラ44を押圧するように対向配置され従動回転される加圧ローラ45とを備えている。この定着器43では、4色のトナー像を坦持した用紙4を、加熱ローラ44及び加圧ローラ45によって狭持搬送しながら加熱することにより、トナー像を用紙4に定着させる。そして、熱定着された用紙4は、定着器43の斜め後上方に配置された搬送ローラ46により本体ケーシング2の上部に設けられた排紙ローラ47へ搬送され、この排紙ローラ47により前述の排紙トレイ5上に排出される。
【0063】
(プロセス部の支持構造)
図2は、前面カバー3を開放した状態を示す側断面図、図3は、プロセス部25を引き出す途中の状態を示す側断面図、図4は、プロセス部25の引き出し動作が規制された状態を示す側断面図、図5は、プロセス部25を取り外す途中の状態を示す側断面図である。
【0064】
プロセス部25のフレーム29は、前述の4つの画像形成ユニット26を収容するユニット収容部50を備えており、そのユニット収容部50の前側上部には、手掴み用の取手部51が形成されている。また、ユニット収容部50の後側には、ユニット収容部50と同じ高さ寸法でかつ同じ幅寸法を有する張出部52が後方に張り出して形成されている。なお、ユニット収容部50の後端部は、下側へ行くほど後方に張り出しており、張出部52の前部がユニット収容部50の後方に張り出した部分に対して上下に重なっている。また、張出部52の後端面は垂直面(即ちプロセス部25の引き出し方向に対して直交する面)となっており、その後端面の上部に後方へ部分的に突出した突出部53が全幅にわたって形成されている。本体ケーシング2内には、ユニット収容部50の後方(張出部52の後方)で、かつ突出部53に対して上下(即ち引き出し方向に直交する方向)に重なる位置に既述の定着器43が配置されている。
【0065】
張出部52の左右両側面における上部には、回転自在な回転体からなる第1被支持部54(本発明の「係止部」に相当)が取り付けられている。さらに、突出部53の左右両側面には、回転自在な回転体からなる第2被支持部55が取り付けられている。第2被支持部55は、外径が第1被支持部54よりも若干大きく、また第1被支持部54よりも後方でかつ若干上寄りの位置に取り付けられている。また、フレーム29の左右両側面における上端部には、第1被支持部54の位置より前側に、前後方向(引き出し方向)に沿って延び、外側に水平に張り出した板状の支点受け壁56が形成されている。この支点受け壁56は、前後方向に延びた下向きの水平面56Aと、その前端に連なって前上がりに傾斜した下向きの案内面56B(本発明の「案内手段」に相当)を備えている。
【0066】
一方、本体ケーシング2内には、プロセス部25の左右両側に、上下一対のガイド壁58,59が設けられている。各ガイド壁58,59は、前後方向(横方向)に沿って延び、プロセス部25の長さ寸法と概ね同程度の長さ寸法を有している。また、上側のガイド壁58には下向きのガイド面58A、下側のガイド壁59には上向きのガイド面59Aがそれぞれ設けられており、これらの両ガイド面58A,59Aは、互いに平行でかつ所定間隔を空けて対向するように設けられている。そして、両ガイド壁58,59(両ガイド面58A,59A)の間に形成された溝部60には、プロセス部25の一対の被支持部54,55が進入可能とされ、第1被支持部54が下側のガイド面59Aに、第2被支持部55が上側のガイド面58Aに当接することで、ガイド壁58,59によりプロセス部25が支持されるようになっている。さらに、下側のガイド壁59の後端位置には、ガイド面59Aの後端に連なって、前端上がりに傾斜した上向きの案内面59B(本発明の「案内手段」に相当)が形成されている。
【0067】
また、両ガイド壁58,59間の溝部60内には、プロセス部25の支点受け壁56が上下のガイド面58A,59Aに当接しない状態で配置されている。さらに、下側のガイド面59Aの前端位置(溝部60の前端位置)には、支点部61(本発明の「ストッパ」に相当)が設けられている。この支点部61は、回転自在に保持された回転体であって、例えば回転軸の外周をゴム等の弾力部材で被覆してなる。なお、支点部61の外径は、第1被支持部54の外径よりも大きくなっている。この支点部61は、上面に支点受け壁56を載せることによりプロセス部25を支持するようになっている。
【0068】
(本実施形態の動作)
プロセス部25が本体ケーシング2内における正規の装置位置に装着された状態では、図1及び図2に示すように、支点受け壁56の案内面56Bが支点部61の上面に載るとともに、第1被支持部54がガイド壁59の案内面59B上に載ることにより、支点部61及びガイド壁59によりプロセス部25が水平姿勢で支持されており、このとき各感光ドラム31が搬送ベルト18の上面に当接している。
【0069】
プロセス部25が本体ケーシング2より引き出される場合には、まず図2に示すように、前面カバー3が開放され、続いてプロセス部25が前方へ引き出される。すると、この引き出し動作に伴って、両案内面56B,59Bの案内により、支点受け壁56の前端部及び第1被支持部54がほぼ同時に持ち上げられ、プロセス部25が斜め前上方に移動する。これにより、プロセス部25の各感光ドラム31が搬送ベルト18から離間するため、感光ドラム31が搬送ベルト18に摺接することがなく、従ってプロセス部25の引き出し動作を円滑に行うことができる。
【0070】
そして、図3に示すように、支点受け壁56の水平面56Aが支点部61上に乗り上げるとともに、第1被支持部54が下側のガイド壁59のガイド面59A上に乗り上げ、さらに第2被支持部55が上側のガイド壁58のガイド面58Aに当接する。この状態では、プロセス部25には、支点部61周りに図示反時計回り方向の回転モーメントが作用しており、下側のガイド壁59がその回転モーメントにより第1被支持部54から受ける下向きの荷重を支持している。また、この状態では、プロセス部25の下端(感光ドラム31の下端)は、開口部2Aの下端付近に設けられた案内部14Aよりも高い位置に保持される。
【0071】
図3の状態から、プロセス部25がさらに前方に引き出されると、両被支持部54,55がそれぞれガイド壁58,59に当接することでプロセス部25の上下方向の傾動が規制され、プロセス部25が水平な姿勢を保ったまま前方へ案内される。そして、プロセス部25の重心が支点部61の位置よりも前方に至ると、プロセス部25には、支点部61周りに図示時計回り方向の回転モーメントが作用し、上側のガイド壁58がこの回転モーメントにより第2被支持部55から受ける上向きの荷重を支持する。
【0072】
そして、プロセス部25が、図4に示すように、ユニット収容部50のほぼ全体が開口部2Aの外側に露出する位置まで引き出されると、第1被支持部54が支点部61の後面に当接して両者54,61が係止状態となり、プロセス部25の引き出し動作が規制される。ここで、第1被支持部54の外径が支点部61の外径よりも大きい場合(より正確には第1被支持部54の中心が支点部61の中心よりも上方にある場合)には、両者54,61が当接したときに、第1被支持部54が支点部61上に乗り上げて、プロセス部25が外れてしまうおそれがある。これに対し本実施形態では、第1被支持部54の外径が支点部61の外径より小さくされている(第1被支持部54の中心が支点部61の中心よりも下方にある)ため、両者54,61の係合が外れにくく、従ってプロセス部25が外れることが防止される。このようにプロセス部25が引き出された状態では、各現像カートリッジ34の交換を行うことができる。
【0073】
図4に示す状態から、プロセス部25を本体ケーシング2から取り外す場合には、取手部51を掴んでプロセス部25の前端側を持ち上げ、プロセス部25を後端下がりの姿勢に傾ける。すると、まず第2被支持部55が下降して下側のガイド面59Aに当接し、続いて第1被支持部54がガイド面59Aから上昇して支点部61との係合が解除される(図5参照)。このとき、第1被支持部54及び支点部61は、共に回転自在であるため、容易に係合を解除することができる。なお、図5は、プロセス部25を傾けた後に、プロセス部25の後部側に設けられた図示しない取手部を掴んで、プロセス部25の後部側を若干持ち上げた状態を示している。そして、プロセス部25を傾けた姿勢のまま、プロセス部25を斜め前上方へ引くと、プロセス部25が本体ケーシング2から離脱される。このようにプロセス部25を本体ケーシング2から取り外すことで、プロセス部25の交換(感光ドラム31が劣化した場合等)やベルトユニット15の交換、または本体ケーシング2内におけるジャム処理等のメンテナンスを行うことができる。
【0074】
なお、本体ケーシング2から取り外したプロセス部25を再び本体ケーシング2内に装着する場合には、上記の手順と逆の要領で、プロセス部25を後端下がりの姿勢として両被支持部54,55を溝部60内に挿入させた後、プロセス部25を水平姿勢として奥側に押し込む。第1被支持部54がガイド壁59の案内面59Bに至るとともに、支点部61が支点受け壁56の案内面56Bに至ると、プロセス部25がほぼ水平姿勢を保ったまま斜め下方に移動して、正規の装着位置に至り、各感光ドラム31が搬送ベルト18上面に当接する。
【0075】
(本実施形態の効果)
以上のように本実施形態によれば、プロセス部25の上下方向への傾動を規制させるための被支持部54,55がユニット収容部50よりも後方に設けられているため、引き出し時に被支持部54,55に掛かる荷重が小さくなり、プロセス部25の引き出し時の操作性を確保することができる。また、第1被支持部54がユニット収容部50に対して後方に突出した突出部53に設けられているため、ユニット収容部50の後方の空間(突出部53と重なる空間)に他の部品を配置することが可能になり、装置の大型化を回避することができる。
【0076】
また、本体ケーシング2内におけるプロセス部25の後方には、定着器43が突出部53と重なる位置に配置されているため、スペース効率が良い。
【0077】
また、両被支持部54,55が回転体からなるため、プロセス部25を引き出し又は挿入する際に被支持部54,55とガイド壁58,59との間に生じる抵抗が低減され、操作を円滑に行うことができる。
【0078】
プロセス部25の引き出し操作時に、本体ケーシング2の支点部61がプロセス部25の係止部としての第1被支持部54に係止することで引き出し動作が規制されるため、プロセス部25を本体ケーシング2から取り外す必要のないときに誤って抜き出してしまうことを防止できる。
【0079】
また、プロセス部25を本体ケーシング2から取り外すことができるため、本体ケーシング2内のメンテナンスを行う場合等に好都合である。
【0080】
さらに、第1被支持部54が支点部61に係止する係止部を兼ねるため、プロセス部25の構成が簡単になる。
【0081】
また、本体ケーシング2に設けられた支点部61の上面に支点受け壁56を載せることで、プロセス部25が支持される。プロセス部25に支点部61周りの回転モーメントが生じた場合には、被支持部54,55がガイド壁58,59に当接して支持されることにより、プロセス部25の傾動が規制される。
【0082】
また、支点部61が回転体からなるため、プロセス部25を引き出し又は挿入する際に支点部61と支点受け壁56との間に生じる抵抗が低減され、操作を円滑に行うことができる。
【0083】
さらに、支点部61がプロセス部25の引き出し動作を規制するストッパを兼ねるため、本体ケーシング2側の構成が簡単になる。
【0084】
また、支点受け壁56が上下に対向した一対のガイド面58A,59A間に配置されるため、本体ケーシング2内に支点受け壁56を受け入れるための溝等を別に設ける必要がなくなる。これにより、スペース効率が良くなり、装置の小型化を図ることができる。
【0085】
また、プロセス部25が案内面56B,59Bにより引き出し動作に伴って搬送ベルト18から離間される。このため、引き出し動作中に画像形成ユニット26と搬送ベルト18とが摺接することがなく、プロセス部25を円滑に引き出すことができる。
【0086】
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2について図6から図9を参照して説明する。なお、以下の説明においては、実施形態1と相違する構成について主に説明し、実施形態1と同様の機能を有する構成には同一符号を付して説明を省略する。
図6は、前面カバー3を開放した状態を示す側断面図、図7は、プロセス部65を引き出す途中の状態を示す側断面図、図8は、プロセス部65の引き出し動作が規制された状態を示す側断面図、図9は、プロセス部65を取り外す途中の状態を示す側断面図である。
【0087】
本実施形態のレーザプリンタ1Aが有するプロセス部65は、実施形態1における被支持部54,55に代えて、突出部53の左右両側面に、回転自在な回転体よりなる1個の被支持部66を備えている。この被支持部66の外径は、支点部61の外径よりも大きく、また両ガイド面58A,59A間の幅寸法よりも僅かに小さい程度とされている。また、本体ケーシング2内における下側のガイド壁59の後端部には、被支持部66を案内する前端上がりの案内面59Cが形成されている。
【0088】
さらに、本体ケーシング2内における開口部2Aの内側下部付近には、回動操作可能な左右一対のストッパ68が設けられている。このストッパ68は、内向きに張り出した鉤状の先端部68Aを有している。一方、プロセス部65におけるプロセス部65における張出部52の左右両側面下部には、ストッパ68の先端部68Aに係合可能な係止部69が突設されている。
【0089】
プロセス部65が本体ケーシング2内における正規の装置位置に装着された状態では、図6に示すように、支点受け壁56の案内面56Bが支点部61の上面に載るとともに、被支持部66がガイド壁59の案内面59C上に載ることにより、プロセス部65が水平姿勢で支持されている。そして、この状態よりプロセス部65が前方に引き出されると、その引き出し動作に伴って、両案内面56B,59Cの案内により、支点受け壁56の前端部及び被支持部66がほぼ同時に持ち上げられ、プロセス部65が斜め前上方に移動する。これにより、プロセス部65の各感光ドラム31が搬送ベルト18から離間する。
【0090】
そして、図7に示すように、支点受け壁56の水平面56Aが支点部61上に乗り上げるとともに、被支持部66が下側のガイド壁59のガイド面59A上に乗り上げる。この状態では、プロセス部65には、支点部61周りに図示反時計回り方向の回転モーメントが作用しており、下側のガイド壁59がその回転モーメントにより被支持部66から受ける下向きの荷重を支持している。
【0091】
プロセス部65が引き出される過程では、被支持部66がガイド壁58,59に当接することでプロセス部65の上下方向の傾動が規制され、プロセス部65が水平な姿勢を保ったまま前方へ案内される。そして、プロセス部65の重心が支点部61の位置よりも前方に至ると、プロセス部65には、支点部61周りに図示時計回り方向の回転モーメントが作用し、上側のガイド壁58がこの回転モーメントにより被支持部66から受ける上向きの荷重を支持する。
【0092】
そして、プロセス部65が、図8に示すように、ユニット収容部50のほぼ全体が開口部2Aの外側に露出する位置まで引き出されると、プロセス部65の係止部69がストッパ68の先端部68Aに係合し、プロセス部65の引き出し動作が規制される。
【0093】
図8に示す状態から、プロセス部65を本体ケーシング2から取り外す場合には、ストッパ68の先端部68Aを持ち上げて、係止部69との係合を解除する。そして、図9に示すように、プロセス部65を前方へ引きつつ、被支持部66が支点部61を越えるようにプロセス部65の後端部を若干持ち上げることで、プロセス部65が本体ケーシング2から離脱される。このとき、被支持部66及び支点部61が共に回転自在であって、また、被支持部66の外径が支点部61の外径よりも大きくされている(被支持部66の中心が支点部61の中心よりも上方にある)ため、被支持部66が容易に支点部61を乗り越えることができる。
【0094】
<実施形態3>
次に本発明の実施形態3について図10から図13を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、実施形態1と相違する構成について主に説明し、実施形態1と同様の機能を有する構成には同一符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態のレーザプリンタ1Bの概略構成を示す側断面図、図11は、前面カバー3を開放した状態を示す側断面図、図12は、プロセス部70を引き出す途中の状態を示す側断面図、図13は、プロセス部70の引き出し動作が規制された状態を示す側断面図である。
【0095】
本実施形態のレーザプリンタ1Bは、本体ケーシング2内におけるプロセス部70の左右両側に、前後方向(横方向)に延び、かつ前端上がり方向に傾斜した上下一対のガイド壁71,72を備えている。即ち本実施形態では、プロセス部70の引き出し方向が搬送ベルト18の上面に対して斜めに傾斜するように構成されている。上側のガイド壁71には下向きのガイド面71A(本発明の「案内手段」「案内面」に相当)、下側のガイド壁72には上向きのガイド面72Aがそれぞれ設けられており、これらの両ガイド面71A,72Aは、互いに平行でかつ所定間隔を空けて対向している。また、両ガイド壁71,72(両ガイド面71A,72A)の間には溝部73が形成されている。さらに、下側のガイド面71Aの前端位置(溝部73の前端位置)には、回転自在な回転体よりなる支点部74(本発明の「ストッパ」に相当)が設けられている。
【0096】
一方、プロセス部70の有するフレーム76は、実施形態1のプロセス部25と同様に、4つの画像形成ユニット26を収容するユニット収容部77と、その後方に張り出した張出部78と、張出部78の後端面上部から後方(引き出し方向における後方)へ部分的に突出した突出部79とを備えている。そして、本体ケーシング2内には、ユニット収容部77の後方(張出部78の後方)で、かつ突出部79に対して引き出し方向(ガイド壁71,72に沿った方向)に直交する方向について重なるような位置に定着器43が配置されている。
【0097】
また、フレーム76には、実施形態1のプロセス部25と同様に、張出部78の左右両側面上部に、回転自在な回転体からなる第1被支持部80(本発明の「係止部」に相当)が取り付けられ、突出部79の左右両側面に、回転自在な回転体からなる第2被支持部81が取り付けられている。さらに、フレーム76の左右両側面における上端部には、第1被支持部80の位置より前側に、引き出し方向(即ちガイド壁71,72の延び方向)に沿って延び、外側に張り出した板状の支点受け壁82が形成されている。この支点受け壁82は、前後方向に延びた下向きの水平面82Aを有し、実施形態1の案内面56Bに相とする部位は設けられていない。また、支点受け壁82は、溝部73内に上下のガイド面71A,72Aに当接しない状態で配置されている。
【0098】
プロセス部70が本体ケーシング2内における正規の装置位置に装着された状態では、図10及び図11に示すように、第1被支持部80が下側のガイド面72Aの後端に位置しており、第2被支持部81は、溝部73から外れた位置にある。この状態よりプロセス部70が前方に引き出されると、第1被支持部80がガイド面72Aに沿って上方に案内されることで、プロセス部70が斜め前上方に移動し、各感光ドラム31が搬送ベルト18から離間する。
【0099】
そして、プロセス部70がさらに引き出されると、図12に示すように、第2被支持部81が溝部73内に進入し、両被支持部80,81がガイド壁71,72のガイド面71A,72Aに当接することでプロセス部70の上下方向の傾動が規制される。なお、図12の状態では、プロセス部70には、支点部74周りに図示反時計回り方向の回転モーメントが作用しており、下側のガイド壁72がその回転モーメントにより第1被支持部80から受ける下向きの荷重を支持している。そして、プロセス部70の重心が支点部74の位置よりも前方に至ると、プロセス部70には、支点部74周りに図示時計回り方向の回転モーメントが作用し、上側のガイド壁71がこの回転モーメントにより第2被支持部81から受ける上向きの荷重を支持する。
【0100】
そして、プロセス部70が、図13に示すように、ユニット収容部77のほぼ全体が開口部2Aの外側に露出する位置まで引き出されると、第1被支持部80が支点部74に係合し、プロセス部70の引き出し動作が規制される。
図13に示す状態から、プロセス部70を本体ケーシング2から取り外す場合には、実施形態1と同様に、プロセス部70の前端部を持ち上げて、第1被支持部80と支点部74との係合を解除した後に、プロセス部70を前方へ引くことでプロセス部70を本体ケーシング2から離脱することができる。
【0101】
<実施形態4>
次に本発明の実施形態4について図14から図19を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、実施形態1と相違する構成について主に説明し、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
図14は、プロセス部90を本体ケーシング2から離脱した状態を示す側断面図、図15は、支点部61が規制部90に当接した状態を示す側断面図、図16から図18は、第1被支持部54が案内部92によって案内される過程を示す側断面図、図19は、プロセス部90を引き出す途中の状態を示す側断面図である。
【0102】
本実施形態のレーザプリンタ1Cにおけるプロセス部90の左右両側面には、第1被支持部54と第2被支持部55との間のスペースを埋めるように合成樹脂製の規制部91が設けられている。この規制部91の下面は、プロセス部90を水平姿勢としたときに(図19参照)、前端下がりになるように傾斜した案内面91Aとなっており、この案内面91Aは概ね両被支持部54,55の共通接線に沿うように形成されている。
【0103】
一方、本体ケーシング2には、下側のガイド壁59が有するガイド面59Aの前端位置(溝部60の前端位置)に、既述の支点部61と、その後側に配置された案内部92(支点部61とともに本発明の「ストッパ」に相当)とが設けられている。この案内部92は、合成樹脂製であって、前端上がりに傾斜した傾斜面92Aを備えている。傾斜面92Aは、後端側がガイド面59Aに連なり、前端側が支点部61の上面に概ね連なるように形成されている。
【0104】
取り外した状態のプロセス部90を本体ケーシング2に装着するには、まず図14に示すように、プロセス部90を前端上がりに傾斜した姿勢で保持しつつ斜め下後方へ向けて移動させ、プロセス部90の後端部を本体ケーシング2の開口部2Aに挿入するとともに、左右の各被支持部54,55をガイド壁58,59間の溝部60内に向けて差し入れる。すると、第2被支持部55が支点部61を越えたところで、図15に示すように、支点部61の上面が規制部91の案内面91Aに当接し、プロセス部90の後端側が支点部61により支持される。このとき、規制部91によって、支点部61及び案内部92が両被支持部54,55間に入り込んで引っ掛かることが規制される。この状態から、プロセス部90を後方に押し込むと、規制部91が案内面91Aの案内によって支点部61上を後方に滑り、図16に示すように、第1被支持部54が支点部61を乗り越えて、案内部92の傾斜面92Aに当接する。
【0105】
続いて、プロセス部90の前端側を下方へ降ろす(プロセス部90の前端側を支える手の力を抜く)と、第1被支持部54が傾斜面92A上を後方側へ滑るとともに、プロセス部90が第1被支持部54を中心として図示時計回り方向に回動し、図17に示すように、第2被支持部55が上側のガイド壁58のガイド面58Aに当接する。そして、図18に示すように、第1被支持部54が下側のガイド壁59のガイド面59Aに当接したところで、プロセス部90の回動が停止しプロセス部90が水平姿勢で支持される。このように、傾斜面92Aの案内により、プロセス部90が下降すると共に後方(奥側)へ押し込まれて、第2被支持部55が確実に溝部60の奥側に進入する。従って、プロセス部65の挿入が浅くなることにより第2被支持部55がガイド壁58の前端から前側に抜け出してプロセス部90が脱落することが防止される。図18の状態からプロセス部90を後方に押し込み(図19参照)、プロセス部90が正規の装着位置(図示せず)に至ったところでプロセス部90の装着が完了する。
【0106】
次に、本体ケーシング2に装着されたプロセス部90を引き出す場合には、図19に示すように、プロセス部90が上下のガイド面58A,59Aの案内により、前方へ水平に引き出される。そして、第1被支持部54がガイド壁59の前端に至ると、図18に示すように、第1被支持部54が案内部92に突き当たって係止するため、プロセス部90の引き出し動作が規制される。
【0107】
続いて、プロセス部90を本体ケーシング2から取り外す場合には、プロセス部90の前端部を斜め上方へ引き上げる。すると、第1被支持部54が案内部92の傾斜面92Aに沿って斜め上前方へ移動するとともに、プロセス部90が反時計回り方向に回動して前端上がりに傾いた姿勢となる(図17及び図16を参照)。その状態からプロセス部90の前端部をさらに引き上げると、図15に示すように、第1被支持部54が支点部61を越え、規制部91の案内面91Aが支点部61の上面に乗り上げる。そこで、プロセス部90の後端側を保持しつつ、プロセス部90を斜め上方に移動させることで、図14に示すように、プロセス部90を本体ケーシング2から離脱することができる。
【0108】
以上のように本実施形態によれば、プロセス部90を引き出した状態から引き出し方向に対して上側に移動させることで装置本体から離脱できるため、プロセス部90を簡易に取り外すことができる。また、プロセス部90の引き出し方向と離脱方向とが同じであると、引き出し時に誤ってプロセス部90を抜き出してしまうおそれがあるが、本構成では、プロセス部90の引き出し方向と離脱方向とが異なるため、誤ってプロセス部90を抜き出してしまうことが防止される。
【0109】
また、プロセス部90の本体ケーシング2への装着時には、第1被支持部54を案内部92の傾斜面92Aに沿って案内させることで、プロセス部90(第1被支持部54)が下降するとともに奥側へ押し込まれる。これにより、プロセス部90がひっくり返ることなく安定的に支持されるため、プロセス部90の装着を円滑に行うことができる。
【0110】
また、プロセス部90の前端側を持ち上げるように回動させることで、第1被支持部54と案内部92及び支点部61との係止を解除できるため、プロセス部90を本体ケーシング2から簡単に取り外すことができる。
【0111】
さらに、一対の被支持部54,55間に案内部92及び支点部61の進入を規制する規制部91が設けられているため、プロセス部90の着脱の際に、その一対の被支持部54,55間に案内部92及び支点部61が引っ掛かることが防止され、作業を円滑に行うことができる。
【0112】
また、プロセス部90の装着時または離脱時には、規制部91に設けられた案内面91Aにより支点部61が案内されるため、作業を円滑に行うことができる。
【0113】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1) 上記各実施形態では、本発明を像担持体(感光ドラム)から被記録媒体(用紙)に転写を行う直接転写式のレーザプリンタに適用した例を示したが、本発明は、被記録媒体に対して中間転写体(中間転写ベルトあるいは中間転写ドラム)を介して転写を行う中間転写式のレーザプリンタにも適用することができる。
(2) 上記各実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のトナーを用いたプリンタを例示したが、これに限らず、例えば赤及び黒の2色のトナーを用いるものや6色のトナーを用いるもの等に対しても本発明を適用することができる。
【0114】
(3) 上記各実施形態では、画像形成ユニットのうち現像カートリッジ(現像装置)のみがプロセス部のフレームに対して着脱可能に保持されたものを示したが、本発明によれば、画像形成ユニットのその他の構成要素(感光ドラムや帯電器等)をフレームに対して着脱可能としても良い。
(4) 上記各実施形態では、ガイド壁が左右両側に上下一対ずつ設けられ、それぞれに設けられたガイド面が互いに対向した形態のものを示したが、本発明によれば、例えば、ガイド壁を左右両側に一つのみ設けて、そのガイド壁の上下面をガイド面とし、プロセス部(引き出し部)側に設けた一対の被支持部が上下のガイド面に当接するように構成しても良い。
【0115】
(5) 上記各実施形態では、定着器がプロセス部(引き出し部)の後面上部に突出された突出部に対して下側に重なって配置されたものを示したが、これに限らず、本発明によれば、例えば、定着器が突出部の上側に重なって配置されるようにしても良く、あるいは、定着器が左右両側に突出された突出部の間に重なって配置されるようにしても良い。
(6) 上記実施形態1,2では、プロセス部(引き出し部)の引き出し動作に伴って、プロセス部の前端及び後端が同時に持ち上げられ、搬送ベルトから離間するように構成されているが、本発明によれば、プロセス部の前端と後端とを互いに別の時期に持ち上げるように構成しても良く、その場合には、両端を同時に持ち上げる場合に比べて、プロセス部を持ち上げる際の操作力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】実施形態1に係るレーザプリンタの概略構成を示す側断面図
【図2】前面カバーを開放した状態を示す側断面図
【図3】プロセス部を引き出す途中の状態を示す側断面図
【図4】プロセス部の引き出し動作が規制された状態を示す側断面図
【図5】プロセス部を取り外す途中の状態を示す側断面図
【図6】実施形態2に係るレーザプリンタにおいて前面カバーを開放した状態を示す側断面図
【図7】プロセス部を引き出す途中の状態を示す側断面図
【図8】プロセス部の引き出し動作が規制された状態を示す側断面図
【図9】プロセス部を取り外す途中の状態を示す側断面図
【図10】実施形態3に係るレーザプリンタの概略構成を示す側断面図
【図11】前面カバーを開放した状態を示す側断面図
【図12】プロセス部を引き出す途中の状態を示す側断面図
【図13】プロセス部の引き出し動作が規制された状態を示す側断面図
【図14】実施形態4に係るレーザプリンタにおいてプロセス部を本体ケーシングから離脱した状態を示す側断面図
【図15】支点部が規制部に当接した状態を示す側断面図
【図16】第1被支持部が案内部によって案内される過程を示す側断面図
【図17】第1被支持部が案内部によって案内される過程を示す側断面図
【図18】第1被支持部が案内部によって案内される過程を示す側断面図
【図19】プロセス部が引き出し途中の位置にある状態を示す側断面図
【符号の説明】
【0117】
1,1A,1B,1C…レーザプリンタ(画像形成装置)
2…本体ケーシング(装置本体)
4…用紙(被記録媒体)
18…搬送ベルト
25,65,70,90…プロセス部(引き出し部、プロセスカートリッジ)
26…画像形成ユニット
43…定着器
50,77…ユニット収容部
53,79…突出部
54,80…第1被支持部(被支持部、係止部)
55,81…第2被支持部(被支持部)
56,82…支点受け壁
56B…案内面(案内手段)
58,59,71,72…ガイド壁
58A,59A,71A…ガイド面
59B…案内面(案内手段)
61…支点部(ストッパ)
66…被支持部
68…ストッパ
69…係止部
72A…ガイド面(案内手段、案内面)
74…支点部
91…規制部
91A…案内面
92…案内部(ストッパ)
92A…傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向に延びたガイド壁を有する装置本体と、
被記録媒体に画像を形成する複数の画像形成ユニットと、
前記装置本体に対して前記ガイド壁に沿って引き出し可能に設けられ、前記複数の画像形成ユニットを収容しかつ各画像形成ユニットの少なくとも一部の構成要素を着脱可能に保持したユニット収容部と、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方に突出した突出部と、前記突出部に設けられ前記ガイド壁に当接することで上下方向への傾動を規制させる被支持部と、を有する引き出し部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記引き出し部は、前記装置本体から引き出した状態において、前記引き出し方向よりも上側に向けて移動させることで前記装置本体から離脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ガイド壁における引き出し方向の前端位置には、前記引き出し部の前記装置本体に対する装着時に前記被支持部を案内する前端上がりの傾斜面を有する案内部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記装置本体内には、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方で、かつ前記突出部に対して前記引き出し方向と直交する方向に重なる位置に定着器が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記被支持部は、前記ガイド壁との当接により回転可能な回転体からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記引き出し部は、係止部を備え、
前記装置本体は、前記引き出し部の引き出し時に、前記係止部と係止することで前記引き出し部の引き出し動作を規制するストッパを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記引き出し部は、前記係止部と前記ストッパとの係止を解除することで、前記装置本体に対して離脱可能とされていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記引き出し部は、前記引き出し方向における前端側を持ち上げるように回動させることで前記係止部と前記ストッパとの係止を解除可能とされていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記被支持部は、前記係止部を兼ねることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記被支持部は、一対が前記引き出し方向に離間して設けられており、その一対の被支持部間には、前記ストッパの進入を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記規制部は、前記引き出し部の装着時または離脱時に前記ストッパを案内する案内面を有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記引き出し部は、前記被支持部に対して前記引き出し方向における前側に引き出し方向に沿って延びる支点受け壁を備え、
前記装置本体は、上面に前記支点受け壁を載せることで前記引き出し部を支持する支点部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記支点部は、前記支点受け壁との当接により回転可能な回転体からなることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記支点部は、前記ストッパを兼ねていることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記ガイド壁は、前記被支持部に当接可能でかつ上下に対向して配置された一対のガイド面を有し、
前記支点受け壁は、前記一対のガイド面間に配置されていることを特徴とする請求項12から請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記装置本体内には、
前記引き出し部の下側に配置され、前記各画像形成ユニットへ被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、
前記引き出し部を、その引き出し動作に伴って、前記搬送ベルトに対して離間する方向に案内する案内手段と、
が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記案内手段は、前記ガイド壁に設けられ前記被支持部を前記引き出し部の引き出し動作に伴って案内する案内面により構成されていることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
横方向に延びたガイド壁を有する装置本体と、
被記録媒体に画像を形成する複数の画像形成ユニットと、
前記装置本体に対して前記ガイド壁に沿って引き出し可能に設けられ、前記複数の画像形成ユニットを収容しかつ各画像形成ユニットの少なくとも一部の構成要素を着脱可能に保持したユニット収容部と、前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方に設けられ前記ガイド壁に当接することで上下方向への傾動を規制させる被支持部と、を有する引き出し部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項19】
横方向に延びたガイド壁を有する装置本体に対して引き出し自在に装着可能なプロセスカートリッジであって、
前記ガイド壁に沿って引き出し可能とされ、
被記録媒体に画像を形成する複数の画像形成ユニットと、
前記複数の画像形成ユニットを収容しかつ各画像形成ユニットの少なくとも一部の構成要素を着脱可能に保持したユニット収容部と、
前記ユニット収容部に対して前記引き出し方向における後方に突出した突出部と、
前記突出部に設けられ前記ガイド壁に当接することで上下方向への傾動を規制させる被支持部と、
を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項20】
前記被支持部は、一対が前記引き出し方向に離間して設けられており、その一対の被支持部間には、外物の進入を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項19に記載のプロセスカートリッジ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2011−70233(P2011−70233A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5514(P2011−5514)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【分割の表示】特願2005−374659(P2005−374659)の分割
【原出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】