説明

画像形成装置及び電子機器

【課題】画像形成装置において、製造コストを低く保ち、静電気が筐体外部からフレキシブル基板に放電しないようにして静電気による可変表示装置や制御部の故障を防止する。
【解決手段】画像形成装置の表示ユニット5は、液晶表示装置52を外枠51により保持してなっており、外枠51の軸支部51aが筐体10に軸支されて、筐体10に回動自在に取り付けられている。液晶表示装置52は、フレキシブル基板81を介して筐体10の内部の回路基板と接続されている。フレキシブル基板81の軸支部51a近傍から筐体10の内部に向けて外枠51の外部に露出する部分は、外枠51と一体に形成された保護部53で覆われている。外枠51の軸支部51a近傍からフレキシブル基板81の外枠51の外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなっているので、静電気が筐体10の外部からフレキシブル基板81に放電することがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体に対する可変表示装置の角度が変更可能となるように構成された画像形成装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、筐体に対する角度が変更可能な液晶表示装置等の表示装置(以下、可変表示装置とする)を備えた、画像形成装置等の電子機器が用いられている。このような電子機器としては、表示素子を樹脂製の外枠により保持した表示ユニットを筐体に回動自在に軸支することにより可変表示装置の筐体に対する角度を変更可能に構成し、ユーザからの可変表示装置の視認性が向上するようにしたものが知られている。このような電子機器において、この可変表示装置の表示を制御する制御部が筐体内部に収納されている場合、制御部と可変表示装置とは、例えばフレキシブル基板を介して接続される。フレキシブル基板は、外枠の筐体に軸支された部位の近傍から外枠外部に露出され、筐体内部の制御部に接続される。
【0003】
このような電子機器においては、表示ユニットが筐体に対し回動可能であるので、可変表示装置を保持する外枠と筐体との間には隙間が存在している。従来の電子機器では、筐体や外枠の外部とフレキシブル基板との間の距離が小さい状態、すなわち、外枠の外部からフレキシブル基板までの沿面距離が小さい状態であり、例えば表示ユニットを回動させるとき等、静電気がユーザの指先等からフレキシブル基板に放電してしまう可能性がある。静電気がフレキシブル基板に放電すると、その静電気がフレキシブル基板を介して可変表示装置や制御部に通電してこれらを破壊してしまう恐れがあり、電子機器の故障の原因となることがある。これを防止するため、従来の電子機器においては、フレキシブル基板を絶縁性の被覆により覆ったり、アースに接続された導電板をフレキシブル基板の近傍に配置して、静電気がフレキシブル基板に放電しないように対策が必要とされている。しかしながら、このように対策を施すことにより、電子機器の製造コストが高くなってしまうという問題がある。
【0004】
また、静電気による故障を防止した電子機器としては、例えば特許文献1に記載されているように、液晶表示器の下にアースに接続された導電性部材を設け、液晶表示器への静電気の影響を防止したものがある。また、特許文献2には、液晶表示装置の端子と金属性の筐体の前面に配置される前面板との間に筐体の一部である折り曲げ片を配置することにより、液晶表示装置を静電気から保護した電子機器が記載されている。しかしながら、これらの特許文献1及び特許文献2についても、上述のようにフレキシブル基板に静電気が放電することを防止するのに有効な解決策は開示されていない。
【特許文献1】特開2003−84261号公報
【特許文献2】特開平9−197975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、静電気が筐体外部からフレキシブル基板に放電しないようにし、静電気による可変表示装置や制御部の故障を防止可能な、製造コストが低い画像形成装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、記録紙を筐体内部に搬送する記録紙搬送機構と、画像データを用いて、前記記録紙搬送機構により搬送される記録紙に画像を形成する画像形成部と、筐体内部に収納されており、前記記録紙搬送機構及び画像形成部を制御する制御部と、前記制御部とフレキシブル基板を介して接続され制御部から送信された情報を表示する液晶表示装置を樹脂製の外枠により保持してなる表示ユニットとを備え、前記表示ユニットは、前記外枠が筐体に回動自在に軸支され、前記筐体に対する液晶表示装置の角度が変更可能となるように設けられており、前記フレキシブル基板は、前記外枠の筐体に軸支された軸支部の近傍から筐体内部に向けて、外枠外部に露出するように配線されている画像形成装置において、前記表示ユニットは、前記外枠本体と一体に形成され、前記外枠の軸支部近傍の外表面から前記フレキシブル基板の外枠外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなるように、前記フレキシブル基板の前記軸支部近傍から筐体内部に向けて露出する部分を覆う保護部を有しており、この保護部は、前記表示ユニットを前記筐体に対して回動させて筐体に対する液晶表示装置の角度が所定の角度になったときに前記筐体と当接するように形成されており、表示ユニットが前記所定の角度を超えて回動しないように構成されているものである。
【0007】
請求項2の発明は、可変表示装置を樹脂製の外枠により保持してなる表示ユニットと、筐体内部に収納され、前記可変表示装置とフレキシブル基板を介して接続されており、前記可変表示装置の表示を制御する制御部とを備え、前記表示ユニットは、前記外枠が筐体に回動自在に軸支され、前記筐体に対する可変表示装置の角度が変更可能となるように設けられている電子機器において、前記表示ユニットは、前記外枠本体と一体に形成され、前記外枠の軸支部近傍の外表面から前記フレキシブル基板の外枠外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなるように前記フレキシブル基板を覆う保護部を有しているものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、フレキシブル基板の軸支部近傍から筐体内部に向けて露出する部分を覆う保護部が形成されており、外枠の軸支部近傍の外表面からフレキシブル基板の外枠外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなっているので、静電気を帯電しているユーザ等が表示ユニットを回動させるなどの操作を行う際にも静電気がフレキシブル基板に放電される可能性が低減され、静電気による液晶表示装置や制御部の故障を防止することができる。保護部は外枠と一体形成されるので、画像形成装置を低コストに製造することが可能となる。また、表示ユニットが筐体に対して所定の角度であるとき筐体と保護部とが当接するので、表示ユニットが所定の角度を超えて回動されてフレキシブル基板等の配線や樹脂部品等が破損してしまうことを防止することが可能となる。
【0009】
請求項2の発明によれば、外枠の軸支部近傍の外表面からフレキシブル基板の外枠外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなっているので、上述と同様に、静電気により液晶表示装置や制御部の故障を防止することができ、電子機器を低コストに製造することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る電子機器の一例である画像形成装置を示す。この画像形成装置1は、プリンタ部2と、プリンタ部2の上面を覆うように配されており原稿を画像データとして読み取る機能を有するスキャナ部3とで構成されている。この画像形成装置1の筐体10は、樹脂により形成されたものである。プリンタ部2の筐体10の内部には、記録紙に画像を形成する画像形成部2aと、記録紙をプリンタ部2内部に搬送する記録紙搬送機構2bとが配されている。プリンタ部2に搬送される記録紙は、筐体10の後方に配されている給紙トレイ11に装填される。筐体10の前面下方には、プリンタ部2にて画像が形成された記録紙が排出される排紙トレイ12が配されている。スキャナ部3の上面は、原稿台カバー13により覆われている。スキャナ部3及び原稿台カバー13は、それぞれプリンタ部2の筐体10に対し回動自在に、筐体10の背面側のヒンジ部(図示せず)に軸支されている。
【0011】
スキャナ部3の筐体10の上面の手前側の一部には、外部から操作可能な例えば電源ボタン等の操作ボタン6が配された操作パネル10aが設けられている。また、操作パネル10aの背面側には、液晶表示装置52を樹脂製の外枠51により保持した構造の表示ユニット5が配されている。表示ユニット5は、後述するように外枠51が筐体10に回動自在に軸支されており、筐体10に対する液晶表示装置52の角度が変更可能となるように設けられている。筐体10の前面には、例えばUSBコネクタ及びコンパクトフラッシュ(登録商標)等の各種メモリーカードに対応するコネクタであるデータ入出力コネクタ7が設けられている。
【0012】
図2に示すように、筐体10の内部には、例えばASIC等により構成されている制御部8が設けられている。制御部8は、プリンタ部2、スキャナ部3、液晶表示装置52、操作ボタン6、データ入出力コネクタ7と通信可能に構成されている。制御部8の内部には、例えばプリンタ部2でプリントされる画像データや、スキャナ部3でスキャンされた画像データ等が記憶される記憶部8aが設けられている。
【0013】
この画像形成装置1は、例えば外部のパーソナルコンピュータに接続されて用いられる。接続されているパーソナルコンピュータ上で動作するドライバプログラムから所定のコマンドや画像データが制御部8に送信されると、制御部8は、後述のように、例えば画像形成部2a及び記録紙搬送機構2bを制御し記録紙に画像を記録するプリント動作を実行させたり、スキャナ部3を制御して原稿を画像データとして読み取るスキャン動作を実行させたりする。
【0014】
プリンタ部2は、いわゆるインクジェット方式により記録紙上にインクを塗布して画像を形成するものである。画像形成部2aは、例えばインクカートリッジ(図示せず)と、記録ヘッドを搭載しているキャリッジ(図示せず)と、キャリッジを駆動させるDCモータ(図示せず)等により構成されている。記録紙搬送機構2bは、例えば記録紙を搬送するためのローラ(図示せず)と、これを駆動するモータ(図示せず)等により構成されている。プリント動作は、記録紙を記録紙搬送機構2bにより搬送し、キャリッジを記録紙の搬送方向と直交する方向に往復移動させながら記録ヘッドからインクカートリッジに搭載されたインクを吐出させることにより行われる。なお、プリンタ部2の構成はこれに限られるものではなく、例えばトナーを静電気により記録紙に付着させて加熱する電子写真方式により記録紙上に画像を形成するものであってもよい。
【0015】
スキャナ部3は、上部にガラス板等の透光部材からなる原稿台(図示せず)を有しており、例えばCIS(Contact Image Sensor)等の撮像素子を搭載したスキャンユニット(図示せず)と、スキャンユニットを原稿台の内面に沿って移動させる駆動機構(図示せず)とを備えている。原稿は、原稿台カバー13により原稿台の上面に押さえつけられるように載置される。スキャナ動作は、原稿台上に載置された原稿を、スキャンユニットを原稿台の内面に沿って移動させながら撮像して走査してすることにより行われる。このスキャナ部3により読み取られた画像データは、例えば制御部8の記憶部8aに保存され、プリンタ部2により記録紙に画像としてプリントされたり、例えばこの画像形成装置1に接続されている外部のパーソナルコンピュータ等に送信されたりする。
【0016】
さらに、この画像形成装置は、制御部8の制御により、データ入出力コネクタ7に画像が記録された外部機器やメモリーカードを接続したとき、それらの画像を記録紙にプリント可能に構成されているものである。また、この画像形成装置1は、操作パネル10aが外部から操作されて操作パネル10aから制御部8に信号が送られると、制御部8の制御により、その信号に応じたスキャナ部3及びプリンタ部2の動作が実行されるように構成されている。そしてまた、制御部8は、例えばこの画像形成装置1の動作状況やプリントされる画像の情報等を液晶表示装置52に表示させる機能を有しており、ユーザが画像形成装置1を扱いやすくなるように構成されている。
【0017】
図3は、画像形成装置1の表示ユニット5が取り付けられている部位を示す。また、図4は、表示ユニット5を示す。上述したように、表示ユニット5は、液晶表示装置52を樹脂製の外枠51により保持してなっている。この表示ユニット5は、外枠51に一体に形成されている軸支部51aが筐体10に軸支された状態で回動自在に筐体10に設けられている。図3に示すように、液晶表示装置52は、フレキシブル基板81を介して筐体10内部に収納された回路基板82に接続されている。回路基板82は制御部8の一部を構成する部材である。すなわち、液晶表示装置52は、フレキシブル基板81を介して制御部8と通信可能に設けられている。なお、表示ユニット5は、筐体10に固定された例えば金属板である固定板54が外枠51に取り付けられたギア状のプレート55に引っ掛かるように構成されている。これにより、表示ユニット5を回動させて液晶表示装置52の筐体10に対する角度を任意の角度に調節した状態で表示ユニット5を固定できるようになっている。
【0018】
フレキシブル基板81は、例えば銅箔をエッチングすることにより形成された回路を樹脂製のフィルムで挟んだ構造であり、屈曲性を有しているものである。このフレキシブル基板81は、図4に示すように、外枠51の軸支部51aの近傍から筐体10の内部に向けて、外枠51の外部に露出するように配線されている。この表示ユニット5の外枠51の、フレキシブル基板81が外枠51の外部に露出する部位には、外枠51と一体にフレキシブル基板81を覆うような保護部53が形成されている。すなわち、保護部53は、フレキシブル基板81の、軸支部51a近傍から筐体10の内部に向けて露出する部分を覆うように形成されている。
【0019】
図5及び図6は、画像形成装置1の表示ユニット5が取り付けられている部位を示す。上述のように保護部53が形成されているため、図5に示すように、表示ユニット5が、液晶表示装置52が筐体10の操作パネル10aの上面と平行になるように寝かせられている状態においては、フレキシブル基板81の保護部53から外枠51の外部に露出する部位が、表示ユニット5と筐体10との間にある隙間15から離れた状態になっている。フレキシブル基板81の外枠51の外部に露出した部位は、筐体10の内部の回路基板82に向けて折り曲げられた状態になっている。
【0020】
液晶表示装置52が画像形成装置1の前面に向くように、表示ユニット5が寝ている状態から起き上がる方向に回動されると、フレキシブル基板81は、回路基板82に接続されたまま、フレキシブル基板81の保護部53から外枠51の外部に露出する部位が上述とは反対側に折り曲げられた状態に撓む。図6に示すように、表示ユニット5が回動されて筐体10に対する液晶表示装置52の角度が例えば略垂直となるような所定の角度となったときには、表示ユニット5の保護部53が、筐体10に形成されている折り返し部10bに当接する。このように、保護部53が筐体10の折り返し部10bに当接するので、表示ユニット5は筐体10に対する液晶表示装置の角度が所定の角度を超えて回動しないようになっている。なお、フレキシブル基板81は配線の両面をフィルムで覆ったものであるので、表示ユニット5が繰り返し回動されて繰り返し折り曲げられたとしても破損してしまうことはない。
【0021】
上述のように、この画像形成装置1においては、表示ユニット5が筐体10に対して図5に示すように寝ている状態であっても、図6に示すように起き上がった状態であっても、フレキシブル基板81の保護部53から外枠51の外部に露出する部位が表示ユニット5と筐体10との間の隙間15から離れた状態となる。すなわち、外枠51の軸支部51a近傍の外表面からフレキシブル基板81の外枠51の外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなっている。このように沿面距離が大きくなっているので、例えば静電気を帯電しているユーザ等が表示ユニット5を回動させる等の操作を行う際に、静電気がフレキシブル基板81に放電されることがなくなり、静電気により液晶表示装置52や制御部8が故障してしまうことを防止することができる。また、保護部53は外枠51と一体形成されているので、画像形成装置1を低コストに製造することが可能である。なお、保護部53の形状は上述に限られるものではなく、外枠51の軸支部51aの近傍からフレキシブル基板81までの沿面距離が約10mm乃至15mm程度確保されるような形状であればよい。
【0022】
さらに、本実施形態においては、表示ユニット5が筐体10に対して所定の角度であるときに筐体10と保護部53とが当接するので、表示ユニット5が所定の角度を超えて回動されることがなくなる。従って、表示ユニット5が所定の角度を超えて回動されてしまうことによりフレキシブル基板81等の配線や樹脂部品等が破損してしまうことを防止することが可能となる。
【0023】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、表示ユニット5には、液晶表示装置52に限らず、たとえばエレクトロルミネッセンスディスプレイ等、種々の方式による可変表示装置が保持されていてもよい。また、本発明は、画像形成装置1に限らず、例えばデジタルスチルカメラ等、筐体10に対して可変表示装置の角度を変更可能な種々の電子機器に適用可能なものであり、表示ユニット5の外部からフレキシブル基板81までの沿面距離が大きくなるように構成することにより、静電気により可変表示装置や制御部が故障してしまうことを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図。
【図2】同上装置の構成を示すブロック図。
【図3】同上装置の表示ユニットが取り付けられた部位を示す側面図。
【図4】同上装置の表示ユニットを示す斜視図。
【図5】同上装置の表示ユニットが取り付けられた部位の、表示ユニットが寝ている状態を示す側断面図。
【図6】同上装置の表示ユニットが取り付けられた部位の、表示ユニットが起き上がっている状態を示す側断面図。
【符号の説明】
【0025】
1 画像形成装置(電子機器)
2a 画像形成部
2b 記録紙搬送機構
5 表示ユニット
8 制御部
10 筐体
51 外枠
51a 軸支部
52 液晶表示装置(可変表示装置)
53 保護部
81 フレキシブル基板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録紙を筐体内部に搬送する記録紙搬送機構と、
画像データを用いて、前記記録紙搬送機構により搬送される記録紙に画像を形成する画像形成部と、
筐体内部に収納されており、前記記録紙搬送機構及び画像形成部を制御する制御部と、
前記制御部とフレキシブル基板を介して接続され制御部から送信された情報を表示する液晶表示装置を樹脂製の外枠により保持してなる表示ユニットとを備え、
前記表示ユニットは、前記外枠が筐体に回動自在に軸支され、前記筐体に対する液晶表示装置の角度が変更可能となるように設けられており、
前記フレキシブル基板は、前記外枠の筐体に軸支された軸支部の近傍から筐体内部に向けて、外枠外部に露出するように配線されている画像形成装置において、
前記表示ユニットは、前記外枠本体と一体に形成され、前記外枠の軸支部近傍の外表面から前記フレキシブル基板の外枠外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなるように、前記フレキシブル基板の前記軸支部近傍から筐体内部に向けて露出する部分を覆う保護部を有しており、
この保護部は、前記表示ユニットを前記筐体に対して回動させて筐体に対する液晶表示装置の角度が所定の角度になったときに前記筐体と当接するように形成されており、表示ユニットが前記所定の角度を超えて回動しないように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
可変表示装置を樹脂製の外枠により保持してなる表示ユニットと、
筐体内部に収納され、前記可変表示装置とフレキシブル基板を介して接続されており、前記可変表示装置の表示を制御する制御部とを備え、
前記表示ユニットは、前記外枠が筐体に回動自在に軸支され、前記筐体に対する可変表示装置の角度が変更可能となるように設けられている電子機器において、
前記表示ユニットは、前記外枠本体と一体に形成され、前記外枠の軸支部近傍の外表面から前記フレキシブル基板の外枠外部に露出する部位までの沿面距離が大きくなるように前記フレキシブル基板を覆う保護部を有していることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−125837(P2007−125837A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−321755(P2005−321755)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【出願人】(591194034)レックスマーク・インターナショナル・インコーポレーテツド (142)
【氏名又は名称原語表記】LEXMARK INTERNATIONAL,INC
【Fターム(参考)】