説明

画像形成装置

【課題】 オプション機器(ユニット)の着脱の確認する際に於ける、消耗品等の無駄を省くこと。
【解決手段】 フラッシュメモリ3のユニットの装置情報格納領域3−1に装置情報を格納し、装置現状検知手段10−1は、上記ユニットの装置現状を検知し、装置変更検出手段10−2は、上記装置情報と上記装置現状とを比較し、両者の相違箇所を検出し、メッセージ表示手段10−3は、上記装置変更検出手段10−2の検出結果を操作パネル部4に表示し、装置情報更新手段10−4は、上記装置現状検知手段10−1が検知した装置現状で、フラッシュメモリ3が格納する装置情報を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成に用いるユニットを、着脱可能な画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置が所定の位置に配置された後に、ネットワーク環境の変化等によって、例えば、メモリ、両面ユニット、給紙トレイ等の、所謂オプション機器(ユニット)が着脱されることが多い。かかる場合に、従来の技術では、単に着脱が正確に実行されたことを確認するためのみであっても、該当する画像形成装置からシステム構成情報を印刷出力させる必要が有った(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従って、操作者は、システム構成情報を印刷出力させるために、オプション機器を着脱する度毎に、印刷処理工程を最低1サイクル実行する必要があった。その結果、印刷エンジン部を所定の印刷待機状態まで立ち上げるための時間と電力、及び、消耗品等が、無駄に消費されていた。
【特許文献1】特開2000−263985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、オプション機器が着脱される度毎に、システム構成情報が印刷出力され、印刷エンジン部を所定の印刷待機状態まで立ち上げるための時間と電力、及び、消耗品等が、無駄に消費される点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、オプション機器(ユニット)を着脱する直前に、所定の記憶部に格納されているユニット装置情報と、オプション機器を着脱した後に、実際に検知したユニット装置現状とを比較し、その相違箇所を所定の表示部に表示し、オプション機器(ユニット)の着脱の確認を可能とし、更に、実際に検知したユニットの装置現状で、上記記憶部に格納されているユニット装置情報を更新し、後に続くオプション機器(ユニット)の着脱に備えることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
オプション機器(ユニット)の着脱の確認を、従来技術に於ける、システム構成情報の印刷出力に代えて、所定の表示部に表示することとしたので、オプション機器を着脱する度毎に消費される、印刷エンジン部を所定の印刷待機状態まで立ち上げるための時間と電力、消耗品等の無駄を省くことが出来るという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
オプション機器(ユニット)を着脱した後に、実際にユニットの装置現状を検知する装置現状検知手段と、上記装置現状とオプション機器(ユニット)を着脱する直前に所定の記憶部に格納されているユニット装置情報とを比較し、両者の相違箇所を検出する装置変更検出手段と、その相違箇所を所定の表示部に表示して、オプション機器(ユニット)の着脱の確認を可能とするメッセージ表示手段と、実際に検知したユニット装置現状で、上記記憶部に格納されているユニット装置情報を更新する装置情報更新手段とを、全て従来の画像形成装置の制御プログラムの変更のみによって実現した。
【実施例1】
【0008】
図1は、実施例1による画像形成装置のブロック構成図である。
図に示すように、本実施例の画像形成装置は、RAM(ランダムアクセスメモリ)1と、プログラムROM(リードオンリーメモリ)2と、フラッシュメモリ3と、操作パネル部4と、パネルI/F部5と、印刷エンジン部6と、追加ユニット部(A)7と、エンジンI/F部8と、追加ユニット部(B)9と、制御部10と、共通バス11とを備える。
【0009】
RAM1は、データの書き込み、読み出し可能なメモリであり、制御部10がプログラムROM2に格納されている所定のプログラムを実行する際にワーキング領域になるメモリである。その内部に装置現状一時記憶領域1−1が確保されている。装置現状一時記憶領域1−1は、画像形成装置100にユニットを着脱した後に、装置現状検知手段10−1が実際に検知したユニットの装着されている状況(装置現状)を一時格納する領域である。
【0010】
プログラムROM2は、制御部10が実行する制御プログラムを予め格納する読み出し専用メモリである。制御部10が実行する制御プログラムには、画像形成装置100全体を制御する通常の制御プログラムの他に、本実施例では、装置現状検知手段10−1、装置変更検出手段10−2、メッセージ表示手段10−3、装置情報更新手段10−4、ユニット増廃設確認手段10−5を構成する制御プログラムが追加される。
【0011】
フラッシュメモリ3は、画像形成装置100を制御するために必要な情報が格納される、電気的に書き込み/消去が出来るROMである。その内部には画像形成装置100にユニットを着脱する前における、ユニットの装着状況を示す装置情報を格納するために、装置情報格納領域3−1が確保されている。
【0012】
操作パネル部4は、操作者と画像形成装置100との間のマンマシンインタフェースの役割を分担する部分であり、その内部には、LCD(液晶表示装置)4−1、LED(発光素子)4−2、操作キー4−3等が配置されている。
パネルI/F部5は、操作パネル部4と共通バス11とを接続するインタフェース回路である。
【0013】
印刷エンジン部6は、画像データと制御信号とを受け入れて印刷出力するプリンタエンジン機構部分である。
追加ユニット部(A)7は、印刷エンジン部6にユニットを着脱するための接続部分である。この追加ユニット部(A)7には、給紙トレイ7−1や、両面ユニット7−2等が着脱可能である。
エンジンI/F部8は、印刷エンジン部6と共通バス11とを接続するインタフェース回路である。
【0014】
追加ユニット部(B)9は、画像形成装置100にユニットを着脱するための接続部分である。この追加ユニット部(B)9には、オプションメモリ9−1やハードディスク9−2等が着脱可能である。
【0015】
制御部10は、プログラムROM2に格納されている通常の制御プログラムを実行して画像形成装置100全体を制御するCPU(中央演算処理装置)である。更に、本実施例では、プログラムROM2に格納されている所定の制御プログラムを実行して装置現状検知手段10−1、装置変更検出手段10−2、メッセージ表示手段10−3、装置情報更新手段10−4、ユニット増廃設確認手段10−5を構成する部分である。
【0016】
装置現状検知手段10−1は、画像形成装置100のユニット装置現状を検知する手段である。即ち、ユニット(オプション機器)を着脱した後に、実際にユニットの装置現状を検知する手段である。一例として、制御部10から各構成部分に順次トークン信号を巡回させ、戻ってきたトークン信号に含まれてくる増設・廃設情報に基づいてユニットの装置現状を容易に検知することが出来る。検知された装置現状は、上記装置現状一時記憶領域1−1に一時格納される。
【0017】
装置変更検出手段10−2は、上記装置情報格納領域3−1に格納されている装置情報と、上記装置現状とを比較し、両者の相違箇所を検出する手段である。即ち、ユニットを着脱後に上記装置現状検知手段10−1が検知した上記装置現状と、ユニットを着脱する直前に上記装置情報格納領域3−1に格納されているユニットの装置情報とを比較し、両者の相違箇所を検出する手段である。
【0018】
メッセージ表示手段10−3は、上記装置変更検出手段10−2の検出結果を所定の表示部に表示する手段である。即ち、上記装置情報と、上記装置現状との相違箇所をLCD4−1に表示して、操作者がユニットの着脱を確認することを可能にする手段である。
【0019】
装置情報更新手段10−4は、上記装置現状検知手段10−2が検知した装置現状で、装置情報格納領域3−1に格納されている装置情報を更新する手段である。即ち、実際に検知したユニット装置現状で、上記装置報格納領域3−1に格納されているユニットの装置情報を更新し、後に続くユニットの着脱に備える手段である。
【0020】
ユニット増廃設確認手段10−5は、ユニットの着脱毎に、所定のタイミングに合わせて、上記装置現状検知手段10−1、装置変更検出手段10−2、メッセージ表示手段10−3、及び、装置情報更新手段10−4とを稼働可能にさせる手段である。所定のタイミングとして、通常、装置電源投入時及び原稿カバー開閉時の何れか一方が選択される。
共通バス11は、上記各構成部分を相互に接続する信号路である。
【0021】
次に実施例1の動作について説明する。
図2は、実施例1の動作フローチャートである。
一例として、画像形成装置100(図1)は、標準装着(給紙トレイは1個のみで、片面印刷のみ可能であり、増設メモリやハードディスクは装着されていない)であって、両面ユニット7−2(図1)が増設される場合について説明する。ステップS1−1からステップS1−9までステップ順に実施例1の動作について説明する。
図3は、メッセージ表示画面(その1)である。
この図は、実施例1の動作フローチャート中で表示されるメッセージの一例である。
【0022】
ステップS1−1
電源がオフ状態で、操作者によって両面ユニット7−2(図1)が画像形成装置100(図1)に装着される。
ステップS1−2
操作者によって、画像形成装置100(図1)の電源がオンされると、ユニット増廃設確認手段10−5(図1)が稼働し、上記装置現状検知手段10−1(図1)、装置変更検出手段10−2(図1)、メッセージ表示手段10−3(図1)、及び、装置情報更新手段10−4(図1)とが稼働可能になる。
【0023】
ステップS1−3
制御部10(図1)が、プログラムROM2(図1)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによって、ユニット増廃設確認手段10−5(図1)が稼働し、装置現状検知手段10−1(図1)は、各構成部分に順次トークン信号を巡回させ、戻ってきたトークン信号に含まれてくる増設・廃設情報に基づいてユニットの装置現状を検知し、その検知結果を装置現状一時記憶領域1−1(図1)に一時格納する。ここでは、前提条件より、装置現状は、標準装着に両面ユニット7−2(図1)が増設されている。
【0024】
ステップS1−4
装置情報格納領域3−1(図1)にユニットが着脱される前の装置情報が格納されている場合にはステップS1−5へ進み、格納されていない場合にはステップS1−9へ跳ぶ。前提条件より、装置情報格納領域3−1(図1)には、装置情報として標準装着状態が格納されているので、ステップS1−5へ進む。
【0025】
ステップS1−5
制御部10(図1)が、プログラムROM2(図1)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによって装置変更検出手段10−2(図1)が稼働する。装置変更検出手段10−2(図1)は、装置情報格納領域3−1(図1)に格納されているユニットが着脱される前の装置情報と、装置現状一時記憶領域1−1(図1)に一時記憶されているユニットが着脱されている装置現状とを比較する。ここでは、前提条件より、標準装着状態(装置情報)と、標準装着状態に両面ユニットが増設された装着状態(装置現状)とが比較される。
【0026】
ステップS1−6
装置変更検出手段10−2(図1)の検出結果に相違箇所が有ればステップS1−7へ進み、相違箇所が無ければフローを終了する。ここでは前提条件より相違箇所があるのでステップS1−7へ進む。
【0027】
ステップS1−7
制御部10(図1)が、プログラムROM2(図1)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによってメッセージ表示手段10−3(図1)が稼働する。メッセージ表示手段10−3(図1)は、比較結果の相違箇所をLCD4−1(図1)に表示する。ここでは、前提条件より、「両面ユニットが装着されました両面印刷が可能です」(図3)がLCD4−1(図1)に表示される。尚、この文言は、想定しうる比較結果に対応させて、予めフラッシュメモリ3(図1)格納しておくこととする。
【0028】
ステップS1−8
操作者による、操作キー4−3(図1)を用いて比較結果の相違箇所を確認した旨の意志表示を待って待機し、意志表示がされた後にステップS1−9へ進む。
【0029】
ステップS1−9
制御部10(図1)が、プログラムROM2(図1)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによって装置情報更新手段10−4(図1)が稼働する。装置情報更新手段10−4(図1)は、装置情報格納領域3−1(図1)に格納されている装置情報を装置現状検知手段10−1(図1)が検知した装置現状で更新する。ここでは、前提条件より、標準装着状態に両面ユニットが増設された装置現状で、装置情報格納領域3−1に格納されている、標準装着状態の装置情報は更新され、フローを終了する。以後、画像形成装置100の電源がオフされても、標準装着状態に両面ユニットが増設された装置情報が、装置情報格納領域3−1に保持されることになる。
【0030】
上記説明では、両面ユニット7−2(図1)を増設する場合に限定して説明したが、給紙トレイ7−1(図1)、オプションメモリ9−1(図1)、ハードディスク9−2(図1)、等を増設する場合にも全く同様に動作することになる。又、上記フローで、次回に、両面ユニット7−2(図1)が、廃設された場合にも同様に説明可能である。
又、上記説明では、装置の電源をオンした場合にユニット増廃設確認手段10−5(図1)が働いてフローを開始することとしたが、電源をオンすることに代えて、原稿カバー開閉時にフローが開始することとしても良い。
【0031】
更に、上記説明では、装置現状検知手段10−1(図1)、装置変更検出手段10−2(図1)、メッセージ表示手段10−3(図1)、装置情報更新手段10−4(図1)、ユニット増廃設確認手段10−5(図1)の全てを、制御部10(図1)が、予めプログラムROM2(図1)に格納されている所定のプログラムを実行することによって構成される、制御部10(図1)の制御手段である、として説明したが、本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、装置現状検知手段10−1(図1)、装置変更検出手段10−2(図1)、メッセージ表示手段10−3(図1)、装置情報更新手段10−4(図1)、ユニット増廃設確認手段10−5(図1)の全て、或いは、その一部を専用の電子回路で構成しても良い。
【0032】
以上説明したように、装置現状検知手段10−1(図1)、装置変更検出手段10−2(図1)、メッセージ表示手段10−3(図1)、装置情報更新手段10−4(図1)、ユニット増廃設確認手段10−5(図1)を備え、オプション機器(ユニット)の着脱の確認を、従来技術に於ける、システム構成情報の印刷出力に代えて、所定の表示部に表示することとしたので、オプション機器(ユニット)を着脱する度毎に消費される、印刷エンジン部を所定の印刷待機状態まで立ち上げるための時間と電力、及び、消耗品等の無駄を省くことが出来るという効果を得る。
【実施例2】
【0033】
図4は、実施例2による画像形成装置のブロック構成図である。
図に示すように、本実施例の画像形成装置は、RAM1と、プログラムROM2と、フラッシュメモリ3と、操作パネル部4と、パネルI/F部5と、印刷エンジン部6と、追加ユニット部(A)7と、エンジンI/F部8と、追加ユニット部(B)9と、共通バス11と、制御部20と、ネットワークI/F部21とを備える。以下に実施例1との相違部分のみについて説明する。実施例1と同様の部分については実施例1と同一の符合が付されている。
【0034】
制御部20は、プログラムROM2に格納されている通常の制御プログラムを実行して画像形成装置200全体を制御するCPU(中央演算処理装置)である。更に、本実施例では、プログラムROM2に格納されている所定の制御プログラムを実行して装置現状検知手段10−1、装置変更検出手段10−2、メッセージ表示手段10−3、装置情報更新手段10−4、ユニット増廃設確認手段10−5、ネットワーク交信手段20−1とを構成する部分である。
【0035】
ネットワーク交信手段20−1は、ネットワークI/F部21を介して、所定のネットワーク、USB、又は、直接(ピアーツーピアー)に、外部機器(ホストコンピュータ22)と交信し、該外部機器の操作者に、画像形成装置200に装着されているユニットの装置現状を知らせる手段である。
ネットワークI/F部21は、画像形成装置200とネットワークとを通信接続するインタフェース回路である。このネットワークには、USB、又は、直接接続(ピアーツーピアー)をも含むものとする。
他の構成部分は、全て実施例1と同様なので説明を省略する。
【0036】
次に実施例2の動作について説明する。
図5は、実施例2の動作フローチャートである。
一例として、画像形成装置200(図4)は、標準装着(給紙トレイは1個のみで、片面印刷のみ可能であり、増設メモリやハードディスクは装着されていない)であって、オプションメモリ9−1(図4)が増設される場合について説明する。ステップS2−1からステップS2−11までステップ順に実施例2の動作について説明する。
図6は、メッセージ表示画面(その2)である。
この図は、実施例2の動作フローチャート中で表示されるメッセージの一例である。
【0037】
ステップS2−1
電源がオフ状態で、操作者によってオプションメモリ9−1(図4)が画像形成装置200(図4)に装着される。
ステップS2−2
操作者によって、画像形成装置200(図4)の電源がオンされると、ユニット増廃設確認手段10−5(図4)が稼働し、上記装置現状検知手段10−1(図4)、装置変更検出手段10−2(図4)、メッセージ表示手段10−3(図4)、装置情報更新手段10−4(図4)、及びネットワーク交信手段20−1(図4)とが稼働可能になる。
【0038】
ステップS2−3
制御部20(図4)が、プログラムROM2(図4)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによって、ユニット増廃設確認手段10−5(図4)が稼働し、装置現状検知手段10−1(図4)は、各構成部分に順次トークン信号を巡回させ、戻ってきたトークン信号に含まれてくる増設・廃設情報に基づいてユニットの装置現状を検知し、その検知結果を装置現状一時記憶領域1−1(図4)に一時格納する。ここでは、前提条件より、装置現状は、標準装着にオプションメモリ(64MB)9−1(図4)が増設されている。
【0039】
ステップS2−4
装置情報格納領域3−1(図4)にユニットが着脱される前の装置情報が格納されている場合にはステップS2−6へ進み、格納されていない場合にはステップS2−10へ跳ぶ。前提条件より、装置情報格納領域3−1(図4)には、装置情報として標準装着状態が格納されているので、ステップS2−5へ進む。
【0040】
ステップS2−5
制御部20(図4)が、プログラムROM2(図4)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによって装置変更検出手段10−2(図4)が稼働する。装置変更検出手段10−2(図4)は、装置情報格納領域3−1(図4)に格納されているユニットが着脱される前の装置情報と、装置現状一時記憶領域1−1(図4)に一時格納されているユニットが着脱されている装置現状とを比較する。ここでは、前提条件より、標準装着状態(装置情報)と、標準装着状態にオプションメモリ(64MB)9−1(図4)が増設された装着状態(装置現状)とが比較される。
【0041】
ステップS2−6
装置変更検出手段10−2(図4)の検出結果に相違箇所が有ればステップS2−7へ進み、相違箇所が無ければフローを終了する。ここでは前提条件より相違箇所があるのでステップS2−7へ進む。
【0042】
ステップS2−7
制御部20(図4)が、プログラムROM2(図4)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによってネットワーク交信手段20−1(図4)が稼働する。ネットワーク交信手段20−1(図4)は、ネットワークI/F部21(図4)を介してホストコンピュータ22(図4)と回線接続する。
【0043】
ステップS2−8
制御部20(図4)が、プログラムROM2(図4)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによってメッセージ表示手段10−3(図4)が稼働する。メッセージ表示手段10−3(図3)は、比較結果の相違箇所をホストコンピュータ22(図4)のディスプレイに表示する。ここでは、前提条件より、「64MBのオプションメモリが追加されました。合計128MBのメモリが使用可能です」(図6)がホストコンピュータ22(図4)のディスプレイに表示される。
【0044】
ステップS2−9
操作者による、ホストコンピュータ22(図4)のディスプレイ上の表示OK(図6)を用いて比較結果の相違箇所を確認した旨の意志表示を待って待機し、意志表示がされた後にステップS2−10へ進む。
【0045】
ステップS2−10
制御部20(図4)が、プログラムROM2(図4)に予め格納されている所定のプログラムを実行することによって装置情報更新手段10−4(図4)が稼働する。装置情報更新手段10−4(図4)は、装置情報格納領域3−1(図4)に格納されている装置情報を装置現状検知手段10−1(図4)が検知した装置現状で更新する。ここでは、前提条件より、標準装着状態にオプションメモリ(64MB)9−1(図4)が増設された装置現状で、装置情報格納領域3−1(図4)に格納されている、標準装着状態の装置情報は更新される。以後、画像形成装置200の電源がオフされても、標準装着状態にオプションメモリ(64MB)9−1(図4)が増設された装置情報が、装置情報格納領域3−1(図4)に保持されることになる。
【0046】
ステップS2−11
メッセージ表示手段10−3(図4)が、ホストコンピュータ22(図4)のディスプレイ上の表示を消去してフローを終了する。
【0047】
上記説明では、装置現状検知手段10−1(図4)、装置変更検出手段10−2(図4)、メッセージ表示手段10−3(図4)、装置情報更新手段10−4(図4)、ユニット増廃設確認手段10−5(図4)、ネットワーク交信手段20−1(図4)の全てを、制御部20(図4)が、予めプログラムROM2(図4)に格納されている所定のプログラムを実行することによって構成される、制御部20(図4)の制御手段である、として説明したが、本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、装置現状検知手段10−1(図4)、装置変更検出手段10−2(図4)、メッセージ表示手段10−3(図4)、装置情報更新手段10−4(図4)、ユニット増廃設確認手段10−5(図4)、ネットワーク交信手段20−1(図4)の全て、或いは、その一部を専用の電子回路で構成しても良い。
【0048】
以上説明したように、実施例1の画像形成装置100に、ネットワークI/F部21と、ネットワーク交信手段20−1とを更に追加したので、実施例1の効果に加えて、ネットワークを介して外部機器(ホストコンピュータ22)からも必要な装置情報を得ることが出来るという効果を得る。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上の説明では、本発明をプリンタに等の印刷装置に適合させた場合について説明したが、本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、ファクシミリ装置や、複写機などにも適合可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】実施例1による画像形成装置のブロック構成図である。
【図2】実施例1の動作フローチャートである。
【図3】メッセージ表示画面(その1)である。
【図4】実施例2による画像形成装置のブロック構成図である。
【図5】実施例2の動作フローチャートである。
【図6】メッセージ表示画面(その2)である。
【符号の説明】
【0051】
1 RAM
2 プログラムROM
3 フラッシュメモリ
3−1 装置情報格納領域
4 操作パネル部
4−1 LCD
4−2 LED
4−3 操作キー
5 パネルI/F部
6 印刷エンジン部
7 追加ユニット部(A)
7−1 給紙トレイ
7−2 両面ユニット
8 エンジンI/F部
9 追加ユニット部(B)
9−1 オプションメモリ
9−2 ハードディスク
10 制御部
10−1 装置現状検知手段
10−2 装置変更検出手段
10−3 メッセージ表示手段
10−4 装置情報更新手段
10−5 ユニット増廃設確認手段
11 共通バス
100 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体からユニットが着脱可能な画像形成装置であって、
前記ユニットを着脱する前の装置構成を示す第一の装置構成情報を格納する記憶部と、
前記ユニットを着脱した後の装置構成を示す第二の装置構成情報を取得する装置構成取得手段と、
前記第一の装置構成情報と前記第二の装置構成情報とを比較し、両者の相違箇所を抽出する構成情報変化抽出手段と、
該構成情報変化抽出手段により抽出された抽出結果を表示する表示手段と、
前記第二の装置構成情報を用いて前記記憶部の格納内容を更新する更新手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置に於いて、
前記ユニットの着脱毎に、所定のタイミングに合わせて、前記装置構成取得手段、前記構成情報変化抽出手段、前記表示手段、及び、前記更新手段とを稼働可能にさせるユニット着脱確認手段を更に備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置に於いて、
前記所定のタイミングは、
装置電源投入時及び原稿カバー開閉時の何れか一方であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像形成装置に於いて、
前記ユニットは、
メモリ、ハードディスク、両面印刷ユニット、給紙トレイ、ソータ、及び、フィニッシャの少なくとも一つを含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の画像形成装置に於いて、
前記画像形成装置を所定のネットワークに通信接続するネットワークI/F部と、
前記所定のネットワークを介して、前記表示手段による外部機器へのメッセージ表示を可能にするネットワーク交信手段とを更に備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−15608(P2006−15608A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−195685(P2004−195685)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】