説明

画像形成装置

【課題】 複数利用者のいずれもが、各利用者の好みに応じて、装置の操作設定を簡単にカスタマイズすることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 カードリーダが磁気カードが挿入されたことを検知すると(S1でYES)、磁気カードに記憶されている動作制御プログラムを、インストール部が記憶部にインストールし(S3)、カードリーダが磁気カードが抜き取られたことを検知すると(S4でYES)、それまでインストールされていた上記動作制御プログラムを、アンインストール部が記憶部からアンインストールする(S5)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、複数の操作者に対して、各操作者毎に装置の操作環境をカスタマイズ可能とする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス等に設置され、複数の操作者によって利用される画像形成装置では、各操作者毎に使用しやすい操作環境を提供することが望まれている。例えば、特許文献1に示されるように、コピー機能、ファクス機能、プリンタ機能などの実行が可能な複合機において、各利用者毎に利用できるモードが制限されている場合に、利用者が操作部からキーワードを入力すると、当該複合機において実行可能である上記機能のうち、このキーワードを入力した利用者が利用できる機能と、利用できない機能とが表示部に表示されるようにしたものが提案されている。
【特許文献1】特開2004−48604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記の特許文献1に示されるデジタル複合機は、各利用者が自分に利用許可されている機能を把握することは容易であるが、自分の使いやすい動作環境に設定したり、自分の使いたい機能を設定しようとした場合における操作性を改善することができるものではない。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、複数利用者のいずれもが、各利用者の好みに応じて、装置の操作設定を簡単にカスタマイズすることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の発明は、動作制御プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
外部メモリが読取可能な状態にセットされるインタフェイス手段と、
前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされているか否かを検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされていると検知された場合に、前記インタフェイス手段にセットされている外部メモリに記憶されている動作制御プログラムを前記プログラム記憶手段にインストールするインストール手段と、
前記インストール手段によって前記外部メモリに記憶されている動作制御プログラムが前記プログラム記憶手段にインストールされた状態となっているときに、前記検知手段によって前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされていないと検知されると、前記プログラム記憶手段から前記動作制御プログラムをアンインストールするアンインストール手段と
を備えた画像形成装置である。
【0006】
この構成では、インタフェイス手段に外部メモリがセットされると、外部メモリに記憶されている動作制御プログラムがプログラム記憶手段にインストールされ、インタフェイス手段に外部メモリがセットされた状態が解除されると、この動作制御プログラムがプログラム記憶手段からアンインストールされるようになっている。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記外部メモリは、本画像形成装置の使用を許可するか否かを認証するための認証情報を記憶するものであって、
前記検知手段によって、前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされていると検知された場合に、本画像形成装置の使用が許可される認証情報が前記外部メモリに記憶されているかを判断する認証手段を備え、
前記インストール手段は、本画像形成装置の使用が許可される認証情報が前記外部メモリに記憶されていると前記認証手段によって判断された場合に、前記外部メモリに記憶されている動作制御プログラムを前記プログラム記憶手段にインストールするものである。
【0008】
この構成では、インタフェイス手段に外部メモリがセットされた場合に、外部メモリに記憶されている認証情報が、本画像形成装置の使用が許可されるものであると認証手段によって判断されると、外部メモリに記憶されている動作制御プログラムがプログラム記憶手段にインストールされるようになっている。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、前記インストール手段によって前記プログラム記憶手段にインストールされる前記動作制御プログラムが、操作案内を表示する表示部の表示と、この表示に基づいて入力された操作指示に対応して実行される処理とを制御するものである。
【0010】
この構成では、インストール手段によって、操作案内を表示する表示部の表示と、この表示に基づいて入力された操作指示に対応する処理とを制御する動作制御プログラムが、プログラム記憶手段にインストールされるようになっている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、外部メモリをインタフェイス手段にセットするだけで、外部メモリに記憶されている動作制御プログラムに基づいて提供される動作環境を本画像形成装置に簡単に設定することができる。そのため、複数利用者がいる場合、各利用者の好みに応じて、装置の操作設定を簡単にカスタマイズすることができる。また、外部メモリのインタフェイス手段へのセットを解除すれば、それまで設定されていた動作環境を簡単に解除することができる。さらに、外部メモリをインタフェイス手段からセット解除したときは、プログラム記憶手段から動作制御プログラムがアンインストールされることから、プログラム記憶手段の記憶領域を有効に活用することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、本画像形成装置の使用が許可された認証情報を有しない外部メモリをインタフェイス手段にセットしても、外部メモリに記憶されている動作制御プログラムはプログラム記憶手段にインストールされないので、本画像形成装置の使用が許可されている認証情報を記憶していない外部メモリの保持者、例えば、本画像形成装置の使用が許可されていない操作者に対しては、外部メモリに記憶されている動作制御プログラムをプログラム記憶手段にインストールすることができず、本画像形成装置の動作環境を変更することができないようにすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、表示部に表示される操作案内と、この表示に基づいて入力される操作指示の処理とを、インストールする動作制御プログラムの内容に応じて適宜カスタマイズすることが可能になるので、利用者が複数である場合に、利用者のいずれも、それぞれの好みに応じて、表示部の操作案内及びこの操作案内に基づいて入力した操作指示に対応して実行される処理を、簡単にカスタマイズすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態である複合機について図面を参照して説明する。図1は複合機1の外観構成を示す図である。複合機1は、コピー機能、ファクス機能、プリンタ機能、スキャナ機能を備えている。複合機1の上部には、ファクシミリ又は複写機として使用する場合に原稿を連続して読み取るための自動原稿送り装置10が、スキャナ部(図略)のガラス製の原稿台に対して開閉可能に設けられている。また、複合機1の上部前方には、この複合機1を操作するための各種スイッチが配列された操作部20が設けられている。
【0015】
自動原稿送り装置10の原稿装填部11に原稿を載置し、操作部20のスタートキー21をオンすると、自動原稿送り装置10の駆動部12に設けられたローラなどにより、原稿装填部11から原稿が順次自動原稿送り装置10の内部に取り込まれ、画像読取部(スキャナ)の原稿台まで搬送され、CCDなどの撮像素子(ラインセンサ)により、原稿の搬送方向に直交する方向(主走査方向)の1ラインごとに画像データとして読み込まれ、メモリに記憶される。
【0016】
スキャナ部は、いわゆるミラースキャンタイプの光学系を有しており、自動原稿送り装置10を使用して原稿を読みとる場合は、ミラーを固定して、原稿台上の所定の位置を通過する原稿を読みとる。一方、自動原稿送り装置10を使用せずに、原稿台に直接原稿を載置する場合は、原稿台の下側から主走査方向に直交する副走査方向にミラーを走査させて原稿を読みとる。なお、スキャナ部は、単独でパーソナルコンピュータの周辺機器としてのスキャナとして使用可能であり、読みとった画像データをLANなどを介して接続されているパーソナルコンピュータに送信することができる。複合機1の本体内部には、例えばレーザビームプリンタ等と同様の電子写真方式等の構成を有する印刷部(公知につき図略)が設けられている。
【0017】
また、この複合機1を複写機として使用する場合、記録部は、スキャナ部によって読みとった画像データを、上記印刷部によって記録紙上に画像を形成することでコピー出力を実現する。さらに、この複合機1をネットワークに接続されたプリンタとして使用する場合、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータから送信された文書や画像などのプリントデータに基づいて、印刷部が記録紙上に画像を形成する。
【0018】
複合機1は、上記のように複数の機能を有するため、操作部20は、上記スタートキー21の他に、ファクシミリ、複写機、プリンタ及びスキャナとしての機能のいずれかを選択するための機能選択キー22、コピー枚数やFAX番号などを入力するためのテンキー23、誤入力を取り消すためのリセットキー24、ファクシミリの送信やプリント動作を中止するためのストップキー25、受信したファクスデータや、各種選択可能な機能を表示するための表示装置と機能選択用の入力装置(タッチパネル)を兼ねた液晶ディスプレイ等からなる表示部26、受信したファクシミリに関する情報などを表示部26に一覧表示させるためのJOBリスト表示キー27などを備える。
【0019】
複合機1の前面パネルには、カードリーダ(インタフェイス手段、検知手段)28が設けられている。カードリーダ28は、磁気カードC等の可搬情報記録媒体の抜き挿しが可能な構成とされ、挿入された状態で磁気カードCからデータが読み出されるようになっている。また、カードリーダ28は、磁気カードC等の可搬情報記録媒体の挿入及び抜き取りを検知する。
【0020】
カードリーダ28は、磁気カードCが挿入されると、当該磁気カードCに記憶されている個人識別コード(認証上方の一例)を読み出し、読み出した個人識別コードを後述の認証部103(図2)に送出する。認証部103では、送られてきた個人識別コードが、この複合機1の使用を許可されたものであるか、磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムを複合機1にインストールすることが許可されたものであるか等、が判断される。なお、この個人識別コードは、複合機1の使用を許可するか否かを判断するための認証情報の一例であり、この認証情報としては、アカウント、パスワード、ID等の呼び名を問わず、使用可否の判断に用いることのできる全ての情報を適用可能である。
【0021】
また、磁気カードCは、各種情報が磁気的に記憶可能とされた磁気記録媒体であり、例えば、カード所有者の上記個人識別コードや、所属部署情報(複合機1の使用状況についてのいわゆる部門管理に用いられる情報)が記録されたカードである。
【0022】
磁気カードCには、上記動作制御プログラムとして、例えば、表示部26の表示と、表示部26の表示に基づいて操作者から入力された操作指示に対応して実行される処理とを制御するプログラムが記憶されている。このプログラムは、例えば、(1)帳簿作成用のプログラムや、(2)各操作者毎にカスタマイズされたコピー設定(記録紙サイズ、濃度、コピー倍率等の設定)を複合機1に設定するためのプログラム、さらに、(3)複合機1をプリンタやスキャナとして使用するためのプログラム等であり(初期設定では、複合機1がプリンタやスキャナとして使用可能な状態にセットアップされていない場合に、後からプリンタ又はスキャナ用のプログラムをインストール可能とするためのもの)、さらには、(4)ネットワーク接続されたコンピュータに対して画像読取部110で読み取ったデータの送信を実行するプログラム及びその送信先情報、(5)電子メール送信機能を実行するためのプログラム及びその送信先アドレス情報であってもよい。
【0023】
なお、上記磁気カードCに代えて、フラッシュメモリ等の半導体メモリを利用した記憶媒体からなるカード等の他の記録媒体とし、カードリーダ28を、採用した記憶媒体に対応する構成(すなわち、記憶媒体が装填されたことを検知する構成、記憶媒体からのデータ読出が可能な構成)を有するインタフェイス機構としてもよい。さらには、USB(universal serial bus)や、Bluetooth等のインタフェイスを採用し、ノートブックパソコンや、PDA(Personal Digital(Data) Assistants)、携帯電話等の機器を外部メモリとして採用し、これらの機器からデータ(プログラム)を読み出し可能な構成を備えるようにしてもよい。
【0024】
図2は本発明の一実施形態に係る複合機1の内部構成の概略を示すブロック図である。複合機1は、装置の各部の動作を制御する制御ユニット100と、原稿画像を読み取るスキャナ等を有する画像読取部110と、画像読取部110によって読み取られた原稿画像のデータや、画像読取部110によって読み取られた画像データ等を一時的に記憶する画像メモリ120と、画像読取部110によって読み取られた原稿画像のデータ等を印刷する印刷部130とを有する。
【0025】
また、複合機1は、ファクシミリ通信に必要な諸機能を実行し、公衆回線を通じて外部のファクシミリ装置から画像データを受信するファクシミリ通信部140と、操作者からの各種操作指示(印刷枚数等)を受け付ける送信スタートキー、テンキー及び短縮番号キー等からなる操作部20と、操作者への操作案内等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部26とを備える。
【0026】
さらに、複合機1は、各種のプログラムをインストールすることが可能なハードディスク等からなる記憶部(プログラム記憶手段)170と、制御部104の作業領域として使用され、種々のデータを一時的に記憶するRAM191と、複合機1の全体的な動作制御を司る基本プログラムであるBIOS(basic input/output system)等を記憶したROM192とを有している。
【0027】
制御ユニット100は、インストール部101と、アンインストール部102と、認証部103と、制御部104とを備えている。インストール部(インストール手段)101は、カードリーダ28で磁気カードCがセットされていると検知された場合に、この磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムを記憶部170にインストールするものである。例えば、磁気カードCに記憶されている帳簿作成用プログラムが、インストール部101によって記憶部170にインストールされた場合、制御部104は、この帳簿作成用プログラムに従って、表示部26に1以上の帳票フォーム名を表示させ、操作者によって当該表示された帳票フォーム名の中から所望の帳票フォームが選択され、必要なデータが入力されると、選択された帳票及び入力されたデータを用いて帳票の作成処理を行う。
【0028】
アンインストール部102は、インストール部101によって磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムが記憶部170にインストールされた状態となっているときに、カードリーダ28で磁気カードCのセットが解除されたことが検知されると、記憶部170から当該動作制御プログラムをアンインストールする。
【0029】
認証部103は、カードリーダ28によって磁気カードCから読み出された個人識別コードが、本複合機1の使用を許可されたものであるか等を判断するものである。認証部103によって、本画像形成装置の使用が許可される認証情報が前記外部メモリに記憶されていると判断された場合に、インストール部101が、磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムを、記憶部170にインストールするようになっている。
【0030】
制御部(制御手段)104は、複合機1全体の動作制御を司るものである。制御部104は、磁気カードCからインストールした動作プログラムの実行を、Java(登録商標)、又はWindows(登録商標)(OS)によって実現する構成となっている。
【0031】
複合機1において磁気カードCから読み出した動作制御プログラムを記憶部170にインストールする際の処理の第1実施形態を説明する。図3は、複合機1において磁気カードCから読み出した動作制御プログラムを記憶部170にインストールする際の処理の第1実施形態を示すフローチャートである。
【0032】
操作者によって磁気カードCがカードリーダ28に挿入され、カードリーダ28が磁気カードCの挿入を検知すると(S1でYES)、カードリーダ28は当該挿入された磁気カードCから動作制御プログラムを読み出す(S2)。インストール部101は、カードリーダ28によって読み取られた上記動作制御プログラムを記憶部170にインストールする(S3)。
【0033】
操作者によって磁気カードCがカードリーダ28から抜き取られ、カードリーダ28が磁気カードCの抜き取りを検知すると(S4でYES)、インストール部101は、S3でインストールされていた上記動作制御プログラムを記憶部170からアンインストールする(S5)。
【0034】
すなわち、カードリーダ28に磁気カードCが挿入されると、カードリーダ28が当該磁気カードCから動作制御プログラムを読み出し、この読み出された動作制御プログラムをインストール部101が記憶部170にインストールし、カードリーダ28に当該磁気カードCが挿入されている間は、記憶部170に上記動作制御プログラムがインストールされた状態を維持し、カードリーダ28から当該磁気カードCが抜き出されると、アンインストール部102が、インストールされていた上記動作制御プログラムを記憶部170からアンインストールする。
【0035】
そのため、操作者は、磁気カードCに、自分用にカスタマイズしておいた動作制御プログラムを記憶させておけば、この磁気カードCを複合機1のカードリーダ28に挿入することによって、何らの操作を行うことなく、自分用にカスタマイズされた設定で複合機1を操作することができることになる。さらに、操作者が、操作終了後に磁気カードCをカードリーダ28から抜き取れば、複合機1の動作設定は元の状態(磁気カードCから動作制御プログラムがインストールされる前の状態)に戻るので、次に複合機1を操作する別の操作者に対して操作上の支障を生じさせることもない。
【0036】
次に、複合機1において磁気カードCから読み出した動作制御プログラムを記憶部170にインストールする際の処理の第2実施形態を説明する。図4は、複合機1において磁気カードCから読み出した動作制御プログラムを記憶部170にインストールする際の処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、図1に示した第1実施形態と同様の処理については同符号を付して説明を省略する。
【0037】
第2実施形態は、カードリーダ28に磁気カードCが挿入されても、複合機1の使用が許可される個人識別コードが磁気カードCに記憶されている場合にしか、磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムを記憶部170にインストールしないものである。
【0038】
操作者によって磁気カードCがカードリーダ28に挿入され、カードリーダ28が磁気カードCの挿入を検知すると(S1でYES)、まず、カードリーダ28は当該挿入された磁気カードCから個人識別コードを読み出す(S6)。認証部103は、カードリーダ28によって読み取られた当該個人識別コードが、認証部103(又は記憶部170、ROM192等でもよい)に予め記憶されている、本複合機1の使用許可を認める1以上の個人識別コードと一致するか否かを判断する(S7)。
【0039】
認証部103が、磁気カードCに記憶されている個人識別コードと、上記複合機1の使用が許可された個人識別コードとが一致すると判断した場合は(S7でYES)、インストール部101が磁気カードCから読み出された動作制御プログラムを記憶部170にインストールする(S2,S3)。また、認証部103が、磁気カードCに記憶されている個人識別コードと、上記使用許可された個人識別コードとが一致しないと判断した場合は(S7でNO)、インストール部101は磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムを記憶部170にインストールせず、制御部104が、表示部26に、複合機1の使用が許可されていない旨、又は磁気カードCに記憶されている動作制御プログラムをインストールできない旨を表示させる(S8)。
【0040】
なお、上記S7における認証部103による個人識別コードの認証は、磁気カードCに記憶されている個人識別コードが、上記のように複合機1の使用が許可された個人識別コードであるか否かによってもよいが、図4のS7に括弧書で示すように、認証部103(又は記憶部170、ROM192等)に、動作制御プログラムのインストールを許可する個人識別コードを予め記憶させておき、カードリーダ28が磁気カードCから読み取った個人識別コードと、当該インストールを許可する個人識別コードとが一致した場合にのみ、インストール部101が動作制御プログラムのインストールを許可するようにしてもよい。この場合、磁気カードCを挿入した操作者は、複合機1を操作してコピー等を行うことはできるが、磁気カードCに記憶しておいた動作制御プログラムのインストールはできないことになる。
【0041】
なお、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置を複合機1として説明しているが、本発明に係る画像形成装置は、複合機に限定されず、コピー機能、プリンタ機能、ファクス機能のいずれかの機能を備えたいわゆる単体機等であってもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、複合機1の構成及び処理を図1乃至図4に示しているが、これらの構成及び処理はあくまでも一例であり、上記に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態である複合機の外観構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る複合機の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図3】複写機において磁気カードから読み出した動作制御プログラムを記憶部にインストールする際の処理の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図4】複写機において磁気カードから読み出した動作制御プログラムを記憶部にインストールする際の処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1 複合機
26 表示部
28 カードリーダ
100 制御ユニット
101 インストール部
102 アンインストール部
103 認証部
104 制御部
170 記憶部
C 磁気カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作制御プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
外部メモリが読取可能な状態にセットされるインタフェイス手段と、
前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされているか否かを検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされていると検知された場合に、前記インタフェイス手段にセットされている外部メモリに記憶されている動作制御プログラムを前記プログラム記憶手段にインストールするインストール手段と、
前記インストール手段によって前記外部メモリに記憶されている動作制御プログラムが前記プログラム記憶手段にインストールされた状態となっているときに、前記検知手段によって前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされていないと検知されると、前記プログラム記憶手段から前記動作制御プログラムをアンインストールするアンインストール手段と
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記外部メモリは、本画像形成装置の使用を許可するか否かを認証するための認証情報を記憶するものであって、
前記検知手段によって、前記インタフェイス手段に前記外部メモリがセットされていると検知された場合に、本画像形成装置の使用が許可される認証情報が前記外部メモリに記憶されているかを判断する認証手段を備え、
前記インストール手段は、本画像形成装置の使用が許可される認証情報が前記外部メモリに記憶されていると前記認証手段によって判断された場合に、前記外部メモリに記憶されている動作制御プログラムを前記プログラム記憶手段にインストールする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記インストール手段によって前記プログラム記憶手段にインストールされる前記動作制御プログラムが、操作案内を表示する表示部の表示と、この表示に基づいて入力された操作指示に対応して実行される処理とを制御する動作制御プログラムである請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−30673(P2006−30673A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−210449(P2004−210449)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.USB
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】