説明

画像形成装置

【課題】画質やコスト等に関するユーザーの要望に沿って簡易に画像を形成すること。
【解決手段】トナーカートリッジ90A〜90Dには特性が異なる同色のトナーが収容されている。例えば、トナーカートリッジ90Aには高画質(High Grade)用の小粒径トナーが収容されており、トナーカートリッジ90Bにはコスト優先の低画質(Low Grade)用のトナーが収容されている。この場合は、画像形成エンジン400Aによって高画質用の小粒径トナーにより画像が形成されるモードと、画像形成エンジン400Bによって低画質用のトナーにより画像が形成されるモードが画像形成装置1によって実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状の画像記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シート状の画像記録媒体に画像を形成するための着色材料としてトナー、インク、熱転写リボン等があり、それらの着色材料を使用してシートに画像を形成する様々な構造の画像形成装置が存在する。例えば着色材料の1つであるトナーに関して述べると、粒径や形状等、特性が異なる様々なトナーが存在し、特性の異なる多種のトナーを使用してもシート上に画像を形成できる画像形成装置が従来から提案されている。
【0003】
特許文献1に記載の技術は、純正品のトナーカートリッジ、純正品以外のトナーカートリッジのどちらが装着されても動作モードを切り換えて画像形成を行い、トナーの特性の違いによる画質の低下を防止するという技術である。
【0004】
また特許文献2に記載の技術は、粒径や製造方法等、特性の異なるトナーを含有するプロセスカートリッジを複数用意し、画質等の目的に応じて画像形成装置に装着するプロセスカートリッジを異ならせるという技術である。
【特許文献1】特開2005−326739号公報
【特許文献2】特開2000−172132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の技術では特性の異なる同色の着色材料を同時に装填可能な画像形成装置はなく、特性の異なる別の着色材料を使用して画像を形成したい場合は、使用したい着色材料を含有するカートリッジ等に取り替える必要があり手間がかかった。つまり、得ようとする画質や使用する着色材料のコスト等に関するユーザーの要望に沿った画像形成を簡易に行うことが出来ていなかった。
【0006】
従って、本発明の目的は、画質やコスト等に関するユーザーの要望に沿った画像形成を簡易に実現する画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明に係る画像形成装置は、
画像形成用である第1の着色材料を収容する第1の収容器を着脱可能に装填可能な第1の補給部と、
画像形成用であり前記第1の着色材料と同色であるが特性の異なる第2の着色材料を収容する第2の収容器を着脱可能に装填可能な第2の補給部と、
を有し、前記第1の着色材料又は前記第2の着色材料によりシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記第1の着色材料を使用して画像を形成する第1の画像形成モードと、前記第2の着色材料を使用して画像を形成する第2の画像形成モードと、を切り換える切換部を有することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明に係る画像形成装置は、
画像形成用である第1の着色材料を補給する第1の補給部と、画像形成用であり前記第1の着色材料と同色であるが特性の異なる第2の着色材料を補給する第2の補給部とを有し、前記第1の着色材料又は前記第2の着色材料によりシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記第1の着色材料を使用して画像を形成する第1の画像形成モードと、前記第2の着色材料を使用して画像を形成する第2の画像形成モードと、を切り換える切換部を有することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係る画像形成装置は、
画像形成用である第1の着色材料を収容する第1の収容器を着脱可能に装填可能な第1の補給部と、
画像形成用であり前記第1の着色材料と同色であるが特性の異なる第2の着色材料を収容する第2の収容器を着脱可能に装填可能な第2の補給部と、
前記第1の着色材料を使用して画像形成を行う第1の画像形成部と、
前記第2の着色材料を使用して画像形成を行う第2の画像形成部と、
前記第1の着色材料を使用する前記第1の画像形成部による第1の画像形成と前記第2の着色材料を使用する前記第2の画像形成部による第2の画像形成とを切り換える切換部
を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る画像形成装置によれば、画質やコスト等に関するユーザーの要望を反映して選択した着色材料を用いて画像を形成することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は本発明に係る画像形成装置の内部構成を示す中央断面図である。
【0012】
画像形成装置1は、中間転写ベルト50を有するタンデム形式の画像形成装置である。
【0013】
両面原稿自動送り装置10の原稿給紙台aにセットされた原稿は、各種ローラによって画像読取部30に向けて搬送される。
【0014】
画像形成装置1は、下部に複数のシート収納部20を有する。シート収納部20の上方には画像形成部40と中間転写ベルト50が設置されており、装置本体の上部には画像読取部30が設置されている。
【0015】
シート収納部20は、装置前面側(図1における紙面手前側)に引き出し可能となっている。複数のシート収納部20にはシートとして白紙等の標準紙がサイズによって分けられて収納されている。手差部21にはOHPシート等の特殊紙がセットされる。
【0016】
画像形成部40はトナー像を形成するための4組の画像形成エンジン400A〜400Dを有している(可視画像を形成する画像形成エンジン400A〜400Dの何れかが第1の画像形成部、第2の画像形成部に該当する)。4組の画像形成エンジン400A〜400Dは同様の構成になっている。4組の中で一番上に位置する画像形成エンジン400Aを例にとって構成を説明すると、本実施形態における画像形成エンジン400Aは反時計方向に回転する感光体410、帯電器420、露光部430及び現像器440Aを有する。クリーニング部450は、感光体410の最下部に対向した領域を含んで配置されている。
【0017】
画像形成装置1によってカラー画像を形成する場合、4組の画像形成エンジン400A〜400Dは上からY、M、C、Kの各色のトナー像を形成するように動作する。しかしユーザーによってはモノクロ画像のみシートに形成できれば良いという場合もある。そこで、本実施形態における4組の画像形成エンジン400A〜400Dでは、特性が異なる同色の着色材料であるトナー(例えば黒のトナー)が各現像器に収容されており、使用する画像形成エンジンを切り換えてモノクロ画像を形成する。特性が異なる同色のトナーを使い分けて画像を形成すれば、画質が優れたトナーにより画像を形成したり、コスト面で有利なトナーにより画像を形成したり等、ユーザーの要望に沿って画像を形成することが出来る。
【0018】
ここで、着色材料であるトナーの特性について、具体的な説明を加えると、トナー特性は、(1)現像特性と(2)定着特性の2点に大別される。
【0019】
(1)の現像特性については、(i)画像解像度に直結する「粒度特性」と(ii)画像ノイズに直結する「帯電特性、帯電の安定性」、「帯電特性、帯電の安定性」が優れていれば、湿度やプリントモードなど使用条件に変化が加わっても、濃度、背景の汚れ、消費量に変化が現れにくい。さらに、(iii)「色再現特性」が課題となる場合もある。ひとつに画像に経年変化すなわち耐候性(耐光性)ある。さらにフルカラー、マルチカラー画像形成装置においては、色重ねによる二次色の再現領域がひろがり、パソコンなどのディスプレーの色再現領域にも近づくというものである。
【0020】
一方、(2)の定着特性は、(i)定着温度/定着強度特性と(ii)光沢特性の2点に大別される。(i)は、厚紙、和紙、コート紙などの特殊紙に対する許容度が広く、標準的な普通紙で比較しても定着温度設定を低く設定し必要な電力コストを削減できる。(ii)の光沢特性は、高光沢性をもつトナーは、写真に立体感と高級感を与えることが可能であるが、ユーザーの嗜好との関わりも大きいというものである。ちなみに、インクジェット用インクの場合には、前述の「色再現特性」に加えて、「浸透特性」があり、裏写りの抑制や、インク着弾後のドット径の拡大を抑制できる。
【0021】
以上のような着色材料の性質を特性と呼び、必要に応じて”High Grade”、”Low Grade”として使い分けるものである。
【0022】
図1に戻ると、4組の画像形成エンジン400A〜400Dにおける各々の現像器にトナーを補給するため、画像形成装置1の上部にはトナー補給部90(着色材料補給部)が設置されている。トナー補給部90には円筒状のトナーカートリッジ90A〜90Dが着脱可能に複数の着色材料補給部が設けられており、トナーカートリッジ90A〜90Dの中のトナーがトナー補給部90を通じて各現像器へ補給される。詳細な構造の説明は省略するが、トナーカートリッジ90Aのトナーは現像器440Aへ補給され、トナーカートリッジ90Bのトナーは現像器440Bへ補給される。また、トナーカートリッジ90Cのトナーは現像器440Cへ補給され、トナーカートリッジ90Dのトナーは現像器440Dへ補給される。本実施形態において、各トナーカートリッジ90A〜90Dには特性が異なる同色のトナーが収容されており、この点についての詳しい説明は後述する。
【0023】
画像形成装置1の中央に位置する中間転写ベルト50は無端状であり、所定の体積抵抗率を有する。一次転写電極510は、中間転写ベルト50を挟んで感光体410と対向する位置に設置されている。
【0024】
次にシートPに画像を形成するプロセスを説明する。
【0025】
感光体410は、メインモータ(図示せず)により回転駆動され、帯電器420の放電により負極性に帯電される(例えば−800V)。次に、露光部430により感光体410上に画像情報に応じた光書込がなされて静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像器440Aを通過すると、現像器内で負極性に帯電されたトナーが負極性現像バイアスの印加により潜像画像の部分に付着し、感光体410上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は、感光体410に圧着する中間転写ベルト50へ転写され、中間転写ベルト50上にトナー画像が形成される。転写後に感光体410上に残留したトナーはクリーニング部450により清掃される。
【0026】
シートPはシート収納部20により1枚ずつ排出され、レジストローラ60の位置まで搬送される。レジストローラ60によりシートPの先端が整列された後、シートPは中間転写ベルト50上のトナー像と画像位置が一致するタイミングでレジストローラ60より給送される。レジストローラ60により給送されたシートPは、ガイド板より案内され、中間転写ベルト50及び転写部70により形成された転写ニップ部へ送り込まれる。ローラにより構成される転写部70はシートPを中間転写ベルト50側へ押圧している。トナーと逆極性のバイアス(例えば+500V)が転写部70に印加されることにより、静電気力の作用で、中間転写ベルト50上のトナー像がシートPへ転写される。シートPは、除電針からなる分離装置(図示せず)により除電されて中間転写ベルト50から分離され、加熱ローラ、加圧ローラのローラ対からなる定着部80へ送られる。その結果、トナー像がシートPへ定着され、画像形成されたシートPが装置外へ排出される。
【0027】
なお、Y、M、C、Kの各色のトナー像が4組の画像形成エンジン400において形成される場合は、各感光体で形成された各色のトナー像が中間転写ベルト50に重畳して転写されて、中間転写ベルト上にカラー画像が形成される。そして中間転写ベルト上のカラー画像がシートPに転写部70によって転写される。
【0028】
図2は画像形成装置1の制御系のブロック図であり、代表的な制御構成を示している。
【0029】
切換部として機能するCPU101は画像形成装置1全体の動作を制御するものであり、システムバス108を介して、ROM(Read Only Memory)102やRAM(Random Access Memory)103等に接続されている。このCPU101は、ROM102に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM103に展開し、各部の動作を制御する。また、CPU101は、RAM103に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM103に格納するとともに、操作表示部105に表示させる。そして、RAM103に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。
【0030】
ネットワークインターフェイスカード(NIC)109は、システムバス108とネットワーク2とのインターフェイスであり、NIC109を介して画像形成装置1がネットワーク2に接続されている。
【0031】
ROM102は、プログラムやデータ等を予め記憶しており、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。
【0032】
RAM103は、CPU101によって実行される各種制御プログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0033】
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする機能を有する。磁性体を塗布または蒸着した金属のディスクを一定の間隔で何枚も重ね合わせた構造になっており、これをモータで高速に回転させて磁気ヘッドを近づけてデータを読み書きする。
【0034】
操作部、表示部、登録部として機能する操作表示部105は各種の設定を可能にするものである。操作表示部105は例えばタッチパネル形式となっており、ユーザーが操作表示部105を通じて入力することにより印刷ジョブの内容が設定される。また、ネットワーク設定の情報等、各種の情報が操作表示部105に表示される。
【0035】
通信部106は、他の機器とのデータ通信を行う通信インターフェイスであって、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1284、IEEE1394、PCMCIA等により構成されている。
【0036】
画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。
【0037】
画像読取部30によって生成される画像データや、ネットワーク2を通じて送信される画像データは画像処理部107によって画像処理される。具体的には階調再現特性の補正を行ったり、濃度補正LUTを参照して網点などのスクリーン処理を行なったり、細線を強調するためのエッジ処理を行ったりする。
【0038】
画像形成部40は、画像処理部107によって画像処理された画像データに基づき、シート上に画像を形成する。
【0039】
次に、トナーカートリッジ90A〜90Dに収容されたトナーについて説明する。
【0040】
図1で説明したように、画像形成装置1にはトナー補給部90が設置されており、そのトナー補給部90には、同色であるが、特性の異なるトナーが収容されたトナーカートリッジ90A〜90Dが装着されている。各トナーカートリッジ90A〜90Dに収容されているトナーの色は例えば黒である。同色のトナーであれば黒以外の他の色であっても良い。
【0041】
なお、本発明における「同色」の意味は以下の通りである。
【0042】
黒のトナーに関して述べると、L*a*b*表色系において、L*値が24以下であり、a*値及びb*値がともに0〜|2.5|の範囲にあるトナーを同色のトナーという。L*a*b*表色系は、物体の色を表すのに用いられる表色系であり、1976年に国際照明委員会(CIE)で規格化され、日本でもJIS(Z8729)に採用されている。L*はz軸方向の座標であって明度を表し、a*及びb*はそれぞれx軸及びy軸の座標であって、量差Hで色相と彩度を表す。なお、明度とは色の相対的な明るさをいい、色相とは赤、黄、緑、青、紫などの色合いをいい、彩度とは色の鮮やかさの度合いをいう。
【0043】
次に、黒以外のトナーに関して述べると、2つのトナーを比較した場合、各々のトナーの色相角hの差が30度未満であることを同色のトナーという。色相角hとは、例えば明度がある値をとるときの色相と彩度の関係を表すx軸−y軸平面において、ある座標点(a,b)と原点Oとの半直線が、x軸の+方向(赤方向)から半時計回りの方向において、x軸の+方向(赤方向)に伸びる直線となす角度をいい、下記式(1)によって算出される。
【0044】
色相角h=tan−1(b*/a*) ・・・(1)
なお、x軸−y軸平面において、a*で示されるx軸の一方向が緑方向であり、b*で示されるy軸の+方向が黄方向であり、当該y軸の一方向が青方向である。
【0045】
同色か否かの判断は、トナーをペレット化して分光光度計によりL*a*b*を測定された結果に基づいて行われる。L*a*b*は、具体的には分光光度計「Gretag Macbeth Spectrolino」(Gretag Macbeth社製)を用いて測定される。
【0046】
トナーのペレット化は、以下のように行われる。
【0047】
ペレット径がφ35mm、ペレットの厚みが3mm(トナーの質量が3〜4g)となるよう、成型器「BRIQUETTINNG MACHINE MP−35」(島津製作所社製)によって、成形温度25℃にて1,470,000Nの荷重を10秒間印加することにより、トナーのペレットが得られる。
【0048】
また、トナーのペレットについての反射スペクトルは、上記分光光度計を用いて、光源としてD65光源、反射測定アパーチャーをφ4mmのものを用い、測定波長域380〜730nmを10nm間隔で、視野角(observer)を2°とし、基準合わせには専用白タイルを用いた条件において測定される。
【0049】
トナーカートリッジ90A〜90Dに収容されたトナーの説明を継続する。
【0050】
各トナーカートリッジ90A〜90Dに収容されたトナーは同色ではあるが、粒径や形状等、互いに特性が異なるものである。
【0051】
例えば、トナーカートリッジ90A(第1の収容器)には高画質(High Grade)用の小粒径トナー(第1の着色材料)が収容されており、トナーカートリッジ90B(第2の収容器)にはコスト優先の低画質(Low Grade)用のトナー(第2の着色材料であり、前記小粒径トナーよりは粒径が大きい)が収容されている。この場合は、画像形成エンジン400A(第1の画像形成部)によって高画質用の小粒径トナーにより画像が形成されるモード(第1の画像形成モード)と、画像形成エンジン400B(第2の画像形成部)によって低画質用のトナーにより画像が形成されるモード(第2の画像形成モード)が画像形成装置1によって実行される。
【0052】
また別の例としては、トナーカートリッジ90C(第1の収容器)には画像形成装置1のメーカーが製造した純正トナー(第1の着色材料)が収容されており、トナーカートリッジ90D(第2の収容器)には、画像形成装置1のメーカー以外のメーカーが製造した非純正トナー(第2の着色材料)が収容されている。この場合は、画像形成エンジン400C(第1の画像形成部)によって純正トナーにより画像が形成されるモード(第1の画像形成モード)と、画像形成エンジン400D(第2の画像形成部)によって非純正トナーによりが画像が形成されるモード(第2の画像形成モード)が画像形成装置1によって実行される。
【0053】
各トナーカートリッジ90A〜90Dに収容されているトナーは4つとも各々特性が異なるものであってもよいし、4つのトナーカートリッジのうち2つは同じ特性のトナーを収容する等、ユーザーの好みによって異ならせて良い。
【0054】
トナーカートリッジ90A〜90Dに収容されているトナーは特性が異なるため、使い分けてシート上に画像を形成するためには、どのような特性のトナーがどのトナーカートリッジに収容されているか、画像形成装置が認識する必要がある。画像形成装置に認識させる方法は色々考えられるが、例えばトナーカートリッジをトナー補給部90に装着する際にユーザーが操作表示部105を通じてトナーの特性等の情報を入力して登録することが考えられる。また別の方法として、トナーの特性等の情報が入力されたICチップをトナーカートリッジに設け、トナーカートリッジをトナー補給部90に装着する際にそのICチップをセンサで読み取ってトナーの特性等の情報を検出したり、画像形成装置とトナーカートリッジの係合部との係合状態の差異を検出することも考えられる。また、画像形成装置にて、トナーそのものの物性を検出するようにしても良い。
【0055】
なお、認識された情報はRAM102等の記憶媒体に記憶され、シート上に画像を形成する場合は、RAM102等に記憶された情報に基づいて画像形成エンジン400A〜400Dの何れかの画像形成エンジンがCPU101によって選択される。
【0056】
次に、印刷ジョブの属性や印刷ジョブの設定内容により画像形成のモードを切り換えてシート上に特定のトナーにより画像を形成する動作について詳しく説明する。
【0057】
まず、印刷ジョブの属性により画像形成のモードを切り換える動作を説明する。
【0058】
図3は印刷ジョブの属性により画像形成のモードを切り換える動作を説明するフローチャート図である。
【0059】
まず、印刷ジョブの実行が開始されると(ステップS1)、次に印刷ジョブの属性がどのようなものであるか判断する。例えばステップS2に記載のように印刷ジョブの属性がFaxか否か判断する。ステップS2の動作は印刷ジョブのデータに基づいてCPU101により実行される。
【0060】
印刷ジョブの属性がFaxであれば、シート上に形成する画像を高画質で出力する必要はないと判断し、コスト優先の低画質用のトナーにより画像を形成するよう、低画質用のトナーが収容された画像形成エンジンにより画像を形成するモードを実行する(ステップS3)。一方、印刷ジョブの属性がFaxではない、つまり印刷ジョブの属性がCopyやPrintであれば、シート上に形成する画像を高画質で出力する必要があると判断し、高画質用のトナーにより画像を形成するよう、高画質用のトナーが収容された画像形成エンジンにより画像を形成するモードを実行する(ステップS4)。モードの切換動作は、トナーの種類と印刷ジョブの属性が関連付けられた登録データを参照してCPU101によって実行される。
【0061】
【表1】

【0062】
表1に示すように、登録データには、各モードが実行されるための条件と、実行されるモードもしくは使用するトナーが規定されている。上述のように印刷対象となるデータが、コピーで得られたものか、FAX受信により得られたものかといったジョブ属性情報に対応して、実行されるモードの情報もしくは使用するトナーの情報が関連付けられている。上述の例示以外に、印刷対象となるデータのファイル種類(JPEGやPDF)、印刷対象となるデータのファイルサイズ、印刷対象となるデータの画像プロファイル(色域)といったようなパラメータと関連付けても良い。なお、これらの内容は、不揮発性メモリに記憶されており、記憶されている内容は、操作表示部105を通じてユーザーの要望に沿って、随時、設定変更可能である。
【0063】
また、図3で示したように低画質用のトナーにより画像形成を行うか、高画質用のトナーにより画像形成を行うかは一例であり、他の特性のトナーと印刷ジョブの属性を関連付けて画像形成を行うようにしてもよい。
【0064】
次に、操作表示部105により設定した印刷ジョブの内容により画像形成のモードを切り換える動作を説明する。
【0065】
図4は操作表示部105の基本画面を示す説明図である。
【0066】
図4に示す画面は操作表示部105の基本画面であり、濃度、片面/両面選択、用紙サイズ選択等の各種の設定が可能である。図4に示す基本画面等を通じて印刷ジョブの内容を設定するわけであるが、まず印刷ジョブの設定内容のうち、原稿読取に関する設定内容により画像形成のモードを切り換える動作について説明する。
【0067】
図4における基本画面の右側にある原稿読込釦105Aを押すと、図5に示すような原稿読込の設定を行う画面が表示される。図5に示す画面において「画質」という設定項目があり、この設定項目では「ドラフト」「ノーマル」「ファイン」の3種類が設定可能である。ユーザーが「ドラフト」を選択して画像を出力する場合、その出力はテスト印刷である場合が多く、ユーザーは高画質で出力することをあまり要求しないものと考えられる。一方、ユーザーが「ノーマル」や「ファイン」を選択して画像を出力する場合、ユーザーは高画質で出力することを要求するものと考えられる。
【0068】
従って、ドラフト釦105Cが押されて印刷ジョブの画質に関する内容が設定された場合と、ノーマル釦105D又はファイン釦105Eが押されて印刷ジョブの画質に関する内容が設定された場合で区別し、各々の印刷ジョブで使用するトナーを異ならせ、画像形成モードの切換を実行する。例えばドラフト釦105Cが押されると、コスト優先の低画質用のトナーにより画像を形成するよう、低画質用のトナーが収容された画像形成エンジンにより画像を形成するモードを実行する。また、ノーマル釦105D又はファイン釦105Eが押されると、高画質用の小粒径トナーにより画像を形成するよう、高画質用の小粒径トナーが収容された画像形成エンジンにより画像を形成するモードを実行する。
【0069】
なお、上述の実施の形態においては、ジョブ設定情報として、原稿を読み込む際の画質に関する内容の設定を例示したが、本発明はこれに限られない。操作表示部105上の図示しない画像記録モード設定釦により、ファイン/ドラフトの中から所望の設定をしても良いし、記録密度として1200dpi/400dpi等の設定をしても構わない(「dpi」とは1インチ(2.54cm)あたりの画素数をいう)。さらに、プリントジョブの場合は、画像形成装置に接続されたコンピュータに備えられるプリンタドライバで画像記録モードを設定し、設定された内容に応じて切り替えるようにしても良いことは言うまでもない。ジョブ設定情報と、実行されるモードの情報もしくは使用するトナーの情報が関連付けられた登録データを表2に示す。
【0070】
【表2】

【0071】
次に印刷ジョブの設定内容のうち、出力条件に関する設定内容により画像形成のモードを切り換える動作について説明する。
【0072】
図4における基本画面の右側にある出力条件設定釦105Bを押すと、図6に示すような出力条件の設定を行う画面が表示される。図6に示す画面において「優先」という設定項目があり、この設定項目では「画質優先」「コスト優先」の2種類が設定可能である。ユーザーの要望として、コストはかかっても画質を優先させて出力したい場合や、画質は多少悪くてもいいがコストを優先させて出力したい場合がある。
【0073】
従って、画質優先釦105Fが押されて印刷ジョブの内容が設定された場合と、コスト優先釦105Gが押されて印刷ジョブの内容が設定された場合との場合で区別し、各々の印刷ジョブで使用するトナーを異ならせ、画像形成モードの切換を実行する。例えば画質優先釦105Fが押されると、高画質用の小粒径トナーにより画像を形成するよう、高画質用の小粒径トナーが収容された画像形成エンジンにより画像を形成するモードを実行する。また、コスト優先釦105Gが押されると、コスト優先の低画質用のトナーにより画像を形成するよう、低画質用のトナーが収容された画像形成エンジンにより画像を形成するモードを実行する。
【0074】
また、出力条件に関する設定内容により画像形成のモードを切り換える動作として、「優先」という設定項目以外の別の設定項目も考えられる。
【0075】
例えば、図4の基本画面にある出力条件設定釦105Bを押すと、図6に示す画面ではなく、図7に示す画面が表示されるようにしてもよい。
【0076】
図7に示す画面において「出力形態選択」という設定項目があり、この設定項目では「出力形態A」「出力形態B」「出力形態C」の3種類が設定可能である。
【0077】
ユーザーは予め画像形成に使用するトナーを出力形態毎に登録させておく。例えば出力形態Aでは純正トナーにより画像形成を行うように登録し、出力形態Bでは非純正トナーにより画像形成を行うように登録しておく。そして「出力登録選択」の設定項目で設定される印刷ジョブの内容により画像形成に使用するトナーを切り換えるよう、画像形成のモードを切り換える動作を実行してもよい。
【0078】
なお、上述の実施の形態においては、ユーザー選択情報として、ユーザーが「画質優先」「コスト優先」等を設定したり、登録済みの「出力形態選択」の中から所望のものを選択する例を示したが、本発明はこれに限られない。ユーザーが、使用するトナーを直接選択するようにしても良い。
【0079】
なお、印刷ジョブの設定内容に基づくモードの切換動作も、トナーの種類と印刷ジョブの設定内容が関連付けられた登録データを参照してCPU101によって実行される。登録データは各モードが実行されるための条件が規定されており、操作表示部105を通じてユーザーの要望に沿って随時編集可能である。
【0080】
図5〜図7において設定項目の例を挙げたがこれに限られるものではない。例えば「厚紙」や「薄紙」等、シートPの種類の設定内容により使用するトナーを切り換えたり、「節電」「ノーマル」等、画像形成装置の節電モードの設定内容により使用するトナーを切り換えたりしてもよい。
【0081】
また、上述の例においては、印刷ジョブの属性、ジョブ設定情報、ユーザー選択情報といったものと、使用するトナーや実行する画像形成モードとを対応付けて記憶するものを例示したが、印刷ジョブの属性、ジョブ設定情報、ユーザー選択情報といったものと、使用する画像形成部やトナー補給部とを対応付けて記憶しても良い。
【0082】
以上、図3〜図7で説明したように、印刷ジョブの属性や印刷ジョブの設定内容により画像形成に使用するトナー等の着色材料を切り換えるようにすれば、画質やコスト等のユーザーの要望に沿った着色材料を用いて画像を形成することが出来る。
【0083】
画像形成に使用するトナー等の着色材料を切り換えて画像を形成する場合に画像形成装置1の動作として以下のことが考えられる。
【0084】
特性の異なるトナーの種類として高画質用のトナーとコスト優先の低画質用のトナーがあると前述したが、画像形成のモードを切り換えてこれらのトナーを使用する場合に画像形成の条件を異ならせてもよい。例えば、高画質用のトナーで画像を形成する場合は、高い記録密度(例えば1200dpi)で画像を形成したり、スクリーン処理等の画像処理を実行したり等、高画質用の条件でシート上に画像を形成する。一方、コスト優先の低画質用のトナーで画像を形成する場合は、低い記録密度(例えば400dpi)で画像を形成をしたり等の低画質用の条件でシート上に画像を形成する。また別の例としては高画質用のトナーで画像形成する場合と低画質用のトナーで画像形成する場合で、定着条件(熱量等)や現像条件(感光体の表面電位や現像バイアスの値等)等のプロセス条件を異ならせても良い。
【0085】
また、画像形成のモードを切り換えて画像を形成する場合、ユーザーの要望に合わないトナーにより画像を形成してしまう場合が考えられる。そこで、画像形成を開始する前に例えば「非純正トナーにより印刷しますがよろしいですか?」というメッセージを操作表示部105に表示させても良い。そしてこのメッセージをみてユーザーがスタート釦を押さない限り画像形成を開始しないようにする。これによりユーザーの要望と異なるトナーにより画像が形成されることを防止出来る。
【0086】
また、画像を形成している際に操作表示部105における表示形態を異なられることも考えられる。例えば高画質用のトナーで画像を形成している場合は、図8(a)で示すように「高画質用のトナーで印刷しています」というメッセージ(第1の表示形態)を操作表示部105に表示し、コスト優先の低画質用のトナーで画像を形成している場合は、図8(b)で示すように「コスト優先の低画質用トナーで印刷しています」というメッセージ(第2の表示形態)を操作表示部105に表示する。これによりユーザーはどのトナーで画像形成しているのか容易に認識することが出来る。
【0087】
また、トナー補給部90に装着されているトナーカートリッジ90A〜90Dの中のトナーが無くなった場合、次にどのような特性のトナーが収容されたトナーカートリッジを装着したら良いか、ユーザーに知らせることも考えられる。トナーが無くなるまでにどのような特性のトナーにより頻繁に画像が形成されているか、所定のプログラムによりモニターし、頻繁に使用するトナーが収容されたトナーカートリッジを装着するよう操作表示部105に表示するようにしても良い。
【0088】
なお、第1のトナー(着色材料)、もしくは第2のトナー(着色材料)が、無くなってしまった場合は、無くなったトナーを使用する画像形成を禁止する、もしくは無くなったトナーに対応する画像形成モードを選択不可としても良い。一方、無くなったトナーを使用する画像形成、もしくは画像形成モードにて実行中の印刷ジョブもしくは実行予定であった印刷ジョブに関して、残っている同色だが特性の異なるトナーにより画像形成もしくは画像形成モードを代行させても良い。この際、自動的に代行しても構わないし、一旦、代行する旨の表示を行い、使用者の了解に基づいて代行させるようにしても構わない。
【0089】
また、どのような特性のトナーが、どのカートリッジに収容されているか、画像形成装置が認識できない場合は、認識できるトナーを使用した画像形成、もしくは画像形成モードにて印刷ジョブを実行するようにしても良い。全てのトナーもしくはトナーカートリッジに関して認識できないような場合は、予め定められた規則(例えば、第1の画像形成手段を用いる、第1のトナー補給部から供給されるトナーを用いる等)に基づくようにしても良い。その際、画像形成条件に関しても、工場出荷時の条件等の所定の条件で画像形成を行うようにしても良いし、使用者が選択するようにしても良い。さらに、画像形成条件の履歴情報を管理し、係る履歴情報に基づいて、最も頻度の高い条件を自動的に選択するようにしても良い。
【0090】
なお、本発明は当該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0091】
画像形成装置としては図1で示したようにタンデム形式の画像形成装置に基づいて説明したが、例えば図9で示すように中間転写ベルトを使用せず、直接シートP上にトナー像を転写するタンデム形式の画像形成装置1Aであっても良い。図9に示す画像形成装置1Aは4組の画像形成エンジン400E〜400Hが設置されており、転写ベルトBLTによって搬送されたシートPに各画像形成エンジンで形成されたトナー像が直接転写される。トナーカートリッジ90E〜90Hには特性が異なる同色のトナーが収容されており、画像形成エンジン400E〜400Hの各現像器440E〜440Hに補給されているようになっている。
【0092】
また、図10に示すように複数の現像器440I〜440Lを1つの感光体の周りに設けた画像形成装置1Bであっても良い(図10に示す画像形成装置1Cでは各現像器が第1の画像形成部、第2の画像形成部に相当する)。トナーカートリッジ90I〜90Lには特性が異なる同色のトナーが収容されており、各現像器440I〜440Lに補給されているようになっている。
【0093】
上述の実施の形態においては、4つのトナーカートリッジを着脱可能に装填可能な画像形成装置を例示したが、本発明は、これに限らない。すなわち、画像形成用である第1の着色材料を収容する第1の収容器を着脱可能に装填可能な第1の補給部と、画像形成用であり前記第1の着色材料と同色である第2の着色材料を収容する第2の収容器を着脱可能に装填可能な第2の補給部とを備えたものであれば良く、少なくとも2つをを着脱可能に装填可能であればよい。さらに、着色材料を収容する容器が無いような形態においては、第1および第2の着色材料を補給する第1および第2の補給部とを備えたものであれば良い。
【0094】
また、着色材料として本実施形態ではトナーに関して説明したが、インクや熱転写リボン等の他の着色材料により画像を形成する画像形成装置であっても同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明に係る画像形成装置の内部構成を示す中央断面図である。
【図2】画像形成装置1の制御系のブロック図である。
【図3】印刷ジョブの属性により使用するトナーを切り換える動作を説明するフローチャート図である。
【図4】操作表示部105の基本画面を示す説明図である。
【図5】操作表示部105における原稿読取の設定画面に関する説明図である。
【図6】操作表示部105における出力条件の設定画面に関する説明図である。
【図7】操作表示部105における出力条件の設定画面に関する説明図である。
【図8】操作表示部105における表示形態を示す説明図である。
【図9】他の実施形態である画像形成装置1Aの内部構成を示す中央断面図である。
【図10】他の実施形態である画像形成装置1Bの内部構成を示す中央断面図である。
【符号の説明】
【0096】
1 画像形成装置
40 画像形成部
90 トナー補給部
90A〜90B トナーカートリッジ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
105 操作表示部
400A〜400D 画像形成エンジン
440A〜440D 現像器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成用である第1の着色材料を収容する第1の収容器を着脱可能に装填可能な第1の補給部と、
画像形成用であり前記第1の着色材料と同色であるが特性の異なる第2の着色材料を収容する第2の収容器を着脱可能に装填可能な第2の補給部と、
を有し、前記第1の着色材料又は前記第2の着色材料によりシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記第1の着色材料を使用して画像を形成する第1の画像形成モードと、前記第2の着色材料を使用して画像を形成する第2の画像形成モードと、を切り換える切換部を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像形成用である第1の着色材料を補給する第1の補給部と、画像形成用であり前記第1の着色材料と同色であるが特性の異なる第2の着色材料を補給する第2の補給部とを有し、前記第1の着色材料又は前記第2の着色材料によりシート上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記第1の着色材料を使用して画像を形成する第1の画像形成モードと、前記第2の着色材料を使用して画像を形成する第2の画像形成モードと、を切り換える切換部を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の着色材料を使用して画像を形成する第1の画像形成部と、
前記第2の着色材料を使用して画像を形成する第2の画像形成部と、
を有し、
前記第1の画像形成モードは前記第1の画像形成部により画像を形成し、前記第2の画像形成モードは前記第2の画像形成部により画像を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記切換部は印刷ジョブの属性に基づいてモードの切換動作を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記印刷ジョブの属性と実行する画像形成モードとを関連付けた登録データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷ジョブの属性は、コピー、プリント、FAX受信、メール受信、データのファイルの種類、ファイルサイズの内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記切換部は印刷ジョブに対して設定されたジョブ設定情報に基づいてモードの切換動作を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ジョブ設定情報と実行する画像形成モードとを関連付けた登録データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ジョブ設定情報を設定する操作部を有することを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記ジョブ設定情報は、原稿読込画質、画像記録画質、画像記録密度の内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記切換部は印刷ジョブに対して設定されたユーザー選択情報に基づいてモードの切換動作を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記ユーザー選択情報と実行する画像形成モードとを関連付けた登録データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記ユーザー選択情報を設定する操作部を有することを特徴とする請求項11または12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記ユーザー選択情報は、画質を優先する旨の情報、コストを優先する旨の情報、画像形成に供する着色材料を指定する情報の内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記第1の画像形成モードにおける画像形成条件と、前記第2の画像形成モードにおける画像形成条件と、を異ならせることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記第1の画像形成モードが実行されている際に第1の表示形態を表示し、前記第2の画像形成モードが実行されている際に第2の表示形態を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項17】
画像形成用である第1の着色材料を収容する第1の収容器を着脱可能に装填可能な第1の補給部と、
画像形成用であり前記第1の着色材料と同色であるが特性の異なる第2の着色材料を収容する第2の収容器を着脱可能に装填可能な第2の補給部と、
前記第1の着色材料を使用して画像形成を行う第1の画像形成部と、
前記第2の着色材料を使用して画像形成を行う第2の画像形成部と、
前記第1の着色材料を使用する前記第1の画像形成部による第1の画像形成と前記第2の着色材料を使用する前記第2の画像形成部による第2の画像形成とを切り換える切換部
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項18】
前記切換部は印刷ジョブの属性に基づいて、前記第1の画像形成もしくは前記第2の画像形成のいずれを実行するかを決定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記印刷ジョブの属性と使用する着色材料とを関連付けた登録データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記印刷ジョブの属性は、コピー、プリント、FAX受信、メール受信、データのファイルの種類、ファイルサイズの内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項17または18に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記切換部は印刷ジョブに対して設定されたジョブ設定情報に基づいて、前記第1の画像形成もしくは前記第2の画像形成のいずれを実行するかを決定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記ジョブ設定情報と使用する着色材料とを関連付けた登録データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
【請求項23】
前記ジョブ設定情報を設定する操作部を有することを特徴とする請求項21または22に記載の画像形成装置。
【請求項24】
前記ジョブ設定情報は、原稿読込画質、画像記録画質、画像記録密度の内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項25】
前記切換部は印刷ジョブに対して設定されたユーザー選択情報に基づいて、前記第1の画像形成もしくは前記第2の画像形成のいずれを実行するかを決定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
【請求項26】
前記ユーザー選択情報と使用する着色材料とを関連付けた登録データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項25に記載の画像形成装置。
【請求項27】
前記ユーザー選択情報を設定する操作部を有することを特徴とする請求項25または26に記載の画像形成装置。
【請求項28】
前記ユーザー選択情報は、画質を優先する旨の情報、コストを優先する旨の情報、画像形成に供する着色材料を指定する情報の内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項25乃至27のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項29】
前記第1の画像形成における画像形成条件と、前記第2の画像形成における画像形成条件と、を異ならせることを特徴とする請求項17乃至28のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項30】
前記第1の画像形成が実行されている際に第1の表示形態を表示し、前記第2の画像形成が実行されている際に第2の表示形態を表示する表示部を有することを特徴とする請求項17乃至29のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−145479(P2008−145479A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−329183(P2006−329183)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】