画像形成装置
【課題】機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多い機器の操作性を向上させつつ、機密保持が必要な原稿の機密を確保することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート状の原稿画像を画像読取部40、50に搬送する原稿搬送手段3aと、前記画像読取部40、50で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段15を備えた画像形成装置1に、前記原稿搬送手段3aで搬送された原稿を排出せずに処理する原稿処理手段3b、7、13cと、前記原稿搬送手段3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する第一原稿処理設定手段を備える。
【解決手段】シート状の原稿画像を画像読取部40、50に搬送する原稿搬送手段3aと、前記画像読取部40、50で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段15を備えた画像形成装置1に、前記原稿搬送手段3aで搬送された原稿を排出せずに処理する原稿処理手段3b、7、13cと、前記原稿搬送手段3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する第一原稿処理設定手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状の原稿画像を画像読取り部に搬送する原稿搬送手段と、前記画像読取部で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、税法や商法、労働法などの各種法令により、民間企業が作成・保存することを義務付けられている文書・帳票類の電磁化(電子的・磁気的)を、一部の例外を除いて一括して認める通称「電子文書法(e-文書法)」が2005年4月1日に施行されるなど、近年、省力、省資源及び省コスト等を目的として、ペーパーレス化が進められている。
【0003】
ところで、特許文献1には、画像情報を読み取った後の原稿の機密を確実に保持することを目的として、原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、原稿を給紙・搬送・排出する自動原稿搬送手段と、読み取った画像情報を記憶する画像情報記憶手段とを備えた画像読取装置に、画像情報を読み取った後の原稿を裁断する裁断手段と、画像情報を読み取った後の原稿を一時保管する密閉型の原稿保管部と、原稿の処分内容に応じて排出先を選択制御する選択制御手段とを設け、選択制御手段は、原稿が画像情報を読み取った後、原稿の保管が必要であると判断した場合には、原稿保管部に排出し、原稿の保管が不要であり、かつ、機密保持を要するものであると判断した場合には、裁断手段に排出して、当該原稿を裁断するように制御するように構成された画像読取装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−108796公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載された装置では、機密保持が必要な原稿の処理を主眼としており、送信後の原稿を保管する必要性は高くなく、一般的に機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多いファクシミリなどの装置においては、ペーパーレス化を実現するためにも操作性の更なる向上が望まれた。
【0006】
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多い機器の操作性を向上させつつ、機密保持が必要な原稿の機密を確保することができる画像形成装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、シート状の原稿画像を画像読取部に搬送する原稿搬送手段と、前記画像読取部で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段を備えた画像形成装置であって、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理する原稿処理手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する第一原稿処理設定手段を備えている点にある。
【0008】
上述の構成によれば、保管が必要な原稿を排出設定することで、処理後、直ぐに持ち帰ることができ、ユーザは原稿を後まで管理することができる。
【0009】
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段である点にある。
【0010】
上述の構成によれば、裁断手段により、機密の保持が必要な原稿や両面が印字された原稿は裁断される。
【0011】
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段である点にある。
【0012】
上述の構成によれば、再給紙手段により、機密の保持が不要な原稿で且つ裏面が白紙である原稿(以下、「裏紙」と言う)は、裏面を記録面として記録紙収容部に収容され、ユーザは当該裏紙を記録紙として再利用することができる。
【0013】
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、原稿を破棄するか収容するかを設定する第二原稿処理設定手段を備えている点にある。
【0014】
上述の構成によれば、第二原稿処理設定手段により設定された原稿の破棄または収容の設定に基づき、前記原稿処理手段は原稿を破棄または記録紙収容部に収容することができる。
【0015】
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面画像を検出する裏面画像検出手段をさらに備え、原稿の裏面画像が検出されたときに裁断し、原稿の裏面画像が検出されなかったときに収容する点にある。
【0016】
上述の構成によれば、裏面画像検出手段により原稿の裏面画像が検出されなかったときに、前記原稿処理手段は当該原稿を記録紙収容部に自動的に収容する。
【発明の効果】
【0017】
以上、説明した通り、本発明によれば、機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多い機器の操作性を向上させつつ、機密保持が必要な原稿の機密を確保することができる画像形成装置を提供することができるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明を適用した画像形成装置としての電子写真方式のデジタル複合機における第一の実施形態について説明する。
【0019】
本発明によるデジタル複合機1は、原稿画像の複写を行う複写モードと、外部のファクシミリ機器とFAX原稿データの送受信を行うFAXモードとを備え、図2に示すように、カラー表示部やハードウェアキー等が配置された操作部10と、シート状の原稿を読み取って画像データに変換し、所定の処理を施して出力用の画像データを生成する画像読取装置12と、前記画像読取装置12が生成し、または後述のFAXモデム部15が受信して生成した出力用の画像データに基づいて用紙上にトナー像を形成して排出トレイ11bに前記用紙を排出する電子写真方式の画像出力部13と、本発明の記録紙収容部を含み、形成されたトナー画像が転写される被記録材である用紙が印字面を下にして収容された給紙カセット14と、本発明のファクシミリ手段であり、図示しない外部のファクシミリ機器とFAX原稿データの送受信を行うためのFAXモデム15と、該デジタル複合機1を統括制御するシステム制御部16を備えて構成される。
【0020】
前記操作部10は、例えば前記複写モードを例に説明すると、図3に示すように、複写条件を指定する複数のメニュー選択キーがソフトウェアキーの形態で配置された操作画面が表示されるタッチパネル式のカラー表示部10aと、画像形成動作を起動させるためのスタートキー102と数値入力するための数値入力キー103と該デジタル複合機1を複写モードで動作させるコピーキー100と該デジタル複合機1をFAX送信モードで動作させる送信キー101等のハードウェアキー10bと、消灯または点灯することで該デジタル複合機1の現在の動作モードをユーザに知らせるLED10c等を備えて構成される。
【0021】
前記画像読取装置12は、図4に示すように、シート状の原稿をフェイスアップ方式で載置する原稿テーブル11aと、本発明における画像読取部である画像読取位置40、50に原稿を搬送する第一の原稿搬送機構3aと、読み取った原稿を下流側へ搬送する第二の原稿搬送機構3bと、原稿の表面画像を読み取る第一の画像読取手段4と、原稿の裏面画像を読み取る第二の画像読取手段5とを備えて構成される。ここで、前記第一の原稿搬送機構3aは本発明における原稿搬送手段にあたる。
【0022】
前記第一の原稿搬送機構3aは原稿テーブル11aに載置された複数の原稿から一枚の原稿を取り出すピックアップローラ31と、前記ピックアップローラ31により原稿が重送された場合に一枚に分離する分離ローラ32と、分離された原稿を下流側に搬送する給紙ローラ33と、原稿の先端を整えてコンタクトガラス60上の画像読取位置40、50に搬送するレジストローラ34とを備えて構成される。
【0023】
前記第二の原稿搬送機構3bは、前記第一の原稿搬送機構3aが搬送した原稿を原稿排出部36に排出する排出ローラ35と、前記画像読取位置40、50の下流側で、且つ前記排出ローラ35の上流側に、前記原稿の搬送方向を変更する第一分岐爪37を備え、更に、前記第一分岐爪37により搬送方向が前記排出ローラ35側から変更された前記原稿を、コンタクトガラス61上を通して搬送する搬送ベルト38と、前記搬送ベルト38により搬送された前記原稿を前記画像出力部13の備える第三の原稿搬送機構に搬送する搬送ローラ39を備えて構成される。前記第一分岐爪37は、図示しないソレノイドに接続され、前記ソレノイドが駆動または停止することで原稿の搬送方向を変更するように構成されている。前記第三の原稿搬送機構については後述する。
【0024】
前記第一の画像読取手段4は、原稿を照明する第一光源41と、原稿からの反射光を取り込む第一ミラー42と、第二ミラー43と、第三ミラー44と、前記第三ミラー44からの光線束をリニアCCD(第一CCD)46に合焦させるレンズ47と、画像情報を読み取る第一CCD46を備えて構成され、コンタクトガラス60上の第一の画像読取位置40で原稿の表面画像を読み取る。
【0025】
上述の画像読取装置12は、原稿載置用のコンタクトガラス61に原稿が載置されるときには、前記第一光源41、ミラー42、43、44が原稿の先端側から後端側に走査(副走査)して前記第一の画像読取手段4により原稿の表面画像を読取るミラー走査モードで作動し、前記第一の原稿搬送機構3aにより原稿が搬送されるときには、前記第一光源41、ミラー42、43、44が図中実線で示された位置に固定され、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送(副走査)される原稿の画像情報を前記第一の画像読取手段4または前記第二の画像読取手段5により読取るシートスルーモードで作動するように切替可能に構成されている。
【0026】
前記第二の画像読取手段5は、原稿の幅方向に沿って配置されたセルフォックレンズとセルフォックレンズの上端に配置されたリニアCCD(第二CCD)と原稿を照射する第二光源を備えてなる密着型の読取手段で構成され、前記コンタクトガラス60上の第二の画像読取位置50で原稿の裏面画像を読み取る。
【0027】
前記画像出力部13は、図1に示すように、前記出力用の画像データに基づいて感光体13a1にトナー画像を形成する画像形成部13aと、前記給紙カセット14に収容された用紙を搬送する用紙搬送部と、前記画像読取装置12で読み取られた原稿を破棄する裁断手段13cと、前記第二の原稿搬送機構3bから搬送された原稿を搬送する第三の原稿搬送機構7とを備える。前記裁断手段13cは、前記原稿を裁断して破棄するシュレッダ13c1と、裁断された原稿を収容するダストボックス13c2とから構成され、本発明における原稿処理手段の内、裁断手段にあたるものである。
【0028】
前記用紙搬送部は、夫々サイズの異なる用紙が収容された前記給紙カセット14から前記用紙を1枚ずつ搬送する給紙搬送部13b1と、トナー像が転写された前記用紙を定着部13cに向けて搬送する転写搬送部13b2と、前記定着部13cを通過した前記用紙をフェイスアップ方式で前記排紙トレイ11bに排出する排紙搬送部13b3とを備えて構成され、夫々には搬送用のローラが設けられている。
【0029】
前記第三の原稿搬送機構7は、前記搬送ローラ39の下流側で、且つ前記裁断手段13dの上流側で、前記第二の原稿搬送機構3bにより搬送された原稿の搬送方向を変更する第二分岐爪70と、前記原稿の表裏を反転して下流側に搬送する反転搬送機構71と、複数の原稿搬送ローラ72を備えて構成される。前記第二分岐爪70により搬送方向が前記裁断手段13d側から変更された前記原稿は、前記反転搬送機構71により表裏が反転されて白紙面が下になった状態、つまり裏面を記録面として、裏紙を被記録材として収容する給紙カセット14cに搬送されて収容される。つまり、前記給紙カセット14cは本発明における記録紙収容部にあたるものである。前記第二分岐爪70は、図示しないソレノイドに接続され、前記ソレノイドが駆動または停止することで原稿の搬送方向を変更するように構成されている。即ち、本発明における原稿搬送手段にあたる前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿の裏面を記録面として、本発明における記録紙収容部にあたる前記給紙カセット14cに収容する、前記第二の原稿搬送機構3bと前記第三の原稿搬送機構7は、本発明における原稿処理手段の内、再給紙手段にあたるものである。
【0030】
上述したデジタル複写機1の制御部は、図5に示すように、前記操作部10を制御する操作制御部10Aと、前記画像読取装置12を制御する画像読取制御部12Aと、前記画像出力部13を制御する画像出力制御部13Aと、前記FAXモデム15を制御するFAXモデム制御部15Aと、上述の各制御部10A、11A、12A、13A、15Aのタイミングを制御して複写動作などの実行を管理する前記システム制御部16とから構成され、各制御部10A、11A、12A、13A、15A、16には夫々CPUと、前記CPUによる動作プログラムが格納されたROM及び前記CPUの作業領域となるRAM等が設けられている。
【0031】
前記操作制御部10Aは、該デジタル複合機1の操作画面等を図示しないRAMに展開した後、前記カラー表示部10aに表示する表示制御手段10A1と、カラー表示部10aやハードウェアキー10bに行われた操作を検出する操作入力検出手段10A2とを備える。
【0032】
前記画像読取制御部12Aは、前記操作部10の操作を検出した前記操作制御部10Aからの原稿読取コマンドやファックス送信コマンドを受けて、前記原稿テーブル11aから原稿を搬送する前記第一の原稿搬送機構3aと、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿を前記第三の原稿搬送機構7へ搬送する前記第二の原稿搬送機構3bとを制御する原稿搬送制御手段12A1と、原稿画像を読み取り、出力用の画像データを生成して前記画像生成制御部13Aまたは前記FAXモデム制御手段15Aに出力する原稿読取制御手段12A2とを備える。
【0033】
前記FAXモデム制御手段15Aは、外部のFAXとの間で行うFAX用の画像データの送受信を制御するFAX送受信手段15A1と、前記画像読取制御部12Aから出力された出力用の画像データを二値化処理し、MH符号化またはMR符号化などにより圧縮して前記FAX送受信手段15A1に出力し、または外部のFAXからMH符号化またはMR符号化などにより圧縮された画像データを受信し、伸張処理して前記画像出力制御部13Aに出力するFAX原稿画像処理手段15A2等を備える。
【0034】
前記画像出力制御部13Aは、前記画像読取制御部12A、または前記FAXモデム制御部15Aから出力された出力用の画像データに基づき、前記用紙搬送部により搬送される用紙に前記画像データを画像形成する前記画像形成部13aを制御する画像形成制御手段13A1と、前記用紙搬送部を制御する用紙搬送制御手段13A2と、前記裁断手段13cのシュレッダ13c1を制御する裁断制御手段13A3とを備える。
【0035】
以下に、該デジタル複合機1において、原稿画像の複写を行う際の動作について説明する。
【0036】
原稿画像の複写を行う際に、ユーザが操作部10のコピーキー100を押圧すると、操作制御部10Aはこれを検出してシステム制御部16に出力し、前記システム制御部16が各制御部に指令を送り、該デジタル複合機1を複写モードで動作させる。
【0037】
ユーザが、原稿テーブル11aにシート状の原稿を載置し、スタートキー102を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出し、画像読取制御部12Aが画像読取装置12を制御して原稿画像を読み取って出力用の画像データを生成し、画像形成処理制御部13Aが画像形成部13を制御して、給紙カセット14から用紙を搬送し、前記画像データに基づき生成されたトナー画像を搬送した用紙に転写して定着、出力する。
【0038】
ここで、複写モードの操作画面には、図6(a)、(b)、(c)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン80と、原稿を排出せずに処理する際に、原稿を破棄するか再利用するために収容するかを設定する「破棄/再利用」ボタン81とが画面の下部に配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン80は本発明における第一原稿処理設定手段であり、前記「破棄/再利用」ボタン81は本発明における第二原稿処理設定手段である。
【0039】
前記「排出/処理」ボタン80は押圧される度に「排出」または「処理」をネガポジ反転し、前記「破棄/再利用」ボタン81は押圧される度に「破棄」または「再利用」をネガポジ反転する。図6(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン80の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出され、前記「破棄/再利用」ボタン81は押圧を受付けない。図6(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン80の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されずに前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記「破棄/再利用」ボタン81は押圧可能となり、前記「破棄/再利用」ボタン81で設定した処理内容に基づき、当該原稿が処理される。つまり、図6(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「破棄」が反転表示されているとき、原稿は裁断手段13cに搬送され、裁断されて破棄され、図6(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「再利用」が反転表示されているとき、原稿は裏紙として給紙トレイ14cに格納される。
【0040】
図6(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン80の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像の複写を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図7に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、原稿テーブル11aに原稿を載置し(SA1)、スタートキー102を押圧すると(SA2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へ原稿読取コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4または第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SA3)。
【0041】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排紙トレイ36に排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。図6(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「破棄」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SA5)、図6(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「再利用」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SA6)。
【0042】
以下に、該デジタル複合機1において、原稿画像のファックス送信を行う際の動作について説明する。
【0043】
原稿画像のファックス送信を行う際に、ユーザが操作部10の送信キー101を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出してシステム制御部16に出力し、前記システム制御部16は各制御部に指令を送り、該デジタル複合機1をFAXモードで動作させる。
【0044】
ユーザが、カラー表示部10aに表示されたFAXモードの操作画面の「基本」タグを押圧して表示された画面で、原稿画像を送信したい送信先の行を押圧して送信先を選択した後、原稿テーブル11aにシート状の原稿を載置し、スタートキー102を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出し、画像読取制御部12Aが画像読取装置12を制御して原稿画像を読み取って出力用の画像データを生成し、FAXモデム制御部15AはFAXモデム15を制御して、前記画像データを二値化してMH符号化またはMR符号化などにより圧縮して前記送信先にファックス送信する。尚、該デジタル複合機1には送信先名とFAX番号が予め登録、記憶されており、前記操作制御部10Aは、前記送信先名と前記FAX番号を読み出して表形式でカラー表示部10aに表示し、ユーザは前記表から送信先の行を押圧することで送信先を選択することができる。
【0045】
ここで、前記FAXモードの操作画面には、図8(a)、(b)、(c)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン82と、原稿を排出せずに処理する際に、原稿を破棄するか再利用するために収容するかを設定する「破棄/再利用」ボタン83とが画面の下部に配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン82は本発明における第一原稿処理設定手段であり、前記「破棄/再利用」ボタン83は本発明における第二原稿処理設定手段である。尚、送信先の選択にあたって、操作画面上に所望の送信先名が表示されていないときには、ユーザはスクロールボタン84を押圧して所望の送信先名を画面上に表示することができる。
【0046】
前記「排出/処理」ボタン82は押圧される度に「排出」または「処理」をネガポジ反転し、前記「破棄/再利用」ボタン83は押圧される度に「破棄」または「再利用」をネガポジ反転する。図8(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン82の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出され、前記「破棄/再利用」ボタン83は押圧を受付けない。図8(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン82の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されずに前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記「破棄/再利用」ボタン83は押圧可能となり、前記「破棄/再利用」ボタン83で設定した処理内容に基づき、当該原稿が処理される。つまり、図8(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「破棄」が反転表示されているとき、原稿は裁断手段13cに搬送され、裁断されて破棄され、図8(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「再利用」が反転表示されているとき、原稿は裏紙として給紙トレイ14cに格納される。
【0047】
図8(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン82の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像の複写を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図7に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SA1)、スタートキー102を押圧すると(SA2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へFAX送信コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SA3)。
【0048】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。図8(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「破棄」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SA5)、図8(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「再利用」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SA6)。
【0049】
上述の第一の実施形態では、原稿を複写またはファックス送信する際に、原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを第一原稿処理設定手段である「排出/処理」ボタン80、82で設定し、原稿を排出せずに処理すると設定したときに、原稿を破棄するか収容するかを第二原稿処理設定手段である「破棄/再利用」ボタン81、83で設定する構成としたが、前記「破棄/再利用」ボタン81、83を備えず、前記原稿搬送機構3aで搬送された原稿の裏面画像を検出する裏面画像検出手段として第二の画像読取手段5を用い、前記第二の画像読取手段5により原稿の裏面画像が検出されたときに原稿を裁断し、原稿の裏面画像が検出されなかったときに収容するように構成することができ、これを第二の実施形態として以下に説明する。尚、上述の構成以外において、本発明を適用するデジタル複合機1の構成は、第一の実施形態と第二の実施形態で同様である。
【0050】
第二の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像の複写を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0051】
第二の実施形態の構成における、複写モードの操作画面の下部には、図9(a)、(b)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン85が配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン85は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0052】
前記「排出/処理」ボタン85は押圧される度に「排出」または「処理」をネガポジ反転する。図9(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン85の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出される。図9(b)に示すように、前記「排出/処理」ボタン85の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されず前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第二の原稿読取手段5が読み取った原稿の裏面画像の有無に基づき、当該原稿が処理される。詳述すると、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出したときに原稿は裁断され、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出しなかったときに原稿は給紙トレイ14cに収容される。つまり、前記第二の画像読取手段5は本発明における裏面画像検出手段にあたるものである。
【0053】
前記「排出/処理」ボタン85の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像の複写を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図10に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SB1)、「排出/処理」ボタン85の「処理」を反転表示して(SB2)、スタートキー102を押圧すると(SB3)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へ原稿読取コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SB4)。
【0054】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SB6)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SB7)。
【0055】
第二の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像のファックス送信を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0056】
第二の実施形態の構成における、FAXモードの操作画面の下部には、図11(a)、(b)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン86が配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン86は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0057】
前記「排出/処理」ボタン86は押圧される度に「排出」または「処理」がネガポジ反転される。図11(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン86の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出される。図11(b)に示すように、前記「排出/処理」ボタン85の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されず前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第二の原稿読取手段5が読み取った原稿の裏面画像の有無に基づき、当該原稿が処理される。詳述すると、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出したときに原稿は裁断され、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出しなかったときに原稿は給紙トレイ14cに収容されるように構成されている。つまり、前記第二の画像読取手段5は本発明における裏面画像検出手段にあたるものである。
【0058】
前記「排出/処理」ボタン86の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像のファックス送信を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図10に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SB1)、「排出/処理」ボタン86の「処理」を反転表示して(SB2)、スタートキー102を押圧すると(SB3)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へFAX送信コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SB4)。
【0059】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SB6)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SB7)。
【0060】
上述の第一の実施形態では、原稿画像の複写またはファックス送信を行う際、原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを第一原稿処理設定手段である「排出/処理」ボタン80、82で設定し、原稿を排出せずに処理すると設定したときに、原稿を破棄するか収容するかを第二原稿処理設定手段である「破棄/再利用」ボタン81、83で設定して、スタートキー102を押圧し、複写またはファックス送信を行うと言うように三段階の手順が必要であり、上述の第二の実施形態では、原稿画像の複写またはファックス送信を行う際、原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを第一原稿処理設定手段である「排出/処理」ボタン85、86で設定して、スタートキー102を押圧し、複写またはファックス送信を行うと言うように二段階の手順が必要であった。以下に、これらの煩雑な手順を軽減する第三の実施形態を説明する。尚、第三の実施形態で、本発明を適用するデジタル複合機1の構成は、以下に説明する構成以外において、上述の第二の実施形態と同様である。
【0061】
第三の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像の複写を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0062】
第三の実施形態の構成における、複写モードの操作画面の下部には、図12に示すように、画面の下部に「複写実行(原稿排出)」ボタン90と、「複写実行(原稿処理)」ボタン91とが配され、前記「複写実行(原稿排出)」ボタン90が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより原稿排出部36に排出される。前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第三の原稿搬送機構7により、裁断手段13cに搬送され破棄、または裏紙として給紙トレイ14cに搬送され格納される。つまり、前記「複写実行(原稿排出)」ボタン90と前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0063】
前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91が押圧された際の原稿処理の動作について、図13に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、原稿テーブル11aに原稿を載置し(SC1)、前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91を押圧すると(SC2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へ原稿読取コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の表裏画像を読み取る(SC3)。
【0064】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SC4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SA5)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SC4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SC6)。
【0065】
第三の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像のファックス送信を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0066】
第三の実施形態の構成における、前記FAXモードの操作画面の下部には、図14に示すように、「送信実行(原稿排出)」ボタン92と、「送信実行(原稿処理)」ボタン93とが配され、前記「送信実行(原稿排出)」ボタン92が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより原稿排出部36に排出される。前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第三の原稿搬送機構7により、裁断手段13cに搬送され破棄、または裏紙として給紙トレイ14cに搬送され格納される。つまり、前記「送信実行(原稿排出)」ボタン92と前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0067】
前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93が押圧された際の原稿処理の動作について、図15に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SD1)、前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93を押圧すると(SD2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へFAX送信コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の表裏画像を読み取る(SD3)。
【0068】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SD4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SD5)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SD4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SD6)。
【0069】
上述の第一から第三の実施形態では、裁断して破棄された原稿を復元することができないが、一般的に機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多いファクシミリなどの装置において、操作を誤り、本来は保管すべき原稿を裁断処理してしまうことがある。以下に、ファックス送信した後、裁断処理した原稿を復元することのできる第四の実施形態を説明する。尚、第四の実施形態で、本発明を適用するデジタル複合機1の構成は、以下に説明する構成以外において、上述の第一から第三の何れかの実施形態と同様である。
【0070】
第四の実施形態における該デジタル複合機1のFAXモデム制御部15Aは、図16に示すように、前記FAX送受信手段15A1と、前記FAX原稿画像処理手段15A2とに加え、FAX送信履歴を記憶し、更に、送信したFAX用の画像データの変換前の出力用の画像データを、FAX送信履歴の送信先名と送信時刻と関連させて、予め設定された所定時間、一時記憶するFAX履歴記憶手段15A3を備える。
【0071】
前記FAX履歴記憶手段15A3は、ファックス送信した原稿が破棄されたときに当該原稿の出力用の画像データを一時記憶するように構成されている。原稿のFAX用の画像データをファックス送信した際に、前記FAX履歴記憶手段15A3が前記原稿の出力用の画像データを一時記憶する所定時間は、前記操作部10を操作したユーザにより予め設定される。原稿の復元が行われる際には、前記FAX履歴記憶手段15A3により記憶されたFAX送信履歴が前記操作制御部10Aにより読み出され、前記操作制御部10Aにより前記FAX送信履歴の送信先名と送信時刻と共に、対応する原稿の復元可否が表形式でカラー表示部10aに表示される。
【0072】
前記FAX履歴記憶手段15A3は、前記操作制御部10Aからの送信先名と送信時刻等を含む原稿復元コマンドを受信すると、前記送信先名と前記送信時刻に基づき、一時記憶した出力用の画像データの中から対応する画像データを前記画像生成制御部13Aに出力し、また、前記所定時間が経過すると一時記憶した画像データを消去する。つまり、前記所定時間に限りユーザはファックス送信後に破棄した原稿を復元することができる。
【0073】
第四の実施形態の構成による該デジタル複合機1において、原稿画像のファックス送信を行った後、破棄した原稿を復元する際の動作について説明する。
【0074】
ファックス送信後に破棄した原稿の復元を行う際に、ユーザが操作部10の送信キー101を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出してシステム制御部16に出力し、前記システム制御部16は各制御部に指令を送り、該デジタル複合機1をFAXモードで動作させる。
【0075】
ユーザが、カラー表示部10aに表示されたFAXモードの操作画面の「送信履歴」タブを押圧し、図17に示すように、表示された画面で、復元可能な原稿のうち、復元したい原稿の送信先名と送信時刻の表示された行を押圧して選択した後、画面の下部に配された「復元実行」ボタン94を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出して前記FAXモデム制御部15Aに選択された行に表示された送信先名と送信時刻を含む原稿復元コマンドを出力し、前記FAXモデム制御部15Aは、前記送信先名と前記送信時刻に基づき、復元したい原稿の出力用の画像データを前記画像出力制御部13Aに出力し、前記画像出力制御部13Aは、前記出力用の画像データに基づき、前記画像出力部13を制御して、破棄した原稿を復元する。尚、復元したい原稿の選択にあたって、操作画面上に所望の原稿の送信先名と送信時刻が表示されていないときには、ユーザはスクロールボタン95を押圧して所望の原稿の送信先名と送信時刻を画面上に表示することができる。
【0076】
以下、別実施形態を説明する。
【0077】
上述の第三の実施形態では、第一の実施形態における、原稿を破棄するか収容するかを設定する第二原稿処理設定手段としての「破棄/再利用」ボタン81、83を操作画面に備えず、原稿を破棄するか収容するかを裏面画像検出手段としての第二の画像読取手段5による裏面画像の検出の有無により判断する構成としたが、前記裏面画像検出手段を備えず、前記「破棄/再利用」ボタン81、83を操作画面に備え、前記「破棄/再利用」ボタン81、83により、原稿を破棄するか収容するかを設定する構成としてもよい。
【0078】
上述の第一から第四の何れかの実施形態では、「排出/処理」ボタン80、82、85、86、または「破棄/再利用」ボタン81、83、または「複写実行(原稿排出)」ボタン90、または「複写実行(原稿処理)」ボタン91、または「送信実行(原稿排出)」ボタン92、または「送信実行(原稿処理)」ボタン93、または「復元実行」ボタン94が、夫々カラー表示部10aに表示された操作画面上にソフトウェアキーとして配されるものとして説明したが、これらが前記操作部10等にハードウェアキーとして配置するものであっても良い。
【0079】
上述の第四の実施形態では、ファックス送信を行った原稿のうち、破棄した原稿のみ復元可能な構成としたが、複写モードとFAXモードを問わず、原稿読取装置12で読み取り、廃棄した全ての原稿について復元可能な構成としても良い。この場合、前記原稿読取装置12で原稿画像の読み取りを行い、出力用の画像データを生成し、原稿を廃棄した後、前記画像データを記憶する出力用画像データ記憶手段を該デジタル複合機1に備え、操作部10等を操作したユーザの原稿復元指令に基づき、前記出力用画像データ記憶手段が前記出力用の画像データを画像生成制御部13Aに出力し、前記前記画像生成制御部13Aが原稿を復元するように構成することで実施可能である。
【0080】
上述の第四の実施形態では、ユーザはFAX送信履歴から、復元したい原稿を選択し、選択された原稿を復元する構成としたが、該デジタル複合機1に認証手段を備え、原稿復元を指令するユーザにユーザIDやパスワードなどの入力を求め、認証が完了した後に復元したい原稿の選択を許可するように構成してもよく、この場合、不正なユーザによる原稿復元を防ぐことができる。尚、前記認証は、復元したい原稿を選択した後に行うものであってもよいことは言うまでもない。
【0081】
上述の第一から第四の何れかの実施形態では、第三の原稿搬送機構7が搬送する原稿の反転搬送機構71を備える構成としたが、原稿の裏面を読み取る第二の画像読取手段5を備えず、画像読取位置40で読み取った原稿の表裏を反転して再び前記画像読取位置40へ搬送する第4の原稿搬送機構を備え、第一の画像読取手段4に表裏の画像データを読み込ませる構成としても良い。この場合、第二から第四の何れかの実施形態において、原稿読取時に、給紙カセット14cに収容可能な向きに原稿の表裏を反転することができるため、前記反転搬送機構7は不要であり、更に、前記第一の画像読取手段4を本発明における裏面画像検出手段として動作させることで前記第二の画像読取手段5を必要としない。
【0082】
上述の第二から第四の何れかの実施形態では、本発明による裏面画像検出手段としてリニアCCDなどからなる第二の画像読取手段5を用いる構成としたが、出力用の画像データを生成することなく、単に原稿の裏面に画像があるか否かを判断可能に構成された画像検出センサ等で裏面画像検出手段を構成するものであっても良い。前記画像検出センサとしては例えば、リニアCCDなどを用いることで実施可能である。
【0083】
上述の第二から第四の何れかの実施形態では、該デジタル複写機1は、本発明における原稿処理手段として、第二の原稿搬送機構3bと第三の原稿搬送機構7とからなる再給紙手段と、裁断手段13cとを備えている構成としたが、前記原稿処理手段として、前記再給紙手段または前記裁断手段13cの何れかを備える構成としても良い。
【0084】
上述した複数の実施形態は共に単独で構成されるものばかりではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜組み合わせるも可能である。
【0085】
上述の実施形態は何れも本発明の一実施形態に過ぎず、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】画像出力部の説明図
【図2】デジタル複写機の外観図
【図3】操作部の説明図
【図4】原稿読取部の説明図
【図5】デジタル複合機の制御部のブロック構成図
【図6】(a)複写モードの操作画面の説明図、(b)複写モードの操作画面の説明図、(c)複写モードの操作画面の説明図
【図7】「排出/処理」ボタンの「処理」が反転表示された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図8】(a)FAXモードの操作画面の説明図、(b)FAXモードの操作画面の説明図、(c)FAXモードの操作画面の説明図
【図9】(a)複写モードの操作画面の説明図、(b)複写モードの操作画面の説明図
【図10】「排出/処理」ボタンの「処理」が反転表示された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図11】(a)FAXモードの操作画面の説明図、(b)FAXモードの操作画面の説明図
【図12】複写モードの操作画面の説明図
【図13】「複写実行(原稿処理)」ボタンが押圧された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図14】FAXモードの操作画面の説明図
【図15】「送信実行(原稿処理)」ボタンが押圧された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図16】デジタル複合機の制御部のブロック構成図
【図17】FAXモードの操作画面の説明図
【符号の説明】
【0087】
3b:第二の原稿搬送機構
7:第三の原稿搬送機構
11a:原稿テーブル
11b:排出トレイ
12:画像読取装置
13a:画像形成部
13c:定着部
13d:裁断手段(原稿処理手段)
14c:記録紙収容部(原稿処理手段であり給紙トレイの1つ)
71:反転搬送機構
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状の原稿画像を画像読取り部に搬送する原稿搬送手段と、前記画像読取部で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、税法や商法、労働法などの各種法令により、民間企業が作成・保存することを義務付けられている文書・帳票類の電磁化(電子的・磁気的)を、一部の例外を除いて一括して認める通称「電子文書法(e-文書法)」が2005年4月1日に施行されるなど、近年、省力、省資源及び省コスト等を目的として、ペーパーレス化が進められている。
【0003】
ところで、特許文献1には、画像情報を読み取った後の原稿の機密を確実に保持することを目的として、原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、原稿を給紙・搬送・排出する自動原稿搬送手段と、読み取った画像情報を記憶する画像情報記憶手段とを備えた画像読取装置に、画像情報を読み取った後の原稿を裁断する裁断手段と、画像情報を読み取った後の原稿を一時保管する密閉型の原稿保管部と、原稿の処分内容に応じて排出先を選択制御する選択制御手段とを設け、選択制御手段は、原稿が画像情報を読み取った後、原稿の保管が必要であると判断した場合には、原稿保管部に排出し、原稿の保管が不要であり、かつ、機密保持を要するものであると判断した場合には、裁断手段に排出して、当該原稿を裁断するように制御するように構成された画像読取装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−108796公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載された装置では、機密保持が必要な原稿の処理を主眼としており、送信後の原稿を保管する必要性は高くなく、一般的に機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多いファクシミリなどの装置においては、ペーパーレス化を実現するためにも操作性の更なる向上が望まれた。
【0006】
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多い機器の操作性を向上させつつ、機密保持が必要な原稿の機密を確保することができる画像形成装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、シート状の原稿画像を画像読取部に搬送する原稿搬送手段と、前記画像読取部で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段を備えた画像形成装置であって、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理する原稿処理手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する第一原稿処理設定手段を備えている点にある。
【0008】
上述の構成によれば、保管が必要な原稿を排出設定することで、処理後、直ぐに持ち帰ることができ、ユーザは原稿を後まで管理することができる。
【0009】
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段である点にある。
【0010】
上述の構成によれば、裁断手段により、機密の保持が必要な原稿や両面が印字された原稿は裁断される。
【0011】
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段である点にある。
【0012】
上述の構成によれば、再給紙手段により、機密の保持が不要な原稿で且つ裏面が白紙である原稿(以下、「裏紙」と言う)は、裏面を記録面として記録紙収容部に収容され、ユーザは当該裏紙を記録紙として再利用することができる。
【0013】
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、原稿を破棄するか収容するかを設定する第二原稿処理設定手段を備えている点にある。
【0014】
上述の構成によれば、第二原稿処理設定手段により設定された原稿の破棄または収容の設定に基づき、前記原稿処理手段は原稿を破棄または記録紙収容部に収容することができる。
【0015】
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面画像を検出する裏面画像検出手段をさらに備え、原稿の裏面画像が検出されたときに裁断し、原稿の裏面画像が検出されなかったときに収容する点にある。
【0016】
上述の構成によれば、裏面画像検出手段により原稿の裏面画像が検出されなかったときに、前記原稿処理手段は当該原稿を記録紙収容部に自動的に収容する。
【発明の効果】
【0017】
以上、説明した通り、本発明によれば、機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多い機器の操作性を向上させつつ、機密保持が必要な原稿の機密を確保することができる画像形成装置を提供することができるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明を適用した画像形成装置としての電子写真方式のデジタル複合機における第一の実施形態について説明する。
【0019】
本発明によるデジタル複合機1は、原稿画像の複写を行う複写モードと、外部のファクシミリ機器とFAX原稿データの送受信を行うFAXモードとを備え、図2に示すように、カラー表示部やハードウェアキー等が配置された操作部10と、シート状の原稿を読み取って画像データに変換し、所定の処理を施して出力用の画像データを生成する画像読取装置12と、前記画像読取装置12が生成し、または後述のFAXモデム部15が受信して生成した出力用の画像データに基づいて用紙上にトナー像を形成して排出トレイ11bに前記用紙を排出する電子写真方式の画像出力部13と、本発明の記録紙収容部を含み、形成されたトナー画像が転写される被記録材である用紙が印字面を下にして収容された給紙カセット14と、本発明のファクシミリ手段であり、図示しない外部のファクシミリ機器とFAX原稿データの送受信を行うためのFAXモデム15と、該デジタル複合機1を統括制御するシステム制御部16を備えて構成される。
【0020】
前記操作部10は、例えば前記複写モードを例に説明すると、図3に示すように、複写条件を指定する複数のメニュー選択キーがソフトウェアキーの形態で配置された操作画面が表示されるタッチパネル式のカラー表示部10aと、画像形成動作を起動させるためのスタートキー102と数値入力するための数値入力キー103と該デジタル複合機1を複写モードで動作させるコピーキー100と該デジタル複合機1をFAX送信モードで動作させる送信キー101等のハードウェアキー10bと、消灯または点灯することで該デジタル複合機1の現在の動作モードをユーザに知らせるLED10c等を備えて構成される。
【0021】
前記画像読取装置12は、図4に示すように、シート状の原稿をフェイスアップ方式で載置する原稿テーブル11aと、本発明における画像読取部である画像読取位置40、50に原稿を搬送する第一の原稿搬送機構3aと、読み取った原稿を下流側へ搬送する第二の原稿搬送機構3bと、原稿の表面画像を読み取る第一の画像読取手段4と、原稿の裏面画像を読み取る第二の画像読取手段5とを備えて構成される。ここで、前記第一の原稿搬送機構3aは本発明における原稿搬送手段にあたる。
【0022】
前記第一の原稿搬送機構3aは原稿テーブル11aに載置された複数の原稿から一枚の原稿を取り出すピックアップローラ31と、前記ピックアップローラ31により原稿が重送された場合に一枚に分離する分離ローラ32と、分離された原稿を下流側に搬送する給紙ローラ33と、原稿の先端を整えてコンタクトガラス60上の画像読取位置40、50に搬送するレジストローラ34とを備えて構成される。
【0023】
前記第二の原稿搬送機構3bは、前記第一の原稿搬送機構3aが搬送した原稿を原稿排出部36に排出する排出ローラ35と、前記画像読取位置40、50の下流側で、且つ前記排出ローラ35の上流側に、前記原稿の搬送方向を変更する第一分岐爪37を備え、更に、前記第一分岐爪37により搬送方向が前記排出ローラ35側から変更された前記原稿を、コンタクトガラス61上を通して搬送する搬送ベルト38と、前記搬送ベルト38により搬送された前記原稿を前記画像出力部13の備える第三の原稿搬送機構に搬送する搬送ローラ39を備えて構成される。前記第一分岐爪37は、図示しないソレノイドに接続され、前記ソレノイドが駆動または停止することで原稿の搬送方向を変更するように構成されている。前記第三の原稿搬送機構については後述する。
【0024】
前記第一の画像読取手段4は、原稿を照明する第一光源41と、原稿からの反射光を取り込む第一ミラー42と、第二ミラー43と、第三ミラー44と、前記第三ミラー44からの光線束をリニアCCD(第一CCD)46に合焦させるレンズ47と、画像情報を読み取る第一CCD46を備えて構成され、コンタクトガラス60上の第一の画像読取位置40で原稿の表面画像を読み取る。
【0025】
上述の画像読取装置12は、原稿載置用のコンタクトガラス61に原稿が載置されるときには、前記第一光源41、ミラー42、43、44が原稿の先端側から後端側に走査(副走査)して前記第一の画像読取手段4により原稿の表面画像を読取るミラー走査モードで作動し、前記第一の原稿搬送機構3aにより原稿が搬送されるときには、前記第一光源41、ミラー42、43、44が図中実線で示された位置に固定され、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送(副走査)される原稿の画像情報を前記第一の画像読取手段4または前記第二の画像読取手段5により読取るシートスルーモードで作動するように切替可能に構成されている。
【0026】
前記第二の画像読取手段5は、原稿の幅方向に沿って配置されたセルフォックレンズとセルフォックレンズの上端に配置されたリニアCCD(第二CCD)と原稿を照射する第二光源を備えてなる密着型の読取手段で構成され、前記コンタクトガラス60上の第二の画像読取位置50で原稿の裏面画像を読み取る。
【0027】
前記画像出力部13は、図1に示すように、前記出力用の画像データに基づいて感光体13a1にトナー画像を形成する画像形成部13aと、前記給紙カセット14に収容された用紙を搬送する用紙搬送部と、前記画像読取装置12で読み取られた原稿を破棄する裁断手段13cと、前記第二の原稿搬送機構3bから搬送された原稿を搬送する第三の原稿搬送機構7とを備える。前記裁断手段13cは、前記原稿を裁断して破棄するシュレッダ13c1と、裁断された原稿を収容するダストボックス13c2とから構成され、本発明における原稿処理手段の内、裁断手段にあたるものである。
【0028】
前記用紙搬送部は、夫々サイズの異なる用紙が収容された前記給紙カセット14から前記用紙を1枚ずつ搬送する給紙搬送部13b1と、トナー像が転写された前記用紙を定着部13cに向けて搬送する転写搬送部13b2と、前記定着部13cを通過した前記用紙をフェイスアップ方式で前記排紙トレイ11bに排出する排紙搬送部13b3とを備えて構成され、夫々には搬送用のローラが設けられている。
【0029】
前記第三の原稿搬送機構7は、前記搬送ローラ39の下流側で、且つ前記裁断手段13dの上流側で、前記第二の原稿搬送機構3bにより搬送された原稿の搬送方向を変更する第二分岐爪70と、前記原稿の表裏を反転して下流側に搬送する反転搬送機構71と、複数の原稿搬送ローラ72を備えて構成される。前記第二分岐爪70により搬送方向が前記裁断手段13d側から変更された前記原稿は、前記反転搬送機構71により表裏が反転されて白紙面が下になった状態、つまり裏面を記録面として、裏紙を被記録材として収容する給紙カセット14cに搬送されて収容される。つまり、前記給紙カセット14cは本発明における記録紙収容部にあたるものである。前記第二分岐爪70は、図示しないソレノイドに接続され、前記ソレノイドが駆動または停止することで原稿の搬送方向を変更するように構成されている。即ち、本発明における原稿搬送手段にあたる前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿の裏面を記録面として、本発明における記録紙収容部にあたる前記給紙カセット14cに収容する、前記第二の原稿搬送機構3bと前記第三の原稿搬送機構7は、本発明における原稿処理手段の内、再給紙手段にあたるものである。
【0030】
上述したデジタル複写機1の制御部は、図5に示すように、前記操作部10を制御する操作制御部10Aと、前記画像読取装置12を制御する画像読取制御部12Aと、前記画像出力部13を制御する画像出力制御部13Aと、前記FAXモデム15を制御するFAXモデム制御部15Aと、上述の各制御部10A、11A、12A、13A、15Aのタイミングを制御して複写動作などの実行を管理する前記システム制御部16とから構成され、各制御部10A、11A、12A、13A、15A、16には夫々CPUと、前記CPUによる動作プログラムが格納されたROM及び前記CPUの作業領域となるRAM等が設けられている。
【0031】
前記操作制御部10Aは、該デジタル複合機1の操作画面等を図示しないRAMに展開した後、前記カラー表示部10aに表示する表示制御手段10A1と、カラー表示部10aやハードウェアキー10bに行われた操作を検出する操作入力検出手段10A2とを備える。
【0032】
前記画像読取制御部12Aは、前記操作部10の操作を検出した前記操作制御部10Aからの原稿読取コマンドやファックス送信コマンドを受けて、前記原稿テーブル11aから原稿を搬送する前記第一の原稿搬送機構3aと、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿を前記第三の原稿搬送機構7へ搬送する前記第二の原稿搬送機構3bとを制御する原稿搬送制御手段12A1と、原稿画像を読み取り、出力用の画像データを生成して前記画像生成制御部13Aまたは前記FAXモデム制御手段15Aに出力する原稿読取制御手段12A2とを備える。
【0033】
前記FAXモデム制御手段15Aは、外部のFAXとの間で行うFAX用の画像データの送受信を制御するFAX送受信手段15A1と、前記画像読取制御部12Aから出力された出力用の画像データを二値化処理し、MH符号化またはMR符号化などにより圧縮して前記FAX送受信手段15A1に出力し、または外部のFAXからMH符号化またはMR符号化などにより圧縮された画像データを受信し、伸張処理して前記画像出力制御部13Aに出力するFAX原稿画像処理手段15A2等を備える。
【0034】
前記画像出力制御部13Aは、前記画像読取制御部12A、または前記FAXモデム制御部15Aから出力された出力用の画像データに基づき、前記用紙搬送部により搬送される用紙に前記画像データを画像形成する前記画像形成部13aを制御する画像形成制御手段13A1と、前記用紙搬送部を制御する用紙搬送制御手段13A2と、前記裁断手段13cのシュレッダ13c1を制御する裁断制御手段13A3とを備える。
【0035】
以下に、該デジタル複合機1において、原稿画像の複写を行う際の動作について説明する。
【0036】
原稿画像の複写を行う際に、ユーザが操作部10のコピーキー100を押圧すると、操作制御部10Aはこれを検出してシステム制御部16に出力し、前記システム制御部16が各制御部に指令を送り、該デジタル複合機1を複写モードで動作させる。
【0037】
ユーザが、原稿テーブル11aにシート状の原稿を載置し、スタートキー102を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出し、画像読取制御部12Aが画像読取装置12を制御して原稿画像を読み取って出力用の画像データを生成し、画像形成処理制御部13Aが画像形成部13を制御して、給紙カセット14から用紙を搬送し、前記画像データに基づき生成されたトナー画像を搬送した用紙に転写して定着、出力する。
【0038】
ここで、複写モードの操作画面には、図6(a)、(b)、(c)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン80と、原稿を排出せずに処理する際に、原稿を破棄するか再利用するために収容するかを設定する「破棄/再利用」ボタン81とが画面の下部に配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン80は本発明における第一原稿処理設定手段であり、前記「破棄/再利用」ボタン81は本発明における第二原稿処理設定手段である。
【0039】
前記「排出/処理」ボタン80は押圧される度に「排出」または「処理」をネガポジ反転し、前記「破棄/再利用」ボタン81は押圧される度に「破棄」または「再利用」をネガポジ反転する。図6(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン80の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出され、前記「破棄/再利用」ボタン81は押圧を受付けない。図6(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン80の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されずに前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記「破棄/再利用」ボタン81は押圧可能となり、前記「破棄/再利用」ボタン81で設定した処理内容に基づき、当該原稿が処理される。つまり、図6(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「破棄」が反転表示されているとき、原稿は裁断手段13cに搬送され、裁断されて破棄され、図6(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「再利用」が反転表示されているとき、原稿は裏紙として給紙トレイ14cに格納される。
【0040】
図6(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン80の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像の複写を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図7に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、原稿テーブル11aに原稿を載置し(SA1)、スタートキー102を押圧すると(SA2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へ原稿読取コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4または第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SA3)。
【0041】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排紙トレイ36に排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。図6(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「破棄」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SA5)、図6(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン81の「再利用」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SA6)。
【0042】
以下に、該デジタル複合機1において、原稿画像のファックス送信を行う際の動作について説明する。
【0043】
原稿画像のファックス送信を行う際に、ユーザが操作部10の送信キー101を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出してシステム制御部16に出力し、前記システム制御部16は各制御部に指令を送り、該デジタル複合機1をFAXモードで動作させる。
【0044】
ユーザが、カラー表示部10aに表示されたFAXモードの操作画面の「基本」タグを押圧して表示された画面で、原稿画像を送信したい送信先の行を押圧して送信先を選択した後、原稿テーブル11aにシート状の原稿を載置し、スタートキー102を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出し、画像読取制御部12Aが画像読取装置12を制御して原稿画像を読み取って出力用の画像データを生成し、FAXモデム制御部15AはFAXモデム15を制御して、前記画像データを二値化してMH符号化またはMR符号化などにより圧縮して前記送信先にファックス送信する。尚、該デジタル複合機1には送信先名とFAX番号が予め登録、記憶されており、前記操作制御部10Aは、前記送信先名と前記FAX番号を読み出して表形式でカラー表示部10aに表示し、ユーザは前記表から送信先の行を押圧することで送信先を選択することができる。
【0045】
ここで、前記FAXモードの操作画面には、図8(a)、(b)、(c)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン82と、原稿を排出せずに処理する際に、原稿を破棄するか再利用するために収容するかを設定する「破棄/再利用」ボタン83とが画面の下部に配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン82は本発明における第一原稿処理設定手段であり、前記「破棄/再利用」ボタン83は本発明における第二原稿処理設定手段である。尚、送信先の選択にあたって、操作画面上に所望の送信先名が表示されていないときには、ユーザはスクロールボタン84を押圧して所望の送信先名を画面上に表示することができる。
【0046】
前記「排出/処理」ボタン82は押圧される度に「排出」または「処理」をネガポジ反転し、前記「破棄/再利用」ボタン83は押圧される度に「破棄」または「再利用」をネガポジ反転する。図8(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン82の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出され、前記「破棄/再利用」ボタン83は押圧を受付けない。図8(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン82の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されずに前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記「破棄/再利用」ボタン83は押圧可能となり、前記「破棄/再利用」ボタン83で設定した処理内容に基づき、当該原稿が処理される。つまり、図8(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「破棄」が反転表示されているとき、原稿は裁断手段13cに搬送され、裁断されて破棄され、図8(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「再利用」が反転表示されているとき、原稿は裏紙として給紙トレイ14cに格納される。
【0047】
図8(b)、(c)に示すように、前記「排出/処理」ボタン82の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像の複写を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図7に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SA1)、スタートキー102を押圧すると(SA2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へFAX送信コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SA3)。
【0048】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。図8(b)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「破棄」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SA5)、図8(c)に示すように、前記「破棄/再利用」ボタン83の「再利用」が反転表示されているときには(SA4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SA6)。
【0049】
上述の第一の実施形態では、原稿を複写またはファックス送信する際に、原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを第一原稿処理設定手段である「排出/処理」ボタン80、82で設定し、原稿を排出せずに処理すると設定したときに、原稿を破棄するか収容するかを第二原稿処理設定手段である「破棄/再利用」ボタン81、83で設定する構成としたが、前記「破棄/再利用」ボタン81、83を備えず、前記原稿搬送機構3aで搬送された原稿の裏面画像を検出する裏面画像検出手段として第二の画像読取手段5を用い、前記第二の画像読取手段5により原稿の裏面画像が検出されたときに原稿を裁断し、原稿の裏面画像が検出されなかったときに収容するように構成することができ、これを第二の実施形態として以下に説明する。尚、上述の構成以外において、本発明を適用するデジタル複合機1の構成は、第一の実施形態と第二の実施形態で同様である。
【0050】
第二の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像の複写を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0051】
第二の実施形態の構成における、複写モードの操作画面の下部には、図9(a)、(b)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン85が配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン85は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0052】
前記「排出/処理」ボタン85は押圧される度に「排出」または「処理」をネガポジ反転する。図9(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン85の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出される。図9(b)に示すように、前記「排出/処理」ボタン85の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されず前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第二の原稿読取手段5が読み取った原稿の裏面画像の有無に基づき、当該原稿が処理される。詳述すると、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出したときに原稿は裁断され、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出しなかったときに原稿は給紙トレイ14cに収容される。つまり、前記第二の画像読取手段5は本発明における裏面画像検出手段にあたるものである。
【0053】
前記「排出/処理」ボタン85の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像の複写を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図10に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SB1)、「排出/処理」ボタン85の「処理」を反転表示して(SB2)、スタートキー102を押圧すると(SB3)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へ原稿読取コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SB4)。
【0054】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SB6)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SB7)。
【0055】
第二の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像のファックス送信を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0056】
第二の実施形態の構成における、FAXモードの操作画面の下部には、図11(a)、(b)に示すように、前記第一の原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する「排出/処理」ボタン86が配されている。つまり、前記「排出/処理」ボタン86は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0057】
前記「排出/処理」ボタン86は押圧される度に「排出」または「処理」がネガポジ反転される。図11(a)に示すように、前記「排出/処理」ボタン86の「排出」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出される。図11(b)に示すように、前記「排出/処理」ボタン85の「処理」が反転表示されているとき、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記原稿排出部36に排出されず前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第二の原稿読取手段5が読み取った原稿の裏面画像の有無に基づき、当該原稿が処理される。詳述すると、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出したときに原稿は裁断され、前記第二の画像読取手段5が原稿の裏面画像を検出しなかったときに原稿は給紙トレイ14cに収容されるように構成されている。つまり、前記第二の画像読取手段5は本発明における裏面画像検出手段にあたるものである。
【0058】
前記「排出/処理」ボタン86の「処理」が反転表示されているときに、原稿画像のファックス送信を行うため、前記スタートキー102が押圧された際の原稿処理の動作について、図10に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SB1)、「排出/処理」ボタン86の「処理」を反転表示して(SB2)、スタートキー102を押圧すると(SB3)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へFAX送信コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の画像を読み取る(SB4)。
【0059】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SB6)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SB5)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SB7)。
【0060】
上述の第一の実施形態では、原稿画像の複写またはファックス送信を行う際、原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを第一原稿処理設定手段である「排出/処理」ボタン80、82で設定し、原稿を排出せずに処理すると設定したときに、原稿を破棄するか収容するかを第二原稿処理設定手段である「破棄/再利用」ボタン81、83で設定して、スタートキー102を押圧し、複写またはファックス送信を行うと言うように三段階の手順が必要であり、上述の第二の実施形態では、原稿画像の複写またはファックス送信を行う際、原稿搬送機構3aで搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを第一原稿処理設定手段である「排出/処理」ボタン85、86で設定して、スタートキー102を押圧し、複写またはファックス送信を行うと言うように二段階の手順が必要であった。以下に、これらの煩雑な手順を軽減する第三の実施形態を説明する。尚、第三の実施形態で、本発明を適用するデジタル複合機1の構成は、以下に説明する構成以外において、上述の第二の実施形態と同様である。
【0061】
第三の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像の複写を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0062】
第三の実施形態の構成における、複写モードの操作画面の下部には、図12に示すように、画面の下部に「複写実行(原稿排出)」ボタン90と、「複写実行(原稿処理)」ボタン91とが配され、前記「複写実行(原稿排出)」ボタン90が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより原稿排出部36に排出される。前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第三の原稿搬送機構7により、裁断手段13cに搬送され破棄、または裏紙として給紙トレイ14cに搬送され格納される。つまり、前記「複写実行(原稿排出)」ボタン90と前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0063】
前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91が押圧された際の原稿処理の動作について、図13に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、原稿テーブル11aに原稿を載置し(SC1)、前記「複写実行(原稿処理)」ボタン91を押圧すると(SC2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へ原稿読取コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の表裏画像を読み取る(SC3)。
【0064】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SC4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SA5)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SC4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SC6)。
【0065】
第三の実施形態の構成において、該デジタル複合機1の原稿画像のファックス送信を行う際の原稿処理の動作について説明する。
【0066】
第三の実施形態の構成における、前記FAXモードの操作画面の下部には、図14に示すように、「送信実行(原稿排出)」ボタン92と、「送信実行(原稿処理)」ボタン93とが配され、前記「送信実行(原稿排出)」ボタン92が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより原稿排出部36に排出される。前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93が押圧されると、前記第一の原稿搬送機構3aにより搬送された原稿は前記第二の原稿搬送機構3bにより前記第三の原稿搬送機構7に搬送され、前記第三の原稿搬送機構7により、裁断手段13cに搬送され破棄、または裏紙として給紙トレイ14cに搬送され格納される。つまり、前記「送信実行(原稿排出)」ボタン92と前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93は本発明における第一原稿処理設定手段である。
【0067】
前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93が押圧された際の原稿処理の動作について、図15に示すフローチャートを用いて詳述すると、ユーザが、前記原稿テーブル11aに原稿を載置し(SD1)、前記「送信実行(原稿処理)」ボタン93を押圧すると(SD2)、前記操作制御部10Aはこれを検出して対応する制御部へFAX送信コマンドを出力し、画像読取制御部12Aは、画像読取装置12を制御して当該原稿を搬送し、第一の画像読取手段4と第二の画像読取手段5により当該原稿の表裏画像を読み取る(SD3)。
【0068】
読み取りが行われた当該原稿は、第二の原稿搬送機構3bにより、排出されることなく第三の原稿搬送機構7へ搬送される。前記第二の画像読取手段5が裏面画像の読み取りを行った際、当該原稿の裏面画像が検出されたときには(SD4)、前記第三の原稿搬送機構7は当該原稿を裁断手段13cに搬送し、前記裁断手段13cは当該原稿を裁断して破棄し(SD5)、当該原稿の裏面画像が検出されなかったときには(SD4)、前記第三の原稿搬送機構7は表裏を反転した後に当該原稿を給紙トレイ14cに搬送して格納する(SD6)。
【0069】
上述の第一から第三の実施形態では、裁断して破棄された原稿を復元することができないが、一般的に機密保持が不要な原稿を取り扱うことが多いファクシミリなどの装置において、操作を誤り、本来は保管すべき原稿を裁断処理してしまうことがある。以下に、ファックス送信した後、裁断処理した原稿を復元することのできる第四の実施形態を説明する。尚、第四の実施形態で、本発明を適用するデジタル複合機1の構成は、以下に説明する構成以外において、上述の第一から第三の何れかの実施形態と同様である。
【0070】
第四の実施形態における該デジタル複合機1のFAXモデム制御部15Aは、図16に示すように、前記FAX送受信手段15A1と、前記FAX原稿画像処理手段15A2とに加え、FAX送信履歴を記憶し、更に、送信したFAX用の画像データの変換前の出力用の画像データを、FAX送信履歴の送信先名と送信時刻と関連させて、予め設定された所定時間、一時記憶するFAX履歴記憶手段15A3を備える。
【0071】
前記FAX履歴記憶手段15A3は、ファックス送信した原稿が破棄されたときに当該原稿の出力用の画像データを一時記憶するように構成されている。原稿のFAX用の画像データをファックス送信した際に、前記FAX履歴記憶手段15A3が前記原稿の出力用の画像データを一時記憶する所定時間は、前記操作部10を操作したユーザにより予め設定される。原稿の復元が行われる際には、前記FAX履歴記憶手段15A3により記憶されたFAX送信履歴が前記操作制御部10Aにより読み出され、前記操作制御部10Aにより前記FAX送信履歴の送信先名と送信時刻と共に、対応する原稿の復元可否が表形式でカラー表示部10aに表示される。
【0072】
前記FAX履歴記憶手段15A3は、前記操作制御部10Aからの送信先名と送信時刻等を含む原稿復元コマンドを受信すると、前記送信先名と前記送信時刻に基づき、一時記憶した出力用の画像データの中から対応する画像データを前記画像生成制御部13Aに出力し、また、前記所定時間が経過すると一時記憶した画像データを消去する。つまり、前記所定時間に限りユーザはファックス送信後に破棄した原稿を復元することができる。
【0073】
第四の実施形態の構成による該デジタル複合機1において、原稿画像のファックス送信を行った後、破棄した原稿を復元する際の動作について説明する。
【0074】
ファックス送信後に破棄した原稿の復元を行う際に、ユーザが操作部10の送信キー101を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出してシステム制御部16に出力し、前記システム制御部16は各制御部に指令を送り、該デジタル複合機1をFAXモードで動作させる。
【0075】
ユーザが、カラー表示部10aに表示されたFAXモードの操作画面の「送信履歴」タブを押圧し、図17に示すように、表示された画面で、復元可能な原稿のうち、復元したい原稿の送信先名と送信時刻の表示された行を押圧して選択した後、画面の下部に配された「復元実行」ボタン94を押圧すると、操作制御部10Aがこれを検出して前記FAXモデム制御部15Aに選択された行に表示された送信先名と送信時刻を含む原稿復元コマンドを出力し、前記FAXモデム制御部15Aは、前記送信先名と前記送信時刻に基づき、復元したい原稿の出力用の画像データを前記画像出力制御部13Aに出力し、前記画像出力制御部13Aは、前記出力用の画像データに基づき、前記画像出力部13を制御して、破棄した原稿を復元する。尚、復元したい原稿の選択にあたって、操作画面上に所望の原稿の送信先名と送信時刻が表示されていないときには、ユーザはスクロールボタン95を押圧して所望の原稿の送信先名と送信時刻を画面上に表示することができる。
【0076】
以下、別実施形態を説明する。
【0077】
上述の第三の実施形態では、第一の実施形態における、原稿を破棄するか収容するかを設定する第二原稿処理設定手段としての「破棄/再利用」ボタン81、83を操作画面に備えず、原稿を破棄するか収容するかを裏面画像検出手段としての第二の画像読取手段5による裏面画像の検出の有無により判断する構成としたが、前記裏面画像検出手段を備えず、前記「破棄/再利用」ボタン81、83を操作画面に備え、前記「破棄/再利用」ボタン81、83により、原稿を破棄するか収容するかを設定する構成としてもよい。
【0078】
上述の第一から第四の何れかの実施形態では、「排出/処理」ボタン80、82、85、86、または「破棄/再利用」ボタン81、83、または「複写実行(原稿排出)」ボタン90、または「複写実行(原稿処理)」ボタン91、または「送信実行(原稿排出)」ボタン92、または「送信実行(原稿処理)」ボタン93、または「復元実行」ボタン94が、夫々カラー表示部10aに表示された操作画面上にソフトウェアキーとして配されるものとして説明したが、これらが前記操作部10等にハードウェアキーとして配置するものであっても良い。
【0079】
上述の第四の実施形態では、ファックス送信を行った原稿のうち、破棄した原稿のみ復元可能な構成としたが、複写モードとFAXモードを問わず、原稿読取装置12で読み取り、廃棄した全ての原稿について復元可能な構成としても良い。この場合、前記原稿読取装置12で原稿画像の読み取りを行い、出力用の画像データを生成し、原稿を廃棄した後、前記画像データを記憶する出力用画像データ記憶手段を該デジタル複合機1に備え、操作部10等を操作したユーザの原稿復元指令に基づき、前記出力用画像データ記憶手段が前記出力用の画像データを画像生成制御部13Aに出力し、前記前記画像生成制御部13Aが原稿を復元するように構成することで実施可能である。
【0080】
上述の第四の実施形態では、ユーザはFAX送信履歴から、復元したい原稿を選択し、選択された原稿を復元する構成としたが、該デジタル複合機1に認証手段を備え、原稿復元を指令するユーザにユーザIDやパスワードなどの入力を求め、認証が完了した後に復元したい原稿の選択を許可するように構成してもよく、この場合、不正なユーザによる原稿復元を防ぐことができる。尚、前記認証は、復元したい原稿を選択した後に行うものであってもよいことは言うまでもない。
【0081】
上述の第一から第四の何れかの実施形態では、第三の原稿搬送機構7が搬送する原稿の反転搬送機構71を備える構成としたが、原稿の裏面を読み取る第二の画像読取手段5を備えず、画像読取位置40で読み取った原稿の表裏を反転して再び前記画像読取位置40へ搬送する第4の原稿搬送機構を備え、第一の画像読取手段4に表裏の画像データを読み込ませる構成としても良い。この場合、第二から第四の何れかの実施形態において、原稿読取時に、給紙カセット14cに収容可能な向きに原稿の表裏を反転することができるため、前記反転搬送機構7は不要であり、更に、前記第一の画像読取手段4を本発明における裏面画像検出手段として動作させることで前記第二の画像読取手段5を必要としない。
【0082】
上述の第二から第四の何れかの実施形態では、本発明による裏面画像検出手段としてリニアCCDなどからなる第二の画像読取手段5を用いる構成としたが、出力用の画像データを生成することなく、単に原稿の裏面に画像があるか否かを判断可能に構成された画像検出センサ等で裏面画像検出手段を構成するものであっても良い。前記画像検出センサとしては例えば、リニアCCDなどを用いることで実施可能である。
【0083】
上述の第二から第四の何れかの実施形態では、該デジタル複写機1は、本発明における原稿処理手段として、第二の原稿搬送機構3bと第三の原稿搬送機構7とからなる再給紙手段と、裁断手段13cとを備えている構成としたが、前記原稿処理手段として、前記再給紙手段または前記裁断手段13cの何れかを備える構成としても良い。
【0084】
上述した複数の実施形態は共に単独で構成されるものばかりではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜組み合わせるも可能である。
【0085】
上述の実施形態は何れも本発明の一実施形態に過ぎず、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更することができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】画像出力部の説明図
【図2】デジタル複写機の外観図
【図3】操作部の説明図
【図4】原稿読取部の説明図
【図5】デジタル複合機の制御部のブロック構成図
【図6】(a)複写モードの操作画面の説明図、(b)複写モードの操作画面の説明図、(c)複写モードの操作画面の説明図
【図7】「排出/処理」ボタンの「処理」が反転表示された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図8】(a)FAXモードの操作画面の説明図、(b)FAXモードの操作画面の説明図、(c)FAXモードの操作画面の説明図
【図9】(a)複写モードの操作画面の説明図、(b)複写モードの操作画面の説明図
【図10】「排出/処理」ボタンの「処理」が反転表示された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図11】(a)FAXモードの操作画面の説明図、(b)FAXモードの操作画面の説明図
【図12】複写モードの操作画面の説明図
【図13】「複写実行(原稿処理)」ボタンが押圧された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図14】FAXモードの操作画面の説明図
【図15】「送信実行(原稿処理)」ボタンが押圧された際における原稿処理の説明に用いるフローチャート
【図16】デジタル複合機の制御部のブロック構成図
【図17】FAXモードの操作画面の説明図
【符号の説明】
【0087】
3b:第二の原稿搬送機構
7:第三の原稿搬送機構
11a:原稿テーブル
11b:排出トレイ
12:画像読取装置
13a:画像形成部
13c:定着部
13d:裁断手段(原稿処理手段)
14c:記録紙収容部(原稿処理手段であり給紙トレイの1つ)
71:反転搬送機構
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の原稿画像を画像読取部に搬送する原稿搬送手段と、前記画像読取部で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段を備えた画像形成装置であって、
前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理する原稿処理手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する第一原稿処理設定手段を備えている画像形成装置。
【請求項2】
前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段である請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段である請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、原稿を破棄するか収容するかを設定する第二原稿処理設定手段を備えている請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面画像を検出する裏面画像検出手段をさらに備え、原稿の裏面画像が検出されたときに裁断し、原稿の裏面画像が検出されなかったときに収容する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項1】
シート状の原稿画像を画像読取部に搬送する原稿搬送手段と、前記画像読取部で読取られた画像データを送信するファクシミリ手段を備えた画像形成装置であって、
前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理する原稿処理手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を排出せずに処理するか排出するかを設定する第一原稿処理設定手段を備えている画像形成装置。
【請求項2】
前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段である請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段である請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、原稿を破棄するか収容するかを設定する第二原稿処理設定手段を備えている請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記原稿処理手段が、前記原稿搬送手段で搬送された原稿を破棄する裁断手段と、前記原稿処理手段が前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面を記録面として記録紙収容部に収容する再給紙手段を備えて構成され、前記原稿搬送手段で搬送された原稿の裏面画像を検出する裏面画像検出手段をさらに備え、原稿の裏面画像が検出されたときに裁断し、原稿の裏面画像が検出されなかったときに収容する請求項1記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図3】
【公開番号】特開2008−60678(P2008−60678A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232054(P2006−232054)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.セルフォック
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.セルフォック
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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