説明

画像形成装置

【課題】 記録材のジャム処理やメンテナンスに優れた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 装置本体100Aと、中間転写ベルト11と、回動軸59を中心に回動可能であり、2次転写ローラ21と中間転写ベルト11がニップを形成する第1位置Q、及び、回動軸59を中心に回動されて中間転写ベルト11から遠ざかって中間転写ベルト11を露出する第2位置Rの間で配置移動自在な2次転写ユニット49と、2次転写ユニット49に設けられ、シートSの第1面の画像形成終了後に第2面の画像形成へと向かわせる両面印刷用ガイド45、両面搬送ローラ対44、揺動ガイド50と、これらの3部材と共にシートSの搬送経路を形成する再給送前ガイド51、シート非通過部57、凸部56と、を備え、2次転写ユニット49が第2位置Rに回動し、凸部50bが凸部56に当接し、2次転写ユニット49が開放状態になる画像形成装置100を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いる画像形成装置に関し、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等に代表される画像形成装置では、装置本体の外装面に開閉自在なカバー部材が設けられている。カバー部材が開放されると内部ユニットが露出し、更に内部ユニットが開放されると消耗ユニットの交換、清掃、メンテナンス等の保守作業、ジャム処理等が容易に行えるといった構成が広く知られている。
【0003】
図6(a)は、従来の第1例に係る画像形成装置の構成を示すと共に、カバー部材が閉じられた状態を示す断面図である。図6(b)は、従来の第1例に係る画像形成装置の構成を示すと共に、カバー部材が開かれた状態を示す断面図である。図6(a)で示されるカバー部材が閉じられた状態から図6(b)に示されるカバー部材が開かれた状態へと移行すると、カバー部材の開動作と共に内部ユニットである2次転写ローラを含む2次転写ユニットが開放される。そうすると、記録材が搬送される搬送路の一部が露出されて記録材が容易にジャム処理可能となり、消耗ユニットである中間転写ユニットが装置本体から抜き出し可能となる。図6(b)に示される構成では、2次転写ユニットが開放される開動作と連動して、2次転写ユニットに取り付けられた脚部材がカバー部材の一部に突き当たり、2次転写ユニットが保持される。
【0004】
図6(c)は、従来の第2例に係る画像形成装置の構成を示すと共に、カバー部材が開かれた状態を示す断面図である。図6(c)に示されるように、カバー部材が開かれると、2次転写ユニットがカバー部材に直接に接触して保持される構成も知られている。これと同様な構成は特許文献1にも開示されている(特に特許文献1の図8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−307904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図6(b)に示される構成の場合には、図6(b)中の表面側から記録材を取り出そうとする場合には、脚部材が障害物となり、脚部材が記録材のジャム処理の邪魔になる虞がある。
【0007】
また、図6(c)に示される構成の場合には、2次転写ユニットが開放されても、自動両面用搬送路が2次転写ユニットによって遮蔽されて目視できないので、記録材のジャム位置が特定できない虞がある。また、記録材が2次転写ユニット及びカバー部材の間に挟まれた場合には、記録材が無理矢理に引き出されると、記録材の一部が破れて装置本体の内部に残留する虞がある。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑み、記録材のジャム処理やメンテナンスに優れた画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、装置本体と、前記装置本体の内部に配置される像坦持体と、転写ローラを有し、前記装置本体に設けられた回動軸を中心に回動可能であり、前記転写ローラと前記像坦持体がニップを形成する第1位置、及び、前記回動軸を中心に回動されて前記像坦持体から遠ざかって前記像担持体を露出する第2位置の間で配置移動自在な転写ユニットと、前記転写ユニットに設けられ、前記転写ユニットが第1位置に位置する状態で第1面の画像形成の後に第2面の画像形成させる記録材を搬送する搬送経路を形成するための第1搬送体と、前記第1搬送体と共に前記搬送経路を形成するための第2搬送体と、を備え、前記転写ユニットが第2位置に回動すると、前記第1搬送体の一部が前記第2搬送体の一部に当接し、前記転写ユニットが開放された状態になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、転写ユニットが開放された状態になるので、転写ユニットの下方で記録材のジャムが発生した場合でも、ジャムした記録材の確認及び除去に必要な空間内に障害物が無くなり、ユーザは記録材を容易に確認及び除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例1に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
【図2】2次転写ユニットの位置決め機構の構成を示す断面図等である
【図3】両面印刷用ガイド及び揺動ガイドの構成を示す斜視図である。
【図4】実施例2に係る画像形成装置が備える2次転写ユニットの位置決め機構の構成を示す断面図等である。
【図5】2次転写ユニットが略55度で開放された第3位置に位置する状態を示す断面図等である。
【図6】従来の第1例に係る画像形成装置の構成を示すと共に、カバー部材が閉じられた状態を示す断面図等である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対位置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置100の構成を示す断面図である。画像形成装置100は、例えば、電子写真画像形成プロセスを利用したカラーレーザプリンタである。図1に示されるように、画像形成装置100は画像形成装置本体(以下、単に装置本体という)100Aを有し、この装置本体100Aの内部には、画像を形成する画像形成部が設けられる。画像形成部は、像担持体である感光体ドラム1a、1b、1c、1d、転写手段である1次転写ローラ12a、12b、12c、12d等を含む。
【0014】
画像形成装置100は、4個の像担持体である感光体ドラム1a、1b、1c、1dを備えている。各々の感光体ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、その回転方向に従って順に、帯電ローラ、露光装置、現像ローラ、1次転写ローラ、クリーニングブレード等が配設されている。帯電手段である帯電ローラ2a、2b、2c、2dは、感光体ドラム1の表面を均一に帯電する。露光手段である露光装置3は、画像情報に基づいてレーザビームを照射し感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面に静電像を形成する。現像手段である現像ローラ24a、24b、24c、24dは、静電像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する。1次転写手段である1次転写ローラ12a、12b、12c、12dは、感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面のトナー像を中間転写ベルト11に転写させる。クリーニング手段であるクリーニングブレード6a、6b、6c、6dは、転写後の感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面に残った転写後トナーを除去する。
【0015】
感光体ドラム1a、1b、1c、1dは、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1a、1b、1c、1dの両端部は図示しないフランジによって回転自在に支持されている。そして、感光体ドラム1a、1b、1c、1dは、一方の端部に不図示の駆動モータから駆動力を伝達されることにより、図1中で時計回りに回転駆動する。帯電ローラ2a、2b、2c、2dは、ローラ状に形成された導電性ローラである。帯電ローラ2a、2b、2c、2dは感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面に当接させられ、不図示の電源によって帯電電圧を印加され、感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面を一様に帯電させる。
【0016】
感光体ドラム1a〜1d、帯電ローラ2a〜2d、現像ローラ24a〜24d、クリーニングブレード6a〜6dは、一体的にカートリッジ化されている。そのために、プロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dとして装置本体100Aに着脱可能に構成されている。これら4個のプロセスカートリッジ7a〜7dは、同一構造であるが、異なる色、すなわち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナーによる画像を形成する点で相違している。また、プロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dは、現像ユニット4a、4b、4c、4d及びクリーナユニット5a、5b、5c、5dによって構成されている。
【0017】
現像ユニット4a、4b、4c、4dは、現像ローラ24a、24b、24c、24dと、現像剤塗布ローラ25a、25b、25c、25d、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナーを収納したトナー収納部を有する。一方、後者のクリーナユニット5a、5b、5c、5dは、それぞれ感光体ドラム1a、1b、1c、1dと、帯電ローラ2a、2b、2c、2dと、クリーニングブレード6a、6b、6c、6dと、廃トナー容器とを有している。また、それらプロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dは、装置本体100Aの水平方向の寸法を小さくし、装置本体100Aの小型化を図るために、図1に示す通り上下斜め方向に配置されている。
【0018】
露光装置3は、プロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dの鉛直下方に配置され、画像信号に基づいて感光体ドラム1a、1b、1c、1dに露光して感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面に静電像を形成する。現像ローラ24a、24b、24c、24dは、感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面にそれぞれ隣接し、不図示の駆動部により回転駆動されると共に、図示しない現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印加することにより現像する。現像剤塗布ローラ25a、25b、25c、25dは、それぞれ現像ローラ24a、24b、24c、24dに当接し、それぞれにトナーを供給する。
【0019】
1次転写ローラ12a、12b、12c、12dは、各感光体ドラム1a、1b、1c、1dに対向して、中間転写ベルト11の内側に配設されており、不図示のバイアス印加手段により転写バイアスを印加する構成となっている。
【0020】
像坦持体である中間転写ベルト11は、装置本体100Aの内部に配置される。中間転写ベルト11は、図示しない駆動源からの駆動によって回転することによりベルトを駆動させる駆動ローラ13、2次転写対向ローラ14、テンションローラ15に張架されており、テンションローラ15が矢印H方向に張力をかけている。
【0021】
前述の1次転写ローラ12a、12b、12c、12d、駆動ローラ13、2次転写対向ローラ14、テンションローラ15は不図示の中間転写フレームを介して軸支されている。中間転写ベルト11がそれらローラ類に巻回されている状態で中間転写ユニット16を形成している。
【0022】
更に、中間転写ユニット16は装置本体100Aに対し上下斜め方向に配置されているプロセスカートリッジ7a、7b、7c、7dがなす角度とほぼ平行(矢印F方向)に着脱可能に構成されている。
【0023】
上述の構成により、感光体ドラム1a、1b、1c、1dは、帯電ローラ2a、2b、2c、2dによって所定の負極性の電位に帯電された後、露光装置3によってそれぞれ静電像が形成される。この静電像には現像ローラ24a、24b、24c、24dによって反転現像されることで負極性のトナーが付着し、感光体ドラム1a、1b、1c、1d上にそれぞれY、M、C、Bkのトナー像が形成される。
【0024】
各々の感光体ドラム1a、1b、1c、1dが時計回りに回転し、中間転写ベルト11が駆動ローラ13により矢印Eの方向に回転し、1次転写ローラ12a、12b、12c、12dに正極性のバイアスが印加される。そうすると、感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面に形成されたトナー像は、順次、中間転写ベルト11の表面に1次転写される。その多重転写されたトナー像は2次転写部17へ搬送される。
【0025】
一方、画像形成動作と同期して、給送装置18やレジストローラ対19等を有する搬送機構によって、シートSが2次転写部17へ向けて給送される。給送装置18は、複数のシートSを収納する給送カセット23と、シートSを給送する給送ローラ8と、給送されたシートSを搬送する搬送ローラ対20と、を備えている。給送カセット23は、図1中で装置本体100Aの手前方向へ引き抜くことができるように構成されている。ユーザは、給送カセット23を引き抜き、装置本体100Aから取り出した後、シートSをセットし装置本体100Aへ挿入することでシートSの補給が完了する。
【0026】
給送カセット23に収納された記録材であるシートSは、給送ローラ8、分離パッド9によって一枚ずつ分離(摩擦片分離方式)給送され、搬送ローラ対20によりさらに下流へと搬送される。搬送ローラ対20により給送装置18から搬送されたシートSは、レジストローラ対19によって搬送ガイド32、及び、ベルト前ガイド73、転写前搬送ガイド31で形成される搬送路を通過し、2次転写部17に到達する。
【0027】
2次転写部17を形成する2次転写ローラ21は、2次転写フレーム46に回転自在に取り付けられている。両面搬送ローラ対44は、揺動ガイド50に回転自在に取り付けられている。2次転写ユニット49は、2次転写フレーム46及び揺動ガイド50を備えている。
【0028】
前述の通り本体サイズのコンパクト化を狙いCRG、中間転写ユニット16を斜めに配置している。また、中間転写ユニット16には、2次転写ローラ21を加圧方向に移動自在に位置決めする不図示の2次転写ローラ21の位置決めガイドが中間転写ユニット16の角度と略平行に構成されている。そのため、2次転写ローラ21が2次転写ローラ位置決めガイドに挿入される方向も中間転写ユニット16と略平行であることが望ましく、2次転写ユニット49の開閉軌跡もそれに合わせた位置にする必要がある。したがって、2次転写ユニット49の開閉中心は図1の回動軸59の位置に配置される。
【0029】
一方、昨今の静音化や厚紙搬送性能を確保するために、後述する両面搬送路の一部である再給送前の搬送路である再給送前ガイド51から再給送ローラ対47までの曲率はできる限り大きく形成する必要があり、図1の位置に配置される。
【0030】
以上の制約から「2次転写ユニット49の回転軌跡」と「両面搬送路のガイドである再給送前ガイド51」が干渉しないようにする。すなわち、後述の両面印刷用ガイド45(図2参照)の第2面部45b及び再給送前ガイド51の間が連続するように、揺動ガイド50のような2つの搬送経路をつなぐガイドが必要となる。
【0031】
また、実施例1では、揺動ガイド50を開放することで、装置本体100Aの内部にあるシート種類検知センサ61の交換を容易にするという構成としている。
【0032】
2次転写部17において、2次転写ローラ21に正極性のバイアスを印加することにより、搬送されたシートSに、中間転写ベルト11上の4色のトナー像を2次転写することが可能である。2次転写部17にてトナー像を表面に転写されたシートSは中間転写ベルト11と2次転写ローラ21により更に下流側に位置する定着部22へと挟持搬送される。
【0033】
定着部22は、シートS上に転写されたトナー像に熱、圧力を加えて画像をシートS上に永久画像として定着させるものである。定着ベルト22aは、円筒形状で形成され、ヒータ等の発熱手段を接着したベルトガイド部材(不図示)にガイドされており、加圧ローラ22bと所定の圧接力をもって定着ニップを形成する。また、加圧ローラ22bは不図示の駆動手段により回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト22aが回転し、不図示の内部ヒータにより定着ベルト22aが加熱される。定着部22に搬送された未定着トナー像を有するシートSは、定着ベルト22aと加圧ローラ22bとで形成される定着ニップ部において加熱及び加圧され、シートS上の未定着トナー像が加熱定着される。同時に定着ニップ部に挟持されつつ搬送されて、トナー像が定着したシートSは、片面印字か両面印字かに応じて、切替部材42により選択的に搬送路が切り替えられる。
【0034】
片面印字が選択された場合には、定着されたシートSは切替部材42により排送ローラ対26に向けて搬送され、そのまま排送トレイ27へ排出される。
【0035】
両面印字が選択された場合には、切替部材42によりスイッチバックローラ対40に向けて搬送される。スイッチバックローラ対40はシートSを反転前搬送路41及び排送トレイ27に向けて搬送した後に、シートSの後端が定着部22を抜け所定の位置まで搬送されたタイミングで逆回転する。同時に、切替部材42が切り替わり、反転後搬送路43に向けてシートSを搬送する。両面搬送ローラ対44は、シートSを再給送前ガイド51を通り再給送ローラ対47まで搬送する。再給送ローラ対47により再給送されたシートSは、反転された状態で、再給送搬送路48に合流し、再びレジストローラ対19に搬送される。レジストローラ対19以降のシート搬送およびトナー像の転写について前述の片面印字時と同様である。
【0036】
一方、トナー像転写後に、感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面に残ったトナーは、クリーニングブレード6a、6b、6c、6dによって除去され、除去されたトナーは、クリーナユニット5a、5b、5c、5dの内部の廃トナー容器に回収される。また、シートSへの2次転写後に中間転写ベルト11の表面に残ったトナーは、転写ベルトクリーニング装置28によって除去される。除去されたトナーは、廃トナー搬送路(不図示)を通過し、装置本体100Aの奥面部に配置された廃トナー回収容器(不図示)へと回収される。
【0037】
図2は、2次転写ユニット49の位置決め機構500の構成を示す断面図である。図3(a)は、両面印刷用ガイド45及び揺動ガイド50の構成を示す斜視図である。図3(b)は、2次転写ユニット49が開放された画像形成装置100の構成を示す斜視図である。カバー部材30は、装置本体100Aの右側で、回動軸29を中心に回動自在に支持されている。カバー部材30が第1位置Qである閉じ位置から第2位置Rである開き位置へと回動すると、カバー部材30の開閉連動機構(不図示)によって、2次転写ユニット49が開放方向へ回動する。
【0038】
図2に示されるように、カバー部材30が第2位置Rまで回動し、同時に2次転写ユニット49が第2位置Rまで回動すると、中間転写ユニット16が露出する。この動作によって、装置本体100Aの内部から、中間転写ユニット16その他交換部品が着脱可能となる。また、レジストローラ対19及び2次転写ローラ21の間の搬送路の内部でシートSのジャムが処理可能となる。さらに、2次転写ユニット49が第2位置Rにあり、カバー部材30が第2位置Rにあることで、2次転写ユニット49及びカバー部材30は、互いに接触しない位置に配置される。そのために、シートSが両面搬送路の内部でジャムした場合にも、図3(b)に示されるように、ユーザは、ジャムしたシートSを容易に発見及び処理することができる。以下、位置決め機構500に関して詳述していく。
【0039】
転写ユニットである2次転写ユニット49は、装置本体100Aに設けられた回動軸59を中心に回動可能に取り付けられ、2次転写ローラ21を有する。また、2次転写ユニット49は、回動軸59を中心に回動されて中間転写ベルト11に接近する第1方向Jに閉じられた状態で2次転写ローラ21が中間転写ベルト11とニップを形成する第1位置Q(図1参照)へと配置移動自在となっている。さらに、2次転写ユニット49は、回動軸59を中心に回動されて中間転写ベルト11から遠ざかる第2方向Kに開かれた状態で位置する第2位置R(図2参照)へと配置移動自在となっている。
【0040】
2次転写ユニット49は、後述するが、『第1搬送体』を備え、『第1搬送体』は、両面印刷用ガイド45、両面搬送ローラ対44、揺動ガイド50を備える。『第1搬送体の一部』である両面印刷用ガイド45には、2次転写ユニット49が第1位置Qに位置するときに第1面の画像形成が終了したシートSを搬送して第2面の画像形成へと向かわせる搬送ローラである両面搬送ローラ対44が取り付けられている。
【0041】
装置本体100Aには、記録材搬送方向であるシート搬送方向Mと直交する記録材幅方向であるシート幅方向N(図3(b)参照)に延びる回動軸59が固定されている。この回動軸59には2次転写フレーム46が回動自在に取り付けられている。2次転写フレーム46には両面印刷用ガイド45が取り付けられている。2次転写フレーム46は第1面部46a及び第2面部46bを有する。第1面部46aは中間転写ベルト11の側の面であり、第2面部46bはカバー部材30の側の面である。第1面部46aには2次転写ローラ21が回転自在に取り付けられている。両面印刷用ガイド45は第1面部45a及び第2面部45bを有する。第1面部45aは中間転写ベルト11の側の面であり、第2面部45bはカバー部材30の側の面である。第2面部45bには両面搬送ローラ対44が回転自在に取り付けられている。詳しくは、両面搬送ローラ44aが第2面部45bに回転自在に取り付けられ、両面搬送ローラ44aと接して両面搬送ローラ44bが配置されている。そして、第2面部46b及び第1面部45aが互いに向かい合わされて固定されている。このために、2次転写フレーム46及び両面印刷用ガイド45が一体となって2次転写ユニット49を構成する。
【0042】
両面印刷用ガイド45には、回動軸59の側に、シート搬送方向Mと直交するシート幅方向Nに延びる回動軸58が固定されている。この回動軸58には揺動ガイド50が回動自在に取り付けられている。揺動ガイド50は、2次転写ユニット49が第1位置Qに位置する場合にシートSの搬送をガイドするガイド面50aを有する。また、2次転写ユニット49が第1位置Qに位置する場合に後述の再給送前ガイド51の第1孔である隙間51b及びシート非通過部57の第2孔である通過孔57bを通過する凸部50bを有する。凸部50bは、揺動ガイド50を通過するシートSよりも回動軸58の軸方向で外側に形成されている。すなわち、凸部50bは、図2の表面側と裏面側に各1個ずつ設けられている。
【0043】
装置本体100Aは、『第2搬送体』を備え、『第2搬送体』は、『第1搬送体』と共にシートSを搬送する搬送経路を形成するための部材群であり、再給送前ガイド51、シート非通過部57、凸部56を備える。再給送前ガイド51は、ガイドの一部として機能している。これらの第2搬送部の構成は、主として、両面搬送ローラ対44によって搬送されるシートSをガイドしつつ搬送する機能を有する。詳しくは、第2搬送体の一部である再給送前ガイド51は、第1孔である隙間51bが形成され、シートSを中間転写ベルト11に近い側からガイドする。また、第2搬送体の一部であるシート非通過部57には、第2孔である通過孔57bが形成されており、シート非通過部57に前述の再給送前ガイド51が固定されている。さらに、第2搬送体の一部である凸部56は、再給送前ガイド51の中間転写ベルト11の側の面で隙間51bの下に凸状に形成され、第1搬送体の一部である凸部50bを受け止める。
【0044】
2次転写ユニット49が第2位置Rに位置するときに回動軸59及び回動軸58の間には、シートSの搬送をガイドする再給送前ガイド51が上方から下方に向かって短冊状に延びている(図3(b)参照)。すなわち、再給送前ガイド51は、短冊状の複数のガイド片51aを有する。ガイド片51a同士の間には隙間51bが形成されている。前述の凸部50bは、この隙間51bの何れかを通過することとなる。なお、再給送前ガイド51の延び方向は、必ずしも鉛直方向に限定されず、斜め方向であっても良い。
【0045】
また、2次転写ユニット49が第2位置Rに位置するときに回動軸59及び回動軸58の間には、前述の再給送前ガイド51よりも回動軸59の側に配置されて上方から下方に向かって板状のシート非通過部57が延びている。シート非通過部57には通過孔57bが形成されている。また、シート非通過部57の回動軸59の側の面には、揺動ガイド50の凸部50bが乗り上げる凸部56が形成されている。凸部56は、再給送前ガイド51の近傍を通過するシートSよりも回動軸58の軸方向で外側に形成されている。すなわち、凸部56は、図2中で表面側と裏面側に各1つずつ設けられている。
【0046】
2次転写ユニット49が第1位置Qから第2位置Rに回動すると、第1搬送体の一部である凸部50bが回動軸58を中心に回動しながら再給送前ガイド51の隙間51b及びシート非通過部57の通過孔57bを通過する。そして、凸部50bが第2搬送体の一部である凸部56に当接して乗り上げる。2次転写ユニット49が第1位置Qから第2位置Rに移行する過程で、第1搬送体の一部である凸部50b及び第2搬送体の一部である凸部56は互いに摺動する。こうして、2次転写ユニット49が開放された状態になる。このときに、揺動ガイド50の矢印Aの方向への回転が両面印刷用ガイド45によって規制されるために、揺動ガイド50は完全に固定された状態となる。その結果、2次転写ユニット49が第2位置Rで停止し、2次転写ユニット49の位置が固定される。
【0047】
こうした構成及び作用によって、シートSが両面搬送路でジャムした場合でも、ジャムしたシートSが容易に確認及び処理される。また、2次転写ユニット49の回転速度が低い回動軸59に近い位置で位置決めされるために衝撃が小さく、大きな補強等が行われる必要がないため、コストダウン、重量低減等が可能となる。
【0048】
なお、実施例1では2次転写ユニット49を例に説明したが、2次転写ユニット49に限定するものではなく、1次転写時にシートSに転写する構成等であっても同様の効果が得られる。また、実施例1では位置決め部は断面図のみでの説明としたが、位置決め部が装置本体100Aの正面側のみの構成や、装置本体100Aの背面側のみの構成、装置本体100Aの正面側及び背面側の2箇所の構成でも同様の効果が得られる。さらに、実施例1では、凸部50bは揺動ガイド50に一体で形成され、かつ、凸部56は再給送前ガイド51に一体で形成されている例としたが、これに限定するものではなく、それぞれ別部材としても同様の効果が得られる。実施例1では2次転写フレーム46と両面印刷用ガイド45も本実施例では別体としているが、これに限定するものではなく、一体であっても同様の効果が得られる。
【0049】
なお、2次転写ユニット49が回動する場合に、2次転写ユニット49は、第1位置Q及び第2位置Rの間に、揺動ガイド50が再給送前ガイド51に当接して支持される第3位置Tを取る構成でも良い。
【0050】
2次転写ユニット49が開放動作するときに、凸部50bを凸部56に押し付ける方向に付勢するダンパーバネ160(付勢手段)(図4(b)参照)を備える構成でも良い。
【実施例2】
【0051】
図4(a)は、実施例2に係る画像形成装置が備える2次転写ユニット149の位置決め機構600の構成を示す断面図である。詳しくは、図4(a)は、2次転写部が閉じた状態の周辺構成を示す断面図である。実施例2の位置決め機構600の構成のうち実施例1の位置決め機構500と同一の構成及び効果に関しては、同一の符号を用いて説明を適宜省略する。実施例2においても、実施例1と同様の画像形成装置に適用することができるため、画像形成装置の説明は省略する。特に、画像形成における一連の動作、構成等は実施例1と何ら変わるものではなく、同一部材には同一符号を付与するとともに構成的、機能的に変わらないものについてはその説明を省略する。ここでは、2次転写ユニット149の開放動作及び開放時の位置決め構成についてのみ説明を行う。実施例2の位置決め機構600が実施例1の位置決め機構500と異なる点は、以下の点である。
【0052】
すなわち、『第2搬送体の一部』である『第1ガイド』としての再給送前ガイド51は、シートSを中間転写ベルト11から遠い側でガイドするが、隙間51bには揺動ガイド150の平面部150b及び斜面部150cが通過する。また、『第2搬送体の一部』である『第2ガイド』としてのシート非通過部57は、板面を有するが、通過孔57bが形成されていない。また、2次転写ユニット149が第1位置Qに配置される場合に、揺動ガイド150よりも上方にはシート非通過部57が形成されていない。さらに、2次転写ユニット149が第2位置Rに回動すると、『第1搬送体の一部』である平面部150b及び斜面部150cは、再給送前ガイド51の隙間51bを通過し、シート非通過部57の板面に当接する。また、2次転写ユニット149が回動する場合に、2次転写ユニット149は、第1位置Q及び第2位置Rの間に、揺動ガイド50の一部がシート非通過部157に当接して支持される第3位置T(図5(a)参照)を取る。
【0053】
2次転写ユニット149が開放動作するときに、『第1搬送体の一部』である平面部150b及び斜面部150cを『第2搬送体の一部』であるシート非通過部57に押し付ける方向に付勢する『付勢手段』であるダンパーバネ160(図4(b)参照)を備える。なお、この場合に、2次転写ユニット149が第1位置Qから第2位置Rに移行する過程で、『第1搬送体の一部』である平面部150bや斜面部150cと『第2搬送体の一部』であるシート非通過部57とは互いに摺動する。
【0054】
図4(a)に示されるように、2次転写ユニット149の位置決め機構600は揺動ガイド150を備える。揺動ガイド150は、ガイド面150a、平面部150b、斜面部150cを有する。但し、シート非通過部57には凸部56が形成されていない。カバー部材30が第1位置Qから第2位置Rへと開放される過程で、2次転写ユニット149が第1位置Qから第2位置Rへと回動され、揺動ガイド150の斜面部150cが回動軸58を中心に回動してシート非通過部57の板面を摺りながら移動する。
【0055】
図4(b)は、両面印刷用ガイド45及び揺動ガイド150の接続状態を示す斜視図である。詳しくは、図4(b)は、2次転写部が開放する途中の状態の周辺構成を示す斜視図である。図4(b)に示されるように、揺動ガイド150には、図4(a)の矢印Aの方向に付勢されるように、ダンパーバネ160が取り付けられている。その結果、平面部150bや斜面部150cとシート非通過部57の板面との間に摩擦力が発生するため、2次転写ユニット149の開放動作に対してダンパー効果(衝撃吸収効果)が得られる。
【0056】
図5(a)は、2次転写ユニット149が略55度で開放された第3位置Tに位置する状態を示す断面図である。図5(a)に示されるように、2次転写ユニット149が略55度で開放された第3位置Tに位置する状態では、平面部150bがシート非通過部57の板面に面接触しており、2次転写ユニット149が回動しないように位置決めされる。
【0057】
また、これに加えて、2次転写ユニット149の自重による回転力、及び、ダンパーバネ160の付勢力は、釣り合うように設定されている。そのために、2次転写ユニット149の開放動作が第3位置Tで停止する。この2次転写ユニット149が第3位置Tの位置する状態を、以後、ハーフポジションと呼ぶ。
【0058】
図5(b)は、2次転写ユニット149が第2位置Rに位置する状態を示す断面図である。図5(b)に示されるように、2次転写ユニット149に外力が加えられて開放方向に押圧された場合には、斜面部150cがシート非通過部57の板面に線接触しているだけなので回動できる。さらに2次転写ユニット149が回動されると、両面印刷用ガイド45に形成される端部162がシート非通過部57に接触し、2次転写ユニット149が固定される。この2次転写ユニット149が第2位置Rに位置する状態を、以後、開放状態と呼ぶ。また、開放状態は、2次転写ユニット149が90度まで開放された状態であり、この状態で中間転写ユニット16の交換等ができる。
【0059】
実施例2の画像形成装置によれば、シートSのジャム処理や消耗品の交換等の保守作業に最適な位置で2次転写ユニット149が支持され、ユーザの作業性が向上する。また、ダンパーバネ160が付勢力を発揮することで、第1に、2次転写ユニット149の開放速度が低減される。第2に、2次転写ユニット149がその自重とダンパーバネ160の付勢力の釣り合いでハーフポジションで停止することで、停止時の衝撃が和らげられる。第3に、ハーフポジションで一度停止することとダンパー効果により開放状態で停止するときの衝撃が和らげられる。このような3つの効果が得られる。さらに、開放時の位置決めを剛性の高い両面印刷用ガイド45の一部で行うことで大きな補強等を行う必要がなく、コストダウン、重量低減等が可能となる。
【0060】
なお、実施例1及び2では、2次転写ユニット49、149が例示されたが、この構成に限定されなくても良い。すなわち、1次転写時にシートSに転写する転写ユニットにも適用しても同様な効果が得られる。
【0061】
また、実施例1及び2では、断面図で例示されたので、凸部50bやダンパーバネ160の配置が装置本体100Aの正面側のみとなるが、この構成に限定されなくても良い。すなわち、凸部50bやダンパーバネ160の配置が装置本体100Aの背面側のみでも、凸部50bやダンパーバネ160の配置が装置本体100Aの正面側及び背面側の両方であっても、同様な効果が得られる。
【0062】
さらに、実施例1及び2では、2次転写ユニット49、149の凸部は、両面印刷用ガイド45、145に一体形成されて例示されたが、この構成に限定されなくても良い。すなわち、凸部および両面印刷用ガイド45、145が別部材として構成されても同様な効果が得られる。
【0063】
また、実施例1及び2では、2次転写フレーム46、146及び両面印刷用ガイド45、145は、別体として構成されて例示されたが、この構成に限定されなくても良い。すなわち、一体として構成されても同様な効果が得られる。
【0064】
実施例1及び2の画像形成装置によれば、2次転写ユニット49、149が開放された状態になる。そのため、2次転写ユニット49、149の下方でシートSのジャムが発生した場合でも、ジャムしたシートSの確認及び除去に必要な空間内に障害物が無くなる。その結果、ユーザはシートSを容易に確認及び除去することができる。
【0065】
また、2次転写ユニット49、149の回動速度が低い2次転写ユニット49、149の回動軸59の近傍で、凸部50bや平面部150b及び斜面部150cによる位置決めが行われる。このために、回動軸59から離れた位置で位置決めする場合に比べると、回転モーメントが低いために、衝撃が低減され、高剛性材料の使用もしくは剛性確保の為の補強等が必要ないため、コストダウン、重量低減等が可能となる。
【0066】
実施例1及び2の画像形成装置によれば、凸部50b及び凸部56との当接や、平面部150bや斜面部150c及びシート非通過部57との当接で、2次転写ユニット49,149が位置決めされる。そのために、ジャムの処理や消耗品の交換等の保守作業に最適な位置で2次転写ユニット49、149が支持される。その結果、作業性が向上する。
【0067】
実施例1及び2の画像形成装置によれば、2次転写ユニット49、149が第1位置Qから第2位置Rに移行する過程で第3位置Tを取ることで、2次転写ユニット49、149が第2位置Rに移行する過程で生じ得る耐衝撃性及び耐加重性が向上する。
【0068】
実施例1及び2の画像形成装置によれば、摺動することによる摩擦力で2次転写ユニット49、149の回動速度が低減される。そのために、『第1搬送体の一部』である凸部50bが『第2搬送体の一部』である凸部56又はシート非通過部157に接触する衝撃が低減される。その結果、高剛性材料の使用又は剛性確保のための補強等が必要なくなり、コストダウン及び重量低減等が実現される。
【0069】
実施例2の画像形成装置によれば、ダンパーバネ160によるダンパー効果により、2次転写ユニット49の開放速度が低く保たれ、また、衝撃音が低減され、高級感を持つ画像形成装置が実現される。
【符号の説明】
【0070】
11 中間転写ベルト(像担持体)
44 両面搬送ローラ対(第1搬送体)
45 両面印刷用ガイド
49、149 2次転写ユニット(転写ユニット)
50 揺動ガイド(第1搬送体)
50b 凸部(第1搬送体)(第1搬送体の一部)
51 再給送前ガイド(第2搬送体)
57 シート非通過部(第2搬送体)
56 凸部(第2搬送体)(第2搬送体の一部)
100 画像形成装置
100A 装置本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体の内部に配置される像坦持体と、
転写ローラを有し、前記装置本体に設けられた回動軸を中心に回動可能であり、前記転写ローラと前記像坦持体がニップを形成する第1位置、及び、前記回動軸を中心に回動されて前記像坦持体から遠ざかって前記像坦持体を露出する第2位置の間で配置移動自在な転写ユニットと、
前記転写ユニットに設けられ、前記転写ユニットが第1位置に位置する状態で第1面の画像形成の後に第2面の画像形成させる記録材を搬送する搬送経路を形成するための第1搬送体と、
前記第1搬送体と共に前記搬送経路を形成するための第2搬送体と、を備え、
前記転写ユニットが第2位置に回動すると、前記第1搬送体の一部が前記第2搬送体の一部に当接し、前記転写ユニットが開放された状態になることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第2搬送体は、
孔が形成されたガイドと、
前記ガイドの前記像坦持体の側の面で前記孔の下に形成され、前記第1搬送体の一部を受け止める凸部と、を備え、
前記転写ユニットが前記第1位置から前記第2位置へと回動すると、前記第1搬送体の一部は、前記孔を通過して前記凸部に乗り上げることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2搬送体は、
板面を有するガイドを備え、
前記転写ユニットが前記第1位置から前記第2位置へと回動すると、前記第1搬送体の一部は、前記ガイドの前記板面に接触することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記転写ユニットが回動する場合に、前記転写ユニットは、第1位置及び第2位置の間に、前記第1搬送体の一部が前記ガイドの前記板面に当接して支持される第3位置を取ることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記転写ユニットが第1位置から第2位置に移行する過程で、前記第1搬送体の一部及び前記第2搬送体の一部は互いに摺動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記転写ユニットが開放動作するときに、前記第1搬送体の一部を前記第2搬送体の一部に押し付ける方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−237733(P2011−237733A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111246(P2010−111246)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】