画像形成装置
【課題】操作パネルから媒体サイズの入力を行うことなく、多目的媒体収容部から媒体を供給して印刷を行うことができ、操作が容易で、使い勝手が良好になるようにする。
【解決手段】受信部が受信した媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致しない場合に多目的媒体収容部を選択する収容部選択部と、多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を受信部が受信した媒体サイズ情報で書き換えて、多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する印刷制御部とを有する。
【解決手段】受信部が受信した媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致しない場合に多目的媒体収容部を選択する収容部選択部と、多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を受信部が受信した媒体サイズ情報で書き換えて、多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する印刷制御部とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ等の画像形成装置においては、連続するページの印刷中に用紙がなくなった場合、すなわち、印刷の実行中にペーパーエンドを検出した場合に、操作パネルの表示装置等に用紙なしエラーである旨を表示して、印刷を停止するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この場合、画像形成装置の給紙カセットに用紙を補充したり、残りの印刷データを削除、すなわち、印刷をキャンセルしたりしない限り、エラー状態が継続されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−105352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、前記従来の画像形成装置においては、印刷中に用紙なしエラーで停止してしまった場合、続く印刷データの印刷をすることができなくなってしまい、用紙を補充するまで、印刷を再開することができなかった。
【0006】
特に、前記画像形成装置がネットワークに接続された共有プリンタである場合には、用紙を補充するまで印刷を再開することができないので、他の人にも多大な迷惑をかけることになった。
【0007】
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、媒体収容部に指定されたサイズの媒体が収容されていない場合には多目的媒体収容部を選択し、該多目的媒体収容部の媒体サイズを前記指定されたサイズに書き換えて印刷を実行することによって、操作パネルから媒体サイズの入力を行うことなく、多目的媒体収容部から媒体を供給して印刷を行うことができ、操作が容易で、使い勝手の良好な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのために、本発明の画像形成装置においては、所定のサイズの媒体を収容する複数の媒体収容部と、手差しで給紙する媒体を載置する多目的媒体収容部と、媒体サイズ情報を含む印刷情報と印刷データとを受信する受信部と、前記複数の媒体収容部の各々に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第1の格納部と、前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第2の格納部と、前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致する媒体サイズ情報に対応する媒体収容部を選択するとともに、前記第1の格納部が格納する媒体サイズ情報のいずれもが前記受信部が受信した媒体サイズ情報と一致しない場合に前記多目的媒体収容部を選択する収容部選択部と、該収容部選択部が多目的媒体収容部を選択した場合、前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第2の格納部が格納する媒体サイズ情報とが一致しないときに報知する報知部と、前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を前記受信部が受信した媒体サイズ情報で書き換えて、前記収容部選択部が選択した媒体収容部又は多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する印刷制御部とを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像形成装置は、媒体収容部に指定されたサイズの媒体が収容されていない場合には多目的媒体収容部を選択し、該多目的媒体収容部の媒体サイズを前記指定されたサイズに書き換えて印刷を実行する。これにより、操作パネルから媒体サイズの入力を行うことなく、多目的媒体収容部から媒体を供給して印刷を行うことができ、操作が容易となり、使い勝手が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す模式断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作パネルの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における操作パネルの表示部の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ情報のフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるトレイ情報のフォーマットを示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるメイン処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるデータ解析処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるトレイn指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態における自動選択のサーチ順を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における自動選択指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態におけるエンジンセンサ読み出し処理の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】本発明の第2の実施の形態における継続されるトレイのサーチ順を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態における自動トレイ切替処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す模式断面図である。
【0013】
図1において、20は本実施の形態における画像形成装置としてのプリンタであり、10は前記プリンタ20の上位装置であって印刷データを送信する装置としてのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称する。)である。また、前記プリンタ20とPC10とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、セントロニクスインターフェイスケーブル等の双方向インターフェイスケーブルや、イントラネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークから成る通信回路11によって接続されている。
【0014】
本実施の形態において、画像形成装置は、PC10から通信回路11を介して受信した印刷データを印刷する装置であれば、ファクシミリ装置、各種の機能を併せ持つ複合機等であってもよく、いかなる装置であってもよいが、ここでは、プリンタであるものとして説明する。なお、プリンタ20はインクジェット式、電子写真式、熱転写式等いかなる種類のものであってもよいが、ここでは、いわゆるタンデム方式のカラー電子写真式プリンタである場合について説明する。また、上位装置は、印刷データ、設定コマンド等を作成して通信回路11を介してプリンタ20に送信することができる装置であれば、いかなる装置であってもよいが、ここでは、パーソナルコンピュータ、すなわち、PCであるものとして説明する。
【0015】
そして、前記プリンタ20は、図2に示されるように、プリンタ本体21と、該プリンタ本体21に実装された媒体収容部としてのトレイ22a、22b及び22cとを有する。なお、各トレイ22a、22b及び22cには、媒体としての用紙を収容するためのカセット23a、23b及び23cが、それぞれ、挿入されている。また、各トレイ22a、22b及び22cは、各カセット23a、23b及び23cの有無を検出するセンサとしてのカセット着脱センサ24a、24b及び24cと、各カセット23a、23b及び23c内の用紙の有無を検出するセンサとしての用紙有無センサ25a、25b及び25cとを有する。さらに、前記プリンタ20は、メニューの設定等の操作を行うための後述される操作パネル41を有する。
【0016】
なお、本実施の形態において、トレイ22a、22b及び22c、カセット23a、23b及び23c、カセット着脱センサ24a、24b及び24c並びに用紙有無センサ25a、25b及び25cを統合的に説明する場合には、トレイ22、カセット23、カセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25として説明する。さらに、本実施の形態においては、プリンタ20が3段トレイを有する場合、すなわち、トレイ22がトレイ22a、22b及び22cの3つである場合について説明するが、トレイ22の数は複数であればいくつであってもよく、適宜変更することができる。
【0017】
そして、前記用紙は、該用紙を収納する前記カセット23a、23b及び23cから1枚ずつ給紙され、ピックアップローラによって搬送経路に送り出され、搬送ベルトに吸着されて搬送経路に沿って搬送される。
【0018】
また、前記搬送ベルトに沿って、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色に対応する画像形成部が、用紙の搬送方向における上流から順に配設されている。そして、搬送ベルトによって搬送される用紙の上には、画像形成部によって形成されたブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色のトナー像が転写される。
【0019】
さらに、前記搬送経路における画像形成部の下流側には、定着器が配設されている。該定着器は、加熱及び加圧することによって、用紙の上に転写されたトナー像を定着させる。また、該トナー像が定着されて印刷の終了した用紙は、図示されない排出トレイ上に排出される。
【0020】
なお、前記プリンタ本体21には、手差しで給紙する用紙を載置する多目的媒体収容部としてのMP(マルチパーパス)トレイ26が装着されている。さらに、該MPトレイ26上の用紙の有無を検出するセンサとしての用紙有無センサ25dも配設されている。そして、前記MPトレイ26上の用紙はピックアップローラによって搬送経路に送り出され、搬送ベルトに吸着されて搬送経路に沿って搬送される。
【0021】
次に、前記プリンタ20の制御系の構成について説明する。
【0022】
図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0023】
図に示されるように、プリンタ20は、該プリンタ20の各部の動作を制御する印刷制御部31、受信部32、データ解析部33、操作パネル41の動作を制御するパネル制御部34、記憶部としてのメモリ35、及び、画像形成部の動作を制御するエンジン制御部38を有する。そして、受信部32は、PC10から通信回路11を介して送信された印刷データを受信し、データ解析部33は、受信部32が受信した印刷データを解析し、エンジン制御部38は、解析された印刷データに基づいて印刷を行わせる。
【0024】
なお、エンジン制御部38には、カセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25が接続され、カセット23の着脱状態及び用紙の有無についての情報を取得する。また、前記メモリ35は、前記トレイ22a、22b及び22cの各々に設定された用紙のサイズのデータ、すなわち、媒体サイズ情報を含むトレイ情報37を格納する第1の格納部として機能するとともに、前記MPトレイ26に載置される用紙のサイズのデータ、すなわち、媒体サイズ情報を含むMPトレイ情報36を格納する第2の格納部として機能する。
【0025】
そして、前記印刷制御部31及びエンジン制御部38は、トレイ22又はMPトレイ26を選択する収容部選択部として機能し、前記パネル制御部34は報知部として機能し、また、前記印刷制御部31及びエンジン制御部38は、トレイ22又はMPトレイ26から用紙を給紙して印刷を実行する印刷制御部としても機能する。
【0026】
次に、前記操作パネル41の構成について説明する。
【0027】
図4は本発明の第1の実施の形態における操作パネルの構成を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における操作パネルの表示部の表示例を示す図である。
【0028】
図4に示されるように、操作パネル41は、状態表示、メニューの設定等を表示する表示部42、印刷可能状態にあるか否かを示す警告灯43及びキー入力操作のための入力手段としてのSW(スイッチ)部44を有する。なお、該SW部44は、電源を投入するための電源ボタン、スタートボタン、数字ボタン、各種設定を切り替える機能ボタン等の各種の操作ボタンを備え、該操作ボタンの操作による操作信号は、操作パネル41からパネル制御部34に対して出力される。
【0029】
そして、図5には、操作パネル41の表示部42に表示された表示画面の表示例が示されている。例えば、トレイnへの用紙補充要求である場合は、図5(a)に示されるように、「トレイ1 ヨウシナシ A4ヲ イレテクダサイ」と記載された表示画面42aが表示される。また、トレイnへの用紙入れ替え要求である場合は、図5(b)に示されるように、「トレイ1 ヨウシチガイ A4ニ イレカエテクダサイ」と記載された表示画面42bが表示される。さらに、MPトレイ26への用紙セット要求である場合は、図5(c)に示されるように、「MPトレイ ヨウシナシ A4ヲ イレテクダサイ」と記載された表示画面42cが表示される。さらに、MPトレイ26への用紙入れ替え要求である場合は、図5(d)に示されるように、「MPトレイ ヨウシチガイ A4ニ イレカエテクダサイ」と記載された表示画面42dが表示される。
【0030】
次に、前記受信部32が受信するデータのフォーマットについて説明する。
【0031】
図6は本発明の第1の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【0032】
受信部32がPC10から受信するデータは、印刷情報51と印刷データ54とを有する。前記印刷情報51は、印刷データ54が作成された用紙サイズを表す“印刷サイズ”52と、トレイn/MPトレイ/自動選択のいずれかを指定する“給紙方法”53と、自動選択指定の場合に一致する用紙がトレイ22になかったとき、MPトレイ26を使って印刷させるか、トレイ22の用紙を入れ替えて印刷させるかを指定する“同一サイズがないときの処置”とを含んでいる。
【0033】
次に、前記MPトレイ情報36及びトレイ情報37について説明する。
【0034】
図7は本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ情報のフォーマットを示す図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるトレイ情報のフォーマットを示す図である。
【0035】
プリンタ20のメモリ35には、MPトレイ情報36として、なし、A4、A5、A6・・・B5、ハガキ、フウトウ等の媒体サイズ情報としての用紙サイズ61、及び、用紙の有無の情報62が、図7に示されるようなフォーマットで格納されている。
【0036】
また、前記メモリ35には、トレイ情報37として、各トレイ22に設定されているA4、A5、A6・・・B5等の媒体サイズ情報としての用紙サイズ71、カセット着脱72、及び、用紙の有無の情報73が、図8に示されるようなフォーマットで格納されている。
【0037】
なお、用紙サイズ71の設定手段には、プリンタ20の構成によって、自動検出、ダイヤル設定、操作パネル41からサイズを入力する方法等があるが、本実施の形態においては、いずれの手段を用いてもよい。
【0038】
次に、前記構成のプリンタ20の動作について説明する。まず、全体的な動作であるメイン処理の動作について説明する。
【0039】
図9は本発明の第1の実施の形態におけるメイン処理の動作を示すフローチャートである。
【0040】
まず、電源が投入されて電源オンとなると、プリンタ20は、初期化処理を実行する。次に、プリンタ20は、PC10から通信回路11を介して送信された印刷データを受信する受信処理を実行する。次に、プリンタ20は、受信した印刷データを解析するデータ解析処理を実行する。次に、プリンタ20は、印刷データを加工し、印刷処理を実行して、受信処理に戻る。
【0041】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 初期化処理を実行する。
ステップS2 受信処理を実行する。
ステップS3 データ解析処理を実行する。
ステップS4 印刷処理を実行して、ステップS2に戻る。
【0042】
次に、前記メイン処理における初期化処理のサブルーチンについて説明する。
【0043】
図10は本発明の第1の実施の形態における初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0044】
初期化処理において、プリンタ20は、まず、プリンタ本体21に実装されたトレイ22の数である実装トレイ数をLに設定する。図2に示される例においては、L=3である。続いて、プリンタ20は、カセット着脱センサ24、用紙有無センサ25等の各トレイ22のセンサから取得した情報によって、トレイ情報37を設定する。続いて、プリンタ20は、MPトレイ情報36の用紙サイズ61に、‘なし’を設定し、用紙有無センサ25dから取得した情報によって、用紙の有無を設定して、処理を終了する。
【0045】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1−1 実装トレイ数をLに設定する。
ステップS1−2 各トレイ22のセンサから取得した情報によって、トレイ情報37を設定する。
ステップS1−3 MPトレイ情報36の用紙サイズ61に、‘なし’を設定し、用紙有無センサ25dから取得した情報によって、用紙の有無を設定して、処理を終了する。
【0046】
次に、前記メイン処理におけるデータ解析処理のサブルーチンについて説明する。
【0047】
図11は本発明の第1の実施の形態におけるデータ解析処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0048】
データ解析処理において、プリンタ20は、まず、PC10から受信したデータの印刷情報51における給紙方法53の指定によってトレイ22を選択する。すなわち、受信データフォーマットの給紙方法を取得し、これに従って分岐し、各印刷を実行する。具体的には、給紙方法53によって、n番目のトレイ22であるトレイnが指定された場合には、トレイn指定印刷を実行し、MPトレイ26が指定された場合にはMPトレイ指定印刷を実行し、自動選択が指定された場合には自動選択指定印刷を実行して、処理を終了する。
【0049】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−1 受信データフォーマットの給紙方法を取得する。
ステップS3−2 給紙方法に従って分岐し、各印刷を実行する。
ステップS3−3 トレイn指定印刷を実行して、処理を終了する。
ステップS3−4 MPトレイ指定印刷を実行して、処理を終了する。
ステップS3−5 自動選択指定印刷を実行して、処理を終了する。
【0050】
次に、前記データ解析処理におけるトレイn指定印刷のサブルーチンについて説明する。
【0051】
図12は本発明の第1の実施の形態におけるトレイn指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0052】
まず、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズを取得する。すなわち、受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイnに設定されている用紙サイズ71を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
【0053】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイnの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。
【0054】
そして、印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合、プリンタ20は、トレイnに用紙があるか否かを判断し、用紙がある場合には、処理を終了する。
【0055】
また、トレイnに用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnの用紙補充要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙なし」を表示し、用紙が補充されるまで待機してから、処理を終了する。
【0056】
なお、印刷サイズとトレイnサイズとを比較してサイズが一致していない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(b)に示されるようなトレイnの用紙入れ替え要求を示す表示画面42bを表示し、すなわち、「トレイn用紙入れ替え」を表示し、カセット23の抜き差しによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、処理を終了する。
【0057】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−3−1 受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。
ステップS3−3−2 トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
ステップS3−3−3 印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合はステップS3−3−4に進み、印刷サイズとトレイnサイズとが一致していない場合はステップS3−3−7に進む。
ステップS3−3−4 トレイnに用紙があるか否かを判断する。トレイnに用紙がある場合は処理を終了し、トレイnに用紙がない場合はステップS3−3−5に進む。
ステップS3−3−5 表示部42に「トレイn用紙なし」を表示する。
ステップS3−3−6 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙が補充されるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS3−3−7 表示部42に「トレイn用紙入れ替え」を表示する。
ステップS3−3−8 カセット23の抜き差し待ちであるか否かを判断する。カセット23の抜き差し待ちである場合はカセット23の抜き差しによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、カセット23の抜き差し待ちでない場合は処理を終了する。
【0058】
次に、前記データ解析処理におけるMPトレイ指定印刷のサブルーチンについて説明する。
【0059】
図13は本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0060】
まず、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズを取得する。すなわち、受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、メモリ35のMPトレイ情報36からMPトレイ26に設定されている用紙サイズ61を取得する。すなわち、MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。
【0061】
そして、MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとMPトレイ情報からGetしたMPトレイ26の用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。
【0062】
そして、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断し、用紙がある場合には、処理を終了する。
【0063】
また、MPトレイ26に用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0064】
なお、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断して用紙サイズが設定されていない場合、及び、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較してサイズが一致していない場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。
【0065】
そして、MPトレイ26に用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイへの用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。また、MPトレイ26に用紙がある場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(d)に示されるようなMPトレイ26への用紙入れ替え要求を示す表示画面42dを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示し、オンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0066】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−4−1 受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。
ステップS3−4−2 MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。
ステップS3−4−3 MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合はステップS3−4−4に進み、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合はステップS3−4−8に進む。
ステップS3−4−4 印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合はステップS3−4−5に進み、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合はステップS3−4−8に進む。
ステップS3−4−5 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合は処理を終了し、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS3−4−6に進む。
ステップS3−4−6 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS3−4−7 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS3−4−8 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合はステップS3−4−12に進み、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS3−4−9に進む。
ステップS3−4−9 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS3−4−10 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS3−4−11に進む。
ステップS3−4−11 MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
ステップS3−4−12 表示部42に「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。
ステップS3−4−13 オンラインSW待ちであるか否かを判断する。オンラインSW待ちである場合はオンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、オンラインSW待ちでない場合はステップS3−4−11に戻る。
【0067】
次に、前記データ解析処理における自動選択指定印刷のサブルーチンについて説明する。
【0068】
図14は本発明の第1の実施の形態における自動選択のサーチ順を示す図、図15は本発明の第1の実施の形態における自動選択指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0069】
まず、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズを取得する。すなわち、受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。そして、カウンタnに1を代入する。
【0070】
続いて、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイnに設定されている用紙サイズ71を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
【0071】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイnの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。そして、印刷サイズとトレイnサイズとが一致していない場合、プリンタ20は、カウンタnを更新し、nの値をインクリメントしてn+1にする。
【0072】
続いて、プリンタ20は、nの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。そして、超えていない場合、再び、トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetし、以降の動作を繰り返す。また、nの値が実装トレイ数(L)を超えた場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がない、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったと判断し、給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定する。
【0073】
続いて、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。そして、用紙がある場合、プリンタ20は、メモリ35のMPトレイ情報36からMPトレイ26に設定されている用紙サイズ61を取得する。すなわち、MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。
【0074】
そして、MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとMPトレイ情報からGetしたMPトレイ26の用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。そして、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合、プリンタ20は、処理を終了する。
【0075】
また、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断して、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(d)に示されるようなMPトレイ26への用紙入れ替え要求を示す表示画面42dを表示する、すなわち、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。なお、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較し、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合も、同様に、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。そして、プリンタ20は、オンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0076】
さらに、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断して用紙がない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0077】
一方、印刷サイズとトレイnサイズとを比較して、印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がある、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つかったと判断し、トレイnに用紙があるか否かを判断する。
【0078】
そして、トレイnに用紙がある場合、プリンタ20は、給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定して処理を終了する。
【0079】
また、トレイnに用紙がない場合、プリンタ20は、現在のnの値を起点にし、カウンタmを使用して更にサーチを続ける。この場合、プリンタ20は、カウンタmを更新し、mの値をインクリメントしてm+1にする。
【0080】
続いて、プリンタ20は、mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。そして、超えていない場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイmに設定されている用紙サイズ71を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
【0081】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイmの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。そして、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合、再び、カウンタmの値を更新し、以降の動作を繰り返す。また、印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合、トレイmに用紙があるか否かを判断する。
【0082】
そして、トレイmに用紙がある場合、プリンタ20は、給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。なお、トレイmに用紙がない場合には、再び、カウンタmの値を更新し、以降の動作を繰り返す。
【0083】
また、mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断して、超えている場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がない、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったと判断し、給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定する。
【0084】
続いて、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnへの用紙セット要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0085】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−5−1 受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。
ステップS3−5−2 カウンタnに1を代入する。
ステップS3−5−3 トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
ステップS3−5−4 印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合はステップS3−5−17に進み、印刷サイズとトレイnサイズとが一致していない場合はステップS3−5−5に進む。
ステップS3−5−5 nの値をインクリメントしてn+1にする。
ステップS3−5−6 nの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。nの値が実装トレイ数(L)を超えた場合はステップS3−5−7に進み、nの値が実装トレイ数(L)を超えていない場合はステップS3−5−3に戻る。
ステップS3−5−7 給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定する。
ステップS3−5−8 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合はステップS3−5−9に進み、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS3−5−15に進む。
ステップS3−5−9 MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。
ステップS3−5−10 MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合はステップS3−5−11に進み、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合はステップS3−5−12に進む。
ステップS3−5−11 印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合は処理を終了し、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合はステップS3−5−12に進む。
ステップS3−5−12 表示部42に「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。
ステップS3−5−13 オンラインSW待ちであるか否かを判断する。オンラインSW待ちである場合はオンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、オンラインSW待ちでない場合はステップS3−4−14に進む。
ステップS3−5−14 MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
ステップS3−5−15 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS3−5−16 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS3−5−14に進む。
ステップS3−5−17 トレイnに用紙があるか否かを判断する。トレイnに用紙がある場合はステップS3−5−18に進み、トレイnに用紙がない場合はステップS3−5−19に進む。
ステップS3−5−18 給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定して処理を終了する。
ステップS3−5−19 現在のnの値を起点にし、カウンタmを使用して更にサーチを続ける。
ステップS3−5−20 mの値をインクリメントしてm+1にする。
ステップS3−5−21 mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。mの値が実装トレイ数(L)を超えた場合はステップS3−5−26に進み、mの値が実装トレイ数(L)を超えていない場合はステップS3−5−22に進む。
ステップS3−5−22 トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
ステップS3−5−23 印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合はステップS3−5−24に進み、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合はステップS3−5−20に戻る。
ステップS3−5−24 トレイmに用紙があるか否かを判断する。トレイmに用紙がある場合はステップS3−5−25に進み、トレイmに用紙がない場合はステップS3−5−20に戻る。
ステップS3−5−25 給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。
ステップS3−5−26 給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定する。
ステップS3−5−27 表示部42に「トレイn用紙セット」を表示する。
ステップS3−5−28 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
【0086】
次に、前記メイン処理における印刷処理のサブルーチンについて説明する。
【0087】
図16は本発明の第1の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0088】
印刷処理において、プリンタ20は、印刷中のトレイで用紙がなくなったか否か、すなわち、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。そして、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合、印刷中のトレイがMPトレイ26であるか否か、すなわち、MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。
【0089】
そして、印刷中のトレイがMPトレイ26でなければ、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnへの用紙セット要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機する。また、印刷中のトレイがMPトレイ26であれば、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイへの用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機する。
【0090】
一方、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断して用紙がある場合にはそのまま、また、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合には用紙がセットされた後に、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷データ54を画像データに変換し、画像形成部に1ページ分の画像データに転送する。すなわち、印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。そして、プリンタ20は、すべてのページの印刷が終了するまで、すなわち、全Page終了まで、以上の動作を繰り返し、処理を終了する。
【0091】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−1 印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。印刷中のトレイで用紙がある場合はステップS4−7に進み、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合はステップS4−2に進む。
ステップS4−2 MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。MPトレイ26から印刷中である場合はステップS4−5に進み、MPトレイ26から印刷中でない場合はステップS4−3に進む。
ステップS4−3 表示部42に「トレイn用紙セット」を表示する。
ステップS4−4 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−7に進む。
ステップS4−5 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS4−6 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−7に進む。
ステップS4−7 印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。
ステップS4−8 全Page終了したか否かを判断する。全Page終了した場合は処理を終了し、全Page終了していない場合はステップS4−1に戻る。
【0092】
次に、エンジンセンサ読み出し処理について説明する。
【0093】
図17は本発明の第1の実施の形態におけるエンジンセンサ読み出し処理の動作を示すフローチャートである。
【0094】
なお、エンジンセンサ読み出し処理は、エンジン側でセンサの変化があったとき、すなわち、エンジン制御部38がカセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25から取得する情報に変化があったときのみ起動される処理である。
【0095】
まず、プリンタ20は、カセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25から取得した情報に基づいて、すなわち、各トレイ22のセンサ入力に基づいて、トレイ情報37を更新する。
【0096】
続いて、プリンタ20は、MPトレイ26上の用紙の有無を検出する用紙有無センサ25d、すなわち、MPトレイ用紙有無センサがONであるかOFFであるかを判断する。そして、用紙有無センサ25dがONである場合、プリンタ20は、MPトレイ情報36を用紙有に設定して処理を終了する。
【0097】
また、用紙有無センサ25dがOFFである場合、プリンタ20は、MPトレイ情報36を用紙無に設定する。続いて、プリンタ20は、印刷中のトレイがMPトレイ26であるか否か、すなわち、MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。
【0098】
そして、MPトレイ26から印刷中であれば、そのまま、処理を終了する。また、MPトレイ26から印刷中でなければ、MPトレイ情報36の用紙サイズ61に、‘なし’を設定し、すなわち、MPトレイ情報36のサイズをなしに設定し、処理を終了する。
【0099】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 各トレイ22のセンサ入力に基づいて、トレイ情報37を更新する。
ステップS12 MPトレイ用紙有無センサがONであるかOFFであるかを判断する。MPトレイ用紙有無センサがONである場合はステップS13に進み、MPトレイ用紙有無センサがOFFである場合はステップS14に進む。
ステップS13 MPトレイ情報36を用紙有に設定して処理を終了する。
ステップS14 MPトレイ情報36を用紙無に設定する。
ステップS15 MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。MPトレイ26から印刷中である場合は処理を終了し、MPトレイ26から印刷中でない場合はステップS16に進む。
ステップS16 MPトレイ情報36のサイズをなしに設定し、処理を終了する。
【0100】
このように、本実施の形態においては、操作パネル41を操作してMPトレイ26の用紙サイズを入力する必要がない。そのため、プリンタ20の操作が容易となり、使い勝手が向上する。
【0101】
また、PC10から受信したデータの印刷情報51における給紙方法53によって自動選択が指定された場合に印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったときには、MPトレイ26に切り替えて通常印刷を行うことができる。このとき、トレイ22からの印刷と同様に、用紙長さチェックを行うことができる。
【0102】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0103】
図18は本発明の第2の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【0104】
本実施の形態において、受信部32がPC10から受信するデータのフォーマットは、図に示されるようになっている。具体的には、本実施の形態における印刷情報51は、“印刷サイズ”52及び“給紙方法”53に加えて、自動トレイ切替時に、用紙があって、かつ、サイズが一致するトレイ22が見つからなかった場合は、MPトレイ26を使って印刷させるか、トレイnの用紙補充待ちとするかを指定する“同一サイズがないときの処置”84を含んでいる。
【0105】
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0106】
次に、本実施の形態における印刷処理のサブルーチンについて説明する。なお、メイン処理における初期化処理及びデータ解析処理については、前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0107】
図19は本発明の第2の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0108】
印刷処理において、プリンタ20は、印刷中のトレイで用紙がなくなったか否か、すなわち、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。そして、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合、印刷中のトレイがMPトレイ26であるか否か、すなわち、MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。
【0109】
そして、印刷中のトレイがMPトレイ26でなければ、プリンタ20は、自動トレイ切替処理を実行する。また、印刷中のトレイがMPトレイ26であれば、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機する。
【0110】
一方、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断して用紙がある場合にはそのまま、また、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合には自動トレイ切替処理の後又は用紙がセットされた後に、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷データ54を画像データに変換し、画像形成部に1ページ分の画像データに転送する。すなわち、印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。そして、プリンタ20は、すべてのページの印刷が終了するまで、すなわち、全Page終了まで、以上の動作を繰り返し、処理を終了する。
【0111】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−11 印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。印刷中のトレイで用紙がある場合はステップS4−16に進み、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合はステップS4−12に進む。
ステップS4−12 MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。MPトレイ26から印刷中である場合はステップS4−14に進み、MPトレイ26から印刷中でない場合はステップS4−13に進む。
ステップS4−13 自動トレイ切替処理を実行する。
ステップS4−14 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS4−15 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−16に進む。
ステップS4−16 印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。
ステップS4−17 全Page終了したか否かを判断する。全Page終了した場合は処理を終了し、全Page終了していない場合はステップS4−11に戻る。
【0112】
次に、前記印刷処理における自動トレイ切替処理のサブルーチンについて説明する。
【0113】
図20は本発明の第2の実施の形態における継続されるトレイのサーチ順を示す図、図21は本発明の第2の実施の形態における自動トレイ切替処理を示すフローチャートである。
【0114】
自動トレイ切替処理において、まず、プリンタ20は、現在のトレイnの値を起点にトレイmでサーチをする。そして、実装トレイ数(L)をカウンタkへセットする。
【0115】
続いて、プリンタ20は、カウンタmを更新し、mの値をインクリメントしてm+1にする。続いて、プリンタ20は、mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断して、超えた場合にはmの値を1に戻す。そして、プリンタ20は、カウンタkをデクリメントし、kの値をデクリメントしてk−1にする。続いて、プリンタ20は、k=0であるか否かを判断する。
【0116】
そして、k=0でない場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイmに設定されている用紙サイズ61を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
【0117】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットから取得した印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイmの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。そして、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合、プリンタ20は、カウンタmを更新し、mの値をインクリメントしてm+1にし、以降の動作を繰り返す。また、印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合、プリンタ20は、トレイmに用紙があるか否かを判断する。
【0118】
そして、用紙がある場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がある、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つかったと判断し、給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。なお、トレイmに用紙がない場合には、再び、カウンタmの値を更新し、以降の動作を繰り返す。
【0119】
また、k=0であるか否かを判断してk=0である場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がない、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったと判断し、PC10から受信したデータの印刷情報51における“同一サイズがないときの処置”84を取得する。すなわち、受信データフォーマットから同一サイズがないときの処置をGetする。
【0120】
続いて、プリンタ20は、前記“同一サイズがないときの処置”84がMPトレイ26を使うものであるか否かを判断する。そして、MPトレイ26を使わないものである場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnへの用紙セット要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙なし」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0121】
また、MPトレイ26を使うものである場合、すなわち、MPトレイ26を使って継続するものである場合、プリンタ20は、給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定し、メモリ35のMPトレイ情報36からMPトレイ26に設定されている用紙サイズ61を取得、すなわち、MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。
【0122】
そして、MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとMPトレイ情報からGetしたMPトレイ26の用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。そして、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断し、用紙がある場合には処理を終了する。また、用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙なし」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0123】
一方、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断して設定されていない場合、及び、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較して印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。そして、MPトレイ26に用紙がある場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(d)に示されるようなMPトレイ26への用紙入れ替え要求を示す表示画面42dを表示する、すなわち、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。続いて、プリンタ20は、オンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0124】
また、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断して用紙がない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙なし」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0125】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−13−1 現在のトレイnの値を起点にトレイmでサーチをする。
ステップS4−13−2 実装トレイ数(L)をカウンタkへセットする。
ステップS4−13−3 mの値をインクリメントしてm+1にする。
ステップS4−13−4 mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。mの値が実装トレイ数(L)を超えた場合はステップS4−13−5に進み、mの値が実装トレイ数(L)を超えていない場合はステップS4−13−6に進む。
ステップS4−13−5 mの値を1に戻す。
ステップS4−13−6 kの値をデクリメントしてk−1にする。
ステップS4−13−7 k=0であるか否かを判断する。k=0である場合はステップS4−13−12に進み、k=0でない場合はステップS4−13−8に進む。
ステップS4−13−8 トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
ステップS4−13−9 印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合はステップS4−13−10に進み、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合はステップS4−13−3に戻る。
ステップS4−13−10 トレイmに用紙があるか否かを判断する。トレイmに用紙がある場合はステップS4−13−11に進み、トレイmに用紙がない場合はステップS3−13−3に戻る。
ステップS4−13−11 給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。
ステップS4−13−12 受信データフォーマットから同一サイズがないときの処置をGetする。
ステップS4−13−13 MPトレイ26を使うものであるか否かを判断する。MPトレイ26を使って継続するものである場合はステップS4−13−16に進み、MPトレイ26を使わないものである場合はステップS4−13−14に進む。
ステップS4−13−14 表示部42に「トレイn用紙なし」を表示する。
ステップS4−13−15 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS4−13−16 給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定する。
ステップS4−13−17 MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。
ステップS4−13−18 MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合はステップS4−13−19に進み、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合はステップS4−13−23に進む。
ステップS4−13−19 印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合はステップS4−13−20に進み、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合はステップS4−13−23に進む。
ステップS4−13−20 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合は処理を終了し、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS4−13−21に進む。
ステップS4−13−21 表示部42に「MPトレイ用紙なし」を表示する。
ステップS4−13−22 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS4−13−23 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合はステップS4−13−24に進み、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS4−13−27に進む。
ステップS4−13−24 表示部42に「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。
ステップS4−13−25 オンラインSW待ちであるか否かを判断する。オンラインSW待ちである場合はオンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、オンラインSW待ちでない場合はステップS4−13−26に進む。
ステップS4−13−26 MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
ステップS4−13−27 表示部42に「MPトレイ用紙なし」を表示する。
ステップS4−13−28 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−13−26に戻る。
【0126】
このように、本実施の形態においては、操作パネル41を操作してMPトレイ26の用紙サイズを入力する必要がない。そのため、プリンタ20の操作が容易となり、使い勝手が向上する。
【0127】
また、トレイ22からの印刷中に用紙なし状態になった場合、MPトレイ26で引き続き印刷を行うことができる。このとき、トレイ22からの印刷と同様に、用紙長さチェックを行うことができる。
【0128】
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては、画像形成装置がプリンタである場合について説明したが、ファクシミリ装置やプリンタ、ファクシミリ装置及び複写機の機能を併せ持つ複合機(MFP:Multi Function Printer)にも適用することができる。
【0129】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明は、画像形成装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0131】
20 プリンタ
22a、22b、22c トレイ
26 MPトレイ
31 印刷制御部
32 受信部
34 パネル制御部
35 メモリ
38 エンジン制御部
51 印刷情報
54 印刷データ
61、71 用紙サイズ
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ等の画像形成装置においては、連続するページの印刷中に用紙がなくなった場合、すなわち、印刷の実行中にペーパーエンドを検出した場合に、操作パネルの表示装置等に用紙なしエラーである旨を表示して、印刷を停止するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この場合、画像形成装置の給紙カセットに用紙を補充したり、残りの印刷データを削除、すなわち、印刷をキャンセルしたりしない限り、エラー状態が継続されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−105352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、前記従来の画像形成装置においては、印刷中に用紙なしエラーで停止してしまった場合、続く印刷データの印刷をすることができなくなってしまい、用紙を補充するまで、印刷を再開することができなかった。
【0006】
特に、前記画像形成装置がネットワークに接続された共有プリンタである場合には、用紙を補充するまで印刷を再開することができないので、他の人にも多大な迷惑をかけることになった。
【0007】
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、媒体収容部に指定されたサイズの媒体が収容されていない場合には多目的媒体収容部を選択し、該多目的媒体収容部の媒体サイズを前記指定されたサイズに書き換えて印刷を実行することによって、操作パネルから媒体サイズの入力を行うことなく、多目的媒体収容部から媒体を供給して印刷を行うことができ、操作が容易で、使い勝手の良好な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのために、本発明の画像形成装置においては、所定のサイズの媒体を収容する複数の媒体収容部と、手差しで給紙する媒体を載置する多目的媒体収容部と、媒体サイズ情報を含む印刷情報と印刷データとを受信する受信部と、前記複数の媒体収容部の各々に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第1の格納部と、前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第2の格納部と、前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致する媒体サイズ情報に対応する媒体収容部を選択するとともに、前記第1の格納部が格納する媒体サイズ情報のいずれもが前記受信部が受信した媒体サイズ情報と一致しない場合に前記多目的媒体収容部を選択する収容部選択部と、該収容部選択部が多目的媒体収容部を選択した場合、前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第2の格納部が格納する媒体サイズ情報とが一致しないときに報知する報知部と、前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を前記受信部が受信した媒体サイズ情報で書き換えて、前記収容部選択部が選択した媒体収容部又は多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する印刷制御部とを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像形成装置は、媒体収容部に指定されたサイズの媒体が収容されていない場合には多目的媒体収容部を選択し、該多目的媒体収容部の媒体サイズを前記指定されたサイズに書き換えて印刷を実行する。これにより、操作パネルから媒体サイズの入力を行うことなく、多目的媒体収容部から媒体を供給して印刷を行うことができ、操作が容易となり、使い勝手が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す模式断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作パネルの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における操作パネルの表示部の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ情報のフォーマットを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるトレイ情報のフォーマットを示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるメイン処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるデータ解析処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるトレイn指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態における自動選択のサーチ順を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における自動選択指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態におけるエンジンセンサ読み出し処理の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】本発明の第2の実施の形態における継続されるトレイのサーチ順を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態における自動トレイ切替処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す模式断面図である。
【0013】
図1において、20は本実施の形態における画像形成装置としてのプリンタであり、10は前記プリンタ20の上位装置であって印刷データを送信する装置としてのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称する。)である。また、前記プリンタ20とPC10とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、セントロニクスインターフェイスケーブル等の双方向インターフェイスケーブルや、イントラネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークから成る通信回路11によって接続されている。
【0014】
本実施の形態において、画像形成装置は、PC10から通信回路11を介して受信した印刷データを印刷する装置であれば、ファクシミリ装置、各種の機能を併せ持つ複合機等であってもよく、いかなる装置であってもよいが、ここでは、プリンタであるものとして説明する。なお、プリンタ20はインクジェット式、電子写真式、熱転写式等いかなる種類のものであってもよいが、ここでは、いわゆるタンデム方式のカラー電子写真式プリンタである場合について説明する。また、上位装置は、印刷データ、設定コマンド等を作成して通信回路11を介してプリンタ20に送信することができる装置であれば、いかなる装置であってもよいが、ここでは、パーソナルコンピュータ、すなわち、PCであるものとして説明する。
【0015】
そして、前記プリンタ20は、図2に示されるように、プリンタ本体21と、該プリンタ本体21に実装された媒体収容部としてのトレイ22a、22b及び22cとを有する。なお、各トレイ22a、22b及び22cには、媒体としての用紙を収容するためのカセット23a、23b及び23cが、それぞれ、挿入されている。また、各トレイ22a、22b及び22cは、各カセット23a、23b及び23cの有無を検出するセンサとしてのカセット着脱センサ24a、24b及び24cと、各カセット23a、23b及び23c内の用紙の有無を検出するセンサとしての用紙有無センサ25a、25b及び25cとを有する。さらに、前記プリンタ20は、メニューの設定等の操作を行うための後述される操作パネル41を有する。
【0016】
なお、本実施の形態において、トレイ22a、22b及び22c、カセット23a、23b及び23c、カセット着脱センサ24a、24b及び24c並びに用紙有無センサ25a、25b及び25cを統合的に説明する場合には、トレイ22、カセット23、カセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25として説明する。さらに、本実施の形態においては、プリンタ20が3段トレイを有する場合、すなわち、トレイ22がトレイ22a、22b及び22cの3つである場合について説明するが、トレイ22の数は複数であればいくつであってもよく、適宜変更することができる。
【0017】
そして、前記用紙は、該用紙を収納する前記カセット23a、23b及び23cから1枚ずつ給紙され、ピックアップローラによって搬送経路に送り出され、搬送ベルトに吸着されて搬送経路に沿って搬送される。
【0018】
また、前記搬送ベルトに沿って、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色に対応する画像形成部が、用紙の搬送方向における上流から順に配設されている。そして、搬送ベルトによって搬送される用紙の上には、画像形成部によって形成されたブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色のトナー像が転写される。
【0019】
さらに、前記搬送経路における画像形成部の下流側には、定着器が配設されている。該定着器は、加熱及び加圧することによって、用紙の上に転写されたトナー像を定着させる。また、該トナー像が定着されて印刷の終了した用紙は、図示されない排出トレイ上に排出される。
【0020】
なお、前記プリンタ本体21には、手差しで給紙する用紙を載置する多目的媒体収容部としてのMP(マルチパーパス)トレイ26が装着されている。さらに、該MPトレイ26上の用紙の有無を検出するセンサとしての用紙有無センサ25dも配設されている。そして、前記MPトレイ26上の用紙はピックアップローラによって搬送経路に送り出され、搬送ベルトに吸着されて搬送経路に沿って搬送される。
【0021】
次に、前記プリンタ20の制御系の構成について説明する。
【0022】
図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0023】
図に示されるように、プリンタ20は、該プリンタ20の各部の動作を制御する印刷制御部31、受信部32、データ解析部33、操作パネル41の動作を制御するパネル制御部34、記憶部としてのメモリ35、及び、画像形成部の動作を制御するエンジン制御部38を有する。そして、受信部32は、PC10から通信回路11を介して送信された印刷データを受信し、データ解析部33は、受信部32が受信した印刷データを解析し、エンジン制御部38は、解析された印刷データに基づいて印刷を行わせる。
【0024】
なお、エンジン制御部38には、カセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25が接続され、カセット23の着脱状態及び用紙の有無についての情報を取得する。また、前記メモリ35は、前記トレイ22a、22b及び22cの各々に設定された用紙のサイズのデータ、すなわち、媒体サイズ情報を含むトレイ情報37を格納する第1の格納部として機能するとともに、前記MPトレイ26に載置される用紙のサイズのデータ、すなわち、媒体サイズ情報を含むMPトレイ情報36を格納する第2の格納部として機能する。
【0025】
そして、前記印刷制御部31及びエンジン制御部38は、トレイ22又はMPトレイ26を選択する収容部選択部として機能し、前記パネル制御部34は報知部として機能し、また、前記印刷制御部31及びエンジン制御部38は、トレイ22又はMPトレイ26から用紙を給紙して印刷を実行する印刷制御部としても機能する。
【0026】
次に、前記操作パネル41の構成について説明する。
【0027】
図4は本発明の第1の実施の形態における操作パネルの構成を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における操作パネルの表示部の表示例を示す図である。
【0028】
図4に示されるように、操作パネル41は、状態表示、メニューの設定等を表示する表示部42、印刷可能状態にあるか否かを示す警告灯43及びキー入力操作のための入力手段としてのSW(スイッチ)部44を有する。なお、該SW部44は、電源を投入するための電源ボタン、スタートボタン、数字ボタン、各種設定を切り替える機能ボタン等の各種の操作ボタンを備え、該操作ボタンの操作による操作信号は、操作パネル41からパネル制御部34に対して出力される。
【0029】
そして、図5には、操作パネル41の表示部42に表示された表示画面の表示例が示されている。例えば、トレイnへの用紙補充要求である場合は、図5(a)に示されるように、「トレイ1 ヨウシナシ A4ヲ イレテクダサイ」と記載された表示画面42aが表示される。また、トレイnへの用紙入れ替え要求である場合は、図5(b)に示されるように、「トレイ1 ヨウシチガイ A4ニ イレカエテクダサイ」と記載された表示画面42bが表示される。さらに、MPトレイ26への用紙セット要求である場合は、図5(c)に示されるように、「MPトレイ ヨウシナシ A4ヲ イレテクダサイ」と記載された表示画面42cが表示される。さらに、MPトレイ26への用紙入れ替え要求である場合は、図5(d)に示されるように、「MPトレイ ヨウシチガイ A4ニ イレカエテクダサイ」と記載された表示画面42dが表示される。
【0030】
次に、前記受信部32が受信するデータのフォーマットについて説明する。
【0031】
図6は本発明の第1の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【0032】
受信部32がPC10から受信するデータは、印刷情報51と印刷データ54とを有する。前記印刷情報51は、印刷データ54が作成された用紙サイズを表す“印刷サイズ”52と、トレイn/MPトレイ/自動選択のいずれかを指定する“給紙方法”53と、自動選択指定の場合に一致する用紙がトレイ22になかったとき、MPトレイ26を使って印刷させるか、トレイ22の用紙を入れ替えて印刷させるかを指定する“同一サイズがないときの処置”とを含んでいる。
【0033】
次に、前記MPトレイ情報36及びトレイ情報37について説明する。
【0034】
図7は本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ情報のフォーマットを示す図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるトレイ情報のフォーマットを示す図である。
【0035】
プリンタ20のメモリ35には、MPトレイ情報36として、なし、A4、A5、A6・・・B5、ハガキ、フウトウ等の媒体サイズ情報としての用紙サイズ61、及び、用紙の有無の情報62が、図7に示されるようなフォーマットで格納されている。
【0036】
また、前記メモリ35には、トレイ情報37として、各トレイ22に設定されているA4、A5、A6・・・B5等の媒体サイズ情報としての用紙サイズ71、カセット着脱72、及び、用紙の有無の情報73が、図8に示されるようなフォーマットで格納されている。
【0037】
なお、用紙サイズ71の設定手段には、プリンタ20の構成によって、自動検出、ダイヤル設定、操作パネル41からサイズを入力する方法等があるが、本実施の形態においては、いずれの手段を用いてもよい。
【0038】
次に、前記構成のプリンタ20の動作について説明する。まず、全体的な動作であるメイン処理の動作について説明する。
【0039】
図9は本発明の第1の実施の形態におけるメイン処理の動作を示すフローチャートである。
【0040】
まず、電源が投入されて電源オンとなると、プリンタ20は、初期化処理を実行する。次に、プリンタ20は、PC10から通信回路11を介して送信された印刷データを受信する受信処理を実行する。次に、プリンタ20は、受信した印刷データを解析するデータ解析処理を実行する。次に、プリンタ20は、印刷データを加工し、印刷処理を実行して、受信処理に戻る。
【0041】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 初期化処理を実行する。
ステップS2 受信処理を実行する。
ステップS3 データ解析処理を実行する。
ステップS4 印刷処理を実行して、ステップS2に戻る。
【0042】
次に、前記メイン処理における初期化処理のサブルーチンについて説明する。
【0043】
図10は本発明の第1の実施の形態における初期化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0044】
初期化処理において、プリンタ20は、まず、プリンタ本体21に実装されたトレイ22の数である実装トレイ数をLに設定する。図2に示される例においては、L=3である。続いて、プリンタ20は、カセット着脱センサ24、用紙有無センサ25等の各トレイ22のセンサから取得した情報によって、トレイ情報37を設定する。続いて、プリンタ20は、MPトレイ情報36の用紙サイズ61に、‘なし’を設定し、用紙有無センサ25dから取得した情報によって、用紙の有無を設定して、処理を終了する。
【0045】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1−1 実装トレイ数をLに設定する。
ステップS1−2 各トレイ22のセンサから取得した情報によって、トレイ情報37を設定する。
ステップS1−3 MPトレイ情報36の用紙サイズ61に、‘なし’を設定し、用紙有無センサ25dから取得した情報によって、用紙の有無を設定して、処理を終了する。
【0046】
次に、前記メイン処理におけるデータ解析処理のサブルーチンについて説明する。
【0047】
図11は本発明の第1の実施の形態におけるデータ解析処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0048】
データ解析処理において、プリンタ20は、まず、PC10から受信したデータの印刷情報51における給紙方法53の指定によってトレイ22を選択する。すなわち、受信データフォーマットの給紙方法を取得し、これに従って分岐し、各印刷を実行する。具体的には、給紙方法53によって、n番目のトレイ22であるトレイnが指定された場合には、トレイn指定印刷を実行し、MPトレイ26が指定された場合にはMPトレイ指定印刷を実行し、自動選択が指定された場合には自動選択指定印刷を実行して、処理を終了する。
【0049】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−1 受信データフォーマットの給紙方法を取得する。
ステップS3−2 給紙方法に従って分岐し、各印刷を実行する。
ステップS3−3 トレイn指定印刷を実行して、処理を終了する。
ステップS3−4 MPトレイ指定印刷を実行して、処理を終了する。
ステップS3−5 自動選択指定印刷を実行して、処理を終了する。
【0050】
次に、前記データ解析処理におけるトレイn指定印刷のサブルーチンについて説明する。
【0051】
図12は本発明の第1の実施の形態におけるトレイn指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0052】
まず、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズを取得する。すなわち、受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイnに設定されている用紙サイズ71を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
【0053】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイnの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。
【0054】
そして、印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合、プリンタ20は、トレイnに用紙があるか否かを判断し、用紙がある場合には、処理を終了する。
【0055】
また、トレイnに用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnの用紙補充要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙なし」を表示し、用紙が補充されるまで待機してから、処理を終了する。
【0056】
なお、印刷サイズとトレイnサイズとを比較してサイズが一致していない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(b)に示されるようなトレイnの用紙入れ替え要求を示す表示画面42bを表示し、すなわち、「トレイn用紙入れ替え」を表示し、カセット23の抜き差しによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、処理を終了する。
【0057】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−3−1 受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。
ステップS3−3−2 トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
ステップS3−3−3 印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合はステップS3−3−4に進み、印刷サイズとトレイnサイズとが一致していない場合はステップS3−3−7に進む。
ステップS3−3−4 トレイnに用紙があるか否かを判断する。トレイnに用紙がある場合は処理を終了し、トレイnに用紙がない場合はステップS3−3−5に進む。
ステップS3−3−5 表示部42に「トレイn用紙なし」を表示する。
ステップS3−3−6 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙が補充されるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS3−3−7 表示部42に「トレイn用紙入れ替え」を表示する。
ステップS3−3−8 カセット23の抜き差し待ちであるか否かを判断する。カセット23の抜き差し待ちである場合はカセット23の抜き差しによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、カセット23の抜き差し待ちでない場合は処理を終了する。
【0058】
次に、前記データ解析処理におけるMPトレイ指定印刷のサブルーチンについて説明する。
【0059】
図13は本発明の第1の実施の形態におけるMPトレイ指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0060】
まず、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズを取得する。すなわち、受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、メモリ35のMPトレイ情報36からMPトレイ26に設定されている用紙サイズ61を取得する。すなわち、MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。
【0061】
そして、MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとMPトレイ情報からGetしたMPトレイ26の用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。
【0062】
そして、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断し、用紙がある場合には、処理を終了する。
【0063】
また、MPトレイ26に用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0064】
なお、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断して用紙サイズが設定されていない場合、及び、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較してサイズが一致していない場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。
【0065】
そして、MPトレイ26に用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイへの用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。また、MPトレイ26に用紙がある場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(d)に示されるようなMPトレイ26への用紙入れ替え要求を示す表示画面42dを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示し、オンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0066】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−4−1 受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。
ステップS3−4−2 MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。
ステップS3−4−3 MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合はステップS3−4−4に進み、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合はステップS3−4−8に進む。
ステップS3−4−4 印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合はステップS3−4−5に進み、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合はステップS3−4−8に進む。
ステップS3−4−5 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合は処理を終了し、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS3−4−6に進む。
ステップS3−4−6 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS3−4−7 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS3−4−8 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合はステップS3−4−12に進み、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS3−4−9に進む。
ステップS3−4−9 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS3−4−10 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS3−4−11に進む。
ステップS3−4−11 MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
ステップS3−4−12 表示部42に「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。
ステップS3−4−13 オンラインSW待ちであるか否かを判断する。オンラインSW待ちである場合はオンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、オンラインSW待ちでない場合はステップS3−4−11に戻る。
【0067】
次に、前記データ解析処理における自動選択指定印刷のサブルーチンについて説明する。
【0068】
図14は本発明の第1の実施の形態における自動選択のサーチ順を示す図、図15は本発明の第1の実施の形態における自動選択指定印刷のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0069】
まず、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズを取得する。すなわち、受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。そして、カウンタnに1を代入する。
【0070】
続いて、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイnに設定されている用紙サイズ71を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
【0071】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイnの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。そして、印刷サイズとトレイnサイズとが一致していない場合、プリンタ20は、カウンタnを更新し、nの値をインクリメントしてn+1にする。
【0072】
続いて、プリンタ20は、nの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。そして、超えていない場合、再び、トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetし、以降の動作を繰り返す。また、nの値が実装トレイ数(L)を超えた場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がない、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったと判断し、給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定する。
【0073】
続いて、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。そして、用紙がある場合、プリンタ20は、メモリ35のMPトレイ情報36からMPトレイ26に設定されている用紙サイズ61を取得する。すなわち、MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。
【0074】
そして、MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとMPトレイ情報からGetしたMPトレイ26の用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。そして、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合、プリンタ20は、処理を終了する。
【0075】
また、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断して、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(d)に示されるようなMPトレイ26への用紙入れ替え要求を示す表示画面42dを表示する、すなわち、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。なお、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較し、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合も、同様に、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。そして、プリンタ20は、オンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0076】
さらに、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断して用紙がない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0077】
一方、印刷サイズとトレイnサイズとを比較して、印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がある、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つかったと判断し、トレイnに用紙があるか否かを判断する。
【0078】
そして、トレイnに用紙がある場合、プリンタ20は、給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定して処理を終了する。
【0079】
また、トレイnに用紙がない場合、プリンタ20は、現在のnの値を起点にし、カウンタmを使用して更にサーチを続ける。この場合、プリンタ20は、カウンタmを更新し、mの値をインクリメントしてm+1にする。
【0080】
続いて、プリンタ20は、mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。そして、超えていない場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイmに設定されている用紙サイズ71を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
【0081】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイmの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。そして、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合、再び、カウンタmの値を更新し、以降の動作を繰り返す。また、印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合、トレイmに用紙があるか否かを判断する。
【0082】
そして、トレイmに用紙がある場合、プリンタ20は、給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。なお、トレイmに用紙がない場合には、再び、カウンタmの値を更新し、以降の動作を繰り返す。
【0083】
また、mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断して、超えている場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がない、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったと判断し、給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定する。
【0084】
続いて、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnへの用紙セット要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0085】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−5−1 受信データフォーマットから印刷サイズをGetする。
ステップS3−5−2 カウンタnに1を代入する。
ステップS3−5−3 トレイ情報からトレイnの用紙サイズをGetする。
ステップS3−5−4 印刷サイズとトレイnサイズとを比較する。印刷サイズとトレイnサイズとが一致している場合はステップS3−5−17に進み、印刷サイズとトレイnサイズとが一致していない場合はステップS3−5−5に進む。
ステップS3−5−5 nの値をインクリメントしてn+1にする。
ステップS3−5−6 nの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。nの値が実装トレイ数(L)を超えた場合はステップS3−5−7に進み、nの値が実装トレイ数(L)を超えていない場合はステップS3−5−3に戻る。
ステップS3−5−7 給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定する。
ステップS3−5−8 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合はステップS3−5−9に進み、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS3−5−15に進む。
ステップS3−5−9 MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。
ステップS3−5−10 MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合はステップS3−5−11に進み、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合はステップS3−5−12に進む。
ステップS3−5−11 印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合は処理を終了し、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合はステップS3−5−12に進む。
ステップS3−5−12 表示部42に「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。
ステップS3−5−13 オンラインSW待ちであるか否かを判断する。オンラインSW待ちである場合はオンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、オンラインSW待ちでない場合はステップS3−4−14に進む。
ステップS3−5−14 MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
ステップS3−5−15 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS3−5−16 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS3−5−14に進む。
ステップS3−5−17 トレイnに用紙があるか否かを判断する。トレイnに用紙がある場合はステップS3−5−18に進み、トレイnに用紙がない場合はステップS3−5−19に進む。
ステップS3−5−18 給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定して処理を終了する。
ステップS3−5−19 現在のnの値を起点にし、カウンタmを使用して更にサーチを続ける。
ステップS3−5−20 mの値をインクリメントしてm+1にする。
ステップS3−5−21 mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。mの値が実装トレイ数(L)を超えた場合はステップS3−5−26に進み、mの値が実装トレイ数(L)を超えていない場合はステップS3−5−22に進む。
ステップS3−5−22 トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
ステップS3−5−23 印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合はステップS3−5−24に進み、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合はステップS3−5−20に戻る。
ステップS3−5−24 トレイmに用紙があるか否かを判断する。トレイmに用紙がある場合はステップS3−5−25に進み、トレイmに用紙がない場合はステップS3−5−20に戻る。
ステップS3−5−25 給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。
ステップS3−5−26 給紙トレイとして使用するトレイをトレイnに決定する。
ステップS3−5−27 表示部42に「トレイn用紙セット」を表示する。
ステップS3−5−28 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
【0086】
次に、前記メイン処理における印刷処理のサブルーチンについて説明する。
【0087】
図16は本発明の第1の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0088】
印刷処理において、プリンタ20は、印刷中のトレイで用紙がなくなったか否か、すなわち、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。そして、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合、印刷中のトレイがMPトレイ26であるか否か、すなわち、MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。
【0089】
そして、印刷中のトレイがMPトレイ26でなければ、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnへの用紙セット要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機する。また、印刷中のトレイがMPトレイ26であれば、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイへの用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機する。
【0090】
一方、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断して用紙がある場合にはそのまま、また、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合には用紙がセットされた後に、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷データ54を画像データに変換し、画像形成部に1ページ分の画像データに転送する。すなわち、印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。そして、プリンタ20は、すべてのページの印刷が終了するまで、すなわち、全Page終了まで、以上の動作を繰り返し、処理を終了する。
【0091】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−1 印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。印刷中のトレイで用紙がある場合はステップS4−7に進み、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合はステップS4−2に進む。
ステップS4−2 MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。MPトレイ26から印刷中である場合はステップS4−5に進み、MPトレイ26から印刷中でない場合はステップS4−3に進む。
ステップS4−3 表示部42に「トレイn用紙セット」を表示する。
ステップS4−4 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−7に進む。
ステップS4−5 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS4−6 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−7に進む。
ステップS4−7 印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。
ステップS4−8 全Page終了したか否かを判断する。全Page終了した場合は処理を終了し、全Page終了していない場合はステップS4−1に戻る。
【0092】
次に、エンジンセンサ読み出し処理について説明する。
【0093】
図17は本発明の第1の実施の形態におけるエンジンセンサ読み出し処理の動作を示すフローチャートである。
【0094】
なお、エンジンセンサ読み出し処理は、エンジン側でセンサの変化があったとき、すなわち、エンジン制御部38がカセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25から取得する情報に変化があったときのみ起動される処理である。
【0095】
まず、プリンタ20は、カセット着脱センサ24及び用紙有無センサ25から取得した情報に基づいて、すなわち、各トレイ22のセンサ入力に基づいて、トレイ情報37を更新する。
【0096】
続いて、プリンタ20は、MPトレイ26上の用紙の有無を検出する用紙有無センサ25d、すなわち、MPトレイ用紙有無センサがONであるかOFFであるかを判断する。そして、用紙有無センサ25dがONである場合、プリンタ20は、MPトレイ情報36を用紙有に設定して処理を終了する。
【0097】
また、用紙有無センサ25dがOFFである場合、プリンタ20は、MPトレイ情報36を用紙無に設定する。続いて、プリンタ20は、印刷中のトレイがMPトレイ26であるか否か、すなわち、MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。
【0098】
そして、MPトレイ26から印刷中であれば、そのまま、処理を終了する。また、MPトレイ26から印刷中でなければ、MPトレイ情報36の用紙サイズ61に、‘なし’を設定し、すなわち、MPトレイ情報36のサイズをなしに設定し、処理を終了する。
【0099】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 各トレイ22のセンサ入力に基づいて、トレイ情報37を更新する。
ステップS12 MPトレイ用紙有無センサがONであるかOFFであるかを判断する。MPトレイ用紙有無センサがONである場合はステップS13に進み、MPトレイ用紙有無センサがOFFである場合はステップS14に進む。
ステップS13 MPトレイ情報36を用紙有に設定して処理を終了する。
ステップS14 MPトレイ情報36を用紙無に設定する。
ステップS15 MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。MPトレイ26から印刷中である場合は処理を終了し、MPトレイ26から印刷中でない場合はステップS16に進む。
ステップS16 MPトレイ情報36のサイズをなしに設定し、処理を終了する。
【0100】
このように、本実施の形態においては、操作パネル41を操作してMPトレイ26の用紙サイズを入力する必要がない。そのため、プリンタ20の操作が容易となり、使い勝手が向上する。
【0101】
また、PC10から受信したデータの印刷情報51における給紙方法53によって自動選択が指定された場合に印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったときには、MPトレイ26に切り替えて通常印刷を行うことができる。このとき、トレイ22からの印刷と同様に、用紙長さチェックを行うことができる。
【0102】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0103】
図18は本発明の第2の実施の形態における受信データのフォーマットを示す図である。
【0104】
本実施の形態において、受信部32がPC10から受信するデータのフォーマットは、図に示されるようになっている。具体的には、本実施の形態における印刷情報51は、“印刷サイズ”52及び“給紙方法”53に加えて、自動トレイ切替時に、用紙があって、かつ、サイズが一致するトレイ22が見つからなかった場合は、MPトレイ26を使って印刷させるか、トレイnの用紙補充待ちとするかを指定する“同一サイズがないときの処置”84を含んでいる。
【0105】
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0106】
次に、本実施の形態における印刷処理のサブルーチンについて説明する。なお、メイン処理における初期化処理及びデータ解析処理については、前記第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0107】
図19は本発明の第2の実施の形態における印刷処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0108】
印刷処理において、プリンタ20は、印刷中のトレイで用紙がなくなったか否か、すなわち、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。そして、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合、印刷中のトレイがMPトレイ26であるか否か、すなわち、MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。
【0109】
そして、印刷中のトレイがMPトレイ26でなければ、プリンタ20は、自動トレイ切替処理を実行する。また、印刷中のトレイがMPトレイ26であれば、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙セット」を表示し、用紙がセットされるまで待機する。
【0110】
一方、印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断して用紙がある場合にはそのまま、また、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合には自動トレイ切替処理の後又は用紙がセットされた後に、プリンタ20は、PC10から受信したデータの印刷データ54を画像データに変換し、画像形成部に1ページ分の画像データに転送する。すなわち、印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。そして、プリンタ20は、すべてのページの印刷が終了するまで、すなわち、全Page終了まで、以上の動作を繰り返し、処理を終了する。
【0111】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−11 印刷中のトレイで用紙なしであるか否かを判断する。印刷中のトレイで用紙がある場合はステップS4−16に進み、印刷中のトレイで用紙がなくなった場合はステップS4−12に進む。
ステップS4−12 MPトレイ26から印刷中であるか否かを判断する。MPトレイ26から印刷中である場合はステップS4−14に進み、MPトレイ26から印刷中でない場合はステップS4−13に進む。
ステップS4−13 自動トレイ切替処理を実行する。
ステップS4−14 表示部42に「MPトレイ用紙セット」を表示する。
ステップS4−15 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−16に進む。
ステップS4−16 印刷データをVideoデータに変換し、エンジンへ1Page分のデータを転送する。
ステップS4−17 全Page終了したか否かを判断する。全Page終了した場合は処理を終了し、全Page終了していない場合はステップS4−11に戻る。
【0112】
次に、前記印刷処理における自動トレイ切替処理のサブルーチンについて説明する。
【0113】
図20は本発明の第2の実施の形態における継続されるトレイのサーチ順を示す図、図21は本発明の第2の実施の形態における自動トレイ切替処理を示すフローチャートである。
【0114】
自動トレイ切替処理において、まず、プリンタ20は、現在のトレイnの値を起点にトレイmでサーチをする。そして、実装トレイ数(L)をカウンタkへセットする。
【0115】
続いて、プリンタ20は、カウンタmを更新し、mの値をインクリメントしてm+1にする。続いて、プリンタ20は、mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断して、超えた場合にはmの値を1に戻す。そして、プリンタ20は、カウンタkをデクリメントし、kの値をデクリメントしてk−1にする。続いて、プリンタ20は、k=0であるか否かを判断する。
【0116】
そして、k=0でない場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37からトレイmに設定されている用紙サイズ61を取得する。すなわち、トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
【0117】
続いて、プリンタ20は、受信データフォーマットから取得した印刷サイズとトレイ情報からGetしたトレイmの用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。そして、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合、プリンタ20は、カウンタmを更新し、mの値をインクリメントしてm+1にし、以降の動作を繰り返す。また、印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合、プリンタ20は、トレイmに用紙があるか否かを判断する。
【0118】
そして、用紙がある場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がある、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つかったと判断し、給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。なお、トレイmに用紙がない場合には、再び、カウンタmの値を更新し、以降の動作を繰り返す。
【0119】
また、k=0であるか否かを判断してk=0である場合、プリンタ20は、メモリ35のトレイ情報37には、PC10から受信したデータの印刷情報51における印刷サイズと一致する用紙サイズ71がない、すなわち、印刷サイズに一致するトレイ22が見つからなかったと判断し、PC10から受信したデータの印刷情報51における“同一サイズがないときの処置”84を取得する。すなわち、受信データフォーマットから同一サイズがないときの処置をGetする。
【0120】
続いて、プリンタ20は、前記“同一サイズがないときの処置”84がMPトレイ26を使うものであるか否かを判断する。そして、MPトレイ26を使わないものである場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(a)に示されるようなトレイnへの用紙セット要求を示す表示画面42aを表示し、すなわち、「トレイn用紙なし」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0121】
また、MPトレイ26を使うものである場合、すなわち、MPトレイ26を使って継続するものである場合、プリンタ20は、給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定し、メモリ35のMPトレイ情報36からMPトレイ26に設定されている用紙サイズ61を取得、すなわち、MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。続いて、プリンタ20は、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。
【0122】
そして、MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合、プリンタ20は、受信データフォーマットからGetした印刷サイズとMPトレイ情報からGetしたMPトレイ26の用紙サイズとを比較する。すなわち、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。そして、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断し、用紙がある場合には処理を終了する。また、用紙がない場合には、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙なし」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、処理を終了する。
【0123】
一方、MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断して設定されていない場合、及び、印刷サイズとMPトレイサイズとを比較して印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合、プリンタ20は、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。そして、MPトレイ26に用紙がある場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(d)に示されるようなMPトレイ26への用紙入れ替え要求を示す表示画面42dを表示する、すなわち、「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。続いて、プリンタ20は、オンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0124】
また、MPトレイ26に用紙があるか否かを判断して用紙がない場合、プリンタ20は、操作パネル41の表示部42に、図5(c)に示されるようなMPトレイ26への用紙セット要求を示す表示画面42cを表示し、すなわち、「MPトレイ用紙なし」を表示し、用紙がセットされるまで待機してから、MPトレイ情報36を印刷サイズに書き換えて、すなわち、MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
【0125】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−13−1 現在のトレイnの値を起点にトレイmでサーチをする。
ステップS4−13−2 実装トレイ数(L)をカウンタkへセットする。
ステップS4−13−3 mの値をインクリメントしてm+1にする。
ステップS4−13−4 mの値が実装トレイ数(L)を超えたか否かを判断する。mの値が実装トレイ数(L)を超えた場合はステップS4−13−5に進み、mの値が実装トレイ数(L)を超えていない場合はステップS4−13−6に進む。
ステップS4−13−5 mの値を1に戻す。
ステップS4−13−6 kの値をデクリメントしてk−1にする。
ステップS4−13−7 k=0であるか否かを判断する。k=0である場合はステップS4−13−12に進み、k=0でない場合はステップS4−13−8に進む。
ステップS4−13−8 トレイ情報からトレイmの用紙サイズをGetする。
ステップS4−13−9 印刷サイズとトレイmサイズとを比較する。印刷サイズとトレイmサイズとが一致している場合はステップS4−13−10に進み、印刷サイズとトレイmサイズとが一致していない場合はステップS4−13−3に戻る。
ステップS4−13−10 トレイmに用紙があるか否かを判断する。トレイmに用紙がある場合はステップS4−13−11に進み、トレイmに用紙がない場合はステップS3−13−3に戻る。
ステップS4−13−11 給紙トレイとして使用するトレイをトレイmに決定して処理を終了する。
ステップS4−13−12 受信データフォーマットから同一サイズがないときの処置をGetする。
ステップS4−13−13 MPトレイ26を使うものであるか否かを判断する。MPトレイ26を使って継続するものである場合はステップS4−13−16に進み、MPトレイ26を使わないものである場合はステップS4−13−14に進む。
ステップS4−13−14 表示部42に「トレイn用紙なし」を表示する。
ステップS4−13−15 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS4−13−16 給紙トレイとして使用するトレイをMPトレイ26に決定する。
ステップS4−13−17 MPトレイ情報からMPトレイ26の用紙サイズをGetする。
ステップS4−13−18 MPトレイ26の用紙サイズが設定されているか否かを判断する。MPトレイ26の用紙サイズが設定されている場合はステップS4−13−19に進み、MPトレイ26の用紙サイズが設定されていない場合はステップS4−13−23に進む。
ステップS4−13−19 印刷サイズとMPトレイサイズとを比較する。印刷サイズとMPトレイサイズとが一致している場合はステップS4−13−20に進み、印刷サイズとMPトレイサイズとが一致していない場合はステップS4−13−23に進む。
ステップS4−13−20 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合は処理を終了し、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS4−13−21に進む。
ステップS4−13−21 表示部42に「MPトレイ用紙なし」を表示する。
ステップS4−13−22 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合は処理を終了する。
ステップS4−13−23 MPトレイ26に用紙があるか否かを判断する。MPトレイ26に用紙がある場合はステップS4−13−24に進み、MPトレイ26に用紙がない場合はステップS4−13−27に進む。
ステップS4−13−24 表示部42に「MPトレイ用紙入れ替え」を表示する。
ステップS4−13−25 オンラインSW待ちであるか否かを判断する。オンラインSW待ちである場合はオンラインSWによって用紙の入れ替えが行われるまで待機し、オンラインSW待ちでない場合はステップS4−13−26に進む。
ステップS4−13−26 MPトレイ情報36に印刷サイズを設定して処理を終了する。
ステップS4−13−27 表示部42に「MPトレイ用紙なし」を表示する。
ステップS4−13−28 用紙セット待ちであるか否かを判断する。用紙セット待ちである場合は用紙がセットされるまで待機し、用紙セット待ちでない場合はステップS4−13−26に戻る。
【0126】
このように、本実施の形態においては、操作パネル41を操作してMPトレイ26の用紙サイズを入力する必要がない。そのため、プリンタ20の操作が容易となり、使い勝手が向上する。
【0127】
また、トレイ22からの印刷中に用紙なし状態になった場合、MPトレイ26で引き続き印刷を行うことができる。このとき、トレイ22からの印刷と同様に、用紙長さチェックを行うことができる。
【0128】
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては、画像形成装置がプリンタである場合について説明したが、ファクシミリ装置やプリンタ、ファクシミリ装置及び複写機の機能を併せ持つ複合機(MFP:Multi Function Printer)にも適用することができる。
【0129】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明は、画像形成装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0131】
20 プリンタ
22a、22b、22c トレイ
26 MPトレイ
31 印刷制御部
32 受信部
34 パネル制御部
35 メモリ
38 エンジン制御部
51 印刷情報
54 印刷データ
61、71 用紙サイズ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)所定のサイズの媒体を収容する複数の媒体収容部と、
(b)手差しで給紙する媒体を載置する多目的媒体収容部と、
(c)媒体サイズ情報を含む印刷情報と印刷データとを受信する受信部と、
(d)前記複数の媒体収容部の各々に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第1の格納部と、
(e)前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第2の格納部と、
(f)前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致する媒体サイズ情報に対応する媒体収容部を選択するとともに、前記第1の格納部が格納する媒体サイズ情報のいずれもが前記受信部が受信した媒体サイズ情報と一致しない場合に前記多目的媒体収容部を選択する収容部選択部と、
(g)該収容部選択部が多目的媒体収容部を選択した場合、前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第2の格納部が格納する媒体サイズ情報とが一致しないときに報知する報知部と、
(h)前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を前記受信部が受信した媒体サイズ情報で書き換えて、前記収容部選択部が選択した媒体収容部又は多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する印刷制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記収容部選択部は、連続印刷中に媒体切れとなって印刷を停止した後、連続印刷の媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致する媒体サイズ情報に対応する媒体収容部を複数の媒体収容部から選択するとともに、前記第1の格納部が格納する媒体サイズ情報のいずれもが前記連続印刷の媒体サイズ情報と一致しない場合に前記多目的媒体収容部を選択し、
前記報知部は、前記収容部選択部が多目的媒体収容部を選択した場合、前記連続印刷の媒体サイズ情報と第2の格納部が格納する媒体サイズ情報とが一致しないときに報知し、
前記印刷制御部は、前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を前記連続印刷の媒体サイズ情報で書き換えて、前記収容部選択部が選択した媒体収容部又は多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項1】
(a)所定のサイズの媒体を収容する複数の媒体収容部と、
(b)手差しで給紙する媒体を載置する多目的媒体収容部と、
(c)媒体サイズ情報を含む印刷情報と印刷データとを受信する受信部と、
(d)前記複数の媒体収容部の各々に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第1の格納部と、
(e)前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を格納する第2の格納部と、
(f)前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致する媒体サイズ情報に対応する媒体収容部を選択するとともに、前記第1の格納部が格納する媒体サイズ情報のいずれもが前記受信部が受信した媒体サイズ情報と一致しない場合に前記多目的媒体収容部を選択する収容部選択部と、
(g)該収容部選択部が多目的媒体収容部を選択した場合、前記受信部が受信した媒体サイズ情報と第2の格納部が格納する媒体サイズ情報とが一致しないときに報知する報知部と、
(h)前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を前記受信部が受信した媒体サイズ情報で書き換えて、前記収容部選択部が選択した媒体収容部又は多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する印刷制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記収容部選択部は、連続印刷中に媒体切れとなって印刷を停止した後、連続印刷の媒体サイズ情報と第1の格納部が格納する媒体サイズ情報とを比較し、一致する媒体サイズ情報に対応する媒体収容部を複数の媒体収容部から選択するとともに、前記第1の格納部が格納する媒体サイズ情報のいずれもが前記連続印刷の媒体サイズ情報と一致しない場合に前記多目的媒体収容部を選択し、
前記報知部は、前記収容部選択部が多目的媒体収容部を選択した場合、前記連続印刷の媒体サイズ情報と第2の格納部が格納する媒体サイズ情報とが一致しないときに報知し、
前記印刷制御部は、前記多目的媒体収容部に対して設定された媒体サイズ情報を前記連続印刷の媒体サイズ情報で書き換えて、前記収容部選択部が選択した媒体収容部又は多目的媒体収容部から媒体を給紙して印刷を実行する請求項1に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2011−31431(P2011−31431A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178189(P2009−178189)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【出願人】(594202361)株式会社沖データシステムズ (259)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【出願人】(594202361)株式会社沖データシステムズ (259)
【Fターム(参考)】
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