説明

画像形成装置

【課題】現像部等の交換作業を容易にすることを目的とする。
【解決手段】画像形成装置(カラープリンタ1)は、現像部支持部材(現像部ドロワ100)を感光体(感光ドラム61)に近接した第1近接位置と感光体から離間した第1離間位置との間で変位可能に支持する現像部変位手段(現像部変位機構110)と、感光体支持部材(感光体ドロワ200)をベルト(搬送ベルト71)に近接した第2近接位置とベルトから離間した第2離間位置との間で変位可能に支持する感光体変位手段(感光体変位機構210)と、現像部変位手段および感光体変位手段をカバー(フロントカバー12)に連動させる連動手段(連動機構300)を備える。連動手段は、カバーが閉位置から開位置に変位するときに現像部支持部材および感光体支持部材を各近接位置から各離間位置に変位させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置本体の開口部を通して引き出し可能な現像部支持部材および感光体支持部材を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の感光ドラムを一体に保持した感光体ユニット(感光体支持部材)と、複数の現像器を一体に保持した現像器ユニット(現像部支持部材)と、複数の感光ドラムに対向して配置されるベルトユニットと、現像器ユニットを感光ユニットから手動により退避させる退避機構とを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。この構造では、装置本体の上壁(排紙トレイ)が上下に揺動可能に構成され、この上壁にベルトユニットが設けられている。また、装置本体の前壁には、当該前壁に形成された開口を開閉するフロントカバーが設けられるとともに、感光体ユニットおよび現像器ユニットが装置本体の前壁の開口から引き出し可能となっている。
【0003】
そのため、この構造において、現像器や感光ドラムを交換する際には、まず、上壁を上方に揺動させることでベルトユニットを感光体ユニットから退避させる。次に、フロントカバーを開けて、退避機構をユーザが操作することで現像器ユニットを感光体ユニットから退避させる。これにより、ベルトユニット、感光体ユニットおよび現像器ユニットがそれぞれ干渉することなく、現像器ユニットや感光体ユニットを開口から引き出して、現像器や感光ドラムを交換することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−8511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記技術によれば、現像器等の交換の際に、上壁の操作や退避機構の操作が必要であるため、交換作業が煩雑になるといった問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、現像器(現像部)等の交換作業を容易にすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決する本発明は、フロント側に開口部を有する装置本体と、複数の感光体と、前記複数の感光体に対応して設けられる複数の現像部と、前記複数の現像部を保持し、前記装置本体の内側の装着位置から現像部が着脱可能となる装置本体の外側の交換位置まで前記開口部を通して引き出し可能な現像部支持部材と、前記複数の感光体を保持し、前記装置本体の内側の内側位置から装置本体の外側の外側位置まで前記開口部を通して引き出し可能な感光体支持部材と、前記複数の感光体と対向するベルトと、前記開口部を閉じる閉位置と開放する開位置とに変位可能なカバーと、前記現像部支持部材を、当該現像部支持部材の引き出し方向に直交した方向において前記感光体に近接した第1近接位置と、前記感光体から離間した第1離間位置との間で変位可能に支持する現像部変位手段と、前記感光体支持部材を、当該感光体支持部材の引き出し方向に直交した方向において前記ベルトに近接した第2近接位置と、前記ベルトから離間した第2離間位置との間で変位可能に支持する感光体変位手段と、前記現像部変位手段および前記感光体変位手段を、前記カバーに連動させる連動手段とを備え、前記連動手段は、前記カバーが前記閉位置から前記開位置に変位するときに前記現像部支持部材および前記感光体支持部材を各近接位置から各離間位置に変位させることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、カバーを開放するだけで現像部支持部材と感光体支持部材が各離間位置に変位するので、後は現像部支持部材等を引き出すだけで現像部等の交換を容易に行うことができ、操作性を向上することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、現像部等の交換を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係るカラープリンタを示す断面図である。
【図2】各ドロワが各離間位置に位置する状態を示す断面図である。
【図3】各ドロワを引き出した状態を示す断面図である。
【図4】フロントカバーが閉位置のときの各カム機構を示す断面図である。
【図5】フロントカバーが開位置のときの各カム機構を示す断面図である。
【図6】フロントカバーが閉位置のときの各カム機構を示す斜視図(a)と、円弧状部材を左右方向外側から見た斜視図(b)と、フロントカバーが開位置のときの各カム機構を示す斜視図(c)である。
【図7】装置本体の左側の側壁を示す断面図である。
【図8】LEDアレイ周りの構造を示す図であり、第1近接位置での状態を示す拡大断面図(a)と、第1離間位置での状態を示す拡大断面図(b)である。
【図9】フラットケーブルの屈曲部を示す拡大斜視図である。
【図10】カム機構の変形例を簡略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、画像形成装置の一例としてのカラープリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。
【0012】
以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって右側を「前側」、紙面に向かって左側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「右側」、紙面に向かって手前側を「左側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
【0013】
図1に示すように、カラープリンタ1は、装置本体10内に、用紙P(記録シート)を供給する給紙部20と、給紙された用紙PにK,C,M,Yの各色に対応した画像を重ねて形成する画像形成部30とを備えている。
【0014】
装置本体10には、その前壁(フロント側)に開口部11(図2参照)が形成されるとともに、この開口部11を開閉するフロントカバー12が回動可能に設けられている。詳しくは、フロントカバー12は、開口部11を閉じる閉位置(図1の位置)と、開口部11を開放する開位置(図2の位置)との間で回動可能(変位可能)となっている。
【0015】
給紙部20は、用紙Pを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを画像形成部30へ搬送する用紙搬送装置22とを備えている。
【0016】
画像形成部30は、複数の露光部材の一例としての4つのLEDアレイ40と、複数の現像部の一例としての4つの現像カートリッジ50と、4つのドラムユニット60と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを備えている。
【0017】
LEDアレイ40は、半導体チップに複数のLEDを配列して構成されており、後述する感光体の一例としての感光ドラム61を主走査方向(感光ドラム61の軸方向)に沿って露光している。そして、各色に対応した4つのLEDアレイ40は、各色に対応した4つの感光ドラム61に対応するように、各感光ドラム61の上方に近接して配置されて、後述する現像部支持部材の一例としての現像部ドロワ100に支持されている。
【0018】
現像カートリッジ50は、前後方向に並んで配置され、符号を省略して示す公知の現像ローラ、層厚規制ブレード、トナー収容室などを備えて構成されている。そして、各色に対応した4つの現像カートリッジ50は、4つの感光ドラム61に対応するように、その内部に異なる色のトナーをそれぞれ収容して各感光ドラム61の前斜め上方に隣接して配置され、後述する現像部ドロワ100に着脱可能に設けられている。
【0019】
ドラムユニット60は、感光ドラム61や、符号を省略して示す公知の帯電器などを備えて構成されている。そして、4つのドラムユニット60は、後述する感光体支持部材の一例としての感光体ドロワ200に対して固定されている。なお、ドラムユニット60は、感光体ドロワ200に対して着脱可能に構成されていてもよい。
【0020】
転写ユニット70は、給紙部20と各感光ドラム61の間に設けられ、複数のローラに張架された無端状の搬送ベルト71と、4つの転写ローラ72とを備えている。搬送ベルト71は、複数の感光ドラム61と対向するように各感光ドラム61の下側に配置されている。各転写ローラ72は、各感光ドラム61との間で搬送ベルト71を挟み込むように当該搬送ベルト71の内側に配置されている。
【0021】
定着ユニット80は、各現像カートリッジ50および転写ユニット70の後側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
【0022】
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光ドラム61の表面が、帯電器により一様に帯電された後、各LEDアレイ40で露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、静電潜像に現像ローラよりトナーが供給されることで、感光ドラム61上にトナー像が担持される。
【0023】
次に、搬送ベルト71上に供給された用紙Pが各感光ドラム61と各転写ローラ72との間を通過することで、各感光ドラム61上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。そして、用紙Pが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
【0024】
そして、定着ユニット80で熱定着された用紙Pは、定着ユニット80の下流側に配設される排紙ローラ90によって装置本体10外に排出され、装置本体10の上壁14の後側に形成された排出トレイ部13上に載置される。ここで、排出トレイ部13は、装置本体10の上壁14の左右方向における中央部に下方に凹むように形成されており、これにより、排出トレイ部13の左右両側に空間が形成されるようになっている。
【0025】
<現像部ドロワ100や感光体ドロワ200周りの構造>
次に、現像部ドロワ100や感光体ドロワ200周りの構造について詳細に説明する。
【0026】
現像部ドロワ100および感光体ドロワ200は、図2に示すように、フロントカバー12を開けると、それぞれ上方に移動し、図3に示すように、上方に移動した各位置から開口部11を通して前側に引き出すことが可能となっている。すなわち、現像部ドロワ100および感光体ドロワ200は、それぞれ上下方向(LEDアレイ40の光軸方向)に移動可能であるとともに、前後方向(複数の感光ドラム61が並ぶ方向)に移動可能となっている。
【0027】
具体的に、装置本体10には、図4〜6に示すように、現像部変位手段の一例としての現像部変位機構110と、感光体変位手段の一例としての感光体変位機構210と、連動手段の一例としての連動機構300とを備えている。
【0028】
現像部変位機構110は、現像部ドロワ100を、上下方向(現像部ドロワ100の引き出し方向に直交した方向)において感光ドラム61に近接した第1近接位置(図1の位置)と、感光ドラム61から離間した第1離間位置(図2の位置)との間で変位可能に支持している。具体的に、現像部変位機構110は、現像部ドロワ100を前後方向(引き出し方向)にスライド可能に支持する現像部ガイド120と、当該現像部ガイド120を第1近接位置と第1離間位置との間で移動させる第1カム機構130とを備えている。
【0029】
現像部ガイド120は、装置本体10の左右の側壁に沿って前後方向に延びる板状の部材であり、装置本体10の左右両側に1つずつ設けられている。現像部ガイド120の適所には、前後方向に延びる長孔形状のガイド溝121が形成されている(図7参照)。そして、このガイド溝121には、現像部ドロワ100の左右に設けられた車輪140(図3参照)が入り込んでガイド溝121に沿って転動するようになっている。
【0030】
これにより、ガイド溝121の後端に現像部ドロワ100の車輪140が当接しているときには、現像部ドロワ100が装置本体10の内側の装着位置に位置する(図2参照)。また、装着位置から現像部ドロワ100を引き出して当該現像部ドロワ100の車輪140がガイド溝121の前端に当接することで、現像部ドロワ100が装置本体10の外側の交換位置に位置し(図3参照)、この位置で各現像カートリッジ50が着脱可能となっている。すなわち、現像部ドロワ100は、ドライバーなどの工具を使わないと、装置本体10から取り外すことが不可能な構造となっている。
【0031】
そして、左右一対の現像部ガイド120は、図5に示すように、上方の第1離間位置に位置するときには、排出トレイ部13を左右方向で挟み込むように、排出トレイ部13の左右両側に形成された空間内に配置されるようになっている。つまり、装置本体10を側面(感光ドラム61の軸方向)から見ると現像部ガイド120と排紙トレイ部13とが重なる位置に配置されている。これにより、排出トレイ部13の左右両側に形成された空間が、現像部ガイド120の配置スペースとして有効に活用されるので、装置本体10を上下に小型化することが可能となっている。
【0032】
第1カム機構130は、揺動カム131と、円弧状部材132と、後部支持部材133とを備えている。
【0033】
揺動カム131は、揺動軸131Aを中心として装置本体10に揺動可能に支持されており、この揺動軸131Aを中心とした扇形状に形成されている。揺動カム131の適所には、L字型の溝131Bが形成されており、この溝131Bが現像部ガイド120の前側下部に設けられる円柱状の突起122に係合している。これにより、揺動カム131を図4の向きから図5の向きに回動させると、溝131Bの内面がカム面として機能して突起122を前斜め上方に押し上げることで、現像部ガイド120の前部が前斜め上方に持ち上がるようになっている。
【0034】
そして、揺動カム131の揺動軸131Aは、フロントカバー12の回動軸12Aよりも現像部ガイド120(現像部ドロワ100)に近い位置に配置されている。これにより、揺動カムの揺動中心をフロントカバーの回動軸と同じ位置にする構造に比べ、揺動カム131の前後の動きを抑えつつ上下の移動量を確保することができるので、前後方向に装置本体10を小型化することが可能となっている。
【0035】
円弧状部材132は、図6(b)に示すように、円弧状の本体部132Aと、本体部132Aの下端から装置本体10側に向けて突出する回動軸132Bとを備えている。本体部132Aには、図6(a)に示すように、円弧状の溝132Cが形成されており、この溝132Cが現像部ガイド120の突起122に係合している。
【0036】
すなわち、現像部ガイド120の突起122は、揺動カム131の溝131Bを貫通して円弧状部材132の溝132Cに係合するようになっている。これにより、揺動カム131を図6(a)の向きから図6(c)の向きに回動させると、突起122が円弧状部材132の溝132Cで適宜ガイドされることで、突起122が揺動カム131の溝132Cの一端から他端まで確実に移動して、現像部ガイド120を前斜め上方に押し上げることが可能となっている。
【0037】
また、装置本体10には、円弧状部材132の前方への揺動を規制するストッパ15が設けられている。これにより、現像部ガイド120の前斜め上方の移動が、円弧状部材132を介してストッパ15で規制されるようになっている。
【0038】
後部支持部材133は、一端133Aが装置本体10に回動可能に連結され、他端133Bが現像部ガイド120の後側上部に回動可能に連結されている。これにより、揺動カム131によって現像部ガイド120を前斜め上方に押し上げると、後部支持部材133が図6(a)の姿勢から図6(c)のように起き上がるように揺動して、当該後部支持部材133によって現像部ガイド120の後部も前斜め上方に持ち上がるようになっている。すなわち、揺動カム131と後部支持部材133とによって、現像部ガイド120が水平な姿勢を維持したまま移動することが可能となっている。
【0039】
感光体変位機構210は、感光体ドロワ200を、上下方向(感光体ドロワ200の引き出し方向に直交した方向)において搬送ベルト71に感光ドラム61が近接(接触)した第2近接位置(図1参照)と、搬送ベルト71から感光ドラム61が離間した第2離間位置(図2参照)との間で変位可能に支持している。具体的に、感光体変位機構210は、感光体ドロワ200を前後方向にスライド可能に支持する感光体ガイド220と、当該感光体ガイド220を第2近接位置と第2離間位置との間で移動させる第2カム機構230とを備えている。
【0040】
感光体ガイド220は、装置本体10の左右の側壁に沿って前後方向に延びる板状の部材であり、装置本体10の左右両側に1つずつ設けられている。感光体ガイド220の適所には、図7に示すように、前後方向に延びるとともに前方に向かって開口する側面視略U字状のガイド溝221が形成されている。そして、このガイド溝221には、感光体ドロワ200の左右に設けられた車輪240(図3参照)が入り込んでガイド溝221に沿って転動するようになっている。
【0041】
これにより、ガイド溝221の後端(U字の底面)に感光体ドロワ200の車輪240が当接しているときには、感光体ドロワ200が装置本体10の内側の内側位置に位置する(図2)。また、装着位置から感光体ドロワ200を引き出すことで、感光体ドロワ200が装置本体10の外側の外側位置に位置し(図3参照)、この外側位置からさらに外側に引き出すことで感光体ドロワ200を装置本体10から取り外して交換することが可能となっている。
【0042】
図4〜6に示すように、第2カム機構230は、装置本体10に形成される前側カム溝231および後側カム溝232と、感光体ガイド220に設けられる前側突起222および後側突起223とを備えている。
【0043】
前側カム溝231および後側カム溝232は、それぞれ後方から前方に向かうにつれて上方に傾斜する円弧状に形成されている。そして、前側カム溝231には前側突起222が係合し、後側カム溝232には後側突起223が係合している。これにより、感光体ガイド220を前方に向けて引っ張ると、感光体ガイド220が各カム溝231,232に沿って移動することで、前斜め上方に押し上げられるようになっている。
【0044】
そして、この第2カム機構230によって感光体ガイド220を押し上げるときの上下方向の移動量は、前述した第1カム機構130によって現像部ガイド120を押し上げるときの上下方向の移動量よりも小さくなるように設定されている。すなわち、第1近接位置から第1離間位置までの距離が、第2近接位置から第2離間位置までの距離よりも大きくなるように、各カム機構130,230が設定されている。
【0045】
そのため、図2に示すように、フロントカバー12を開けたときに、各感光ドラム61を搬送ベルト71から離すことができるとともに、各現像カートリッジ50(現像ローラ)を各感光ドラム61から離すことが可能となっている。
【0046】
図4〜6に示すように、連動機構300は、フロントカバー12の開閉に連動して各カム機構130,230を作動させることで、フロントカバー12が閉位置から開位置に変位するときに現像部ドロワ100および感光体ドロワ200を各近接位置から各離間位置に変位させている。具体的に、連動機構300は、フロントカバー12に固定される扇型部材310と、第1カム機構130とフロントカバー12を扇型部材310を介して連結する第1リンク部材320と、第2カム機構230とフロントカバー12を扇型部材310を介して連結する第2リンク部材330とを備えている。
【0047】
扇型部材310は、フロントカバー12の回動軸12Aを中心とする扇形状に形成されており、フロントカバー12の下端部の左右両側に1つずつ固定されている。
【0048】
第1リンク部材320は、一端が揺動カム131に回動可能に連結され、他端が扇型部材310に回動可能に連結されている。
【0049】
第2リンク部材330は、一端が感光体ガイド220の前側突起222に回動可能に連結され、他端が扇型部材310(詳しくは、フロントカバー12の回動軸12Aと第1リンク部材320の他端との間)に回動可能に連結されている。そして、第2リンク部材330の一端には、前側突起222に係合する長孔331が形成されており、この長孔331は、フロントカバー12が閉じられた状態において、前端が前側突起222に係合し、この前端から略後方に向かって(第2リンク部材330の移動方向に沿って)延びるように形成されている。
【0050】
これにより、フロントカバー12を閉じた状態から開いていく場合には、第2リンク部材330の長孔331の後端が前側突起222に当接するまでの間、感光体ガイド220が動かないようになっている。すなわち、フロントカバー12を開けると、すぐに現像部ガイド120が上斜め前方に動き出し、その後、所定のタイムラグを空けて感光体ガイド220が上斜め前方に動き出すようになっている。これにより、現像部ガイド120と感光体ガイド220の干渉を確実に抑えることが可能となっている。
【0051】
図8(a)に示すように、現像部ドロワ100には、支持フレーム410および付勢部材の一例としてのコイルバネ420を介してLEDアレイ40が上下に移動可能に設けられるとともに、第2規制部材の一例としての一対のガイド部材430とが設けられている。
【0052】
支持フレーム410は、左右方向に延びる部材であり、両端が現像部ドロワ100の左右の側壁101に固定されている。
【0053】
コイルバネ420は、LEDアレイ40を感光ドラム61に向けて付勢するバネであり、支持フレーム410を介して現像部ドロワ100に設けられている。詳しくは、コイルバネ420は、一端が支持フレーム410に固定され、他端がLEDアレイ40に固定されている。
【0054】
LEDアレイ40の左右両側には、LEDアレイ40の下端(レンズ面)よりも下方に突出して感光ドラム61と接触する第1規制部材の一例としてのガイドローラ41が回転可能に設けられている。これにより、第1近接位置(図8(a)の位置)において、コイルバネ420によってLEDアレイ40が感光ドラム61に向けて付勢されてガイドローラ41が感光ドラム61に接触することで、当該ガイドローラ41によってLEDアレイ40の感光ドラム61側の移動が規制されるようになっている。
【0055】
そのため、ガイドローラ41が感光ドラム61に当接した状態においては、LEDアレイ40(レンズ面)と感光ドラム61との間隔が一定に保たれ、LEDアレイ40を感光ドラム61に対して光軸方向に位置決めすることが可能となっている。
【0056】
ガイド部材430は、LEDアレイ40を前後に挟んで設けられ、その各内面がLEDアレイ40に接触するガイド面431になっている。そして、各ガイド面431には、上下方向に長い長孔形状となるガイド溝432が形成され、LEDアレイ40の前後面には、各ガイド溝432に係合する規制ピン42が設けられている。
【0057】
これにより、図8(b)に示すように、現像部ドロワ100が第1離間位置に位置した状態においては、コイルバネ420によってLEDアレイ40が下方に押されることで、各規制ピン42が各ガイド溝432の下端に当接する。そのため、LEDアレイ40の下方(感光ドラム61側)への移動が規制されて、LEDアレイ40を感光ドラム61から確実に離すことが可能となっている。
【0058】
詳しくは、各規制ピン42が各ガイド溝432の下端に当接したときに、LEDアレイ40の下面(ガイドローラ41の最下面)が現像カートリッジ50の最下端よりも上方に位置するように、各規制ピン42や各ガイド溝432の位置や大きさが設定されている。そのため、LEDアレイ40のレンズ面が現像カートリッジ50の最下端よりも上方に位置するので、現像部ドロワ100の引き出し時にレンズ面と感光ドラム61との干渉を確実に抑えることが可能となっている。また、第1離間位置においてLEDアレイ40の移動がガイド部材430で規制されることにより、ガイド部材430とコイルバネ420との間でLEDアレイ40を保持することができるので、現像部ドロワ100の引き出し時にLEDアレイ40が揺れるのを抑えることが可能となっている。
【0059】
また、図3に示すように、現像部ドロワ100の右側の側壁101には、LEDアレイ40を構成する複数のLEDに明滅信号を出力する制御基板500が設けられている。制御基板500は、装置本体10に設けられたメイン基板510(他の基板)に平板状のフラットケーブル520を介して接続されている。ここで、メイン基板510は、パソコンなどから出力されてくる印字指令を受け、この印字指令に含まれる画像データを各LEDの明滅信号へ変更する制御などを実行している。また、制御基板500は、メイン基板510から出力されてきた明滅信号を、各LEDに出力するように構成されている。
【0060】
フラットケーブル520は、第1延在部521と、第2延在部522と、屈曲部523とを備えた形状に形成されている。第1延在部521は、現像部ドロワ100の側壁101と現像部ガイド120とに平行(対面)するように配置され、前後方向(現像部ドロワ100の引き出し方向)に沿って延びて制御基板500に接続されている。
【0061】
第2延在部522は、前後方向に対して面直となるとともに、装置本体10の右側の側壁16に沿うように上下方向(引き出し方向に直交する方向)に延びてメイン基板510に接続されている。屈曲部523は、第1延在部521と第2延在部522とを繋ぐように屈曲されて形成されている。
【0062】
詳しくは、図9に示すように、屈曲部523は、第1延在部521の後端から左右方向外側に向けて略90°に折り曲げられる第1屈曲部524と、第1屈曲部524の左右方向外側の端部から下方に向けて折り畳むように屈曲された第2屈曲部525とを有している。そして、第1屈曲部524は、現像部ガイド120に形成された保持穴123に通されて、当該保持穴123等に接着剤等によって固着(保持)されている。
【0063】
これにより、現像部ガイド120を上下に移動させる場合には、フラットケーブル520の第1延在部521と屈曲部523が現像部ガイド120とともに移動することで、第2延在部522のみが厚み方向に変形する。また、現像部ドロワ100を前後に移動させる場合には、第1延在部521のみがそのフラットな面を対向するようにU字状に折り畳まれる、または、折り畳まれたU字形状を解くように変形するようになっている。すなわち、現像部ガイド120の上下の移動や現像部ドロワ100の前後の移動の際に、フラットケーブル520が幅方向で変形することが防止されている。これによりフラットケーブル520の幅方向への屈曲が抑制され、信号線ケーブルの疲労破壊が抑制される。
【0064】
また、現像カートリッジ50には、現像ローラ等の内部の各部材を駆動するための動力が入力される入力部材51が設けられ、この入力部材51は、現像部ドロワ100の左側の側壁101に形成された貫通孔103を介して外部に露出している。そして、図7に示すように、装置本体10の左側の側壁16には、現像カートリッジ50の入力部材51に接続されて、当該入力部材51に駆動力を伝達する駆動連結部161が設けられている。なお、この駆動連結部161には、図示せぬモータ等の駆動源からギヤ等の伝達機構を介して駆動力が伝達される。
【0065】
そして、駆動連結部161は、4つの現像カートリッジ50に対応するように4つ設けられ、各近接位置に位置する現像部ガイド120と感光体ガイド220との間で前後に並ぶように配置されている。
【0066】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
フロントカバー12を開放するだけで現像部ドロワ100と感光体ドロワ200が各離間位置に変位するので、後は現像部ドロワ100等を引き出すだけで現像カートリッジ50等の交換を容易に行うことができ、操作性を向上することができる。
【0067】
フロントカバー12の開閉に連動して現像部ドロワ100および感光体ドロワ200を上下に移動させる手段を、現像部変位機構110、感光体変位機構210および連動機構300の機械的な機構で構成したので、例えばフロントカバーの開閉をセンサで検知し、その信号に基づいてモータを制御して各ドロワを上下動させる構造に比べ、モータ等の電気部品が不要となり、コストを削減することができる。
【0068】
揺動カム131の揺動軸131Aをフロントカバー12の回動軸12Aよりも現像部ガイド120(現像部ドロワ100)に近い位置に配置したので、例えば揺動カムの揺動中心をフロントカバーの回動軸と同じ位置にする構造に比べ、揺動カム131の前後の動きを抑えつつ上下の移動量を確保することができる。そのため、装置本体10を前後方向に小型化することができる。
【0069】
一対の現像部ガイド120が排出トレイ部13を挟み込むように排出トレイ部13の左右両側に形成された空間内に配置されるので、排出トレイ部13の左右両側に形成された空間を現像部ガイド120の配置スペースとして有効に活用することができ、装置本体10を上下に小型化することができる。
【0070】
上下に狭い棚などのスペースにカラープリンタ1を配置した場合であっても、現像部ドロワ100をフロント側の開口部11を通して外側位置に引き出すことができるので、現像カートリッジ50の交換を容易に行うことができる。また、現像部ドロワ100を現像部変位機構110によって感光ドラム61から離間させることで、LEDアレイ40を感光ドラム61から離間させることができるので、現像部ドロワ100の引き出し時にLEDアレイ40と感光ドラム61との干渉を防ぐことができる。さらに、フロント側から現像部ドロワ100を外側に引き出すことができるので、トップカバーを開けて上側の開口から現像部を交換する構造に比べ、交換作業を容易にすることができる。
【0071】
複数の感光ドラム61が現像部ドロワ100の引き出し方向に並んで配置されるとともに、開口部11を通して引き出し方向に移動可能な感光体ドロワ200に支持されているので、複数の感光ドラム61をまとめて交換することができ、その交換作業を容易にすることができる。
【0072】
コイルバネ420の付勢力によってガイドローラ41を感光ドラム61に押し当てることによってLEDアレイ40の感光ドラム61側への移動を規制するので、LEDアレイ40(レンズ面)と感光ドラム61との間隔を一定に保つことができ、LEDアレイ40を感光ドラム61に対して光軸方向に位置決めすることができる。
【0073】
第1離間位置においてLEDアレイ40のレンズ面が現像カートリッジ50の最下端よりも上方に位置するように、LEDアレイ40の感光ドラム61側への移動がガイド部材430によって規制されるので、現像部ドロワ100の引き出し時にレンズ面と感光ドラム61との干渉を確実に抑えることができる。また、第1離間位置においてLEDアレイ40の移動がガイド部材430で規制されることにより、ガイド部材430とコイルバネ420との間でLEDアレイ40を保持することができるので、現像部ドロワ100の引き出し時にLEDアレイ40が揺れるのを抑えることができ、LEDアレイ40と現像カートリッジ50との干渉を抑えることができる。
【0074】
現像部変位機構110がフロントカバー12に連動して動くので、フロントカバーを開けた後に手動で現像部変位機構を動作させる構造に比べ、現像部ドロワ100の操作性を向上させることができる。
【0075】
現像部ガイド120の上下の移動や現像部ドロワ100の前後の移動の際に、フラットケーブル520が幅方向で変形することが防止されるので、フラットケーブル520の損傷を抑えることができる。また、フラットケーブル520の第2延在部522を前後方向に対して面直に配置することで、第2延在部522を前後方向に変形させることができるので、左右方向に変形させる構造に比べ、左右方向内側の部材(例えば定着ユニット80等)にフラットケーブル520が干渉するのを確実に抑えることができる。
【0076】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明で参照する図面においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0077】
前記実施形態では、第1カム機構130を揺動カム131、円弧状部材132および後部支持部材133で構成し、第2カム機構230を前側カム溝231、後側カム溝232、前側突起222および後側突起223で構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、後部支持部材133と、後側突起223および後側カム溝232とを入れ替えて構成してもよい。
【0078】
前記実施形態では、第1規制部材としてLEDアレイ40に設けられるガイドローラ41を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、感光体を保持する部材(例えばドラムユニット)にLEDアレイに当接する突起を設け、この突起によってLEDアレイのレンズ面と感光体との間隔を保持するようにしてもよい。
【0079】
前記実施形態では、感光体として感光ドラム61を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、現像部として現像カートリッジ50(トナーを収容するトナーカートリッジと現像ローラ等を有する現像器とが一体に構成されたカートリッジ)を例示したが、本発明はこれに限らず、トナーカートリッジと現像器とが別部品として構成される場合には、現像器であってもよい。
【0080】
前記実施形態では、露光部材としてLEDアレイ40を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子、蛍光体などの発光素子を多数配列し、これら発光素子を画像データに応じて選択的に発光させるものであってもよい。あるいは、1つの光源に対して、液晶素子、PLZTなどからなる光シャッタを多数配列し、これら光シャッタの開閉時間を画像データに応じて選択的に制御することにより、光源からの光を制御するものなどを採用してもよい。
【0081】
前記実施形態では、付勢部材としてコイルバネ420を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば板バネや線バネなどであってもよい。
【0082】
前記実施形態では、第2規制部材としてガイド溝432を有するガイド部材430を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばLEDアレイをガイドするガイド部材とは別の部材を第2規制部材としてもよい。
【0083】
前記実施形態では、ベルトとして用紙Pを搬送する搬送ベルト71を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば感光ドラム上のトナー像が転写される中間転写ベルトであってもよい。
【0084】
前記実施形態では、屈曲部523を2回屈曲させて構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば3回以上屈曲させて構成してもよい。
【0085】
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 カラープリンタ
10 装置本体
11 開口部
12 フロントカバー
50 現像カートリッジ
61 感光ドラム
71 搬送ベルト
100 現像部ドロワ
110 現像部変位機構
120 現像部ガイド
130 第1カム機構
200 感光体ドロワ
210 感光体変位機構
220 感光体ガイド
230 第2カム機構
300 連動機構
310 扇型部材
320 第1リンク部材
330 第2リンク部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロント側に開口部を有する装置本体と、
複数の感光体と、
前記複数の感光体に対応して設けられる複数の現像部と、
前記複数の現像部を保持し、前記装置本体の内側の装着位置から現像部が着脱可能となる装置本体の外側の交換位置まで前記開口部を通して引き出し可能な現像部支持部材と、
前記複数の感光体を保持し、前記装置本体の内側の内側位置から装置本体の外側の外側位置まで前記開口部を通して引き出し可能な感光体支持部材と、
前記複数の感光体と対向するベルトと、
前記開口部を閉じる閉位置と開放する開位置とに変位可能なカバーと、
前記現像部支持部材を、当該現像部支持部材の引き出し方向に直交した方向において前記感光体に近接した第1近接位置と、前記感光体から離間した第1離間位置との間で変位可能に支持する現像部変位手段と、
前記感光体支持部材を、当該感光体支持部材の引き出し方向に直交した方向において前記ベルトに近接した第2近接位置と、前記ベルトから離間した第2離間位置との間で変位可能に支持する感光体変位手段と、
前記現像部変位手段および前記感光体変位手段を、前記カバーに連動させる連動手段とを備え、
前記連動手段は、前記カバーが前記閉位置から前記開位置に変位するときに前記現像部支持部材および前記感光体支持部材を各近接位置から各離間位置に変位させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1近接位置から前記第1離間位置までの距離が、前記第2近接位置から前記第2離間位置までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記現像部変位手段は、
前記現像部支持部材を当該現像部支持部材の引き出し方向にスライド可能に支持する現像部ガイドと、当該現像部ガイドを前記第1近接位置と前記第1離間位置との間で移動させる第1カム機構と、を備え、
前記感光体変位手段は、
前記感光体支持部材を当該感光体支持部材の引き出し方向にスライド可能に支持する感光体ガイドと、当該感光体ガイドを前記第2近接位置と前記第2離間位置との間で移動させる第2カム機構とを備え、
前記連動手段は、
前記第1カム機構と前記カバーとを連結する第1リンク部材と、前記第2カム機構と前記カバーとを連結する第2リンク部材とを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1カム機構は、
前記カバーの回動軸よりも前記感光体支持部材に近い位置に位置する揺動軸を中心にして揺動する揺動カムを備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記装置本体には、前記現像部に駆動力を伝達する駆動連結部が設けられ、
前記駆動連結部は、各近接位置に位置する前記現像部ガイドと前記感光体ガイドとの間に設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記装置本体の上壁の中央部には、当該装置本体外に排出されてくる記録シートを載置するための排出トレイ部が下方に凹むように形成され、
前記現像部ガイドは前記排出トレイ部を挟み込むように配置されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記現像部支持部材には、前記感光体を露光する露光部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記露光部材は、複数のLEDが配列されたLEDアレイであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−145879(P2012−145879A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5926(P2011−5926)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】