説明

画像生成システム、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体

【課題】小さい記憶容量でより効率的にOSD画像を生成することが可能なプロジェクタ等を提供すること。
【解決手段】プロジェクタ100が、少なくとも1か国の言語ごとの圧縮OSDデータを含む圧縮OSDデータ群122と、少なくとも1か国の言語ごとの展開OSDデータを含む展開OSDデータ群124とを記憶するフラッシュメモリ120と、前記展開OSDデータに基づき、OSD画像を生成する画像生成部130と、画像を投写する投写部190とを含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、OSD(On Screen Display)画像を生成する画像生成システム、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なプロジェクタ等の表示装置は、環境設定用OSD画像、通知用OSD画像等を表示するためのOSDデータを記憶している。しかし、コスト削減等の理由からOSDデータが小容量のメモリに記憶される場合がある。特に、プロジェクタの場合、種々の国で使用されるため、OSD画像を多種類の言語で表示する必要があり、小さい記憶容量で多種類の言語をサポートする必要がある。
【0003】
このような問題を解決する手法として、OSDデータを圧縮して記憶する手法が考えられる。例えば、2002−108325号公報では、OSDデータを圧縮してROMに記憶し、当該OSDデータを展開してRAM(フレームメモリ)に展開することが記載されている。
【特許文献1】特開2002−108325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、当該公報の手法のように、RAMに展開する手法の場合、表示装置の起動を終了する度にRAMに展開したデータが消えてしまうため、表示装置を起動する度に毎回OSDデータをRAMに展開する必要があり、処理効率が悪い。
【0005】
本発明の目的は、小さい記憶容量でより効率的にOSD画像を生成することが可能な画像生成システム、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る画像生成システムは、少なくとも1か国の言語ごとの圧縮OSDデータを含む圧縮OSDデータ群と、少なくとも1か国の言語ごとの展開OSDデータを含む展開OSDデータ群とを記憶する不揮発性メモリと、前記展開OSDデータに基づき、OSD画像を生成する画像生成部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るプロジェクタは、上記画像生成システムと、前記OSD画像を投写する投写部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るプログラムは、不揮発性メモリを含むコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータを、少なくとも1か国の言語ごとの圧縮OSDデータを含む圧縮OSDデータ群と、少なくとも1か国の言語ごとの展開OSDデータを含む展開OSDデータ群とを前記不揮発性メモリに記憶させる記憶制御部と、前記展開OSDデータに基づき、OSD画像を生成する画像生成部として機能させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、不揮発性メモリを含むコンピュータにより読み取り可能なプログラムを記憶した情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶したことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、画像生成システム等は、OSDデータを圧縮した状態で不揮発性メモリに記憶しておくことにより、小さい記憶容量であっても、多数の言語のOSDデータを記憶することができる。また、本発明によれば、画像生成システム等は、展開した状態のOSDデータを不揮発性メモリに記憶しておくことにより、起動と起動の終了を繰り返す場合であっても、起動する度にOSDデータを展開する必要がないため、効率的にOSD画像を生成することができる。
【0011】
また、前記画像生成システムは、前記言語の選択を示す選択情報を入力する入力部を含み、前記画像生成部は、当該選択に応じた言語の前記展開OSDデータに基づき、当該言語で表示される前記OSD画像を生成してもよい。
【0012】
これによれば、画像生成システム等は、選択に応じた言語の展開OSDデータに基づき、当該言語で表示されるOSD画像を生成することにより、複数の国の言語を同時または個別に使用してOSD画像を生成する場合であっても効率的に画像を生成することができる。
【0013】
また、前記画像生成システムは、前記選択に応じた前記圧縮OSDデータを展開して前記展開OSDデータ群の少なくとも一部として前記不揮発性メモリに記憶する展開部を含んでもよい。
【0014】
これによれば、画像生成システム等は、例えば、デフォルト言語(デフォルトの言語)を変更する場合であっても、新たなデフォルト言語用のOSDデータを展開した状態で保持することができるため、効率的にOSD画像を生成することができる。
【0015】
また、前記画像生成システムは、前記圧縮OSDデータ群を更新することにより、少なくとも1か国の言語の前記圧縮OSDデータの追加、削除または更新を行う更新部を含んでもよい。
【0016】
これによれば、画像生成システム等は、新たな言語に対応したOSDデータの追加等を行うことができるため、より汎用的にOSD画像を生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明をプロジェクタに適用した場合を例に採り、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0018】
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例におけるプロジェクタ100の機能ブロック図である。プロジェクタ100は、画像生成システムを含んで構成されている。この画像生成システムは、少なくとも1か国の言語ごとの圧縮OSDデータを含む圧縮OSDデータ群122、少なくとも1か国の言語ごとの展開OSDデータを含む展開OSDデータ群124等を記憶する不揮発性メモリの一種であるフラッシュメモリ120と、展開OSDデータに基づき、OSD画像を生成する画像生成部130とを含んで構成されている。また、プロジェクタ100は、画像生成部130によって生成される画像を投写する投写部190を含んで構成されている。
【0019】
なお、画像生成部130としては、例えば、画像処理回路等を用いてもよく、投写部190としては、例えば、ランプ、液晶パネル、レンズ等を用いてもよい。
【0020】
また、プロジェクタ100は、画像生成部130等の機能をプロジェクタ100に実装するためのプログラムを情報記憶媒体200から読み取ることにより、当該機能を実装してもよい。このような情報記憶媒体200としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用でき、そのプログラムの読み取り方式は接触方式であっても、非接触方式であってもよい。
【0021】
ここで、圧縮OSDデータ群122および展開OSDデータ群124についてより詳細に説明する。図2は、第1の実施例における圧縮OSDデータ群122および展開OSDデータ群124を示す図である。
【0022】
フラッシュメモリ120には、圧縮OSDデータ群122として、圧縮されたOSDデータ(例えば、OSD画像を日本語で表示するための日本語圧縮OSDデータ、OSD画像を英語で表示するための英語圧縮OSDデータ、OSD画像をアラビア語で表示するためのアラビア語圧縮OSDデータ等)が記憶されている。
【0023】
また、フラッシュメモリ120には、展開OSDデータ群124として、圧縮されたOSDデータが展開(伸張ともいう。)されたOSDデータが記憶されている。なお、本実施例では、デフォルトの言語の展開OSDデータ(本実施例では、日本語展開OSDデータ)のみが展開OSDデータ群124として記憶されるものとする。
【0024】
画像生成部130は、展開OSDデータ群124にある日本語展開OSDデータに基づき、日本語で環境設定等を行うためのOSD画像を生成し、投写部190は、当該OSD画像を投写する。
【0025】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ100は、OSDデータを圧縮した状態でフラッシュメモリ120に記憶しておくことにより、フラッシュメモリ120の容量が少ない場合であっても、多数の言語のOSDデータを記憶することができる。また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、展開した状態のOSDデータをフラッシュメモリ120に記憶しておくことにより、起動と起動の終了を繰り返す場合であっても、起動する度にOSDデータを展開する必要がないため、効率的にOSD画像を生成することができる。
【0026】
(第2の実施例)
次に、展開OSDデータ群124に複数の国の言語の展開OSDデータを記憶し、選択に応じた国の言語のOSD画像を生成する実施例について説明する。
【0027】
図3は、第2の実施例におけるプロジェクタ101の機能ブロック図である。プロジェクタ101は、上述した構成に加え、ユーザーやシステム設定等による言語の選択を示す選択情報を入力する入力部110を含んで構成されている。また、画像生成部131は、当該選択に応じた言語の展開OSDデータに基づき、当該言語で表示されるOSD画像を生成するように構成されている。なお、入力部110としては、例えば、ボタン、リモートコントローラ等が採用されてもよい。
【0028】
また、プロジェクタ101は、このような画像生成部131等の機能を情報記憶媒体201に記憶されたプログラムを読み取ることによって実装してもよい。
【0029】
図4は、第2の実施例における圧縮OSDデータ群122および展開OSDデータ群124を示す図である。例えば、本実施例の展開OSDデータ群124には、日本語展開OSDデータと、英語展開OSDデータが記憶されている。
【0030】
画像生成部131は、入力部110からの選択情報に基づき、日本語が選択された場合は日本語展開OSDデータを用い、英語が選択された場合は英語展開OSDデータを用いることにより、選択に応じた言語のOSD画像を生成する。さらに、画像生成部131は、英語と日本語の両方が選択された場合(例えば、日本語と英語の混在するメニュー画像が投写される場合等)、日本語展開OSDデータおよび英語展開OSDデータを用いてOSD画像を生成する。
【0031】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ101は、選択に応じた言語の展開OSDデータに基づき、当該言語で表示されるOSD画像を生成することにより、複数の国の言語を同時または個別に使用してOSD画像を生成する場合であっても効率的に画像を生成することができる。また、本実施例によれば、プロジェクタ101は、使用される可能性の高い言語のOSDデータをあらかじめ展開OSDデータ群124として展開しておくことにより、デフォルトの言語が変更された場合に即座に言語を変更してOSD画像を生成することができ、効率的に画像を生成することができる。
【0032】
(第3の実施例)
次に、展開OSDデータ群124に複数の国の言語の展開OSDデータを記憶し、選択に応じた言語のOSD画像を生成する実施例について説明する。
【0033】
図5は、第3の実施例におけるプロジェクタ102の機能ブロック図である。プロジェクタ102は、上述した構成に加え、圧縮OSD情報等をサーバー等から受信する通信部140と、圧縮OSD情報等に基づき、圧縮OSDデータ群122等を更新する更新部150と、圧縮OSDデータを展開して展開OSDデータを生成する展開部160とを含んで構成されている。
【0034】
また、フラッシュメモリ121は、状態データ126を記憶している。図6は、第3の実施例における状態データ126を示す図である。状態データ126は、「圧縮状態」、各言語を識別するための「種別」、当該言語の圧縮OSDデータの占有量を示す「圧縮時データサイズ」、当該言語の展開OSDデータの占有量を示す「展開時データサイズ」、圧縮OSDデータまたは展開OSDデータの最新の更新日時を示す「更新日時」等を含む。また、これらのデータは言語ごとに管理される。
【0035】
なお、「圧縮状態」としては、例えば、圧縮OSDデータのみが存在する圧縮状態、展開OSDデータのみが存在する展開状態、圧縮OSDデータと展開OSDデータの両方が存在する圧縮展開状態等が該当する。また、状態データ126には、フラッシュメモリ121におけるOSDデータの記憶可能容量(空き容量)を示す「記憶可能容量」、デフォルトで使用される言語を示す「デフォルト言語」等も含まれる。
【0036】
また、ユーザーやシステム設定等による言語の選択を示す選択情報を入力する入力部111は、選択情報を更新部150に出力するように構成されている。また、画像生成部132は、状態データ126に基づき、選択された言語等を判別するように構成されている。
【0037】
なお、通信部140としてはLANカード等、更新部150としてはCPU等、展開部160としては画像処理回路、RAM等が採用されてもよい。また、プロジェクタ102は、このような更新部150等の機能を情報記憶媒体202に記憶されたプログラムを読み取ることによって実装してもよい。
【0038】
次に、第3の実施例における圧縮OSDデータを追加する処理手順について説明する。図7は、第3の実施例における圧縮OSDデータを追加する処理手順を示すフローチャートである。
【0039】
通信部140は、サーバー等から圧縮OSD情報を受信する(ステップS1)。なお、ここで、圧縮OSD情報は、例えば、言語の種別、圧縮OSDデータの内容、圧縮時データサイズ、展開時データサイズ等を示す情報である。すなわち、圧縮OSD情報には、追加または更新のための圧縮された状態のOSDデータが含まれる。
【0040】
更新部150は、状態データ126の「記憶可能容量」と、圧縮OSD情報に含まれる圧縮時データサイズを比較する(ステップS2)。そして、更新部150は、圧縮OSDデータ群122に新たな圧縮OSDデータが入るかどうかを判定する(ステップS3)。
【0041】
入らない場合、更新部150は、状態データ126の「デフォルト言語」、「圧縮状態」、「展開時データサイズ」および「更新日時」に基づき、デフォルト言語ではなく、圧縮展開状態にある展開OSDデータのうち、最も前に更新された展開OSDデータを削除する(ステップS4)。なお、更新部150は、「展開時データサイズ」に基づき、1種類の展開OSDデータでは十分ではないと判定した場合、複数種類の展開OSDデータを削除してもよい。
【0042】
更新部150は、フラッシュメモリ121に空きのある状態で、圧縮時情報に含まれる圧縮OSDデータを圧縮OSDデータ群122の一部としてフラッシュメモリ121に記憶する(ステップS5)。
【0043】
そして、更新部150は、状態データ126を更新する(ステップS6)。図8(A)は、第3の実施例における更新前の状態データ126を示す図であり、図8(B)は、第3の実施例における更新後の状態データ126を示す図である。
【0044】
例えば、2007年3月15日に圧縮時データサイズが30のスペイン語の圧縮OSDデータが追加される場合、状態データ126が図8(A)に示す状態では、「記憶可能容量」が「10」であるため、ステップS3の判定において入らないと判定される。状態データ126では「デフォルト言語」が日本語になっているため、ステップS4の処理により、「圧縮状態」が「圧縮展開」になっており、デフォルト言語ではない英語の展開OSDデータが削除される。これにより、元の空き容量の「10」に英語の展開OSDデータ分の占有量「50」を加えた「60」が新たな空き容量になる。
【0045】
更新部150は、ステップS5の処理によって圧縮時データサイズが「30」のスペイン語圧縮OSDデータを追加したため、「60」から「30」を引いた値である「30」を「記憶可能容量」として状態データ126に書き込み、英語OSDデータのレコードを対象として、「圧縮状態」を「圧縮」に更新し、「更新日時」を「2007年3月15日」に更新する。
【0046】
また、更新部150は、「圧縮状態」が「圧縮」、「種別」が「スペイン語」、「圧縮時データサイズ」が「30」、「展開時データサイズ」が「60」、「更新日時」が「2007年3月15日」のスペイン語OSDデータのレコードを状態データ126に追加する。
【0047】
以上の手順により、状態データ126は、図8(A)に示す状態から図8(B)に示す状態に更新される。
【0048】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ102は、新たな言語に対応したOSDデータの追加等を行うことができるため、より汎用的にOSD画像を生成することができる。
【0049】
(第4の実施例)
次に、第3の実施例で説明したプロジェクタ102が、デフォルト言語を変更する実施例について説明する。図9は、第4の実施例におけるデフォルト言語を変更する処理手順を示すフローチャートである。
【0050】
入力部111は、デフォルト言語の選択を示す選択情報を入力し、更新部150は、当該デフォルト言語が、状態データ126の「デフォルト言語」と一致するかどうかを判定し、プロジェクタ102は、一致しない場合に以下の処理を実行する。
【0051】
一致しない場合、更新部150は、状態データ126における選択されたデフォルト言語の「圧縮状態」が展開状態(展開状態または圧縮展開状態)を示すものであるかどうかを判定する(ステップS11)。これにより、更新部150は、当該デフォルト言語が展開OSDデータ群124に含まれるかどうかを判定することができる。
【0052】
展開状態である場合、更新部150は、状態データ126の「デフォルト言語」を選択されたデフォルト言語に更新する(ステップS16)。
【0053】
一方、展開状態ではない場合、更新部150は、状態データ126における選択されたデフォルト言語の「展開時データサイズ」が「記憶可能容量」以下かどうかを判定することにより、展開可能かどうかを判定する(ステップS12)。
【0054】
展開可能な場合、展開部160は、圧縮OSDデータ群122に含まれる当該デフォルト言語の圧縮時OSDデータを、フラッシュメモリ121内の展開OSDデータ群124に展開時OSDデータとして展開する(ステップS14)。
【0055】
一方、展開可能ではない場合、更新部150は、状態データ126の「圧縮状態」、「展開時データサイズ」および「更新日時」に基づき、圧縮展開状態にある展開OSDデータのうち、最も前に更新された展開OSDデータを削除する(ステップS13)。更新部150は、ステップS13の処理によってフラッシュメモリ121に空きができた状態で展開(ステップS14)を行う。
【0056】
そして、展開(ステップS14)が行われた後、更新部150は、状態データ126における更新されたデフォルト言語の「圧縮状態」を展開状態に更新し、「更新日時」も更新する(ステップS15)。
【0057】
さらに、更新部150は、この更新(ステップS15)後、状態データ126の「デフォルト言語」を選択されたデフォルト言語に更新する(ステップS16)。
【0058】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ102は、デフォルト言語を変更する場合であっても、新たなデフォルト言語用のOSDデータを展開した状態で保持することができるため、効率的にOSD画像を生成することができる。
【0059】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、不揮発性メモリは、フラッシュメモリ120、121には限定されず、電源がオフになっても記憶内容を保持できる種々のメモリを採用可能である。
【0060】
また、圧縮OSDデータ群122および展開OSDデータ群124が更新される単位は、言語単位には限定されず、例えば、ライブラリ単位、モジュール単位、テーブル単位等であってもよい。また、展開OSDデータ群124だけでなく、圧縮OSDデータ群122に含まれる言語も1か国の言語であってもよい。
【0061】
また、更新部150は、フラッシュメモリ120の空き容量が足りない場合に、圧縮OSDデータを削除してもよい。また、圧縮OSDデータ、展開OSDデータ等の削除に代え、画像生成部130が、フラッシュメモリ120の空き容量が足りない場合にOSDデータの追加等を行えないことを示すメッセージ画像を生成し、投写部190が当該メッセージ画像を投写してもよい。
【0062】
また、画像生成システムは、画像生成回路として形成されてもよい。また、画像生成システムを含む装置は、プロジェクタ100〜102には限定されず、例えば、PC(Personal Computer)、プリンタ、テレビ、携帯電話等のOSD画像を生成する種々の装置を採用可能である。
【0063】
また、プロジェクタ100〜102は、液晶プロジェクタには限定されず、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いたプロジェクタ等であってもよい。また、プロジェクタ100〜102の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクタ等)に分散して実装してもよい。なお、DMDは米国テキサス・インスツルメンツ社の商標である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】第1の実施例におけるプロジェクタの機能ブロック図である。
【図2】第1の実施例における圧縮OSDデータ群および展開OSDデータ群を示す図である。
【図3】第2の実施例におけるプロジェクタの機能ブロック図である。
【図4】第2の実施例における圧縮OSDデータ群および展開OSDデータ群を示す図である。
【図5】第3の実施例におけるプロジェクタの機能ブロック図である。
【図6】第3の実施例における状態データを示す図である。
【図7】第3の実施例における圧縮OSDデータを追加する処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図8(A)は、第3の実施例における更新前の状態データを示す図であり、図8(B)は、第3の実施例における更新後の状態データを示す図である。
【図9】第4の実施例におけるデフォルト言語を変更する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
100〜102 プロジェクタ(画像生成システム)、110、111 入力部、120、121 フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)、122 圧縮OSDデータ群、124 展開OSDデータ群、126 状態データ、130〜132 画像生成部、140 通信部、150 更新部、160 展開部、190 投写部、200〜202 情報記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1か国の言語ごとの圧縮OSDデータを含む圧縮OSDデータ群と、少なくとも1か国の言語ごとの展開OSDデータを含む展開OSDデータ群とを記憶する不揮発性メモリと、
前記展開OSDデータに基づき、OSD画像を生成する画像生成部と、
を含むことを特徴とする画像生成システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像生成システムにおいて、
前記言語の選択を示す選択情報を入力する入力部を含み、
前記画像生成部は、当該選択に応じた言語の前記展開OSDデータに基づき、当該言語で表示される前記OSD画像を生成することを特徴とする画像生成システム。
【請求項3】
請求項2に記載の画像生成システムにおいて、
前記選択に応じた前記圧縮OSDデータを展開して前記展開OSDデータ群の少なくとも一部として前記不揮発性メモリに記憶する展開部を含むことを特徴とする画像生成システム。
【請求項4】
前記圧縮OSDデータ群を更新することにより、少なくとも1か国の言語の前記圧縮OSDデータの追加、削除または更新を行う更新部を含むことを特徴とする画像生成システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の画像生成システムと、
前記OSD画像を投写する投写部と、
を含むプロジェクタ。
【請求項6】
不揮発性メモリを含むコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
少なくとも1か国の言語ごとの圧縮OSDデータを含む圧縮OSDデータ群と、少なくとも1か国の言語ごとの展開OSDデータを含む展開OSDデータ群とを前記不揮発性メモリに記憶させる記憶制御部と、
前記展開OSDデータに基づき、OSD画像を生成する画像生成部として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
不揮発性メモリを含むコンピュータにより読み取り可能なプログラムを記憶した情報記憶媒体であって、
請求項6に記載のプログラムを記憶した情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−256965(P2008−256965A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−99304(P2007−99304)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】