説明

画像編集再生装置及び画像編集再生方法

【課題】撮影装置で撮影した複数枚の写真に対し、簡便に編集を行うことを可能とし、編集結果が即時に確認できるとともに、今までにない興味深い編集画像を提供する。
【解決手段】画像編集再生装置1は、特定の方向における位置関係を、所定の配置規則に従って順に配置して、複数の画像に関する情報を表示する複数画像表示手段2と、前記複数画像表示手段2により表示された複数の画像に関する情報のうち、互いに隣接するものの連続的な選択を受け付ける画像選択入力手段3と、前記画像選択入力手段3により受け付けた選択に係る画像を示す情報を記録する画像情報記録手段4と、前記画像情報記録手段4により記録された複数の情報に基づいて前記情報に係る画像を連続して表示する連続画像表示手段5と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像編集再生装置及び画像編集再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ゲームコーナー等において、利用者を撮影し、モニタに表示した撮影画像にいたずら書きを加え、印刷して出力する撮影装置(いわゆるプリントシール機)があった(例えば特許文献1)。また、一部の撮影装置においては、その撮影画像を携帯電話機に送信して、携帯電話機のモニタに撮影画像を出力することが行われている。
【特許文献1】特開2005−326435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、1枚の写真に対する編集では編集方法に限界があり、利用者が飽きやすいという問題があった。そこで、撮影装置で撮影した複数枚の写真に対し、簡便に編集を行うことを可能とし、編集結果が即時に確認できるとともに、今までにない興味深い編集画像を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0005】
請求項1の発明は、特定の方向における位置関係を、所定の配置規則に従って順に配置して、複数の画像に関する情報を表示する複数画像表示手段(2)と、前記複数画像表示手段(2)により表示された複数の画像に関する情報のうち、互いに隣接するものの連続的な選択を受け付ける画像選択入力手段(3)と、前記画像選択入力手段(3)により受け付けた選択に係る画像を示す情報を記録する画像情報記録手段(4)と、前記画像情報記録手段(4)により記録された複数の情報に基づいて前記情報に係る画像を連続して表示する連続画像表示手段(5)と、を備える画像編集再生装置(1)である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数の画像は、所定の生成規則に基づいて生成された画像であることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像編集再生装置(1)において、前記画像選択入力手段(3)は、前記複数画像表示手段(2)により表示された複数の画像に関する情報の上を指示する指示要素の軌跡に掛かる画像を選択して受け付けることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記画像情報記録手段(4)は、前記画像選択入力手段(3)により受け付けた選択で画像に関する情報を選択している時間に係る情報を、前記画像を示す情報とともに記録し、前記連続画像表示手段(5)は、前記画像情報記録手段(4)により記録された時間に係る情報に基づいて前記画像を表示することを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記画像選択入力手段(3)により受け付けた選択に応じて音声処理に係る情報を決定する音声処理情報決定手段(12)と、前記音声処理に係る情報に基づいて音声を出力する音声出力手段(14)と、を備え、前記画像情報記録手段(4)は、前記音声処理情報決定手段(12)により決定された音声処理に係る情報を、前記選択に係る画像を示す情報とともに記録し、前記音声出力手段(14)は、前記連続画像表示手段(5)が前記画像を表示するときに、前記画像を示す情報とともに記録された前記音声処理に係る情報に基づいて音声を出力することを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記画像選択入力手段(3)により受け付けた選択に応じて映像処理に係る情報を決定する映像処理情報決定手段(13)と、前記映像処理に係る情報に基づいて前記選択に係る画像に映像効果を与える映像効果付与手段(15)と、を備え、前記画像情報記録手段(4)は、前記映像処理情報決定手段(13)により決定された映像処理に係る情報を、前記選択に係る画像を示す情報とともに記録し、前記映像効果付与手段(15)は、前記連続画像表示手段(5)が前記画像を表示するときに、前記画像を示す情報とともに記録された前記映像処理に係る情報に基づいて前記画像に映像効果を与えることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数の画像は、所定の空間に配置された複数のカメラによる撮影視点の異なる撮影画像であり、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報は、行方向における位置関係を前記撮影視点の空間的並びの順に、列方向における位置関係を撮影時刻の順に、マトリックス状に配置したものであることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0012】
請求項8の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数の画像は、所定の空間に配置された複数のカメラによる撮影視点の異なる撮影画像であり、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報は、行方向における位置関係を撮影時刻の順に、列方向における位置関係を前記撮影視点の空間的並びの順に、マトリックス状に配置したものであることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0013】
請求項9の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報は、行を構成する画像が同一であり、列方向における位置関係を撮影時刻の順に、マトリックス状に配置したものであることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0014】
請求項10の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数の画像は、所定の空間に配置された複数のカメラによる撮影視点の異なる撮影画像であり、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報は、列を構成する画像が同一であり、行方向における位置関係を前記撮影視点の空間的並びの順に、マトリックス状に配置したものであることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0015】
請求項11の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報のマトリックス状の配列の行と列とを入れ替えることにより新たなマトリックス状の配列を生成する画像マトリックス転置手段(6)を備えることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0016】
請求項12の発明は、請求項7または請求項8に記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報は、行方向または列方向の表示に係る画像に関する情報を同一にする画像マトリックス変換手段(7)を備えることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0017】
請求項13の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報のマトリックス状の配列を行方向または列方向に複数個並べて新たなマトリックス状の配列を生成する画像マトリックス繰り返し手段(8)を備えることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0018】
請求項14の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、それぞれ複数の画像から構成される2以上の異なるマトリックス状の配列に基づいて、新たなマトリックス状の配列を生成する画像マトリックス合成手段(9)を備え、前記複数画像表示手段(2)は、複数の画像に関する情報を前記新たなマトリックス状に配置して表示することを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0019】
請求項15の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記複数画像表示手段(2)は、画像を開示しないように前記画像に関する情報を表示することを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0020】
請求項16の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記画像選択入力手段(3)により受け付けた選択に係る画像を含む領域を拡大して表示する拡大表示手段(10)を備えることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0021】
請求項17の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置(1)において、前記画像選択入力手段(3)により受け付けた選択に係る画像の表示上の位置情報に基づいて前記複数画像表示手段(2)により表示される複数の画像に関する情報の表示を自動的にスクロールする自動スクロール手段(11)を備えることを特徴とする画像編集再生装置(1)である。
【0022】
請求項18の発明は、コンピュータを用いて画像を処理する方法であって、特定の方向における位置関係を、所定の規則に従って順に配置して、複数の画像に関する情報を表示する複数画像表示ステップと、前記表示された複数の画像に関する情報のうち、互いに隣接するものの連続的な選択を受け付ける画像選択入力ステップと、前記選択に係る画像を示す情報を記録する画像情報記録ステップと、前記記録された複数の情報に基づいて前記情報に係る画像を連続して表示する連続画像表示ステップとを備える画像編集再生方法である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明によれば、複数の画像に関する情報を所定の配置規則に従って順に配置して、隣接するものを連続して選択して、画像を連続的に再生するので、選択の仕方に応じて様々なつながりのある動画風に画像を再生することができる。
【0024】
(2)本発明によれば、所定の生成規則に基づいて生成された複数の画像に関する情報を所定の配置規則に従って順に配置して、隣接するものを連続して選択して、画像を連続的に再生するので、関連性のある画像を、選択の仕方に応じて様々なつながりのある動画風に再生することができる。
【0025】
(3)本発明によれば、複数の画像に関する情報を所定の配置規則に従って順に配置して、それらに対し指先等の指示要素で自由に軌跡を描くことで、当該軌跡に掛かる画像を連続して選択することができるので、短時間で簡単に複数画像の選択をすることができる。また、軌跡の描き方に応じて、様々な動画風に画像を再生して楽しむことができる。
【0026】
(4)本発明によれば、複数の画像に関する情報を指先等の指示要素で軌跡を描いたときの速度に応じて、画像を動画風に再生することができるので、再生速度を予測しながら編集(選択)を行うことができ、編集操作時と再生時の両方において楽しさを増加することができる。
(5)本発明によれば、複数の画像に関する情報を選択するのに応じて、自動的に音声処理方法が決定され、画像の再生時に音声出力されるので、音響効果により賑やかに演出して再生時の楽しさを増加することができる。
【0027】
(6)本発明によれば、複数の画像に関する情報を選択するのに応じて、自動的に映像処理方法が決定され、画像の再生時に映像効果が付与されるので、通常の画像の再生では味わえない映像効果により再生時の楽しさを増加することができる。
(7)本発明によれば、複数の画像に関する情報を撮影時刻と撮影視点に基づきマトリックス状に並べて表示するので、編集(選択)操作がしやすくなるとともに、時間的、空間的変化のある複数画像の再生を楽しむことができる。
【0028】
(8)本発明によれば、複数の画像に関する情報を撮影時刻に基づきマトリックス状に並べて表示するので、時間的変化に特徴がある複数画像の編集(選択)と再生を楽しむことができる。
(9)本発明によれば、複数の画像に関する情報を撮影視点に基づきマトリックス状に並べて表示するので、止まっている被写体が撮影視点の変化により恰も動いているように再生することが可能となる。
【0029】
(10)本発明によれば、複数の画像に関する情報が表示された配列を、行と列とを入れ替えたり、行または列の画像を同一のものにしたり、配列を繰り返したりして変換することができるので、利用者が操作しやすいように画面設定が可能となる。また、その結果、編集(選択)と再生のバリエーションを増やすことができ、楽しむ機会を増やすことができる。
【0030】
(11)本発明によれば、複数の画像に関する情報から構成される2以上の異なる配列から、新たな配列を作り出すことができるので、編集(選択)と再生のバリエーションを増やすことができ、楽しむ機会を増やすことができる。
(12)本発明によれば、編集時に画像の内容を開示しないように画像に関する情報を表示し、利用者に画像内容がわからない状態で画像に関する情報を選択させるので、予想のできない画像の再生を可能とし、楽しさを増加させることができる。
【0031】
(13)本発明によれば、画像の拡大表示機能を有するので、編集操作がしやすくなる。
(14)本発明によれば、編集画面の選択位置に応じて自動スクロール機能を有するので、編集操作がしやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
(第1実施形態)
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
本実施形態の前提として、被写体を、撮影時刻、及び空間的な撮影ポイントが近接する複数の写真を画面に並べて表示する。
【0033】
上記の複数の写真は、以下のような方法で撮影することができる。例えば、図1のように、複数台のカメラV00〜V23を、被写体を囲む円周上に並べて配置し、一斉にシャッターを切ることにより同時に、撮影視点の異なる複数枚の写真が撮影できる。図1では24台のカメラを15度ずつずらして円周上に配置しているので、同時に24枚の写真を撮影することができる。また図2のように、カメラを15度ずつ円周方向にずらしながら、上下方向には交互に波を打つようにずらして配置してもよい。このようにしても、隣接するカメラ同士は近接しており、隣接する2つのカメラから撮った写真は被写体を少し違った角度から撮っただけのよく似たものとなる。
【0034】
このように配置した複数台のカメラにより、同時に複数枚の写真が撮影できるが、これらのカメラを用い、複数回連続的に撮影すると、それぞれのカメラからは撮影時刻が異なり、時間的に近接する複数枚の写真が撮影される。例えば、撮影時間間隔を0.1秒として、10回連続撮影すると、1秒間に1つのカメラから10枚の写真が撮影される。したがって、被写体の周りに設置した24台のカメラからそれぞれ撮影時間間隔を0.1秒として、同じタイミングで10回連続撮影すると、1秒間に全部で240枚(=10×24)の写真が撮影できることになる。
【0035】
このようにして撮影された写真により、1つの写真を1つの要素とするマトリックスを構成することができる。上記の例では、24台のカメラで10回の連続撮影をすることとしたので、10行24列のマトリックスを構成するが、カメラの台数は24台より多くてもまた少なくてもよいし、連続撮影回数も10回より多くてもまた少なくてもよい。例えば、36台のカメラで20回連続撮影すれば20行36列のマトリックスを構成する。もちろん、36行20列のマトリックスと考えてもよい。
【0036】
[画像編集再生装置の機能構成図]
図3は、本実施形態に係る画像編集再生装置1の機能構成を示す図である。画像編集再生装置1は、複数画像表示手段2、画像選択入力手段3、画像情報記録手段4及び連続画像表示手段5を基本的手段として有し、さらに複数画像表示手段2にマトリックス状に表示される複数の写真について、配列の編集手段として画像マトリックス転置手段6、画像マトリックス転換手段7、画像マトリックス繰り返し手段8及び画像マトリックス合成手段9を有する。
【0037】
画像編集再生装置1は、入力時の補助機能を提供するものとして拡大表示手段10と自動スクロール手段11を有する。
また、画像編集再生装置1は、写真の表示(再生)に効果を与えるために、音声処理情報決定手段12、映像処理情報決定手段13、音声出力手段14及び映像効果付与手段15を有する。
【0038】
複数画像表示手段2は複数の写真(画像)を並べて表示する。その写真の配列の上を指先等で線描きするような方法で写真を選択すると、その選択情報は、画像選択入力手段3により受け付けられ、画像情報記録手段4に記録される。そして、画像情報記録手段4から写真の選択記録を読み出し、連続画像表示手段5により上記で選択された写真を動画風に再生する。そのとき、音声効果や映像効果を付加して面白みを加えることができる。
【0039】
[画像編集再生装置のハードウェア構成]
図4は、本実施形態に係る画像編集再生装置1のハードウェア構成を示す図である。画像編集再生装置1は、制御装置30を構成するCPU(Central Processing Unit)31(マルチプロセッサ構成ではCPU32等複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン20、通信I/F(I/F:インターフェイス)33、メインメモリ34、BIOS(Basic Input Output System)35、表示装置36、I/Oコントローラ37、並びにキーボード及びマウス等の入力装置38を備える。
【0040】
制御装置30は、画像編集再生装置1を統括的に制御するための装置であり、ハードディスク40(後述)に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0041】
通信I/F33は、画像編集再生装置1が、インターネット(図示せず)を介して編集前の写真情報を受け取ったり、また編集後の写真情報を送信したりする場合のネットワーク・アダプタである。通信I/F33は、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。BIOS35は、画像編集再生装置1の起動時にCPU31が実行するブートプログラムや、画像編集再生装置1のハードウェアに依存するプログラム等を記録する。
【0042】
表示装置36は、写真を編集(選択)したり再生(表示)するための画面を表示するものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。ディスプレイの表面は透明なタッチパネル(画像選択入力手段3)で覆われており、利用者が、ディスプレイにマトリックス状に表示された複数の写真を指先やタッチペン等の指示要素で触れることにより、選択することができるようになっている。触れられた位置の検出には、電子式、静電式、光学式、超音波式等の方法があるが、いずれの方法を用いてもよい。
【0043】
I/Oコントローラ37には、ハードディスク40、及び半導体メモリ41等の記憶装置42を接続することができる。入力装置38は、画像編集再生装置1の管理者による入力の受け付けを行うものである。出力装置39は、音声の出力を行うものである。ハードディスク40は、本ハードウェアを画像編集再生装置1として機能させるための各種プログラム、本発明の機能を実行するプログラム及び後述するテーブルを記憶する。
【0044】
以上、画像編集再生装置1のハードウェア構成について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータを画像編集再生装置1として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。したがって、本発明において一実施形態として説明した画像編集再生装置1により実現される機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することによって、あるいは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。
【0045】
なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御装置等を備えた情報処理装置をいい、画像編集再生装置1は、記憶装置42、制御装置30等を備えた情報処理装置により構成され、この情報処理装置は、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
【0046】
複数画像表示手段2と連続画像表示手段5には表示装置36が、画像選択入力手段3には表示装置36のタッチパネルが、画像情報記録手段4には記憶装置42が、音声出力手段14には出力装置39がそれぞれ対応するが、画像マトリックス転置手段6、画像マトリックス転換手段7、画像マトリックス繰り返し手段8、画像マトリックス合成手段9、拡大表示手段10、自動スクロール手段11、音声処理情報決定手段12、映像処理情報決定手段13、及び映像効果付与手段15には主に制御装置30が対応する。
【0047】
[画像マトリックス]
図5〜図7は、マトリックス状に配置された複数の写真(以下、画像マトリックスと呼ぶ)の例である。カメラV00〜カメラV23までの合計24台のカメラで、0.1秒間隔で10回の撮影を行って得られた写真を10行24列のマトリックスにして並べたものである。ここで、上記のように写真が撮影されることが写真(画像)の生成規則となる。
【0048】
行方向(横軸方向)は撮影視点の順に、列方向(縦軸方向)は撮影時刻の順に、写真が配置されている。ここで、「撮影視点の順」及び「撮影時刻の順」が配置規則となる。各写真には、写真番号I000〜I923の番号を付して示し、3桁の数字のうち、上1桁は撮影時刻、下2桁は撮影視点(カメラ番号)を示す。例えば、時刻0にカメラV00で撮影した写真はI000、時刻0.4にカメラV02で撮影した写真はI402である。これらは実際の写真を縮小して並べているものとするが、図中は写真に付けた写真番号のみで表示している。
【0049】
ここで、I000〜I023の24枚の写真(図6の太枠で表示)は、被写体を時刻0において24台のカメラでそれぞれ撮った写真である。隣り合う写真は、隣接するカメラで撮影したものなので、視点が少しずれただけのよく似た画像を構成する。したがって、I000〜I023の24枚の画像を連続的に表示すると、恰も被写体が回転しているような効果を生み出す。
【0050】
一方、I000〜I900の10枚の写真(図7の太枠で表示)は、被写体の動作状況を、時刻0から時刻0.9までの間にカメラV00で撮影した写真である。同様に、I001〜I901の10枚の写真は、被写体の動作状況を時刻0から時刻0.9までの間にカメラV01で撮影した写真である。
【0051】
[画像マトリックスの表示と選択]
図8は、表示装置36の表示画面50を示す図である。ここには、画像マトリックスが表示される画像マトリックス表示部51と、選択開始ボタン52、選択決定ボタン53、クリアボタン54及び再生ボタン55の4つのボタンが設けられている。利用者は、画像マトリックス表示部51に画像マトリックスが表示されたら、最初に選択開始ボタン52を押す。実際にはタッチパネルが接着されているので、指先等で触れるだけでよい。
【0052】
図9は、選択された写真に関する情報を記録し、それに基づいて写真の再生を行うための選択写真テーブルである。選択開始ボタン52が押されると選択写真テーブルの記録がスタートする。そして、利用者が、画像マトリックス表示部51に表示された画像マトリックスを構成する写真のいずれかに触れると、その写真の写真番号とその時刻が、一連番号が若い方から順に選択写真テーブルの写真番号と選択開始時刻の欄にそれぞれ記録される。
【0053】
図9では、9時丁度にI300の写真が最初に触れられたことを示している。そして、利用者が、画像マトリックス上を指先等で線描き風に選択すると軌跡がモニタに表示される。触れた場所がI300の写真から隣接するI301の写真に移ると、その時刻がI300の選択終了時刻に記録され、選択開始時刻と選択終了時刻の時間差が時間の欄に記録されるとともに、一連番号2の所定の欄に写真番号I301とその時刻が記録される。そのようにして、指先等で描いた軌跡が通過した写真について、順次選択写真テーブルに記録されていく。そして、各写真の選択滞留時間、つまり、指先等が各写真に触れてからその写真を離れるまでの時間が同時に選択写真テーブルに記録されていく。
【0054】
図9に示した例では、I300の写真は0.12秒間触れられていたことを示している。利用者がI509の写真に触れているところで、利用者が指先等を画像マトリックス表示部から離し、選択決定ボタンを押すと、選択写真テーブルの次の欄に「FFFF」が記録される。図9の例では、一連番号11の各欄等に「FFFF」が記録されている。
【0055】
したがって、図9は、I300からスタートしI509までの全部で10個の写真の上を指先等で線描きした後、選択決定ボタンが押されたことを示している。利用者は、選択決定する前に、クリアボタンを押すことで、それまで選択写真テーブルに記録された内容をクリアすることができる。
図10は、図9に示したように選択写真テーブルが記録される場合の画像マトリックス上の選択の軌跡を示している。
【0056】
[画像の再生]
図11は、選択した複数の写真を連続して再生するとき表示する再生画面を示している。選択決定ボタンが押された後、再生ボタン55(図8)を押すと、編集画面(図8)から再生画面(図11)に画面が切り替わる。再生画面には、再生画像表示部60と、巻戻しボタン61、逆送りボタン62、順送りボタン63、一時停止ボタン64、停止ボタン65、早送りボタン66及び編集ボタン67の7つのボタンがある。編集ボタン67は、再生画面(図11)から編集画面(図8)に画面を切り替えるためのボタンである。それ以外のボタン61〜66は画像の再生操作に用いられる。
【0057】
順送りボタン63を押すと、選択写真テーブル(図9)に記録された写真番号の写真が、再生画像表示部60に連続的に表示される。そのとき、各写真は、選択写真テーブルに記録されている時間だけそれぞれ表示される。したがって、指先等で図10に示す画像マトリックス上に線を描くように選択したときの速さで写真が再生されることになる。
このように、編集後すぐに再生をすることができるので、利用者は再生内容が気に入るまで編集(選択)を何度も繰り返すことができる。
【0058】
画像マトリックスを、列方向には時間的に近接した被写体の写真、行方向には位置的に近接した被写体の写真で構成しておくと、隣り合う写真はわずかな撮影時刻や撮影視点が異なるだけのよく似た写真になる。したがって、編集時に、画像マトリックスから指先等を離さずに線を描くと、再生した画像もほぼ滑らかな動きのある連続写真となる。
図12は、画像マトリックスの上を選択のために線描きした例を示す。このように、画像マトリックスの線描きの仕方は自由であり、図12のように、一度線描きした写真の上を再度線描きすることも可能である。
【0059】
このように、1つの画像マトリックスに対して、線描きの仕方の数だけ再生画像が生成されるので、選択写真テーブル(図9)の内容を、名前を付けてファイルとして保存しておけば、以後、ファイル名を指定することで、いつでも再生することができる。また、そのファイルを転送すれば、別の再生装置(再生機能を持ったコンピュータ)で再生することができる。携帯電話機、PDA、パソコン(パーソナルコンピュータ)等でそのファイルをダウンロードして再生することも可能である。
このようにすることで、自由に行った線描きに応じて、予想しない連続写真の再生が可能となり、遊戯効果を生み出すことができる。
【0060】
(第2実施形態)
第1実施形態では、写真の再生のみについての例を説明したが、写真の再生と同時に音声やテロップ等の挿入を行うこともできる。例えば、画像マトリックスを複数の部分に分割したゾーンと呼ぶエリアに分け、そのゾーン毎に特定の音声処理や映像処理と対応付ける方法をとることができる。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0061】
図13では、画像マトリックスをゾーンIからゾーンVIまで6つのゾーンに分けた例を示している。
図14は、ゾーン編集テーブルを示す図である。各ゾーンの左上の写真番号をゾーン始番号、右下の写真番号をゾーン終番号として、対角線の両端にある写真番号でゾーンの範囲を表し、これに対応する音声処理コードと映像処理コードを保有している。
【0062】
図15は、図9の選択写真テーブルに音声処理コードと映像処理コードの記録欄を加えたものである。図15には、選択された写真がどのゾーンに属していたかに応じてそのゾーンに対応する音声処理コードと映像処理コードが記録されている。
この選択写真テーブル(図15)に基づいて写真の再生をするとき、再生する写真に対応する音声処理コードと映像処理コードに基づいて、音声処理と映像処理が行われる。
【0063】
図16は、音声処理テーブルである。音声処理としては、音声処理テーブルに基づいて音声処理コードに対応する、ハードディスク40に記憶した音声ファイル(図示せず)に記録される音声が再生されるようにすることができる。
図17は、映像処理テーブルである。映像処理としては、映像処理テーブルに基づいて映像処理コードに対応する、ハードディスク40に記憶したテロップファイル(図示せず)に記録されるテロップを流すようにすることができる。
【0064】
音声処理や映像処理の仕方はこれに限られるものではなく、例えば、ある映像処理コードに対応して再生される写真の色調を淡くしたり、セピア色にして表示したり、いろいろな映像効果を与えるようにすることもできる。
また、上述の例では、ゾーンに分けて音声処理や映像処理の方法を決定するようにしたが、これに限られるものでなく、例えば、再生時間に応じて決定するようにしてもよい。
このようにすることで、写真だけの再生では得られない遊戯効果を生み出すことができる。
【0065】
(第3実施形態)
第3実施形態では、編集画面(図8)に表示する画像マトリックスの構成を変えることができる例を示す。
【0066】
画像マトリックスの基本形は図5に記載したように、列方向を撮影時刻、行方向をカメラ番号とした写真から構成されるが、編集画面に画像マトリックスの変換ボタンを設けて、画像マトリックスの構成を変更できるようにしてもよい。編集画面の例を図18に、変換メニュー画面の例を図19に示す。
図18は、第1実施形態で説明した図8の編集画面に変換ボタン56を追加したものである。変換ボタン56を押すと、図19に示した変換メニュー画面70が表示される。
【0067】
「縦横入れ替え」のボタン71を押すと、画像マトリックスの行と列が入れ替わった画像マトリックスに変換される。具体的には図20に例を表示したが、行はカメラ番号別、列は撮影時刻別となっている。このように、行と列を入れ替えることにより、利用者の好みに合わせて操作しやすいように画面の設定が可能となる。
【0068】
「カメラ固定」のボタン72を押すと、右側にドロップダウンリストを表示するためのボタン73が現れ(図19ではすでに現れた例を表示)、カメラ番号を選択する。カメラV00を選択した場合の変換後の画像マトリックスの例を図21に示す。ここでは、すべての列がカメラV00で撮影された写真になっている。例えば、顔の表情のようなものは、正面のカメラで撮った写真に固定した方が面白い可能性があるからである。
【0069】
「時間固定」のボタン74を押すと、上記と同様、右側にドロップダウンリストを表示するためのボタン75が現れ(図19ではすでに現れた例を表示)、ここで時間を選択する。t=0.1を選択した場合の変換後の画像マトリックスの例を図22に示す。ここでは、すべての行がt=0.1の時刻に撮影された画像になっている。
【0070】
「画像マトリックス繰り返し」のボタン76を押すと、右側に2つのドロップダウンリストを表示するためのボタン77及びボタン78が現れ(図19ではすでに現れた例を表示)、ボタン77で繰り返しの方向、ボタン78で繰り返しの回数を選択する。図23に、行方向に4回繰り返したときに生成される画像マトリックスの例を示す。列方向に繰り返す場合も同様である。
【0071】
「ミックス」のボタン79を押すと、2つの異なる画像マトリックスの要素をミックスして新しい画像マトリックスを生成する。この場合は、ソースとなる画像マトリックスのマトリックス名を指定し、ミックス方法も指定する必要があるが、具体的な指定方法は省略する。図24に、画像マトリックスAと画像マトリックスB(要素は斜体文字で表示)の要素をミックスして新しい画像マトリックスCを生成した例を示している。この例では、画像マトリックスAの奇数列と画像マトリックスBの偶数列を組み合わせて新しい画像マトリックスCを生成している。
【0072】
「ブラインド」のボタン80を押すと、画像マトリックス表示部51(図18)に表示される画像マトリックスにおいて画像を見せなくするために写真が遮蔽され、単なる単色、もしくは写真と無関係な模様で表示される。図25に具体例を示す。写真を見せずに行った方が再生する態様がまったく予想できず面白い場合もあるからである。
【0073】
(第4実施形態)
本実施形態は、指先等の操作をしやすくするための例である。
一般に、画像マトリックス表示部に画像マトリックスを表示すると各要素を構成する写真は小さくなり見にくくなってしまう。そこで、虫眼鏡機能を設け、指先等が触れているところの周辺を拡大して見やすくすると便利である。そこで、指先等が触れている場所の画面上の位置を測定し、その位置から例えば半径20mm以内にある画像を半径40mmの枠内に拡大して画面上で表示するようにすれば、画像を確認しながら線描きすることができる。図26に具体的な例を示す。
【0074】
また、画像マトリックスが大きくて、画像マトリックス表示部に収まりきらない場合は、スクロールをしなければ画像マトリックスの全体を見ることができない。しかし、画像マトリックスを指先等で線描きしながら、スクロール操作をするのは不便である。そこで、指先等が触れる場所が画像マトリックス表示部の端に近づいたときには、自動的にスクロールするようにすると便利である。
【0075】
図27に示した編集画面において、指先等が触れる場所が、画像マトリックス表示部51に引いた縦横各2本の点線90〜93で示される部分に入ったときには、それぞれ矢印で示した方向に自動スクロールするようにする。これは、指先等が触れる場所の位置を検出して、その位置が所定の場所に入ったらスクロールボタンを押した場合と同様の処理を行うことで実現することができる。こうすることで、画像マトリックス表示部に収まりきらない画像マトリックスに対しても簡単に線描き操作をすることができる。
【0076】
なお、自動スクロールが起動される時点で選択されている場所はロックされ、選択時間の計算からも除外されるようにする。自動スクロールでの画像の動きに合わせて指先等を動かすのは困難であり、自動スクロールが停止した後、新たに選択を開始すればいいからである。
【0077】
(変形形態)
以上の説明では、複数の写真がマトリックス状に並べて表示されることを前提に行ったが、これに限るものではない。完全なマトリックスではなく、複数の写真を列または行あるいは両方を少しずらして並べたり、複数の写真を円形や三角形その他の形状に並べて表示するようにしてもよい。その場合は、その並べ方に応じて様々な変換方法を設けることができる。
【0078】
例えば、図28のように画像a〜hが配置されている場合を考える。この場合マトリックス状に配置されているとはいえないが、画像aと画像dとの関係を考えると、横方向の位置関係は画像dが画像aの右にある。同じように画像fは画像dの右にある。したがって、横方向が撮影視点の空間的並びの順であるとするならば、撮影視点は、画像a、画像d、画像fの順に規則的に並んでいることになる。
【0079】
また、縦方向の位置関係が撮影時刻の順であるとするならば、撮影時刻は、画像a、画像f、画像dの順に規則的に並んでいることになる。このように完全なマトリックス状に配置されたものでなくても、いずれの方向の位置関係をどのような規則に基づいて決めるかが決まれば本発明の技術的範囲に含まれる。
【0080】
なお、方向としては、必ずしも直線で定まる方向でなくても、曲線により定まるものであってもよい。また、規則(生成規則または配置規則)としては、撮影視点や、撮影時刻のみならず、撮影時のズーム度や画面の色合い等、様々なものが考えられるので、これらを適宜組み合わせて用いることができる。
【0081】
また、画像マトリックス上への線描きによる選択は指先等で行うこととしたが、これに限られるものではない。前後左右に自由に選択箇所を移動できる手段であれば、他の手段であってもよい。例えば、ジョイスティック、ポインティング・スティック(トラックポイント)、タッチパッド、データグローブ、トラックボール、ペンタブレット、マウス、ライトペン、ジョイパッド、キーボード等が利用できる。
また、以上の説明では、画像は写真であるとしたが、写真に限定されない。例えば、アニメ等のような人工的に描いたものであってもよい。
また、画像の生成規則と配置規則を分けたが、両者は同じものであってもよい。例えば、0.1秒毎に撮影した写真をその通り配置する場合は、両者は同じと考えられる。しかし、0.1秒毎に撮影した写真を、0.1秒目、0.2秒目、0.4秒目、0.8秒目というように、等比数列的に配置する場合は、両者は異なる。
【0082】
また、撮影時間間隔は0.1秒に限ることはない。例えば、それぞれの撮影視点に8ミリカメラのようなものを置き、撮影された各フレーム画像を用いるようにしてもよい。その場合、1秒間に24枚以上の撮影がされるので、撮影時間間隔は0.1秒より短くなる。その際、必ずしも、各撮影視点で厳密に同期を取って撮影する必要はない。撮影開始時点がほぼ一致していれば、フレームごとの撮影時間が一致していなくても、編集上特に支障はないからである。また、8ミリカメラに限るものではなく、動画撮影を行い、適当にフレーム画像を抜き出して利用してももちろんよい。このようにすれば、現在一般に使われている動画撮影用のカメラが利用できるだけでなく、撮影した画像も滑らかな動きのあるものとなるからである。
【0083】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】第1実施形態に係る複数のカメラ配置の一例を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る複数のカメラ配置の一例を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る画像編集再生装置1の機能構成図である。
【図4】第1実施形態に係る画像編集再生装置1のハードウェア構成図である。
【図5】第1実施形態に係る画像マトリックスを示す図である。
【図6】第1実施形態に係る画像マトリックスを示す図である。
【図7】第1実施形態に係る画像マトリックスを示す図である。
【図8】第1実施形態に係る編集画面を示す図である。
【図9】第1実施形態に係る選択写真テーブルを示す図である。
【図10】第1実施形態に係る画像マトリックスを示す図である。
【図11】第1実施形態に係る再生画面を示す図である。
【図12】第1実施形態に係る画像マトリックスを示す図である。
【図13】第2実施形態に係る画像マトリックスのゾーン分割を示す図である。
【図14】第2実施形態に係るゾーン編集テーブルを示す図である。
【図15】第2実施形態に係る選択写真テーブルを示す図である。
【図16】第2実施形態に係る音声処理テーブルを示す図である。
【図17】第2実施形態に係る映像処理テーブルを示す図である。
【図18】第3実施形態に係る編集画面を示す図である。
【図19】第3実施形態に係る変換メニュー画面を示す図である。
【図20】第3実施形態に係る画像マトリックスの一例を示す図である。
【図21】第3実施形態に係る画像マトリックスの一例を示す図である。
【図22】第3実施形態に係る画像マトリックスの一例を示す図である
【図23】第3実施形態に係る画像マトリックスの一例を示す図である。
【図24】第3実施形態に係る画像マトリックスの合成の一例を示す図である。
【図25】第3実施形態に係る編集画面の一例を示す図である。
【図26】第4実施形態に係る写真拡大機能を示す図である。
【図27】第4実施形態に係る自動スクロール機能を示す図である。
【図28】変形形態に係る画像の配置例を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
1 画像編集再生装置
20 バス
30 制御装置
42 記憶装置
V00〜V23 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の方向における位置関係を、所定の配置規則に従って順に配置して、複数の画像に関する情報を表示する複数画像表示手段と、
前記複数画像表示手段により表示された複数の画像に関する情報のうち、互いに隣接するものの連続的な選択を受け付ける画像選択入力手段と、
前記画像選択入力手段により受け付けた選択に係る画像を示す情報を記録する画像情報記録手段と、
前記画像情報記録手段により記録された複数の情報に基づいて前記情報に係る画像を連続して表示する連続画像表示手段と、
を備える画像編集再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像編集再生装置において、
前記複数の画像は、所定の生成規則に基づいて生成された画像であることを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像編集再生装置において、
前記画像選択入力手段は、前記複数画像表示手段により表示された複数の画像に関する情報の上を指示する指示要素の軌跡に掛かる画像を選択して受け付けることを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記画像情報記録手段は、前記画像選択入力手段により受け付けた選択で画像に関する情報を選択している時間に係る情報を、前記画像を示す情報とともに記録し、
前記連続画像表示手段は、前記画像情報記録手段により記録された時間に係る情報に基づいて前記画像を表示する
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記画像選択入力手段により受け付けた選択に応じて音声処理に係る情報を決定する音声処理情報決定手段と、
前記音声処理に係る情報に基づいて音声を出力する音声出力手段と、
を備え、
前記画像情報記録手段は、前記音声処理情報決定手段により決定された音声処理に係る情報を、前記選択に係る画像を示す情報とともに記録し、
前記音声出力手段は、前記連続画像表示手段が前記画像を表示するときに、前記画像を示す情報とともに記録された前記音声処理に係る情報に基づいて音声を出力する
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記画像選択入力手段により受け付けた選択に応じて映像処理に係る情報を決定する映像処理情報決定手段と、
前記映像処理に係る情報に基づいて前記選択に係る画像に映像効果を与える映像効果付与手段と、
を備え、
前記画像情報記録手段は、前記映像処理情報決定手段により決定された映像処理に係る情報を、前記選択に係る画像を示す情報とともに記録し、
前記映像効果付与手段は、前記連続画像表示手段が前記画像を表示するときに、前記画像を示す情報とともに記録された前記映像処理に係る情報に基づいて前記画像に映像効果を与える
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置において、前記複数の画像は、所定の空間に配置された複数のカメラによる撮影視点の異なる撮影画像であり、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報は、行方向における位置関係を前記撮影視点の空間的並びの順に、列方向における位置関係を撮影時刻の順に、マトリックス状に配置したものである
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項8】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置において、前記複数の画像は、所定の空間に配置された複数のカメラによる撮影視点の異なる撮影画像であり、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報は、行方向における位置関係を撮影時刻の順に、列方向における位置関係を前記撮影視点の空間的並びの順に、マトリックス状に配置したものである
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項9】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報は、行を構成する画像が同一であり、列方向における位置関係を撮影時刻の順に、マトリックス状に配置したものである
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項10】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像編集再生装置において、前記複数の画像は、所定の空間に配置された複数のカメラによる撮影視点の異なる撮影画像であり、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報は、列を構成する画像が同一であり、行方向における位置関係を前記撮影視点の空間的並びの順に、マトリックス状に配置したものである
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項11】
請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報のマトリックス状の配列の行と列とを入れ替えることにより新たなマトリックス状の配列を生成する画像マトリックス転置手段を備える
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項12】
請求項7または請求項8に記載の画像編集再生装置において、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報は、行方向または列方向の表示に係る画像に関する情報を同一にする画像マトリックス変換手段を備える
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項13】
請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報のマトリックス状の配列を行方向または列方向に複数個並べて新たなマトリックス状の配列を生成する画像マトリックス繰り返し手段を備える
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項14】
請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
それぞれ複数の画像から構成される2以上の異なるマトリックス状の配列に基づいて、新たなマトリックス状の配列を生成する画像マトリックス合成手段を備え、
前記複数画像表示手段は、複数の画像に関する情報を前記新たなマトリックス状に配置して表示する
ことを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項15】
請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記複数画像表示手段は、画像を開示しないように前記画像に関する情報を表示することを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項16】
請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記画像選択入力手段により受け付けた選択に係る画像を含む領域を拡大して表示する拡大表示手段を備えることを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項17】
請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像編集再生装置において、
前記画像選択入力手段により受け付けた選択に係る画像の表示上の位置情報に基づいて前記複数画像表示手段により表示される複数の画像に関する情報の表示を自動的にスクロールする自動スクロール手段を備えることを特徴とする画像編集再生装置。
【請求項18】
コンピュータを用いて画像を処理する方法であって、
特定の方向における位置関係を、所定の規則に従って順に配置して、複数の画像に関する情報を表示する複数画像表示ステップと、
前記表示された複数の画像に関する情報のうち、互いに隣接するものの連続的な選択を受け付ける画像選択入力ステップと、
前記選択に係る画像を示す情報を記録する画像情報記録ステップと、
前記記録された複数の情報に基づいて前記情報に係る画像を連続して表示する連続画像表示ステップと
を備える画像編集再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−187388(P2009−187388A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27908(P2008−27908)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】