説明

画像表示システム、画像生成装置、及び、画像表示方法

【課題】周辺画像に表示内容を切り替える場合において、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握できる技術を提供する。
【解決手段】画像表示システム120においては、ディスプレイの表示内容を周辺画像に切り替える場合に、複数の合成画像を時間的に連続して表示して、所定の基準視点VP0から移動先の視点VP1まで仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このため、切り替え後にディスプレイ21に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両において画像を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車などの車両に搭載され、車載カメラで得られる撮影画像に基づいて車両の周辺の領域を示す周辺画像を車室内のディスプレイに表示する画像表示システムが知られている。この画像表示システムを利用することにより、ユーザ(代表的にはドライバ)は車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握することができる。
【0003】
例えば、運転席の逆側となるフロントフェンダの外側領域は運転席から死角となりやすく、車体と障害物との間のクリアランスをユーザが把握しにくい。これに対して、画像表示システムを利用すれば、車両の側方に配置された車載カメラの撮影画像に基づいてフロントフェンダの外側領域を示す周辺画像を車室内のディスプレイに表示できる。これにより、車両の幅寄せを行う場合などにおいて、運転席の逆側の車体と障害物との間のクリアランスをユーザが容易に確認できることとなる。
【0004】
なお、本明細書で説明する技術に関連する技術を開示した文献として特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−210458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年では、車両の前方、後方、側方などの複数の位置に車載カメラを配置し、それら複数の車載カメラで得られる撮影画像に基づく周辺画像を表示する画像表示システムも提案されている。このような画像表示システムでは、異なる視点からみた周辺画像を表示することが可能である。例えば、車両の前方の視点からみた周辺画像や、車両の後方の視点からみた周辺画像などを表示することができる。
【0007】
しかしながら、このように複数の視点からみた周辺画像を表示可能な画像表示システムでは、ディスプレイの表示内容を周辺画像に切り替えた場合に、表示された周辺画像がいずれの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握しにくい。
【0008】
例えば、車両の周辺の地図画像の表示状態において、車両の後方の視点からみた周辺画像に表示内容を切り替えた場合において、切り替え後に表示された周辺画像が、いずれ視点からみたものであるかをユーザが直感的に把握することが難しいことがある。また、車両の前方の視点からみた周辺画像の表示状態において、車両の後方の視点からみた周辺画像に表示内容を切り替えた場合など、表示する周辺画像の視点が変更された場合においても同様である。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、周辺画像に表示内容を切り替える場合において、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両に搭載される画像表示システムであって、前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を入力する入力手段と、前記撮影画像に基づいて、任意の仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する画像生成手段と、前記撮影画像に基づく第1視点からみた第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、複数の前記合成画像を時間的に連続して表示して、所定の基準視点から前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現を行う表示手段と、を備えている。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像表示システムにおいて、前記表示手段は、前記車両の周辺の地図画像を表示可能であり、前記地図画像から前記第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、前記アニメーション表現を行う。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の画像表示システムにおいて、前記表示手段は、前記第1視点と異なる第2視点からみた第2周辺画像から、前記第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、前記第2視点から前記基準視点を経由して前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動する前記アニメーション表現を行う。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、前記基準視点は、前記車両を俯瞰する視点である。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、前記基準視点は、前記車両のドライバの視点である。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項2に記載の画像表示システムにおいて、上空から地上を撮影した写真画像を取得する写真取得手段、をさらに備え、前記基準視点は、前記車両を俯瞰する視点であり、前記表示手段は、前記アニメーション表現を行う前に、前記地図画像と略同一の縮尺で前記車両の周囲の領域を示す前記写真画像を表示した後、前記基準視点からみた前記合成画像と略同一の縮尺で前記車両の周囲の領域を示すまで前記写真画像の被写体像を段階的に拡大する。
【0016】
また、請求項7の発明は、車両に搭載される表示装置に表示させる画像を生成する画像生成装置であって、前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を入力する入力手段と、前記撮影画像に基づいて、任意の仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する画像生成手段と、前記表示装置が前記撮影画像に基づく第1視点からみた第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、複数の前記合成画像を前記表示装置に時間的に連続して出力し、所定の基準視点から前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現を前記表示装置に行わせる出力手段と、を備えている。
【0017】
また、請求項8の発明は、車両に搭載される表示装置に画像を表示する画像表示方法であって、前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を入力する工程と、前記撮影画像に基づいて、任意の仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する工程と、前記表示装置が前記撮影画像に基づく第1視点からみた第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、複数の前記合成画像を時間的に連続して表示して、所定の基準視点から前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現を行う工程と、を備えている。
【発明の効果】
【0018】
請求項1ないし8の発明によれば、周辺画像に表示内容を切り替える場合に、所定の基準視点から周辺画像の視点まで仮想視点が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このため、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握できる。
【0019】
また、特に請求項2の発明によれば、地図画像から周辺画像に表示内容を切り替える場合において、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握できる。
【0020】
また、特に請求項3の発明によれば、表示する周辺画像の視点を切り替える場合に、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握できる。
【0021】
また、特に請求項4の発明によれば、車両を俯瞰する視点から周辺画像の視点まで仮想視点が段階的に移動するアニメーション表現がなされるため、周辺画像の視点を車両全体を基準に容易に把握することができる。
【0022】
また、特に請求項5の発明によれば、車両のドライバの視点から周辺画像の視点まで仮想視点が段階的に移動するアニメーション表現がなされるため、周辺画像の視点をドライバの視点を基準に容易に把握することができる。
【0023】
また、特に請求項6の発明によれば、地図画像から周辺画像に表示内容を切り替える場合において、地図画像と略同一の縮尺で車両の周囲の領域を示す写真画像を表示し、その後、基準視点からみた合成画像と略同一縮尺で車両の周囲の領域を示すまで写真画像の被写体像を段階的に拡大する。さらに、基準視点から周辺画像の視点まで仮想視点が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このため、表示切替前の地図画像から表示切替後の周辺画像まで、表示する画像の視点をスムーズに変更することができる。その結果、表示手段に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザがさらに直感的に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、第1の実施の形態の画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、車載カメラが車両に配置される位置を示す図である。
【図3】図3は、合成画像を生成する手法を説明する図である。
【図4】図4は、画像表示システムの動作モードの遷移を示す図である。
【図5】図5は、俯瞰画像がディスプレイに表示される様子を示す図である。
【図6】図6は、仮想視点の遷移の一例を示す図である。
【図7】図7は、アニメーション表現の一例を示す図である。
【図8】図8は、仮想視点の遷移の一例を示す図である。
【図9】図9は、アニメーション表現の一例を示す図である。
【図10】図10は、ナビモードから周辺画像を表示する動作モードに切り替える場合の処理の流れを示す図である。
【図11】図11は、仮想視点の遷移の一例を示す図である。
【図12】図12は、アニメーション表現の一例を示す図である。
【図13】図13は、周辺画像を表示する動作モードの相互間で動作モードを切り替える場合の処理の流れを示す図である。
【図14】図14は、ドライバ視点画像がディスプレイに表示される様子を示す図である。
【図15】図15は、仮想視点の遷移の一例を示す図である。
【図16】図16は、仮想視点の遷移の一例を示す図である。
【図17】図17は、第3の実施の形態の画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図18】図18は、写真画像がディスプレイに表示される様子を示す図である。
【図19】図19は、ディスプレイに表示される画像の遷移を示す図である。
【図20】図20は、ナビモードから周辺画像を表示する動作モードに切り替える場合の処理の流れを示す図である。
【図21】図21は、仮想視点からの合成画像を表示する動作モードの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
<1.第1の実施の形態>
<1−1.システム構成>
図1は、第1の実施の形態の画像表示システム120の構成を示すブロック図である。この画像表示システム120は、車両(本実施の形態では、自動車)に搭載されるものであり、車両の周辺を撮影して画像を生成して車室内に表示する機能を有している。画像表示システム120のユーザ(代表的にはドライバ)は、この画像表示システム120を利用することにより、当該車両の周辺の様子をほぼリアルタイムに把握できるようになっている。
【0027】
図1に示すように、画像表示システム120は、車両の周辺の様子を示す周辺画像を生成する画像生成装置100と、車両に乗車するユーザに対して各種情報を表示するナビゲーション装置20とを主に備えている。画像生成装置100で生成された周辺画像は、ナビゲーション装置20において表示される。
【0028】
ナビゲーション装置20は、ユーザに対しナビゲーション案内を行うものであり、タッチパネル機能を備えた液晶などのディスプレイ21と、ユーザが操作を行うハードスイッチなどの操作部22と、装置全体を制御する制御部23とを備えている。ディスプレイ21の画面がユーザから視認可能なように、ナビゲーション装置20は車両のインストルメントパネルなどに設置される。
【0029】
ユーザの各種の指示は、操作部22とタッチパネルとしてのディスプレイ21とによって受け付けられる。制御部23は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータであり、所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことでナビゲーション機能を含む各種の機能が実現される。ナビゲーション装置20は、画像生成装置100と通信可能に接続され、画像生成装置100との間で各種の制御信号の送受信や、画像生成装置100で生成された画像の受信が可能となっている。
【0030】
ディスプレイ21には、制御部23の制御により、通常は、ナビゲーション装置20単体の機能によって、ナビゲーション案内用の車両の周辺の地図画像が表示される。地図画像は、ナビゲーション装置20が備えるハードディスクなどに予め記憶されている。また、ナビゲーション装置20が備えるGPS装置によって車両の位置(緯度、経度)が取得され、この車両の位置に基づいて、車両の周辺の地図画像がディスプレイ21に表示される。表示する地図画像の縮尺はユーザの操作部22の操作に応じて変更可能とされている。
【0031】
一方で、画像表示システム120の動作モードを変更した場合は、画像生成装置100で生成された車両の周辺の様子を示す周辺画像が、ディスプレイ21に表示される。これにより、ナビゲーション装置20は、画像生成装置100で生成された周辺画像を受信して表示する表示装置としても機能する。
【0032】
画像生成装置100は、画像を生成する機能を有するECU(Electronic Control Unit)である本体部10と、車両の周辺を撮影する撮影部5とを備えている。本体部10は、車両の所定の位置に配置され、撮影部5で車両の周辺を撮影して得られる撮影画像に基づいてディスプレイ21に表示するための周辺画像を生成する。
【0033】
撮影部5は、本体部10に電気的に接続され、本体部10からの信号に基づいて動作する。撮影部5は、車載カメラであるフロントカメラ51、サイドカメラ52、及び、バックカメラ53を備えている。各車載カメラ51〜53は、レンズと撮像素子とを備えており電子的に画像を取得する。
【0034】
これらの複数の車載カメラ51〜53は、車両の異なる位置にそれぞれ配置される。図2は、車載カメラ51〜53が車両9に配置される位置を示す図である。
【0035】
図2に示すように、フロントカメラ51は、車両9の前端にあるナンバープレート取付位置の近傍に設けられ、その光軸51aは車両9の直進方向に向けられている。バックカメラ53は、車両9の後端にあるナンバープレート取付位置の近傍に設けられ、その光軸53aは車両9の直進方向の逆方向に向けられている。これらフロントカメラ51やバックカメラ53の取り付け位置は、左右中央であることが望ましいが、左右中央から左右方向に多少ずれた位置であってもよい。また、サイドカメラ52は左右のドアミラー93にそれぞれ設けられ、その光軸52aは車両9の左右方向(直進方向に直交する方向)に沿って車両9の外側に向けられている。
【0036】
これらの車載カメラ51〜53のレンズとしては魚眼レンズなどが採用されており、車載カメラ51〜53は180度以上の画角θを有している。このため、4つの車載カメラ51〜53を利用することで、車両9の全周囲の撮影が可能となっている。
【0037】
図1に戻り、画像生成装置100の本体部10は、装置全体を制御する制御部1と、撮影部5の4つの車載カメラ51〜53それぞれの撮影画像を入力する入力端子49と、表示用の周辺画像を生成する画像生成部3と、ナビゲーション装置20との間で通信を行うナビ通信部42とを主に備えている。
【0038】
ナビゲーション装置20の操作部22やディスプレイ21によって受け付けられたユーザからの各種の指示は、制御信号としてナビ通信部42によって受け付けられて制御部1に入力される。また、画像生成装置100は、表示内容を切り替える指示をユーザから受け付ける切替スイッチ43を備えている。この切替スイッチ43からもユーザの指示を示す信号が制御部1に入力される。これにより、画像生成装置100は、ナビゲーション装置20に対するユーザの操作、及び、切替スイッチ43に対するユーザの操作の双方に応答した動作が可能となっている。切替スイッチ43は、ユーザが操作しやすいように、本体部10とは別に車両の適位置に配置される。
【0039】
画像生成部3は、各種の画像処理が可能なハードウェア回路であり、入力端子49を介して撮影部5から入力される撮影画像を処理し、ディスプレイ21に表示するための周辺画像を生成する。画像生成部3は、撮影画像調整部31、及び、合成画像生成部32を主な機能として備えている。
【0040】
撮影画像調整部31は、撮影部5で取得された撮影画像を対象とし、表示に利用するための調整を行うものである。具体的には、撮影画像調整部31は、撮影画像に対して、歪み補正、拡大縮小、及び、切り出しなどの画像処理を行う。
【0041】
合成画像生成部32は、撮影部5の複数の車載カメラ51〜53で取得された複数の撮影画像に基づいて、車両の周辺の任意の仮想視点からみた車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する。合成画像生成部32が合成画像を生成する手法については後述する。
【0042】
撮影画像調整部31に表示用に調整された撮影画像、及び、合成画像生成部32により生成された合成画像は、ナビ通信部42によってナビゲーション装置20に出力される。これにより、被写体像として車両の周辺の少なくとも一部の領域を含む周辺画像がナビゲーション装置20のディスプレイ21に表示されることになる。
【0043】
本明細書において、「周辺画像」とは、車両の周辺の少なくとも一部の領域を示す画像を意味し、表示用に調整された撮影画像、及び、合成画像の双方を含む概念である。表示用に調整された撮影画像は、取得された車載カメラ51〜53のレンズの位置を視点とし、その視点からみた周辺画像となる。また、合成画像は、車両の周辺の任意の位置に設定された仮想視点からみた周辺画像となる。
【0044】
制御部1は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータであり、所定のプログラムに従ってCPUが演算処理を行うことで各種の制御機能が実現される。図中に示す、画像制御部11、及び、表示制御部12は、このようにして実現される制御部1の機能のうちの一部を示している。
【0045】
画像制御部11は、画像生成部3によって実行される画像処理に係る制御を行う。例えば、画像制御部11は、合成画像生成部32が生成する合成画像の生成に必要な各種パラメータなどを指示する。
【0046】
表示制御部12は、ナビゲーション装置20のディスプレイ21に表示する表示内容に係る制御を行う。例えば、画像表示システム120の動作モードの変更に応じて、ディスプレイ21の表示内容を切り替える。
【0047】
また、画像生成装置100の本体部10は、不揮発性メモリ40、カード読取部44、及び、信号入力部41をさらに備えており、これらは制御部1に接続されている。
【0048】
不揮発性メモリ40は、電源オフ時においても記憶内容を維持可能なフラッシュメモリなどである。不揮発性メモリ40には、視点データ4aが記憶されている。視点データ4aは、合成画像の仮想視点を定める際に利用される。
【0049】
カード読取部44は、可搬性の記録媒体であるメモリカードMCの読み取りを行う。カード読取部44は、メモリカードMCの着脱が可能なカードスロットを備えており、そのカードスロットに装着されたメモリカードMCに記録されたデータを読み取る。カード読取部44で読み取られたデータは、制御部1に入力される。メモリカードMCは、種々のデータを記憶可能なフラッシュメモリなどであり、画像生成装置100はメモリカードMCに記憶された種々のデータを利用できる。例えば、メモリカードMCにプログラムを記憶させ、これを読み出すことで、制御部1の機能を実現するプログラム(ファームウェア)を更新することが可能である。
【0050】
また、信号入力部41は、車両に設けられた各種装置からの信号を入力する。この信号入力部41を介して、画像表示システム120の外部からの信号が制御部1に入力される。本実施の形態では、シフトセンサ71からの信号が信号入力部41を介して制御部1に入力される。シフトセンサ71からは、車両の変速装置のシフトレバーの操作の位置、すなわち、”P(駐車)”,”D(前進)”,”N(中立)”,”R(後退)”などのシフトポジションが入力される。
【0051】
<1−2.画像合成処理>
次に、画像生成部3の合成画像生成部32が、撮影部5で得られた複数の撮影画像に基づいて車両9の周辺を任意の仮想視点からみた様子を示す合成画像を生成する手法について説明する。図3は、合成画像を生成する手法を説明するための図である。
【0052】
撮影部5のフロントカメラ51、サイドカメラ52及びバックカメラ53で同時に撮影が行われると、車両9の前方、左側方、右側方及び後方をそれぞれ示す4つの撮影画像P1〜P4が取得される。すなわち、撮影部5で取得される4つの撮影画像P1〜P4には、撮影時点の車両9の全周囲を示す情報が含まれていることになる。
【0053】
次に、4つの撮影画像P1〜P4の各画素が、仮想的な三次元空間における立体曲面TSに投影される。立体曲面TSは、例えば略半球状(お椀形状)をしており、その中心部分(お椀の底部分)が車両9が存在する位置として定められている。撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の位置と、この立体曲面TSの各画素の位置とは予め対応関係が定められている。このため、立体曲面TSの各画素の値は、この対応関係と撮影画像P1〜P4に含まれる各画素の値とに基づいて決定できる。
【0054】
撮影画像P1〜P4の各画素の位置と立体曲面TSの各画素の位置との対応関係は、車両9における4つの車載カメラ51〜53の配置(相互間距離、地上高さ、光軸角度等)に依存する。この対応関係を示すテーブルデータは、不揮発性メモリ40に予め記憶されている。
【0055】
また、不揮発性メモリ40に予め記憶された車体の形状やサイズを示すデータが利用され、車両9の三次元形状を示すポリゴンのモデルが仮想的に構成される。構成された車両9のモデルは、立体曲面TSが設定される三次元空間において、車両9の位置と定められた略半球状の中心部分に配置される。
【0056】
さらに、立体曲面TSが存在する三次元空間に対して、制御部1により仮想視点VPが設定される。仮想視点VPは、視点位置と視野方向とで規定され、この三次元空間における車両9の近傍に相当する任意の視点位置に任意の視野方向に向けて設定される。
【0057】
そして、設定された仮想視点VPに応じて、立体曲面TSにおける必要な領域が画像として切り出される。仮想視点VPと、立体曲面TSにおける必要な領域との関係は予め定められており、テーブルデータとして不揮発性メモリ40等に予め記憶されている。一方で、設定された仮想視点VPに応じてポリゴンのモデルに関してレンダリングがなされ、その結果となる二次元の車両の像が、切り出された画像に対して重畳される。これにより、車両9及びその車両9の周辺を任意の仮想視点VPからみた様子を示す合成画像が生成されることになる。
【0058】
例えば、視点位置が車両9の位置の略中央の直上で、視野方向が直下方向とした仮想視点VPaを設定した場合は、車両9の略直上から車両9を見下ろすように、車両9及び車両9の周辺の領域を示す合成画像CPaが生成される。また、図中に示すように、視点位置が車両9の位置の左後方で、視野方向が車両9における略前方方向とした仮想視点VPbを設定した場合は、車両9の左後方からその周辺全体を見渡すように、車両9及び車両9の周辺の領域を示す合成画像CPbが生成される。
【0059】
なお、実際に合成画像を生成する場合においては、立体曲面TSの全ての画素の値を決定する必要はなく、設定された仮想視点VPに対応して必要となる領域の画素の値のみを撮影画像P1〜P4に基づいて決定することで、処理速度を向上できる。
【0060】
画像表示システム120では、このような合成画像生成部32の機能を利用することで、車両9の周辺の任意の視点からみた合成画像を生成して、ディスプレイ21に表示することができる。
【0061】
<1−3.動作モード>
次に、画像表示システム120の動作モードについて説明する。図4は、画像表示システム120の動作モードの遷移を示す図である。画像表示システム120は、ナビモードM0、フロントモードM1、サイドモードM2、及び、バックモードM3の3つの動作モードを有している。これらの動作モードは、ドライバの車両9への操作や車両9の走行状態に応じて制御部1の制御により切り替えられるようになっている。
【0062】
ナビモードM0は、ナビゲーション装置20の機能により、ナビゲーション案内を行う動作モードである。ナビモードM0では、画像生成装置100の機能が利用されず、ナビゲーション装置20単体の機能でディスプレイ21に各種の表示がなされる。具体的には、ディスプレイ21には、車両9の周辺の地図画像NPが主に表示される。
【0063】
これに対し、フロントモードM1、サイドモードM2及びバックモードM3は、画像生成装置100の機能を利用して、周辺画像をディスプレイ21に表示して、車両の周辺の状況をリアルタイムでユーザに示す動作モードである。
【0064】
フロントモードM1は、車両9の前方を表示する動作モードであり、見通しの悪い交差点への進入時などに利用される。ディスプレイ21には、フロントカメラ51で取得されて表示用に調整した撮影画像(以下、「フロント画像」という。)SP1が表示される。このフロント画像SP1は、車両9の前方の視点(フロントカメラ51のレンズ位置)からみた周辺画像である。フロントモードM1では、表示中の周辺画像(すなわち、フロント画像)SP1の視点が車両9の前方であることを示すアイコンC1が表示される。
【0065】
サイドモードM2は、車両9の側方を表示する動作モードであり、幅寄せを行う場合などに利用される。ディスプレイ21には、サイドカメラ52で取得されて表示用に調整した撮影画像(以下、「サイド画像」という。)SP2が表示される。このサイド画像SP2は、車両9の側方の視点(サイドカメラ52のレンズ位置)からみた周辺画像である。サイドモードM2では、表示中の周辺画像(すなわち、サイド画像)SP2の視点が車両9の側方であることを示すアイコンC2が表示される。
【0066】
また、バックモードM3は、車両9の後方を表示する動作モードであり、後退時に利用される。ディスプレイ21には、バックカメラ53で取得されて表示用に調整した撮影画像(以下、「バック画像」という。)SP3が表示される。このバック画像SP3は、車両9の後方の視点(バックカメラ53のレンズ位置)からみた周辺画像である。バックモードM3では、表示中の周辺画像(すなわち、バック画像)SP3の視点が車両9の後方であることを示すアイコンC3が表示される。
【0067】
ナビモードM0において、ナビゲーション装置20の操作部22に所定の操作がなされると、フロントモードM1及びサイドモードM2のうちの最後に有効化された動作モード(いわゆる、ラストモード)に切り替わる。フロントモードM1とサイドモードM2とは、切替スイッチ43を押下するごとに切り替えられる。また、フロントモードM1あるいはサイドモードM2において、ナビゲーション装置20の操作部22に所定の操作がなされると、ナビモードM0に戻る。
【0068】
また、バックモードM3以外の動作モードにおいて、シフトセンサ71から入力されるシフトポジションが”R(後退)”となったときは、バックモードM3に切り替えられる。すなわち、シフトポジションが”R(後退)”の場合は、車両9は後退する状態であるため、車両9の後方を主に示すバックモードM3に切り替えられる。また、バックモードM3の場合に、シフトポジションが”R(後退)”以外となったときは、バックモードM3に切り替えられる直前の動作モードに戻ることになる。
【0069】
このように画像表示システム120は、複数の動作モードを切り替えることで、複数の視点からみた周辺画像を切り替えてディスプレイ21に表示可能となっている。このように複数の視点からの周辺画像を表示可能な場合は、ディスプレイ21の表示内容を周辺画像に切り替えた場合に、表示された周辺画像がいずれの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握しにくくなる可能性がある。
【0070】
例えば、地図画像を表示するナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替えた場合において、切り替え後に表示された周辺画像が、いずれ視点からみたものであるか(フロント画像SP1、サイド画像SP2及びバック画像SP3のいずれであるか)を、ユーザが直感的に把握することは難しい。また、周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3の相互間で動作モードが切り替わった場合(表示する周辺画像の視点が異なる視点に変更された場合)においても、切り替え後に表示された周辺画像が、いずれ視点からみたものであるかをユーザが直感的に把握することは難しい。
【0071】
このため、画像表示システム120では、ディスプレイ21の表示内容を周辺画像に切り替える場合においては、所定の基準視点から切り替え後の周辺画像の視点まで、表示する画像の視点の位置が段階的かつ連続的に移動するアニメーション表現がディスプレイ21においてなされるようになっている。以下、このようなアニメーション表現について説明する。
【0072】
<1−4.ナビモードからの切り替え>
まず、ナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替える場合について説明する。
【0073】
この場合は、まず、図5に示すように、ナビモードM0の地図画像NPを表示している状態から、車両9及び車両9の周辺の全体を俯瞰する合成画像である俯瞰画像CP0が表示される。この俯瞰画像CP0の仮想視点の視点位置は、車両9の略中央の直上であり、視野方向は直下方向となっている。このような視点位置及び視野方向で規定される仮想視点が、基準視点となる。そして、仮想視点は、この基準視点から切り替え後に表示する周辺画像の視点まで段階的かつ連続的に移動される。
【0074】
図6は、ナビモードM0からフロントモードM1に切り替える場合における仮想視点の遷移を示す図である。この場合は、仮想視点VPは、基準視点VP0から、フロント画像の視点(フロントカメラ51のレンズ位置)VP1まで段階的に移動される。そして、このように仮想視点VPが段階的に移動されている状態で、複数の合成画像が時間的に連続して生成される。生成された複数の合成画像は、ナビゲーション装置20に順次に出力されて、ディスプレイ21に時間的に連続して表示される。
【0075】
これにより、図7に示すように、ディスプレイ21において、基準視点VP0からフロント画像の視点VP1まで、表示する合成画像CPmの仮想視点が段階的に移動するようなアニメーション表現がなされることになる。すなわち、ディスプレイ21に表示された合成画像CPmは、当初は車両9の全体が俯瞰して示している(状態ST11)。その後、合成画像CPmは、徐々に車両9の前方の領域を拡大して示し(状態ST12)、最終的に車両9の前方の領域を示すことになる(状態ST13)。
【0076】
フロント画像の視点VP1まで仮想視点VPが移動し、フロント画像と同様の領域が合成画像CPmに示されると、ディスプレイ21において合成画像CPmに代えてフロント画像CP1が表示される。これにより、フロントモードM1に切り替わることになる。
【0077】
また、図8は、ナビモードM0からバックモードM3に切り替える場合における仮想視点の遷移を示す図である。この場合は、仮想視点VPは、基準視点VP0から、バック画像の視点(バックカメラ53のレンズ位置)VP3まで段階的に移動される。そして、このように仮想視点VPが段階的に移動されている状態で、複数の合成画像が時間的に連続して生成される。生成された複数の合成画像は、ナビゲーション装置20に順次に出力されて、ディスプレイ21に時間的に連続して表示される。
【0078】
これにより、図9に示すように、ディスプレイ21において、基準視点VP0からバック画像の視点VP3まで、表示する合成画像CPmの仮想視点が段階的に移動するようなアニメーション表現がなされることになる。すなわち、ディスプレイ21に表示された合成画像CPmは、当初は車両9の全体が俯瞰して示している(状態ST21)。その後、合成画像CPmが示す被写体像の上下が反転され(状態ST22)、合成画像CPmは徐々に車両9の後方の領域を拡大して示し(状態ST23)、最終的に車両9の後方の領域を示すことになる(状態ST24)。バック画像の視点VP3まで仮想視点VPが移動し、バック画像と同様の領域が合成画像CPmに示されると、ディスプレイ21において合成画像CPmに代えてバック画像CP3が表示される。これにより、バックモードM3に切り替わることになる。
【0079】
このようなアニメーション表現を行うことで、瞬時に周辺画像を表示した場合と比較して、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握することができる。また、仮想視点の移動の起点となる基準視点VP0を、車両9を俯瞰する視点とするため、移動後の視点の視点位置や視野方向を、車両全体を基準に容易に把握することができる。
【0080】
図10は、ナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替える場合の処理の流れを示す図である。この処理は、主に表示制御部12の制御により実現される。
【0081】
まず、基準視点VP0の視点位置及び視点方向を示すデータが、不揮発性メモリ40に記憶された視点データ4aから取得される(ステップS11)。次に、移動先の視点の視点位置及び視点方向を示すデータが、不揮発性メモリ40に記憶された視点データ4aから取得される(ステップS12)。移動先の視点とは、切り替え後に表示される周辺画像の視点である。具体的には、移動先の視点は、フロントモードM1に切り替える場合はフロント画像の視点、サイドモードM2に切り替える場合はサイド画像の視点、バックモードM3に切り替える場合はバック画像の視点である。
【0082】
次に、基準視点VP0からみた合成画像、すなわち、俯瞰画像CP0が合成画像生成部32に生成され、ディスプレイ21に表示される(図5参照。)(ステップS13)。
【0083】
続いて、複数の合成画像CPmを時間的に連続して表示して、基準視点VP0から移動先の視点まで仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。この仮想視点VPの移動中においては、仮想視点VPの視点位置及び視点方向はそれぞれ段階的に変更される。
【0084】
具体的には、まず、移動先の視点へ向けて、仮想視点VPが1フレーム分に相当する量だけ移動される(ステップS14)。この移動中における仮想視点VPの視点位置及び視点方向は、移動前の視点の視点位置及び視点方向と、移動後の視点の視点位置及び視点方向と、移動に用いる合成画像のフレーム数とに基づいて線形補完により導出される。そして、この仮想視点VPからの合成画像CPmが合成画像生成部32により生成され、ディスプレイ21に表示される(ステップS15)。
【0085】
このようなステップS14及びステップS15の処理が繰り返されることで、仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。ステップS14及びステップS15の処理は、仮想視点VPが移動先の視点に到達するまで繰り返される。このようなアニメーション表現は例えば0.5秒〜1.5秒かけて行われる。
【0086】
仮想視点VPが移動先の視点に到達すると(ステップS16にてYes)、ディスプレイ21において合成画像CPmに代えて、動作モードの切り替え後に表示すべき撮影画像(フロント画像SP1、サイド画像SP2及びバック画像SP3のいずれか)が表示される(ステップS17)。この場合に、瞬時に切り替えずに、アルファブレンドなどの周知の手法を利用して、合成画像CPmから表示すべき撮影画像に徐々にディスプレイ21の表示内容を切り替えるようにしてもよい。
【0087】
<1−5.視点の変更>
次に、周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3の相互間で動作モードを切り替える場合について説明する。この場合においては、仮想視点は、切り替え前の周辺画像の視点から基準視点VP0まで段階的かつ連続的に移動され、さらに、基準視点VP0から切り替え後の周辺画像の視点まで段階的かつ連続的に移動される。
【0088】
図11は、フロントモードM1からバックモードM3に切り替える場合における仮想視点の遷移を示す図である。この場合は、仮想視点VPは、フロント画像の視点VP1から基準視点VP0まで段階的に移動され、その後、基準視点VP0からバック画像の視点VP3まで段階的に移動される。そして、このように仮想視点VPが段階的に移動されている状態で、複数の合成画像が時間的に連続して生成される。生成された複数の合成画像は、ナビゲーション装置20に順次に出力されて、ディスプレイ21に時間的に連続して表示される。
【0089】
これにより、図12に示すように、ディスプレイ21において、フロント画像の視点VP1から基準視点VP0を経由してバック画像の視点VP3まで、表示する合成画像CPmの仮想視点が段階的に移動するようなアニメーション表現がなされることになる。
【0090】
すなわち、ディスプレイ21に表示する合成画像CPmは、当初はフロント画像と同様に車両9の前方の領域を示している(状態ST31)。そして、合成画像CPmは、徐々に車両9の車体前方を示し(状態ST32)、その後、車両9の全体を俯瞰して示す(状態ST33)。このとき、ディスプレイ21には、基準視点VP0からの合成画像CPmである俯瞰画像CP0が表示されたことになる。続いて、合成画像CPmが示す被写体像の上下が反転される(状態ST34)。そして、合成画像CPmは、徐々に車両9の後方の領域を拡大して示し(状態ST35)、最終的に車両9の後方の領域を示すことになる(状態ST36)。
【0091】
表示する周辺画像の視点を変更する場合においても、このようなアニメーション表現を行うことで、周辺画像の視点を瞬時に切り替えた場合と比較して、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握することができる。
【0092】
図13は、周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3の相互間で動作モードを切り替える場合の処理の流れを示す図である。この処理も、主に表示制御部12の制御により実現される。
【0093】
まず、基準視点VP0の視点位置及び視点方向を示すデータが、不揮発性メモリ40に記憶された視点データ4aから取得される(ステップS21)。次に、移動元の視点及び移動先の視点それぞれの視点位置及び視点方向を示すデータが、不揮発性メモリ40に記憶された視点データ4aから取得される(ステップS22)。移動元の視点とは、切り替え前に表示された周辺画像の視点である。具体的には、移動元の視点は、フロントモードM1から切り替える場合はフロント画像の視点、サイドモードM2から切り替える場合はサイド画像の視点、バックモードM3から切り替える場合はバック画像の視点である。
【0094】
次に、移動元の視点からみた合成画像CPmが生成される。そして、動作モードの切り替え前に表示していた撮影画像に代えて、生成された合成画像CPmがディスプレイ21に表示される(ステップS23)。この場合に、瞬時に切り替えずに、アルファブレンドなどの周知の手法を利用して、表示していた撮影画像から合成画像CPmに徐々にディスプレイ21の表示内容を切り替えるようにしてもよい。
【0095】
続いて、複数の合成画像CPmを時間的に連続して表示して、移動元の視点から基準視点VP0まで仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。まず、基準視点VP0へ向けて、仮想視点VPが1フレーム分に相当する量だけ移動される(ステップS24)。そして、この仮想視点VPからの合成画像CPmが合成画像生成部32により生成され、ディスプレイ21に表示される(ステップS25)。このステップS24及びステップS25の処理が、仮想視点VPが基準視点VP0に到達するまで繰り返される。
【0096】
仮想視点VPが基準視点VP0に到達すると(ステップS26にてYes)、続いて、複数の合成画像CPmを時間的に連続して表示して、基準視点VP0から移動先の視点まで仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。まず、移動先の視点へ向けて、仮想視点VPが1フレーム分に相当する量だけ移動される(ステップS27)。そして、この仮想視点VPからの合成画像CPmが合成画像生成部32により生成され、ディスプレイ21に表示される(ステップS28)。このステップS27及びステップS28の処理が、仮想視点VPが移動先の視点に到達するまで繰り返される。
【0097】
このような処理により、ディスプレイ21において、移動元の視点から基準視点VP0を経由して移動先の視点まで仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このようなアニメーション表現は例えば0.5秒〜1.5秒かけて行われる。
【0098】
仮想視点VPが移動先の視点に到達すると(ステップS29にてYes)、ディスプレイ21において合成画像CPmに代えて、動作モードの切り替え後に表示すべき撮影画像が表示される(ステップS30)。この場合も、瞬時に切り替えずに、アルファブレンドなどの周知の手法を利用して、合成画像CPmから表示すべき撮影画像に徐々にディスプレイ21の表示内容を切り替えるようにしてもよい。
【0099】
以上のように、画像表示システム120においては、ディスプレイ21の表示内容を周辺画像に切り替える場合に、複数の合成画像CPmを時間的に連続して表示して、所定の基準視点VP0から移動先の視点まで仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このため、切り替え後にディスプレイ21に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握することができる。
【0100】
また、地図画像から周辺画像に表示内容を切り替える場合に、アニメーション表現を行うため、瞬時に周辺画像を表示した場合と比較して、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握することができる。
【0101】
また、表示する周辺画像の視点を切り替える場合には、切り替え前の周辺画像の視点から基準視点を経由して切り替え後の周辺画像の視点まで、仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このため、周辺画像の視点を瞬時に切り替えた場合と比較して、切り替え後に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザが直感的に把握できる。
【0102】
また、車両9を俯瞰する視点を基準視点VP0とし、この基準視点VP0から切り替え後の周辺画像の視点まで仮想視点VPが段階的に移動するアニメーション表現がなされる。このため、切り替え後の周辺画像の視点を車両全体を基準に容易に把握することができる。
【0103】
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、車両9を俯瞰する視点を基準視点VP0としていたが、第2の実施の形態では、車両9のドライバの視点を基準視点VP0としている。第2の実施の形態の画像表示システム120の構成及び動作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0104】
第2の実施の形態において、ナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替える場合においては、まず、図14に示すように、ナビモードM0の地図画像NPを表示している状態から、車両9のドライバの視点からみた様子を示すドライバ視点画像CP5が表示される。
【0105】
このドライバ視点画像CP5では、ドライバの視点からみた車両9の前方の領域と、ドライバの視点からみた車両9の内装とが示されている。このドライバ視点画像CP5は、ドライバの視点を仮想視点VPとする合成画像と、車両9の内装を示す内装画像とを重畳することで合成画像生成部32により生成される。内装画像には、予め不揮発性メモリ40に記憶されたビットマップやポリゴンなどのデータが用いられる。仮想視点VPは、このドライバの視点から、切り替え後に表示する周辺画像の視点まで段階的に移動される。
【0106】
例えば、ナビモードM0からバックモードM3に切り替える場合においては、図15に示すように、ドライバの視点VP5からバック画像の視点VP3まで仮想視点VPが段階的に移動される。そして、このように仮想視点VPが段階的に移動されている状態で複数の合成画像が生成されて、ディスプレイ21に時間的に連続して表示される。
【0107】
これにより、ディスプレイ21において、ドライバの視点VP5からバック画像の視点VP3まで、表示する合成画像の仮想視点が段階的に移動するようなアニメーション表現がなされる。すなわち、ディスプレイ21に表示する合成画像CPmは、当初はドライバの視点VP5からの車両の前方の領域を示し、徐々に車両9の側方の領域を示し、最終的に車両9の後方の領域を示すことになる。
【0108】
このように、第2の実施の形態では、車両9のドライバの視点VP5から周辺画像の視点まで仮想視点が段階的に移動するアニメーション表現がなされるため、切り替え後の周辺画像の視点をドライバの視点を基準にユーザが容易に把握することができる。
【0109】
表示する周辺画像の視点を異なる視点に切り替える場合には、切り替え前の周辺画像の視点からドライバの視点VP5を経由して切り替え後の周辺画像の視点まで、仮想視点VPの位置が段階的に移動するアニメーション表現が行われる。
【0110】
なお、アニメーション表現に用いる合成画像においては、内装画像を重畳し、仮想視点VPの変更に合わせて重畳する内装画像を変更するようにしてもよい。これにより、図15に示すように仮想視点VPを遷移させた場合は、ドライバが車両9の後方へ振り返った場合に視認するものと同様の様子を示す合成画像をディスプレイ21に表示することができ、移動する仮想視点の位置をユーザが直感的に把握することができる。
【0111】
また、図16に示すように、仮想視点VPを移動する前に、仮想視点VPの視野方向を移動先の視点の視野方向に変更してから、仮想視点VPを移動させるようにしてもよい。この場合も、アニメーション表現に用いる合成画像に内装画像を重畳するようにすれば、車両9の車室内を進むような様子を示す合成画像をディスプレイ21に表示することができ、移動する仮想視点の位置をユーザが直感的に把握することができる。
【0112】
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、ナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替える場合において、地図画像NPからそのまま俯瞰画像CP0にディスプレイ21の表示内容を切り替えていた(図5参照。)。これに対して、第3の実施の形態では、地図画像NPの表示と俯瞰画像CP0の表示との間に、航空写真などの写真画像を表示するようにしている。第3の実施の形態の画像表示システム120の構成及び動作も、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0113】
図17は、第3の実施の形態の画像表示システム120の構成を示すブロック図である。第3の実施の形態の画像表示システム120では、画像生成装置100の本体部10が、無線通信部45を備えている。
【0114】
無線通信部45は、無線通信によりインターネットなどのネットワーク80に接続し、ネットワーク80に接続されたサーバ装置81からデータを取得することが可能である。サーバ装置81においては、航空写真や衛星写真など上空から地上を撮影した写真画像が記憶されている。
【0115】
また、画像表示システム120は、プログラムに従って制御部1のCPUが演算処理を行うことで実現される機能として、写真取得部13を備えている。写真取得部13は、無線通信部45を介して、サーバ装置81に対して、緯度、経度及び縮尺等を示す要求信号を送信する。これにより、写真取得部13は、任意の位置の任意の縮尺の写真画像を取得することができる。写真取得部13は、ナビゲーション装置20が備えるGPS装置で得られる車両9の位置(緯度、経度)に基づいて、車両9の周辺の領域を示す写真画像を取得する。第3の実施の形態の画像表示システム120のその他の構成は、図1に示す第1の実施の形態の画像表示システム120と同様である。
【0116】
第3の実施の形態において、ナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替える場合においては、まず、図18に示すように、ナビモードM0の地図画像NPを表示している状態から、写真画像APが表示される。
【0117】
この写真画像APは、切り替え前に表示されていた地図画像NPと略同一の縮尺で、車両9の周辺の領域を示すものとなっている。したがって、地図画像NPと写真画像APとは、車両9を中心とした略同一の領域を示すことになる。このため、地図画像NPから写真画像APにディスプレイ21の表示内容が切り替わったとしてもユーザに違和感を与えることが無い。このような写真画像APは、写真取得部13の制御により、無線通信部45を利用してサーバ装置81から取得される。
【0118】
この写真画像APに示される被写体像は、俯瞰画像CP0と略同一の縮尺で車両9の周囲の領域を示すまで段階的に拡大される。図19は、ナビモードM0からフロントモードM1に切り替える場合において、ディスプレイ21に表示される画像の遷移を示す図である。ディスプレイ21においては、まず、地図画像NPと略同一の縮尺で車両9の周辺の領域を示す写真画像APが表示される(状態ST41)。そして、この写真画像APの被写体像が段階的に拡大され(状態ST42)、写真画像APは、俯瞰画像CP0と略同一の縮尺で車両9の周囲の領域を示すことになる(状態ST43)。
【0119】
この状態で、写真画像APから、基準視点VP0からみた合成画像CPmである俯瞰画像CP0にディスプレイ21の表示内容が切り替えられる(状態ST44)。この切り替え前後の写真画像APと俯瞰画像CP0とは、略同一の領域を示している。このため、写真画像APから俯瞰画像CP0にディスプレイ21の表示内容が切り替わったとしてもユーザに違和感を与えることが無い。
【0120】
そして、以降は、第1の実施の形態と同様に、基準視点VP0からフロント画像の視点VP1まで、表示する合成画像CPmの仮想視点が段階的に移動するようなアニメーション表現がなされることになる(状態ST45,ST46)。
【0121】
図20は、ナビモードM0から周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3のいずれかに切り替える場合の処理の流れを示す図である。
【0122】
まず、基準視点VP0の視点位置及び視点方向を示すデータが取得され(ステップS31)、次に、移動先の視点の視点位置及び視点方向を示すデータが取得される(ステップS32)。
【0123】
次に、写真取得部13が、ナビゲーション装置20から、車両9の位置(緯度、経度)及び表示している地図画像NPの縮尺を取得する。そして、これらの車両9の位置(緯度、経度)及び縮尺を含む要求信号を無線通信部45を利用してサーバ装置81に送信する。これにより、写真取得部13は、地図画像NPと略同一の縮尺で、車両9の周辺の領域を示す写真画像APをサーバ装置81から取得する(ステップS33)。
【0124】
取得された写真画像APは、地図画像NPに代えて表示制御部12の制御によりディスプレイ21に表示される(ステップS34)。この場合に、瞬時に切り替えずに、アルファブレンドなどの周知の手法を利用して、地図画像NPから写真画像APに徐々にディスプレイ21の表示内容を切り替えるようにしてもよい。
【0125】
次に、表示制御部12の制御により、写真画像APの被写体像が段階的に拡大される(ステップS35)。この拡大によって、写真画像APが示す車両9の周辺の領域の縮尺が俯瞰画像CP0の縮尺と略同一となると(ステップS36にてYes)、写真画像APの被写体像の拡大が停止される。
【0126】
そして、写真画像APに代えて俯瞰画像CP0がディスプレイ21に表示される(ステップS37)。この場合にも、瞬時に切り替えずに、アルファブレンドなどの周知の手法を利用して、写真画像APから俯瞰画像CP0に徐々にディスプレイ21の表示内容を切り替えるようにしてもよい。以降の処理は、図10に示すステップS14と同様である。
【0127】
このように第3の実施の形態においては、地図画像NPから周辺画像にディスプレイ21の表示内容を切り替える場合において、地図画像NPと略同一の縮尺で車両の周囲の領域を示す写真画像APが表示される。そして、基準視点VP0からみた合成画像CPmである俯瞰画像CP0と略同一縮尺で車両9の周囲の領域を示すまで写真画像APの被写体像が段階的に拡大された後、第1の実施の形態と同様のアニメーション表現がなされる。
【0128】
このため、切り替え前の地図画像NPから切り替え後の周辺画像まで、ディスプレイ21に表示する画像の視点をスムーズに変更することができる。その結果、切り替え後にディスプレイ21に表示された周辺画像がどの視点からみた周辺画像であるかをユーザがさらに直感的に把握できる。
【0129】
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態で説明した形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
【0130】
上記実施の形態では、周辺画像を表示する動作モードM1,M2,M3では周辺画像として撮影画像が表示されるものとして説明を行ったが、周辺画像として仮想視点からみた合成画像が表示されるようにしてもよい。例えば、図21に示すように、車両9の後方から車両9の全体をみるような仮想視点からの合成画像CP6を表示する動作モードがあってもよい。このように合成画像を表示する動作モードに切り替える場合も、基準視点から、切り替え後に表示する合成画像の視点まで仮想視点が段階的に移動するようなアニメーション表現を行うようにすることができる。
【0131】
また、第3の実施の形態では、写真取得部13は、写真画像を外部のサーバ装置81から取得すると説明した。これに対して、不揮発性メモリ40や、ナビゲーション装置20が備えるハードディスクなどに写真画像を予め記憶させておき、これらから写真取得部13が写真画像を取得するようにしてもよい。
【0132】
また、上記実施の形態では、画像生成装置100とナビゲーション装置20とは別の装置であるとして説明したが、画像生成装置100とナビゲーション装置20とが同一の筐体内に配置されて一体型の装置として構成されてもよい。
【0133】
また、上記実施の形態では、画像生成装置100で生成された画像を表示する表示装置はナビゲーション装置20であるとして説明したが、ナビゲーション機能等の特殊な機能を有していない一般的な表示装置であってもよい。
【0134】
また、上記実施の形態において、画像生成装置100の制御部1によって実現されると説明した機能の一部は、ナビゲーション装置20の制御部23によって実現されてもよい。
【0135】
また、シフトセンサ71からの信号は、ナビゲーション装置20に入力されるようになっていてもよい。この場合は、ナビ通信部42を経由して、画像生成装置100の制御部1に当該信号を入力すればよい。
【0136】
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
【符号の説明】
【0137】
5 撮影部
9 車両
12 表示制御部
13 写真取得部
21 ディスプレイ
32 合成画像生成部
81 サーバ装置
AP 写真画像
CP0 俯瞰画像
NP 地図画像
VP 仮想視点
VP0 基準視点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される画像表示システムであって、
前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を入力する入力手段と、
前記撮影画像に基づいて、任意の仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する画像生成手段と、
前記撮影画像に基づく第1視点からみた第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、複数の前記合成画像を時間的に連続して表示して、所定の基準視点から前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現を行う表示手段と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
前記表示手段は、
前記車両の周辺の地図画像を表示可能であり、
前記地図画像から前記第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、前記アニメーション表現を行うことを特徴とする画像表示システム。
【請求項3】
請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
前記表示手段は、
前記第1視点と異なる第2視点からみた第2周辺画像から、前記第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、
前記第2視点から前記基準視点を経由して前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動する前記アニメーション表現を行うことを特徴とする画像表示システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、
前記基準視点は、前記車両を俯瞰する視点であることを特徴とする画像表示システム。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれかに記載の画像表示システムにおいて、
前記基準視点は、前記車両のドライバの視点であることを特徴とする画像表示システム。
【請求項6】
請求項2に記載の画像表示システムにおいて、
上空から地上を撮影した写真画像を取得する写真取得手段、
をさらに備え、
前記基準視点は、前記車両を俯瞰する視点であり、
前記表示手段は、前記アニメーション表現を行う前に、
前記地図画像と略同一の縮尺で前記車両の周囲の領域を示す前記写真画像を表示した後、
前記基準視点からみた前記合成画像と略同一の縮尺で前記車両の周囲の領域を示すまで前記写真画像の被写体像を段階的に拡大することを特徴とする画像表示システム。
【請求項7】
車両に搭載される表示装置に表示させる画像を生成する画像生成装置であって、
前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を入力する入力手段と、
前記撮影画像に基づいて、任意の仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する画像生成手段と、
前記表示装置が前記撮影画像に基づく第1視点からみた第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、複数の前記合成画像を前記表示装置に時間的に連続して出力し、所定の基準視点から前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現を前記表示装置に行わせる出力手段と、
を備えることを特徴とする画像生成装置。
【請求項8】
車両に搭載される表示装置に画像を表示する画像表示方法であって、
前記車両に配置された複数のカメラそれぞれの撮影画像を入力する工程と、
前記撮影画像に基づいて、任意の仮想視点からみた前記車両の周辺の領域を示す合成画像を生成する工程と、
前記表示装置が前記撮影画像に基づく第1視点からみた第1周辺画像に表示内容を切り替える場合に、複数の前記合成画像を時間的に連続して表示して、所定の基準視点から前記第1視点まで前記仮想視点の位置が段階的に移動するアニメーション表現を行う工程と、
を備えることを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−39341(P2012−39341A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−176928(P2010−176928)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】