説明

画像表示装置及びその制御方法、並びに画像表示システム

【課題】認証作業を容易に行うことが可能な画像表示装置及びその制御方法、並びに画像表示システムを提供する。
【解決手段】制御部20は、画像解析部28に指示をして、入力画像に含まれる数字を文字認識させて、入力画像の中に4桁の数字が含まれるか否かを判断する。この結果、4桁の数字が含まれる場合には、記憶部21に記憶されている暗証番号とを照合し、両者が一致するか否かを判断する。4桁の数字が暗証番号と一致した場合には、制御部20は、OSD処理部27に指示をして、ユーザ認証が正常に完了した旨をユーザに通知する。ユーザが、画像供給装置2を操作して、暗証番号を含んだ画像の表示を終了させる作業を行うと、制御部20は、画像処理部26に、入力画像の表示を許可する旨の通知を行って、認証処理が完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力される画像信号に応じた画像を表示する画像表示装置及びその制御方法、並びに画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プロジェクタ等の画像表示装置の多機能化に伴って、この画像表示装置に遠隔操作で指示を行うリモコンには、多数のキーを備える必要が生じている。しかし、単純にキーを増やすだけでは、リモコンが大型化してしまうことから、キーの大きさを小さくしたり、1つのキーに複数の機能を割り当てたりする場合が多く、この結果、リモコン操作を行う際に、どのキーを操作すべきか分かりづらくなるうえ、操作自体が困難になってしまうという問題を有している。特に、暗証番号等を用いたユーザ認証を経て画像の表示を可能とする画像表示装置のリモコンには、暗証番号を入力するためのテンキー(数字入力キー)を備える必要があるため、この問題は深刻であり、操作の簡便性が求められている。
【0003】
特許文献1には、リモコンに設けられているボタン(キー)に相当するボタン画像を、表示装置の画面に表示することが可能なグラフィックリモートコントロール画像処理装置が提案されている。この装置を用いれば、ユーザはリモコンでカーソル操作を行って、希望のボタン画像にカーソルを合わせることにより各種指示を行うことが可能になるため、実際にリモコンが備えるべきキーの数を減らせるとともに、操作が分かりやすくなるという利点を有している。
【0004】
【特許文献1】特開2001−326829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のグラフィックリモートコントロール画像処理装置を用いてユーザ認証を行おうとすると、暗証番号の桁数以上のカーソル操作が必要となってしまうため、認証作業に時間を要してしまうという問題を有している。また、テンキーに相当するボタン画像が表示装置の画面に表示されてしまうことから、暗証番号が周囲の人々に漏れてしまう恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]本適用例に係る画像表示装置は、画像信号が入力される画像信号入力部と、前記画像信号に応じた画像表示を行う表示部と、前記表示部による前記画像表示を禁止又は許可する制御部と、前記制御部によって前記画像表示が禁止されているときに、前記画像信号入力部に入力される画像信号に基づく画像を解析する画像解析部と、を備え、前記制御部は、前記画像解析部の解析結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に、前記画像表示を許可するための認証画像が含まれるか否かを判定し、当該認証画像が含まれている場合に前記画像表示を許可することを特徴とする。
【0008】
この画像表示装置によれば、画像信号に基づく画像に認証画像が含まれている場合に、制御部が画像表示を許可するため、ユーザは、認証画像を表す画像信号を画像表示装置に入力することによって、画像表示の許可を得ることができる。つまり、画像表示の許可を得るために、リモコン等を操作する必要がなくなるため、認証作業を容易に行うことが可能となる。
【0009】
[適用例2]上記適用例に係る画像表示装置において、前記表示部による前記画像表示を許可するためのパスワード情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記画像解析部は、前記画像信号に基づく画像に文字が含まれる場合に、当該文字を認識して当該文字を表す文字情報を生成し、前記制御部は、生成された前記文字情報を前記パスワード情報と照合するようにしてもよい。
【0010】
この画像表示装置によれば、画像解析部が、画像に含まれる文字を認識して文字情報を生成し、制御部が、この文字情報を、記憶部に記憶されているパスワード情報と照合することにより、画像表示の許可(認証)を行う。つまり、認証画像には、パスワード情報を表す文字が含まれていればよいため、認証画像を容易に生成することが可能となる。
【0011】
[適用例3]上記適用例に係る画像表示装置において、前記表示部による前記画像表示を許可するためのパスワード情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記画像解析部は、前記画像信号に基づく画像に、文字情報を符号化した符号化画像が含まれる場合に、当該符号化画像から前記文字情報を復号化し、前記制御部は、復号化された前記文字情報を前記パスワード情報と照合するようにしてもよい。
【0012】
この画像表示装置によれば、画像解析部が、画像に含まれる符号化画像から文字情報を復号化し、制御部が、この文字情報を、記憶部に記憶されているパスワード情報と照合することにより、画像表示の許可(認証)を行う。つまり、パスワード情報を符号化した画像によって認証が行われるため、パスワード情報の秘匿性を高めることが可能となる。
【0013】
[適用例4]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像解析部は、前記画像信号に基づく画像に、前記パスワード情報と照合されるべき前記文字又は前記符号化画像が含まれていることを示す識別マークが付加されている場合は、当該識別マークを検出可能であり、当該識別マークを検出した場合に前記文字の認識又は前記符号化画像の復号化を行うようにしてもよい。
【0014】
この画像表示装置によれば、画像解析部が、入力される画像に識別マークを検出した場合に、文字の認識や符号化画像の復号化を行うため、入力される画像が照合されるべき画像でない場合にも文字の認識や符号化画像の復号化を試みてしまう事態が抑制され、負荷の大きな処理である文字認識や復号化の頻度を低減することが可能となる。
【0015】
[適用例5]本適用例に係る画像表示装置の制御方法は、画像信号が入力される画像信号入力部と、前記画像信号に応じた画像表示を行う表示部と、前記表示部による前記画像表示を禁止又は許可する制御部と、を備えた画像表示装置の制御方法であって、前記制御部によって前記画像表示が禁止されているときに、前記画像表示を許可するための認証画像の入力を促す第1のステップと、前記第1のステップの後に、前記画像信号入力部に入力される画像信号に基づく画像を解析する第2のステップと、前記第2のステップにおける解析結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に前記認証画像が含まれるか否かを判定する第3のステップと、前記第3のステップにおける判定結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に前記認証画像が含まれる場合に、前記表示部による前記画像表示を許可する第4のステップと、を備えたことを特徴とする。
【0016】
この制御方法によれば、画像信号に基づく画像に認証画像が含まれている場合に、制御部が画像表示を許可するため、ユーザは、認証画像を表す画像信号を画像表示装置に入力することによって、画像表示の許可を得ることができる。つまり、画像表示の許可を得るために、リモコン等を操作する必要がなくなるため、認証作業を容易に行うことが可能となる。
【0017】
[適用例6]本適用例に係る画像表示システムは、画像信号を出力する画像供給装置と、前記画像供給装置から入力される前記画像信号に基づいて画像表示を行う画像表示装置と、を備えた画像表示システムであって、前記画像表示装置は、前記画像供給装置から前記画像信号が入力される画像信号入力部と、前記画像信号に応じた画像表示を行う表示部と、前記表示部による前記画像表示を禁止又は許可する制御部と、前記画像信号に基づく画像を解析する画像解析部と、を有し、前記画像供給装置は、前記画像表示の許可を受けるための認証画像、及び前記画像表示装置で表示すべき画像を、前記画像表示装置に画像信号として出力する画像信号出力部を有し、前記画像解析部は、前記制御部によって前記画像表示が禁止されているときに、前記画像信号入力部に入力される画像信号に基づく画像を解析し、前記制御部は、前記画像解析部の解析結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に前記認証画像が含まれるか否かを判定し、当該認証画像が含まれている場合に、前記画像供給装置から入力される画像信号に応じた画像表示を許可することを特徴とする。
【0018】
この画像表示システムによれば、画像供給装置から入力される画像信号に基づく画像に認証画像が含まれている場合に、画像表示装置の制御部が、表示部による画像表示を許可するため、ユーザは、認証画像を表す画像信号を画像表示装置に入力することによって、画像表示の許可を得ることができる。つまり、画像表示の許可を得るために、リモコン等を操作する必要がなくなるため、認証作業を容易に行うことが可能となる。
【0019】
また、上述した画像表示装置及びその制御方法が画像表示装置に備えられたコンピュータ(CPU)を用いて構築されている場合には、上記形態及び上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷物、画像表示装置の内部記憶装置(RAMやROM等のメモリ)、及び外部記憶装置等、前記コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る画像表示システムについて、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態の画像表示システムの概略構成を示すブロック図であり、図1は、画像表示システムを構成するプロジェクタの概略構成を示す図、図2は、画像表示システムを構成する画像供給装置の概略構成を示す図である。
図1及び図2に示すように、画像表示システム100は、画像表示装置としてのプロジェクタ1と、プロジェクタ1に画像信号を出力する画像供給装置2とを有しており、プロジェクタ1は、画像供給装置2から入力される画像信号に基づく画像(入力画像)を投写して、スクリーンSCや壁面等にこの入力画像を表示する。また、本実施形態のプロジェクタ1は、暗証番号を用いてユーザの認証を行うユーザ認証機能を備えており、入力画像の表示を許可したり、禁止したりすることができる。
【0021】
図1に示すように、プロジェクタ1は、表示部としての画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、リモコン23、操作信号受信部24、画像信号入力部25、画像処理部26、OSD処理部27、画像解析部28、光源制御部29等で構成されており、画像投写部10には、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、ライトバルブ駆動部14等が含まれている。
【0022】
光源11は、高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクタ11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレータ光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
【0023】
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bには、マトリクス状に配列された複数の画素が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。ライトバルブ駆動部14が、入力される画像データに応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像データに応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像データに応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となった後、投写レンズ13によってスクリーンSC等に拡大投写される。
【0024】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクタ1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピュータとして機能する。また、制御部20は、電源が投入されて動作を開始した直後に、暗証番号を用いたユーザ認証を行い、この認証結果に基づいて、入力画像の表示を許可したり、禁止したりするようになっている。
【0025】
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリ)等の不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部21には、プロジェクタ1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクタ1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されており、本実施形態では、ユーザの認証を行う際に必要となる暗証番号が、テキストデータ(文字コードの列)として記憶されている。なお、この暗証番号は、4桁の数字からなり、ユーザによって任意の値に設定することが可能になっている。
【0026】
操作パネル22及びリモコン23は、入力操作部に相当するものであり、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。操作パネル22及びリモコン23が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを切り替えるための「電源キー」、各種設定を行うためのメニュー画像を表示させる「メニューキー」、メニュー画像におけるカーソルの移動等に用いられる「カーソルキー」等がある。また、リモコン23には、暗証番号の入力等に用いられる「テンキー(10個の数字入力キー)」が備えられている。ユーザが操作パネル22の各種操作キーを操作すると、操作パネル22は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。また、ユーザがリモコン23の各種操作キーを操作すると、リモコン23は、ユーザの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、操作信号受信部24がこれを受信して制御部20に伝達する。
【0027】
画像信号入力部25には、PC(パーソナルコンピュータ)や映像再生装置等、外部の画像供給装置2とケーブルを介した接続を行うための各種接続端子が備えられ、画像供給装置2から画像信号が入力される。画像信号入力部25は、入力される画像信号に基づいて、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像データ、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像データをフレーム(画面)単位で生成し、この画像データを画像処理部26及び画像解析部28に順次出力する。
【0028】
画像処理部26は、制御部20の指示に基づいて、画像信号入力部25から入力される画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等の調整や、ガンマ補正等の各種画質調整を施す。画像処理部26で画質調整がなされた画像データは、OSD処理部27に出力される。
なお、制御部20は、入力画像の表示を禁止したり許可したりする際に、画像処理部26に対してその旨を通知するようになっている。画像処理部26は、入力画像の表示を禁止する旨の通知を受け取ると、入力画像の表示を許可する旨の通知を受け取るまで、上記の画像データの代わりに、青色、又は黒色の無地画像を表す画像データをOSD処理部27に出力する。
【0029】
OSD処理部27は、制御部20の指示に基づいて、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、入力画像上に重畳するための処理を行う。OSD処理部27は、図示しないOSDメモリを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像データを記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部27は、必要なOSD画像データをOSDメモリから読み出し、入力画像の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像処理部26から入力される画像データにこのOSD画像データを合成する。OSD画像データが合成された画像データは、ライトバルブ駆動部14に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部27は、画像処理部26から出力される画像データを、そのままライトバルブ駆動部14に出力する。
【0030】
ライトバルブ駆動部14が、入力される画像データに従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像データに応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13からスクリーンSCに投写される。
【0031】
画像解析部28は、制御部20の指示に基づいて、入力画像、即ち、画像信号入力部25から入力される画像データに基づく画像を解析し、解析結果を制御部20に出力する。具体的には、画像解析部28は、制御部20からの上記指示を受けた後、最初に入力される1フレーム分の画像データに基づいて入力画像の解析を行い、入力画像に含まれる複数桁の数字を認識する。そして、この数字を表すテキストデータを生成して制御部20に出力する。なお、数字の認識には、OCR(Optical Character Recognition)に用いられているような一般的な文字認識技術を適用することができる。例えば、入力される画像データに基づいて入力画像の濃淡の分布を解析することにより、文字列(複数桁の数字)であると推定される部位(文字列部)を入力画像の中から抽出し、さらに濃淡の連結性に基づいてこの部位を1文字ずつの複数の部位に分割する。そして、分割後の各部位の濃淡のパターン(形状)と、予め記憶されている0〜9の数字のパターンとを比較することにより、各部位の数字を特定する。なお、入力画像に文字列部が含まれない場合や、パターンを比較した結果、入力画像中の文字列が数字でないと判断した場合には、画像解析部28は、その旨を制御部20に通知する。
【0032】
光源制御部29は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯及び消灯を切り替える。
【0033】
一方、図2に示すように、本実施形態の画像供給装置2は、制御部40、大容量記憶部41、インターフェイス(I/F)部42、キーボード43、タッチパッド44、ディスプレイ45等を一体的に備えたノート型PC(パーソナルコンピュータ)で構成されている。
【0034】
制御部40は、CPU40a、ROM40b、RAM40c等からなり、大容量記憶部41からRAM40cに読み込まれたプログラムに従って、CPU40aが各種処理を実行することにより、画像供給装置2の動作を統括制御する。
【0035】
大容量記憶部41は、例えば、ハードディスク装置によって構成され、OS(オペレーティングシステム)や、インストールされたアプリケーションプログラム、或いは、各種データ等を記憶するための記憶部として機能する。本実施形態の大容量記憶部41には、アプリケーションプログラムとして、プレゼンテーション用原稿の作成や表示を行うためのプレゼンテーションソフトウェアや、一般的な文書の作成を行うためワードプロセッサ等がインストールされている。
【0036】
インターフェイス部42には、キーボード43、タッチパッド44、ディスプレイ45の各種デバイスが接続されており、制御部40は、インターフェイス部42を介してこれらのデバイスとの間でデータの入出力を行うことができる。
【0037】
キーボード43は、文字や制御情報等の入力に用いられ、タッチパッド44は、ディスプレイ45に表示されるカーソルを移動させたり、アイコンやメニューを選択したりするためのポインティングデバイスである。ディスプレイ45は、液晶表示装置で構成され、制御部40の制御に基づいて画像を表示する。
【0038】
また、インターフェイス部42には、外部に画像信号を出力するための接続端子を備えた画像信号出力部46が設けられており、ディスプレイ45に表示される画像を、外部の画像表示装置にも表示させることが可能になっている。本実施形態では、画像信号出力部46は、プロジェクタ1の画像信号入力部25に接続されている。
【0039】
なお、制御部40、大容量記憶部41、インターフェイス部42等を備えたデスクトップ型PCを画像供給装置2として用いることも可能であり、この場合には、ディスプレイやキーボード、ポインティングデバイス等は、それぞれ独立した装置で構成されて、インターフェイス部42に接続される。
【0040】
この画像供給装置2に電源が投入されると、CPU40aは、ROM40bに記憶された起動プログラムに従ってブート処理を行い、大容量記憶部41に記憶されているOSをRAM40cに読み込む。その後、ユーザがキーボード43やタッチパッド44を操作して、アプリケーションプログラムの起動を指示すると、制御部40は、このアプリケーションプログラムを大容量記憶部41からRAM40cに読み込んで、当該プログラムに従った動作を行う。
【0041】
次に、プロジェクタ1の動作について、図1を参照して説明する。
プロジェクタ1の画像信号入力部25と画像供給装置2の画像信号出力部46とがケーブルを介して接続され、プロジェクタ1に商用電源が投入された後、操作パネル22又はリモコン23の電源キーが操作されると、制御部20は、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従った動作を開始する。まず、制御部20は、記憶部21に記憶されている設定データを読み出して、設定されている動作条件でプロジェクタ1が動作するよう、設定データに応じた初期化処理を各部に施す。その後、制御部20は、画像処理部26に対して、入力画像の表示を禁止する旨の通知を行って画像投写部10から無地画像を投写させた後、ユーザ認証を行うための認証処理を実施する。本実施形態では、予め設定されて記憶部21に記憶されている暗証番号を、リモコンのテンキーを用いてユーザに入力させる態様と、この暗証番号を含んだ画像の画像信号を画像供給装置2から出力させる態様のいずれか一方によりユーザ認証を行うことができるようになっている。
【0042】
図3は、本実施形態における認証処理を説明するためのフローチャートであり、図4〜図6は、認証処理を説明するための説明図である。
図3に示すように、ステップS101では、制御部20は、OSD処理部27に指示をして、暗証番号の入力を要求するメッセージ画像Gm1を無地画像Gb上に重畳表示する(図4参照)。ユーザは、このメッセージ画像Gm1が表示されると、リモコン23に備わるテンキーを用いて暗証番号を入力するか、或いは、画像供給装置2のキーボード43等を操作して、暗証番号が表記された認証画像Ga(図5参照)を表す画像信号を画像供給装置2から出力させることにより、認証を受けることができる。ここで、認証画像Gaを表す画像信号を出力させるためには、例えば、画像供給装置2の大容量記憶部41に、画像ファイルや文書ファイル等の態様で認証画像Gaを予め記憶させておき、このファイルを開いて、ディスプレイ45に認証画像Gaを表示させるようにしてもよいし、或いは、メッセージ画像Gm1が表示された後に、ワードプロセッサ等で新規文書を作成可能な状態として、この新規文書に暗証番号を文字入力するようにしてもよい。なお、認証画像Gaを画像ファイルの態様とする場合には、静止画像に限定されず動画像とすることも可能である。
【0043】
ステップS102では、制御部20は、画像解析部28に指示をして、画像供給装置2から供給される入力画像の解析、即ち入力画像に含まれる数字を文字認識させて、この数字を表すテキストデータを生成させる。続くステップS103では、この解析結果に基づき、入力画像の中に4桁の数字が含まれるか否かを判断する。この結果、入力画像に4桁の数字が含まれる場合には、ステップS107に移行する。一方、4桁の数字が含まれない場合、例えば、数字が全く含まれない場合や、含まれる数字が4桁未満、或いは5桁以上の場合には、ステップS104に移行する。なお、画像供給装置2がオフ状態である等の理由により画像信号自体が入力されていない場合や、入力画像の中に4桁の数字が複数含まれる場合にもステップS104に移行する。
【0044】
入力画像の中に4桁の数字が含まれておらず、ステップS104に移行した場合には、制御部20は、操作信号受信部24からの受信信号に基づいて、リモコン23に備わるテンキーの操作が行われた否かを判断する。この結果、テンキーが操作された場合には、ステップS105に移行し、テンキーが操作されていない場合には、ステップS102に戻る。
【0045】
テンキーが操作されてステップS105に移行した場合には、制御部20は、操作されたキーに対応する数字(1桁)、即ち入力された数字を表す文字コードを制御部20内のRAMに記憶し、続くステップS106では、4桁の数字の入力が完了したか否かを判断する。この結果、キー入力された数字が4桁に満たない場合には、ステップS102に戻り、キー入力された数字が4桁に達した場合には、制御部20は、RAMに記憶されている4つの文字コードを、入力された順序に従って配列して、4桁の数字を表すテキストデータを生成し、ステップS107に移行する。
【0046】
ステップS107に移行した場合には、制御部20は、ステップS102において画像解析部28によって認識された4桁の数字、或いは、ステップS105においてキー入力された4桁の数字と、記憶部21に記憶されている暗証番号とを照合し、両者が一致するか否かを判断する。4桁の数字が暗証番号と一致した場合には、ステップS108に移行し、一致しない場合には、RAMに記憶させた文字コードをクリアして、ステップS102に戻る。
【0047】
文字認識又はキー入力された4桁の数字が暗証番号と一致して、ステップS108に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部27に指示をして、メッセージ画像Gm1の代わりに、メッセージ画像Gm2を無地画像Gb上に重畳表示して(図6参照)、ユーザ認証が正常に完了した旨をユーザに通知する。
【0048】
なお、この時点で入力画像の表示を許可してしまうと、プロジェクタ1から認証画像Ga、即ち暗証番号が投写されてしまうことから、制御部20は、ユーザが認証画像Gaの表示を終了させる作業を行うのを待って、認証処理を完了させるようになっている。
具体的には、ステップS109では、制御部20は、画像解析部28に指示をして入力画像の解析(文字認識)を行わせ、続くステップS110では、この解析結果に基づき、入力画像の中に4桁の数字が含まれるか否かを判断する。この結果、4桁の数字が含まれる場合には、認証画像Gaが表示されたままの状態であるとみなして、引き続きステップS109,S110を繰り返す。一方、4桁の数字が含まれない場合には、ユーザが認証画像Gaの表示を終了させたものとみなして、ステップS111に移行する。
【0049】
ステップS111に移行した場合には、制御部20は、画像処理部26に、入力画像の表示を許可する旨の通知を行って、認証処理を完了する。この結果、画像供給装置2から入力されている入力画像が、画像投写部10から投写される。
【0050】
以上説明したように、本実施形態の画像表示システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の画像表示システム100によれば、入力画像に認証画像Gaが含まれている場合に、プロジェクタ1の制御部20が画像投写部10による画像表示を許可するため、ユーザは、画像供給装置2から認証画像Gaを表す画像信号を供給することによって、入力画像を表示させることができる。つまり、画像表示の許可を得るために、リモコン23に備わるテンキーを操作する必要がなくなるため、認証作業を容易に行うことが可能となる。
【0051】
(2)本実施形態の画像表示システム100によれば、画像解析部28が、入力画像に含まれる数字を認識し、制御部20が、この数字を、記憶部21に記憶されている暗証番号と照合することにより、画像表示の許可(認証)を行う。つまり、認証画像Gaには、暗証番号が含まれていればよいため、認証画像Gaを容易に生成することが可能となる。
【0052】
なお、本実施形態では、記憶部21にテキストデータとして記憶されている暗証番号がパスワード情報に相当し、上記ステップS102において、画像解析部28が入力画像に含まれる数字を認識して生成するテキストデータが、パスワード情報の照合対象となるべき文字情報に相当する。
【0053】
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る画像表示システムについて、図面を参照して説明する。
図7は、本実施形態の認証画像Gaを示す図である。
図7に示すように、本実施形態で画像供給装置2が供給する認証画像Gaには、暗証番号と照合されるべき数字を含む画像であることを示す識別マークMaが付加されており、プロジェクタ1は、識別マークMaの有無によって、入力画像に数字が含まれるか否かを判別するようになっている。また、識別マークMaは、暗証番号の左上及び右下の2ヶ所に備わっており、暗証番号は、2つの識別マークMaを対角とする矩形の範囲Ra内に含まれている。
【0054】
本実施形態の画像解析部28は、制御部20の指示に基づいて、入力画像にこの識別マークMaが含まれるか否かを検出可能になっており、検出結果を制御部20に出力する。また、画像解析部28は、制御部20の指示に基づいて、矩形の範囲Ra内の文字認識を行い、この範囲Ra内に含まれる4桁の数字を文字認識することができる。
【0055】
図8は、本実施形態における認証処理を説明するためのフローチャートである。
図8に示すように、ステップS121では、制御部20は、OSD処理部27に指示をして、暗証番号の入力を要求するメッセージ画像Gm1を無地画像Gb上に重畳表示する(図4参照)。
【0056】
ステップS122では、制御部20は、画像解析部28に指示をして、画像供給装置2から入力される入力画像に2つの識別マークMaが含まれるか否かを検出させる。この結果、識別マークMaが検出された場合には、ステップS123に移行し、識別マークMaが検出されなかった場合には、ステップS125に移行する。
【0057】
識別マークMaが検出されてステップS123に移行した場合には、制御部20は、画像解析部28に指示をして、矩形の範囲Ra内に含まれる数字を文字認識させ、この数字を表すテキストデータを生成させる。続くステップS124では、制御部20は、このテキストデータに基づき、矩形の範囲Ra内に4桁の数字が含まれるか否かを判断する。この結果、4桁の数字が含まれる場合には、ステップS128に移行し、4桁の数字が含まれない場合には、ステップS122に戻る。
【0058】
ステップS122において識別マークMaが検出されず、ステップS125に移行した場合には、制御部20は、操作信号受信部24からの受信信号に基づいて、リモコン23に備わるテンキーの操作が行われた否かを判断する。この結果、テンキーが操作された場合には、ステップS126に移行し、テンキーが操作されていない場合には、ステップS122に戻る。
【0059】
テンキーが操作されてステップS126に移行した場合には、制御部20は、操作されたキーに対応する数字(1桁)、即ち入力された数字を表す文字コードを制御部20内のRAMに記憶し、続くステップS127では、4桁の数字の入力が完了したか否かを判断する。この結果、キー入力された数字が4桁に満たない場合には、ステップS122に戻り、キー入力された数字が4桁に達した場合には、制御部20は、4桁の数字を表すテキストデータを生成し、ステップS128に移行する。
【0060】
ステップS128に移行した場合には、制御部20は、ステップS123において画像解析部28によって認識された4桁の数字、或いは、ステップS126においてキー入力された4桁の数字と、記憶部21に記憶されている暗証番号とを照合し、両者が一致するか否かを判断する。4桁の数字が暗証番号と一致した場合には、ステップS129に移行し、一致しない場合には、RAMに記憶させた文字コードをクリアして、ステップS122に戻る。
【0061】
文字認識又はキー入力された4桁の数字が暗証番号と一致して、ステップS129に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部27に指示をして、メッセージ画像Gm1の代わりに、メッセージ画像Gm2を無地画像Gb上に重畳表示して(図6参照)、ユーザ認証が正常に完了した旨をユーザに通知する。
【0062】
ステップS130では、制御部20は、認証画像Gaが表示されたままの状態であるか否かを判断するために、画像解析部28に指示をして、入力画像に2つの識別マークMaが含まれるか否かを検出させる。この結果、識別マークMaが検出された場合には、認証画像Gaが表示されたままの状態であるとみなして、ステップS130を繰り返す。一方、識別マークMaが含まれない場合には、ユーザが認証画像Gaの表示を終了させたとみなして、ステップS131に移行する。
【0063】
ステップS131に移行した場合には、制御部20は、画像処理部26に、入力画像の表示を許可する旨の通知を行って、認証処理を完了する。この結果、画像供給装置2から入力されている入力画像が、画像投写部10から投写される。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の画像表示システム100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の画像表示システム100によれば、画像供給装置2から供給される認証画像Gaに識別マークMaが付加されており、プロジェクタ1は、この識別マークMaが検出された場合にのみ、文字認識を行うようにしている。このため、入力画像に認証画像Gaが含まれない場合にも文字認識を試みてしまう事態が抑制され、負荷の大きな処理である文字認識の頻度を低減することが可能となる。同様に、ステップS130において、認証画像Gaが表示されたままの状態であるか否かを判断する際にも、文字認識を行う必要がなくなり、負荷が軽減される。
【0065】
(変形例)
また、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記第1及び第2実施形態では、プロジェクタ1は、電源キーが操作されて動作を開始する際にユーザ認証を行うようにしているが、ユーザ認証を行うタイミングは、これに限定されない。例えば、動作を開始してから所定時間が経過したとき等にユーザ認証を行うようにしてもよい。
【0066】
前記第1及び第2実施形態では、暗証番号の桁数を4桁としているが、これに限定されない。また、桁数をユーザにより任意に設定できるようにするとともに、桁数が一致することをも認証の用件とすれば、ユーザ認証をより強固にすることができる。
【0067】
前記第1及び第2実施形態では、1フレーム分の画像データに基づいて数字の認識を行っているが、複数フレーム分の画像データに基づいて数字を認識するようにしてもよい。
【0068】
前記第1及び第2実施形態では、暗証番号、即ち数字のみで構成されたパスワードによって認証を行うようにしているが、英字やその他の文字を含んだパスワードで認証を行うようにしてもよい。
【0069】
前記第1及び第2実施形態では、認証画像Gaが暗証番号を表す数字を含む態様を示しているが、図9(a)、(b)に示すように、認証画像Gaが、パスワード(暗証番号等)を符号化した符号化画像(バーコードや2次元コード等)を含む態様とし、画像解析部28が、この認証画像Gaを復号化してパスワードを認識する構成としてもよい。或いは、電子透かしやステガノグラフィ等の技術を適用して、符号化されたパスワードが視認不能、或いは視認困難に埋め込まれた認証画像Gaを用い、画像解析部28が、この認証画像Gaを解析してパスワードを認識可能な構成とすることも可能である。このように、認証画像Gaに数字等の文字を含めない態様とすれば、画像供給装置2から認証画像Gaを供給する際などに、パスワードが他人に認識されるのを抑制することが可能となる。
【0070】
前記第1及び第2実施形態では、暗証番号を含んだ認証画像Gaによってユーザ認証を行う態様を示しているが、認証画像Gaは、必ずしも暗証番号等のパスワードを表すものである必要はない。例えば、所定の認証画像Gaを表す画像データを記憶部21に記憶させておき、入力される画像信号とこの画像データとを直接比較して認証を行うようにしてもよい。また、所定の認証画像Gaの特徴量(例えば、ヒストグラムなど)を記憶部21に記憶させておき、画像解析部28が入力画像の特徴量を導いて、両者を照合することによって認証を行うようにしてもよい。
【0071】
前記第2実施形態のように、認証画像Gaに識別マークMaを付加したり、上記変形例のように、暗証番号を符号化した画像を認証画像Gaに含めたりする必要がある場合には、ユーザにとって、認証画像Gaを準備することが困難になることが考えられる。この場合には、例えば、プロジェクタ1の製造メーカが、プロジェクタ1の個体ごとに個別の暗証番号を予め設定しておくとともに、それぞれに対応する認証画像Gaを画像データの態様でユーザに提供するようにしてもよい。ユーザは、提供された画像データを、予め画像供給装置2の大容量記憶部41等に記憶させておくことにより、ユーザ認証の際に利用することが可能となる。
或いは、暗証番号をユーザが任意に設定可能な構成にするとともに、プロジェクタ1の製造メーカが、設定した暗証番号に対応する認証画像Gaを画像データとして生成可能なプログラムをユーザに提供するようにしてもよい。この場合には、ユーザが、例えば、画像供給装置2にこのプログラムをインストールすることにより、認証画像Gaを自ら作成することが可能となる。
【0072】
前記第1及び第2実施形態では、暗証番号の入力を要求したり、認証完了を通知したりする際に、OSD画像を用いてメッセージ画像Gm1,Gm2を表示するようにしているが、図示しないLED(Light Emitting Diode)インジケータ等、他の表示手段によってその旨の要求や通知を行うようにしてもよいし、図示しない音声出力手段により、音声で要求や通知を行うようにしてもよい。
【0073】
前記第1及び第2実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
【0074】
前記第1及び第2実施形態では、光源11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED光源等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
【0075】
前記第1及び第2実施形態では、画像表示装置として、光源11から射出された光を変調して投写するプロジェクタ1を例にして説明しているが、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクタ、或いは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態に係る画像供給装置の概略構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態における認証処理を説明するためのフローチャート。
【図4】第1実施形態における認証処理を説明するための説明図。
【図5】第1実施形態における認証処理を説明するための説明図。
【図6】第1実施形態における認証処理を説明するための説明図。
【図7】第2実施形態に係る認証画像を示す図。
【図8】第2実施形態における認証処理を説明するためのフローチャート。
【図9】(a)、(b)は、変形例に係る認証画像を示す図。
【符号の説明】
【0077】
1…プロジェクタ、2…画像供給装置、10…画像投写部、11…光源、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、21…記憶部、22…操作パネル、23…リモコン、24…操作信号受信部、25…画像信号入力部、26…画像処理部、27…OSD処理部、28…画像解析部、29…光源制御部、40…制御部、40a…CPU、40b…ROM、40c…RAM、41…大容量記憶部、42…インターフェイス部、43…キーボード、44…タッチパッド、45…ディスプレイ、46…画像信号出力部、100…画像表示システム、Ga…認証画像、Gm1,Gm2…メッセージ画像、Ma…識別マーク、SC…スクリーン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号が入力される画像信号入力部と、
前記画像信号に応じた画像表示を行う表示部と、
前記表示部による前記画像表示を禁止又は許可する制御部と、
前記制御部によって前記画像表示が禁止されているときに、前記画像信号入力部に入力される画像信号に基づく画像を解析する画像解析部と、
を備え、前記制御部は、前記画像解析部の解析結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に、前記画像表示を許可するための認証画像が含まれるか否かを判定し、当該認証画像が含まれている場合に前記画像表示を許可することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置であって、
前記表示部による前記画像表示を許可するためのパスワード情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記画像解析部は、前記画像信号に基づく画像に文字が含まれる場合に、当該文字を認識して当該文字を表す文字情報を生成し、前記制御部は、生成された前記文字情報を前記パスワード情報と照合することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像表示装置であって、
前記表示部による前記画像表示を許可するためのパスワード情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記画像解析部は、前記画像信号に基づく画像に、文字情報を符号化した符号化画像が含まれる場合に、当該符号化画像から前記文字情報を復号化し、前記制御部は、復号化された前記文字情報を前記パスワード情報と照合することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の画像表示装置であって、
前記画像解析部は、前記画像信号に基づく画像に、前記パスワード情報と照合されるべき前記文字又は前記符号化画像が含まれていることを示す識別マークが付加されている場合は、当該識別マークを検出可能であり、当該識別マークを検出した場合に前記文字の認識又は前記符号化画像の復号化を行うことを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
画像信号が入力される画像信号入力部と、前記画像信号に応じた画像表示を行う表示部と、前記表示部による前記画像表示を禁止又は許可する制御部と、を備えた画像表示装置の制御方法であって、
前記制御部によって前記画像表示が禁止されているときに、前記画像表示を許可するための認証画像の入力を促す第1のステップと、
前記第1のステップの後に、前記画像信号入力部に入力される画像信号に基づく画像を解析する第2のステップと、
前記第2のステップにおける解析結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に前記認証画像が含まれるか否かを判定する第3のステップと、
前記第3のステップにおける判定結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に前記認証画像が含まれる場合に、前記表示部による前記画像表示を許可する第4のステップと、
を備えたことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
【請求項6】
画像信号を出力する画像供給装置と、前記画像供給装置から入力される前記画像信号に基づいて画像表示を行う画像表示装置と、を備えた画像表示システムであって、
前記画像表示装置は、
前記画像供給装置から前記画像信号が入力される画像信号入力部と、
前記画像信号に応じた画像表示を行う表示部と、
前記表示部による前記画像表示を禁止又は許可する制御部と、
前記画像信号に基づく画像を解析する画像解析部と、
を有し、
前記画像供給装置は、前記画像表示の許可を受けるための認証画像、及び前記画像表示装置で表示すべき画像を、前記画像表示装置に画像信号として出力する画像信号出力部を有し、
前記画像解析部は、前記制御部によって前記画像表示が禁止されているときに、前記画像信号入力部に入力される画像信号に基づく画像を解析し、前記制御部は、前記画像解析部の解析結果に基づいて、前記画像信号に基づく画像に前記認証画像が含まれるか否かを判定し、当該認証画像が含まれている場合に、前記画像供給装置から入力される画像信号に応じた画像表示を許可することを特徴とする画像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−310214(P2008−310214A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−159837(P2007−159837)
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】