説明

画像記録装置

【課題】 同じ画像を重複してコピーすることを防ぐ。
【解決手段】 外部記録媒体から内蔵メモリに画像ファイルをコピーする際に、ファイル情報を管理するためのディレクトリエントリ領域に、コピー元の画像ファイルを識別するための情報を記録する。画像ファイルコピー時には、内蔵メモリのディレクトリエントリから元画像ファイルを識別するための情報を読み出し、コピーしようとする画像がすでに内蔵メモリへコピー済みかどうかを判定し、コピー済みであった場合は画像のコピーを行わない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶媒体から読み出した画像ファイルを内蔵メモリに記録する画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラで撮影した画像を保存したメモリカードを、メモリカードスロットに挿入し、PCを介すことなく直接画像を印刷することが出来るダイレクトプリントを行うプリンタが販売されている。
【0003】
このようなダイレクトプリンタでは、メモリカードに記録されている画像をプリンタに接続される大容量記憶装置に保存することができる(特許文献1参照)。メモリカードに記録されている画像を、大容量記憶装置に保存することによって、メモリーカードをセットしなくても印刷することが可能となる。
【特許文献1】特開2004−009316号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献では、同じ画像を大容量記憶装置に何回でも重複して保存できてしまう。そのため、プリンタに同じ画像が複数枚保存されてしまい、保存できる画像の枚数が減るという問題があった。本発明ではメモリカード等の記録媒体から他の記録媒体に画像をコピーして保存する際に、同じ画像を重複して保存することのないシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明の画像記録装置は、着脱可能な記録媒体から読み出した画像ファイルを保存可能な画像記録装置であって、記憶媒体を着脱可能な装着部と、装着部に装着された記憶媒体から読み出した画像ファイルに対応する保存用画像ファイルを作成し新しいファイル名を付与して画像記録装置の内蔵メモリに保存する保存手段とを有し、保存手段は、保存用画像ファイルを内蔵メモリに保存する際に、内蔵メモリのファイル情報管理領域の保存用画像ファイルのファイル情報を記録する領域に、保存用画像ファイルのファイル情報と共に、元の画像ファイルのファイル情報に対応する情報を元の画像ファイルを識別するための識別情報として記録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体の画像ファイルを内蔵メモリに保存する際に、保存する画像ファイルのファイル情報と共に元の画像ファイルのファイル情報に対応する識別情報を内蔵メモリのファイル管理領域に記録する。そのため、元の画像ファイルのファイル名と内蔵メモリに保存した画像ファイルのファイル名が異なっていても、内蔵メモリのファイル管理領域に記録される識別情報により元の画像ファイルを特定できる。これにより、例えば、画像ファイルを内蔵メモリに保存する際に、ファイル情報管理領域の元のファイルのファイル情報をチェックすることにより、保存する画像ファイルが、既に内蔵メモリに保存されているかを確認することができる。
【0007】
また、元の画像ファイルのファイル情報をファイルシステムで予め用意されているファイル情報管理領域に記録するので、専用のファイル等を準備することなく実現可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の画像記録装置の1例である昇華型印刷装置について説明する。
【0009】
図1は、昇華型印刷装置の構成を示すブロック図である。
【0010】
102はサーマルヘッド、105は紙を送るための紙送りモータ、107はインクリボンの巻上げを行うリボン巻上げモータである。103は印画を行うサーマルヘッドの熱制御を行うヘッド制御部、104は印画するデータへの変換を行う画像変換制御部である。106は印画を行う用紙の搬送を行う紙送り制御部、108は用紙に昇華させて印画を行うためのインクリボンの送りを制御するインクリボン制御部である。
【0011】
109は電源制御手段で、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、システム制御回路101の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
【0012】
115は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部で、電源ボタン、印刷ボタン、十字キー、メニューボタン、決定ボタンなどがある。101は印刷装置100全体を制御するシステム制御回路、110はシステム制御回路101が動作するときに使用する変数、プログラム等を記憶するメモリである。このメモリは電源を切ると、記録内容が保持されない。例えばSDRAMなどが使用される。111はシステム制御回路101でのプログラムの実行に応じて、文字、画像を表示するLCDなどから成る表示部である。印刷画像の表示を行うことも可能である。112は画像を保存するための内蔵フラッシュメモリである。この内蔵フラッシュメモリは、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、電源を切っても記録内容が保持される。113は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、電源を切っても記録内容が保持される。例えばフラッシュROMなどが用いられる。この不揮発性メモリには、プログラム本体やプログラムが使用する定数等が記憶される。システム制御回路101は、不揮発性メモリ113からプログラムを読み出し、読み出したプログラムにもとづいて各種演算処理や各部の制御を行う。
【0013】
119はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。118は外部記録媒体119とのインタフェースで、外部記録媒体119が着脱可能な装着部や読み出し制御部等から構成される。114は外部記録媒体119が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知部である。117は通信部で、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する。116は通信手段117により印刷装置100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信の場合はアンテナである。
121は外部記録媒体119から読み込まれた画像データや、圧縮伸張回路120からの画像データを一時的に保存しておく画像メモリである。120は圧縮伸張回路で、外部記録媒体119から読み込まれたJPEG形式で圧縮された画像データを伸張し、画像メモリ121に書き込む。
【0014】
印刷装置100は、外部記録媒体119または内蔵フラッシュメモリに記録されている画像の印刷が可能である。外部記録媒体119または内蔵フラッシュメモリに記録されている画像を表示部111に表示し、表示される画像の中からユーザが操作部115を用いて画像選択して印刷開始の指示を入力することにより印刷対象の画像が選択される。選択された画像を外部記録媒体119または内蔵フラッシュメモリから読み出し、圧縮伸張回路120で画像を展開し、その後、画像変換部104で印画用データに変換する。印画用データにもとづいてサーマルヘッド102を駆動し、それと同時にリボンや紙送りを行って画像の印刷を実行する。
【0015】
(実施例1)
図2から図8を参照して、第1の実施例の動作を説明する。
【0016】
図2は、本実施例の印刷装置100の処理フローである。
【0017】
操作部の電源ボタンが押下されると、システム制御回路101は、外部記録媒体119のデータを読み出して(S201)、読み出した画像を表示部に表示する(S202)。表示する画像は、外部記録媒体119に記録されているファイルが、例えば図3に示すようにDCFフォーマットで記録されていたときは、ファイル接頭子が一番大きいファイルIMG_0010.jpgである。なお、.jpgはJPEGファイルと呼ばれる画像ファイルを示す拡張子である。JPEGファイルに関しては広く知られており、ここでは特に説明しない。
【0018】
次に、システム制御回路101はユーザーからの操作部115への操作を判別し(S203)、印刷ボタンが押されたときは、印刷処理を行う(S204)。一方、S203で内蔵フラッシュメモリ112の画像の閲覧が選択されたときは、内蔵フラッシュメモリ112に保存されている画像を表示する(S205)。一方、S203で外部記録媒体から内蔵フラッシュメモリへの画像のコピーのための操作が行われたときは、外部記録媒体119に記録されている画像を内蔵フラッシュメモリ112に画像をコピーする(S206)。本実施例の印刷装置は外部記録媒体に記録された画像ファイルを内蔵フラッシュメモリに保存可能である。画像コピー(S206)の詳細な処理については、図4から図8を用いて後述する。一方、S203でその他のボタンが押されたときは、ボタン操作に応じた処理を行う(S207)。ボタン操作に応じた処理とは、例えばメニューを表示する、画像送りをするなどの処理がある。一方、S203で電源OFF操作がなされたときは、印刷装置100の電源を切り(S208)、処理を終了する。
【0019】
<画像コピー処理>
図4は、ファイルの情報が記録されているディレクトリエントリのフォーマットの一例である。ディレクトリエントリは画像ファイルを管理するために様々なファイル情報が記録されているファイル情報管理領域である。(1)ファイル名が8バイト。(2)拡張子が3バイト。(3)ファイル属性が1バイト。(4)未使用領域が2バイト。(5)作成時刻が2バイト。(6)作成日付が2バイト。(7)アクセス日付が2バイト。(8)先頭クラスタの上位の2バイト。(9)更新時刻が2バイト。(10)更新日時が2バイト。(11)先頭クラスタの下位の2バイト。(12)ファイルサイズが4バイト。それぞれの項目が対応するサイズでディレクトリエントリに記録される。
【0020】
図5は、外部記録媒体119に記録されている画像ファイルを、内蔵フラッシュメモリ112にコピーする動作の詳細な処理フローである。印刷装置100の操作部115や表示部111を用いてユーザが外部記録媒体119に記録されている画像を内蔵フラッシュメモリ112にコピーするように指示した場合に、本処理が実行される。
【0021】
内蔵フラッシュメモリにコピーする画像は、ユーザが操作部115を操作することにより外部記録媒体に記録される画像の中から選択可能である。複数の画像を選択することも可能である。システム制御回路101は、コピー対象として選択された画像が、既に内蔵フラッシュメモリ112にコピーした画像かどうかを判定する(S501)。既に内蔵フラッシュメモリ112にコピー済みの画像であれば、この画像のコピーは行わずに、S510に進む。一方、コピー済みの画像ではない場合はS502に進む。なお、S501のコピー済みかどうかを判定する方法に関しては、図8を用いて後述する。
【0022】
次にシステム制御回路101は、内蔵フラッシュメモリ112に保存する画像データを作成する(S502)。この保存用画像データの作成方法については図9を用いて後に説明する。次に作成した保存用画像データの新しいファイル名を決定する(S503)。異なる複数のメモリカードの間で同じファイル名を持つ画像ファイルが存在する可能性があるので、元の画像ファイルのファイル名を使用せずに新しいファイル名を付与する。ファイル名は、例えば、0001.jpg、0002.jpg、0003.jpgのように決まる。内蔵フラッシュメモリ112に0001.jpg、0002.jpg、0003.jpgの3ファイルが保存されていたときにさらにもう一枚の画像ファイルを内蔵フラッシュメモリ112にコピーする際は、新しいファイルのファイル名は0004.jpgになる。これらのファイルは内蔵フラッシュメモリ112のルートディレクトリ直下に作られる。このように内蔵メモリに画像をコピーする際には新しいファイル名が付与される。S502で作成した保存用画像データは、S503で決定されたファイル名で内蔵フラッシュメモリ112に記録される。S502で作成した保存用画像データは、コピー元の画像データと同じ画像データ、または、それをリサイズ処理により縮小した画像データを有している。そのため、元画像ファイルと保存用画像ファイルは、ファイル名が異なり、さらにファイルサイズが異なる場合もある。
【0023】
次にシステム制御回路101は、S504〜S508において、保存用画像ファイルのファイル情報をディレクトリエントリに記録する。まず、S503で決定したファイル名を、内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(1)ファイル名・(2)拡張子に記録する(S504)。さらにS504では、S502で作成した保存用画像データのデータサイズを(12)ファイルサイズに記録する。次にシステム制御回路101は、内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(5)作成時刻、(6)作成日付に外部記録媒体119に記録されているコピー対象の画像ファイル、つまりコピー元の画像ファイルのファイル名を記録する(S505)。S505の詳細なフローは図6を用いて後述する。次にシステム制御回路101は、内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(7)アクセス日付に、コピー元画像ファイルのファイルサイズ(下位2バイト)を記録する(S506)。ファイルサイズは4バイトであり、一方、(7)アクセス日付は2バイトであるため、すべてを記録することはできない。そこで、下位の2バイトのみを記録する。次にシステム制御回路101は、内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(9)(10)ファイルの更新日時にコピー元画像ファイルの更新日時をそのままコピーする(S507)。次にシステム制御回路101は、内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(3)属性、および、(8)(11)開始クラスタの位置を記録し(S508)、最後にS502で作成した保存用画像データを、内蔵フラッシュメモリ112に保存する(S509)。
【0024】
S510において、次の保存対象の画像ファイルがあるかを判定し、次の画像ファイルがある場合は、その画像についてS501〜S509の処理を繰り返し実行する。コピー対象の画像ファイルがもう無いばあいは、コピー処理を終了する。ここで、コピー処理を終了する前に、コピー対象画像ファイルのうちコピーできなかった画像ファイル数または既にコピー済みでありコピーしなかった画像ファイルの数、またはこれらの合計を表示部111に表示してもよい。
【0025】
図6は、図5のファイル名記録処理(S504)の詳細な処理フローである。ファイル名は8バイトであり、一方、(5)作成時刻と(6)作成日付は2バイトの合計4バイトしか記録できないため、ファイル名を圧縮して記録している。システム制御回路101は、外部記録媒体119に記録されている画像ファイルのファイル名の1文字目と2文字目の排他的論理和を(5)作成時刻の1バイト目に記録する(S601)。
【0026】
次にシステム制御回路101は、外部記録媒体119に記録されている画像ファイルのファイル名の3文字目と4文字目の排他的論理和を(5)作成時刻の2バイト目に記録する(S602)。
【0027】
次にシステム制御回路101は、外部記録媒体119に記録されている画像ファイルのファイル名の5文字目と6文字目の排他的論理和を(6)作成日付の1バイト目に記録する(S603)。
【0028】
次にシステム制御回路101は、外部記録媒体119に記録されている画像ファイルのファイル名の7文字目と8文字目の排他的論理和を(6)作成日付の2バイト目に記録する(S604)。
【0029】
図7は内蔵フラッシュメモリ112の内部領域を概念的に示す構成図である。外部記録媒体119に記録されている画像ファイルを、内蔵フラッシュメモリ112にコピーした際の構成を示している。起動領域であるブートセクタと、FAT(File Allocation Talbe)と、ルートディレクトリエントリと、画像ファイルを記録するデータファイル記録領域からなる。FATは、記録媒体上のどの場所にどのような形態でファイルが配置されているかを記録し管理する領域である。ルートディレクトリエントリには、ルートディレクトリの情報が格納されている。ルートディレクトリエントリには、外部記録媒体119の画像をコピーした際に、新規に作成したファイルの情報(ディレクトリエントリ)がファイル毎にそれぞれ記録される。記録される情報は図5を用いて前述したとおりである。
【0030】
本実施例では、ディレクトリエントリの1つのファイルのファイル情報を記録するための領域に2つの画像ファイルに関する情報が一緒に記録される。内蔵フラッシュメモリに記録する画像ファイル(保存用画像ファイル)のファイル情報と、コピー元の画像ファイル(外部記録媒体に記録されている画像ファイル)の情報であり、これが一緒に記録される。内蔵フラッシュメモリに記録する画像ファイル(保存用画像ファイル)のファイル情報(ファイル名、ファイルサイズ)は、それぞれディレクトリエントリの対応する項目の領域に記録される。コピー元の画像ファイルのファイル情報(ファイル名、ファイルサイズ)は、実際に記録する情報と異なる項目の領域に記録される。これは、ディレクトリエントリに記録できるファイル情報の項目とサイズは予め決められているため、コピー元の画像のファイル情報は、実際に記録するファイル情報とは異なる項目に記録される。通常、ディレクトリエントリに違う内容のデータを記録すると、他の装置でこのデータを読み取った場合にデータの整合性が取れなくなる。しかし、本実施例のコピー先の記録媒体が内蔵フラッシュメモリであり、中のデータを他の装置に読み取られることが無いためこのような処理を行っても不都合がおきることは無い。
【0031】
図8は図5のコピー済み判定(S501)の詳細な処理フローである。
【0032】
システム制御回路101は、内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリを検索する(S801)。検索した結果はメモリ110に保存する(S802)。メモリ110に保存する情報としては、画像ファイルの総数、およびディレクトリエントリに記録されている各画像ファイルの(5)(6)作成日時、(7)アクセス日付、(9)(10)ファイルの更新日時などである。
【0033】
次にシステム制御回路101は、外部記録媒体119に記録されている画像ファイルであって、コピーするように指示されたコピー元の画像ファイルの情報((1)ファイル名、(9)(10)更新日時、(12)ファイルサイズ等)を取得する(S803)。そして、S802において保存した内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリのファイル情報のうち、最初の画像ファイルを選択してその画像ファイルのファイル情報を取得する(S804)。
【0034】
S803で取得した、コピー元の画像ファイルの(9)(10)更新日時(更新時刻(9)、更新日付(10))と、S804で取得した内蔵フラッシュメモリ112に記録されている画像ファイルの(9)(10)更新日時(更新時刻(9)、更新日付(10))が同じであるか判断する(S805)。同じでない場合は、外部記録媒体119に記録されているコピー元の画像ファイルと、現在選択されている内蔵フラッシュメモリ112内の画像ファイルとは、異なる画像ファイルであるため、S809へ遷移する。S805で同じであると判断された場合は、コピー元の画像ファイルのファイルサイズ(12)の下位2バイトと、S804で取得した内蔵フラッシュメモリ112に記録されている画像ファイルの(7)アクセス日付の情報を比較し、同じであるか判断する(S806)。内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(7)アクセス日付には、その画像ファイルのコピー元となった画像ファイルのファイルサイズの下位2バイトが記録されている。そのため、外部記録媒体119の画像ファイルの(12)ファイルサイズと内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルの(7)アクセス日付とを比較する。S806で同じでないと判断された場合は、外部記録媒体119に記録されているコピー元の画像ファイルと、現在選択されている内蔵フラッシュメモリ112内の画像ファイルとは、異なる画像ファイルであるため、S809へ遷移する。S806で同じであると判断されたときは、S807に遷移し、コピー元の画像ファイルのファイル名(1)と、S804で取得した内蔵フラッシュメモリ112に記録されている画像ファイルの(5)(6)作成日時(作成日付(6)、作成時刻(5))とを比較する(S807)。内蔵フラッシュメモリ112のディレクトリエントリの(5)(6)作成日時には、その画像ファイルのコピー元となった画像ファイルのファイル名に対応する情報が記録されている。そのため、外部記録媒体119の画像ファイルの(1)ファイル名と内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルの(5)(6)作成日時とを比較して同じファイル名であるかを判断する。実際には、コピー元の画像ファイルのファイル名の1文字目と2文字目の排他的論理和を算出し、内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルの(5)作成時刻の1バイト目のデータと比較し同じであるか判定する。同じでない場合はコピー元の画像ファイルとは対応しない画像ファイルであるため、S809へ遷移する。1文字目と2文字目の排他的論理和と(5)作成時刻の1バイト目が同じときは、さらに、コピー元の画像ファイルの(1)ファイル名の3文字目と4文字目の排他的論理和を算出する。そして、内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルの(5)作成時刻の2バイト目のデータと3文字目と4文字目の排他的論理和とを比較し同じであるか判定する。同様に、コピー元の画像ファイルの(1)ファイル名の5文字目と6文字目の排他的論理和と内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルの(6)作成日付の3バイト目のデータを比較する。その後、コピー元の画像ファイルの(1)ファイル名の7文字目と8文字目の排他的論理和と内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルの(6)作成日付の4バイト目のデータについても比較する。比較した結果、同じデータであると判断された場合は、コピー元の画像ファイルと現在選択されている内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルは対応する画像ファイルであると判断する。そして、コピー元の画像ファイルは既に内蔵フラッシュメモリ112にコピー済みであると判断し、コピーフラグをOFFにする。ファイル名の排他的論理和と(5)(6)作成日時のデータが1つでも異なる場合は、現在選択されている内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルとコピー元の画像ファイルとは対応しない画像ファイルであるため、S809へ遷移する。
【0035】
次に、S809では、S803で保存したディレクトリエントリを参照し、現在選択されている内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルが、最後の画像ファイルであるかを判定する。最後の画像ファイルである場合は、内蔵メモリに記録されている全ての画像ファイルと内蔵メモリに記録されている全ての画像ファイルとを比較し、コピー元の画像ファイル対応する画像ファイルが内蔵メモリに存在していないことが確認できたこととなる。従って、コピーフラグをONにして(S810)コピーを許可する。最後の画像ファイルでなく、他にも画像ファイルが存在する場合には、次の画像ファイルを選択してファイル情報を取得し(S811)、その画像ファイルについてS805〜S811の処理を行う。
【0036】
このようにして、コピー済み判定の処理を行い、S501ではコピーフラグがOFFのときにコピー済みであると判断し、コピーフラグがONのときに未コピーであると判断する。
【0037】
本実施形態では、コピー対象の画像ファイルのコピー済み判定と内蔵フラッシュメモリへのコピーとを、複数のコピー対象の画像ファイルについて繰り返し行うフローであった。しかしこれに限定されない。全てのコピー対象の画像ファイルのコピー済み判定を先に行いその後コピー対象の画像ファイルに対応する画像ファイルを内蔵フラッシュメモリに保存する処理をコピーフラグがONになっているコピー対象画像ファイルについて一度に行うようにしてもよい。
【0038】
図9は図5の保存用画像データ作成処理(S503)の詳細な処理フローである。
【0039】
システム制御回路101は、保存する画像ファイルを外部記録媒体119から読み出して、画像用メモリ121に保存し、圧縮伸張回路120を介して画像の伸張処理を行う(S901)。
【0040】
次にシステム制御回路101はS901の伸張処理を行った結果をもとに伸張可能な画像であるかどうかを判定する(S902)。システム制御回路101はS902で伸張することができない画像と判定したときは、保存できない画像であると判断して、保存用画像データ作成処理を終了し、S510に遷移する。一方、S902でデコード可能な画像であったときは、S903に遷移する。
【0041】
S903では保存する画像ファイルのファイルサイズを判定し、ファイルサイズが所定のサイズ以下であったときは、ユーザに保存するように指示された画像ファイルをそのまま保存用画像データとして画像用メモリ121に保持する(S905)。S905で保持された画像データは、図5のS509にて内蔵フラッシュメモリ112に記録される。
【0042】
S903で保存する画像ファイルのファイルサイズが所定サイズよりも大きい場合は、保存する画像ファイルの画像サイズが所定値以下かどうかを判定する(S904)。ここでいう画像サイズとは、記録画素数のことであり、通常、4000×3000画素などと表現される。4000×3000画素とは、横が4000画素、縦が3000画素の画像であることを現している。この記録画素数が所定サイズ以下の場合はS905に遷移し、ユーザに保存するように指示された画像ファイルをそのまま内蔵フラッシュメモリ112に記録する。
【0043】
S904で保存する画像ファイルの画像サイズが所定のサイズよりも大きい場合は、S901で伸張した画像を縮小する画像縮小処理(S906)を行う。この画像縮小処理では、例えば画像サイズが2048×1536以下になるように画像を縮小する。
【0044】
次にシステム制御回路101はS906で縮小した画像を、圧縮伸張回路120により、JPEG形式で圧縮する(S907)。次にシステム制御回路101は、S907でJPEG圧縮した画像データのサイズが所定のサイズ以下かどうかを判定する(S908)。所定のサイズ以下になったときは、S907でJPEG圧縮した画像データを保存用画像データとして画像用メモリ121に保持する(S910)。S910で保持された画像データは、図5のS509にて内蔵フラッシュメモリ112に記録される。
【0045】
S908で圧縮した画像データのサイズが所定のデータ量より大きい場合は、システム制御回路101は、画像縮小処理(S906)を所定の回数繰り返したかどうかを判定する(S909)。S909で、所定の回数、画像縮小処理(S906)を繰り返していた場合は、S907でJPEG圧縮した画像データを保存用画像データとして画像用メモリ121に保持する(S910)。
【0046】
S909で画像縮小処理(S906)を所定の回数繰り返したと判定したときは、圧縮率を上げる(S911)。圧縮率を上げて、画像圧縮処理(S906)を行うことにより、画像データを小さくしていく。S911では、JPEG圧縮する際に使用する量子化テーブルの値を大きくすることによって、圧縮率を上げている。例えば2回目の圧縮を行うときは、1回目の圧縮時よりも量子化テーブルの値を10%大きくし、3回目の圧縮を行うときは、1回目の圧縮時よりも量子化テーブルの値を20%大きくするようにすればよい。
【0047】
このように本実施例の印刷装置のコピー処理では、内蔵フラッシュメモリにコピーするコピー先の画像ファイルのファイル情報と共に外部記録装置に記録されているコピー対象に指定されたコピー元画像ファイルのファイル情報をディレクトリエントリに記録している。そのため、内臓フフラッシュメモリにコピーする際に画像ファイル名やファイルサイズが変わっても、内臓フフラッシュメモリに記録されているコピー先の画像ファイルの元となる画像ファイルを識別することが可能となる。また、コピー元の画像ファイルを識別するための情報を、専用のファイルや個々の画像ファイルに記録せずに、予めファイルシステムに用意されているディレクトリエントリに記録しているため、データ容量の節約となる。また、ディレクトリエントリに識別情報を移録しているため、簡単に識別情報を検索することが可能となる。
【0048】
(実施例2)
第2の実施例では、外部記録媒体119から内蔵フラッシュメモリ112にコピーされた画像ファイルを、インターフェース118に装着される外部記録媒体119または外部記録媒体119とは異なる外部記録媒体122(不図示)にコピーすることが可能である。内蔵フラッシュメモリ112の画像ファイルを外部記録媒体にコピーする際の処理について説明する。
【0049】
ユーザにより、内蔵フラッシュメモリから外部記録媒体への画像ファイルのコピーのための操作が行われたときは、内蔵フラッシュメモリ112に記録されている画像ファイルを外部記録媒体に画像をコピーする処理を実行する。
【0050】
図10は第2の実施例における内蔵フラッシュメモリから外部記録媒体への画像ファイルのコピー処理の詳細な処理フローである。
【0051】
システム制御回路101は、外部記録媒体にコピーする画像ファイルの、ディレクトリの位置とファイル名を決定する(S1001)。このディレクトリの位置とファイル名は、DCFファイルフォーマットにしたがって決定される。例えば、外部記録媒体119に図3で示した保存されているファイルが記録されている場合、ファイル番号の最大値+1である。ルートディレクトリの下のDCIMの下の、100GAZOUフォルダの下にIMG_0011.jpgというファイル名で記録されることになる。
【0052】
次に、システム制御回路101は、S1002〜S1007において、内蔵フラッシュメモリ112から読み出したコピー元ファイルのファイル情報を、外部記録媒体のコピー先ファイルのファイル情報を保存するディレクトリエントリに記録する。まず、S1001で決定したファイル名を、コピー先ファイルのディレクトリエントリの(1)ファイル名・(2)拡張子に記録する(S1002)。さらにコピー元ファイルのファイルサイズを読み出し、読み出した値をコピー先ファイルの(7)ファイルサイズに記録する。
【0053】
次に、システム制御回路101は、コピー先ファイルのディレクトリエントリの(5)作成時刻に、現在の時刻を記録する(S1003)。
【0054】
次に、システム制御回路101は、コピー先ファイルのディレクトリエントリの(6)作成日付に、現在の日付を記録する(S1004)。
次に、システム制御回路101は、コピー先ファイルのディレクトリエントリの (7)アクセス日付に、現在の日付を記録する(S1005)。
【0055】
次に、システム制御回路101は、コピー先ファイルのディレクトリエントリの(9)(10)更新日時に、現在の日時を記録する(S1006)。
【0056】
次にシステム制御回路101は、外部記録媒体119のディレクトリエントリの(3)属性、および、(8)(11)開始クラスタの位置を記録し(S1007)、内蔵フラッシュメモリ112に記録されている画像データを保存する(S1008)。
【0057】
実施例1では、外部記録媒体の画像ファイルを内蔵フラッシュメモリにコピーする際は内蔵フラッシュメモリのディレクトリエントリのアクセス日付や作成日時の項目にその項目に対応する情報ではなく、元の画像ファイルを特定するための情報を記録した。しかし、画像ファイルを外部記録媒体にコピーする際は、ディレクトリエントリの各項目にその項目と対応しない情報を記録してしまうと、他の装置でその外部記録媒体の情報を読み取った場合にエラーとなってしまう。そのため、各項目に対応する情報を記録している。
【0058】
また、内蔵フラッシュメモリ内のコピー元画像ファイルに対応する画像ファイルが外部記録媒体に既に存在している場合は、その旨を警告表示したり、コピー処理を行わないように規制してもよい。内蔵フラッシュメモリ内のコピー元画像ファイルに対応する画像ファイルが外部記録媒体に既に存在しているかの判定は、第1の実施例のコピー済み判定と同様の処理が行われる。内蔵フラッシュメモリに記録されている外部記録媒体へのコピー対象の画像ファイルのディレクトリエントリを取得し、ディレクトリエントリのコピー元画像ファイルを特定するための情報を基に、コピー元画像ファイルが外部記録媒体にあるかを判定する。詳細には、アクセス日付に元画像ファイルのファイルサイズ下位2バイト、作成日時に元画像ファイルのファイル名に対応する情報が記録されているのでこれに対応する画像ファイルが外部記録媒体にあるかを外部記録媒体のディレクトリエントリを解析し判定する。
【0059】
第2の実施例では、外部記録媒体に画像ファイルをコピーする際、ファイル名をDCFフォーマットに応じて決定した。しかし、内蔵フラッシュメモリにコピーされる前の元画像ファイルの画像ファイル名を復元してファイル名を付与しても良い。この場合、内蔵フラッシュメモリに画像ファイルを記録するときに、コピー元の画像ファイル名を復元できるようにファイル名を記録する必要がある。例えば、(5)作成時刻2バイト、(6)作成日付2バイト、(9)更新時刻2バイト、(10)更新日付2バイトの計8バイトを用いて元画像ファイルのファイル名を記録しておけば、後に、元画像ファイルのファイル名を復元することが可能となる。元画像ファイルのファイル名と、外部記録媒体→内蔵フラッシュメモリ→外部記録媒体とコピーされた元画像ファイルに対応する画像ファイルのファイル名が同じとなるため、対応する画像ファイルを特定・確認しやすくなる。また、コピーする際に元画像ファイルと同じファイル名の画像ファイルが存在する場合は、同じファイル名では作成できないので、その場合は、画像ファイルを格納するディレクトリ位置を異ならせて記録すると良い。また、内蔵フラッシュメモリから外部記録媒体へ画像をファイルコピーする際の専用フォルダを設け、そこに記録するようにしてもよい。
【0060】
(その他の実施例)
上述の実施形態では印刷装置で説明してきたが、例えば内蔵フラッシュメモリを備えたデジタルカメラやデジタルビデオなどの撮像装置や画像ストレージ、HDDレコーダ等の画像記録装置に本発明を適応してもよい。
【0061】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
【0062】
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
【0063】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0064】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0065】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等が考えられる。また、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、サーバ装置から接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードするような方法も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例に係る印刷装置の構成ブロック図である
【図2】本発明の実施例に係る印刷装置の処理フローである
【図3】外部記録媒体に記録されているファイルのディレクトリ構成である
【図4】ディレクトリエントリのフォーマットである
【図5】本発明の実施例に係る印刷装置のコピー動作の処理フローである
【図6】本発明の実施例に係る印刷装置のファイル名記録処理の処理フローである
【図7】内蔵フラッシュメモリの内部領域を概念的に示す構成図である
【図8】本発明の実施例に係る印刷装置のコピー済み判定の詳細な処理フローである
【図9】本発明の実施例に係る印刷装置の保存用画像ファイル作成処理の詳細な処理フローである
【図10】本発明の第2の実施例に係る印刷装置のコピー動作の処理フローである
【符号の説明】
【0067】
100 印刷装置
101 システム制御回路
102 サーマルヘッド
103 ヘッド制御部
104 画像処理制御部
105 紙送りモータ
106 紙送り制御部
107 リボン巻上げモータ
108 インクリボン制御部
109 電源制御部
110 メモリ
111 表示部
112 内蔵フラッシュメモリ
113 不揮発性メモリ
114 記録媒体着脱検知手段
115 操作部
116 コネクタ
117 通信手段
118 インタフェース
119 外部記録媒体
120 圧縮伸張回路
121 画像用メモリ
122 外部記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記録媒体から読み出した画像ファイルを保存可能な画像記録装置であって、
記憶媒体を着脱可能な装着部と、
前記装着部に装着された記憶媒体から読み出した画像ファイルに対応する保存用画像ファイルを作成し新しいファイル名を付与して前記画像記録装置の内蔵メモリに保存する保存手段とを有し、
前記保存手段は、前記保存用画像ファイルを前記内蔵メモリに保存する際に、前記内蔵メモリのファイル情報管理領域の保存用画像ファイルのファイル情報を記録する領域に、保存用画像ファイルのファイル情報と共に、元の画像ファイルのファイル情報に対応する情報を元の画像ファイルを識別するための識別情報として記録することを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記ファイル情報管理領域には、複数の項目についてファイル情報を記録する領域が用意されており、
前記保存手段は、前記保存用画像ファイルのファイル情報を、該ファイル情報と対応する項目の領域に記録し、前記識別情報を、該識別情報に対応するファイル情報の項目以外の項目の領域に記録することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記ファイル情報管理領域は、少なくともファイル名およびファイルの作成日時を記録するための領域を持ち、
前記保存手段は、新しく付与された保存用画像ファイルのファイル名をファイル名の領域に記録し、元の画像ファイルのファイル名に対応する識別情報をファイルの作成日時の領域に記録することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記ファイル情報管理領域は、少なくともファイルサイズおよびファイルのアクセス日付を記録するための領域を持ち、
前記保存手段は、保存用画像ファイルのファイルサイズをファイルサイズの領域に記録し、元の画像ファイルのファイルサイズに対応する識別情報をファイルのアクセス日付の領域に記録することを特徴とする請求項2または3に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記記録媒体に記録されている画像ファイルの中から、前記内蔵メモリに保存する画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された画像ファイルのファイル情報と、前記内蔵メモリのファイル情報管理領域に記録されている識別情報に基づいて、前記選択手段により選択された画像ファイルに対応する保存用画像ファイルが既に前記内蔵メモリに保存されているかを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記選択手段により選択された画像ファイルに対応する保存用画像ファイルが既に前記内蔵メモリに保存されていると判定された場合は、前記保存手段による画像ファイルの保存を規制する制御手段とを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項6】
画像ファイルの画像データをリサイズするリサイズ手段を有し、
前記保存手段は、前記リサイズ手段により画像データをリサイズして前記保存用画像データを作成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記リサイズ手段は、リサイズする画像データの画像サイズが、すでに所定の値よりも小さい場合はリサイズ処理を行わないことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
【請求項8】
さらに、画像データをリサイズする際に画像データの圧縮処理を行う圧縮手段を備え、
前記圧縮手段は、圧縮された画像データのデータサイズが、所定値以下になるまで、
圧縮率を上げて圧縮することを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
【請求項9】
着脱可能な記録媒体から読み出した画像ファイルを保存可能な画像記録装置の制御方法であって、
前記画像記録装置に装着された記憶媒体から画像ファイルを読み出す読み出し工程と
前記読み出し工程で読み出した画像ファイルに対応する保存用画像ファイルを作成し新しいファイル名を付与して前記画像記録装置の内蔵メモリに保存する保存工程とを有し、
前記保存工程は、前記保存用画像ファイルを前記内蔵メモリに保存する際に、前記内蔵メモリのファイル情報管理領域の保存用画像ファイルのファイル情報を記録する領域に、保存用画像ファイルのファイル情報と共に、元の画像ファイルのファイル情報に対応する情報を元の画像ファイルを識別するための識別情報として記録することを特徴とする画像記録装置の制御方法。
【請求項10】
請求項9の画像記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項9の画像記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−50822(P2010−50822A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−214228(P2008−214228)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】