説明

画像評価装置、画像評価方法及び記録媒体

【課題】様々な要因から生ずるノイズが含まれていても、デジタル画像読取装置の基準白板や反射ミラーに付着したゴミや汚れを精度よく検出できる画像評価装置を提供する。
【解決手段】前記画像評価装置1は、シェーディング補正前の基準白板の読取画像を各画素ごとに平均化する積分値算出部114と、各画素位置の関数を用いて近似する近似式算出部115と、データ配列を補正する積分値補正部116と、データ配列を数値変換する数値変換部117と、データ配列の差分を算出する差分算出部118と、データ配列に基づき、特徴量を算出する特徴量算出部119と、特徴量に基づき、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れの有無を判断する評価結果出力部120とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナまたは複写機等の画像読取装置から得られる画像欠陥の評価を行う画像評価装置、画像評価方法および記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的なデジタル画像読取装置では、原稿画像が置かれた原稿面表面に光を照射し、原稿画像に当たってから反射された光を反射ミラー、レンズを介してCCDとよばれる固体撮像素子に結像させ、読み取る機構となっている。
この際に、原稿の画像を鮮明に捉えるために、シェーディング補正やアナログゲイン調整をすることが多い。しかし、このシェーディング補正等に使用される基準白板や反射ミラーにゴミや汚れが付着していると、読取画像の該当位置に黒スジや白スジなどの欠陥画像が発生する。特に、近年の画像読取装置のCCDは、画素サイズが小さくなってきていることから、微小サイズのゴミや汚れであっても、その影響度が大きくなっている。
したがって、画像読取装置の製品に搭載される部品や工場のクリーン度を改善することで、不良品を減らす工夫や対策が取られている。
このような問題を解決するために、特許文献1では、基準白板の読取画像の生データに対して、一定のしきい値を上回るかどうかでゴミや汚れがあると判断している。しかしながら、近年のCCDは画素サイズが小さく、画像読取信号のS/N比が不利になってきており、欠陥部位がノイズに埋もれてしまう場合が多くなっている。つまり、得られた波形データが一定のしきい値を上回るかどうかの判断ではノイズ対策が加味されていないため、誤検知を発生させるリスクが増加してしまうのである。
【0003】
シェーディング補正前の画像データでは照明系の照度ムラやレンズ系のCOS4乗則などの影響もあり、必ずしも波形データの均一性が保証されているとは限らず、これも誤検知の要因となっている。さらに、均一グレーで形成された塗装チャートを専用の金属プレートに貼り付け、これを原稿とした際のシェーディング補正後の読み取り画像データを用いて反射ミラーや基準白板の汚れを検出している。この検出のために、チャートの汚れによる誤検出を避けるため、その維持、管理に労力とコストがかかっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、様々な要因から生ずるノイズが含まれていても、デジタル画像読取装置の基準白板や反射ミラーに付着したゴミや汚れを精度よく検出できる画像評価装置、画像評価方法及び記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の画像評価装置は、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れを検出するための画像評価装置において、シェーディング補正前の基準白板の読取画像を各画素ごとに平均化して第1の1次元積分データ配列を生成する積分値算出部と、前記第1の1次元積分データ配列を各画素位置の関数を用いて近似する近似式算出部と、前記近似式算出部で算出される第2の1次元データ配列の逆数を用いて第1の1次元積分データ配列を補正する積分値補正部と、前記積分値補正部により算出された第3の1次元積分データ配列を数値変換して第4の1次元積分データ配列を生成する数値変換部と、前記第3の1次元積分データ配列と第4の1次元積分データ配列の差分を算出して、第5の1次元データ配列を生成する差分算出部と、前記第5の1次元データ配列に基づき、特徴量を算出する特徴量算出部と、前記特徴量算出部で算出される特徴量に基づき、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れの有無を判断する評価結果出力部とを有することを特徴とする。
また、本発明の画像評価装置は、さらに、前記数値変換部はローパスフィルタであることを特徴とする。
本発明の画像評価方法は、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れを検出するための画像評価方法において、シェーディング補正前の基準白板の読取画像を各画素ごとに平均化して第1の1次元積分データ配列を生成する積分値算出工程と、前記第1の1次元積分データ配列を各画素位置の関数を用いて近似する近似式算出工程と、前記近似式算出工程で算出される第2の1次元データ配列の逆数を用いて第1の1次元積分データ配列を補正する積分値補正工程と、前記積分値補正工程により算出された第3の1次元積分データ配列を数値変換して第4の1次元積分データ配列を生成する数値変換工程と、前記第3の1次元積分データ配列と第4の1次元積分データ配列の差分を算出して、第5の1次元データ配列を生成する差分算出工程と、前記第5の1次元データ配列に基づき、特徴量を算出する特徴量算出工程と、前記特徴量算出工程で算出される特徴量に基づき、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れの有無を判断する評価結果出力工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の画像評価方法は、さらに、前記数値変換工程はローパスフィルタであることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、上記画像評価方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能なものである。
【発明の効果】
【0006】
上記課題を解決する手段である本発明によって、以下のような特有の効果を奏する。
本発明の画像評価装置では、シェーディング補正前の画像データであっても照明やレンズ系の照度ムラを補正することができ、基準白板や反射ミラーのゴミ、汚れを精度良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態に適用した画像評価装置の構成を示す概略図である。
【図2】画像評価装置における画像処理装置のブロック図である。
【図3】画像評価装置の動作制御を表すフローチャートである。
【図4】デジタル画像読取装置に搭載された基準白板の波形を示すグラフである。
【図5】近似式算出部により生成した第2の1次元積分データ配列Ziを示すグラフである。
【図6】第3の1次元データ配列Aiに第4の1次元積分データ配列Biを重ね書きしたグラフである。
【図7】第5の1次元データ配列Ciを示したグラフである。
【図8】しきい値を設けて汚れ等を区別するのを示すグラフである。
【図9】図7の○印部分を拡大したものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態である画像評価装置の構成を示す概略図である。
画像評価装置1は、例えば、一般的構成のパーソナルコンピュータ(PC)に、所定の機能を備えた構成にしている画像処理装置11と画像読取装置(スキャナ)12とを備えている。この画像評価装置1は、さらに、下記のブロック図に示される画像処理装置11等によって、画像評価方法を実施することができる。また、この画像評価方法は、画像評価装置1を動作させるように図示しない記録媒体に、画像処理装置11が読みとれるようなプログラムとして読取可能に記録されていても良い。
図2は、画像評価装置における画像処理装置のブロック図である。
画像処理装置11には、画像評価装置1は装置全体の動作を管理するためのCPU111と、CPU111のワークメモリとして使用するとともに入力した画像データや計測した結果を格納するためのメモリ112と、画像読取装置12に搭載された基準白板をシェーディング補正前のRGBデジタル画像データとして読み取るための画像入力部113と、前記画像データを各画素Xiごとに平均化して第1の1次元積分データ配列Yiを生成する積分値算出部114と、前記第1の1次元積分データ配列Yiを各画素位置の関数を用いて近似する近似式算出部115と、前記近似式算出部115で算出される第2の1次元データ配列Ziの逆数を用いて第1の1次元積分データ配列Yiを補正する積分値補正部116と、前記積分値補正部116により算出された第3の1次元積分データ配列Aiを数値変換して第4の1次元積分データ配列Biを生成する数値変換部117と、前記第3の1次元積分データ配列Aiと第4の1次元積分データ配列Biの差分を算出して、第5の1次元データ配列Ciを生成する差分算出部118と、前記第5の1次元データ配列Ciの特徴量から画像評価値を算出する画像評価値算出部119と、評価結果をモニタやプリンタ、ファイル等の外部出力するための評価結果出力部120を具備する。
また、画像評価装置1には、評価する画像を読み取るための読取装置(スキャナ)12を備えている。読取装置12は、CCDで構成されているラインイメージセンサの読取位置を固定し、読取位置に対して読取原稿を副走査方向へ移動させ、露光装置によって露光し、その原稿の反射光を原稿画像としてラインイメージセンサにより読み取る、ラインイメージセンサから出力される画像信号をサンプリングし、デジタル信号に変換して読取画像データを形成している。
さらに、コンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したことにより、画像評価装置1を汎用的に構築することができる。
【0009】
図3は、画像評価装置の動作制御を表すフローチャートである。ここでは、基準白板を読取装置12で読み取って、ゴミ、汚れがあるか判定するまでの画像評価装置1の動作制御を表している。
初めに、評価する基準白板の感光体の回転する周方向に濃度のデータを取る(ステップS1)。デジタル画像読取装置に搭載された基準白板を画像入力部113により取り込まれる。
図4は、デジタル画像読取装置に搭載された基準白板の波形を示すグラフである。
画像をデジタル化して読み取る読取装置12に搭載された基準白板を、画像評価装置11内の画像入力部113により取り込まれる。この画像入力部113により取り込まれた画像データを、積分値算出部114で各画素ごとに平均化して第1の1次元積分データ配列Yiを生成する(ステップS2)。図4に示すグラフは、この積分算出部114により得られた第1の1次元積分データ配列Yiを波形として示したものである。この波形では、シェーディング補正前の画像であるため、照明やレンズによる照度分布が均一でないために、丸○印で示す縦スジ成分がうねり成分に埋もれた状態となっている。
従来は、この画像データ、または、第1の1次元積分データ配列Yiからゴミ等の欠陥の検出をしていた。図4に示すように、丸○印のように高い画像濃度を示すことで、ゴミ等の存在を発見することができた。しかし、うねり成分でも出力レベルの高い部分があり、丸○印内の出力レベルをゴミとすると、うねり成分の部分もすべてゴミ等で汚れていることになる。
【0010】
次に、図3のフローチャートに従って、ゴミ等の欠陥の画像データを、このうねり成分を除去して、縦スジを精度良く抽出する方法を示す。
まず、第1の1次元積分データ配列Yiから、第1の1次元積分データ配列Yiの平均値Yを算出する(ステップS3)。
各画素Xiに対応する第1の1次元積分データをYiとすると、第1の波形は、下記式1を用いて、多項式近似式に当てはめて近似することができる(ステップS4)。
【数1】


ここで、nは多項式で近似する場合の次数、aとkは、近似式の係数を表す。
【0011】
図5は、近似式算出部により生成した第2の1次元積分データ配列を示すグラフZiである。図5に示すように、近似式算出部115により画素iにおける(Xi,Yi)のデータの複数組を用いて、4次の多項式近似を行い、第2の1次元積分データ配列Ziを生成した結果である。グラフは第1の1次元積分データ配列Yiに第2の1次元積分データ配列Ziを重ね書きしたものである。
ここではn=4としたが、次数は限定されるものではなく、うねり成分を除去できる次数を適当に選択すれば良いことは言うまでもない。縦スジ検出を行うためには第2の1次元積分データ配列Ziはゴミや汚れを検出する際に不要なシェーディング成分であるので、第1の1次元積分データ配列Yiの中から除去する方法を考える。
【0012】
つぎに、積分値補正部116は第2の1次元積分データ配列Yiの逆数Ziを求める(ステップ5)。この第2の1次元積分データ配列Ziは、対応する画素ごとに第1の1次元積分データ配列Yiと掛け合わせることで、第3の1次元積分データ配列Aiを算出する(ステップ6)。次ぎに、第3の1次元積分データ配列Aiの平均値Aを算出する(ステップ7)。次いで、第3の1次元積分データ配列Aiを、第1の1次元積分データ配列の平均値Yと第1の1次元積分データ配列Yiの平均値Yで補正して、第3の1次元積分データ配列A´iを計算する(ステップ8)。なお、単純に逆数を掛け合わせただけでは補正データの平均値が変化してしまうため、第1の1次元積分データ配列Yiの平均値Yと補正データA´iの平均値Aが同じ値になるように、補正用定数:Y/Aを掛けることでレベル補正を行う。
図6は、第3の1次元データ配列A´iに第4の1次元積分データ配列Biを重ね書きしたグラフである。ここで、図6には、積分値補正部116により補正された第3の1次元積分データ配列A´iを示している。この例では、第3の1次元積分データ配列A´iで、図5の波形から一定のしきい値を用いて、縦スジを抽出することもできている。
【0013】
ここでは、さらに、さらにノイズを除去する方法を考える。
すなわち、数値変換部117は、第3の1次元積分データ配列A´iにメディアンフィルタを施し、第4の1次元積分データ配列Biを生成する(ステップS9)。
メディアンフィルタとは、局所領域における出力値を昇順に並べ、中央値をその領域中央の出力とする処理であり、エッジが保存されたまま雑音(ランダムノイズ)のみを除去できる効果がある。
また、図6には、第3の1次元データ配列A´iに第4の1次元積分データ配列Biを重ね書きして示している。
次に、差分算出部118は第3の1次元積分データ配列A’iと第4の1次元積分データ配列Biの差分を取ることで、第5の1次元データ配列Ciを生成する(ステップS10)。このように、第3の1次元積分データ配列A’iに対して第4の1次元積分データ配列Biとの差分を取ることで、積分値補正部116で除去しきれない余分なノイズを除去することができる。
ここでは、メディアンフィルタを用いたが、ローパスフィルタの機能を有するものであれば移動平均やフーリエ変換などの処理を用いても構わない。ローパスフィルタを用いることで、同様に、不要なノイズを低減でき、基準白板や反射ミラーのゴミ、汚れを精度良く検出することができる。ここで、ローパスフィルタは、ある信号波形の高周波領域をカットし、低周波領域のみを通す(=パス)するフィルターです。これで、フーリエ変換が可能な画像に対しても適用可能で、高周波をカットすることで輪郭がぼかされた画像を作ることで、不要なノイズを低減できる。
また、積分値補正部116で十分にノイズが除去できる場合は、第4の1次元積分データ配列Biの代用として、メディアンフィルタではなく、第3の1次元積分データ配列A’iの平均値を用いても構わない。
図7は、第5の1次元データ配列Ciを示したグラフである。図7では、図4の段階でうねり成分に埋もれていた縦スジ成分が顕在化されていることが確認できる。
【0014】
図8は、しきい値を設けて汚れ等を区別するのを示すグラフである。図8の波形から一定のしきい値Th1を設けて、それを上回る部分は基準白板や反射ミラーにゴミや汚れが付着していると候補として取り上げることができる。したがって、うねり成分を補正して、ゴミ等の汚れのみを顕在化していることがわかり、本発明の画像評価装置1では、シェーディング補正前の画像データであっても照明やレンズ系の照度ムラを補正することができ、基準白板や反射ミラーのゴミや汚れが付着している候補として精度良く検出することができる。
図9は、図8の○印部分を拡大したものである。画像評価値算出部119は前記の波形と第1のしきい値Th1で囲まれる面積を求める。この面積に基づいて、ゴミや汚れの有無を判断する。すなわち、面積が第2のしきい値Th2よりも大きければゴミや汚れがあると最終判定し、小さければなしと判定する(ステップS11〜S19)。単純に一定のしきい値を上回るかどうかはノイズによる誤検知のリスクがあるが、このような特徴量を用いることで、単なる異常の有無だけでなく、異常の度合いを定量化することができ、誤検知のリスクを減らすことができるのである。
さらに、ゴミありと判定された画素のしきい値で囲まれた面積Giが、第1のしきい値Th1より大きい値の第2のしきい値Th2よりも大きければゴミや汚れがあると最終判定し、小さければなしと判定する(ステップS20〜S24)。ここでは、ステップS20からステップS22のループを、画素Xiが1の場合から順次jの場合まで繰り返し、全ての画素に対して評価結果が所定のしきい値を上回っているか判定する(ステップS21)。評価結果出力部120でしきい値を上回っている場合は、最終判定として、ゴミ等の汚れがあると判定してこのループを抜ける(ステップS24)。ただし、上回っていないと判定し、画素Xiをjの場合まで判定した場合(ステップS22)は、最終判定として、ゴミ等の汚れがないと判定して、一連の処理を終了する(ステップS23)。
そして、評価結果出力部120で評価結果をモニタやプリンタ、ファイル等の外部出力する(ステップS25)。
【符号の説明】
【0015】
1 画像評価装置
11 画像処理装置
111 CPU
112 メモリ
113 画像入力部
114 積分値算出部
115 近似式算出部
116 積分値補正部
117 数値変換部
118 差分算出部
119 画像評価値算出部
120 評価結果出力部
121 画像表示部
12 画像読取装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開平08−149249号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れを検出するための画像評価装置において、
前記画像評価装置は、シェーディング補正前の基準白板の読取画像を各画素ごとに平均化して第1の1次元積分データ配列を生成する積分値算出部と、
前記第1の1次元積分データ配列を各画素位置の関数を用いて近似する近似式算出部と、
前記近似式算出部で算出される第2の1次元データ配列の逆数を用いて第1の1次元積分データ配列を補正する積分値補正部と、
前記積分値補正部により算出された第3の1次元積分データ配列を数値変換して第4の1次元積分データ配列を生成する数値変換部と、
前記第3の1次元積分データ配列と第4の1次元積分データ配列の差分を算出して、第5の1次元データ配列を生成する差分算出部と、
前記第5の1次元データ配列に基づき、特徴量を算出する特徴量算出部と、
前記特徴量算出部で算出される特徴量に基づき、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れの有無を判断する評価結果出力部とを有する
ことを特徴とする画像評価装置。
【請求項2】
前記数値変換部はローパスフィルタである
ことを特徴とする請求項1の画像評価装置。
【請求項3】
デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れを検出するための画像評価方法において、
シェーディング補正前の基準白板の読取画像を各画素ごとに平均化して第1の1次元積分データ配列を生成する積分値算出工程と、
前記第1の1次元積分データ配列を各画素位置の関数を用いて近似する近似式算出工程と、
前記近似式算出工程で算出される第2の1次元データ配列の逆数を用いて第1の1次元積分データ配列を補正する積分値補正工程と、
前記積分値補正工程により算出された第3の1次元積分データ配列を数値変換して第4の1次元積分データ配列を生成する数値変換工程と、
前記第3の1次元積分データ配列と第4の1次元積分データ配列の差分を算出して、第5の1次元データ配列を生成する差分算出工程と、
前記第5の1次元データ配列に基づき、特徴量を算出する特徴量算出工程と、
前記特徴量算出工程で算出される特徴量に基づき、デジタル画像読取装置の基準白板または反射ミラー上のゴミや汚れの有無を判断する
ことを特徴とする画像評価方法。
【請求項4】
前記数値変換工程はローパスフィルタである
ことを特徴とする請求項3の画像評価方法。
【請求項5】
請求項3乃至4の画像評価方法を実現させるためのプログラムを記録した読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−226689(P2010−226689A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140722(P2009−140722)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】