説明

番号照合システム

【課題】長期間にわたって安定かつ安全に稼働でき、利用者に配布された配布番号を受信して、配布番号の真偽を精度よく確認することのできる番号照合システムを提供すること。
【解決手段】本発明の番号照合システム1は、商品の区分コードに応じて暗号化方法を決定し、製品番号を暗号化して配布番号を生成する。番号照合システム1は、利用者200から送信された区分コードに応じて復号化方法を決定し、利用者200が送信した配布番号の復号化を行って復号製品番号を得る。そして、番号照合システム1は、復号製品番号が真正の製品番号か否かを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は番号照合システムに関する。
【背景技術】
【0002】
お菓子や清涼飲料水等の商品の購入者が、商品に添付された応募番号を携帯電話やパソコン等を用いて、応募番号を企業に送信し、送信した応募番号に対応するポイントに応じて景品等を受け取る応募システム(応募番号の照合システム)がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような応募システムにおいては、一般に、各商品にある製品番号に対応するチェックデジット(検査数字)を作成し、製品番号とチェックデジットとで構成された数字列を応募番号として用いる。チェックデジットは、一般に製品番号にある各数字を、簡単な四則で演算したり、数字等の入れ替え等を行った結果得られる1〜数文字程度の数字列である。このようなチェックデジットは、製品番号の正真性を簡便に判断することができる。企業に送信された応募番号は、応募番号中にあるチェックデジットによって製品番号が正真のものであるか否かが判断される。
【0004】
しかしながら、上記のようにチェックデジットを用いた方法では以下のような問題があった。すなわち、応募番号に製品番号とチェックデジットとが記載されているため、多数の応募番号を集めた際に、製品番号とチェックデジットとの関係が推測されやすい。
【0005】
このため、悪意のある者が、偽の製品番号と、推測して偽の製品番号から得たチェックデジットとを組み合わせて偽の応募番号を大量に作成して、当該偽の応募番号を送信する問題があった。このように偽の応募番号が大量に送信された場合、悪意のある者の応募ポイントが不正に増加するとともに、応募番号が使われてしまうことで真正の応募番号を有している購入者に不利益をもたらす。また、偽の応募番号が大量に送信される結果、応募システムを稼働しているサーバ等のハードウェアに過度の負荷がかかってしまい応募システムの稼働が安定しないものとなる。
【0006】
また、従来、応募システムを運営する上で、製品番号を暗号化した応募番号(配布番号)を用いる場合、運営者は、製品番号を特定の業者に渡し、暗号化した応募番号を配布してもらう必要があった。このため、運営者側の応募番号を得るための費用や労力が、莫大なものとなる問題があった。また、暗号化する方法を変更する場合には、運営者と上記業者とのさらなる打ち合わせや、費用等が発生する問題があった。また、従来の応募システムは、一旦暗号化された応募番号を応募システム内に記憶しておく必要があり、応募番号が流出する危険性も有していた。このため、セキュリティを保ちつつ、安定して長期にわたって応募システムを運営することが困難であった。
【0007】
【特許文献1】特開2002−230389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、長期間にわたって安定かつ安全に稼働でき、利用者に配布された配布番号を受信して、配布番号の真偽を精度よく確認することのできる番号照合システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的は、下記(1)〜(29)の本発明により達成される。
(1) 商品の商品名と、当該商品の区分毎に一意に決定された区分コードと、当該商品毎に前記区分内で一意に決定される数字列である製品番号とを記憶する記憶手段と、
前記区分コードに応じて、前記製品番号の暗号化の方法を決定する暗号化方法決定手段と、
前記製品番号および前記製品番号の誤り検出に用いられる検査数字を含む数字列を、暗号化して配布番号を得る暗号化手段と、
利用者から電子機器によって送信された前記配布番号および前記区分コードを含む情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記区分コードに基づいて、前記受信手段によって受信した前記配布番号の復号化の方法を決定する復号化方法決定手段と、
前記受信手段によって受信した前記配布番号を復号化して復号数字列を得る復号化手段と、
前記復号数字列から、前記検査数字に対応する復号検査数字と、前記製品番号に対応する復号製品番号とを得る復号製品番号取得手段と、
前記復号検査数字を用いて前記復号製品番号の誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記復号製品番号と、前記受信手段によって受信された前記区分コードに対応した前記区分において、前記記憶手段に記憶されている前記製品番号とを照合する照合手段と、
前記誤り検出手段による誤り検出結果および前記照合手段による照合結果に基づいて、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であるか否か判断する判断手段とを有することを特徴とする番号照合システム。
【0010】
(2) 前記記憶手段は、数字列からなる複数のインデックス数字列と、各前記インデックス数字列に関連付けられた数字列からなる少なくとも1つの暗号化コードとを有するデータテーブルを前記区分コード毎に記憶しており、
前記暗号化方法決定手段は、前記区分コードに対応する前記データテーブルを選択するものであり、
前記暗号化手段は、選択された前記データテーブルの前記暗号化コードを用いて、前記製品番号および検査数字を含む数字列を暗号化するように構成されている上記(1)に記載の番号照合システム。
【0011】
(3) 前記暗号化手段は、
前記製品番号と前記検査数字とを含み、前記暗号化コードよりも前記インデックス数字列の数字数分だけ多い桁数である第1の数字列を作成する第1の数字列作成手段と、
前記第1の数字列から、前記インデックス数字列を選択するために使用される第1の選択数字列を除外して第2の数字列を作成する第2の数字列作成手段と、
前記第2の数字列を、前記第1の選択数字列と同一の前記インデックス数字列に関連付けられた前記暗号化コードを用いて変換して、前記第2の数字列と同じ桁数の第3の数字列を作成する第3の数字列作成手段と、
前記第1の選択数字列を、前記第3の数字列に対して挿入して第4の数字列を作成する第4の数字列作成手段とを有する上記(2)に記載の番号照合システム。
【0012】
(4) 前記第4の数字列作成手段は、前記第4の数字列における第1の選択数字列の位置が、前記第1の数字列の前記第1の選択数字列の位置と同じになるように、前記第4の数字列を作成する上記(3)に記載の番号照合システム。
【0013】
(5) 前記第1の選択数字列は、前記第1の数字列における前記製品番号以外の数字列またはその一部からなるものである上記(3)または(4)に記載の番号照合システム。
【0014】
(6) 前記暗号化手段は、前記第2の数字列作成手段と前記第3の数字列作成手段と前記第4の数字列作成手段とを用いて、前記第1の数字列から前記第4の数字列を生成する第4の数字列生成処理を行い、
得られた前記第4の数字列を前記配布番号として用いる上記(3)ないし(5)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0015】
(7) 前記暗号化手段は、前記第4の数字列生成処理を複数回行うものであり、
最後に得られる第4の数字列を前記配布番号として用いる上記(6)に記載の番号照合システム。
【0016】
(8) 前記暗号化手段は、前記第4の数字列生成処理を複数回行うものであり、
前記データテーブルは、各前記インデックス数字列に関連付けられた複数の前記暗号化コードを有するものであり、
2回目以降に前記第4の数字列生成処理が行われる際には、前記第1の数字列として、その直前に得られた前記第4の数字列が用いられ、かつ、前記暗号化コードとして、前記インデックス数字列に関連付けられた複数の前記暗号化コードのうち各回に対応する暗号化コードが用いられ、最後に得られる第4の数字列が前記配布番号として用いられる上記(6)に記載の番号照合システム。
【0017】
(9) 前記第3の数字列作成手段は、
前記第2の数字列における各桁の数字と、前記暗号化コードの前記第2の数字列の各桁に対応する数字とをそれぞれ加算して桁毎に加算値を得、該加算値の一桁目の数値をそれぞれ該当する桁に配置して前記第3の数字列を作成する加算暗号化手段と、
前記第2の数字列の各桁の数字を、それぞれ、前記暗号化コードの対応する各桁に配置されている数字の桁に移動させ、第2の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第3の数字列を作成する入替暗号化手段とを有する上記(8)に記載の番号照合システム。
【0018】
(10) 複数回の前記第4の数字列生成処理において、前記第3の数字列作成手段は、前記加算暗号化手段と前記入替暗号化手段とを交互に選択して用いるものである上記(9)に記載の番号照合システム。
【0019】
(11) 最初に行われる前記第4の数字列生成処理において、前記第3の数字列作成手段は、前記加算暗号化手段を選択して用いる上記(9)または(10)に記載の番号照合システム。
【0020】
(12) 前記第3の数字列作成手段は、
前記第2の数字列における各桁の数字と、前記暗号化コードの前記第2の数字列の各桁に対応する数字とをそれぞれ加算して各桁ごとに加算値を得、該加算値の一桁目の数値をそれぞれ該当する桁に配置して前記第3の数字列を作成する加算暗号化手段を有する上記(6)または(7)に記載の番号照合システム。
【0021】
(13) 前記第3の数字列作成手段は、
前記第2の数字列の各桁の数字を、それぞれ、前記暗号化コードの対応する各桁に配置されている数字の桁に移動させ、第2の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第3の数字列を作成する入替暗号化手段を有する上記(6)または(7)に記載の番号照合システム。
【0022】
(14) 前記復号化方法決定手段は、受信された前記区分コードに対応するデータテーブルを選択するものである上記(6)ないし(13)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0023】
(15) 前記復号化手段は、
受信された前記配布番号から、前記暗号化手段において前記第1の選択数字列として用いられた数字列を除外し、第5の数字列を作成する第5の数字列作成手段と、
前記第1の選択数字列として用いられた数字列を前記第2の選択数字列として取得し、前記第5の数字列を、選択された前記データテーブル内の前記第2の選択数字列と同一の前記インデックス数字列に関連付けられた前記暗号化コードを用いて逆変換して、前記第5の数字列とおなじ桁数の第6の数字列を作成する第6の数字列作成手段と、
前記第2の選択数字列を、前記第6の数字列に対して挿入して第7の数字列を作成する第7の数字列作成手段とを有する上記(14)に記載の番号照合システム。
【0024】
(16) 前記第6の数字列作成手段は、前記第5の数字列における各桁の数字から、前記暗号化コードの前記第5の数字列の各桁に対応する数字を減算するとともに、第5の数字列の各数字の進数の値を加えて減算値を得、前記減算値の1桁目の数字を当該桁に並べて前記第6の数字列を作成する減算復号化手段を有する上記(15)に記載の番号照合システム。
【0025】
(17) 前記第6の数字列作成手段は、前記第5の数字列の各桁の数字を、前記暗号化コードのうち前記第5の数字列の各桁数と同一の数字がある桁数に移動させ、第5の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第6の数字列を作成する入替復号化手段を有する上記(15)または(16)に記載の番号照合システム。
【0026】
(18) 前記復号化手段は、前記第5の数字列作成手段と前記第6の数字列作成手段と前記第7の数字列作成手段とを用いて、前記第7の数字列を生成する第7の数字列生成処理を行い、
得られた前記第7の数字列を前記復号数字列として用いる上記(15)ないし(17)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0027】
(19) 前記復号化手段は、前記第7の数字列生成処理を、前記第4の数字列生成処理と同一の回数行うものであり、
2回目以降に前記第7の数字列生成処理が行われる際には、前記配布番号として、その直前に得られた前記第7の数字列が用いられ、前記第2の選択数字列として前記第7の数字列のうち前記第1の選択数字列として用いられた数字列が用いられ、かつ、前記暗号化コードとして、前記インデックス数字列に関連付けられた前記暗号化コードのうち各回に対応する暗号化コードが用いられ、最後に得られる第7の数字列が前記復号数字列として用いられる上記(18)に記載の番号照合システム。
【0028】
(20) 前記第4の数字列生成処理と前記第7の数字列生成処理とは、それぞれa回(但し、aは自然数である)行われるものであり、
b回目(但し、bはa以下の自然数である)の前記第4の数字列生成処理で用いられる前記第3の数字列作成手段が行う変換処理と、(a−b+1)回目の前記第7の数字列生成処理で用いられる前記第6の数字列作成手段が行う逆変換処理とは、可逆的に対応するものである上記(18)または(19)に記載の番号照合システム。
【0029】
(21) b回目の前記第4の数字列生成処理で用いられる前記第1の選択数字列は、(a−b+1)回目の前記第7の数字列生成処理において前記第2の選択数字列として用いられる上記(20)に記載の番号照合システム。
【0030】
(22) 前記製品番号および前記配布番号は、ともに10進数の数字列である上記(1)ないし(21)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0031】
(23) 前記誤り検出結果が前記復号製品番号の誤りが検出されないとの結果であり、前記照合結果が、前記受信手段によって受信された前記区分コードに対応した前記区分内での前記復号製品番号が前記記憶手段に記憶されているいずれかの前記製品番号と一致するとの結果である場合に、前記判断手段は、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断するように構成されている上記(1)ないし(22)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0032】
(24) 前記判断手段は、前記受信手段によって受信した同一の区分対応する同一の前記復号製品番号については、n回(但し、nは、前記記憶手段に記憶された当該区分内における前記複製番号に対応する前記製品番号について定められた自然数)まで、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であるか否かを判断するように構成されている上記(23)に記載の番号照合システム。
【0033】
(25) nは、1である上記(24)に記載の番号照合システム。
【0034】
(26) 前記記憶手段は、前記利用者の応募ポイントを記憶する利用者データベースを有し、
前記判断手段が前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断する場合に、前記配布番号を送信した前記利用者の前記利用者番号に対応する前記応募ポイントに、前記区分コードおよび/または前記製品番号に応じたポイントを加算する応募ポイント管理手段を有する上記(1)ないし(25)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0035】
(27) 前記判断手段が、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断する場合に、前記配布番号を送信した前記利用者に対し、前記配布番号に対応する前記製品番号および/または前記区分コードに応じて所定のサービスを行うことを決定するサービス決定手段を有する上記(1)ないし(26)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0036】
(28) 前記判断手段が、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断する場合に、前記配布番号を送信した前記利用者に対し、前記配布番号に対応する前記製品番号および/または前記区分コードに応じて所定の物品を譲渡することを決定する物品譲渡決定手段を有する上記(1)ないし(27)のいずれかに記載の番号照合システム。
【0037】
(29) 前記商品は、食品である上記(1)ないし(28)のいずれかに記載の番号照合システム。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、長期間にわたって安定かつ安全に稼働でき、利用者に配布された配布番号を受信して、配布番号の真偽を精度よく確認することのできる番号照合システムを提供することができる。
【0039】
また、区分によって暗号化の方法を変更することが可能であるため、複雑な暗号化方法を用いる必要がない。すなわち、比較的単純な方法で製品番号を暗号化した場合であっても、暗号化の方法を適宜変更することにより、得られた配布番号からは、暗号化の方法を推測することが困難なものとなる。
【0040】
さらに、区分によって暗号化の方法を変更することが可能であるため、番号照合システムは、区分コードに応じて適宜暗号化の方法を変更しつつ無制限に製品番号から配布番号を生成することができ、永続的に安定かつ安全な状態で稼働することができる。
【0041】
また、番号照合システム内に、暗号化手段および復号化手段が同時に組み込まれているため、容易に製品番号を基に配布番号を作成可能であるとともに、配布番号を番号照合システム内に記憶しておく必要がないため、悪意のある者が番号照合システムに侵入した場合であっても被害を限定的なものとすることができる。
【0042】
また、特に暗号化方法決定手段がデータテーブルを取得するように構成されることにより、暗号化手段および復号化手段が、それぞれ、高速かつ単純に暗号化および復号化を行うことができる。このため、番号照合システム1は、高速で、安定かつ安全に稼働することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明を、好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の番号照合システムの実施形態を適用した応募システムの概略構成図である。
【0044】
まず、本実施形態の番号照合システムを有する応募システムの概略について説明する。
応募システム1000は、番号照合システム1と、各利用者200が利用する電子機器300とを有するものである。また、番号照合システム1は、サーバ等によって構成されている。番号照合システム1は、記憶手段2を有しており、記憶手段2は、商品に関連付けられた商品名、区分コード、製品番号等の情報や、利用者番号、応募ポイント等の利用者200の情報を記録した利用者データベース等の情報を記憶する。番号照合システム1は、商品に関連付けられた製品番号および製品番号を検査する検査数字(チェックデジット)に基づいて暗号化を行い、配布番号を作成する。
【0045】
作成された配布番号と区分コードとは、商品に添付され、利用者200に対し商品が販売、譲渡されることにより、利用者200に配布される。
【0046】
利用者200は、携帯電話、パーソナルコンピューター等の電子機器300によって、ネットワーク400を介し、配布番号および区分コードを番号照合システム1に、送信する。
【0047】
番号照合システム1は、送信された配布番号および区分コードを受信し、配布番号から製品番号および検査数字(チェックデジット)を、復号化する。
【0048】
次に、番号照合システム1は、復号化された製品番号が真正であるか否かを判断する。
そして、復元された製品番号が真正であると判断された場合、例えば、利用者200の有する応募ポイントにポイントが加算される。
【0049】
このような応募ポイントが所定量貯まると、利用者200は、応募ポイントに応じた所定のサービスや物品を受け取る。
【0050】
ここで、本明細書において、商品は、商取引の対象として用いられる有体物のみならず、無体物であって各種サービス等の商取引の対象となるものも含む。また、応募システム1000が取り扱う物品において、その全部または一部が無償で配布される場合であっても、本明細書においては、当該物品は商品として取り扱うものとする。
【0051】
商品としては、例えば、食品、書籍、文房具、事務用品、電化製品、家具、玩具、食器、調理器具、衣服、医薬品、化粧品、スポーツ用品等の有体物、保険商品等の無体物が挙げられる。
【0052】
この中でも、商品は、食品であることが好ましい。番号照合システム1は、無制限に区分コードおよび配布番号を配布することができ、また、長期にわたって安全かつ安定に稼働することができるものである。このため、大量かつ長期にわたって販売される食品を商品として用いる場合、本発明の番号照合システム1は、より有効に活用される。
【0053】
また、ネットワーク400は、インターネットであり、インターネットは、世界中に張り巡らされたアナログおよびデジタル回線網で、この回線を介して他の端末と情報の送受信(通信)を行う。インターネットは、サーバ、電子機器300をはじめ、各種サーバのコンピュータとローカルコンピュータの間を結ぶ、LAN(Local Area Network),Dial Up接続等によるデータ通信手段を総称する概念である。また、ネットワークのアクセス回線としては、例えば、FTTH(Fiber To The Home)、HFC(Hybrid Fiber Coax:光同軸ケーブル)、およびADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の大容量回線、またはアナログモデムを利用した電話回線、PHS,携帯電話等を利用したワイヤレス回線等が利用可能である。
【0054】
また、サーバとしては、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、I/F(Interface)等を備えた公知の構成の電子計算機を用いることができる。
【0055】
電子機器300は、例えば、携帯電話機等の携帯端末、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン等の電子計算機である。
【0056】
図2は、図1の応募システムが有する番号照合システムの詳細な構成を示すブロック図である。
【0057】
番号照合システム1は、記憶手段2と、暗号化方法決定手段3と、暗号化手段4と、復号化方法決定手段5と、復号化手段6と、復号製品番号取得手段7と、誤り検出手段8と、照合手段9と、判断手段10と、応答手段11と、電子機器300から送信される情報を受信する受信手段12と、電子機器300へ情報を送信する送信手段13とを備えている。
【0058】
本発明では、番号照合システム1内に、暗号化手段4および復号化手段6が同時に組み込まれているため、容易に製品番号を基に配布番号を作成可能であるとともに、配布番号を番号照合システム1内に記憶しておく必要がない。このため、悪意のある者が、番号照合システム1内にあるデータ等を不正に入手した場合であっても、配布番号が直接流出することがない。なお、番号照合システム1内にあるデータが流出した場合であっても、後述するように、流出による被害を限定的なものとすることができる。
【0059】
[記憶手段]
記憶手段2は、応募システムに用いる商品の商品名と、商品の区分毎に一意に決定された区分コードと、商品に対応した製品番号と、区分コード毎に対応するデータテーブルと、利用者200の情報を管理する利用者データベース等の番号照合システム1や応募システムに用いる情報を記憶している。
【0060】
ここで、それぞれの商品には、対応する区分と、区分コードと、製品番号とが関連付けられている。
【0061】
また、商品の区分とは、商品の種類による区分、商品の製造日による区分、商品の製造ロットによる区分、商品の販売地域別による区分、同一の商品において便宜的に分けられる区分等の適宜設定される各種区分である。
【0062】
また、区分コードは、各商品の区分毎に一意に決定されるものであり、例えば、文字列等からなっている。例えば、商品がガムである場合、商品の区分コードは、ガムに設定された区分に基づいて「GUM−01」、「GUM−02」、・・・とすることができる。また、例えば、商品がキャンディである場合、商品の区分コードは、キャンディに設定された区分に基づいて、「CAN−01」、「CAN−02」、・・・とすることができる。
【0063】
また、製品番号は、商品毎に区分内で一意に決定される数字列である。
製品番号は、数字列であればよく、数字列を構成する各数字の進数は特に限定されないが、本実施形態では、10進数を用いる。これにより、商品の製造者および販売者が、容易に製品番号を認識でき、製品番号を管理することが容易になる。また、後述するような暗号化手段4により、製品番号から10進数の配布番号を作成することができる。
【0064】
また、製品番号の桁数は特には限定されず、適宜設定できるが、本実施形態では8桁の数字列を用いる。このような10進数であり、8桁の数字列は、サーバ上において、32ビットの数値として取り扱うことが可能である。このため、サーバが32ビット以上の中央演算処理装置(CPU、Central Processing Unit)を備えている場合、後述する照合手段9等の各種手段において、サーバ上のCPU、RAM等へかかる負荷が小さいものとなり、各種手段を用いた処理が高速かつ安定なものとなる。
【0065】
また、大量に製品番号を配布することにより、特定の区分内で配布すべき製品番号が尽きてしまった場合においても、区分を変更することにより(例えば、区分コードを「GUM−01」から「GUM−02」へ変更することにより)、商品に対し製品番号を決定することができる。すなわち、区分コードと製品番号とを組み合わせて用いることにより、商品に対して、対応する区分コードおよび製品番号を無限に決定することができる。
【0066】
なお、本明細書において、数字列に用いる数字は、アラビア数字からなるもののみには限定されず、例えば、アルファベットや平仮名、カタカナ、漢字等であってもそれが数を表わすものとして定義されるのであれば数字として用いることができる。
【0067】
また、本明細書において、数字列の桁は、数字列の左側の数字から右側の数字へ向けて、「0、1、2、3、4、5、・・・」桁と表記する。また、数値の桁は、通常通り、数字列の右側の数から左側の数へ向けて、「1、2、3、4、5、・・・」桁と表記する。
また、本実施形態では、各数字列は、すべて10進数であるとして説明する。
【0068】
[暗号化方法決定手段]
暗号化方法決定手段3は、商品の区分コードに応じて、製品番号を暗号化する方法を決定する機能を有する。これにより、商品の区分に応じて、暗号化する方法を選択することが可能となる。
【0069】
これにより、悪意のある者が、暗号化されて作成された配布番号から暗号化の方法を推測して、偽の配布番号を製造することが困難になる。また、仮に暗号化の方法が推測された場合であっても、次に、配布する商品の区分において暗号化の方法を変更することにより、悪意のある者が偽の配布番号を送信することによる被害が限定的なものとなる。
【0070】
また、区分によって暗号化の方法を変更することが可能である。このため、複雑な暗号化方法を用いる必要がない。すなわち、比較的単純な方法で製品番号を暗号化した場合であっても、暗号化の方法を適宜変更することにより、得られた配布番号からは、暗号化の方法を推測することが困難なものとなる。
【0071】
結果として、番号照合システム1は、区分コードに応じて適宜暗号化の方法を変更しつつ無制限に製品番号から配布番号を生成することができ、永続的に安定かつ安全な状態で稼働することができる。
【0072】
また、本実施形態では、暗号化方法決定手段3は、記憶手段2に記憶されている商品の区分コードに対応するデータテーブルを選択することにより行われる。データテーブルは、商品の区分コード毎に1つ、記憶手段2により記憶されているものである。また、商品の区分が増加した場合には、適宜対応するデータテーブルを設定または追加して記憶手段に記憶させることができる。
【0073】
データテーブルは、インデックス数字列と、各インデックス数字列に関連付けられた少なくとも1つの暗号化コードとを有している。本実施形態では、図3に示すように、データテーブルは、インデックス数字列と、各インデックス数字列に関連付けられた2つの暗号化コード(第1の暗号化コードおよび第2の暗号化コード)とを有している。また、データテーブルは、100個のインデックス数字列を有し、この結果、200個の暗号化コードを有している。
【0074】
インデックス数字列および暗号化コードは、後述する暗号化手段4および復号化手段6で用いられるものである。
【0075】
インデックス数字列は、数字列からなるものであり、本実施形態では、10進数の2桁の数字列からなり、00〜99までの数字列となっている。また、同一のテーブル内において、各インデックス数字列は、互いに重複しないものとなっている。このようなインデックス数字列は、後述するように暗号化手段4および復号化手段6において、データテーブル内の暗号化コードを選択するために用いられる。
【0076】
また、暗号化コードは、数字列からなるものである。暗号化コードは、後述するように暗号化手段4および復号化手段6において、数字列を、他の数字列に変換または逆変換する際に用いられる。暗号化コードは、数字列を暗号化および復号化できるものであればよいが、本実施形態では、後述するような暗号化を行うため、10進数の10桁の数字列となっている。また、各暗号化コードは、適宜、公知の乱数の発生法によって乱数を発生させ、当該乱数に基づいて作成することができる。
【0077】
また、同一のデータテーブル中にある各第1の暗号化コードは、互いに異なる数字列であることが好ましい。また、同一のデータテーブル中にある各第2の暗号化コードは、互いに異なる数字列であることが好ましい。これにより、暗号化された配布番号は、より解読しにくいものとなり、番号照合システム1は、より安全なものとなる。
【0078】
このように、本実施形態では、データテーブルは、100個の10進数の2桁のインデックス数字列と、200個の10進数の10桁の暗号化コードからなっている。このようなデータテーブルは、データ量が1600バイトと小さい。このため、データテーブルを番号照合システム1内にあるプログラム中に容易に組み込むことができ、データテーブルを当該プログラムが変換されたバイナリー中に記憶することができる。このような場合、データテーブルは、例え当該プログラムが外部に漏えいした場合であっても、推測されにくいものとなる。また、プログラムのバイナリー中にデータテーブルが含まれることにより、データテーブルを用いる各手段が高速かつ低負荷で実行され、番号照合システム1は、より安定して稼働可能なものとなる。また、記憶手段にデータベースとしてデータテーブルを記憶する必要がないことから、外部から不正に侵入された場合であっても、データテーブルを悪意のある者が取得するのは困難である。
【0079】
[暗号化手段]
暗号化手段4は、製品番号と、製品番号の誤り検出に用いられる検査数字とを含む数字列を暗号化して配布番号を生成する機能を有する。
【0080】
本実施形態の番号照合システム1は、下記のような単純な手段によって暗号化を行うことにより、高速かつ安定に稼働することができる。一方で、区分コードに基づいて暗号化方法が決定されることにより、配布番号から暗号化の方法等を推測される恐れが少ないものである。
【0081】
また、本実施形態では、暗号化手段4では、暗号化方法決定手段3において決定されるデータテーブルを基に暗号化が行われるものであり、暗号化手段4は、第1の数字列作成手段と、第2の数字列作成手段と、第3の数字列作成手段と、第4の数字列作成手段とで構成される。
【0082】
このような暗号化手段4および暗号化手段4に対応した後述する復号化手段6は、高速かつ単純に暗号化および復号化が行われるものである。このため、番号照合システム1がこのような暗号化手段4および復号化手段6を有することにより、サーバ100の負荷が軽減され、番号照合システム1は、高速で、安定かつ安全に稼働することができる。
【0083】
以下、具体例として、製品番号が「12345678」であり、図3に記載のデータテーブルを用いるものとして、暗号化手段4に含まれる各手段について説明する。
【0084】
第1の数字列作成手段は、製品番号と、製品番号の誤り検出に用いられる検査数字(チェックデジット)とを含む
第1の数字列を作成するものである。
【0085】
第1の数字列は、暗号化コードよりも前記インデックス数字列の数字数分だけ多い桁数である。このような第1の数字列は、例えば、製品番号に所定の桁数の検査数字を追加して作成することができる。すなわち、本実施形態においては、製品番号の桁数が8桁であり、暗号化コードの桁数が10桁であり、インデックス数字列の桁数が2桁であるため、第1の数字列は12桁となり、追加すべき検査数字は合計で4桁となる。
【0086】
本発明において、検査数字としては、特に限定されず、例えば、7チェック(DSR方式、DR方式)、9チェック(DSR方式、DR方式)、モジュラス10、モジュラス11等の公知の検査数字を用いることができるが、上記以外の数字であっても、製品番号の一部または全部の確認を行うことができるものであれば適宜、検査数字として用いることができる。
【0087】
本実施形態では、検査文字として、DSR方式の7チェックと、DSR方式の9チェックと、製品番号の数値を100で割った余りとを用いる。
【0088】
上述した製品番号「12345678」において、7チェックで得られる検査数字は「5」であり、9チェックで得られる検査数字は「9」であり、製品番号の数値を100で割った余りは「78」である。
【0089】
第1の数字列において、製品番号および検査数字は、いかなる位置に配置されるものであってもよい。本実施形態では、製品番号に対し、7チェックで得られる検査数字「5」が0桁目、9チェックで得られる検査数字「9」が1桁目、製品番号の数値を100で割った余り「78」が10、11桁目となるようにそれぞれを挿入して12桁の数字列である第1の数字列「591234567878」を得る。
【0090】
第2の数字列作成手段では、第1の数字列から、インデックス数字列を選択するために使用される第1の選択数字列を除外して第2の数字列を作成する。
【0091】
第1の選択数字列は、インデックス数字列と同じ桁数の数字列である。
第1の選択数字列は、第1の数字列のいかなる数字列から選択されてもよいが、製品番号以外の数字列の全部またはその一部からなることが好ましい。後述するように、第2の数字列は、第3の数字列作成手段によって変換される。しかしながら、第1の選択数字列は、第3の数字列作成手段によって変換されないものである。このため、第1の選択数字列として、製品番号以外の数字列を選択することにより、第3の数字列作成手段によって製品番号のすべての数字が変換される。
【0092】
本実施形態では、第1の選択数字列として、10桁目、11桁目にある検査数字「78」を用いる。
【0093】
このため、第1の数字列「591234567878」から上記の第1の選択数字列「78」を除外することで、第2の数字列「5912345678」が得られる。
【0094】
第3の数字列作成手段は、第1の選択数字列と同一のインデックス数字列に関連付けられた暗号化コードを用いて変換して、第2の数字列と同じ桁数の第3の数字列を作成するように構成されている。
【0095】
また、第3の数字列作成手段は、加算暗号化手段と、入替暗号化手段とを有している。このような手段は、比較的、高速に処理されるものであるとともに、データテーブルを入手しない限り、配布番号からの製品番号への解析が不可能である。
【0096】
加算暗号化手段は、各桁の数字の値を変換することによって暗号化を行う手段である。
具体的には、加算暗号化手段は、第2の数字列における各桁の数字と、暗号化コードの第2の数字列の各桁に対応する数字とをそれぞれ加算して各桁ごとに加算値を得、該加算値の一桁目の数値をそれぞれ該当する桁に配置して第3の数字列を作成するように構成されている。
【0097】
具体的には、まず、本実施形態において、第1の選択数字列は「78」であるので、インデックス数字列は、第1の選択数字列と同一の「78」である。また、用いる暗号コードを第1の暗号コードとすると、インデックス数字列「78」に対応する第1の暗号コードは「5383726989」である。
【0098】
そして、図4(a)すように、第2の数字列における各桁の数字と、暗号化コードの第2の数字列の各桁に対応する数字とをそれぞれ加算して桁毎に加算値を得る。
【0099】
次に、加算値の1桁目の数値をそれぞれ該当する桁に配置して第3の数字列が作成される。
【0100】
また、入替暗号化手段は、第2の数字列の各桁の数字の位置を入れ替えることによって暗号化を行う手段である。
【0101】
入替暗号化手段は、第2の数字列の各桁の数字を、それぞれ、暗号化コードの対応する各桁に配置されている数字の桁に移動させ、第2の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第3の数字列を作成するように構成されている。
【0102】
例えば、第2の数字列が「9506155778」であり、第1の選択数字列が「02」であり、暗号化コードとして第2の暗号化コードを用いるとする。
【0103】
このような場合、第2の暗号化コードは、インデックス数字列「02」に関連付けられた「9265871304」である。
【0104】
そして、図4(b)に示すように、第2の数字列の各桁の数字を、それぞれ、前記暗号化コードの対応する各桁に配置されている数字の桁に移動させる。これにより、第2の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第3の数字列「7557860519」が作成される。
【0105】
例えば、第2の数字列の2桁目に対応する暗号化コードの2桁目の数字は「6」である。このため、第2の数字列の2桁目の数字「0」を第3の数字列では「6」桁目になるように配置する。このようにして第2の数字列の各桁の数字を全て入れ替えて第3の数字列が作成される。
【0106】
なお、第3の数字列作成手段において入替暗号化手段が選択して用いられる場合、用いられる暗号化コードは、変換される第2の数字列の桁数の数だけ数字を有し、当該数字は、それぞれ、重複せず、各桁に対応する数字となっている。例えば、本実施形態では、第2の数字列は10桁であるため、暗号化コードは10個の数字を有し、当該数字は、各桁に対応する「0」〜「9」の数字となっている。
【0107】
第4の数字列作成手段は、第1の選択数字列を、第3の数字列に対して挿入して第4の数字列を作成するように構成されている。
【0108】
これにより、第2の数字列作成手段から第4の数字列作成手段において、第1の選択数字列は、変換されずに第4の数字列に配置される。
【0109】
なお、後述するように第4の数字列を配布番号として用いても、利用者からは第1の選択数字列は識別できない。また、仮に、利用者が、第1の選択数字列を識別した場合であっても、データテーブルを取得しない限り、対応する暗号化コードがわからず、製品番号の推測は困難である。
【0110】
第1の選択数字列は第4の数字列のいかなる位置に配置されるものであってもよいが、第4の数字列作成手段は、第4の数字列における第1の選択数字列の位置が、第1の数字列の第1の選択数字列の位置と同じになるように、第4の数字列を作成することが好ましい。これにより、第4の数字列における第1の選択数字列の位置を把握しやすいものとすることができる。また、このように、第1の選択数字列の位置を第1の数字列と、第4の数字列とで統一することにより、暗号化手段がより単純なものとなる。
【0111】
例えば、第3の数字列が上述した「5383726989」であり、第1の選択数字列が「78」である場合、この2つの数字列を組み合わせた数字列が第4の数字列となる。また、第1の選択数字列「78」を上記の第1の数字列「591234567878」と同じ位置(10、11桁目)に配置されるように配置して第4の数字列を作成すると「538372698978」となる。
【0112】
暗号化手段4は、上述したような各手段により、製品番号および検査数字から第4の数字列を生成する。当該第4の数字列は、配布番号として用いられる。
【0113】
暗号化手段4は、第2の数字列作成手段と、第3の数字列作成手段と、第4の数字列作成手段とにより第4の数字列を生成する処理(以下、第4の数字列生成処理ともいう。)を1回のみ行うものであってもよいが、複数回行うものであることが好ましい。これにより、製品番号をより安全に暗号化することができ、配布番号から製品番号がより推測されにくいものとなる。暗号化手段4における第4の数字列生成処理の回数は、配布する配布番号に求められる安全性と、サーバ1の暗号化、復号化による負荷を勘案して決定される。なお、第3の数字列作成手段として、入替暗号化手段および加算暗号化手段が選択して用いられる場合、第4の数字列生成処理が2回行われ、第3の数字列作成手段が入替暗号化手段および加算暗号化手段を各1回選択して用いるだけでも、配布番号は、解析が十分に困難なものとなる。
【0114】
このような場合、2回目以降に第4の数字列生成処理が行われる際には、第1の数字列として、その直前に得られた第4の数字列が用いられる。また、第1の選択数字列としては、第1の数字列として用いられる第4の数字列から、適宜選択される。
【0115】
また、このような場合、暗号化コードとして、インデックス数字列に関連付けられた複数の暗号化コードのうち各回に対応する暗号化コードが用いられる。例えば、1回目の第4の数字列生成処理では、暗号化コードとして第1の暗号化コードが用いられ、2回目の第4の数字列生成処理では、暗号化コードとして第2の暗号化コードが用いられる。
【0116】
そして、このような場合、配布番号としては、最後に得られる第4の数字列が用いられる。
【0117】
また、暗号化手段4において第4の数字列生成処理が複数回行われる場合、最初に行われる第4の数字列生成処理において、第3の数字列作成手段は、加算暗号化手段を選択して用いるように構成されていることが好ましい。加算暗号化手段では、変換する各数字の値が変更される。このため、最初に行われる第3の数字列作成手段として、算暗号化手段が選択されて用いられることにより、最終的に生成する配布番号は、暗号化前の製品番号および検査番号をより推測しにくいものとなる。
【0118】
また、暗号化手段4において第4の数字列生成処理が複数回行われる場合、各回の第4の数字列生成処理において、第3の数字列作成手段は、加算暗号化手段と入替暗号化手段とを交互に選択して用いるものであることが好ましい。数字列の各数字の値を変更する加算暗号化手段と、数字列の各数字の位置を変更する入替暗号化手段とを組み合わせることにより、最終的に生成する配布番号は、暗号化前の製品番号および検査番号をより推測しにくいものとなる。
【0119】
[復号化方法決定手段]
復号化方法決定手段5は、後述する受信手段11によって受信した区分コードに基づいて、受信手段11により受信した配布番号の復号化の方法を決定するように構成されている。また、配布番号とともに配布された区分コードと、受信手段11によって受信した区分コードとは一致するため、次に説明する復号化手段6では、暗号化手段4において選択される暗号化方法と可逆的に対応する復号化方法が選択されることが可能となる。
【0120】
また、本実施形態では、復号化方法決定手段5は、受信手段11によって受信した区分コードに対応するデータテーブルを選択することにより行われるものである。この場合、同一の区分コードでは、暗号化方法決定手段3によって用いられたデータテーブルと、復号化方法決定手段5によって取得されるデータテーブルは、同一のものとなる。
【0121】
[復号化手段]
復号化手段6は、配布番号を復号化して、復号数字列を生成する機能を有する。
【0122】
また、本実施形態では、復号化手段6は、復号化方法決定手段5において決定されるデータテーブルを基に復号化が行われるものである。
【0123】
また、復号化手段6は、第5の数字列を作成する第5の数字列作成手段と、第6の数字列を作成する第6の数字列作成手段と、第7の数字列を作成する第7の数字列作成手段とで構成される。
【0124】
また、第5の数字列作成手段と、第6の数字列作成手段と、第7の数字列作成手段によって第7の数字列を生成する処理(第7の数字列生成処理)は、前述した第4の数字列生成処理と可逆的に対応するものである。すなわち、ある数字列を第4の数字列生成処理によって変換した場合、変換されて得られた数字列は、第7の数字列生成処理によって逆変換することにより、もとの数字列となる。
【0125】
また、第4の数字列生成処理における第3の数字列作成手段と、第7の数字列生成処理における第6の数字列作成手段とは、可逆的に対応するものである。すなわち、ある数字列を第3の数字列作成手段によって変換した場合、変換されて得られた数字列は、第6の数字列作成手段によって逆変換することにより、もとの数字列となる。
【0126】
以下、具体例として、配布番号が「027557860519」であり、図3に記載のデータテーブルを用いるものとして、復号化手段に含まれる各手段について説明する。
【0127】
第5の数字列作成手段は、受信された配布番号から、暗号化手段において第1の選択数字列として用いられた数字列を除外し、第5の数字列を作成するように構成されている。
【0128】
例えば、上記の配布番号において、暗号化手段において第1の選択数字列として用いられた数字列が、配布番号の0、1桁目にある「02」である場合、この数字列を配布番号から除外して、第5の数字列は「7557860519」となる。
【0129】
第6の数字列作成手段は、第2の選択数字列を取得し、第5の数字列を、第2の選択数字列に基づいて得られる暗号化コードを用いて逆変換して、第5の数字列とおなじ桁数の第6の数字列を作成するように構成されている。
【0130】
第2の選択数字列としては、配布番号にある前記第1の選択数字列として用いられた数字列を用いることができる。上述した配布番号の場合、第2の選択数字列は、「02」となる。なお、配布番号は第4の数字列に相当する数字列であるため、第1の選択数字列が配布番号中に含まれている。このため、第1の選択数字列を、第2の選択数字列として選択することが容易になる。
【0131】
次に、第2の選択数字列に基づいて、データテーブル内にある暗号化コードの中から、逆変換に用いる暗号化コードを決定する。すなわち、データテーブル内にある、第2の選択数字列と同一のインデックス数字列に関連付けられた暗号化コードを取得する。同一のインデックス数字列に複数の暗号化コードが関連付けられている場合、各回の第7の数字列生成処理に対応する暗号化コードが用いられる。
【0132】
なお、暗号化コードとして第2の暗号化コードが用いられるとすると、インデックス数字列「02」に対応する第2の暗号化コードは、「9265871304」となる。
【0133】
また、第6の数字列作成手段は、暗号化コードを用いて第5の数字列を逆変換する手段であり、前述した第3の数字列作成手段に対応して可逆的に数字列を逆変換する。
【0134】
本実施形態では、第6の数字列作成手段は、入替復号化手段と、減算復号化手段とを有している。また、入替復号化手段は、入替暗号化手段と対応する手段であり、減算復号化手段は、加算復号化手段と対応する手段である。
【0135】
入替復号化手段は、第5の数字列の各桁の数字を、暗号化コードのうち第5の数字列の各桁数と同一の数字がある桁数に移動させ、第5の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第6の数字列を作成するものである(図5(b)参照)。
【0136】
例えば、第5の数字列「7557860519」の0桁目の数字「7」は、第2の暗号化コード「9265871304」の「0」の数字のある8桁目となる。
【0137】
また、例えば、第5の数字列「7557860519」の1桁目の数字「5」は、第2の暗号化コード「9265871304」の「1」の数字のある6桁目となる。
このような操作が繰り返されることにより、第5の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第6の数字列「9506155778」が作成される。
【0138】
また、第6の数字列作成手段において入替復号化手段が選択して用いられる場合、第3の数字列作成手段において入替暗号化手段が選択して用いられる場合と同様に、用いられる暗号化コードは、変換される第2の数字列の桁数の数だけ数字を有し、当該数字は、それぞれ、重複せず、各桁に対応する数字となっている。なお、入替暗号化手段および対応する入替復号化手段は、同一の暗号化コードを用いるように構成されている。
【0139】
減算復号化手段は、第5の数字列における各桁の数字から、暗号化コードの第5の数字列の各桁に対応する数字を減算するとともに第5の数字列の各数字の進数の値を加えて減算値を得、減算値の1桁目の数字を当該桁に並べて第6の数字列を作成するものである(図5(a)参照)。
【0140】
例えば、図5(a)に示すように、第5の数字列が「0295061557」であり、暗号化コードが第1の暗号化コード「5383726989」である場合について説明する。
【0141】
まず、第5の数字列の各桁の数字から、第1の暗号化コードの同一の桁の数字を減算して桁毎に、減算値を得る。例えば、0桁目の場合、第5の数字列の0桁目の数字「0」から暗号化コードの0桁目の数字「5」を減算して、「−5」を得る。
【0142】
次に、「−5」に第5の数字列の進数の値を加えて減算値を得る。第5の数字列は、10進数であるため、上記「−5」に10を加えて減算値「5」を得、第6の数字列の0桁目となる数字「5」を得る。
【0143】
こうして得られた各桁の数字を並べて、第6の数字列「5912345678」が得られる。
【0144】
なお、加算暗号化手段と対応する減算復号化手段とは、同一の暗号化コードを用いるように構成されている。
【0145】
第7の数字列作成手段は、第2の選択数字列を、第6の数字列に対して挿入して第7の数字列を作成するものである。第2の選択数字列は、第7の数字列作成手段に対応する第2の数字列作成手段において用いられる第1の数字列の第1の選択数字列の配置されていた位置に対応する第7の数字列の位置に配置される。
【0146】
例えば、第6の数字列が上述した「5912345678」であり、第2の選択数字列が「78」である場合、この2つの数字列を組み合わせた数字列が第7の数字列となる。また、対応する第2の数字列作成手段において用いられる第1の数字列が「591234567878」であり、第1の選択数字列が10、11桁目に配置されている場合、第2の選択数字列「78」を第1の選択数字列と同じ位置(10、11桁目)に配置されるように配置して第7の数字列を作成すると「591234567878」となる。
【0147】
復号化手段6は、上述したような各手段により、配布番号から第7の数字列を生成し、第7の数字列を復号数字列として得る。
【0148】
また、復号化手段6は、第7の数字列生成処理を第4の数字列作成処理と同一の回数行うものである。
【0149】
復号化手段6は、第7の数字列生成処理が複数回行われる場合、2回目以降に第5の数字列生成処理が行われる際には、配布番号として、その直前に得られた第7の数字列が用いられ、第2の選択数字列として第7の数字列のうち第1の選択数字列として用いられた数字列が用いられる。そして、このような場合、復号数字列としては、最後に得られる第7の数字列が用いられる。
【0150】
番号照合システム1において、第4の数字列作成処理と、第7の数字列作成処理とがa回行われる場合、暗号化手段4と復号化手段6は、以下のような関係を満足する。このような関係を満足することにより、暗号化手段4と復号化手段6とは、より確実に可逆的に対応するものとなる。但し、aは、自然数である。
【0151】
b回目の第4の数字列生成処理で用いられる第3の数字列作成手段と、(a−b+1)回目の第7の数字列生成処理で用いられる第6の数字列作成手段とは、可逆的に対応するものである。但し、bはa以下の自然数である。
【0152】
c回目の第4の数字列作成処理において、加算暗号化手段が用いられる場合には、(a−c+1)回目の第7の数字列生成処理において、第6の数字列作成手段は、減算復号化手段を選択して用いる。但し、cはa以下の自然数である。
【0153】
d回目の第4の数字列作成処理において、入替暗号化手段が用いられる場合には、(a−d+1)回目の第7の数字列生成処理において、第6の数字列作成手段は、前記入替復号化手段を選択して用いる。但し、dはa以下の自然数である。
【0154】
b回目の第4の数字列生成処理で用いられる第1の選択数字列は、(a−b+1)回目の第7の数字列生成処理において第2の選択数字列として用いられる。
【0155】
b回目の第4の数字列生成処理で用いられる暗号化コードは、(a−b+1)回目の第7の数字列生成処理において暗号化コードとして用いられる。
[復号製品番号取得手段]
復号製品番号取得手段7は、復号数字列から、検査数字に対応する復号検査数字と、製品番号に対応する復号製品番号とを得るように構成されている。
【0156】
復号数字列は、第1の数字列に相当する数字列であり、第1の数字列の検査数字に相当する位置にある数字を復号検査数字とし、第1の数字列の製品番号に相当する位置にある復号製品番号をとする。
【0157】
例えば、上述した第1の数字列作成手段の具体例のように、製品番号「12345678」から第1の数字列作成手段によって第1の数字列「591234567878」が得られ、暗号化手段と、復号化手段が用いられて復号数字列「591234567878」が得られた場合、復号検査数字は、復号数字列の0、1桁目の数字列「59」および10、11桁目の数字列「78」となる。また、復号製品番号は、2〜9桁目の数字列「12345678」となる。
【0158】
[誤り検出手段]
誤り検出手段8は、復号製品番号取得手段7によって得られる復号製品番号を、復号検査数字を用いて誤り検出を行うように構成されている。
【0159】
具体的には、第1の数字列作成手段によって用いられる検査数字の作成方法と同様の方法で復号製品番号から検査数字を再度作成する。
【0160】
そして、復号製品番号から作成された検査数字と、復号検査数字とを比較し、これらが一致している場合、「誤りなし」との誤り検出結果が得られ、一致しない場合、「誤りあり」との誤り検出結果が得られる。
【0161】
[照合手段]
照合手段9は、受信手段12によって受信された区分コードに対応した区分において復号製品番号が記憶手段2に記憶されている製品番号と照合するように構成されている。
【0162】
そして、上記区分において、復号製品番号が記憶手段2に記憶されているいずれかの製品番号と一致した場合、「受信手段12によって受信された区分コードに対応した区分内での復号製品番号が記憶手段2に記憶されているいずれかの製品番号と一致する」との照合結果が得られる。
【0163】
[判断手段]
判断手段10は、誤り検出手段8によって得られる誤り検出結果および照合手段9によって得られる照合結果に基づいて復号製品番号取得手段7によって得られた復号製品番号が真正の製品番号であるか否か判断するように構成される。
【0164】
すなわち、誤り検出結果が「誤りなし」との結果であり、かつ、照合結果が「受信手段12によって受信された区分コードに対応した区分内での復号製品番号が記憶手段2に記憶されているいずれかの製品番号と一致する」と判断した場合に、復号製品番号が真正の製品番号であると判断する。
【0165】
また、この判断結果は、必要に応じて、送信手段12によって利用者200の利用する電子機器300へ送信される。
【0166】
また、判断手段10は、受信手段12によって受信した同一の区分対応する同一の前記復号製品番号については、所定の回数(n回)まで、復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断するように構成されている。
【0167】
また、判断手段10によって判断される回数nは、記憶手段2に記憶された当該区分内における複製番号に対応する製品番号について定められた自然数である。
このような照会システム1において、nは、通常、1である。
【0168】
[応答手段]
応答手段11は、判断手段10の判断結果に応じて、配布番号を受信したことに対する応答を決定するように構成されている。
【0169】
応答手段11は、応募ポイント管理手段111と、物品譲渡決定手段112と、サービス決定手段113とを有する。
【0170】
判断手段10が復号製品番号が真正であると判断した場合、応答手段11は、上記の各手段によって、応答を行う。
【0171】
応募ポイント管理手段111は、配布番号を送信した利用者200に対応する利用者データベースの応募ポイントに、区分コードおよび製品番号のうちいずれか一方または両方に応じたポイントを加算するように構成されている。
【0172】
例えば、復号製品番号が真正であると判断した場合に、利用者200の現在の応募ポイント(100ポイント)に区分コードに応じたポイント(10ポイント)が加算され、応募ポイントが110ポイントとなる。利用者200は、蓄積された応募ポイントに応じて所定の物品を受け取ることやサービスを受けることができる。
【0173】
物品譲渡決定手段112は、配布番号を送信した利用者に対し、区分コードおよび製品番号のうちいずれか一方または両方に応じて所定の物品が譲渡することを決定する手段である。例えば、復号製品番号が真正であると判断した場合に、利用者200に対し、区分コードおよび製品番号に応じた物品(例えば、お菓子)が譲渡される。
【0174】
サービス決定手段113は、配布番号を送信した利用者に対し、区分コードおよび製品番号のうちいずれか一方または両方に応じて所定のサービスが行うことを決定する手段である。例えば、復号製品番号が真正であると判断した場合に、利用者200に対し、区分コードおよび製品番号に応じたサービス(例えば、旅行の手配)が行われる。
【0175】
応答手段11に含まれる上記の各手段は、いずれかの手段のみ選択して用いられるものであってもよいし、複数の手段が併用されるものであってもよい。
【0176】
また、応答手段11によって決定される応答についての情報は、必要に応じて、送信手段13によって、利用者200の使用する電子機器300へ送信される。
【0177】
[暗号化処理]
次に、番号照合システム1による暗号化処理について説明する。
【0178】
図6は、図1および図2に示す番号照合システム1による暗号化処理の手順の一例を示すフローチャートおよびその具体例である。なお、本手順は、第4の数字列生成処理を2回行うものである。
【0179】
まず、記憶手段2にある商品の製品番号および区分コードを取得する(S11)。
以下、区分コードとして「GUM−01」および製品番号として「12345678」を取得したと仮定する。
【0180】
次に、暗号化方法決定手段3により、記憶手段2に記憶されている複数個のデータテーブルから、区分コード「GUM−01」に対応するデータテーブルを選択し、取得する(S12)。
【0181】
以下、区分コード「GUM−01」に対応するデータテーブルが図3に示すデータテーブルであり、当該データテーブルを取得したと仮定する。
【0182】
次に、第1の数字列作成手段により、第1の数字列21を作成する(S13)。本具体例では、検査数字22として、「5」、「9」、「78」が作成されたと仮定する。検査数字22はいかなる位置に配置されてもよいが、ここでは、「5」を0桁目、「9」を1桁目、「78」を10、11桁目に配置する。
【0183】
次に、第2の数字列作成手段により、第2の数字列24aを作成する(S14)。本具体例では、第1の数字列21の10、11桁目の検査数字22を第1の選択数字列23aとする。
【0184】
次に、加算暗号化手段(第3の数字列作成手段)により、第3の数字列25aを作成する(S15)。第1の暗号化コード51としては、図3の表にある第1の選択数字列23aと同一のインデックス数字列「78」に対応する第1の暗号化コードを用いる。
なお、加算暗号化手段については、図4(a)に示すようにして行うことができる。
【0185】
次に、第4の数字列作成手段により、第3の数字列25aに対し、第1の選択数字列23aを挿入し、第4の数字列26aを得る(S16)。
【0186】
次に、第2の数字列作成手段により、第4の数字列26aから第2の選択数字列23bを除外して第2の数字列24bを得る(S17)。なお、第1の数字列として、直前に得られた第4の数字列26aを用い、第2の選択数字列23bとして、第4の数字列26aの0、1桁目の数字列「23b」を選択する。
【0187】
次に、入替暗号化手段(第3の数字列作成手段)により、第3の数字列25bを作成する(S18)。第2の暗号化コード52としては、図3の表にある第1の選択数字列23bと同一のインデックス数字列「02」に対応する第2の暗号化コードを用いる。
【0188】
なお、入替暗号化手段については、図4(b)に示すようにして行うことができる。
次に、第4の数字列作成手段により、第3の数字列25bに対し、第1の選択数字列23bを挿入し、第4の数字列26bを得る(S19)。
【0189】
そして、第4の数字列26bは、配布番号27として用いられる。
このようにして得られた配布番号27は、上述した区分コードとともに、商品に添付される。そして、商品が利用者200に販売されることにより、配布番号27および区分コードが利用者200に配布される。
【0190】
[復号化処理]
次に、番号照合システム1による復号化処理について説明する。
【0191】
図7は、図1および図2に示す番号照合システム1による復号化処理の手順の一例を示すフローチャートおよびその具体例である。なお、本手順は、上述した暗号化処理によって得られた配布番号を復号化するものとして説明する。また、本手順は、第7の数字列生成処理を2回、すなわち、暗号化処理における第4の数字列生成処理と同一の回数行うものである。
【0192】
まず、受信手段12から商品の配布番号および区分コードを受信する(S21)。
すなわち、区分コードとして「GUM−01」および配布番号27として「12345678」を受信する。この配布番号27は、利用者200により、電子機器300を通じて送信されたものである。
【0193】
次に、復号化方法決定手段5により、記憶手段2に記憶されている複数個のデータテーブルから、区分コード「GUM−01」に対応するデータテーブル(図3)を選択し、取得する(S22)。
【0194】
次に、第5の数字列作成手段により、第5の数字列32aを作成する(S23)。第2の選択数字列31aとしては、暗号化処理において第1の選択数字列23bとして用いられた、配布番号27の0、1桁目の数字列「02」が用いられる。
【0195】
次に、入替復号化手段(第6の数字列作成手段)により、第6の数字列33aを作成する(S24)。第2の暗号化コード52としては、図3の表にある第2の選択数字列31aと同一のインデックス数字列「02」に対応する第2の暗号化コードを用いる。
【0196】
なお、入替復号化手段については、図5(b)に示すようにして行うことができる。
次に、第7の数字列作成手段により、第6の数字列33aに対し、第2の選択数字列31aを挿入し、第7の数字列34aを得る(S25)。
【0197】
なお、第2の選択数字列31aは、対応する第2の数字列作成手段における第4の数字列26a中の第1の選択数字列23bの位置に対応するように、第7の数字列34aの0、1桁目となるように、挿入される。
【0198】
次に、第5の数字列作成手段により、第7の数字列34aから第2の選択数字列31bを除外して第5の数字列32bを得る(S26)。なお、配布番号として、直前に得られた第7の数字列34aを用いる。また、第2の選択数字列31bとしては、暗号化処理において第1の選択数字列23aとして用いられた、第7の数字列34aの10、11桁目の数字列「78」が用いられる。
【0199】
次に、減算復号化手段(第6の数字列作成手段)により、第6の数字列33bを作成する(S27)。第1の暗号化コード51としては、図3の表にある第2の選択数字列31bと同一のインデックス数字列「78」に対応する第1の暗号化コードを用いる。
【0200】
なお、減算復号化手段については、図5(a)に示すようにして行うことができる。
次に、第7の数字列作成手段により、第6の数字列33bに対し、第2の選択数字列31bを挿入し、第7の数字列34bを得る(S28)。
【0201】
そして、第7の数字列34bは、復号数字列として用いられる。
次に、復号製品番号取得手段により、復号数字列(第7の数字列)34bから、復号製品番号35および復号検査数字を得る(S29)。
【0202】
復号数字列34bは、第1の数字列21に相当する数字列である。このため、第1の数字列21の検査数字22に相当する位置にある数字を復号検査数字36とし、第1の数字列21の製品番号に相当する位置にある復号製品番号35をとすることができる。
【0203】
以上のようにして、配布番号27から復号化された復号製品番号35および復号検査数字36を得ることができる。
【0204】
[照合処理]
次に、番号照合システム1による照合処理について説明する。
【0205】
図8は、図1および図2に示す番号照合システム1による照合処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0206】
まず、誤り検出手段8により、復号製品番号35の誤り検出を行う(S31)。
復号製品番号35から、暗号化処理時に用いたのと同様の方法により検査数字を生成する。そして、得られた検査数字と、復号検査数字36とを比較し、一致するか否かを判断する。これらが一致している場合、「誤りが検出されない」との誤り検出結果が得られ、一致しない場合、「誤りが検出される」との誤り検出結果が得られる。
【0207】
そして、「誤りが検出される」との誤り検出結果が得られた場合、利用者200に、配布番号27が不正の配布番号である旨の情報を、送信手段13を用いて送信し(S36)、照合処理は終了する。
【0208】
次に、「誤りが検出されない」との誤り検出結果が得られた場合、照合手段9により、復号製品番号35を、記憶手段2にある当該受信した区分コード内に同一の製品番号があるか否かを照合する(S32)。
【0209】
「受信手段12によって受信された区分コードに対応した区分内での復号製品番号35が記憶手段2に記憶されているいずれかの製品番号と一致する」との照合結果が得られなかった場合、利用者200に、配布番号27が不正の配布番号である旨の情報を、送信手段13を用いて送信し(S36)、照合処理は終了する。
【0210】
上記照合結果が得られた場合、復号製品番号35が真正の製品番号であるか否かを判断するのがn回目または、n以下の回数であるか否かを判断する(S33)。
【0211】
ここで、nは、各区分コードのそれぞれの製品番号毎に設けられる数値であり、通常nは、1である。
【0212】
復号製品番号35が真正の製品番号であるか否かを判断するのが、n回目よりも大きい回数である場合、利用者200に、配布番号27が使用済みである旨の情報を、送信手段13を用いて送信し(S37)、照合処理は終了する。
【0213】
復号製品番号35が真正の製品番号であるか否かを判断するのが、n回目以下である場合、判断手段10により、復号製品番号35が真正の製品番号であると判断する(S34)。
【0214】
そして、記憶手段2にある利用者データベースの送信した利用者200に対応する応募ポイントに、区分コードおよび/または製品番号に応じたポイントを加算し(S35)、照合処理は終了する。
【0215】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0216】
例えば、第3の数字列作成手段は、入替暗号化または加算暗号化手段のうち、いずれか一方のみを有するものであってもよい。また、例えば、第3の数字列作成手段は入替暗号化手段および加算暗号化手段以外の数字列の変換手段をさらに有していてもよい。また、入替暗号化手段および加算暗号化手段のうち一方の手段に変えて他の数字列の変換手段が用いられるものであってもよい。
【0217】
また、例えば、暗号化手段は、上述したような暗号化方法を用いるものに限定されず、適宜、公知の暗号化方法を選択して用いてもよい。また、復号化手段についても同様である。
【0218】
また、例えば、配布番号、暗号化コード、製品番号等の数字列の進数は特に限定されず、例えば、2進数、8進数、16進数であってもよい。
【0219】
また、例えば、配布番号が配布される際に、バーコード等によって配布番号が商品に添付されるものであってもよい。
【0220】
また、上述した実施形態では、番号照合システムは、1台のサーバによって構成されるものとして説明したが、これに限定されず、複数台のサーバや各種電子機器によって構成されるものであってもよい。
【0221】
また、例えば、異なる区分コードに基づいて、共通のデータテーブルを用いるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0222】
【図1】図1は、本発明の番号照合システムの実施形態を適用した応募システムの概略構成図である。
【図2】図1の応募システムが有する番号照合システムの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1および図2に示す番号照会システムが用いるデータテーブルの一例を示す模式図である。
【図4】図1および図2に示す番号照会システムが有する第3の数字列作成手段を用いた数字列の変換の具体例を示す模式図である。
【図5】図1および図2に示す番号照会システムが有する第6の数字列作成手段を用いた数字列の逆変換の具体例を示す模式図である。
【図6】図1および図2に示す番号照合システムによる暗号化処理の手順の一例を示すフローチャートおよびその具体例である。
【図7】図1および図2に示す番号照合システムによる復号化処理の手順の一例を示すフローチャートおよびその具体例である。
【図8】図1および図2に示す番号照合システムによる照合処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0223】
1 ・・・番号照合システム(サーバ)
2 ・・・記憶手段
3 ・・・暗号化方法決定手段
4 ・・・暗号化手段
5 ・・・復号化方法決定手段
6 ・・・復号化手段
7 ・・・復号製品番号取得手段
8 ・・・誤り検出手段
9 ・・・照合手段
10 ・・・判断手段
11 ・・・応答手段
12 ・・・受信手段
13 ・・・送信手段
111 ・・・応募ポイント管理手段
112 ・・・物品譲渡決定手段
113 ・・・サービス決定手段
21 ・・・第1の数字列
22 ・・・検査数字
23a、23b ・・・第1の選択数字列
24a、24b ・・・第2の数字列
25a、25b ・・・第3の数字列
26a、26b ・・・第4の数字列
27 ・・・配布番号
31a、31b ・・・第2の選択数字列
32a、32b ・・・第5の数字列
33a、33b ・・・第6の数字列
34a、34b ・・・第7の数字列
35 ・・・復号製品番号
36 ・・・復号検査数字
51 ・・・第1の暗号化コード
52 ・・・第2の暗号化コード
200 ・・・利用者
300 ・・・電子機器
400 ・・・ネットワーク
1000 ・・・応募システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の商品名と、当該商品の区分毎に一意に決定された区分コードと、当該商品毎に前記区分内で一意に決定される数字列である製品番号とを記憶する記憶手段と、
前記区分コードに応じて、前記製品番号の暗号化の方法を決定する暗号化方法決定手段と、
前記製品番号および前記製品番号の誤り検出に用いられる検査数字を含む数字列を、暗号化して配布番号を得る暗号化手段と、
利用者から電子機器によって送信された前記配布番号および前記区分コードを含む情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記区分コードに基づいて、前記受信手段によって受信した前記配布番号の復号化の方法を決定する復号化方法決定手段と、
前記受信手段によって受信した前記配布番号を復号化して復号数字列を得る復号化手段と、
前記復号数字列から、前記検査数字に対応する復号検査数字と、前記製品番号に対応する復号製品番号とを得る復号製品番号取得手段と、
前記復号検査数字を用いて前記復号製品番号の誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記復号製品番号と、前記受信手段によって受信された前記区分コードに対応した前記区分において、前記記憶手段に記憶されている前記製品番号とを照合する照合手段と、
前記誤り検出手段による誤り検出結果および前記照合手段による照合結果に基づいて、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であるか否か判断する判断手段とを有することを特徴とする番号照合システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、数字列からなる複数のインデックス数字列と、各前記インデックス数字列に関連付けられた数字列からなる少なくとも1つの暗号化コードとを有するデータテーブルを前記区分コード毎に記憶しており、
前記暗号化方法決定手段は、前記区分コードに対応する前記データテーブルを選択するものであり、
前記暗号化手段は、選択された前記データテーブルの前記暗号化コードを用いて、前記製品番号および検査数字を含む数字列を暗号化するように構成されている請求項1に記載の番号照合システム。
【請求項3】
前記暗号化手段は、
前記製品番号と前記検査数字とを含み、前記暗号化コードよりも前記インデックス数字列の数字数分だけ多い桁数である第1の数字列を作成する第1の数字列作成手段と、
前記第1の数字列から、前記インデックス数字列を選択するために使用される第1の選択数字列を除外して第2の数字列を作成する第2の数字列作成手段と、
前記第2の数字列を、前記第1の選択数字列と同一の前記インデックス数字列に関連付けられた前記暗号化コードを用いて変換して、前記第2の数字列と同じ桁数の第3の数字列を作成する第3の数字列作成手段と、
前記第1の選択数字列を、前記第3の数字列に対して挿入して第4の数字列を作成する第4の数字列作成手段とを有する請求項2に記載の番号照合システム。
【請求項4】
前記第4の数字列作成手段は、前記第4の数字列における第1の選択数字列の位置が、前記第1の数字列の前記第1の選択数字列の位置と同じになるように、前記第4の数字列を作成する請求項3に記載の番号照合システム。
【請求項5】
前記第1の選択数字列は、前記第1の数字列における前記製品番号以外の数字列またはその一部からなるものである請求項3または4に記載の番号照合システム。
【請求項6】
前記暗号化手段は、前記第2の数字列作成手段と前記第3の数字列作成手段と前記第4の数字列作成手段とを用いて、前記第1の数字列から前記第4の数字列を生成する第4の数字列生成処理を行い、
得られた前記第4の数字列を前記配布番号として用いる請求項3ないし5のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項7】
前記暗号化手段は、前記第4の数字列生成処理を複数回行うものであり、
最後に得られる第4の数字列を前記配布番号として用いる請求項6に記載の番号照合システム。
【請求項8】
前記暗号化手段は、前記第4の数字列生成処理を複数回行うものであり、
前記データテーブルは、各前記インデックス数字列に関連付けられた複数の前記暗号化コードを有するものであり、
2回目以降に前記第4の数字列生成処理が行われる際には、前記第1の数字列として、その直前に得られた前記第4の数字列が用いられ、かつ、前記暗号化コードとして、前記インデックス数字列に関連付けられた複数の前記暗号化コードのうち各回に対応する暗号化コードが用いられ、最後に得られる第4の数字列が前記配布番号として用いられる請求項6に記載の番号照合システム。
【請求項9】
前記第3の数字列作成手段は、
前記第2の数字列における各桁の数字と、前記暗号化コードの前記第2の数字列の各桁に対応する数字とをそれぞれ加算して桁毎に加算値を得、該加算値の一桁目の数値をそれぞれ該当する桁に配置して前記第3の数字列を作成する加算暗号化手段と、
前記第2の数字列の各桁の数字を、それぞれ、前記暗号化コードの対応する各桁に配置されている数字の桁に移動させ、第2の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第3の数字列を作成する入替暗号化手段とを有する請求項8に記載の番号照合システム。
【請求項10】
複数回の前記第4の数字列生成処理において、前記第3の数字列作成手段は、前記加算暗号化手段と前記入替暗号化手段とを交互に選択して用いるものである請求項9に記載の番号照合システム。
【請求項11】
最初に行われる前記第4の数字列生成処理において、前記第3の数字列作成手段は、前記加算暗号化手段を選択して用いる請求項9または10に記載の番号照合システム。
【請求項12】
前記第3の数字列作成手段は、
前記第2の数字列における各桁の数字と、前記暗号化コードの前記第2の数字列の各桁に対応する数字とをそれぞれ加算して各桁ごとに加算値を得、該加算値の一桁目の数値をそれぞれ該当する桁に配置して前記第3の数字列を作成する加算暗号化手段を有する請求項6または7に記載の番号照合システム。
【請求項13】
前記第3の数字列作成手段は、
前記第2の数字列の各桁の数字を、それぞれ、前記暗号化コードの対応する各桁に配置されている数字の桁に移動させ、第2の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第3の数字列を作成する入替暗号化手段を有する請求項6または7に記載の番号照合システム。
【請求項14】
前記復号化方法決定手段は、受信された前記区分コードに対応するデータテーブルを選択するものである請求項6ないし13のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項15】
前記復号化手段は、
受信された前記配布番号から、前記暗号化手段において前記第1の選択数字列として用いられた数字列を除外し、第5の数字列を作成する第5の数字列作成手段と、
前記第1の選択数字列として用いられた数字列を前記第2の選択数字列として取得し、前記第5の数字列を、選択された前記データテーブル内の前記第2の選択数字列と同一の前記インデックス数字列に関連付けられた前記暗号化コードを用いて逆変換して、前記第5の数字列とおなじ桁数の第6の数字列を作成する第6の数字列作成手段と、
前記第2の選択数字列を、前記第6の数字列に対して挿入して第7の数字列を作成する第7の数字列作成手段とを有する請求項14に記載の番号照合システム。
【請求項16】
前記第6の数字列作成手段は、前記第5の数字列における各桁の数字から、前記暗号化コードの前記第5の数字列の各桁に対応する数字を減算するとともに、第5の数字列の各数字の進数の値を加えて減算値を得、前記減算値の1桁目の数字を当該桁に並べて前記第6の数字列を作成する減算復号化手段を有する請求項15に記載の番号照合システム。
【請求項17】
前記第6の数字列作成手段は、前記第5の数字列の各桁の数字を、前記暗号化コードのうち前記第5の数字列の各桁数と同一の数字がある桁数に移動させ、第5の数字列の各桁の数字の順序が入れ替わった第6の数字列を作成する入替復号化手段を有する請求項15または16に記載の番号照合システム。
【請求項18】
前記復号化手段は、前記第5の数字列作成手段と前記第6の数字列作成手段と前記第7の数字列作成手段とを用いて、前記第7の数字列を生成する第7の数字列生成処理を行い、
得られた前記第7の数字列を前記復号数字列として用いる請求項15ないし17のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項19】
前記復号化手段は、前記第7の数字列生成処理を、前記第4の数字列生成処理と同一の回数行うものであり、
2回目以降に前記第7の数字列生成処理が行われる際には、前記配布番号として、その直前に得られた前記第7の数字列が用いられ、前記第2の選択数字列として前記第7の数字列のうち前記第1の選択数字列として用いられた数字列が用いられ、かつ、前記暗号化コードとして、前記インデックス数字列に関連付けられた前記暗号化コードのうち各回に対応する暗号化コードが用いられ、最後に得られる第7の数字列が前記復号数字列として用いられる請求項18に記載の番号照合システム。
【請求項20】
前記第4の数字列生成処理と前記第7の数字列生成処理とは、それぞれa回(但し、aは自然数である)行われるものであり、
b回目(但し、bはa以下の自然数である)の前記第4の数字列生成処理で用いられる前記第3の数字列作成手段が行う変換処理と、(a−b+1)回目の前記第7の数字列生成処理で用いられる前記第6の数字列作成手段が行う逆変換処理とは、可逆的に対応するものである請求項18または19に記載の番号照合システム。
【請求項21】
b回目の前記第4の数字列生成処理で用いられる前記第1の選択数字列は、(a−b+1)回目の前記第7の数字列生成処理において前記第2の選択数字列として用いられる請求項20に記載の番号照合システム。
【請求項22】
前記製品番号および前記配布番号は、ともに10進数の数字列である請求項1ないし21のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項23】
前記誤り検出結果が前記復号製品番号の誤りが検出されないとの結果であり、前記照合結果が、前記受信手段によって受信された前記区分コードに対応した前記区分内での前記復号製品番号が前記記憶手段に記憶されているいずれかの前記製品番号と一致するとの結果である場合に、前記判断手段は、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断するように構成されている請求項1ないし22のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項24】
前記判断手段は、前記受信手段によって受信した同一の区分対応する同一の前記復号製品番号については、n回(但し、nは、前記記憶手段に記憶された当該区分内における前記複製番号に対応する前記製品番号について定められた自然数)まで、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であるか否かを判断するように構成されている請求項23に記載の番号照合システム。
【請求項25】
nは、1である請求項24に記載の番号照合システム。
【請求項26】
前記記憶手段は、前記利用者の応募ポイントを記憶する利用者データベースを有し、
前記判断手段が前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断する場合に、前記配布番号を送信した前記利用者の前記利用者番号に対応する前記応募ポイントに、前記区分コードおよび/または前記製品番号に応じたポイントを加算する応募ポイント管理手段を有する請求項1ないし25のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項27】
前記判断手段が、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断する場合に、前記配布番号を送信した前記利用者に対し、前記配布番号に対応する前記製品番号および/または前記区分コードに応じて所定のサービスを行うことを決定するサービス決定手段を有する請求項1ないし26のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項28】
前記判断手段が、前記復号製品番号が真正の前記製品番号であると判断する場合に、前記配布番号を送信した前記利用者に対し、前記配布番号に対応する前記製品番号および/または前記区分コードに応じて所定の物品を譲渡することを決定する物品譲渡決定手段を有する請求項1ないし27のいずれかに記載の番号照合システム。
【請求項29】
前記商品は、食品である請求項1ないし28のいずれかに記載の番号照合システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−10972(P2010−10972A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−166579(P2008−166579)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【出願人】(502157017)株式会社ピー・エー・エル (2)
【Fターム(参考)】