説明

異方導電性ゴムコネクタ及びこれを用いた電気接続方法

【課題】高い放熱性があり、表面実装型で発熱を伴う高速MPUチップを実装するICパッケージと電子回路基板の端子を接続させるための異方導電性ゴムコネクタ及びこれを用いた電気接続方法を提供する。
【解決手段】回路基板(3)の電極(10)とボールグリッド形状(6)の電極構造の半導体(2)とを圧接接続するための異方導電性ゴムコネクタ(1)であって、ゴムコネクタ(1)は導電ゴム層と電気絶縁ゴム層からなる積層部、及び前記積層部の間に存在する電気絶縁ゴムからなるサポート部を含み、前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムからなるサポート部は、電気絶縁性の熱伝導性粒子を含み、半導体(2)からの発熱を前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムからなるサポート部から放熱する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表面実装型のボールグリッド形状の電極構造の半導体で特に発熱を伴う高速MPUチップと電子回路基板の端子を接続させるために用いられる、ゼブラ型異方導電性ゴムコネクタ及びその接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体パッケージの形状にはQFP(Quad Flat Package)、TCP(Tape Carrier Package)、SOP(Small Outline Package)等があるが、リードがパッケージ周辺に配置されるQFPやTCPでは多端子化が進み、狭ピッチが進むにつれQFPの端子ピッチは0.3mm以下になり、リフローソルダリングの限界にきている。また、TCPの端子ピッチは0.1mm以下となり、後付け実装でも困難性が増している。そこで近年は端子をパッケージの背面(ICチップ搭載面の逆側)にグリッドアレイ(面格子)を配列し、端子ピッチを1mm前後に保って実装を容易にするPGA(Pin Grid Array:裏面にグリッドアレイ状にピン端子を配列した挿入実装用パッケージ)や、このPGAのピンを半田ボールに置き換えて、より小型化し、表面実装タイプにしたBGA(Ball Grid Array)が注目され、今日では多くの電子機器に採用されている。
【0003】
しかし、近年の表面実装型ICパッケージの端子数増加や端子ピンの微細化に伴い、BGAを半田実装した際に端子間ブリッジや半田不良など取り扱い上の問題がある。また、取り扱い上の問題だけでなく、表面実装型ICパッケージの破壊、電子回路基板の回路端子の剥離などの問題もある。また、回路基板上にハンダ付けされた狭ピッチ、多端子の半導体を容易に回路基板から取り外す事ができず、高価な回路基板を他の部品と一緒に破棄せざるを得ない問題がある。
【0004】
この課題を解決するために、従来はBGAまたはLGA表面実装型ICパッケージと回路基板の電極の接続を目的としたエラストマーシートには金属細線をその厚み方向に貫通させた金属細線型エラスチックコネクタを用いることが多くあった(特許文献1)。この金属細線型エラスチックコネクタは細線を厚み方向に垂直に埋設したタイプと金属細線を傾斜角度(オフセット)を設けて配列したものがある。垂直に埋設したタイプは接続時に圧縮のストレスが細線端子部にかかり、金属細線に座屈状態が生じて、接続抵抗値がまれに不安定になるという問題があった。
【0005】
金属細線をオフセット配置したタイプは接続時の圧縮ストレスが分散するため、細線端子部での座屈は発生しにくいが、オフセットに合わせてICパッケージ側と電子回路基板の端子位置を意図的に変える必要があることと、ICパッケージがBGAである場合は、ボールグリッドの球面端子と金属細線の接触状態が均一となりにくく、結果として接続抵抗が不安定となる問題があった(特許文献2)。
【0006】
また、BGA型のICパッケージ、特に発熱を伴う高速MPUチップを電子回路基板と接続させるには、チップの放熱処理が実装信頼性や電子回路寿命の観点から必須であり、セラミック系パッケージのBGAでも樹脂系パッケージのBGAでも放熱処理が必要となる。
【0007】
とくに比誘電率が小さく高速信号伝達に適し、ローコスト化の期待が高いことからセラミックパッケージ型BGAから樹脂パッケージ型BGAに切替が進んだ経緯があるが、一般にセラミック型より樹脂型の方が放熱処理がやりずらく、外付け放熱フィンで放熱対策を施すのが一般的であるものの、充分な放熱効果を得るのに、大型の放熱フィンを取り付けねばならず、ユニットの小型化が求められる情勢であるにもかかわらず、ユニットが大型になってしまうという問題があった。
【特許文献1】特公昭60−32282号公報
【特許文献2】特開平9−161870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、これら従来の課題を解決するため、高い放熱性があり、表面実装型で発熱を伴う高速MPUチップを実装するICパッケージと電子回路基板の端子を接続させるための異方導電性ゴムコネクタ及びこれを用いた電気接続方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の異方導電性ゴムコネクタは、回路基板の電極とボールグリッド形状の電極構造の半導体とを圧接接続するための異方導電性ゴムコネクタであって、前記ゴムコネクタは導電ゴム層と電気絶縁ゴム層からなる積層部、及び前記積層部の間に存在する電気絶縁ゴムからなるサポート部を含み、前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムからなるサポート部は、電気絶縁性の熱伝導性粒子を含み、前記半導体からの発熱を前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムからなるサポート部から放熱することを特徴とする。
【0010】
本発明の電気接続方法は、回路基板電極とボールグリッド形状電極構造の半導体の電極とを請求項1〜5のいずれか1項に記載の異方導電性ゴムコネクタを介して圧接接続する際に、前記半導体の球状電極が前記ゴムコネクタに対して径全体の20%〜40%を埋没させ、ゴムコネクタの球状電極が埋没していない面と半導体背面の間隙が0.3mm以上0.6mm以下の間隙となるよう圧縮して接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の異方導電性ゴムコネクタは、電気絶縁ゴム層又は電気絶縁ゴムからなるサポート部は、電気絶縁性の熱伝導性粒子を含み、半導体からの発熱をこの部分から放熱することにより、表面実装型で特に発熱を伴う高速MPUチップを内在するBGA型のICパッケージと電子回路基板の端子の接続に好適である。また、本発明の電気接続方法は、前記異方導電性ゴムコネクタを使用して、圧縮接続することにより、安定した電気接続を得ることができ、回路基板からのICパッケージの脱着が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の異方導電性ゴムコネクタ(以下「エラスチックコネクタ」ともいう。)は、ICパッケージのボールグリッドアレイ(面格子)端子と相対する電子回路基板の端子を接続させるに使用するコネクタであって、導電ゴムと電気絶縁ゴムとの積層体と、前記積層部の間に存在するサポート部を含む。そして、電気絶縁ゴム層又は電気絶縁ゴムからなるサポート部は、電気絶縁性の熱伝導性粒子を含み、半導体からの発熱をこの部分から放熱する。
【0013】
熱伝導性粒子(熱伝導性フィラーともいう。)は酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化珪素等の酸化物、あるいは水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、あるいは窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒化物の少なくとも1種類又は2種類以上を混合したものが好ましい。
【0014】
さらに、ボールグリッド端子とプリント基板間に前記エラスチックコネクタを挟み、導電ゴムと絶縁ゴムの積層体をボールグリッド端子が圧接し、ボールグリッド端子が前記積層体に全体径の20〜40%埋没させるのが好ましい。
【0015】
また、ICパッケージ背面とエラスチックコネクタの間隙が0.3mm以上0.6mm以下の間隙(空気層)であり、ボールグリッド端子間距離が接続前と変化しない接続方法とする。このようにすれば、エラスチックコネクタの熱伝導性と相まって高い放熱効果を得ることが出来る。
【0016】
次に、本発明の一実施形態のエラスチックコネクタについて、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態のエラスチックコネクタ1を表面実装型ICパッケージのBGA2と電子回路基板3の電極10との間に介在させ、BGA2と電子回路基板3を固定具4で固定接続した状態を示している。5は導電ゴム層と電気絶縁ゴム層からなる積層ゴム、9は熱伝導性電気絶縁ゴム層からなるサポート部、6はBGA端子である。
【0017】
図2はBGAの球面端子6と電子回路基板の電極10でエラスチックコネクタの導電ゴムと絶縁ゴムの積層部5を圧接している状態図である。ここで、球面端子6の積層部5に対する埋設量Y2は球面端子径の20〜40%である。ICパッケージ背面とエラスチックコネクタの間隙Y1は0.4mm以上の空気層であることを示す。
【0018】
図5Aは本発明の接続方法において、BGAの球面端子6の状態を示したものである。リフロー実装のような加熱処理を必要としない。その結果として、半田端子の形状変化が発生しないことから、球面端子距離X1は変化しない。
【0019】
図5Bは従来のリフロー接続であり、BGAの球面端子6は熱接合時に半田端子の形状変化により球面端子間距離X2はリフロー実装前の球面端子距離に比べ70%に縮んでいる。
【0020】
図3は本発明のエラスチックコネクタの1例を示す。本コネクタの構成は導電ゴム7と電気絶縁ゴム8及び熱伝導性電気絶縁ゴムからなるサポート部9で形成されており、導電ゴム7は各々電気絶縁ゴム8により電気的に隔離配置されており、厚み方向への導通性と横方向への絶縁性が得られている。
【0021】
積層部5の導電ゴム7と電気絶縁ゴム8の積層ピッチは、BGA球面端子ピッチの1/4以下に設定する。それ以上の積層ピッチに設定すると、積層ピッチのスキューや圧接時のたわみに起因した、球面端子と隣接する電子回路端子との電気的リーク現象が発生する恐れがある。なお、積層部5と熱伝導性電気絶縁ゴムからなるサポート部9のピッチは実装対象となるBGAの球面端子ピッチに等しくする。図4は図3の積層部5のI−I線断面図を示す。
【0022】
図3に示されるエラスチックコネクタに用いられる電気絶縁ゴム8の材質としては、ウレタンゴム、EPDM、SBR、NBRなどが挙げられるが、電気絶縁性能および耐候性の観点からシリコーンゴムであることが望ましい。
【0023】
また、熱伝導性電気絶縁ゴムからなるサポート部9の材質も同様の観点からシリコーンゴムであることが望ましく、添加される熱伝導性粒子は酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化珪素等の酸化物、あるいは水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、あるいは窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒化物から1種又は2種以上が選ばれる。またそれらの形状は粉状、繊維状、針状、燐片状、球状などである。絶縁ゴムに添加されるのは金属酸化物あるいは窒化物が好適である。熱伝導性フィラーはそれらの材質によって選択された公知のシランカップリング剤で表面処理されていても良い。また、前記フィラーの大きさは、粒子の場合は平均粒子径0.2〜150μmが好ましく、他の形状のものも、概ねこれに順ずる範囲が好ましい。
【0024】
前記熱伝導性フィラーの添加量は絶縁性エラストマー成分100重量部に対してフィラーが5〜300重量部の範囲が好ましい。さらに好ましくは、10〜200重量部の範囲である。
【0025】
この配合から得られる熱伝導性電気絶縁ゴムは1.4W/m・K以下の熱伝導率を得ることにより、好適な放熱効果が得られる。
【0026】
例示した材料からなる絶縁ゴムは1012Ω・cm以上の体積低効率のものが使用される。
【0027】
また絶縁ゴム7のゴム硬度は20〜80度、絶縁ゴム8のゴム硬度は50〜90度の範囲が好ましい。
【0028】
また、導電ゴム7の材質も同様の観点からシリコーンゴムであることが望ましく、添加される導電付与材は、少なくともポリアセチレン等の導電性高分子、カーボンブラック粉末、金属粉末、金属繊維等から1種又は2種以上が選ばれる。例えばシリコーンゴム100重量部に対して、
銀粉末を300重量部配合して、導電度を10-2Ω・cm以下の導電ゴムとする。またゴム硬度は60〜80度の範囲が好ましい。
【実施例】
【0029】
以下、実施例を用いて更に詳しく説明する。まず、物性値の測定方法について説明する。
(1)平均粒子径、最大粒子径の測定方法と算出方法
レーザー解析法による粒度分布測定を使用した。粒度測定は堀場製作所レーザ回折粒度測定器(LA920)、島津製作所レーザ回折粒度測定器(SALD2100)などを用いて測定することができる。
(2)導電性の測定方法
JIS−K−6249に従う。
(3)熱伝導性の測定方法
ASTM−D5470に従う。
(4)ゴム硬度
JIS−K−6249に従う。
【0030】
(実施例1)
BGA(400端子、1.0ピッチ、半田ボール(直径0.5mmφ))用にエラスチックコネクタを作成した。先ず、導電ゴムとして、東レダウコーニング社製のシリコーンゴムコンパウンド50重量部と、平均粒径12μmの不定形銀粉を200重量部及び過酸化物加硫剤を1.5重量部混練りし、等速ロール間で圧延し、約5mmの圧延シート厚みを得た。
【0031】
次に、電気絶縁ゴムとして、東レダウコーニング社製のシリコーンゴムコンパウンド100重量部と過酸化物加硫剤0.7重量部混練りし、等速ロール間で圧延し、約5mmの圧延シート厚みを得た。
【0032】
これら二種類の圧延シートを、それぞれ導電ゴムと絶縁ゴムが交互となるよう貼り合せ、二本ロール間で7mmに再圧延した。さらに圧延後のシートを重ねて、同様の圧延を繰返し、積層ピッチが約0.1mmとなるまで繰返した。
【0033】
こうして作成した導電ゴムと絶縁ゴムの積層体を複数層積み重ねて、金型内に挿入し、積み重ね高さ方向に3%の圧縮をかけながら、150℃、4時間の加熱加硫を行った。このようにして作成された積層ブロックを積層方向に垂直に0.6mmに裁断し、積層裁断品を得た。
【0034】
次に、熱伝導性電気絶縁ゴムとして、東レダウコーニング社製のシリコーンゴムコンパウンド
100重量部と、最大粒径100μmの窒化ホウ素粉を15重量部及び過酸化物加硫剤を0.7重量部混練りし、プレス成型にて、厚み0.45mmのプレスシートを得た。
【0035】
厚み0.6mmの積層裁断品と、厚み0.45mmのプレスシート(熱伝導性電気絶縁ゴム)をそれぞれ複数枚、東レダウコーニング製シリコーン系接着剤(SE9140)を介して接合し、縦
150mm、横150mmの寸法のブロックとした。このブロックを0.8mmの厚みでスライスして、BGAの外寸法と同じ形状に裁断することで、エラスチックコネクタを得た。
【0036】
前記の手順で得られたエラスチックコネクタをCPU型BGA(400端子、端子ピッチ1.0mm)に半田ボールが0.1mm食い込むよう圧接した。また、ICパッケージ背面とエラスチックコネクタの間隙0は0.4mmとした。こうして接続したBGAとエラスチックコネクタの実装形態を図6に示す。図6において、11は異方導電性ゴムコネクタ(エラスチックコネクタ)、12はCPUを実装したボールグリッドアレイ(BGA)、13は電子回路基板、14はヒートシンク、15はアルミニウム製ヒートスプレッダー、16は富士高分子工業製の伝導シート(製品名“XR−J”)、17はアルミニウム製ソケット、18は熱伝対であり温度測定箇所を示す。
【0037】
この時のBGAの温度測定結果を図7に、また比較として従来の接続方法であるBGAをリフロー実装した形態での温度測定結果を図8に示す。その結果、本発明の実施例品は、約15℃の温度低減効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明のエラスチックコネクタを表面実装型ICパッケージのBGAと電子回路基板との間に接続した1例断面図。
【図2】本発明の一実施形態におけるBGAの球面端子と電子回路基板の電極でエラスチックコネクタの導電ゴムと絶縁ゴムの積層部を圧接している状態の拡大断面図。
【図3】本発明のエラスチックコネクタの1例平面図。
【図4】図3の積層部I−I線の断面図。
【図5】Aは本発明の一実施形態における接続方法を示す断面図、Bは従来のリフロー接続を示す断面図。
【図6】本発明の一実施形態におけるBGAとエラスチックコネクタの実装形態を示す断面図。
【図7】本発明の一実施例におけるBGAの温度測定結果を示すグラフ。
【図8】従来の接続方法におけるBGAの温度測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】
【0039】
1,11 異方導電性ゴムコネクタ(エラスチックコネクタ)
2,12 ボールグリッドアレイ(BGA)
3,13 電子回路基板
4 BGA及びエラスチックコネクタの固定具
5 積層部
6 BGA端子
7 導電ゴム
8 電気絶縁ゴム
9 サポート部
10 電子回路基板の電極
14 ヒートシンク
15 ヒートスプレッダー
16 伝導シート
17 ソケット
18 熱伝対
X1 本発明の接続方法におけるBGAの球面端子間距離
X2 従来接続方法におけるBGAの球面端子間距離
Y1 ICパッケージ背面とエラスチックコネクタの間隙
Y2 球面端子の積層部に対する埋設量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板の電極とボールグリッド形状の電極構造の半導体とを圧接接続するための異方導電性ゴムコネクタであって、
前記ゴムコネクタは導電ゴム層と電気絶縁ゴム層からなる積層部、及び前記積層部の間に存在する電気絶縁ゴムからなるサポート部を含み、
前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムからなるサポート部は、電気絶縁性の熱伝導性粒子を含み、
前記半導体からの発熱を前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムからなるサポート部から放熱することを特徴とする異方導電性ゴムコネクタ。
【請求項2】
前記電気絶縁ゴム層又は前記電気絶縁ゴムサポート部の熱伝導性は0.5〜3W/m・Kである請求項1に記載の異方導電性ゴムコネクタ。
【請求項3】
前記熱伝導性粒子は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化珪素、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、及び窒化珪素から選ばれる少なくとも一つの粒子である請求項1に記載の異方導電性ゴムコネクタ。
【請求項4】
前記熱伝導性粒子は、平均粒子径0.2〜150μmである請求項1又は3に記載の異方導電性ゴムコネクタ。
【請求項5】
前記熱伝導性粒子の添加量は、ゴム成分100重量部に対して5〜300重量部である請求項13、又は4に記載の異方導電性ゴムコネクタ。
【請求項6】
回路基板電極とボールグリッド形状電極構造の半導体の電極とを請求項1〜5のいずれか1項に記載の異方導電性ゴムコネクタを介して圧接接続する際に、
前記半導体の球状電極が前記ゴムコネクタに対して径全体の20%〜40%を埋没させ、
前記ゴムコネクタの球状電極が埋没していない面と前記半導体背面の間隙が0.3mm以上0.6mm以下の間隙となるよう圧縮して接続することを特徴とする電気接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−130681(P2008−130681A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311894(P2006−311894)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000237422)富士高分子工業株式会社 (15)
【出願人】(506385818)承凡実業有限公司 (1)
【Fターム(参考)】