説明

癌における新規の治療標的

本発明は、癌(特にリンパ腫)を検出、診断および処置する際に使用するための新規配列に関する。本発明は、その発現が癌と関連する癌関連(CA)ポリヌクレオチド配列を提供する。本発明は、細胞表面上に提示され、そして癌に対する新規な治療標的を提示する癌と関連するCAポリペプチドを提供する。本発明は、さらに、癌の診断組成物および癌の検出のための方法を提供する。本発明は、CAポリペプチドに特異的なモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を提供する。本発明はまた、診断ツールおよび治療組成物、ならびに癌のスクリーニング、予防および処置のための方法を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌関連(CA)核酸を検出するための核酸アレイであって、該アレイは、少なくとも2つの核酸プローブを含み、該少なくとも2つのプローブは、表1〜46に示される配列番号
【化1】

のポリヌクレオチド配列からなる群より各々選択される、少なくとも2つの配列の少なくとも10個の連続するヌクレオチドまたはその相補体を含む、核酸アレイ。
【請求項2】
前記プローブが、少なくとも15個の連続するヌクレオチドを含む、請求項1に記載の核酸アレイ。
【請求項3】
前記プローブが、少なくとも20個の連続するヌクレオチドを含む、請求項1に記載の核酸アレイ。
【請求項4】
少なくとも2つの単離されたポリペプチドを含むペプチドアレイであって、該少なくとも2つの単離されたポリペプチドは、表1〜46に示される配列番号
【化2】

のポリヌクレオチド配列からなる群より選択されるCA配列またはその相補体のオープンリーディングフレーム内に各々コードされる、ペプチドアレイ。
【請求項5】
請求項4に記載のペプチドアレイであって、前記各々のポリペプチドが、表1〜46に示される配列番号
【化3】

からなる群より選択されるポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸配列を含む、ペプチドアレイ。
【請求項6】
請求項4に記載のペプチドアレイであって、前記各々のポリペプチドが、表1〜46に示される配列番号
【化4】

からなる群より選択されるポリペプチドによりコードされるアミノ酸配列を含む、ペプチドアレイ。
【請求項7】
請求項4に記載のペプチドアレイであって、前記各々のポリペプチドが、表1〜46に示される配列番号
【化5】

からなる群より選択されるCAポリペプチドのアミノ酸配列のエピトープのアミノ酸配列を含む、ペプチドアレイ。
【請求項8】
請求項4に記載のペプチドアレイであって、前記ポリペプチドが、細胞表面に発現され、ここで、CAタンパク質が、配列番号8、10、18、20、22、28、30、42、44、46、48、54、62、68、70、72および74からなる群より選択される、ペプチドアレイ。
【請求項9】
請求項4に記載のペプチドアレイのポリペプチドに結合する化合物。
【請求項10】
化学合成される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
天然に存在する、請求項9に記載の化合物。
【請求項12】
単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、表1〜46に示される配列番号
【化6】

からなる群より選択されるポリペプチドによりコードされるアミノ酸配列を含むポリペプチドに結合する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項13】
固体支持体に結合される、請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項14】
請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体が、モノクローナル抗体である、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項15】
請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメントであって、該抗体が、ポリクローナル抗体である、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項16】
検出可能な標識をさらに含む、請求項12に記載の単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項17】
単離された抗体であって、請求項8に記載のポリペプチドまたはその抗原結合フラグメントに結合し、該抗体が、以下の工程:(i)宿主動物を該ポリペプチドまたはその抗原結合フラグメントを含む組成物で免疫する工程、および(ii)該抗原またはその抗原結合フラグメントに対する抗体を発現する該宿主から細胞を収集する工程、を包含する方法によって調製される、単離された抗体。
【請求項18】
請求項14に記載のモノクローナル抗体であって、該モノクローナル抗体が、CAタンパク質の細胞外ドメインに結合する、抗体。
【請求項19】
請求項14に記載のモノクローナル抗体であって、該モノクローナル抗体が、少なくとも一つのヒト癌細胞株に結合する、抗体。
【請求項20】
請求項14に記載のモノクローナル抗体であって、該モノクローナル抗体が、以下の工程:
(a)該モノクローナル抗体を生成し得るハイブリドーマを提供する工程;および
(b)該ハイブリドーマにより該モノクローナル抗体の生成を提供する条件下で、該ハイブリドーマを培養する工程、
を包含するプロセスにより調製される、抗体。
【請求項21】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を生成する、ハイブリドーマ。
【請求項22】
ヒト化抗体である、請求項12に記載の抗体。
【請求項23】
請求項12に記載の抗体であって、CAPが、正常細胞表面ではなく癌細胞表面で発現される、抗体。
【請求項24】
請求項12に記載の抗体であって、CAPが、正常細胞表面と比較して癌細胞表面で、差示的に発現される、抗体。
【請求項25】
治療剤に連結される、請求項12に記載の抗体。
【請求項26】
治療剤に連結される、請求項14に記載の抗体。
【請求項27】
請求項12に記載の抗体および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する薬学的組成物。
【請求項28】
請求項14に記載の抗体および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する薬学的組成物。
【請求項29】
請求項15に記載の抗体および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する薬学的組成物。
【請求項30】
請求項12に記載の抗体を備える、癌細胞を検出するためのキット。
【請求項31】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を備える、癌細胞を検出するためのキット。
【請求項32】
個体において、癌細胞の存在もしくは非存在を検出するための方法であって、該方法が、以下:
個体由来の細胞を、請求項12に記載の抗体と接触させる工程;
および該癌細胞由来のCAPと該抗体との複合体を検出する工程であって、
ここで、該複合体の検出が、該個体における癌細胞の存在に関連する、工程
を包含する、方法。
【請求項33】
試験サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、該キットは、表1〜46に示される配列番号
【化7】

のポリヌクレオチド配列からなる群より選択される少なくとも2つのCAポリヌクレオチド配列に選択的にハイブリダイズする少なくとも2つのポリヌクレオチドまたはそれらの相補体を含む、キット。
【請求項34】
試験サンプル中の癌の存在を診断するためのキットであって、該キットが、表1〜46に示される配列番号
【化8】

のポリヌクレオチド配列からなる群より選択される、少なくとも2つのポリヌクレオチド配列の配列に選択的にハイブリダイズする少なくとも2つのポリヌクレオチド、そのフラグメントまたはそれらの相補体を含む、キット。
【請求項35】
電子ライブラリーであって、表1〜46に示される配列番号
【化9】

のポリヌクレオチド配列からなる群より選択される少なくとも2つのCAポリヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドまたはそのフラグメントまたはそれらの相補体を含む、電子ライブラリー。
【請求項36】
電子ライブラリーであって、表1〜46に示される配列番号
【化10】

のポリヌクレオチド配列からなる群より選択される少なくとも2つのCAポリヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドまたはそのフラグメントを含む、電子ライブラリー。
【請求項37】
電子ライブラリーであって、表1〜46に示される配列番号
【化11】

のポリペプチド配列からなる群より選択される少なくとも2つのCAポリペプチド配列を含むポリペプチドまたはそのフラグメントを含む、電子ライブラリー。
【請求項38】
抗癌活性についてスクリーニングする方法であって、該方法は、以下:
(a)表1〜46に示される配列番号
【化12】

の配列からなる群より選択される核酸配列によってコードされる癌関連(CA)遺伝子またはそのフラグメントを発現する細胞を提供する工程;
(b)癌細胞由来の組織サンプルを抗癌薬物候補と接触させる工程;および
(c)該組織サンプル中でのCAポリヌクレオチドの発現に対する該抗癌薬物候補の効果をモニタリングする工程、
を包含する、方法。
【請求項39】
請求項38に記載の抗癌活性をスクリーニングする方法であって、ここで、前記CA遺伝子が、表1〜46に示される配列番号
【化13】

の配列からなる群より選択される少なくとも1つの核酸配列を含む、方法。
【請求項40】
請求項38に記載の抗癌活性をスクリーニングする方法であって、さらに以下:
(d)前記薬物候補の非存在下での発現レベルを該薬物候補の存在下での発現レベルと比較する工程、
を包含する、方法。
【請求項41】
請求項39に記載の抗癌活性をスクリーニングする方法であって、ここで、前記薬物候補が、転写インヒビターであって、かつさらに、前記核酸配列が、表1〜46に示される配列番号
【化14】

からなる群より選択される、方法。
【請求項42】
試験細胞サンプル中のポリペプチドの発現と関連する癌を検出するための方法であって、以下の工程:
(i)表1〜46に示される配列番号
【化15】

からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドまたはそのフラグメントの発現レベルを検出する工程;ならびに
(ii)該試験サンプル中での該ポリペプチドの発現のレベルを正常細胞サンプル中でのポリペプチドの発現のレベルと比較する工程であって、ここで、該正常細胞サンプル中でのポリペプチド発現のレベルと比較した該試験細胞サンプル中での該ポリペプチドの発現の変化したレベルが、該試験細胞サンプル中の癌の存在を示す、工程、
を包含する、方法。
【請求項43】
試験細胞サンプル中のポリペプチドの発現と関連する癌を検出するための方法であって、以下の工程:
(i)表1〜46に示される配列番号
【化16】

からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドまたはそのフラグメントの活性レベルを検出する工程であって、ここで、該活性が、表1〜46に列挙されるポリペプチドについての少なくとも1つの活性に対応する、工程;ならびに
(ii)該試験サンプル中での該ポリペプチドの活性のレベルを正常細胞サンプル中でのポリペプチドの活性のレベルと比較する工程であって、ここで、該正常細胞サンプル中でのポリペプチド活性のレベルと比較した該試験細胞サンプル中での該ポリペプチドの活性の変化したレベルが、該試験細胞サンプル中の癌の存在を示す、工程
を包含する、方法。
【請求項44】
試験血清サンプル中の抗体の存在と関連する癌を検出するための方法であって、以下の工程:
(i)表1〜46に示される配列番号
【化17】

からなる群より選択される抗原性ポリペプチドまたはその抗原性フラグメントに対する抗体のレベルを検出する工程;ならびに
(ii)該試験サンプル中の該抗体のレベルをコントロールサンプル中の該抗体のレベルと比較する工程であって、ここで、該コントロールサンプル中の抗体のレベルと比較した該試験サンプル中の抗体の変化したレベルが、該試験血清サンプル中の癌の存在を示す、工程
を包含する、方法。
【請求項45】
CAタンパク質(CAP)の活性を調節し得る生物活性薬剤をスクリーニングするための方法であって、ここで、該CAPが、表1〜46に示される配列番号
【化18】

のポリヌクレオチド配列からなる群より選択される核酸配列を含む核酸によってコードされ、該方法が、以下:
a)該CAPおよび候補生物活性薬剤を混合する工程;および
b)該CAPの生物活性に対する該候補薬剤の効果を決定する工程、
を包含する
方法。
【請求項46】
請求項45に記載の生物活性薬剤をスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、CAタンパク質(CAP)の発現に影響する、方法。
【請求項47】
請求項45に記載の生物活性薬剤をスクリーニングする方法であって、該生物活性薬剤が、CAタンパク質(CAP)の活性に影響し、ここで、このような活性が、表1〜46に列挙される活性より選択される、方法。
【請求項48】
請求項45に記載の生物活性薬剤をスクリーニングする方法であって、ここで、該生物活性薬剤が、表1〜46に示される、Gプロテイン結合レセプター、ヌクレオチド結合、核酸結合、カルシウム結合タンパク質、アポトーシス、細胞周期調節因子、クロマチンタンパク質、転写因子、輸送タンパク質、シグナル変換、核内レセプター、成長因子、プロテインキナーゼ、プロテインホスホリラーゼ、ペプチダーゼ、電子伝達、チオレドキシン、セマフォリン、シグナル伝達および運動性からなる群より選択される活性の調節物質である、方法。
【請求項49】
癌を診断するための方法であって、該方法は、以下:
a)第一の個体の第一の組織型における、表1〜46に概説されるヒト遺伝子配列およびヒトmRNA配列からなる群より選択される核酸配列を含む一以上の遺伝子発現を決定する工程;ならびに
b)該第一の個体または第二の無影響の個体に由来する第二の正常組織型に由来する該遺伝子の発現を比較する工程、を包含し、
ここで該発現の差異は、該第一の個体が、癌を有することを示す、方法。
【請求項50】
癌を処置するための方法であって、該方法は、患者にCAタンパク質(CAP)のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで該CAPは、表1〜46のヒト核酸配列からなる群より選択される核酸配列を含む核酸によってコードされる、方法。
【請求項51】
請求項50に記載の癌を処置するための方法であって、ここで前記CAタンパク質(CAP)のインヒビターは、該CAタンパク質に結合する、方法。
【請求項52】
細胞の癌関連(CA)遺伝子の発現を阻害するための方法であって、該方法は、以下:
RNA干渉を誘導するために十分な量において、表1〜46に示される配列番号
【化19】

のポリヌクレオチド配列に一致する癌関連(CA)mRNAにハイブリダイズし得る配列を含む二本鎖RNAとCA遺伝子を発現する細胞とを接触させる工程;ならびに
該細胞の該CA遺伝子の発現を阻害する工程、
を包含する、方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、ここで前記二本鎖RNAは、トランスフェクション、電気穿孔法、および微量注入法からなる群より選択される方法によって前記細胞に短い干渉RNA(siRNA)を導入することによって提供される、方法。
【請求項54】
請求項52の方法であって、ここで前記二本鎖RNAは、発現ベクターによって前記細胞に短い干渉RNA(siRNA)を導入することによって提供される、方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2008−507281(P2008−507281A)
【公表日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−522733(P2007−522733)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/025835
【国際公開番号】WO2006/038955
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(506353633)サグレシュ ディスカバリー, インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】