説明

発光素子のドライブ回路

【課題】少ない消費電流で故障検出が行える動作モードを有する発光素子のドライブ回路を提供する。
【解決手段】外部電源11と出力端子12との間に接続される発光素子13を駆動する電流Icを制御する電流制御回路14と、出力端子12の電圧をモニターして、発光素子13の不点灯状態を検出し、検出結果を外部に出力する故障検出回路15と、を具備し、電流制御回路14は、発光素子13をオンおよびオフしてパターンを表示する第1動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1で駆動し、発光素子13の故障検出を行う第2動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1より小さい第2の電流Ic2で駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子のドライブ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
発光素子、なかでもLED(Light Emitting Diode)を用いた表示装置は、低消費電力、長寿命である特徴を生かして、主に屋外用表示装置として盛んに使用されている。
LED表示装置は、複数のLEDをそれぞれ定電流で駆動する電流制御回路と、LEDの故障を検知する故障検出回路を備えている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に開示されたLED表示装置は、複数の発光素子が配列された発光素子ユニットの各発光素子の発光と非発光によって任意のパターンを表示する表示器と、表示器に表示するパターンを制御する表示制御手段から成り、表示器は、複数の発光素子が配列された発光素子ユニットと、表示制御手段から送信されるパターン情報に従って発光素子ユニットの各発光素子の発光と非発光を制御する発光素子制御手段と、表示制御手段からのパターン情報を発光素子制御手段に送信する通信制御手段と、発光素子ユニットの電源ラインに流れる電流値により発光素子ユニットの故障を検知する故障検知手段を具備している。
【0004】
故障検知手段による発光素子ユニットの故障検知は、発光素子制御手段によって特定のパターンの発光を行ったときの電源ラインに流れる電流値を所定値と比較することにより行なっている。
【0005】
然しながら、特許文献1に開示されたLED表示装置は、LEDの故障を検出するに際して、LEDにパターンを表示するときと同じ電流でLEDを駆動している。
そのため、LEDの故障を検出するに足る電流より、はるかに多くの電流が流れるので、ムダな電力が消費されるという問題がある。
【0006】
特に、一部の不灯LEDを検出するために、全LEDを同時点灯させると、LEDの発熱によりLEDの信頼性が損なわれる恐れがある。
【特許文献1】特開2005−141094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、少ない消費電流で故障検出が行える動作モードを有する発光素子のドライブ回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の発光素子のドライブ回路は、外部電源と出力端子との間に接続される発光素子を駆動する電流を制御する電流制御回路と、前記出力端子の電圧をモニターして、前記発光素子の不点灯状態を検出し、前記検出結果を外部に出力する故障検出回路と、を具備し、前記電流制御回路は、前記発光素子をオンおよびオフしてパターンを表示する第1動作モードのときに、前記発光素子を第1の電流で駆動し、前記発光素子の故障検出を行う第2動作モードのときに、前記発光素子を前記第1の電流より小さい第2の電流で駆動することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、少ない消費電流で故障検出が行える動作モードを有する発光素子のドライブ回路が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0011】
本発明の実施例について、図1を用いて説明する。図1は本実施例の発光素子のドライブ回路を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、本実施例の発光素子のドライブ回路10は、電流を吸い込むタイプ(シンクタイプ)の定電流出力を有するドライブ回路であり、外部電源11と出力端子12との間に接続される発光素子13を駆動する電流Icを制御する電流制御回路14と、出力端子12の電圧をモニターして、発光素子13の不点灯状態を検出し、検出結果を外部に出力する故障検出回路15と、を具備している。
【0013】
電流制御回路14は、発光素子13をオンおよびオフしてパターンを表示する第1動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1で駆動し、発光素子13の故障検出を行う第2動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1より小さい第2の電流Ic2で駆動する。
【0014】
更に、発光素子のドライブ回路10は、第1動作モードと、第2動作モードとに応じて、電流制御回路14および故障検出回路15の動作を制御する表示制御部16と、を具備している。
【0015】
発光素子のドライブ回路10は、複数、例えば16個の出力端子12を有している。各出力端子12には、発光素子13のカソードがそれぞれ接続されている。各発光素子13のアノードは、外部電源11に共通接続されている。
【0016】
外部電源11は、各発光素子13に駆動電流Icを供給する電源で、LED電源とも呼ばれている。
発光素子13は、例えばInGaAlP系、GaN系の材料を発光層とする可視LEDである。
【0017】
電流制御回路14は、差動増幅器17と、差動増幅器17の帰還ループに組み込まれたMOSトランジスタ18と、MOSトランジスタ18の電流に応じた電流を各発光素子13に流す定電流回路19と、を具備している。
【0018】
電流制御回路14は、MOSトランジスタ18の電流を基準抵抗Rrefに流して得られる帰還電圧Vfbが、基準電圧Vrefに等しくなるように帰還制御するとともに、動作モードに応じて基準電圧Vrefを可変し、第1の電流Ic1または第2の電流Ic2を設定する。
【0019】
基準電圧Vrefは、第1の電流Ic1を設定するための第1電圧V1と、第2の電流Ic2を設定するための第1電圧V1より低い第2電圧V2とから成り、動作モードに応じて、第1電圧V1または第2電圧V2が選択される。第1電圧V1または第2電圧V2の選択は、スイッチ20により行う。
【0020】
基準電圧Vrefの第1電圧V1および第2電圧V2は、例えばPN接合ダイオード、またはツェナーダイオードの定電圧特性を利用して得ることができる。第2電圧V2は、第1電圧V1を抵抗分割して得ることもできる。
スイッチ20は、例えば並列接続された2つのMOSトランジスタを交互にオン・オフして得られる双投単極スイッチ回路である。
【0021】
基準抵抗Rrefに流れる電流をIc0とすると、帰還電圧VfbはIc0×Rrefで表わされる。
差動増幅器17は帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefに等しくなるように動作するので、Ic0=Vref/Rrefとなる。
【0022】
定電流回路19はMOSトランジスタ18の電流Ic0を増強する回路で、例えばMOSトランジスタ18の電流Ic0で駆動されるカレントミラー回路である。カレントミラー回路は出力端子12の数だけ内蔵されている。
各カレントミラー回路の2次側にはIc0に応じた電流が流れ、各発光素子13の駆動電流Icとなる。
【0023】
基準電圧Vrefが第1電圧V1のとき、発光素子13の駆動電流Icが第1の電流Ic1に設定され、基準電圧Vrefが第2電圧V2のとき、発光素子13の駆動電流Icが第2の電流Ic2に設定される。
【0024】
第1動作モードのとき、第1の電流Ic1は通常20〜50mA程度であるが、第2動作モードのとき、第2の電流Ic2は、順方向電流が僅かに流れる程度で良いので、1mA程度で問題ない。
【0025】
故障検出回路15は、発光素子13のオープン状態を検出するオープン検出回路21(OOD:Output Open Detector)と、発光素子13のショート状態を検出するショート検出回路22(OSD:Output Short Detector)と、オープン検出回路21の検出結果およびショート検出回路22の検出結果を取り込み、検査モードに応じた検査結果を出力するマルチプレクサ23と、を具備している。
【0026】
オープン検出回路21は、例えば正入力端子が出力端子12に接続され、負入力端子がオープン検出電圧に接続されたコンパレータを具備している。
発光素子13がオープン状態になると、定電流回路19に流れ込む電流が停止するので、出力端子12の電位はほぼ0Vになる。コンパレータはオープン検出電圧、例えば0.3Vと比較し、出力端子12の電位がオープン検出電圧より低いときに、“H”レベルを出力する。
【0027】
ショート検出回路22は、例えば正入力端子が出力端子12に接続され、負入力端子がショート検出電圧に接続されたコンパレータを具備している。
発光素子13がショート状態になると、発光素子13の順方向電圧(2〜4V程度)に応じた電圧降下がなくなるので、出力端子12の電位がその分高くなる。コンパレータはショート検出電圧、例えば3.0Vと比較し、出力端子12の電位がショート検出電圧より高いときに、“H”レベルを出力する。
【0028】
即ち、故障検出回路15は、出力端子12の電位がオープン検出電圧より大きく、ショート検出電圧より小さいときは、発光素子13は正常動作と判定し、オープン検出回路21およびショート検出回路22は、“L”レベルを出力する。
【0029】
出力端子12の電位がオープン検出電圧より低くなると、オープン検出回路21は“H”レベルを出力する。
出力端子12の電位がショート検出電圧より高くなると、ショート検出回路22は“H”レベルを出力する。
【0030】
マルチプレクサ23は、オープン検出回路21の検出結果およびショート検出回路22の検出結果を、それぞれ16ビットのパラレル信号として取り込み、検査モードに応じた検査結果を16ビットのシリアル信号として出力する。
【0031】
表示制御部16は、例えば各発光素子13をオン・オフするパターンを記憶するラッチ24と、各発光素子13をオン・オフするシリアルデータ、および検査結果を取り込むシフトレジスタ24と、シフトレジスタ24、ラッチ25の動作を制御する制御回路26とを具備している。
【0032】
制御回路26は、定電流出力イネーブル信号Qeが第1動作モードになると、電流制御回路14のスイッチ20に指令を送出して、基準信号Vrefとして第1電圧V1を選択する。これにより、発光素子13は第1の電流Ic1で駆動される。
【0033】
次に、制御回路26は、マルチプレクサ23、シフトレジスタ24に指令を送出し、シフトレジスタ25はシリアルデータ伝送クロックSckに応じて各発光素子13をオン・オフするシリアルデータSinを取り込み、ラッチ回路24はラッチ信号Slatに応じて各発光素子13をオン・オフするパターンとして記憶する。ラッチ回路24に記憶されたパターンに従って、各発光素子13がオンまたはオフする。
【0034】
制御回路26は、定電流出力イネーブル信号Qeが第2動作モードになると、電流制御回路14のスイッチ20に指令を送出して、基準信号Vrefとして第2電圧V2を選択する。これにより、発光素子13は第2の電流Ic2で駆動される。
【0035】
次に、制御回路26は、マルチプレクサ23、シフトレジスタ24に指令を送出し、マルチプレクサ23からオープン検出結果およびショート検出結果を、シフトレジスタ25を介してシリアルデータSoutとして外部に出力する。
【0036】
これにより、発光素子13をオン・オフしてパターンを表示する第1動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1で駆動し、発光素子13の故障検出を行う第2動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1より小さい第2の電流Ic2で駆動することが可能である。
【0037】
図2は発光素子のドライブ回路10を内蔵した半導体集積装置(ドライバIC)を示す図である。
図2に示すように、半導体集積装置30は、電流制御回路14と、故障検出回路15と、表示制御部16とが、半導体基板31にモノリシックに形成されている。
【0038】
半導体集積装置30は、定電流出力イネーブル信号が入力される定電流出力イネーブル信号端子(Oe)と、複数の発光素子12のいずれをオンにし、いずれをオフにするかを示すシリアルデータが入力されるシリアルデータ入力端子(Sin)と、ラッチ信号が入力されるラッチ信号入力端子(Slat)と、シリアルデータ転送クロック信号が入力されるクロック信号入力端子(Sck)、シリアルデータが出力されるシリアルデータ出力端子(Sout)と、電源入力端子(Vdd)と、グランド端子(GND)と、抵抗外付け端子(Rext)と、を具備している。
【0039】
電流制御回路14の基準抵抗Rrefは、抵抗外付け端子(Rext)を介して外付けされている。これにより、ユーザは発光素子13に要求する明るさに応じて、第1の電流Ic1を自由に設定することができる。
【0040】
以上説明したように、本実施例の発光素子のドライブ回路10の電流制御回路14は、第1の電流Ic1を設定するための第1電圧V1と、第2の電流Ic2を設定するための第1電圧V1より低い電圧の第2電圧V2と、動作モードに応じて、第1電圧V1または第2電圧V2を選択するスイッチ20を具備している。
【0041】
その結果、第1動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1で駆動し、第2動作モードのときに、発光素子13を第1の電流Ic1より小さい第2の電流Ic2で駆動することができる。
従って、少ない消費電流で故障検出が行える動作モードを有する発光素子のドライブ回路が得られる。
【0042】
特に、多数の発光素子13が組み込まれたLEDパネルの出荷検査、またはLEDパネル設置後のメンテナンスを夜間に行なう場合は、眩し過ぎるなどの弊害が生じるのを防止することができる。
【0043】
ここでは、発光素子13がLEDである場合について説明したが、OLED(Organic Light Emitting Diode)であっても構わない。
トランジスタがMOSトランジスタ18である場合について説明したが、バイポーラトランジスタとすることもできる。
【実施例2】
【0044】
図3は本発明の実施例2に係る発光素子のドライブ回路の要部を示す回路図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、第2動作モードにおいて、第2の電流を設定するための第2電圧を可変できるようにしたことにある。
【0045】
即ち、本実施例の発光素子のドライブ回路40の電流制御回路41は、第2の電流Ic2に応じたデジタル信号Dinをアナログ電圧に変換し、第2電圧V2として出力するデジタル・アナログ変換器42を具備している。
第2の電流Ic2に応じたデジタル信号Dinは、例えば外部からデジタル・アナログ変換器42に入力される。
【0046】
デジタル・アナログ変換器42は、例えば8ビットのデジタル・アナログ変換器で、256ステップで第2の電流Ic2を微調整できる。
発光素子13の種類によるI−V特性差、およびI−V特性変動に応じて第2の電流Ic2を微調整することにより、ノイズなどの影響を受けずに発光素子13の故障を検出することが可能である。
【0047】
以上説明したように、本実施例の発光素子のドライブ回路40の電流制御回路41は、第2の電流Ic2に応じたデジタル信号Dinをアナログ電圧に変換し、第2電圧V2として出力するデジタル・アナログ変換器42を具備している。
これにより、発光素子13の種類によるI−V特性差、およびI−V特性変動に応じて第2の電流Ic2を微調整することができるので、ノイズなどの影響を受けずに発光素子13の故障を検出できる利点がある。
【0048】
ここでは、デジタル・アナログ変換器42により第2電圧V2を発生させる場合について説明したが、発光素子13の階調をPWM(Pulse Width Modulation)調光する場合は、第1電圧V1のPWM波形を生成するためのデジタル・アナログ変換器を利用して第2電圧V2を発生させることもできる。その場合、スイッチ20は不要になる。
【実施例3】
【0049】
図4は本発明の実施例3に係る発光素子のドライブ回路を示す回路図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、基準抵抗を動作モードに応じて可変するようにしたことにある。
【0050】
即ち、本実施例の発光素子のドライブ回路50の電流制御回路51は、基準抵抗Rrefとして、第1の電流Ic1を設定するための第1抵抗R1と、第2の電流Ic2を設定するための第1抵抗R1より高い抵抗値を有する第2抵抗R2と、動作モードに応じて第1抵抗R1または第2抵抗R2を選択するスイッチ52と、を具備している。
【0051】
これにより、第1動作モードのときに、基準抵抗Rrefとして第1抵抗R1が選択され、第2に動作モードのときに、基準抵抗Rrefとして第2抵抗R2が選択される。
【0052】
以上説明したように、本実施例の発光素子のドライブ回路50の電流制御回路51は、基準抵抗Rrefとして第1抵抗R1と、第1抵抗R1より高い抵抗値を有する第2抵抗R2と、を具備し、動作モードに応じて第1抵抗R1または第2抵抗R2を選択している。
【0053】
これにより、第2電圧V2が不要となり、第2電圧V2を発生させる回路の消費電流を削減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施例1に係る発光素子のドライブ回路を示す回路図。
【図2】本発明の実施例1に係る発光素子のドライブ回路を有する半導体集積装置を示す図。
【図3】本発明の実施例2に係る発光素子のドライブ回路の要部を示す回路図。
【図4】本発明の実施例3に係る発光素子のドライブ回路を示す回路図。
【符号の説明】
【0055】
10、40、50 ドライブ回路
11 外部電源
12 出力端子
13 発光素子(LED)
14、41、51 電流制御回路
15 故障検出回路
16 表示制御部
17 差動増幅器
18 MOSトランジスタ
19 定電流回路
20、52 スイッチ
21 オープン検出回路
22 ショート検出回路
23 マルチプレクサ
24 ラッチ
25 シフトレジスタ
26 制御回路
30 半導体集積装置
31 半導体基板
42 DA変換器
Ic1 第1の電流
Ic2 第2の電流
Vref 基準電圧
Vfb 帰還電圧
V1 第1電圧
V2 第2電圧
Rref 基準抵抗
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源と出力端子との間に接続される発光素子を駆動する電流を制御する電流制御回路と、
前記出力端子の電圧をモニターして、前記発光素子の不点灯状態を検出し、前記検出結果を外部に出力する故障検出回路と、
を具備し、
前記電流制御回路は、前記発光素子をオンおよびオフしてパターンを表示する第1動作モードのときに、前記発光素子を第1の電流で駆動し、前記発光素子の故障検出を行う第2動作モードのときに、前記発光素子を前記第1の電流より小さい第2の電流で駆動することを特徴とする発光素子のドライブ回路。
【請求項2】
前記電流制御回路は、差動増幅器と、前記差動増幅器の帰還ループに組み込まれたトランジスタと、前記トランジスタの電流に応じた電流を前記発光素子に流す定電流回路とを具備し、
前記トランジスタの電流を基準抵抗に流して得られる帰還電圧が、基準電圧に等しくなるように帰還制御するとともに、前記動作モードに応じて、前記基準電圧または前記基準抵抗を可変し、前記第1の電流または前記第2の電流を設定することを特徴とする請求項1に記載の発光素子のドライブ回路。
【請求項3】
前記基準電圧は、前記第1の電流を設定するための第1電圧と、前記第2の電流を設定するための前記第1電圧より低い第2電圧とから成り、前記動作モードに応じて、前記第1電圧または前記第2電圧が選択されることを特徴とする請求項2に記載の発光素子のドライブ回路。
【請求項4】
前記基準抵抗は、前記第1の電流を設定するための第1抵抗と、前記第2の電流を設定するための前記第1抵抗より高い抵抗値を有する第2抵抗とから成り、前記動作モードに応じて、前記第1抵抗または前記第2抵抗が選択されることを特徴とする請求項2に記載の発光素子のドライブ回路。
【請求項5】
前記第2電圧は、前記第2の電流に応じたデジタル信号をデジタル・アナログ変換器によりアナログ電圧に変換して得た電圧であることを特徴とする請求項3に記載の発光素子のドライブ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−62327(P2010−62327A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−226412(P2008−226412)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000221199)東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 (376)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】