説明

発光装置

【課題】 反射光の影響を防ぎながら、発光チップの小型化を図る発光装置を得る。
【解決手段】 LEDアレイチップ26ではLED28が発光し、この光がロッドレンズアレイ30を介して感光体16に結像される。LED28からの光は、その一部がボンディングワイヤ34に当るが、ボンディングワイヤ34の先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(LEDアレイチップ26の表面26A)に対する傾斜角度Aが、0°≦A≦45°となっているので、反射光は、ロッドレンズアレイ30の入射面30Aに入射しない方向(矢印B方向)へ進む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光部を備えた発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光装置においては、LEDアレイチップと基板とがボンディングワイヤにより接続されるものがある。このような発光装置では、反射光の影響を防ぐために、例えば、LEDアレイチップ上のボンディング部を光学系が見込む範囲外に配置した状態としている場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、この従来の発光装置では、ボンディング部を光学系が見込む範囲外に配置するので、LEDアレイチップが大きくなる。
【特許文献1】特開平11−216897号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、反射光の影響を防ぎながら、発光チップの小型化を図る発光装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載する本発明の発光装置は、基板と、前記基板上に配置される第1の電極パッドと、前記基板上に配置され、発光部を備えた発光チップと、前記発光チップからの光を結像させる光学系と、前記発光チップの表面にあって前記光学系の開口角の範囲内に配置される第2の電極パッドと、前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとを接続し、前記第2の電極パッドへ向けて延びる前記先端側線部の表面における、前記光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を、前記発光部で発光して前記先端側線部の表面で反射した反射光が前記光学系の入射面に入射しない範囲での傾斜角度としたボンディングワイヤと、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載する本発明の発光装置によれば、発光チップでは発光部が発光し、この光が光学系を介して結像される。発光部からの光は、その一部がボンディングワイヤに当るが、反射光は、光学系の入射面に入射しない方向へ進む。
【0007】
請求項2に記載する本発明の発光装置は、請求項1記載の構成において、前記先端側線部の表面における、前記光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を、前記発光部で発光して前記先端側線部の表面で反射した反射光が前記光学系の入射面に入射する範囲での傾斜角度より小さい傾斜角度としたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載する本発明の発光装置によれば、発光部からの光は、その一部がボンディングワイヤに当るが、先端側線部の表面における、光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を、発光部で発光して先端側線部の表面で反射した反射光が光学系の入射面に入射する範囲での傾斜角度より小さい傾斜角度としたので、反射光は、光学系の入射面に入射しない方向へ進む。
【0009】
請求項3に記載する本発明の発光装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記先端側線部の表面における、前記光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度Aが、0°≦A≦45°であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載する本発明の発光装置によれば、先端側線部の表面における、光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度Aが、0°≦A≦45°となっており、発光部からの光の一部がボンディングワイヤに当っても、反射光は、光学系の入射面に入射しない方向へ進む。
【0011】
請求項4に記載する本発明の発光装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の構成において、前記発光チップが複数の前記発光部を備えた発光アレイチップであり、前記発光アレイチップが前記基板上に互い違いに複数配列され、前記第2の電極パッドが隣接する他の前記発光アレイチップの前記発光部と近接位置に配置されると共に、前記ボンディングワイヤが隣接する他の前記発光アレイチップの前記発光部とは反対側に延在することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載する本発明の発光装置によれば、複数の発光アレイチップにおけるそれぞれ複数の発光部が発光し、これらの光が光学系を介して結像される。発光部からの光は、その一部が隣接する発光アレイチップの第2の電極パッドに接続されるボンディングワイヤに当るが、反射光は、光学系の入射面に入射しない方向へ進む。
【0013】
請求項5に記載する本発明の発光装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の構成において、前記発光チップが自己走査型LEDアレイチップであることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載する本発明の発光装置によれば、発光チップが自己走査型LEDアレイチップとなっており、ボンディングワイヤの数が少ないので、ボンディングワイヤを反射する光も少ない。
【0015】
請求項6に記載する本発明の発光装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の構成において、前記ボンディングワイヤを前記第1の電極パッドにボンディングした後に前記第2の電極パッドにボンディングを行っていることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載する本発明の発光装置によれば、ボンディングワイヤを第1の電極パッドにボンディング(ファーストボンド)した後に、第2の電極パッドにボンディング(セカンドボンド)しているため、第2の電極パッド上にBALL部ができず、BALL部で反射する光がないので、BALL部による反射光の影響がなくなる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明の発光装置によれば、反射光の影響を防ぎながら、発光チップの小型化を図ることができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明における発光装置の第1の実施形態を図面に基づき説明する。
【0019】
図1には、発光装置としてのLEDプリントヘッド20が適用される画像形成装置10が示されており、この画像形成装置10は、いわゆるタンデム式の画像形成装置とされている。画像形成装置10は、略水平に掛け渡された中間転写ベルト12を備えており、中間転写ベルト12の下方には、それぞれ異なる現像色に対応した4個の画像形成部14が配置されている。
【0020】
画像形成部14の下方には、用紙トレイ11が設けられ、用紙トレイ11の給紙側から上方に延びる搬送路13は、中間転写ベルト12に接する二次転写部15、定着器を備えた定着部17を経て、排出口に至っており、排出口の外側が排紙トレイ19となっている。
【0021】
各画像形成部14は、感光体16、帯電器18、発光装置としてのLEDプリントヘッド20、現像器40、及びクリーナ42を備えている。
【0022】
感光体16は、その外周面が円筒状とされた受光面16Aとされており、この受光面16Aに、静電潜像を形成可能とされている。受光面16Aは、現像器40よりも感光体回転方向(矢印R方向)の下流側で中間転写ベルト12に接触している。
【0023】
図2に示されるように、発光装置としてのLEDプリントヘッド20は、長尺状のベース部材21を備え、このベース部材21にレンズホルダ23が取り付けられている。図3に示されるように、ベース部材21には、プリント基板22が取り付けられ、プリント基板22上には、第1の電極パッドとしての第1ボンディングパッド24が配置されると共に、発光アレイチップとしてのLEDアレイチップ26が配置されている。LEDアレイチップ26は、ベース部材21の長手方向(図2の矢印M方向)に沿って表面26A側に1次元配列された複数個の発光部としてのLED28を備えており、このLED28は、解像度に応じた画素数(ドット数)の数だけ設けられている。
【0024】
プリント基板22には、LEDアレイチップ26(各LED28)の駆動を制御する各種信号を供給するための回路が形成されており、1ライン分の画像データを順次処理できるようになっている。
【0025】
LEDアレイチップ26の表面26Aの対向位置には、ベース部材21の長手方向(図2の矢印M方向)と同方向に沿って集光レンズ(光学系)としてのロッドレンズアレイ(SLA)30がレンズホルダ23に装着されて配置され、LEDアレイチップ26のLED28からの光を感光体16に結像させるようになっている。LEDアレイチップ26の表面26Aにあってロッドレンズアレイ30の開口角Kの範囲内には、第2の電極パッドとしての第2ボンディングパッド32が配置されている。第2ボンディングパッド32は、Alをスパッタリング等により薄膜形成したものであり、膜厚は2〜3μmとされる。
【0026】
第1ボンディングパッド24と第2ボンディングパッド32とは、金線からなるボンディングワイヤ34によって接続されている。本実施形態では、ボンディングワイヤ34を第1ボンディングパッド24にボンディング(ファーストボンド)した後に、第2ボンディングパッド32にボンディング(セカンドボンド)を行っている。ボンディングは、プリント基板22やLEDアレイチップ26を加熱した後にボンディングワイヤ34に荷重を加えることにより行う。
【0027】
ここで、ボンディングワイヤ34を第1ボンディングパッド24にボンディング(ファーストボンド)した後に、第2ボンディングパッド32にボンディング(セカンドボンド)しているため、第2ボンディングパッド32上にBALL部ができず、BALL部で反射する光がないので、BALL部による反射光の影響がなくなる。
【0028】
第2ボンディングパッド32へ向けて延びるボンディングワイヤ34の先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(本実施形態では、LEDアレイチップ26の表面26Aと同じ)に対する傾斜角度Aは、LED28で発光して先端側線部34Aの表面で反射した反射光がロッドレンズアレイ30の入射面30Aに入射しない範囲での傾斜角度(反射光がロッドレンズアレイ30の入射面30Aに入射する範囲での傾斜角度より小さい傾斜角度)とされている。本実施形態では、先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(LEDアレイチップ26の表面26A)に対する傾斜角度Aは、0°≦A≦45°となっている。なお、ボンディングワイヤ34の第2ボンディングパッド32へのボンディングは、ファーストボンドとするよりもセカンドボンドとしたほうが、傾斜角度Aを0°≦A≦45°としやすい。
【0029】
ここで、ボンディングワイヤ34を反射した反射光がロッドレンズアレイ30を透過する迷光量について、傾斜角度Aを変化させてシミュレートした結果を図4及び図5に示す。図4は、発光点(LED28)からwire(ボンディングワイヤ34)までの距離L(図3参照)が異なる5パターンについての結果であり、横軸をwire角度A(傾斜角度A)とし、縦軸を迷光量とした。図5は、wire径(ボンディングワイヤ34の径)が異なる3パターンについての結果であり、横軸をwire角度A(傾斜角度A)とし、縦軸を迷光量とした。図4及び図5に示されるように、wire角度A(傾斜角度A)が45°を超えると迷光が急増することが分かる。
【0030】
すなわち、0°≦A≦45°に設定すれば、発光点(LED28)からwire(ボンディングワイヤ34)までの距離L(図3参照)を短く設定したり、wire径(ボンディングワイヤ34の径)を多少太く設定しても、反射光の影響を防ぐことができ、画像筋のない画像を得ることが可能になる。
【0031】
次に、第1の実施形態におけるLEDプリントヘッド20の作用を説明する。
【0032】
図3に示されるLEDアレイチップ26ではLED28が発光し、この光がロッドレンズアレイ30を介して結像される。LED28からの光は、その一部がボンディングワイヤ34に当るが、ボンディングワイヤ34の先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(LEDアレイチップ26の表面26A)に対する傾斜角度Aが0°≦A≦45°であるので、反射光は、ロッドレンズアレイ30の入射面30Aに入射しない方向(矢印B方向等)へ進む。
【0033】
このように、第2ボンディングパッド32及びボンディングワイヤ34の一部がロッドレンズアレイ30の開口角Kの範囲内にあっても、反射光の影響を防ぐことができるので、LEDアレイチップ26の小型化を図ることができる。
【0034】
次に、発光装置の第2の実施形態を図6及び図7に基づき説明する。なお、第1の実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
図6に示されるように、プリント基板22上には、複数の発光アレイチップとしてのLEDアレイチップ27が長手方向の端部が一部重なり合うようにして、互い違いに2列で配列されている。本実施の形態では、LEDアレイチップ27として自己走査型LED(SLED:Self−scanning LED)アレイチップを使用する。SLEDアレイは、スイッチのオン・オフタイミングを二本の信号線によって、選択的に発光させることができるため、データ線を共通化することができ、配線の簡素化が可能となる。SLEDアレイについては、例えば、特開平8−216448号公報に開示されたものを適用することができる。
【0036】
各々のLEDアレイチップ27には、長手方向に複数個のLED28が配置され、このLED28を順次シリアルに点灯させるための転送サイリスタ29が内蔵されている。LEDアレイチップ27におけるLED28の配列方向の両端部寄りには、第2の電極パッドとしての第2ボンディングパッド32が配置され、プリント基板22上の第1ボンディングパッド24とLEDアレイチップ27上の第2ボンディングパッド32とがボンディングワイヤ34によって接続されている。
【0037】
この自己走査型LEDでは電極となる第2ボンディングパッド32の数を従来のLEDチップより大幅に少なくすることが可能となる。このため、第2ボンディングパッド32をLEDアレイチップ27におけるLED28の配列方向の端部に集中させることができ、チップサイズの小型化が可能となるので、1ウエハから採れるチップの数を大幅に増加させて、1チップ当たりのコストを下げることができる。また、第2ボンディングパッド32の数に対応してボンディングワイヤ34の数も少なくなるので、ボンディングワイヤ34を反射する光も少なくなる。
【0038】
しかし、第2ボンディングパッド32が配置された位置にはLED28がないため、感光体16(図1参照)の移動方向に対して直角な方向に隙間なく露光を行なうためには、LEDアレイチップ27の第2ボンディングパッド32が配置された部分を、隣接するLEDアレイチップ27のLED28と重ね合わせて配置する必要がある。このため、第2ボンディングパッド32が隣接する他のLEDアレイチップ27のLED28と近接位置に配置されることになり、図7に示されるように、第2ボンディングパッド32は、LEDアレイチップ27の表面27Aでロッドレンズアレイ30の開口角Kの範囲内に配置される。ボンディングワイヤ34は、隣接する他のLEDアレイチップ27のLED28とは反対側に延在している。
【0039】
なお、LED28がロッドレンズアレイ30の中心軸CLからずれるに従って集光性能が劣化(レンズ径の濃度むらが発生)し、このようなずれは、画像乱れに繋がるため、隣接するLEDアレイチップ27間の距離はできるだけ小さくする必要があり、0.2mm以下とするのが好ましい。
【0040】
また、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ボンディングワイヤ34を第1ボンディングパッド24にボンディング(ファーストボンド)した後に、第2ボンディングパッド32にボンディング(セカンドボンド)しており、第2ボンディングパッド32へ向けて延びるボンディングワイヤ34の先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(本実施形態では、LEDアレイチップ27の表面27Aと同じ)に対する傾斜角度Aは、0°≦A≦45°となっている。
【0041】
次に、第2の実施形態におけるLEDプリントヘッド20の作用を説明する。
【0042】
複数のLEDアレイチップ27におけるそれぞれ複数のLED28(図6参照)が発光し、これらの光がロッドレンズアレイ30を介して結像される。LED28からの光は、その一部が隣接するLEDアレイチップ27の第2ボンディングパッド32に接続されるボンディングワイヤ34に当るが、ボンディングワイヤ34は、LED28とは反対側に延在してボンディングワイヤ34の先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(LEDアレイチップ27の表面27A)に対する傾斜角度Aが0°≦A≦45°であるので、反射光は、ロッドレンズアレイ30の入射面30Aに入射しない方向(矢印B方向等)へ進む。
【0043】
上記実施形態の作用を確認するために、以下に示す実施例に係るLEDプリントヘッド(以下、単に実施例という)と比較例に係るLEDプリントヘッド(以下、単に比較例という)との比較実験を行った。
【0044】
実施例は、第2の実施形態と同様の構成であり、ボンディングワイヤ34の先端側線部34Aの表面における、ロッドレンズアレイ30の中心軸CL方向に垂直な面36(LEDアレイチップ27の表面27A)に対する傾斜角度Aを、A=35°に設定した。比較例は、前記傾斜角度AをA=55°に設定した点を除いては、実施例と同様の構成である。
【0045】
実施例及び比較例のLED28を発光させ、ロッドレンズアレイ30を通過後の光について、CCDを通して写真撮影した。実験結果を図8に示す。比較例では、図8(B)に示されるように、迷光が発生しているのに対して、実施例では、図8(A)に示されるように、迷光が発生していないことが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るLEDプリントヘッドが適用される画像形成装置の構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るLEDプリントヘッドを示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るLEDプリントヘッド等を示す端面図である。(図2の3−3線端面に相当する図である。)
【図4】傾斜角度Aによる迷光量の違いをシミュレートした結果を示すグラフである。(発光点からwireまでの距離が異なる5パターンを示す。)
【図5】傾斜角度Aによる迷光量の違いをシミュレートした結果を示すグラフである。(wire径が異なる3パターンを示す。)
【図6】本発明の第2の実施形態におけるプリント基板上のLEDアレイチップの配置等を示す配置図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るLEDプリントヘッドを示す端面図である。(図6の7−7線端面に相当する図である。)
【図8】実験例の結果を示す写真である。図8(A)は、実施例の場合を示す。図8(B)は、比較例の場合を示す。
【符号の説明】
【0047】
20 LEDプリントヘッド(発光装置)
22 プリント基板(基板)
24 第1ボンディングパッド(第1の電極パッド)
26 LEDアレイチップ(発光アレイチップ(発光チップ))
26A LEDアレイチップの表面(発光チップの表面)
27 LEDアレイチップ(発光アレイチップ(発光チップ))
27A LEDアレイチップの表面(発光チップの表面)
28 LED(発光部)
30 ロッドレンズアレイ(光学系)
30A 入射面
32 第2ボンディングパッド(第2の電極パッド)
34 ボンディングワイヤ
34A 先端側線部
36 ロッドレンズアレイの中心軸方向に垂直な面(光学系の軸方向に垂直な面)
A 傾斜角度
K 開口角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に配置される第1の電極パッドと、
前記基板上に配置され、発光部を備えた発光チップと、
前記発光チップからの光を結像させる光学系と、
前記発光チップの表面にあって前記光学系の開口角の範囲内に配置される第2の電極パッドと、
前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとを接続し、前記第2の電極パッドへ向けて延びる前記先端側線部の表面における、前記光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を、前記発光部で発光して前記先端側線部の表面で反射した反射光が前記光学系の入射面に入射しない範囲での傾斜角度としたボンディングワイヤと、
を有することを特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記先端側線部の表面における、前記光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を、前記発光部で発光して前記先端側線部の表面で反射した反射光が前記光学系の入射面に入射する範囲での傾斜角度より小さい傾斜角度としたことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
【請求項3】
前記先端側線部の表面における、前記光学系の軸方向に垂直な面に対する傾斜角度Aが、0°≦A≦45°であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記発光チップが複数の前記発光部を備えた発光アレイチップであり、前記発光アレイチップが前記基板上に互い違いに複数配列され、前記第2の電極パッドが隣接する他の前記発光アレイチップの前記発光部と近接位置に配置されると共に、前記ボンディングワイヤが隣接する他の前記発光アレイチップの前記発光部とは反対側に延在することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記発光チップが自己走査型LEDアレイチップであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項6】
前記ボンディングワイヤを前記第1の電極パッドにボンディングした後に前記第2の電極パッドにボンディングを行っていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−269544(P2006−269544A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−82433(P2005−82433)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】