説明

発言権管理システム、発言権管理方法、及びプログラム

【課題】監視モニターのように直接手動操作できないネットワーク端末に対して、各ユーザが使用ユーザ登録をすることにより、PoC通信中にそのネットワーク端末の発言権をコントロールする。
【解決手段】PoCシステムにおいて、ユーザ端末A(1−1)、ユーザ端末B(1−2)は、利用者が直接操作できる状態にある。ここでは携帯端末やPC端末を想定している。端末C(1−3)は、例えば無人監視モニターであり、ネットワークに接続して自動運転しており、利用者によって直接操作はできない。PoCサーバ(2)は、ユーザ端末A(1−1)、ユーザ端末B(1−2)、端末C(1−3)とネットワーク(4)で接続されており、PoCサービスの際は呼の確立・PoCグループの作成/管理・音声データの転送・発言権を制御する。認証サーバ(3)は、PoC通話中に他端末の発言権をコントロールする際、その使用が許可されているか否かの認証を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半二重通信における他端末の発言権管理を行う発言権管理システム、発言権管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
PoC(Push−to−Talk over Cellular)は、1対1又はグループ間での迅速なコミュニケーションを実現する手段である。例えば、図1,図2に示すように、携帯端末をトランシーバのように使用し、話す時に通話ボタンを押して会話するサービスを利用することが可能となる。この時、会話を開始するためには、ダイヤルを回す代わりに、ボタンを一押しするだけで簡単に、電話帳を始めとする「仲間リスト」にアクセスしたり、連絡したい相手を選ぶことができる。また、ボタンをもう1度押して話すだけで、送信者の声は受信者に届けられる。
【0003】
PoCの特徴は、多数の相手に音声メッセージを一斉配信できる点である。電話交換機を介して回線交換方式で接続する従来の音声通話サービスと異なり、パケット通信ネットワーク経由で送ることで実現する。
【0004】
また、移動通信事業者にとっては、PoCは音声サービスの全く新しい領域を切り開き、電話サービスを大幅に強化するものである。自分の電話にPoC機能を持つエンド・ユーザーは、端末をより頻繁に使用するようになることが過去の経験から実証されており、その結果、移動通信事業者に対して新しい収益源を、更には既存のインフラから比較的に低いリスクで高収益をもたらす可能性を提供する。
【0005】
但し、従来のPoC通信/通話では、Pushボタンを押下することで、自端末からの発言権をコントロールし、自端末内のみの音声/映像データを相互に送付し合う方法をとっていた。この方法では、自端末からの音声/映像データしか発言権をコントロールできないため、PoC参加ユーザ端末としてはPCやモバイル端末等、利用者が直接手動操作できるものに限られてしまう。無人の監視モニター等、直接操作できない端末には受信しかできないという問題点があった。
【0006】
関連する技術として、特開2001−76273号公報にホームセキュリティシステムが開示されている。このホームセキュリティシステムは、室内外の監視を行う監視装置、監視制御を行う制御装置、通信制御を行う通信装置を具備する。前記監視装置は、監視カメラを含んで構成される。前記通信装置は、前記監視カメラで撮影された動画像を高能率符号化する高能率動画像符号化手段と、外部の通信端末から着信があった場合に前記高能率動画像符号化手段により高能率符号化された動画像を低ビットレートで前記通信端末へ伝送する着発信制御手段とを具備する。
【0007】
特開2002−291057号公報に遠隔操作装置が開示されている。この遠隔操作装置では、宅内の各機器を集中制御する制御機能を有する宅内制御装置を、通信機能を有する通信モジュールを介して通信網に接続にしておく。外部の通信手段から前記通信モジュールにアクセスされた時、前記宅内制御装置は、前記通信手段から送信された識別情報及びパスワードが、予め登録された制御許可者のものであるかを判定し、制御許可者によるアクセス時のみ、宅内制御装置へのアクセスを許可する。
【0008】
【特許文献1】特開2001−76273号公報
【特許文献2】特開2002−291057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、監視モニターのように直接手動操作できないネットワーク端末に対して、各ユーザが使用ユーザ登録をすることにより、PoC通信中にそのネットワーク端末の発言権をコントロールすることができる発言権管理システム、発言権管理方法、及びプログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、1つのPC/モバイル端末で異なる端末から音声/映像データを送付させることができる発言権管理システム、発言権管理方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。但し、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明の発言権管理システムは、操作ボタンを有するユーザ端末(1,1−1)と、配信可能なデータを保有するデータ端末(1,1−3)と、前記ユーザ端末(1,1−1)と前記データ端末(1,1−3)との間の通信を中継する中継サーバ(2)と、前記ユーザ端末(1,1−1)と前記データ端末(1,1−3)との間の通信の際に認証を行う認証サーバ(3)とを具備する。
前記ユーザ端末(1,1−1)は、前記中継サーバ(2)へアクセスして前記データ端末(1,1−3)との通信経路を確立し、前記認証サーバ(3)より前記データ端末(1,1−3)に対する使用権を認証された場合、前記操作ボタンが押下されると前記データ端末(1,1−3)の発言権の付与要求を行う。前記中継サーバ(2)は、前記データ端末(1,1−3)に前記発言権を付与する。前記データ端末(1,1−3)は、前記発言権の付与に応じて前記ユーザ端末(1,1−1)に前記データを配信する。
【0012】
前記ユーザ端末(1,1−1)は、前記データの配信の対象となる通信グループを作成する。
【0013】
前記ユーザ端末(1,1−1)は、前記操作ボタンが押下されることで、前記中継サーバ2へ前記データ端末(1,1−3)の前記発言権の付与を要求し、前記中継サーバ2は、前記データ端末(1,1−3)へ前記発言権を付与する。
【0014】
前記データ端末(1,1−3)は、前記発言権の付与に伴い、前記通信グループ内に前記データの配信を実行する。
【0015】
前記中継サーバ2は、前記データ端末(1,1−3)から配信されたデータを複製し、前記通信グループに参加している端末に転送する。
【0016】
前記ユーザ端末(1,1−1)は、前記操作ボタンが離されると、前記発言権を解放し、前記データ端末(1,1−3)は、前記データの配信を終了する。
【0017】
前記データの配信は、PoC(Push−to−Talk over Cellular)通信で行う。
【0018】
本発明の発言権管理システムは、配信可能なデータを保有するデータ端末(1,1−3)と、操作ボタンを有し、認証サーバ(3)から前記データの使用を許可された時、前記操作ボタンを押下されると、前記データ端末(1,1−3)から前記データを配信させるユーザ端末(1,1−1)とを具備する。
【0019】
本発明の発言権管理方法は、(a)ユーザがユーザ端末の操作ボタンを押下することで、データを保有するデータ端末からのデータ配信を実行するステップと、(b)前記ユーザ端末と前記データ端末との間の通信経路を確立するステップと、(c)前記ユーザ端末への前記データ配信を許可するか否かの認証を行うステップとを具備する。
【0020】
本発明の発言権管理方法は、(d)前記データ配信の対象となる通信グループを作成するステップを更に具備する。
【0021】
前記(a)ステップは、(a1)前記操作ボタンが押下されることで、前記データ端末の前記発言権を付与するステップと、(a2)前記発言権の付与に伴い、前記通信グループ内に前記データ配信を実行するステップを更に具備する。
【0022】
前記(b)ステップは、(b1)前記データ端末から配信されたデータを複製し、前記通信グループに参加している端末に転送するステップを更に具備する。
【0023】
本発明の発言権管理方法は、(e)前記操作ボタンが離された時、前記発言権を解放するステップと、(f)前記発言権が解放された時、前記データ配信を終了するステップとを更に具備する。
【0024】
前記データ配信は、PoC(Push−to−Talk over Cellular)通信で行う。
【0025】
本発明のプログラムは、上記のうち少なくとも1つの発言権管理方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0026】
第1の効果は、このPoC通話/通信方法によって他端末からの情報を自分で得ることができるので、「人」と「人」とのコミュニケーションに加えて、「人」と「モノ」とのコミュニケーションが増加し、PoC通信の使用が活性化できることである。
第2の効果は、PoCサービスを利用しているので、他端末からの情報を利用者が「観たい/手に入れたい時」に「同時に複数の参加者に対して」享受できることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
図3に示すように、本発明は、PoC(Push−to−Talk over Cellular)通信/通話に対応した発言権管理システムに関する。本発明の発言権管理システムは、PoC端末1、PoCサーバ2、認証サーバ3を含む構成となっている。
【0028】
PoC端末1(1−i、i=1〜n:nはPoC端末の台数)は、PoC通信/通話に対応している端末(ネットワーク機器を含む)で、事前に登録をすれば他端末の発言権をコントロールできる。
PoCサーバ2は、PoC端末1でのPoCセッション確立/発言権の管理を担っている。なお、PoCサーバ2として、SIP(Session Initiation Protocol)サーバを使用しても良い。
認証サーバ3は、PoCセッション中に他端末の発言権をコントロールする際、事前に登録を行っているユーザの認証を行う。登録する際は、PoC端末1からWeb登録等によりデータベースに書き込むか、又は認証サーバ3の保守者/管理者が直接データベースに書き込む。
【0029】
なお、認証サーバ3に登録するデータについては、PoC通信/通話の際にPoC端末1を識別できる情報を用いる。例えば、PoC端末1が携帯電話機である場合、PoC端末1の電話番号やメールアドレス、又はPoC端末1に与えられた端末ID(Identification)といったPoC端末1に固有の識別情報を登録するようにする。
【0030】
PoC端末1とPoCサーバ2とは、ネットワーク(通信回線)4を介して接続されている。なお、PoC端末1、PoCサーバ2、及び認証サーバ3の間でデータを送受信するための伝送経路は有線でも無線でも良い。なお、認証サーバ3は、PoC端末1とPoCサーバ2の間に設けても良い。
【0031】
本発明の実施例として、PoCを利用した監視モニターの制御について説明する。
図4を参照すると、本発明の一実施例としてのPoCシステムが示されている。図において、PoC端末1に該当するユーザ端末A:1−1、ユーザ端末B:1−2、及び端末C:1−3が存在する。ユーザ端末A:1−1、ユーザ端末B:1−2は、利用者が直接手動できる状態にある。ユーザ端末A:1−1やユーザ端末B:1−2として、ここでは携帯端末やPC端末を想定している。端末C:1−3は、例えば、無人監視モニターのように直接手動操作できない端末である。これはネットワーク4に接続して自動運転しており、利用者によって直接操作はできない。PoCサーバ2はユーザ端末A:1−1、ユーザ端末B:1−2、端末C:1−3は互いにネットワーク4で接続されており、PoCサービスの際は、呼の確立/PoCグループの作成/管理/音声データの転送/発言権を制御する。認証サーバ3は、PoC通話中に他端末の発言権をコントロールする際、その使用が許可されているか否かの認証を行う。
【0032】
PoCサーバ2は発言権を管理しており、先着順に発言権を付与する。なお、通常は、同時に複数の端末には発言権を付与しない。例えば、ユーザ端末A:1−1が発言権を取得したい場合、Pushボタンを押下することで発言権要求のパケットデータをPoCサーバ2に送る。要求時にどの端末も発言権を保持していなければ、PoCサーバ2よりユーザ端末A:1−1に許可通知が送付され、ユーザ端末A:1−1からの音声や映像といったデータを許容し、コピーして各端末に転送する。
【0033】
端末から発言権が解放された場合、新たに先着順に発言権を付与することになる。この時、端末を利用するグループ員各々のアドレス等は、PoCセッションを確立した際にPoCサーバ2に登録されている。
【0034】
次に、図5を参照して本発明における動作を説明する。
(1)ステップS101
まず、ユーザ端末A:1−1を操作するユーザAは、ユーザ端末A:1−1を用いて通話(通信)グループを作成、又はPoC通信/通話したい相手を選択し、PoCサーバ2へアクセスして、ユーザ端末A:1−1と該当する相手とのPoCセッションを確立する。
(2)ステップS102
次に、ユーザAは、ユーザ端末A:1−1から、予め認証サーバ3に登録していた他端末C:1−3を指定し、認証サーバ3によりその使用権を認証される。
(3)ステップS103
次に、ユーザAは、ユーザ端末A:1−1から、Push配信を所望する端末C:1−3内のデータ(格納ファイル/ストリーミング映像/音声等)を選択する。
(4)ステップS104
次に、ユーザAは、ユーザ端末A:1−1のPushボタンを押下することで、端末C:1−3の発言権付与要求を行う。
(5)ステップS105
すると、PoCサーバ2の発言権管理機能によって、端末C:1−3に発言権が付与される。
(6)ステップS106
端末C:1−3では発言権の付与に伴い、ユーザ端末A:1−1によって設定されたデータ(格納ファイル/ストリーミング映像等)をPoCグループ内にPush配信する。
(7)ステップS107
この時、PoCサーバ2はPush配信された端末C:1−3のデータを複製し、PoCグループ参加者に転送する。
(8)ステップS108
最後に、ユーザAがユーザ端末A:1−1のPushボタンを離すと、端末C:1−3の発言権がリリース(解放)され、端末C:1−3からの発言/データのPush配信が終了する。
【0035】
なお、認証サーバ3は、ユーザ端末A:1−1が端末C:1−3の発言権付与要求を行う際、ユーザ端末A:1−1に対して、その可否を判定するようにしても良い。例えば、ユーザ端末A:1−1が事前に登録されていれば発言権付与要求を許可するようにする。この時、PoC端末1をグループに分けて登録するようにしておき、ユーザ端末A:1−1と端末C:1−3が同じグループに属する場合のみ許可するようにすることも可能である。また、グループの判定は、ユーザ端末A:1−1や端末C:1−3に同じグループIDを与え、PoC通信の際に認証サーバ3が各々の端末のグループIDを調べるようにすることで実施しても良い。
なお、ユーザ端末A:1−1の発言権付与要求が拒否された場合、ユーザ端末A:1−1に端末C:1−3に関する情報が表示されないようにすることも可能である。
【0036】
本発明の発言権管理システムでは、ユーザAが、発言権管理しているユーザ端末A:1−1のPushボタンを押下した場合のみ、他端末を利用する他グループ員がデータ視聴することができる。なお、通信自体はPoC通信であり、同じCall(通信グループ)内であれば、発言権管理している端末から送信された音声/文字/映像等を送受信することができる。また、端末のPushボタンを押下している発言権保持者が、他端末からのデータ送信も操作することができる。
【0037】
なお、本発明の発言権管理システムの動作は、コンピュータがプログラムを実行することによって実施しても良い。この場合、PoC端末1、PoCサーバ2、認証サーバ3はコンピュータであり、それぞれプログラムを実行するための制御部と、プログラムを格納するための記憶部を備える。
【0038】
監視モニターのように直接手動操作できないネットワーク端末に対して、各ユーザが使用ユーザ登録をすることにより、PoC通信中にそのネットワーク端末の発言権をコントロールすることができる。すなわち、これにより1つのPC/モバイル端末で異なる端末から音声/映像データを送付させることができる。
【0039】
以上のように、本発明の特徴は、半二重通信/通話システム(PoC通話/通信)での通話/通信において、自端末のPushボタンで他端末からの音声/映像等各種データの配信を可能にしたことにある。予め登録されたユーザが他端末からの発言権をコントロールすることで、監視モニター等のネットワーク接続端末内のデータもPoC通信/通話として配信させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、PoC(Push−to−Talk over Cellular)の利用イメージ図である。
【図2】図2は、PoCのプレゼンス管理のイメージ図である。
【図3】図3は、PoCを用いた他端末の発言権管理のためのネットワーク図である。
【図4】図4は、PoCを用いた他端末の発言権管理のための動作例ネットワーク図である。
【図5】図5は、本発明の発言権管理システムの動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0041】
1(−i、i=1〜n)… PoC端末
1−1… ユーザ端末A
1−2… ユーザ端末B
1−3… 端末C
2… PoCサーバ
3… 認証サーバ
4… ネットワーク(通信回線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作ボタンを有するユーザ端末と、
配信可能なデータを保有するデータ端末と、
前記ユーザ端末と前記データ端末との間の通信を中継する中継サーバと、
前記ユーザ端末と前記データ端末との間の通信の際に認証を行う認証サーバと
を具備し、
前記ユーザ端末は、前記中継サーバへアクセスして前記データ端末との通信経路を確立し、前記認証サーバより前記データ端末に対する使用権を認証された場合、前記操作ボタンが押下されると前記データ端末の発言権の付与要求を行い、
前記中継サーバは、前記データ端末に前記発言権を付与し、
前記データ端末は、前記発言権の付与に応じて前記ユーザ端末に前記データを配信する
発言権管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の発言権管理システムにおいて、
前記ユーザ端末は、前記データの配信の対象となる通信グループを作成する
発言権管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の発言権管理システムにおいて、
前記ユーザ端末は、前記操作ボタンが押下されることで、前記中継サーバへ前記データ端末の前記発言権の付与を要求し、
前記中継サーバは、前記データ端末へ前記発言権を付与する
発言権管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の発言権管理システムにおいて、
前記データ端末は、前記発言権の付与に伴い、前記通信グループ内に前記データの配信を実行する
発言権管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の発言権管理システムにおいて、
前記中継サーバは、前記データ端末から配信されたデータを複製し、前記通信グループに参加している端末に転送する
発言権管理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の発言権管理システムにおいて、
前記ユーザ端末は、前記操作ボタンが離されると、前記発言権を解放し、
前記データ端末は、前記データの配信を終了する
発言権管理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の発言権管理システムにおいて、
前記データの配信は、PoC(Push−to−Talk over Cellular)通信で行う
発言権管理システム。
【請求項8】
配信可能なデータを保有するデータ端末と、
操作ボタンを有し、認証サーバから前記データの使用を許可された時、前記操作ボタンを押下されると、前記データ端末から前記データを配信させるユーザ端末と
を具備する
発言権管理システム。
【請求項9】
(a)ユーザがユーザ端末の操作ボタンを押下することで、データを保有するデータ端末からのデータ配信を実行するステップと、
(b)前記ユーザ端末と前記データ端末との間の通信経路を確立するステップと、
(c)前記ユーザ端末への前記データ配信を許可するか否かの認証を行うステップと
を具備する
発言権管理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の発言権管理方法において、
(d)前記データ配信の対象となる通信グループを作成するステップを更に具備する
発言権管理方法。
【請求項11】
請求項10に記載の発言権管理方法において、
前記(a)ステップは、
(a1)前記操作ボタンが押下されることで、前記データ端末の前記発言権を付与するステップと、
(a2)前記発言権の付与に伴い、前記通信グループ内に前記データ配信を実行するステップを更に具備する
発言権管理方法。
【請求項12】
請求項11に記載の発言権管理方法において、
前記(b)ステップは、
(b1)前記データ端末から配信されたデータを複製し、前記通信グループに参加している端末に転送するステップを更に具備する
発言権管理方法。
【請求項13】
請求項9に記載の発言権管理方法において、
(e)前記操作ボタンが離された時、前記発言権を解放するステップと、
(f)前記発言権が解放された時、前記データ配信を終了するステップと
を更に具備する
発言権管理方法。
【請求項14】
請求項9に記載の発言権管理方法において、
前記データ配信は、PoC(Push−to−Talk over Cellular)通信で行う
発言権管理方法。
【請求項15】
請求項9乃至14のいずれか一項に記載の発言権管理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−53487(P2007−53487A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−235942(P2005−235942)
【出願日】平成17年8月16日(2005.8.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】