説明

監視カメラ選択装置、監視カメラ選択方法

【課題】最適な監視カメラを選択し、撮像したい対象を詳細に撮像することが可能な監視カメラ選択装置を提供する。
【解決手段】携帯端末装置500から電波を受信する複数の基地局装置30、32、34と、複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機400と、複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラ12と、画像信号に基づいて画像を表示する表示装置300と、複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、表示装置に表示する画像を選択し、表示装置に表示する画像選択装置200とを備え、交換機は、基地局装置を介して、携帯端末装置からの信号を受信した場合には、受信した信号に基づいて、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、画像選択装置に送信し、画像選択装置は、位置特定情報に基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定する、監視カメラ選択装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラ選択装置、監視カメラ選択方法に関し、特に、複数の監視カメラが配置された施設等の中で、適切な監視カメラを選択するための監視カメラ選択装置、監視カメラ選択方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、火力発電所や化学プラント等では、施設内や敷地内に、複数の監視カメラを施設している。そして、中央制御室等で、監視カメラの映像を表示させ、設備や施設を監視している。これにより、実際に現場にいるまでもなく、中央制御室にて、施設の状況をリアルタイムで把握し、適切な状況認識や状況判断が可能となっている。
【0003】
例えば、トラブルが発生した際に、このトラブルを発見すること自体が、監視カメラによる場合は少なく、多くの場合は設備の異常を知らせる警報装置あるいは巡回中の現場担当者の目視等による場合が現状では多い。そして、施設内にてトラブル等が発生した際には、実際にトラブルが発生した現場に駆けつける者と、このトラブルに対して適切な判断ができる者は、異なる場合が多い。すなわち、実際にトラブルが発生した際には、現場担当者が現場に向かうが、このトラブルの適切な対処については、中央制御室にいるベテランの者から作業指示を仰ぐ必要がある。
【0004】
したがって、中央制御室にいるベテランの者が、監視カメラで撮像された映像から判断して、現場担当者に電話等を使用して口頭で指示する。ここで、このような施設内には複数の監視カメラが設置されており、トラブル時に、どの監視カメラを選択すべきか特定できない場合がある。特に、トラブルにより、経験の浅い現場担当者が動揺し、適切な情報を中央制御室に通知せずに、いつまでも、トラブルの状況を適切に捉えた監視カメラを特定できない場合がある。
【0005】
特許文献1には、現場にいる担当者の携帯電話が、現在位置の信号を送信し、この信号に基づいて、監視カメラが追尾的にプラントを撮像し、中央制御室に映像を送ることが記載されている。
【特許文献1】特開2003−60973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の監視システムでは、多数のカメラが配置されている大規模なプラントにおいて、撮像したい対象を適切に撮像する監視カメラが、常に選択されるとは限らず、かつ、撮像したい対象を詳細まで撮像できるように、選択された監視カメラに対して、監視カメラの位置や角度を調整し、撮像したい対象にフォーカスすることができない。
【0007】
本発明は、電波を発信する携帯端末装置により、最適な監視カメラを選択し、撮像したい対象を詳細にまで撮像することが可能な監視カメラ選択装置、監視カメラ選択方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、具体的には以下のようなものを提供する。
【0009】
(1) 携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、前記複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、前記複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、前記表示装置に表示する画像を選択し、前記表示装置に表示する画像選択装置と、を備え、前記交換機は、前記基地局装置を介して、前記携帯端末装置からの信号を受信した場合には、前記受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、前記画像選択装置に送信し、前記画像選択装置は、前記位置特定情報に基づいて、前記特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定し、前記画像選択装置は、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0010】
(1)の監視カメラ選択装置は、携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、表示装置に表示する画像を選択し、表示装置に表示する画像選択装置と、を備えることを前提としており、交換機が、基地局装置を介して、携帯端末装置からの信号を受信した場合には、受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、画像選択装置に送信し、画像選択装置が、位置特定情報に基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定し、画像選択装置は、決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、表示装置に表示する。
【0011】
(1)に記載の発明によれば、画像選択装置が携帯端末装置の位置特定情報に基づいて、監視カメラが決定されることで、監視カメラが複数台配置されている大規模なプラントにおいて、監視カメラを管理している者や、携帯端末装置を携帯する現場担当者等が、手動で監視カメラを選択することなく、撮像したい対象を充分に撮像する監視カメラからの画像を表示装置に表示することが可能である。
【0012】
(2) (1)に記載の監視カメラ選択装置であって、一の位置特定情報に対して、複数の監視カメラが対応付けられており、前記画像選択装置は、前記携帯端末装置から被特定物位置情報を受信し、前記被特定物位置情報に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0013】
(2)の監視カメラ選択装置は、(1)の監視カメラ選択装置であって、一の位置特定情報に対して、複数の監視カメラが対応付けられており、画像選択装置が、携帯端末装置から被特定物位置情報を受信し、被特定物位置情報に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定する。
【0014】
(2)に記載の発明によれば、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報に対して、複数の監視カメラが対応付けられている場合であっても、被特定物位置情報に基づいて、最適な一の監視カメラを決定することが可能であるから、撮像対象物に対して最適な監視カメラを選択することが可能である。
【0015】
(3) (2)に記載の監視カメラ選択装置であって、前記画像選択装置が、前記携帯端末装置から受信する被特定物位置情報とは、前記携帯端末装置からの音声情報であって、前記画像選択装置が、前記音声情報に基づいて音声認識を実行し、当該音声認識の結果に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0016】
(3)の監視カメラ選択装置は、(2)に記載の監視カメラ選択装置であって、前記携帯端末装置から受信する被特定物位置情報とは、携帯端末装置からの音声情報であって、画像選択装置が、音声情報に基づいて音声認識を実行し、音声認識の結果に基づいて、複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定する。
【0017】
(3)に記載の発明によれば、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報に対して、複数の監視カメラが対応付けられている場合であっても、音声情報に基づいて、最適な一の監視カメラを決定することが可能であるから、撮像対象物に対して最適な監視カメラを選択することが可能である。さらに、位置特定情報が音声情報であるため、携帯端末装置を携帯する現場担当者が容易に位置特定情報を送信することが可能である。
【0018】
(4) (2)に記載の監視カメラ選択装置であって、前記画像選択装置が、前記携帯端末装置から受信する被特定物位置情報とは、前記携帯端末装置からの電磁波であって、前記画像選択装置が、前記電磁波に関する画像に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0019】
(4)の監視カメラ選択装置は、(2)に記載の監視カメラ選択装置であって、携帯端末装置から受信する被特定物位置情報とは、携帯端末装置からの電磁波であって、画像選択装置が、電磁波に関する画像に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定する。
【0020】
(4)に記載の発明によれば、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報に対して、複数の監視カメラが対応付けられている場合であっても、電磁波に基づいて、最適な一の監視カメラを決定することが可能であるから、撮像対象物に対して最適な監視カメラを選択することが可能である。さらに、位置特定情報が電磁波であるため、携帯端末装置を携帯する現場担当者が確実に、撮像したい対象の位置を特定することが可能である。
【0021】
(5) (2)から(4)のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、前記画像選択装置は、前記携帯端末装置から被特定物位置情報を受信し、前記被特定物位置情報に基づいて、決定した一の監視カメラの撮像角度、焦点距離の程度を調節する信号を前記一の監視カメラに送信し、前記一の監視カメラが、当該信号を受信したことに応じて、撮像角度、焦点距離の程度を調整することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0022】
(5)の監視カメラ選択装置は、(2)から(4)のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、画像選択装置が、携帯端末装置から被特定物位置情報を受信し、被特定物位置情報に基づいて、決定した一の監視カメラの撮像角度、焦点距離の程度を調節する信号を一の監視カメラに送信し、一の監視カメラが、当該信号を受信したことに応じて、撮像角度、焦点距離の程度を調整する。
【0023】
(5)に記載の発明によれば、画像選択装置が、決定した一の監視カメラに対して、撮像角度、焦点距離の程度を調節する信号を一の監視カメラに送信して、一の監視カメラが、信号を受信して、撮像角度、焦点距離の程度を調整することが可能であるため、撮像したい対象の詳細を的確に撮像することが可能となる。
【0024】
(6) (1)から(5)に記載のいずれかの監視カメラ選択装置であって、前記基地局装置は、前記携帯端末装置から信号を受信した場合に、前記受信した信号の電波強度を、前記交換機に送信し、前記交換機は、前記受信した信号の電波強度に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を生成し、当該位置特定情報を、前記画像選択装置に送信することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0025】
(6)の監視カメラ選択装置は、(1)から(5)に記載のいずれかの監視カメラ選択装置であって、基地局装置は、携帯端末装置から信号を受信した場合に、受信した信号の電波強度を、交換機に送信し、交換機は、受信した信号の電波強度に基づいて、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を生成し、当該位置特定情報を、画像選択装置に送信する。
【0026】
(6)に記載の発明によれば、受信した信号の電波強度に基づいて、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を生成するため、交換機側が、携帯端末装置の位置を的確に把握することが可能となる。
【0027】
(7) (1)から(6)のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、前記複数の監視カメラの位置と前記位置特定情報とが関係づけられた対応地図情報が記憶された対応マップ記憶装置を、さらに備え、前記画像選択装置は、前記位置特定情報に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定し、前記対応マップ記憶装置に記憶された対応地図情報に基づいて、前記特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定し、前記画像選択装置は、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0028】
(7)に記載の監視カメラ選択装置は、(1)から(6)のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、複数の監視カメラの位置と位置特定情報とが関係づけられた対応地図情報が記憶された対応マップ記憶装置を、さらに備え、画像選択装置が、位置特定情報に基づいて、携帯端末装置の位置を特定し、対応マップ記憶装置に記憶された対応地図情報に基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定し、画像選択装置は、決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、表示装置に表示する。
【0029】
(7)に記載の発明によれば、対応地図情報に基づいて監視カメラを決定するために、細かな地理的情報に柔軟に対応し、かつ、撮像対象に対して、的確な監視カメラを決定することが可能である。
【0030】
(8) (1)から(7)のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、前記複数の基地局装置は、パーソナル・ハンディ・フォンである携帯端末装置から電波を受信することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【0031】
(8)に記載の監視カメラ選択装置は、複数の基地局装置は、パーソナル・ハンディ・フォンである携帯端末装置から電波を受信する。
【0032】
(8)に記載の発明によれば、携帯端末装置としてパーソナル・ハンディ・フォンを採用することが可能な監視カメラ選択装置を提供することが可能である。
【0033】
(9) 携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、前記複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、前記複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、前記表示装置に表示する画像を選択し、前記表示装置に表示する画像選択装置と、を少なくとも備えたシステムにて実行される方法であって、前記交換機が、前記基地局装置を介して、前記携帯端末装置からの信号を受信した場合には、前記受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、前記画像選択装置に送信する処理と、前記画像選択装置が、前記位置特定情報に基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定する処理と、前記画像選択装置が、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示する処理と、を備えることを特徴とする監視カメラ選択方法。
【0034】
(9)に記載の発明によれば、画像選択装置が携帯端末装置の位置特定情報に基づいて、監視カメラが決定されることで、監視カメラが複数台配置されている大規模なプラントにおいて、監視カメラを管理している者や、携帯端末装置を携帯する現場担当者等が、手動で監視カメラを選択することなく、撮像したい対象を充分に撮像する監視カメラからの画像を表示装置に表示することが可能である。
【0035】
(10) 携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、前記複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、前記複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、前記表示装置に表示する画像を選択し、前記表示装置に表示する画像選択装置と、を少なくとも備えたシステムにて実行される方法であって、前記複数の監視カメラの位置と位置特定情報とが関係づけられた対応地図情報を記憶する処理と、前記交換機が、前記基地局装置を介して、前記携帯端末装置からの信号を受信した場合には、前記受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、前記画像選択装置に送信する処理と、前記画像選択装置が、前記位置特定情報と、前記対応地図情報とに基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定する処理と、前記画像選択装置が、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示する処理と、を備えることを特徴とする、監視カメラ選択方法。
【0036】
(10)に記載の発明によれば、画像選択装置が携帯端末装置の位置特定情報に基づいて、監視カメラが決定されることで、監視カメラが複数台配置されている大規模なプラントにおいて、監視カメラを管理している者や、携帯端末装置を携帯する現場担当者等が、手動で監視カメラを選択することなく、撮像したい対象を充分に撮像する監視カメラからの画像を表示装置に表示することが可能である。かつ、対応地図情報に基づいて監視カメラを決定するために、細かな地理的情報に柔軟に対応し、かつ、撮像対象に対して、的確な監視カメラを決定することが可能である。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、画像選択装置が携帯端末装置の位置特定情報に基づいて、監視カメラが決定されることで、監視カメラが複数台配置されている大規模なプラントにおいて、監視カメラを管理している者や、携帯端末装置を携帯する現場担当者等が、手動で監視カメラを選択することなく、撮像したい対象を充分に撮像する監視カメラからの画像を表示装置に表示することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0039】
図1は、本発明の好適に実施形態に係る、監視カメラシステム1を示す図である。図1において、監視カメラシステム1は、監視カメラ10・12・14と、監視対象となるユニット50a・50b・50cと、携帯端末装置500と、基地局装置30・32・34と、交換機400と、画像選択装置200と、表示装置300と、を含んで構成されている。
【0040】
監視カメラ10・12・14は、監視対象となるユニット50a・50b・50cを撮像するための監視カメラであり、画像選択装置200と有線または無線により通信可能に接続されている。これらのネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、公衆網を介して接続されていてもよい。監視カメラ10・12・14は、画像選択装置200とのデータの送受信に基づいて、カメラの撮像角度や焦点距離の程度を自動的に調整する。具体的には、監視カメラ10・12・14は、自動追尾方式のカメラであってよい。
【0041】
携帯端末装置500は、基地局装置30・32・34と無線通信可能な端末であって、パーソナル・ハンディ・フォンであってよい。携帯端末装置500は、基地局装置30・32・34の各々から基地局装置30・32・34のIDとなるアンテナIDと、当該電波の電界強度と、受信した時刻等を示すデータを送受信する。基地局装置30・32・34は、交換機400に対して、アンテナID、電界強度、時刻を送信し、交換機400が、携帯端末装置500の緯度、経度を3点測量の方法から算出する。ここで、緯度、経度の算出は、携帯端末装置500が、受信したデータに基づいて算出し、算出した緯度、経度を基地局装置30・32・34に送信する態様でもよい。
【0042】
携帯端末装置500と基地局装置30・32・34との間は、携帯端末装置500の電波を中継するための中継機を介して接続されていてもよい。
【0043】
図2は、前記実施形態による画像選択装置と表示装置とを示す機能ブロック図である。図2において、画像選択装置200は、交換機400から位置特定情報を受信し、監視カメラ12を決定し、決定された監視カメラ12の画像を選択して、表示装置300に表示する。画像選択装置200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230とを少なくとも含んで構成される。画像選択装置200は、交換機400と、表示装置300と通信可能に接続された制御装置であり、コンピュータであってよい。画像選択装置200は、常時、監視カメラ10・12・14から画像信号を受信し、記憶してもよいし、適宜、予め選択された監視カメラ10・12・14からの画像信号を受信し、記憶してもよい。
【0044】
制御部220は、画像選択装置200を制御する装置であって、CPU(Central Processing Unit)であってよい。通信部210は、交換機400との通信を実現するための装置であり、ネットワーク・アダプタであって、モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。記憶部230は、監視カメラ10・12・14から受信した画像信号に基づいた画像が記憶される装置であって、ハードディスク、メモリ等であってよい。
【0045】
表示装置300は、画像選択装置200が選択した画像を表示したり、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示するものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置であってよい。
【0046】
なお、画像選択装置200は、中央制御室等のプラント全体の管理室に設置されることから、管理者からの入力を受け付けるためのキーボード、マウス等の入力手段を備えていてもよいし、音声等が出力するための手段を備えていてもよい。
【0047】
図3は、画像選択装置200の処理を示すためのフローチャートである。前提としては、図1で示したように、携帯端末装置500の位置が、交換機400(あるいは携帯端末装置500)にて特定され、この特定された位置を示す位置特定情報に関する信号を、交換機から受信する(ステップS10:YES)。受信しない場合には、本ルーチンを開始しない(ステップS10:NO)。
【0048】
位置特定情報を説明するために、図4を参照する。図4は、交換機400が画像選択装置200に送信する位置特定情報を示す位置特定情報テーブルである。位置特定情報テーブルは、携帯端末装置500を識別するための電話番号等の端末特定情報と、アンテナIDと、時刻と、電界強度とから構成される基地局装置受信情報と、この基地局装置受信情報から算出された緯度、経度と、から構成される。
【0049】
画像選択装置200は、位置特定情報を読取る(ステップS20)。次に、画像選択装置200は、対応地図情報を読取る(ステップS30)。対応地図情報を説明するために、図5を参照する。図5は、対応地図情報の好適な実施例である対応地図情報テーブルを示す図である。対応地図情報テーブルは、監視カメラとこの監視カメラの緯度、経度とが対応付けられたテーブルである。画像選択装置200は、対応地図情報テーブルを参照することで、監視カメラを特定できる。
【0050】
画像選択装置200は、読取った位置特定情報、対応地図情報から、監視カメラを決定する(ステップS40)。すなわち、位置特定情報となる緯度、経度とから、対応する監視カメラの対応番号を決定し、監視カメラを決定する。例えば、図4の緯度、経度に存在する携帯端末装置500は、緯度、経度の値が、それぞれ「35.681361」、「139.766082で」あるため、カメラ102がこの範囲に該当するため、画像選択装置200は、カメラ102を適当な監視カメラとして決定する。
【0051】
次に、画像選択装置200は、決定された監視カメラが撮像する画像を選択する(ステップS50)。そして、画像選択装置200は、選択した画像を表示装置300に表示する(ステップS60)。
【0052】
次に、図6から図8に基づいて、一の位置特定情報に対して、複数の監視カメラ12a〜12cが対応付けられ、この複数の監視カメラ12a〜12cのうち一の監視カメラ12cを選択する実施態様について説明する。図6に示すように、撮像対象となるユニット50aに対して、火災が発生し、煙が出ている部分を撮像したいとする。監視カメラ12a〜12cはいずれも、図5の対応地図情報にて、緯度、経度が同一である。そこで、後述するように、画像選択装置200が、監視カメラ12cを選択するためには、被特定物位置情報に基づいて選択する。
【0053】
携帯端末装置500を使用する現場担当者は、携帯端末装置500から、音声を入力し、携帯端末装置500はこの音声を、基地局装置30を通じて、交換機400に送信する。この音声情報は、交換機400から画像選択装置200に送信される。画像選択装置200の制御部220は、送信された音声情報を受信し、この音声情報の音声認識処理を実行する。
【0054】
図8は、音声認識処理を行う態様での画像選択装置200が実行する処理のフローチャートである。前提としては、図3と同様に、携帯端末装置500の位置が、交換機400(あるいは携帯端末装置500)にて特定され、この特定された位置を示す位置特定情報に関する信号を、交換機から受信する(ステップS310:YES)。受信しない場合には、本ルーチンを開始しない(ステップS310:NO)。
【0055】
そして、画像選択装置200は、上述のように位置特定情報を読取る(ステップS320)。次に、対応地図情報を読取る(ステップS330)。次に、画像選択装置200は、音声情報の入力があったかを判断する(ステップS340)。画像選択装置200が、音声情報の入力があったと判断した場合には、音声解析処理を実行する(ステップS350:YES)。音声情報の入力がないと判断した場合には、処理を中断する(ステップS350:NO)。
【0056】
次に、画像選択装置200は、音声対応データを参照する(ステップS360)。音声対応データを説明するために、図7を参照する。図7は、音声解析情報と対応する監視カメラとが対応付けられたテーブルである。画像選択装置200は、音声情報と監視カメラの対応番号が関係づけられたテーブルを記憶し、音声情報から音声認識された情報に基づいて、最適な監視カメラ12a〜12cを決定する(ステップS370)。
【0057】
例えば、ユニット50aが、変電室の第1ユニットであるとすると、このユニット50aに向かった現場担当者が、「変電室の第1ユニット正面で火事です」と言葉を、携帯端末装置500に入力することで、画像選択装置200は、この音声情報を音声認識し、図7のテーブルを参照して、監視カメラを監視カメラ12cと決定する。
【0058】
次に、画像選択装置200は、決定された監視カメラ12が撮像する画像を選択する(ステップS380)。そして、画像選択装置200は、選択した画像を表示装置300に表示する(ステップS390)。
【0059】
したがって、携帯端末装置500の位置を特定する位置特定情報に対して、複数の監視カメラ12a〜12cが対応付けられている場合であっても、音声情報に基づいて、最適な一の監視カメラ12cを決定することが可能であるから、撮像対象物に対して最適な監視カメラ12cを選択することが可能である。さらに、位置特定情報が音声情報であるため、携帯端末装置500を携帯する現場担当者が容易に位置特定情報を送信することが可能である。
【0060】
次に、被特定物位置情報として、上述の音声情報ではなく、電磁波を使用する態様について、図9、図10を用いて説明する。前提として、携帯端末装置500が、赤外線等の電磁波を照射することが可能な機能を有しており、かつ、画像選択装置200が、これらの赤外線等の電磁波が撮像されたことを判別しうる画像解析機能を備える。
【0061】
図9は、携帯端末装置500を使用して、現場担当者が赤外線を照射していることを示す概念図である。携帯端末装置500を使用する現場担当者は、携帯端末装置500を用いて、ユニット50aの撮像対象部分に、赤外線を照射する。監視カメラ12a〜12dのうち、最も撮像範囲に赤外線を感知するのは、監視カメラ12bである。したがって、画像選択装置200は、赤外線を最も感知している監視カメラ12bを選択すべき監視カメラとして、決定する。
【0062】
図10は、赤外線を使用する態様での画像選択装置200が実行する処理のフローチャートである。前提としては、図3と同様に、携帯端末装置500の位置が、交換機400(あるいは携帯端末装置500)にて特定され、この特定された位置を示す位置特定情報に関する信号を、交換機から受信する(ステップS410:YES)。受信しない場合には、画像選択装置200は、本ルーチンを開始しない(ステップS410:NO)。
【0063】
そして、画像選択装置200は、位置特定情報を読取る(ステップS420)。次に、対応地図情報を読取る(ステップS430)。次に、画像選択装置200は、赤外線が撮像された画像があったかを判断する(ステップS440)。すなわち、画像選択装置200は、複数の監視カメラ12a〜12cから画像信号を受信するが、画像として所定の赤外線が撮像された場合には、これを検知し、当該監視カメラ12bを選択すべき監視カメラ12として、決定する。
【0064】
画像選択装置200は、赤外線が撮像された画像があったと判断した場合(ステップS440:YES)には、赤外線エリアの比較を行い(ステップS450)、最も赤外線エリアの広い画像を撮像している監視カメラ12bを選択すべき監視カメラ12として決定する(ステップS460)。すなわち、赤外線が撮像された監視カメラ12a〜12cが複数あった場合には、最も赤外線エリアの広い画像を撮像している監視カメラ12bを選択する。これにより、最も撮像対象を的確に捉えた画像を撮像する監視カメラ12bを、表示すべき監視カメラ12bとして決定することが可能である。
【0065】
赤外線が撮像された画像がないと判断した場合には、処理を進行しない(ステップS440:NO)。
【0066】
次に、画像選択装置200は、決定された監視カメラ12bが撮像する画像を選択する(ステップS470)。そして、画像選択装置200は、選択した画像を表示装置300に表示する(ステップS480)。
【0067】
したがって、携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報に対して、複数の監視カメラ12a〜12dが対応付けられている場合であっても、赤外線に基づいて、最適な一の監視カメラ12bを決定することが可能であるから、撮像対象物に対して最適な監視カメラ12bを選択することが可能である。さらに、位置特定情報が赤外線であるため、携帯端末装置500を携帯する現場担当者が容易に位置特定情報を送信することが可能である。
【0068】
次に、監視カメラ12が、撮像角度、撮像位置を調整する処理について、図11に基づいて説明する。図11は、撮像角度、撮像位置を調節するための画像選択装置200と監視カメラ12との処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、図10のステップS460の後、すなわち、画像選択装置200が、監視カメラ12の決定処理の後に、実行されてよい。
【0069】
最初に、画像選択装置200は、赤外線エリアの画像における位置と割合を算出する(ステップS500)。すなわち、表示装置300に表示される画像のうち、全体の画像に対して、赤外線が撮像されているエリアの位置と、赤外線が撮像されているエリアの割合を算出する。
【0070】
次に、画像選択装置200は、撮像予定焦点距離と撮像予定角度を決定する(ステップS510)。例えば、赤外線エリアの画像における割合が低く、かつ、この赤外線エリアが、全体の画像に対して右上に検出された場合には、赤外線エリアが全体の画像の中心となるように、撮像角度を調整できることが望ましい。すなわち、撮像している監視カメラ12を、右上方の角度を向くように調整すべきである。また、赤外線エリアが、全体の画像の中心にあるが、焦点距離が遠いため、赤外線エリアの割合が低いときは、焦点距離を近づけることが望ましい。
【0071】
ここで、画像選択装置200は、赤外線エリアが、全体の画像に対して右上に検出された場合には、撮像角度を調整するために、赤外線エリアが中心にくるように撮像予定角度を決定する。また、赤外線エリアが、全体の画像の中心にあるが、焦点距離が遠いため、赤外線エリアの割合が低いときは、焦点距離を近づけるように撮像予定焦点距離を決定する。
【0072】
ここで、撮像予定角度、撮像予定焦点距離の具体的な調整程度については、所定の焦点距離の場合に、撮像角度をどの程度調整すれば、撮像対象をどの程度、移動することができるかというデータテーブルが、予め画像選択装置200に記憶されており、このデータテーブルを参照することで、画像選択装置200が、撮像予定角度、撮像予定焦点距離を決定する。
【0073】
次に、画像選択装置200は、上記にて決定した撮像予定角度、撮像予定焦点距離の信号を送信する(ステップS520)。決定された一の監視カメラ12は、撮像予定焦点距離、撮像予定角度信号の信号を受信し(ステップS530)、撮像予定焦点距離、撮像予定角度信号に基づいて、撮像焦点距離、撮像角度の調整を行う(ステップS540)。次に、監視カメラ12は、調整された撮像焦点距離、撮像角度にて、撮像した画像の画像信号を画像選択装置200に送信する(ステップS550)。
【0074】
画像選択装置200は、画像信号を受信し(ステップS560)、受信した画像の赤外線エリアの位置と割合とを算出する(ステップS570)。そして、この割合が、所定量以上であれば、適切な画像であると判断し、処理を終了する(ステップS580:YES)。この割合が、所定量以下であれば、まだ適切な画像ではないと判断し、再度、受信した画像に対して、撮像予定焦点距離や撮像予定角度の決定を行う(ステップS580:YES)。
【0075】
本発明は、一つの実施形態として、画像選択装置200にて動作する各コンピュータのコンピュータ・プログラムによって実現可能である。上記プログラムを格納する記憶媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線または半導体システム(または、装置または機器)あるいは伝搬媒体であることができる。コンピュータ可読の媒体の例には、半導体またはソリッド・ステート記憶装置、磁気テープ、取り外し可能なコンピュータ可読の媒体の例には、半導体またはソリッド・ステート記憶装置、磁気テープ、取り外し可能なコンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリー・メモリ(ROM)、リジッド磁気ディスクおよび光ディスクが含まれる。現時点における光ディスクの例には、コンパクト・ディスク−リードオンリー・メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク−リード/ライト(CD−R/W)およびDVDが含まれる。
【0076】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定しない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載された効果に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施形態に係る監視カメラシステムを示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像選択装置、表示装置を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像選択装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る位置特定情報テーブルを示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る対応地図情報テーブルを示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る複数の監視カメラが配置されていることを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る音声解析情報と対応する監視カメラとが対応付けられたテーブルを示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る音声認識処理を行う態様での画像選択装置が実行する処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る携帯端末装置を使用して、現場担当者が赤外線を照射していることを示す概念図である。
【図10】本発明の実施形態に係る赤外線を使用する態様での画像選択装置が実行する処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係る撮像角度、撮像位置を調節するための画像選択装置と監視カメラとの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1 監視カメラシステム
10 監視カメラ
10・12a〜12d・14 監視カメラ
30・32・34 基地局装置
50a〜50c ユニット
200 画像選択装置
210 通信部
220 制御部
230 記憶部
300 表示装置
400 交換機
500 携帯端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、
前記複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、
前記複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、
画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、
前記複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、前記表示装置に表示する画像を選択し、前記表示装置に表示する画像選択装置と、を備え、
前記交換機は、前記基地局装置を介して、前記携帯端末装置からの信号を受信した場合には、前記受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、前記画像選択装置に送信し、
前記画像選択装置は、前記位置特定情報に基づいて、前記特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定し、
前記画像選択装置は、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項2】
請求項1に記載の監視カメラ選択装置であって、
一の位置特定情報に対して、複数の監視カメラが対応付けられており、
前記画像選択装置は、前記携帯端末装置から被特定物位置情報を受信し、前記被特定物位置情報に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項3】
請求項2に記載の監視カメラ選択装置であって、
前記画像選択装置が、前記携帯端末装置から受信する被特定物位置情報とは、前記携帯端末装置からの音声情報であって、前記画像選択装置が、前記音声情報に基づいて音声認識を実行し、当該音声認識の結果に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項4】
請求項2に記載の監視カメラ選択装置であって、
前記画像選択装置が、前記携帯端末装置から受信する被特定物位置情報とは、前記携帯端末装置からの電磁波であって、前記画像選択装置が、前記電磁波に関する画像に基づいて、当該複数の監視カメラのうち、一の監視カメラを決定することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項5】
請求項2から請求項4のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、
前記画像選択装置は、前記携帯端末装置から被特定物位置情報を受信し、前記被特定物位置情報に基づいて、決定した一の監視カメラの撮像角度、焦点距離の程度を調節する信号を前記一の監視カメラに送信し、
前記一の監視カメラが、当該信号を受信したことに応じて、撮像角度、焦点距離の程度を調整することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5に記載のいずれかの監視カメラ選択装置であって、
前記基地局装置は、前記携帯端末装置から信号を受信した場合に、前記受信した信号の電波強度を、前記交換機に送信し、
前記交換機は、前記受信した信号の電波強度に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を生成し、当該位置特定情報を、前記画像選択装置に送信することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、
前記複数の監視カメラの位置と前記位置特定情報とが関係づけられた対応地図情報が記憶された対応マップ記憶装置を、さらに備え、
前記画像選択装置は、前記位置特定情報に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定し、前記対応マップ記憶装置に記憶された対応地図情報に基づいて、前記特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定し、
前記画像選択装置は、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の監視カメラ選択装置であって、
前記複数の基地局装置は、パーソナル・ハンディ・フォンである携帯端末装置から電波を受信することを特徴とする、監視カメラ選択装置。
【請求項9】
携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、
前記複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、
前記複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、
画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、
前記複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、前記表示装置に表示する画像を選択し、前記表示装置に表示する画像選択装置と、を少なくとも備えたシステムにて実行される方法であって、
前記交換機が、前記基地局装置を介して、前記携帯端末装置からの信号を受信した場合には、前記受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、前記画像選択装置に送信する処理と、
前記画像選択装置が、前記位置特定情報に基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定する処理と、
前記画像選択装置が、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示する処理と、を備えることを特徴とする監視カメラ選択方法。
【請求項10】
携帯端末装置から電波を受信する複数の基地局装置と、
前記複数の基地局装置と通信可能に接続された交換機と、
前記複数の基地局装置の電波エリア内に配置された複数の監視カメラと、
画像信号に基づいて画像を表示する表示装置と、
前記複数の監視カメラの各々が撮像した画像信号を受信し、前記表示装置に表示する画像を選択し、前記表示装置に表示する画像選択装置と、を少なくとも備えたシステムにて実行される方法であって、
前記複数の監視カメラの位置と位置特定情報とが関係づけられた対応地図情報を記憶する処理と、
前記交換機が、前記基地局装置を介して、前記携帯端末装置からの信号を受信した場合には、前記受信した信号に基づいて、前記携帯端末装置の位置を特定する位置特定情報を、前記画像選択装置に送信する処理と、
前記画像選択装置が、前記位置特定情報と、前記対応地図情報とに基づいて、特定された位置に対応付けられた監視カメラを決定する処理と、
前記画像選択装置が、前記決定された監視カメラが撮像する画像を選択し、前記表示装置に表示する処理と、を備えることを特徴とする、監視カメラ選択方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−4977(P2009−4977A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162595(P2007−162595)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】