説明

着脱体及び画像形成装置

【課題】画像形成装置本体と該画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱体との光通信に必要な部品数を抑えることができる着脱体及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体1を除電する除電ランプ11を備えた画像形成装置本体13には、光通信受光部19と、除電ランプ11の点灯及び消灯を着脱ユニット12に送信する信号に応じて制御する制御部20とを設ける。画像形成装置本体13に対して着脱可能な着脱ユニット12には、光通信受光部15と、透過状態と遮蔽状態とに制御される透過遮蔽部16と、除電ランプ11の点灯中に透過遮蔽部16の透過状態及び遮蔽状態を画像形成装置本体13に送信する信号に応じて制御する制御部14と、を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、着脱体及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、着脱可能な複数のユニットと、複数のユニットを制御する主制御部とを備え、複数のユニットおよび主制御部がそれぞれ光通信部および光通信チャンネルを有し、これによって相互にデータを送受信する画像形成装置であって、ユニットと主制御部とのデータの送受信が、可動中継ミラーにより中継され、主制御部が、ユニットの着脱を認識すると、ユニットの構成によってユニットと主制御部との光通信関係を変更するように可動中継ミラーを制御する画像形成装置が記載されている。
【0003】
下記特許文献2には、高圧チャージャを含む着脱自在のプロセスカートリッジを有し、カートリッジ自体の寿命及び特性情報、カートリッジに関する消耗品の交換回数情報をカートリッジのメモリに保持し、装置本体との間でその情報を通信する通信手段をカートリッジと本体装置とに設けた電子写真装置において、その通信手段として、発光部と受光部とを備えた光学的通信装置を使用する電子写真装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−155889公報
【特許文献2】特開平6−19244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、画像形成装置本体と該画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱体との光通信に必要な部品数を抑えることができる着脱体及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、画像形成動作に用いることが可能な光を発する発光手段、前記発光手段が発した光を受光するための第1受光手段、及び前記発光手段の点灯及び消灯を第1の送信信号に応じて制御する第1制御手段を有する画像形成装置本体の前記発光手段が発した光を該画像形成装置本体に装着された状態で受光するための第2受光手段と、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光を前記第1受光手段で受光されるように透過する透過状態と前記第1受光手段で受光されないように遮蔽する遮蔽状態とに制御される透過遮蔽手段と、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段の点灯中に前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を第2の送信信号に応じて制御する第2制御手段と、を備え、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱体である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の着脱体において、前記発光手段が発した光を受光した場合に該受光した光を電力に変換して前記第2制御手段に供給する光電力変換手段を更に備えている。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載の着脱体において、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光が入射された場合に、該入射された光を前記透過遮蔽手段、前記第2受光手段、及び前記光電力変換手段の少なくとも1つに導く導光手段を更に備えている。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の着脱体において、前記透過遮蔽手段が前記透過状態において前記発光手段が発した光を受光可能な位置に配置した感光体を更に備え、前記発光手段は、画像形成動作中に前記感光体を除電するための光を発し、前記第2制御手段は、前記画像形成装置の画像形成動作期間と前記第2制御手段が前記第2の送信信号に応じて前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を制御する期間とを除いた期間のうち、前記発光手段が光を発している期間は、前記透過遮蔽手段が前記遮蔽状態に維持されるよう制御する。
【0010】
請求項5の発明は、画像形成動作に用いることが可能な光を発する発光手段と、前記発光手段が発した光を受光するための第1受光手段と、前記発光手段の点灯及び消灯を第1の送信信号に応じて制御する第1制御手段と、を有する画像形成装置本体と、前記発光手段が発した光を受光するための第2受光手段と、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光を前記第1受光手段で受光されるように透過する透過状態と前記第1受光手段で受光されないように遮蔽する遮蔽状態とに制御される透過遮蔽手段と、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段の点灯中に前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を第2の送信信号に応じて制御する第2制御手段と、を有し、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱体と、を備えた画像形成装置である。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載の画像形成装置の前記着脱体に、前記発光手段が発した光を受光した場合に該受光した光を電力に変換して前記第2制御手段に供給する光電力変換手段を更に設けたものである。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5または請求項6記載の画像形成装置の前記着脱体に、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光が入射された場合に、該入射された光を前記透過遮蔽手段、前記第2受光手段、及び前記光電力変換手段の少なくとも1つに導く導光手段を更に設けたものである。
【0013】
請求項8の発明は、請求項5〜請求項7のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記第1制御手段は、画像形成動作期間以外の期間に、前記発光手段の点灯及び消灯を前記第1の送信信号に応じて制御し、前記第2制御手段は、画像形成動作期間以外の期間に、前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を前記第2の送信信号に応じて制御する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項5〜請求項7のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記第1制御手段は、画像形成動作期間に、前記発光手段の点灯及び消灯を前記第1の送信信号に応じて制御し、前記第2制御手段は、画像形成動作期間に、前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を前記第2の送信信号に応じて制御する。
【0015】
請求項10の発明は、請求項5〜請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記着脱体は、前記透過遮蔽手段が前記透過状態において前記発光手段が発した光を受光可能な位置に配置した感光体を更に備え、前記発光手段は、画像形成動作中に前記感光体を除電するための光を発し、前記第2制御手段は、前記画像形成装置の画像形成動作期間と前記第2制御手段が前記第2の送信信号に応じて前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を制御する期間とを除いた期間のうち、前記発光手段が光を発している期間は、前記透過遮蔽手段が前記遮蔽状態に維持されるよう制御する。
【0016】
請求項11の発明は、請求項5〜請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記発光手段は、画像が形成される感光体を除電するための光を発する発光手段、帯電した前記感光体に静電潜像を形成するための光を発する発光手段、及び形成された画像に照射された光の反射光を受光することにより該画像の濃度及び位置の少なくとも一方を測定する測定器に設けられ、該画像に照射する光を発する発光手段、のいずれかである。
【0017】
請求項12の発明は、請求項5〜請求項11のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記第1受光手段は、形成された画像に照射された光の反射光を受光することにより該画像の濃度及び位置の少なくとも一方を測定する測定器に設けられ、該画像に照射する光の反射光を受光する受光手段である。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明によれば、着脱体及び画像形成装置本体の各々に発光手段を設ける場合に比べて、着脱体と画像形成装置本体との光通信に必要な部品数を抑えることができる。
【0019】
請求項2の発明によれば、第2制御手段の動作に必要な電力を発光手段からの光を変換して得ることができる。
【0020】
請求項3の発明によれば、光の強弱及び指向性の有無に関わらず、発光手段の光を必要な位置まで導くことができる。
【0021】
請求項4の発明によれば、感光体の光疲労を抑制することができる。
【0022】
請求項5の発明によれば、着脱体及び画像形成装置本体の各々に発光手段を設ける場合に比べて、着脱体と画像形成装置本体との光通信に必要な部品数を抑えることができる。
【0023】
請求項6の発明によれば、第2制御手段の動作に必要な電力を発光手段からの光を変換して得ることができる。
【0024】
請求項7の発明によれば、光の強弱及び指向性の有無に関わらず、発光手段の光を必要な位置まで導くことができる。
【0025】
請求項8の発明によれば、画像形成動作期間以外の期間に必要な情報を送受信できる。
【0026】
請求項9の発明によれば、画像形成装置の全体の動作時間を短くすることができ、また、画像形成動作中は動作音が生じることから、光通信中に利用者により画像形成装置の電源がオフされる可能性が小さくなり、更にまた、発光手段を感光体の除電ランプとする場合には、感光体の余分な光疲労を抑制することができる。
【0027】
請求項10の発明によれば、感光体の光疲労を抑制することができる。
【0028】
請求項11の発明によれば、画像形成装置本体にもともと備えられている発光手段を光通信のための発光手段として共用することができる。
【0029】
請求項12の発明によれば、画像形成装置本体にもともと備えられている受光手段を第1の受光手段として共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【図2】着脱ユニットが画像形成装置本体に装着された状態での、着脱ユニット及び画像形成装置本体の通信制御系の構成例を示す図である。
【図3】着脱ユニットの制御部及び光通信受光部の回路図の一例である。
【図4】画像形成装置本体から着脱ユニットへの送信信号の波形の一例を示す図である。
【図5】着脱ユニットから画像形成装置本体への送信信号の波形の一例を示す図である。
【図6】(A)は、画像形成装置本体の制御部のCPUが実行する光通信制御処理の一例を示すフローチャートであり、(B)は、着脱ユニットの制御部のCPUが実行する光通信制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】着脱ユニットの制御部のCPUが実行する光制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】光学センサの概略構成図である。
【図9】光学センサの受光部を画像形成装置本体の光通信受光部として用いる場合の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【0032】
本実施の形態に係る画像形成装置は、帯電器で感光体表面を帯電した後、レーザ光の照射により静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像するゼログラフィエンジンをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色について備えたタンデム型の電子写真方式の画像形成装置である。
【0033】
この画像形成装置は、図中矢印Aの方向にて回転する4つの感光体1Y、1M、1C、1Kと、この各感光体の表面を帯電バイアスを印加することにより帯電する帯電器2Y、2M、2C、2Kと、帯電された各感光体表面を各色の画像情報に基づいて変調されたレーザ光Lにより露光し、各感光体上に静電潜像を形成するレーザ光出射部3Y、3M、3C、3Kと、各色現像剤を収容する現像ロール34Y、34M、34C、34Kを各々備え、現像ロール34Y、34M、34C、34Kに現像バイアスを印加することにより各感光体上の静電潜像を各色のトナーで現像して感光体上にトナー像を形成する現像器4Y、4M、4C、4Kと、感光体上の各色トナー像を中間転写体ベルト6に転写する一次転写器5Y、5M、5C、5Kと、中間転写体ベルト6上のトナー像を用紙Pに転写する二次転写器7と、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着器9と、用紙Pを収納する用紙収容部Tと、各感光体の表面をクリーニングするクリーナ(図示せず)と、各感光体表面の残留電荷を除去する(除電する)ための光を発する除電ランプ11Y、11M、11C、11Kと、中間転写体ベルト6表面に転写された画像濃度制御及び画像形成位置調整用の基準画像を検出する光学センサ10と、中間転写体ベルト表面をクリーニングするベルトクリーナ8と、から構成されている。
【0034】
そして、感光体1Yと、帯電器2Yと、現像ロール34Yを含む現像器4Yとは、画像形成装置本体13に対して着脱可能な着脱ユニット12Yを構成する構成部品である。同様に、感光体1Mと、帯電器2Mと、現像ロール34Mを含む現像器4Mとは、着脱ユニット12Mを構成する構成部品であり、感光体1Cと、帯電器2Cと、現像ロール34Cを含む現像器4Cとは、着脱ユニット12Cを構成する構成部品であり、感光体1Kと、帯電器2Kと、現像ロール34Kを含む現像器4Kとは、着脱ユニット12Kを構成する構成部品である。交換時期が到来すると、着脱ユニット12Y、12M、12C、12Kは利用者等により交換される。
【0035】
なお、図1において、画像形成装置本体13は、画像形成装置における着脱ユニット12を除いた部分を指す。
【0036】
ここで、本構成図に示されている画像形成装置における画像形成動作を簡単に説明する。まず、感光体1Y、1M、1C、1Kの表面を帯電器2Y、2M、2C、2Kに帯電バイアスを電源から印加することで予め定められた帯電電位に帯電する。帯電器2Y、2M、2C、2Kによって帯電された感光体1Y、1M、1C、1Kの表面が各色現像器4Y、4M、4C、4K位置に到達した時点で各色現像器4Y、4M、4C、4Kにも電源から予め定められた現像電位となるように現像バイアスが印加される。
【0037】
レーザ光出射部3Y、3M、3C、3Kは、帯電器2Y、2M、2C、2Kにより帯電された感光体1Y、1M、1C、1Kの表面に、外部から受信された画像情報に応じてレーザ光を照射する。
【0038】
各感光体1Y、1M、1C、1Kの表面にレーザ光がラスタ照射されると、各感光体1Y、1M、1C、1K上にはそれぞれ画像情報に対応した静電潜像が形成される。続いて、各色現像器4Y、4M、4C、4Kにより各感光体1Y、1M、1C、1K上の静電潜像がトナーにより現像され、各感光体1Y、1M、1C、1K上にトナー像が形成される。各感光体上に形成されたトナー像は、各一次転写器5Y、5M、5C、5Kにより中間転写体ベルト6に転写される。この中間転写体ベルト6へトナー像の転写が終了した各感光体は、クリーナにより表面に付着した残留トナーなどの付着物がクリーニングされ、除電ランプ11Y、11M、11C、11Kの点灯により残留電荷が除去される。
【0039】
次に、中間転写体ベルト6上のトナー像は、二次転写器7により、用紙収容部Tから送られてくる用紙P上に転写された後、定着器9により用紙P上に転写されたトナー像が定着され所望の画像が得られる。用紙P上へのトナー像の転写が終了した中間転写体ベルト6は、ベルトクリーナ8により表面に付着した残留トナーなどの付着物がクリーニングされ、また帯電器2Y、2M、2C、2Kへの帯電バイアス印加を停止し、各色現像器4Y、4M、4C、4Kへの現像バイアス印加を停止することで、一回の画像形成動作が終了する。
【0040】
なお、Y、M、C、Kの末尾の符号を除いて同じ符号が付された要素は同じ機能を有する要素であるため、以下では、Y、M、C、Kの各色毎の要素を各々区別せずに説明する場合には、各要素の符号末尾にY、M、C、Kの符号を付さずに説明し、各色毎の要素を各々区別して説明する場合には、各要素の符号末尾にY、M、C、Kの符号を付して説明する。
【0041】
図2は、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態での、着脱ユニット12及び画像形成装置本体13の通信制御系の構成例を示す図である。また、図3は、制御部14及び光通信受光部15の回路図の一例である。
【0042】
着脱ユニット12は、感光体1、帯電器2、及び現像器4の他に、制御部14、光通信受光部15、透過遮蔽部16、導光板17及び導光板18を備えている。図2では、帯電器2及び現像器4の図示を省略している。
【0043】
画像形成装置本体13は、図1で説明した構成要素の他に、光通信受光部19及び制御部20を備えている。
【0044】
着脱ユニット12の制御部14は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)21及びトランジスタ22を含んで構成されている。CPU21は、不図示の記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、着脱ユニット12と画像形成装置本体13との光通信に関する制御を含む様々な制御を行う。
【0045】
CPU21には、IN端子と、Vcc端子と、OUT端子とが設けられている。IN端子は、後述する回路15aのフォトトランジスタ23のコレクタに接続され、Vcc端子は、光電力変換回路25に接続され、OUT端子は、トランジスタ22のベースに接続されている。また、トランジスタ22のコレクタは透過遮蔽部16に接続され、エミッタは接地されている。
【0046】
光通信受光部15は、図3に示すように、回路15a及び回路15bを備えている。
【0047】
回路15aは、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で除電ランプ11の光を受光可能なフォトトランジスタ23と、プルアップ抵抗24とを備えている。
【0048】
フォトトランジスタ23のコレクタは、CPU21のIN端子に接続され、エミッタは接地されている。また、プルアップ抵抗24は、CPU21のVcc端子とフォトトランジスタ23のコレクタとを接続する。
【0049】
フォトトランジスタ23は、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で除電ランプ11が点灯すると、該除電ランプ11の光を受光する。フォトトランジスタ23は、閾値以上の光量の光を受光すると電流が流れてONする。フォトトランジスタ23がONの場合には、CPU21のIN端子には電圧Vo(以下、Hレベルの電圧)が供給される。また、フォトトランジスタ23がOFFの場合には、Vcc端子に接続されたプルアップ抵抗24により、CPU21のIN端子には電圧Vcc(Lレベルの電圧)が供給される。
【0050】
回路15bは、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で除電ランプ11の光を受光した場合に、該受光した光を電力に変換する光電力変換回路25(例えば、フォトダイオード等の受光素子及び増幅器から構成される)と、光電力変換回路25で変換された電力を蓄電するコンデンサ27とを備えている。コンデンサ27に蓄積された電力はVcc端子を介してCPU21に供給される。
【0051】
透過遮蔽部16は、例えば液晶シャッターにより構成され、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で、除電ランプ11が発した光が入射されるように配置されている。
【0052】
透過遮蔽部16はトランジスタ22のコレクタに接続されており、トランジスタ22がONすると、透過遮蔽部16は入射した光を感光体1側に出射(透過)する透過状態になり、トランジスタ22がOFFすると、透過遮蔽部16は、入射した光を感光体1側に透過しない遮蔽状態になる。CPU21は、OUT端子を介して制御信号をトランジスタ22のベースに供給してトランジスタ22のON、OFFを制御し、透過遮蔽部16を透過状態及び遮蔽状態に制御する。除電ランプ11が点灯した状態で透過遮蔽部16が透過状態になると、感光体1及び光通信受光部19で除電ランプ11の光が受光可能となり、透過遮蔽部16が遮蔽状態になると、感光体1及び光通信受光部19で除電ランプ11の光が受光不能となる。
【0053】
導光板17は、アクリル板あるいは光ファイバなどにより構成され、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で除電ランプ11が発した光を入射して、該入射した光を透過遮蔽部16及び光通信受光部15に導く。
【0054】
導光板18は、アクリル板あるいは光ファイバなどにより構成され、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で透過遮蔽部16を透過した光を入射して、該入射した光を画像形成装置本体13の光通信受光部19と感光体1とに導く。
【0055】
なお、本実施の形態では、透過遮蔽部16に入射される前の光を受光して電力に変換する光電力変換回路25を構成を例に挙げて説明したが、例えば、光電力変換回路25に含まれる受光素子を感光体1の近傍に配置し、導光板18の反射角度を調整して透過遮蔽部16を透過した光を受光して電力に変換されるように構成してもよい。
【0056】
画像形成装置本体13の光通信受光部19は、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で除電ランプ11が点灯し、且つ透過遮蔽部16が透過状態とされると、着脱ユニット12の導光板17、透過遮蔽部16、及び導光板18を介して該除電ランプ11の光を受光する。光通信受光部19からは、その受光状態に応じた電気信号が制御部20に送出される。具体的には、除電ランプ11の光を受光した場合には、Hレベルの信号が送出され、受光しない場合には、Lレベルの信号が送出される。なお、光通信受光部19の構成を、上記回路15aと同様の構成としてもよい。
【0057】
制御部20は、光通信受光部19及び除電ランプ11に接続されている。制御部20は、除電ランプ11の点灯及び消灯を制御すると共に、光通信受光部19から電気信号が供給される。なお、制御部20は、画像形成装置の画像形成動作全体の制御も行う。
【0058】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を含んで構成されたマイクロコンピュータで構成されていてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで構成されていてもよい。
【0059】
また、着脱ユニット12の制御部14は、ここではCPU21及びトランジスタ22により構成されている場合を例に挙げて説明するが、この制御部14も、ASIC等のハードウェアで構成されていてもよい。
【0060】
次に、着脱ユニット12を画像形成装置本体13に装着した状態で、着脱ユニット12と画像形成装置本体13とで光通信を行う場合の作用について説明する。本実施の形態では、画像形成装置本体13をマスタ、着脱ユニット12をスレーブとして、まず最初にマスタから信号送信を行い、スレーブがマスタから送信された信号に応答するフォーマットで光通信を行う。
【0061】
ここで、光通信により画像形成装置本体13から着脱ユニット12への送信信号、および着脱ユニット12から画像形成装置本体13への送信信号の構成について説明しておく。
【0062】
図4は、画像形成装置本体13から着脱ユニット12への送信信号の波形の一例を示す図である。図4において、(A)が1ビット単位の各波形を拡大した図であり、(B)は、1バイト分のデータフォーマットを示す図であり、(C)は、送信信号全体のフォーマットを示す図である。本実施の形態では、回路15aにより、除電ランプ11が点灯するとHレベルの電気信号が生成され、除電ランプ11が消灯するとLレベルの電気信号が生成される。
【0063】
図4(A)に示すように、制御部20のCPUは、除電ランプ11の点灯開始後、Tp時間経過するまでは除電ランプ11の点灯を維持し、信号送信を開始しない。Tpはパワーリング時間(CPU21が動作するための電力を光電力変換回路25で蓄電するための時間)である。
【0064】
除電ランプ11の点灯開始からTp経過後、制御部20のCPUは、信号送信を開始する。本実施の形態では、1ビットを送信するための時間である1ビット送信タイムスロットTsが予め定められている。CPU21は、除電ランプ11の点灯及び消灯を制御して、このTsの期間に0を示す波形または1を示す波形を生成する。
【0065】
本実施の形態では、Ts開始(HレベルからLレベルへの波形の立ち下がり)から、予め定められた1ビット送信検知時間Tdの期間に、HレベルからLレベルの波形の立ち下がりが出現すれば、そのTsの期間で送信されるビットは「1」を示すビットとなり、予め定められた1ビット送信検知時間Tdの期間に、HレベルからLレベルの波形の立ち下がりが出現しなければ、そのTsの期間で送信されるビットは「0」を示すビットとなる。
【0066】
なお、本実施の形態では8ビット単位でデータを送信するが、図4(B)に示すように、1バイト分のフォーマットを、8ビット(1バイト)のデータ部分に対してパリティビットを付加したフォーマットとする。
【0067】
また、画像形成装置本体13の制御部20のCPUは、図4(C)に示すように、パワーリング時間Tpの経過後、送信先(着脱ユニット12)の識別情報を示す「ID」、送信データ長を示す「LEN」、着脱ユニット12に対する指示(コマンド)を示す「Command」、該コマンドに付属する付属データ「Data1」、「Data2」(ここでは、一例として、2つの付属データを付加した場合を例に挙げたが、付属データの数はこれに限定されない)を順に送信する。そして、最後に、送信誤りを検出するためのチェックサム「Check SUM」を付加して信号送信を終了する。
【0068】
そして、チェックサム「Check SUM」を送信した後、予め定められた応答待ち時間Taだけ除電ランプ11の点灯を維持して信号受信待ちをする。
【0069】
図5は、着脱ユニット12から画像形成装置本体13への送信信号の波形の一例を示す図である。図5において、(A)が1バイト分のデータフォーマットを示す図であり、(B)は、送信信号全体のフォーマットを示す図である。1ビットの送信時間Trは予め定められている。また、1ビット単位の各波形は、図4(A)と同様に生成してもよい。本実施の形態では、光通信受光部19により、除電ランプ11の点灯中に、透過遮蔽部16が透過状態になるとHレベルの電気信号が生成され、透過遮蔽部16が遮蔽状態になるとLレベルの電気信号が生成される。
【0070】
本実施の形態では、着脱ユニット12の送信信号も、8ビット単位でデータを送信するが、図5(A)に示すように、1バイト分のデータフォーマットを、8ビット(1バイト)のデータ部分に対して、該データ部分の先頭に1ビットのスタートビットを付加し、該データ部分の後ろにパリティビット及びストップビットを付加したフォーマットとする。
【0071】
また、着脱ユニット12の制御部14のCPU21は、図5(B)に示すように、送信元(着脱ユニット12)の識別情報を示す「ID」、送信データ長を示す「LEN」、画像形成装置本体13に送信するデータ「Data1」、「Data2」、「Data3」(ここでは、一例として、3つのデータを送信する場合を例に挙げたが、送信データ数はこれに限定されない)を順に送信する。そして、最後に、送信誤りを検出するためのチェックサム「Check SUM」を付加して信号送信を終了する。
【0072】
図6(A)は、画像形成装置本体13の制御部20のCPUが実行する光通信制御処理の一例を示すフローチャートであり、図6(B)は、着脱ユニット12の制御部14のCPU21が実行する光通信制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0073】
まず、画像形成装置本体13の制御部20のCPUは、ステップ100で、除電ランプ11の点灯及び消灯を制御して、着脱ユニット12に対して信号を送信する。着脱ユニット12の光通信受光部15を構成する回路15a及び回路15bは、該除電ランプ11からの光を受光して上記説明したように動作する。
【0074】
ステップ102では、制御部20のCPUは、着脱ユニット12からの信号受信のため、除電ランプ11の点灯を開始し、除電ランプ11の点灯を維持して、着脱ユニット12からの信号を待つ。本実施の形態では、図5(C)に示すように、信号送信後は、予め定められた応答待ち時間Taだけ除電ランプ11の点灯を維持して着脱ユニット12からの信号受信待ちをする。
【0075】
ステップ104では、制御部20のCPUは、着脱ユニット12から信号を受信したか否かを判定する。ここで信号を受信しなかったと判定した場合には、ステップ106で、除電ランプ11の点灯を開始してから、着脱ユニット12から信号を受信することなく応答待ち時間Taが経過したか(タイムアウトしたか)否かを判定する。ここで、タイムアウトしたと判定した場合には、ステップ108で、予め定められたエラー処理を行い、ステップ110で、除電ランプ11を消灯する。一方、ステップ106でタイムアウトせずに着脱ユニット12から信号を受信した場合には(ステップ104、Y)、ステップ108をスキップし、ステップ110で、除電ランプ11を消灯する。なお、着脱ユニット12から信号を受信した場合には、画像形成装置本体13の制御部20のCPUは、信号に含まれる「Check SUM」が示すチェックサムの値と、8ビット単位で付加されたパリティビットの合計とを比較して、送信誤りが生じているか否かを判定するが、ここで送信誤りが生じていると判定した場合には、送信誤りが発生した場合のエラー処理を実行するようにしてもよい。
【0076】
一方、着脱ユニット12の制御部14のCPU21は、除電ランプ11が点灯してから上記パワーリング時間Tp経過するまでに起動し、図6(B)の光通信制御処理を実行する。
【0077】
ステップ200では、CPU21は、画像形成装置本体13から信号を受信するまで待機状態を継続する。CPU21は、ステップ200で、信号を受信したと判定した場合には、ステップ202で、図4(C)で説明した「ID」の内容を確認し、受信した信号が自己の識別情報を示しているか否かを判定する。「ID」が自己の識別情報を示していなかった場合には、ステップ200に戻る。
【0078】
一方、「ID」が自己の識別情報を示していた場合には、CPU21は、ステップ204で、受信したデータに含まれる「Command」と、該コマンドに付属する付属データ「Data1」・・・とに従って、該コマンドが指示する処理(コマンド処理)を実行する。
【0079】
例えば、画像形成装置本体13から送信されたコマンドが、何らかの情報(例えば、トナーの現在の容量、トナーの色等)を要求するコマンドである場合には、画像形成装置本体13に送信する情報を読み出して送信用のフォーマットに変換する等のコマンド処理を行う。また、画像形成装置本体13から送信されたコマンドが、着脱ユニット12に予め設けられている記憶部に何らかの情報の書き込みを要求するコマンドである場合には、該記憶部に情報を書込む等のコマンド処理を行う。
【0080】
ステップ206では、CPU21は、透過遮蔽部16の状態を透過状態及び遮蔽状態に制御して、画像形成装置本体13に対してコマンド処理に応じた信号を送信する。例えば、画像形成装置本体13から要求された情報を示す信号を送信したり、書き込みが正常に終了したことを示す信号を送信したりする。
【0081】
なお、着脱ユニット12のCPU21は、画像形成装置本体13から自分宛の信号を受信した場合には、信号に含まれる「Check SUM」が示すチェックサムの値と、8ビット単位で付加されたパリティビットの合計とを比較して、送信誤りが生じているか否かを判定するが、この判定で送信誤りが生じていると判定した場合には、上記コマンド処理を実行せずに、ステップ206で、エラー通知を送るようにしてもよい。
【0082】
なお、上記実施の形態において光通信を、画像形成動作期間に行ってもよいし、画像形成動作期間以外の期間に行ってもよい。どの期間に光通信を行うかは、画像形成装置の構造に応じて設定するようにしてもよい。例えば、光通信を行う期間が長い場合には、感光体1の光疲労を考慮して画像形成動作期間に行うようにしてもよいし、光通信を行う期間が短い場合には、画像形成動作以外の期間、例えば、画像形成動作を行う前に光通信を行って、例えば不具合があるか否か等を判定し、不具合がなければ画像形成動作に入る構成にしてもよい。
【0083】
また、実施の形態では、透過遮蔽部16が透過状態の場合に、感光体1が除電ランプ11の発した光を受光可能な位置に感光体1を配置した着脱ユニット12を例に挙げて説明したが、感光体1が回転しない期間(画像形成動作期間以外の期間)に何らかの不具合により除電ランプ11の点灯状態が維持されると、感光体1の劣化が早まる場合もあるため、画像形成動作期間と光通信期間(着脱ユニット12から画像形成装置本体13に信号を送信する期間)とを除いた期間は、感光体1に光を照射しないように制御してもよい。
【0084】
図7は、着脱ユニット12の制御部14のCPU21が実行する光制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。この光制御処理は、図6(B)のステップ206の信号送信が終了するまでの期間を除く期間に行われる。
【0085】
ステップ300では、CPU21は、現在、画像形成装置が画像形成動作中か否かを判定する。例えば、感光体1の回転を検出する検出手段(一般的に感光体1の回転制御に用いられるエンコーダであってもよい)で、感光体1が回転していると検出された場合には画像形成動作中であると判定してもよいし、上述した光通信で、画像形成装置本体13から画像形成動作開始を示すコマンド、画像形成動作終了を示すコマンドを着脱ユニット12に送信するようにして、CPU21で、該受信したコマンドに応じて現在画像形成動作中か否かを判定するようにしてもよい。
【0086】
ステップ300で、CPU21が、現在、画像形成装置が画像形成動作中でないと判定した場合には、ステップ302で、現在、除電ランプ11が点灯しているか否かを判定する。これは、光通信受光部15の回路15aからの信号レベルによって判定される。
【0087】
ステップ302で、現在、除電ランプ11が点灯していると判定した場合には、ステップ304で、CPU21は、透過遮蔽部16を遮蔽状態に制御する。
【0088】
CPU21は、ステップ300で、画像形成装置が画像形成動作中であると判定した場合、及びステップ302で、除電ランプ11が消灯していると判定した場合には、ステップ306で、透過遮蔽部16を透過状態に制御する。
【0089】
さらに、上述した実施の形態だけでなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で様々な設計上の変更を行うようにしてもよい。
【0090】
例えば、画像形成装置本体13の光通信受光部19と、光学センサ10の受光部とを共用してもよい。
【0091】
この画像形成装置では、画質向上のため、画像形成装置の起動時や、印刷対象の画像情報に基づく画像形成の前等に、画像濃度調整及び画像位置調整のための基準画像を感光体1に形成して中間転写体ベルト6上に転写し、この基準画像を光学センサ10で検出し、この検出結果に応じて、画像形成条件を制御するようにしている。具体的には、例えば、レーザ光出射部3のレーザパワーを制御して画像濃度を調整したり、レーザ光出射部3の書き込みタイミングを制御して画像形成位置を調整したりする。ここで用いられる光学センサ10を、光通信受光部19として利用する。
【0092】
図8は、光学センサ10の概略構成図である。光学センサ10は、中間転写体ベルト6上の基準画像面や中間転写体ベルト6表面に対して光を照射する発光部30と、不図示のレンズと、レンズを介して基準画像や中間転写体ベルト6表面からの反射光を受光する受光部32とを備えている。発光部30は、LED等により構成し、受光部32は、フォトダイオード等により構成する。また、光学センサ10は、受光部32から出力された電流を電圧に変換する不図示の電流電圧変換器を備え、変換した電圧を上記反射光の検知結果として制御部20のCPUに出力する。
【0093】
図9に、光学センサ10の受光部32を画像形成装置本体13の光通信受光部19として用いる場合の構成例を示す。図9に示すように、着脱ユニット12が画像形成装置本体13に装着された状態で、除電ランプ11が発した光を受光可能な位置から光学センサ10の受光部32の受光領域まで導光板33を配設し、光学センサ10の受光部32で除電ランプ11の光が受光可能となるようにように構成する。
【0094】
さらにまた、上記実施の形態では、光通信のための発光手段に除電ランプ11を用いたが、光通信に用いる発光手段は、着脱ユニット12の外部にあって、画像形成装置本体13に画像形成用に備えられている発光手段であればよく、例えば、光学センサ10の発光部30を用いてもよい。光学センサ10の発光部30を用いる場合には、各着脱ユニット12まで発光部30の光が届くように、導光板を設ける。また、本実施の形態では、感光体1に静電潜像を形成するための光を照射する手段として、レーザ光を出射するレーザ光出射部3を画像形成装置本体13に設けたが、このレーザ光出射部3に代えてLEDプリントヘッド(LPH)を設け、このLPHから出射される光を光通信のための発光手段として用いてもよい。このように、画像形成動作に用いられる発光手段を光通信のための発光手段としても用いることで必要な部品数が抑えられる。
【0095】
さらにまた、上記実施の形態では、導光板17及び導光板18を着脱ユニット12に設けたが、導光板17や導光板18を設けずとも光通信に必要な光が着脱ユニット12及び画像形成装置本体13で受光可能な場合には、導光板17や導光板18を設けない構成としてもよい。ただし、感光体1を除電する除電ランプ11を発光手段として用いる場合には、感光体1全体に光を照射するために予め導光板が設けられていることが多い。従って、このように予め画像形成装置本体13に設けられている導光板を光通信を行う際に用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 感光体
10 光学センサ
11 該除電ランプ
12 着脱ユニット
13 画像形成装置本体
14 制御部
15 光通信受光部
16 透過遮蔽部
17、18 導光板
19 光通信受光部
20 制御部
21 CPU
22 トランジスタ
23 トランジスタ
24 プルアップ抵抗
25 光電力変換回路
27 コンデンサ
30 発光部
32 受光部
33 導光板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成動作に用いることが可能な光を発する発光手段、前記発光手段が発した光を受光するための第1受光手段、及び前記発光手段の点灯及び消灯を第1の送信信号に応じて制御する第1制御手段を有する画像形成装置本体の前記発光手段が発した光を該画像形成装置本体に装着された状態で受光するための第2受光手段と、
前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光を前記第1受光手段で受光されるように透過する透過状態と前記第1受光手段で受光されないように遮蔽する遮蔽状態とに制御される透過遮蔽手段と、
前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段の点灯中に前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を第2の送信信号に応じて制御する第2制御手段と、
を備え、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱体。
【請求項2】
前記発光手段が発した光を受光した場合に該受光した光を電力に変換して前記第2制御手段に供給する光電力変換手段を更に備えた
請求項1に記載の着脱体。
【請求項3】
前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光が入射された場合に、該入射された光を前記透過遮蔽手段、前記第2受光手段、及び前記光電力変換手段の少なくとも1つに導く導光手段を更に備えた
請求項2に記載の着脱体。
【請求項4】
前記透過遮蔽手段が前記透過状態において前記発光手段が発した光を受光可能な位置に配置した感光体を更に備え、
前記発光手段は、画像形成動作中に前記感光体を除電するための光を発し、
前記第2制御手段は、前記画像形成装置の画像形成動作期間と前記第2制御手段が前記第2の送信信号に応じて前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を制御する期間とを除いた期間のうち、前記発光手段が光を発している期間は、前記透過遮蔽手段が前記遮蔽状態に維持されるよう制御する
請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の着脱体。
【請求項5】
画像形成動作に用いることが可能な光を発する発光手段と、
前記発光手段が発した光を受光するための第1受光手段と、
前記発光手段の点灯及び消灯を第1の送信信号に応じて制御する第1制御手段と、
を有する画像形成装置本体と、
前記発光手段が発した光を受光するための第2受光手段と、
前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光を前記第1受光手段で受光されるように透過する透過状態と前記第1受光手段で受光されないように遮蔽する遮蔽状態とに制御される透過遮蔽手段と、
前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段の点灯中に前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を第2の送信信号に応じて制御する第2制御手段と、
を有し、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱体と、
を備えた画像形成装置。
【請求項6】
前記着脱体に、前記発光手段が発した光を受光した場合に該受光した光を電力に変換して前記第2制御手段に供給する光電力変換手段を更に設けた
請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記着脱体に、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記発光手段が発した光が入射された場合に、該入射された光を前記透過遮蔽手段、前記第2受光手段、及び前記光電力変換手段の少なくとも1つに導く導光手段を更に設けた
請求項5または請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1制御手段は、画像形成動作期間以外の期間に、前記発光手段の点灯及び消灯を前記第1の送信信号に応じて制御し、
前記第2制御手段は、画像形成動作期間以外の期間に、前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を前記第2の送信信号に応じて制御する
請求項5〜請求項7のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1制御手段は、画像形成動作期間に、前記発光手段の点灯及び消灯を前記第1の送信信号に応じて制御し、
前記第2制御手段は、画像形成動作期間に、前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を前記第2の送信信号に応じて制御する
請求項5〜請求項7のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記着脱体は、前記透過遮蔽手段が前記透過状態において前記発光手段が発した光を受光可能な位置に配置した感光体を更に備え、
前記発光手段は、画像形成動作中に前記感光体を除電するための光を発し、
前記第2制御手段は、前記画像形成装置の画像形成動作期間と前記第2制御手段が前記第2の送信信号に応じて前記透過遮蔽手段の透過状態及び遮蔽状態を制御する期間とを除いた期間のうち、前記発光手段が光を発している期間は、前記透過遮蔽手段が前記遮蔽状態に維持されるよう制御する
請求項5〜請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記発光手段は、
画像が形成される感光体を除電するための光を発する発光手段、
帯電した前記感光体に静電潜像を形成するための光を発する発光手段、及び
形成された画像に照射された光の反射光を受光することにより該画像の濃度及び位置の少なくとも一方を測定する測定器に設けられ、該画像に照射する光を発する発光手段、
のいずれかである
請求項5〜請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第1受光手段は、形成された画像に照射された光の反射光を受光することにより該画像の濃度及び位置の少なくとも一方を測定する測定器に設けられ、該画像に照射する光の反射光を受光する受光手段である
請求項5〜請求項11のいずれか1項記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−197453(P2010−197453A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39098(P2009−39098)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】