説明

硫酸化多糖類の分析

【課題】不均一な硫酸化多糖類集団の分析およびモニタリング方法。
【解決手段】多糖類を含む組成物試料を分析する方法であって、試料の構造特徴が以下から選択される一つまたは複数の一次産出物を決定することによって提供される方法:a.一つまたは複数の成分糖または二糖の存在または;b.ブロック成分が、複数の糖または多糖で構成される成分である、一つまたは複数のブロック成分の存在または量;c.糖の代表物が、検出可能性を増強するように改変された糖である、一つまたは複数の糖の代表物の存在または量;d.三次元構造の指標、または三次元構造に関連したパラメータの存在または量;およびe.改変された糖が、調製物を作製するために用いられる開始材料に存在するが、調製物を産生する際に変化した糖である、一つまたは複数の改変糖の存在または量。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物の構造特徴を提供して、それによって組成物を分析する段階を含む、多糖類を含む組成物を含む試料を分析する方法。
【請求項2】
構造特徴が、以下から選択される一つまたは複数の一次産出物を決定することによって提供される、請求項1記載の方法:
a.一つまたは複数の成分糖または二糖の存在または量;
b.ブロック成分が、複数の糖または多糖で構成される成分である、一つまたは複数のブロック成分の存在または量;
c.糖の代表物が、検出可能性を増強するように改変された糖である、一つまたは複数の糖の代表物の存在または量;
d.三次元構造の指標、または三次元構造に関連したパラメータの存在または量;および
e.改変された糖が、調製物を作製するために用いられる開始材料に存在するが、調製物を産生する際に変化した糖である、一つまたは複数の改変糖の存在または量。
【請求項3】
構造特徴が、以下から選択される一つまたは複数の二次産出物を決定することによって提供される、請求項1記載の方法:
a.総電荷;
b.電荷/質量比;
c.電荷密度;
d.配列;
e.活性部位の位置;および
f.多分散性。
【請求項4】
構造特徴が、MALDI-MS、ESI-MS、CE、HPLC、FPLC、蛍光測光法、ELISA、NMR UV、色素産生アッセイ法、比色アッセイ法、他の分光光度技術からなる群より選択される一つまたは複数の方法によって決定される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
組成物が、ヘパリン、合成ヘパリン、およびLMWHからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
組成物が一つまたは複数のタグをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
組成物が、抗体、レクチン、またはタンパク質をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
組成物が完全または不完全に消化される、請求項1記載の方法。
【請求項9】
組成物が化学的に消化される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
組成物が酵素的に消化される、請求項8記載の方法。
【請求項11】
酵素的消化がヘパリン分解酵素によって行われる、請求項10記載の方法。
【請求項12】
ヘパリン分解酵素が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、ヘパリナーゼIV、へパラナーゼならびにその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
化学的消化が、H2O2、Cu+およびH2O2、亜硝酸イソアミル、亜硝酸、ベンジルエステル、またはアルカリ処理からなる群より選択される化学物質によって行われる、請求項9記載の方法。
【請求項14】
以下の段階をさらに含む、請求項1記載の方法:
a.それぞれの組成物の構造特徴を決定するために複数の組成物を分析する段階;
b.それぞれの組成物の生物活性を検出する段階;
c.組成物の構造特徴を検出された生物活性と比較する段階;および
d.生物活性を構造特徴またはその成分と相関させる段階。
【請求項15】
生物活性が、望ましくない細胞成長または増殖;細胞遊走、接着、または活性化;脈管新生;血管新生;凝固;および炎症プロセスのような細胞活性に及ぼす作用からなる群より選択される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
生物活性に、抗第Xa因子活性、抗第IIa因子活性、FGF結合、プロタミン中和、またはPF4結合が含まれる、請求項14記載の方法。
【請求項17】
特定の適応のためのヘパリン、合成ヘパリン、またはLMWH調製物を設計するために相関情報を用いることをさらに含む、請求項14記載の方法。
【請求項18】
特定の適応が、腎障害、癌、炎症、アルツハイマー病、自己免疫、股関節骨折を含む骨折、および移植からなる群より選択される、請求項17記載の方法。
【請求項19】
ヒトまたは動物被験体が、血栓症のような凝固関連疾患、心血管疾患、血管疾患、もしくは心房細動;偏頭痛、アテローム性動脈硬化症;自己免疫疾患もしくはアトピー障害のような炎症障害;アレルギー;喘息、気腫、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、嚢胞性線維症、もしくは肺再潅流損傷のような呼吸器障害;癌もしくは転移障害;眼の血管形成障害のような血管新生障害、骨粗鬆症、乾癬、および関節炎;アルツハイマー病からなる群より選択される病態を有するか、そのリスクがあるか、もしくはそれらから回復途中であるか、または、外科技法、臓器移植、整形外科手術、股関節骨折のような骨折の治療、股関節置換、膝関節置換、経皮冠動脈介入(PCI)、ステント留置、血管形成術、冠動脈バイパス移植手術(CABG)を受けているかもしくは受けたことがある、請求項17記載の方法。
【請求項20】
特定の適応に、細胞増殖もしくは増殖;脈管新生;血管新生;細胞遊走、接着、または活性化;および炎症プロセスのような細胞活性が含まれる、請求項17記載の方法。
【請求項21】
以下の段階を含む、生物学的同等性を決定する方法:
a.第一の組成物の構造特徴を提供または決定する段階;
b.第一の組成物の生物学的利用能を提供または決定する段階;
c.第二の組成物の構造特徴を提供または決定する段階;
d.第二の組成物の生物学的利用能を提供または決定する段階;および
e.第一の組成物および第二の組成物の構造組成および生物学的利用能を比較して、このように組成物の生物学的同等性を決定する段階。
【請求項22】
生物学的利用能が、以下を含む方法によって決定される、請求項20記載の方法:
a.一つまたは複数の被験体における組成物の吸収特性を決定する段階;および
b.一つまたは複数の被験体における組成物の消失特性を決定する段階。
【請求項23】
被験体がヒトもしくは動物被験体または実験動物である、請求項22記載の方法。
【請求項24】
以下を含む、多糖類薬物を分析する方法:
a.予め選択した患者反応の第一のレベルを有する薬物の第一のバッチに関する、第一の構造特徴を決定する段階;
b.予め選択した患者反応の第二のレベルを有する薬物の第二のバッチに関する、第二の構造特徴を決定する段階;および
c.第一と第二の構造特徴決定を比較して、予め選択した患者反応レベルを有する薬物の性質間の相関の有無を決定する段階。
【請求項25】
多糖類薬物がヘパリン、合成ヘパリン、またはLMWHである、請求項24記載の方法。
【請求項26】
予め選択した患者反応が、薬物に対する陰性または陽性反応の予め選択したレベルである、請求項24記載の方法。
【請求項27】
望ましくない患者反応が比較的高レベルである薬物の第一のバッチの構造特徴を決定する段階、望ましくない患者反応が比較的低レベルである薬物の第二のバッチの構造特徴を決定する段階、および患者反応の高レベルまたは低レベルに相関した一次または二次産出物を選択する段階を含む、請求項24記載の方法。
【請求項28】
以下を含む、多糖類の混合集団を含む組成物を分析する方法:
a.組成物または組成物を含む試料を提供する段階;および
b.以下の一つまたは複数であるか否かを決定して、それによって組成物を分析する段階:組成物において、ΔU2SHNS,6Sが予め選択した範囲で存在する;ΔU2SHNSが予め選択した範囲で存在する;ΔUHNS,6Sが予め選択した範囲で存在する;ΔU2SHNAc,6Sが予め選択した範囲で存在する;ΔUHNSが予め選択した範囲で存在する;ΔU2SHNAcが予め選択した範囲で存在する;ΔUHNAc,6Sが予め選択した範囲で存在する;またはΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3S、またはその混合物が予め選択した範囲で存在する。
【請求項29】
以下の段階を含む、多糖類の混合集団を含む組成物を分析する方法:
a.組成物または組成物を含む試料を提供する段階;および
b.以下の一つまたは複数であるか否かを決定して、それによって組成物を分析する段階:組成物において、ΔU2SHNS,6Sが15〜85モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNSが0.1〜20モル%の範囲で存在する;ΔUHNS,6Sが0.1〜20モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNAc,6Sが0.1〜10モル%の範囲で存在する;ΔUHNSが0.1〜10モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNAcが0.1〜5モル%の範囲で存在する;ΔUHNAc,6Sが0.1〜15モル%の範囲で存在する;またはΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3Sまたはその混合物が0.1〜20モル%の範囲で存在する。
【請求項30】
決定する段階に、一つまたは複数の非天然の糖が0.1〜5モル%、0.1〜2.5モル%、または0.1〜1モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項31】
決定する段階に、ピーク9が0.1〜5モル%、0.1〜2.5モル%、または0.1〜1モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項32】
決定する段階に、ピーク10が0.1〜5モル%、0.1〜2.5モル%、または0.1〜1モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項33】
決定する段階に、ピーク11が0.1〜10モル%、1〜5モル%、または2〜4モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項34】
多糖類がグリコサミノグリカンである、請求項29記載の方法。
【請求項35】
グリコサミノグリカンがHLGAGである、請求項34記載の方法。
【請求項36】
HLGAGが未分画ヘパリンである、請求項35記載の方法。
【請求項37】
HLGAGが分画ヘパリンである、請求項35記載の方法。
【請求項38】
分画ヘパリンがLMWHである、請求項37記載の方法。
【請求項39】
LMWHがエノキサパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項40】
LMWHがダルテパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項41】
LMWHがアルデパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項42】
LMWHがセルトパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項43】
LMWHがパルナパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項44】
LMWHがチンザパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項45】
LMWHがナドロパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項46】
LMWHがレビパリンである、請求項38記載の方法。
【請求項47】
LMWHがフォンダパリヌクスである、請求項38記載の方法。
【請求項48】
決定が以下の段階を含む、請求項29記載の方法:
a.任意にHLGAGを分画する段階;
b.少なくとも一つの薬剤によってHLGAGを消化する段階;および
c.消化したHLGAGの分子量を決定する段階。
【請求項49】
薬剤が酵素である、請求項48記載の方法。
【請求項50】
酵素がヘパリン分解酵素である、請求項49記載の方法。
【請求項51】
ヘパリン分解酵素が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、ヘパリナーゼIV、へパラナーゼ、ならびにその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択される、請求項50記載の方法。
【請求項52】
薬剤が化学物質、例えば、H2O2、Cu+およびH2O2、亜硝酸イソアミル、亜硝酸、ベンジルエステル、またはアルカリ処理からなる群より選択される化学物質である、請求項48記載の方法。
【請求項53】
決定する段階に、以下であるか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法:ΔU2SHNS,6Sが組成物において15〜85モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNSが0.1〜20モル%の範囲で存在する;ΔUHNS,6Sが0.1〜20モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNAc,6Sが0.1〜10モル%の範囲で存在する;ΔUHNSが0.1〜10モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNAcが0.1〜5モル%の範囲で存在する;ΔUHNAc,6Sが0.1〜15モル%の範囲で存在する;およびΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3Sまたはその混合物が0.1〜20モル%の範囲で存在する。
【請求項54】
決定する段階に、以下の二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、または七つであるか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法:組成物において、ΔU2SHNS,6Sが15〜85モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNSが0.1〜20モル%の範囲で存在する;ΔUHNS,6Sが0.1〜20モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNAc,6Sが0.1〜10モル%の範囲で存在する;ΔUHNSが0.1〜10モル%の範囲で存在する;ΔU2SHNAcが0.1〜5モル%の範囲で存在する;ΔUHNAc,6Sが0.1〜15モル%の範囲で存在する;またはΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3Sまたはその混合物が0.1〜20モル%の範囲で存在する。
【請求項55】
決定する段階に、ΔU2SHNS,6Sが45〜80モル%、50〜75モル%、55〜70モル%、または60〜65モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項56】
決定する段階に、ΔU2SHNSが2〜15モル%、5〜10モル%、または6〜9モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項57】
決定する段階に、ΔUHNS,6Sが5〜18モル%、7〜15モル%、または10〜12モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項58】
決定する段階に、ΔU2SHNAc,6Sが0.5〜7.5モル%、1〜5モル%、または1.5〜3モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項59】
決定する段階に、ΔUHNSが1〜7モル%、2〜5モル%、または3〜4モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項60】
決定する段階に、ΔU2SHNAcが0.1〜5モル%、0.5〜3モル%、または1〜2.5モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項61】
決定する段階に、ΔUHNAc,6Sが0.1〜12モル%、0.5〜10モル%、または1〜6モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項62】
決定する段階に、ΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3Sまたはその混合物が1〜15モル%、2〜10モル%、3〜8モル%、または5〜7%の範囲で存在するか否かを決定する段階が含まれる、請求項29記載の方法。
【請求項63】
試料が、ヒトまたは動物被験体、実験動物、細胞、または市販の多糖類調製物、例えばUFHもしくはLMWH、例えばエノキサパリンに由来する、請求項28記載の方法。
【請求項64】
市販の多糖類調製物がUFHまたはLMWHである、請求項63記載の方法。
【請求項65】
LMWHがエノキサパリン、ダルテパリン、アルデパリン、セルトパリン、パルナパリン、チンザパリン、ナドロパリン、レビパリン、またはフォンダパリヌクスである、請求項64記載の方法。
【請求項66】
細胞または被験体における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターする段階が含まれる、請求項28記載の方法。
【請求項67】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項1記載の方法。
【請求項68】
決定の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項67記載の方法。
【請求項69】
決定結果を予め選択された値、例えば参照標準値と比較する段階をさらに含む、請求項68記載の方法。
【請求項70】
試料の一つまたは複数の生物活性を検出する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項71】
測定される生物活性に、望ましくない細胞成長または増殖;細胞遊走、接着、または活性化;脈管新生;血管新生;凝固;HIT性向;および炎症プロセスのような細胞活性に及ぼす作用が含まれる、請求項70記載の方法。
【請求項72】
測定される生物活性に、抗第Xa因子活性、抗第IIa因子活性、FGF結合、プロタミン中和、またはPF4結合が含まれる、請求項70記載の方法。
【請求項73】
一つまたは複数の生物活性を試料の構造特徴に相関させる段階をさらに含む、請求項70記載の方法。
【請求項74】
生物活性を構造特徴に相関させる情報を有する参照標準値を作製する段階をさらに含む、請求項70記載の方法。
【請求項75】
以下の段階を含む、LMWH調製物の活性レベルを予測する方法:
a.LMWH調製物の構造特徴を決定する段階;
b.決定された構造特徴を請求項74記載の参照標準値と比較して、それによってLMWH調製物の活性レベルを予測する段階。
【請求項76】
活性が、望ましくない細胞成長または増殖;細胞遊走、接着、または活性化;脈管新生;血管新生;凝固;および炎症プロセスのような細胞活性に及ぼす作用からなる群より選択される、請求項75記載の方法。
【請求項77】
活性が、抗第Xa因子活性、抗第IIa因子活性、FGF結合、プロタミン中和、またはPF4結合からなる群より選択される、請求項75記載の方法。
【請求項78】
以下の段階を含む、選択された生物活性を有するヘパリンの試料を分析する方法:
a.試料を提供する段階;および
b.選択された活性に相関することが知られている成分が試料中に存在するか否かを決定して、それによって試料を分析する段階。
【請求項79】
成分レベルを決定する段階をさらに含む、請求項78記載の方法。
【請求項80】
測定される生物活性に、望ましくない細胞成長または増殖;細胞遊走、接着、または活性化;脈管新生;血管新生;凝固;および炎症プロセスのような細胞活性に及ぼす作用が含まれる、請求項78記載の方法。
【請求項81】
測定される生物活性に、抗第Xa因子活性、抗第IIa因子活性、FGF結合、プロタミン中和、またはPF4結合が含まれる、請求項78記載の方法。
【請求項82】
U2SHNS,6Sの存在が、PF4結合活性の指標である、請求項78記載の方法。
【請求項83】
U2SHNS,6Sが、0.1〜100モル%の範囲で存在する、請求項82記載の方法。
【請求項84】
ΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3S、またはその混合物の存在が抗第Xa因子活性の指標である、請求項78記載の方法。
【請求項85】
ΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3Sまたはその混合物が、0.1〜100モル%の範囲で存在する、請求項84記載の方法。
【請求項86】
試料が、ヒトまたは動物被験体、実験動物、細胞、または市販の多糖類調製物、例えばUFHまたはLMWH、例えばエノキサパリンに由来する、請求項78記載の方法。
【請求項87】
ヒトまたは動物被験体が、外科的介入、例えば血管形成術、ステント留置、心肺バイパス技法、組織または臓器移植、冠動脈再生術、整形外科手術、股関節骨折のような骨折の治療、股関節置換、膝関節置換、PCI、および人工器官置換手術を受けているか、受けるリスクがあるか、またはそれらから回復途中である、請求項86記載の方法。
【請求項88】
ヒトまたは動物被験体が、血液またはGFRまたは尿中のRFI、尿素、クレアチニン、リン、GFR、またはBUNレベルによって測定した場合に異常な腎機能を有する患者である、請求項86記載の方法。
【請求項89】
ヒトまたは動物被験体が、ヘパリンまたはLMWHの投与に関連した合併症を有するかまたは有するリスクがある、請求項86記載の方法。
【請求項90】
ヘパリンまたはLMWHの投与に関連した合併症がHITである、請求項89記載の方法。
【請求項91】
ヒトまたは動物被験体が、過体重または肥満、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の過体重である被験体である、請求項86記載の方法。
【請求項92】
ヒトまたは動物被験体が、極めて痩せているかもしくは虚弱である、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の低体重であるか、または免疫不全症を罹患している、請求項86記載の方法。
【請求項93】
免疫不全症がHIV/AIDSである、請求項92記載の方法。
【請求項94】
ヒト被験体が小児患者である、請求項86記載の方法。
【請求項95】
ヒトまたは動物被験体が妊娠している、請求項86記載の方法。
【請求項96】
ヒトまたは動物被験体が脊髄または硬膜外血腫を有する患者である、請求項86記載の方法。
【請求項97】
ヒト被験体が人工心臓弁を有する患者である、請求項86記載の方法。
【請求項98】
ヒトまたは動物被験体がATIII欠損または異常を有する、請求項86記載の方法。
【請求項99】
ヒトまたは動物被験体が第Xa因子欠損または異常を有する、請求項86記載の方法。
【請求項100】
細胞または被験体、例えば実験動物における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターする段階をさらに含む、請求項78記載の方法。
【請求項101】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項78記載の方法。
【請求項102】
決定の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項101記載の方法。
【請求項103】
測定結果を予め選択した値、例えば参照標準値と比較する段階をさらに含む、請求項78記載の方法。
【請求項104】
以下の段階を含む、LMWHの試料を分析する方法:
a.試料を提供する段階;および
b.非天然の糖、例えば改変糖が試料に存在するか否かを決定して、それによって試料を分析する段階。
【請求項105】
非天然の糖がp9、p10、およびp11からなる群より選択される、請求項104記載の方法。
【請求項106】
非天然の糖がピーク9を含む、請求項105記載の方法。
【請求項107】
非天然の糖がピーク10を含む、請求項105記載の方法。
【請求項108】
非天然の糖がピーク11を含む、請求項105記載の方法。
【請求項109】
試料が、ヒトまたは動物被験体、実験動物、細胞、または市販の多糖類調製物、例えばUFHまたはLMWH、例えばエノキサパリンに由来する、請求項105記載の方法。
【請求項110】
ヒトまたは動物被験体が、血栓症のような凝固関連疾患、心血管疾患、血管疾患、もしくは心房細動;偏頭痛、アテローム性動脈硬化症;自己免疫疾患またはアトピー障害のような炎症障害;アレルギー;喘息、気腫、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、嚢胞性線維症、もしくは肺再潅流損傷のような呼吸器障害;癌もしくは転移障害;眼の血管形成障害のような血管新生障害、骨粗鬆症、乾癬、および関節炎;アルツハイマー病からなる群より選択される病態を有するか、そのリスクがあるか、もしくはそれから回復途中であるか、または、外科技法、臓器移植、整形外科手術、股関節骨折のような骨折の治療、股関節置換、膝関節置換、経皮冠動脈介入(PCI)、ステント留置、血管形成術、冠動脈バイパス移植手術(CABG)を受けているかもしくは受けたことがある、請求項109記載の方法。
【請求項111】
ヒトまたは動物被験体が、血液または尿中のRFI、尿素、クレアチニン、リン、GFR、またはBUNレベルによって測定した場合に異常な腎機能を有する患者である、請求項109記載の方法。
【請求項112】
ヒトまたは動物被験体が、ヘパリンまたはLMWHの投与に関連した合併症、例えばHITを有するかまたは有するリスクがある、請求項109記載の方法。
【請求項113】
ヒトまたは動物被験体が、過体重または肥満、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の過体重である被験体である、請求項109記載の方法。
【請求項114】
ヒトまたは動物被験体が、極めて痩せているかもしくは虚弱である、例えば20、30、40、50ポンドもしくはそれ以上の低体重であるか、または免疫不全症を罹患している被験体である、請求項109記載の方法。
【請求項115】
ヒト被験体が小児患者である、請求項109記載の方法。
【請求項116】
ヒトまたは動物被験体が妊娠している、請求項109記載の方法。
【請求項117】
ヒトまたは動物被験体が脊髄または硬膜外血腫を有する患者である、請求項109記載の方法。
【請求項118】
ヒト被験体が人工心臓弁を有する患者である、請求項109記載の方法。
【請求項119】
細胞または被験体における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターする段階をさらに含む、請求項104記載の方法。
【請求項120】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項104記載の方法。
【請求項121】
決定の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項120記載の方法。
【請求項122】
決定結果を、予め選択した値と比較することをさらに含む、請求項121記載の方法。
【請求項123】
予め選択した値が参照標準値である、請求項122記載の方法。
【請求項124】
20%未満もしくはそれに等しい部分が<2000 Da種であり、68%を超えるもしくはそれに等しい部分が2000〜8000 Da種であり、かつ18%未満もしくはそれに等しい部分が>8000 Da種である多糖類集団、または市販のエノキサパリン調製物において認められるものと同じ多糖類集団であって、好ましくは平均分子量が約4500 Daである多糖類集団が試料に含まれる、請求項104記載の方法。
【請求項125】
試料が約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項104記載の方法。
【請求項126】
試料のpHが5.5〜7.5である、請求項104記載の方法。
【請求項127】
試料の一つまたは複数の成分がタグを付けられるか、または標識される、請求項104記載の方法。
【請求項128】
以下の段階を含む、試料または被験体を分析する方法:
a.試料を提供する段階;
b.ΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、もしくはΔUHNS,6SGHNS,3S、またはその断片もしくは複数の断片からなる群より選択される一つまたは複数の成分が試料中に存在するか否かを決定する段階;および
c.任意に、成分または複数成分のレベルを測定して、それによって被験体をモニターする段階。
【請求項129】
試料が被験体に由来する、請求項128記載の方法。
【請求項130】
試料がヒトもしくは動物被験体または実験動物に由来する、請求項129記載の方法。
【請求項131】
被験体にヘパリンを投与する前に、基準値を確立する段階をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項132】
ΔU2SHNS,6S;ΔU2SHNS;ΔUHNS,6S;ΔU2SHNAc,6S;ΔUHNS;ΔU2SHNAc;またはΔUHNAc,6Sが試料中に存在するか否かを決定する段階をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項133】
ピーク9、ピーク10、またはピーク11の一つまたは複数の成分が試料中に存在するか否かを決定する段階をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項134】
ヘパリンがUFHを含む、請求項128記載の方法。
【請求項135】
ヘパリンがLMWHを含む、請求項128記載の方法。
【請求項136】
ヘパリンが抗第Xa因子活性を有するLMWHを含む、請求項128記載の方法。
【請求項137】
LMWHが、M118、M115、M411、M108、M405、M312、エノキサパリン;ダルテパリン;セルトパリン;アルデパリン;ナドロパリン;パルナパリン;レビパリン;チンザパリン、またはフォンダパリヌクスからなる群より選択される、請求項135記載の方法。
【請求項138】
試料が体液を含む、請求項128記載の方法。
【請求項139】
体液が血液を含むか、または血液に由来する、請求項138記載の方法。
【請求項140】
体液が尿を含む、請求項138記載の方法。
【請求項141】
予め選択された時間間隔で段階a〜cを1回または複数回反復することをさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項142】
予め選択した時間間隔が2〜24時間毎、4〜12時間毎、6〜10時間毎、または連続的モニタリングである、請求項141記載の方法。
【請求項143】
細胞または被験体、例えば実験動物における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターする段階をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項144】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項128記載の方法。
【請求項145】
決定の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項144記載の方法。
【請求項146】
決定結果を予め選択した値と比較する段階をさらに含む、請求項128記載の方法。
【請求項147】
予め選択された値が参照標準値である、請求項146記載の方法。
【請求項148】
決定が以下の段階を含む、請求項128記載の方法:
a.試料を精製する段階;
b.任意に試料を分画する段階;
c.試料に少なくとも一つの薬剤を接触させる段階;および
d.消化した試料の構造特徴を決定する段階。
【請求項149】
薬剤が酵素である、請求項148記載の方法。
【請求項150】
酵素がヘパリン分解酵素である、請求項149記載の方法。
【請求項151】
ヘパリン分解酵素が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、ヘパリナーゼIV、へパラナーゼならびにその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択される、請求項150記載の方法。
【請求項152】
薬剤が化学物質である、請求項151記載の方法。
【請求項153】
薬剤が、H2O2、Cu+およびH2O2、亜硝酸イソアミル、亜硝酸、ベンジルエステルまたはアルカリ処理からなる群より選択される化学物質である、請求項152記載の方法。
【請求項154】
決定する段階が以下の段階を含む、請求項128記載の方法:
a.任意に試料を精製する段階;
b.成分の一つまたは複数に対して特異的な試薬に試料を接触させる段階;;および
c.成分に対する抗体の結合を検出して、それによって成分の存在を決定する段階。
【請求項155】
成分の一つまたは複数に対して特異的な試薬がペプチド、タンパク質、レクチン、または抗体である、請求項154記載の方法。
【請求項156】
決定が、ΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、ΔUHNS,6SGHNS,3S、またはその断片もしくは複数の断片からなる群より選択される一つまたは複数の成分が、0.1〜20モル%の範囲で存在するか否かを決定する段階を含む、請求項154記載の方法。
【請求項157】
ヒトまたは動物被験体が、血栓症のような凝固関連疾患、心血管疾患、血管疾患、もしくは心房細動;偏頭痛、アテローム性動脈硬化症;自己免疫疾患またはアトピー障害のような炎症障害;アレルギー;喘息、気腫、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、嚢胞性線維症、もしくは肺再潅流損傷のような呼吸器障害;癌もしくは転移障害;眼の血管形成障害のような血管新生障害、骨粗鬆症、乾癬、および関節炎;アルツハイマー病からなる群より選択される病態を有するか、そのリスクがあるか、もしくはそれから回復途中であるか、または、外科技法、臓器移植、整形外科手術、股関節骨折のような骨折の治療、股関節置換、膝関節置換、経皮冠動脈介入(PCI)、ステント留置、血管形成術、冠動脈バイパス移植手術(CABG)を受けているかもしくは受けたことがある、請求項130記載の方法。
【請求項158】
ヒトまたは動物被験体が、血液または尿中のRFI、尿素、クレアチニン、リン、GFR、またはBUNレベルによって測定した場合に異常な腎機能を有する患者である、請求項130記載の方法。
【請求項159】
ヒトまたは動物被験体が、ヘパリンまたはLMWHの投与に関連した合併症、例えばHITを有するかまたは有するリスクがある、請求項130記載の方法。
【請求項160】
ヒトまたは動物被験体が、過体重または肥満、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の過体重である被験体である、請求項130記載の方法。
【請求項161】
ヒトまたは動物被験体が、極めて痩せているかもしくは虚弱である、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の低体重であるか、または免疫不全症を罹患している被験体である、請求項130記載の方法。
【請求項162】
ヒト被験体が小児患者である、請求項130記載の方法。
【請求項163】
ヒトまたは動物被験体が妊娠している、請求項130記載の方法。
【請求項164】
ヒトまたは動物被験体が脊髄または硬膜外血腫を有する患者である、請求項130記載の方法。
【請求項165】
ヒト被験体が人工心臓弁を有する患者である、請求項130記載の方法。
【請求項166】
20%未満もしくはそれに等しい部分が<2000 Da種であり、68%を超えるもしくはそれに等しい部分が2000〜8000 Da種であり、かつ18%未満もしくはそれに等しい部分が>8000 Da種である多糖類集団、または市販のエノキサパリン調製物において認められるものと同じ多糖類集団であって、好ましくは平均分子量が約4500 Daである多糖類集団が試料に含まれる、請求項116記載の方法。
【請求項167】
多糖類、例えばLMWHが約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項166記載の方法。
【請求項168】
試料のpHが5.5〜7.5である、請求項166記載の方法。
【請求項169】
試料の一つまたは複数の成分がタグを付けられるか、または標識される、請求項128記載の方法。
【請求項170】
以下の段階を含む、試料を分析する方法:
a.試料を提供する段階;
b.抗第IIa因子活性に関連することが知られている一つまたは複数の構造特徴産出物が試料中に存在するか否かを決定する段階;および
c.任意に、成分または複数の成分のレベルを決定して、それによって試料または被験体を分析する段階。
【請求項171】
試料が被験体に由来する、請求項170記載の方法。
【請求項172】
被験体がヒトもしくは動物被験体または実験動物である、請求項171記載の方法。
【請求項173】
被験体が抗第IIa因子活性を有するヘパリンを投与されている、請求項170記載の方法。
【請求項174】
抗第IIa因子活性に関連した構造特徴産出物が、一つまたは複数の他の二糖単位と共にΔUHNAc,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNS,6SGHNS,3S,6S、ΔUHNAc,6SGHNS,3S、またはΔUHNS,6SGHNS,3Sの少なくとも一つを含む多糖類である、請求項170記載の方法。
【請求項175】
被験体にヘパリンを投与する前に成分または複数の成分の基準値を確立する段階をさらに含む、請求項170記載の方法。
【請求項176】
細胞または被験体における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターする段階をさらに含む、請求項170記載の方法。
【請求項177】
被験体が実験動物である、請求項176記載の方法。
【請求項178】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項170記載の方法。
【請求項179】
決定の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項178記載の方法。
【請求項180】
決定の結果を予め選択した値と比較する段階をさらに含む、請求項170記載の方法。
【請求項181】
予め選択した値が参照標準値である、請求項179記載の方法。
【請求項182】
ヘパリンがUFHを含む、請求項170記載の方法。
【請求項183】
ヘパリンがLMWHを含む、請求項170記載の方法。
【請求項184】
ヘパリンが抗第IIa因子活性を有するLMWHを含む、請求項170記載の方法。
【請求項185】
LMWHが、M118、M115、M411、M108、M405、M312、エノキサパリン;ダルテパリン;セルトパリン;アルデパリン;ナドロパリン;パルナパリン;レビパリン;チンザパリン、およびフォンダパリヌクスからなる群より選択される、請求項184記載の方法。
【請求項186】
試料が体液を含む、請求項170記載の方法。
【請求項187】
体液が血液を含むか、または血液に由来する、請求項186記載の方法。
【請求項188】
体液が尿を含む、請求項186記載の方法。
【請求項189】
予め選択された時間間隔で段階a〜cを1回または複数回反復する段階をさらに含む、請求項170記載の方法。
【請求項190】
予め選択した時間間隔が2〜24時間毎、4〜12時間毎、6〜10時間毎、または連続的である、請求項189記載の方法。
【請求項191】
決定が以下の段階を含む、請求項170記載の方法:
a.試料を精製する段階;
b.任意に試料を分画する段階;
c.試料を少なくとも一つの薬剤に接触させる段階;
d.消化した試料の構造特徴を決定する段階。
【請求項192】
薬剤が酵素である、請求項191記載の方法。
【請求項193】
酵素がヘパリン分解酵素である、請求項192記載の方法。
【請求項194】
ヘパリン分解酵素が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、ヘパリナーゼIV、へパラナーゼ、ならびにその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択される、請求項193記載の方法。
【請求項195】
薬剤が、例えばH2O2もしくはCu+およびH2O2による酸化的解重合、亜硝酸イソアミルもしくは亜硝酸による脱アミノ切断、またはアルカリ処理もしくはヘパリナーゼによるヘパリンのベンジルエステルを用いたβ-脱離切断からなる群より選択される化学物質である、請求項191記載の方法。
【請求項196】
決定する段階が以下の段階を含む、請求項191記載の方法:
a.任意に試料を精製する段階;
b.成分の一つまたは複数に対して特異的な抗体に試料を接触させる段階;;および
c.成分に対する抗体の結合を検出する段階
d.それによって成分の存在を決定する段階。
【請求項197】
ヒトまたは動物被験体が、血栓症のような凝固関連疾患、心血管疾患、血管疾患、もしくは心房細動;偏頭痛、アテローム性動脈硬化症;自己免疫疾患またはアトピー障害のような炎症障害;アレルギー;喘息、気腫、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、嚢胞性線維症、もしくは肺再潅流損傷のような呼吸器障害;癌もしくは転移障害;眼の血管形成障害のような血管新生障害、骨粗鬆症、乾癬、および関節炎;アルツハイマー病からなる群より選択される病態を有するか、そのリスクがあるか、もしくはそれから回復途中であるか、または、外科技法、臓器移植、整形外科手術、股関節骨折のような骨折の治療、股関節置換、膝関節置換、経皮冠動脈介入(PCI)、ステント留置、血管形成術、冠動脈バイパス移植手術(CABG)を受けているかもしくは受けたことがある、請求項191記載の方法。
【請求項198】
ヒトまたは動物被験体が、血液または尿中のRFI、尿素、クレアチニン、リン、GFR、またはBUNレベルによって測定した場合に異常な腎機能を有する患者である、請求項191記載の方法。
【請求項199】
ヒトまたは動物被験体が、ヘパリンまたはLMWHの投与に関連した合併症、例えばHITを有するかまたは有するリスクがある、請求項191記載の方法。
【請求項200】
ヒトまたは動物被験体が、過体重または肥満、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の過体重である被験体である、請求項191記載の方法。
【請求項201】
ヒトまたは動物被験体が、極めて痩せているかもしくは虚弱である、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の低体重であるか、または免疫不全症を罹患している被験体である、請求項191記載の方法。
【請求項202】
ヒト被験体が小児患者である、請求項191記載の方法。
【請求項203】
ヒトまたは動物被験体が妊娠している、請求項191記載の方法。
【請求項204】
ヒトまたは動物被験体が脊髄または硬膜外血腫を有する患者である、請求項191記載の方法。
【請求項205】
ヒト被験体が人工心臓弁を有する患者である、請求項191記載の方法。
【請求項206】
細胞または被験体、例えば実験動物における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターする段階をさらに含む、請求項191記載の方法。
【請求項207】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項191記載の方法。
【請求項208】
決定の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項207記載の方法。
【請求項209】
決定結果を予め選択した値と比較する段階をさらに含む、請求項191記載の方法。
【請求項210】
予め選択された値が参照標準値である、請求項209記載の方法。
【請求項211】
20%未満もしくはそれに等しい部分が<2000 Da種であり、68%を超えるもしくはそれに等しい部分が2000〜8000 Da種であり、かつ18%未満もしくはそれに等しい部分が>8000 Da種である多糖類集団、または市販のエノキサパリン調製物において認められるものと同じ多糖類集団であって、好ましくは平均分子量が約4500 Daである多糖類集団が試料に含まれる、請求項191記載の方法。
【請求項212】
多糖類、例えばLMWHが約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項211記載の方法。
【請求項213】
試料のpHが5.5〜7.5である、請求項211記載の方法。
【請求項214】
試料の一つまたは複数の成分がタグを付けられるか、または標識される、請求項191記載の方法。
【請求項215】
以下の段階を含む、試料または被験体を分析する方法:
a.試料を提供する段階;
b.一つまたは複数の非天然の糖、例えば改変糖が試料中に存在するか否かを決定する段階;および
c.任意に、非天然の糖のレベルを決定して、それによって被験体をモニターする段階。
【請求項216】
分析する段階が、試料または被験体におけるLMWHをモニターする段階である、請求項215記載の方法。
【請求項217】
試料が被験体に由来する、請求項215記載の方法。
【請求項218】
被験体がヒトもしくは動物被験体または実験動物である、請求項217記載の方法。
【請求項219】
LMWHがエノキサパリンである、請求項216記載の方法。
【請求項220】
非天然の糖がベンジル化されている、請求項215記載の方法。
【請求項221】
非天然の糖がピーク9およびピーク10の一つまたは複数を含む、請求項215記載の方法。
【請求項222】
試料が体液を含む、請求項215記載の方法。
【請求項223】
体液が血液を含むか、または血液に由来する、請求項222記載の方法。
【請求項224】
体液が尿を含む、請求項222記載の方法。
【請求項225】
予め選択された時間間隔で段階a〜cを1回または複数回反復することをさらに含む、請求項215記載の方法。
【請求項226】
決定が以下の段階を含む、請求項215記載の方法:
a.試料を精製する段階;
b.任意に試料を分画する段階;
c.試料を少なくとも一つの薬剤に接触させる段階;および
d.消化した試料の物理化学特性、例えば分子量を決定する段階。
【請求項227】
薬剤が酵素である、請求項226記載の方法。
【請求項228】
酵素がヘパリン分解酵素である、請求項227記載の方法。
【請求項229】
ヘパリン分解酵素が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、ヘパリナーゼIV、へパラナーゼならびにその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択される、請求項228記載の方法。
【請求項230】
薬剤が、化学物質、例えばH2O2もしくはCu+およびH2O2による酸化的解重合、亜硝酸イソアミルもしくは亜硝酸による脱アミノ切断、またはアルカリ処理もしくはヘパリナーゼによるヘパリンのベンジルエステルを用いたβ-脱離切断からなる群より選択される化学物質である、請求項226記載の方法。
【請求項231】
決定する段階が以下の段階を含む、請求項215記載の方法:
a.任意に試料を精製する段階;
b.成分の一つまたは複数に対して特異的な抗体に試料を接触させる段階;;および
c.成分に対する抗体の結合を検出する段階;
d.それによって成分の存在を決定する段階。
【請求項232】
ヒトまたは動物被験体が、血栓症のような凝固関連疾患、心血管疾患、血管疾患、もしくは心房細動;偏頭痛、アテローム性動脈硬化症;自己免疫疾患またはアトピー障害のような炎症障害;アレルギー;喘息、気腫、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、嚢胞性線維症、もしくは肺再潅流損傷のような呼吸器障害;癌もしくは転移障害;眼の血管形成障害のような血管新生障害、骨粗鬆症、乾癬、および関節炎;アルツハイマー病からなる群より選択される病態を有するか、そのリスクがあるか、もしくはそれから回復途中であるか、または、外科技法、臓器移植、整形外科手術、股関節骨折のような骨折の治療、股関節置換、膝関節置換、経皮冠動脈介入(PCI)、ステント留置、血管形成術、冠動脈バイパス移植手術(CABG)を受けているかもしくは受けたことがある、請求項215記載の方法。
【請求項233】
ヒトまたは動物被験体が、血液または尿中のRFI、尿素、クレアチニン、リン、GFR、またはBUNレベルによって測定した場合に異常な腎機能を有する患者である、請求項215記載の方法。
【請求項234】
ヒトまたは動物被験体が、ヘパリンまたはLMWHの投与に関連した合併症、例えばHITを有するかまたは有するリスクがある、請求項215記載の方法。
【請求項235】
ヒトまたは動物被験体が、過体重または肥満、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の過体重である被験体である、請求項215記載の方法。
【請求項236】
ヒトまたは動物被験体が、極めて痩せているかもしくは虚弱である、例えば20、30、40、50ポンドまたはそれ以上の低体重であるか、または免疫不全症を罹患している被験体である、請求項215記載の方法。
【請求項237】
免疫不全症がHIV/AIDSである、請求項236記載の方法。
【請求項238】
ヒト被験体が小児患者である、請求項215記載の方法。
【請求項239】
ヒトまたは動物被験体が妊娠している、請求項215記載の方法。
【請求項240】
ヒトまたは動物被験体が脊髄または硬膜外血腫を有する患者である、請求項215記載の方法。
【請求項241】
ヒト被験体が人工心臓弁を有する患者である、請求項215記載の方法。
【請求項242】
細胞または被験体、例えば実験動物における存在、組織分布、空間的分布、時間的分布、または保持時間をモニターすることをさらに含む、請求項215記載の方法。
【請求項243】
産物の一つまたは複数のバッチの構造特徴を決定する段階が含まれる、請求項215記載の方法。
【請求項244】
比較の結果としてバッチを選択する段階をさらに含む、請求項243記載の方法。
【請求項245】
決定結果を予め選択した値と比較する段階をさらに含む、請求項215記載の方法。
【請求項246】
予め選択された値が参照標準値である、請求項245記載の方法。
【請求項247】
20%未満もしくはそれに等しい部分が<2000 Da種であり、68%を超えるもしくはそれに等しい部分が2000〜8000 Da種であり、かつ18%未満もしくはそれに等しい部分が>8000 Da種である多糖類集団、または市販のエノキサパリン調製物において認められるものと同じ多糖類集団であって、好ましくは平均分子量が約4500 Daである多糖類集団が試料に含まれる、請求項215記載の方法。
【請求項248】
多糖類、例えばLMWHが約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項247記載の方法。
【請求項249】
試料のpHが5.5〜7.5である、請求項247記載の方法。
【請求項250】
試料の一つまたは複数の成分がタグを付けられるか、または標識される、請求項215記載の方法。
【請求項251】
タグを含むLMWH組成物。
【請求項252】
タグが検出可能な電磁放射線を放出する、請求項251記載の組成物。
【請求項253】
タグが、蛍光標識、質量分析法と適合する質量標識、O18、イットリウム、3H、親和性標識、pH感受性標識、および放射性標識からなる群より選択される、請求項251記載の組成物。
【請求項254】
以下の段階を含む、タグを含むLMWHの有無に関して試料を評価する方法:
a.試料を提供する段階;
b.任意に試料を精製する段階;および
c.試料中のタグの有無を決定して、それによって試料中のLMWHの有無を評価する段階。
【請求項255】
タグのレベルを決定する段階をさらに含む、請求項254記載の方法。
【請求項256】
試料が被験体、例えばタグを含むLMWHを投与されているヒトもしくは動物被験体または実験動物に由来する、請求項254記載の方法。
【請求項257】
LMWHが、M118、M115、M411、M108、M405、M312、エノキサパリン;ダルテパリン;セルトパリン;アルデパリン;ナドロパリン;パルナパリン;レビパリン;チンザパリン、およびフォンダパリヌクスからなる群より選択される、請求項254記載の方法。
【請求項258】
試料が体液である、請求項254記載の方法。
【請求項259】
体液が、血液、血漿、および尿からなる群より選択される、請求項258記載の方法。
【請求項260】
以下の一つまたは複数を含む、請求項254記載の方法を行うためのキット:タグ、タグを多糖類に結合させるための化合物、および標準物質、例えば多糖類またはタグを付けた多糖類。
【請求項261】
抗第IIa因子活性と抗第Xa因子活性の比が増加または減少したLMWH調製物。
【請求項262】
以下の段階を含む、予め選択された生物活性を有する、または有しないLMWH調製物を産生する方法:
a.ヘパリンの一つまたは複数のアリコートを提供する段階;
b.任意に、ヘパリンを分画する段階;
c.活性を生じるように設計された条件でヘパリンのアリコートを改変する段階;および
d.任意に、消化されたアリコートを精製する段階。
【請求項263】
所望の生物活性が、細胞増殖もしくは増殖;細胞遊走、接着、または活性化;脈管新生;血管新生;凝固;および炎症プロセスのような細胞活性に及ぼす作用からなる群より選択される、請求項262記載の方法。
【請求項264】
所望の生物活性が、抗第IIa因子活性、抗第Xa因子活性、血小板第4因子結合、FGF結合、またはプロタミンによる中和に対する感受性である、請求項262記載の方法。
【請求項265】
所望の生物活性が抗第IIa因子活性および抗第Xa因子活性である、請求項262記載の方法。
【請求項266】
改変する段階が、FHまたはUFHを化学的または酵素的に消化することによって行われる、請求項262記載の方法。
【請求項267】
酵素的消化が一つまたは複数のヘパリン分解酵素を用いて行われる、請求項266記載の方法。
【請求項268】
ヘパリン分解酵素が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、ヘパリナーゼIV、へパラナーゼならびにその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択される、請求項267記載の方法。
【請求項269】
化学的消化が、H2O2もしくはCu+およびH2O2による酸化的解重合、亜硝酸イソアミルもしくは亜硝酸による脱アミノ切断、またはアルカリ処理もしくはヘパリナーゼによるヘパリンのベンジルエステルを用いたβ-脱離切断からなる群より選択される化学物質によって行われる、請求項266記載の方法。
【請求項270】
請求項262記載の方法によって調製されたLMWH調製物。
【請求項271】
請求項262記載の方法によって調製された抗第IIa因子活性および抗第Xa因子活性を有するLMWH調製物。
【請求項272】
所望の生物活性に関してLMWH調製物を試験する段階をさらに含む、請求項262記載の方法。
【請求項273】
抗第IIa因子活性および抗第Xa因子活性の異なる比を有する二つまたはそれ以上のLMWH調製物のパネル。
【請求項274】
以下を含む、被験体を治療する方法:
a.抗第IIa因子活性および抗第Xa因子活性の異なる比を有する二つまたはそれ以上のLMWH調製物のパネルを提供する段階;
b.所望の比を有するLMWH調製物を選択する段階;および
c.LMWH調製物の治療的有効量の一つまたは複数の用量を被験体に投与する段階。
【請求項275】
被験体がヒトまたは動物被験体である、請求項274記載の方法。
【請求項276】
被験体におけるLMWHレベルをモニターする段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項277】
被験体におけるLMWHレベルを経時的に繰り返しモニターする段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項278】
LMWH調製物の用量を調節する段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項279】
LMWH調製物の投与に応じて、被験体の状態をモニターする段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項280】
被験体の状態を経時的にモニターする段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項281】
被験体の状態の経時的な変化に基づいて異なるLMWH調製物を投与する段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項282】
高い抗第Xa因子活性および抗第IIa因子活性を有する、請求項244記載のLMWH調製物の治療的有効量の一つまたは複数の用量を投与する段階、被験体の状態をモニターする段階、次に高い抗第Xa因子活性のみを有する請求項244記載のLMWH調製物の治療的な量の一つまたは複数の用量を投与する段階を含む、患者における凝固を阻害する方法。
【請求項283】
LMWH調製物の構造特徴を提供または決定する段階をさらに含む、請求項274記載の方法。
【請求項284】
被験体の状態をLMWHの構造特徴に相関させる段階をさらに含む、請求項283記載の方法。
【請求項285】
減少したPF4結合活性を有する請求項274記載の組成物の治療的有効用量を被験体に投与することを含む、HITであると既に診断された被験体を治療する方法。
【請求項286】
20%未満もしくはそれに等しい<2000 Da種、68%を超えるもしくはそれに等しい2000〜8000 Da種、および18%未満もしくはそれに等しい>8000 Da種を含み、好ましくは平均分子量が約4500 Daである、抗第Xa因子活性および抗第IIa因子活性の双方を有するLMWH組成物であって、抗第Xa因子活性がプロタミンによって>50%中和され、かつ抗第IIa因子活性がプロタミンによって>70%中和される、LMWH組成物。
【請求項287】
約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項286記載のLMWH組成物。
【請求項288】
pHが5.5〜7.5である、請求項286記載のLMWH組成物。
【請求項289】
15〜85モル%の範囲で存在するΔU2SHNS,6S;0.1〜20モル%の範囲で存在するΔU2SHNS;0.1〜20モル%の範囲で存在するΔUHNS,6S;0.1〜10モル%の範囲で存在するΔU2SHNAc,6S;0.1〜10モル%の範囲で存在するΔUHNS;0.1〜5モル%の範囲で存在するΔU2SHNAc;0.1〜15モル%の範囲で存在するΔUHNAc,6S;および0.1〜20モル%の範囲で存在するΔUHNAc,6SGHNS,3S,6Sを含む、請求項286記載のLMWH組成物。
【請求項290】
非天然の糖を含まないか、または実質的に含まない、請求項286記載のLMWH組成物。
【請求項291】
30 IU/mgより大きい抗第IIa因子活性をさらに含む、請求項286記載のLMWH組成物。
【請求項292】
非天然の糖を実質的に含まず、20%未満もしくはそれに等しい<2000 Da種、68%を超えるもしくはそれに等しい2000〜8000 Da種、および18%未満もしくはそれに等しい>8000 Da種を含み、好ましくは平均分子量が約4500 Daである、LMWH。
【請求項293】
約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項292記載のLMWH組成物。
【請求項294】
pHが5.5〜7.5である、請求項292記載のLMWH組成物。
【請求項295】
15〜85モル%の範囲で存在するΔU2SHNS,6S;0.1〜20モル%の範囲で存在するΔU2SHNS;0.1〜20モル%の範囲で存在するΔUHNS,6S;0.1〜10モル%の範囲で存在するΔU2SHNAc,6S;0.1〜10モル%の範囲で存在するΔUHNS;0.1〜5モル%の範囲で存在するΔU2SHNAc;0.1〜15モル%の範囲で存在するΔUHNAc,6S;および0.1〜20モル%の範囲で存在するΔUHNAc,6SGHNS,3S,6Sを含む、請求項292記載のLMWH組成物。
【請求項296】
30 IU/mgより大きい抗第IIa因子活性をさらに含む、請求項292記載のLMWH組成物。
【請求項297】
エノキサパリンと比較して非天然の糖が濃縮され、20%未満もしくはそれに等しい<2000 Da種、68%を超えるもしくはそれに等しい2000〜8000 Da種、および18%未満もしくはそれに等しい>8000 Da種を含み、好ましくは平均分子量が約4500 Daである、LMWH。
【請求項298】
エノキサパリンと比較して、5%、10%、または20%多い非天然の糖を有する、請求項297記載のLMWH。
【請求項299】
非天然の糖がピーク9または10に関連した糖である、請求項298記載のLMWH。
【請求項300】
約100 IU/mgの抗第Xa因子活性を有する、請求項297記載のLMWH組成物。
【請求項301】
pHが5.5〜7.5である、請求項297記載のLMWH組成物。
【請求項302】
15〜85モル%の範囲で存在するΔU2SHNS,6S;0.1〜20モル%の範囲で存在するΔU2SHNS;0.1〜20モル%の範囲で存在するΔUHNS,6S;0.1〜10モル%の範囲で存在するΔU2SHNAc,6S;0.1〜10モル%の範囲で存在するΔUHNS;0.1〜5モル%の範囲で存在するΔU2SHNAc;0.1〜15モル%の範囲で存在するΔUHNAc,6S;および0.1〜20モル%の範囲で存在するΔUHNAc,6SGHNS,3S,6Sを含む、請求項297記載のLMWH組成物。
【請求項303】
30 IU/mgより大きい抗第IIa因子活性をさらに含む、請求項297記載のLMWH組成物。
【請求項304】
以下の段階を含む、ΔU2SHNS,6S;ΔU2SHNS;ΔUHNS,6S;ΔU2SHNAc,6S;ΔUHNS;ΔU2SHNAc;ΔUHNAc,6S;およびΔUHNAc,6SGHNS,3S,6Sからなる群より選択される一つまたは複数の成分糖に関して、予め選択した値からの予め選択した範囲のバッチ間変動を有するLMWH調製物の一つまたは複数のバッチを作製する方法:
a.所望の値を選択する段階;
b.UFHのアリコートを提供する段階;
c.任意に、アリコートを分画する段階;
d.アリコートにおける成分レベルを決定する段階;および
e.所望の値からの予め選択した範囲の変動より少ないバッチまたは複数のバッチを選択する段階。
【請求項305】
予め選択した変動が2.5%未満、より好ましくは2%未満、または1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項306】
p1に関して予め選択した変動が3%未満、2%未満、または1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項307】
p2に関して予め選択した変動が16%未満、15%未満、11%未満、10%未満、5%未満、1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項308】
p3に関して予め選択した変動が8%未満、4%未満、2%未満、1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項309】
p4に関して予め選択した変動が22%未満、15%未満、10%未満、5%未満、1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項310】
p5に関して予め選択した変動が、3%未満、2%未満、1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項311】
p6に関して予め選択した変動が、10%未満、5%未満、2%未満、1%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項312】
p7に関して予め選択した変動が90%未満、75%未満、50%未満、25%未満、10%未満、5%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項313】
p8に関して予め選択した変動が12%未満、10%未満、8%未満、5%未満、4%未満、2%未満である、請求項304記載の方法。
【請求項314】
以下の段階を含む、p1〜p8からなる群より選択される一つまたは複数の成分糖に関して、予め選択された値からの予め選択した範囲より小さいバッチ間変動、例えば2.5%未満、より好ましくは2%未満、または1%未満のバッチ間変動を有するLMWH調製物の一つまたは複数のバッチを作製する方法:
a.値を選択する段階;
b.UFHまたはLMWHのアリコートを提供する段階;
c.アリコートを沈殿させる段階;
d.任意に、アリコートにイオン交換プロセスを行う段階;
e.所望の値が得られるような条件でアリコートを薬剤に接触させる段階。
【請求項315】
薬剤が、ヘパリナーゼI、ヘパリナーゼII、ヘパリナーゼIII、およびその機能的に活性な変種および断片からなる群より選択されるヘパリン分解酵素である、請求項314記載の方法。
【請求項316】
薬剤が化学物質である、請求項314記載の方法。
【請求項317】
化学物質が、H2O2、Cu+およびH2O2、亜硝酸イソアミル、亜硝酸、ベンジルエステル、またはアルカリ処理からなる群より選択される、請求項316記載の方法。
【請求項318】
p1〜p8からなる群より選択される一つまたは複数の成分のモル%が、バッチのそれぞれに関して、予め選択した変動より小さく変動する、LMWH調製物の多数のバッチを含む組成物。
【請求項319】
予め選択した変動が2.5%未満、2%未満、または1%未満である、請求項318記載の組成物。
【請求項320】
p9〜p10からなる群より選択される一つまたは複数の成分に関するバッチのそれぞれの糖プロフィールが、予め選択した変動より小さく変動する、LMWH調製物の多数のバッチを含む組成物。
【請求項321】
予め選択した変動が2.5%未満、2%未満、または1%未満である、請求項320記載の組成物。
【請求項322】
請求項281記載の方法によって調製されたLMWH調製物の多数のバッチを含む組成物。
【請求項323】
請求項314記載の方法によって調製されたLMWH調製物を含む組成物。
【請求項324】
多糖類を同定する要素、多糖類の一つまたは複数の成分を同定する要素、および成分のモル%の範囲を同定する要素を有する記録。
【請求項325】
記録がコンピューター読み取り可能な記録である、請求項324記載の方法。
【請求項326】
多糖類がUFHまたはLMWHである、請求項324記載の方法。
【請求項327】
以下の段階を含む、特定の適応において用いるためのヘパリンの安全性または適切性を決定する方法:
a.ヘパリンの構造特徴を提供する段階;
b.参照構造特徴を提供する段階;
c.ヘパリンが許容可能であるか否かを決定する段階。
【請求項328】
ヘパリンが許容可能であるか否かを決定する段階が、ヘパリンの構造特徴を参照構造特徴と比較することによるものであり、予め選択された類似性の指標を満足すればヘパリンが安全または適切である、請求項327記載の方法。
【請求項329】
参照構造特徴が一つまたは複数の望ましくない作用に関連している、請求項327記載の方法。
【請求項330】
参照構造特徴が一つまたは複数の所望の作用に関連している、請求項327記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−175143(P2009−175143A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−4460(P2009−4460)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【分割の表示】特願2003−576923(P2003−576923)の分割
【原出願日】平成15年3月11日(2003.3.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(504346293)モメンタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】